JP2023128429A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023128429A
JP2023128429A JP2022032768A JP2022032768A JP2023128429A JP 2023128429 A JP2023128429 A JP 2023128429A JP 2022032768 A JP2022032768 A JP 2022032768A JP 2022032768 A JP2022032768 A JP 2022032768A JP 2023128429 A JP2023128429 A JP 2023128429A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
photosensitive drum
image forming
developing roller
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022032768A
Other languages
English (en)
Inventor
雅敏 白木
Masatoshi Shiraki
咲穂 早川
Saho Hayakawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2022032768A priority Critical patent/JP2023128429A/ja
Publication of JP2023128429A publication Critical patent/JP2023128429A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)

Abstract

【課題】従来よりも印刷品質の優れた画像形成装置を提供する。【解決手段】感光ドラム(52)と、現像器(60)と、帯電器(53)と、回収装置(54、61、91)と、制御部(100)と、を備え、制御部(100)は、印刷ジョブを実行するときに、回収動作判定処理を実行するとともに、画像形成処理を実行する前に、回収動作を実行する。【選択図】図1

Description

本開示は画像形成装置に関する。
従来から、画像形成装置本体に対して着脱可能な現像カートリッジを備えた画像形成装置がある。例えば、特許文献1に記載の画像形成装置は、現像カートリッジが画像形成装置本体に装着されると、該現像カートリッジが新品かどうかを判断する。現像カートリッジが新品であると判断した場合、新品現像器立ち上げモードを起動し、現像剤の均一化とトナーの帯電に必要な時間だけ空回転を行なうものが記載されている。
特開2001-056601号公報
しかしながら、トナーの帯電に必要な時間だけ空回転を実行するのは、新品の現像カートリッジが装着された場合に限られるものではないため、特許文献1に記載の画像形成装置では、トナーの帯電量が不足している状態で画像形成を開始する可能性がある。この場合、帯電量の不足したトナーが現像ローラを介して感光体に移動するため、トナーが感光体に担持されずに用紙に落ちることがある。よって、印刷品質の低下を生じるおそれがある。
本開示は、従来よりも印刷品質の優れた画像形成装置の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、本開示に係る画像形成装置は、感光ドラムと、現像ローラおよびトナーを収容するトナー収容部を備えた現像器と、前記感光ドラムを帯電させる帯電器と、前記感光ドラムの表面に付着したトナーを回収する回収装置と、制御部と、を備え、前記制御部は、印刷ジョブを実行するときに、前記現像器の未使用状態からの動作量が所定値未満であり、且つ、前回の印刷ジョブに基づく画像形成処理からの経過時間が所定の時間以上である場合を実行条件とする回収動作判定処理を実行するとともに、前記印刷ジョブに基づく画像形成処理を実行する前に、前記実行条件を満たした場合、前記帯電器により前記感光ドラムを帯電させる帯電処理と、前記画像形成処理の開始前に前記現像ローラを回転させる空回転処理であって、前記実行条件を満たさない場合の前記現像ローラの回転時間より長い時間が経過するまでの間、前記現像ローラを回転させる空回転処理と、前記感光ドラムの表面に付着したトナーを前記回収装置により回収するトナー回収処理と、を含む回収動作を実行する構成である。
上記の構成によれば、画像形成処理を実行する前に、回収動作判定処理を実行する。回収動作判定処理にて、回収動作を実行する条件を満たしたと判定すると、帯電処理、空回転処理およびトナー回収処理を実行する。これにより、空回転処理にて帯電量が不足しているトナーが現像ローラを介して感光ドラムの表面に付着した場合でも、トナー回収処理にてトナーを回収することができる。より詳細には、空回転処理により回収動作判定処理の実行条件を満たさない場合より長い時間が経過するまでの間、現像ローラを回転させるため、トナーの帯電量を上昇させることができる。さらに、トナーの帯電量を上昇させる過程で感光ドラムの表面に付着したトナーを回収できる。よって、トナーの帯電量が不足することでトナーが感光ドラムに担持されずにシートに落ちることを低減し、従来よりも印刷品質の優れた画像形成装置を提供することができる。
本開示に係る画像形成装置では、前記回収動作判定処理において、前記実行条件としてさらに、前記現像器の未使用状態からの動作量が所定値未満であり、且つ、前回の印刷ジョブに基づく画像形成処理からの経過時間を取得できない場合を含む、構成としてもよい。
上記の構成によれば、前回の画像形成処理からの経過時間を取得できない場合であっても、回収動作を実行できる。これにより、前回の画像形成処理からの経過時間を取得できない場合でもトナーの帯電量を上昇させることができる。
本開示に係る画像形成装置では、前記動作量は、前記現像ローラの累積回転数である構成としてもよい。
上記の構成によれば、現像器の動作量として現像ローラの累積回転数を用いることができる。
本開示に係る画像形成装置では、前記回収装置は、前記感光ドラムの表面に接して回転しながら前記感光ドラムに付着したトナーを回収するクリーニングローラを有し、前記制御部は、前記トナー回収処理において、前記感光ドラムの表面電位より小さいバイアス、または、前記感光ドラムの表面電位とは逆の極性のバイアスである第1クリーニングバイアスを前記クリーニングローラに印加する、構成としてもよい。
上記の構成によれば、感光ドラムの表面に付着したトナーをクリーニングローラで回収することができる。
本開示に係る画像形成装置では、前記感光ドラムの表面に接するベルトと、前記感光ドラムとの間に前記ベルトを挟むように配置された転写ローラと、をさらに備え、前記回収装置は、前記ベルトに付着したトナーを回収するベルトクリーナを有し、前記制御部は、前記トナー回収処理において、前記感光ドラムの表面に付着したトナーを前記ベルトに転写するため、前記感光ドラムの表面電位とは逆の極性のバイアスである第2クリーニングバイアスを前記転写ローラに印加するとともに、前記ベルトを回転させながら前記ベルトクリーナにより前記ベルトに転写されたトナーを回収する、構成としてもよい。
