JP6677578B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6677578B2
JP6677578B2 JP2016114349A JP2016114349A JP6677578B2 JP 6677578 B2 JP6677578 B2 JP 6677578B2 JP 2016114349 A JP2016114349 A JP 2016114349A JP 2016114349 A JP2016114349 A JP 2016114349A JP 6677578 B2 JP6677578 B2 JP 6677578B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
cartridge
storage
ejection
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016114349A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017219709A (ja
Inventor
友樹 南川
友樹 南川
直井 宏夫
宏夫 直井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2016114349A priority Critical patent/JP6677578B2/ja
Priority to CN201910410811.1A priority patent/CN110147034A/zh
Priority to CN201710292731.1A priority patent/CN107479343B/zh
Priority to US15/593,500 priority patent/US10031469B2/en
Publication of JP2017219709A publication Critical patent/JP2017219709A/ja
Priority to US16/010,545 priority patent/US10324414B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP6677578B2 publication Critical patent/JP6677578B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G21/00Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge
    • G03G21/16Mechanical means for facilitating the maintenance of the apparatus, e.g. modular arrangements
    • G03G21/1642Mechanical means for facilitating the maintenance of the apparatus, e.g. modular arrangements for connecting the different parts of the apparatus
    • G03G21/1647Mechanical connection means
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • G03G15/0822Arrangements for preparing, mixing, supplying or dispensing developer
    • G03G15/0863Arrangements for preparing, mixing, supplying or dispensing developer provided with identifying means or means for storing process- or use parameters, e.g. an electronic memory
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/50Machine control of apparatus for electrographic processes using a charge pattern, e.g. regulating differents parts of the machine, multimode copiers, microprocessor control
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • G03G15/0822Arrangements for preparing, mixing, supplying or dispensing developer
    • G03G15/0865Arrangements for supplying new developer
    • G03G15/0875Arrangements for supplying new developer cartridges having a box like shape

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Description

この発明は画像形成装置に関し、特にたとえば、トナーを用いて用紙に画像を形成する、画像形成装置に関する。
背景技術の画像形成装置の一例が特許文献1に開示される。この特許文献1の画像形成装置では、トナーカートリッジを収納部内のトナー補給位置から水平方向外側の取り出し位置へと移動させるトナーカートリッジ移動手段を備える。この画像形成装置では、トナーカートリッジ内のトナーが無くなった場合などに、トナーカートリッジ移動手段によってトナーカートリッジがトナー補給位置から取り出し位置に移動される。
特開2013−029676号公報
この背景技術の画像形成装置では、トナーカートリッジ移動手段によってトナーカートリッジが移動される前提で構成されている。一方で、画像形成装置の発売後に、収納部から手動でのみ取り出し可能なトナーカートリッジを使用したい場合がある。しかしながら、背景技術の画像形成装置では、手動でのみ取り出し可能なトナーカートリッジを用いることができず、商品展開の自由度が低いため、改善の余地がある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、画像形成装置を提供することである。
この発明の他の目的は、トナーカートリッジの商品展開の自由度を高めることができる、画像形成装置を提供することである。
第1の発明は、消耗品を用いて用紙に画像を形成する画像形成装置である。画像形成装置は、消耗品容器収納部、消耗品容器、押出手段、記憶部材および制御手段を備える。消耗品容器収納部は、画像形成装置の装置本体に設けられる。たとえば、装置本体を正面から見た場合の前面側(前側)に、消耗品容器収納部の開口が設けられる。消耗品容器は、内部に消耗品を収容し、消耗品容器収納部に挿抜可能に収納される。消耗品は、現像に用いられるものであって、たとえばトナー、液体トナーまたはインクである。消耗品容器は、トナー容器、液体トナー容器またはインク容器であって、たとえばトナーカートリッジ、トナーボトル、インクカートリッジ、インクボトル等である。押出手段は、消耗品容器を、消耗品容器収納部に収納された収納位置から、当該消耗品容器が当該消耗品容器収納部から抜ける方向に押し出す。記憶部材は、消耗品容器、または画像形成装置内に設けられ、当該消耗品容器が、押出手段による押出し動作(イジェクト動作)を許可されているかどうかについての固有情報を記憶する。たとえば、記憶部材は、CRUMチップまたはEEPROM(登録商標)などの不揮発性メモリである。制御手段は、記憶部材に記憶された固有情報を取得して、消耗品容器が押出し動作を許可されている場合に、押出手段を作動させる。また、押出し動作が許可されている消耗品容器は、収納位置において消耗品容器収納部から取り出せないように設けられ、押出し動作が禁止されている消耗品容器は、収納位置において消耗品容器収納部から取り出せるように設けられる。
第1の発明によれば、消耗品容器が押出手段による押出し動作を許可されているかどうかについての固有情報に応じて、押出手段が作動されるので、押出し動作が許可されている消耗品容器および押出し動作が禁止されている消耗品容器のいずれも使用することができる。このため、使用可能な消耗品容器の種類を増やし、画像形成装置の発売後の消耗品容器の商品展開の自由度を高めることができる。また、押出し動作が許可されている消耗品容器は、収納位置において消耗品容器収納部から取り出せないように設けられ、押出し動作が禁止されている消耗品容器は、収納位置において消耗品容器収納部から取り出せるように設けられるので、押出し動作が許可されている消耗品容器および押出し動作が禁止されている消耗品容器のいずれも使用することができる。
の発明は、第1の発明に従属する画像形成装置であって、複数の消耗品容器収納部および複数の消耗品容器を備え、複数の消耗品容器が、押出し動作が許可されている消耗品容器と、押出し動作が禁止されている消耗品容器とを含む。
の発明によれば、押出し動作が許可されている消耗品容器と、押出し動作が禁止されている消耗品容器とを混在させることができる。このため、画像形成装置に使用可能な消耗品容器の種類を増やし、画像形成装置の発売後の消耗品容器の商品展開の自由度を高めることができる。
の発明は、第1または第2の発明に従属する画像形成装置であって、固有情報が、所定の条件で押出手段による押出し動作を許可されている第1イジェクト許可情報または当該第1イジェクト許可情報の条件とは異なる条件で当該押出手段による押出し動作を許可されている第2イジェクト許可情報を含み、制御手段が、第1イジェクト許可情報が記憶部材に記憶される消耗品容器に対しては、所定の条件で押出手段を作動させ、第2イジェクト許可情報が記憶部材に記憶される消耗品容器に対しては、異なる条件で押出手段を作動させる。
