JP2022070434A - 撮像装置 - Google Patents

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誠 浜田
Makoto Hamada
明広 臼杵
Akihiro Usuki
淳 坂本
Atsushi Sakamoto
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Abstract

【課題】より適切に発熱する素子の熱を放熱するだけでなくレンズの曇りも軽減する撮像装置を提供する。【解決手段】レンズと、熱伝導率が高い材料で形成され、レンズに接するフロントケースと、駆動によって発熱する所定部材に熱的に結合されて設けられた放熱部と、を備え、放熱部は、レンズから見て所定部材の裏側で熱的に結合された第1の面と、フロントケースに熱的に結合された第2の面と、を有し、第2の面が第1の面よりも大きい。【選択図】図2

Description

本発明は、撮像装置に関する。
本発明の背景技術として、特開2008-211378(以下、特許文献1と呼ぶ。)がある。
特許文献1の要約書の課題の欄には、「撮像素子が発する熱を筐体の外へ放熱することができる撮像装置を提供する。」と記載されている。特許文献1の要約書の解決手段の欄には、「撮像素子1の透光領域4aの周囲部分とシールドケース20の内面とに放熱部材50を当接させて設ける。また、シールドケース20の外面と筐体70の内面とに放熱部材60を当接させて設ける。撮像素子1が発した熱は放熱部材50を介してシールドケース20に伝達され、さらに放熱部材60を介して筐体70に伝達されて、外部に放熱される。シールドケース20には、折曲片25及び26により放熱部材50を挟んで保持する保持部24を設ける。筐体70には突出部78及び79により放熱部材60を挟んで保持する保持部77を設ける。これにより、放熱部材50及び60を不動に保持することができる。」と記載されている。
特開2008-211378号公報
特許文献1では、例えば、撮像素子の光路付近に設けられた樹脂や放熱部材を介して筐体へ熱を伝えていたため、放熱部材等が光路を妨げる可能性があった。そこで、本発明では、より適切に発熱する素子の熱を放熱するだけでなくレンズの曇りも軽減する撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、レンズと、熱伝導率が高い材料で形成され、前記レンズに接するフロントケースと、駆動によって発熱する所定部材に熱的に結合されて設けられた放熱部と、を備え、前記放熱部は、前記レンズから見て前記所定部材の裏側で熱的に結合された第1の面と、前記フロントケースに熱的に結合された第2の面と、を有し、前記第2の面が前記第1の面よりも大きいことを特徴とする撮像装置である。
本発明によれば、より適切に発熱する素子の熱を放熱するだけでなくレンズの曇りも軽減することができる。
本発明の第一実施形態に係る車載カメラの斜視図である。 カメラ装置を図1に示す平面IIで切断した斜視図である。 カメラ装置を図1に示す平面IIで切断した縦断面図である。 フロントケースを取り外したカメラ装置の斜視図である。 カメラ装置を図1に示す平面Vで切断した断面図である。 本発明の第二実施形態に係るカメラ装置の内部構成を模式的に示した図である。 本発明の変形例に係るカメラ装置の内部構成を模式的に示した図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、各図に示す符号FRは、カメラ装置の前方を示し、符号RRは、カメラ装置の後方を示し、符号UPは、カメラ装置の上方を示し、符号LHは、カメラ装置に向かって左方を示している。
<第一実施形態>
図1は、本発明の第一実施形態に係るカメラ装置10の斜視図である。
本実施形態のカメラ装置10は、車両に搭載され、当該車両の周囲を撮像する所謂車載カメラである。このカメラ装置10は、車両の外側に露出して設置され、当該車両の周囲の所定範囲を撮像する。カメラ装置10による撮像は、車両の自動運転制御、あるいは他車両や障害物、人物、駐車場等)の物体検知といった各種の用途に用いられる。
図1に示すように、カメラ装置10は、レンズ12と、フロントケース14と、コネクタ16とを備えている。
図2は、カメラ装置10を図1に示す平面IIで切断した斜視図である。図3は、カメラ装置10を図1に示す平面IIで切断した縦断面図である。平面IIは、レンズ12の長手方向に沿った中心軸Oと、カメラ装置10の左右方向における略中央を通る仮想面である。