上記の構成によれば、感光ドラムの表面に付着したトナーをベルトに転写する。また、ベルトに転写されたトナーをベルトクリーナで回収することができる。
本開示に係る画像形成装置では、前記感光ドラムと前記現像ローラとが接触する接触状態と、前記感光ドラムと前記現像ローラとが離間する離間状態とを切り替え可能な接離機構をさらに備え、前記制御部は、前記空回転処理において、前記感光ドラムと前記現像ローラとを前記接触状態とする、構成としてもよい。
上記の構成によれば、空回転処理において感光ドラムと現像ローラとが接触状態となる。よって、空回転処理を実行している際にトナーの飛散を抑えつつ、現像ローラから感光ドラムへトナーを移すことができる。
本開示に係る画像形成装置では、前記現像器は、前記動作量に関する情報を記憶するメモリをさらに備え、前記制御部は、前記メモリに記憶された前記動作量に関する情報に基づいて、前記動作量が所定値未満であるか否かを判定する、構成としてもよい。
上記の構成によれば、メモリに記憶された現像器の動作量に関する情報に基づいて、現像器の動作量が所定値未満であるか否かを判定する。よって、現像器が別の画像形成装置から付け替えられた場合であっても空回転処理およびトナー回収処理の要否を判定できる。
本開示に係る画像形成装置は、前記メモリは、前記トナー収容部に収容されるトナーの帯電特性に関する情報を含み、前記制御部は、前記帯電特性に関する情報に基づき、前記トナー収容部に収容されたトナーが帯電効率の低いトナーであると判定した場合、前記回収動作判定処理を実行する、構成としてもよい。
上記の構成によれば、トナーの帯電効率が低い場合、例えば、ブラックのトナーがトナー収容部に収容されている現像器の場合、回収動作判定処理を実行し、ブラック以外のトナーがトナー収容部に収容されている現像器の場合、回収動作判定処理を実行しない。
よって、トナーの帯電効率が低い特定の色の現像器に対してのみ、回収動作を実行するため、回収動作を実行することで印刷完了までの時間が長くなることを抑制することができる。
本開示の一態様によれば、従来よりも印刷品質の優れた画像形成装置の提供ができる。
本開示の一実施形態に係るカラープリンタの概略構成を示す図面である。 フロントカバーが開かれてドロワが引き出された状態のカラープリンタを示す図である。 カラープリンタの機能ブロックを示す図である。 接離機構の一例を示す図であり、(A)はカラーモードを示し、(B)はモノクロモード示し、(C)は離間モードを示している。 現像器メモリに記憶されている現像器情報の一例を示す図である。 カラープリンタの動作例を説明するフローチャートである。 回収動作に係るタイミングチャートである。
以下、本開示の一実施形態について、詳細に説明する。
<カラープリンタの概略構成>
図1は、本開示の一実施形態に係るカラープリンタ1の概略構成を示す図面である。図2は、フロントカバー11が開かれてドロワ51が引き出された状態のカラープリンタ1を示す図である。画像形成装置の一例としてのカラープリンタ1は、電子写真方式によってシートSに画像を印刷するレーザープリンタである。なお、以下の説明において各図面に記載のカラープリンタ1の方向については、各図の紙面に向かって「右側」を「前側」、「左側」を「後側」とし、各図の紙面に向かって「上側」および「下側」をそれぞれ「上側」および「下側」とする。なお、前側と奥側における方向を前後方向と称する場合がある。
図1に示すように、カラープリンタ1は、本体10と、本体10の内側に配置された搬送部20と、画像形成部30と、クリーニングユニット90と、制御部100と、を備えている。
図2に示すように、カラープリンタ1は、本体10の前側には後述するプロセスユニット50を着脱するための開口10Aと、フロントカバー11とを有している。フロントカバー11は、開口10Aを塞ぐための開閉可能なカバーである。フロントカバー11は、本体10に対して下端部を中心に回動可能に設けられている。
搬送部20は、本体10内の下部に設けられ、シートSを収容するシートトレイ21と、押圧板22と、給送機構23と、を備えている。搬送部20は、給送機構23によってシートSを画像形成部30に搬送する。
画像形成部30は、露光ユニット40と、プロセスユニット50と、転写ユニット70と、定着ユニット80と、を備えている。
露光ユニット40は、本体10内の上部に設けられている。露光ユニット40は、画像データに基づいて露光ユニット40から出射されるレーザ光(図1に示す一点鎖線参照)によって、感光ドラム52の表面を露光する。
プロセスユニット50は、シートトレイ21と露光ユニット40の間に配置され、ドロワ51と、前後方向に配列された4つの感光ドラム52と、各感光ドラム52に対して1つずつ設けられた帯電器53、クリーニングローラ54、および現像器60を備えている。
ドロワ51は、感光ドラム52などを保持する部材である。ドロワ51は、本体10に対して着脱可能に構成されている。これにより、ドロワ51に保持されている部材、例えば、感光ドラム52、現像器60などを本体10内から引き出した状態で個別に交換可能となっている。つまり、ドロワ51と感光ドラム52および現像器60とは互いに分離可能に構成されている。
感光ドラム52は、導電性を有する円筒状のドラム本体の外周面に感光層が形成された部材であり、図1の感光ドラム52に示す矢印の方向に回転可能に設けられている。
帯電器53は、符号を省略して示す帯電ワイヤやグリッド電極などを備え、感光ドラム52の表面を一様に帯電するように構成されている。
クリーニングローラ54は、金属製の回転軸を導電性の発泡弾性体からなるローラ体で被覆した部材である。クリーニングローラ54は、感光ドラム52の表面に接して回転しながら感光ドラム52の表面に付着したトナーを回収する。
なお、感光ドラム52、帯電器53およびクリーニングローラ54は、本体10に対してそれぞれが個別に設けられてもよいし、本体10に着脱可能であるドラムユニットとして設けられてもよい。
現像器60は、現像ローラ61と、供給ローラ62と、層厚規制ブレード63と、トナーが収容されるように構成されたトナー収容部64と、撹拌部材の一例としてのアジテータ65と、を備えている。現像ローラ61は、感光ドラム52にトナーを供給可能に構成されたローラであり、アジテータ65は、回転することでトナー収容部64に収容されたトナーを撹拌するように構成されている。
各現像器60のトナー収容部64には、本体10の前側から後側に向かって順番にイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色のトナーが収容されている。以下、本明細書および図面において、トナーの色に対応した現像器60や感光ドラム52などを特定する場合には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのそれぞれに対応させて、Y、M、C、Kの記号を適宜付することとする。
