JP2023114295A - 保持装置および車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の窓部材の曇り除去性能の点で有利な技術を提供する。【解決手段】車両のフロントウインドウを構成する窓部材の車内側の面に固定されたブラケットによって、カメラが、車内から前記窓部材を通して車両前方を撮影する向きに支持される。前記ブラケットには、前記カメラの視野内の前記窓部材の領域を加熱するためのヒータが配置される。前記ブラケットは、前記カメラのレンズに対して車両前方側において前記レンズの光軸より低い位置で前記窓部材まで延びる底壁部を有し、前記底壁部は、前記窓部材側の第1面と、前記第1面とは反対側の第2面とを有し、前記ヒータは前記第2面に貼着され、前記第2面には、前記ヒータの車両前方側の先端部と前記底壁部との間に空間が形成されるように溝部が形成され、前記底壁部には、前記第2面に形成された前記溝部と前記第1面とを連通する開口が形成されている。【選択図】図8

Description

本発明は、保持装置および車両に関する。
自動運転、先進運転支援、あるいはドライブレコーディング等に利用される撮像装置(カメラ)が、車両のフロントウインドウガラスの車内側に設置される。車内に設置されたカメラは、フロントウインドウガラスを通して車両前方を撮影する。
車内外の温度差等によってフロントウインドウガラスは曇ることがあるため、カメラの撮像性能が阻害されないよう、そのような曇りを抑制する必要がある。特許文献1には、カメラの撮影範囲におけるフロントウインドウガラスの領域を熱線で加熱して曇りを除去する構成が記載されている。
特開2017-213981号公報
しかし、特許文献1の構成ではカメラ視野内に熱線が入り込むために、撮像性能が低下するおそれがある。また、ガラスの熱伝導率の低さから熱線と熱線との間の領域の曇りが取れにくいという問題もある。
これに対し、熱線を使わず、カメラを支持するブラケットにヒータを配置してブラケットとフロントウインドウガラスとの間の空気を温める構成が考えられる。例えば、カメラ視野空間の下方において延びるブラケット部分にヒータが配置される。このヒータによって空気が温められるとカメラ視野空間において上昇気流が形成され、その気流がフロントウインドウガラスに当たることにより曇りが除去されうる。
しかしながら、このタイプの構成においては、ブラケットの固定構造の制約上、カメラ視野内のフロントウインドウガラス全域をカバーするようにヒータを設置することができない。そのため、カメラ視野内のフロントウインドウガラスに上昇気流が当たらない領域ができ(特に車両前方側の領域)、当該領域における曇り除去性能が低下するおそれがある。
本発明は、窓部材の曇り除去性能の点で有利な技術を提供する。
本発明の一側面によれば、車載用のカメラを保持する保持装置であって、車両のフロントウインドウを構成する窓部材の車内側の面に固定され、車内から前記窓部材を通して車両前方を撮影する向きに前記カメラを支持するブラケットと、前記ブラケットに配置され、前記カメラの視野内の前記窓部材の領域を加熱するためのヒータと、を有し、前記ブラケットは、前記カメラのレンズに対して車両前方側において前記レンズの光軸より低い位置で前記窓部材まで延びる底壁部を有し、前記底壁部は、前記窓部材側の第1面と、前記第1面とは反対側の第2面とを有し、前記ヒータは、前記底壁部の前記第2面に貼着され、前記底壁部の前記第2面には、前記ヒータの車両前方側の先端部と前記底壁部との間に空間が形成されるように、溝部が形成されており、前記底壁部には、前記第2面に形成された前記溝部と前記底壁部の前記第1面とを連通する開口が形成されている、ことを特徴とする保持装置が提供される。
本発明によれば、窓部材の曇り除去性能の点で有利な技術を提供することができる。
