JP2023116452A - 食材貯蔵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】床に勾配があってもカートをスムーズに搬入搬出でき省スペースに設置できる食材貯蔵装置を提供する。【解決手段】食材貯蔵装置1は、食材を貯蔵可能な収納室11と伸縮自在な脚部16とを有する収納庫本体10と、前輪45及び後輪46が設けられたベース部44と、ベース部44を床面と収納室11の室外底面との間の隙間に対して進入及び退避させることによって食材を収納室11に配置及び取り出し可能に構成されたカート20と、隙間に配置されてカート台70が有する案内面にベース部44が載せ置かれることによって食材を収納室11まで案内可能なカート台70と、を備える。カート台70は、収納室11の配置部17の上面とカート台70の案内面とが平行であるように、収納庫本体10から延びる連結金具63によって隙間に配置される。【選択図】図5

Description

本発明は、食材貯蔵装置に関する。
食品素材の保存や再調理のため、食材を配置及び取り外し可能なカートを収納し、冷却または加熱する食材貯蔵装置が知られている(特許文献1)。
特許文献1は、開閉ドアにより開閉せしめられる出入口を有する冷却庫と、台車部の可動フック部で着脱可能に支持されるラック部を出入口から冷却庫の内部に進入可能に構成した食材搬送カートと、冷却庫の内部に着脱し、かつ複数の異なる形式のラック部をそれぞれ支持可能な複数の支持ユニットを備える冷却装置であり、これにより、設備コストの大幅削減を実現し、汎用性及び発展性を高めることが開示されている。
特開2001-17141号公報
特許文献1は、冷却庫からラック部を食材搬送カートで搬入出する際、冷却庫の下部空間にカートの台車本体部を差し込むことができる。しかしながら、床に勾配が設けられているとき、冷却庫は脚部の調節により水平に設置されるが、食材搬送カートは床勾配で傾斜したまま走行するため、この状態で冷却庫に進入しようとするとラック部が冷却庫と衝突する恐れがあり、ラック部を下降して庫内に載置する時も、ラック部の傾斜した下側から載置され可動フック部の解除により水平状態に落とされて、食材に衝撃や振動を与えてしまう他、正規の位置よりずれた位置に載置されてしまうおそれがある。搬出する場合も、ラック部と可動フック部との距離が大きくなりラック部が引っかからず、搬出できなくなるなど、スムーズにラック部を操作できなくなる課題があった。
本発明は、床に勾配があってもラックをスムーズに搬入搬出するとともに省スペースに設置されるカート台を備えた食材貯蔵装置を提供することを目的とする。
本発明の食材貯蔵装置は、食材を貯蔵可能な収納室を有した収納庫本体と、前記収納室に対して進入及び退避可能であって、食材を配置及び取り出し可能なカートと、前記収納庫本体の下方に配置され、前記カートを前記収納室まで案内可能なカート台と、を備える食材貯蔵装置であって、前記カート台が、レール本体と、前記収納庫本体の下方において前記レール本体の一端に接続され、傾斜面を備える傾斜部材と、を有し、前記カートが、進行方向に沿って配置された前輪及び後輪と、前記後輪の近傍に配置され、上下方向に移動可能なロック部材と、を有し、前記カートが前記収納室に対して進入した状態において、前記前輪が前記レール本体上に配置され、前記ロック部材が下方向に移動して前記後輪を床面から離間した状態で、前記カートが固定される。
本発明の食材貯蔵装置の一態様として例えば、下方向に移動した前記ロック部材を下方から支持するロック固定台を更に備える。
本発明の食材貯蔵装置の一態様として例えば、前記ロック固定台が、2本のレール本体に接続された2本の傾斜部材の間の位置に設けられる。
本発明の食材貯蔵装置の一態様として例えば、前記ロック固定台が前記カート台と一体的に設けられる。
本発明の食材貯蔵装置の一態様として例えば、前記カートが固定された状態で、前記後輪が前記傾斜面の上方の位置において前記傾斜部材から離間した状態をとる。
本発明の食材貯蔵装置の一態様として例えば、前記傾斜部材は、前記収納庫本体に設けられ、前記カートが通過可能な開口部の下方に位置している。
