JP4458698B2 - 冷却貯蔵庫の棚装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、外箱と内箱間に断熱材を充填して成る断熱箱体の前記内箱内に貯蔵室を構成して成る冷却貯蔵庫の棚装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、食品などの要冷蔵物品を配送する際に使用される車載用の冷却貯蔵庫は、移動用の車輪を底面に備えており、交流電源が確保できる場合には冷却ユニットを運転して貯蔵室内を冷却し、配送車輌の荷台に積載されて搬送される際には、蓄冷剤と送風機によって貯蔵室内を冷却する方式が採られていた。
【0003】
図11に係る従来の車載用の冷却貯蔵庫100の断面図を示す。冷却貯蔵庫101は鋼板製の外箱102と内箱103間に断熱材104を発泡充填することにより構成された断熱箱体106から本体が構成されており、内箱103内を前面に開口した貯蔵室107とし、この前面開口はこの図では図示しない断熱扉にて開閉自在に閉塞している。
【0004】
また、断熱箱体106の底面四隅には移動用の車輪108・・・が取り付けられており、この車輪108・・・を利用して配送車輌の荷台への積み下ろしを行う。断熱箱体106の天面には機械室110が構成され、この機械室110内には冷却ユニット109の圧縮機111、凝縮器112及び凝縮器用送風機113などが設置されている。更に、貯蔵室107内には底板114の下側に冷却室141が構成され、この冷却室141内には冷却ユニット109の冷却器及び蓄冷剤(図では冷却器をE、蓄冷剤をRで示す)が設けられる。冷却室141の一端からはダクト板116と内箱103間に構成される吐出ダクト117が上昇して形成され、この吐出ダクト117上端の冷気吐出口118には冷気循環用の送風機119が取り付けられている。また、底板114の他端には冷気吸込口121が形成されている。
【0005】
冷却貯蔵庫101は配送基地などで交流電源が確保される際には前記圧縮機111が運転され、それによって冷却器Eにて冷却作用を発揮させる。この冷却器Eにより蓄冷剤Rが凍結されると共に、冷却器Eと熱交換した冷気は送風機119により吐出ダクト117内を吸い上げられ、冷気吐出口118から貯蔵室107内に吐出される。貯蔵室107内を循環して冷却した冷気は冷気吸込口121から再び冷却器Eに帰還する。
【0006】
一方、配送車輌に積載された状態では交流電源は確保できない。そこで、断熱箱体106には図示しないバッテリーが取り付けられており、このバッテリーには交流電源に接続されている間に充電が成される。そして、交流電源が断たれた場合には、このバッテリーの放電によって送風機119を運転し、蓄冷剤Rにて冷却された冷気を貯蔵室107内に前述同様に循環させて配送物品を冷却するものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、このような冷却貯蔵庫101の貯蔵室107内に図12に示すような棚124を架設する場合、棚124には比較的大きな荷重が加わると共に、棚124自体の強度向上のために棚124の重量も大きくなるため、それらの重量に耐えられるように、断熱箱体106の製造時に図13に示す如く内箱103の断熱材104側にナット板126、127を予め埋設しておく。そして、このナット板126、127に貯蔵室107側から棚受け金具128、129をネジ131にて固定し、各棚受け金具128、129に棚124を取り付けるものであった。尚、132は吐出ダクト117の間隔を保持するためのスペーサである。
【0008】
