JP2011169556A - 冷却貯蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】固定作業性の簡素化を図ることができると共に、固定時における扉の開閉を容易とする冷却貯蔵庫を提供する。
【解決手段】内部に貯蔵室4が構成された断熱箱体20と、冷凍サイクルを構成する圧縮機41、凝縮器13及び蒸発器10と圧縮機41を駆動するための蓄電池45を有する冷却装置としての冷却ユニットRと備えた冷却貯蔵庫1において、断熱箱体20に、固定用のベルト64を掛け渡すためのフック24を設け、このフック24を用いて例えばかご車等に固定する。
【選択図】図7
【解決手段】内部に貯蔵室4が構成された断熱箱体20と、冷凍サイクルを構成する圧縮機41、凝縮器13及び蒸発器10と圧縮機41を駆動するための蓄電池45を有する冷却装置としての冷却ユニットRと備えた冷却貯蔵庫1において、断熱箱体20に、固定用のベルト64を掛け渡すためのフック24を設け、このフック24を用いて例えばかご車等に固定する。
【選択図】図7
Description
本発明は、内部に貯蔵室が構成された断熱箱体と、冷凍サイクルを構成する圧縮機、凝縮器及び蒸発器と圧縮機を駆動するための蓄電池を有する冷却装置と備えた冷却貯蔵庫に関する。
従来より、冷却貯蔵庫は、断熱箱体内に貯蔵室が構成され、当該貯蔵室内に蒸発器や冷気循環用の送風機を備えている。そして、断熱箱体の下方に機械室が構成されて、蒸発器と共に冷却装置を構成する圧縮機や凝縮器等が配設されている。このような冷却貯蔵庫の一例として特許文献1がある。
他方、物流現場においては、冷却を必要とする物品を配送する低温物流と、常温での配送が可能な一般物流とがあるが、これらを一台の物流媒体、例えば大型配送車において実現する場合、低温物流を可能とするための施設を搭載する必要がある。
しかし、現場において低温物流と一般物流とが混在している場合、その比率は、ケースによって複雑であるため、所定容量の冷却施設を予め配送車に搭載することが困難となる。そこで、上述した如き冷却貯蔵庫であって、冷却装置を駆動するための蓄電池を備えたものを当該配送車に搭載することが考えられる。
しかし、大型配送車への搭載作業は、一般にフォークリフトが使用されるが、通常用いられる冷却貯蔵庫には、このようなフォークリフトに対応した構成が採用されていない。そのため、パレットに固定しての搬入搬出作業を伴うこととなるが、一般にこのような冷却貯蔵庫は、箱体により構成されており、格別な固定具を用いなければ固定できず、また、その固定作業が煩雑となる問題がある。
また、配送車に搭載された後も、移動時の振動による転倒防止のため、荷崩れ防止用に用いられるラッシングベルトによる固定が考えられる。しかし、上記同様の理由により当該箱体を簡素な構成にて固定することが困難であり、また、配送時に冷却貯蔵庫内に収容された物品を取り出すことが不可能となってしまうため、利便性が悪いという問題が生じる。
本発明は、従来の技術的課題を解決するためになされたものであり、固定作業性の簡素化を図ることができると共に、固定時における扉の開閉を容易とする冷却貯蔵庫を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の冷却貯蔵庫は、内部に貯蔵室が構成された断熱箱体と、冷凍サイクルを構成する圧縮機、凝縮器及び蒸発器と圧縮機を駆動するための蓄電池を有する冷却装置と備えたものであって、断熱箱体に、固定用のベルトを掛け渡すためのフックを設けたことを特徴とする。
請求項2の発明によれば、上記において、操作用のスイッチが設けられたコントロールパネルを備え、このコントロールパネルは、スイッチが臨む操作面と、この操作面の周囲を囲繞するかたちで隆起した隆起部と、操作面を覆うかたちで周囲が隆起部に取り付けられた可撓性のシートを有し、このシートはスイッチより離間しており、押し込まれて当該スイッチを操作可能とされていることを特徴とする。
