JP2023137364A - エレベータシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】顔認証を利用したセキュリティゲートを利用者が通過する際にデフォルト行先階だけでなく変更行先階の登録を可能とするエレベータシステムを提供する。【解決手段】エレベータシステムは、撮像部(25)と、報知部(70)と、情報取得部(29)と、顔認証部(100)と、行先階設定部(100)と、を備え、行先階設定部は、顔認証が成功した場合において、情報取得部で所定情報が取得されなかったときは、顔認証に基づいて特定されたデフォルト行先階を利用者の行先階として設定し、顔認証が成功した場合において、情報取得部で所定情報が取得されたときは、所定情報が示す変更行先階を利用者の行先階として設定し、情報取得部は、ゲートにおいてレーン(50)の左側に配置される第1情報取得部(29A)と、右側に配置される第2情報取得部(29B)とを備える。【選択図】図7B

Description

本発明は、エレベータシステムに関する。
特許文献1は、セキュリティゲートのリーダでICカード(IDカード)から利用者情報を取得することで、利用者の行先階をエレベータの制御装置に自動で登録し、号機を割り当てるエレベータシステムを開示している。
特開2016-056017号公報
顔認証を利用したセキュリティゲートが普及し始めている。
本発明は、顔認証を利用したゲートを利用者が通過する際にデフォルト行先階だけでなく変更行先階の登録を可能とするエレベータシステムを提供する。
本発明のエレベータシステムは、
利用者のエレベータ乗車前に前記利用者の行先階を設定するエレベータシステムであって、
エレベータ乗場への移動経路上に配置されるゲートを通過しようとする利用者を撮像可能なように設けられた撮像部と、
利用者に報知する報知部と、
前記ゲートの通過前に前記利用者が所持する情報記録媒体から所定情報を取得する情報取得部と、
前記撮像部で撮像された撮像画像に基づいて前記利用者の顔認証を行う顔認証部と、
前記利用者の行先階の設定を行う行先階設定部と、を備え、
前記行先階設定部は、
前記顔認証部で前記利用者の顔認証が成功した場合において、前記情報取得部で前記所定情報が取得されなかったときは、顔認証に基づいて特定されたデフォルト行先階を前記利用者の行先階として設定し、
前記顔認証部で前記利用者の顔認証が成功した場合において、前記情報取得部で前記所定情報が取得されたときは、前記所定情報が示す変更行先階を前記利用者の行先階として設定し、
前記情報取得部は、前記ゲートにおいてレーンの左側に配置される第1情報取得部と、右側に配置される第2情報取得部とを備える。
本発明によれば、顔認証を利用したゲートを利用者が通過する際にデフォルト行先階だけでなく変更行先階の登録が可能となる。
実施の形態1におけるエレベータシステムが適用されるビルの特定階における機器配置を示した概略平面図 エレベータシステムの構成を示したブロック図 行先階登録装置の電気的構成を示したブロック図 行先階登録装置の外観を模式的に示した正面図 行先階登録装置の表示部における表示例を示した図 エレベータ制御装置の電気的構成を示したブロック図 セキュリティゲートの外観を示した斜視図 セキュリティゲートの外観を示した概略平面図 セキュリティサーバの電気的構成を示したブロック図 セキュリティサーバの記憶部に格納されている登録装置データベース(セキュリティゲートDB)の構成を示した図 セキュリティサーバの記憶部に格納されている登録装置データベース(行先階登録装置DB)の構成を示した図 セキュリティサーバの記憶部に格納されている利用者データベースの構成を示した図 携帯端末の表示部における表示例を示した図 セキュリティサーバによる呼び情報信号生成処理を説明したフローチャート セキュリティサーバによる呼び情報信号生成処理を説明したフローチャート 群管理制御装置による割当処理を説明したフローチャート セキュリティゲートのゲート表示器における表示例を示した図 実施の形態1の第1の変形例におけるエレベータシステムの構成を示したブロック図 実施の形態1の第2の変形例におけるエレベータシステムの構成を示したブロック図 実施の形態2におけるセキュリティゲートの外観を示した概略平面図 実施の形態2における登録装置データベース(セキュリティゲートDB)の構成を示した図 実施の形態3におけるセキュリティサーバによるQRコードデータ受信処理を説明したフローチャート 実施の形態3におけるセキュリティサーバによる呼び情報信号生成処理を説明したフローチャート
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
1.構成
1-1.エレベータ等の配置
図1は、実施の形態1におけるエレベータシステムが適用されるビル(建物)の特定階における機器配置を示した概略平面図である。特定階とは、例えば当該ビルの外部につながるロビー階であり、ビルの利用者は特定階を経由して他の階に移動することとなる。
図1では、エレベータシステムが、1号機~6号機の6台(複数台の一例)のエレベータ60A~60Fを備えている例を示す。エレベータの利用者は、エレベータ乗場からエレベータ60A~60Fに乗車する。以下では、エレベータ60A~60Fを区別せずに「エレベータ60」という場合がある。
特定階を含む各階床のエレベータ乗場またはその近傍には、行先階登録装置30が配置されている。
特定階において、エントランスからエレベータ乗場への利用者の移動経路上には、複数台のセキュリティゲート20が配置されている。利用者は、エントランス側からいずれかのセキュリティゲート20を通過してエレベータ乗場に進入する。エレベータ乗場は、特定領域に設けられている。特定領域とは、エントランス側からセキュリティゲート20を通過しないと入れないビル内の領域である。特定領域は、エレベータ乗場や、各エレベータ60のかご内のスペースや、エレベータ60を利用して移動可能な各階床のスペースを含む。
セキュリティゲート20のエントランス側の床面には、顔認証エリアAdを示す表示がなされている。
1-2.システム構成
1-2-1.概要
図2は、エレベータシステムのシステム構成を示したブロック図である。
エレベータシステムは、複数台のエレベータ60A~60Fと、これらのエレベータ60A~60Fの運行を統合的に制御する群管理制御装置10と、各エレベータに対応させて設けられたエレベータ制御装置40A~40Fと、各階に配置される行先階登録装置30とを備える。群管理制御装置10には、ビルのセキュリティを管理し、かつセキュリティゲート20の制御を行うセキュリティサーバ100が接続されている。
エレベータシステムは、かごへの乗車前に利用者に行先階を予め登録させる行先階登録方式を採用している。行先階の登録は、例えば、セキュリティゲート20での顔認証、QRコード(登録商標)の利用、行先階登録装置30での手動登録などにより行うことができる。QRコードは、所定情報の一例である。群管理制御装置10は、乗車前に登録された行先階に関する呼び(行先階呼び)を、複数台のエレベータ60のうちのいずれかの号機に割り当てて、割り当てた号機を示す情報を、利用されたセキュリティゲート20のゲート表示器70や行先階登録装置30に表示させ、これにより、割り当てた号機に利用者を乗車させる。
なお、特定階の行先階登録装置30は、セキュリティゲート20を通過して特定領域に進入した利用者が、ゲート表示器70に表示されたエレベータ60に乗り遅れたときや、デフォルト行先階以外の階床に移動するときに、エレベータ60を利用することを可能とするために設けられている。
各エレベータ60(60A~60F)は、かご、巻上機(モータ)、釣合おもり等を有する。
1-2-2.群管理制御装置
群管理制御装置10は、エレベータ60A~60Fの運行を統合的に制御する。また、群管理制御装置10は、セキュリティサーバ100及び行先階登録装置30との間で通信を行いながら、各号機に対する新規の呼びの割当制御を行う。各装置は、情報伝送可能なネットワークを介して接続されている。ネットワークは、例えばEthernet(登録商標)等のLAN(Local Area Network)により構成され、各装置間での各種の情報の送受信は、TCP/IP等の各種のプロトコルにしたがって行われる。ネットワークに接続されている前述の各装置は、TCP/IP等の各種のプロトコルにしたがった通信による信号伝送(情報伝送)が可能である。なお、エレベータシステムを構成する各装置間は、他の信号形式のネットワークや、専用の信号網を介して接続されてもよい。
群管理制御装置10は、コンピュータを利用して構成され、制御部11と、記憶部12と、入出力インタフェース13と、を備える。
記憶部12は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD等を利用して構成され、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施の形態の群管理制御装置10の各種機能を実現するためのプログラムを含む。
制御部11は、例えばCPU、MPU等を利用して構成される。制御部11は、記憶部12から読み出した上記プログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、群管理制御装置10における後述する各種の機能を実現する。
入出力インタフェース13は、例えばLANアダプタ等を利用して構成される。入出力インタフェース13は、群管理制御装置10が、セキュリティサーバ100、セキュリティゲート20のゲート表示器70、行先階登録装置30、及びエレベータ制御装置40との間で各種信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース13は、制御部11から出力される信号を所定の形式の信号に変換してセキュリティサーバ100、セキュリティゲート20のゲート表示器70、行先階登録装置30、エレベータ制御装置40に出力する。また、入出力インタフェース13は、セキュリティサーバ100、セキュリティゲート20のゲート表示器70、行先階登録装置30、エレベータ制御装置40A~40Fから入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部11に出力する。
1-2-3.エレベータ制御装置
エレベータ制御装置40A~40Fは、エレベータ60A~60Fに対応させて設けられている。エレベータ制御装置40A~40Fは、群管理制御装置10からの制御信号にしたがって、対応するエレベータ60A~60Fの巻上機(モータ)等の動作を制御することにより、エレベータ60A~60Fのかごの上昇、下降、停止等を制御する。また、エレベータ制御装置40A~40Fは、対応するエレベータ60A~60Fのかごの位置、走行方向、ドアの開閉、荷重等のかご状態を検知して、検知したかご状態を示す情報等を群管理制御装置10に出力する。なお、以下では、エレベータ制御装置40A~40Fを区別せずに「エレベータ制御装置40」という場合がある。
エレベータ制御装置40は、群管理制御装置10などと同様に、制御部、記憶部、入出力インタフェースなどを備えたコンピュータを利用して構成される。
1-2-4.行先階登録装置
図3は、行先階登録装置30の電気的構成を示したブロック図である。
行先階登録装置30は、利用者による行先階の登録(指定)を受け付ける装置である。行先階登録装置30は、制御部31と、記憶部32と、入出力インタフェース33と、表示部34と、操作部35とを備える。
