JP4553638B2 - 低温庫 - Google Patents

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本発明は、断熱箱体内に構成された貯蔵室内を蓄冷剤で冷却する低温庫に関するものである。
従来より此の種低温庫、特に、食品等の要冷蔵物品を配送する際に使用される車載用の低温庫は、移動用の車輪を備え、配送用車両の荷台に積載されて搬送されると共に、物品の配送中には蓄冷剤によって貯蔵室内を冷却する方式が採られていた(例えば、特許文献1参照)。
この場合、特に蓄冷剤を用いた自然対流式の低温庫においては、従来図13に示すような棚100に蓄冷剤を搭載していた。この棚100は低温庫の貯蔵室内上部に架設されると共に、従来の棚100は前後で左右に渡る鋼板製の前部材101及び後部材102と、これらの間に渡って取り付けられた鋼板製の保持板103・・とから構成されていた。左右の保持板103の外側及び中央の保持板103の中央には仕切壁103Aが起立形成され、また、保持板103には複数の透孔103B・・が形成されていた。
そして、蓄冷剤はこれら仕切壁103A・・間において二列で保持板103・・上に装填される。蓄冷剤と熱交換した冷気は透孔103B・・・や保持板103・・相互間の間隔から流下し、下方の貯蔵室内を冷却するものであった。
特開2002−267349号公報
このように従来では保持板103を前後に差し渡した構成であったため、蓄冷剤の荷重を保持できる強度を確保するためにはどうしても厚くなり、その分重量が嵩んでいた。また、板状面を滑らせて前方から蓄冷剤を装填するため作業性が悪い。更に、保持板103・・相互に間隔を構成し、透孔103Bを形成しても、特に自然対流で冷却する場合には、どうしても冷気循環を確保することが困難であった。
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、蓄冷剤によって貯蔵室内を冷却する低温庫において、蓄冷剤用の棚を改善したものである。
本発明の低温庫は、断熱箱体内に前面に開口する貯蔵室を構成し、この貯蔵室内上部に棚を設け、この棚上に蓄冷剤を装填して貯蔵室内を冷却して成るものであって、棚は、貯蔵室内の前部にて左右に渡る棚前部材と、貯蔵室内の後部にて左右に渡る棚後部材と、左右端部において棚前部材と棚後部材間に渡って取り付けられた枠部材とを備え、棚前部材に、長手方向に渡る凹陥部を屈曲形成すると共に、枠部材が蓄冷剤に当接する部分を湾曲させ、若しくは、鋭角に曲げることで、棚前部材から棚後部材に渡る当接部を形成したことを特徴とする。
請求項2の発明の低温庫は、上記において枠部材間に、棚前部材と棚後部材間に渡って所定高さ寸法の仕切壁を有する仕切部材を取り付けたことを特徴とする。
請求項3の発明の低温庫は、上記において仕切部材が蓄冷剤に当接する部分を湾曲させ、若しくは、鋭角に曲げることで、棚前部材から棚後部材に渡る当接部を形成したことを特徴とする。
請求項4の発明の低温庫は、上記各発明において棚前部材は、所定の奥行き寸法の載置面を有することを特徴とする。
請求項5の発明の低温庫は、上記において棚前部材に、複数の透孔を形成したことを特徴とする。
請求項6の発明の低温庫は、上記各発明において枠部材に所定高さ寸法の仕切壁を形成したことを特徴とする。
請求項7の発明の低温庫は、上記各発明において枠部材間において蓄冷剤を保持する棒状の保持部材を複数設けたことを特徴とする。
請求項8の発明の低温庫は、上記において保持部材を、棚前部材と棚後部材間に渡って取り付けたことを特徴とする。
請求項9の発明の低温庫は、上記において枠部材と複数の保持部材相互間には所定の間隔を設けたことを特徴とする。
請求項10の発明の低温庫は、上記各発明において枠部材の前後端、及び/又は、保持部材の前後端、及び/又は、仕切部材の前後端を、棚前部材前端及び棚後部材後端よりも内側に配置したことを特徴とする。