このように、ナット板126、127は予め断熱箱体106の製造時に埋め込む必要がある。また、内箱103は通常比較的薄い鋼板にて構成されるため、図14に示すように単に棚受け金具128、129を内箱103にネジ131で止めする場合には強度不足となる。そこで、このようなナット板を有しない冷却貯蔵庫に後付で棚124を架設する際には、棚受け金具自体を大きく強度の強いものにしたり、更に、ネジ止め箇所を大幅に増やす必要が生じ、重量の増加やコストの高騰を引き起こしてしまう問題があった。
【0009】
本発明は、係る従来の技術課題を解決するために成されたものであり、冷却貯蔵庫に後付けで棚を架設する際にも容易に取り付けられ、且つ、所要の強度も確保できる棚装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の棚装置は、外箱と内箱間に断熱材を充填して成る断熱箱体と、前記内箱内に構成された貯蔵室を備えた冷却貯蔵庫に採用され、前記貯蔵室の隣接する隅角部にそれぞれ位置する支柱部、及び、両支柱部の上下方向における中間位置間を連結する棚受け部を一体に有し、前記貯蔵室内の隅角部に沿って対向して配置される一対のフレーム部材と、該フレーム部材に着脱自在に係合し、両フレーム部材の支柱部間を相互に連結する連結部材と、前記フレーム部材の前記棚受け部に着脱自在に係合し、両フレーム部材の棚受け部間に渡って前記貯蔵室内に架設される棚部材とを備え、前記各部材は前記貯蔵室の開口から当該貯蔵室内に挿入可能な寸法を有し、前記フレーム部材は前記貯蔵室内に収納された状態で、その端部が当該貯蔵室の内面に近接すると共に、前記フレーム部材の支柱部及び棚受け部は略直線状を呈し、該棚受け部は両支柱部の対向する面を相互に連結するかたちとされて各支柱部と同一平面上に位置し、前記棚部材は、前記棚受け部が進入可能な間隔を存して設けられた複数の桟部材と、前記支柱部及び棚受け部に着脱自在に係合可能なジョイントを有していることを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、外箱と内箱間に断熱材を充填して成る断熱箱体と、前記内箱内に構成された貯蔵室を備えた冷却貯蔵庫の棚装置であって、前記貯蔵室の隣接する隅角部にそれぞれ位置する支柱部、及び、両支柱部の上下方向における中間位置間を連結する棚受け部を一体に有し、前記貯蔵室内の隅角部に沿って対向して配置される一対のフレーム部材と、該フレーム部材に着脱自在に係合し、両フレーム部材の支柱部間を相互に連結する連結部材と、前記フレーム部材の前記棚受け部に着脱自在に係合し、両フレーム部材の棚受け部間に渡って前記貯蔵室内に架設される棚部材とを備え、前記各部材は前記貯蔵室の開口から当該貯蔵室内に挿入可能な寸法を有し、前記フレーム部材は前記貯蔵室内に収納された状態で、その端部が当該貯蔵室の内面に近接すると共に、前記フレーム部材の支柱部及び棚受け部は略直線状を呈し、該棚受け部は両支柱部の対向する面を相互に連結するかたちとされて各支柱部と同一平面上に位置し、前記棚部材は、前記棚受け部が進入可能な間隔を存して設けられた複数の桟部材と、前記支柱部及び棚受け部に着脱自在に係合可能なジョイントを有しているので、冷却貯蔵庫の貯蔵室内に開口から各部材を挿入し、冷却貯蔵庫自体を加工すること無く後付で棚部材を容易に架設し、また、不要な場合には分解して簡単に取り出すことができるようになる。
【0012】
特に、棚部材が係合するフレーム部材は、貯蔵室内の隅角部に沿って設けられ、連結部材にて相互に連結されるので、強度も十分に確保することができるようになり、重量の大きい物品の収納にも支障が生じることもない。また、フレーム部材はその端部が貯蔵室の内面に近接するので、冷却貯蔵庫が請求項3の如き車載用であって、搬送時に振動や衝撃が比較的大きく加わるものであっても、各部材が貯蔵室内で位置ずれしたり、分解してしまう不都合が生じなくなる。