記憶部32は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD等を利用して構成され、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施の形態の行先階登録装置30の各種機能を実現するためのプログラムを含む。
制御部31は、例えばCPU、MPU等を利用して構成される。制御部31は、記憶部32から読み出した上記プログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、行先階登録装置30における後述する各種の機能を実現する。
入出力インタフェース33は、例えばLANアダプタ等を利用して構成される。入出力インタフェース33は、行先階登録装置30が群管理制御装置10との間で各種信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース33は、制御部31から出力された信号を所定の形式の信号に変換して群管理制御装置10に出力する。また、入出力インタフェース33は、群管理制御装置10から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部31に出力する。
表示部34は、制御部31から出力される表示信号に基づく画像等の表示を行う。
操作部35は、行先階登録装置30に対するユーザ操作を受け付けるインタフェースである。操作部35は、操作内容に応じた信号を制御部31に出力する。
表示部34及び操作部35は、例えば液晶ディスプレイパネルや有機ELディスプレイパネルを利用したタッチパネル式表示装置により一体的に構成される。なお、表示部34と操作部35とは、表示部34に表示されているボタン等のオブジェクトと同等の指定を行うことが可能であれば、異なる部品を利用して別々に構成されてもよい。
図4は、行先階登録装置30の外観を模式的に示した正面図である。図5は、行先階登録装置30の表示部34における表示例を示した図である。
行先階登録装置30の上方には、顔認証用カメラ36が配置されており、行先階の登録の際、利用者に、顔認証を行わせるように構成されている。
顔認証用カメラ36は、その前方の所定画角領域の被写体を所定フレームレート、所定解像度で撮像するとともに、撮像された画像(撮像画像)の画像データを生成し、生成した画像データをセキュリティサーバ100に出力する。顔認証用カメラ36は、撮像部の一例である。所定画角領域は、利用者が行先階登録装置30の前にいる際に、顔認証を適切に行うことができる大きさで利用者の顔を撮像することができる画角に設定されている。所定解像度は、顔を検出することができる解像度であればどのような解像度でもよいが、例えばHDやFHDの解像度とすることができる。フレームレートは、どのようなレートでもよいが、例えば15fpsや30fpsとすることができる。
図4では、行先階登録装置30の表示部34に、デフォルト画面としての案内画面が表示されている例を示している。この案内画面では、例えば、「顔認証により利用可能となります。上のカメラで顔認証を行ってください」というメッセージが表示される。図4の案内画面が表示部34に表示されているときに、利用者が顔認証用カメラ36の前方に来ると、顔認証用カメラ36で撮像された撮像画像に基づいてセキュリティサーバ100により顔認証処理が行われる。顔認証が成功すると、例えば図5(a)に示すような操作画面が表示される。図5(a)の操作画面では、表示部34に「行先階を登録してください」というメッセージとともに、顔認証が成功した利用者に利用者データベース(後述する)で紐付けられている許可階の行先階ボタンが表示されている。図5(a)では、後述する利用者データベースに登録されている利用者ID“10004”に紐付けられている許可階である9階、10階、11階の行先階ボタンが表示されている例を示す。なお、許可階とは、利用者の利用が許可されている階床であり、顔認証が成功した利用者に応じて異なる階床となる。図5(a)の操作画面で、いずれかの行先階ボタンが利用者により押されると(タッチされると)、エレベータの割り当てが行われ、例えば図5(b)に示すような割当号機報知画面が表示される。図5(b)の割当号機報知画面では、表示部34に「10F 1号機」というメッセージが表示されている。
1-2-5.セキュリティゲート
セキュリティゲート20は、ビル内部の特定領域への利用者の進入を制御する装置である。具体的に、セキュリティゲート20は、ビル内部の特定領域への正規の利用者の進入を許可する一方、非正規の利用者の進入については規制する装置である。正規の利用者とは、利用者データベース(以下「利用者DB」という)に登録されている利用者であり、非正規の利用者とは、利用者DBに登録されていない利用者である。
図6は、実施形態1におけるセキュリティゲート20の電気的構成を示すブロック図である。図7A、図7Bはそれぞれ、セキュリティゲート20の外観を示した斜視図、概略平面図である。なお、図7Aは、図1の3台のセキュリティゲート20のうち最も左のセキュリティゲート20の斜視図である。
図7Aに示すように、セキュリティゲート20の筐体であるゲート本体20aには、2台のQRコードリーダ29と、第1センサ26と、第2センサ27と、ゲートフラッパ28と、ゲート表示器70とが備えられている。また、ゲート本体20aの出口20e側には、顔認証用カメラ25が設けられている。顔認証用カメラ25は、ゲート本体20aに取り付けられてもよいし、独立して設けられてもよい。
顔認証用カメラ25は、その前方の所定画角領域の被写体を所定フレームレート、所定解像度で撮像するとともに、撮像された画像(撮像画像)の画像データを生成し、セキュリティサーバ100に出力する。顔認証用カメラ25は、撮像部の一例である。所定画角領域は、利用者が顔認証エリアAd(図1参照)にいる際に、顔認証を適切に行うことができる大きさで利用者の顔を撮像することができる画角に設定されている。所定解像度は、顔を検出することができる解像度であればどのような解像度でもよいが、例えばHDやFHDの解像度とすることができる。フレームレートは、どのようなレートでもよいが、例えば15fpsや30fpsとすることができる。
QRコードリーダ29は、ゲート本体20aの上面の入口20i側に配置されている。QRコードリーダ29は、光学式リーダ(スキャナあるいはカメラ)と、データ出力部とを備える。光学式リーダは、利用者により所定距離よりも近い位置にかざされたQRコードを光学的に読み取る。データ出力部は、光学式リーダで読み取られたQRコードの画像データ(以下「QRコードデータ」という)と、当該QRコードリーダ29の識別情報(QRリーダID)とを含む信号をセキュリティサーバ100に送信する。なお、読み取られるQRコードは、携帯端末200の表示部に表示されたものであってもよいし、紙などに印刷されたものであってもよい。
実施の形態1では、1台のセキュリティゲート20において左右2台のQRコードリーダ29を設けている。これにより、両利きに対応している。
第1センサ26は、例えば光電センサにより構成され、セキュリティゲート20の通路PAの入口20i側を通過する利用者を検知する。第1センサ26は、利用者を検知すると、制御部21を介して検知信号をセキュリティサーバ100に出力する。
第2センサ27は、例えば光電センサにより構成され、セキュリティゲート20の通路PAの出口20e側を通過する利用者を検知する。第2センサ27は、利用者を検知すると、制御部21を介して検知信号をセキュリティサーバ100に出力する。
ゲートフラッパ28は、開閉自在の扉である。
ゲート表示器70は、群管理制御装置10から出力される種々の表示信号に応じた画面を表示する。ゲート表示器70は、利用者に報知する報知部の一例である。例えば、ゲート表示器70は、群管理制御装置10から出力される割当結果信号を受信したときに、割り当てたエレベータ(割当号機)の名称などを報知するための割当号機報知画面を表示する。
また、ゲート本体20aの内部には、図6に示すように、制御部21、記憶部22、入出力インタフェース23などが収容されている。
記憶部22は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD等を利用して構成され、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施形態におけるセキュリティゲート20の各種機能を実現するためのプログラムを含む。
入出力インタフェース23は、例えばLANアダプタ等を利用して構成される。入出力インタフェース23は、セキュリティゲート20が、セキュリティサーバ100との間で各種信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース23は、制御部21から出力された信号を所定の形式の信号に変換してセキュリティサーバ100に出力する。また、入出力インタフェース23は、セキュリティサーバ100から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部21に出力する。
制御部21は、例えばCPU、MPU等を利用して構成される。制御部21は、記憶部22に格納されたプログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、セキュリティゲート20における後述する各種の機能を実現する。
制御部21は、第1センサ26及び第2センサ27からの検知信号、及びセキュリティサーバ100からの開放信号や閉鎖信号に基づいて、ゲートフラッパ28を開閉する。また、制御部21は、第1センサ26から検知信号を受信し、その後、第2センサ27から検知信号を受信した場合、利用者通過信号をセキュリティサーバ100に送信する。
図7Bに示すように、実施の形態1では、3台のセキュリティゲート20として、左側から順に、セキュリティゲート20A、20B、20Cを設けている。セキュリティゲート20A、20B、20Cはそれぞれ、顔認証用カメラ25A、25B、25C(顔認証用カメラ25)と、レーン50A、50B、50Cと、ゲート表示器70A、70B、70C(ゲート表示器70)とを備える。以下では、レーン50A、50B、50Cを区別せずに「レーン50」という場合がある。
レーン50A、50B、50Cはそれぞれ、利用者がセキュリティゲート20A、20B、20Cを通過するための空間として規定される。レーン50A、50B、50Cを特定するための情報として「レーンID」が設定されている。図7Bに示すように、レーン50A、50B、50Cにはそれぞれ、レーンID1、レーンID2、レーンID3が割り当てられている。
同様に、ゲート表示器70A、70B、70Cを特定するための情報として「表示器ID」が設定されている。ゲート表示器70A、70B、70Cにはそれぞれ、表示器ID1、表示器ID2、表示器ID3が割り当てられている。
ゲート表示器70A~70Cと顔認証用カメラ25A、25B、25Cが3台ずつ設けられるのに対して、QRコードリーダ29については、利用者の利き手が異なることに応じて、計4台設けられている。図7Bに示すように、左側から順に、4台のQRコードリーダ29A、29B、29C、29Dが配置されている。
QRコードリーダ29A、29Bは、セキュリティゲート20Aに対応して設けられている。同様に、QRコードリーダ29B、29Cは、セキュリティゲート20Bに対応して設けられており、QRコードリーダ29C、29Dは、セキュリティゲート20Cに対応して設けられている。
左から2番目のQRコードリーダ29Bは、左右2台のセキュリティゲート20A、20Bで共用されている。同様に、右から2番目のQRコードリーダ29Cは、左右2台のセキュリティゲート20B、20Cにおいて共用されている。
上記構成によれば、利用者は、各レーン50A~50Cを利用する際に、左側のQRコードリーダ29と右側のQRコードリーダ29を両方利用することができる。具体的には、レーン50Aでは、左側のQRコードリーダ29Aと右側のQRコードリーダ29Bを利用することができる。他のレーン50B、50Cについても同様である。例えば、右利きの利用者は右側のQRコードリーダ29を利用し、左利きの利用者は左側のQRコードリーダ29を利用することが可能となり、QRコードリーダ29でQRコードを読み取らせる動作をスムーズに行うことができる。これにより、両利きに対応することができ、利用者の利便性を向上させることができる。
ここで、QRコードリーダ29でQRコードを読み取った場合に、顔の撮像を行った利用者によるQRコードの場合だけでなく、同じレーン50を通過しようとする次の利用者によるQRコードの場合が想定される。またQRコードリーダ29B、29Cについては、左右2台のセキュリティゲート20で共用しているため、隣のレーン50を通過する別の利用者によるQRコードの場合も想定される。実施の形態1のエレベータシステムでは、顔の撮像/顔認証を行った利用者がかざしたQRコードであるか否かを特定するために、QRコードリーダ29で読み取ったQRコードデータに含まれる利用者IDと、顔認証用カメラ25で撮像された利用者の顔データに紐づけられる利用者IDが一致するか否かを判断する。詳細な処理については後述する。
1-2-6.セキュリティサーバ
セキュリティサーバ100は、顔認証用カメラ25や顔認証用カメラ36から出力される画像データが示す撮像画像に基づいて、ビル内のセキュリティ確保のために、利用者に対する顔認証処理を行う。例えば、セキュリティサーバ100は、撮像画像に対して顔検出処理を行い、顔を検出した場合、さらに顔特徴点検出処理を行う。そして、撮像画像から顔特徴点を検出すると、検出した顔特徴点のデータ(顔データ)と、利用者DBに登録されている各利用者の顔特徴点データ(顔データ)とを順次比較(照合)して一致率を求める。そして、検出した顔の顔データ(顔特徴点データ)に対して所定一致率以上の一致率を有する顔データ(顔特徴点データ)が利用者DBに登録されているかを判断する。つまり、検出した顔の顔データに対して所定一致率以上の一致率を有する顔データが利用者DBに登録されているかを判断する。そして、所定一致率以上の一致率を有する顔データが利用者DBに登録されている場合、セキュリティゲート20を通過しようとする利用者(顔検出された利用者)は登録されている顔データに対応する利用者であると特定し、顔認証が成功したと判断する。なお、所定一致率は、他人の場合には到達しない程度に高い一致率とすることが好ましい。これにより、適切に顔認証を行うことができる。なお、顔検出処理、顔特徴点検出処理、照合処理(認証処理)は各種の公知の方法を用いて行うことができる。
また、セキュリティサーバ100は、顔認証結果に応じて、セキュリティゲート20の開閉を制御する。さらに、セキュリティサーバ100は、利用者の行先階などの情報を含む呼び情報信号を生成して群管理制御装置10に出力する。利用者IDは、利用者識別情報の一例である。
図8は、セキュリティサーバ100の電気的構成を示すブロック図である。セキュリティサーバ100は、コンピュータを利用して構成され、制御部101と、記憶部102と、入出力インタフェース103と、を備える。
記憶部102は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD等を利用して構成され、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施の形態のセキュリティサーバ100の後述する各種機能を実現するためのプログラムを含む。記憶部102は、データとして、利用者DBを格納している。利用者DBの構成については後述する。
また、記憶部102は、データとして、登録装置データベース(以下「登録装置DB」という)を格納している。登録装置DBの構成については後述する。
制御部101は、例えばCPU、MPU等を利用して構成される。制御部101は、記憶部102から読み出したプログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、セキュリティサーバ100における後述する各種の機能を実現する。
入出力インタフェース103は、例えばLANアダプタ等を利用して構成される。入出力インタフェース103は、セキュリティサーバ100が、顔認証用カメラ25、QRコードリーダ29、群管理制御装置10、及びセキュリティゲート20との間で各種信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース103は、制御部101から出力された信号を所定の形式の信号に変換して顔認証用カメラ25、QRコードリーダ29、顔認証用カメラ36、群管理制御装置10、及びセキュリティゲート20に出力する。また、入出力インタフェース103は、顔認証用カメラ25、QRコードリーダ29、顔認証用カメラ36、群管理制御装置10、及びセキュリティゲート20から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部101に出力する。
図9A、図9Bは、セキュリティサーバ100の記憶部102に格納されている登録装置DBの構成を示す図である。図9Aは、登録装置としてのセキュリティゲート20に関する登録装置DB(以下、「セキュリティゲートDB」とも称する。)であり、図9Bは、登録装置としての行先階登録装置30に関する登録装置DB(以下、「行先階登録装置DB」とも称する。)である。登録装置DBは、レーンID/登録装置IDに紐付けて、登録装置の設置階や、その他の情報を格納している。ここでの登録装置とは、利用者の行先階の登録に利用されるセキュリティゲート20及び行先階登録装置30の総称である。
図9Aに示すセキュリティゲートDBにおいて、「レーンID」は、各セキュリティゲート20のレーン50を識別するための情報である。レーンID“1”は、図7Bに示した構成において、左側のレーン50Aを特定し、レーンID“2”は、中央のレーン50Bを特定し、レーンID“3”は、右側のレーン50Cを特定する。
「設置階」は、レーンIDに対応するセキュリティゲート20が設置されている階を示す情報である。設置階は、セキュリティゲート20を利用した利用者の出発階として利用される。後述する「呼び情報信号」においては、「設置階」を「出発階」というものとする。図9Aに示す例のように、セキュリティゲート20が1つの階にのみ設置されている場合には、登録装置DBにおける設置階の情報を省略してもよい。
「表示器ID」は、レーンIDに対応するゲート表示器70を識別するための情報である。表示器ID“1”は、図7Bに示した構成において、左側のゲート表示器70Aを特定し、表示器ID“2”は、中央のゲート表示器70Bを特定し、表示器ID“3”は、右側のゲート表示器70Cを特定する。
「QRリーダID」は、レーンIDに対応するQRコードリーダ29を識別するための情報である。QRリーダID“1”は、図7Bに示した構成において、最も左側のQRコードリーダ29Aを特定し、QRリーダID“2”は、左から2番目のQRコードリーダ29Bを特定し、QRリーダID“3”は、右から2番目のQRコードリーダ29Cを特定し、QRリーダID“4”は、最も右側のQRコードリーダ29Dを特定する。
図9Aに示す例では、レーンID“1”に対応して、2つのQRリーダID“1、2”が格納されている。これは、図7Bに示す構成において、左側のレーン50A(レーンID“1”)に、左右2台のQRコードリーダ29A、29B(QRリーダID“1、2”)が設けられていることを意味する。他のレーンID、QRリーダIDについても同様である。
図9Bに示す行先階登録装置DBにおいて、「登録装置ID」は、行先階登録装置30を識別するための情報である。
「設置階」は、登録装置IDに対応する行先階登録装置30が設置されている階を示す情報である。
「ロケーション」は、登録装置IDに対応する行先階登録装置30が設置階内で設置されている位置を示す情報である。ロケーションは、設置階毎に、例えば「1」,「2」,「3」…などの通し番号により示される。
図9Bに示す例では、登録装置ID“0001”に紐付けて、設置階、及びロケーションとして、“1”、及び“1”が登録されている。登録装置ID“0002”に紐付けて、設置階、及びロケーションとして、“1”、及び“2”が登録されている。残りの登録装置IDについても同様に、登録装置IDに紐付けて、設置階及びロケーションの情報が登録されている。
図10は、セキュリティサーバ100の記憶部102に格納されている利用者DBの構成を示す図である。利用者DBは、利用者IDに紐付けて、顔データと、デフォルト行先階と、許可階とを記録している。なお、利用者IDに紐づけてさらにパスワードを記録してもよい。これらの情報の利用者DBへの登録は例えばビル管理者により行われる。
「利用者ID」は、利用者を一意に識別するために設定された識別情報(利用者識別情報)である。
「顔データ」は、「利用者ID」で特定される利用者の顔の特徴を示す顔特徴点データである。顔特徴点データは、例えば、目、鼻、口などの位置や形状の特徴を示すデータである。顔特徴点データは、当該利用者の利用者DBへの登録時に提供されまたは撮像された利用者の顔画像に基づいて生成される。
「デフォルト行先階」は、「利用者ID」で特定される利用者のデフォルト行先階を示す情報である。デフォルト行先階としては、例えば、当該利用者が入居している階床の数値が設定される。なお、利用者の希望に応じて、「デフォルト行先階」を設定しないこともできる。この場合、デフォルト行先階としては、記号“-”が設定される。記号“-”は、行先階未設定情報の一例である。
「許可階」は、「利用者ID」で特定される利用者の利用が許可されている階床を示す情報である。許可階としては、例えば、ビル内の共用階などが設定される。
図10に示す例では、利用者ID“10001”に紐付けて、顔データ、デフォルト行先階、及び許可階として、“顔データ1”、“10”、及び“9,10,11”が登録されている。利用者ID“10002”に紐付けて、顔データ、デフォルト行先階、及び許可階として、“顔データ2”、“8”、及び“7,8”が登録されている。利用者ID“10003”に紐付けて、顔データ、デフォルト行先階、及び許可階として、“顔データ3”、“13”、及び“12,13”が登録されている。利用者ID“10004”に紐付けて、顔データ、デフォルト行先階、及び許可階として、“顔データ4”、“-”、及び“9,10,11”が登録されている。デフォルト行先階における記号“-”は、デフォルト行先階が設定されていないことを示す行先階未設定情報である。残りの利用者IDについても同様に、利用者IDに紐付けて、顔データ、デフォルト行先階、及び許可階の情報が登録されている。
1-2-7.携帯端末
携帯端末200は、制御部、記憶部、通信用インタフェース、表示部、操作部などを備えたコンピュータにより構成される。携帯端末200は、例えばスマートフォン、タブレットコンピュータである。携帯端末200の記憶部には、行先階設定アプリがインストールされている。行先階設定アプリは、利用者がエレベータを利用する際にデフォルト行先階以外の行先階(変更行先階)をエレベータシステムに登録する際、QRコードを生成するために用いられる。
図11は、携帯端末200の表示部における表示例を示した図である。