図2、図3を用いて、レンズ12と、フロントケース14とを説明する。
レンズ12は、光を屈折させて収束させる光学素子である。本実施形態のレンズ12は、所定の長さ寸法を有した円柱状に形成されている。このレンズ12は、長手方向がカメラ装置10の前後方向に沿って配置されている。レンズ12は、前端側に大経部17を備え、後端側に小径部18を備えている。大経部17は、小径部18よりも大きい径寸法を有している。大経部17の前端には、円形の平面であるレンズ表面19が設けられている。
なお、レンズ12の光軸は、図2、図3に示す中心軸Oと同一箇所に位置する。
フロントケース14は、カメラ装置10の前方側を形成する筐体である。フロントケース14は、後端が開放された直方体形状に形成されている。フロントケース14の前端面には、円形に開口する前面開口部21が設けられている。フロントケース14の内部には、フレーム22が設けられている。このフレーム22は、円筒状に形成され、前端が前面開口部21に連結されている。
フロントケース14の前面の裏面には、締結部材であるビス29が挿通可能な挿通穴27(図5)が設けられている。挿通穴27は、フロントケース14の前面の裏面において、フレーム22の外方に位置している。本実施形態では、2つの挿通穴27が設けられている。
フロントケース14の内底面には、溝部24が設けられている。この溝部24は、所定の幅寸法を有し、所定の深さ寸法で窪む溝形状に形成されたものである。溝部24は、フロントケース14の後端からフレーム22の近傍まで延びて設けられている。溝部24の上面は、平滑面となっている。
フロントケース14は、熱伝導率が高い材料で形成されている。本実施形態のフロントケース14には、アルミニウムが用いられている。
フロントケース14の内部には、レンズ12が収められている。レンズ12は、大経部17がフレーム22に挿通されることでフロントケース14に保持されている。フロントケース14に保持されたレンズ12は、レンズ表面19が前面開口部21からフロントケース14の外部に露出する。
すなわち、フロントケース14は、カメラ装置10の外部に露出するレンズ表面19の近傍でレンズ12を保持している。
これによって、フロントケース14は、当該フロントケース14に伝熱された熱量を効率良くレンズ表面19に伝熱することができる。
大経部17とフレーム22との間には、レンズ12とフロントケース14との間を封止するOリング23が配置されている。
図4は、フロントケース14を取り外したカメラ装置10の斜視図である。図5は、カメラ装置10を図1に示す平面Vで切断した断面図である。平面Vは、レンズ12の長手方向に沿った中心軸Oと、各ビス29とを通る仮想面である。
図2から図5を用いて、フランジ25を説明する。
フロントケース14の内部には、フランジ25が収められている。フランジ25は、図4に示すように、所定の厚さ寸法と長さ寸法とを備えた円筒状に形成されている。このフランジ25には、図2、図3に示すように、小径部18が挿通されている。
フランジ25の外周面において、前端側の所定箇所には、固定部26が設けられている。
固定部26は、フランジ25の外周面から外方に膨出して形成されている。本実施形態では、2つの固定部26が設けられている。
固定部26には、ビス29が挿通可能な挿通孔28が設けられている。
フランジ25は、ビス29が挿通穴27、及び挿通孔28に挿通されることで、フロントケース14に固定されている。これによって、レンズ12は、小径部18がフランジ25によって保持され、当該フランジ25を介してフロントケース14に固定されている。
なお、フランジ25は、ビス29のような締結部材に限らず、例えばスナップフィット構造等でフロントケース14に固定されていてもよい。
図2、図3を用いて、撮像基板30を説明する。
フロントケース14の内部において、レンズ12の後方には、撮像基板30が設けられている。撮像基板30は、一方の平面がレンズ12の後端面に対向した状態で配置されている。
フロントケース14の内部において、撮像基板30は、解放された後端の近傍に配置されている。
撮像基板30の一方の平面、すなわちレンズ12から見て表側に位置する面の略中央には、撮像素子31が設けられている。撮像素子31は、レンズ12を通過した光を電気信号(撮像データ)に変換する素子である。撮像素子31には、例えば、CCD(Charge Coupled Device)型固体撮像素子や、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型固体撮像素子等が用いられる。
