JP2023111063A - 端子カバー及び端子アッセンブリ - Google Patents
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Abstract
【課題】作業の複雑化を抑えることができる端子カバー及び端子アッセンブリを提供することを目的とする。【解決手段】端子アッセンブリ1に適用される端子カバー10は、本体部20と、本体部20に対して開閉可能である蓋部30とを備える。また、本体部20は、側壁20a、20bに位置し、蓋部30を係止可能である係止突起部110を有し、蓋部30は、側壁20a、20bに沿う側壁30a、30bから幅方向Yの外側に突出する被係止枠部120と、被係止枠部120の外壁面を覆う保護壁130とを有する。また、保護壁130は、内壁面から内側に突出する係止解除突起部210を有し、内側に向けて押圧操作された際に弾性変形し、係止解除突起部210を介して被係止枠部120に係止された係止突起部110を押圧可能であり、当該押圧に応じて、側壁20a、20bを弾性変形可能であることを特徴とする。【選択図】図5
Description
本発明は、端子カバー及び端子アッセンブリに関する。
自動車等の車両に搭載される電気部品の端子には、締結部分を保護するために絶縁性を有する端子カバーが設けられる場合があり、当該端子カバーには、開閉可能な部分が設けられる場合がある。また、開閉可能な部分には、係止機構が設けられることがある。なお、このような係止機構に関連する技術として、例えば、特許文献1には、ボックス本体とカバー体とを組み付けた際に互いに係合し合うロック部であって、ボックス本体又はカバー体のいずれか一方に設けられ他方の側壁と当接する当り面と、当該当り面に設けられ他方の側壁の外方への広がりを阻止する突起とを有する係止機構が開示されている。
ところで、電気部品の端子に上記のような係止機構を設けた端子カバーを取り付けた場合、締結作業やメンテナンス作業が複雑になり、作業効率が低下してしまう虞がある。そのため、作業の複雑化を抑えることができる端子カバー及び端子アッセンブリが望まれている。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、作業の複雑化を抑えることができる端子カバー及び端子アッセンブリを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る端子カバーは、本体部側壁によって囲われた内部に導電性を有する配索材に接続された端子を収容可能であり、前記端子を収容した状態で当該端子の一部を露出させる開口が形成された本体部と、前記開口を開閉可能である蓋部とを備え、前記本体部は、前記本体部側壁に位置し、前記蓋部を係止可能である係止突起部を有し、前記蓋部は、当該蓋部が前記本体部の前記開口を閉止している閉止状態において前記本体部側壁に沿って延在する蓋部側壁と、前記蓋部側壁から、前記蓋部側壁の延在方向と交差する幅方向に対して、前記係止突起部が位置する側とは反対側である外側に突出し、前記閉止状態において前記係止突起部に係止される被係止枠部と、前記蓋部側壁から前記外側に突出し、前記被係止枠部の外壁面を覆う位置に形成される保護壁とを有し、前記保護壁は、前記閉止状態において前記被係止枠部より前記外側に位置し、前記被係止枠部と対向する面から前記係止突起部側に突出する係止解除突起部を有し、前記外側とは反対側である内側に向けて押圧操作された際に弾性変形し、前記被係止枠部に係止された前記係止突起部を前記係止解除突起部によって前記内側に押圧可能であり、前記本体部側壁は、前記係止解除突起部による前記係止突起部の押圧に応じて、前記内側に向けて弾性変形可能であることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る端子アッセンブリは、導電性を有する配索材に接続された端子と、本体部側壁によって囲われた内部に前記端子を収容可能であり、前記端子を収容した状態で当該端子の一部を露出させる開口が形成された本体部と、前記開口を開閉可能である蓋部とを有する端子カバーとを備え、前記本体部は、前記本体部側壁に位置し、前記蓋部を係止可能である係止突起部を有し、前記蓋部は、当該蓋部が前記本体部の前記開口を閉止している閉止状態において前記本体部側壁に沿って延在する蓋部側壁と、前記蓋部側壁から、前記蓋部側壁の延在方向と交差する幅方向に対して、前記係止突起部が位置する側とは反対側である外側に突出し、前記閉止状態において前記係止突起部に係止される被係止枠部と、前記蓋部側壁から前記外側に突出し、前記被係止枠部の外壁面を覆う位置に形成される保護壁とを有し、前記保護壁は、前記閉止状態において前記被係止枠部より前記外側に位置し、前記被係止枠部と対向する面から前記係止突起部側に突出する係止解除突起部を有し、前記外側とは反対側である内側に向けて押圧操作された際に弾性変形し、記被係止枠部に係止された前記係止突起部を前記係止解除突起部によって前記内側に押圧可能であり、前記本体部側壁は、前記係止解除突起部による前記係止突起部の押圧に応じて、前記内側に向けて弾性変形可能であることを特徴とする。
本発明に係る端子カバー及び端子アッセンブリは、作業の複雑化を抑えることができる、という効果を奏する。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1~図5に示す端子カバー10及び端子アッセンブリ1は、車両に搭載される各装置間の接続のために用いられる配索材Wの端子Tと、端子Tに接続される相手部材Pとを収容し、端子Tと相手部材Pの締結部分を保護することができるものである。
図1~図5に示す端子カバー10及び端子アッセンブリ1は、車両に搭載される各装置間の接続のために用いられる配索材Wの端子Tと、端子Tに接続される相手部材Pとを収容し、端子Tと相手部材Pの締結部分を保護することができるものである。