利用者が携帯端末200において行先階設定アプリを起動させると、携帯端末200の表示部210に、図11(a)に示す行先階設定画面が表示される。行先階設定画面には、行先階入力枠Fi、QRコード生成ボタンBiなどが表示される。利用者が行先階入力枠Fiに行先階を入力し、QRコード生成ボタンBiにタッチすると、QRコードが生成され、携帯端末200の表示部210に、例えば図11(b)に示すようなQRコードCdを表示したQRコード表示画面が表示される。QRコードCdには、行先階入力枠Fiに入力された行先階を示す情報、及び記憶部に記憶されている利用者IDを示す情報が格納されている。
2.動作
2-1-1.顔認証処理及びセキュリティゲートのゲートフラッパの開閉制御
セキュリティサーバ100は、顔認証用カメラ25から出力される画像データが示す撮像画像に基づいて、ビル内のセキュリティ確保のために、利用者に対する顔認証処理を行う。具体的には、利用者がエントランスから特定領域のエレベータ乗場に移動するためにセキュリティゲート20を通過しようとすると、セキュリティゲート20のエントランス側の顔認証エリアAd(図1参照)で顔が検出され、さらに顔特徴点検出処理が行われる。
セキュリティサーバ100は、撮像画像から顔特徴点を検出すると、検出した顔特徴点のデータと、利用者DBに登録されている各顔データ(顔特徴点データ)とを順次比較(照合)して一致率を求める。そして、検出した顔の顔データ(顔特徴点データ)に対して所定一致率以上の一致率を有する顔データ(顔特徴点データ)が利用者DBに登録されているかを判断する。そして、所定一致率以上の一致率を有する顔データが利用者DBに登録されている場合、セキュリティサーバ100は、セキュリティゲート20を通過しようとする利用者(顔検出された利用者)は、登録されている顔データに対応する利用者であると特定し、顔認証が成功したと判断する。この場合、セキュリティサーバ100は、当該セキュリティゲート20に開放信号を送信する。これにより、利用者DBに登録されている利用者は、セキュリティゲート20を通過することができる。
これに対し、所定一致率以上の一致率を有する顔データ(顔特徴点データ)が利用者DBに存在しない場合、セキュリティサーバ100は、セキュリティゲート20を通過しようとする利用者が、利用者DBに登録されていない利用者であると判断する。この場合、セキュリティサーバ100は、当該セキュリティゲート20に閉鎖信号を送信する。セキュリティゲート20の制御部21は、ゲートフラッパ28を閉状態とさせる。これにより、利用者DBに登録されていない利用者は、セキュリティゲート20を通過することができない。つまり、利用者DBに登録されていない利用者がセキュリティゲート20を通過するのを阻止することができる。
なお、セキュリティゲート20の制御部21は、セキュリティサーバ100から開放信号、閉鎖信号のいずれも受信していない状況で、つまり顔認証処理が完了していない状況で、第1センサ26により利用者が検知された場合、ゲートフラッパ28を閉状態とさせる。これにより、顔認証処理が完了していない利用者がセキュリティゲート20を通過するのを阻止することができる。
このように、利用者DBに登録されている利用者は特定領域に進入することができるが、そうでない利用者は特定領域に進入することができない。よって、ビル内のセキュリティが確保される。
2-1-2.号機割当処理
2-1-2-1.セキュリティゲート利用時の行先階設定処理及び号機割当処理
セキュリティゲート20を通過しようとする利用者に対する顔認証処理において、当該利用者が利用者DBに登録されている利用者であると判断すると、セキュリティサーバ100は、顔認証後の所定時間T(秒)以内にQRコードリーダ29からQRコードデータを受信したか否かの判断結果に応じてデフォルト行先階または変更行先階を利用者の行先階として設定し、出発階、表示器ID、行先階などの情報を含む呼び情報信号を生成し、当該呼び情報信号を群管理制御装置10に送信する。なお、呼び情報信号における「出発階」は、前述したように登録装置の「設置階」と等しい。
群管理制御装置10は、セキュリティサーバ100から呼び情報信号を受信すると、受信した呼び情報信号に基づいて、利用者の行先階を割り当てる割当号機を決定し、決定した割当号機を示す割当結果信号を、呼び情報信号が示す出発階及び表示器IDに配置されているゲート表示器70に送信する。
ゲート表示器70は、群管理制御装置10から割当結果信号を受信すると、割当号機報知画面を表示する。
より詳細な行先階設定処理及び号機割当処理については後述する。
2-1-2-2.行先階登録装置利用時の行先階設定処理及び号機割当処理
セキュリティサーバ100は、行先階登録装置30を利用しようとする利用者に対する顔認証処理において、当該利用者が利用者DBに登録されている利用者であると判断すると、利用者DBから当該利用者に紐付けられているデフォルト行先階及び許可階の情報を読み出すとともに、当該行先階登録装置30に併設された顔認証用カメラ36の登録装置IDに基づいて登録装置DBから設置階、ロケーションの情報を読み出し、利用者DBから読み出したデフォルト行先階、許可階の情報と、登録装置DBから読み出した設置階(出発階)、ロケーションの情報などを含む呼び情報信号を生成し、当該呼び情報信号を群管理制御装置10に送信する。
群管理制御装置10は、セキュリティサーバ100から呼び情報信号を受信すると、受信した呼び情報信号に基づいて、少なくとも許可階の情報を含む受付許可信号を生成し、呼び情報信号が示す出発階及びロケーションに配置されている行先階登録装置30に送信する。
行先階登録装置30は、受付許可信号を受信すると、許可階の情報が示す許可階の行先階ボタンを表示部34に表示し、利用者による行先階の指定操作を受け付ける。行先階の指定操作があると、行先階登録装置30は、指定された行先階にいずれかの号機を割り当てることを要求する割当依頼信号を群管理制御装置10に送信する。
群管理制御装置10は、割当依頼信号を受信すると、利用者の行先階を割り当てる割当号機を決定し、決定した割当号機を示す割当結果信号を、呼び情報信号が示す出発階及びロケーションに配置されている行先階登録装置30に送信する。
行先階登録装置30は、群管理制御装置10から割当結果信号を受信すると、表示部34に、割当号機を表示した割当号機報知画面を表示する。
2-1-3.エレベータシステムの具体的動作
利用者がセキュリティゲート20を利用した際の行先階設定処理及び号機割当処理について、フローチャートを参照してより詳しく説明する。
図12A、図12Bは、セキュリティサーバ100による呼び情報信号生成処理を説明したフローチャートである。本フローチャートの処理は、セキュリティゲート20毎に実行される。また、セキュリティゲート20毎の処理は並行して実行される。
セキュリティサーバ100の制御部101は、顔認証用カメラ25から出力される画像データが示す撮像画像に顔が含まれているか否かを判断する(S11)。このステップの処理は、所定フレームレートで出力される撮像画像の各々に対して実行してもよいし、例えば数フレーム毎に1フレームだけというように間欠的に実行してもよい。
撮像画像に顔が含まれていない場合(S11でNO)、セキュリティサーバ100の制御部101は、ステップS11の判断を再度実行する。
撮像画像に顔が含まれている場合(S11でYES)、セキュリティサーバ100の制御部101は、上述した顔認証処理を行うことにより、検出した顔の顔データ(顔特徴点データ)に対して所定一致率以上の一致率を有する顔データ(顔特徴点データ)が利用者DBに登録されているかを判断する(S12)。
検出した顔の顔データに対して所定一致率以上の一致率を有する顔データが利用者DBに登録されていない場合(S12でNO)、セキュリティサーバ100の制御部101は、セキュリティゲート20に閉鎖信号を送信する(S26)。これに伴い、セキュリティゲート20の制御部21は、ゲートフラッパ28を閉状態で維持するように制御する。
検出した顔の顔データに対して所定一致率以上の一致率を有する顔データが利用者DBに登録されている場合(S12でYES)、セキュリティサーバ100の制御部101は、セキュリティゲート20に開放信号を送信する(S13)。これに伴い、セキュリティゲート20の制御部21は、ゲートフラッパ28を開状態に制御する。
セキュリティサーバ100の制御部101は、顔認証時刻tcに現在時刻を設定する(S14)。
セキュリティサーバ100の制御部101は、所定一致率以上の顔データに紐付けられた利用者IDを利用者DBから取得する(S15)。
セキュリティサーバ100の制御部101は、利用者が撮像されたレーン50のレーンIDを特定する(S16)。図7Bに示すように、各レーン50A~50Cに対応して顔認証用カメラ25A~25Cが設けられているため、3台の顔認証用カメラ25A~25Cのうちいずれの顔認証用カメラ25で利用者の顔が撮像されたかに基づいて、利用者が撮像されたレーン50のレーンIDを特定することができる。
セキュリティサーバ100の制御部101は、ステップS16で取得したレーンIDに紐づけられたQRリーダIDを取得し、qrD1、qrD2とする(S17)。具体的には、図9Aに示すセキュリティゲートDBを参照して、ステップS16で取得したレーンIDに対応する2つのQRリーダIDを取得し、それぞれqrD1、qrD2とする。
セキュリティサーバ100の制御部101は、qrD1のQRコードリーダ29からQRコードデータを取得したか否かを判断する(S18)。これにより、例えば、利用者が通過しようとするレーン50の左側に設置されたQRコードリーダ29からQRコードデータを取得したか否かが判断される。QRコードデータには少なくとも、利用者IDと変更行先階の情報が含まれる。
qrD1のQRコードリーダ29からQRコードデータを取得しない場合(S18でNO)、セキュリティサーバ100の制御部101は、qrD2のQRコードリーダ29からQRコードデータを取得したか否かを判断する(S19)。これにより、例えば、利用者が通過しようとするレーン50の右側に設置されたQRコードリーダ29からQRコードデータを取得したか否かが判断される。
qrD2のQRコードリーダ29からQRコードデータを取得しない場合(S19でNO)、セキュリティサーバ100の制御部101は、顔認証時刻tcから所定時間T(秒)が経過したかを判断する(S20)。所定時間T(秒)は、利用者が、顔認証を行ってからQRコードを読み取らせることが完了するまでの標準的な時間に若干の余裕時間を加算した値に設定され、例えば2(秒)である。
顔認証時刻tcから所定時間T(秒)が経過していない場合(S20でNO)、セキュリティサーバ100の制御部101は、ステップS18の処理に戻る。
qrD1のQRコードリーダ29からQRコードデータを取得した場合(S18でYES)、セキュリティサーバ100の制御部101は、当該QRコードデータに含まれる利用者IDは、顔データに紐づけられた利用者IDに一致するか否かを判断する(S21)。具体的には、ステップS18で取得したQRコードデータに含まれる利用者IDと、ステップS15で取得した顔データに紐づけられた利用者IDが一致するか否かを判断する。これにより、顔認証用カメラ25で顔を撮像された利用者と、QRコードリーダ29にQRコードをかざした利用者が同一人物であるか否かが判断できる。
2つの利用者IDが一致しない場合(S21でNO)、すなわち、qrD1のQRコードリーダ29で読み取ったQRコードが、同じレーン50の次の利用者がかざしたQRコードである場合や隣のレーン50の別の利用者がかざしたものである場合、セキュリティサーバ100の制御部101は、ステップS19の処理に移行する。
