JP4385793B2 - 作業台車 - Google Patents

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Description

本発明は、セル生産システムに好適に用いられる作業台車に関するものである。
近年、顧客の多様なニーズに対応するべく多品種少量生産に適したセル生産システムが注目されている。このセル生産システムは、一人の作業者が組立、検査、梱包等の複数の工程を受け持つといった多能工による生産システムであり、具体的には、生産ラインに沿って複数の工程部を配設し、生産ラインに沿って作業台車を移動させつつ、作業台車上で製品を順次組み立て、検査、梱包等をするといったシステムである。
このセル生産システムに好適に用いられる作業台車としては、たとえば図13のようなものがあった(たとえば、特許文献1参照)。この作業台車は、作業者の作業効率を向上させるために、キャスター2を有した台車本体1の下部に上下揺動自在に固定ペダル32を備えると共に、台車本体1の上面に天板3を着脱自在且つ水平回転自在に配置している。詳しくは、作業者が固定ペダル32を踏込むと固定ペダル32の下面が床面に押圧されて台車本体1が固定状態になるようにされているのであって、固定状態にある製品に対して作業を施すことを可能にしてあり、また、天板3を台車本体1から外して天板3ごと製品を次工程などに搬出可能にしてあり、また、台車本体1に対して天板3を水平に回転させて天板3上の製品に様々な角度からの作業を可能にしているのである。
しかしながら、上記固定ペダル32は作業者の踏込み時にのみ台車本体1を固定状態にするものであって、つまり作業者は固定ペダル32を踏込んだ状態での作業を強いられるといった問題や、作業者が作業台車から離れた場合には作業台車の固定状態が解除されて作業者の作業効率が低下するといった問題があった。セル生産システムでは、作業者は組み込み部品や工具などを取りに行くために作業台車から離れることが多々あるが、離れる都度に固定状態が解除される上記作業台車では、作業の再開毎に台車本体1の所定位置に立って固定ペダル32を踏込んで台車本体1を再び固定状態にする必要があり、作業者は作業の再開毎にいちいち固定ペダルの配設位置に廻り込んで立つ必要があって、これがために作業者の作業効率が低下してしまうのである。
なお、作業台車を床面に固定させ続けるにはキャスター2に付設したブレーキ装置を利用することも考えられるが、床面に転動するキャスター2は床面との接地面積が小さく、たとえブレーキ装置によってキャスター2を回転不能にしても大きな摩擦抵抗を得ることができず、製品に対してかしめなどの力をかける作業を施す際にはしばしば作業台車が床面上を滑ってしまうのであり、作業効率の向上は望めるものではない。
また、図13の作業台車における製品の搬出搬入作業は、製品を持ち上げたり、製品を載置した天板3ごと台車本体1から持ち上げたりして行うのであるが、製品が重量物の場合には、この作業は作業者に負担のかかる作業であり、作業者の疲労を助長して作業効率を低下させるといった恐れがある。
また、図13の作業台車における天板3は台車本体1に対して水平回転自在に配置されているが、特に天板3の回動位置を固定するような機構もないことから、製品に対してかしめなどの力をかける作業を施す際にはこの力によって天板3が予期せぬ回転をしてしまう場合があり、作業が中断されて作業効率を低下させるといった恐れがある。
特開2003−137102号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、作業者が作業台車から離れた場合でも作業台車の床面への固定状態が維持されてスムーズな作業再開を可能にし、また作業台車への製品の搬入搬出にかかる作業者への負担を軽減させ、更に作業台車に載置した製品を簡単に固定状態にさせるといったことで、作業者の作業効率の向上が図られた作業台車を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明の請求項1に係る作業台車は、キャスター2を有する台車本体1の上面に水平回転自在に天板3を装着し、回転する天板3を任意の回転位置に固定させる天板固定装置4を台車本体1に設けると共に、ジャッキ用固定ペダル5の踏込みからジャッキ用解除ペダル6の踏込み時までキャスター2を床面Aから浮かせて台車本体1を床面Aに載置維持させるジャッキ装置7を台車本体1に設け、回転可能なローラ8を水平に多数列設させたローラコンベア装置9を天板3上に設置し、製品Bが載置されたときローラ8に圧接してローラ8を回転不能にさせる固定板10をローラコンベア装置9に付設したものであり、上記天板固定装置4は、天板用固定ペダル12と天板用解除ペダル13とがリンク機構を介して押上リンク14に連結して構成され、押上リンク14は天板用固定ペダル12の踏込みにて上方に移動すると共に天板用解除ペダル13の踏込みにて下方に移動するものであり、上方に移動した押上リンク14の上端を天板3の下面に押圧させて天板3を回転不能にさせるものであることを特徴とする。
これによると、ジャッキ用固定ペダル5の踏込みからジャッキ用解除ペダル6の踏込み時までキャスター2を床面Aから浮かせて台車本体1を床面Aに載置維持させるジャッキ装置7を備えたことから、作業者が持ち場を離れているときにも作業台車を床面Aに載置固定させ続けることができて、持ち場に戻った作業者が滞り無く組立作業などの作業を再開できるのであり、また、回転する天板3を任意の回転位置に固定させる天板固定装置4は押上リンク14を天板3の下面に押圧させたときの摩擦抵抗によって天板3を固定させるので、天板3をがたつき無い固定状態にできると共に、天板3の固定位置を無制限の任意位置に設定することができ、製品Bにかしめなどの力をかける作業を施す際に天板3が回転してしまうこと無しにあらゆる角度からの製品Bへの作業の施しを可能にできるのであり、また、天板3上には回転可能なローラ8を水平に多数列設させたローラコンベア装置9が設置されたことから、作業台車に対する製品Bの搬出入がローラ8上のスライド作業にて容易に行わせることができるのであり、更に、このローラコンベア装置9には製品Bが載置されたときローラ8に圧接してローラ8を回転不能にさせる固定板10が付設されたことから、ローラ8上の製品Bをスライドさせて固定板10に載せるだけで固定板10がローラ8を回転不能にさせて製品Bを簡単に固定状態にできるのであり、つまりこれらによって作業台車上での製品Bに対する作業効率を向上させることができるのである。
また、請求項2に係る作業台車は、請求項1において、複数列設したローラ8の各々に対して固定板10を着脱可能にしたことを特徴とする。これによると、製品Bの大きさや重量によって任意意位置または任意個数のローラ8を回転不能にさせることができ、つまり製品Bの種類に応じたローラ8の回転阻止の容易な調整を図ることができる。
また、請求項3に係る作業台車は、請求項1において、押上リンク14の上端に摩擦体15を着脱自在に設けたことを特徴とする。これによると、摩擦体15を適宜交換することができ、摩擦体15の摩耗による天板固定力の低下や製品Bの重量の変化による固定力不足などの場合にも、摩擦体15を交換して安定した天板固定力の確保を図ることができる。
また、請求項4に係る作業台車は、請求項1において、ジャッキ装置7は、ジャッキ用固定ペダル5とジャッキ用解除ペダル6とをリンク機構を介して接地リンク27に連結して構成されると共に、接地リンク27の下端を二股状に分割して床面Aに面接触で接地する2つの床面接地面26を隣接して形成し、ジャッキ用固定ペダル5の踏込みからジャッキ用解除ペダル6の踏込み時まで接地リンク27の2つの床面接地面26を床面Aに接地することでキャスター2を床面Aから浮かせることを特徴とする。これによると、作業台車を複数の接地箇所で床面Aに載置固定できるから作業台車の固定状態を水平方向の回転モーメントに対して強い状態にできるのであり、つまり固定状態にある作業台車に回転方向の荷重がかかっても作業台車が回転してしまうことが抑制されるのであり、固定状態にある作業台車の安定化を図ることができるのである。
本発明は、作業者が持ち場を離れているときにも作業台車を床面に載置固定させ続けて持ち場に戻った作業者の滞りの無い製品への組立作業などの作業の再開を確保でき、また、製品にかしめなどの力をかける作業を施す際に天板が回転してしまうこと無しにあらゆる角度からの製品への作業の施しを確保でき、また、作業台車に対する製品の搬出入をローラ上の容易なスライド作業にて行わせて製品の搬出入にかかる作業者の負担を軽減でき、更に、ローラ上の製品をスライドさせて固定板に載せるだけで固定板がローラを回転不能にさせて製品を簡単に固定状態にできることが確保でき、つまりこれらによって作業台車上での製品に対する作業の作業効率の向上を図り得るのである。