【0013】
また、前記フレーム部材は、前記貯蔵室の隣接する隅角部にそれぞれ位置する支柱部と、両支柱部の上下方向における中間位置間を連結する前記棚受け部とを一体に備え、一対の前記フレーム部材が前記貯蔵室内に対向して配置されると共に、前記連結部材は、前記両フレーム部材の支柱部間を連結し、前記棚部材は、前記両フレーム部材の棚受け部間に渡って架設されるようにしたので、一対のフレーム部材を貯蔵室内に対向して配置し、連結部材を係合させて連結して棚部材を取り付けるだけで、貯蔵室内の上下方向の中間位置に棚部材を容易に架設することができるようになるものである。
【0014】
更に、前記フレーム部材の支柱部及び棚受け部は略直線状を呈し、該棚受け部は両支柱部の対向する面を相互に連結するかたちとされて各支柱部と同一平面上に位置し、前記棚部材は、前記棚受け部が進入可能な間隔を存して設けられた複数の桟部材と、前記支柱部及び棚受け部に着脱自在に係合可能なジョイントを有しているので、棚部材を架設する必要がない場合には棚受け部から外し、貯蔵室の内面に沿った状態でフレーム部材間に渡り係合させることで、貯蔵室内の収納容積に殆ど影響与えない状態で、棚部材を格納することが可能となる。これにより、棚部材を紛失する不都合も回避されると共に、棚部材の桟部材間に棚受け部が進入できるので、フレーム部材の自由な位置に棚部材を係合させることができるようになり、格納作業も容易となるものである。
【0015】
請求項2の発明の冷却貯蔵庫の棚装置は、上記において前記フレーム部材は、前記両支柱部の下端部間を連結する連結部を一体に備えることを特徴とする。
【0016】
請求項2の発明によれば、上記に加えて前記フレーム部材は、前記両支柱部の下端部間を連結する連結部を一体に備えるので、フレーム部材自体の強度を向上させ、且つ、貯蔵室内における設置状態も安定させることができるようになるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明を適用する冷却貯蔵庫1の斜視図、図2は冷却貯蔵庫1の断面図、図3は本発明の棚装置24の分解斜視図である。
【0018】
実施例の冷却貯蔵庫1は、食品などの要冷蔵物品を配送するために配送車輌の荷台に積載される車載用の冷却貯蔵庫であり、鋼板製の外箱2と内箱3間に断熱材4を発泡充填することにより構成された断熱箱体6から本体が構成されている。そして、この内箱3内を前面に開口した貯蔵室7とし、この前面開口は断熱扉5、5にて開閉自在に閉塞している。
【0019】
また、断熱箱体6の底面四隅には移動用の車輪8・・・が取り付けられており、この車輪8・・・を利用して配送車輌の荷台への積み下ろしを行う。断熱箱体6の天面には機械室10が構成され、この機械室10内には冷却ユニット9の圧縮機11、凝縮器12及び凝縮器用送風機13などが設置されている。更に、貯蔵室7内には底板14の下側に冷却室44が構成され、この冷却室44内には冷却ユニット9の冷却器及び蓄冷剤(図では冷却器をE、蓄冷剤をRで示す)が設けられる。冷却室44の後端からはダクト板16と内箱3間に構成される吐出ダクト17が上昇して形成され、この吐出ダクト17上端の冷気吐出口18には冷気循環用の送風機19が取り付けられている。また、底板14の他端には冷気吸込口21が形成されている。
【0020】
冷却貯蔵庫1は配送基地などで交流電源が確保される際には前記圧縮機11が運転され、それによって冷却器Eにて冷却作用を発揮させる。この冷却器Eにより蓄冷剤Rが凍結されると共に、冷却器Eと熱交換した冷気は送風機19により吐出ダクト17内を吸い上げられ、冷気吐出口18から貯蔵室7内に吐出される。貯蔵室7内を循環して冷却した冷気は冷気吸込口21から再び冷却器Eに帰還する。