同様に、qrD2のQRコードリーダ29からQRコードデータを取得した場合(S19でYES)、セキュリティサーバ100の制御部101は、当該QRコードデータに含まれる利用者IDは、顔データに紐づけられた利用者IDに一致するか否かを判断する(S22)。具体的には、ステップS19で取得したQRコードデータに含まれる利用者IDと、ステップS15で取得した顔データに紐づけられた利用者IDが一致するか否かを判断する。2つの利用者IDが一致しないと判断した場合(S22でNO)、すなわち、qrD2のQRコードリーダ29で読み取ったQRコードが、同じレーン50の次の利用者がかざしたQRコードである場合や隣のレーン50の別の利用者がかざしたものである場合、セキュリティサーバ100の制御部101は、ステップS20の処理に移行する。
ステップS21で利用者IDが一致すると判断された場合(S21でYES)、あるいは、ステップS22で利用者IDが一致すると判断された場合(S22でYES)、セキュリティサーバ100の制御部101は、行先階変更フラグをONに設定する(S23)。すなわち、顔認証用カメラ25で顔を撮像された利用者と、QRコードリーダ29にQRコードをかざした利用者が、利用者IDに基づいて同一人物と判断できる場合に、顔データに紐づけられたデフォルト行先階に代えて、QRコードデータに含まれる変更行先階を行先階として設定する処理に進む。
qrD1、qrD2のQRコードリーダ29からQRコードデータを取得しない場合(S18でNO、S19でNO)、あるいは、QRコードデータを取得しても2つの利用者IDが一致しない場合(S21でNO、S22でNO)、セキュリティサーバ100の制御部101は、ステップS18~S20の処理を繰り返し実行する。
ステップS21、S22でYESと判断されることなく、顔認証時刻tcからT秒が経過すると(S20でYES)、セキュリティサーバ100の制御部101は、行先階変更フラグをOFFに設定する(S24)。これにより、顔データに紐づけられたデフォルト行先階を行先階として設定する処理に進む。
すなわち、qrD1、qrD2のいずれかのQRコードリーダ29でQRコードデータを取得しても2つの利用者IDが一致しない場合は(S21でNO、S22でNO)、顔認証が実行された利用者がかざしたQRコードではないと判断し、当該QRコードデータに含まれる変更行先階を、顔認証が実行された利用者の行先階として設定せず、一旦は、当該利用者の行先階としてデフォルト行先階を維持する。
ステップS23で行先階設定フラグをONに設定すると、図12Bに示すように、セキュリティサーバ100の制御部101は、所定一致率以上の一致率を有する顔データに紐付けられた許可階を利用者DBから取得する(S31)。
セキュリティサーバ100の制御部101は、ステップS16で特定したセキュリティゲート20のレーンIDに基づいて、利用者が通過しようとするセキュリティゲート20の設置階及び表示器IDを特定する(S32)。これは、利用者の出発階を特定することでもある。
セキュリティサーバ100の制御部101は、利用者の行先階として、ステップS18又はステップS19で取得されたQRコードデータに含まれる変更行先階を設定する(S33)。
セキュリティサーバ100の制御部101は、出発階、変更行先階、許可階、表示器ID、行先階変更フラグONの情報を含む呼び情報信号を生成して群管理制御装置10に送信する(S34)。
セキュリティサーバ100の制御部101は、セキュリティゲート20から利用者通過信号を受信したか否かを判断する(S35)。
セキュリティゲート20から利用者通過信号を受信していない場合(S35でNO)、セキュリティサーバ100の制御部101は、ステップS35の判断を再度実行する。
セキュリティゲート20から利用者通過信号を受信した場合(S35でYES)、セキュリティサーバ100の制御部101は、セキュリティゲート20に閉鎖信号を送信する(S36)。
一方、ステップS24で行先階設定フラグをOFFに設定すると、セキュリティサーバ100の制御部101は、所定一致率以上の一致率を有する顔データに紐付けられたデフォルト行先階を利用者DBから取得する(S37)。
セキュリティサーバ100の制御部101は、セキュリティゲート20のレーンIDに基づいて、利用者が通過しようとするセキュリティゲート20の設置階及び表示器IDを特定する(S38)。これは、利用者の出発階を特定することでもある。
セキュリティサーバ100の制御部101は、利用者の行先階として、ステップS37で取得されたデフォルト行先階を設定する(S39)。
セキュリティサーバ100の制御部101は、出発階、デフォルト行先階、表示器ID、行先階変更フラグOFFの情報を含む呼び情報信号を生成して群管理制御装置10に送信する(S40)。
なお、ステップS21、S22でNOと判断されるのは、後の利用者の顔認証が完了していないことも意味するため、セキュリティサーバ100の制御部101は、ステップS23、S24以後の処理と並行して、例えば、「今、QRコードをかざされたお客様はまだ顔認証が完了していないため、顔認証からやり直してください」というメッセージを、セキュリティゲート20などに別途設けたスピーカから音声により報知してもよい。
図13は、群管理制御装置10による割当処理を説明したフローチャートである。本フローチャートの処理は、群管理制御装置10がセキュリティサーバ100から新規呼びの呼び情報信号を受信したときに実行される。また、新規呼びの呼び情報信号が受信される都度、並行して実行される。
群管理制御装置10は、セキュリティサーバ100から呼び情報信号を受信すると、図13のフローチャートの処理を開始し、呼び情報信号に含まれる各種情報を取得する(S51)。
群管理制御装置10は、呼び情報信号が示す行先階変更フラグがONであるか否かを判断する(S52)。
行先階変更フラグがONである場合(S52でYES)、群管理制御装置10は、変更行先階が実在する階であるか否かを判断する(S53)。
変更行先階が実在する階である場合(S53でYES)、群管理制御装置10は、変更行先階が許可階に含まれるか否かを判断する(S54)。
変更行先階が許可階に含まれる場合(S54でYES)、群管理制御装置10は、呼び情報信号が示す出発階、変更行先階をいずれかのエレベータに割り当てる(S55)。
群管理制御装置10は、割当結果を示す信号(割当結果信号)を、呼び情報信号が示す出発階及び表示器IDのゲート表示器70に送信する(S56)。このとき、ゲート表示器70において割当号機報知画面が表示される。
図14は、セキュリティゲート20のゲート表示器70における表示例を示した図である。図14(a)は、割当号機報知画面の一例を示す図である。図14(a)の例では、行先階の4Fに対して1号機が割り当てられたことを示す「4F 1号機」が表示されている。なお、図14(e)のように、より丁寧に、「4F 1号機。 行先階4Fを読み取りました。」という内容を表示してもよい。
上記のステップS52において、行先階変更フラグがONでない場合(S52でNO)、つまり行先階変更フラグがOFFである場合、群管理制御装置10は、呼び情報信号においてデフォルト行先階の値が登録されているか否かを判断する(S57)。
デフォルト行先階の値が登録されている場合(S57でYES)、群管理制御装置10は、呼び情報信号が示す出発階、デフォルト行先階をいずれかのエレベータに割り当てる(S58)。
群管理制御装置10は、割当結果を示す信号を、呼び情報信号が示す出発階及び表示器IDのゲート表示器70に送信する(S59)。このとき、ゲート表示器70において割当号機報知画面が表示される。表示内容は、図14(a)、図14(e)と同様である。
デフォルト行先階の値が登録されていない場合(S57でNO)、つまり利用者DBにおいてデフォルト行先階として記号“-”(行先階未設定情報)が登録されている場合、群管理制御装置10は、行先階登録装置30での行先階の登録を促す表示を行わせる信号を、呼び情報が示す出発階及び表示器IDのゲート表示器70に送信する(S60)。このとき、ゲート表示器70において、行先階の登録を促す画面が表示される。図14(d)は、行先階の登録を促す画面の一例を示す図である。図14(d)の例では、「エレベータホール内の行先階登録装置にて行先階を登録してください。」と表示されている。なお、行先階登録装置30にて行先階を登録する状況は、例えば、複数の許可階に行く頻度がそれぞれ高い利用者がデフォルト行先階をあえて設定していない場合、または、行先階変更用の携帯端末200の所持を失念したような場合に生じる。
上記のステップS53において、変更行先階が実在する階でない場合(S53でNO)、群管理制御装置10は、変更行先階は実在しないことを報知する表示を行わせる信号を、呼び情報信号が示す出発階及び表示器IDのゲート表示器70に送信する(S61)。このとき、ゲート表示器70において、変更行先階は実在しないことを報知する画面が表示される。図14(b)は、変更行先階は実在しないことを報知する画面の一例を示す図である。図14(b)の例では、「行先階99階を読み取りました。99階は存在しません。」と表示されている。なお、当該図14(b)の画面において、図14(d)の表示内容「エレベータホール内の行先階登録装置にて行先階を登録してください。」と同じ内容をさらに追加して表示してもよい。
上記のステップS54において、変更行先階が許可階に含まれない場合(S54でNO)、群管理制御装置10は、変更行先階が許可階でないことを報知する表示を行わせる信号を、呼び情報信号が示す出発階及び表示器IDのゲート表示器70に送信する(S62)。このとき、ゲート表示器70において、変更行先階が許可階でないことを報知する画面が表示される。図14(c)は、変更行先階が許可階でないことを報知する画面の一例を示す図である。図14(c)の例では、「行先階12階を読み取りました。12階は許可されていません。」と表示されている。なお、当該図14(b)の画面において、図14(d)の表示内容「エレベータホール内の行先階登録装置にて行先階を登録してください。」と同じ内容をさらに追加して表示してもよい。
3.本実施の形態の作用
本実施の形態のエレベータシステムでは、顔認証用カメラ25で撮像された撮像画像に基づいて、セキュリティゲート20を通過しようとする利用者の顔認証が行われる。また、顔認証が成功した場合においてその後の所定時間T(秒)以内にQRコードリーダ29でQRコードが読み取られなかったときは、利用者に予め紐付けられたデフォルト行先階が利用者の行先階として設定され、顔認証が成功した場合においてその後の所定時間T(秒)以内にQRコードリーダ29でQRコードが読み取られたときは、QRコードが示す変更行先階が利用者の行先階として設定される。そのため、顔認証を利用したゲートを利用者が通過する際にデフォルト行先階だけでなく変更行先階の登録が可能となる。
さらに本実施の形態では、図7Bに示すように、1つのレーン50において左右2台のQRコードリーダ29を設置することで両利きに対応している。また、QRコードリーダ29でQRコードを読み取った場合に、顔認証を行った利用者によるQRコードであることを特定するために、QRコードリーダ29で取得したQRコードデータに含まれる利用者IDと、顔認証用カメラ25で撮像した顔データに紐づけられた利用者IDが一致するか否かを判断している。これにより、2つの利用者IDが一致することに応じて利用者の同一性を確認した上で、顔認証を行った利用者がかざしたと判断されるQRコードデータに含まれる変更行先階を利用者の行先階として設定する。同一性が確認できない場合は、変更行先階を利用者の行先階として設定しないように制御する。このようにして、両利きに対応しながら、行先階のご登録を防止することができる。