の発明によれば、押出手段による押出し動作を許可されている複数の種類の消耗品容器を使用できるので、使用可能な消耗品容器の種類を増やし、画像形成装置の発売後の消耗品容器の商品展開の自由度を高めることができる。
の発明は、第1ないし第のいずれかの発明に従属する画像形成装置であって、取出可能位置が、第1取出可能位置と、当該第1取出可能位置よりも消耗品容器が消耗品容器収納部から抜ける方向に設定される第2取出可能位置とを含み、押出手段が、消耗品容器を収納位置から第1取出可能位置に押し出すための第1押出部材と、消耗品容器を収納位置から第2取出可能位置に押し出すための第2押出部材とを含み、固有情報が、消耗品容器における、当該消耗品容器が前記消耗品容器収納部から抜ける方向の長さについての情報を含み、制御手段が、消耗品容器の長さについての情報を取得して、消耗品容器の長さが所定の長さ以上の場合に、第1押出部材を用いた押出し動作が行われるように押出手段を作動させ、消耗品容器の長さが所定の長さ未満の場合に、第2押出部材を用いた押出し動作が行われるように押出手段を作動させる。
の発明によれば、押出し動作における押し出し量が二段階に設定されるので、長さが異なる消耗品容器を混在させて使用することができる。このため、使用可能な消耗品容器の種類を増やし、画像形成装置の発売後の消耗品容器の商品展開の自由度を高めることができる。
この発明によれば、消耗品容器の商品展開の自由度を高めることができる。
図1は第1実施例の画像形成装置の全体構成の概略の一例を示す図解図である。 図2は全てのトナーカートリッジが装置本体に収容された状態を示す図解図である。 図3はトナーカートリッジおよび駆動ユニットの外観構成を示す斜視図である。 図4(A)はトナーカートリッジが収納位置にある状態を示す図解図である。図4(B)はトナーカートリッジが取出可能位置にある状態を示す図解図である。 図5は駆動ユニットの構成を示す斜視図である。 図6(A)はイジェクト機構を上側から見た場合の構成を示す図解図である。図6(B)はイジェクト状態のイジェクト機構を上側から見た場合の構成を示す図解図である。 図7(A)はイジェクトカムおよびイジェクトレバーを前側から見た場合の構成を示す図解図である。図7(B)はイジェクト状態のイジェクトカムおよびイジェクトレバーを前側から見た場合の構成を示す図解図である。 図8はイジェクト動作が行われたときの駆動ユニットの構成を示す斜視図である。 図9は禁止カートリッジの構成を示す図解図である。 図10は第2実施例における第2許可カートリッジの構成を示す図解図である。 図11(A)は第3実施例におけるイジェクトカムおよびイジェクトレバーを前側から見た場合の構成を示す図解図である。図11(B)は第3実施例におけるイジェクト状態のイジェクトカムおよびイジェクトレバーを前側から見た場合の構成を示す図解図である。
[第1実施例]
図1は、この発明の一実施例である画像形成装置10の全体を正面から見た概略構成図である。
図1を参照して、第1実施例の画像形成装置10は、カラープリンタであって、電子写真方式によって用紙(記録媒体)に多色または単色の画像を形成する。ただし、画像形成装置10は、モノクロプリンタであってもよい。また、画像形成装置10は、プリンタに限定される必要はなく、コピー機またはファクシミリ或いはこれらの機能を備えた複合機であってもよい。
先ず、画像形成装置10の基本構成について概略的に説明する。図1に示すように、画像形成装置10は、感光体ドラム12、現像装置14、帯電器16、クリーニングユニット18、露光装置20、中間転写ベルトユニット22、2次転写ローラ24および定着ユニット26等のコンポーネントを備え、給紙トレイ28から搬送される用紙上に画像を形成し、画像形成済みの用紙を排紙トレイ30に排出する。用紙上に画像を形成するための画像データとしては、外部コンピュータから入力される画像データが利用される。ただし、画像形成装置10がスキャナ機能を備える場合には、外部から入力される画像データのみならず、スキャナによって原稿から読み取った画像データを利用することもできる。
上述の各コンポーネントは、画像形成装置10の装置本体10a内に収容される。また、画像形成装置10の装置本体10a内には、図示しないCPUおよびメモリ等を含む制御部が設けられる。制御部は、画像形成装置10の各部位に制御信号を送信し、画像形成装置10に種々の動作を実行させる。
また、図示は省略するが、装置本体10aの前面側には、操作パネルが設けられる。操作パネルは、タッチパネル付きのディスプレイ(タッチパネルディスプレイ)および複数の操作ボタンなどを含む。ただし、タッチパネルディスプレイには、各種設定または印刷指示などをユーザから受け付けるためのソフトウェアキーおよびメッセージ等が表示される。また、操作ボタンには、倍率の設定、印刷部数の設定およびファックス番号の入力のための0〜9までの数字を示すボタン、およびジョブを開始させたり停止させたりするためのボタンなどが含まれる。ただし、この第1実施例では、ジョブは、コピー(原稿のスキャンを含む)、印刷、スキャンおよびファックスの送信などを意味する。なお、ソフトウェアキーとは、画面上にソフトウェア的に再現されたキーのことを言う。これに対して、ハードウェアキーとは、物理的な装置として設けられたキー(ボタン)のことを言う。
ここで、画像形成装置10において扱われる画像データは、ブラック(BK)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびイエロー(Y)の4色からなるカラー画像に応じたものである。このため、感光体ドラム12、現像装置14、帯電器16およびクリーニングユニット18のそれぞれは、各色に応じた4種類の潜像を形成するように4個ずつ設けられ、これらによって4つの画像ステーションが構成される。4つの画像ステーションは、中間転写ベルト36の表面の走行方向(周回移動方向)に沿って1列に並んで配置され、中間転写ベルト36の走行方向における下流側から、つまり2次転写ローラ24に近い側から、ブラック用、マゼンタ用、シアン用およびイエロー用の順に配置される。ただし、各色の配置順は、適宜変更可能である。
各画像ステーションにおいて、感光体ドラム12の回転方向回り(図1では反時計回り)に、帯電器16、現像装置14およびクリーニングユニット18がこの順序で配置される。現像装置14は、現像ローラの回転軸が感光体ドラム12の回転軸と平行に並ぶように配置される。また、帯電器16は、自身の回転軸が感光体ドラム12の回転軸と平行に並ぶように配置される。さらに、クリーニングユニット18は、クリーニングブレード(図示せず)の長手方向が感光体ドラム12の回転軸方向と一致するように配置される。ただし、図1においては、感光体ドラム12の回転軸方向は、画像形成装置10を正面から見た場合の奥行き方向(前後方向)である。
感光体ドラム12は、導電性を有する基体の表面に感光層(光導電層)が形成された像担持体であって、図示しない駆動部によって軸線回りに回転可能に支持される。基体は、円筒状、円柱状、薄膜シート状などの種々の形状を採ることができる。感光層は、光を照射されることで導電性を示す材料によって形成される。第1実施例の感光体ドラム12としては、アルミニウムで形成された円筒状の基体と、この基体の外周面上に形成される、アモルファスシリコン(a−Si)、セレン(Se)、または有機光半導体(OPC)からなる感光層とを含むものが用いられる。
現像装置14は、感光体ドラム12の表面に形成された静電潜像を消耗品(トナー)によって顕像化する(トナー像を形成する)ものである。この現像装置14には、トナー供給パイプ34を介して、トナーカートリッジ(消耗品容器)32が接続される。トナーカートリッジ32は、未使用のトナーおよびキャリアを貯蔵する容器であって、現像装置14の上方に設けられて、現像装置14にトナーを供給(補給)すると共にキャリアを補給する。トナー供給パイプ34は、トナーカートリッジ32と現像装置14に形成されるトナー補給口(不図示)とを連結(接続)する。なお、トナーカートリッジ32の詳細については後述する。
帯電器16は、感光体ドラム12の表面を所定の極性および電位に帯電させる装置である。帯電器16としては、ブラシ型帯電装置、ローラ型帯電装置、コロナ放電装置、イオン発生装置などを用いることができる。
クリーニングユニット18は、感光体ドラム12から中間転写ベルト36にトナー像が転写された後に、感光体ドラム12の表面に残存するトナーを除去すると共に回収し、感光体ドラム12の表面を清浄化する。したがって、たとえば、クリーニングユニット18は、トナーを掻き取るための板状部材であるクリーニングブレードと、掻き取ったトナーを回収するための回収容器とを備える。
露光装置20は、現像装置14の下方に設けられる。露光装置20は、レーザ出射部および反射ミラー等を備えたレーザスキャニングユニット(LSU)として構成され、帯電された感光体ドラム12の表面を露光することによって、画像データに応じた静電潜像を感光体ドラム12の表面に形成する。
中間転写ベルトユニット22は、中間転写ベルト36、駆動ローラ38、従動ローラ40および4つの中間転写ローラ(1次転写ローラ)42等を備え、感光体ドラム12の上方に配置される。
中間転写ベルト36は、可撓性を有する無端状のベルトであって、カーボンブラック等の導電性材料を適宜配合した合成樹脂またはゴム等によって形成される。中間転写ベルト36は、駆動ローラ38および従動ローラ40等の複数のローラによって張架され、その表面(外周面)が感光体ドラム12の表面に当接するように配置される。そして、中間転写ベルト36は、駆動ローラ38の回転駆動に伴い、所定方向(図1では時計回り)に回転(周回移動)する。
