JP2023140174A - 車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の存在を周囲により認識させ易くすること。【解決手段】光照射部(10T)を有する車両10において、光照射部(10T)は、一つ以上の略平行光を、車両前側側方、車両後側側方、及び車両側方のうちの少なくともいずれかの方向に照射する略平行光照射部61を含んでいる。【選択図】図5

Description

本発明は、車両に関する。
車両には、前照灯の照明領域以外の領域を照明するための補助ランプを備えたものがある。例えば、特許文献1に記載の車両では、大偏角ランプ、中偏角ランプ、大拡散ランプをこの順序で車両の中央側から外側に配列し、大拡散ランプを、自車の近傍領域の側前方から側方、さらに側後方の領域を照明する構成にすることによって、運転者が、自車近傍に存在する歩行者や自転車等を確認し易くしている。
特開2010-111132号公報
しかし、従来の構成は、運転者が自車近傍に存在する歩行者や自転車等を確認することを主目的としており、車両の存在を周囲に認識させることを主目的としたものではない。従来の構成では光源数が多くなったり、大光量が必要になったりする。特に自動二輪車等の小型車両は、光源数や光源のレイアウトが制約される事情がある。この種の車両においても、周囲の車両や歩行者等が車両の存在を認識し易くすることが望まれる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、車両の存在を周囲により認識させ易くすることを目的とする。
光照射部を有する車両において、前記光照射部は、一つ以上の略平行光を、車両前側側方、車両後側側方、及び車両側方のうちの少なくともいずれかの方向に照射する略平行光照射部を含むことを特徴とする。
車両の存在を周囲により認識させ易くなる。
複数の車両が走行する走行状況を上方から示した図である。 車両10Aを他車両と共に上方から示した図である。 車両10Bを他車両と共に上方から示した図である。 車両10の前部を周辺構成と共に示した図である。 図4のV-V断面における左側のロービーム照射部を周辺構成と共に示した図である。 第1リフレクタ及び第2リフレクタの配置例を上方から示した図である。 車両前側側方に平行光、準平行光及び拡散光をそれぞれ照射した場合を模式的に示した図である。 第2リフレクタを備えない略平行光照射部を示した図である。 第2リフレクタを備えない略平行光照射部を異なる方向から示した図である。 走行中の車両の前方左右に歩行者が存在した状況を示した図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。
まず、本実施形態の車両10の視認性向上について、走行状況と関連づけて説明する。以下の説明中、前後左右、及び上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。
図1は、複数の車両が走行する走行状況を上方から示した図である。
図1には、二つの道路が交差する交差点(十字路とも言う)100を周囲と共に示しており、他の車両11(以下、「他車両11」と表記する)が走行する車線101Aを含む道路を「第1道路101」と表記し、第1道路101に交差する道路を「第2道路102」と表記する。
本実施形態の車両10は、交差点100に位置する自動二輪車からなる車両10A、10Bである。車両10Aは、第2道路102に位置し、第1道路101の車線101A(他車両11が走行する車線)に左折しようとする車両である。車両10Bは、他車両11が走行する車線101Aの反対車線(対向道路とも言う)101Bに位置し、交差点100でUターン、又は、第2道路102に右折しようとする車両である。図1中の符号105は、車両10Aが停止する停止線である。
図2には、車両10Aを他車両11と共に上方から示した図である。
図2に示すように、車両10Aは、車両前側側方に相当する角度θ1、及び角度θ2のそれぞれの方向に光LA,LBを照射する機能を有している。
角度θ1は、他車両11が車線101A上の位置P1のときに、他車両11の運転者に光LAを認識させる方向である。角度θ2は、他車両11が車線101A上の位置P2のときに、他車両11の運転者に光LBを認識させる方向である。
位置P1,P2は、他車両11が車両10Aとの間の事故(例えば接触)を避けたり、大きな事故の発生を抑制したりするのに好適な位置である。
位置P1,P2は、車両10Aの位置や向き等に応じて適宜に設定すればよく、例えば、車両10Aが他車両11の直前に進入した場合に、他車両11が車両10Aに接触せずに回避ないしは、停車が可能な位置に設定される。位置P1は、位置P2に到達するよりも前の他車両11の位置である。位置P1を、車両10Aからの離間距離d1と定義し、位置P2を、車両10Aからの離間距離d2と定義すると、離間距離d1>離間距離d2である。