なお、実施の形態1では、セキュリティサーバ100がQRコードリーダ29から出力されるQRコードデータを解析して、利用者ID及び変更行先階を取得する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。本発明では、群管理制御装置10や他の解析装置が、QRコードリーダ29から出力されるQRコードデータを解析して、利用者ID及び変更行先階を取得してもよい。以下において、実施の形態1の第1の変形例及び第2の変形例を説明する。
(実施の形態1の第1の変形例)
実施の形態1の第1の変形例では、群管理制御装置10が、QRコードリーダ29から出力されるQRコードデータを解析して、利用者ID及び変更行先階を取得する例を説明する。
図15は、実施の形態1の第1の変形例におけるエレベータシステムのシステム構成を示したブロック図である。
実施の形態1の第1の変形例では、各QRコードリーダ29は、群管理制御装置10に接続されており、群管理制御装置10にQRコードデータを出力する。そして、群管理制御装置10が、QRコードリーダ29から出力されるQRコードデータを解析して、利用者ID及び変更行先階を取得する。
本変形例によれば、実施の形態1同様の効果を得ることができる。加えて、デフォルト行先階または変更行先階を行先階として設定する処理を群管理制御装置10で行うため、セキュリティサーバ100において当該処理を行う必要がなくなり、セキュリティサーバ100に対する仕様変更などを極力抑制できる。
(実施の形態1の第2の変形例)
実施の形態1の第2の変形例では、セキュリティサーバ100及び群管理制御装置10とは別に設けられたQRコード解析装置が、QRコードリーダ29から出力されるQRコードデータを解析して、利用者ID及び変更行先階を取得する例を説明する。
図16は、実施の形態1の第2の変形例におけるエレベータシステムのシステム構成を示したブロック図である。
QRコード解析装置300は、群管理制御装置10などと同様に、制御部、記憶部、入出力インタフェースなどを有するコンピュータにより構成される。QRコードリーダ29は、読み取ったQRコードデータをQRコード解析装置300に出力する。QRコード解析装置300は、QRコードリーダ29から出力されるQRコードデータを解析(デコード(復号))して、QRコードデータから利用者ID及び変更行先階を取得し、取得した利用者ID及び変更行先階と、QRコードデータの出力元のQRコードリーダ29を特定する情報とを、群管理制御装置10に送信する。QRコードリーダ29を特定する情報としては、例えばQRコードリーダ29が配置されているセキュリティゲート20の設置階及びQRリーダID/レーンIDの情報が用いられる。なお、QRコードリーダ29を特定する情報は、QRコードリーダ29のシリアルナンバーなどであってもよい。
本変形例によれば、実施の形態1同様の効果を得ることができる。加えて、デフォルト行先階または変更行先階を行先階として設定する処理を群管理制御装置10で行うため、セキュリティサーバ100において当該処理を行う必要がなくなり、セキュリティサーバ100に対する仕様変更などを極力抑制できる。また、群管理制御装置100においてQRコードデータの解析処理を行う必要がなくなる。
(実施の形態2)
実施の形態2では、1つのレーン50に、2台のQRコードリーダ29を設けることに加えて、2台のゲート表示器70を設ける例を説明する。
図17は、実施の形態2におけるエレベータシステムのシステム構成を示したブロック図である。
図17に示すように、レーン50A、50B、50C毎に、2台のゲート表示器70が設けられている。具体的には、左側のレーン50Aに対応して、左右2台のゲート表示器70D、70Eが設けられており、中央のレーン50Bに対応して、左右2台のゲート表示器70F、70Gが設けられており、右側のレーン50Cに対応して、左右2台のゲート表示器70H、70Iが設けられている。
レーン50Aに対応して設けられた2台のゲート表示器70D、70Eは、物理的に離れた位置に配置されているものの、同様の内容を表示するように連動して制御される。レーン50Bに対応して設けられた2台のゲート表示器70F、70Gも同様であり、レーン50Cに対応して設けられた2台のゲート表示器70H、70Iも同様である。
図17に示すように、ゲート表示器70Dは、QRコードリーダ29Aと同じ筐体に設けられており、ゲート表示器70E、70Fは、QRコードリーダ29Bと同じ筐体に設けられており、ゲート表示器70G、70Hは、QRコードリーダ29Cと同じ筐体に設けられており、ゲート表示器70Iは、QRコードリーダ29Dと同じ筐体に設けられている。
ゲート表示器70E、70Fは、同じ筐体に隣接して設けられているが、異なるレーン50に対応するため、表示内容は連動しない。ゲート表示器70G、70Hについても同様である。
上記構成によれば、利用者があるレーン50を通過する際に、左右2台のQRコードリーダ29を使用できるとともに、左右2台のゲート表示器70により、エレベータ60の割当結果等を確認することができる。これにより、利用者の利き手や趣向に応じて、行先階の変更処理に用いる機器(QRコードリーダ29)、及び割当結果等の確認作業に用いる機器(ゲート表示器70)を選択的に使用することができ、利用者の利便性をさらに向上させることができる。
6台のゲート表示器70D~70Iを区別するために、ゲート表示器70D~70Iのそれぞれに対して表示器IDが割り当てられている。図17に示す例では、下線付きの数字で示すように、ゲート表示器70Dに表示器ID“1”が割り当てられ、ゲート表示器70Eに表示器ID“2”が割り当てられ、ゲート表示器70Fに表示器ID“3”が割り当てられ、ゲート表示器70Gに表示器ID“4”が割り当てられ、ゲート表示器70Hに表示器ID“5”が割り当てられ、ゲート表示器70Iに表示器ID“6”が割り当てられている。
図18は、実施の形態2におけるセキュリティゲートDBの構成を示す図である。図18に示すように、1つのレーンIDに対して2つの表示器IDが対応して格納されている。図18に示す例では、レーンID“1”に対応して、表示器ID“1、2”が格納されている。これは、図17に示す構成において、左側のレーン50Aに2つのゲート表示器70D、70Eが対応して設けられていることを意味する。同様に、レーンID“2”に対応して表示器ID“3、4”が格納されており、レーンID“3”に対応して表示器ID“5、6”が格納されている。
実施の形態2のセキュリティサーバ100および群管理制御装置10は、図17、図18に示す構成を用いて、実施の形態1と同様の処理を実行すればよい。具体的には、セキュリティサーバ100は、図12A、図12Bに示すフローの処理を実行し、群管理制御装置10は、図13に示すフローの処理を実行する。
図12Bに示すフローにおいて、セキュリティサーバ100は、セキュリティゲート20のレーンIDに基づいて出発階及び表示器IDを特定する際に(S32、S38)、図18に示すセキュリティゲートDBを参照して、当該レーンIDに対応する2つの表示器IDを特定する。セキュリティサーバ100はさらに、呼び情報信号を生成して群管理制御装置10に送信する際に(S34、S40)、ステップS32、S38で特定した2つの表示器IDを含む呼び情報信号を生成して群管理制御装置10に送信する。
図13に示すフローにおいて、群管理制御装置10は、呼び情報信号が示す出発階及び表示器IDのゲート表示器70に所定の信号を送信する際に(S56、S59、S60、S61、S62)、呼び情報信号に含まれる2つの表示器IDに対応する2台のゲート表示器70に送信する。これにより、利用者が通過しようとするレーン50の左右2台のゲート表示器70に表示の指示信号が送信される。
所定の信号を受信した左右2台のゲート表示器70は、割当結果等の情報を連動して表示する。これにより、利用者は左右2台のゲート表示器70を用いて割当結果等を確認することができ、左右2台のQRコードリーダ29を利用できることに加えて、利便性をさらに向上させることができる。
なお、左右2台のゲート表示器70の表示内容は、同じであってもよく、少なくとも一部の情報が重複しながら異なってもよく、任意の表示方法で連動すればよい。
(実施の形態3)
実施の形態1、2では、顔認証用カメラ25による顔の撮像と顔認証を行った後に、QRコードリーダ29でQRコードの取得を行う場合を想定していたが、実施の形態3では、顔の撮像/顔認証とQRコード取得の前後関係がどちらでもよい場合を想定する。
実施の形態3における装置構成は、実施の形態1における装置構成と同様であり、図1~図11に示した通りである。
図19は、セキュリティサーバ100によるQRコードデータの受信処理を説明したフローチャートである。
セキュリティサーバ100の制御部101は、QRコードデータを受信したか否かを判断する(S71)。具体的には、図7Bに示す構成において、4台設けられたQRコードリーダ29A~29Dのいずれかにおいて、QRコードデータを受信したか否かを判断する。QRコードデータを受信しない場合(S71でNO)、セキュリティサーバ100の制御部101は、ステップS71の処理を再度実行する。
QRコードデータを受信した場合(S71でYES)、セキュリティサーバ100の制御部101は、ステップS71で取得したQRコードデータから、利用者IDと行先階(変更行先階)を取得し、変数id、変数dを設定する(S72)。このとき、変数id=利用者ID、変数d=行先階(変更行先階)とする。
セキュリティサーバ100の制御部101は、変数QRDataを設定する(S73)。このとき、ステップS72で設定した変数id(利用者ID)と変数d(変更行先階)に基づいて、変数QRData〔id〕=dとする。
図20は、セキュリティサーバ100による顔画像データの受信処理を含む呼び情報信号生成処理を説明したフローチャートである。セキュリティサーバ100は、図19に示すフローの処理と、図20に示すフローの処理を並行して実行する。
図20のフローチャートでは、実施の形態1の図12AのフローチャートのステップS15、S17~S19、S21、S22に代えて、ステップS81~S83が設けられている。
具体的に、セキュリティサーバ100は、実施の形態1同様にステップS11~S14を実行した後、所定一致率以上の一致率を有する顔データに紐付けられた利用者IDを利用者DBから取得する(S81)。このとき、変数userID=利用者IDを設定する。
セキュリティサーバ100は、ステップS16を実行した後、変数QRData〔userID〕に行先階が設定されているか否かを判断する(S82)。図19に示したフローチャートのステップS73で変数QRData〔id〕が設定されており、ステップS81で取得した利用者IDに対応する変数QRData〔userID〕に行先階の値が設定されるか否かを判断する。
変数QRData〔userID〕に行先階が設定されていない場合(S82でNO)、すなわち、ステップS81で取得された顔データに基づく利用者IDを有する利用者が、QRコードリーダ29にQRコード(同じ利用者IDを含む。)を読み取らせていない場合、実施の形態1同様に、顔認証時刻tcからT秒が経過したか否かを判断する(S20)。顔認証時刻tcからT秒が経過していない場合(S20でNO)、セキュリティサーバ100の制御部101は、ステップS82の処理を再度実行する。
変数QRData〔userID〕に行先階が設定されている場合(S82でYES)、すなわち、ステップS81で取得された顔データに基づく利用者IDを有する利用者が、QRコードリーダ29にQRコード(同じ利用者IDを含む。)を読み取らせている場合、セキュリティサーバ100の制御部101は、変数QRData〔userID〕の値をクリアし(S83)、行先階変更フラグをONに設定する(S23)。