本発明の食材貯蔵装置の一態様として例えば、前記収納庫本体の底面に連結金具が設けられ、当該連結金具は、前記レール本体を載置するためのレール載置面を備える。
本発明の食材貯蔵装置の一態様として例えば、前記傾斜部材が前記レール本体の両端に設けられている。
本発明の食材貯蔵装置は、床面に勾配がある場合でも、収納庫本体に進入したカートを垂直な姿勢とし、安定した状態でラックを操作することができる。また、前輪がカート台に乗った状態で後輪を浮かして固定するため、収納庫本体からのカート台の突出長さを短くして、収納庫本体前のスペースを有効利用することが可能となる。
本発明に係る食材貯蔵装置の第1の実施形態の一例を示す分解斜視図。 図1の食材貯蔵装置を示し、(a)正面図、(b)側面図。 図1の食材貯蔵装置のカート台等を示す斜視図、(a)カート台とカートガイドの組み合わせ、(b)カートガイド、(c)カート台。 本発明に係る収納庫本体の下方にカート台が配置される手順を示す斜視図、(a)カート台のない状態、(b)カート台を取り付けた状態。 本発明に係るカートとカート台の関係を示す部分側面図、(a)カートをカート台に載置させる前の状態、(b)カートをカート台に載置させた状態、(c)ロック部材でカートをカート台に固定させた状態。 本発明に係る収納庫本体の収納室とカートのラックの関係を示す断面図、(a)カートを収納室に載置させる前の状態、(b)カートを収納室に進入させカートを固定した状態、(c)カート本体を収納庫本体から離間させた状態。 本発明に係る食材貯蔵装置の第2の実施形態であり、カートとカート台の関係を示す模式図。 本発明に係る食材貯蔵装置の第3の実施形態を示す側面図、(a)カートを収納庫本体に進入させる前の状態、(b)カートを収納庫本体に進入させた状態。
以下、本発明に係る食材貯蔵装置の好適な実施形態を、図1~図8に基づいて詳述する。
図1は、本発明に係る食材貯蔵装置の第1の実施形態の一例を示す分解斜視図である。図2は、図1の食材貯蔵装置を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。図1及び図2に基づいて、本実施形態の食材貯蔵装置を説明する。
本実施形態の食材貯蔵装置1は、食材を貯蔵し、食材を冷却・保温する装置であり、収納庫本体10と、カート20と、カート台70とを備える。
収納庫本体10は、床面100に静置され食材を貯蔵可能な収納室11と、収納室11の一端側に開口された開口部12と、開口部12の前方を覆い収納室11を密閉可能とする開閉自在な開閉扉13(図1では図示省略)と、収納室11に隣接し操作パネル14を有し収納庫本体10の駆動等をコントロールする機械室15と、収納庫本体10を支持し床面100に接地する調整自在の脚部16とを備える。また、収納室11の底面は、後述するラック50が載置できるラック載置枠17が設けられている。
収納庫本体10の具体例は、食材を冷却保存する冷却庫、蒸気を供給する蒸し庫、又はコンベクションオーブン(熱気を循環ファンで循環させて食材を加熱調理する熱風式加熱調理装置)等の装置であって特にその種類は限定されない。装置の種類に応じて、収納庫本体10には加熱装置、冷却装置、熱気や冷気を循環させる循環ファン等が適宜設けられる。
脚部16は、床面100に対して伸縮自在に構成され、例えばネジ部を有した調整部材を回転することで、各脚部16の高さが調節されるようになっている。収納庫本体10を勾配がある床面100に設置する場合でも、脚部16の高さをそれぞれ調節することで、収納庫本体10の底面を水平な状態にして設置することができる。
カート20は開閉扉13が開いた状態において、開口部12を通過して収納室11に対して進入及び退避可能であって、食材を配置及び取り出し可能とするもので、カート本体40とカート本体40に支持され食材を配置可能なラック50とを備える。
