JP7226464B2 - 顔認証行先階登録装置、エレベータシステム - Google Patents

顔認証行先階登録装置、エレベータシステム Download PDF

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Description

本発明は、顔認証行先階登録装置、及びそれを備えたエレベータシステムに関する。
特許文献1は、セキュリティゲートのカードリーダにより、利用者のセキュリティカードからID番号などの利用者情報を取得し、取得した利用者情報と記憶部などに記憶されている利用者情報とを比較することにより利用者の認証を行うエレベータシステムを開示している。
特開2016-056017号公報
特許文献1のエレベータシステムでは、認証のためのID番号を記憶/管理する装置を設ける必要がある。
本発明は、利用者情報を記憶/管理する装置を設けることなく、エレベータの利用者の認証及びエレベータの割当を可能とすることを目的とする。
本発明の顔認証行先階登録装置は、
エレベータへの乗車前に利用者により用いられる顔認証行先階登録装置であって、
利用者の顔を撮像可能なように設けられた撮像部と、
利用者により提示された所定情報媒体から利用者の顔の顔データ及び利用者の行先階に関する行先階データを取得する情報取得部と、
撮像部で撮像された撮像画像に基づいて利用者の顔の顔データを取得する顔データ取得部と、
報知を行う報知部と、
制御部と、を備え、
制御部は、
顔データ取得部で取得された顔データと情報取得部で取得された顔データとを比較し、
これら2つの顔データが同一人物についての顔データであるときは、情報取得部で取得された行先階データに基づく行先階をエレベータに割り当てることを要求する割当要求信号を割当装置に送信し、
割当装置から割当結果を示す割当結果信号を受信すると、報知部に、割当結果を示す情報を報知させる。
本発明のエレベータシステムは、
少なくとも1台のエレベータと、
本発明の顔認証行先階登録装置と、
顔認証行先階登録装置から送信される割当要求信号に基づいてエレベータの割当を行う割当装置と、を備える。
本発明によれば、利用者情報を記憶/管理する装置を設けることなく、エレベータの利用者の認証及びエレベータの割当を行うことができる。
実施の形態1におけるエレベータシステムが適用されるビルの各階における機器配置を示した概略平面図である。 実施の形態1におけるエレベータシステムの構成を示したブロック図である。 実施の形態1における顔認証行先階登録装置の電気的構成を示したブロック図である。 実施の形態1における顔認証行先階登録装置の外観を模式的に示した正面図である。 実施の形態1における認証カードの外観の一例を示した図である。 実施の形態1における認証カードのQRコード(登録商標)に格納されているデータを説明した図である。 実施の形態1における顔認証行先階登録装置の動作を説明したフローチャートである。 実施の形態1における顔認証行先階登録装置のQRコードエラー画面の表示例を示した図である。 実施の形態1における顔認証行先階登録装置の認証NG画面の表示例を示した図である。 実施の形態1における顔認証行先階登録装置の割当結果案内画面の表示例を示した図である。 実施の形態1における群管理制御装置の動作を説明したフローチャートである。 実施の形態1における群管理制御装置の記憶部に格納されている登録装置管理データベースの構成を示した図である。 実施の形態2における認証カードのQRコードに格納されているデータを説明した図である。 実施の形態2における顔認証行先階登録装置の動作を説明したフローチャートである。 実施の形態2における顔認証行先階登録装置の行先階選択画面及び割当結果案内画面の表示例を示した図である。 実施の形態3における認証カードのQRコードに格納されているデータを説明した図である。 実施の形態3における顔認証行先階登録装置の動作を説明したフローチャートである。 実施の形態4におけるエレベータシステムが適用されるビルの特定階における機器配置を示した概略平面図である。 実施の形態4におけるセキュリティゲートの外観を示した斜視図である。 実施の形態5における認証カードのQRコードに格納されているデータを説明した図である。 実施の形態5におけるエレベータシステムが適用されるビルの特定階における機器配置を示した概略平面図である。 実施の形態5における顔認証行先階登録装置の電気的構成を示したブロック図である。 実施の形態5における顔認証行先階登録装置の動作を説明したフローチャートである。 実施の形態6における群管理制御装置の記憶部に格納されている登録装置管理データベースの構成を示したブロック図である。 実施の形態6における顔認証行先階登録装置の動作を説明したフローチャートである。 実施の形態7における群管理制御装置の記憶部に格納されている登録装置管理データベースの構成を示したブロック図である。 実施の形態7における顔認証行先階登録装置の動作を説明したフローチャートである。 実施の形態7における顔認証行先階登録装置の割当不可案内画面の表示例を示した図である。 実施の形態7における群管理制御装置の動作を説明したフローチャートである。 実施の形態8におけるエレベータシステムが適用されるビルの各階における機器配置を示した概略平面図である。 実施の形態8における各認証カードのQRコードに格納されているデータを説明した図である。 実施の形態8における群管理制御装置の記憶部に格納されている登録装置管理データベースの構成を示したブロック図である。 実施の形態8における顔認証行先階登録装置の動作を説明したフローチャートである。 実施の形態8における顔認証行先階登録装置のバンク利用不可案内画面の表示例を示した図である。 実施の形態8における群管理制御装置の動作を説明したフローチャートである。
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
1.構成
1-1.エレベータ等の配置
図1は、実施の形態1におけるエレベータシステムが適用されるビル(建物)の各階における機器配置を示した概略平面図である。
図1では、エレベータシステムが、1号機~6号機の6台(複数台の一例)のエレベータ60A~60Fを備えている例を示す。エレベータの利用者は、エレベータ乗場からエレベータ60A~60Fに乗車する。以下では、エレベータ60A~60Fを区別せずに「エレベータ60」という場合がある。
各階のエレベータ乗場またはその近傍には、顔認証行先階登録装置30が配置されている。
1-2.システム構成
1-2-1.概要
図2は、エレベータシステムのシステム構成を示したブロック図である。
エレベータシステムは、複数台のエレベータ60A~60Fと、これらのエレベータ60A~60Fの運行を統合的に制御する群管理制御装置10と、各エレベータに対応させて設けられたエレベータ制御装置40A~40Fと、各階に配置される顔認証行先階登録装置30とを備える。
エレベータシステムは、かごへの乗車前に利用者に行先階を予め登録させる行先階登録方式を採用している。行先階の登録は、顔認証行先階登録装置30での顔認証により行うことができる。群管理制御装置10は、乗車前に登録された行先階についての呼び(行先階呼び)を、複数台のエレベータ60のうちのいずれかの号機に割り当てて、割り当てた号機を示す情報を、利用された顔認証行先階登録装置30に表示させ、これにより、割り当てた号機に利用者を乗車させる。
各エレベータ60(60A~60F)は、かご、巻上機(モータ)、釣合おもり等を有する。
1-2-2.群管理制御装置
群管理制御装置10は、エレベータ60A~60Fの運行を統合的に制御する。また、群管理制御装置10は、顔認証行先階登録装置30との間で通信を行いながら、各号機に対する新規の呼びの割当制御を行う。各装置は、情報伝送可能なネットワークを介して接続されている。ネットワークは、例えばEthernet(登録商標)等のLAN(Local Area Network)により構成され、各装置間での各種の情報の送受信は、TCP/IP等の各種のプロトコルにしたがって行われる。ネットワークに接続されている前述の各装置は、TCP/IP等の各種のプロトコルにしたがった通信による信号伝送(情報伝送)が可能である。なお、エレベータシステムを構成する各装置間は、他の信号形式のネットワークや、専用の信号網を介して接続されてもよい。
群管理制御装置10は、コンピュータを利用して構成され、制御部11と、記憶部12と、入出力インタフェース13と、を備える。
記憶部12は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD等を利用して構成され、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施の形態の群管理制御装置10の各種機能を実現するためのプログラムを含む。
制御部11は、例えばCPU、MPU等を利用して構成される。制御部11は、記憶部12から読み出した上記プログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、群管理制御装置10における後述する各種の機能を実現する。
入出力インタフェース13は、例えばLANアダプタ等を利用して構成される。入出力インタフェース13は、群管理制御装置10が、顔認証行先階登録装置30、及びエレベータ制御装置40との間で各種信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース13は、制御部11から出力される信号を所定の形式の信号に変換して顔認証行先階登録装置30、エレベータ制御装置40に出力する。また、入出力インタフェース13は、顔認証行先階登録装置30、エレベータ制御装置40A~40Fから入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部11に出力する。
1-2-3.エレベータ制御装置
エレベータ制御装置40A~40Fは、エレベータ60A~60Fに対応させて設けられている。エレベータ制御装置40A~40Fは、群管理制御装置10からの制御信号にしたがって、対応するエレベータ60A~60Fの巻上機(モータ)等の動作を制御することにより、エレベータ60A~60Fのかごの上昇、下降、停止等を制御する。また、エレベータ制御装置40A~40Fは、対応するエレベータ60A~60Fのかごの位置、走行方向、ドアの開閉、荷重等のかご状態を検知して、検知したかご状態を示す情報等を群管理制御装置10に出力する。なお、以下では、エレベータ制御装置40A~40Fを区別せずに「エレベータ制御装置40」という場合がある。
エレベータ制御装置40は、群管理制御装置10などと同様に、制御部、記憶部、入出力インタフェースなどを備えたコンピュータを利用して構成される。
1-2-4.顔認証行先階登録装置
図3は、顔認証行先階登録装置30の電気的構成を示したブロック図である。
顔認証行先階登録装置30は、顔認証を行って、利用者による行先階の登録(指定)を受け付ける装置である。顔認証行先階登録装置30は、制御部31と、記憶部32と、入出力インタフェース33と、表示部34と、操作部35と、顔認証用カメラ36と、QRコードリーダ37とを備える。
