JPH04253637A - 育苗台車用運搬台車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、育苗箱を収容した育
苗台車を運搬する台車に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、育苗箱を一枚づつ上下に所定の間
隔で収容する棚部を設け、下側に転動輪を設けて移動自
在にした育苗台車があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来からある育苗台車
は、播種された育苗箱を棚部に収容して、その台車を出
芽室に移動して出芽させ、そして緑化室に移動して緑化
させて育苗するのに用いられ、育苗ハウス内の移動に関
しては便利であった。しかし育苗完了後、育苗箱を移植
する圃場へ運搬するには、トラック等の運搬車で運搬さ
れるが、育苗台車はクレーン設備などがなければ運搬車
の荷台に載せることはできない。そのため、運搬車の荷
台に設置した専用の棚などに育苗台車から一箱一箱育苗
箱を積み替えて載せなければならなかった。このように
、育苗ハウスから移植圃場までの苗箱を運搬には、比較
的多くの作業工数が費やされており、また、それを省く
のにクレーン等の高価な設備が必要とされていた。よっ
て、育苗箱の運搬に関し低コストで省力化を図ることは
、育苗作業〜移植作業の省力化、そして低コスト農業を
押し進めるための一つの課題となっている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は、育苗箱Ｃ…を一枚づつ上下に所定の
間隔で収容する棚部Ｓ…を設けた育苗台車Ｐを載置でき
る台座１の下側に転動輪２…を設け、該転動輪２…の位
置を上下調節可能に設けたことを特徴とする育苗台車用
運搬台車とした。

【０００５】

【実施例】一実施例としての育苗台車用運搬台車の具体
構成を、第１図〜第３図に示す。図中の１は台座で、前
後に並行する台座縦フレーム１ａ、１ａとその両端部に
固着する台座横フレーム１ｂ、１ｂからなり、台座縦フ
レーム１ａ、１ａ上にはレール１ｃ、１ｃが固着されて
いる。このレール１ｃ、１ｃに沿って育苗台車Ｐの転動
輪Ｗ…を転がして育苗台車Ｐを移動させれば、台座１上
に育苗台車Ｐを載せることができる。

【０００６】２、２、２、２は転動輪で、前記台座１の
左右両側に計４個設けられている。前記台座横フレーム
１ｂ、１ｂの左右両端部に連結フレーム３、３、３、３
が上方に立ち上がって固着され、その連結フレーム３…
の左右それぞれ側で上端部を連結するように支持フレー
ム４、４が固着されている。この左右の支持フレーム４
、４に転動輪２…の上下移動軸５、５、５、５が上下に
貫通し、その軸５…の下端に転動輪２…がそれぞれ取り
付けられている。前側の左右の転動輪２、２はキャスタ
ーになっている。

【０００７】転動輪２…の上下位置を調節して台座１を
上下させるには、前記上下移動軸５…を支持フレーム４
、４に対して同時に上下動させることで可能となる。 上下移動軸５…の上下動操作は、右側に配設されたハン
ドル６を回転させることで操作できるようになっている
。ハンドル６を回転させると、伝動ケース７内のウォー
ムギヤ８が回転し、それと噛み合ってギヤ９が回転する
。ギヤ９の回転軸１０は支持フレーム４を貫通し連結フ
レーム３の中を通って台座横フレーム１ｂまで延びてい
る。回転軸１０の回転により支持フレーム４内で右移動
軸伝動スプロケット１１が一体的に回転し、チェンを介
して右側の上下調節筒１２、１２に固着のスプロケット
１２ａ、１２ａが連動回転する。左側の上下移動筒１２
、１２への伝動は、回転軸１０の回転により台座横フレ
ーム１ｂ内で伝動スプロケット１３が一体的に回転し、
台座横フレーム１ｂ内のチェンを介して右側の伝動スプ
ロケット１４が連動回転し、そして伝動軸１５を介して
左移動軸伝動スプロケット１６からチェンを介して左側
の上下調節筒１２、１２に固着のスプロケット１２ａ、
１２ａが連動回転する。上下調節筒１２…は内周面がネ
ジ加工され、上下移動軸５…の外周面に施されたネジ部
と噛み合っている。ハンドル６の回転方向に従い、左右
の全ての上下調節筒１２…が一方向に回転し、上下移動
軸５…が同時にネジ部に導かれて上方或は下方に移動す
る。台座１が地面に接地するまで転動輪２…を上方に移
動させることができる。

