JP2023107467A - 屋根の改修構造および改修方法 - Google Patents

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正章 和泉
Masaaki Izumi
貴志 服部
Takashi Hattori
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Abstract

【課題】屋根材の表面に機能設備の補助具が施工されていても、円滑に葺き替え可能な屋根の改修構造および改修方法を提供する。【解決手段】薄板形状の屋根材3が軒棟方向に階段状に重ねて施工され、且つ屋根材3の表面3Aに機能設備の補助具5が施工された屋根の改修構造および改修方法であって、棟側差し込み部11と化粧面部12と軒側折り返し部13とを有する改修用屋根材4が、補助具5と干渉しないように干渉回避スペース20を設けた状態で屋根材3の表面3Aに施工される。【選択図】図1

Description

本発明は、改修用屋根材を用いた屋根の改修構造および改修方法に関する。
戸建て住宅などの建物の屋根の多くは、板状の屋根材を軒棟方向に階段状に重ねて施工されている。このような構造の屋根を葺き替える場合、既設の屋根材を全て剥がして新しいものに取り替えるのが一般的である。ところが、この工法では、既設の屋根材を剥がすのに手間と時間を要する。また、その期間、建物の使用が制限される問題もある。そこで、既設の屋根材を剥がさずに、表面を改修用屋根材で覆って屋根を葺き替える工法、所謂カバー工法も広く採用されている(例えば、特許文献1および2)。
特許文献1には、上記カバー工法に用いられる改修用屋根材が開示されている。この改修用屋根材は、軒棟方向と直交する方向(桁方向)に長い矩形状の薄板により形成されている。また、上記改修用屋根材は、軒側の端部に折り返し部(軒側折り返し部)が設けられており、棟側の端部(棟側差し込み部)を軒棟方向に並ぶ屋根材相互の重なり部に差し込み、上記折り返し部(軒側折り返し部)を屋根材の軒側の縁部に嵌め込んだ状態で、屋根材の表面に取り付けられる。
特許文献2には、上記カバー工法に用いられる改装用屋根材(リフォーム屋根材)が開示されている。この改装用屋根材も特許文献1の改修用屋根材と同様、軒側の端部に折り返し部(挟持部)が設けられており、棟側の端部(被挟持部)を軒棟方向に並ぶ屋根材相互の重なり部に差し込み、上記折り返し部(挟持部)を屋根材の軒側の縁部に嵌め込んだ状態で、屋根材の表面に取り付けられる。
一方、近年では、屋根上に太陽電池モジュールや太陽熱温水器、空気調和設備の室外機などの機能設備を設置する建物が増加している。これらの機能設備を屋根上に設置する場合、屋根材の表面には、機能設備を支持する支持金具やケーブル類の挿通孔を覆うカバーなどの補助具が取り付けられる(例えば、特許文献3)。
特許文献3には、太陽電池モジュールを屋根上に取り付けるための支持金具(取付け具)が開示されている。この支持金具は、底板部に複数の取付け孔が設けられており、上記取付け孔にネジや釘などの締結要素を挿通し、屋根下地または屋根材(スレート瓦)に螺入係合させることによって、屋根材の表面に固定される。
特開2021-119278号 特開2001-073506号 特開2012-193569号
しかしながら、既設の屋根材の表面に特許文献3の支持金具のような補助具が固定されていると、上記カバー工法により改修用屋根材を施工する際の邪魔になる。しかも、上記補助具は、屋根から容易に外れないように、屋根材の表面に対して強固に固定されているため、改修用屋根材の施工前に取り外すにしても手間と時間がかかる。
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、屋根材の表面に機能設備の補助具が施工されていても、円滑に葺き替え可能な屋根の改修構造および改修方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の屋根の改修構造および改修方法は、以下の技術的手段を講じている。
本発明の屋根の改修構造は、薄板形状の屋根材が軒棟方向に階段状に重ねて施工され、且つ前記屋根材の表面に機能設備の補助具が施工された屋根の改修構造であって、棟側差し込み部と化粧面部と軒側折り返し部とを有する改修用屋根材が、前記補助具と干渉しないように干渉回避スペースを設けた状態で前記屋根材の表面に施工されていることを特徴とする。
好ましくは、前記干渉回避スペースは、少なくとも軒側に開口して設けられる。
また、好ましくは、前記干渉回避スペースは、少なくとも棟側に開口して設けられる。
好ましくは、前記干渉回避スペースは、前記改修用屋根材の桁側端部を切断して画成される。或いは、前記干渉回避スペースは、前記改修用屋根材を一部切り欠いて画成される。または、前記干渉回避スペースは、桁方向に隣接して並ぶ2つの前記改修用屋根材相互を所定の距離隔てて配することにより画成される。
好ましくは、前記干渉回避スペースの近傍に、止水部材が設けられる。さらに好ましくは、前記止水部材は、前記補助具の棟側近傍に設けられる。
好ましくは、前記止水部材は、前記干渉回避スペースに臨む前記改修用屋根材の端部に沿って設けられる。或いは、前記止水部材は、前記干渉回避スペースに臨む前記改修用屋根材の端部の略全長に沿って設けられる。
好ましくは、前記止水部材は、前記補助具の外周を囲うように設けられ、且つ軒側に水抜き部が設けられる。
好ましくは、固定片と、前記補助具の棟側近傍に起立して設けられる立上片とを備える。さらに好ましくは、前記止水部材は、前記固定片の少なくとも一部が前記屋根材と前記改修用屋根材との隙間に差し込まれて固定されている。
好ましくは、前記止水部材は、前記干渉回避スペースに臨む前記改修屋根材の端部を折り曲げて形成される。或いは、前記止水部材は、防水テープにより構成される。または、前記止水部材は、止水剤により構成される。
また、本発明の屋根の改修方法は、薄板形状の屋根材が軒棟方向に階段状に重ねて施工され、且つ前記屋根材の表面に機能設備の補助具が施工された屋根の改修方法であって、棟側差し込み部と化粧面部と軒側折り返し部とを有する改修用屋根材を、前記補助具と干渉しないように干渉回避スペースを設けた状態で前記屋根材の表面に施工することを特徴とする。
好ましくは、前記改修用屋根材の桁側端部を切断して前記干渉回避スペースを設ける。或いは、前記改修用屋根材を一部切り欠いて前記干渉回避スペースを設ける。
好ましくは、前記干渉回避スペースの近傍に、止水部材を設ける。さらに好ましくは、
前記改修用屋根材を前記屋根材の表面に施工した後、前記止水部材を設ける。或いは、前記止水部材を設けた後、前記改修用屋根材を前記屋根材の表面に施工する。
本発明の屋根の改修構造および改修方法によれば、屋根材の表面に機能設備の補助具が施工されていても、改修用屋根材を用いて円滑に屋根を葺き替えることができる。