記憶部32は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD等を利用して構成され、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施の形態の顔認証行先階登録装置30の各種機能を実現するためのプログラムを含む。
制御部31は、例えばCPU、MPU等を利用して構成される。制御部31は、記憶部32から読み出した上記プログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、顔認証行先階登録装置30における後述する各種の機能を実現する。
入出力インタフェース33は、例えばLANアダプタ等を利用して構成される。入出力インタフェース33は、顔認証行先階登録装置30が群管理制御装置10との間で各種信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース33は、制御部31から出力された信号を所定の形式の信号に変換して群管理制御装置10に出力する。また、入出力インタフェース33は、群管理制御装置10から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部31に出力する。
表示部34は、制御部31から出力される表示信号に基づく画像等の表示を行う。
表示部34及び操作部35は、例えば液晶ディスプレイパネルや有機ELディスプレイパネルを利用したタッチパネル式表示装置により一体的に構成される。なお、表示部34と操作部35とは、異なる部品を利用して別々に構成されてもよい。
図4は、顔認証行先階登録装置30の外観を模式的に示した正面図である。
顔認証行先階登録装置30の前面に、顔認証用カメラ36、表示部34、及びQRコードリーダ37が配置されている。
顔認証用カメラ36は、その前方の所定画角領域の被写体を所定フレームレート、所定解像度で撮像するとともに、撮像された画像(撮像画像)の画像データを生成し、生成した画像データを制御部31に出力する。顔認証用カメラ36は、撮像部の一例である。所定画角領域は、利用者が顔認証行先階登録装置30の前にいる際に、利用者の顔を撮像可能な画角に設定されている。所定解像度は、顔認証の際の顔検出及び顔照合を適切に行うことができる解像度であればどのような解像度でもよいが、例えばHD、FHD、4Kなどの解像度とすることができる。フレームレートは、どのようなレートでもよいが、例えば15fpsや30fpsとすることができる。
QRコードリーダ37は、光学式リーダ(スキャナやカメラ)と、データ解析部とを備える。光学式リーダは、利用者により所定距離よりも近い位置にかざされたQRコードを光学的に読み取る。データ解析部は、光学式リーダで読み取られたQRコードを解析(デコード(復号))して、顔特徴点データ及び行先階データなどを含むQRコードデータを取得する。顔特徴点データは、顔データの一例である。QRコードリーダ29は、取得したQRコードデータを制御部31に出力する。
図4では、顔認証行先階登録装置30の表示部34に、デフォルト画面が表示されている場合を例示している。このデフォルト画面では、「顔認証行先階登録装置です。」というメッセージが表示されている例を示す。なお、図4の例では、画面の右半分に、「顔認証行先階登録装置です。」というメッセージを表示し、画面の左半分に、顔認証用カメラ36で撮像中の利用者の顔のライブ映像を表示している。
図5は、実施の形態1における認証カードの外観の一例を示した図である。
認証カードSCの一面には、利用者の名前や利用者IDなどを示す文字Cxと、QRコード(登録商標)とが印刷などにより表示されている。なお、認証カードSCには、QRコードのみが表示されていてもよい。認証カードSCは、例えばビル管理者やエレベータ管理者などに作成され、各利用者に提供される。QRコードは、所定情報媒体の一例である。
図6は、実施の形態1における認証カードのQRコードに格納されているデータを説明した図である。
各QRコードには、各利用者の利用者IDと、顔の特徴点データと、各利用者のデフォルト行先階に関する行先階データとが格納されている。なお、各利用者の利用者IDについては、必須ではない。ここで、各利用者の顔の顔特徴点データや行先階データは、個人情報であるため、通常のQRコードリーダ37では格納データを読み取ることができないように、QRコードとして、データの読み取り制限機能を有するQRコードであるSQRC(登録商標)などを用いてもよい。実施の形態2~8、他の実施の形態において同様である。
「利用者ID」は、利用者を一意に識別するために設定された識別情報(利用者識別情報)である。
「顔特徴点データ」は、「利用者ID」で特定される利用者の顔の特徴を示す顔特徴点データである。顔特徴点データは、例えば、目、眉、鼻、口などの位置、形状や、顔の輪郭などの特徴を示すデータである。顔特徴点データは、当該利用者用の認証カードの作成のために利用者から提供された利用者の顔写真や登録時に撮像された利用者の顔写真データに基づいて生成される。
「デフォルト行先階」は、「利用者ID」で特定される利用者に関してデフォルトで予め設定された一の行先階である。デフォルト行先階としては、例えば、当該利用者が入居している階床の数値が設定される。
図6に示す例では、利用者ID“10001”の利用者の認証カードのQRコードには、顔特徴点データ、及びデフォルト行先階として、“顔特徴点データ1”、及び“10”、が登録されている。利用者ID“10002”の利用者の認証カードのQRコードには、顔特徴点データ、及びデフォルト行先階として、“顔特徴点データ2”、及び“8”が登録されている。利用者ID“10003”の利用者の認証カードのQRコードには、顔特徴点データ、及びデフォルト行先階として、“顔特徴点データ3”、及び“13”、が登録されている。利用者ID“10004”の利用者の認証カードのQRコードには、顔特徴点データ、及びデフォルト行先階として、“顔特徴点データ4”、及び“9”が登録されている。残りの利用者ID”の利用者の認証カードのQRコードについても同様に、顔特徴点データ、及びデフォルト行先階の情報が登録されている。
2.動作
2-1.顔認証行先階登録装置の動作の概要
2-1-1.顔認証処理
顔認証行先階登録装置30は、QRコードリーダ37に認証カードのQRコードがかざされると、QRコードリーダ37によりQRコードに格納されたQRコードデータを取得する。顔認証行先階登録装置30は、QRコードデータに顔特徴点データ及び行先階データが含まれるか否かを判断し、含まれない場合、つまりQRコードが正しい形式のものではない(不良である)場合、表示部34にQRコードエラー画面を表示する。これにより、利用者に、QRコードが不良であることを認識させることができる。
これに対し、QRコードデータに顔特徴点データ及び行先階データが含まれている場合、つまりQRコードが正しい形式のものである場合、顔認証行先階登録装置30は、顔認証用カメラ36から出力される画像データが示す撮像画像に基づいて、顔認証行先階登録装置30を利用しようとする利用者に対する顔認証処理を行う。具体的には、利用者が顔認証行先階登録装置30を利用するために顔認証行先階登録装置30の前に立つと、顔検出処理が行われ、顔が検出された場合にはさらに顔特徴点検出処理が行われる。
顔認証行先階登録装置30は、撮像画像から顔特徴点を検出すると、撮像画像から検出された顔の顔特徴点データと、認証カードのQRコードから取得された顔特徴点データとを比較(照合)し、これら2つの顔特徴点データが同一人物についての顔特徴点データであるか否かを判断する。具体的には、撮像画像から検出された顔の顔特徴点データと、認証カードのQRコードから取得された顔特徴点データとを比較(照合)して一致率を求め、求めた一致率が所定一致率以上であるか否かを判断する。そして、求めた一致率が所定一致率以上である場合、顔認証行先階登録装置30は、これら2つの顔特徴点データが同一人物についての顔特徴点データであると判断する。つまり、顔認証が成功したと判断する。これに対し、求めた一致率が所定一致率以上でない場合、顔認証行先階登録装置30は、これら2つの顔特徴点データが同一人物についての顔特徴点データではないと判断する。つまり、顔認証が不成功であったと判断する。なお、所定一致率は、他人の場合には到達しない程度に高い一致率とすることが好ましい。これにより、適切に顔認証を行うことができる。なお、顔検出処理、顔特徴点検出処理、照合処理(認証処理)は各種の公知の方法を用いて行うことができる。
2-1-2.エレベータ割当処理
顔認証行先階登録装置30は、顔認証処理において、2つの顔特徴点データが同一人物についての顔特徴点データではないと判断した場合、つまり、顔認証が不成功であったと判断した場合、表示部34に認証NG案内画面を表示する。これにより、利用者に、顔認証が不成功であったことを認識させることができる。
これに対し、顔認証処理において、2つの顔特徴点データが同一人物についての顔特徴点データであると判断した場合、つまり、顔認証が成功したと判断した場合、認証カードのQRコードから取得されたデフォルト行先階の情報と、登録装置IDとを含む割当要求信号を生成して群管理制御装置10に送信する。
群管理制御装置10は、顔認証行先階登録装置30から割当要求信号を受信すると、割当要求信号に含まれる登録装置IDに基づいて利用者の出発階(顔認証行先階登録装置30の設置階)を特定する。そして、群管理制御装置10は、登録装置IDに基づいて取得した利用者の出発階と、割当要求信号が示す行先階とをいずれかのエレベータ60に割り当てて、割り当てたエレベータ60(割当号機)の情報を含む割当結果信号を、割当要求信号の送信元の顔認証行先階登録装置30に送信する。顔認証行先階登録装置30は、群管理制御装置10から割当結果信号を受信すると、割当結果案内画面を表示する。これにより、利用者は、自己に割り当てられたエレベータ60(割当号機)を知ることができる。
2-3.エレベータシステムの具体的動作
エレベータシステムの具体的動作について、フローチャートを参照してより詳しく説明する。
図7は、実施の形態1における顔認証行先階登録装置30の動作を説明したフローチャートである。
顔認証行先階登録装置30は、デフォルト画面を表示部34に表示する(S11)。
顔認証行先階登録装置30は、QRコードリーダ37でQRコードデータが取得されたか否かを判断する(S12)。
QRコードリーダ37でQRコードデータが取得されていない場合(S12でNO)、顔認証行先階登録装置30は、ステップS12の判断を再度実行する。
QRコードリーダ37でQRコードデータが取得された場合(S12でYES)、顔認証行先階登録装置30は、QRコードデータに顔特徴点データ及び行先階データが含まれているか否かを判断する(S13)。
QRコードデータに顔特徴点データ及び行先階データが含まれていない場合(S13でNO)、つまりQRコードの形式が不良(NG)である場合、顔認証行先階登録装置30は、QRコードエラー画面を表示部34に所定時間表示し(S22)、ステップS11の処理に戻る。所定時間はQRコードエラー画面などの案内画面を利用者に適切に視認させるための時間であり、例えば3秒である。
図8は、実施の形態1における顔認証行先階登録装置30のQRコードエラー画面の表示例を示した図である。
図8のQRコードエラー画面では、「QRコードの内容が正しくありません」という案内を表示させた例を示す。
