JP2023101866A - 位置決め装置およびこれを用いた実装装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数のチップ部品を大型基板に実装するに際して、高精度かつ高速に行うことを可能とするための位置決め装置および実装装置を提供すること。【解決手段】 基板を保持する基板テーブルと、前記基板テーブルと処理手段を相対的に移動させる駆動手段と、前記駆動手段による前記基板テーブルと前記処理手段の少なくとも一方の移動を規制する制動手段を有する処理位置移動機構と、前記駆動手段および前記制動手段に接続された制御部を備え、前記制御部は、前記制動手段により、前記付加処理中に前記基板テーブルと前記処理手段の少なくとも一方の移動を規制することを特徴とする位置決め装置およびこれを用いた実装装置を提供する。【選択図】 図2

Description

本発明は基板の所定位置に付加処理を行う際に、処理手段と基板の相対位置を定める位置決め装置およびこれを用いた実装装置に関する。
配線基板等の基板に複数のチップ部品を実装する実装装置において、基板の大型化が進んでいる。このような基板の大型化に対しては、各実装箇所にボンディングヘッドを移動する方式にすれば基板の移動範囲を狭めることができ、装置の大型化が避けられる。
しかし、図17に示すようなボンディング装置でボンディングヘッド14を移動させようとすると、ボンディングヘッド14を片持ち状態で保持する構成となる。このような片持ち状態のボンディングヘッド14を用いて基板Sにチップ部品Cを加圧力Fで圧着しようとすると、図18の状態から図19に示すようにボンディングヘッド14に傾きが生じる。この結果、図19に示すように、ボンディングヘッド14のチップ部品Cを保持する部分が+Y方向に位置ズレして実装されることがある。
そこで、大型基板対応においても高精度実装が要求される場合においては、図20のように、門型フレーム300に(昇降加圧ユニット13による)ボンディングヘッド14の加圧軸を固定して、チップ部品と基板の位置合わせを基板ステージ2の移動(位置調整)によって行っている。
特開平08-288337号公報
大型基板へのチップ部品の実装において、高精度に加えて高速化が求められている。このため、例えば、図20に示したような実装装置の構成で基板ステージ2の移動および位置合わせを高速に行なう必要がある。
しかし、大型基板を移動させる基板ステージ2も大型化されているため、高速な位置合わせを行なうことが難しくなっている。
この位置合わせの高速化に関して、本出願人はステージ移動制御工程の後に、基板ステージおよびボンディングヘッドの位置を固定したままで、ボンディングヘッドに備えられているボンディングツール(アタッチメントツール)により精密位置合わせを行なう方式を発明している(特許文献1)。
ところが、昨今要求されている基板サイズの更なる大型化、サブミクロンレベルへの要求精度の向上、タクトタイムの短縮を同時に実現しようとした場合、特許文献1に記した内容だけでは不十分なことがある。
本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、複数のチップ部品を大型基板に実装するに際して、高精度かつ高速に行うことを可能とするための位置決め装置および実装装置を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
基板の所定位置に付加処理を行う際に、前記付加処理を行う処理手段と前記基板との相対位置を定める位置決め装置であって、
前記基板を保持する基板テーブルと、前記基板テーブルと前記処理手段を相対的に移動させる駆動手段と、前記駆動手段による前記基板テーブルと前記処理手段の少なくとも一方の移動を規制する制動手段を有する処理位置移動機構と、前記駆動手段および前記制動手段に接続された制御部を備え、
前記制御部は、前記制動手段により、前記付加処理中に前記基板テーブルと前記処理手段の少なくとも一方の移動を規制することを特徴とする位置決め装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の位置決め装置であって、
前記処理位置移動機構はスライドレールを有し、前記駆動手段による前記基板テーブルと前記処理手段の相対移動は前記スライドレールに沿って行われ、
前記制動手段は前記スライドレールを部分的に把持して移動を規制する位置決め装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の位置決め装置であって、
前記スライドレールに沿って位置検出部を配置する測長手段を更に有し、
前記位置検出部が前記制動手段の近傍に設けられた位置決め装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3の何れかに記載の位置決め装置であって、
前記制御部と接続し、前記制動手段を稼動させた後の時間を計測するタイマーを更に備え、
前記制御部は、前記タイマーの計測時間が所定の値に達した段階で前記付加処理を開始可能と判定する位置決め装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4の何れかに記載の位置決め装置であって、