トナー収容部64に収容されたトナーは、供給ローラ62から現像ローラ61に供給され、現像ローラ61と層厚規制ブレード63との間で一定の厚さに規制された上で、現像ローラ61の表面に担持される。
転写ユニット70は、シートトレイ21とプロセスユニット50との間に設けられ、駆動ローラ71と、従動ローラ72と、ベルトの一例である搬送ベルト73と、転写ローラ74と、を備えている。搬送ベルト73は、駆動ローラ71と従動ローラ72の間に張設された無端状のベルトであり、感光ドラム52に対向して配置されている。転写ローラ74は、感光ドラム52に対応して4つ設けられ、対応する感光ドラム52との間で搬送ベルト73を挟むように配置されている。
定着ユニット80は、プロセスユニット50および転写ユニット70よりも奥側に設けられ、加熱ローラ81と、加圧ローラ82と、を備えている。
このように構成される画像形成部30は、各感光ドラム52の表面を、帯電器53により一様に帯電し、露光ユニット40により露光する。これにより、感光ドラム52の表面に画像データに基づく静電潜像を形成する。
また、現像ローラ61が担持するトナーを感光ドラム52の表面に形成された静電潜像に供給することで、静電潜像を可視像化し、感光ドラム52の表面にトナー像を形成する。そして、搬送部20から搬送ベルト73の上に搬送されたシートSが感光ドラム52との間で搬送ベルト73を挟むように配置されている各転写ローラ74との間を通過することで、各感光ドラム52の上に形成されたトナー像をシートSの上に順次転写する。トナー像が転写されたシートSを、加熱ローラ81と加圧ローラ82の間で搬送することで、トナー像を熱定着する。トナー像が熱定着されたシートSは、搬送ローラ18や排出ローラ19によって排出トレイ12に排出される。
なお、本実施形態における搬送ベルト73は、トナー像が転写されるシートSを搬送するものであるが、トナー像がベルト自身に転写され、ベルトに転写されたトナー像がさらにシートSに転写される中間転写ベルトであってもよい。
クリーニングユニット90は、搬送ベルト73より下側に配置されている。クリーニングユニット90は、ベルトクリーナ91と、回収ローラ92と、掻き取りブレード93と、貯留部94と、ベルトクリーナ91との間で搬送ベルト73を挟持するバックアップローラ95と、を備えている。
クリーニングユニット90は、搬送ベルト73の表面に付着したトナーをベルトクリーナ91により回収し、回収ローラ92および掻き取りブレード93を介して貯留部94に回収するように構成されている。
なお、ベルトクリーナ91に代えて、クリーニングブレードまたはクリーニングブラシを搬送ベルト73に接触させて搬送ベルト73の表面に付着したトナーを回収するように構成してもよい。
<カラープリンタの機能構成>
図3は、カラープリンタ1の機能ブロックを示す図である。カラープリンタ1は、上述した各部に加え、制御部100と、駆動装置13と、本体メモリ14と、コネクタ15と、接離機構16と、を備えている。また、カラープリンタ1に着脱される現像器60は、現像器メモリ67を備えている。
(制御部100)
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、を備えている。
CPU101は、ROM102から読み出したプログラムにしたがって処理を行い、その処理の結果をRAM103に記憶させながら、カラープリンタ1の各部を制御する。ROM102には、各種のプログラムが記憶されており、各種のプログラムには、例えば、カラープリンタ1の各部を制御するためのプログラムが含まれる。RAM103は、CPU101が各種のプログラムを実行する際の作業領域およびデータの一時的な記憶領域として利用される。
(駆動装置13)
駆動装置13は、現像器60に駆動力を入力する。ここでは図2を適宜参照しながら説明する。図2に示すとおり、駆動装置13は、入力ギヤ(不図示)に駆動力を入力する4つのジョイント13Aや、図示しないモータ、モータの駆動力をジョイント13Aに伝達するギヤ列などを備えている。ジョイント13Aは、例えば、フロントカバー11の開閉に連動して、現像器60に対して進退するように構成され、現像器60を本体10に装着してフロントカバー11を閉じることで入力ギヤに係合する。また、ジョイント13Aは、後述の接離機構16による感光ドラム52と現像ローラ61との接触状態および離間状態の切り換えによって現像器60が変位しても駆動力を入力できるように構成されている。
(本体メモリ14)
図3に戻り、本体メモリ14は、情報の読み出しおよび書き込みが可能なメモリである。本体メモリ14の種類は特に限定されない。例えば、本体メモリ14は、揮発性メモリあるいは不揮発性メモリである。本体メモリ14は、現像器60に関する各種の情報である現像器情報140を記憶する。現像器情報140についての詳細は後述する。
(コネクタ15)
コネクタ15は、現像器60に設けられた現像器メモリ67と電気的に接続する。コネクタ15と現像器メモリ67が電気的に接続されると、制御部100が現像器メモリ67と通信可能になる。すなわち、制御部100は、現像器メモリ67への情報の書き込みおよび情報の書き換え、ならびに現像器メモリ67からの情報の読み出しを実行することが可能になる。
(接離機構16)
接離機構16は、感光ドラム52と現像ローラ61とが接触する接触状態と、感光ドラム52と現像ローラ61とが離間する離間状態とを切り替えるように構成されている。また、現像ローラ61は、現像ローラ61から感光ドラム52に向かう方向へバネ(不図示)で付勢されており、接離機構16は現像ローラ61から感光ドラム52に向かう方向とは反対の方向へ向けて現像ローラ61を移動させるように構成されている。接離機構16の詳細については、図4を用いて説明する。
図4は、接離機構16の一例を示す図であり、(A)はカラーモードを示し、(B)はモノクロモード示し、(C)は離間モードを示している。図4に示すように、接離機構16は、一例として直動カム200と、カム駆動機構300とを備えている。
直動カム200は、プロセスユニット50の側方に設けられた前後方向に長い略板状の部材であり、本体10に対して前後方向に移動可能に支持されている。直動カム200の上面には、現像ローラ61Kの回転軸KSと係合可能な1つの凹部201と、現像ローラ61C、61M、および61Yのそれぞれに対応する回転軸CS、MSおよびYSと係合可能な3つの凹部202と、凹部201および凹部202の底面の前側に、直動カム200の上面に向けて後側から前側へ登り勾配となる傾斜面203とが形成されている。凹部201は、凹部202よりも前後方向に長く形成されている。
カム駆動機構300は、駆動装置13の駆動力を直動カム200に伝達するための機構である。図4に示すように、カム駆動機構300は、カムギヤ301を含む複数のギヤと、カムギヤ301の歯先に噛み合うように直動カム200の下面に設けられた下面ギヤ302と、を備えている。カム駆動機構300は、カムギヤ301と下面ギヤ302との噛み合いによって直動カム200へ駆動力を伝達する。カムギヤ301が図4に示す破線矢印のように時計回りに回転すると、直動カム200は後側に移動し、カムギヤ301が図4に示す実線矢印のように反時計回りに回転すると、直動カム200は前側に移動する。