図7のステップS13において、QRコードデータに顔特徴点データ及び行先階データが含まれる場合(S13でYES)、つまりQRコードデータの形式が正しい場合、顔認証行先階登録装置30は、顔認証用カメラ36から出力される画像データが示す撮像画像に顔が含まれているか否かを判断する(S14)。このステップの処理は、所定フレームレートで出力される撮像画像の各々に対して実行してもよいし、例えば数フレーム毎に1フレームだけというように間欠的に実行してもよい。
撮像画像に顔が含まれていない場合(S14でNO)、つまり顔が検出されない場合、顔認証行先階登録装置30は、QRコードデータ取得時刻(ステップS12でYESと判断された時刻)から所定待機時間が経過したか否かを判断する(S23)。所定待機時間は、利用者が顔認証行先階登録装置30の利用をやめて立ち去ったことを判断するための時間であり、例えば3秒である。
QRコードデータ取得時刻から所定待機時間が経過していない場合(S23でNO)、顔認証行先階登録装置30は、ステップS14の判断を再度実行する。
QRコードデータ取得時刻から所定待機時間が経過した場合(S23でYES)、顔認証行先階登録装置30は、ステップS11の処理に戻る。
撮像画像に顔が含まれている場合(S14でYES)、つまり顔が検出された場合、顔認証行先階登録装置30は、撮像画像を解析して顔特徴点データを取得する(S15)。
顔認証行先階登録装置30は、撮像画像から取得した顔特徴点データとQRコードから取得した顔特徴点データとの一致率を求める(S16)。
顔認証行先階登録装置30は、求めた一致率が所定一致率以上であるかを判断する(S17)。つまり、撮像画像から取得した顔特徴点データとQRコードから取得した顔特徴点データとが同一人物の顔特徴点データであるか否かを判断する。
求めた一致率が所定一致率以上でない場合(S17でNO)、つまり、撮像画像から取得した顔特徴点データとQRコードから取得した顔特徴点データとが同一人物の顔特徴点データではない場合(認証NG(認証不成功)である場合)、顔認証行先階登録装置30は、認証NG画面を表示部34に所定時間表示し(S24)、ステップS11の処理に戻る。所定時間は、上述した通りである。
図9は、実施の形態1における顔認証行先階登録装置30の認証NG画面の表示例を示した図である。
図9の認証NG画面では、「認証できません。再度お願いします」という案内を表示させた例を示す。
図7のステップS17において、求めた一致率が所定一致率以上である場合(S17でYES)、つまり、撮像画像から取得した顔特徴点データとQRコードから取得した顔特徴点データとが同一人物の顔特徴点データである場合(認証OK(認証成功)である場合)、顔認証行先階登録装置30は、行先階として、行先階データに含まれるデフォルト行先階を設定する(S18)。
顔認証行先階登録装置30は、登録装置ID、行先階の情報を含む割当要求信号を生成して群管理制御装置10に送信する(S19)。なお、登録装置IDとしては、通信などのために記憶部に格納されることの多い通信用識別情報(Mac Addressなど)を利用してもよい。通信用識別情報を登録装置IDとして用いることにより、各顔認証行先階登録装置30の記憶部32に、それらの設置階などの情報を記憶させなくてもよくなる。
顔認証行先階登録装置30は、群管理制御装置10から割当結果信号を受信したか否かを判断する(S20)。
群管理制御装置10から割当結果信号を受信していない場合(S20でNO)、顔認証行先階登録装置30は、ステップS20の判断を再度実行する。
群管理制御装置10から割当結果信号を受信した場合(S20でYES)、顔認証行先階登録装置30は、割当結果案内画面を表示部34に所定時間表示し(S21)、ステップS11の処理に戻る。
図10は、実施の形態1における顔認証行先階登録装置30の割当結果案内画面の表示例を示した図である。
図10の割当結果案内画面では、「認証OK。10F 1号機」という案内を表示させた例を示す。
図11は、実施の形態1における群管理制御装置10の動作を説明したフローチャートである。図12は、実施の形態1における群管理制御装置10の記憶部に格納されている登録装置管理データベースの構成を示した図である。
フローチャートについて説明する前に、当該フローチャートによる処理で用いられる登録装置管理データベースについて説明する。
図12に示すように、登録装置管理データベースは、登録装置IDに紐付けて顔認証行先階登録装置30の設置階の情報を格納している。
「設置階」は、登録装置IDに対応する顔認証行先階登録装置30が設置されている階床である。「設置階」は、登録装置を利用した利用者の出発階として利用される。後述する「割当要求信号」においては、「設置階」を「出発階」というものとする。
図12に示す例では、登録装置ID“1001”に紐付けて、設置階として“1”が登録されている。登録装置ID“1002”に紐付けて、設置階として “2”が登録されている。残りの登録装置IDについても同様に、登録装置IDに紐付けて、設置階の情報が登録されている。
図11のフローチャートに戻り、群管理制御装置10は、顔認証行先階登録装置30から割当要求信号を受信したか否かを判断する(S51)。
割当要求信号を受信していない場合(S51でNO)、群管理制御装置10は、ステップS51の判断を再度実行する。
割当要求信号を受信した場合(S51でYES)、群管理制御装置10は、割当要求信号に含まれる登録装置IDに基づいて、利用者の出発階を設定する(S52)。具体的に、群管理制御装置10は、図12の登録装置管理データベースを参照することにより、割当要求信号に含まれる登録装置IDに基づいて、割当要求信号の送信元の顔認証行先階登録装置30の設置階を特定し、特定した設置階を利用者の出発階として設定する。
群管理制御装置10は、設定された出発階、割当要求信号に含まれる行先階を複数台のエレベータ60のうちのいずれかに割り当てる(S53)。
群管理制御装置10は、割当要求信号の送信元の顔認証行先階登録装置30に割当結果信号を送信し(S54)、ステップS51の処理に戻る。割当結果信号には、利用者の行先階に割り当てられたエレベータ(号機)を特定する情報が含まれる。
3.本実施の形態の作用
本実施の形態のエレベータシステムによれば、利用者情報を記憶/管理するサーバなどの装置を設けることなく、エレベータ60の利用者の認証及びエレベータ60の割当を行うことができる。また、利用者のデフォルト行先階をエレベータ60に割り当てることができる。
(実施の形態2)
実施の形態2では、認証カードのQRコードに、利用者の利用者IDと、顔の特徴点データと、利用者の許可階に関する行先階データとが格納されている場合について説明する。
図13は、実施の形態2における認証カードのQRコードに格納されているデータを説明した図である。
各QRコードには、各利用者の利用者IDと、顔の特徴点データと、各利用者のデフォルト行先階に関する行先階データとが格納されている。
「利用者ID」、「顔特徴点データ」は、実施の形態1と同様のデータである。
「許可階」は、「利用者ID」で特定される利用者の利用が許可されている階床である。許可階としては、例えば、ビル内の共用階などが設定される。
図13に示す例では、利用者ID“10001”の利用者の認証カードのQRコードには、顔特徴点データ、及び許可階として、“顔特徴点データ1”、及び“9,10,11”が登録されている。利用者ID“10002”の利用者の認証カードのQRコードには、顔特徴点データ、及び許可階として、“顔特徴点データ2”、及び“7,8”が登録されている。利用者ID“10003”の利用者の認証カードのQRコードには、顔特徴点データ、及び許可階として、“顔特徴点データ3”、及び“12,13”が登録されている。利用者ID“10004”の利用者の認証カードのQRコードには、顔特徴点データ、及び許可階として、“顔特徴点データ4”、及び“9,10,11”が登録されている。残りの利用者ID”の利用者の認証カードのQRコードについても同様に、顔特徴点データ、及び許可階の情報が登録されている。
図14は、実施の形態2における顔認証行先階登録装置30の動作を説明したフローチャートである。
図14のフローチャートでは、実施の形態1の図7のフローチャートに対して、ステップS211、S212、S213、S214が追加されている。
具体的に、ステップS211において、顔認証行先階登録装置30は、行先階選択画面を表示部34に表示する(S211)。
図15は、実施の形態2における顔認証行先階登録装置30の行先階選択画面及び割当結果案内画面の表示例を示した図である。
図15(a)の行先階選択画面では、9階、10階、11階の行先階ボタンが表示されている例を示す。ここでの9階、10階、11階とは、利用者ID“10001”の利用者の認証カードのQRコードに格納されている許可階が表示された例を示す。
顔認証行先階登録装置30は、いずれかの許可階が選択されたか否かを判断する(S212)。具体的には、顔認証行先階登録装置30の制御部31は、表示部34(操作部35)に対していずれかの許可階を選択するタッチ操作などがなされたか否かを判断する。
いずれかの許可階が選択された場合(S212でYES)、顔認証行先階登録装置30は、行先階として、選択された許可階を設定し(S213)、ステップS19以後の処理を実施の形態1同様に実行する。
いずれの許可階も選択されていない場合(S212でNO)、顔認証行先階登録装置30は、行先階選択画面の表示時刻から所定表示時間が経過したか否かを判断する(S214)。所定表示時間は、利用者が顔認証行先階登録装置30で許可階を選択しないまま利用をやめて立ち去ったことを判断するための時間であり、例えば3秒である。
行先階選択画面の表示時刻から所定表示時間が経過していない場合(S214でNO)、顔認証行先階登録装置30は、ステップS212の処理を実行する。
行先階選択画面の表示時刻から所定表示時間が経過した場合(S214でYES)、顔認証行先階登録装置30は、ステップS11の処理に戻る。なお、本実施の形態では、ステップS21における割当結果案内画面として、図15(b)に例示するように、行先階と割当号機のみを示す割当結果案内画面を表示する。図15(b)の割当結果案内画面では、「11F 2号機」という案内を表示させた例を示す。
本実施の形態によれば、利用者情報を記憶/管理するサーバなどの装置を設けることなく、利用者の許可階のうち所望の許可階を行先階としてエレベータ60に割り当てることができる。
(実施の形態3)
実施の形態3では、認証カードのQRコードに、利用者の利用者IDと、顔の特徴点データと、利用者のデフォルト行先階と許可階とのうちのいずれか一方に関する行先階データが格納されている場合について説明する。
図16は、実施の形態3における認証カードのQRコードに格納されているデータを説明した図である。
各QRコードには、利用者の利用者IDと、顔の特徴点データと、利用者のデフォルト行先階と許可階とのうちのいずれか一方に関する行先階データが格納されている。
「利用者ID」、「顔特徴点データ」は、実施の形態1と同様のデータである。
「デフォルト行先階」は、「利用者ID」で特定される利用者に関してデフォルトで予め設定された一の行先階である。デフォルト行先階としては、例えば、当該利用者が入居している階床の数値が設定される。なお、利用者によっては、「デフォルト行先階」が設定されず、「許可階」のみが設定される場合がある。「デフォルト行先階」が設定されない場合、設定されていないことを示す情報「---」が登録される。なお、設定されていないことを示す情報は、「---」でなく、その他の文字や、空欄で示してもよい。