前記制御部により、前記制動手段を稼動させた後に前記駆動手段の電源をオフにする位置決め装置である。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項4の何れかに記載の位置決め装置であって、
サーボモーターを前記駆動手段として用い、前記制御部は、前記制動手段を稼動させた後に前記サーボモーターの応答性を変化させる位置決め装置である。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6の何れかの位置決め装置を用い、
前記付加処理がチップ部品を前記基板上に配置して圧着する実装であって、
前記処理手段が、前記チップ部品を吸着保持するアタッチメントツールと、前記アタッチメントツールを保持するボンディングヘッドと、前記ボンディングヘッドに連結して前記ボンディングヘッドを上下方向に位置制御するとともに加圧力制御が可能な昇降加圧ユニットを備えた実装装置である。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の実装装置であって、
前記基板の基板認識マークと前記チップ部品のチップ認識マークの位置情報を取得する認識機構を更に備え、
前記ボンディングヘッドが、前記チップ部品の面内方向に前記アタッチメントツール位置を微調整可能なツール位置調整手段を有し、
前記位置決め装置で前記ボンディングヘッドに対する前記基板の相対位置を定めてから、
前記ボンディングヘッドを降下して、前記アタッチメントツールに保持された前記チップ部品を前記基板に接近させた状態で、前記認識機構が前記基板認識マークと前記チップ認識マークの位置情報を取得して、前記ツール位置調整手段により前記基板の実装箇所に前記チップ部品の精密位置合わせを行なう実装装置である。
本発明により、実装装置においては、チップ部品と大型基板の位置合わせが高速かつ高精度に行え、大型基板へのチップ部品の実装を、短いタクトタイムで高精度実装に行うことが可能となった。
本発明の実施形態に係る実装装置の概略図である。 本発明の実施形態に係る主要な構成要素について説明する図である。 本発明の実施形態に係る位置決め装置の制動箇所と位置検出部との関係を説明する図である。 本発明の実施形態に係る光学的な構成を説明する、(a)正面図であり、(b)側面図である。 本発明の実施形態に係る制御系を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る実装装置がチップ部品を基板に実装する工程を表す図である。 本発明の実施形態に係る実装装置で基板ステージを固定する各種手順を表す図である。 本発明の実施形態に係る実装装置でボンディングヘッドに受け渡された直後にチップ認識マークを撮像手段で認識する状態を説明する図である。 本発明の実施形態に係る実装装置で基板認識マークとチップ認識マークを撮像手段で認識する状態を説明する図である。 本発明の実施形態の変形例に係る光学的な構成を説明する、(a)正面図であり、(b)側面図である。 本発明の実施形態の変形例に係る実装装置で基板認識マークとチップ認識マークを異なる撮像手段で認識する状態を説明する図である。 従来の実装装置がチップ部品を基板に実装する際の工程を表す図である。 本発明の実施形態に係る実装装置の変形例で、複数のボンディングヘッドを有する例の概略図である。 本発明をフリップチップ実装に適用した実施形態に係る実装装置の主要な構成要素を示す概略図である。 本発明の第2実施形態に係る実装装置の概略図である。 本発明の第3実施形態に係る実装装置の概略図である。 従来の実装装置の概略図である。 従来の実装装置で加圧を行う際に装置に加わる反力を説明する図である。 従来の実装装置で加圧を行う際の反力の影響を説明する図である。 高精度実装装置の一例を説明する概略図である。
本発明の実施形態について、図を用いて説明する。図1は本発明の実施形態における位置決め装置を用いた実装装置1の概略図である。
実装装置はチップ部品を配線基板等の基板に複数設けられた実装箇所に順次実装するものであるが、図1の実装装置1は、チップ部品の電極面と基板の電極面が同じ方向の状態で実装するフェイスアップ実装を行う構成となっている。
図1に示す実装装置1は基台200に基板ステージ2と門型フレーム300が設けられている。基板ステージ2は基板を保持して基板面内方向に移動させる機能を有している。門型フレーム300は昇降加圧ユニット3を基板ステージ2の上方で固定しており、昇降加圧ユニット3の上下駆動軸にボンディングヘッド4が連結され実装手段(処理手段)を構成している。また、ボンディングヘッド4にチップ部品Cを搬送するチップ搬送手段6、およびチップ部品Cと基板の位置合わせの際に夫々の位置情報を取得するための認識機構5が実装装置1を構成している。
図1に示した各構成要素を更に説明するため、門型フレーム300を図面から省いた構成を図2に示している。以下、図2を用いた説明を行う。
基板ステージ2は、ステージ移動機構20と吸着テーブル23によって構成される。吸着テーブル23は表面上に配置した基板を吸着保持するものであり、吸着テーブル23は、ステージ移動機構20により、基板を保持した状態で、基板面の面内方向に移動することが可能である。すなわち、本実施形態において(実装手段を構成する昇降加圧ユニット3が固定されているため)ステージ移動機構20は、基板に複数設けられた実装箇所を順次ボンディングヘッド4の直下に移動させることができる実装位置移動機構(処理位置移動機構)である。