本発明では、断熱箱体内に前面に開口する貯蔵室を構成し、この貯蔵室内上部に棚を設け、この棚上に蓄冷剤を装填して貯蔵室内を冷却して成る低温庫において、棚は、貯蔵室内の前部にて左右に渡る棚前部材と、貯蔵室内の後部にて左右に渡る棚後部材と、左右端部において棚前部材と棚後部材間に渡って取り付けられた枠部材とを備えており、棚前部材に、長手方向に渡る凹陥部を屈曲形成したので、棚前部材の強度を向上させることができる。
これにより、棚前部材の厚さを薄くすることが可能となり、棚全体の重量削減を図ることができるようになる。また、棚前部材上に滴下した露等は凹陥部に流入し、左右に流れて貯蔵室の壁面に流下するようになるので、これらの露等が下方の収納物品に直接降りかかる不都合も防止することができるようになる。特に、枠部材が蓄冷剤に当接する部分を湾曲させ、若しくは、鋭角に曲げることで、棚前部材から棚後部材に渡る当接部を形成したので、枠部材の強度を向上させることができる。これにより、枠部材の厚さを薄くすることが可能となり、棚全体の重量削減に寄与できる。また、枠部材のエッジによって蓄冷剤が損傷する不都合も未然に回避することができるようになる。
また、請求項2の発明では、上記に加えて枠部材間に、棚前部材と棚後部材間に渡って所定高さ寸法の仕切壁を有する仕切部材を取り付けたので、複数の蓄冷剤を装填する場合に特に装填作業が容易となると共に、蓄冷剤の位置ずれも防止することができる。
また、請求項3の発明では、上記に加えて仕切部材が蓄冷剤に当接する部分を湾曲させ、若しくは、鋭角に曲げることで、棚前部材から棚後部材に渡る当接部を形成したので、仕切部材の強度を向上させることができる。これにより、仕切部材の厚さを薄くすることが可能となり、棚全体の重量削減に寄与できる。また、仕切部材のエッジによって蓄冷剤が損傷する不都合も未然に回避することができるようになる。
また、請求項4の発明では、上記各発明に加えて棚前部材は、所定の奥行き寸法の載置面を有するので、この棚前部材の載置面にドライアイス等の蓄冷剤以外の保冷材を載置することができるようになる。これにより、棚上の隙間空間の有効利用を図って冷却効果を向上させることができるようになる。また、載置面は棚前部材に構成されているので、貯蔵室の前面開口からこれら保冷材等を容易に載置できる。
また、請求項5の発明では、上記に加えて棚前部材に、複数の透孔を形成したので、蓄冷剤や前記保冷材等と熱交換した冷気が円滑に下方の貯蔵室内に流下できる。これにより、貯蔵室内の冷気循環を良好にして冷却効果を向上を図ることができる。
また、請求項6の発明では、上記各発明に加えて枠部材に所定高さ寸法の仕切壁を形成したので、複数の蓄冷剤を装填し易くなると共に、蓄冷剤の位置ずれも防止できる。
また、請求項7の発明では、上記各発明に加えて枠部材間において蓄冷剤を保持する棒状の保持部材を複数設けたので、棚の重量軽減に寄与できると共に、蓄冷剤と熱交換した冷気の流下を阻害し難くなるので、冷気循環性能も向上させることができる。
また、請求項8の発明では、上記に加えて保持部材を、棚前部材と棚後部材間に渡って取り付けたので、前方から蓄冷剤を滑らせて円滑に保持部材上に装填することができるようになり、蓄冷剤の装填作業性が向上する。
また、請求項9の発明では、上記に加えて枠部材と複数の保持部材相互間には所定の間隔を設けたので、蓄冷剤と熱交換した冷気が流下し易くなり、冷気循環性能の更なる向上を図ることができる。
また、請求項10の発明では、上記各発明に加えて枠部材の前後端、及び/又は、保持部材の前後端、及び/又は、仕切部材の前後端を、棚前部材前端及び棚後部材後端よりも内側に配置したので、枠部材、保持部材や仕切部材から棚前部材及び棚後部材に加わる応力を分散させることができるようになり、これによって棚強度が向上する。