図1〜7には本発明の基本構成を示す。本例の作業台車は、図1,2のように、キャスター2を有した台車本体1の上面に天板3を回転自在に配置し、この天板3の上にローラコンベア装置9を設置して構成されている。
詳しくは、台車本体1は外縁にフランジ下縁1aを備えた平面視正方形状の板材から形成されており、この台車本体1の下面における四隅にはキャスター2が備えられている。このキャスター2は台車本体1の下面から垂設された支持具2aに輪部2bが回転自在に枢支されて形成されているが、少なくとも隣接する2つのキャスター2における支持具2aが台車本体1に対して水平回転自在に設けられており、作業者が作業台車を床面Aに走行させる際の容易な方向転換が可能にされている。無論、キャスター2の設置個数は4つに限定されず3個以上であれば作業台車を安定良く走行可能にできるから採用可能である。なお、特に図示はしないが、作業台車の走行を操作性良く行わせるための搬送用ハンドルを台車本体1に設けてもよい。殊に、搬送用ハンドルは台車本体1に収納可能に設けることが好ましく、この場合、作業台車にて作業を行う際には作業の邪魔にならないように搬送用ハンドルを台車本体1内に収納させ、作業台車を移動させるときには搬送用ハンドルを台車本体1から出して使用することができるので、作業台車の利便性の向上を図ることができる。
また、台車本体1の上面の中央部にはベアリングからなる軸受部16が設置され、平面視正方形状の薄手の平板材からなる天板3の下面中央には回転軸17が下方に突設され、この回転軸17を軸受部16に枢支させることで天板3が台車本体1に対して水平回転自在に配置されている。また、台車本体1の上面には軸受部16を中心とする円軌状に複数の受具18が並べて設置されている。ここで、この受具18は台車本体1の上面に配置した天板3を支持する部材であって天板3の下面に転動するボール18aを備えており、天板3の水平回転をスムーズに行わせつつ天板3をその中央から一定に離れた複数箇所(本例では天板3の外縁部分の下面)でバランス良く支持できるようにされている。また、台車本体1の上面には、後述する天板固定装置4の押上リンク14が挿通されるリンク挿通孔19が穿孔されている。
また、ローラコンベア装置9は、コ字枠状の一対の桟材20を水平且つ平行に並設し、一対の桟材20の対向面間に桟材20の長手方向に亙って複数の円柱状のローラ8を並べて回転自在に枢支して形成されている。なお、ローラ8の上端位置は桟材20の上端位置よりも上方に位置されている。このローラコンベア装置9は一対の桟材20を天板3の対向する側縁部分に載置固定させることで天板3の上に設置されている。ここで、ローラコンベア装置9のローラ8によると製品Bをスムーズにスライド移動させることができて先の工程からの製品Bの搬入や後の工程への製品Bの搬出を容易に行わせることが可能にされているが、ローラ8上に搬入された製品Bには組立などの作業が施されることとなるので、ローラ8上の製品Bを不動状態にさせるための固定板10が設けられている。
この固定板10は、図3,4のように、任意のローラ8の上方に略水平に配置された弾性変形可能な板状部材であり、製品Bが固定板10上に載った際には弾性変形してローラ8に圧接してローラ8を回転不能にさせるのであり、ローラ8上での製品Bのスライド移動を防止して固定状態にさせるものである。詳述すると、固定板10は、製品Bを載置する上面が比較的摩擦係数が少ない材質のもので構成され、ローラ8に圧接される下面が比較的摩擦係数が高い材質のもので構成されている。本例では固定板10の下面には比較的摩擦係数が高いゴムなどを貼着させている。また、固定板10は、ローラ8の列設方向における一方の側縁部分にガイド部21が形成されており、ローラ8の列設方向における中央部分にローラコンベア装置9の桟材20に取付ける取付部22が形成され、ローラ8の列設方向における他方の側縁部分の下面部位にローラ圧接面11が形成されている。ここで、ガイド部21は固定板10上への製品Bの導入を容易にさせる部位であって端縁程低くされた傾斜状部位であり、取付部22はローラ8の列設方向に対して直交する方向に突出して突出先端にビス23を挿通させる貫通孔24を穿孔して形成された部位であり、ローラ圧接面11は固定板10がローラ8に圧接される部位であってローラ8の外周径よりも曲率を大きく形成した円弧曲面部位である。なお、本例のローラ圧接面11は製造性を鑑みて一枚板状の固定板10の一部におよそ1/4円弧状に形成されているが、図8のように、ローラ圧接面11をおよそ1/2円弧状に形成してもよく、これによるとローラ8に圧接させるローラ圧接面11の面積を広く採ることができてローラ8の回転阻止をより有効に行わせることができる。
