JP3932001B2 - 苗木生産システム - Google Patents
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
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- Y02A40/25—Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
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- Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、さまざまな樹種の苗木を生産する苗木生産システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
木造住宅において、製品の工業化・施工の合理化等が必要なことは言うまでもなく、前者においては、柱、梁といった軸組部材の製造を乾燥からプレカットに至るまで一貫して工場で行う、後者においては住宅全体をプレハブ化するといった手段で工業化や合理化が進められてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、軸組部材の材料になる木材そのものを生産する工程においては、所定の樹種から種子を採取する作業から始まって、該種子の播種、発芽までの手入れ、発芽後の苗木作り、植林といった流れで行われるが、基本的には露地栽培で行われるため、苗木の生産性は、種子の豊凶や天候に大きく左右され、生産性向上にはおのずと限度があるとともに、季節労働であるために労働力を確実に確保することが難しく、それらの結果として苗木の生産コストが高くなってしまうという問題を生じていた。
【0004】
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、木材生産工程のうち、植林に至るまでの工程における合理化を図ることが可能な苗木生産システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の苗木生産システムは請求項1に記載したように、所定の親木を管理する親木管理場と、該親木から採穂された穂木を挿し付けて育苗する自動灌水設備を備えた屋内育苗施設と、該屋内育苗施設にて発根した苗木を屋内環境にて養生する屋内置場と、該屋内置場にて養生された苗木を屋外環境にてさらに養生する屋外置場と、前記屋内育苗施設から前記屋内置場を経て前記屋外置場に至る経路に沿って敷設された走行レール上を走行する搬送台車とを備えるとともに、前記屋内育苗施設、前記屋内置場若しくは前記屋外置場に設置された支持架台との間で前記苗木が並べられた搬送用可動ベンチを積み替える載せ替え機構を前記搬送台車に備えた苗木生産システムであって、
前記載せ替え機構は、架け渡し部材と該架け渡し部材を水平姿勢と鉛直姿勢との間で回動させるレバーとで構成してあるとともに、前記レバーを用いて前記架け渡し部材を前記支持架台の上に架け渡し、該支持架台に載せられた前記搬送用可動ベンチを前記架け渡し部材の上で摺動させながら前記搬送台車側に水平移動させて前記搬送台車に載せ替え、載せ替え終了後、前記レバーを用いて前記架け渡し部材を起こすようになっているものである。
【0014】
本発明の苗木生産システムにおいては、まず、山林、苗畑等から親木を選抜し、これを親木管理場に移植して管理する。
【0015】
親木を移植する際、該親木を精英樹を含む選抜品種から選択するならば、実生苗(種子から育てた苗木)でしばしば見られるような変種奇形苗の発生を未然に防止することが可能となる。
【0016】
また、親木を管理する際、該親木を低台仕立てにて維持管理するならば、横方向に若い芽がたくさん出てくるので採穂時の作業性が向上するとともに、採穂された穂木が若い芽であるがゆえに、枝性、すなわち枝のごとく水平に伸びてしまう性質が残る可能性が少なくなり、より優れた苗木を育てることが可能となる。ここで、低台仕立てとは、親木が上方に伸びるのを制限する、すなわち、地上高を例えば1m程度に制限することを言う。