車両10Aが角度θ1,θ2のそれぞれの方向に光LA,LBを照射することによって、光LA,LBのそれぞれが時間間隔を空けて他車両11の運転者に認識され、他車両11の運転者が車両10Aを回避する運転(停車を含む)が可能になる。
また、他車両11の運転者に対し、時間間隔を空けて異なる輝度の光を視認させ、車両10Aの存在に対する気付きを与えることができる。
図3には、車両10Bを他車両11と共に上方から示した図である。
図3に示すように、車両10Bは、車両前側側方に相当する角度θ3、及び角度θ4のそれぞれの方向に光LA,LBを照射する機能を有している。
角度θ3は、他車両11が車線101A上の位置P1のときに、他車両11の運転者に光LAを認識させる方向である。また、角度θ4は、他車両11が車線101A上の位置P2のときに、他車両11の運転者に光LBを認識させる方向である。
位置P1,P2は、他車両11が車両10Bとの間の事故を防止したり、大きな事故の発生を抑制したりするのに好適な位置である。
位置P1,P2は、車両10Bの位置や向き等に応じて適宜に設定すればよく、例えば、車両10Bが他車両11の直前に進入した場合に、他車両11が車両10Bに接触せずに回避ないしは、停車が可能な位置に設定される。図2の場合と同様に、位置P1は、位置P2に到達するよりも前の車両10Aの位置である。位置P1を、車両10Bからの離間距離d1と定義し、位置P2を、車両10Bからの離間距離d2と定義すると、離間距離d1>離間距離d2である。
したがって、車両10Bが角度θ3,θ4のそれぞれの方向に光LA,LBを照射することによって、光LA,LBのそれぞれが時間間隔を空けて他車両11の運転者に認識され、他車両11の運転者が車両10Bを回避する運転(停車を含む)が可能になる。
また、他車両11の運転者に対し、時間間隔を空けて異なる輝度の光を視認させ、車両10Aの存在に対する気付きを与えることができる。
車両10A,10Bは、光LA,LBの方向が異なる点を除いて同じ構成でもよいし、異なる構成でもよい。光LA,LBの方向が異なる点を除いて同じ構成にすることで、部品の共通化と言った構造の簡易化を図ることができる。以下、車両10A,10Bの少なくともいずれかからなる車両10の光LA,LBに関する構成を説明する。
図4は、車両10の前部を周辺構成と共に示した図である。
フロントカバー21は、車両前部を前方から覆うカバーであり、カバー本体21Aと、ヘッドライト22、ポジションライト23、及びウインカー24とを備えている。ヘッドライト22、ポジションライト23、及びウインカー24は、車両10が備える灯火器10Tの一部を構成している。この灯火器10Tは、本発明の「光照射部」に相当している。
灯火器10Tは、車両制御部33によって点灯/消灯が制御される。
詳述すると、車両10は、操作部31、情報取得部32、車両制御部33、及び記憶部34を備えている。操作部31は、ユーザかつライダーである乗員が操作する各種の操作子を有し、各操作子を介して乗員からの指示を入力する。操作子は、スロットルグリップ、ブレーキ操作子、及びライトスイッチを含み、乗員のスロットル操作、ブレーキ操作、及び、各ライト22~24の点灯/消灯等の操作を入力する。なお、ヘッドライト22やポジションライト23は乗員の操作に関わらず電源ON時には常時点灯されるものでもよい。
情報取得部32は、操作部31の操作結果、及び、車両10が有する各センサ(速度センサ等)の検出結果を取得する。車両制御部33は、車両10の各部を制御する機能を有し、例えば、情報取得部32の情報取得結果に基づいて、車両10が有するパワーユニットや各ライト22~24等を駆動させる。記憶部34は、車両制御部33が利用する各種の制御プログラム、及び各種のデータを記憶している。
ヘッドライト22は、左右一対のロービーム照射部41と、左右一対のハイビーム照射部51とを備えている。
図5は、図4のV-V断面における左側のロービーム照射部41を周辺構成と共に示した図である。右側のロービーム照射部41は、左側のロービーム照射部41と左右対称構造であり、重複説明は省略する。図5等に示す符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示し、符号FRは車体前方を示している。
ロービーム照射部41は、ロービーム用光源42と、ロービーム用リフレクタ43とを備えている。ロービーム用光源42は、LED等の公知の光源であり、可視光を照射する。ロービーム用リフレクタ43は、ロービーム用光源42からの光を車両前方に向けて拡散反射する反射鏡に形成され、車両用ロービーム(いわゆるすれ違い用前照灯)に要求される前方照明を実現する。
ハイビーム照射部51は、LED等の公知の光源からなるハイビーム用光源(不図示)と、ハイビーム用リフレクタ53とを備えている。ハイビーム用リフレクタ53は、ハイビーム用光源からの光を車両前方に向けて拡散反射する反射鏡に形成され、車両用ハイビーム(いわゆる走行用前照灯)に要求される前方照明を実現する。ロービーム用光源42及びハイビーム用光源は、車両10の主光源を構成している。なお、ロービーム用光源42及びハイビーム用光源には、可視光を照射可能な光源を広く適用可能である。