カムギヤ301が時計回りに回転すると、凹部201および凹部202に係合していた4つの現像ローラ61の回転軸KS、CS、MSおよびYSのうち、回転軸CS、MSおよびYSが傾斜面203に沿って上方に移動する。これにより、図4(B)に示すように、感光ドラム52Y、52Mおよび52Cから現像ローラ61Y、61Mおよび61Cが離間する。この状態でカムギヤ301が停止すると、感光ドラム52Kおよび現像ローラ61Kのみが接触状態となるモノクロモードとなる。
図4(B)に示す状態から、さらにカムギヤ301が時計回りに回転すると、直動カム200がさらに後側に移動する。直動カム200が後側に移動すると、図4(C)に示すように、回転軸KSが傾斜面203に沿って上方に移動する。これにより感光ドラム52Kから現像ローラ61Kが離間する。現像ローラ61Kが離間すると、すべての現像ローラ61が感光ドラム52から離間する離間モードとなる。
なお、離間モードの状態から、カムギヤ301が反時計回りに回転すると、直動カム200が前側へ移動する。そうすると、直動カム200の上面に支持されていた4つの現像ローラ61の回転軸KS、CS、MSおよびYSのうち、回転軸KSが傾斜面203に沿って下方に移動する。これにより、回転軸KSと感光ドラム52Kとが接触する。この状態でカムギヤ301が停止すると、モノクロモードとなる。図4(B)に示す状態から、さらにカムギヤ301が反時計回りに回転すると、直動カム200がさらに前側に移動する。直動カム200が前側に移動すると、図4(A)に示すように、回転軸CS、MSおよびYSが傾斜面203に沿って下方に移動する。これにより、感光ドラム52Y、52Mおよび52Cと現像ローラ61Y、61Mおよび61Cが接触し、カラーモードとなる。
なお、直動カム200は、各現像ローラ61Y、61M、61Cおよび61Kの回転軸YS、MS、CSおよびKSと係合可能な凹部201および凹部202により構成されるとしているが、直動カム200は、この構成に限定されない。例えば、直動カム200は、回転軸YS、MS、CSおよびKSが凹部201および凹部202以外の部分に係合して現像器60を移動させる構成であってもよい。この場合、直動カム200は、凹部201および凹部202を備えていなくてもよい。すわなち、直動カム200は、回転軸YS、MS、CSおよびKSを上下に移動させることが可能な構造を備えていればよい。また、接離機構16は、直動カム200ではなく、各現像器60に対して設けられたカムなどの機構を有する構成であってもよい。つまり、現像器60Y、60M、60Cおよび60Kのそれぞれが、感光ドラム52と現像ローラ61とが接触する接触状態と、感光ドラム52と現像ローラ61とが離間する離間状態とを切り替えるように構成されているカムを備えている構成としてもよい。
(現像器メモリ67)
図3に戻り、現像器メモリ67は、情報の読み出しおよび書き込みが可能なメモリである。現像器メモリ67の種類は特に限定されないが、不揮発性メモリであればよい。現像器メモリ67は、現像器60に関する各種の情報である現像器情報670を現像器60ごとに区別して記憶する。
(現像器情報670)
図5は、現像器メモリ67に記憶されている現像器情報670の一例を示す図である。現像器情報670は、一例として、色情報671、現像ローラ累積回転数672、および、容量情報673の各情報を含んでいる。なお、本実施形態では、本体メモリ14に記憶されている現像器情報140は、現像器情報670と同様のデータ構造であるため、現像器情報140の詳細な説明は省略する。
(色情報671)
色情報671は、トナー収容部64に収容されているトナーの色を示す情報である。本実施形態では、一例として、トナー収容部64には、C、M、YおよびKの4色がある。色情報671は、上述のいずれかの色を示す。
(現像ローラ累積回転数672)
現像ローラ累積回転数672は、現像器60の動作量の一例である。現像ローラ累積回転数672は、現像器60が初めてカラープリンタ1に装着されてから、印刷ジョブに基づく画像形成処理の実行に伴って生じた現像器60における現像ローラ61の回転数を示す情報である。つまり、現像ローラ累積回転数672は、現像器60の未使用状態からの、現像ローラ61の回転数の累積値である。
(容量情報673)
容量情報673は、トナー収容部64におけるトナーの容量を示す情報である。例えば、容量情報673は、トナー収容部64が新品のときに充填されているトナーの量を示す情報である。また、容量情報673は、トナー収容部64に充填されたトナーが画像形成処理を実行することにより消費された後のトナー残量を示す情報である。容量情報673は、一例として、満杯から空までの複数の段階に対応する値で構成されていてもよい。例えば、容量情報673は、「FULL」~「EMPTY」等の文字列であってもよいし、「100%」~「0%」などの数値であってもよいし、文字列と数値を組み合わせた情報であってもよい。また、これらの情報は本体が備えるディスプレイ(不図示)に表示されるように構成されていてもよい。
容量情報673の初期値は、トナー収容部64に収容される最大量の値に相当する。一例として、制御部100は、印刷で消費されたトナーの量を印刷データに基づいて算出してもよい。制御部100は、この算出により得られたトナーの量を容量情報673から減算し、トナーの残量に相当する値を新たな容量情報673として現像器メモリ67に書き込んでもよい。
なお、印刷で消費されたトナーの量を印刷データに基づいて算出するものに限られず、例えば、現像器60の使用に伴ってトナーが消費されると、不図示のセンサがトナー収容部64のトナーを光学的に計測することでトナーの残量に相当する値を取得してもよい。制御部100は、この計測により得られたトナーの残量に相当する値を容量情報673として現像器メモリ67に書き込んでもよい。
なお、上記の現像器情報670における各種情報は、現像器情報670に含まれ得る情報の一例に過ぎない。現像器情報670には前述した各種情報以外の他の情報も含まれてもよい。また、現像器情報670の前述した各種情報のうち、一部が適宜省略されてもよい。
<回収動作判定処理>
次に、カラープリンタ1の制御部100が実行する回収動作判定処理の流れについてフローチャートを参照して説明する。図6は、カラープリンタ1の動作例を説明するフローチャートである。
回収動作判定処理とは、回収動作の実行条件に基づき、回収動作の要否を判定する処理である。詳細には、印刷ジョブを実行するときに、現像器60の未使用状態からの動作量が所定値未満であり、且つ、前回の印刷ジョブに基づく画像形成処理からの経過時間が所定の時間以上である場合、制御部100は、回収動作を実行すると判定する処理である。