実施形態の屋根の概略構成を示す斜視図である。 実施形態の屋根の概略構成を示す断面概略図である。 実施形態の屋根の概略構成を示す平面視図である。 第1の実施形態の屋根の補助具周辺を示す斜視図である。 第1の実施形態の屋根の改修手順Iの途中状態1を示す斜視図である。 第1の実施形態の屋根の改修手順Iの途中状態2を示す斜視図である。 第1の実施形態の屋根の改修手順Iの途中状態3を示す斜視図である。 第1の実施形態の屋根の改修手順IIの途中状態1を示す斜視図である。 第1の実施形態の屋根の改修手順IIの途中状態2を示す斜視図である。 第1の実施形態の屋根の改修手順IIの途中状態3を示す斜視図である。 第2の実施形態の屋根の補助具周辺を示す平面視図である。 第3の実施形態の屋根の補助具周辺を示す平面視図である。 第4の実施形態の屋根の補助具周辺を示す平面視図である。 第5の実施形態の屋根の補助具周辺を示す平面視図である。 他の実施形態(1)の屋根の補助具周辺を示す平面視図である。 他の実施形態(2)の屋根の補助具周辺を示す斜視図である。 他の実施形態(3)の屋根の補助具周辺を示す斜視図である。 他の実施形態(4)の屋根の補助具周辺を示す斜視図である。 他の実施形態(5)の屋根の補助具周辺を示す斜視図である。 他の実施形態(6)の屋根の補助具周辺を示す平面視図である。 他の実施形態(7)の屋根の補助具周辺を示す平面視図である。 他の実施形態(8)の屋根の補助具周辺を示す平面視図である。
以下、本発明に係る屋根の改修構造および改修方法を、図面に基づき説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を具体化した一例であって、その具体例をもって本発明の構成を限定するものではない。
<第1の実施形態>
図1~図3に示すように、本発明の第1の実施形態に係る屋根1は、軒棟方向に所定の勾配で傾斜しており、下地材2の表面に施工された既設の屋根材としての化粧スレート3と、化粧スレート3の表面(以下、適宜「スレート表面」という)3Aを被覆する改修用屋根材4とを備えている。また、屋根1の上に太陽電池モジュールや太陽熱温水器、空気調和設備の室外機などの機能設備が設置されている場合、スレート表面3Aには、上記機能設備を支持する支持金具やケーブル類の挿通孔を覆うカバーなどの補助具5が取り付けられている。なお、屋根1は、さらにジョイントカバーや軒先水切、けらば水切等を備えているが、それらの部材は、本発明と直接的に関係しないため説明を省略する。
図示しないが、下地材2は、野地板や野地板の表面を覆う下葺材等により構成されている。図1~図3に示すように、化粧スレート3は、薄板形状の板体であり、下地材2の表面において桁方向に複数並べ、且つ軒棟方向に階段状に重ねて施工されている。本実施形態では、化粧スレート3は、棟側の両角部が斜めに切り欠かれた平面視略矩形状に形成さ
れており、軒側の化粧スレート3の棟側端部6の桁側半部に、棟側の化粧スレート3の軒側端部7の桁側半部を重ねるように千鳥状に配置して施工されている。
なお、本発明に係る屋根の改修構造および改修方法は、上記のように化粧スレート3が千鳥配置された屋根にのみ適用されるものではない。また、本発明に係る屋根の改修構造および改修方法は、上記のような形状の化粧スレート3により構成された屋根にのみ適用されるものでもない。即ち、化粧スレート3は、棟側および軒側の角部全てが直角な矩形状の板体であってもよいし、軒側端部7にスリットが設けられた形状の板体であってもよいし、軒側端部7に波型、山型、段差等の凹凸が設けられた形状の板体であってもよい。
化粧スレート3は、下地材2の表面に桁方向の一方から他方へ且つ軒棟方向の軒側から棟側へ順次施工される。詳しくは、化粧スレート3は、軒棟方向の最も軒側、即ち、軒側1番目(N=1)の桁方向に並ぶ一列について、下地材2の表面に桁方向の一方から他方へ順次並べて屋根釘8により固定された後、次の軒側2番目(N=2)の桁方向に並ぶ一列について、軒側1番目の化粧スレート3に上から一部が重なるように、桁方向の一方から他方(或いはその逆方向)へ順次並べて屋根釘8により固定される。このように、化粧スレート3は、軒棟方向の軒側N番目(N=1、2、3・・・)の桁方向一列から順に、屋根1の棟部に到達するまで並べて施工される。なお、化粧スレート3は、軒棟方向の棟側の桁方向一列から順に並べて施工されてもよいし、桁方向に並ぶ一列について、桁方向の中央から順に並べて施工されてもよい。
改修用屋根材4は、軒棟方向よりも桁方向に長い矩形状の金属製薄板を折り曲げ加工等により形成された板体であり、化粧スレート3の表面3Aに被せるようにして施工されている。また、改修用屋根材4は、棟側差し込み部11と、化粧面部12と、軒側折り返し部13とを有している。即ち、改修用屋根材4は、棟側差し込み部11と、化粧面部12と、軒側折り返し部13とが一体的に形成された板体であり、棟側差し込み部11を軒棟方向に並ぶ化粧スレート3相互の重なり部3Rに桁側から差し込み、軒側折り返し部13を化粧スレート3の軒側端部7に軒側から掛合させることによってスレート表面3Aに保持固定される。
なお、改修用屋根材4は、好ましくは、厚さ0.3mm~0.4mm程度の金属板により形成される。また、その金属板には、鉄、アルミニウム、銅、ステンレス、チタン、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、ホーロー鋼板、クラッド鋼板、ラミネート鋼板(塩ビ鋼板等)、サンドイッチ鋼板(制振鋼板等)等(これらを各種色調に塗装した金属製カラー板を含む)の一種が用いられ、さらに好適には、アルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板、アルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板にマグネシウムによる防錆効果を付与した鋼板が用いられる。また、改修用屋根材4は、折り曲げ加工に限らず、ロール成形やプレス成形、押出成形、切り欠き加工等によって形成されてもよい。さらに、改修用屋根材4は、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネイト樹脂等(これらを各種色調に塗装した合成樹脂製カラー板を含む)の合成樹脂製板材により形成されたものであってもよい。
棟側差し込み部11は、端縁に沿って裏面側(スレート表面3Aに対面させる側)へヘミング加工が施されており(図2参照)、このヘミング加工部11Pを棟側の化粧スレート3の軒側端部7と軒側の化粧スレート3の表面3Aとの間隙(重なり部3R)に軒側から差し込んで保持させる。
化粧面部12は、表裏方向に凹凸する断面波形状に形成されている。上記凹凸は、化粧面部12における改修用屋根材4の桁側端部14相互間に亘って形成されている。本実施形態では、上記凹凸は、山折れ部と谷折れ部とが軒棟方向に交互に連続する蛇腹折り形状に形成されている。また、上記谷折れ部を形成する軒側斜面は、改修用屋根材4が適切に