撮像素子31の上面は、レンズ12の後端面に対向して配置されている。レンズ12と、撮像素子31との間には、環状のスペーサ32が設けられている。レンズ12と撮像素子31の上面との間には、このスペーサ32によって、所定の幅寸法で間隔が設けられている。
レンズ12は、レンズ表面19から光を取り込み、撮像素子31に結像する。
撮像基板30の他方の平面、すなわちレンズ12から見て裏側に位置する面には、画像処理プロセッサ33が設けられている。画像処理プロセッサ33は、撮像素子31が撮像した撮像データに対して各種の画像処理を実行する機能を実現する処理装置である。図2、図3に示すように、画像処理プロセッサ33は、カメラ装置10の側面視で、フロントケース14の内底面側に接近した箇所に配置されている。
また、撮像基板30の他方の平面には、基板コネクタ34が設けられている。
図2、図3を用いて、放熱プレート36を説明する。
画像処理プロセッサ33の上面には、放熱シート35を介して、放熱プレート36が取り付けられている。
放熱プレート36は、熱伝導率が高い材料で形成された平板状の部材である。本実施形態の放熱プレート36は、金属材料によって形成されている。放熱プレート36は、所定の長さ寸法を有し、折り曲げられてL字状となるように成形されている。
放熱プレート36は、放熱シート35の一方の面に接する熱源接触面37を備えている。熱源接触面37は、放熱プレート36の一方の上面に、放熱シート35の一方の面と略同形となるように設けられた平滑面である。この熱源接触面37は、放熱シート35の一方の上面において、放熱プレート36の一方の端部から、当該放熱プレート36の折り曲げられた箇所側に向かって、所定の長さ寸法で延びて形成されている。熱源接触面37は、放熱シート35の一方の面に全面に亘って接合されている。
放熱シート35に熱源接触面37で接触して配置された放熱プレート36は、下方に向かって延びた後に折れ曲がる。折れ曲がった放熱プレート36は、溝部24に収められ、当該溝部24に沿って、フロントケース14の前方側に向かって延びる。フロントケース14の前方側に向かって延びた放熱プレート36の先端(他方の端部)は、フランジ25の下方に位置する。本実施形態では、放熱プレート36とフランジ25との間に所定の幅寸法の間隔が設けられている。
すなわち、放熱プレート36は、溝部24に収められた箇所がレンズ12の外側に位置する。上述の通り、放熱プレート36は、レンズ12から見て、撮像基板30の裏側に位置する画像処理プロセッサ33に取り付けられている。
このため、放熱プレート36は、その全体がレンズ12と撮像素子31との間に入り込むことなく設けられている。そして、撮像素子31は、放熱プレート36に妨げられることなくレンズ12を通った光を取り込むことができる。
また、放熱プレート36とフランジ25との間に所定の幅寸法の間隔が設けられていることによって、放熱プレート36に伝熱された熱量がフランジ25に伝熱されることが抑制される。すなわち、放熱プレート36に伝熱された熱量が他の部材に拡散されずにフロントケース14に伝熱される。
放熱プレート36は、溝部24の上面に接する放熱接触面38を備えている。放熱接触面38は、放熱プレート36の他方の上面に設けられた平滑面である。この放熱接触面38は、放熱プレート36の他方の上面において、放熱プレート36の他方の端部から、当該放熱プレート36の折り曲げられた箇所までの全面に亘って形成されている。
本実施形態では、放熱接触面38は、粘着性を有した熱伝導シートによって、全面に亘って、溝部24の上面に接合されている。
放熱プレート36において、放熱接触面38は、熱源接触面37よりも大きく形成されている。
これによって、画像処理プロセッサ33から放熱プレート36に熱量が伝熱されるときの損失が抑制される。さらに、放熱プレート36からフロントケース14に効率良く熱量が伝熱される。
放熱シート35は、熱量を伝達可能なシート状の部材である。この放熱シート35は、画像処理プロセッサ33と放熱プレート36とに密着し、当該画像処理プロセッサ33と放熱プレート36との隙間を埋めることが可能である。そして、放熱シート35は、熱拡散を抑制しつつ、画像処理プロセッサ33から、放熱プレート36に効率良く熱量を伝達することができる。
本実施形態の放熱シート35は、画像処理プロセッサ33の上面と略同形状となるように形成されている。このような形状に放熱シート35が形成されることによって、放熱プレート36において、放熱接触面38が熱源接触面37よりも大きく形成される。すなわち、放熱シート35が設けられていることによって、画像処理プロセッサ33から放熱プレート36に熱量が与えられる伝熱経路が絞られる。