端子アッセンブリ1は、配索材Wに接続された端子Tと、配索材Wに接続された端子Tを収容可能な端子カバー10とを備える。また、端子カバー10は、端子Tを収容した状態で当該端子Tの一部を露出させる開口20fが形成された本体部20と、開口20fを開閉可能である蓋部30とを備える。また、端子カバー10は、係止機構100として、本体部20に設けられ、蓋部30を係止可能である係止突起部110と、蓋部30に設けられ、係止突起部110に係止される被係止枠部120と、蓋部30に設けられ、被係止枠部120に意図しない外力が加わることを防ぐ保護壁130とを含んで構成される。また、端子カバー10は、係止解除機構200として、保護壁130に設けられ、蓋部30の開操作(蓋部30が本体部20の開口20fを閉止している閉止状態から、蓋部30が本体部20の開口20fを閉止してない開放状態に変更する操作)が複雑化することを抑える係止解除突起部210を含んで構成される。
配索材Wは、例えば、導電性を有する複数の金属素線を束ねた芯線を、絶縁被覆部によって被覆した絶縁電線である。なお、配索材Wは、複数の絶縁電線を束ねたものであってもよい。また、配索材Wは、導電性を有する金属棒を絶縁被覆部によって被覆した絶縁金属棒であってもよい。
端子Tは、例えば、導電性を有する金属材料によって構成される丸型端子である。端子Tは、配索材Wの末端に設けられ、各装置に設けられた相手部材Pが取り付けられることによって、各装置間を電気的に接続する。
相手部材Pは、例えば、導電性を有する金属材料によって構成され、各装置と配索材Wを接続するために用いられる締結部材である。さらに言えば、相手部材Pは、例えば、電気接続箱のバスバー、バッテリーのポストに締結された端子、インバーターの端子等の装置に設けられる接続部材と配索材Wの端子Tとを締結可能なスタッドボルトである。当該スタッドボルトは、端子Tに取り付けられると、ナットN等の締結部材を用いることによって端子Tを固定する。
端子カバー10は、蓋部30の開操作を補助する係止解除機構200として係止解除突起部210を保護壁130に適用することで、作業の複雑化を抑えることができる構成を実現したものである。以下、図1~図6を参照して端子カバー10の各構成について詳細に説明する。
なお、以下の説明では、互いに交差する第1方向、第2方向、及び、第3方向のうち、第1方向を「軸方向X」といい、第2方向を「幅方向Y」といい、第3方向を「高さ方向Z」という。軸方向Xと幅方向Yと高さ方向Zとは、相互に直交する。軸方向Xは、典型的には、端子カバー10に保持される配索材Wの延在方向、端子カバー10の本体部20の奥行方向等に相当する。また、高さ方向Zは、典型的には、端子カバー10が設置される各装置の構成面のうち、端子カバー10が設置される面に対して直交する方向等に相当する。以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、端子アッセンブリ1が相手部材Pに組み付けられた状態での方向として説明する。
また、軸方向Xにおいて先端側とは、典型的には、端子カバー10に収納した端子Tが相手部材Pと接続されている側等に相当し、軸方向Xにおいて基端側とは、典型的には、端子カバー10に収納した端子Tが配索材Wと接続されている側等に相当する。また、高さ方向Zにおいて上側とは、閉止状態において蓋部30が位置する側等に相当し、高さ方向Zにおいて下側とは、閉止状態において本体部20が位置する側等に相当する。
本体部20は、本体部側壁(以下、単に側壁と称する)20a、20b、20c、20dと、底部20eとを含んで構成される。本体部20は、側壁20a、20b、20c、20dと、底部20eとが一体となって形成され、壁部の各々により形成された収容空間部40に導電性を有する配索材Wに接続された端子Tを収容する。
側壁20a、20bは、軸方向X及び高さ方向Zに沿って延在し、幅方向Yが板厚方向となる壁部である。側壁20a、20bは、幅方向Yに沿って間隔をあけて対向して位置する。なお、側壁20a、20bの形状は、ほぼ同等となるように形成される。
側壁20cは、高さ方向Zに直交する断面形状がU字型に形成され、軸方向Xが板厚方向となる壁部であり、側壁20dは、幅方向Y及び高さ方向Zに沿って延在し、軸方向Xが板厚方向となる壁部である。側壁20c、20dは、幅方向Yに対して側壁20a、20bの間に位置する。そのため、側壁20cは、幅方向Yの両端部がそれぞれ各側壁20a、20bの軸方向Xにおいて先端側に位置する端部と接続され、側壁20dは、幅方向Yの両端部がそれぞれ各側壁20a、20bの軸方向Xにおいて基端側に位置する端部と接続される。また、側壁20dは、閉止状態において配索材Wを挿通可能な孔Fを形成する配索材挿通口20hを含んで構成される(図3を参照)。
底部20eは、幅方向Y及び軸方向Xに沿って延在し、高さ方向Zが板厚方向となる壁部である。底部20eは、略矩形板状に形成され、幅方向Yに対して側壁20a、20bの間に位置する。そのため、底部20eは、幅方向Yの両端部がそれぞれ各側壁20a、20bの端部と接続される。また、底部20eは、本体部20の軸方向Xにおいて基端側に位置する。そのため、底部20eの軸方向Xにおいて基端側に位置する端部は、側壁20dの端部と接続される。また、本体部20は、底部20eの反対側に位置する開口20fの他に、底部20e側に位置し、軸方向Xにおいて先端側に位置する相手部材挿通口20gを形成する。
また、本体部20は、側壁20a、20b、20c、20dと、底部20eとによって収容空間部40を形成する。収容空間部40は、端子Tが位置する空間部である。
収容空間部40に収容される端子Tは、接続相手としての相手部材Pの軸部Paを挿通させるための挿通孔Taが形成される第1接続部T1と、配索材Wと接続される第2接続部T2とを含んで構成される(図3を参照)。そのため、収容空間部40は、軸方向Xにおいて先端側に位置し、端子Tの第1接続部T1を収容する第1収容空間部41と、軸方向Xにおいて基端側に位置し、端子Tの第2接続部T2を収容する第2収容空間部42に領域分けされる。また、収容空間部40に対応する開口20fは、第1収容空間部41に対応する第1開口20faと、第2収容空間部42に対応する第2開口20fbに領域分けされる。なお、上述した相手部材挿通口20gは、第1収容空間部41に面して位置し、上述した配索材挿通口20hは、第2収容空間部42に面して位置する。そのため、第1収容空間部41は、側壁20a、20bの軸方向Xにおいて先端側に位置する端部と、側壁20cとによって形成され、第2収容空間部42は、側壁20a、20bの軸方向Xにおいて基端側に位置する端部と、側壁20dと、底部20eとによって形成される。