「許可階」は、「利用者ID」で特定される利用者の利用が許可されている階床である。許可階としては、例えば、ビル内の共用階などが設定される。なお、利用者によっては、「許可階」が設定されず、「デフォルト行先階」のみが設定される場合がある。「許可階」が設定されない場合、設定されていないことを示す情報「---」が登録される。なお、設定されていないことを示す情報は、「---」でなく、その他の文字や、空欄で示してもよい。
図16に示す例では、利用者ID“10001”の利用者の認証カードのQRコードには、顔特徴点データ、デフォルト行先階、及び許可階に関する情報として、“顔特徴点データ1”、 “10”、及び “---”、が登録されている。利用者ID“10002”の利用者の認証カードのQRコードには、顔特徴点データ、デフォルト行先階、及び許可階に関する情報として、顔特徴点データ2”、 “---”、及び“7,8”が登録されている。利用者ID“10003”の利用者の認証カードのQRコードには、顔特徴点データ、デフォルト行先階、及び許可階に関する情報として、“顔特徴点データ3”、“13”、及び“---”が登録されている。利用者ID“10004”の利用者の認証カードのQRコードには、顔特徴点データ、デフォルト行先階、及び許可階に関する情報として、“顔特徴点データ4”、“---”、及び“9,10,11”が登録されている。残りの利用者ID”の利用者の認証カードのQRコードについても同様に、顔特徴点データ、デフォルト行先階、及び許可階に関する情報が登録されている。
図17は、実施の形態3における顔認証行先階登録装置30の動作を説明したフローチャートである。
図17のフローチャートでは、実施の形態1の図7のフローチャートに対して、ステップS211、S212、S213、S214、S311、S312が追加されている。なお、ステップS211、S212、S213、S214については、実施の形態2のステップS211、S212、S213、S214と同一である。
具体的に、ステップS311において、顔認証行先階登録装置30は、行先階データに含まれる行先階がデフォルト行先階であるか否かを判断する(S311)。
行先階データに含まれる行先階がデフォルト行先階である場合(S311でYES)、顔認証行先階登録装置30は、行先階として、行先階データに含まれるデフォルト行先階を設定する(S312)。
これに対し、行先階データに含まれる行先階がデフォルト行先階でない場合(S311でNO)、顔認証行先階登録装置30は、実施の形態2同様に行先階選択画面を表示部34に表示し(S211)、利用者に、許可階の中から行先階を選択させる。なお、ステップS211以後の処理は、実施の形態2と同様である。
本実施の形態によれば、利用者の希望に応じて認証カードに行先階データとしてデフォルト行先階、または許可階の情報を予め登録しておくことで、利用者のエレベータ利用態様に応じて、デフォルト行先階、または許可階のうちの所望の許可階を割り当てることができる。そのため、エレベータ60の利用の際の利用者の利便性が向上するとともに、無駄呼びの発生などを抑制することができる。
(実施の形態4)
図18は、実施の形態4におけるエレベータシステムが適用されるビル(建物)の特定階における機器配置を示した概略平面図である。特定階とは、例えば当該ビルの外部につながるロビー階であり、ビルの利用者は特定階を経由して他の階に移動することとなる。
特定階において、エントランスからエレベータ乗場への利用者の移動経路上には、複数台のセキュリティゲート20が配置されている。利用者は、エントランス側からいずれかのセキュリティゲート20を通過してエレベータ乗場に進入する。エレベータ乗場は、特定領域に設けられている。特定領域とは、エントランス側からセキュリティゲート20を通過しないと入れないビル内の領域である。特定領域は、エレベータ乗場や、各エレベータ60のかご内のスペースや、エレベータ60を利用して移動可能な各階床のスペースを含む。
図19は、セキュリティゲート20の外観を示した斜視図である。
本実施の形態では、特定階においては、セキュリティゲート20の入口20i側(エントランス側)の部分に顔認証行先階登録装置30が配置されている。この顔認証行先階登録装置30としては、実施の形態1~3で説明した顔認証行先階登録装置30のうち所望の顔認証行先階登録装置30を設ければよい。
なお、図19では、セキュリティゲート20に、ゲートフラッパ28が設けられている例を示す。この場合、セキュリティゲート20は、当該ゲートフラッパ28の開閉を制御するコントローラ(図示せず)を備える。この構成の場合、顔認証行先階登録装置30は、顔認証が成功した場合、セキュリティゲート20のコントローラにゲートフラッパ28を開放させるための信号を出力する。これに対し、顔認証が不成功であった場合、ゲートフラッパ28を閉鎖させるための信号を出力する。これにより、顔認証行先階登録装置30による顔認証判定結果を利用して、ゲートフラッパ28の開閉を制御することができる。
本実施の形態によれば、セキュリティゲート20に顔認証行先階登録装置30を配置した場合において、実施の形態1~3と同様の効果を得ることができる。また、セキュリティゲート20のゲートフラッパ28の開閉を制御することができる。
(実施の形態5)
実施の形態5では、認証カードのQRコードに、利用者の利用者IDと、顔の特徴点データと、利用者のデフォルト行先階及び許可階に関する行先階データが格納されている場合について説明する。
図20は、実施の形態3における認証カードのQRコードに格納されているデータを説明した図である。
各QRコードには、利用者の利用者IDと、顔の特徴点データと、利用者のデフォルト行先階及び許可階に関する行先階データが格納されている。
「利用者ID」、「顔特徴点データ」は、実施の形態1と同様のデータである。
「デフォルト行先階」は、「利用者ID」で特定される利用者に関してデフォルトで予め設定された一の行先階である。デフォルト行先階としては、例えば、当該利用者が入居している階床の数値が設定される。
「許可階」は、「利用者ID」で特定される利用者の利用が許可されている階床である。許可階としては、例えば、ビル内の共用階などが設定される。
図20に示す例では、利用者ID“10001”の利用者の認証カードのQRコードには、顔特徴点データ、デフォルト行先階、及び許可階として、“顔特徴点データ1”、“10”及び“9,10,11”が登録されている。利用者ID“10002”の利用者の認証カードのQRコードには、顔特徴点データ、デフォルト行先階、及び許可階として、“顔特徴点データ2”、“8”及び“7,8”が登録されている。利用者ID“10003”の利用者の認証カードのQRコードには、顔特徴点データ、デフォルト行先階、及び許可階として、“顔特徴点データ3”、“13”及び“12,13”が登録されている。利用者ID“10004”の利用者の認証カードのQRコードには、顔特徴点データ、デフォルト行先階、及び許可階として、“顔特徴点データ4”、“9”及び“9,10,11”が登録されている。残りの利用者ID”の利用者の認証カードのQRコードについても同様に、顔特徴点データ、デフォルト行先階、及び許可階の情報が登録されている。
図21は、実施の形態5におけるエレベータシステムが適用されるビルの特定階における機器配置を示した概略平面図である。
本実施の形態では、実施の形態4同様に、特定階にセキュリティゲート20が配置されている。そして、特定階では、エレベータ乗場の近傍とセキュリティゲート20との両方に、顔認証行先階登録装置30が配置される。これに対し、特定階以外の階床では、前述した図1に示すように、エレベータ乗場またはその近傍にのみ顔認証行先階登録装置30が配置される。
図22は、実施の形態5における顔認証行先階登録装置30の電気的構成を示したブロック図である。
本実施の形態の顔認証行先階登録装置30は、動作モード切替スイッチ38をさらに備えている。動作モード切替スイッチ38は、エレベータ管理者あるいはエレベータ設置者のみが操作可能なように、例えばキースイッチにより構成される。エレベータ管理者あるいはエレベータ設置者が動作モード切替スイッチ38により切替操作を行うことで、顔認証行先階登録装置30は、デフォルト行先階モードと、行先階選択モードとのうちの所望の動作モードで動作する。
より具体的な例を説明すると、特定階のセキュリティゲート20に配置される顔認証行先階登録装置30については、デフォルト行先階モードで動作するように動作モード切替スイッチ38を操作して設定する。一方、特定階のエレベータ乗場の近傍に配置される顔認証行先階登録装置30については、行先階選択モードで動作するように動作モード切替スイッチ38を操作して設定する。また、特定階以外の階のエレベータ乗場の近傍に配置される顔認証行先階登録装置30については、行先階選択モードで動作するように動作モード切替スイッチ38を操作して設定する。
なお、動作モードの切替を、動作モード切替スイッチ38などのハードウェアスイッチでなく、表示部34に表示させたソフトウェアスイッチにより実現してもよい。この場合、エレベータ管理者あるいはエレベータ設置者のみがソフトウェアスイッチを操作可能なように、顔認証やパスワード認証を行うようにしてもよい。
図23は、実施の形態5における顔認証行先階登録装置30の動作を説明したフローチャートである。
図23のフローチャートでは、実施の形態1の図7のフローチャートに対して、ステップS211、S212、S213、S214、S511が追加されている。なお、ステップS211、S212、S213、S214については、実施の形態2のステップS211、S212、S213、S214と同一である。
具体的に、ステップS511において、顔認証行先階登録装置30は、動作モード切替スイッチ38がデフォルトモードに設定されているか否かを判断する(S511)。
動作モード切替スイッチ38がデフォルトモードに設定されている場合(S511でYES)、顔認証行先階登録装置30は、行先階として、行先階データに含まれるデフォルト行先階を設定し(S312)、ステップS19以後の処理を実施の形態1同様に実行する。
これに対し、行先階データに含まれる行先階がデフォルト行先階でない場合(S511でNO)、顔認証行先階登録装置30は、実施の形態2同様に行先階選択画面を表示部34に表示し(S211)、利用者に、許可階の中から行先階を選択させる。なお、ステップS211以後の処理は、実施の形態2と同様である。
本実施の形態によれば、動作モード切替スイッチ38の切替状態を変更するだけで、1台の顔認証行先階登録装置30をデフォルト行先階モードまたは行先階選択モードで動作させることができる。例えば、顔認証行先階登録装置30の設置場所に応じて動作モード切替スイッチ38の切替状態を設定することで、設置場所に応じた動作モードで顔認証行先階登録装置30を動作させることができる。そのため、顔認証行先階登録装置30の仕様を、設置場所によって異ならせることが不要となり、共通化することができる。
(実施の形態6)