駆動ローラ38は、図示しない駆動部によってその軸線回りに回転可能に設けられる。従動ローラ40は、中間転写ベルト36の周回移動に伴って回転すると共に、中間転写ベルト36に一定の張力を与えて中間転写ベルト36の弛みを防止する。
中間転写ローラ42は、中間転写ベルト36を挟んで各感光体ドラム12と対向する位置のそれぞれに配置され、中間転写ベルト36の内周面と圧接されて中間転写ベルト36の周回移動に伴い回転する。図示は省略するが、この中間転写ローラ42には、転写バイアスを印加する転写電源が接続される。画像形成時には、感光体ドラム12の表面に形成されたトナー像を構成するトナーの帯電極性とは逆極性の電圧が中間転写ローラ42に印加される。これによって、感光体ドラム12と中間転写ベルト36との間に転写電界が形成され、この転写電界の作用によって、感光体ドラム12に形成されたトナー像が中間転写ベルト36の外周面に転写される。たとえば、カラー画像を形成する場合には、各感光体ドラム12に形成された各色のトナー像が中間転写ベルト36に順次重ねて転写(1次転写)されて、中間転写ベルト36の外周面に多色のトナー像が形成される。
また、中間転写ベルト36を挟んで駆動ローラ38と対向する位置には、2次転写ローラ24が配置される。2次転写ローラ24には、図示しない転写電源が接続され、画像形成時には、この転写電源によって2次転写ローラ24に電圧(2次転写電圧)が印加される。そして、電圧が印加された2次転写ローラ24によって形成される転写電界の作用によって、中間転写ベルト36と転写ローラ24との間の転写ニップ域を用紙が通過する間に、中間転写ベルト36の外周面に形成されたトナー像が用紙に転写(2次転写)される。その後、中間転写ベルト36の表面に残存したトナーは、図示しない転写ベルトクリーニングユニットによって除去および回収される。
定着ユニット26は、ヒートローラおよび加圧ローラ等を備え、2次転写ローラ24の上方に配置される。ヒートローラは、所定の定着温度となるように設定されており、ヒートローラと加圧ローラとの間の定着ニップ域を用紙が通過することによって、用紙に転写されたトナー像が溶融、混合および圧接されて、用紙に対してトナー像が熱定着される。
また、画像形成装置10の装置本体10a内には、給紙トレイ28に載置された用紙を2次転写ローラ24および定着ユニット26を経由させて排紙トレイ30に送るための用紙搬送路が形成される。この用紙搬送路には、搬送ローラ44、46、48およびレジストローラ50等の用紙搬送手段が適宜配置される。
画像形成時には、給紙トレイ28に載置された用紙が図示しないピックアップローラによって1枚ずつ用紙搬送路に導かれ、搬送ローラ44によってレジストローラ50まで搬送される。そして、レジストローラ50によって、用紙の先端と中間転写ベルト36上のトナー像の先端とが整合するタイミングで2次転写ローラ24に用紙が搬送され、用紙上にトナー像が転写される。その後、定着ユニット26を通過することによって用紙上の未定着トナーが熱で溶融して固着され、搬送ローラ46、48を経て排紙トレイ30上に用紙が排出される。
次に、第1実施例のトナーカートリッジ32およびカートリッジ収納部52について説明する。ただし、図2は、全てのトナーカートリッジ32がカートリッジ収納部52(装置本体10a)に収納された状態を示す。
図2に示すように、装置本体10aには、4つのトナーカートリッジ32のそれぞれに対応して、4つの消耗品容器収納部(カートリッジ収納部)52が設けられる。4つのカートリッジ収納部52の各々には、対応するトナーカートリッジ32が挿抜可能に収納(装着)される。たとえば、画像形成装置10を正面から見た場合の前面側(前側)に、カートリッジ収納部52の開口52aが設けられる。
トナーカートリッジ32は、開口52aから背面側(後側)に向けてカートリッジ収納部52に挿入される。また、トナーカートリッジ32は、抜去される場合には、前側に引き出され(取り出され)る。
また、装置本体10aは、開閉可能に設けられた蓋10bを有する。蓋10bは、閉じられた状態で4つのカートリッジ収納部52の前面側を覆うように設けられる。また、蓋10bが開けられた状態では、カートリッジ収納部52の開口52aおよび収納されたトナーカートリッジ32が外部に露出する。ただし、カートリッジ収納部52の開口52aからは、トナーカートリッジ32の前側の端部に設けられる前カバー62が露出する。
以下、この明細書において方向を説明する場合には、画像形成装置10を正面から見た場合の前面側を「前側」といい、背面側を「後側」といい、左側面側を「左側」といい、右側面側を「右側」といい、上面(天面)側を「上側」といい、そして、下面(底面)側を「下側」ということにする。また、トナーカートリッジ32について説明する場合にも、トナーカートリッジ32が画像形成装置10に挿入された状態における方向を用いることにする。
図3は、トナーカートリッジ32および画像形成装置10の内部に設けられる駆動ユニット70の外観構成を示す斜視図である。図4(A)はトナーカートリッジ32が収納位置にある状態を示す図解図である。図4(B)はトナーカートリッジ32が取出可能位置にある状態を示す図解図である。
図3に示すように、トナーカートリッジ32は、容器本体60、前カバー62およびコネクタ64を含む。
容器本体60は、断面が四角形をなし、前後方向に延びる長手筒状の容器であり、その内部にトナーを収容する。図示は省略するが、この容器本体60の内部には、トナー搬送部材として機能するオーガスクリュ、および容器本体60内のトナーを解すように撹拌するとともにオーガスクリュにトナーを供給する撹拌部材等が設けられる。
また、図示は省略するが、容器本体60の後側端部に排出口が形成される。なお、容器本体60は、円筒状などの他の形状でもよい。
前カバー62は、上述したように、容器本体60(トナーカートリッジ32)の前側の端部に設けられる。この前カバー62は、容器本体60の前側の開口を塞ぐ蓋部として機能する。また、前カバー62を含むトナーカートリッジ32の前側の端部は、ユーザがトナーカートリッジ32をカートリッジ収納部52から取り出す際に把持するための把持部として機能する。
また、コネクタ(以下、「カートリッジ側コネクタ」という)64は、容器本体60の後側端部に設けられる。図示は省略するが、カートリッジ側コネクタ64には、画像形成装置10の制御部に電気的に接続するための端子が設けられ、この端子は、トナーカートリッジ32に設けられるCRUMチップ(記憶部材)に電気的に接続される。たとえば、CRUMチップは、カートリッジ側コネクタ64のソケットの内部などに設けられる。
また、カートリッジ側コネクタ64は、トナーカートリッジ32がカートリッジ収納部52に収納されると、装置本体10a内(カートリッジ収納部52)に設けられるコネクタ(以下、「本体側コネクタ」という)に接続される。本体側コネクタには、制御部に電気的に接続される端子が設けられる。カートリッジ側コネクタ64と本体側コネクタとが接続されることによって、各々の端子が接触する。したがって、CRUMチップと画像形成装置10の制御部とが電気的に接続される。
CRUMチップには、トナーカートリッジ32が適用される画像形成装置10の機種を表した機種情報、トナーカートリッジ32の識別情報およびトナー補給を管理するための情報などが記憶される。CRUMチップに記憶される画像形成装置10の機種情報およびトナーカートリッジ32の識別情報などは、トナーカートリッジ32の製造時に記憶される。
なお、この第1実施例では、記憶部材の一例として、CRUMチップが用いられる場合について示してあるが、これに限定される必要はない。記憶部材としては、EEPROM(登録商標)などの他の不揮発性メモリを用いることもできる。
また、トナーカートリッジ32が収納位置にある場合、容器本体60に形成された排出口が、トナー供給パイプ34に連結され、排出口から排出されたトナーは、トナー供給パイプ34を介して現像装置14に補給される。つまり、トナーカートリッジ32が使用可能な状態になる。ただし、収納位置とは、トナーカートリッジ32がカートリッジ収納部52に挿入された状態で最も後側にある位置のことであり、トナーカートリッジ32がそれ以上後側に移動されない位置のことである。
図4(A)に示すように、トナーカートリッジ32が収納位置にある場合、前カバー62の前面の位置は、前後方向においてカートリッジ収納部52の開口52aと同じか、またはカートリッジ収納部52の開口52aよりも後側である。このため、トナーカートリッジ32が収納位置にある場合、ユーザは、トナーカートリッジ32またはその前側の端部を把持できない。したがって、トナーカートリッジ32は、収納位置にある場合、カートリッジ収納部52から取り出されない、または取り出され難い。
一方、図4(B)に示すように、トナーカートリッジ32が収納位置よりも前側にある場合、トナーカートリッジ32の前側の端部が、カートリッジ収納部52の開口52aよりも前側に突出する。この場合、ユーザは、トナーカートリッジ32の前側の端部を把持することができる。このときのトナーカートリッジ32の位置を、取出可能位置と呼ぶ。たとえば、取出可能位置は、トナーカートリッジ32が収納位置よりも15mm〜20mm程度前側に移動した位置である。つまり、トナーカートリッジ32の前側の端部が、カートリッジ収納部52の開口52aよりも15mm〜20mm程度前側に突出する。
図3に示した駆動ユニット70は、画像形成装置10の内部であり、カートリッジ収納部52の奥側(後側)に設けられる。トナーカートリッジ32と駆動ユニット70とは、トナーカートリッジ32が収納位置に移動された場合に連結される。
図5は駆動ユニット70の構成を示す斜視図である。ただし、図5では、駆動ユニット70の上側のカバーの一部は省略してある。駆動ユニット70は、モータ72、駆動伝達部材74、駆動伝達部材76およびイジェクト機構(押出手段に相当)80を含む。