【0021】
他方、配送車輌に積載された状態では交流電源は確保できない。そこで、断熱箱体6には図示しないバッテリーが取り付けられており、このバッテリーには交流電源に接続されている間に充電が成される。そして、交流電源が断たれた場合には、このバッテリーの放電によって送風機19を運転し、蓄冷剤Rにて冷却された冷気を貯蔵室7内に前述同様に循環させて配送物品を冷却する。尚、15は機械室9の天面を被うカバー、20は断熱箱体6の側面に形成された移動用の把手である。
【0022】
一方、図3において本発明の棚装置24は上記の如き冷却貯蔵庫1の貯蔵室7内に後付で棚を構成するためのものである。即ち、棚装置24は、何れも同一直径の金属製丸パイプを樹脂コーティングして構成された一対のフレーム部材26、26及び一対の連結部材27、27と、これも樹脂コーティングされた金属製丸パイプから組み立てられた棚部材28とから構成されている。また、これらフレーム部材26、連結部材27及び棚部材28は、貯蔵室7の前面開口から貯蔵室7内に何れも挿入可能な寸法とされている。
【0023】
このうちフレーム部材26は、何れも直線状を呈した前側の支柱部31及び後側の支柱部32と、両支柱部31、32の下端間を連結する連結部33と、支柱部31、32の上下方向における中間位置(同じ高さの位置)間を連結する直線状を呈した棚受け部34とを一体に有しており、支柱部32は支柱部31より低く形成され、また、棚受け部34は図3及び図4に示されるように両支柱部31、32が対向する面を相互に連結しており、これにより、支柱部31、32や連結部33と同一平面上に位置している。
【0024】
前記連結部材27の両端には低温でも脆くならない硬質樹脂から成型された断面C形状のジョイント35が取り付けられている。棚部材28は所定間隔で設けられた複数本の横桟部材(樹脂コーティングされた金属製丸パイプ)41・・・を、それらの両側より少許内方(フレーム部材26のパイプの直径よりも小さい寸法)の下側において渡る縦桟部材(樹脂コーティングされた金属製丸パイプ)42とジョイント43にて連結して矩形平面状に構成されており、前後端の横桟部材41、41の縦桟部材42より外側に位置する両端部には前述同様のジョイント35がそれぞれ取り付けられている。尚、この場合、各横桟部材41・・・間の間隔は棚受け部34の寸法よりも大きくされている。
【0025】
以上の構成で、冷却貯蔵庫1の貯蔵室7内に棚装置24を取り付ける際には、先ず、フレーム部材26、26を前面開口から貯蔵室7内に挿入し、貯蔵室7の左右両側に相互に対向して配置する。そして、一方の連結部材27を前面開口から貯蔵室7内に挿入して、フレーム部材26の支柱部32、32の上端部に連結部材27のジョイント35を着脱自在に係合し、支柱部32、32の上端部間を連結する。更に、他方の連結部材27を前面開口から貯蔵室7内に挿入して、フレーム部材26の支柱部31、31の上端部に連結部材27のジョイント35を着脱自在に係合し、支柱部31、31の上端部間を連結する。
【0026】
これにより、両フレーム部材26、26は連結部材27、27にて強固に連結される。この状態で、右側のフレーム部材26の連結部33は底板14の右側の隅角部に沿って前後に渡って位置し、底板14上に当接すると共に、支柱部31は貯蔵室7内の前右側の隅角部に沿って上下に立設され、支柱部32は貯蔵室7内の後右側の隅角部に沿って上下に立設される。また、支柱部31の上端は貯蔵室7の天井前部の内面となる内箱3の天面に最小限のクリアランスを存して近接すると共に、支柱部32の上端はこれも貯蔵室7の天井後部の内面となるダクト板16上部に最小限のクリアランスを存して近接する。
【0027】