施工された状態において、必ず水平未満となる(軒側下方に向かって傾斜する)角度に設定されている。図1~図3においては、化粧スレート3と改修用屋根材4とが区別し易いよう蛇腹折り形状の改修用屋根材4を用いて図示している。なお、化粧面部12は、軒側端部(軒側折り返し部13)寄りの位置に一つの山折れ部と一つの谷折れ部とからなる凸が1つだけ形成されていてもよい。また、化粧面部12は、棟側差し込み部11から軒側折り返し部13に亘って凹凸のない平面状に形成されていてもよい。
軒側折り返し部13は、化粧面部12から裏面側(スレート表面3Aに対面させる側)へ略180度折り曲げられた断面略U字状に形成されている。本実施形態では、軒側折り返し部13は、化粧面部12から裏面側へ略30度折り曲げられた水切り部15と、水切り部15から裏面側へ略90度折り曲げられた垂直部16と、垂直部16から棟側へ化粧面部12と略平行になるように略90度折り曲げられた軒側差し込み部17とを有する断面略U字状に形成されている。また、図示しないが、垂直部16と軒側差し込み部17との境界近傍(折曲部)には、水抜き孔が設けられている。
軒側差し込み部17は、端縁に沿って表面側(化粧スレート3の裏面3Bに対面させる側)へヘミング加工が施されており(図2参照)、このヘミング加工部17Pを棟側の化粧スレート3の軒側端部7と軒側の化粧スレート3の表面3Aとの間隙(重なり部3R)に軒側から差し込んで保持される。
なお、本発明に係る屋根の改修構造および改修方法は、上記のような形状の改修用屋根材4が用いられた屋根にのみ適用されるものではない。即ち、軒側折り返し部13は、水切り部15を備えておらず、化粧面部12から裏面側へ略90度折り曲げられた垂直部と、その垂直部から棟側へ化粧面部12と略平行になるように略90度折り曲げられた軒側差し込み部とを有する断面略U字状に形成されていてもよいし、化粧面部12から裏面側へ略半円弧状に折り曲げられた折曲部と、その折曲部の裏面側の端縁から棟側へ化粧面部12と略平行に延長する軒側差し込み部とを有する断面略U字状に形成されていてもよい。また、棟側差し込み部11の端縁や軒側差し込み部17の端縁は、ヘミング加工が施されていなくてもよい。
改修用屋根材4は、スレート表面3Aに桁方向の一方から他方へ且つ軒棟方向の棟側から軒側へ順次施工される。詳しくは、改修用屋根材4は、軒棟方向の最も棟側、即ち、棟側1番目(N=1)の桁方向に並ぶ一列について、スレート表面3Aに桁方向の一方から他方へ順次並べて接着固定された後、次の棟側2番目(N=2)の桁方向に並ぶ一列について、スレート表面3Aに桁方向の一方から他方(或いはその逆方向)へ順次並べて接着固定される。このように、改修用屋根材4は、軒棟方向の棟側N番目(N=1、2、3・・・)の桁方向一列から順に、屋根1の軒部に到達するまで並べて施工される。これにより、既設の化粧スレート3に作業者が乗ることがあっても、施工後の改修用屋根材4に作業者が乗ることを回避できる。
なお、改修用屋根材4は、軒棟方向の棟側の桁方向一列から順に並べて施工されてもよいし、桁方向に並ぶ一列について、桁方向の中央から順に並べて施工されてもよい。また、改修用屋根材4は、スレート表面3Aに接着しないで、棟側差し込み部11および軒側折り返し部13を上記のように化粧スレート3に掛合させるだけで固定してもよいし、その他、一般的な方法によって化粧スレート3に固定してもよい。
補助具5は、機能設備の設置箇所に合わせて、所定の化粧スレート3の表面3Aに固定されている。詳しくは、本実施形態の補助具5は、スレート表面3Aにおける棟側の化粧スレート3相互の重なり部3Rよりも軒側、即ち、軒側端部7寄りの位置に設けられている。
なお、本実施形態の補助具5は、太陽電池モジュールを支持固定する支持金具であって、固定板5Aと、支持枠5Bとを有している。固定板5Aは、略正方形状に形成されており、一方の対角線を軒棟方向と一致させた向きで、所定のスレート表面3Aにネジ留め固定される。支持枠5Bは、固定板5Aの表面に起立形成されている。
上記のようにスレート表面3Aに補助具5が固定されていると、化粧スレート3に対して改修用屋根材4を円滑に取り付けられない(補助具5が邪魔になって改修用屋根材4をスレート表面3Aに被せられない)。そこで、本実施形態の屋根1は、所定の改修用屋根材4が補助具5と干渉しないように干渉回避スペース20を設けた状態でスレート表面3Aに施工される。
また、上記のように干渉回避スペース20が設けられていると、改修用屋根材4の表面を伝って流下する雨水が干渉回避スペース20に流れ込みやすくなる可能性があり、干渉回避スペース20のスレート表面3Aに流下した雨水が、補助具5とスレート表面3Aとの隙間からネジ孔等を通じて化粧スレート3の裏側にまで浸入する虞がある。そこで、本実施形態の屋根1は、干渉回避スペース20が設けられるとともに、さらに上記干渉回避スペース20の近傍に、止水部材21が設けられている。
図4に示すように、本発明の第1の実施形態では、干渉回避スペース20は、補助具5と干渉する位置に取り付けられる改修用屋根材(以下、適宜「対象の改修用屋根材」という)4の桁側端部14を切断して画成されている。詳しくは、桁方向に隣接して並ぶ2つの対象の改修用屋根材4は、その桁側端部14(桁方向に突き合わせる側の端部)がそれぞれ、軒棟方向の中間位置から軒側端部(軒側折り返し部13)にかけて斜め方向に切断されており、これら切断部相互を桁方向に向き合わせて並べることによって、対象の改修用屋根材4に、その棟側から軒側に向かって拡幅する(即ち、軒側に開口する)平面視三角形状の干渉回避スペース20を画成している。
また、止水部材21は、平面視略L字状の枠体であって、干渉回避スペース20に露出するスレート表面3Aに、補助具5の外周を囲うように桁方向に並べて一対設けられている。詳しくは、止水部材21は、立上片23の内側面(L字の凹面部)を補助具5に桁方向から対面させた向きで、上記スレート表面3Aにおける補助具5の一方および他方の桁側近傍にそれぞれ設けられている。また、止水部材21は、干渉回避スペース20に臨む改修用屋根材4の端部(切断部端面)に沿って設けられている。
止水部材21は、一方向に長い矩形状の金属製薄板を折り曲げ加工等により平面視略L字状に形成した枠体であり、固定片22と、立上片23とを有している。立上片23は、平面視L字状の板片であり、その折曲半部23A,23Bの一方の長縁(化粧スレート3側の端縁)にそれぞれ固定片22が設けられている。固定片22は、略長方形状の板片であり、上記折曲半部23A,23Bの長縁から立上片23の外側面(L字の凸面部)側へ張り出して設けられている。また、固定片22は、立上片23との連結縁部を補助具5の固定板5Aの一側辺に対向させた向きで、スレート表面3Aにおける補助具5の外周桁側近傍に接着固定される。これにより、止水部材21は、立上片23の一方(棟側)の折曲半部23Aを補助具5の棟側近傍に起立させ、他方(軒側)の折曲半部23Bが補助具5の軒側近傍に起立させた状態でスレート表面3Aに固定される。