実施の形態6では、実施の形態5に対する変形例を説明する。具体的に、実施の形態5における顔認証行先階登録装置30は、動作モード切替スイッチ38に対する操作に基づいて動作モードを切り替えるが、本実施の形態では、群管理制御装置10から出力される動作モード設定信号に基づいて動作モードを切り替える。
図24は、実施の形態6における群管理制御装置10の記憶部12に格納されている登録装置管理データベースの構成を示したブロック図である。
登録装置管理データベースは、登録装置IDに紐付けて顔認証行先階登録装置30の設置階と動作モードの情報を格納している。
「設置階」は、実施の形態1と同様のデータである。
「動作モード」は、登録装置IDに対応する顔認証行先階登録装置30の動作モードを示す情報である。動作モードとしては、「デフォルト行先階モード」、または「行先階選択モード」が設定される。
図24に示す例では、登録装置ID“1001”に紐付けて、設置階及び動作モードとして、“1”及び“デフォルト行先階モード”が登録されている。登録装置ID“1002”に紐付けて、設置階及び動作モードとして “2”及び“行先階選択モード”が登録されている。残りの登録装置IDについても同様に、登録装置IDに紐付けて、設置階及び動作モードの情報が登録されている。
図25は、実施の形態6における顔認証行先階登録装置30の動作を説明したフローチャートである。
図25のフローチャートでは、実施の形態5の図23のフローチャートのステップS511に代えて、ステップS611、S612が追加されている。
具体的に、ステップS611において、顔認証行先階登録装置30は、自己の記憶部32に記憶されている登録装置IDを含む動作モード設定要求信号を群管理制御装置10に送信する(S611)。このとき、動作モード設定要求信号を受信した群管理制御装置10は、図25の登録装置管理データベースを参照して、受信した登録装置IDに紐付けられた動作モードの情報を取得し、当該動作モードの情報を含む動作モード設定信号を顔認証行先階登録装置30に送信する。
顔認証行先階登録装置30は、動作モード設定要求信号に対する応答として群管理制御装置10から動作モード設定信号を受信すると、動作モード設定信号がデフォルト行先階モードを指定しているか否かを判断する(S612)。
動作モード設定信号がデフォルト行先階モードを指定している場合(S612でYES)、顔認証行先階登録装置30は、行先階として、行先階データに含まれるデフォルト行先階を設定し(S312)、ステップS19以後の処理を実施の形態1同様に実行する。
これに対し、動作モード設定信号がデフォルト行先階モードを指定していない場合(S612でNO)、顔認証行先階登録装置30は、実施の形態2同様に行先階選択画面を表示部34に表示し(S211)、利用者に、許可階の中から行先階を選択させる。なお、ステップS211以後の処理は、実施の形態2と同様である。
本実施の形態によれば、群管理制御装置10からの信号に応じて、1台の顔認証行先階登録装置30をデフォルト行先階モードまたは行先階選択モードで動作させることができる。例えば、顔認証行先階登録装置30の設置場所に応じた動作モード設定信号を送信することで、設置場所に応じた動作モードで顔認証行先階登録装置30を動作させることができる。そのため、顔認証行先階登録装置30の仕様を、設置場所によって異ならせることが不要となり、共通化することができる。
(実施の形態7)
実施の形態7では、認証カードのQRコードに、利用者の利用者IDと、顔の特徴点データと、利用者のデフォルト行先階に関する行先階データとに加えて、さらにビルIDが格納されている場合について説明する。本実施の形態では、実施の形態1の構成をベースとして、認証カードのQRコードにさらに許可ビルIDを格納する例について説明するが、本実施の形態の思想は、実施の形態2~6の構成にも適用可能であり、適宜組み合わせることができる。
図26は、実施の形態7における認証カードのQRコードに格納されているデータを説明した図である。
各QRコードには、各利用者の利用者IDと、顔の特徴点データと、各利用者のデフォルト行先階に関する行先階データと、許可ビルIDとが格納されている。
「利用者ID」、「顔特徴点データ」、「デフォルト行先階」は、実施の形態1と同様のデータである。
「許可ビルID」は、「利用者ID」で特定される利用者の利用が許可されているビル(建物)を特定する識別情報である。「許可ビルID」は、許可バンク識別情報の一例である。
図26に示す例では、利用者ID“10001”の利用者の認証カードのQRコードには、顔特徴点データ、デフォルト行先階、及び許可ビルIDとして、“顔特徴点データ1”、“10”及び“0011”が登録されている。利用者ID“10002”の利用者の認証カードのQRコードには、顔特徴点データ、デフォルト行先階、及び許可ビルIDとして、“顔特徴点データ2”、“8”及び“0100”が登録されている。利用者ID“10003” の利用者の認証カードのQRコードには、顔特徴点データ、デフォルト行先階、及び許可ビルIDとして、“顔特徴点データ3”、“13”及び“0007”が登録されている。利用者ID“10004”の利用者の認証カードのQRコードには、顔特徴点データ、デフォルト行先階、及び許可ビルIDとして、“顔特徴点データ4”、“9”及び“0051”が登録されている。残りの利用者ID”の利用者の認証カードのQRコードについても同様に、顔特徴点データ、デフォルト行先階、及び許可ビルIDの情報が登録されている。
図27は、実施の形態7における顔認証行先階登録装置30の動作を説明したフローチャートである。
図27のフローチャートでは、実施の形態1の図7のフローチャートのステップS13、S19に代えて、ステップS711、S712が設けられている。また、実施の形態1の図7のフローチャートに対して、ステップS713、S714が追加されている。
具体的に、ステップS711において、顔認証行先階登録装置30は、QRコードデータに顔特徴点データ、行先階データ、許可ビルIDが含まれるか否かを判断する(S711)。
QRコードデータに顔特徴点データ、行先階データ、許可ビルIDが含まれていない場合(S711でNO)、顔認証行先階登録装置30は、ステップS22の処理を実施の形態1同様に実行する。
これに対し、QRコードデータに顔特徴点データ、行先階データ、許可ビルIDが含まれている場合(S711でYES)、顔認証行先階登録装置30は、ステップS14~S18の処理を実施の形態1同様に実行する。
ステップS712において、顔認証行先階登録装置30は、登録装置ID、行先階、許可ビルIDの情報を含む割当要求信号を群管理制御装置10に送信する(S712)。
顔認証行先階登録装置30は、実施の形態1同様に、群管理制御装置10から割当結果信号を受信したか否かを判断する(S20)。
群管理制御装置10から割当結果信号を受信した場合(S20でYES)、顔認証行先階登録装置30は、実施の形態1同様に、割当結果案内画面を表示部34に所定時間表示し(S21)、ステップS11の処理に戻る。
群管理制御装置10から割当結果信号を受信していない場合(S20でNO)、顔認証行先階登録装置30は、群管理制御装置10から割当不可信号を受信したか否かを判断する(S713)。
群管理制御装置10から割当不可信号を受信していない場合(S713でNO)、顔認証行先階登録装置30は、ステップS20の判断を再度実行する。
群管理制御装置10から割当不可信号を受信した場合(S713でYES)、顔認証行先階登録装置30は、割当不可案内画面を表示部34に所定時間表示し(S714)、ステップS11の処理に戻る。
図28は、実施の形態7における顔認証行先階登録装置30の割当不可案内画面の表示例を示した図である。
図28の割当不可案内画面では、「お客様はこのビルのエレベータを利用できません」という案内を表示させた例を示す。
図29は、実施の形態7における群管理制御装置10の動作を説明したフローチャートである。
図29のフローチャートでは、実施の形態1の図11のフローチャートに対して、ステップS751、S752が追加されている。
具体的に、ステップS751において、群管理制御装置10は、割当要求信号に含まれる許可ビルIDが、当該エレベータシステムが配置されているビルのビルID(所定ビル識別情報の一例)と一致するか否かを判断する(S751)。群管理制御装置10は、記憶部12に、当該エレベータシステムが配置されているビルのビルIDを記憶しており、このビルIDと割当要求信号に含まれる許可ビルIDとを比較することにより、これらのビルIDが一致するか否かを判断する。
割当要求信号に含まれる許可ビルIDが、当該エレベータシステムが配置されているビルのビルIDと一致する場合(S751でYES)、群管理制御装置10は、ステップS52以後の処理を実施の形態1同様に実行する。
これに対し、割当要求信号に含まれる許可ビルIDが、当該エレベータシステムが配置されているビルのビルIDと一致しない場合(S751でNO)、群管理制御装置10は、割当要求信号の送信元の顔認証行先階登録装置30に割当不可信号を送信し(S752)、ステップS51の処理に戻る。
本実施の形態によれば、実施の形態1の効果に加え、このビルのエレベータ60の利用が許可されていない利用者に、このビルのエレベータ60の利用が許可されないことを認識させることができる。
(実施の形態8)
1つのビル(建物)に、複数台のエレベータ60を含むエレベータバンクが、複数設けられる場合がある。本実施の形態8では、このようなビルに本発明を適用した場合について説明する。本実施の形態では、実施の形態1の構成をベースとして、認証カードのQRコードにさらに許可バンクIDを格納する例について説明するが、本実施の形態の思想は、実施の形態2~7の構成にも適用可能であり、適宜組み合わせることができる。
図30は、実施の形態8におけるエレベータシステムが適用されるビルの各階における機器配置を示した概略平面図である。
このビルには、エレベータバンクとして、1号機~6号機の6台のエレベータ60A~60Fを含むAバンクと、7号機~12号機の6台のエレベータ60G~60Lを含むBバンクとが設けられている。Aバンクは、主として高層階をサービスするエレベータバンクであり、Bバンクは、主として低層階をサービスするエレベータバンクである。
Aバンク及びBバンクのエレベータシステムは、各々、実施の形態1の図2で説明したシステム構成と同様のシステム構成を有する。そして、Aバンクの群管理制御装置10は、Aバンクの6台のエレベータ60A~60Fの運行を統合的に制御する。Bバンクの群管理制御装置10は、Bバンクの6台のエレベータ60G~60Lの運行を統合的に制御する。
図31は、実施の形態8における認証カードのQRコードに格納されているデータを説明した図である。
認証カードのQRコードには、各利用者の利用者IDと、顔の特徴点データと、各利用者のデフォルト行先階に関する行先階データと、許可バンクIDとが格納されている。
「利用者ID」、「顔特徴点データ」、「デフォルト行先階」は、実施の形態7と同様のデータである。
「許可バンクID」は、「利用者ID」で特定される利用者の利用が許可されるエレベータバンクを特定する識別情報である。「許可バンクID」は、許可バンク識別情報の一例である。