モータ72は、正回転(たとえば時計回り)および逆回転(たとえば反時計回り)の切り替えが可能である。ただし、モータ72の回転方向は、画像形成装置10の制御部(CPU)の指示によって切り替えられる。
駆動伝達部材74および駆動伝達部材76は、それぞれ、駆動源であるモータ72の回転駆動力をトナーカートリッジ32の内部に設けられたオーガスクリュまたは撹拌部材に伝達するための部材である。この駆動伝達部材74および駆動伝達部材76は、モータ72よりも前側に設けられる。ただし、駆動伝達部材74および駆動伝達部材76の回転軸方向は、前後方向である。
駆動伝達部材74は、トナーカートリッジ32と駆動ユニット70とが連結されると、トナーカートリッジ32のオーガスクリュに連結される。また、駆動伝達部材76は、トナーカートリッジ32と駆動ユニット70とが連結されると、トナーカートリッジ32の撹拌部材に連結される。
したがって、トナーカートリッジ32と駆動ユニット70とが連結された場合、モータ72の回転駆動力は、駆動伝達部材74を介してオーガスクリュに伝達され、駆動伝達部材76を介して撹拌部材に伝達される。このため、オーガスクリュは、駆動伝達部材74から伝達される回転駆動力によって回転される。また、撹拌部材は、駆動伝達部材76から伝達された回転駆動力によって回転される。
また、駆動伝達部材74および駆動伝達部材76には、モータ72の回転方向に関わらず、回転駆動力が伝達される。ただし、オーガスクリュは、モータ72が正回転される場合に、現像剤を所定の搬送方向に搬送する。つまり、通常のトナー搬送動作が行われる。
通常のトナー搬送動作が行われる場合には、モータ72が正回転され、オーガスクリュおよび撹拌部材が回転されると、容器本体60内のトナーは、撹拌されながら後側に向かって搬送される。したがって、トナーは、容器本体60の後側端部に形成された排出口に向かって搬送され、トナー供給パイプ34を介して現像装置14に供給される。
一方、モータ72が逆回転する場合に限り、イジェクト機構80が作動され、イジェクト動作が行われる。以下、イジェクト機構80およびイジェクト動作について具体的に説明する。
図6(A)および図6(B)はイジェクト機構80を上側から見た場合の構成を示す図解図である。イジェクト機構80は、トナーカートリッジ32を収納位置から取出可能位置に押し出すための機構である。図5、図6(A)および図6(B)に示すように、イジェクト機構80は、駆動伝達部材82、ワンウェイクラッチ84、イジェクトカム86、イジェクトレバー88、イジェクトアーム90、軸支部材92およびばね94を含む。なお、図5、図6(A)および図6(B)では、分かり易く示すために、イジェクトレバー88およびイジェクトアーム90に斜線を付してある。以下、図8において同じである。また、図5では分かり難いが、イジェクトアーム90は、駆動伝達部材76のカップリングギヤの下側に配置される。
駆動伝達部材82は、モータ72の回転駆動力をイジェクトカム86に伝達するための部材であり、ワンウェイクラッチ84を介してイジェクトカム86に連結される。また、駆動伝達部材82は、モータ72よりも前側に設けられる。ただし、駆動伝達部材82の回転軸方向は、前後方向である。また、駆動伝達部材82は、駆動ユニット70のモータ72が正回転される場合には、前側から見た場合の時計回りに回転し、駆動ユニット70のモータ72が逆回転される場合には、前側から見た場合の反時計回りに回転される。さらに、後述するワンウェイクラッチ84およびイジェクトカム86の回転軸方向も前後方向である。また、駆動伝達部材82、ワンウェイクラッチ84およびイジェクトカム86の回転軸は、同軸である。
ワンウェイクラッチ84は、駆動伝達部材82とイジェクトカム86との間に設けられる。第1実施例では、ワンウェイクラッチ84は、駆動伝達部材82の前側であって、イジェクトカム86の後側に配置される。このワンウェイクラッチ84は、駆動伝達部材82から伝達される回転駆動力を、所定の回転方向である場合に限り、イジェクトカム86に伝達する。たとえば、ワンウェイクラッチ84は、駆動伝達部材82が前側から見た場合の時計回りに回転される場合、回転駆動力をイジェクトカム86に伝達しない。つまり、ワンウェイクラッチ84は、駆動ユニット70のモータ72が正回転される場合、回転駆動力をイジェクトカム86に伝達しない。一方、ワンウェイクラッチ84は、駆動伝達部材82が前側から見た場合の反時計回りに回転される場合には、回転駆動力をイジェクトカム86に伝達する。つまり、ワンウェイクラッチ84は、駆動ユニット70のモータ72が逆回転される場合には、回転駆動力をイジェクトカム86に伝達する。
図7(A)はイジェクトカム86およびイジェクトレバー88の構成を示す図解図である。図5に示したように、イジェクトカム86は、ワンウェイクラッチ84の前側に配置される。また、図7(A)に示すように、このイジェクトカム86は、平面カムであり、軸部材80aによって回転可能に支持される。さらに、上述したように、イジェクトカム86は、ワンウェイクラッチ84から伝達される回転駆動力によって回転される。さらにまた、イジェクトカム86は、円柱状の基部86aと、この基部86aの外周面の接線方向(イジェクトカム86の回転軸から離れる方向)に突出する凸部86bとを含む。
図5および図6(A)に示すように、イジェクトレバー88は、イジェクトカム86とイジェクトアーム90との間に配置される。より具体的には、イジェクトレバー88は、イジェクトカム86の前側であって、イジェクトアーム90の後側に配置される。このイジェクトレバー88は、軸部88a、腕部88bおよびギヤ88cを含む。
軸部88aは、上下方向に延びる円筒状に形成される。また、軸部88aは、軸支部材92に形成された上下方向に延びる円柱状の軸92aに回動可能に支持される。したがって、イジェクトレバー88は、水平面内を軸92aの軸線を中心に回動可能に設けられる。
腕部88bは、軸部88aから後側に延びる板状または棒状に形成される。腕部88bの後側の端部(先端部)には、イジェクトカム86に当接する当接部88dが形成される。図5、図6(A)および図7(A)に示すように、当接部88dは、イジェクトカム86よりも左側に配置される。また、当接部88dは、軸部88aから見て後側にあるので、イジェクトレバー88が上側から見た場合の時計回りに回動すると右側に移動し、イジェクトレバー88が上側から見た場合の反時計回りに回動すると左側に移動する。
ギヤ88cは、軸部88aの側周面から前側に張り出すように形成される。また、図6(A)に示すように、ギヤ88cは、上側から見た場合に円弧上に形成される。このギヤ88cは、外歯ギヤであり、後述するイジェクトアーム90のギヤ90dに噛み合う。ただし、図5および図6(図8も同様)では、ギヤ88c(ギヤ90dも同様)の歯の形状を省略している。
図5および図6(A)に示すように、イジェクトアーム90は、イジェクトレバー88の前側に配置される。このイジェクトアーム90は、軸部90a、腕部90bおよびギヤ90dを含む。
軸部90aは、上下方向に延びる円筒状に形成される。また、軸部90aは、軸支部材92の上下方向に延びる円柱状の軸92bに回動可能に支持される。したがって、イジェクトアーム90は、水平面内を軸92bの軸線を中心に回動可能に設けられる。つまり、イジェクトアーム90の軸部90aの回動軸は、上述したイジェクトレバー88の軸部88aの回動軸と平行である。
腕部90bは、軸部90aと一体的に形成され、軸部90aから右側に延びる。また、腕部90bの右側の端部(先端部)には、前側に突出する当接部90cが形成される。この当接部90cは、トナーカートリッジ32の後側の端部に対して後側から前側に向かって当接する。また、当接部90cは、軸部90aから見て右側にあるので、イジェクトアーム90が上側から見た場合の時計回りに回動すると前側に移動し、イジェクトアーム90が上側から見た場合の反時計回りに回動すると後側に移動する。
ギヤ90dは、軸部90aの側周面から後側に張り出すように形成される。また、ギヤ90dは、上側から見た場合に円弧状に形成される。このギヤ90dは、外歯ギヤであり、上述したように、イジェクトレバー88のギヤ88cに噛み合う。したがって、イジェクトアーム90は、イジェクトレバー88から回転力が伝達される。ただし、イジェクトレバー88から回転力が伝達された場合のイジェクトアーム90の回動方向は、イジェクトレバー88の回動方向と逆向きになる。
軸支部材92は、軸92a、軸92b、基部92cおよび支柱92dを含む。図示は省略するが、軸支部材92は、装置本体10aに固定される。
基部92cは、イジェクトカム86、イジェクトレバー88およびイジェクトアーム90などの下側に配置される平板状の部材である。また、基部92cには、上述した軸92aおよび軸92bに加え、支柱92dが設けられる。
支柱92dは、上下方向に延びる角柱であり、イジェクトレバー88の軸部88aおよびイジェクトアーム90の軸部90aよりも左側に設けられる。
ばね94は、イジェクトレバー88の軸部88aに巻き掛けられるひねりばね(トーションばね)であり、第1アーム94aおよび第2アーム94bを有する。第1アーム94aは、支柱92dの後側面に後側から前側に向かって当接(弾接)する。第2アーム94bは、イジェクトレバー88の当接部88dの左側面または前面に左側から右側に向かって当接(弾接)する。したがって、支柱92dとイジェクトレバー88の当接部88dとには、ばね94の復元力が作用する。ここで、上述したように、支柱92dは、基部92cを介して装置本体10aに固定されているのに対し、イジェクトレバー88は回動可能に設けられている。したがって、ばね94の復元力によって、イジェクトレバー88(当接部88d)が上側から見た場合の時計回りに付勢される。このため、イジェクトレバー88の当接部88dは、ばね94の付勢力を受けてイジェクトカム86に当接する。ただし、イジェクトレバー88の当接部88dがイジェクトカム86に当接することによって、イジェクトレバー88の上側から見た場合の時計回りの回動が規制される。