蓋部30は、蓋部側壁(以下、単に側壁と称する)30a、30b、30c、30dと、天面30eとを含んで構成される。蓋部30は、側壁30a、30b、30c、30dと、天面30eとが一体となって形成される。
側壁30a、30bは、軸方向X及び高さ方向Zに沿って延在し、幅方向Yが板厚方向となる壁部である。側壁30a、30bは、幅方向Yに沿って間隔をあけて対向して位置し、閉止状態において側壁20a、20bに沿って延在する。なお、側壁30a、30bの形状は、ほぼ同等となるように形成される。
側壁30cは、高さ方向Zに直交する断面形状がU字型に形成され、軸方向Xが板厚方向となる壁部であり、側壁30dは、幅方向Y及び高さ方向Zに沿って延在し、軸方向Xが板厚方向となる壁部である。側壁30c、30dは、幅方向Yに対して側壁30a、30bの間に位置し、閉止状態において側壁20c、20dに沿って延在する。そのため、側壁30cは、幅方向Yの両端部がそれぞれ各側壁30a、30bの軸方向Xにおいて先端側に位置する端部に接続され、側壁30dは、幅方向Yの両端部がそれぞれ各側壁30a、30bの軸方向Xにおいて基端側に位置する端部に接続される。また、側壁30dは、閉止状態において配索材Wを挿通可能な孔Fを形成する配索材挿通口30hを含んで構成される(図3を参照)。
天面30eは、閉止状態において、幅方向Y及び軸方向Xに沿って延在し、高さ方向Zが板厚方向となる壁部である。天面30eは、幅方向Yの両端部がそれぞれ各側壁30a、30bの端部と接続され、軸方向Xの両端部がそれぞれ各側壁30c、30dの端部と接続される。
なお、本実施形態にかかる蓋部30は、図1~図3に示すように、第1収容空間部41に対応する第1開口20faを開閉可能である第1蓋部31と、第2収容空間部42に対応する第2開口20fbを開閉可能である第2蓋部32とを含んで構成される。そのため、第1蓋部31は、側壁30a、30b、及び、天面30eの軸方向Xにおいて先端側に位置する端部と、側壁30cとによって形成される。また、第2蓋部32は、側壁30a、30b、及び、天面30eの軸方向Xにおいて基端側に位置する端部と、側壁30dとによって形成される。
第1蓋部31は、第2蓋部32の軸方向Xにおいて先端側に位置し、幅方向Yに沿って延在するヒンジH1を介して第2蓋部32に対して回動可能に支持される(図1、2を参照)。その上、第1蓋部31は、第2蓋部32に対して係止機構51を介して係止されることによって、本体部20の第1開口20faを開放する位置で保持される。また、第1蓋部31は、側壁20a、20bに対して係止機構100を介して係止されることによって、本体部20の第1開口20faを閉止する位置で保持される。また、第1蓋部31は、係止機構100による係止関係が係止解除機構200を介して解除されることによって、本体部20の第1開口20faを開放する。
第2蓋部32は、側壁20bに位置し、軸方向Xに沿って延在するヒンジH2を介して本体部20に対して回動可能に支持される。その上、第2蓋部32は、側壁20aに対して係止機構52を介して係止されることによって、第2開口20fbを閉止する位置で保持される。また、第2蓋部32は、当該位置で保持されると、本体部20に対して固定される(図2、3を参照)。
係止機構51は、図1に示すように、第1蓋部31の天面30eに設けられる被係止孔部33と、各被係止孔部33に対応するように第2蓋部32の外壁面に支持される係止片34とを含んで構成される。被係止孔部33及び係止片34は、第1蓋部31及び第2蓋部32にそれぞれ1つずつ、1組設けられる。被係止孔部33は、幅方向Yに沿って開口している。一方で、係止片34は、幅方向Y及び高さ方向Zに沿って延在し、軸方向Xが板厚方向となる略矩形板状に形成される。また、係止片34は、被係止孔部33に挿入される部分として係止突起部35を備え、係止突起部35は、係止片34から軸方向Xの先端側に突出して爪状に形成されている。
係止機構52は、図1~図3に示すように、本体部20の第2収容空間部42を形成する側壁20aの外壁面に支持される複数の被係止片21と、各被係止片21に対応するように第2蓋部32の側壁30aの外壁面に支持される係止片36とを含んで構成される。被係止片21及び係止片36は、ヒンジH2とは反対側に設けられ、本体部20及び第2蓋部32にそれぞれ2つずつ、2組設けられる。各被係止片21は、軸方向X及び高さ方向Zに沿って延在し、幅方向Yが板厚方向となる略矩形板状に形成される。各被係止片21は、側壁20aの幅方向Yの外側に設けられ、軸方向Xに沿って間隔をあけて2つ設けられる。また、各被係止片21は、支持部等を介して側壁20aの外壁面に支持され、係止片36に設けられた係止突起部37が挿入される部分として被係止孔部22が設けられる。被係止孔部22は、軸方向Xに沿って開口している。一方で、係止片36は、軸方向X及び高さ方向Zに沿って延在し、幅方向Yが板厚方向となる略矩形板状に形成され、係止突起部37は、係止片36から幅方向Yの外側に突出して爪状に形成されている。
係止機構100は、図1~図6に示すように、本体部20の第1収容空間部41を形成する側壁20a、20bの外壁面に位置する係止突起部110と、各係止突起部110に対応するように第1蓋部31の側壁30a、30bの外壁面に支持される被係止枠部120と、被係止枠部120の外側に設けられる保護壁130とを含んで構成される。なお、ここでいう外側とは、被係止枠部120から幅方向Yに対して相手部材Pが位置する側(収容空間部40側)とは反対側を意味する。
一方で、係止解除機構200は、図1~図6に示すように、保護壁130の内壁面に位置する係止解除突起部210を含んで構成される。