なお、立上片23の棟側の折曲半部23Aに設けられた固定片22は、干渉回避スペース20に臨む改修用屋根材4の切断部端面からその改修用屋根材4と化粧スレート3との隙間25に差し込まれた位置で固定される。これにより、立上片23の棟側の折曲半部23Aは、上記切断部端面に沿って起立して設けられる。即ち、止水部材21は、干渉回避
スペース20に臨む改修用屋根材4の端部(切断部端面)に沿って設けられる。
補助具5の一方および他方の桁側近傍に設けられた2つの止水部材21はそれぞれ、立上片23の棟側端縁(棟側の折曲半部23Aの棟側端縁)相互を接合させた状態でスレート表面3Aに固定されている。即ち、2つの止水部材21は、立上片23の棟側の折曲半部23Aを干渉回避スペース20に臨む改修用屋根材4の端部(切断部端面)に沿ってV字状に配した状態で設けられている。これにより、屋根1の棟側から改修用屋根材4の表面を伝って干渉回避スペース20に流下する雨水は、立上片23の棟側の外側面(棟側の折曲半部23Aの外側面)に沿って補助具5の外側桁方向に分流されて、補助具5の取付部よりも軒側へ流れる。なお、上記2つの立上片23の棟側端縁相互の接合部には、防水性をより高めるべく、シーリング剤や防水テープなどの封止材を付してもよい。
また、2つの止水部材21はそれぞれ、立上片23の軒側端縁(軒側の折曲半部23Bの軒側端縁)相互間に水抜き用の隙間(水抜き部)26を画成した状態でスレート表面3Aに固定されている。即ち、2つの止水部材21は、補助具5の外周の略全周を囲うように設けられ、且つその軒側には水抜き部26が設けられている。これにより、2つの止水部材21で囲まれた領域(補助具5の取付部周囲)に雨水が浸入しても、その雨水は、立上片23の軒側の内側面(軒側の折曲半部23Bの内側面)に沿って補助具5の軒側へ導かれ、水抜き部26を通して排出される。
なお、2つの止水部材21はそれぞれ、立上片23の軒側端縁(軒側の折曲半部23Bの軒側端縁)相互を接合させた状態でスレート表面3Aに固定されてもよい。但しこの場合、上記軒側端縁相互の接合部近傍に、水抜き孔(水抜き部)が設けられているのが好ましい。これにより、上記第1の実施形態と同様、2つの止水部材21で囲まれた領域に雨水が浸入しても、その雨水は、上記水抜き孔を通して速やかに排出される。
次に、上記第1の実施形態における屋根1の改修手順について説明する。なお、補助具5の周辺の改修作業以外の手順については、本発明と直接的に関係しないため説明を省略する。
(改修手順I)
まず、図5に示すように、補助具5の棟側にて桁方向に並ぶ一列の化粧スレート3(P1)の表面3Aに改修用屋根材4(C1)を取り付ける。具体的には、改修用屋根材4(C1)の棟側差し込み部11を上記棟側の化粧スレート3(P1)とそのさらに棟側の化粧スレート(図示せず)との重なり部3Rに軒側から差し込み、且つ軒側折り返し部13を上記棟側の化粧スレート3(P1)の軒側端部7に軒側から掛合させる。なお、図示しないが、上記化粧スレート3(P1)の表面3Aには、改修用屋根材4(C1)を取り付ける前に接着剤を塗布しておく。これにより、改修用屋根材4(C1)は、棟側の化粧スレート3(P1)の表面3Aに接着固定される。
次に、図6に示すように、2つの対象の改修用屋根材4(C2)について、その桁側端部14を上記のとおり切断する。そして、補助具5が設けられた軒側の化粧スレート3(P2)の表面3Aに接着剤27を塗布し、上記2つの対象の改修用屋根材4(C2)を、切断部端面相互を桁方向に突き合せるように補助具5の外周桁側に並べて軒側の化粧スレート3(P2)の表面3Aに取り付ける。具体的には、上記対象の改修用屋根材4(C2)は、棟側差し込み部11を補助具5の外周桁側における棟側の化粧スレート3(P1)と軒側の化粧スレート3(P2)との重なり部3Rに軒側から差し込むと共に、軒側折り返し部13を上記軒側の化粧スレート3(P2)の軒側端部7に軒側から掛合させる。これにより、図7に示すように、2つの対象の改修用屋根材4(C2)はそれぞれ、補助具5の周りに干渉回避スペース20を画成して、軒側の化粧スレート3(P2)の表面3A
に接着固定される。
その後、図8に示すように、干渉回避スペース20の近傍に止水部材21を取り付ける。具体的には、2つの止水部材21を補助具5の外周近傍に、立上片23の内側面(L字の凹面部)が補助具5に対して桁方向から対面する向きで並べて、固定片22を上記軒側の化粧スレート3(P2)の表面3Aに固定させる。このとき、棟側の固定片22は、干渉回避スペース20に臨む上記切断部端面の隙間25に差し込まれる。また、図示しないが、固定片22の裏面には、止水部材21を補助具5の外周近傍に並べる前に接着剤を塗布しておく。これにより、図4に示すように、2つの止水部材21はそれぞれ、干渉回避スペース20に露出する軒側の化粧スレート3(P2)の表面3Aに、補助具5の外周を囲うように接着固定される。以上により、補助具5の周辺の主な改修作業が完了する。
なお、上記のように止水部材21をスレート表面3Aに固定するにあたり、棟側の固定片22は、表裏両面に接着剤を塗布して上記隙間25に差し込むようにしてもよいし、予め上記隙間25の内面(スレート表面3Aや改修用屋根材4の裏面)に接着剤を塗布しておき、その後に棟側の固定片22を上記隙間25に差し込むようにしてもよい。
また、上記改修手順Iでは、先に対象の改修用屋根材4を、補助具5と干渉しないように干渉回避スペース20を設けた状態で軒側の化粧スレート3の表面3Aに施工してから、止水部材21を補助具5の外周近傍に取り付けたが、先に止水部材21を補助具5の外周近傍に設けてから、対象の改修用屋根材4を、補助具5と干渉しないように干渉回避スペース20を設けた状態で軒側の化粧スレート3の表面3Aに施工してもよい。
(改修手順II)
具体的には、図5に示すように、まず、上記改修手順Iと同様、補助具5の棟側にて桁方向に並ぶ一列の化粧スレート3(P1)の表面3Aに改修用屋根材4(C1)を取り付ける。
次に、図9に示すように、補助具5が設けられた軒側の化粧スレート3(P2)の表面3Aに止水部材21を取り付ける。具体的には、2つの止水部材21を補助具5の外周近傍に、立上片23の内側面(L字の凹面部)が補助具5に対して桁方向から対面する向きで並べ、固定片22を上記軒側の化粧スレート3(P2)の表面3Aに固定させる。なお、図示しないが、固定片22の裏面には、止水部材21を補助具5の外周近傍に並べる前に接着剤を塗布しておく。これにより、2つの止水部材21はそれぞれ、上記軒側の化粧スレート3(P2)の表面3Aに対して接着固定される。