図31に示す例では、利用者ID“10001”の利用者の認証カードのQRコードには、顔特徴点データ、デフォルト行先階、及び許可バンクIDとして、“顔特徴点データ1”、“10”、及び“A”が登録されている。利用者ID“10002”の利用者の認証カードのQRコードには、顔特徴点データ、デフォルト行先階、及び許可バンクIDとして、“顔特徴点データ2”、“8”、及び“B”が登録されている。利用者ID“10003”の利用者の認証カードのQRコードには、顔特徴点データ、デフォルト行先階、及び許可バンクIDとして、“顔特徴点データ3”、“13”、及び“A”が登録されている。利用者ID“10004”の利用者の認証カードのQRコードには、顔特徴点データ、デフォルト行先階、及び許可バンクIDとして、“顔特徴点データ4”、“9”、及び“ALL”が登録されている。残りの利用者ID”の利用者の認証カードのQRコードについても同様に、顔特徴点データ、デフォルト行先階、及び許可バンクIDの情報が登録されている。なお、許可バンクIDにおける“ALL”とは、このビルの全てのエレベータバンクを利用できることを示す。
図32は、実施の形態8における群管理制御装置10の記憶部12に格納されている登録装置管理データベースの構成を示した図である。ここで、登録装置管理データベースは、Aバンクの群管理制御装置10及びBバンクの群管理制御装置10の記憶部12の各々に格納されている。
登録装置管理データベースは、登録装置IDに紐付けて顔認証行先階登録装置30の設置階、及び当該顔認証行先階登録装置30が設置されるエレベータバンクのバンクIDの情報を格納している。
「設置階」は、実施の形態1と同様のデータである。
「バンクID」は、登録装置IDに対応する顔認証行先階登録装置30が設置されているエレベータバンクを示す情報である。「バンクID」は、所定バンク識別情報の一例である。
図32に示す例では、登録装置ID“1001”に紐付けて、設置階及びバンクIDとして“1”及び“A”が登録されている。登録装置ID“1002”に紐付けて、設置階及びバンクIDとして“2” 及び“A”が登録されている。登録装置ID“1003”に紐付けて、設置階及びバンクIDとして“3” 及び“B”が登録されている。残りの登録装置IDについても同様に、登録装置IDに紐付けて、設置階及びバンクIDの情報が登録されている。
図33は、実施の形態8における顔認証行先階登録装置30の動作を説明したフローチャートである。
図33のフローチャートでは、実施の形態1の図7のフローチャートのステップS13、S19に代えて、ステップS811、S812が設けられている。また、実施の形態1の図7のフローチャートに対して、ステップS813、S814が追加されている。
具体的に、ステップS811において、顔認証行先階登録装置30は、QRコードデータに顔特徴点データ、行先階データ、許可バンクIDが含まれるか否かを判断する(S811)。
QRコードデータに顔特徴点データ、行先階データ、許可バンクIDが含まれていない場合(S811でNO)、顔認証行先階登録装置30は、ステップS22の処理を実施の形態1同様に実行する。
これに対し、QRコードデータに顔特徴点データ、行先階データ、許可バンクIDが含まれている場合(S811でYES)、顔認証行先階登録装置30は、ステップS14~S18の処理を実施の形態1同様に実行する。
ステップS812において、顔認証行先階登録装置30は、登録装置ID、行先階、許可バンクIDの情報を含む割当要求信号を群管理制御装置10に送信する(S812)。
顔認証行先階登録装置30は、実施の形態1同様に、群管理制御装置10から割当結果信号を受信したか否かを判断する(S20)。
群管理制御装置10から割当結果信号を受信した場合(S20でYES)、顔認証行先階登録装置30は、実施の形態1同様に、割当結果案内画面を表示部34に所定時間表示し(S21)、ステップS11の処理に戻る。
群管理制御装置10から割当結果信号を受信していない場合(S20でNO)、顔認証行先階登録装置30は、群管理制御装置10からバンク利用不可信号を受信したか否かを判断する(S813)。
群管理制御装置10からバンク利用不可信号を受信していない場合(S813でNO)、顔認証行先階登録装置30は、ステップS20の判断を再度実行する。
群管理制御装置10からバンク利用不可信号を受信した場合(S813でYES)、顔認証行先階登録装置30は、バンク利用不可案内画面を表示部34に所定時間表示し(S814)、ステップS11の処理に戻る。
図34は、実施の形態8における顔認証行先階登録装置30のバンク利用不可案内画面の表示例を示した図である。
図34のバンク利用不可案内画面では、「お客様はこのエレベータバンクを利用できません」という案内を表示させた例を示す。
図35は、実施の形態8における群管理制御装置10の動作を説明したフローチャートである。
図35のフローチャートでは、実施の形態1の図11のフローチャートに対して、ステップS851、S852が追加されている。
具体的に、ステップS851において、群管理制御装置10は、割当要求信号に含まれる許可バンクIDに、利用者が利用しようとするエレベータバンクのバンクIDが含まれているか否かを判断する(S851)。具体的には、群管理制御装置10は、登録装置管理データベースを参照して、割当要求信号に含まれる登録装置IDに紐付けられたバンクIDを特定し、特定したバンクIDが、割当要求信号に含まれる許可バンクIDに含まれているか否かを判断する。そして、特定したバンクIDが、割当要求信号に含まれる許可バンクIDに含まれている場合には、ステップS851の判断をYESとし、含まれていない場合には、ステップS851の判断をNOとする。
割当要求信号に含まれる許可バンクIDに、利用者が利用しようとするエレベータバンクのバンクIDが含まれている場合(S851でYES)、群管理制御装置10は、ステップS52以後の処理を実施の形態1同様に実行する。
割当要求信号に含まれる許可バンクIDに、利用者が利用しようとするエレベータバンクのバンクIDが含まれていない場合(S851でNO)、群管理制御装置10は、割当要求信号の送信元の顔認証行先階登録装置30にバンク利用不可信号を送信し(S852)、ステップS51の処理に戻る。
本実施の形態によれば、実施の形態1の効果に加え、このビルのエレベータ60の利用が許可されていない利用者に、このバンクのエレベータの利用が許可されないことを認識させることができる。
(実施の形態のまとめ及び本発明との対応等)
(1)実施の形態(例えば実施の形態1~8)の顔認証行先階登録装置(30)は、
エレベータ(60)への乗車前に利用者により用いられる顔認証行先階登録装置であって、
利用者の顔を撮像可能なように設けられた撮像部(例えば顔認証用カメラ36)と、
利用者により提示された所定情報媒体(例えばQRコード)から利用者の顔の顔データ(例えば顔特徴点データ)及び利用者の行先階に関する行先階データを取得する情報取得部(例えばQRコードリーダ37)と、
撮像部で撮像された撮像画像に基づいて利用者の顔の顔データを取得する顔データ取得部(例えば制御部31)と、
報知を行う報知部(例えば表示部34)と、
制御部(例えば制御部31)と、を備え、
制御部は、
顔データ取得部で取得された顔データと情報取得部で取得された顔データとを比較し、
これら2つの顔データが同一人物についての顔データであると判断したときは、情報取得部で取得された行先階データに基づく行先階をエレベータに割り当てることを要求する割当要求信号を割当装置(例えば群管理制御装置10)に送信し、
割当装置から割当結果を示す割当結果信号を受信すると、報知部に、割当結果を示す情報(例えば割当結果案内画面)を報知させる。
この構成により、利用者情報を記憶/管理するサーバなどの装置を設けることなく、エレベータの利用者の認証及びエレベータの割当を行うことができる。
(2)実施の形態(例えば実施の形態1、4~8)の顔認証行先階登録装置30において、
行先階データには、利用者のデフォルト行先階を示す情報が含まれ、
制御部は、
2つの顔データが同一人物についての顔データであると判断したときは、デフォルト行先階をエレベータに割り当てることを要求する割当要求信号を割当装置に送信する。
この構成により、利用者情報を記憶/管理するサーバなどの装置を設けることなく、利用者のデフォルト行先階をエレベータに割り当てることができる。
(3)実施の形態(例えば実施の形態2、4)の顔認証行先階登録装置30において、
行先階データには、利用者の利用が許容される1つ以上の許可階を示す情報が含まれ、
報知部は、視認可能な情報を表示する表示部(例えば表示部34)であり、
制御部は、
2つの顔データが同一人物についての顔データであると判断したときは、利用者に許可階の中から行先階を選択させる行先階選択画面を表示部に表示させ、選択された行先階をエレベータに割り当てることを要求する割当要求信号を割当装置に送信する。
この構成により、利用者情報を記憶/管理するサーバなどの装置を設けることなく、利用者の許可階のうち所望の許可階を行先階としてエレベータに割り当てることができる。
(4)実施の形態(例えば実施の形態3)の顔認証行先階登録装置30において、
行先階データには、利用者のデフォルト行先階、または利用者の利用が許容される1つ以上の許可階を示す情報が含まれ、
報知部は、視認可能な情報を表示する表示部であり、
制御部は、
2つの顔データが同一人物についての顔データであると判断した場合において、所定情報媒体から読み取られた行先階データにデフォルト行先階の情報が含まれているときは、デフォルト行先階をエレベータに割り当てることを要求する割当要求信号を割当装置に送信し、
2つの顔データが同一人物についての顔データであると判断した場合において、所定情報媒体から読み取られた行先階データに許可階の情報が含まれているときは、利用者に許可階の中から行先階を選択させる行先階選択画面を表示部に表示させ、選択された行先階をエレベータに割り当てることを要求する割当要求信号を割当装置に送信する。
この構成により、利用者のエレベータ利用態様に応じて、デフォルト行先階、または許可階のうちの所望の許可階を行先階として割り当てることができる。
(5)実施の形態(例えば実施の形態5)の顔認証行先階登録装置30において、
行先階データには、利用者のデフォルト行先階及び利用者の利用が許容される1つ以上の許可階を示す情報が含まれ、
当該顔認証行先階登録装置の動作モードをデフォルト行先階モードまたは行先階選択モードに選択的に設定するための動作モード切替スイッチ(例えば動作モード切替スイッチ38)をさらに備え、
報知部は、視認可能な情報を表示する表示部であり、
制御部は、
動作モード切替スイッチにより動作モードがデフォルト行先階モードに設定されているときは、デフォルト行先階をエレベータに割り当てることを要求する割当要求信号を割当装置に送信し、
動作モード切替スイッチにより動作モードが行先階選択モードに設定されているときは、利用者に許可階の中から行先階を選択させる行先階選択画面を表示部に表示させ、行先階選択画面で利用者により選択された行先階をエレベータに割り当てることを要求する割当要求信号を割当装置に送信する。
この構成により、動作モード切替スイッチの切替状態を変更するだけで、1台の顔認証行先階登録装置30をデフォルト行先階モードまたは行先階選択モードで動作させることができる。例えば、顔認証行先階登録装置30の設置場所に応じて動作モード切替スイッチの切替状態を設定することで、設置場所に応じた動作モードで顔認証行先階登録装置30を動作させることができる。そのため、顔認証行先階登録装置の仕様を、設置場所によって異ならせることが不要となり、共通化することができる。