【0017】
次に、親木から所定の植栽計画に基づいて採穂を行う。穂木の採穂は、枝性ができるだけ残らないようにするのがよいが、特に、親木からの採穂を該親木の幼齢期に行うようにすれば、穂木に枝性が残る可能性が低くなる。
【0018】
次に、採穂された穂木の挿し付けを行うとともに、挿し付けされた穂木を自動潅水設備を備えた屋内育苗施設にて温湿度管理して育苗する。このようにすると、季節とは関係なく通年にわたって穂木からの発根が促進される。
【0019】
次に、屋内育苗施設にて発根した苗木を所定の方法で養生する。
【0020】
苗木の養生をどのようにするかは任意であるが、屋内置場及び屋外置場にて例えば3ヶ月程度ずつ順次行うようにすれば、従来の露地ポット苗と同等に出荷できる状態となる。
【0021】
また、苗木を搬送用可動ベンチに並べるとともに該搬送用可動ベンチを所定の搬送台車に載せた状態にて屋内置場及び屋外置場へと順次搬送するようにするならば、苗木を搬送する際の作業性が改善される。
【0022】
さらに、搬送台車で搬送するにあたり、前記屋内育苗施設から前記屋内置場を経て前記屋外置場に至る経路に沿って走行レールを敷設し、該走行レール上を搬送台車が走行できるようにしておけば、苗木搬送の作業はさらに改善される。
【0023】
ここで、例えば屋内育苗施設の支持架台に載せられた搬送用可動ベンチを例えば二人の作業員が手で持って搬送台車に積み込むとともに、これを屋内置場にてやはり二人の作業員で屋内置場の支持架台に積み降ろすようにしてもよいが、前記屋内育苗施設、前記屋内置場若しくは前記屋外置場に設置された支持架台との間で前記苗木が並べられた搬送用可動ベンチを積み替える載せ替え機構を前記搬送台車に備えておけば、搬送用可動ベンチの積み替えをスムーズに行うことが可能となるとともに、必要な労力も大幅に軽減される。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る苗木生産システムの実施の形態について、添付図面を参照して説明する。なお、従来技術と実質的に同一の部品等については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0025】
図1は、本実施形態に係る苗木生産システムを示した全体図である。同図でわかるように、本実施形態に係る苗木生産システムは、ヒノキである親木を管理する親木管理場としての採穂園1と、該親木から所定の植栽計画に基づいて採穂を行うとともに採穂された穂木を挿し付けて育苗する自動潅水設備を備えたミストハウスと呼ばれる屋内育苗施設2と、該屋内育苗施設にて発根した苗木を屋内環境にて養生するグリーンハウスと呼ばれる屋内置場3と、該屋内置場にて養生された苗木を屋外環境にてさらに養生する屋外置場4とを備える。
【0026】
図2(a)は、親木11が管理された採穂園1を側面図で示したものであり、同図でわかるように、親木11は、その地上高Hを1〜1.2m程度に切り揃えた、いわゆる低台仕立てとしてある。
【0027】
図2(b)は、自動潅水設備12を備えた屋内育苗施設2を内部縦断面図で示したものであり、同図(c)は、(b)のB―B線方向から見た矢視図である。これらの図でわかるように、屋内育苗施設2には、丸パイプで組み立てられた支持架台14を据え付け、その上に搬送用可動ベンチ13を水平移動自在に載せるようになっている。ここで、搬送用可動ベンチ13は、アルミ等で形成されたトレイ状の箱体として構成してあり、その内部には親木11から採穂された穂木15を例えばプラグトレイ方式やポリポット方式で挿し付けたものを多数並べることができるようになっている。
【0028】
また、屋内育苗施設2には、支持架台14の側方地表面に舗装路面5を形成するとともに該路面に走行レール6を敷設してあり、搬送用可動ベンチ13を搬送するためのカートと呼ばれる搬送台車16の車輪17を走行レール6に嵌め込むことによって、該走行レールに沿って搬送台車16をスムーズに走行させることができるようになっている。
【0029】
なお、走行レール6は、図1(b)の全体平面図でよくわかるように、屋内育苗施設2から屋内置場3を経て屋外置場4に至る経路に沿って舗装路面5ととともに形成してある。