ロービーム照射部41は、ロービーム用光源42からの光を反射する二つの第1リフレクタ45A,45Bと、第1リフレクタ45A,45Bからの光を反射する一つの第2リフレクタ46とを備えている。
第1リフレクタ45Aは、ロービーム用光源42からの光を、第2リフレクタ46に向かう平行光L1に平行光化する反射鏡に形成される。より具体的には、第1リフレクタ45Aは、ロービーム用光源42の位置を焦点とする回転放物面のうち、第1リフレクタ45Aに所定幅の平行光L1を照射可能な領域を反射面に形成した反射鏡である。
第1リフレクタ45Bは、第1リフレクタ45Aと異なる位置に配置される。第1リフレクタ45Bは、ロービーム用光源42からの光を、第2リフレクタ46に向かう平行光L2に平行光化する反射鏡に形成される。より具体的には、第1リフレクタ45Bは、ロービーム用光源42の位置を焦点とする回転放物面のうち、第1リフレクタ45Aと異なる位置で、かつ、第2リフレクタ46に所定幅の平行光L2を照射可能な領域を反射面とした反射鏡である。
平行光L1,L2の幅は、適宜な幅に設定すればよい。なお、車幅方向や上下方向に幅を広くするほど、他車両11の運転者の位置がずれても他車両11の運転者が各光L1,L2に気づき易いメリットがある。したがって、車両10の灯火器10Tの構造・サイズに合わせて各光L1,L2を所定以上の幅に設定することが望ましい。
第1リフレクタ45A,45Bは互いに異なる位置に配置されるので、図5に示すように、第2リフレクタ46に入射する各平行光L1,L2の入射角が異なり、第2リフレクタ46から各平行光L1,L2が異なる方向に向けて反射される。
図5に示すように、第2リフレクタ46から反射された各光L1,L2、つまり、各平行光L1’,L2’は、車幅方向外側に向けて反射される。各平行光L1’,L2’は、図2及び図3のいずれかの光LA,LBとなる光である。
つまり、各平行光L1’,L2’が図2及び図3のいずれかの光LA,LBとなるように、第1リフレクタ45A,45B、及び第2リフレクタ46が配置されている。
各光LA,LBは、上面視で図2及び図3に示す角度θ1,θ2の組み合わせ、又は角度θ3,θ4の組み合わせで照射されると共に、他車両11の運転者の視覚で認識可能な範囲に照射される。また、各光LA,LBは、ロービーム用リフレクタ43で反射された反射光を含むロービーム、及び、ハイビーム用リフレクタ53で反射された反射光を含むハイビームと重なる範囲に照射される光である。
ロービームやハイビームは拡散光の為、広い範囲に光は照射されるものの、一点での輝度が下がる。これに対し、各光LA,LBは、周囲の光よりも高い一定以上の輝度の平行光であるので、他車両11の運転者が車両10に気づき易くなる。なお、各光LA,LBを、ロービーム及びハイビームと重なる範囲に照射する構成に限定しなくてもよく、各光LA,LBを、ロービーム及びハイビームとは異なる範囲に照射する構成にしてもよい。
本構成では、第1リフレクタ45A,45Bは、ロービーム用リフレクタ43と一体に形成される。例えば、樹脂材料を用いた一体成型を利用して、第1リフレクタ45A,45B及びロービーム用リフレクタ43が一体に形成される。
ここで、図6は、第1リフレクタ45A,45B、及び第2リフレクタ46の配置例を上方から示した図である。
図6中の符号F1は、第1リフレクタ45Aの反射面を含む回転放物面からロービーム用光源42までの距離であり、つまり、第1リフレクタ45Aの回転放物面からなる反射面の焦点距離である。図6中の符号F2は、第1リフレクタ45Bの反射面を含む回転放物面からロービーム用光源42までの距離であり、つまり、第1リフレクタ45Bの回転放物面からなる反射面の焦点距離である。
第1リフレクタ45A,45Bは、次の三つの条件を満たしている。
(条件1)各平行光L1,L2による車両10からの光が、車両進行方向に対して規定した角度方向(図2及び図3に示した光LA,LBの方向に相当)に照射されていること。
(条件2)第1リフレクタ45A,45Bのそれぞれが単一の焦点距離F1,F2に沿った反射面に形成されていること。
(条件3)第1リフレクタ45A,45Bの形状が、これらリフレクタ45A,45Bを成形する金型を所定方向DRに移動可能な形状であること。所定方向DRは、ロービーム用リフレクタ43を成型する金型を離型する際の方向であり、例えば、車体前後方向に相当する方向である。この所定方向DRは、金型を抜く方向、及び金型を開く方向とも称される。
上記の条件1-3により、規定した方向に平行光の光LA,LBを反射する第1リフレクタ45A,45Bを得ながら、第1リフレクタ45A,45B及びロービーム用リフレクタ43を一体成型することが可能になる。
第1リフレクタ45A,45Bの焦点距離F1,F2、各リフレクタ45A,45Bの位置、及び各リフレクタ45A,45Bの大きさ等を適宜に調整することによって、平行光L1,L2の照射方向や幅を容易に変更できると共に、第1リフレクタ45A,45B同士が物理的に重ならない位置に容易に配置できる。