なお、回収動作の実行条件は、前回の印刷ジョブに基づく画像形成処理からの経過時間が所定の時間以上である場合に限らない。具体的には、回収動作の実行条件として、印刷ジョブを実行するときに、現像器60の未使用状態からの動作量が所定値未満であり、且つ、前回の印刷ジョブに基づく画像形成処理からの経過時間を取得できない場合、制御部100は、回収動作を実行すると判定してもよい。これは、前回の画像形成処理からの経過時間を取得できない場合、トナーの帯電量が低下している可能性があるからである。
制御部100は、印刷指令を受信すると、ステップS1において、制御部100は、現像器メモリ67に記憶されている現像器情報670を取得する。なお、本体メモリ14に記憶されている現像器情報140を取得してもよい。
ステップS2において、制御部100は、現像器情報670を取得すると現像器60の動作量が所定値未満であるか否かを判定する。現像器60の動作量は、現像器60の未使用状態からの動作量であり、本実施形態においては、現像ローラ累積回転数672である。現像ローラ累積回転数672は、現像器メモリ67に記憶される。現像器メモリ67に記憶されている現像ローラ累積回転数672は、画像形成処理により新たに取得した現像ローラ61の回転数を現像器メモリ67から読みだした現像ローラ累積回転数672に加算する。そして、現像器メモリ67から読みだした現像ローラ累積回転数672に加算することで現像ローラ累積回転数672を書き換え、最新の情報に更新する。
現像ローラ累積回転数672の所定値は、現像ローラ61の種別、仕様などによって現像ローラ61ごとに予め定められる。現像ローラ累積回転数672の所定値とは、現像ローラ61の許容される総回転数から算出される閾値、例えば、総回転数の5%未満である。つまり、制御部100は、現像器情報670を取得すると現像ローラ累積回転数672が総回転数の5%未満であるか否かに基づき現像器60の動作量が所定値未満であるか否か判定する。なお、現像ローラ累積回転数672は、本体メモリ14に記憶されてもよい。
制御部100は、現像ローラ累積回転数672が所定値未満ではないと判定すると(S2:NO)、ステップS3において、制御部100は、印刷ジョブに基づく画像形成処理を実行し、フローを終了する。
一方、制御部100は、現像ローラ累積回転数672が所定値未満であると判定すると(S2:YES)、ステップS4において、制御部100は、前回の印刷ジョブに基づく画像形成処理からの経過時間を取得する。前回の印刷ジョブに基づく画像形成処理からの経過時間は、現像器メモリ67に記憶される。つまり、制御部100は、現像器メモリ67に記憶された前回の画像形成処理からの経過時間を取得する。なお、前回の画像形成処理からの経過時間は、本体メモリ14に記憶されてもよい。また、前回の画像形成処理からの経過時間は、例えば、現像器メモリ67からの取得に代えて、時間を計測するための計時機構から取得してもよい。
ステップS5において、制御部100は、現像器メモリ67から前回の画像形成処理からの経過時間を取得できたか否かを判定する。前回の画像形成処理からの経過時間を取得できない場合とは、例えば、現像器メモリ67が揮発性メモリであり、カラープリンタ1の電源がOFFされた後、再び電源がONされてから最初の画像形成処理が実行されていない場合である。また、現像器60が工場から出荷されてから一度もカラープリンタ1に装着されていない新品であって、新品の現像器60により1度も画像形成処理を実行していない場合である。また、新品の現像器60ではなくとも、カラープリンタ1から現像器60が外されたのち、再び、カラープリンタ1に装着された場合である。制御部100は、現像器メモリ67から前回の画像形成処理からの経過時間を取得できない場合(S5:NO)、ステップS6において、制御部100は、回収動作を実行する。回収動作の詳細は後述する。
一方、制御部100は、現像器メモリ67から前回の画像形成処理からの経過時間を取得できた場合(S5:YES)、ステップS7において、取得した前回の画像形成処理からの経過時間が所定の時間以上であるか否かを判定する。所定の時間は、現像器メモリ67に記憶される。所定の時間は、現像器60の種別、仕様などによって現像器60ごとに予め定められる。所定の時間とは、例えば、2時間~12時間の間で定められる時間である。つまり、制御部100は、前回の画像形成処理からの経過時間が現像器メモリ67に記憶された所定の時間以上であるか否かに基づき、前回の画像形成処理からの経過時間が所定の時間以上であるか否かを判定する。なお、所定の時間は、現像器メモリ67に記憶されてもよい。
制御部100は、取得した前回の画像形成処理からの経過時間が所定の時間未満であると判定した場合(S7:NO)、ステップS3において、制御部100は、印刷ジョブに基づく画像形成処理を実行し、フローを終了する。一方、制御部100は、取得した前回の画像形成処理からの経過時間が所定の時間以上であると判定した場合(S7:YES)、ステップS6において、制御部100は、回収動作を実行する。
<回収動作の詳細>
上記の説明のとおり、制御部100は、回収動作判定処理により、印刷ジョブに基づく画像形成処理を実行する前に、回収動作を実行すると判定すると、帯電処理と、空回転処理と、トナー回収処理と、を実行する。ここでは図7を適宜参照しながら説明する。図7は、回収動作に係るタイミングチャートである。
(帯電処理)
帯電処理は、帯電器53により感光ドラム52を帯電させる処理である。制御部100は、カラープリンタ1の電源がONされると時刻t1に示すように、帯電器53に帯電バイアスを印加する。これにより、感光ドラム52の表面が帯電バイアスと同極性に帯電される。このとき、感光ドラム52の表面電位は帯電バイアスとして印加した電位と略同電位となる。また、制御部100は、帯電バイアスを印加するタイミング(時刻t1)で、現像ローラ61、転写ローラ74、クリーニングローラ54、ベルトクリーナ91の駆動を開始する。
(空回転処理)
制御部100は、時刻t1に示すタイミングにおいて、空回転処理を開始する。空回転処理は、画像形成処理の開始前に現像ローラ61を回転させる処理である。空回転処理において、制御部100は、回収動作の実行条件を満たさない場合の現像ローラ61の回転時間よりも長い時間が経過するまでの間、現像ローラ61を回転させる。例えば、画像形成処理のために現像ローラ61を回転させる時間である第1時間よりも長い第2時間が経過するまでの間、現像ローラ61を回転させる。
空回転処理を開始した後、制御部100は、時刻t2に示すタイミングにおいて接離機構16を駆動させることにより、感光ドラム52と現像ローラ61とを接触状態とする。なお、ここでの接触状態は、カラーモードであってもよいし、モノクロモードであってもよい。
制御部100は、感光ドラム52と現像ローラ61とを接触状態としたまま、第2時間が経過するまでの間、現像ローラ61を回転させる。なお、制御部100は、空回転処理において、画像形成処理を実行するときに印加するバイアスを現像ローラ61に印加しない。これにより現像ローラ61から感光ドラム52へトナーが供給されることを抑制できる。