図2、図3を用いて、コネクタ16を説明する。
コネクタ16は、カメラ装置10と、車両に搭載された各種の電装部品とを接続する部材である。コネクタ16は、フロントケース14の後端に、複数のねじ部材60によって取り付けられている。フロントケース14の後端縁とコネクタ16の前端縁との間には、フロントケース14とコネクタ16との間を封止するOリング40が挟み込まれている。
コネクタ16は、コネクタ本体41と、接続端子部42とを備えている。
コネクタ本体41は、前端が開放され、後端の略中央に開口部45が設けられた筐体である。コネクタ本体41の内部には、コネクタ基板43が収められている。コネクタ基板43が設けられている。コネクタ基板43は、一方の平面が撮像基板30の他方の平面に対向した状態で配置されている。
コネクタ本体41の内部において、コネクタ基板43は、解放された前端の近傍に配置されている。
コネクタ基板43の一方の平面には、基板コネクタ44が設けられている。この基板コネクタ44と基板コネクタ34とが接続されることで、撮像基板30と、コネクタ基板43とが接続されている。
コネクタ基板43の他方の平面には、ピンコネクタ46が設けられている。
接続端子部42は、後端に車両に搭載された各種の電装部品から延びる導線等が接続される接続部として機能する。この接続端子部42は、前端部が開口部45に挿通されることでコネクタ本体41に取り付けられている。
接続端子部42の前端部の略中央には、接続ピン47が設けられている。この接続ピン47は、ピンコネクタ46に接続されている。
図2から図4を用いて、シールドケース50を説明する。
カメラ装置10の内部には、シールドケース50が設けられている。シールドケース50は、撮像基板30や、コネクタ基板43等のカメラ装置10が備える各種の電気要素が発する電磁波を遮蔽する。また、シールドケース50は、カメラ装置10が備える各種の電気要素をカメラ装置10の外部から発せられた電磁波から遮蔽する。本実施形態のシールドケース50は、金属材料によって形成されている。
このシールドケース50は、中心軸Oに沿って延びる筒状の部材である。シールドケース50は、前端がフランジ25の後端を覆い、後端がコネクタ基板43を覆っている。
シールドケース50の下面を形成する箇所には、所定の幅寸法で切り欠かれることで形成された切り欠き部52が設けられている。
切り欠き部52は、シールドケース50の下面において、前端から後端の近傍まで切り欠かれることで形成されている。
この切り欠き部52の内側には、放熱プレート36の溝部24に収められる箇所全体が配置されている。
この切り欠き部52によって、放熱プレート36は、シールドケース50に遮られることなくフロントケース14に当接する。
上述の通り、本実施形態では、放熱プレート36は、金属材料で形成されている。このため、放熱プレート36は、切り欠き部52において、シールドケース50と同様に電磁波の遮蔽部材として機能する。
本実施形態の作用について説明する。
上述の通り、カメラ装置10は、車両の外側に設けられている。すなわち、カメラ装置10では、屋外にレンズ表面19が露出する場合がある。このような場合において、例えば、外気温が低く、多くの水蒸気を含んでいる環境下では、カメラ装置10が駆動すると、駆動直後には、レンズ表面19が冷たいままであるため、外気の水蒸気がレンズ表面19に付着して水滴となり、レンズ表面19が曇ることがある。
また、低温の環境下で冷やされたカメラ装置10が高温高湿環境に晒された場合、レンズ表面19で外気の水蒸気が冷やされて結露が生じ、レンズ表面19が曇ることがある。
本実施形態では、カメラ装置10の駆動に伴って、熱を発する画像処理プロセッサ33に放熱シート35を介して放熱プレート36の熱源接触面37が熱的に結合されている。この放熱プレート36の放熱接触面38は、フロントケース14に熱的に結合されている。さらに、フロントケース14は、レンズ12を保持している。
これによって、カメラ装置10では、画像処理プロセッサ33が発した熱量が放熱プレート36を介してフロントケース14に伝熱される。さらに、フロントケース14に伝熱された熱量は、レンズ12に伝熱される。そして、この熱量によって、レンズ12が温められ、当該レンズ12の曇りが解消される。
このように、画像処理プロセッサ33が発する熱を利用することで、ヒータ等の専用の熱源を別途に設けることなく、レンズ12の曇りを解消できる。
また、放熱プレート36において、放熱接触面38は、熱源接触面37よりも大きく形成されている。