図6に示す配置例では、第1リフレクタ45A,45Bの焦点距離F1,F2が異なっており、つまり、第1リフレクタ45A,45Bが、曲率が異なる反射曲面に形成されている。また、第1リフレクタ45A,45Bは間隔を空けて配置されており、より具体的には、第1リフレクタ45A,45Bは、ロービーム用光源42に対して、車幅方向外側かつ前方に配置され、第2リフレクタ46は、ロービーム用光源42よりも車幅方向外側、及び、第1リフレクタ45A,45Bよりも車幅方向内側、かつ、第1リフレクタ45A,45Bよりも前方に配置されている。また、第2リフレクタ46は、車体上面視で前後方向に延出する板形状に形成され、車幅方向外側が反射面に形成されている。
図6に示す配置例の場合、ロービーム用光源42に対して車幅方向外側かつ前方に位置するスペースを利用して、これらリフレクタ45A,45B及び46をコンパクトに配置でき、ヘッドライト22の大型化を抑制できる。しかも、各リフレクタ45A,45B及び46が車体前後方向に略沿って配置されるので、車体正面から見て、これらリフレクタ45A,45B及び46をコンパクトに配置できる。したがって、ヘッドライト22を正面から見たときに、これらリフレクタ45A,45B及び46が目立たない。
第2リフレクタ46は、平面鏡に形成され、第1リフレクタ45A,45Bからの平行光からなる光LA,LBを反射する。第2リフレクタ46は平面鏡であるので、第2リフレクタ46で反射された光L1’,L2’も平行光となる。
第2リフレクタ46を設けることによって、第1リフレクタ45A,45Bからの光LA,LBを車幅方向外側に向けて反射できる。また、一枚の第2リフレクタ46で光LA,LBを反射するので、光LA,LBを反射する別々のリフレクタを設ける場合と比べて、部品点数の増大を避けることができる。
図6の配置例では、第2リフレクタ46は車体前後方向に沿って直線状に配置されるので、ヘッドライト22を正面から見たときに、第2リフレクタ46をより目立たなく配置できる。但し、反射方向によっては第2リフレクタ46を車体前後方向に対して斜めに配置してもよい。
このようにして、第1リフレクタ45A,45B及び第2リフレクタ46によって、左右のロービーム用光源42の光の一部を利用して、車両前側側方の両側に二つの平行光からなる光L1’,L2’をそれぞれ照射する左右一対の略平行光照射部61が構成される。これにより、車両10Aの存在を他車両11等に認識させ易くなる。
上述の説明では、平行光からなる光L1’,L2’を照射する場合を説明したが、平行光又は準平行光のいずれかからなる略平行光を照射すればよい。
準平行光は、平行光に近い状態の発散光である。準平行光は、発散角が小さいので、平行光と同様に、比較的遠方の距離まで一定以上の輝度の光を照射することができる。例えば、第1リフレクタ45A,45Bの反射面を、回転放物面を近似する反射面、若しくは、回転放物面に近い曲面形状の反射面にしたり、第2リフレクタ46の位置や反射面形状を多少変更したりすることによって、準平行光が照射される。準平行光であっても、次の図7に示すように、車両10Aの存在を他車両11等に認識させ易くなる。
図7は、車両前側側方に平行光LX、準平行光LY、及び拡散光LZをそれぞれ照射した場合を模式的に示した図である。図7には、車両10に接近する複数の他車両11(11A,11Bの符号で示す)が各光LX,LY,LZの光軸上に位置した場合を示している。
平行光LXの場合、車両10に近い位置の他車両11Aへ高い輝度の光を照射できるだけでなく、車両11Aが存在しない場合に、車両10から遠い位置の他車両11Bにも高い輝度の光を照射できる。本構成では、相対的に高出力の光源であるロービーム用光源42の光を利用するので、これによっても他車両11A,11Bの運転者が知覚可能な高い輝度の光を照射し易くなる。
準平行光LYの場合も、車両10に近い位置の他車両11Aへ高い輝度の光を照射できるだけでなく、車両11Aが存在しない場合に、車両10から遠い位置の他車両11Bにも高い輝度の光を照射できる。図7には、少なくとも遠い側の車両11Bまでは絞られる準平行光LYを照射し、他車両11Aに対しては照射範囲が広く、他車両11Bに対しては照射範囲が狭い場合を例示している。この場合、遠い側の車両11Bの運転者まで高い輝度の光を届けやすくなり、遠い側の車両11Bに対しては、図7中の平行光LXの場合よりも車両10Aの存在を認識させ易くなる可能性がある。
図7には、拡散光LZとして、2種類の拡散光LZ1,LZ2を示している。一方の拡散光LZ1は、他車両11Bまで一様に拡散する拡散光であり、他方の拡散光LZ2は、近い側の他車両11Aの手前に焦点がある拡散光である。いずれの拡散光LZ1,LZ2の場合も、平行光LX及び準平行光LYと比べて、他車両11A,11Bの運転者の位置での輝度が低下し、各運転者が光LZ1,LZ2に気づき難くなる。特に、遠い側の車両11Bの運転者へ高い輝度の光を到達させることが困難になる。