本発明によれば、内部に貯蔵室が構成された断熱箱体と、冷凍サイクルを構成する圧縮機、凝縮器及び蒸発器と圧縮機を駆動するための蓄電池を有する冷却装置と備えた冷却貯蔵庫において、断熱箱体に、固定用のベルトを掛け渡すためのフックを設けたことにより、例えば、所謂かご車に固定用のベルトを掛け渡して当該フックにて固定することにより、容易に冷却貯蔵庫を移動させてトラックなどへの積み卸し作業を容易とすることができる。
また、パレットに固定用のベルトを掛け渡して当該フックにて固定することにより、当該冷却貯蔵庫を容易にフォークリフトにて積み卸し作業を行うことが可能となる。
これ以外にも、トラックの所謂ラッシングレールに固定用のベルトを掛け渡して当該フックにて固定することにより、トラックの荷台における固定を容易とすることができる。
請求項2の発明によれば、上記において、操作用のスイッチが設けられたコントロールパネルを備え、このコントロールパネルは、スイッチが臨む操作面と、この操作面の周囲を囲繞するかたちで隆起した隆起部と、操作面を覆うかたちで周囲が隆起部に取り付けられた可撓性のシートを有し、このシートはスイッチより離間しており、押し込まれて当該スイッチを操作可能とされているので、従来の如く誤って肘や物品等がスイッチに触れてしまい、誤操作を招来する不都合を効果的に防止することができる。
これにより、長押し操作などの手段を採用する必要がなくなり、コントロールパネルの操作性の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳述する。図1は本発明の冷却貯蔵庫1の斜視図、図2は図1の冷却貯蔵庫1の縦断正面図、図3は図1の冷却貯蔵庫1の分解斜視図、図4は図1の冷却貯蔵庫1の平面図をそれぞれ示している。
本実施例の冷却貯蔵庫1は、低温物流などにおいて、交流電源が切断された状態で冷却運転を可能とする移動用の冷却貯蔵庫である。冷却貯蔵庫1には、蓄電池45が着脱自在に設けられており、充電された状態の蓄電池45を搭載して当該蓄電池34からの給電によって圧縮機41、各送風機42、43等を運転して貯蔵室4内を所定温度に冷却しながら内部に収容された要冷却物品の移送することを可能とする。
この冷却貯蔵庫1は、冷却ユニットRと、この冷却ユニットR上に接続され、上面に開口する断熱箱体20から本体が構成されている。この断熱箱体20は、上面に開口するアルミ製、若しくは、鋼板製の外箱21と、この外箱21内に間隔を存して組み込まれた上面に開口するアルミ板、鋼板若しくは硬質合成樹脂製の内箱22と、外箱21及び内箱22間に発泡充填された発泡ウレタンからなる図示しない断熱材とから構成されている。この冷却貯蔵庫1の断熱箱体20の外面隅角部には、上下に渡ってバンパー23が設けられている。
この内箱22内は、食品などの冷却物品を収容する貯蔵室4とされると共に、内箱22(断熱箱体20)の上面開口3は、上面一側、本実施例では、後端部を中心として回動自在に枢支される断熱性の扉2にて開閉自在に閉塞される。
上面開口3は、貯蔵室4内に収納された要冷却物品の納出作業を行う側の面、本実施例では、前面の上面開口縁(上面開口一辺)3Aは、他の三辺よりも所定寸法だけ低く構成された低位部16とされている。そして、低位部16が構成されている以外の上面開口縁の三辺の内側には、外端面3Bよりも所定寸法、例えば1cm程度だけ低く形成された段落部17とされている。
扉2は、表面に撥水加工が施されたシート材2B、例えば、ナイロン、ビニロン、テトロン等の樹脂シートと、当該シート材2Bによって被覆された板状の断熱材2Aとから構成されている。この断熱材2Aは、扉2を上面開口3の段落部17上に載置した状態で、当該上面開口3を略閉塞可能な寸法に構成されており、係る断熱材2Aを被覆するシート材2Bの外周縁は、少なくとも断熱箱体20の上面を被覆するように形成されている。
また、扉2の断熱材2Aの上面開口一辺3Aに形成された低位部16側の端部は、当該低位部16の上面に向けて垂下して構成されており、当該断熱材2Aの下端が被覆されるシート材2Bを介して低位部16の上面に接する構成とされている。