車両の要部の左側面図。 保持装置の構成を示す、カメラ周辺の一部断面を含む左側面図。 保持装置の構成を示す、カメラ周辺の斜視図。 カメラを支持するブラケットの表面側から見た平面図。 カメラを支持するブラケットの裏面側から見た平面図。 カメラを取り外した状態の、ブラケットの裏面側から見た平面図。 分割体を取り外した状態の、ブラケットの裏面側から見た平面図。 図2の部分領域の拡大図であって、溝部および開口を有する底壁部の例を示す図。 図2の部分領域の拡大図であって、溝部および開口に熱伝導部材を有する例を示す図。 図7の変形例を示す図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、実施形態に係る輸送機器としての車両1の要部の左側面図である。なお、添付図面において、「FR」は車両1の前方を示し、「LH」は車両1の左方を示し、「UP」は車両1の上方を示す。車両1は、例えば四輪車であり、車室CA(車内空間)の前部に形成されたフロントウインドウ2を有する。フロントウインドウ2は、窓部材としてのフロントウインドウガラス3によって構成されている。また、車両1は、車室CAの側部に形成されたサイドウインドウ4を有する。サイドウインドウ4は、サイドウインドウガラス5によって構成されている。サイドウインドウガラス5は、サイドドアによって収納可能に支持されうる。車両1は更に、車室CAの上部を形成するルーフ6を備える。
フロントウインドウガラス3の上部かつ左右中央部の内面3a(図2参照)側(車室CA側)には、車室Cからフロントウインドウガラス3を通して車両前方を撮影するカメラ10が設置されている。本実施形態では、フロントウインドウ2を構成する窓部材は、フロントウインドウガラス3であるが、カメラ10が検知する光を透過する性質を持つのであればガラス以外の部材であってもよい。カメラ10は、例えば、CCDあるいはCMOS等の撮像素子を含む撮像装置である。このカメラ10は、自動運転、先進運転支援、あるいはドライブレコーディング等に利用される、車外撮影用のカメラである。なお、カメラ10は、可視光を撮影するカメラのみならず、赤外線等の不可視光を撮影するカメラであってもよい。
図2~図5には、カメラ10を保持する保持装置10Aの構成例が示されている。図2は、車両1におけるカメラ10周辺の一部断面を含む左側面図、図3は、保持装置10Aの構成を示す、カメラ10周辺の斜視図、図4は、カメラ10を支持するブラケット20を表面側(後述する底壁部26の底表面26a側)から見た平面図、図5は、カメラ10を支持するブラケット20を裏面側(後述する底壁部26の底裏面26b側)から見た平面図である。なお、カメラ10周辺を車室側から覆うカバー類も取り付けられうるが、そのようなカバー類の図示は省略されている。
図2に示すように、カメラ10は、カメラ本体11と、カメラ本体11の後部上方に配置されたレンズ部12とを含みうる。カメラ本体11は、撮像素子、A/D変換器、画像処理部、記憶部、システム制御部等を有しうる。レンズ部12は、少なくとも1つのレンズを含み、レンズ表面12aが撮像方向である車両前方を向き、レンズの中心軸線である光軸CL1が略水平になるように配置される。矢印F1は、光軸CL1に沿う撮像方向を示している。カメラ10は、外観上は光軸CL1に関して概ね左右対称に構成されている。
後上がりに傾斜したフロントウインドウガラス3の内面3aに、カメラ10を支持するブラケット20が固定される。ブラケット20は、フロントウインドウガラス3の内面3aに貼付される貼付部22を有する。ブラケット20は、貼付部22によってフロントウインドウガラス3の内面3aに固定された状態で、車内からフロントウインドウガラス3を通して車両前方を撮影する向きにカメラ10を支持する。一例において、ブラケット20は、合成樹脂製の射出成型品であり、フロントウインドウガラス3の内面3aに接着剤等により貼付されている。ブラケット20は、フロントウインドウガラス3の傾斜に沿うように設けられ、このブラケット20に、車室側からカメラ10が取り付けられている。ブラケット20およびカメラ10の周囲は、車室側からカメラカバーによって覆われうる。
ブラケット20は、カメラ10を支持するものであるが、フレアやゴーストを防止するためのレンズフードとしても機能しうる。したがって本実施形態におけるブラケット20は、カメラ10のレンズ部12に対して撮像方向(すなわち車両前方)へ延びる撮像空間K1(視野)を囲むレンズフード21を更に含みうる。レンズフード21と貼付部22とは一体的に形成されていてもよい。ブラケット20の略中央部には、カメラ10のレンズ部12を車室側からレンズフード21内に露出させるレンズ用開口部28が形成されている。レンズ部12の光軸CL1は、レンズ部12の中心から撮像空間K1を通過し、レンズフード21の開口21bを閉塞するフロントウインドウガラス3に至っている。