第2時間とは、時間T2に示す時間であり、現像器60の種別、仕様などによって現像器60ごとに予め定められる。第2時間は、例えば、5秒~30秒の間で定められる時間である。制御部100は、時刻t3に示すタイミングにおいて、接離機構16を駆動させることにより、感光ドラム52と現像ローラ61とを離間状態とする。その後、時間T2が経過したとき、すなわち時刻t4に示すタイミングにおいて現像ローラ61の回転を停止する。これにより空回転処理が終了する。
なお、接離機構16の駆動が完了するタイミングは、時間T2が経過するより前のタイミングに設定される。より詳細には、時刻t3から時刻t4までの間において、接離機構16の駆動が完了するように設定すればよい。
(トナー回収処理)
制御部100は、回収動作において、感光ドラム52の表面に付着したトナーを回収装置の一例である、クリーニングローラ54により回収するトナー回収処理を実行する。なお、回収装置は、クリーニングローラ54の他に、ベルトクリーナ91を有する構成でもよい。また、回収装置として現像ローラ61を用いる構成としてもよい。つまり、回収装置として、クリーニングローラ54、ベルトクリーナ91および現像ローラ61を同時に用いる構成としてもよいし、何れかを省略する構成としてもよい。
制御部100は、時刻t1に示すタイミングでクリーニングローラ54、ベルトクリーナ91および転写ローラ74の駆動を開始してから、t4に示すタイミングでクリーニングローラ54、ベルトクリーナ91および転写ローラ74の駆動を停止するまでの間、トナー回収処理を実行する。
(クリーニングローラ54によるトナー回収)
クリーニングローラ54は、感光ドラム52の表面に接触することにより、感光ドラム52の表面をクリーニングすることができるよう構成されている。つまり、クリーニングローラ54は、感光ドラム52の表面をクリーニングすることにより、感光ドラム52の表面に付着したトナーを回収することができるよう構成されている。
トナーは、例えば、正帯電性であってカラープリンタ1の動作時において、正極性に帯電される。クリーニングローラ54は、制御部100からの指示に従って、感光ドラム52の表面をクリーニングする回収動作を実施するよう構成されている。
ここでいう、回収動作とは、クリーニングローラ54の表面のトナーをクリーニングローラ54の表面から感光ドラム52の表面へ戻す動作と、感光ドラム52の表面からクリーニングローラ54の表面へトナーを回収する動作とを含む動作である。
クリーニングローラ54の表面のトナーをクリーニングローラ54の表面から感光ドラム52の表面へ戻す動作においては、感光ドラム52の表面へ戻すためのバイアスとして、感光ドラム52の表面電位と同極性であって、感光ドラム52の表面電位よりも絶対値が大きい電位であるバイアスをクリーニングローラ54に印加する。感光ドラム52の表面からクリーニングローラ54の表面へトナーを回収する動作においては、感光ドラム52の表面電位と同極性であって、感光ドラム52の表面電位よりも絶対値が小さい電位であるバイアス、または、感光ドラム52の表面電位と逆の極性のバイアスである第1クリーニングバイアスをクリーニングローラ54に印加する。帯電器53による帯電の極性と逆の極性とは、本実施形態においては負の極性である。
(ベルトクリーナ91によるトナー回収)
ベルトクリーナ91は、搬送ベルト73の表面をクリーニングすることができるよう構成されている。具体的には、制御部100は、クリーニングローラ54の表面のトナーをクリーニングローラ54の表面から感光ドラム52の表面へ戻す。そして、感光ドラム52の表面に付着したトナーを搬送ベルト73に転写するため、帯電器53による帯電の極性と逆の極性である第2クリーニングバイアスを転写ローラ74に印加する。これにより、感光ドラム52の表面に付着したトナーが搬送ベルト73の表面に付着する。そして、搬送ベルト73を回転させながらベルトクリーナ91により搬送ベルト73に転写されたトナーを回収する。ベルトクリーナ91により回収されたトナーは、回収ローラ92および掻き取りブレード93を介して貯留部94へ回収される。
(現像ローラ61によるトナー回収)
現像ローラ61は、感光ドラム52の表面をクリーニングすることができるよう構成されている。具体的には、感光ドラム52の表面に付着したトナーを、現像器60が備えるトナー収容部64へ戻し、回収したトナーを再利用できるように構成されている。制御部100は、感光ドラム52の表面に付着したトナーを回収するとき、帯電器53で感光ドラム52の表面を帯電させ、感光ドラム52の表面の電位を現像ローラ61の電位よりも高くする。これにより、感光ドラム52の表面に付着した正の極性に帯電しているトナーが、現像ローラ61へ移動し、トナー収容部64へと戻される。
<本実施形態の効果>
上記の構成によれば、画像形成処理を実行する前に、回収動作判定処理を実行する。回収動作判定処理にて、回収動作を実行する条件を満たしたと判定すると、回収動作として、帯電処理、空回転処理およびトナー回収処理を実行する。これにより、空回転処理にて帯電量が不足しているトナーが現像ローラ61を介して感光ドラム52の表面に付着した場合でも、トナー回収処理にてトナーを回収することができる。より詳細には、空回転処理により回収動作判定処理の実行条件を満たさない場合の現像ローラの回転時間より長い時間が経過するまでの間、現像ローラ61を回転させるため、トナーの帯電量を上昇させることができる。さらに、トナーの帯電量を上昇させる過程で感光ドラム52の表面に付着したトナーを回収できる。よって、トナーの帯電量が不足することでトナーが感光ドラム52に担持されずにシートSに落ちることを低減し、従来よりも印刷品質の優れたカラープリンタ1を提供することができる。
また、上記の構成によれば、前回の画像形成処理からの経過時間を取得できない場合であっても、回収動作を実行できる。これにより、前回の画像形成処理からの経過時間を取得できない場合でもトナーの帯電量を上昇させることができる。
また、上記の構成によれば、現像器60の動作量として現像ローラ累積回転数672を用いることができる。
また、上記の構成によれば、感光ドラム52の表面に付着したトナーをクリーニングローラ54で回収することができる。
また、上記の構成によれば、感光ドラム52の表面に付着したトナーを搬送ベルト73に転写する。また、搬送ベルト73に転写されたトナーをベルトクリーナ91で回収することができる。
また、上記の構成によれば、空回転処理において感光ドラム52と現像ローラ61とが接触状態となる。よって、空回転処理を実行している際にトナーの飛散を抑えつつ、現像ローラ61から感光ドラム52へトナーを移すことができる。
また、上記の構成によれば、現像器メモリ67に記憶された現像器60の動作量に関する情報である現像器情報670に基づいて、現像器60の動作量が所定値未満であるか否かを判定する。よって、現像器60が別のカラープリンタから付け替えられた場合であっても、空回転処理およびトナー回収処理の要否を判定できる。
(変形例1)