カート本体40は、ラック50の上部を支持する一対の可動フック41と、ラック50の揺動を押さえラック50の下部に当接する一対の保持部42と、可動フック41及び保持部42と一体で形成され垂直方向に延在するラック支持部43と、ラック支持部43の下方に位置しラック支持部43の延在方向と直交する方向に延在する枠体形状のベース部44とを備える。そしてラック支持部43の上端部には支持軸48が回動自在に支持され、支持軸48の両端部には可動フック41が水平方向に、中央部には操作レバー49が下方に向けそれぞれ固定されている。
ベース部44は、床面100上に沿って走行し、収納庫本体10の下部空間へ進入可能に構成されている。ベース部44の下方には、床面100に接地しカート20の進行方向に沿って配置されカート20の移動を可能とする前輪45と、後輪46とがそれぞれ一対に設けられ、一対の後輪46の間に上下方向に移動可能なロック部材47が設けられている。本実施形態では、前輪45が2つ、後輪46が2つ、計4つの車輪が取り付けられており、前輪45及び後輪46により、収納室11に対してカート20が進入及び退避が可能である。また、ラック支持部43にはカート20の移動を容易にする複数のハンドル43aが設けられている。
ロック部材47は、下方に移動して床面100を押えることでカート20の移動を固定するようになっているが、本実施形態では、さらに下方に移動して後輪46側のベース部44を持ち上げ、後輪46が浮き上がるようになっている。後輪46に掛かる荷重をロック部材47で支えることで、床面100との摩擦が高まり、より確実にカート20を固定するようになっている。
ラック50は、ラック50の縦方向に沿って複数の棚51が設けられ、食材を載置したトレイなどを置くことができる。本実施形態では、ラック50は、カート本体40の可動フック41により上部を支持され、可動フック41を支点とするラック50の揺動をラック50の側面と当接する保持部42により抑制させることで、カート本体40によるラック50の移動中の揺れを防止している。また、カート20は、カート本体40に対して取り外し可能なラック搬送カートである。
図3は、本発明の食材貯蔵装置のカート台等を示す斜視図であり、(a)はカート台とカートガイドの組み合わせ、(b)はカートガイド、(c)はカート台である。図3に基づいてカート台を説明する。
カート台70は、収納庫本体10の下方に配置され、カート20を収納室11まで案内可能とするものである。具体的にカート台70は、次に述べるカートガイド60を介して収納庫本体10に取り付けられた状態で、収納庫本体10の下方に配置される。
カートガイド60は、収納庫本体10の底部に固定され平板状で一対の断面L字状を呈するガイド部材61と、ガイド部材61とカート台70とを連結する連結金具63とを備える。一対のガイド部材61のうち、互いに対向する内面61aをガイド面とし、左右の内面61aの間にカート20のベース部44が進入するようになっている。連結金具63はガイド部材61に固定されており、連結金具63の先端が水平方向に折り曲げられて形成される装着部62が設けられている。また、装着部62の上面にはレール載置面62aが設けられている。
本実施形態では、一対のガイド部材61の前後にそれぞれ連結金具63が設けられているため、連結金具63は4つで構成され、各レール載置面62aは、収納庫本体10の底面と平行な面となるように構成されている。尚、本実施形態では連結金具63に装着部62が一体的に形成されているが、連結金具63とは別の部材により装着部62を形成してもよい。
カート台70は、カート本体40の前輪45及び後輪46を移動可能とする一対の平板状の金属板からなり、前輪45が走行するレール本体71を有し、レール本体71には、レール本体71の両側から上方に突出し、前輪45の脱輪を防止するガイド部72が設けられている。レール本体71の長さは、収納庫本体10の前後方向(カート20の進入方向)の長さより短く設定されている。
一対のレール本体71は、一対の連結枠73により連結固定され、連結枠73には床面100に接地可能なアジャストボルト74が複数設けられている。また、一方の連結枠73には、レール本体71の長手方向に沿って突出するロック固定台75が設けられている。ロック固定台75の先端近傍にもアジャストボルト74が設けられている。カート台70のレール本体71が、カートガイド60のレール載置面62aに載置され、カート台70がカートガイド60に吊り下げられたような状態となり、両者は一体化される。