また、上述したように、イジェクトアーム90の回転方向は、イジェクトレバー88の回転方向と逆向きになるので、ばね94の付勢力は、イジェクトアーム90に対しては上側から見た場合の反時計回りに作用する。つまり、イジェクトアーム90は、ばね94によって、当接部90cがトナーカートリッジ32から離れる方向に付勢される。
以上のように、イジェクト機構80の構成を説明したが、図5、図6(A)および図7(A)は、イジェクトレバー88およびイジェクトアーム90が基準状態である場合を示している。ただし、基準状態とは、イジェクトレバー88の当接部88dが、イジェクトカム86の基部86aに当接する位置にある状態のことである。また、基準状態とは、イジェクトアーム90の当接部90cが収納位置にあるトナーカートリッジ32を押し出さない位置にある状態のことである。つまり、イジェクトアーム90の当接部90cは、収納位置にあるトナーカートリッジ32の後側の端部よりも後側に位置する。
次に、イジェクト機構80のイジェクト(押出し)動作について説明する。ただし、イジェクト動作とは、イジェクト機構80によってトナーカートリッジ32が収納位置から取出可能位置(トナーカートリッジ32がカートリッジ収納部52から取り出される方向)に押し出される動作のことである。
イジェクト動作は、制御部のCPUの指示によって行われる。ただし、イジェクト動作は、トナーカートリッジ32を交換する必要があると判断される場合に限り行われる。トナーカートリッジ32を交換する必要がある場合とは、たとえば、トナーカートリッジ32内のトナーが所定の量よりも少なくなった場合、トナーカートリッジ32においてトナーの補給不良が発生した場合、または不正なトナーカートリッジがカートリッジ収納部52に挿入された場合などである。
したがって、トナーカートリッジ32を交換する必要が無い場合、イジェクト動作は行われない。このような状況では、通常のトナー搬送動作が行われる。上述したように、通常のトナー搬送動作が行われる場合には、駆動ユニット70のモータ72が正回転される。この場合、上述したように、モータ72の回転駆動力は、駆動伝達部材74を介してオーガスクリュに伝達され、駆動伝達部材76を介して撹拌部材に伝達される。したがって、トナーカートリッジ32内のトナーが搬送および撹拌される。このとき、モータ72の回転駆動力は、駆動伝達部材82を介してワンウェイクラッチ84にも伝達される。しかし、上述したように、ワンウェイクラッチ84は、モータ72が正回転される場合の回転駆動力をイジェクトカム86に伝達しない。したがって、通常のトナー搬送動作においては、イジェクトカム86は回転しないので、イジェクトレバー88およびイジェクトアーム90は動かない。つまり、基準状態が維持される。
一方、トナーカートリッジ32を交換する必要があると判断される場合、イジェクト動作が行われる。イジェクト動作が行われる場合には、駆動ユニット70のモータ72が逆回転される。モータ72が逆回転される場合、上述したように、ワンウェイクラッチ84は、モータ72の回転駆動力をイジェクトカム86に伝達する。ただし、イジェクト動作における駆動ユニット70のモータ72の回転角度は、イジェクトカム86が一回転するように設定される。
図7(B)はイジェクト状態のイジェクトカム86の構成を示す図解図である。図7(B)に示すように、イジェクトカム86は、回転駆動力が伝達されると、前側から見た場合の反時計回りに一回転される。ここで、イジェクトカム86が一回転する途中で、イジェクトレバー88の当接部88dの左側面が、凸部86bに乗り上げる。イジェクトレバー88の当接部88dの左側面が凸部86bに乗り上げると、イジェクトレバー88の当接部88dが左側に移動される。
図6(B)はイジェクト状態のイジェクト機構80を上側から見た場合の構成を示す図解図である。図8はイジェクト動作が行われたときの駆動ユニット70の構成を示す斜視図である。図6(B)および図8に示すように、イジェクトレバー88の当接部88dが左側に移動されると、ばね94の付勢力に抗して、イジェクトレバー88が上側から見た場合の反時計回りに回動する。イジェクトレバー88が上側から見た場合の反時計回りに回動すると、逆向き(時計回り)の回転力がイジェクトアーム90に伝達される。したがって、イジェクトアーム90が上側から見た場合の時計回りに回動する。
イジェクトアーム90が上側から見た場合の時計回りに回動すると、当接部90cが後側から前側に移動する(たとえば15mm〜20mm)。このとき、当接部90cは、トナーカートリッジ32が収納位置にある場合、トナーカートリッジ32を前側に押し出す。トナーカートリッジ32が前側に押し出されると、トナーカートリッジ32の前側の端部が、カートリッジ収納部52の開口52aよりも前側に突出する。つまり、トナーカートリッジ32が取出可能位置に移動される。
このように、当接部90cが前側に移動したときのイジェクト機構80の状態のことをイジェクト状態と呼ぶ。また、当接部90cによってトナーカートリッジ32が前側に押し出される距離のことをイジェクト量と呼ぶ。
また、イジェクト量は、収納位置におけるトナーカートリッジ32の前側の端部(前カバー62の前面)と、閉じられた状態の装置本体10aの蓋10bとの距離(隙間)よりも短く設定される。このことは、イジェクト動作によって前側に押し出されたトナーカートリッジ32の前側の端部が、装置本体10aの蓋10bにぶつからないようにするためである。
さらに、イジェクトカム86が一回転すると、イジェクトレバー88の当接部88dは、凸部86bを乗り越した後、ばね94の付勢力によって右側に移動される。つまり、基準状態に戻る。基準状態に戻ると、イジェクトアーム90の当接部90cは、前側から後側に移動する。ただし、当接部90cとトナーカートリッジ32とは連結されていないので、トナーカートリッジ32は取出可能位置が維持される。したがって、イジェクト動作が行われた後では、ユーザがトナーカートリッジ32を取り出すことができる。
このような構成の画像形成装置10では、トナーカートリッジ32内のトナーが無くなると、自動的に、または、ユーザ等の操作に従って、イジェクト機構80が動作し、上述したように、トナーカートリッジ32が前側に押し出される。つまり、この画像形成装置10では、トナーカートリッジ32を交換等する場合には、イジェクト機構80によって、トナーカートリッジ32を前側に押し出すことが前提となっている。
このため、手動でのみ取り出し可能なトナーカートリッジ32を使用することができず、画像形成装置10の発売後における商品展開の自由度が低いという問題がある。ただし、この明細書において、単に「手動」という場合には、イジェクト機構80を使用しないでユーザ等が自身の手で行う動作を意味する。
そこで、この第1実施例では、イジェクト機構80によって押し出し可能なトナーカートリッジ32であるかどうかを判別可能に構成し、判別結果に応じて、イジェクト機構80の動作を制御するようにした。
以下、第1実施例の画像形成装置10について具体的に説明する。第1実施例では、CRUMチップに、そのトナーカートリッジ32がイジェクト機構80によるイジェクト動作が可能であるかどうか(許可されているかどうか)についての固有情報(イジェクト許可情報)が記憶される。このイジェクト許可情報は、トナーカートリッジ32の製造時に記憶される。
つまり、第1実施例の画像形成装置10に用いられるトナーカートリッジ32は、イジェクト動作が許可されるトナーカートリッジ(以下、「許可カートリッジ」という)320と、イジェクト動作が禁止されるトナーカートリッジ(以下、「禁止カートリッジ」という)322とに分類することができる。
ただし、許可カートリッジ320は、上述した従来の画像形成装置10に用いられるトナーカートリッジ32と同じ構成である。したがって、許可カートリッジ320が収納位置にある場合、ユーザは許可カートリッジ320の前側の端部を把持することができない。このため、許可カートリッジ320は、収納位置にある場合、カートリッジ収納部52から取り出されない、または取り出され難い。つまり、許可カートリッジ320は、イジェクト動作のみによって収納位置から取出可能位置に移動される。
図9は禁止カートリッジ322の構成を示す図解図である。禁止カートリッジ322の前後方向の長さは、許可カートリッジ320よりも長く設定される。このため、図9に示すように、禁止カートリッジ322は、収納位置にある場合に、その前側の端部がカートリッジ収納部52の開口52aよりも前側(水平方向外側)に突出する。たとえば、禁止カートリッジ322の前後方向の長さは、収納位置における禁止カートリッジ322の前側の端部の位置が、取出可能位置に移動された許可カートリッジ320の前側の端部の位置と同じになるように設定される。つまり、禁止カートリッジ322は、収納位置にある場合に、その前側の端部がカートリッジ収納部52の開口52aよりも15mm〜20mm程度前側に突出する。
したがって、ユーザは、禁止カートリッジ322が収納位置にある場合でも、禁止カートリッジ322の前側の端部を把持することができる。つまり、禁止カートリッジ322は、収納位置にある場合でも、取り出し可能である。
そして、第1実施例では、トナーカートリッジ32のCRUMチップに記憶されたイジェクト許可情報に応じて、イジェクト動作の可否が判断される。
制御部のCPUは、トナーカートリッジ32がカートリッジ収納部52に収納されると、そのトナーカートリッジ32のCRUMチップに記憶されたイジェクト許可情報を読み出す。そして、そのトナーカートリッジ32が許可カートリッジ320かどうか(禁止カートリッジ322かどうか)を判断する。