係止突起部110及び被係止枠部120は、幅方向Yに対して一対で設けられ、保護壁130(及び係止解除突起部210)は、係止突起部110の位置に対応して一対で設けられる。また、係止突起部110は、閉止状態において係止解除突起部210と向かい合う第1延在部111と、第1延在部111の高さ方向Zにおいて上側の端部から延在する第1テーパー部112と、第1延在部111の高さ方向Zにおいて下側の端部から延在し、被係止枠部120を係止する係止面113とを含んで構成される。また、係止解除突起部210は、閉止状態において第1延在部111と向かい合う第2延在部211と、第2延在部211の高さ方向Zにおいて下側の端部から延在する第2テーパー部212とを含んで構成される。
なお、以下の説明において、2つの係止突起部110を区別する場合には、側壁20aから延在する係止突起部110を「係止突起部110a」、側壁20bから延在する係止突起部110を「係止突起部110b」と称し、両者を特に区別する必要がない場合には単に「係止突起部110」と称する場合がある。また、2つの被係止枠部120を区別する場合、または、2つの保護壁130を区別する場合には、側壁30a、30bから突出する被係止枠部120、保護壁130を「a」または「b」を用いて区別し、両者を特に区別する必要がない場合には総称する場合がある。また、係止突起部110、被係止枠部120、保護壁130のそれぞれが備える構成要素を区別する場合には、係止突起部110、被係止枠部120、保護壁130と同様に、「a」または「b」を用いて区別し、両者を特に区別する必要がない場合には総称する場合がある。
一対の係止突起部110a、110bが位置する側壁20a、20b(第1収容空間部41を形成する側壁20a、20b)は、それぞれ、幅方向Yに沿って弾性変形可能に構成される。また、一対の係止突起部110a、110bは、図3、図5に示すように、それぞれ、側壁20a、20bの高さ方向Zにおいて上側の端部に設けられ、側壁20a、20bから幅方向Yの外側に突出して爪状に形成される。係止突起部110は、幅方向Yの外側に突出して形成されることで、第1蓋部31が閉じられた際に被係止枠部120を係止し、第1蓋部31を本体部20の第1開口20faを閉止する位置で保持する。
また、一対の係止突起部110a、110bは、図5に示すように、それぞれ、第1延在部111a、111bと、第1テーパー部112a、112bと、係止面113a、113bとを含んで構成される。第1延在部111a、111bは、高さ方向Zに沿って延在する。また、第1テーパー部112a、112bは、それぞれ、第1延在部111a、111bから係止解除方向に延在し、幅方向Yに対して各係止解除突起部210a、210bから遠ざかるように設けられる。また、係止面113a、113bは、それぞれ、第1延在部111a、111bから係止方向に延在し、幅方向Yに対して係止解除突起部210a、210bから遠ざかるように設けられる。なお、ここでいう係止解除方向は、高さ方向Zにおいて下側から上側に向かう方向であり、係止突起部110による被係止枠部120の係止を解除させる方向、本体部20の底部20eから開口20fに向かう方向等に相当する。また、係止方向は、高さ方向Zにおいて上側から下側に向かう方向であり、係止突起部110による被係止枠部120の係止を開始させる方向、本体部20の開口20fから底部20eに向かう方向等に相当する。
一対の被係止枠部120a、120b、及び、一対の被係止枠部120a、120bが支持される側壁30a、30b(第1蓋部31を形成する側壁30a、30b)は、幅方向Yに沿って弾性変形可能に構成される。また、一対の被係止枠部120a、120bは、図5、図6に示すように、側壁30a、30bから幅方向Yの外側に突出して板状に形成される。また、一対の被係止枠部120a、120bは、側壁30a、30bから片持ち状に形成される。そのため、一対の被係止枠部120a、120bは、閉止状態において、側壁30a、30bから高さ方向Zに沿って本体部20側に延在し、側壁30a、30bとの接続部分に固定される基端部と、本体部20側に位置する先端部とを有している。なお、ここでいう本体部20側は、閉止状態における本体部20と蓋部30の合わせ面を基準面として、当該基準面から本体部20側に位置することを意味する。
また、一対の被係止枠部120a、120bは、軸方向Xに直交する断面形状において、係止突起部110a、110bに対応する位置(幅方向Yに対して互いに重なる位置)に形成され、一対の被係止枠部120a、120bが形成する孔部は、高さ方向Zに沿って延在する。そのため、蓋部30は、被係止枠部120の当該孔部に係止面113が引っ掛かることによって、閉止状態において本体部20に係止される。
一対の保護壁130a、130bは、図4に示すように、それぞれ、一対の支持壁部131と、連結壁部132と、一対の補助部133とを含んで構成される。一対の支持壁部131は、側壁30a、30bの延在方向である軸方向Xに対して被係止枠部120の両側にそれぞれ位置する。このとき、軸方向Xにおいて基端側に位置する支持壁部131は、それぞれ、側壁30a、30bから幅方向Yに沿って延在し、かつ、閉止状態において、高さ方向Zに沿って本体部20側に延在する。一方で、軸方向Xにおいて先端側に位置する支持壁部131は、それぞれ、側壁30cの側壁30a、30bと接する端部から幅方向Yに沿って延在し、かつ、閉止状態において、高さ方向Zに沿って本体部20側に延在する。そのため、一対の保護壁130a、130bは、閉止状態において、側壁30a、30bから高さ方向Zに沿って本体部20側に延在し、側壁(側壁30a、30b、または、側壁30cの端部)との接続部分に固定される基端部と、本体部20側に位置する先端部とを有している。また、連結壁部132は、軸方向Xに沿って一対の支持壁部131に渡って延在し、両端部がそれぞれ支持壁部131の各々と接続される。また、一対の補助部133は、支持壁部131の各々と連結壁部132との間に位置する角部に形成される。そのため、保護壁130は、一対の支持壁部131と、連結壁部132とが一体となって、高さ方向Zに直交する断面形状がU字型に形成される。