そして、ローラコンベア装置9の桟材20に穿孔されたビス孔25に取付部22の貫通孔24を連通させてビス23を螺入させることでローラコンベア装置9に固定板10は取付けられるが、この状態では、ガイド部21の下端部分は隣接ローラ8間の隙間でローラ8の上端位置よりも低い位置に位置するようにされている。つまり、ローラ8上をスライドしてきた製品Bはガイド部21によって固定板10に載り上げられるのであり、製品Bが載った固定板10は下方に弾性変形をしてローラ圧接面11がローラ8に圧接されるのであり、このときローラ圧接面11はローラ8の外周に形状を合わせるように弾性変形をしてローラ圧接面11の全面をローラ8の外周に弾接させるのであり、ローラ8を確実に回転不能にすることが可能にされている。なお、各ローラ8に対応する箇所の桟材20にはそれぞれビス孔25が穿孔されており、製品Bの大きさや重量に合わせて任意位置または任意個数のローラ8を回転不能にさせるべく、任意箇所に任意個数の固定板10を着脱自在に取付可能にされている。
ところで、本例の作業台車では、セル生産の際に頻繁に起こる離れた場所に組立部品や工具を取りに行ったりして持ち場を離れる状況にも作業台車を床面Aに強固に固定させ続けることが可能にされており、しかも天板3は任意の回転位置に固定可能にされているために、持ち場に戻った作業者は作業台車の周囲の任意位置で滞り無く作業を再開でき、作業効率の低下の回避が図られているといった利点を有している。具体的に、本例の作業台車には、ジャッキ用固定ペダル5が踏み込まれたときからジャッキ用解除ペダル6が踏み込まれるときまでキャスター2を床面Aから浮かせて台車本体1を床面Aに載置固定させるジャッキ装置7と、天板3を任意の回転位置に固定する天板固定装置4とが備えられている。以下、詳述する。
ジャッキ装置7は、図5,6のように、台車本体1の下部の外縁部分に外方に突出するようにジャッキ用固定ペダル5とジャッキ用解除ペダル6とを配設し、床面Aに面接触で接地する床面接地面26を下端に備えた接地リンク27を台車本体1の下部に配設し、ジャッキ用固定ペダル5とジャッキ用解除ペダル6とをリンク機構を介して接地リンク27に連結して構成されている。ここで、リンク機構は、特に詳述はしないが梃子やラチェットなどを組み合わせた一般的な機械装置が用いられており、接地リンク27の下端の床面接地面26をキャスター2の下端位置に対して上下に移動可能にさせている。
そして、このジャッキ装置7は、ジャッキ用固定ペダル5を作業者が踏込んだときには、図5(a)のように、リンク機構の梃子の動作によって接地リンク27がキャスター2の下端位置よりも下方に突出され、結果、キャスター2を床面Aから浮き上がらせるように床面接地面26が床面Aに接地される。また、ジャッキ用解除ペダル6を作業者が踏込んだときには、図5(b)のように、リンク機構の梃子の動作によって接地リンク27がキャスター2の下端位置よりも上方に没入され、結果、床面接地面26が床面Aから離れて代わりにキャスター2が床面Aに接地される。ここで、リンク機構には接地リンク27の状態を維持する維持機能が備えられている。しかして、ジャッキ用固定ペダル5を一旦踏込むとジャッキ用解除ペダル6を踏込むまで床面接地面26が床面Aに接地された状態が維持されるのであり、また、ジャッキ用解除ペダル6を踏込むと次にジャッキ用固定ペダル5を踏込むまでキャスター2が床面Aに接地された状態が維持されるのである。
このように、本例の作業台車では、一旦ジャッキ用固定ペダル5を踏み込んでおけば、キャスター2の代わりに接地リンク27の床面接地面26が床面Aに接地され続け、つまり床面Aに作業台車を載置固定した状態が維持されるのであり、作業者が持ち場を離れているときにも作業台車を床面Aに載置固定させ続けることができ、持ち場に戻った作業者は作業台車の再固定作業無しに滞り無く組立作業などの作業を再開できるのであって、作業効率の低下の回避が図られているのである。また、本例の作業台車では、ジャッキ用解除ペダル6を踏み込むことでキャスター2の床面接地状態を維持することができ、滞りの無い作業台車の移動が可能とされている。