そして、扉2には、断熱材2Aを被覆するシート材2Bによって、貯蔵室4内に収納された物品の納出作業を行う側、即ち、低位部16が形成されている側(他側)と対向する側(一側。この場合後側)に、図示しないヒンジ部が形成されている。そして、扉2の開放側(他側)には、上面開口3の低位部16を被覆する開閉側被覆部19が形成されている。これにより、一側を中心として扉2が回動自在に開閉される。尚、本実施例では、扉2は、並設された2枚の扉体から構成されているが、これに限定されるものではない。
そして、この開閉側被覆部19の下側に位置する断熱箱体20の前面上部には、コントロールパネル46が設けられている。ここで、図8及び図9を参照してコントロールパネル46について詳述する。図8はコントロールパネル46の正面図、図9はコントロールパネル46の断面図を示している。
本実施例において当該冷却貯蔵庫1の操作を行うコントロールパネル46は、前面上部であって、利用者の視認しやすい位置に設けられている。コントロールパネル46は、断熱箱体20の設置面に対し、その前面が手前上方に臨んで傾斜した操作面51とされ、当該操作面51には、操作用の複数のスイッチ52・・や、貯蔵室4内の温度を表示する温度表示部53、運転表示ランプ54、更には、複数の表示ランプにより構成される蓄電池45の電池残量を表示する電池残量表示部55と、充電中であることを表示する充電表示ランプ56などが設けられている。
コントロールパネル46の前面外周縁には、この操作面51の周囲を囲繞するかたちで隆起した隆起部57が形成されており、当該隆起部57には、操作面51全体を覆うかたちで可撓性のシート58が取り付けられている。
このシート58は、外周縁(周囲)裏面が隆起部57に取り付けられて、操作面51に対応する部分は、スイッチ52と所定寸法離間して設けられる。
これにより、操作面51の各スイッチ52を操作する場合には、シート58を押し込むことにより、操作が可能とされる。そのため、シート58を指等の限られた押圧面積にて押し込み操作を行わなければ、スイッチ52を操作することができない構成とすることができる。
従って、従来の如く誤って肘や物品等がスイッチ52に触れてしまい、誤操作を招来する不都合を効果的に防止することができる。これにより、長押し操作などの手段を採用する必要がなくなり、コントロールパネル46の操作性の向上を図ることができる。
一方、貯蔵室4を構成する断熱箱体20の一側の側面4A、本実施例では、正面から向かって右側面の内面には、略矩形状を呈したカバー5が上下に延在して設けられる。このカバー5と側面4Aとの間には、冷気ダクト6が構成されている。尚、上記一側の側面4Aと対向する側面、本実施例では、正面から向かって左側面を他側の側面4B側とする。
このカバー5の上部中央には、冷気吹出口7が形成されていると共に、この冷気吹出口7の貯蔵室4側の面には、貯蔵室4側に突出したファンガード8が取り付けられている。そして、このカバー5の下端は開放されており、断熱箱体20の底壁20Aの一側に下方と連通して形成された冷気流入口33を塞ぐようにこれと連通して配設される。また、この冷気ダクト6内には、冷気吹出口7に対応する位置に冷気循環用の送風機43が配設されている。
そして、断熱箱体20の底壁20Aの他側には、下方と連通して冷気流出口34が形成されており、この冷気流出口34は、複数の吸込口35が穿設された吸込パネル36にて塞がれる。尚、この吸込パネル36と底壁20Aとの間には、所定の間隔が形成されるように形成されている。
断熱箱体20の底壁20Aに形成される冷気流入口33及び冷気流出口34は、断熱箱体20(底壁20A)の中心に対して点対称となる位置にそれぞれ形成されているものとする。