アジャストボルト74は下方に延伸することにより床面100に接触する。上述した様に、レール載置面62aにレール本体71が載置されると、レール本体71は床面100から所定の高さで水平な状態になる。このような載置のみでは、カート20がカート台70上に配置された際、カート20の荷重を支えきれない可能性もある。そこで、アジャストボルト74を床面100まで延伸することにより、カート20の荷重をアジャストボルト74を介して床面100で受け止め、水平状態を安定的に維持することができる。(図5参照)。
さらにカート台70は、レール本体71の一端に接続され、レール本体71から床面100に向かって傾斜する傾斜部材80を有している。傾斜部材80は、レール本体71に対し蝶番等によって揺動自在に固定されている。傾斜部材80の上面に形成された傾斜面81の両側には、前輪45及び後輪46が当接するため、前輪45及び後輪46の脱輪を防ぐための傾斜面ガイド部82が立設している。傾斜部材80の長さは、蝶番で固定されていない側が床面100に接地した状態で、収納庫本体10の開閉扉13の前面と同じか若干突出する長さに設定されている。
また、傾斜部材80がレール本体71に接続された状態において、ロック固定台75は、2本の傾斜部材80の間の位置に設けられている。即ち、ロック固定台75が、2本のレール本体71に接続された2本の傾斜部材80の間の位置に設けられる。
傾斜面81の幅は、傾斜部材80がレール本体71に接続されている一端よりも、床面100の接する他端の方が広く形成され、前輪45の傾斜部材80に対する進入を容易にしている。
図4は、収納庫本体10の下方にカート台70が配置される手順を示す斜視図で、(a)はカート台のない状態、(b)はカート台を取り付けた状態である。
図4(a)に示す様に、カートガイド60は収納庫本体10の底面に予め固定されており、収納庫本体10の底面に装着部62およびレール載置面62aを有する連結金具63が設けられた状態となっている。この状態で、収納庫本体10の脚部16を床面100に設置する。そして、図4(b)に示す様に、レール載置面62a上にカート台70のレール本体71を載置することにより、収納庫本体10と、床面100に載置されるカート台70を連結金具63を介して接続する。
図5は、本発明のカート20とカート台70の関係を示す部分側面図で、(a)は、カート20をカート台70に載置させる前の状態、(b)はカート20をカート台70に載置させた状態、(c)はロック部材47でカート20をカート台70に固定させた状態である。図6は、本発明の収納庫本体10の収納室11とカート20のラック50の関係を示す断面図で、(a)はカート20を収納室11に載置させる前の状態、(b)はカート20を収納室11に進入させカート20を固定した状態、(c)はカート本体40を収納庫本体10から離間させた状態を示す。図5及び図6に基づいて、収納庫本体10の収納室11にラック50を収納する手順を説明する。
図5(a)及び図6(a)に示されるように、床面100に静置された収納庫本体10に対して、食材が載置されたラック50を支持しながら、作業者がカート20を押して移動させることにより、ラック50が収納室11の開口部12に向け進入する。本実施形態の床面100は勾配があり、例えばカート20の進入方向に対して上り坂となっているため、カート20は床面100に対して水平に載置された収納庫本体10に対してやや傾いた状態(例えば1°)にある。
図5(b)に示されるように、カート20の前輪45は傾斜部材80に乗り上げ、傾斜面81からカート台70のレール本体71上を走行して、ラック50が収納室11内の所定の位置まで入って停止する。収納室11に対してカート20が進入した状態において、前輪45はレール本体71上に配置され、後輪46はレール本体71の手前であって傾斜部材80の上方の位置において停止する。