その後、図10に示すように、2つの対象の改修用屋根材4(C2)について、上記改修手順Iと同様、桁側端部14を切断する。そして、補助具5が設けられた軒側の化粧スレート3(P2)の表面3Aに接着剤27を塗布し、上記2つの対象の改修用屋根材4(C2)を、切断部端面相互を桁方向に突き合せるように補助具5の外周桁側に並べて軒側の化粧スレート3(P2)の表面3Aに取り付ける。軒側の化粧スレート3(P2)に対する対象の改修用屋根材4(C2)の具体的な取付方法については、改修手順Iと同様である。これにより、図4に示すように、2つの対象の改修用屋根材4(C2)はそれぞれ、補助具5の周りに干渉回避スペース20を画成して、軒側の化粧スレート3(P2)の表面3Aに接着固定される。またこのとき、止水部材21の棟側の固定片22は、上記改修用屋根材4(C2)とスレート表面3Aとで挟まれた位置にて固定される。以上により、補助具5の周辺の主な改修作業が完了する。
なお、上記のように対象の改修用屋根材4(C2)を軒側の化粧スレート3(P2)の表面3Aに固定するにあたり、接着剤27は、図10に示すように、上記スレート表面3
Aに加え、止水部材21の棟側の固定片22の表面にも塗布されるのが好ましい。これにより、棟側の固定片22は、上記改修用屋根材4および化粧スレート3の両面に接着固定されるから、止水部材21が屋根1から一層外れ難い。また、立上片23の棟側の外側面(棟側の折曲半部23Aの外側面)を伝って流れる雨水が、上記切断部端面の隙間25を通じて改修用屋根材4の裏側まで浸入するのもより確実に防止できる。
以上のように、上記第1の実施形態における屋根1の改修構造は、薄板形状の化粧スレート(屋根材)3が軒棟方向に階段状に重ねて施工され、且つ化粧スレート(屋根材)3の表面3Aに機能設備の補助具5が施工された屋根1の改修構造であって、棟側差し込み部11と化粧面部12と軒側折り返し部13とを有する改修用屋根材4が、補助具5と干渉しないように干渉回避スペース20を設けた状態で化粧スレート(屋根材)3の表面3Aに施工されている。
この構造によれば、化粧スレート(屋根材)3の表面3Aに機能設備の補助具5が施工されていても、補助具5を取り外すことなく、補助具5を避けて化粧スレート(屋根材)3の表面3Aに改修用屋根材4を施工できるから、円滑な屋根1の葺き替えが可能となる。
また、上記第1の実施形態では、干渉回避スペース20は、少なくとも軒側に開口して設けられている。この構造によれば、スレート表面3Aの軒側端部7寄りの位置に補助具5が設けられていても、補助具5を避けて改修用屋根材4を施工し易いから、より円滑な屋根1の葺き替えが可能となる。
また、上記第1の実施形態では、干渉回避スペース20は、改修用屋根材4の桁側端部14を切断して画成されている。この構造によれば、補助具5の配置に合わせて、施工現場でも容易に干渉回避スペース20を画成することができるから、より一層円滑な屋根1の葺き替えが可能となる。
また、上記第1の実施形態では、干渉回避スペース20の近傍に、止水部材21が設けられている。この構造によれば、棟側から干渉回避スペース20に流下した雨水が、補助具5の取付部に達するのを抑制できるから、屋根1の防水性を維持することも可能となる。
また、上記第1の実施形態では、止水部材21は、補助具5の棟側近傍に設けられている。この構造によれば、棟側から干渉回避スペース20に流下した雨水が、補助具5の取付部に達するのをより効果的に抑制できるから、屋根1の防水性が一層向上する。
また、上記第1の実施形態では、止水部材21は、干渉回避スペース20に臨む改修用屋根材4の端部に沿って設けられている。この構造によれば、棟側から干渉回避スペース20に流下した雨水が、干渉回避スペース20に臨む改修用屋根材4の端部の隙間25を通じて改修用屋根材4の裏側まで浸入するのを抑制できるから、屋根1の防水性がより一層向上する。
また、上記第1の実施形態では、止水部材21は、補助具5の外周を囲うように設けられ、且つ軒側に水抜き部26が設けられている。この構造によれば、棟側から干渉回避スペース20に流下する雨水に加えて、軒側から噴き上がった雨水が補助具5の取付部に達するも抑制できる。しかも、たとえ止水部材21で囲まれた領域に雨水が浸入しても、その雨水は、水抜き部26を通して補助具5の軒側へ排出される。よって、屋根1の防水性がより一層向上する。
また、上記第1の実施形態では、止水部材21は、固定片22と、補助具5の棟側近傍に起立して設けられる立上片23とを備えている。さらに、止水部材21は、固定片22の少なくとも一部が化粧スレート(屋根材)3と改修用屋根材4との隙間25に差し込まれて固定されている。この構造によれば、棟側から干渉回避スペース20に流下した雨水が、補助具5の取付部に達するのをより効果的に抑制できる。また、棟側から干渉回避スペース20に流下した雨水が上記隙間25を通じて改修用屋根材4の裏側まで浸入するのも抑制できる。よって、屋根1の防水性がより一層向上する。
また、上記第1の実施形態における屋根1の改修方法は、薄板形状の化粧スレート(屋根材)3が軒棟方向に階段状に重ねて施工され、且つ化粧スレート(屋根材)3の表面3Aに機能設備の補助具5が施工された屋根1の改修方法であって、棟側差し込み部11と化粧面部12と軒側折り返し部13とを有する改修用屋根材4を、補助具5と干渉しないように干渉回避スペース20を設けた状態で化粧スレート(屋根材)3の表面3Aに施工する。
この方法によれば、化粧スレート(屋根材)3の表面3Aに機能設備の補助具5が施工されていても、補助具5を取り外すことなく、補助具5を避けて化粧スレート(屋根材)3の表面3Aに改修用屋根材4を施工できるから、円滑な屋根1の葺き替えが可能となる。
また、上記第1の実施形態では、改修用屋根材4の桁側端部14を切断して干渉回避スペース20を設ける。この方法によれば、補助具5の配置に合わせて、施工現場でも容易に干渉回避スペース20を設けることができるから、より円滑な屋根1の葺き替えが可能となる。
また、上記第1の実施形態では、干渉回避スペース20の近傍に、止水部材21を設ける。この方法によれば、棟側から干渉回避スペース20に流下した雨水が、補助具5の取付部に達するのを抑制できるから、屋根1の防水性を維持することも可能となる。
また、上記第1の実施形態の改修手順Iでは、改修用屋根材4を化粧スレート(屋根材)3の表面3Aに施工した後、止水部材21を設ける。この方法によれば、改修用屋根材4を化粧スレート(屋根材)3の表面3Aに施工する際に、止水部材21が邪魔になり難く、また、止水部材21を設ける際に、改修用屋根材4の干渉回避スペース20側の切断部端面を基準とすることで位置決めし易くなるから、より円滑な屋根1の葺き替えが可能となる。
或いは、上記第1の実施形態の改修手順IIでは、止水部材21を設けた後、改修用屋根材4を化粧スレート(屋根材)3の表面3Aに施工する。この方法によれば、化粧スレート(屋根材)3の表面3Aに改修用屋根材4を施工する前に、補助具5の配置に合わせて止水部材21を設けることができるから、より適切な施工状態に屋根1を葺き替え可能となる。
<第2の実施形態>