更に言うと、接地リンク27に対して床面接地面26を複数設けても好ましい。たとえば図9では、接地リンク27の下端を二股状に分割して接地リンク27に2つの床面接地面26を隣接して形成させている。これによると、作業台車を複数の接地箇所で床面Aに載置固定できるから作業台車の固定状態を水平方向の回転モーメントに対して強い状態にできるのであり、つまり固定状態にある作業台車に回転方向の荷重がかかっても作業台車が回転してしまうことが抑制されるのであり、固定状態にある作業台車の安定化を図ることができるのである。
また、天板固定装置4は、図7のように、台車本体1の下部の外縁部分に外方に突出するように天板用固定ペダル12と天板用解除ペダル13とを配設し、天板3に回転阻止を施す天板規制部28を円棒状の押上リンク14の上端に備え、この押上リンク14を天板3に穿孔したリンク挿通孔19に挿通した状態で台車本体1に配設し、天板用固定ペダル12と天板用解除ペダル13とをリンク機構を介して押上リンク14に連結して構成されている。ここで、リンク機構は、特に詳述はしないが梃子やラチェットなどを組み合わせた一般的な機械装置が用いられており、押上リンク14の上端の天板規制部28を上下に移動可能にさせている。特に本例では、天板3の回転軸17を中心とする円軌状に複数のリンク嵌合孔29が並べて穿孔され、各リンク嵌合孔29はそれぞれ天板3を水平回転させることで天板3のリンク挿通孔19に連通するようにされており、また、押上リンク14の天板規制部28は天板3のリンク嵌合孔29に嵌合する突軸部30で構成されている。
そして、この天板固定装置4は、天板用固定ペダル12を作業者が踏込んだときには、図7(a)のように、リンク機構の梃子の動作によって押上リンク14の天板規制部28が天板3のリンク嵌合孔29に下方から嵌合され、結果、天板3が任意の回転位置で固定される。また、天板用解除ペダル13を作業者が踏込んだときには、図7(b)のように、リンク機構の梃子の動作によって押上リンク14の天板規制部28が天板3のリンク嵌合孔29から抜けて、結果、天板3を水平回転自在の状態にさせる。ここで、リンク機構には押上リンク14の状態を維持する維持機能が備えられている。しかして、天板用固定ペダル12を一旦踏込むと天板用解除ペダル13を踏込むまで天板規制部28がリンク嵌合孔29に嵌合された状態が維持されるのであり、また、天板用解除ペダル13を踏込むと次に天板用固定ペダル12を踏込むまで天板3が水平回転自在にされた状態が維持されるのである。
このように、本例の作業台車では、天板用固定ペダル12を踏み込んでおけば天板規制部28がリンク嵌合孔29に嵌合されて天板3を任意の回転位置に固定された状態が維持できるのであり、製品Bにかしめなどの力をかける作業を施す際に天板3が回転してしまうこと無しにあらゆる角度からの製品Bへの作業の施しを可能にするのは勿論、上記ジャッキ装置7による作業台車の床面Aへの固定と相俟って、持ち場に戻った作業者の作業の再開を滞り無く行わせることができるのであって、作業効率の向上が図られているのである。
なお、上述したジャッキ用固定ペダル5及びジャッキ用解除ペダル6や天板用固定ペダル12及び天板用解除ペダル13は、台車本体1の複数箇所に配設させるのも好ましい。殊に、平面視矩形状の台車本体1における四方の辺に対応させて各ペダルを配設するのが好ましい。たとえば図10の作業台車では台車本体1の隣接する2つの辺に対応させて各ペダルを配設させている。これによると、作業者は作業台車に対する複数の立ち位置から、作業台車の床面Aへの固定・解除や天板3の台車本体1に対する固定・解除の操作を行うことができ、作業台車の利便性の向上を図ることができるのである。
図11は本発明の実施の形態の例を示す。本例の天板固定装置4、図11のような、上昇した押上リンク14の上端を天板3の下面に押し突けたときの摩擦力によって天板3を任意の回転位置に固定させる装置を採用している。つまり、本例では、天板3には先例のリンク嵌合孔29は無く、また押上リンク14の天板規制部28が先例の突軸部30の代わりに天板3との接触抵抗を確保する摩擦体15にて構成されている。先例の天板固定装置4では天板規制部28である突軸部30を天板3のリンク嵌合孔29に挿入嵌合させるために、突軸部30とリンク嵌合孔29との間には微少なクリアランスが必要でこのクリアランスによって固定状態の天板3が微少にガタつく恐れもあるが、本例の天板固定装置4では固定状態の天板3の微少なガタつきを完全に無くすことができるという利点を有している。また、先例の天板固定装置4では天板3の固定位置がリンク嵌合孔29の穿孔位置に限定されるが、本例の天板固定装置4では天板3の固定位置は無制限に設定することができるという利点を有している。