また、一対の保護壁130a、130b(一対の支持壁部131a、131b、及び、一対の連結壁部132a、132b)と、一対の被係止枠部120a、120bは、図5に示すように、高さ方向Zに沿った長さがほぼ同等となるように形成される。そのため、一対の保護壁130a、130bは、第1蓋部31を形成する側壁30a、30bから幅方向Yの外側に突出し、一対の被係止枠部120a、120bの外壁面を覆う位置に形成される。また、補助部133a、133bは、例えば、薄肉部であり、高さ方向Zから視た板厚が、支持壁部131a、131b、及び、連結壁部132a、132bより薄く形成される(図4を参照)。
一対の係止解除突起部210a、210bが位置する連結壁部132a、132bは、それぞれ、幅方向Yに沿って弾性変形可能に構成される。また、一対の係止解除突起部210a、210bは、図5に示すように、それぞれ、閉止状態において被係止枠部120a、120bより幅方向Yの外側に位置し、連結壁部132a、132bの内壁面から幅方向Yの内側(係止突起部110a、110b側)に突出して形成される。なお、連結壁部132a、132bの内壁面とは、連結壁部132a、132bにおいて被係止枠部120a、120bと対向する面を意味する。係止解除突起部210は、幅方向Yの内側に突出して形成されることで、第1蓋部31に対して開操作を実施する際に、幅方向Yの内側に向けて押圧操作されると、被係止枠部120を係止する係止突起部110を幅方向Yの内側に押圧する。そのため、係止解除突起部210は、係止突起部110を介して各側壁20a、20bを幅方向Yの内側に向けて弾性変形させる。
また、一対の係止解除突起部210a、210bは、図5に示すように、それぞれ、第2延在部211a、211bと、第2テーパー部212a、212bとを含んで構成される。第2延在部211a、211bは、高さ方向Zに沿って延在し、第1延在部111a、111bと向かい合って位置する。また、第2テーパー部212a、212bは、それぞれ、第2延在部211a、211bから係止方向に延在し、幅方向Yに対して係止突起部110から遠ざかるように設けられる。
次に、図7~図10を参照して、各種作業における係止機構100及び係止解除機構200の動作について説明する。
まず、作業者は、端子アッセンブリ1を準備する。作業者は、端子Tを収容空間部40に収容する際に、端子Tにおいて相手部材Pと接続される側である第1接続部T1を第1収容空間部41に収容し、端子Tにおいて配索材Wと接続される側である第2接続部T2を第2収容空間部42に収容する。そして、作業者は、係止機構52を介して第2蓋部32を本体部20に係止して、本体部20の第2開口20fbを閉止する位置で第2蓋部32を固定する。このとき、第1蓋部31は、係止機構51を介して第2蓋部32に係止され、本体部20の第1開口20faを開放する位置で保持される。そのため、本体部20は、端子Tを収容した状態で、第1開口20faから当該端子Tの一部である第1接続部T1を露出させる。また、保護壁130は、被係止枠部120より幅方向Yの外側に位置し、被係止枠部120の外壁面を覆う位置に形成されることで、輸送時や作業時に意図せず他の構造体が被係止枠部120に接触することを防ぐ。
そして、作業者は、端子Tを相手部材Pに取り付ける。このとき、本体部20は、端子Tの第1接続部T1を収容する第1収容空間部41に対応する開口として、第1開口20faの他に、底部20e側に位置する相手部材挿通口20gを形成している。そのため、作業者は、相手部材挿通口20g側から相手部材Pを挿入し、挿通孔Taに相手部材Pの軸部Paを挿通させる。そして、作業者は、軸部PaにナットNを螺合することで端子Tを相手部材Pの軸部Paに締結固定する。この結果、端子カバー10は、端子Tと相手部材Pの締結部分を第1収容空間部41に収容した状態となる。
そして、作業者は、開放状態の第1蓋部31に対して閉操作を実施する。このとき、第1蓋部31は、作業者による操作に伴って、係止機構51による係止関係が解除される。そのため、第1蓋部31は、第2蓋部32に対して回動し、第2蓋部32側から第1開口20fa側に移動する。そして、第1蓋部31は、本体部20に対して係止方向に移動すると、被係止枠部120が係止突起部110に係止され(図7を参照)、本体部20の第1開口20faを閉止する位置で本体部20に保持される。端子カバー10は、第1蓋部31が閉止状態になることによって、第1収容空間部41に収容された端子Tと、端子Tに接続される相手部材Pを本体部20及び第1蓋部31で覆い、端子Tと相手部材Pの締結部分を保護する。
そして、作業者は、メンテナンス等、必要に応じて、閉止状態の第1蓋部31を開状態とし、第1接続部T1を露出させる際には、当該第1蓋部31に対して開操作を実施する。このとき、第1蓋部31は、作業者による操作に伴って、係止機構100による係止関係が係止解除機構200を介して解除される。具体的に言えば、まず、保護壁130は、例えば作業者の指によって幅方向Yの内側に向けて押圧操作され、幅方向Yの内側に弾性変形する。また、保護壁130は、支持壁部131の各々と連結壁部132との間に位置する角部に薄肉部である補助部133が形成されていることで、弾性変形しやすいように補助されている。そのため、保護壁130は、軽い操作力で幅方向Yの内側に弾性変形する。そして、保護壁130の内壁面に形成された係止解除突起部210は、保護壁130の弾性変形に応じて幅方向Yの内側に移動する。そして、係止解除突起部210の第2延在部211は、幅方向Yの内側に移動すると、被係止枠部120に係止された係止突起部110の第1延在部111に当接することによって、当該係止突起部110を幅方向Yの内側に向けて押圧する(図8、図9を参照)。したがって、係止解除機構200である係止解除突起部210は、作業者による押圧操作に伴って、係止突起部110を幅方向Yの内側に弾性変形させることができ、係止機構100による係止関係を解除することができる。
また、第1蓋部31は、作業者による回転操作に伴って、第2蓋部32に対して回動し、第1開口20fa側から第2蓋部32側に移動する際に、本体部20に対して係止解除方向に移動する。具体的に言えば、係止解除突起部210は、係止突起部110を押圧する際に、係止突起部110の第1テーパー部112側に第2テーパー部212を移動させる(図10を参照)。係止突起部110及び係止解除突起部210は、それぞれ、第1延在部111及び第2延在部211を挟んで反対側に、テーパー形状に形成された第1テーパー部112及び第2テーパー部212を備えることによって、第1蓋部31が本体部20から遠ざかる際に発生する摩擦抵抗を減らすことができる。