(6)実施の形態(例えば実施の形態6)の顔認証行先階登録装置30において、
行先階データには、利用者のデフォルト行先階及び利用者の利用が許容される1つ以上の許可階を示す情報が含まれ、
報知部は、視認可能な情報を表示する表示部であり、
制御部は、
2つの顔データが同一人物についての顔データであると判断したときは、自装置識別情報(例えば登録装置ID)を含む動作モード設定要求信号を割当装置に送信し、
割当装置から動作モード設定要求信号に対する応答として、デフォルト行先階モードを指定する動作モード設定信号を受信したときは、デフォルト行先階をエレベータに割り当てることを要求する割当要求信号を割当装置に送信し、
割当装置から動作モード設定要求信号に対する応答として、行先階選択モードを指定する動作モード設定信号を受信したときは、利用者に許可階の中から行先階を選択させる行先階選択画面を表示部に表示させ、行先階選択画面で利用者により選択された行先階をエレベータに割り当てることを要求する割当要求信号を割当装置に送信する。
この構成により、1台の顔認証行先階登録装置を、割当装置からの信号に応じて、1台の顔認証行先階登録装置をデフォルト行先階モードまたは行先階選択モードで動作させることができる。例えば、顔認証行先階登録装置の設置場所に応じた動作モード設定信号を送信することで、設置場所に応じた動作モードで顔認証行先階登録装置を動作させることができる。そのため、顔認証行先階登録装置の仕様を、設置場所によって異ならせることが不要となり、共通化することができる。
(7)実施の形態(例えば実施の形態1~8)の顔認証行先階登録装置30において、
割当装置は、行先階を複数台のエレベータのうちのいずれか1台に割り当てるように構成されており、
制御部は、割当装置から割当結果信号を受信すると、報知部に、複数台のエレベータのうち行先階に対して割り当てられたエレベータを特定するための情報を報知させる。
この構成により、利用者に、複数台のエレベータのうち行先階に対して割り当てられたエレベータを認識させることができる。
(8)実施の形態(例えば実施の形態7)の顔認証行先階登録装置30において、
情報取得部は、所定情報媒体から、利用者の利用が許容されるビルを示す許可ビル識別情報(例えば許可ビルID)をさらに取得し、
制御部は、
情報取得部で取得された許可ビル識別情報を割当装置に出力し、
割当装置から、情報取得部で取得された許可ビル識別情報が所定ビル識別情報と一致しないことを示す情報を受信したときは、報知部に、利用者によるこのビルのエレベータの利用が許可されないことを示す情報を報知させる。
この構成により、利用者に、このビルのエレベータの利用が許可されないことを認識させることができる。
(9)実施の形態(例えば実施の形態8)の顔認証行先階登録装置30において、
情報取得部は、所定情報媒体から、利用者の利用が許容されるエレベータバンクを示す許可バンク識別情報(例えば許可バンクID)をさらに取得し、
制御部は、
情報取得部で取得された許可バンク識別情報を割当装置に出力し、
割当装置から、情報取得部で取得された許可バンク識別情報が所定バンク識別情報と一致しないことを示す情報を受信したときは、報知部に、利用者によるこのバンクのエレベータの利用が許可されないことを示す情報を報知させる。
この構成により、利用者に、このバンクのエレベータの利用が許可されないことを認識させることができる。
(10)実施の形態(例えば実施の形態1~8)の顔認証行先階登録装置30において、
制御部は、情報取得部で所定情報媒体から顔データと行先階データとの少なくとも一方を取得できなかったときは、報知部に、所定情報媒体が不良であることを示す情報(例えばQRコードエラー画面)を報知させる。
この構成により、利用者に、所定情報媒体が不良であることを認識させることができる。
(11)実施の形態(例えば実施の形態1~8)の顔認証行先階登録装置30において、
制御部は、2つの顔データが同一人物についての顔データではないと判断したときは、報知部に、顔認証が成功しなかったことを示す情報(例えば認証NG画面)を報知させる。
この構成により、利用者に、顔認証が成功しなかったことを認識させることができる。
(12)実施の形態(例えば実施の形態1~8)の顔認証行先階登録装置30において、
所定情報媒体は、前記情報取得部のみにより読み取り可能なように暗号化された媒体(例えばSQRC)である。
この構成により、顔データや行先階データなどの個人情報データが他の装置で読み取られることを防止できる。
(13)実施の形態(例えば実施の形態1~8)のエレベータシステムは、
少なくとも1台のエレベータと、
顔認証行先階登録装置と、
顔認証行先階登録装置から送信される割当要求信号に基づいてエレベータの割当を行う割当装置と、を備える。
この構成により、エレベータシステムにおいて、上記の各種効果が得られる。
(14)実施の形態(例えば実施の形態1~8)のエレベータシステムにおいて、
顔認証行先階登録装置30は、エレベータ乗場と、エレベータ乗場に至る経路上に配置されるセキュリティゲート20との少なくとも一方に配置される。
この構成により、エレベータシステムにおいて、顔認証行先階登録装置30の配置の多様性がもたらされる。
(他の実施の形態)
前記各実施の形態では、各QRコードに利用者IDの情報を含めるようにしたが、これは必須ではない。本発明では、所定情報媒体には、顔データと行先階データが含まれていればよい。利用者IDを各QRコードに含めておけば、エレベータ管理者(カード管理者)が認証カードの管理などを行う際に、利用者IDを用いて当該利用者の管理を行うことができ、管理が容易となる。
前記各実施の形態では、本発明における所定情報媒体としてQRコードを例示したが、所定情報媒体は、顔データや行先階データなどのデータを格納できる限りどのような媒体であってもよい。例えば、所定情報媒体は、QRコード以外の二次元バーコードや、一般的な一次元バーコードや、カメレオンコード(登録商標)などのカラーバーコードであってもよい。また、所定情報媒体は、NFC(Near Field Communication)などにより読み取り可能なICチップであってもよい。
前記各実施の形態では、本発明における情報取得部として、QRコードリーダ29を例示したが、情報取得部は、利用される所定情報媒体から顔データや行先階データなどのデータを取得することができる限り、どのようなものでもよい。例えば、所定情報媒体が二次元バーコードである場合には二次元バーコードリーダを用い、所定情報媒体が一次元バーコードである場合には一次元バーコードリーダを用い、所定情報媒体がカメレオンコード(登録商標)である場合にはカメレオンコードリーダを用いればよい。また、所定情報媒体が、NFC(Near Field Communication)などにより読み取り可能なICチップである場合には、ICカードリーダを用いればよい。
前記各実施の形態では、所定情報媒体が認証カードに印刷などにより表示される場合を例示したが、所定情報媒体は携帯通信端末などの表示部に表示されてもよい。この場合、スマートフォンなどの携帯通信端末の記憶部に、所定情報媒体に格納する顔データや行先階データなどのデータを記憶させておき、エレベータの利用時にアプリなどを利用して表示部に表示させるようにすればよい。また、所定情報媒体がICチップである場合、携帯通信端末などに当該ICチップを設けてもよい。
前記各実施の形態では、本発明における報知部として、顔認証行先階登録装置30の表示部34を例示したが、報知部はこれに限定されない。本発明において、報知部は、エレベータ利用に関する報知を行うことができる限り、音声で報知を行う音声発生装置であってもよい。
前記各実施の形態では、割当要求信号に、通信用識別情報(Mac Addressなど)などの登録装置IDが含まれる。しかし、登録装置IDに代えて、自装置の設置階を示す情報を含めるようにしてもよい。この場合、各顔認証行先階登録装置30の記憶部32に、自装置の設置階を示す情報を記憶させておく。そして、顔認証行先階登録装置30は、記憶部32に記憶されている設置階を示す情報を含む割当要求信号を生成して、群管理制御装置10に送信する。これにより、群管理制御装置10の登録装置管理データベースにおいて、登録装置IDと設置階とを紐付けて登録することは不要となる。なお、前記各実施の形態のように、割当要求信号に登録装置IDを含ませるようにすれば、各顔認証行先階登録装置30の記憶部32に、自装置の設置階を示す情報を記憶させる必要がなく、一般に利用される通信用識別情報(Mac Addressなど)などの登録装置IDを記憶させることですむ。
前記各実施の形態では、本発明における顔データとして顔特徴点データを例示したが、顔データは、その他の形式のデータであってもよい。例えばbmp形式やgif形式などの顔写真データであってもよい。この場合、所定情報媒体として、これらの形式のデータを格納できる媒体を用いればよい。
前記各実施の形態では、複数台のエレベータ60が設けられている場合について説明した。しかし、本発明は、1台のエレベータ60が設けられている場合にも適用できる。この場合、群管理制御装置10に代えて、行先階を前記1台のエレベータ60に割り当てる割当装置を設ければよい。割当装置は、上記1台のエレベータ60に行先階を割り当てる点を除き、前記各実施の形態で説明したフローチャートにしたがって同様の処理を行えばよい。顔認証行先階登録装置30は、前記各実施の形態で説明したフローチャートにしたがって同様の処理を行う。なお、顔認証行先階登録装置30は、割当装置から割当結果信号を受信すると、表示部34に、割当結果案内画面として、割当号機の情報でなく、「エレベータへの行先階の割当が完了しました」などの割当が完了したことを示す情報を報知させる。
前記各実施の形態では、各装置の制御部は、CPU、MPU等を利用して構成され、記憶部から読み出したプログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、各種の機能を実現する。つまり、各制御部は、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。しかし、各制御部は、例えば、ハードウェア(電子回路)のみ、FPGA、ASIC等を利用して構成されてもよい。
前記各実施の形態では、ネットワークはEthernetであり、各装置の入出力インタフェースはLANアダプタ等を利用して構成されている。しかし、これは一例であり、ネットワークは、例えばIEEE規格に準拠した無線LANで構成され、入出力インタフェースは無線LANアダプタ等で構成されてもよい。
前記各実施の形態における群管理制御装置10、エレベータ制御装置40は、エレベータ60が配置されるビルに設置されることは必須ではない。例えば、これらの装置のうち任意の装置について、その装置の有する機能をクラウドサーバにより実行してもよい。この場合、エレベータ60が配置されるビルに設置される顔認証行先階登録装置30などの装置と、クラウドサーバとの間の各種信号や情報の授受は、適宜な通信方式を用いた通信により行えばよい。
前記各実施の形態において、本発明の複数の態様を説明した。しかし、本発明の具体的態様は、上述した実施の形態に限られず、これらの実施の形態を組み合わせたものとすることもできる。
10 群管理制御装置
11 制御部
12 記憶部
13 入出力インタフェース