たとえば、カートリッジ収納部52に収納されたトナーカートリッジ32が、許可カートリッジ320であると判断された場合には、従来通りのイジェクト動作が行われる。一方、カートリッジ収納部52に収納されたトナーカートリッジ32が、禁止カートリッジ322であると判断された場合(許可カートリッジ320でないと判断された場合)には、そのトナーカートリッジ32に対してイジェクト動作は行われない。つまり、イジェクト動作が禁止される。
以上のように、第1実施例によれば、許可カートリッジ320であれば、イジェクト機構80によるイジェクト動作が許可され、禁止カートリッジ322であれば、イジェクト動作が禁止されるので、許可カートリッジ320および禁止カートリッジ322のいずれも使用することができる。このため、使用可能なトナーカートリッジ32の種類を増やし、画像形成装置10の発売後のトナーカートリッジ32の商品展開の自由度を高めることができる。
[第2実施例]
第2実施例の画像形成装置10は、二種類の許可カートリッジ320を含み、それぞれの許可カートリッジ320に、異なる条件でイジェクト動作が実行される二種類のイジェクトモードのいずれかが設定される点が上述の第1実施例と異なる。その他の構成については同様であるので、上述の第1実施例と共通する部分については、同じ参照番号を付し、重複する説明は省略または簡略化する。
第2実施例の画像形成装置10は、二種類の許可カートリッジ320を含む。具体的には、第2実施例の画像形成装置10は、許可カートリッジ320は、第1許可カートリッジ320Aと、第2許可カートリッジ320Bとを含む。
ただし、第1許可カートリッジ320Aは、第1実施例で説明した許可カートリッジ320と同じ構成である。このため、第1許可カートリッジ320Aは、イジェクト動作のみによって収納位置から取出可能位置に移動される。
図10は第2実施例における第2許可カートリッジ320Bの構成を示す図解図である。第2許可カートリッジ320Bの前後方向の長さは、第1許可カートリッジ320Aよりも長く設定される。このため、図10に示すように、第2許可カートリッジ320Bは、収納位置にある場合に、その前側の端部がカートリッジ収納部52の開口52aよりも前側に突出する。したがって、第2許可カートリッジ320Bは、収納位置にある場合でもユーザがその前側の端部を把持することができる。
ただし、第2許可カートリッジ320Bの前後方向の長さは、上述した禁止カートリッジ322よりも短く設定される。また、第2許可カートリッジ320Bが収納位置にある場合の第2許可カートリッジ320Bの前側の端部と、装置本体10aの蓋10bとの前後方向の隙間は、イジェクト動作のイジェクト量よりも大きく(たとえば20mm)設定される。このことは、イジェクト動作が行われた場合に、第2許可カートリッジ320Bの前側の端部が装置本体10aの蓋10bにぶつからないようにするためである。
たとえば、第2許可カートリッジ320Bの前後方向の長さは、第1許可カートリッジ320Aよりも5mm程度長く設定され、禁止カートリッジ322よりも10mm程度短く設定される。この場合、第2許可カートリッジ320Bは、収納位置にある場合に、カートリッジ収納部52の開口52aよりもその前側の端部が5mm程度前側に突出する。この第2許可カートリッジ320Bの前側の端部の突出量は、禁止カートリッジ322の前側の端部の突出量(15mm〜20mm程度)よりも小さい。このため、第2許可カートリッジ320Bは、収納位置にある場合でもユーザがその前側の端部を把持することができるものの、禁止カートリッジ322よりも把持し難い。
次に、第2実施例におけるイジェクト動作について説明する。第2実施例では、自動イジェクトモードと、手動イジェクトモードとが設定される。自動イジェクトモードと、手動イジェクトモードとは、それぞれ異なる条件でイジェクト動作を実行(イジェクト機構80を作動)させるモードである。
自動イジェクトモードが設定されると、トナーカートリッジ32を交換する必要があると判断される場合に、制御部のCPUの指示によってイジェクト動作が行われる。つまり、ユーザが介在せずに、自動的にイジェクト動作が行われる。
一方、手動イジェクトモードでは、手動イジェクトモードが設定されたときにイジェクト動作が行われる。具体的には、手動イジェクトモードは、画像形成装置10を利用するユーザが操作パネルを操作して、イジェクト動作の指示を入力した場合に設定される。なお、図示は省略するが、第2実施例では、操作パネルにイジェクト動作の指示をするためのソフトウェアキーまたはハードウェアキーが設けられる。
ただし、手動イジェクトモードが設定されると、トナーカートリッジ32を交換する必要が無い場合でもイジェクト動作が行われる。つまり、手動イジェクトモードでは、トナーカートリッジ32を交換する必要の有無など、他の条件に関わらず、ユーザの操作に応じてイジェクト動作が行われる。つまり、ユーザが手動でイジェクト動作を指示することができる。
また、第2実施例では、許可カートリッジ320のCRUMチップに記憶されるイジェクト許可情報には、所定の条件でイジェクト動作を許可されていることを示す第1イジェクト許可情報と、当該第1イジェクト許可情報の条件とは異なる条件でイジェクト動作を許可されていることを示す第2イジェクト許可情報とのいずれかが含まれる。
ただし、第1イジェクト許可情報は、自動イジェクトモードおよび手動イジェクトモードの設定が許可されることを示す情報である。一方、第2イジェクト許可情報は、自動イジェクトモードの設定が禁止され、手動イジェクトモードの設定が許可されることを示す情報である。
この第2実施例では、第1許可カートリッジ320Aに設けられたCRUMチップには、第1イジェクト許可情報が記憶される。したがって、第1許可カートリッジ320Aは、自動イジェクトモードおよび手動イジェクトモードの設定が許可される。
一方、第2許可カートリッジ320Bに設けられたCRUMチップには、第2イジェクト許可情報が記憶される。したがって、第2許可カートリッジ320Bは、自動イジェクトモードの設定が禁止され、手動イジェクトモードの設定が許可される。
第2実施例によれば、二種類の許可カートリッジ320を使用できるので、画像形成装置10に使用可能なトナーカートリッジ32の種類をさらに増やし、画像形成装置10の発売後のトナーカートリッジ32の商品展開の自由度を高めることができる。
また、第2許可カートリッジ320Bは、収納位置にある場合でも、ユーザがカートリッジ収納部52から取り出すことができるので、ユーザが交換したいタイミングでトナーカートリッジ32を取り出すことができる。さらに、第2許可カートリッジ320Bは、収納位置にある場合に、禁止カートリッジ322よりも把持し難いので、誤ってトナーカートリッジ32を取り出してしまうことを防止できる。
さらに、手動イジェクトモードを設定することによって、トナーカートリッジ32を交換する必要の有無に関わらず、ユーザの操作に応じてイジェクト動作が行われる。このため、ユーザが交換したいタイミングでトナーカートリッジ32を取出可能位置に移動させることができ、使い勝手が良い。
[第3実施例]
第3実施例の画像形成装置10は、イジェクト量が異なる二種類のイジェクト動作が設定される点が上述の第1実施例と異なる。その他の部分の構成については同様であるので、上述の第1実施例と共通する部分については、同じ参照番号を付し、重複する説明は省略または簡略化する。
図11(A)は第3実施例におけるイジェクトカム86およびイジェクトレバー88を前側から見た場合の構成を示す図解図である。図11(B)は第3実施例における第1イジェクト動作のイジェクトカム86およびイジェクトレバー88を前側から見た場合の構成を示す図解図である。
第3実施例では、イジェクトカム86に、凸部86b(第1押出部材に相当)とは異なる凸部86c(第2押出部材に相当)が設けられる。凸部86cは、凸部86bと同様に、基部86aの外周面の接線方向に突出する。
ただし、凸部86bと凸部86cとは、前側から見た場合に、周方向において離れた位置に設けられる。第3実施例では、図11(A)に示すように、凸部86bと凸部86cとは、軸部材80aの軸線を中心に点対称となる位置に設けられる。ただし、凸部86bは、第1実施例と同じ位置に設けられる。
また、凸部86cは、基部86aの外周面からの突出高さ(突出量)が、凸部86bの突出高さよりも低く設定される。たとえば、凸部86cの突出高さは、凸部86bの突出高さの半分程度に設定される。なお、凸部86cの突出高さは、凸部86bの突出高さよりも低ければ良く、適宜変更可能である。
この第3実施例では、イジェクト動作が行われる場合には、イジェクトカム86が反時計回りに回転されると、イジェクトレバー88の当接部88dの左側面は、凸部86bよりも先に凸部86cに乗り上げる。たとえば、イジェクトカム86が反時計回りに180°回転(半回転)するまでに、イジェクトレバー88の当接部88dの左側面が、凸部86cに乗り上げる。ただし、イジェクトレバー88の当接部88dの左側面が凸部86cに乗り上げたときの動作を第1イジェクト動作と呼ぶ。
また、イジェクトカム86が反時計回りに一回転されると、イジェクトレバー88の当接部88dは、凸部86cを乗り越した後、凸部86bに乗り上げる。ただし、イジェクトレバー88の当接部88dの左側面が凸部86bに乗り上げたときの動作を第2イジェクト動作と呼ぶ。
上述したように、凸部86cの突出高さは、凸部86bの突出高さよりも低く設定されているので、第1イジェクト動作でイジェクトレバー88の当接部88dが左側に移動される量は、イジェクトレバー88の当接部88dが凸部86bに乗り上げたときの動作(第2イジェクト動作)でイジェクトレバー88の当接部88dが左側に移動される量よりも小さくなる。
イジェクトレバー88の当接部88dが左側に移動される量が小さいと、イジェクトレバー88の上側から見た場合の反時計回りの回転角度が小さくなる。この場合、イジェクトアーム90の上側から見た場合の時計回りの回転角度も小さくなる。イジェクトアーム90の上側から見た場合の時計回りの回転角度が小さいと、当接部90cの後側から前側までの移動量が少なくなる。