上述したように、本実施形態では、所定の距離(離間距離d1,d2)離れた他車両11に、運転者が認識可能な十分な輝度の光を照射する必要があるので、平行光LX及び準平行光LYの少なくともいずれかからなる略平行光の光LA,LBを照射することが望ましい。
また、略平行光照射部61が車両前側側方に二つの略平行光LA,LBを照射する場合を説明したが、車両前側側方に一つの略平行光を照射するようにしてもよい。この場合の略平行光は、略平行光LA,LBのいずれかでもよいし、略平行光LA,LBの間の範囲に照射する光でもよく、車両10の視認性を向上可能な範囲で適宜な光を照射すればよい。
以上説明したように、本実施形態の車両10では、灯火器10Tが複数の略平行光を車両前側側方に照射する略平行光照射部61を含んだ構成である。この構成によれば、車両10は、この車両10から離れた位置にいる他車両11や歩行者等に対し、複数の略平行光を照射できると共に、時間間隔を空けて略平行光を視認させ、車両10Aの存在に対する気付きを与えることができる。したがって、車両10は、略平行光によって自車両10の存在を周囲に認識させ易くなり、車両11,10同士等の接触を避けやすくなる。
また、灯火器10Tが一つの略平行光を照射する構成の場合でも、車両10は、この車両10から離れた他車両11や歩行者等に対し、略平行光を照射でき、時間間隔を空けて、暗い→明るい→暗い、を繰り返す状況を付与できるので、自車両10の存在を周囲に認識させ、車両11,10同士等の接触を避けやすくなる。
また、略平行光照射部61は、車両前側側方に対し、車両10から異なる角度で複数の略平行光を照射するので、車両10は、複数の略平行光を横切るように移動する他車両や歩行者等に対し、時間間隔を空けて略平行光を視認させ、車両10の存在に対する気付きを与えることができる。
略平行光照射部61は、車両10が備えるロービーム用光源42からの光を利用して略平行光を照射するので、車両10は、略平行光照射部61専用の光源が不要であり、部品点数の低減に有利である。ロービーム用光源42を常時点灯させる構成の場合、略平行光が常時照射されるので、車両10の安全性の向上に有利である。
この略平行光照射部61は、ロービーム用光源42からの光を反射する第1リフレクタ45A,45Bを有し、第1リフレクタ45A,45Bは、ロービーム用光源42の位置を焦点とする回転放物面と一致、又は近似する反射面を有する構成である。この構成によれば、車両10は、簡易な構成で略平行光を得ることができる。
なお、ロービーム用光源42は、本発明の「第1光源」及び/又は「第2光源」に相当する。
また、略平行光照射部61は、第1リフレクタ45A,45Bによって反射された光を、車両前側側方に向けて反射する平面鏡からなる第2リフレクタ46を有する構成である。この構成によれば、車両10は、第2リフレクタ46の位置や向きの調整によって車両前側側方への光の照射が可能になる。また、第2リフレクタ46の調整によって照射方向を変更できるので、第1リフレクタ45A,45Bの配置自由度が向上し、設計自由度が高くなる。
また、複数の第1リフレクタ45A,45Bを備え、各第1リフレクタ45A,45Bとロービーム用光源42との間の距離はそれぞれ異なるので、車両10は、複数の略平行光を得ることが可能になると共に、各リフレクタ45A,45B同士を、間隔を空けずに配置することが可能になる。
また、略平行光照射部61は、車両10のヘッドライト22内に設けられている。この構成によれば、車両10は、外観性を損なうことなく略平行光照射部を設けることができる。
また、ヘッドライト22は、主光源となるロービーム用光源42からの光を車両前方に拡散するロービーム用リフレクタ43を有し、第1リフレクタ45A,45Bはロービーム用リフレクタ43と一体の構成である。この構成によれば、車両10は、第1リフレクタ45A,45Bとロービーム用リフレクタ43とを一体にすることで、構造の複雑化が抑制され、かつ、部品点数を削減できる。
なお、ロービーム用リフレクタ43に加えて、或いは、ロービーム用リフレクタ43に代えて、ヘッドライト22が有する所定の光源の光を車両前方に拡散する所定の光源用リフレクタを備えるようにしてもよい。所定の光源は、ヘッドライト22が有する光源であればよく、ロービーム用光源42に限定されない。ロービーム用リフレクタ43、及び/又は所定の光源用リフレクタは、本発明の「第3リフレクタ」に相当する。所定の光源は本発明の「第2光源」に相当し、以下、適宜に第2光源と表記する。
また、略平行光照射部61は、ヘッドライト22が有する第2光源(ロービーム用光源42等の所定の光源)からの光の一部を利用して、一つ以上の略平行光を得ている。これにより、車両10は、略平行光の専用の光源が不要となり、その分、コスト削減に有利となる。また、略平行光照射部61が第2光源からの光の一部を利用することで、第2光源の点灯している際に略平行光が常時照射されるので、自車両の安全性の向上に有利である。
上述の実施形態では、第2リフレクタ46を設ける場合を説明したが,第2リフレクタ46を省略することも可能である。