20 セキュリティゲート
20i 入口
28 ゲートフラッパ
30 顔認証行先階登録装置
31 制御部
32 記憶部
33 入出力インタフェース
34 表示部
35 操作部
36 顔認証用カメラ
37 QRコードリーダ
38 動作モード切替スイッチ
40、40A~40F エレベータ制御装置
60、60A~60F、60G~60L エレベータ

Claims (14)

  1. エレベータへの乗車前に利用者により用いられる顔認証行先階登録装置であって、
    利用者の顔を撮像可能なように設けられた撮像部と、
    前記利用者によりかざされた二次元バーコードを読み取り、前記二次元バーコードを解析して顔に関する顔データ及び行先階に関する行先階データを取得する情報取得部と、
    前記撮像部で撮像された撮像画像に基づいて前記利用者の顔の顔データを取得する顔データ取得部と、
    報知を行う報知部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記二次元バーコードに顔データ及び行先階データが含まれる場合、
    前記顔データ取得部で取得された顔データと前記情報取得部で取得された顔データとを比較して顔認証を行い、
    これら2つの顔データが同一人物についての顔データであるときは、前記情報取得部で取得された行先階データに基づく行先階を前記エレベータに割り当てることを要求する割当要求信号を割当装置に送信し、
    前記割当装置から割当結果を示す割当結果信号を受信すると、前記報知部に、割当結果を示す情報を報知させ、
    前記二次元バーコードに、顔データ及び行先階データに加えて、前記エレベータを設置するビルの利用を許可する識別情報としての許可ビル識別情報が含まれている場合は、前記顔認証を実行し、前記許可ビル識別情報が含まれていない場合は、前記顔認証を実行しない、
    顔認証行先階登録装置。
  2. 前記行先階データには、前記利用者のデフォルト行先階を示す情報が含まれ、
    前記制御部は、
    前記2つの顔データが同一人物についての顔データであるときは、前記デフォルト行先階を前記エレベータに割り当てることを要求する割当要求信号を前記割当装置に送信する、
    請求項1に記載の顔認証行先階登録装置。
  3. 前記行先階データには、前記利用者の利用が許容される1つ以上の許可階を示す情報が含まれ、
    前記報知部は、視認可能な情報を表示する表示部であり、
    前記制御部は、
    前記2つの顔データが同一人物についての顔データであるときは、前記利用者に前記許可階の中から行先階を選択させる行先階選択画面を前記表示部に表示させ、選択された行先階を前記エレベータに割り当てることを要求する割当要求信号を前記割当装置に送信する、
    請求項1に記載の顔認証行先階登録装置。
  4. 前記行先階データには、前記利用者のデフォルト行先階、または前記利用者の利用が許容される1つ以上の許可階を示す情報が含まれ、
    前記報知部は、視認可能な情報を表示する表示部であり、
    前記制御部は、
    前記2つの顔データが同一人物についての顔データである場合において、前記二次元バーコードから読み取られた行先階データに前記デフォルト行先階の情報が含まれているときは、前記デフォルト行先階を前記エレベータに割り当てることを要求する割当要求信号を前記割当装置に送信し、
    前記2つの顔データが同一人物についての顔データである場合において、前記二次元バーコードから読み取られた行先階データに前記許可階の情報が含まれているときは、前記利用者に前記許可階の中から行先階を選択させる行先階選択画面を前記表示部に表示させ、選択された行先階を前記エレベータに割り当てることを要求する割当要求信号を前記割当装置に送信する、
    請求項1に記載の顔認証行先階登録装置。
  5. エレベータへの乗車前に利用者により用いられる顔認証行先階登録装置であって、
    利用者の顔を撮像可能なように設けられた撮像部と、
    前記利用者によりかざされた二次元バーコードを読み取り、前記二次元バーコードを解析して顔に関する顔データ及び行先階に関する行先階データを取得する情報取得部と、
    前記撮像部で撮像された撮像画像に基づいて前記利用者の顔の顔データを取得する顔データ取得部と、
    報知を行う報知部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記二次元バーコードに顔データ及び行先階データが含まれる場合、
    前記顔データ取得部で取得された顔データと前記情報取得部で取得された顔データとを比較して顔認証を行い、
    これら2つの顔データが同一人物についての顔データであるときは、前記情報取得部で取得された行先階データに基づく行先階を前記エレベータに割り当てることを要求する割当要求信号を割当装置に送信し、
    前記割当装置から割当結果を示す割当結果信号を受信すると、前記報知部に、割当結果を示す情報を報知させ、
    前記行先階データには、前記利用者のデフォルト行先階及び前記利用者の利用が許容される1つ以上の許可階を示す情報が含まれ、
    当該顔認証行先階登録装置の動作モードをデフォルト行先階モードまたは行先階選択モードに選択的に設定するための動作モード切替スイッチをさらに備え、
    前記報知部は、視認可能な情報を表示する表示部であり、
    前記制御部は、
    前記動作モード切替スイッチにより動作モードが前記デフォルト行先階モードに設定されているときは、前記デフォルト行先階を前記エレベータに割り当てることを要求する割当要求信号を前記割当装置に送信し、
    前記動作モード切替スイッチにより動作モードが前記行先階選択モードに設定されているときは、前記利用者に前記許可階の中から行先階を選択させる行先階選択画面を前記表示部に表示させ、前記行先階選択画面で前記利用者により選択された行先階を前記エレベータに割り当てることを要求する割当要求信号を前記割当装置に送信する
    認証行先階登録装置。
  6. エレベータへの乗車前に利用者により用いられる顔認証行先階登録装置であって、
    利用者の顔を撮像可能なように設けられた撮像部と、
    前記利用者によりかざされた二次元バーコードを読み取り、前記二次元バーコードを解析して顔に関する顔データ及び行先階に関する行先階データを取得する情報取得部と、
    前記撮像部で撮像された撮像画像に基づいて前記利用者の顔の顔データを取得する顔データ取得部と、
    報知を行う報知部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記二次元バーコードに顔データ及び行先階データが含まれる場合、
    前記顔データ取得部で取得された顔データと前記情報取得部で取得された顔データとを比較して顔認証を行い、
    これら2つの顔データが同一人物についての顔データであるときは、前記情報取得部で取得された行先階データに基づく行先階を前記エレベータに割り当てることを要求する割当要求信号を割当装置に送信し、
    前記割当装置から割当結果を示す割当結果信号を受信すると、前記報知部に、割当結果を示す情報を報知させ、
    前記行先階データには、前記利用者のデフォルト行先階及び前記利用者の利用が許容される1つ以上の許可階を示す情報が含まれ、
    前記報知部は、視認可能な情報を表示する表示部であり、
    前記制御部は、
    前記2つの顔データが同一人物についての顔データであると判断したときは、自装置識別情報を含む動作モード設定要求信号を前記割当装置に送信し、
    前記割当装置から前記動作モード設定要求信号に対する応答としてデフォルト行先階モードを指定する動作モード設定信号を受信したときは、前記デフォルト行先階を前記エレベータに割り当てることを要求する割当要求信号を前記割当装置に送信し、
    前記割当装置から前記動作モード設定要求信号に対する応答として行先階選択モードを指定する動作モード設定信号を受信したときは、前記利用者に前記許可階の中から行先階を選択させる行先階選択画面を前記表示部に表示させ、前記行先階選択画面で前記利用者により選択された行先階を前記エレベータに割り当てることを要求する割当要求信号を前記割当装置に送信する
    認証行先階登録装置。
  7. 前記割当装置は、前記行先階を複数台のエレベータのうちのいずれか1台に割り当てるように構成されており、
    前記制御部は、前記割当装置から割当結果信号を受信すると、前記報知部に、前記複数台のエレベータのうち前記行先階に対して割り当てられたエレベータを特定するための情報を報知させる、
    請求項1からのいずれか1項に記載の顔認証行先階登録装置。
  8. 前記情報取得部は、前記所定情報媒体から、前記利用者の利用が許容されるビルを示す許可ビル識別情報をさらに取得し、
    前記制御部は、
    前記情報取得部で取得された許可ビル識別情報を前記割当装置に出力し、
    前記割当装置から、前記情報取得部で取得された許可ビル識別情報が所定ビル識別情報と一致しないことを示す情報を受信したときは、前記報知部に、前記利用者によるこのビルのエレベータの利用が許可されないことを示す情報を報知させる、
    請求項5又は6に記載の顔認証行先階登録装置。
  9. 前記情報取得部は、前記二次元バーコードから、前記利用者の利用が許容されるエレベータバンクを示す許可バンク識別情報をさらに取得し、
    前記制御部は、
    前記情報取得部で取得された許可バンク識別情報を前記割当装置に出力し、
    前記割当装置から、前記情報取得部で取得された許可バンク識別情報が所定バンク識別情報と一致しないことを示す情報を受信したときは、前記報知部に、前記利用者によるこのバンクのエレベータの利用が許可されないことを示す情報を報知させる、
    請求項1からのいずれか1項に記載の顔認証行先階登録装置。
  10. 前記制御部は、前記情報取得部で前記二次元バーコードから顔データと行先階データとの少なくとも一方を取得できなかったときは、前記報知部に、前記二次元バーコードが不良であることを示す情報を報知させる、
    請求項1からのいずれか1項に記載の顔認証行先階登録装置。
  11. 前記制御部は、前記2つの顔データが同一人物についての顔データではないと判断したときは、前記報知部に、顔認証が成功しなかったことを示す情報を報知させる、
    請求項1から10のいずれか1項に記載の顔認証行先階登録装置。
  12. 前記二次元バーコードは、前記情報取得部のみにより読み取り可能なように暗号化された二次元バーコードである、
    請求項1から11のいずれか1項に記載の顔認証行先階登録装置。
  13. 少なくとも1台のエレベータと、
    請求項1から12のいずれか1項に記載の顔認証行先階登録装置と、
    前記顔認証行先階登録装置から送信される割当要求信号に基づいてエレベータの割当を行う割当装置と、を備える、
    エレベータシステム。
  14. 前記顔認証行先階登録装置は、エレベータ乗場と、前記エレベータ乗場に至る経路上に配置されるセキュリティゲートとの少なくとも一方に配置される、
    請求項13に記載のエレベータシステム。
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