また、左側のフレーム部材26の連結部33は底板14の左側の隅角部に沿って前後に渡って位置し、底板14上に当接すると共に、支柱部31は貯蔵室7内の前左側の隅角部に沿って上下に立設され、支柱部32は貯蔵室7内の後左側の隅角部に沿って上下に立設される。また、支柱部31の上端は貯蔵室7の天井前部の内面となる内箱3の天面に最小限のクリアランスを存して近接すると共に、支柱部32の上端はこれも貯蔵室7の天井後部の内面となるダクト板16上部に最小限のクリアランスを存して近接する。
【0028】
更に、前側の連結部材27は貯蔵室7の天井前端の内面となる内箱3の天面前端の隅角部に沿って左右に渡ると共に、後側の連結部材27は貯蔵室7の天井後端の内面となるダクト板16上部の前側に沿って左右に渡っている。
【0029】
この状態で、棚部材28を貯蔵室7内に挿入し、左右のフレーム部材26、26の棚受け部34、34に両端のジョイント35・・・を上から着脱自在に係合することにより、棚部材28を両フレーム部材26、26の棚受け部34、34間に渡って取り付ける。これにより、棚部材28は貯蔵室7内の上下方向の中間位置に架設されることになる。
【0030】
このとき、棚装置24の両フレーム部材26、26の連結部33は底板14上に当接し、支柱部31、32は貯蔵室7の内面に近接しており、連結部材27にて相互に連結している。そして、棚部材28は係るフレーム部材26、26の棚受け部34、34間に渡って架設されるので、棚部材28内には比較的重量の重い物品も載置可能となる。また、冷却貯蔵庫1が搬送される際に振動や衝撃が加わっても、棚装置24がずれたり棚部材28が脱落する不都合も生じない。
【0031】
次に、貯蔵室7内に棚部材28が架設する必要がない場合には、ジョイント35をフレーム部材26、26の棚受け部34から外し、代わりに図5の如く支柱部32、32にジョイント35を着脱自在に係合させる(支柱部32と棚受け部34は同一パイプのためジョイント35は係合可能)。このとき、棚部材28の横桟部材41・・・の間隔は棚受け部34が進入可能なようにその寸法よりも大きくされており、また、棚受け部34は支柱部31、32などと同一平面上にあるので、棚部材28は図5の如く棚受け部34を跨って支柱部32に取り付けることができる。即ち、支柱部32の上下寸法内であればどこでも自由に取り付けられる。
【0032】
この状態で棚部材28は貯蔵室7の背面の前側に沿って立てかけられた状態となるので、貯蔵室7の収納空間に殆ど影響せずに格納される。尚、それに限らず、図5中破線で示すように棚部材28のジョイント35をフレーム部材26の連結部33に着脱自在に係合させ、貯蔵室7の底板14上に棚部材28を格納してもよい。
【0033】
このように、棚装置26を貯蔵室7内の隅角部に沿って設けられる一対のフレーム部材26、26と、フレーム部材26、26に着脱自在に係合し、各フレーム部材26を相互に連結する連結部材27、27と、フレーム部材26の棚受け部34に着脱自在に係合し、貯蔵室7内に架設される棚部材28から構成し、各部材は貯蔵室7の前面開口から当該貯蔵室7内に挿入可能な寸法を有すると共に、フレーム部材26は貯蔵室7内に収納された状態で、その上端部が当該貯蔵室7の天井内面に近接するよう構成したので、冷却貯蔵庫1の貯蔵室7内に前面開口から各部材を挿入し、冷却貯蔵庫1自体を加工すること無く後付で棚部材28を容易に架設し、また、不要な場合には分解して簡単に取り出すことができるようになる。このとき、例えば貯蔵室7の左右内面が前面開口よりも外側にあるような場合、即ち、間口が貯蔵室7の内寸法よりも狭くなっている場合にも、本発明ではフレーム部材26、26や連結部材27、27、棚部材28をそれぞれ別々に貯蔵室7内に挿入して組み立てるので、支障無く棚部材28の架設ができるようになる。