次に、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明の一実施例の低温庫1の正面図、図2は低温庫1の側面図、図3は低温庫1の温度計21部分の平断面図、図4は温度計21の感温部22部分の斜視図、図5は低温庫1の蓄冷剤17の正面図をそれぞれ示している。実施例の低温庫1は、食品等の要冷蔵物品を配送するために配送車両の荷台に積載される車載用の冷却貯蔵庫であり、鋼板製の外箱2と内箱3間にポリウレタン等の断熱材4(図3)を発泡充填することにより構成された断熱箱体6から本体が構成されている。
そして、この内箱3内を前面に開口した貯蔵室7とし、この貯蔵室7の前面開口は断熱扉8によって開閉自在に閉塞している。図1において9・・はこの断熱扉8の向かって右側を断熱箱体6に回動自在に枢支するヒンジであり、11はこの断熱扉8前面の向かって左側に設けられたラッチ付きの把手である。
断熱箱体6の外面下縁部には下部バンパー12が取り付けられており、断熱箱体6の外面上縁部には上部バンパー13が取り付けられている。また、断熱箱体6の外面の四隅角部には隅部バンパー14・・・が上下に渡って取り付けられている。そして、断熱箱体6の底面四隅部には移動用の車輪16・・・が取り付けられており、これによって配送基地内での移動や配送車両の荷台への積み下ろしが楽になるように構成されている。
そして、貯蔵室7内上部には配送基地にて予め凍結された蓄冷剤17(図5)が装填され、配送中はこの蓄冷剤17の融解潜熱によって冷却された空気が貯蔵室7内を自然循環することにより、実施例の低温庫1の貯蔵室7内の物品は所定の冷蔵温度に冷却維持されることになる。この場合、蓄冷剤17は貯蔵室7の天面から所定寸法下方における貯蔵室7内上部(車輪16の接地面からの高さ1800mm程の位置)に取付具20によって架設された蓄冷剤用の棚18の上に前方(断熱扉8を開放した状態)から挿入されて装填される。
また、断熱箱体6の前面向かって左側上部には、断熱扉8の向かって左側に位置して温度計21が取り付けられている。温度計21は低温庫1の貯蔵室7内の温度(貯蔵室内空気温度)を外部に表示するためのものであり、図示しないデジタル式の液晶表示部やマイクロコンピュータ等の制御用の電子部品を内蔵した矩形状の本体23と、この本体23と配線24によって繋がれたサーミスタ等の半導体から成る感温部22とから構成されている。
この場合、断熱箱体6の前面には矩形状の凹所26(埋め込み部)が形成されており、温度計21の本体23はこの凹所26内に挿入されて断熱箱体6内に埋め込まれ、前面の液晶表示部が低温庫1の前面に臨むように取り付けられている。また、実施例の低温庫1の地上高(車輪16の接地面からの天面までの高さ)は2000mm程であるため、凹所26は接地面から1600mm程の高さの位置に形成され、従って、温度計21は接地面から1600mm程の高さに位置している。
尚、温度計21の高さの位置は、見易いように作業者(使用者)の目の高さ付近となることが望ましい。従って、通常の人の背丈が150cm〜180cmとすれば、温度計21の高さは1300mm〜1600mmの範囲に設定されることになる。
また、凹所26内の奥部、即ち、本体23と断熱箱体6(凹所26の奥面)との間には成形断熱材27が介設され、その弾性によって凹所26内において本体23の位置決めを行っている。そして、感温部22は係る成形断熱材27、断熱材4及び内箱3(即ち、断熱箱体6)を貫通して本体23後方の貯蔵室7内に引き込まれ、配線24の引出部(凹所26後方に対応する位置の内箱3に形成されている)より下方に下ろされている。
この場合、感温部22は本発明の取付部材となるガード28によって貯蔵室7の壁面を構成する内箱3から離間した状態で貯蔵室7内に取り付けられる。このガード28は金属製の線条材29を網状に組み合わせ、後・右・上・下の各面を構成するように組み立てられており、これにより、貯蔵室7内の空気が自由に流通できるような通気性が持たされている。また、ガード28は図3及び図4に示すように内箱3の隅角部に位置し、当該内箱3の前面と右側面の二壁面に渡って設けられる。特に実施例では、ガード28は熱伝導率の低い樹脂製のスペーサ31・・・を介して内箱3の前面及び右側面に渡って取り付けられている(尚、図3及び図4においてガード28の何処も内箱3には接触しない)。