上記第1の実施形態では、干渉回避スペース20は、桁方向に隣接して並ぶ2つの対象の改修用屋根材4の桁側端部14をそれぞれ斜めに切断する(切り落とす)ことによって形成されているが、上記2つの改修用屋根材4の一方または両方の桁側端部14(桁方向に突き合わせる側の端部)を軒棟方向に切断する(切り落とす)ことによって形成されてもよい。
詳しくは、図11に示すように、本発明の第2の実施形態では、2つの対象の改修用屋
根材4のうち一方または両方の桁側端部14(桁方向に突き合わせる側の端部)が軒棟方向に切断されており、これら切断部端面相互(或いは切断部端面と桁側端部14と)を桁方向に向き合わせて並べることによって、対象の改修用屋根材4に、その軒棟両側に開口する平面視矩形状の干渉回避スペース20を画成している。
また、止水部材21は、軒側端縁にV字状の切欠部22Cが形成された平面視略矩形状の固定片22と、上記切欠部22Cの切断部端面に沿ってV字状に起立して設けられる立上片23とを備えており、立上片23の内側面(V字の凹面部)を補助具5に棟方向から対面させた向きで、スレート表面3Aにおける補助具5の棟側近傍に固定される。また、立上片23は、両桁側端縁を上記改修用屋根材4の切断部端面(或いは桁側端部14)に略一致させた状態で、補助具5の外周棟側にてV字状に配される。従って、屋根1の棟側から改修用屋根材4の表面を伝って干渉回避スペース20に流下する雨水は、上記第1の実施形態と同様、補助具5の外側桁方向に分流されて、補助具5の取付部よりも軒側へ流れる。これにより、上記第1の実施形態と同様の作用効果を奏する。
なお、上記第2の実施形態の屋根1は、第1の実施形態の改修方法IIと同様、止水部材21を設けた後、改修用屋根材4を化粧スレート3の表面3Aに施工する。またその際、固定片22は、両桁側端部28がそれぞれ上記改修用屋根材4で覆われる。また、改修用屋根材4を化粧スレート3の表面3Aに固定する接着剤は、上記固定片22の桁側端部28の表面にも塗布されるのが好ましい。
また、上記第2の実施形態では、干渉回避スペース20は、桁方向に隣接して並ぶ2つの対象の改修用屋根材4のうち、一方または両方の桁側端部14を軒棟方向に切断することによって画成しているが、干渉回避スペース20は、桁方向に隣接して並ぶ2つの改修用屋根材4相互を、桁方向に所定の距離(例えば、図11に示したように、補助具5の桁方向の寸法(幅寸法)より大幅となる距離)隔てて配することによって画成してもよい。
<第3の実施形態>
上記第2の実施形態では、止水部材21は、棟側から干渉回避スペース20に流下する雨水を、補助具5の棟側にてV字状に配された立上片23によって補助具5の外側桁方向へ分流するように構成されているが、立上片23の形状は、棟側から干渉回避スペース20に流下する雨水を補助具5の外側桁方向へ適切に偏流可能であれば特に限定されない。例えば、立上片23は、桁方向の一方から他方へ軒棟方向に傾斜する板状に形成されたものとしてもよい。
詳しくは、図12に示すように、本発明の第3の実施形態では、止水部材21は、軒側端縁が桁方向の一方から他方へ軒棟方向に傾斜する平面視略台形状の固定片22と、上記軒側端縁に沿って起立して設けられる立上片23とを備えており、立上片23の軒側斜面を補助具5に棟方向から対面させた向きで、スレート表面3Aにおける補助具5の棟側近傍に固定される。また、立上片23は、両桁側端縁を上記改修用屋根材4の切断部端面(或いは桁側端部14)に略一致させた状態で、補助具5の外周棟側にて桁側一方向に傾斜して配される。従って、屋根1の棟側から改修用屋根材4の表面を伝って干渉回避スペース20に流下する雨水は、補助具5の外側桁方向の一方に偏流されて、補助具5の取付部よりも軒側へ流れる。これにより、上記第1の実施形態や第2実施形態と同様の作用効果を奏する。
なお、上記第3の実施形態の屋根1も第1の実施形態の改修方法IIと同様、止水部材21を設けた後、改修用屋根材4を化粧スレート3の表面3Aに施工する。
<第4の実施形態>
上記第1の実施形態の屋根1の改修構造では、干渉回避スペース20は、改修用屋根材4の桁側端部14の軒側の角部を斜めに切断して画成されているが、その切断部の形状は、補助具5への干渉を適切に回避可能であれば特に限定されない。例えば、干渉回避スペース20は、改修用屋根材4の桁側端部14の軒側の角部を略ヘ字状に切断して画成されてもよいし、略四半円弧状に切断して画成されてもよい。
詳しくは、例えば、図13に示すように、本発明の第4の実施形態では、2つの対象の改修用屋根材4の桁側端部14(桁方向に突き合わせる側の端部)がそれぞれ、軒棟方向の中間位置から軒側端部(軒側折り返し部13)にかけて略ヘ字状に切断されており、これら切断部相互を桁方向に向き合わせて並べることによって、対象の改修用屋根材4に、棟側端縁がV字状で且つ軒側に開口する平面視略ホームベース状(五角形状)の干渉回避スペース20を画成している。
また、止水部材21は、軒側端縁に上記干渉回避スペース20と略同一形状の切欠部22Cが形成された平面視略矩形状の固定片22と、上記切欠部22Cの棟側端縁に沿ってV字状に起立して設けられる立上片23とを備えており、立上片23の内側面(V字の凹面部)を補助具5に棟方向から対面させた向きで、スレート表面3Aにおける補助具5の周りに固定される。またこのとき、固定片22は、両桁側端部28がそれぞれ、上記改修用屋根材4の切断部端面(或いは桁側端部14)からその改修用屋根材4とスレート表面3Aとの隙間25に差し込まれた位置で固定される。さらに、立上片23は、両桁側端縁を上記改修用屋根材4の切断部端面(或いは桁側端部14)に略一致させた状態で、補助具5の外周棟側にてV字状に配される。従って、屋根1の棟側から改修用屋根材4の表面を伝って干渉回避スペース20に流下する雨水は、上記第1の実施形態と同様、補助具5の外側桁方向に分流されて、補助具5の取付部よりも軒側へ流れる。これにより、上記第1の実施形態と同様の作用効果を奏する。
なお、上記第4の実施形態の屋根1は、第1の実施形態の改修方法IIと同様、止水部材21を設けた後、改修用屋根材4を化粧スレート3の表面3Aに施工する。またその際、固定片22は、両桁側端部28がそれぞれ上記改修用屋根材4で覆われる。また、改修用屋根材4を化粧スレート3の表面3Aに固定する接着剤は、上記固定片22の桁側端部28の表面にも塗布されるのが好ましい。
<第5の実施形態>
上記第1の実施形態では、干渉回避スペース20は、軒側に開口して設けられているが、棟側に開口して設けられたものであってもよい。また、上記第1の実施形態では、干渉回避スペース20は、改修用屋根材4の桁側端部14を切断して画成されているが、改修用屋根材4を一部切り欠いて画成されたものであってもよい。