したがって、第1イジェクト動作のイジェクト量は、第2イジェクト動作のイジェクト量よりも小さくなる。つまり、イジェクト量の違いは、凸部86bおよび凸部86cの突出高さによって決まる。凸部86bおよび凸部86cの突出高さが低ければ、イジェクト量が小さくなり、凸部86bおよび凸部86cの突出高さが高ければ、イジェクト量が大きくなる。第3実施例では、凸部86cの突出高さが、凸部86bの突出高さの半分程度であるので、第1イジェクト動作のイジェクト量は、第2イジェクト動作のイジェクト量の半分程度である。
ただし、第1イジェクト動作で移動されるトナーカートリッジ32の位置を、第1取出可能位置と呼ぶ。また、第2イジェクト動作で移動されるトナーカートリッジ32の位置を、第2取出可能位置と呼ぶ。たとえば、第1取出可能位置では、トナーカートリッジ32の前側の端部がカートリッジ収納部52の開口52aよりも10mm程度前側に突出する。また、たとえば、第2取出可能位置では、トナーカートリッジ32の前側の端部がカートリッジ収納部52の開口52aよりも20mm程度前側に突出する。つまり、第2取出可能位置は、第1取出可能位置よりも前側(収納位置から遠い位置)に設定される。
以上のように、トナーカートリッジ32が第1取出可能位置および第2取出可能位置のいずれかにある場合、トナーカートリッジ32の前側の端部がカートリッジ収納部52の開口52aよりも前側に突出する。したがって、トナーカートリッジ32が第1取出可能位置または第2取出可能位置にある場合、ユーザは、トナーカートリッジ32の前側の端部を把持することができる。ただし、トナーカートリッジ32が第1取出可能位置にある場合、トナーカートリッジ32が第2取出可能位置にある場合よりもトナーカートリッジ32の前側の端部が突出しないので、把持し難い。言い換えると、トナーカートリッジ32が第2取出可能位置にある場合、トナーカートリッジ32が第1取出可能位置にある場合よりもトナーカートリッジ32の前側の端部が突出するので、把持し易い。
以上のように、第3実施例では、イジェクト量が異なる二種類のイジェクト動作が設定される。つまり、イジェクト動作時に、トナーカートリッジ32を第1取出可能位置まで移動させる第1イジェクト動作を行うか、第2取出可能位置まで移動させる第2イジェクト動作を行うかを選択することができる。
たとえば、CRUMチップに記憶される固有情報に、トナーカートリッジ32の前後方向の長さについての情報を含むようにすれば、トナーカートリッジ32の長さに応じて、イジェクト量を設定することができる。この場合、トナーカートリッジ32が比較的長く、第2取出可能位置まで移動させると蓋10bにぶつかると判断される場合は、第1取出可能位置まで移動させるようにイジェクト量が設定される。また、ユーザにイジェクト量の設定(選択)画面などを提示して、ユーザがイジェクト量を設定(選択)できるようにしても良い。
また、第3実施例では、第1イジェクト動作を行った後に、第2イジェクト動作を行わずにイジェクトレバー88およびイジェクトアーム90を基準状態に戻すために、ワンウェイクラッチ84に代えて、二方向クラッチ(ツーウェイクラッチ)が用いられる。ツーウェイクラッチを用いれば、イジェクトカム86を反時計回りに180°回転させた後に、イジェクトカム86を反対向き(時計回り)に180°回転させることができる。この場合、第1イジェクト動作を行った後に、イジェクトレバー88の当接部88dが凸部86bに乗り上げることなく、基準状態に戻る。このようにすれば、トナーカートリッジ32は第1取出可能位置が維持される。ただし、通常のトナー搬送動作が行われる場合には、ツーウェイクラッチは、モータ72の回転駆動力をイジェクトカム86に伝達しないように設定される。
第3実施例によれば、イジェクト量が異なる二種類のイジェクト動作が設定されるので、前後方向の長さが異なるトナーカートリッジ32を混在させて使用することができる。このため、使用可能なトナーカートリッジ32の種類を増やし、画像形成装置10の発売後のトナーカートリッジ32の商品展開の自由度を高めることができる。
なお、第3実施例に示した態様は、第2実施例にも組み合わせて採用することが可能である。たとえば、第2許可カートリッジ320Bは、第1許可カートリッジ320Aよりも前後方向に長いので、第2許可カートリッジ320Bについては、イジェクト量が少ない第1イジェクト動作を行うように設定されることが考えられる。
また、上述の実施例では、消耗品容器としてトナーカートリッジを例に挙げて説明するが、消耗品容器はトナーカートリッジに限定されず、トナーボトルでも良い。さらに、消耗品であるトナーは、液体トナーを用いることもできる。この場合、消耗品容器は、液体トナー容器となる。さらにまた、上述の実施例では、電子写真方式の画像形成装置10を例に挙げて説明したが、これに限定される必要はない。インクジェット方式の画像形成装置10の場合には、消耗品は、インクとなる。このため、消耗品であるインクを収容する消耗品容器は、インクカートリッジまたはインクボトルとなる。
さらに、上述の実施例では、トナーカートリッジ32がイジェクト機構80によるイジェクト動作が可能であるかどうかについての固有情報(イジェクト許可情報)が記憶される記憶部材が、トナーカートリッジ32に設けられるようにしたが、これに限定される必要は無い。イジェクト許可情報が記憶される記憶部材は、画像形成装置10に設けられても良い。この場合、画像形成装置10の制御部のメモリには、トナーカートリッジ32の識別情報とイジェクト許可情報とが関連づけられたテーブルデータが記憶される。このため、画像形成装置10の制御部のCPUは、テーブルデータを参照して、トナーカートリッジ32の識別情報に対応するイジェクト許可情報に応じて、イジェクト動作の可否を判断する。ただし、テーブルデータは、定期的に更新されるようにしても良い。たとえば、画像形成装置10が外部通信するための通信部を備える場合には、テーブルデータは、インターネットなどを介して更新される。また、画像形成装置10がUSBなどの記憶媒体を接続するための接続部(ソケット)を備える場合には、テーブルデータは、メンテナンス時などに記憶媒体のデータを用いて更新される。
さらにまた、本発明を具体的な実施例に則して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。上で挙げた具体的な実施例は、いずれも単なる一例であり、製品の仕様などの必要に応じて適宜変更可能である。
10 …画像形成装置
32 …消耗品容器(トナーカートリッジ)
52 …消耗品容器収納部(カートリッジ収納部)
70 …駆動ユニット
80 …イジェクト機構(押出手段)

Claims (4)

  1. 消耗品を用いて用紙に画像を形成する画像形成装置であって、
    装置本体に設けられる消耗品容器収納部、
    前記消耗品容器収納部に挿抜可能に収納される消耗品容器、
    前記消耗品容器を、前記消耗品容器収納部に収納された収納位置から、当該消耗品容器が当該消耗品容器収納部から抜ける方向に押し出す押出手段、
    前記消耗品容器、または前記画像形成装置内に設けられ、当該消耗品容器が、前記押出手段による押出し動作を許可されているかどうかについての固有情報が記憶される記憶部材、
    前記記憶部材に記憶された固有情報を取得して、前記消耗品容器が前記押出し動作を許可されている場合に、前記押出手段を作動させる制御手段を備え
    前記押出し動作が許可されている消耗品容器は、前記収納位置において前記消耗品容器収納部から取り出せないように設けられ、
    前記押出し動作が禁止されている消耗品容器は、前記収納位置において前記消耗品容器収納部から取り出せるように設けられる、画像形成装置。
  2. 複数の前記消耗品容器収納部および複数の前記消耗品容器を備え、
    前記複数の消耗品容器が、前記押出し動作が許可されている消耗品容器と、前記押出し動作が禁止されている消耗品容器とを含む、請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記固有情報が、所定の条件で前記押出手段による押出し動作を許可されている第1イジェクト許可情報または当該第1イジェクト許可情報の条件とは異なる条件で当該押出手段による押出し動作を許可されている第2イジェクト許可情報を含み、
    前記制御手段が、前記第1イジェクト許可情報が前記記憶部材に記憶される前記消耗品容器に対しては、前記所定の条件で前記押出手段を作動させ、前記第2イジェクト許可情報が前記記憶部材に記憶される前記消耗品容器に対しては、前記異なる条件で前記押出手段を作動させる、請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 前記収納位置よりも、前記消耗品容器が前記消耗品容器収納部から抜ける方向に設定される第1取出可能位置と、当該第1取出可能位置よりも当該消耗品容器が当該消耗品容器収納部から抜ける方向に設定される第2取出可能位置とを含み、
    前記押出手段が、前記消耗品容器を前記収納位置から前記第1取出可能位置に押し出すための第1押出部材と、前記消耗品容器を前記収納位置から前記第2取出可能位置に押し出すための第2押出部材とを含み、
    前記固有情報が、前記消耗品容器における、当該消耗品容器が前記消耗品容器収納部から抜ける方向の長さについての情報を含み、
    前記制御手段が、前記消耗品容器の長さについての情報を取得して、前記消耗品容器の長さが所定の長さ以上の場合に、前記第1押出部材を用いた押出し動作が行われるように前記押出手段を作動させ、前記消耗品容器の長さが所定の長さ未満の場合に、前記第2押出部材を用いた押出し動作が行われるように前記押出手段を作動させる、請求項1ないしのいずれかに記載の画像形成装置。