ガード28内の後面と右面が突き合う隅角部には、線条材29を湾曲曲げすることによって収納部32が上下に形成されている。そして、感温部22はこの収納部32内に上から差し込まれ、安定的に収納保持され、その状態で内箱3(貯蔵室7の壁面9)から実施例では10mm以上離間して取り付けられている。また、この状態でガード28は感温部22の周囲を囲繞する。そして、この感温部22で検出された貯蔵室7内の空気の温度は本体23の液晶表示部にて外部に表示されるので、作業者(使用者)は貯蔵室7内の冷却状況を容易に確認することができる。
ここで、棚18上に配置された蓄冷剤17と熱交換した冷気は前述した如くその下方の貯蔵室7内に流下し、自然対流するものであるが、この冷気はどうしても貯蔵室7内下部に溜まるため、温度は下部程低く、上部特に棚18直下の図4においては配線24の引出部上方の領域や内箱3の温度が最も高くなる。また、その部分の断熱箱体6には図3のように温度計21の本体23を収納する凹所26が形成されているため、その断熱厚みは薄くなっており、それによっても引出部上方の内箱3の温度は高くなり易い。
しかしながら、上述したように温度計21の感温部22を貯蔵室7の壁面(内箱3)より離間させて取り付ければ、内箱3(貯蔵室7の壁面)の温度が感温部22に影響し難くなる。これにより、感温部22は貯蔵室7内空気温度を検出できるようになるので、本体23において正確な貯蔵室内温度を表示することができるようになる。特に、実施例では温度計21の本体23と感温部22とを結ぶ配線24の引出部より下方に当該感温部22を配置しているので、上述の如く温度が上がり易い引出部より上の貯蔵室7内上部の温度を感温部22が検出することを防止して、正確な温度表示が可能となる。そして、このことは、実施例のように蓄冷剤17により冷却された空気の自然対流によって貯蔵室7内を冷却する低温庫においては特に有効なものとなる。
またこの場合、ガード28は通気性を有しているので、感温部22は支障無く貯蔵室内空気温度を検出できるようになる。また、ガード28は熱伝導率の低いスペーサ31・・・を介して内箱3(貯蔵室7の壁面)に取り付けられているので、ガード28は内箱3(貯蔵室7の壁面に直接接触することが無くなり、貯蔵室7の壁面温度が取付部材を介して感温部に伝達される不都合を防止若しくは抑制することができるようになる。
また、実施例ではガード28は内箱3の二壁面(貯蔵室7の二壁面)に渡って取り付けられているので、ガード28自体の強度及びその取付強度が向上すると共に、取付作業性も良好となる。更に、実施例のように線条材29にて構成すれば、安価に通気性を有するガード28が構成できる。また、実施例のようにガード28に感温部22を収納する収納部32を設ければ、ガード28への感温部22の取り付け作業性も良好となる。
そして、ガード28は感温部22の周囲を囲繞するので、貯蔵室7内の収納物品が感温部22に衝突して当該感温部22が損傷する不都合を未然に回避することができるようになる。特に、実施例では感温部22の周囲を囲繞するガード28にて当該感温部22の取付部材を構成しているので、感温部22の取付部材がそのガードを兼ねることになり、部品点数の削減を図ることができるようになる。また、上記実施例では凹所26内に成形断熱材27を挿入しているので、温度計21の本体23を断熱箱体6内に埋め込む凹所26(埋め込み部)からの熱侵入の増大を抑制することができるようになる。
次に、図6は本発明の蓄冷剤17用の棚18の斜視図を示している。この棚18は、何れも鋼板から構成され、貯蔵室7内の前部にて左右に渡る棚前部材33と、貯蔵室7内の後部にて左右に渡る棚後部材34と、棚18の左右端部において棚前部材33と棚後部材34間に渡って取り付けられた枠部材36、36と、左右の枠部材36、36間の中央部にて棚前部材33と棚後部材34間に渡って取り付けられた仕切部材37と、枠部材36、36間においてそれら及び仕切部材37との間及び相互に所定の間隔を存して棚前部材33と棚後部材34間に渡って取り付けられた四本の棒状保持部材38・・・とから構成され、これらの部材が相互に溶接によって接合されている。