詳しくは、図14に示すように、本発明の第5の実施形態では、1つの対象の改修用屋根材4の棟側端部(棟側差し込み部11)に、補助具5の桁方向の寸法(幅寸法)より大幅の平面視略ホームベース状(五角形状)の切欠部30が形成されており、この切欠部30を挟んで一方および他方の桁方向に延在する棟側差し込み部11をそれぞれ、軒棟方向に並ぶ化粧スレート3相互の重なり部3Rに桁側から差し込み、軒側折り返し部13を化粧スレート3の軒側端部7に軒側から掛合させることによって化粧スレート3に取り付けられる。即ち、上記切欠部30が、棟側に開口する干渉回避スペース20となる。
また、止水部材21は、上記第2の実施形態の止水部材21と同様に構成されており、立上片23の内側面(V字の凹面部)を補助具5に棟方向から対面させた向きで、スレート表面3Aにおける補助具5の棟側近傍に固定される。また、立上片23は、両桁側端縁を切欠部30の桁側端縁に略一致させた状態で、補助具5の外周棟側にてV字状に配され
る。これにより、上記第1の実施形態や第2の実施形態と同様の作用効果を奏する。
しかも、上記第5の実施形態では、干渉回避スペース20は、少なくとも棟側に開口して設けられている。この構造によれば、改修用屋根材4を補助具5に干渉しないように化粧スレート3に対して軒側から容易に施工することができるから、より円滑な屋根1の葺き替えが可能となる。
また、上記第5の実施形態では、干渉回避スペース20は、改修用屋根材4を一部切り欠いて画成されている。即ち、上記第5の実施形態では、改修用屋根材4を一部切り欠いて干渉回避スペース20を設ける。この構造および方法によれば、補助具5の配置に合わせて、施工現場でも容易に干渉回避スペース20を画成することができるから、より一層円滑な屋根1の葺き替えが可能となる。
なお、上記第5の実施形態の屋根1も第1の実施形態の改修方法IIと同様、止水部材21を設けた後、改修用屋根材4を化粧スレート3の表面3Aに施工する。またその際、固定片22は、両桁側端部28がそれぞれ上記改修用屋根材4で覆われる。また、改修用屋根材4を化粧スレート3の表面3Aに固定する接着剤は、上記固定片22の桁側端部28の表面にも塗布されるのが好ましい。
上記第5の実施形態の屋根1の改修構造では、干渉回避スペース20は、改修用屋根材4の棟側端部を略U字状に切り欠いて画成されているが、その切欠部30の形状は、補助具5への干渉を適切に回避可能であれば特に限定されない。例えば、干渉回避スペース20は、改修用屋根材4の棟側端部を略V字状に切り欠いて画成されてもよいし、略半円弧状に切り欠いて画成されてもよい。
<その他>
上記第1の実施形態では、干渉回避スペース20の近傍に止水部材21が設けられているが、補助具5の取付構造上、干渉回避スペース20のスレート表面3Aに流下した雨水が補助具5の取付部に達しても、化粧スレート3の裏側まで浸入する虞がなければ、止水部材21は必ずしも設けられていなくてよい。
また、上記第1の実施形態では、止水部材21は、立上片23の内側面(L字の凹面部)を補助具5に桁方向から対面させた向きで、補助具5の桁側近傍に設けられているが、図15に示すように、立上片23の内側面を補助具5に棟方向から対面させた向きで、補助具5の棟側近傍に設けられたものであってもよい(1)。
或いは、止水部材21として、上記第1の実施形態のように改修用屋根材4と別体で構成された枠体ではなく、立上片を干渉回避スペース20に臨む改修用屋根材4の切断部端面を折り曲げて形成してもよいし、防水テープやシーリング剤(止水剤)を干渉回避スペース20の近傍に設けてもよい。但しこれらの場合、止水部材21は、上記切断部端面の略全長に沿って設けられているのが好ましい。
具体的には、図16に示すように、止水部材21は、干渉回避スペース20に臨む改修屋根材4の端部(切断部端面)を折り曲げて形成された立上片であって、上記切断部端面に沿って、補助具5の棟側の改修用屋根材4の軒側折り返し部13から対象の改修用屋根材4の軒側折り返し部13に亘って形成されている(2)。なお、図16においては、止水部材21が改修用屋根材4の端部を折り曲げて形成された立上片であることを理解しやすいよう、それぞれの立上片の棟側端縁を意識的に離間させて図示しているが、防水性を考慮した場合、上記立上片は、棟側端縁相互を接合させるとともに、その接合部にシーリング剤や防水テープなどの封止材を付するのが好ましい。
或いは、図17に示すように、止水部材21は、例えば、ポリエステル系の帯状不織布基材の裏面にブチルゴム系の粘着剤が塗布された防水テープ(所謂ブチルテープ)であって、干渉回避スペース20に露出するスレート表面3Aの補助具5の棟側近傍に貼設されている。より詳しくは、止水部材21は、干渉回避スペース20に臨む改修用屋根材4の切断部端面の隙間25を覆うように、上記切断部端面に沿って、補助具5の棟側の改修用屋根材4の軒側折り返し部13から対象の改修用屋根材4の軒側折り返し部13に亘って貼設されている(3)。
または、図18に示すように、止水部材21は、シリコン系やウレタン系などのシーリング剤であって、干渉回避スペース20に露出するスレート表面3Aの補助具5の棟側近傍に塗布されている。より詳しくは、止水部材21は、干渉回避スペース20に臨む改修用屋根材4の切断部端面の隙間25を塞ぐように、上記切断部端面に沿って、補助具5の棟側の改修用屋根材4の軒側折り返し部13から対象の改修用屋根材4の軒側折り返し部13に亘って塗布されている(4)。
このように、上記(3)および(4)の実施形態では、止水部材21は、防水テープにより構成されている。或いは、止水部材21は、止水剤により構成されている。これにより、第1の実施形態のような止水部材21を板金加工により準備する必要がないから、例えば、板金の加工技術を有していない作業者でも容易に施工することができる。また、干渉回避スペース20に流下した雨水が上記切断部端面の隙間25を通じて改修用屋根材4の裏側まで浸入するのを抑制できるから、屋根1の防水性が一層向上する。
また、上記(1)~(4)の実施形態では、止水部材21は、干渉回避スペース20に臨む改修用屋根材4の端部(切断部端面)の略全長に沿って設けられている。これにより、干渉回避スペース20に流下した雨水が上記切断部端面の隙間25を通じて改修用屋根材4の裏側まで浸入するのをより効果的に抑制できるから、屋根1の防水性が一層向上する。
また、図19に示す屋根1では、止水部材21は、防水テープおよびシーリング剤であって、補助具5の外周を囲うように設けられている。より詳しくは、防水テープ21Bは、干渉回避スペース20に臨む改修用屋根材4の切断部端面、および棟側の改修用屋根材4の軒側端部(軒側折り返し部13)に沿って貼設されている。また、シーリング剤21Cは、干渉回避スペース20に露出するスレート表面3Aの軒側端縁に沿って塗布されている(5)。
上記(5)の実施形態によれば、干渉回避スペース20に流下した雨水が上記切断部端面や棟側の改修用屋根材4の軒側端部、干渉回避スペース20に露出するスレート表面3Aの軒側端縁から改修用屋根材4の裏側や化粧スレート3の裏側に浸入するのを抑制できるから、屋根1の防水性が一層向上する。