以上で説明した端子カバー10及び端子アッセンブリ1は、側壁(本体部側壁)20a、20b、20c、20dによって囲われた内部に導電性を有する配索材Wに接続された端子Tを収容可能であり、端子Tを収容した状態で当該端子Tの一部を露出させる開口20fが形成された本体部20と、開口20fを開閉可能である蓋部30とを備える。また、本体部20は、側壁20a、20bに位置し、蓋部30を係止可能である係止突起部110を有し、蓋部30は、蓋部30が本体部20の開口20fを閉止している閉止状態において側壁20a、20b、20c、20dに沿って延在する側壁(蓋部側壁)30a、30b、30c、30dと、側壁30a、30bから、側壁30a、30bの延在方向と交差する幅方向Yに対して、係止突起部110が位置する側とは反対側である外側に突出し、閉止状態において係止突起部110に係止される被係止枠部120と、側壁30a、30bから幅方向Yの外側に突出し、被係止枠部120の外壁面を覆う位置に形成される保護壁130とを有する。また、保護壁130は、閉止状態において被係止枠部120より幅方向Yの外側に位置し、被係止枠部120と対向する面から係止突起部110側に突出する係止解除突起部210を有し、幅方向Yの外側とは反対側である内側に向けて押圧操作された際に弾性変形し、被係止枠部120に係止された係止突起部110を係止解除突起部210によって幅方向Yの内側に押圧可能であり、側壁20a、20bは、係止解除突起部210による係止突起部110の押圧に応じて、幅方向Yの内側に向けて弾性変形可能である。
このような構成によれば、保護壁130は、開放状態において、意図せず他の構造体が被係止枠部120に接触することを防ぐことで、被係止枠部120が塑性変形すること等を防ぐことができる。また、保護壁130は、閉止状態において、意図せず他の構造体が被係止枠部120及び被係止枠部120に接触することを防ぐことで、係止突起部110と被係止枠部120の間の係止関係が解除されることを防ぐことができる。
また、一般的に、係止機構に外側に保護壁が設けられている場合、係止突起部または被係止枠部を弾性変形させて係止突起部と被係止枠部の間の係止関係が解除するためには、例えば、解除用の治具を用いて保護壁がない箇所(保護壁の高さ方向Zにおいて下側の端部に形成される開口部分)を介して、係止突起部または被係止枠部に外力を加える必要がある。これに対し、本実施形態の保護壁130は、保護壁130の内壁面に係止解除突起部210が設けられており、作業者の押圧操作に応じて、係止解除突起部210が係止突起部110と被係止枠部120の間の係止関係を解除するように動作する。したがって、端子カバー10及び端子アッセンブリ1は、例えば、解除用の治具を用いなくても蓋部30の開操作を行うことができるので、作業の複雑化を抑えることができる。
さらに、以上で説明した端子カバー10及び端子アッセンブリ1の保護壁130は、側壁30a、30bの延在方向(軸方向X)に対して被係止枠部120の両側にそれぞれ位置し側壁30a、30bから幅方向Yに沿って延在する一対の支持壁部131と、側壁30a、30bの延在方向(軸方向X)に沿って一対の支持壁部131に渡って延在し、両端部がそれぞれ支持壁部131の各々と接続される連結壁部132と、支持壁部131の各々と連結壁部132との間に位置する角部に形成され、保護壁130の弾性変形を補助する補助部133とを有し、係止解除突起部210は、連結壁部132において被係止枠部120と対向する面に形成される。このような構成によれば、保護壁130は、一対の支持壁部131と連結壁部132が一体となってU字型に形成されることによって係止突起部110の外側を覆い、被係止枠部120に輸送時や作業時に意図しない外力が加わることを防ぐことができる。その上で、保護壁130は、支持壁部131の各々と連結壁部132との間に補助部133が形成されることで、押圧操作時に作業者から加えられる外力に対して幅方向Yに弾性変形しやすいように構成される。そのため、端子カバー10及び端子アッセンブリ1は、保護壁130を押圧操作する作業の作業効率をさらに向上させることができる。
さらに、以上で説明した端子カバー10及び端子アッセンブリ1の係止突起部110及び被係止枠部120は、幅方向Yに対して一対で設けられ、保護壁130は、係止突起部110の位置に対応して一対で設けられる。このような構成によれば、保護壁130に設けられる係止解除突起部210は、作業者の押圧操作に応じて、一対の係止突起部110を幅方向Yの内側に押圧するとともに、一対の側壁20a、20bを幅方向Yの内側に弾性変形させることができる。したがって、端子カバー10及び端子アッセンブリ1は、一対の保護壁130を押圧操作する作業の作業効率を向上させることができる。
さらに、以上で説明した端子カバー10及び端子アッセンブリ1の係止突起部110は、閉止状態において係止解除突起部210と向かい合う第1延在部111と、第1延在部111から係止解除方向に延在し、係止解除突起部210から遠ざかるように設けられる第1テーパー部112とを有し、係止解除突起部210は、閉止状態において第1延在部111と向かい合う第2延在部211と、第2延在部211から本体部20の係止方向に延在し、係止突起部110から遠ざかるように設けられる第2テーパー部212とを有する。このような構成によれば、係止突起部110及び係止解除突起部210は、閉止状態において向かい合う第1延在部111及び第2延在部211を挟んで反対側にテーパー形状に形成された第1テーパー部112及び第2テーパー部212を備えることで、本体部20から遠ざかる際に発生する摩擦抵抗を減らすことができる。したがって、端子カバー10及び端子アッセンブリ1は、蓋部30を回転作業する作業を円滑に行うことができる。