この場合、棚前部材33にはドライアイス等の蓄冷剤17以外の保冷材を載置するために所定の奥行き寸法の載置面が33Aが構成されると共に、図7に示すようにその後部には長手方向(左右方向)に渡るV字状に凹陥した凹陥部33Bが屈曲によって形成されている。また、この凹陥部33Bの前側の載置面33Aには複数の透孔33C・・が形成されると共に、載置面33A(棚前部材33)の前縁は起立するように屈曲されて所定高さ寸法の縦壁33Dとされ、載置したドライアイス等が落ちないように配慮している。
前述した蓄冷剤17は、枠部材36と仕切部材37間にそれぞれ装填されるため、実施例では蓄冷剤17は左右に二列、前後に例えば6個合計12個装填可能とされる。この場合、枠部材36は外側において起立する所定高さ寸法の仕切壁36Aを備えており、この仕切壁36Aは向かって右側の蓄冷剤17の右下隅部外側と向かって左側の蓄冷剤17の左下隅部外側に対応している(図12)。
また、仕切部材37も所定高さ寸法の仕切壁37Aを有し、この仕切壁37Aは向かって右側の蓄冷剤17の左下隅部と向かって左側の蓄冷剤17の右下隅部間に位置している。そして、これら仕切壁36A、36A、37Aによって棚18上に複数の蓄冷剤17を装填し易くなると共に、棚18上に装填された蓄冷剤17が左右にずれる不都合を防止している。
また、蓄冷剤17は枠部材36、36、仕切部材37及び保持部材38・・・に当接して保持されることになるが、この場合、枠部材36の内側には一旦垂直に立ち上がり、その後、鋭角に曲げられて(湾曲させてもよい)降下する当接部36Bが形成され、蓄冷剤17はこの当接部36Bに当接する(図12、図8)。また、仕切部材37の下部にも一旦垂直に立ち上がり、その後、鋭角に曲げられて(湾曲させてもよい)降下する当接部37Bが形成され、蓄冷剤17はこの当接部37Bに当接する(図11)。
また、保持部材38は断面ハット状に屈曲された棒状を呈しており、そのハット状の上面に蓄冷剤17は当接することになる(図10)。これらにより、枠部材36や仕切部材37、保持部材38の強度が向上するので、厚さ寸法を削減でき、重量軽減に寄与できる。また、枠部材36や仕切部材37のエッジによって蓄冷剤17の袋が破損する不都合も防止できる。
また、当接部36B、37B及び保持部材38は前後の部材33、34に渡っており、更に、保持部材38は棒状であるので、前方からスムーズ滑らせて蓄冷剤17を挿入することができる。また、枠部材36、36の前後端と、保持部材38・・の前後端と、仕切部材37の前後端は、棚前部材33前端の縦壁33D内面及び棚後部材34の後縁よりも所定寸法内側に配置されている(図9)。これにより、枠部材36、36、保持部材38及び仕切部材37から棚前部材33及び棚後部材34の端面に加わる応力が分散され、棚18の強度が向上する。
そして、このように棚18を棚前部材33と棚後部材34と枠部材36、36と保持部材38・・・と仕切部材37とで構成することで、その重量を軽量化できると共に、棚前部材33に、長手方向に渡る凹陥部33Bを屈曲形成しているので、棚前部材33の強度が向上し、厚さ寸法を削減でき、重量軽減に寄与できる。また、棚前部材33上に滴下した露などは凹陥部33B内に流下して左右に流れ、内箱3の壁面を伝って流下処理されるので、収納物品にこれら露等が降りかかる不都合も解消される。
また、棚前部材33には載置面33Aを構成しているので、前述した如くドライアイス等の保冷材(蓄冷剤17より小さい)を別途載置できる。これにより、蓄冷剤17以外の棚18上の隙間空間を有効に利用できるようになると共に、急速に貯蔵室7内を冷やしたいときなどには極めて有効となる。特に、棚前部材33に載置面33Aがあることにより、断熱扉8を開いて前方よりこれら保冷材を容易に載置することができる。