【０００８】このように構成した育苗台車用運搬台車を
用い、以下のようにして育苗台車Ｐ…をトラックＴの荷
台に積み込み移植圃場に運搬していく。まず、棚部Ｓ…
に育苗箱Ｃ…を一枚づつ上下に所定の間隔で収容した育
苗台車Ｐは、育苗を終えたら、育苗ハウスの外に移動す
る。そしてトラックＴの近くで、前述の構成の育苗台車
用運搬台車の上に育苗台車Ｐを載せる。このとき、第４
図のように、運搬台車はハンドル６を操作して台座１が
地面に接地するまで下げておき、レール１ｃ、１ｃ内を
育苗台車Ｐの転動輪Ｗ…通るようにして育苗台車Ｐを移
動させて載せる。また、台座１の前側の横フレーム１ｂ
には載せられた育苗台車Ｐが移動中に前から落ちないよ
うに前ガード１７を事前に取り付けておき、育苗台車Ｐ
を載せた後は後側の台座横フレーム１ｂに取っ手１８ａ
付きの後ガード１８を取り付ける。

【０００９】次に、ハンドル６を操作して運搬台車の転
動輪２…を下方に移動させて台座１を上動させ、トラッ
クＴの荷台まで移動する。そして、第５図のように、運
搬台車を、台座１のレール１ｃ、１ｃがトラックＴの荷
台の高さと同じになるようにハンドル６で上下位置調節
する。それから、前記前ガード１７を取り外して育苗台
車ＰをトラックＴの荷台に向けて押し出せば、簡単に育
苗台車ＰをトラックＴに積み込むことができる。

【００１０】以上のように、簡易な構成の運搬台車で、
育苗ハウスで育苗された育苗箱Ｃ…を収容した育苗台車
Ｐ…をそのままトラックＴに簡単に積み込むことができ
るので、育苗ハウスから移植圃場への育苗箱Ｃ…の運搬
作業の省力化を図ることができ、育苗作業〜移植作業の
省力化、そして低コスト農業を押し進めることができる
。

【００１１】ところで、播種後一週間程度の乳苗状態で
水田圃場に移植する乳苗移植法が最近注目されているが
、この乳苗移植法による省力化の利点を妨げる一つの要
因として苗箱の運搬作業があげられている。乳苗移植法
では、播種された育苗箱は育苗台車に収容されると、積
み替えることなく乳苗までその台車で育苗される。その
育苗台車を、以上のような簡易な構成の運搬台車でその
ままトラックに積み込めるので、育苗−移植作業に対し
トータルとして省力化、低コスト化を図ることができ、
乳苗移植法の実用化を大きく押し進めることができる。

【００１２】尚、第６図〜第８図に示されるように、育
苗台車を運搬するための別の運搬台車を用いないで、育
苗台車Ｐ’の転動輪１９…を上下位置調節可能にする構
成も当然考えられる。この育苗台車Ｐ’は、トラックＴ
の荷台を跨ぐようにして移動させたら、ハンドル２０で
転動輪１９…の支持フレーム２１…を回動させて棚部Ｓ
’…をトラックＴの荷台上に載せ、転動輪１９…は地面
から上方に持ち上げた状態にして、積み込むことができ
る。ハンドル２０の回転により、ネジ式の伸縮アーム２
２…を伸縮させることができる構成となっている。

【００１３】また、第９図のように転動輪２３…を設け
た育苗台車２４の棚部２５の各棚に潅水用の散水パイプ
２６を配索し、そのパイプ２６とポンプ２７からの送水
パイプ２８とを連結取り外し自在にした乳苗用の育苗台
車を使用すれば、前記の乳苗移植法の実用化に大いに役
立つ。

【００１４】

【発明の作用効果】育苗された育苗箱Ｃ…を、育苗台車
Ｐから運搬車Ｔに一枚づつ積み替えることなく、簡易な
構成の台車によって育苗箱Ｃ…を多数収容した育苗台車
Ｐをそのまま運搬車Ｔの荷台に積み込むことができる。 これにより、育苗ハウスから移植圃場への育苗箱Ｃ…の
運搬作業の省力化を低コストで図ることができ、全体と
しての育苗作業〜移植作業の省力化、そして低コスト農
業を押し進めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】育苗台車用運搬台車の一部断面側面図である。

【図２】育苗台車用運搬台車の一部断面正面図である。

【図３】育苗台車用運搬台車の平面図である。

【図４】育苗台車用運搬台車の一使用状態を示す説明図
である。

【図５】育苗台車用運搬台車の一使用状態を示す説明図
である。

【図６】別の育苗台車の使用状態を示す側面図である。

【図７】別の育苗台車の使用状態を示す背面図である。

【図８】別の育苗台車の要部を示す斜視図である。

【図９】別の育苗台車を示す斜視図である。

【符号の説明】

Ｃ：育苗箱 Ｓ：育苗台車の棚部 Ｐ：育苗台車 １：育苗台車用運搬台車の台座 ２：育苗台車用運搬台車の転動輪

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　育苗箱Ｃ…を一枚づつ上下に所定の間
   隔で収容する棚部Ｓ…を設けた育苗台車Ｐを載置できる
   台座１の下側に転動輪２…を設け、該転動輪２…の位置
   を上下調節可能に設けたことを特徴とする育苗台車用運
   搬台車。