レンズフード21は、レンズ用開口部28から前方へ、前側ほど左右幅を広げるように形成されている。レンズフード21は、撮像空間K1に下方から臨む底壁部26と、撮像空間K1に左右側方から臨む側面27aを形成する側壁部27とによって構成される。底壁部26は、カメラ10のレンズ部12に対して車両前方側においてレンズ部12の光軸CL1より低い位置でフロントウインドウガラス3まで延びている。底壁部26は、車幅方向(車両左右方向)と平行をなし、側面視では車両前後方向および光軸CL1に対して前下がりに傾斜(車両前方に向かうに従い光軸CL1から離れる方向に傾斜)した平面とされている。底壁部26は、窓部材側(フロントウインドウガラス3側)の第1面である底表面26aと、底表面26aとは反対側の第2面である底裏面26bとを有する。
レンズフード21の、撮像空間K1に臨むレンズフード表面21a(底表面26aおよび左右の側面27a)の少なくとも一部(本実施形態では底表面26a)には、レンズ部12に入射する迷光、反射光(反射波)を低減する反射波低減構造25が配置されてもよい。反射波低減構造25は、ストレイライトシールド(Stray Light Shield;SLS)と呼ばれてもよい。反射波低減構造25は、例えば車幅方向に沿って断面三角形状をなして延びる波形状を、前後方向で複数並べるように形成したものでありうる。底表面26aは、車幅方向に幅広に形成され、反射波低減構造25もそれに合わせて車幅方向に幅広に形成される。底表面26aは、レンズ部12の画角に応じてレンズ部12から離れるほど左右幅を広げる末広がりの態様をなしている。すなわち、底表面26aは、撮像方向F1でレンズ部12から離れるほど車幅方向に拡幅している。底表面26aの形状は、平面であってもよいし、滑らかな曲面であってもよい。もっとも、底表面26aは、固定や補強のための凹凸を有していてもよい。
レンズフード21に波形状等の立体形状の反射波低減構造25を設ける場合、底表面26aが、該立体形状を形成する際の基準面(仮想面)となる。反射波低減構造25の波形状等のパターン形状は、該基準面に沿って複数配列されることとなる。パターン形状は、一定周期のパターンを有する形状であってもよいし、不均一あるいはランダムなパターンを有する形状であってもよい。また、立体形状に形成されるかわりに、シボや塗装等の表面処理が施されることによって反射波を低減する構造が採用されてもよい。なお、反射波低減構造25は、レンズフード21の側面27aに設けられてもよい。
底表面26aひいては底壁部26は、底表面26aと垂直な方向から見た平面視で、前側ほど左右幅を広げる三角形状に形成されている。本実施形態の「平面視」とは、特に記載が無ければ底表面26aと垂直な方向から見ることとし、本実施形態の「平面図」とは、特に記載が無ければ底表面26aと垂直な方向から見た平面図とする。
側面27aひいては側壁部27は、底壁部26の後部両側の左右傾斜辺部から上後方へ屈曲して立ち上がるように形成されている。側面27aは、レンズ用開口部28の左右側縁部から底壁部26の前縁部の左右両端部に向けて、上後方への起立高さを漸減させるように形成されている。側面27aの上下幅は、底表面26aの左右幅に対して小さく、したがってレンズフード21および撮像空間K1は、上下幅を抑えた偏平状に形成されている。
レンズフード21の上面部は、カメラ10の撮像方向に位置する開口21bを形成している。開口21bは、レンズ用開口部28の上縁部、左右の側壁部27の上縁部、底壁部26の前縁部に囲まれて形成されている。開口21bは、レンズフード21ひいてはブラケット20がフロントウインドウガラス3に固定された状態で、フロントウインドウガラス3の内面3aによって閉塞されている。
図4、図5において、線CL2は、ブラケット20の車幅方向における中心線を示している。ブラケット20は、中心線CL2に関して概ね左右対称に構成されている。一例において、ブラケット20は、図4に示されるように平面視において中心線CL2がカメラ10の光軸CL1と一致するように配置される。また、カメラ10は、平面視において光軸CL1が車両1の車幅方向の中心線と一致するように配置されてもよい。もっともそれは一例であって、ブラケット20は、平面視において中心線CL2が車両1の車幅方向の中心線からずれるように配置されてもよいし、カメラ10は、平面視において光軸CL1が車両1の車幅方向の中心線からずれるように配置されてもよい。