また、上記断熱箱体20の下端には、下方に突出した固定片20Bが複数設けられている。本実施例では、前面を構成する前壁の下端に2箇所、これと対向する後面を構成する後壁の下端に2箇所設けられている。各固定片20Bは、断熱箱体20(底壁20A)の中心に対して点対称となる位置に設けられているものとする。
更に、本実施例における冷却貯蔵庫1では、断熱箱体20の外箱21の側面に固定用のベルト(詳細は後述する)を掛け渡すためのフック24がネジ止めにて固定されている(図1のみ図示する)。このフック24は、断熱箱体20の一側の側面4Aと、他側の側面4Bの外面側に設けられている。固定箇所は、これに限定されるものではなく、断熱箱体20の前面や後面の外面側であっても良い。
次に、上記断熱箱体20が上方に接続される冷却ユニットRについて詳述する。本実施例における冷却ユニットRは、内部に機械室12が形成されるユニット本体9内に、冷凍サイクルを構成する圧縮機41、凝縮器13及び蒸発器10と、蓄電池45とを配設して構成される冷却装置である。
ユニット本体9は、断熱箱体20の底面との間に所定の高さを有して内部に機械室12を画成する台脚25と、機械室12の底面を構成するユニットベース26と、機械室12の側面を構成する前面パネル27、後面パネル28、側面パネル29、29と、当該本体9の上面を構成する上面パネル32とから構成される。
冷却ユニットR内の一側、即ち、ユニットベース26の一側、本実施例では、貯蔵室4内においてカバー5が設けられる側(一側)とは反対側(他側)の上面には、冷凍サイクルを構成する凝縮器13及び凝縮器用送風機42が配設されている。そして、冷却ユニットR内の他側、即ち、ユニットベース26の他側、本実施例では、貯蔵室4内においてカバー5が設けられる側(一側)の上面には、冷凍サイクルを構成する圧縮機41、キャピラリーチューブ(減圧手段)14等、蒸発器10、凝縮器13以外の冷凍サイクルの構成機器が配設されると共に、図示しない電装箱や蓄電池45が配設される。図3において、蓄電池45は断面図の手前側に位置するため破線にて示す。
そして、これら圧縮機41及び蓄電池45と凝縮器13との間には、内部に当該圧縮機41等と冷凍サイクルを構成する蒸発器10が収納された冷却箱11が配置されている。
この冷却箱11は、内部に蒸発器10が配設される冷却室37を構成し、その冷却室37の一端には、圧縮機41等が配設される冷却ユニットRの一側にまで延在する冷気吐出部38が形成される。この冷気吐出部38は、端部が上面パネル32よりも上方に突出して形成されており、上面パネル32に形成された貫通孔32Aを介して断熱箱体20側に突出して設けられる。
この冷気吐出部38の端部には、冷却室37内と連通する冷気吐出口39が形成されている。上面パネル32より上方に突出する冷気吐出部38の端部は、上述した如き断熱箱体20の底壁20Aに形成された冷気流入口33と略きっちりと係脱自在に係合可能とされており、係合された状態で、冷気吐出口39は、冷気ダクト6内にて開口する。
また、冷却室37の他端には、凝縮器13等が配設される冷却ユニットRの他側にまで延在する冷気吸込部40が形成される。この冷気吸込部40は、端部が上面パネル32よりも上方に突出して形成されており、上面パネル32に形成された貫通孔32Bを介して断熱箱体20側に突出して設けられる。
この冷気吸込部40の端部には、冷却室37内と連通する冷気吸込口44が形成されている。上面パネル32より上方に突出する冷気吸込部40の端部は、上述した如き断熱箱体20の底壁20Aに形成された冷気流出口34と略きっちりと係脱自在に係合可能とされており、係合された状態で、冷気吸込口44は貯蔵室4内であり、且つ、吸込パネル36の下方において開口する。
これら冷気吐出部38及び冷気吸込部40(冷気吐出口39及び冷気吸込口44)は、冷却ユニットRの中心に対して点対称となる位置にそれぞれ形成されているものとする。
これにより、冷却ユニットR内(機械室12内)には、圧縮機41、凝縮器13、キャピラリーチューブ14、冷却室37内の蒸発器10等が冷媒配管によって順次接続され、環状の冷凍サイクルが構成される。図中15は冷却室37内と連通し、蒸発器10からのドレン水を外部に排出するためのドレンホースである。