JP2016114349A 2016-06-08 2016-06-08 画像形成装置 Active JP6677578B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016114349A JP6677578B2 (ja) 2016-06-08 2016-06-08 画像形成装置
CN201910410811.1A CN110147034A (zh) 2016-06-08 2017-04-28 图像形成装置
CN201710292731.1A CN107479343B (zh) 2016-06-08 2017-04-28 图像形成装置
US15/593,500 US10031469B2 (en) 2016-06-08 2017-05-12 Image forming device capable of inserting/pulling-out consumable article container
US16/010,545 US10324414B2 (en) 2016-06-08 2018-06-18 Image forming device capable of insertion and pulling-out consumable article container

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016114349A JP6677578B2 (ja) 2016-06-08 2016-06-08 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017219709A JP2017219709A (ja) 2017-12-14
JP6677578B2 true JP6677578B2 (ja) 2020-04-08

Family

ID=60572575

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016114349A Active JP6677578B2 (ja) 2016-06-08 2016-06-08 画像形成装置

Country Status (3)

Country Link
US (2) US10031469B2 (ja)
JP (1) JP6677578B2 (ja)
CN (2) CN110147034A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7039988B2 (ja) * 2017-12-18 2022-03-23 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH071642Y2 (ja) * 1987-11-14 1995-01-18 三田工業株式会社 画像形成装置のトナー補給装置
JPH0386372U (ja) * 1989-12-25 1991-08-30
JPH0460673A (ja) * 1990-06-29 1992-02-26 Ricoh Co Ltd 電子写真装置の現像装置
JP2007069541A (ja) * 2005-09-09 2007-03-22 Canon Inc 記録装置
JP2009134139A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
US7792444B2 (en) * 2008-05-12 2010-09-07 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Method for calibrating BID current in electro-photographic printer
JP5230265B2 (ja) * 2008-05-23 2013-07-10 キヤノン株式会社 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP5602386B2 (ja) * 2009-04-23 2014-10-08 キヤノン株式会社 トナー供給装置
JP5414386B2 (ja) * 2009-06-29 2014-02-12 キヤノン株式会社 画像形成装置及びその方法
JP2012000859A (ja) * 2010-06-17 2012-01-05 Brother Industries Ltd インクカートリッジ及びインクカートリッジセット
US20110318022A1 (en) * 2010-06-29 2011-12-29 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and image forming method
JP5864932B2 (ja) * 2011-07-20 2016-02-17 キヤノン株式会社 印刷装置、印刷装置の制御方法及びプログラム
JP5307200B2 (ja) 2011-07-28 2013-10-02 シャープ株式会社 トナーカートリッジ支持装置とこれを用いる画像形成装置及びトナーカートリッジ支持方法
JP6066756B2 (ja) * 2012-03-09 2017-01-25 キヤノン株式会社 記録装置
CN110069005A (zh) * 2013-04-03 2019-07-30 夏普株式会社 图像形成装置
US9280087B2 (en) * 2013-11-20 2016-03-08 Lexmark International, Inc. Electrophotographic image forming device latching system for retaining a replaceable unit
US9851657B2 (en) * 2014-08-22 2017-12-26 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
US10031469B2 (en) 2018-07-24
US20170357206A1 (en) 2017-12-14
JP2017219709A (ja) 2017-12-14
CN107479343A (zh) 2017-12-15
CN110147034A (zh) 2019-08-20
US20180299820A1 (en) 2018-10-18
CN107479343B (zh) 2019-07-05
US10324414B2 (en) 2019-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN112912801B (zh) 墨粉盒电触头
JP2007279532A (ja) 画像形成装置
JP2007322554A (ja) 感光体ユニットおよび画像形成装置
JP2007212766A (ja) トナー補給装置、トナー補給ボックス、及び中継ボックス
JP2011257692A (ja) トナー搬送装置、それを備えたトナーカートリッジおよびクリーニングユニット
JP2004264821A (ja) 現像剤カートリッジ容器、現像剤カートリッジ、画像形成装置、現像剤カートリッジ容器のリサイクル方法および現像剤カートリッジのリサイクル方法、
US9501030B2 (en) Image forming apparatus
US8543034B2 (en) Electrophotographic color image forming apparatus and cartridge
JP2009210650A (ja) トナー回収装置及び画像形成装置
EP3109708B1 (en) Image forming apparatus to which toner container is attachable
JP2008216925A (ja) トナーカートリッジ、画像形成装置
JP4290157B2 (ja) 画像形成装置
JP6677578B2 (ja) 画像形成装置
JP2009115885A (ja) トナーカートリッジ及びこれを用いた画像形成装置
US20160282759A1 (en) Developer replenishment device and image forming apparatus
US7676188B2 (en) Developer conveying member, developer container, image forming apparatus, and method of assembling a developer conveying member
JP6564182B2 (ja) 画像形成装置
JP2019144576A (ja) 画像形成装置
JP2008197470A (ja) トナー搬送装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2016164585A (ja) 画像形成装置
JP2019066877A (ja) 画像形成装置
JP6634754B2 (ja) 現像剤搬送装置及び画像形成装置
JP2021124599A (ja) 画像形成装置および制御方法
CN110007577B (zh) 调色剂盒及图像形成装置
US20150185682A1 (en) Image forming apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190320

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200310

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200313

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6677578

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150