これによって、画像処理プロセッサ33から放熱プレート36に熱量が伝熱されるときの損失が抑制されるとともに、放熱プレート36からフロントケース14に効率良く熱量が伝熱される。このため、カメラ装置10では、画像処理プロセッサ33の冷却性が高められるとともに、より効率良く、画像処理プロセッサ33が発した熱量を利用して、レンズ12の曇りを解消できる。
さらに、レンズ12は、カメラ装置10の外部に露出するレンズ表面19の近傍でフロントケース14に保持されている。
これによって、フロントケース14は、当該フロントケース14に伝熱された熱量を、曇りが生じるレンズ表面19に伝熱することができる。このため、カメラ装置10では、効率良くレンズ表面19の曇りを解消できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、カメラ装置10は、レンズ12と、熱伝導率が高い材料で形成され、レンズ12に接するフロントケース14と、駆動によって発熱する所定部材である画像処理プロセッサ33に熱的に結合されて設けられた放熱プレート36とを備えている。この放熱プレート36は、レンズ12から見て画像処理プロセッサ33の裏側で熱的に結合された第1の面である熱源接触面37と、フロントケース14に熱的に結合された第2の面である放熱接触面38と、を有する。そして、放熱接触面38が熱源接触面37よりも大きい構成とした。
これによって、画像処理プロセッサ33が発する熱量が放熱プレート36によって、フロントケース14を介してレンズ12に伝熱されることで、当該レンズ12の曇りが抑制される。このため、カメラ装置10では、このような画像処理プロセッサ33を熱源として用いることで、レンズ12の曇り防止のための専用の熱源を別途に設ける必要がなく、画像処理プロセッサ33を効率良く放熱するとともに、生じる熱量をレンズの曇り防止に有効に利用できる。
また、放熱プレート36は、レンズ12から見て画像処理プロセッサ33の裏側で当該画像処理プロセッサ33に結合されている。すなわち、レンズ12と撮像素子31との間に放熱プレート36が浸入することがない。このため、レンズ12を通った光を受ける撮像素子31を有した電気要素を放熱プレート36が接続される熱源とした場合に、撮像素子31はレンズを通った光を正常に取り込むことができる。
また、本実施形態によれば、レンズ12は、フロントケース14から外部に露出する露出部であるレンズ表面19を有し、当該レンズ表面19の近傍でフロントケース14のフレーム22に接している構成とした。
これによって、フロントケース14に伝えられた熱量がレンズ表面19の近傍で当該レンズ12に伝えられるため、曇りが生じやすいレンズ表面19に効率良く熱量を与えることができる。
<第二実施形態>
次に本発明の第二実施形態について説明する。
図6は、本発明の第二実施形態に係るカメラ装置100の内部構成を模式的に示した図である。図6では、カメラ装置100内部構成を当該カメラ装置100の右方向から見た図となっている。図6において、図2、及び図3と同一部分には同一の符号を付して説明を省略する。
カメラ装置100では、図2、及び図3に示したカメラ装置10に対して、フランジ25と異なるフランジ125と、放熱プレート36と異なる放熱プレート136とを備えている。
フランジ125は、フランジ25と同様に、円筒状に形成され、フロントケース14に固定されている。このフランジ125は、小径部18が挿通されることでレンズ12を保持する部材である。本実施形態のフランジ125は、熱伝導率が高い材料で形成されている。
フランジ125の下面の溝部24に対向する箇所には、凹凸面170が形成されている。この凹凸面170は、溝部24側に突出し、フランジ125の幅方向に沿って延びる断面四角形状のリブ171が複数設けられることで形成されている。各リブ171の長さ寸法は、溝部24の幅寸法と略同一となっている。
放熱プレート136は、収められ、当該溝部24に沿って、フロントケース14の前方側に向かって延びる。フロントケース14の前方側に向かって延びた放熱プレート36の先端(他方の端部)は、フランジ25の下方に位置する。本実施形態では、放熱プレート36とフランジ25との間に所定の幅寸法の間隔が設けられている。
放熱プレート136は、放熱プレート36と同様に、熱伝導率が高い材料で形成された平板状の部材である。放熱プレート136は、放熱プレート36と同様に、所定の長さ寸法を有し、折り曲げられてL字状となるように成形されている。