【0030】
ここで、屋内置場3や屋外置場4にも屋内育苗施設2に据え付けられた支持架台14と同様の支持架台が据え付けてあり、該支持架台の上に搬送用可動ベンチ13を水平移動自在に載せることができるようになっている。
【0031】
搬送台車16は、図3(a)の詳細図でよくわかるように、ピン22を介して載せ替え機構25を水平軸線廻りに回動自在に取り付けてあり、該載せ替え機構のレバー21を同図矢印の方向に倒すことによって、載せ替え機構25の架け渡し部材23を水平姿勢から鉛直姿勢へと回動させることができるようになっている。すなわち、搬送台車16は、同図(b)に示すように、レバー21を立てることによって、架け渡し部材23を屋内育苗施設2の支持架台14の上に架け渡し、しかる後に支持架台14に載せられた搬送用可動ベンチ13を架け渡し部材23の上を摺動させながら搬送台車側に水平移動させて同図(c)に示すように搬送台車16に載せ替え、載せ替え終了後は、レバー21を倒して架け渡し部材23を起こすことによって、搬送用可動ベンチ13の落下防止具としても使用することができるようになっている。なお、かかる搬送台車16に載せられた搬送用可動ベンチ13を別の支持架台に載せ替えるときには、上述したと逆の操作を行えばよい。
【0032】
なお、搬送台車16は、手押しで走行させるようにしてもよいし、内蔵された電動モータを駆動制御して前進、停止あるいは後退させながら適宜走行させるようにしてもよい。
【0033】
図4は、本実施形態に係る苗木生産方法の手順を示したフローチャートである。
【0034】
本実施形態の苗木生産システム及び方法においては、まず、山林、苗畑等から親木11を選抜し、これを採穂園1に移植して管理する(ステップ101)。
【0035】
ここで、親木11を移植する際には、精英樹を含む選抜品種からできるだけ選択するようにするとともに、選択された親木11を図2(a)に示したように低台仕立てにて維持管理する。低台仕立てとするにあたっては、親木11の地上高Hを例えば1〜1.2m程度に制限するのがよい。
【0036】
次に、採穂園1にて親木11から所定の植栽計画に基づいて採穂を行う(ステップ102)。穂木の採穂は、枝性ができるだけ残らないようにするため、親木が幼齢期にあるとき、例えば5年生以下のときに地上高1.2m程度以下のところで採穂するのがよい。
【0037】
次に、採穂された穂木の挿し付けを例えばプラグトレイ方式やポリポット方式で行って搬送用可動ベンチ13内に並べるとともに、これらを自動潅水設備12が備わった屋内育苗施設2にて温湿度管理して育苗する(ステップ103)。このようにすると、季節とは関係なく通年にわたって穂木からの発根が促進される。
【0038】
表1は、挿し付け後3ヶ月が経過したときの状況をさまざまな用土割合について試験した結果を示したものである。
【0039】
【表1】
同表でわかるように、挿し付け用の用土は、体積割合で赤玉土60%、ピートモス40%とするのが発根率の点で望ましい。
【0040】
表2は、穂長別の発根調査試験を行った結果を示したものである。
【0041】
【表2】
同表でわかるように、挿し付け用の穂木としては、25cm程度としたときが最も活着がよく発根率が高い。なお、25cmより長くすると、採集可能な穂が少なくなり、また採穂に時間がかかって効率が落ちるとともに、挿ししろが長くなるので、より多くの土、より大型のポットが必要となって不経済となり、好ましくない。
【0042】
次に、屋内育苗施設2にて発根した苗木15を搬送用可動ベンチ13に載せたままの状態で搬送用可動ベンチ13ごと搬送台車16に載せ替えて屋内置場3まで移動し、次いで、搬送用可動ベンチ13を屋内置場3の支持架台14と同様の支持架台(図示せず)に移し替える(ステップ104)。屋内置場3では、例えば3〜4ヶ月程度、屋内環境にて適宜水分供給、配合液肥の供給並びに保温を行いながら、苗木15を養生するのがよい。
【0043】