図8及び図9は、第2リフレクタ46を備えない略平行光照射部61を異なる方向から示した図である。なお、説明を判りやすくするため、図8及び図9では、ロービーム用光源42と第1リフレクタ45Aを示し、第1リフレクタ45Bは省略している。
第1リフレクタ45Aは、図8に示すように、ロービーム用光源42よりも車幅方向内側に配置されると共に、図8に示すように、ロービーム用光源42よりも車体前方に配置される。この第1リフレクタ45Aを、ロービーム用光源42の位置を焦点とする回転放物面と一致する反射面、又は、回転放物面を近似する反射面にすることによって、平行光を外部に照射できる。
図8及び図9に示すように、ロービーム用光源42よりも車幅方向内側、かつ車体前方の範囲で、第1リフレクタ45Aの範囲を調整することによって、ロービーム用光源42からの光を、車両進行方向に対して規定した角度方向(例えば、図2及び図3に示した光LA,LBのいずれかの方向に相当)に反射させることが可能である。
仮に、第1リフレクタ45Aを、図9に二点鎖線で示す位置に配置した場合、つまり、ロービーム用光源42よりも車幅方向外側、かつ車体後方に配置した場合、ロービーム用光源42からの光を、車体前側側方に反射させることは困難になる。
なお、第1リフレクタ45Bを設ける場合も、ロービーム用光源42よりも車幅方向内側、かつ車体前方の範囲に設けることによって、ロービーム用光源42からの光を、車体前側側方に反射することができる。
このように、本実施形態のヘッドライト22においては、第1リフレクタ45A,45Bを、ロービーム用光源42よりも車幅方向内側、かつ車体前方に配置する構成にすることが、第2リフレクタ46を使用することなく、ロービーム用光源42からの光を車体前側側方に照射する場合に有効である。この場合も、第1リフレクタ45A,45Bを、上記条件1-3を満たす形状に形成することで、第1リフレクタ45A,45B及びロービーム用リフレクタ43を一体成形することが可能である。なお、ヘッドライト22の形状や構成が異なる場合には、その形状や構成に合わせて第1リフレクタ45A,45B等の位置を適宜に設定すればよい。
図10は、走行中の車両10の前方左右に歩行者M1が存在した状況を示した図である。歩行者M1は、車両1が走行する道路107を向いている場合を想定している。
図10に示すように、略平行光照射部61は、車両前側側方に向けて略平行光LA,LBを照射するので、車両1の前方左右に存在する歩行者M1も車両10を認識し易くなる。これによって、他車両11だけでなく、車両10周囲の歩行者M1にも、車両10の存在を認識させ易くなる。
図10には、人(歩行者M1)の中心視野MCと周辺視野MSを模式的に示している。中心視野MCは、眼球を動かさずに見ることのできる範囲であり、周辺視野MSは、中心視野MCの外側の視野範囲である。人の視覚特性として、中心視野MCは、周囲の物体の形をはっきり判別できる一方、その物体の動きに対する反応が相対的に遅れる傾向があることが知られている。また、周辺視野MSは、周囲の物体の形をはっきり判別できない一方、その物体の動きに対する反応が相対的に早い傾向があることが知られている。
本構成では、図10に示すような車両10及び歩行者M1の配置の場合、車両11は、歩行者M1の周辺視野MSに向けて略平行光LA,LBを照射することが可能であり、これによって、歩行者M1が車両1により気づき易くなる、といった効果を期待することもできる。
上述の各実施形態は、あくまでも本発明の一態様の例示であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において任意に変形、及び応用が可能である。
例えば、略平行光照射部61が、二つの略平行光、又は一つの略平行光を車体前側側方に照射する場合を説明したが、これに限定されず、三つ以上の略平行光を車体前側側方に照射するようにしてもよい。
また、略平行光を照射する方向は、車体前側側方に限定されず、車両前側側方、車両後側側方、及び車両側方のうちの少なくともいずれかの方向であればよい。
車両後側側方、及び車両側方は、車体前側側方と同様に、一般的な車両が備えるヘッドライトやテールライト等では遠方まで光が照射されないため、車両後側側方、及び車両側方の他車両等が、車両10を認識し難くなるおそれがある。
本発明は、他車両等が車両10を認識し難い方向である車両前側側方、車両後側側方、及び車両側方のうちの少なくともいずれかの方向に一つ以上の略平行光を照射することによって、車両10の存在を周囲により認識させ易くなる。
なお、車両前側側方、車両後側側方、及び車両側方は、車両10の前後中心位置を基準にして、正面方向を0°、背面方向を180°とした場合に、0°度を超え180°未満の範囲、及び、180°度を超え、360°未満の範囲である。この範囲で、車両10の存在を周囲に認識させる略平行光の照射方向を選定すればよい。なお、車両10の存在を周囲に認識させ、かつ、十分な輝度を確保できる場合は0°や180°の方向を含む光を照射するようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、略平行光照射部61の光源として、ロービーム用光源42を利用する場合を説明したが、ハイビーム用光源、及びテールランプ用光源といった車両10が備える灯火器10Tが備える任意の光源を利用してもよいし、略平行光照射部61専用の光源を設けるようにしてもよい。