放熱プレート136は、放熱プレート36と略同一の位置に配置されている。すなわち、放熱プレート136は、放熱シート35の一方の面に接する熱源接触面137と、溝部24の上面に接する放熱接触面138とを備えている。そして、放熱プレート136は、熱源接触面137が放熱シート35を介して画像処理プロセッサ33の一方の面に接合され、放熱接触面138は、粘着性を有した熱伝導シートによって、全面に亘って、溝部24の上面に接合されるように配置されている。
このため、放熱プレート136は、その全体がレンズ12と撮像素子31との間に入り込むことなく設けられている。そして、撮像素子31は、放熱プレート136に妨げられることなくレンズ12を通った光を取り込むことができる。
このように配置された放熱プレート136には、熱源接触面137の裏面、より詳しくは、凹凸面170に対向して配置される箇所に、凹凸面172が設けられている。
この凹凸面172は、凹凸面170と略同一形状の断面四角形状のリブ173が複数設けられることで形成されている。各リブ173は、フランジ125側に突出し、放熱プレート136の幅方向に沿って延びる断面四角形状のリブ173が複数設けられることで形成されている。各リブ173の長さ寸法は、放熱プレート136の幅寸法と略同一となっている。
上述のように配置された凹凸面170と凹凸面172とは、各リブ171と各リブ173とが互いの間に入り込むことによって、噛み合うようにして接合される。これによって、フランジ125と放熱プレート136とは、互いに固定される。
このように、互いに凹凸形状が設けられていることによって、フランジ125と放熱プレート136とが熱的に接合する面積が増加する。このため、放熱プレート136は、フランジ125に画像処理プロセッサ33が発した熱を、より効率良く伝熱することができる。
本実施形態では、カメラ装置100の駆動に伴って、画像処理プロセッサ33が発した熱量が放熱プレート136を介してフロントケース14に伝熱される。さらに、フロントケース14に伝熱された熱量は、レンズ12に伝熱される。そして、この熱量によって、レンズ12が温められ、当該レンズ12の曇りが解消される。
さらに、放熱プレート136は、凹凸面170と凹凸面172とが互いに噛み合うことで、フランジ125に接合されている。このため、画像処理プロセッサ33が発した熱量が放熱プレート136を介してフランジ125に伝熱される。
図6に示すように、フランジ125は、小径部18でレンズ12を保持している。すなわち、フロントケース14よりも撮像基板30に接近した位置でレンズ12を保持している。さらに、フランジ125は、フロントケース14よりも小さい部材となっている。
このフランジ125を介して伝熱されることで、画像処理プロセッサ33からレンズ12までの伝熱経路が短くなり、伝熱時の熱損失が抑えられる。このため、カメラ装置10では、画像処理プロセッサ33の熱量を効率良くレンズ12に伝えることができる。
なお、本実施形態では、放熱プレート136は、フロントケース14に接合されているとしたが、これに限らず、フロントケース14と放熱プレート136とは、離間して設けられていてよい。
これによって、画像処理プロセッサ33からレンズ12までの伝熱経路が絞られ、画像処理プロセッサ33からレンズ12に伝熱されるときの熱損失が抑えられる。
以上説明したように、本実施形態によれば、レンズ12は、フロントケース14よりも画像処理プロセッサ33に近い箇所でフランジ125によって保持され、放熱プレート136は、フランジ125に熱的に結合されている構成とした。
これによって、駆動によって発熱する画像処理プロセッサ33とレンズ12との熱的な距離が短くなる。このため、画像処理プロセッサ33からレンズ12に熱量が伝熱されるときの熱損失が抑えられ、画像処理プロセッサ33の熱量を効率良くレンズ12に伝えることができる。
また、本実施形態によれば、放熱プレート136は、フランジ125に熱的に結合された結合面である凹凸面172を有する。この凹凸面172には、フランジ125の凹凸面170に噛み合う凹凸形状が設けられている構成とした。
フランジ125と放熱プレート136とが熱的に接合する面積が増加する。このため、放熱プレート136は、フランジ125に画像処理プロセッサ33が発した熱を、より効率良く伝熱することができる。
上述した実施形態は、本発明の一態様を例示したものであって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形、及び応用が可能である。
上述した実施形態では、放熱接触面38と、溝部24の底面とは、いずれも平滑面であるとした。しかしながら、これに限らず、放熱接触面38と、溝部24の底面とは、凹凸面170、172のように、凹凸形状が設けられ、互いに噛み合うように形成されていてもよい。