実施形態の現像器情報670の他に、現像器情報670として帯電特性に関する情報を含む構成としてもよい。詳細には、制御部100は、ステップS1とステップS2との間において、帯電特性に関する情報を取得し、帯電特性に関する情報に基づき、トナー収容部64に収容されたトナーが帯電効率の低いトナーであると判定した場合、回収動作判定処理を実行する。
帯電特性に関する情報は、一例として、回収動作判定処理の実行を要することを示すフラグである。例えば、回収動作判定処理の実行「要」を示すフラグの値を「0」、回収動作判定処理の実行「不要」を示すフラグの値を「1」と設定してもよい。また、帯電特性に関する情報は、一例として、色情報671であってもよい。この場合、制御部100は、色情報671を取得し、取得した色情報671がKを示す情報である場合は、回収動作判定処理を実行する構成としてもよい。
また、帯電特性に関する情報は、一例として、容量情報673であってもよい。この場合、制御部100は、容量情報673を取得し、取得した容量情報673が「トナー容量が多いことを示す情報」である場合は、回収動作判定処理を実行する構成としてもよい。ここでいうトナー容量とは、トナー収容部64が収容可能なトナーの総量を示す情報であり、例えば、Cのトナーを収容するトナー収容部64よりもKのトナーを収容するトナー収容部64の方が、トナー収容部64が収容可能なトナーの総量は多い。
上記の構成によれば、トナーの帯電効率が低い場合、例えば、Kのトナーがトナー収容部64に収容されている現像器60の場合、回収動作判定処理を実行し、K以外のトナーがトナー収容部64に収容されている現像器60の場合、回収動作判定処理を実行しない。
よって、トナーの帯電効率が低い特定の色の現像器60に対してのみ、回収動作を実行するため、回収動作を実行することで画像形成処理の完了までの時間が長くなることを抑制することができる。
(変形例2)
本実施形態では現像器メモリ67に記憶された現像器情報670に基づいて、現像器60の未使用状態からの動作量が所定値未満であるか否かを判定している。しかし、現像器メモリ67に記憶された現像器情報670を用いずに現像器60の未使用状態からの動作量が所定値未満であるか否かを判定してもよい。
例えば、制御部100は、所定の情報を伝達する情報伝達ギヤにより伝達される情報に基づいて、現像器60の状態が新品であるか、新品とは異なる旧品であるかを判定する新品検知処理を実行する。制御部100は、新品検知処理により現像器60が新品であると判定した場合、回収動作判定処理を実行する。なお、制御部100は、新品検知処理にて、現像器60が新品であると判定した後、現像器60の動作量に関する情報を現像器メモリ67に記憶する。また、情報伝達ギヤにより伝達される情報を現像器メモリ67または現像器メモリ67に記憶してもよい。これにより、現像器60が新品であると判定された場合は、回収動作判定処理を実行し、現像器60が新品ではないと判定された場合は、回収動作判定処理を実行しない、という制御が可能である。よって、現像器60が新品の場合のみ、回収動作を実行するため、回収動作を実行することで印刷完了までの時間が長くなることを抑制することができる。
(変形例3)
本実施形態では、空回転処理において、画像形成処理を実行するときに印加するバイアスを現像ローラ61に印加しないとしているが、画像形成処理を実行するときに印加するバイアスと同じ極性であり、画像形成処理を実行する時よりも絶対値が小さいバイアスを印加する構成としてもよい。
(変形例4)
実施形態の現像器60の動作量は、現像ローラ累積回転数672に基づいて判定しているが、容量情報673に基づいて判定してもよい。この場合、ステップS2において、制御部100は、現像器情報670を取得すると、容量情報673に基づいて現像器60の動作量が所定値未満であるか否かを判定する。例えば、容量情報673として示されるトナーの容量が100%~80%の容量である場合、動作量が所定値未満と判定する(S2:YES)。
(変形例5)
また、カラープリンタ1は、スキャナまたはファクシミリなどの他の機能を併せて備えるMFP(Multi-Function Printer)であってもよい。カラープリンタ1がMFPである場合でも、カラープリンタ1は、実施形態で説明した各種処理を実施形態のカラープリンタ1と同様に実行してよい。
(ソフトウェアによる実現例)
カラープリンタ1の機能は、カラープリンタ1としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、カラープリンタ1の各制御ブロック、特に制御部100としてコンピュータを機能させるためのプログラムにより実現することができる。
この場合、カラープリンタ1は、上述のプログラムを実行するためのハードウェアとして、少なくとも1つの制御装置として例えばプロセッサと、少なくとも1つの記憶装置として例えばメモリと、を有するコンピュータを備えている。上述の制御装置と記憶装置とにより上述のプログラムを実行することにより、上述の実施形態で説明した各機能が実現される。
プログラムは、一時的ではなく、コンピュータ読み取り可能な、1または複数の記録媒体に記録されていてもよい。上述の記録媒体は、カラープリンタ1が備えていてもよいし、備えていなくてもよい。後者の場合、プログラムは、有線または無線の任意の伝送媒体を介してカラープリンタ1に供給されてもよい。
また、上述の制御ブロックの機能の一部または全部は、論理回路により実現することも可能である。例えば、上述の制御ブロックとして機能する論理回路が形成された集積回路も本開示の範疇に含まれる。この他にも、例えば量子コンピュータにより上述の制御ブロックの機能を実現することも可能である。
本開示は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、実施形態にそれぞれ開示された異なる技術的手段を適宜組み合わせて得られる構成についても本開示の技術的範囲に含まれる。
1 カラープリンタ
52 感光ドラム
53 帯電器
54 クリーニングローラ
60 現像器
61 現像ローラ
64 トナー収容部
91 ベルトクリーナ
100 制御部

Claims (8)

  1. 感光ドラムと、
    現像ローラおよびトナーを収容するトナー収容部を備えた現像器と、
    前記感光ドラムを帯電させる帯電器と、
    前記感光ドラムの表面に付着したトナーを回収する回収装置と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    印刷ジョブを実行するときに、
    前記現像器の未使用状態からの動作量が所定値未満であり、且つ、前回の印刷ジョブに基づく画像形成処理からの経過時間が所定の時間以上である場合を実行条件とする回収動作判定処理を実行するとともに、
    前記印刷ジョブに基づく画像形成処理を実行する前に、前記実行条件を満たした場合、
    前記帯電器により前記感光ドラムを帯電させる帯電処理と、
    前記画像形成処理の開始前に前記現像ローラを回転させる空回転処理であって、前記実行条件を満たさない場合の前記現像ローラの回転時間より長い時間が経過するまでの間、前記現像ローラを回転させる空回転処理と、