そして、図5(c)及び図6(b)に示すように、ロック部材47が下方に移動しカート本体40の後輪46側のベース部44を持ち上げ、後輪46を床面100から離間した状態とする。即ち、作業者がロック部材47を下方向に移動してロック固定台75に当接して押えるようにすると、ロック部材47はカート台70に対してカート20の移動を制限し、カート20は、床面100に対して相対的に所定の位置に固定される。
さらにロック部材47が下方に移動すると、後輪46が前輪45と同じ高さとなるまで傾斜部材80の傾斜面81から浮き上がり、前輪45の2箇所とロック部材47の1箇所の3点で支持される。このときロック部材47は、ベース部44が水平な状態となるまで後輪46側が持ち上がるように調整されている。
そしてロック部材47で固定されたカート20は、水平状な状態で固定されラック50も水平な状態となる。収納室11内のラック載置枠17と互いに平行な状態となるため、操作レバー49の操作により可動フック41を下げると、ラック載置枠17と平行な状態のままラック50を下降させ、ラック載置枠17上に静かに載置することができる。
さらに操作レバー49で支持軸48を回転させ可動フック41を下げると、ラック50から完全に離間した状態となる。ロック部材47をロック固定台75から上方に移動させロック状態を解除すると、後輪46が傾斜部材80まで下降して、カート本体40を収納庫本体10から引き出すことができる。そして開閉扉13を閉めることで、食材とともにラック50を収納室11内に収納した状態となる(図6(c)参照)。
以上がラック50を収納する手順であるが、ラック50を収納室11から搬出する手順は、開閉扉13を開き、可動フック41を下げた状態でカート本体40を収納庫本体10の所定位置まで差し込む。前輪45がカート台70に乗りロック部材47を下降させると、ラック支持部43が垂直な状態となり、可動フック41及び保持部42がラック50の上端部と下端部にそれぞれ接近した状態でカート本体40が固定される。操作レバー49で可動フック41を上げるとラック50の上部を引っ掛け、ラック載置枠17からラック50が上昇する。そして、ロック部材47のロック状態を解除すると、後輪46が下降しカート本体40と共に収納室11からラック50を引き出すことができる。
ロック固定台75は、床面100に代りロック部材47を下方から支持する部材として機能している。ロック部材47の上下移動において、例えばロック部材47にロック部材用レバーが取り付けられ、当該ロック部材用レバーを下方に押すことによりロック部材47が下方向に移動しロック状態としても良い。さらに解除レバーを備え、解除レバーの操作によりロック部材47を上方に移動させロック状態を解除するようにしても良い。
ロック固定台75が存在しない場合であっても、ロック部材47を床面100に対して直接接触させる事も可能であり、床面100の勾配など設置状況に応じて高さ調整を適宜行い、カート20の水平な状態を達成することができる。しかし、予めロック固定台75を設けると、いかなる設置状況においてもレール本体71とロック固定台75との高さ方向の距離を所定の大きさに規定することができる。つまり、水平状態となったベース部44からロック固定台75までの距離が常に一定となり、ロック部材47の高さも所定の高さにそろえることができる。したがって、カート20と床面100までの距離に応じてロック部材47の高さ調整を個別のカート20毎にする必要がなくなり、複数のカートのうち、どのカートを進入させても容易に水平な状態で固定することができる。
ロック固定台75はレール本体71と一体化されているため、清掃時などにレール本体71と共にカート台70全体を引き出すことができ、清掃性が向上し、また載置時もスムーズに行うことができ、作業効率が向上する。また、カートガイド60のレール載置面62aは、収納庫本体10と常に平行であるため、レール載置面62aにカート台70を載置するだけでレール本体71が水平となり、調整する必要がなく、容易に載置することができる。
また、断面L字状のガイド部材61の内面61a(図3(b)参照)がガイド面となり、カート20のベース部44を案内するためにカート20の左右のズレが調整され、カート20は安定してカート台70上を走行できる。この結果、カート20を開口部12に衝突させることなく円滑に収納室11に対して進入及び退避させることができる。