これによって、フロントケース14と、放熱プレートと36、136とが熱的に接合する接触面積が大きくなる。このため、放熱プレートと36、136は、より効率良くフロントケース14に電気要素が発した熱量を伝熱することができる。
上述した実施形態では、放熱プレート36、136を所定の電気要素からレンズ12に伝熱させる放熱部として設けた。しかしながらこれに限らず、放熱プレートと、電気要素を電磁波から遮蔽するシールドケースとを組み合わせて放熱部としてもよい。
例えば、図7に示すように、放熱シート35を介して画像処理プロセッサ33とシールドケース150とに熱的に接合された放熱プレート236と、当該シールドケース150とフロントケース14とに熱的に接合された放熱プレート236と、シールドケース150とで放熱部が形成されていてもよい。この場合、各放熱プレート236と、シールドケース150とは、一体に形成されてもよい。これによって、カメラ装置10では、部品点数の増加が抑制される。
上述した実施形態では、円柱状のレンズ12が設けられているとしたが、これに限らず、例えば、鏡筒に支持された球面レンズ等の凸レンズが用いられていてもよい。
また例えば、熱源接触面37、137は、放熱シート35を介して画像処理プロセッサ33に熱的に接合されているとしたが、これに限らず、例えば、撮像基板30やイメージセンサ等の電気要素や発熱する部品に接合されていてもよい。
上述した実施形態では、一つの放熱プレート36、136が設けられているとしたが、これに限らず、複数の放熱プレート36、136が設けられていてもよい。この場合、複数の放熱プレート36、136は、内底面に限らず、フロントケース14の各内側面にそれぞれが熱的に接合されるように配置される。これによって、各放熱プレート36、136は、電気要素が発した熱を、より効率良くフロントケース14に伝熱することができる。
上述した実施形態では、放熱部として放熱プレート36、136、236が用いられているとしたが、これに限らず、ヒートパイプ等の熱伝導性を有した他の部材が用いられてもよい。
また、フランジ25や、放熱シート35は、省略されていてもよい。
10、100 カメラ装置(撮像装置)
12 レンズ
14 フロントケース
19 レンズ表面(露出部)
22 フレーム
25、125 フランジ
30 撮像基板
31 撮像素子
33 画像処理プロセッサ(所定部材)
36、136、236 放熱プレート(放熱部)
37、137 熱源接触面(第1の面)
38、138 放熱接触面(第2の面)
50、150 シールドケース
125 フランジ
170、172 凹凸面(結合面、第2の面)

Claims (5)

  1. レンズと、
    熱伝導率が高い材料で形成され、前記レンズに接するフロントケースと、
    駆動によって発熱する所定部材に熱的に結合されて設けられた放熱部と、を備え、
    前記放熱部は、前記レンズから見て前記所定部材の裏側で熱的に結合された第1の面と、前記フロントケースに熱的に結合された第2の面と、を有し、前記第2の面が前記第1の面よりも大きい
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記レンズは、前記フロントケースから外部に露出する露出部を有し、前記露出部の近傍で前記フロントケースに接している
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第2の面には、前記フロントケースの所定箇所に噛み合う凹凸形状が設けられている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記レンズは、前記フロントケースよりも前記所定部材に近い箇所でフランジによって保持され、
    前記放熱部は、前記フランジに熱的に結合されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の撮像装置。
  5. 前記放熱部は、前記フランジに熱的に結合された結合面を有し、
    前記結合面には、前記フランジの所定箇所に噛み合う凹凸形状が設けられている
    ことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023234401A1 (ja) * 2022-06-01 2023-12-07 京セラ株式会社 撮像装置、表示システム及び車両

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