本実施例における蓄電池45は、上記圧縮機41や、凝縮器用送風機42、冷気循環用送風機43等に給電するものであり、充電、放電が可能なリチウムイオン電池を採用している。当該蓄電池45は、単一、若しくは複数、機械室12内に着脱自在に配設されている。
また、機械室12の一側を閉塞する側面パネル29には、当該蓄電池45を冷却貯蔵庫1の一側側面から容易に挿脱可能とするための交換用開口30が形成されており、当該開口30は、一側を中心として枢支可能とされる扉31により開閉自在に閉塞される。
そして、凝縮器13が配設される機械室12の他側を閉塞する側面パネル29には、当該凝縮器13に対向する複数の吸込孔29Aが形成されている。そして、機械室12の前後面を閉塞する前面パネル27及び後面パネル28、切り起こしによって複数の吹出孔27Aが形成されている。
また、この冷却ユニットRの上端部には、上記断熱箱体20の底壁20Aに下方に突出して設けられた固定片20Bを挿入可能とする図示しない固定用孔が複数設けられている。当該固定用孔も上記固定片20Bと同様に、冷却ユニットRの中心に対して点対称となる位置に設けられているものとする。
以上の構成により、冷却ユニットRと断熱箱体20とを組み合わせて冷却貯蔵庫1を組み立てる方法について説明する。図3や図4では、前面から向かって右側に冷却ユニットRの圧縮機41や蓄電池45が配設する場合、即ち、前面から向かって右側の側面に蓄電池45の交換用開口30を配置する場合を示している。
この場合、冷却ユニットRの圧縮機41及び蓄電池45が配設される側を前面から向かって右側(一側)に、凝縮器13等が配設される側を前面から向かって左側(他側)となるように配置する。そして、断熱箱体20は、コントロールパネル46が設けられた側を前面、カバー5が配設された側を前面から向かって右側(一側)となるように配置する。
この状態で、断熱箱体20に形成された各固定片20Bを冷却ユニットR上端部に形成された各固定用孔に挿入させる。また、冷却ユニットRの上面パネル32から上方に突出した冷気吐出部38を断熱箱体20の冷気流入口33内に挿入係合させ、同じく冷気吸込部40を断熱箱体20の冷気流出口34内に挿入係合させる。このとき、断熱箱体20の冷気流入口33及び冷気流出口34は、冷却ユニットRの冷気吐出口39及び冷気吸込口44にそれぞれ係脱自在に係合されるため、断熱箱体20と冷却ユニットRとが係合する位置を容易に決定することが可能となる。これにより、組立作業性の向上を図ることができる。
以上の構成により、蓄電池45からの給電によって圧縮機41、各送風機42、43が運転されると、冷気循環用送風機43によって、冷却室37内にて蒸発器10と熱交換した冷気は、冷気吐出部38を介して冷気流入口33より断熱箱体20内に流入し、冷気ダクト6内にて開口される冷気吐出口39より冷気ダクト6上方に向けて吐出される。そして、冷気ダクト6内を上昇した冷気は、冷気循環用送風機43によって冷気吹出口7より貯蔵室4の上部側面から貯蔵室4内に吹き出される。そして、貯蔵室4内に収容された要冷却物品が冷却される。
その後、貯蔵室4内を循環した冷気は、断熱箱体20の底壁20Aの他側に設けられた吸込パネル36の吸込口35を介して貯蔵室4内にて開口する冷気吸込口44から冷気吸込部40内に吸い込まれる。これにより、貯蔵室4内を循環した冷気は冷気流出口34を介して断熱箱体20から冷却ユニットR内に流出する。そして、冷気吸込部40を介して冷気が冷却室37内に帰還する。これにより、一連の冷気循環経路が構成され、貯蔵室4内は、所定の冷却温度に冷却される。
他方、図5や図6では、前面から向かって左側に冷却ユニットRの圧縮機41や蓄電池45が配設する場合、即ち、前面から向かって左側の側面に蓄電池45の交換用開口30を配置する場合を示している。この場合、断熱箱体20内に配設されるカバー5(冷気ダクト6)や吸込パネル36は、上記図3や図4の場合とは断熱箱体20を中心として対象となる位置に配設される。即ち、カバー5は、前面から向かって左側(他側)に配設され、吸込パネル36は前面から向かって右側(一側)に配設される。