本実施形態では、カートガイド60のガイド部材61が、開閉扉13を開いた状態の収納庫本体10の前面から突出し傾斜部材80の上部まで位置している(図6(a)参照)。このためガイド部材61は、カート20が開口部12を通過する前からカート20の左右のズレを防止し、カート20を誘導するように機能する。このとき、レール本体71の両側のガイド部72が、レール本体71を補強するとともに、カート20の前輪45を進行方向に向けるようガイドする役割を果たす。
尚、本実施形態では傾斜部材80は収納庫本体10の開口部12の下方に位置している(図1、2参照)。よって、ラック50が開口部12を通過する際に傾斜部材80の傾斜面81に前輪45が載り、ラック50が持ち上がった状態となるため、ラック50は開口部12の下端に衝突することなくスムーズに通過することができる。
以上により、本実施形態の食材貯蔵装置1は、床面100に勾配がある場合でも、ロック部材47で固定することで後輪46を床面100から離間した状態となり、収納庫本体10の収納室11内でカート20、ひいてはラック50を水平面に対して垂直な姿勢にしてラックをスムーズに操作することができる。また、2つの前輪45とロック部材47との3点支持となるため、後輪46の左右で高さが異なる床面100の場合でも、4点で支持するよりカート20を安定した状態で水平に保持することが可能となる。
さらに前輪45がカート台70に乗った状態で後輪46を浮かして固定するため、カート台70の水平方向の長さを縮小することができ、収納庫本体10からのカート台70の前方への突出量を抑え、全体として省スペース化を図ることができる。特に収納庫本体10前のスペースを有効利用することが可能となる。
尚、本実施形態では、カート20が収納庫本体10の所定の位置に固定された状態で、後輪46が傾斜面81の上方の位置において傾斜部材80から離間した状態をとっている。しかしながら、カート台70の水平方向の長さによっては、必ずしも後輪46が傾斜面81の上方の位置において停止するわけではない。少なくとも前輪45がレール本体71に乗っていればよく、例えばカート台70の長さが図示のものに比べて短くなり、カート台70の全体が収納庫本体10の下方に配置されることもある。このような形態においては、カート20が固定された際にその後輪46がカート台70(傾斜部材80)の手前の床面100上において停止し、傾斜部材80は停止した前輪45と後輪46の間に位置する状態となる。
図7は、食材貯蔵装置1の第2の実施形態である。図7は、食材貯蔵装置1の下部のみを示す模式図で、図7に基づいて第2の実施形態を説明する。
第2の実施形態は、カート台70の傾斜部材80をレール本体71の両端に接続したパススルータイプの食材貯蔵装置1である。パススルータイプの収納庫本体10は、収納室11の開口部12を前後両面に設け、前後どちらからでもカート20を進入させることができる。図7では、図面左側から進入するカート20を実線で示し、図面右側から進入するカート20を破線で示している。また、カート台70のロック固定台75も両側に配置される。その他の構造は、第1の実施形態と同様であり、前後どちらの開口部12からカート20が進入しても、ロック部材47が下方に移動すると、カート20は水平な状態で固定されるようになる。
図8は、食材貯蔵装置1の第3の実施形態を示す側面図で、(a)はカート20を収納庫本体10に進入させる前の状態、(b)はカート20を収納庫本体10に進入させた状態である。図8に基づいて、第3の実施形態を説明する。