略平行光照射部61の光源にハイビーム用光源を利用する場合は、第1リフレクタ45A,45Bを、ハイビーム用リフレクタ53と一体に形成することで、ヘッドライト22内に略平行光照射部61を設けることが可能である。
また、略平行光照射部61は、第1リフレクタ45A,45Bや第2リフレクタ46を備える構成に限定されず、一つ以上の可視光からなる略平行光を、車両前側側方、車両後側側方、及び車両側方のうちの少なくともいずれかの方向に照射可能な構成を広く適用可能である。
なお、上述の各実施形態において、車両制御部33が、所定の条件を満たす場合に、上記一つ以上の略平行光の光量を調整する制御を行うようにしてもよい。
所定の条件は、例えば、車両10が曲がる(右折、左折、Uターン、車線変更等)前であることである。一般的に、車両10が曲がる前には、車両10の乗員(ライダー)がウインカー操作等の指示を行ったり、車速を下げる操作を行ったりする。例えば、車両制御部33は、これらの操作を、情報取得部32等を介して検出したか否か、及び/又は、車速が所定の閾値未満(つまり、徐行速度又は速度零)になったか否かを判定し、この判定結果に応じて略平行光照射部61から十分な光量の略平行光が照射されるように光量制御を行うようにすればよい。
また、上記光量制御は、ロービーム用光源42等の灯火器10Tが備える光源をオンする制御に限定されない。例えば、車両前方に照射するロービームの光量と、車両前側側方等に照射する略平行光の光量の割合を変更可能な構成にし、車両制御部33は、車両10が曲がる(右折、左折、Uターン、車線変更等)前になると、ロービームの光量を低下させ、略平行光の光量を増大(略平行光を消灯状態から点灯状態にする場合を含む)させるようにしてもよい。また、車両制御部33は、車両10が曲がった後、略平行光を消灯、或いは減光させる制御を行うようにしてもよい。
例えば、第1リフレクタ45A,45Bを出し入れ可能な構成にし、車両制御部33は、直進時には各リフレクタ45A,45Bを完全に閉まってロービーム光量100%(ロービーム用光源42の光量を全てロービームに割り当てた状態に相当)にし、右左折時は各リフレクタ45A,45Bを突出させてロービーム光量50%及び略平行光の光量50%にし、車線変更時は各リフレクタ45A,45Bを少しだけ突出させてロービーム光量70%及び略平行光の光量30%にする、といったように光量制御してもよい。
このようなロービーム光量と略平行光の光量の割合を可変可能な構成にすることで、ロービーム用光源42を略平行光照射部61の光源として利用した場合でも、略平行光の光量の適切化を図りながら、略平行光の必要性が低い場合にロービームの光量アップ等を図りやすくなる。この場合の車両制御部33は、本発明の「所定の条件を満たす場合に、一つ以上の略平行光の光量を調節する制御部」に相当する。
また、本発明を自動二輪車に適用する場合を説明したが、自動二輪車だけでなく、三輪タイプや四輪タイプを含む鞍乗り型車両、鞍乗り型車両以外の小型車両、その他の任意の車両に本発明を広く適用可能である。
[上記実施の形態によりサポートされる構成]
上記実施の形態は、以下の構成をサポートする。
(構成1)光照射部を有する車両において、前記光照射部は、一つ以上の略平行光を、車両前側側方、車両後側側方、及び車両側方のうちの少なくともいずれかの方向に照射する略平行光照射部を含むことを特徴とする車両。
この構成によれば、この車両は、この車両から車両前側側方、車両後側側方、及び車両側方の少なくともいずれかの方向に離れた位置にいる他車両の乗員や歩行者等に対し、略平行光によって自車両の存在を周囲により認識させ易くなる。
(構成2)前記一つ以上の略平行光は、車両前側側方、車両後側側方、及び車両側方のうちの少なくともいずれかの方向に対し、前記車両から異なる角度で照射される複数の略平行光を含むことを特徴とする構成1に記載の車両。
この構成によれば、この車両は、複数の略平行光を横切るように移動する他車両や歩行者等に対し、時間間隔を空けて略平行光を視認させ、車両の存在に対する気付きを与えることができる。これによっても、車両は、自車両の存在を周囲により認識させ易くなる。
(構成3)前記光照射部は、第1光源を有し、前記略平行光照射部は、前記第1光源からの光を反射する第1リフレクタを有し、前記第1リフレクタは、前記第1光源の位置を焦点とする回転放物面と一致、又は近似する反射面を有することを特徴とする構成1又は2に記載の車両。
この構成によれば、この車両は、簡易な構成で略平行光を得ることができる。
(構成4)前記略平行光照射部は、前記第1リフレクタによって反射された光を、車両前側側方、車両後側側方、及び車両側方のうちの少なくともいずれかの方向に向けて反射する平面鏡からなる第2リフレクタを有することを特徴とする構成3に記載の車両。