    前記感光ドラムの表面に付着したトナーを前記回収装置により回収するトナー回収処理と、
    を含む回収動作を実行することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記回収動作判定処理において、前記実行条件としてさらに、前記現像器の未使用状態からの動作量が所定値未満であり、且つ、前回の印刷ジョブに基づく画像形成処理からの経過時間を取得できない場合を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記動作量は、前記現像ローラの累積回転数であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記回収装置は、前記感光ドラムの表面に接して回転しながら前記感光ドラムに付着したトナーを回収するクリーニングローラを有し、
    前記制御部は、
    前記トナー回収処理において、前記感光ドラムの表面電位より小さいバイアス、または、前記感光ドラムの表面電位とは逆の極性のバイアスである第1クリーニングバイアスを前記クリーニングローラに印加する、
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記感光ドラムの表面に接するベルトと、
    前記感光ドラムとの間に前記ベルトを挟むように配置された転写ローラと、
    をさらに備え、
    前記回収装置は、前記ベルトに付着したトナーを回収するベルトクリーナを有し、
    前記制御部は、
    前記トナー回収処理において、前記感光ドラムの表面に付着したトナーを前記ベルトに転写するため、前記感光ドラムの表面電位とは逆の極性のバイアスである第2クリーニングバイアスを前記転写ローラに印加するとともに、
    前記ベルトを回転させながら前記ベルトクリーナにより前記ベルトに転写されたトナーを回収する、
    ことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記感光ドラムと前記現像ローラとが接触する接触状態と、前記感光ドラムと前記現像ローラとが離間する離間状態とを切り替え可能な接離機構をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記空回転処理において、前記感光ドラムと前記現像ローラとを前記接触状態とする、
    ことを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記現像器は、前記動作量に関する情報を記憶するメモリをさらに備え、
    前記制御部は、
    前記メモリに記憶された前記動作量に関する情報に基づいて、前記動作量が所定値未満であるか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記メモリは、前記トナー収容部に収容されるトナーの帯電特性に関する情報を含み、
    前記制御部は、
    前記帯電特性に関する情報に基づき、前記トナー収容部に収容されたトナーが帯電効率の低いトナーであると判定した場合、前記回収動作判定処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
JP2022032768A 2022-03-03 2022-03-03 画像形成装置 Pending JP2023128429A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022032768A JP2023128429A (ja) 2022-03-03 2022-03-03 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022032768A JP2023128429A (ja) 2022-03-03 2022-03-03 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023128429A true JP2023128429A (ja) 2023-09-14

Family

ID=87973001

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022032768A Pending JP2023128429A (ja) 2022-03-03 2022-03-03 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023128429A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3311248B2 (ja) プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP2010008652A (ja) 画像形成装置
JP2011257692A (ja) トナー搬送装置、それを備えたトナーカートリッジおよびクリーニングユニット
JP5924137B2 (ja) 画像形成装置
JPH11133818A (ja) 画像形成装置及び画像形成ユニットの再生処理装置
JP5120411B2 (ja) 画像形成装置
JP2016071053A (ja) 画像形成装置
JP2002258676A (ja) 画像形成装置
JP5587470B2 (ja) 画像形成装置
US8725021B2 (en) Image forming apparatus with controlled developer removal
JP2005257799A (ja) 画像形成装置
JP3566372B2 (ja) 画像形成装置
JP5033360B2 (ja) 静電潜像担持体のクリーニング装置
JP2023128429A (ja) 画像形成装置
US9063510B2 (en) Image forming apparatus
JP5950874B2 (ja) 画像形成装置
JP4682607B2 (ja) 画像形成装置
JP6677578B2 (ja) 画像形成装置
JP2007304186A (ja) 画像印刷装置、その制御方法及びそのプログラム
JPH07168507A (ja) プロセスカートリッジ
JP4168651B2 (ja) 画像形成装置、コンピュータプログラム、及び、コンピュータシステム
JP7318454B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP6520849B2 (ja) 画像形成装置
JP2009181115A (ja) 画像形成装置
CN109143819B (zh) 图像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD07 Notification of extinguishment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7427

Effective date: 20230406