第1の実施形態と異なる点は、カート本体40のラック支持部43のベース部44からの高さが第1の実施形態に比較して低く、かつラック50の底面と一体化するラック台43bが形成されている所謂ロールインカートタイプのカート20になっていることである。即ち、第1の実施形態に示した可動フック41及び保持部42は設けられておらず、カート本体40とラック50は一体となって、ラック50が収納室11に進入する。開閉扉13を閉める時にラック支持部43が収納庫本体10から突出しないように、収納室11の開口部12の底部に切欠部11aが設けられている。収納庫本体10及びカート台70は、第1の実施形態と同様であり、カート台70に乗りラック50を収納室11に収納したカート20は、ロック部材47の下方移動により、水平な状態で固定される。そして収納室11内に食材を収容している間、カート本体40は離脱せずカート台70に固定された状態のままとなる。
本実施形態の食材貯蔵装置1は、パススルータイプ、ロールインカートタイプ、等、種々のタイプに適用可能である
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
本発明に係る食材貯蔵装置は、勾配のある床面などに設置可能であり、省スペースの設置を望む分野に適用可能である。
1 食材貯蔵装置
10 収納庫本体
11 収納室
12 開口部
13 開閉扉
14 操作パネル
15 機械室
16 脚部
20 カート
40 カート本体
41 可動フック
42 保持部
43 ラック支持部
44 ベース部
45 前輪
46 後輪
47 ロック部材
50 ラック
60 カートガイド
61 ガイド部材
62 装着部
62a レール載置面
63 連結金具
70 カート台
71 レール本体
72 ガイド部
73 連結枠
74 アジャストボルト
75 ロック固定台
80 傾斜部材
81 傾斜面
82 傾斜面ガイド部

Claims (6)

  1. 床面上に設置されることになる食材貯蔵装置であって、
    食材の配置部を有して前記食材を貯蔵可能な収納室と、前記床面と前記収納室の室外底面との間に隙間をあけて前記収納室を保持することになる伸縮自在な脚部と、を有する収納庫本体と、
    前輪及び後輪が設けられたベース部と、前記ベース部を前記隙間に対して進入及び退避させることによって前記食材を前記収納室に配置及び取り出し可能に構成されたカートと、
    前記隙間に配置されるカート台であって、当該カート台が有する案内面に前記ベース部が載せ置かれることによって前記食材を前記収納室まで案内可能なカート台と、
    を備える食材貯蔵装置であって、
    前記カート台は、
    前記収納室の前記配置部の上面と当該カート台の前記案内面とが平行であるように、前記収納庫本体から延びる連結金具によって前記隙間に配置される、
    食材貯蔵装置。
  2. 請求項1に記載の食材貯蔵装置であって、
    前記連結金具は、
    前記収納室の前記室外底面から前記隙間に向けて延び、
    前記カート台は、
    前記連結金具に保持されて前記隙間に吊り下げられた状態となる、
    食材貯蔵装置。
  3. 請求項2に記載の食材貯蔵装置において、
    前記連結金具は、
    前記収納室の前記室外底面と平行な載置面を有し、
    前記カート台は、
    前記載置面に載せ置かれる、
    食材貯蔵装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の食材貯蔵装置であって、
    前記収納室の前記室外底面に取り付けられて、前記カート台の前記案内面に前記ベース部が載せ置かれるように前記ベース部の位置を規制する、ガイド部を、更に備え、
    前記連結金具は、
    前記ガイド部に取り付けられる、
    食材貯蔵装置。
  5. 請求項1~4の何れか一項に記載の食材貯蔵装置において、
    前記カート台は、
    前記案内面を有するレール本体と、前記レール本体の一端に接続されて前記床面に向けて傾斜して延びる傾斜面を有する傾斜部材と、を有する、
    食材貯蔵装置。
  6. 請求項1~請求項5の何れか一項に記載の食材貯蔵装置において、
    前記脚部は、
    前記床面の勾配にかかわらず前記収納室の前記室外底面が水平に保たれるように調節され、前記収納室を保持する、
    食材貯蔵装置。
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