【0034】
特に、棚部材28が係合するフレーム部材26、26は、貯蔵室7内の隅角部に沿って設けられ、連結部材27、27にて相互に連結されるので、強度も十分に確保することができるようになり、重量の大きい物品の収納にも支障が生じることもない。また、フレーム部材26、26はその上端部が貯蔵室7の天井内面に近接するので、冷却貯蔵庫1の搬送時に振動や衝撃が比較的大きく加わっても、各部材が貯蔵室7内で位置ずれしたり、分解してしまう不都合が生じなくなる。
【0035】
更に、フレーム部材26、26は、貯蔵室7の隣接する前後の隅角部にそれぞれ位置する支柱部31、32と、両支柱部31、32の上下方向における中間位置間を連結する棚受け部34とを一体に備え、一対のフレーム部材26、26が貯蔵室7内に対向して配置されると共に、連結部材27、27は、両フレーム部材26、26の支柱部31、31、32、32間を連結し、棚部材28は、両フレーム部材26、26の棚受け部34、34間に渡って架設されるので、一対のフレーム部材26、26を貯蔵室7内に対向して配置し、連結部材27、27を係合させて連結して棚部材28を取り付けるだけで、貯蔵室7内の上下方向の中間位置に棚部材28を容易に架設することができるようになる。
【0036】
また、フレーム部材26は、両支柱部31、32の下端部間を連結する連結部33を一体に備えるので、フレーム部材26自体の強度を向上させ、且つ、貯蔵室7内における設置状態も安定させることができるようになる。
【0037】
更に、フレーム部材26の支柱部31、32及び棚受け部34は略直線状を呈し、棚受け部34は支柱部31、32と同一平面上に位置すると共に、棚部材28は、棚受け部34が進入可能な間隔を存して設けられた複数の横桟部材41・・を有して支柱部32に着脱自在とされているので、棚部材28を架設する必要がない場合には棚受け部34から外し、貯蔵室7の内面に沿った状態でフレーム部材26、26間に渡り係合させることで、貯蔵室7内の収納容積に殆ど影響与えない状態で、棚部材28を格納することが可能となる。これにより、棚部材28を紛失する不都合も回避されると共に、棚部材28の横桟部材41・・間に棚受け部34が進入できるので、フレーム部材26の支柱32の自由な上下位置に棚部材28を係合させることができるようになり、格納作業も容易となる。
【0038】
次に、図6は他の実施例の棚装置24を示している。この図において図3と同一符号は同一のものとする。この場合、棚部材28Aは外周を渡る矩形状の枠部材51とこの枠部材51の左右辺間に渡って固定された複数の横桟部材52・・とにより平板状に成形されている。そして、ジョイント35が枠部材51の左右辺の前後に取り付けられている。図7及び図8は当該棚部材28Aのジョイント35をフレーム部材26、26の棚受け部34、34に上から着脱自在に係合し、棚部材28Aをフレーム部材26、26の棚受け部34、34間に渡って架設した状態を示している。
【0039】
係る構造によっても前述同様に棚部材28Aを貯蔵室7内に強固に架設することが可能となる。また、図9は係る棚部材28Aを格納した状態を示している。このとき、棚部材28Aのジョイント35は棚受け部34下側の支柱部32に係合され、棚部材28Aは貯蔵室7内の背面下部に立てかけて格納される。また、図9中破線で示すようにジョイント35を連結部33に係合して、貯蔵室7の底板14上に棚部材28Aを格納してもよい。
【0040】
図10は棚装置24の更に他の実施例を示しており、この場合フレーム部材26は上下二段の棚受け部34、34を一体に有している。係る構成によれば、各棚受け部34、34にそれぞれ棚部材28A、28Aを取り付けることにより、貯蔵室7内に上下二段の棚部材28A、28Aを架設することができるようになるものである。