次に、屋内置場3にて養生された苗木15を搬送用可動ベンチ13に載せたままの状態で搬送用可動ベンチ13ごと搬送台車16に載せ替えて屋外置場4まで移動し、次いで、搬送用可動ベンチ13を屋外置場4の支持架台14と同様の支持架台(図示せず)に移し替える(ステップ105)。屋外置場4では、例えば3〜4ヶ月程度、自然環境下で適宜水分供給並びに配合液肥の供給を行いながら養生するのがよい。
【0044】
このように、屋内置場3、屋外置場4でそれぞれ3〜4ヶ月程度の養生を行えば、従来の露地ポット苗と同等に出荷できる状態となる。なお、出荷の時期は、例えば苗木15が40cm程度の長さになったときを目安とするのがよい。
【0045】
以上説明したように、本実施形態に係る苗木生産システム及び方法によれば、自動潅水設備12を備えたミストハウスと呼ばれる屋内育苗施設2にて穂木を育苗して苗木に育てるようにしたので、季節や天候に左右されることがなくなり、通年にわたって穂木の発根を促進させることが可能となる。
【0046】
そのため、育苗期間が短縮されて苗木の生産性が向上し、それに伴って育苗面積も従来の30%程度で済むとともに、露地栽培ではないため、苗木用畑を管理する必要もない。また、通年出荷が可能になって必要労働力が平準化され、労働力の確保が容易になるとともに、別の視点で見れば、出荷時期や出荷量に合わせた苗木の計画的生産が可能となる。
【0047】
すなわち、従来における苗木の生産方法は露地栽培を基本としていたため、播種、除草、消毒などの各作業がそのつど天候に左右されるとともに、天候によって発芽率や発根率あるいはその後の育ち方にばらつきが多く、そのため、生産効率を上げるにも限度があるとともに、育苗期間(植林可能な出荷状態となるまでの期間)にも2〜3年かかるのを余儀なくされていたが、本実施形態によれば、採穂された穂木を挿し付けてから約9〜10ヶ月で苗木を生産することが可能となる。
【0048】
なお、従来であれば、豊作時の種子を冷蔵保存して凶作時に使用していたが、本実施形態では、このような生産方法を採用しないため、冷蔵保存の必要がなくなるとともに、植林計画が種子結実の豊凶に左右されることもない。
【0049】
また、本実施形態によれば、親木11を移植する際、該親木を精英樹を含む選抜品種から選択するようにしたので、実生苗(種から育てた苗木)でしばしば見られるような変種奇形苗の発生を未然に防止することが可能となる。
【0050】
また、本実施形態によれば、選択された親木11を低台仕立てにて維持管理するようにしたので、横方向に若い芽がたくさん出てくることとなり、採穂時の作業性が向上するとともに、採穂された穂木が若い芽であるがゆえに、枝性、すなわち枝のごとく水平に伸びてしまう性質が残る可能性が少なくなり、より優れた苗木を育てることが可能となる。
【0051】
また、本実施形態によれば、親木11が幼齢期にあるときに穂木の採穂を行うようにしたので、穂木に枝性が残る可能性を低くすることが可能となる。
【0052】
また、本実施形態によれば、屋内置場3、屋外置場4でそれぞれ3〜4ヶ月程度の養生を行うようにしたので、苗木15を十分に養生させて従来の露地ポット苗と同等に出荷できる状態とすることが可能となる。
【0053】
また、本実施形態によれば、苗木15を、採穂された状態から出荷される状態まで一貫して同じ搬送用可動ベンチ13で育てることが可能となるので、床替えに伴う土壌管理が必要なくなるとともに、かかる搬送用可動ベンチ13の採用により省力化及び軽作業化を図ることができる。
【0054】
また、本実施形態によれば、苗木15を搬送用可動ベンチ13に並べるとともに該搬送用可動ベンチを搬送台車16に載せた状態にて屋内置場3及び屋外置場4へと順次搬送するようしたので、苗木15を搬送する際の作業性が改善される。特に、屋内育苗施設2から屋内置場3を経て屋外置場4に至る経路に沿って走行レール6を敷設し、該走行レール6に沿って搬送台車16を走行させるようにしたので、苗木15の搬送作業における効率が大幅に改善され、省力化や作業安全性に大いに寄与する。
【0055】
また、本実施形態によれば、屋内育苗施設2、屋内置場3若しくは屋外置場4に設置された支持架台14等との間で苗木15が並べられた搬送用可動ベンチ13を積み替える載せ替え機構25を搬送台車16に備えるようにしたので、搬送用可動ベンチ13の積み替えをスムーズに行うことが可能となるとともに、必要な労力も大幅に軽減される。