また、止水部材21として、上記実施形態のような板片からなる枠体と、防水テープやシーリング剤(止水剤)とを併用してもよい。詳しくは、例えば、図20に示すように、第1の実施形態の止水部材21と同様の平面視略L字状の止水部材21Aが、補助具5の外周を囲うように設けられる。また、干渉回避スペース20に臨む改修用屋根材4の切断部端面に沿って(略全長に亘って)、シーリング剤21Cが塗布される。或いは防水テープ21Bが貼設される。またはその両方(防水テープ21Bおよびシーリング剤21C)が施工される(6)。
或いは、図21に示すように、第5の実施形態と同様、改修用屋根材4の棟側端部に平
面視略ホームベース状(五角形状)の切欠部30が設けられた屋根1において、止水部材として、補助具5の棟側に、第5の実施形態の止水部材21と同様の構成の止水部材21Aが設けられる。さらに、上記切欠部30の切断部端面の軒側端縁に沿って、防水テープ21Bが貼設される。或いはシーリング剤21Cが塗布される。またはその両方(防水テープ21Bおよびシーリング剤21C)が施工される(7)。
または、図22に示すように、補助具5が軒棟方向に並ぶ化粧スレート3の複数段(例えば、2段)に亘って設けられた屋根1の場合、補助具5の桁側棟寄りの位置にて並ぶ対象の改修用屋根材4の桁側端部14相互間に、第4の実施形態と同様、棟側端縁がV字状で且つ軒側に開口する平面視略ホームベース状(五角形状)の干渉回避スペース20が画成される。また、補助具5の桁側軒寄りの位置にて並ぶ対象の改修用屋根材4の桁側端部14相互間に、第2の実施形態と同様、軒棟両側に開口する平面視矩形状の干渉回避スペース20が画成される。さらに、補助具5の棟側近傍に、中央部が棟側に向かってV字状に曲凸形成された平面視略U字状の止水部材21Aが設けられる。また、補助具5の桁側軒寄りの位置にて並ぶ上記改修用屋根材4の補助具5側の端面に沿って、防水テープ21Bが貼設される。或いはシーリング剤21Cが塗布される。またはその両方(防水テープ21Bおよびシーリング剤21C)が施工される(8)。これにより、屋根1の防水性が一層向上する。
1 屋根
3 化粧スレート(屋根材)
3A スレート表面(屋根材の表面)
4 改修用屋根材
5 補助具
11 棟側差し込み部
12 化粧面部
13 軒側折り返し部
25 干渉回避スペース

Claims (22)

  1. 薄板形状の屋根材が軒棟方向に階段状に重ねて施工され、且つ前記屋根材の表面に機能設備の補助具が施工された屋根の改修構造であって、
    棟側差し込み部と化粧面部と軒側折り返し部とを有する改修用屋根材が、前記補助具と干渉しないように干渉回避スペースを設けた状態で前記屋根材の表面に施工されていることを特徴とする、屋根の改修構造。
  2. 前記干渉回避スペースは、少なくとも軒側に開口して設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の屋根の改修構造。
  3. 前記干渉回避スペースは、少なくとも棟側に開口して設けられていることを特徴とする、請求項1または2に記載の屋根の改修構造。
  4. 前記干渉回避スペースは、前記改修用屋根材の桁側端部を切断して画成されていることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の屋根の改修構造。
  5. 前記干渉回避スペースは、前記改修用屋根材を一部切り欠いて画成されていることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の屋根の改修構造。
  6. 前記干渉回避スペースは、桁方向に隣接して並ぶ2つの前記改修用屋根材相互を所定の距離隔てて配することにより画成されていることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の屋根の改修構造。
  7. 前記干渉回避スペースの近傍に、止水部材が設けられていることを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載の屋根の改修構造。
  8. 前記止水部材は、前記補助具の棟側近傍に設けられていることを特徴とする、請求項7に記載の屋根の改修構造。
  9. 前記止水部材は、前記干渉回避スペースに臨む前記改修用屋根材の端部に沿って設けられていることを特徴とする、請求項7または8に記載の屋根の改修構造。
  10. 前記止水部材は、前記干渉回避スペースに臨む前記改修用屋根材の端部の略全長に沿って設けられていることを特徴とする、請求項7または8に記載の屋根の改修構造。
  11. 前記止水部材は、前記補助具の外周を囲うように設けられ、且つ軒側に水抜き部が設けられていることを特徴とする、請求項7~10のいずれか1項に記載の屋根の改修構造。
  12. 前記止水部材は、固定片と、前記補助具の棟側近傍に起立して設けられる立上片とを備えていることを特徴とする、請求項7~11のいずれか1項に記載の屋根の改修構造。
  13. 前記止水部材は、前記固定片の少なくとも一部が前記屋根材と前記改修用屋根材との隙間に差し込まれて固定されていることを特徴とする、請求項12に記載の屋根の改修構造。
  14. 前記止水部材は、前記干渉回避スペースに臨む前記改修屋根材の端部を折り曲げて形成されていることを特徴とする、請求項7~11のいずれか1項に記載の屋根の改修構造。
  15. 前記止水部材は、防水テープにより構成されていることを特徴とする、請求項7~11
    のいずれか1項に記載の屋根の改修構造。
  16. 前記止水部材は、止水剤により構成されていることを特徴とする、請求項7~11のいずれか1項に記載の屋根の改修構造。
  17. 薄板形状の屋根材が軒棟方向に階段状に重ねて施工され、且つ前記屋根材の表面に機能設備の補助具が施工された屋根の改修方法であって、
    棟側差し込み部と化粧面部と軒側折り返し部とを有する改修用屋根材を、前記補助具と干渉しないように干渉回避スペースを設けた状態で前記屋根材の表面に施工することを特徴とする、屋根の改修方法。
  18. 前記改修用屋根材の桁側端部を切断して前記干渉回避スペースを設けることを特徴とする、請求項17に記載の屋根の改修方法。
  19. 前記改修用屋根材を一部切り欠いて前記干渉回避スペースを設けることを特徴とする、請求項17に記載の屋根の改修方法。
  20. 前記干渉回避スペースの近傍に、止水部材を設けることを特徴とする、請求項17~19のいずれか1項に記載の屋根の改修方法。
  21. 前記改修用屋根材を前記屋根材の表面に施工した後、前記止水部材を設けることを特徴とする、請求項20に記載の屋根の改修方法。
  22. 前記止水部材を設けた後、前記改修用屋根材を前記屋根材の表面に施工することを特徴とする、請求項20に記載の屋根の改修方法。
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