本実施形態では、例えばメンテナンス時のアクセス容易性を高めるため、底壁部26は、固定体30と、固定体30に対して分離可能に構成される分割体40とに分割して構成される。ここで、固定体30は、反射波低減構造25の一部(固定側構造部25a)を含んで車体(フロントウインドウガラス3)に固定される部分であり、分割体40は、反射波低減構造25の残余の他部(分割側構造部25b)を含んで固定体30に対して分離可能に構成される部分である。
分割体40は、平面視で光軸CL1と重なる概略矩形状の範囲に設けられている。固定体30には、分割体40を整合させる概略矩形状の開口37bを形成する固定側開口部37が設けられている。固定側開口部37に分割体40を取り付けた状態で、固定体30と分割体40とは、底表面26aを構成する表面を互いに面一又は平行に配置される。レンズフード21の側面27aに反射波低減構造25を備える場合、側壁部27の一部を含む分割体40を設けてもよい。
図5に示すように、カメラ10は、底壁部26の固定体30側(底裏面26b側)に取り付けられている。カメラ本体11に設けられた不図示の被係止部が底壁部26に設けられた係止部35,36,39と係合することにより、カメラ10はブラケット20の固定体30に取り付けられる。図5に示すように、固定体30に取り付けられたカメラ10は分割体40と平面視でオーバーラップしている。
図6は、図5からカメラ10を取り外した状態の平面図、図7は、図6から分割体40を取り外した状態の平面図である。図5、図6に示すように、底壁部26(の分割体40)の底裏面26bには、カメラ10の視野内のフロントウインドウガラス3の領域を加熱するためのヒータHが配置されている。ヒータHは、例えば電熱線を有する面状発熱体であり、底壁部26の底裏面26bに貼着されている。ヒータHが発熱することで、ブラケット20を介して、撮像空間K1が温められる。それにより撮像空間K1において上昇気流が形成され、その気流がフロントウインドウガラス3に当たることにより曇りが除去または防止される。
なお、ヒータHを底壁部26(の分割体40)の底表面26a側に配置してブラケット20を介さずに直接、撮像空間K1を温める構成としてもよい。ただしその場合には、車外からフロントウインドウガラス3越しにヒータHが見えることになるため、本実施形態では、意匠性向上の観点からヒータHを底壁部26の底裏面26b側に配置する構成としている。
図8には、図2における、ヒータHの車両前方側の先端部付近の拡大図が示されている。図7および図8に示すように、底壁部26の底裏面26b(第2面)には、ヒータHの車両前方側の先端部と底壁部26との間に空間が形成されるように、溝部52が形成されている。これによりヒータHの先端部が露出することになり、溝部52内の空気はヒータHによって直接温められる。
更に、底壁部26には、底裏面26bに形成された溝部52と底壁部26の底表面26a(第1面)とを連通する開口51が形成される。これにより、ヒータHによって温められた溝部52内の空気は、開口51を通って上昇し、その上のフロントウインドウガラス3の部分に当たる。これにより、フロントウインドウガラス3の当該部分の曇りが除去または防止される。開口51がない従来構成では、フロントウインドウガラス3の当該部分にはヒータHによって温められた空気が届かず曇りを除去することができないことがあった。本実施形態ではこのような開口51を設けることにより、フロントウインドウガラス3の曇り除去をより広範囲に確実に行うことができるようになる。
開口51は、ヒータHの車両前方側の先端部より更に車両前方側の位置に形成される。これにより、フロントウインドウガラス3の傾斜(車両前方に向かうに従い低くなる傾斜)に応じた領域に、ヒータHによって温められた空気を確実に送達することができる。
また、図8に示すように、開口51に繋がる溝部52の上壁21cの先端におけるヒータH先端からの高さP2は、上壁21cの後端におけるヒータH先端からの高さP1よりも高い。すなわち、上壁21cは、車両前方に向かうに従い光軸CL1に近づく方向に傾斜している。これにより、溝部52内の空気は、ヒータHによって温められることにより上昇気流となり、溝部52の傾斜した上壁21c沿いにスムーズに流れ、開口51へと入り込む。このように、溝部52の上壁21cに、車両前方に向かうに従い光軸CL1に近づく方向への傾斜を持たせることによって、溝部52内でヒータHによって温められた空気の送達性能を向上させることができる。
図7に示すように、開口51は、車幅方向に長い長穴状開口とすることができる。また、溝部52は、車幅方向にわたって複数形成されていてもよい。あるいは、図10に示すように、開口51も、それら複数の溝部52に合わせて複数形成されていてもよい。これらの構造によって、ヒータHによって温められた空気を車幅方向の全域に満遍なく送達することができる。