この構成によれば、この車両は、第2リフレクタの位置や向きの調整によって車両前側側方、車両後側側方、及び車両側方等のいずれかへの方向への略平行光の照射が可能になる。また、この車両は、第2リフレクタの調整によって照射方向を変更できるので、第1リフレクタの配置自由度が向上し、設計自由度が高くなる。
(構成5)前記略平行光照射部は、前記車両のヘッドライト内に設けられることを特徴とする構成1から4のいずれか一項に記載の車両。
この構成によれば、この車両は、外観性を損なうことなく略平行光照射部を設けることができる。
(構成6)前記略平行光照射部は、前記車両のヘッドライト内に設けられ、前記ヘッドライトは第2光源を有し、前記第2光源からの光を車両前方に拡散する第3リフレクタを有し、前記第1リフレクタは、前記第3リフレクタと一体に設けられていることを特徴とする構成3又は4に記載の車両。
この構成によれば、この車両は、第1リフレクタと第3リフレクタとを一体にすることで、構造の複雑化が抑制され、かつ、部品点数を削減できる。
(構成7)前記ヘッドライトは第2光源を有し、前記第1光源は前記第2光源であり、前記略平行光照射部は、前記第2光源からの光の一部を利用して、前記一つ以上の略平行光を得ることを特徴とする構成5又は6に記載の車両。
この構成によれば、この車両は、略平行光の専用の光源が不要となり、その分、コスト削減に有利となる。また、略平行光照射部が第2光源からの光の一部を利用することで、第2光源の点灯している際に略平行光が常時照射されるので、自車両の安全性の向上に有利である。
(構成8)所定の条件を満たす場合に、前記一つ以上の略平行光の光量を調節する制御部を備えることを特徴とする構成7に記載の車両。
この構成によれば、この車両は、所定の条件に応じて略平行光の光量を調節できるので、略平行光の光量の適切化を図りながら、略平行光の必要性が低い場合にロービーム等の光量アップ等を図りやすくなる。
10,10A,10B 車両
10T 灯火器(光照射部)
11 他車両
21 フロントカバー
22 ヘッドライト
31 操作部
32 情報取得部
33 車両制御部(制御部)
34 記憶部
41 ロービーム照射部
42 ロービーム用光源(主光源、第1光源、第2光源)
43 ロービーム用リフレクタ
45A,45B 第1リフレクタ
46 第2リフレクタ
51 ハイビーム照射部
61 略平行光照射部
100 交差点

Claims (8)

  1. 光照射部(10T)を有する車両において、
    前記光照射部(10T)は、一つ以上の略平行光を、車両前側側方、車両後側側方、及び車両側方のうちの少なくともいずれかの方向に照射する略平行光照射部(61)を含むことを特徴とする車両。
  2. 前記一つ以上の略平行光は、車両前側側方、車両後側側方、及び車両側方のうちの少なくともいずれかの方向に対し、前記車両から異なる角度で照射される複数の略平行光を含むことを特徴とする請求項1に記載の車両。
  3. 前記光照射部(10T)は、第1光源(42)を有し、
    前記略平行光照射部(61)は、前記第1光源(42)からの光を反射する第1リフレクタ(45A,45B)を有し、
    前記第1リフレクタ(45A,45B)は、前記第1光源(42)の位置を焦点とする回転放物面と一致、又は近似する反射面を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両。
  4. 前記略平行光照射部(61)は、前記第1リフレクタ(45A,45B)によって反射された光を、車両前側側方、車両後側側方、及び車両側方のうちの少なくともいずれかの方向に向けて反射する平面鏡からなる第2リフレクタ(46)を有することを特徴とする請求項3に記載の車両。
  5. 前記略平行光照射部(61)は、前記車両のヘッドライト(22)内に設けられることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の車両。
  6. 前記略平行光照射部(61)は、前記車両のヘッドライト(22)内に設けられ、
    前記ヘッドライト(22)は第2光源を有し、前記第2光源からの光を車両前方に拡散する第3リフレクタ(43)を有し、
    前記第1リフレクタ(45A,45B)は、前記第3リフレクタ(43)と一体に設けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載の車両。
  7. 前記ヘッドライト(22)は第2光源を有し、
    前記略平行光照射部(61)は、前記第2光源からの光の一部を利用して、前記一つ以上の略平行光を得ることを特徴とする請求項5又は6に記載の車両。
  8. 所定の条件を満たす場合に、前記一つ以上の略平行光の光量を調節する制御部(33)を備えることを特徴とする請求項7に記載の車両。
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