この場合、冷却ユニットRの圧縮機41及び蓄電池45が配設される側を前面から向かって左側(他側)に、凝縮器13等が配設される側を前面から向かって右側(一側)となるように配置する。そして、この場合、断熱箱体20は、コントロールパネル46が設けられた側を前面とし、カバー5は前面から向かって左側(他側)にとなるように配置する。
この状態で、上記と同様に、断熱箱体20に形成された各固定片20Bを冷却ユニットR上端部に形成された各固定用孔に挿入させる。また、冷却ユニットRの上面パネル32から上方に突出した冷気吐出部38を断熱箱体20の冷気流入口33内に挿入係合させ、同じく冷気吸込部40を断熱箱体20の冷気流出口34内に挿入係合させる。
これにより、前面から向かって左側(他側)に配設された冷気吐出部38から断熱箱体20の冷気流入口33内に流入し、冷気吐出口39から吐出された冷気は、前面から向かって左側(他側)に配設された冷気ダクト6内を上昇して、冷気吹出口7より貯蔵室4の上部側面から貯蔵室4内に吹き出される。そして、貯蔵室4内を循環した冷気は、断熱箱体20の底壁20Aの一側(正面から向かって右側)に設けられた吸込パネル36の吸込口35を介して貯蔵室4内にて開口する冷気吸込口44から冷気吸込部40内に吸い込まれる。これによっても、一連の冷気循環経路が構成され、貯蔵室4内は、所定の冷却温度に冷却される。
このように、本実施例では、断熱箱体20と冷却ユニットRが接続された状態で冷気流入口33は冷気吐出口39に、冷気流出口34は冷気吸込口44にそれぞれ連通接続され、また、冷気吐出口39及び冷気吸込口44は冷却ユニットRの中心に対して点対称の位置にそれぞれ形成されると共に、冷気流入口33及び冷気流出口34は断熱箱体20の中心に対して点対称の位置にそれぞれ形成されているので、蓄電池45にて圧縮機等を駆動する冷却貯蔵庫1において、開口側や冷気ダクト等の向きが反対とされた断熱箱体20に対して同一の冷却ユニットRを用いて構成することが可能となる。
即ち、開口の向きなどの仕様が異なる冷却貯蔵庫(図3及び図4の冷却貯蔵庫と、図5及び図6の冷却貯蔵庫)に対して、同一の冷却ユニットRを共通に用いることができる。そのため、各仕様に応じて冷却ユニットRを構成する必要がなくなり、生産性の向上を図ることができる。
また、冷却ユニットRの側面には、蓄電池45を冷却ユニットR(機械室12)内に挿脱するための交換用開口30が形成されており、この開口30は扉31にて開閉自在に閉塞されているが、上述したように、開口の向きなどの仕様が異なる冷却貯蔵庫を構成する場合も、それぞれの仕様に対応するために複数の蓄電池の交換用開口を設け、一方を塞ぐことで向きの反対な断熱箱体を構成する必要がなくなる。
そのため、向きが反対とされる断熱箱体20を背中合わせて配置した場合、一側に両冷却貯蔵庫1、1の交換用開口30、30が揃って配置させることが可能となる。これにより、同一仕様の冷却貯蔵庫1、1を前面がそれぞれ通路側に面するように背中合わせに配置した場合、交換用開口30は、対向する側面に位置することとなってしまい、蓄電池45を交換する場合には、それぞれの冷却貯蔵庫1の交換用開口30側に回り込まなければならないが、このような不都合を解消できる。
また、各冷却貯蔵庫1を背中合わせで配置した場合に交換用開口30、30を揃って配置させることができるので、交換用開口30が形成されていない側を設置場所の壁面などに近接又は当接して設置することも可能となる。これにより、容易な蓄電池の交換作業を実現することができると共に、設置スペースの有効活用が可能となり、利便性の向上を図ることができる。