図9には、図8の構成に対する変形例が示されている。図9では、溝部52内でヒータHと接触し、かつ開口51を埋めるように配置された、熱伝導部材Mが設けられている。熱伝導部材Mは、例えば、樹脂製のブラケット(底壁部)よりも熱伝導率の高い金属製の部材である。ブラケット20と熱伝導部材Mとは二色成形によって作製されてもよい。この構成によれば、ヒータHによって開口51内の熱伝導部材Mが温められ、それにより熱伝導部材M上の空気が温められ、その温められた空気によってその上のフロントウインドウガラス3の曇りが効果的に除去される。
なお、上記実施形態では、車両として四輪車を例示したが二輪車等、他の種類の車両にも本発明は適用可能である。また、輸送機器として車両を例示したが、船舶や航空機等、他の種類の輸送機器にも本発明は適用可能である。
<実施形態のまとめ>
上記実施形態は、少なくとも以下の保持装置および車両の実施形態を開示している。
1.上記実施形態の、車載用のカメラを保持する保持装置(10A)は、
車両(1)のフロントウインドウ(2)を構成する窓部材(3)の車内側の面に固定され、車内から前記窓部材を通して車両前方を撮影する向きに前記カメラを支持するブラケット(20)と、
前記ブラケットに配置され、前記カメラの視野内の前記窓部材の領域を加熱するためのヒータ(H)と、
を有し、
前記ブラケットは、前記カメラのレンズ(12)に対して車両前方側において前記レンズの光軸(CL1)より低い位置で前記窓部材まで延びる底壁部(26)を有し、前記底壁部は、前記窓部材側の第1面(26a)と、前記第1面とは反対側の第2面(26b)とを有し、
前記ヒータは、前記底壁部の前記第2面に貼着され、
前記底壁部の前記第2面には、前記ヒータの車両前方側の先端部と前記底壁部との間に空間が形成されるように、溝部(52)が形成されており、
前記底壁部には、前記第2面に形成された前記溝部と前記底壁部の前記第1面とを連通する開口(51)が形成されている。
この実施形態によれば、カメラの視野内の窓部材の領域の曇りを確実に除去することができる。
2.上記実施形態では、
前記開口は、前記ヒータの前記先端部より更に車両前方側の位置に形成されている。
この実施形態によれば、窓部材の車両前方側の領域にヒータによって温められた空気を確実に送達することができる。
3.上記実施形態では、
前記底壁部は、車両前方に向かうに従い前記光軸から離れる方向に傾斜している。
この実施形態によれば、底壁部をレンズフードとしても機能させることができる。
4.上記実施形態では、
前記溝部の上壁は、車両前方に向かうに従い前記光軸に近づく方向に傾斜している。
この実施形態によれば、溝部内の空気が、溝部の上壁の傾斜に沿ってスムーズに流れ、開口へと入り込むことができる。
5.上記実施形態では、
前記溝部内で前記ヒータと接触し、かつ前記開口を埋めるように配置された、前記底壁部より熱伝導率の高い部材(M)を更に有する。
この実施形態によれば、ヒータによって開口内の熱伝導部材が温められ、それにより熱伝導部材上の空気が温められ、その温められた空気によって、その上の窓部材の曇りが効果的に除去される。
6.上記実施形態では、
前記溝部が車幅方向にわたって複数形成されている。
この実施形態によれば、ヒータによって温められた空気を車幅方向の全域に満遍なく送達することができる。
7.上記実施形態では、
前記開口が、前記複数の溝部に合わせて複数形成されている。
この実施形態によれば、ヒータによって温められた空気を車幅方向の全域に満遍なく送達することができる。
8.上記実施形態では、
前記開口は、車幅方向に長い長穴状開口である。
この実施形態によれば、ヒータによって温められた空気を車幅方向の全域に満遍なく送達することができる。
9.上記実施形態の車両(1)は、
フロントウインドウ(2)を構成する窓部材(3)と、
車外撮影用のカメラ(10)と、
前記窓部材の車内側の面に固定され、車内から前記窓部材を通して車両前方を撮影する向きに前記カメラを支持するブラケット(20)と、
前記ブラケットに配置され、前記カメラの視野内の前記窓部材の領域を加熱するためのヒータ(H)と、
を有し、
前記ブラケットは、前記カメラのレンズ(12)に対して車両前方側において前記レンズの光軸より低い位置で前記窓部材まで延びる底壁部(26)を有し、前記底壁部は、前記窓部材側の第1面(26a)と、前記第1面とは反対側の第2面(26b)とを有し、