【0056】
ちなみに、苗木の生産本数を5万本とした場合の年間管理労力は、従来の露地栽培では300人工必要なのに対し、本実施形態による生産方法によれば、約180人工で足りる。
【0057】
本実施形態では、ヒノキを前提とした苗木生産システム及び方法を説明したが、挿し木によって増やせる樹種であれば、杉、ゴールドクレスト、シキミ、ヘデラといったものをはじめとしたさまざまな樹種について本発明を適用することができることは言うまでもない。
【0058】
なお、採穂された穂木の挿し付けを行う用土としては、杉の場合、体積割合で赤玉土40%、バーミキューライト20%、パーライト20%及びピートモス20%とするのが好ましく、以下同様に、ゴールドクレストでは、赤玉土50%、パーライト20%及びピートモス30%、シキミでは、鹿沼土50%、バーミキューライト30%及び砂20%、ヘデラでは、マサ土60%、ピートモス20%及びパーライト20%とするのが好ましい。
【0059】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係る苗木生産システムによれば、季節や天候に左右されることがなくなり、通年にわたって穂木の発根を促進させることが可能となる。そのため、育苗期間が短縮されて苗木の生産性が向上するとともに、通年出荷が可能になって必要労働力が平準化され、労働力の確保が容易になる。
【0060】
また、請求項1に係る本発明の苗木生産システムによれば、苗木の搬送作業における効率が大幅に改善され、省力化や作業安全性に大いに寄与するという効果も奏する。
【0061】
また、請求項1に係る本発明の苗木生産システムによれば、搬送用可動ベンチの積み替えをスムーズに行うことが可能となるとともに、必要な労力も大幅に軽減されるという効果も奏する。
【0068】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る苗木生産システムの図であり、(a)は側面図、(b)はA―A線方向から見た平面図。
【図2】本実施形態に係る苗木生産システムの各施設を示した図であり、(a)は親木管理場の側面図、(b)は屋内育苗施設の内部縦断面図、(c)は(b)のB―B線方向から見た矢視図。
【図3】本実施形態に係る搬送台車を示した図であり、(a)は、載せ替え機構の詳細図、(b)及び(c)はその作用を示した詳細図。
【図4】本実施形態に係る苗木生産方法の手順を示したフローチャート。
【符号の説明】
1 採穂園(親木管理場)
2 屋内育苗施設
3 屋内置場
4 屋外置場
6 走行レール
12 自動潅水設備
13 搬送用可動ベンチ
14、14b 支持架台
15 苗木
16 搬送台車
21 レバー
25 載せ替え機構
Claims (1)
- 所定の親木を管理する親木管理場と、該親木から採穂された穂木を挿し付けて育苗する自動灌水設備を備えた屋内育苗施設と、該屋内育苗施設にて発根した苗木を屋内環境にて養生する屋内置場と、該屋内置場にて養生された苗木を屋外環境にてさらに養生する屋外置場と、前記屋内育苗施設から前記屋内置場を経て前記屋外置場に至る経路に沿って敷設された走行レール上を走行する搬送台車とを備えるとともに、前記屋内育苗施設、前記屋内置場若しくは前記屋外置場に設置された支持架台との間で前記苗木が並べられた搬送用可動ベンチを積み替える載せ替え機構を前記搬送台車に備えた苗木生産システムであって、
前記載せ替え機構は、架け渡し部材と該架け渡し部材を水平姿勢と鉛直姿勢との間で回動させるレバーとで構成してあるとともに、前記レバーを用いて前記架け渡し部材を前記支持架台の上に架け渡し、該支持架台に載せられた前記搬送用可動ベンチを前記架け渡し部材の上で摺動させながら前記搬送台車側に水平移動させて前記搬送台車に載せ替え、載せ替え終了後、前記レバーを用いて前記架け渡し部材を起こすようになっていることを特徴とする苗木生産システム。
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