【0041】
尚、実施例ではフレーム部材26として支柱部31、32と連結部33と棚受け部34を一体に有したもので説明したが、請求項1では連結部33は無くてもよい。即ち、支柱部31、32間は棚受け部34で連結されるので支障はない。但し、連結部33の存在によってフレーム部材26の強度の安定性は更に向上する。
【0042】
更に、実施例ではパイプ材にて棚部材28を構成したが、それに限らず、通常の網棚や板状の棚であっても、フレーム部材26の棚受け部34に着脱自在に係合できるものであれば支障はない。また、実施例では車載用の冷却貯蔵庫を例にとって説明したが、請求項3以外の発明ではそれに限らず、通常の家庭用や業務用の冷蔵庫(冷却貯蔵庫)にも本発明は有効である。
【0043】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、外箱と内箱間に断熱材を充填して成る断熱箱体と、前記内箱内に構成された貯蔵室を備えた冷却貯蔵庫の棚装置であって、前記貯蔵室の隣接する隅角部にそれぞれ位置する支柱部、及び、両支柱部の上下方向における中間位置間を連結する棚受け部を一体に有し、前記貯蔵室内の隅角部に沿って対向して配置される一対のフレーム部材と、該フレーム部材に着脱自在に係合し、両フレーム部材の支柱部間を相互に連結する連結部材と、前記フレーム部材の前記棚受け部に着脱自在に係合し、両フレーム部材の棚受け部間に渡って前記貯蔵室内に架設される棚部材とを備え、前記各部材は前記貯蔵室の開口から当該貯蔵室内に挿入可能な寸法を有し、前記フレーム部材は前記貯蔵室内に収納された状態で、その端部が当該貯蔵室の内面に近接すると共に、前記フレーム部材の支柱部及び棚受け部は略直線状を呈し、該棚受け部は両支柱部の対向する面を相互に連結するかたちとされて各支柱部と同一平面上に位置し、前記棚部材は、前記棚受け部が進入可能な間隔を存して設けられた複数の桟部材と、前記支柱部及び棚受け部に着脱自在に係合可能なジョイントを有しているので、冷却貯蔵庫の貯蔵室内に開口から各部材を挿入し、冷却貯蔵庫自体を加工すること無く後付で棚部材を容易に架設し、また、不要な場合には分解して簡単に取り出すことができるようになる。
【0044】
特に、棚部材が係合するフレーム部材は、貯蔵室内の隅角部に沿って設けられ、連結部材にて相互に連結されるので、強度も十分に確保することができるようになり、重量の大きい物品の収納にも支障が生じることもない。また、フレーム部材はその端部が貯蔵室の内面に近接するので、冷却貯蔵庫が請求項3の如き車載用であって、搬送時に振動や衝撃が比較的大きく加わるものであっても、各部材が貯蔵室内で位置ずれしたり、分解してしまう不都合が生じなくなる。
【0045】
また、前記フレーム部材は、前記貯蔵室の隣接する隅角部にそれぞれ位置する支柱部と、両支柱部の上下方向における中間位置間を連結する前記棚受け部とを一体に備え、一対の前記フレーム部材が前記貯蔵室内に対向して配置されると共に、前記連結部材は、前記両フレーム部材の支柱部間を連結し、前記棚部材は、前記両フレーム部材の棚受け部間に渡って架設されるようにしたので、一対のフレーム部材を貯蔵室内に対向して配置し、連結部材を係合させて連結して棚部材を取り付けるだけで、貯蔵室内の上下方向の中間位置に棚部材を容易に架設することができるようになるものである。
【0046】