行先階変更フラグをONに設定した後の処理については、実施の形態1同様に、図12Bに示す通りである。これにより、QRコードデータに含まれる変更行先階を行先階として設定して(S33)、当該変更行先階の情報を含む呼び情報信号を生成して群管理制御装置10に送信する(S34)。
変数QRData〔userID〕に行先階がセットされることなく(S82でNO)、顔認証時刻tcからT秒が経過すると(S20でYES)、セキュリティサーバ100の制御部101は、行先階変更フラグをOFFに設定する(S24)。
行先階変更フラグをOFFに設定した後の処理については、実施の形態1同様に、図12Bに示す通りである。これにより、デフォルト行先階を行先階として設定して(S39)、当該デフォルト行先階の情報を含む呼び情報信号を生成して群管理制御装置10に送信する(S40)。
上記フローによれば、図19に示す処理と図20に示す処理を並行して実行することで、顔認証用カメラ25による顔の撮像処理/顔認証処理と、QRコードリーダ29によるQRコードデータの取得処理の前後関係にかかわらず、行先階の変更処理を行うことができる。具体的には、顔認証が成功した時点(S12でYES)で既に、同じ利用者IDを含むQRコードデータが取得されている場合(S82でYES)は、即座に変更行先階を行先階として設定する(S23)。顔認証が成功した時点でQRコードデータが取得されていない場合(S82でNO)であっても、顔認証時刻tcからT秒以内に(S20でNO)、同じ利用者IDを含むQRコードデータが取得された場合(S82でYES)は、変更行先階を行先階として設定する(S23)。
(その他の実施の形態)
実施の形態1、3では、図12A、図20のステップS20において、顔認証時刻tcからT秒が経過したか否かを判断したが、当該判断に代えて、セキュリティゲート20の第1センサ26で利用者が検知されたか否かを判断してもよい。つまり、利用者がセキュリティゲート20を通過する途中であるか否かを判断してもよい。この場合、セキュリティゲート20の第1センサ26で利用者が検知された場合、即座にステップS24以後の処理が実行される。つまり、即座に呼び情報信号が生成されて群管理制御装置10に送信され、割当処理が実行される。そのため、利用者は、所定時間T(秒)の経過を待つことなくエレベータの割当を受けることができる。一方、セキュリティゲート20の第1センサ26で利用者が検知されない場合、ステップS18の判断に戻る。
前記各実施の形態及び各変形例では、セキュリティサーバ100が、顔認証用カメラ25から出力される画像データが示す撮像画像に対して顔検出処理、及び顔特徴点検出処理を行い、かつ顔認証処理を行う例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、顔認証用カメラ25のコントローラが撮像画像に対して顔検出処理及び顔特徴点検出処理を行い、セキュリティサーバ100は顔認証処理だけを行ってもよい。つまり、「前記撮像部で撮像された撮像画像に基づいて、前記利用者の顔認証を行う」処理を顔認証用カメラ25とセキュリティサーバ100とで分担して行ってもよい。この場合、顔認証用カメラ25は、撮像画像の画像データに代えて顔特徴点データ(顔データ)をセキュリティサーバ100に出力する。また、セキュリティサーバ100は、受信した顔データ(顔特徴点データ)に基づいて、顔認証処理を行う。
前記各実施の形態及び各変形例では、QRコードリーダ29は、光学的に読み取ったQRコードの画像データ(QRコードデータ)をセキュリティサーバ100、群管理制御装置10、及びQRコード解析装置300のうちの所定の装置に送信し、当該所定の装置が、QRコードデータを解析することにより利用者IDを取得するが、本発明はこれに限定されない。例えば、QRコードリーダ29のコントローラがQRコードデータを解析することにより利用者ID及び変更行先階の情報を取得し、取得した利用者ID及び変更行先階をセキュリティサーバ100や群管理制御装置10に送信してもよい。
前記各実施の形態及び各変形例では、本発明における報知部として、ゲート表示器70を備えたセキュリティゲート20を例示したが、報知部はこれに限定されない。画面に情報を表示する場合に限らず、音声で情報を報知する等、任意の報知部を用いてもよい。
前記各実施の形態及び各変形例では、本発明におけるゲートとして、ゲートフラッパ28を備えたセキュリティゲート20を例示したが、ゲートはこれに限定されない。本発明において、ゲートは、ゲートフラッパを備えていなくてもよい。この場合、前記実施の形態で説明したゲートフラッパの開閉に関連する制御は省略すればよい。
前記実施の形態では、図7Bに示すように、利用者が通過するレーン50を3つ設ける場合を例示したが、レーン50の数は任意の数であってもよい。
前記実施の形態では、セキュリティゲート20にのみQRコードリーダ29が設置される場合を例示したが、各階の各行先階登録装置30にQRコードリーダを併設してもよい。この場合、これらのQRコードリーダについても、セキュリティサーバ100、群管理制御装置10、及びQRコード解析装置300のうちの所定の装置に接続すればよい。なお、行先階登録装置30は、ゲートフラッパを有していないので、その開閉に関連する制御は省略すればよい。
前記各実施の形態及び各変形例では、本発明における所定情報としてQRコードを例示したが、所定情報はこれに限定されない。所定情報は、QRコード以外の二次元バーコードや、一般的な一次元バーコードや、カメレオンコード(登録商標)などのカラーバーコードであってもよい。また、所定情報は、NFC(Near Field Communication)により読み取り可能な電磁情報であってもよい。
前記各実施の形態及び各変形例では、本発明における情報記録媒体として、QRコードを表示可能な携帯端末200を例示したが、情報記録媒体はこれに限定されない。情報記録媒体は、所定情報を格納あるいは記録可能である限り、どのようなものでもよい。例えば、情報記録媒体は、QRコードなどの所定情報が印刷された紙などの印刷物であってもよい。また、情報記録媒体は、NFC(Near Field Communication)により読み取られることが可能に所定情報を記憶する携帯端末であってもよい。
前記各実施の形態及び各変形例では、本発明における情報取得部として、QRコードリーダ29を例示したが、情報取得部は、これに限定されない。情報取得部は、利用される情報記録媒体から所定情報を取得することができるものである限り、どのようなものでもよい。例えば、二次元バーコードを読み取る二次元バーコードリーダや、一次元バーコードを読み取る一次元バーコードリーダや、カメレオンコードを読み取るカメレオンコードリーダ(カメラ)などであってもよい。また、情報取得部は、NFC(Near Field Communication)により所定情報を読み取るリーダであってもよい。セキュリティゲート20にQRコードリーダ29以外の情報取得部を配置する場合、QRコードリーダ29に代えて配置すればよい。あるいは、情報取得部は、QRコードなどの所定情報の読み取りと、NFC(Near Field Communication)による所定情報との読み取りとの両方を行うことが可能なリーダであってもよい。
前記各実施の形態及び各変形例では、本発明における所定機器として、利用者の操作に基づいてQRコードを生成、表示可能な携帯端末200を例示したが、所定機器はこれに限られない。所定機器は、利用者の操作に基づいてQRコードなどの所定情報を生成可能である限り、どのようなものでもよい。例えば、所定機器は利用者の操作に基づいてQRコードなどの所定情報を生成してプリンタで印刷させるデスクトップコンピュータやノートブックコンピュータであってもよい。この場合の情報記録媒体は、QRコードなどの所定情報が印刷された紙などの印刷物となる。
前記各実施の形態及び各変形例では、各装置の制御部は、CPU、MPU等を利用して構成され、記憶部から読み出したプログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、各種の機能を実現する。つまり、各制御部は、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。しかし、各制御部は、例えば、ハードウェア(電子回路)のみ、FPGA、ASIC等を利用して構成されてもよい。
前記各実施の形態及び各変形例では、ネットワークはEthernetであり、各装置の入出力インタフェースはLANアダプタ等を利用して構成されている。しかし、これは一例であり、ネットワークは、例えばIEEE規格に準拠した無線LANで構成され、入出力インタフェースは無線LANアダプタ等で構成されてもよい。
前記各実施の形態及び各変形例におけるセキュリティサーバ100、群管理制御装置10、エレベータ制御装置40、QRコード解析装置300は、エレベータ60が配置されるビルに設置されることは必須ではない。例えば、これらの装置のうち任意の装置について、その装置の有する機能をクラウドサーバにより実行してもよい。この場合、エレベータ60が配置されるビルに設置されるセキュリティゲート20、行先階登録装置30、ゲート表示器70などの装置と、クラウドサーバとの間の各種信号や情報の授受は、適宜な通信方式を用いた通信により行えばよい。
前記各実施の形態及び各変形例において、本発明の複数の態様を説明した。しかし、本発明の具体的態様は、上述した実施の形態及び変形例に限られず、これらを組み合わせたものとすることもできる。
(実施の形態についてのまとめ及び効果等)
(1)実施の形態のエレベータシステムは、
利用者のエレベータ乗車前に利用者の行先階を設定するエレベータシステムであって、
エレベータ乗場への移動経路上に配置されるゲート(例えばセキュリティゲート20)を通過しようとする利用者を撮像可能なように設けられた撮像部(例えば顔認証用カメラ25)と、
利用者に報知する報知部(例えばゲート表示器70)と、
ゲートの通過前に利用者が所持する情報記録媒体(例えば携帯端末200)から所定情報(例えばQRコード)を取得する情報取得部(例えばQRコードリーダ29)と、
撮像部で撮像された撮像画像に基づいて利用者の顔認証を行う顔認証部(例えばセキュリティサーバ100)と、
利用者の行先階の設定を行う行先階設定部(例えばセキュリティサーバ100または群管理制御装置10)と、を備え、
行先階設定部は、
顔認証部で利用者の顔認証が成功した場合において、情報取得部で所定情報が取得されなかったときは、顔認証に基づいて特定されたデフォルト行先階を利用者の行先階として設定し、
顔認証部で利用者の顔認証が成功した場合において、情報取得部で所定情報が取得されたときは、所定情報が示す変更行先階を利用者の行先階として設定し、
情報取得部は、ゲートにおいてレーン(例えばレーン50A)の左側に配置される第1情報取得部(例えばQRコードリーダ29A)と、右側に配置される第2情報取得部(例えばQRコードリーダ29B)とを備える。
この構成により、顔認証を利用したゲート(例えばセキュリティゲート20)を利用者が通過する際にデフォルト行先階だけでなく変更行先階の登録が可能となる。また、レーン(例えばレーン50A)の左側と右側のそれぞれに情報取得部(例えばQRコードリーダ29A、29B)を設けることで、利用者は利き手に応じていずれかの情報取得部を選択的に利用することができ、両利きに対応することができる。
(2)実施の形態のエレベータシステムにおいて、
所定情報(例えばQRコード)は、さらに利用者識別情報(例えば利用者ID)を格納し、
行先階設定部(例えばセキュリティサーバ100または群管理制御装置10)は、
第1情報取得部(QRコードリーダ29A)又は第2情報取得部(QRコードリーダ29B)で所定情報が取得されたときは、所定情報が示す利用者識別情報と、顔認証に基づいて特定された利用者識別情報とが一致するか否かを判断し、