また、本実施例では、冷気循環用送風機43を断熱箱体20内に設けたことにより、冷却ユニットRに送風機を設けた場合のように上方に冷気が吹き出してしまい、上面に開口する場合には冷気漏洩が著しくなる不都合を回避できる。そのため、冷気の吹出方向が任意に設定することが可能となる。これにより、貯蔵室4内における冷気循環を円滑なものとでき、冷却効率の向上を図ることができる。
上述したように、本実施例の冷却貯蔵庫1は、冷却ユニットRに配設される機器の内、む圧縮機41や蓄電池45は一側に配置され、凝縮器13は他側に配置されると共に、蒸発器10が収納される冷却箱11は、圧縮機41及び蓄電池45と凝縮器13の間に配置されているので、冷却ユニットRの重量配分を略均等とすることができる。これにより、冷却ユニットR自体の安定性を向上させることができ、当該冷却ユニットRを有する冷却貯蔵庫1の転倒などの不都合を防止することができる。
また、蒸発器10が設けられる冷却箱11が、圧縮機41及び蓄電池45と凝縮器13の間に配置されていることで、限られる冷却ユニットR内のスペースの有効利用を図ることができる。
次に、図7を参照して、大型配送車などに当該冷却貯蔵庫1を積載して使用する場合の使用態様について説明する。図7はかご車60に固定された冷却貯蔵庫1の斜視図を示している。
一般に大型配送車には、積み荷を積載する際にかご車60が用いられている。このかご車60は、図7に示すように基台61上に前面及び上面が開放されたパイプや線条、一部を覆う板材などによって構成されたかご62が設けられている。そして、この基台61の下面には、移動用の車輪63が転動自在に設けられている。
本実施例では、先ず、基台61上面に冷却貯蔵庫1を載置する。このとき、冷却貯蔵庫1の前面がかご62の前面開口62Aに臨むように配設する。上記冷却貯蔵庫1の断熱箱体20の一側及び他側の両側面には、フック24、24がそれぞれ設けられている。
そのため、所謂ラッシングベルトなどの固定用のベルト64の一端を一側のフック24に連結し、かご車60の基台61に当該固定用のベルト64を掛け渡して他側のフック24にその他端を固定する。
これにより、煩雑な固定作業等を簡素化し、容易に冷却貯蔵庫1をかご車60に固定し、かご車60の車輪63を転動させてトラックなどへの積み卸し作業を容易とすることができる。
また、当該固定は、かご車60に限定されるものではなく、これ以外にも、所謂罪に作業に用いられるパレットに冷却貯蔵庫1を載置して、当該パレットと共に固定用のベルト64を掛け渡して当該フック24にて固定することにより、当該冷却貯蔵庫1を容易にフォークリフトにて積み卸し作業を行うことが可能となる。
また、トラックの所謂ラッシングレールに固定用のベルト64を掛け渡して当該フックにて固定することにより、トラックの荷台における固定を容易とすることができる。
このように、交流電源が切断された状態で冷却運転を可能とする移動用の冷却貯蔵庫1において、固定用のフック24を供えることにより、当該冷却貯蔵庫1のトラック等への積み卸し作業を容易とすることができ、その利便性の向上を図ることが可能となる。
R 冷却ユニット(冷却装置)
1 冷却貯蔵庫
2 扉
3 上面開口
4 貯蔵室
4A 側面(一側)
4B 側面(他側)
5 カバー
6 冷気ダクト
7 冷気吹出口
9 ユニット本体
10 蒸発器
11 冷却箱
13 凝縮器
14 キャピラリーチューブ(減圧手段)
20 断熱箱体
20A 底壁
24 フック
26 ユニットベース
27 前面パネル
28 後面パネル
29 側面パネル
30 交換用開口
31 扉
32 上面パネル
33 冷気流入口
34 冷気流出口
35 吸込口
36 吸込パネル
37 冷却室
38 冷気吐出部
39 冷気吐出口
40 冷気吸込部
41 圧縮機
42 凝縮器用送風機
43 冷気循環用送風機
44 冷気吸込口
46 コントロールパネル
51 操作面
52 スイッチ
53 温度表示部
57 隆起部
58 シート
60 かご車
61 基台
62 かご
63 車輪
64 固定用のベルト
1 冷却貯蔵庫
2 扉
3 上面開口
4 貯蔵室
4A 側面(一側)