また、この場合複数の透孔33Cが載置面に33Aに形成されているので、保冷材と熱交換した冷気も円滑に下方に降下できる。更に、保持部材38・・・相互間や枠部材36、36、仕切部材37間には所定の間隔が形成されているので、蓄冷剤17と熱交換した冷気も円滑に下方に降下できる。
尚、上記実施例では低温庫を、食品等の要冷蔵物品を配送するために配送車両の荷台に積載される車載用の冷却貯蔵庫として説明したが、それに限らず、車輪を有しない据え置き式の冷却貯蔵庫にも本発明は有効である。
本発明を適用した実施例の低温庫の正面図である。 図1の低温庫の側面図である。 図1の低温庫の温度計部分の平断面図である。 図1の低温庫の温度計の感温部部分の斜視図である。 図1の低温庫の蓄冷剤の正面図である。 図1の低温庫の蓄冷剤用の棚の斜視図である。 図6の棚の棚前部材の拡大斜視図である。 図6の棚の枠部材の拡大斜視図である。 図6の棚の棚後部材の拡大平面図である。 図6の棚の保持部材の拡大斜視図である。 図6の棚の仕切部材の拡大斜視図である。 図6の棚に蓄冷剤を装填した状態の枠部材部分の拡大正面図である。 従来の蓄冷剤用の棚の斜視図である。
1 低温庫
2 外箱
3 内箱
4 断熱材
6 断熱箱体
7 貯蔵室
8 断熱扉
16 車輪
17 蓄冷剤
18 棚
21 温度計
33 棚前部材
33A 載置面
33B 凹陥部
33C 透孔
34 棚後部材
36 枠部材
36A 仕切壁
36B 当接部
37 仕切部材
37A 仕切壁
37B 当接部
38 保持部材

Claims (10)

  1. 断熱箱体内に前面に開口する貯蔵室を構成し、該貯蔵室内上部に棚を設け、該棚上に蓄冷剤を装填して前記貯蔵室内を冷却して成る低温庫において、
    前記棚は、前記貯蔵室内の前部にて左右に渡る棚前部材と、前記貯蔵室内の後部にて左右に渡る棚後部材と、左右端部において前記棚前部材と棚後部材間に渡って取り付けられた枠部材とを備え、
    前記棚前部材に、長手方向に渡る凹陥部を屈曲形成すると共に、前記枠部材が前記蓄冷剤に当接する部分を湾曲させ、若しくは、鋭角に曲げることで、前記棚前部材から棚後部材に渡る当接部を形成したことを特徴とする低温庫。
  2. 前記枠部材間に、前記棚前部材と棚後部材間に渡って所定高さ寸法の仕切壁を有する仕切部材を取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の低温庫。
  3. 前記仕切部材が前記蓄冷剤に当接する部分を湾曲させ、若しくは、鋭角に曲げることで、前記棚前部材から棚後部材に渡る当接部を形成したことを特徴とする請求項2に記載の低温庫。
  4. 前記棚前部材は、所定の奥行き寸法の載置面を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちの何れかに記載の低温庫。
  5. 前記棚前部材に、複数の透孔を形成したことを特徴とする請求項4に記載の低温庫。
  6. 前記枠部材に所定高さ寸法の仕切壁を形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちの何れかに記載の低温庫。
  7. 前記枠部材間において前記蓄冷剤を保持する棒状の保持部材を複数設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちの何れかに記載の低温庫。
  8. 前記保持部材を、前記棚前部材と棚後部材間に渡って取り付けたことを特徴とする請求項7に記載の低温庫。
  9. 前記枠部材と前記複数の保持部材相互間には所定の間隔を設けたことを特徴とする請求項8に記載の低温庫。
  10. 前記枠部材の前後端、及び/又は、前記保持部材の前後端、及び/又は、前記仕切部材の前後端を、前記棚前部材前端及び前記棚後部材後端よりも内側に配置したことを特徴とする請求項1乃至請求項9のうちの何れかに記載の低温庫。
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