更に言うと、この摩擦体15は、図12のように、押上リンク14に対して着脱自在に取付可能にすることも好ましい。つまり、摩擦体15は度重なる天板3の下面への弾接によって摩耗による劣化が予期されるのであるが、上記押上リンク14に対して着脱自在に取付可能にしたことで、劣化した摩擦体15は新たな摩擦体15に適宜取替可能にされている。本例では押上リンク14の上端と摩擦体15とは水平方向のアリ溝31(雄溝31a,雌溝31b)の係合構造によって係脱自在にされている。これにより、摩擦体15の摩耗による天板固定力の低下や製品Bの重量の変化による固定力不足などの場合に、上記のように摩擦体15を交換することで安定した天板固定力の確保を図ることができるのである。
本発明の基本構成の作業台車の分解斜視図である。 同上の作業台車の概略側面図である。 同上の作業台車の要部の分解斜視図である。 同上の固定体の動作説明図であり、(a)は製品が載置状態にない固定板であり、(b)は製品が載置状態にある固定板である。 同上のジャッキ装置の動作説明図であり、(a)は作業台車が固定状態にない場合のジャッキ装置であり、(b)は作業台車が固定状態にある場合のジャッキ装置である。 同上の作業台車の要部斜視図である。 同上の天板固定装置の動作説明図であり、(a)は天板が固定状態にない場合の天板固定装置であり、(b)は天板が固定状態にある場合の天板固定装置である。 同上の基本構成の他例の作業台車の要部の分解斜視図である。 同上の基本構成の更に他例の作業台車の要部斜視図である。 同上の基本構成の更に他例の作業台車の斜視図である。 本発明の実施の形態の例の作業台車における天板固定装置の動作説明図であり、(a)は天板が固定状態にない場合の天板固定装置であり、(b)は天板が固定状態にある場合の天板固定装置である。 本発明の実施の形態の更に他例の天板固定装置の要部の分解斜視図である。 背景技術の例の作業台車の斜視図である。
符号の説明
1 台車本体
2 キャスター
3 天板
4 天板固定装置
5 ジャッキ用固定ペダル
6 ジャッキ用解除ペダル
7 ジャッキ装置
8 ローラ
9 ローラコンベア装置
10 固定板
11 ローラ圧接面
12 天板用固定ペダル
13 天板用解除ペダル
14 押上リンク

Claims (4)

  1. キャスターを有する台車本体の上面に水平回転自在に天板を装着し、回転する天板を任意の回転位置に固定させる天板固定装置を台車本体に設けると共に、ジャッキ用固定ペダルの踏込みからジャッキ用解除ペダルの踏込み時までキャスターを床面から浮かせて台車本体を床面に載置維持させるジャッキ装置を台車本体に設け、回転可能なローラを水平に多数列設させたローラコンベア装置を天板上に設置し、製品が載置されたときローラに圧接してローラを回転不能にさせる固定板をローラコンベア装置に付設したものであり、上記天板固定装置は、天板用固定ペダルと天板用解除ペダルとがリンク機構を介して押上リンクに連結して構成され、押上リンクは天板用固定ペダルの踏込みにて上方に移動すると共に天板用解除ペダルの踏込みにて下方に移動するものであり、上方に移動した押上リンクの上端を天板の下面に押圧させて天板を回転不能にさせるものであることを特徴とする作業台車。
  2. 複数列設したローラの各々に対して固定板を着脱可能にしたことを特徴とする請求項1記載の作業台車。
  3. 押上リンクの上端に摩擦体を着脱自在に設けたことを特徴とする請求項1記載の作業台車。
  4. ジャッキ装置は、ジャッキ用固定ペダルとジャッキ用解除ペダルとをリンク機構を介して接地リンクに連結して構成されると共に、接地リンクの下端を二股状に分割して床面に面接触で接地する2つの床面接地面を隣接して形成し、ジャッキ用固定ペダルの踏込みからジャッキ用解除ペダルの踏込み時まで接地リンクの2つの床面接地面を床面に接地することでキャスターを床面から浮かせることを特徴とする請求項1記載の作業台車。
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