さらに、以上で説明した端子カバー10に収容される端子T、及び、端子アッセンブリ1に含まれる端子Tは、相手部材(接続相手)Pと接続される第1接続部T1と、配索材Wと接続される第2接続部T2とを含み、本体部20は、配索材Wの軸方向Xにおいて先端側に位置し、第1接続部T1を収容する第1収容空間部41と、軸方向Xにおいて基端側に位置し、第2接続部T2を収容する第2収容空間部42とを有し、蓋部30は、第1収容空間部41に対応する第1開口20faを開閉可能である第1蓋部31と、第2収容空間部42に対応する第2開口20fbを開閉可能である第2蓋部32とを有する。また、第1蓋部31は、幅方向Yに沿って延在するヒンジH1を介して第2蓋部32に対して回動可能に支持され、第2蓋部32は、軸方向Xに沿って延在するヒンジH2を介して本体部20に対して回動可能に支持され、第2開口20fbを閉止している状態で前記本体部に固定される。また、係止突起部110は、側壁20a、20bにおいて第1収容空間部41を形成する位置に設けられ、被係止枠部120及び保護壁130は、側壁30a、30bにおいて第1蓋部31を形成する位置に設けられる。このような構成によれば、端子カバー10及び端子アッセンブリ1は、作業者が第1蓋部のみを開けた状態で、第1開口20faを介して締結作業を実施することができる。また、端子カバー10及び端子アッセンブリ1は、当該作業が終了すると、第1蓋部31が閉じられることによって、端子Tと相手部材Pの締結部分を保護することができる。このような構成にあたって、端子カバー10及び端子アッセンブリ1は、上記のように作業の複雑化を抑えることができる。
なお、上述した本発明の実施形態に係る端子カバー10及び端子アッセンブリ1は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。
例えば、一対の係止突起部110は、それぞれ、側壁20a、20bに位置すると説明したが、一対の係止突起部110の位置は特に限定されない。
また、保護壁130の一対の支持壁部131のうち一方は、側壁30a、30bから幅方向Yに沿って延在し、他方は、それぞれ、側壁30cの端部から幅方向Yに沿って延在すると説明したが、一対の支持壁部131の位置は特に限定されない。一対の支持壁部131は、それぞれ、側壁30a、30bから幅方向Yに沿って延在していてもよい。
また、補助部133は、薄肉部であると説明したが、これに限らない。補助部は、例えば孔部やスリット部であってもよい。また、保護壁130は、補助部133を備えていなくてもよい。
また、係止突起部110及び被係止枠部120は、幅方向Yに対して一対で設けられ、保護壁130は、係止突起部110の位置に対応して一対で設けられると説明したが、係止突起部110及び被係止枠部120の数は特に限定されない。係止突起部110及び被係止枠部120は、幅方向Yに対して片側に設けられてもよい。
また、係止突起部110は、第1延在部111や第1テーパー部112を備えていなくてもよいし、係止解除突起部210は、第2延在部211や第2テーパー部212を備えていなくてもよい。
また、第1蓋部31は、第2蓋部32に対してヒンジH1を介して回動可能に支持される部材として説明したが、これに限らない。第1蓋部は、本体部20に対して回動可能に支持される部材であってもよく、本体部20とは別に形成され、作業者の操作に応じて本体部20等に嵌め合わされる部材であってもよい。
また、第2蓋部32は本体部20に対してヒンジH2を介して回動可能に支持される部材として説明したが、これに限らない。第2蓋部は、本体部20とは別に形成され、作業者の操作に応じて本体部20等に嵌め合わされる部材であってもよいし、本体部20と一体に形成される部材であってもよい。
また、第1蓋部及び第2蓋部は、一体に形成される部材であってもよい。蓋部は、少なくとも部分的に、本体部20に対してヒンジ等を介して回動可能に支持される、または、本体部20とは別に形成され、作業者の操作に応じて本体部20等に嵌め合わされる部材である限り、その形態は限定されない。
また、配索材Wの軸方向Xと、本体部20の奥行方向は、一致しているものとして説明したが、交差する方向であってもよい。
また、本実施形態に係る端子カバー10及び端子アッセンブリ1は、以上で説明した実施形態の構成要素を適宜組み合わせることで構成してもよい。
1 端子アッセンブリ
10 端子カバー
20 本体部
20a、20b、20c、20d 側壁(本体部側壁)
20f 開口
20fa 第1開口
20fb 第2開口
30 蓋部
30a、30b、30c、30d 側壁(蓋部側壁)
31 第1蓋部
32 第2蓋部
40 収容空間部
41 第1収容空間部
42 第2収容空間部
100 係止機構
110 係止突起部
111 第1延在部
112 第1テーパー部
120 被係止枠部
130 保護壁
131 支持壁部
132 連結壁部
133 補助部
200 係止解除機構
210 係止解除突起部
211 第2延在部
212 第2テーパー部
H1、H2 ヒンジ
T 端子
T1 第1接続部
T2 第2接続部
P 相手部材(接続相手)
W 配索材
X 軸方向(奥行方向)
Y 幅方向
Z 高さ方向
10 端子カバー
20 本体部
20a、20b、20c、20d 側壁(本体部側壁)
20f 開口
20fa 第1開口
20fb 第2開口
30 蓋部
30a、30b、30c、30d 側壁(蓋部側壁)
31 第1蓋部
32 第2蓋部
40 収容空間部
41 第1収容空間部
42 第2収容空間部
100 係止機構
110 係止突起部
111 第1延在部
112 第1テーパー部
120 被係止枠部
130 保護壁
131 支持壁部
132 連結壁部
133 補助部
200 係止解除機構
210 係止解除突起部
211 第2延在部
212 第2テーパー部
H1、H2 ヒンジ
T 端子
T1 第1接続部
T2 第2接続部
P 相手部材(接続相手)
W 配索材
X 軸方向(奥行方向)
Y 幅方向
Z 高さ方向
Claims (6)
- 本体部側壁によって囲われた内部に導電性を有する配索材に接続された端子を収容可能であり、前記端子を収容した状態で当該端子の一部を露出させる開口が形成された本体部と、
前記開口を開閉可能である蓋部とを備え、
前記本体部は、
前記本体部側壁に位置し、前記蓋部を係止可能である係止突起部を有し、
前記蓋部は、