一致するときは、所定情報が示す変更行先階を利用者の行先階として設定し(行先階変更フラグをON)、
一致しないときは、所定情報が示す変更行先階を利用者の行先階として設定しない。
この構成により、顔認証に基づいて特定された利用者の行先階が、他の利用者の所定情報が示す変更行先階に基づいて変更されてしまうことを防止できる。
(3)実施の形態のエレベータシステムは、
レーン(例えばレーン50B)の第1情報取得部(例えばQRコードリーダ29B)は、左側に隣接するレーン(例えばレーン50A)がある場合に当該レーンの第2情報取得部(例えばQRコードリーダ29B)を兼ね、第2情報取得部(例えばQRコードリーダ29C)は、右側に隣接するレーン(例えばレーン50C)がある場合に当該レーンの第1情報取得部(例えばQRコードリーダ29C)を兼ねる。
この構成により、隣接する2つのレーンで情報取得部を共用することで、両利きに対応しながら、部材点数を減らし、ゲートの製造コストを低減することができる。
(4)実施の形態2のエレベータシステムは、
報知部(例えばゲート表示器70D、70E)は、ゲート(例えばセキュリティゲート20A)において情報を表示するゲート表示器であり、レーン(例えばレーン50A)の左側に配置される第1ゲート表示器(ゲート表示器70D)と、右側に配置される第2ゲート表示器(ゲート表示器70E)とを備え、第1ゲート表示器と第2ゲート表示器は連動して表示を行う。
この構成により、レーンの左側と右側のそれぞれにゲート表示器を設けることで、利用者が2つのゲート表示器のいずれの内容も確認することができ、利便性をさらに向上させることができる。
(5)実施の形態のエレベータシステムは、
設定された利用者の行先階を複数台のエレベータのいずれかに割り当てる群管理制御装置(群管理制御装置10)をさらに備える。
この構成により、複数台のエレベータへの行先階の割当を群管理制御装置により行うエレベータシステムにおいて、上述した効果が得られる。
(6)実施の形態のエレベータシステムにおいて、
所定情報(例えばQRコード)は、所定機器(例えば携帯端末200)に対する利用者の操作に基づいて生成され、
群管理制御装置(群管理制御装置10)は、利用者の行先階として変更行先階が設定された場合において、変更行先階が実在しない階であるときは、エレベータの割当を行わず、報知部に、変更行先階が実在しない階であることを示す情報を報知させる。
この構成により、実在しない階を変更行先階として利用者が設定したような場合に、そのことを利用者が認識できる。
(7)実施の形態のエレベータシステムにおいて、
所定情報(例えばQRコード)は、所定機器(例えば携帯端末200)に対する利用者の操作に基づいて生成され、
群管理制御装置(群管理制御装置10)は、利用者の行先階として変更行先階が設定された場合において、変更行先階が利用者による利用が許可されていない階であるときは、エレベータの割当を行わず、報知部に、変更行先階が利用者による利用が許可されていない階であることを示す情報を報知させる。
この構成により、利用が許可されていない階を利用者が設定したような場合に、そのことを利用者が認識できる。
(8)実施の形態のエレベータシステムにおいて、
行先階設定部(例えばセキュリティサーバ100または群管理制御装置10)は、顔認証部で利用者の顔認証が成功したが、情報取得部(例えばQRコードリーダ29)で所定情報(例えばQRコード)が取得されなかった場合において、顔認証に基づいて特定された利用者のデフォルト行先階が登録されていないときは、利用者の行先階として行先階未設定情報を設定し、
群管理制御装置(群管理制御装置10)は、利用者の行先階として行先階未設定情報が設定されているときは、エレベータの割当を行わず、報知部に、行先階登録装置(行先階登録装置30)で行先階を登録することを促す情報を報知させる。
この構成により、利用者のデフォルト行先階が設定されていないような場合に、行先階登録装置30で行先階を登録することを利用者に促すことができる。また、行先階未設定情報を設定可能とすることにより、無駄呼びが発生しにくくなり、エレベータの運行効率を改善できる。
(9)実施の形態のエレベータシステムにおいて、
情報取得部(例えばQRコードリーダ29)は、所定情報(例えばQRコード)を光学的に読み取り、
ゲート(例えばセキュリティゲート20)の制御を行うサーバ(例えばセキュリティサーバ100)が、光学的に読み取られた所定情報を解析して変更行先階の情報を取得する。
この構成により、サーバ(例えばセキュリティサーバ100)により所定情報を解析して変更行先階の情報を取得することができる。
(10)実施の形態のエレベータシステムにおいて、
情報取得部(例えばQRコードリーダ29)は、所定情報(例えばQRコード)を光学的に読み取り、
群管理制御装置(群管理制御装置10)が、光学的に読み取られた所定情報を解析して変更行先階の情報を取得する。
この構成により、群管理制御装置(群管理制御装置10)により所定情報(例えばQRコード)を解析して変更行先階の情報を取得することができる。
(11)実施の形態のエレベータシステムにおいて、
情報取得部(例えばQRコードリーダ29)は、所定情報(例えばQRコード)を光学的に読み取り、
行先階設定部(例えばセキュリティサーバ100または群管理制御装置10)及び群管理制御装置(群管理制御装置10)とは別に、光学的に読み取られた所定情報を解析して変更行先階の情報を取得する解析装置(例えばQRコード解析装置300)をさらに備える。
この構成により、解析装置(例えばQRコード解析装置300)により所定情報(例えばQRコード)を解析して変更行先階の情報を取得することができる。
10 群管理制御装置
11 制御部
12 記憶部
13 入出力インタフェース
20、20A~20C セキュリティゲート
20a ゲート本体
20i 入口
20e 出口
25、25A~25C 顔認証用カメラ
26 第1センサ
27 第2センサ
28 ゲートフラッパ
29、29A~29D QRコードリーダ
30 行先階登録装置
31 制御部
32 記憶部
33 入出力インタフェース
34 表示部
35 操作部
36 顔認証用カメラ
40、40A~40F エレベータ制御装置
50、50A~50C レーン
60、60A~60F エレベータ
70、70A~70I ゲート表示器(報知部)
100 セキュリティサーバ
101 制御部
102 記憶部
103 入出力インタフェース
200 携帯端末
210 表示部
300 QRコード解析装置
T 所定時間

Claims (11)

  1. 利用者のエレベータ乗車前に前記利用者の行先階を設定するエレベータシステムであって、
    エレベータ乗場への移動経路上に配置されるゲートを通過しようとする利用者を撮像可能なように設けられた撮像部と、
    利用者に報知する報知部と、
    前記ゲートの通過前に前記利用者が所持する情報記録媒体から所定情報を取得する情報取得部と、
    前記撮像部で撮像された撮像画像に基づいて前記利用者の顔認証を行う顔認証部と、
    前記利用者の行先階の設定を行う行先階設定部と、を備え、
    前記行先階設定部は、
    前記顔認証部で前記利用者の顔認証が成功した場合において、前記情報取得部で前記所定情報が取得されなかったときは、顔認証に基づいて特定されたデフォルト行先階を前記利用者の行先階として設定し、
    前記顔認証部で前記利用者の顔認証が成功した場合において、前記情報取得部で前記所定情報が取得されたときは、前記所定情報が示す変更行先階を前記利用者の行先階として設定し、
    前記情報取得部は、前記ゲートにおいてレーンの左側に配置される第1情報取得部と、右側に配置される第2情報取得部とを備える、
    エレベータシステム。
  2. 前記所定情報は、さらに利用者識別情報を格納し、
    前記行先階設定部は、
    前記第1情報取得部又は前記第2情報取得部で前記所定情報が取得されたときは、前記所定情報が示す利用者識別情報と、顔認証に基づいて特定された利用者識別情報とが一致するか否かを判断し、
    一致するときは、前記所定情報が示す変更行先階を前記利用者の行先階として設定し、
    一致しないときは、前記所定情報が示す変更行先階を前記利用者の行先階として設定しない、
    請求項1に記載のエレベータシステム。
  3. 前記レーンの前記第1情報取得部は、左側に隣接するレーンがある場合に当該レーンの前記第2情報取得部を兼ね、前記第2情報取得部は、右側に隣接するレーンがある場合に当該レーンの前記第1情報取得部を兼ねる、
    請求項1又は2に記載のエレベータシステム。
  4. 前記報知部は、前記ゲートにおいて情報を表示するゲート表示器であり、前記レーンの左側に配置される第1ゲート表示器と、右側に配置される第2ゲート表示器とを備え、前記第1ゲート表示器と前記第2ゲート表示器は連動して表示を行う、
    請求項1から3のいずれか1つに記載のエレベータシステム。
  5. 設定された前記利用者の行先階を複数台のエレベータのいずれかに割り当てる群管理制御装置をさらに備える、
    請求項1から4のいずれか1つに記載のエレベータシステム。
  6. 前記所定情報は、所定機器に対する前記利用者の操作に基づいて生成され、
    前記群管理制御装置は、前記利用者の行先階として変更行先階が設定された場合において、前記変更行先階が実在しない階であるときは、エレベータの割当を行わず、前記報知部に、前記変更行先階が実在しない階であることを示す情報を報知させる、
    請求項5に記載のエレベータシステム。
  7. 前記所定情報は、所定機器に対する前記利用者の操作に基づいて生成され、
    前記群管理制御装置は、前記利用者の行先階として変更行先階が設定された場合において、前記変更行先階が前記利用者による利用が許可されていない階であるときは、エレベータの割当を行わず、前記報知部に、前記変更行先階が前記利用者による利用が許可されていない階であることを示す情報を報知させる、
    請求項5に記載のエレベータシステム。
  8. 前記行先階設定部は、前記顔認証部で前記利用者の顔認証が成功したが、前記情報取得部で前記所定情報が取得されなかった場合において、顔認証に基づいて特定された前記利用者のデフォルト行先階が登録されていないときは、前記利用者の行先階として行先階未設定情報を設定し、
    前記群管理制御装置は、前記利用者の行先階として前記行先階未設定情報が設定されているときは、エレベータの割当を行わず、前記報知部に、行先階登録装置で行先階を登録することを促す情報を報知させる、
    請求項5に記載のエレベータシステム。
  9. 前記情報取得部は、前記所定情報を光学的に読み取り、
    前記ゲートの制御を行うサーバが、光学的に読み取られた前記所定情報を解析して変更行先階の情報を取得する、
    請求項5から8のいずれか1項に記載のエレベータシステム。
  10. 前記情報取得部は、前記所定情報を光学的に読み取り、
    前記群管理制御装置が、光学的に読み取られた前記所定情報を解析して変更行先階の情報を取得する、
    請求項5から8のいずれか1項に記載のエレベータシステム。
  11. 前記情報取得部は、前記所定情報を光学的に読み取り、
    前記行先階設定部及び前記群管理制御装置とは別に、光学的に読み取られた前記所定情報を解析して変更行先階の情報を取得する解析装置をさらに備える、
    請求項5から8のいずれか1項に記載のエレベータシステム。
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