更に、前記フレーム部材の支柱部及び棚受け部は略直線状を呈し、該棚受け部は両支柱部の対向する面を相互に連結するかたちとされて各支柱部と同一平面上に位置し、前記棚部材は、前記棚受け部が進入可能な間隔を存して設けられた複数の桟部材と、前記支柱部及び棚受け部に着脱自在に係合可能なジョイントを有しているので、棚部材を架設する必要がない場合には棚受け部から外し、貯蔵室の内面に沿った状態でフレーム部材間に渡り係合させることで、貯蔵室内の収納容積に殆ど影響与えない状態で、棚部材を格納することが可能となる。これにより、棚部材を紛失する不都合も回避されると共に、棚部材の桟部材間に棚受け部が進入できるので、フレーム部材の自由な位置に棚部材を係合させることができるようになり、格納作業も容易となるものである。
【0047】
請求項2の発明によれば、上記に加えて前記フレーム部材は、前記両支柱部の下端部間を連結する連結部を一体に備えるので、フレーム部材自体の強度を向上させ、且つ、貯蔵室内における設置状態も安定させることができるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用する実施例としての冷却貯蔵庫の斜視図である。
【図2】 図1の冷却貯蔵庫の縦断側面図である。
【図3】 本発明の棚装置の分解斜視図である。
【図4】 棚装置を取り付けた状態の図1の冷却貯蔵庫の縦断正面図である。
【図5】 棚装置の棚部材を格納した状態の図1の冷却貯蔵庫の縦断側面図である。
【図6】 本発明の他の実施例の棚装置の分解斜視図である。
【図7】 図6の棚装置を取り付けた状態の冷却貯蔵庫の縦断側面図である。
【図8】 図7の冷却貯蔵庫の縦断正面図である。
【図9】 棚装置の棚部材を格納した状態の図7の冷却貯蔵庫の縦断側面図である。
【図10】 本発明の更に他の実施例の棚装置を取り付けた冷却貯蔵庫の縦断側面図である。
【図11】 従来の冷却貯蔵庫の断面図である。
【図12】 図11の冷却貯蔵庫の棚の斜視図である。
【図13】 図11の冷却貯蔵庫の棚部分の拡大断面図である。
【図14】 もう一つの従来の冷却貯蔵庫の棚部分の断面図である。
【符号の説明】
1 冷却貯蔵庫
2 外箱
3 内箱
4 断熱材
6 断熱箱体
7 貯蔵室
8 車輪
24 棚装置
26 フレーム部材
27 連結部材
28 28A 棚部材
31、32 支柱部
33 連結部
34 棚受け部
35 ジョイント
41 横桟部材
Claims (3)
- 外箱と内箱間に断熱材を充填して成る断熱箱体と、前記内箱内に構成された貯蔵室を備えた冷却貯蔵庫において、
前記貯蔵室の隣接する隅角部にそれぞれ位置する支柱部、及び、両支柱部の上下方向における中間位置間を連結する棚受け部を一体に有し、前記貯蔵室内の隅角部に沿って対向して配置される一対のフレーム部材と、
該フレーム部材に着脱自在に係合し、両フレーム部材の支柱部間を相互に連結する連結部材と、
前記フレーム部材の前記棚受け部に着脱自在に係合し、両フレーム部材の棚受け部間に渡って前記貯蔵室内に架設される棚部材とを備え、
前記各部材は前記貯蔵室の開口から当該貯蔵室内に挿入可能な寸法を有し、前記フレーム部材は前記貯蔵室内に収納された状態で、その端部が当該貯蔵室の内面に近接すると共に、
前記フレーム部材の支柱部及び棚受け部は略直線状を呈し、該棚受け部は両支柱部の対向する面を相互に連結するかたちとされて各支柱部と同一平面上に位置し、
前記棚部材は、前記棚受け部が進入可能な間隔を存して設けられた複数の桟部材と、前記支柱部及び棚受け部に着脱自在に係合可能なジョイントを有していることを特徴とする冷却貯蔵庫の棚装置。 - 前記フレーム部材は、前記両支柱部の下端部間を連結する連結部を一体に備えることを特徴とする請求項1の冷却貯蔵庫の棚装置。
- 前記冷却貯蔵庫は、車載用の冷却貯蔵庫であることを特徴とする請求項1又は請求項2の冷却貯蔵庫の棚装置。
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