当該蓋部が前記本体部の前記開口を閉止している閉止状態において前記本体部側壁に沿って延在する蓋部側壁と、
前記蓋部側壁から、前記蓋部側壁の延在方向と交差する幅方向に対して、前記係止突起部が位置する側とは反対側である外側に突出し、前記閉止状態において前記係止突起部に係止される被係止枠部と、
前記蓋部側壁から前記外側に突出し、前記被係止枠部の外壁面を覆う位置に形成される保護壁とを有し、
前記保護壁は、前記閉止状態において前記被係止枠部より前記外側に位置し、前記被係止枠部と対向する面から前記係止突起部側に突出する係止解除突起部を有し、前記外側とは反対側である内側に向けて押圧操作された際に弾性変形し、前記被係止枠部に係止された前記係止突起部を前記係止解除突起部によって前記内側に押圧可能であり、
前記本体部側壁は、前記係止解除突起部による前記係止突起部の押圧に応じて、前記内側に向けて弾性変形可能であることを特徴とする、
端子カバー。 - 前記保護壁は、前記蓋部側壁の延在方向に対して前記被係止枠部の両側にそれぞれ位置し前記蓋部側壁から前記幅方向に沿って延在する一対の支持壁部と、前記蓋部側壁の延在方向に沿って前記一対の支持壁部に渡って延在し、両端部がそれぞれ前記支持壁部の各々と接続される連結壁部と、前記支持壁部の各々と前記連結壁部との間に位置する角部に形成され、前記保護壁の弾性変形を補助する補助部とを有し、
前記係止解除突起部は、前記連結壁部において前記被係止枠部と対向する面に形成される、
請求項1に記載の端子カバー。 - 前記係止突起部及び前記被係止枠部は、前記幅方向に対して一対で設けられ、
前記保護壁は、前記係止突起部の位置に対応して一対で設けられる、
請求項1または2に記載の端子カバー。 - 前記係止突起部は、前記閉止状態において前記係止解除突起部と向かい合う第1延在部と、前記第1延在部から係止解除方向に延在し、前記係止解除突起部から遠ざかるように設けられる第1テーパー部とを有し、
前記係止解除突起部は、前記閉止状態において前記第1延在部と向かい合う第2延在部と、前記第2延在部から係止方向に延在し、前記係止突起部から遠ざかるように設けられる第2テーパー部とを有する、
請求項1~3のいずれか1項に記載の端子カバー。 - 前記端子は、接続相手と接続される第1接続部と、前記配索材と接続される第2接続部とを含み、
前記本体部は、前記配索材の軸方向において先端側に位置し、前記第1接続部を収容する第1収容空間部と、前記軸方向において基端側に位置し、前記第2接続部を収容する第2収容空間部とを有し、
前記蓋部は、前記第1収容空間部に対応する第1開口を開閉可能である第1蓋部と、前記第2収容空間部に対応する第2開口を開閉可能である第2蓋部とを有し、
前記第1蓋部は、前記幅方向に沿って延在するヒンジを介して前記第2蓋部に対して回動可能に支持され、
前記第2蓋部は、前記軸方向に沿って延在するヒンジを介して前記本体部に対して回動可能に支持され、前記第2開口を閉止している状態で前記本体部に固定され、
前記係止突起部は、前記本体部側壁において前記第1収容空間部を形成する位置に設けられ、
前記被係止枠部及び前記保護壁は、前記蓋部側壁において前記第1蓋部を形成する位置に設けられる、
請求項1~4のいずれか1項に記載の端子カバー。 - 導電性を有する配索材に接続された端子と、
本体部側壁によって囲われた内部に前記端子を収容可能であり、前記端子を収容した状態で当該端子の一部を露出させる開口が形成された本体部と、前記開口を開閉可能である蓋部とを有する端子カバーとを備え、
前記本体部は、
前記本体部側壁に位置し、前記蓋部を係止可能である係止突起部を有し、
前記蓋部は、
当該蓋部が前記本体部の前記開口を閉止している閉止状態において前記本体部側壁に沿って延在する蓋部側壁と、
前記蓋部側壁から、前記蓋部側壁の延在方向と交差する幅方向に対して、前記係止突起部が位置する側とは反対側である外側に突出し、前記閉止状態において前記係止突起部に係止される被係止枠部と、
前記蓋部側壁から前記外側に突出し、前記被係止枠部の外壁面を覆う位置に形成される保護壁とを有し、
前記保護壁は、前記閉止状態において前記被係止枠部より前記外側に位置し、前記被係止枠部と対向する面から前記係止突起部側に突出する係止解除突起部を有し、前記外側とは反対側である内側に向けて押圧操作された際に弾性変形し、記被係止枠部に係止された前記係止突起部を前記係止解除突起部によって前記内側に押圧可能であり、
前記本体部側壁は、前記係止解除突起部による前記係止突起部の押圧に応じて、前記内側に向けて弾性変形可能であることを特徴とする、
端子アッセンブリ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022012699A JP2023111063A (ja) | 2022-01-31 | 2022-01-31 | 端子カバー及び端子アッセンブリ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022012699A JP2023111063A (ja) | 2022-01-31 | 2022-01-31 | 端子カバー及び端子アッセンブリ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2023111063A true JP2023111063A (ja) | 2023-08-10 |
Family
ID=87551560
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2022012699A Pending JP2023111063A (ja) | 2022-01-31 | 2022-01-31 | 端子カバー及び端子アッセンブリ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023111063A (ja) |
-
2022
- 2022-01-31 JP JP2022012699A patent/JP2023111063A/ja active Pending
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