4B 側面(他側)
5 カバー
6 冷気ダクト
7 冷気吹出口
9 ユニット本体
10 蒸発器
11 冷却箱
13 凝縮器
14 キャピラリーチューブ(減圧手段)
20 断熱箱体
20A 底壁
24 フック
26 ユニットベース
27 前面パネル
28 後面パネル
29 側面パネル
30 交換用開口
31 扉
32 上面パネル
33 冷気流入口
34 冷気流出口
35 吸込口
36 吸込パネル
37 冷却室
38 冷気吐出部
39 冷気吐出口
40 冷気吸込部
41 圧縮機
42 凝縮器用送風機
43 冷気循環用送風機
44 冷気吸込口
46 コントロールパネル
51 操作面
52 スイッチ
53 温度表示部
57 隆起部
58 シート
60 かご車
61 基台
62 かご
63 車輪
64 固定用のベルト
Claims (2)
- 内部に貯蔵室が構成された断熱箱体と、冷凍サイクルを構成する圧縮機、凝縮器及び蒸発器と前記圧縮機を駆動するための蓄電池を有する冷却装置と備えた冷却貯蔵庫において、
前記断熱箱体に、固定用のベルトを掛け渡すためのフックを設けたことを特徴とする冷却貯蔵庫。 - 操作用のスイッチが設けられたコントロールパネルを備え、
該コントロールパネルは、前記スイッチが臨む操作面と、該操作面の周囲を囲繞するかたちで隆起した隆起部と、前記操作面を覆うかたちで周囲が前記隆起部に取り付けられた可撓性のシートを有し、
該シートは前記スイッチより離間しており、押し込まれて当該スイッチを操作可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の冷却貯蔵庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010036178A JP2011169556A (ja) | 2010-02-22 | 2010-02-22 | 冷却貯蔵庫 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010036178A JP2011169556A (ja) | 2010-02-22 | 2010-02-22 | 冷却貯蔵庫 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011169556A true JP2011169556A (ja) | 2011-09-01 |
Family
ID=44683859
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010036178A Pending JP2011169556A (ja) | 2010-02-22 | 2010-02-22 | 冷却貯蔵庫 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011169556A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105091469A (zh) * | 2015-09-22 | 2015-11-25 | 陆霞芸 | 一种可自动行走的冰柜放置架 |
CN105115220A (zh) * | 2015-09-22 | 2015-12-02 | 陆霞芸 | 一种新型的冰柜放置架 |
-
2010
- 2010-02-22 JP JP2010036178A patent/JP2011169556A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105091469A (zh) * | 2015-09-22 | 2015-11-25 | 陆霞芸 | 一种可自动行走的冰柜放置架 |
CN105115220A (zh) * | 2015-09-22 | 2015-12-02 | 陆霞芸 | 一种新型的冰柜放置架 |
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