前記ヒータは、前記底壁部の前記第2面に貼着され、
前記底壁部の前記第2面には、前記ヒータの車両前方側の先端部と前記底壁部との間に空間が形成されるように、溝部(52)が形成されており、
前記底壁部には、前記第2面に形成された前記溝部と前記底壁部の前記第1面とを連通する開口(51)が形成されている。
この実施形態によれば、カメラの視野内の窓部材の領域の曇りを確実に除去することができる。
以上、発明の実施形態について説明したが、発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
H:ヒータ、3:フロントウインドウガラス、10:カメラ、10A:保持装置、20:ブラケット、21:レンズフード、26:底壁部、51:開口、52:溝部

Claims (9)

  1. 車載用のカメラを保持する保持装置であって、
    車両のフロントウインドウを構成する窓部材の車内側の面に固定され、車内から前記窓部材を通して車両前方を撮影する向きに前記カメラを支持するブラケットと、
    前記ブラケットに配置され、前記カメラの視野内の前記窓部材の領域を加熱するためのヒータと、
    を有し、
    前記ブラケットは、前記カメラのレンズに対して車両前方側において前記レンズの光軸より低い位置で前記窓部材まで延びる底壁部を有し、前記底壁部は、前記窓部材側の第1面と、前記第1面とは反対側の第2面とを有し、
    前記ヒータは、前記底壁部の前記第2面に貼着され、
    前記底壁部の前記第2面には、前記ヒータの車両前方側の先端部と前記底壁部との間に空間が形成されるように、溝部が形成されており、
    前記底壁部には、前記第2面に形成された前記溝部と前記底壁部の前記第1面とを連通する開口が形成されている、
    ことを特徴とする保持装置。
  2. 前記開口は、前記ヒータの前記先端部より更に車両前方側の位置に形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の保持装置。
  3. 前記底壁部は、車両前方に向かうに従い前記光軸から離れる方向に傾斜している、ことを特徴とする請求項1または2に記載の保持装置。
  4. 前記溝部の上壁は、車両前方に向かうに従い前記光軸に近づく方向に傾斜している、ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の保持装置。
  5. 前記溝部内で前記ヒータと接触し、かつ前記開口を埋めるように配置された、前記底壁部より熱伝導率の高い部材を更に有する、ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の保持装置。
  6. 前記溝部が車幅方向にわたって複数形成されている、ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の保持装置。
  7. 前記開口が、前記複数の溝部に合わせて複数形成されている、ことを特徴とする請求項6に記載の保持装置。
  8. 前記開口は、車幅方向に長い長穴状開口である、ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の保持装置。
  9. フロントウインドウを構成する窓部材と、
    車外撮影用のカメラと、
    前記窓部材の車内側の面に固定され、車内から前記窓部材を通して車両前方を撮影する向きに前記カメラを支持するブラケットと、
    前記ブラケットに配置され、前記カメラの視野内の前記窓部材の領域を加熱するためのヒータと、
    を有し、
    前記ブラケットは、前記カメラのレンズに対して車両前方側において前記レンズの光軸より低い位置で前記窓部材まで延びる底壁部を有し、前記底壁部は、前記窓部材側の第1面と、前記第1面とは反対側の第2面とを有し、
    前記ヒータは、前記底壁部の前記第2面に貼着され、
    前記底壁部の前記第2面には、前記ヒータの車両前方側の先端部と前記底壁部との間に空間が形成されるように、溝部が形成されており、
    前記底壁部には、前記第2面に形成された前記溝部と前記底壁部の前記第1面とを連通する開口が形成されている、
    ことを特徴とする車両。
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