ステージ移動機構20は、吸着テーブル23をY方向に直線移動可能なY方向ステージ移動手段22と、Y方向ステージ移動手段22をX方向に直線移動可能で基台200上に設けられたX方向ステージ移動手段21によって構成されている。 Y方向移動手段22はスライドレール上に配置した可動部に吸着テーブル23を搭載しており、可動部は駆動手段であるY方向サーボ221により移動および位置制御されるが、Y方向クランプ222を稼働させることで移動が阻止される。また、X方向移動手段21はスライドレール上に配置した可動部にY方向移動手段22を搭載しており、可動部は駆動手段であるX方向サーボ211により移動および位置制御されるが、X方向クランプ212を稼働させることで締め付け力により移動が阻止される。ここで、X方向サーボ211およびY方向サーボ221はサーボモーターである。
X方向クランプ212およびY方向クランプ222はスライドレールを挟持して締め付け力によりスライド方向への移動を阻止する制動手段である。なお、X方向クランプ212、Y方向クランプ222は、スライドレール上に複数配置されてもよい。
また、X方向ステージ移動手段21、Y方向ステージ移動手段22ともに移動量を測定する測長手段であるリニアエンコーダをスライドレールに沿って設けてもよいが、位置検出部はX方向クランプ212、Y方向クランプ222の各々少なくとも1つはリニアエンコーダの直近に設けることが望ましい。
この理由を、X方向移動手段21を例に、図3を用いて説明する。図3においてX方向クランプ212がX方向スライドレール210を締め付けることでX方向ステージ移動手段21を構成するテーブル21TのX方向への移動が抑制される。また、リニアエンコーダの位置検出部であるX方向スケールヘッド213はX方向スライドレール210に沿った位置でテーブル21Tに固定され、X方向位置情報を提供する。ここで、X方向クランプ212とX方向スケールヘッド213が離れた位置にあった場合でも、X方向クランプ212を駆動して図3(a)のような状態になれば問題ない。しかし、クランプ時に図3(b)のようにX方向クランプ212を軸とした変動がテーブル21Tに生じて、X方向スケールヘッド213から提供されるX方向の位置情報に偏差が生じることがある。この偏差は僅かなものであるが、この偏差を是正しようとしてX方向サーボ211が発振することがある。一方、図3(c)のように、X方向クランプ212とX方向スケールヘッド213が近くにあれば、図3(b)と同様にテーブル21Tが変動しても、図3(d)に示すように、X方向スケールヘッド213から提供されるX方向の位置情報偏差を抑制でき、X方向サーボ211の発振を防ぐことができる。
昇降加圧ユニット3は門型フレーム300に固定されており、上下駆動軸が吸着テーブル23に対して垂直方向に設けられており、上下駆動軸にボンディングヘッド4を連結している。昇降加圧ユニット3はボンディングヘッド4を上下駆動するとともに、設定に応じた加圧力を印加する機能を有している。また、実装装置1では、昇降加圧ユニット3を2方向から支持するとともに、昇降加圧ユニット3はボンディングヘッド4に直線的に連結しているため、加圧時にボンディングヘッド4への横方向の力は加わり難くなっている。
ボンディングヘッド4は、チップ部品Cを保持して(基板ステージ2の吸着テーブル23に保持された)基板と平行な状態で圧着するものである。ボンディングヘッド4は、ヘッド本体40、ヒーター部41、アタッチメントツール42およびツール位置制御手段43を構成要素としている。ヘッド本体40はツール位置制御手段43を介して昇降加圧ユニット3と連結しており、下側にヒーター部41を固定配置している。ヒーター部41は発熱機能を有し、アタッチメントツール42を介してチップ部品Cを加熱するものである。また、ヒーター部41は減圧流路を用いてアタッチメントツール42を吸着保持する機能を有している。アタッチメントツール42はチップ部品Cを吸着保持するものであり、チップ部品Cの形状に応じて交換される。ツール位置制御手段43は、昇降加圧ユニット3の上下駆動軸に対する鉛直面内方向にヘッド本体40の位置を微調整するものであり、これに応じてアタッチメントツール42および、アタッチメントツール42が保持するチップ部品Cの(図のXY面内における)位置が調整される。
ツール位置制御手段43は、X方向ツール位置制御手段431、Y方向ツール位置制御手段432、ツール回転制御手段433を構成要素としている。図2に示す実施形態では、ツール回転制御手段433がヘッド本体40の回転方向を調整し、Y方向ツール位置制御手段432がツール回転制御手段433のY方向位置を調整し、X方向ツール位置制御手段431がY方向位置制御手段のX方向位置を調整する構成となっているが、これに限定されるものではなく、ヘッド本体40(およびこれよ下の構成要素)のX方向位置、Y方向位置、回転角の調整ができればよい。ツール位置制御手段43による最大可動範囲は各方向±1.0mm程度のものが望ましいが、動作範囲を±1.0mm以内で使用することを前提に最大可動範囲が±5.0mm程度のものを用いてもよい。なお、最大可動範囲が大きくなると、可動範囲上限で利用した場合、昇降加圧ユニット3の上下駆動軸に対するヘッド本体40から下の加圧中心のズレによる弊害が生じやすくなるので注意が必要である。
図4にはヘッド本体40の周辺を主とした図(図4(a)が正面図、図4(b)が側面図)を示すが、本実施形態のフェイスアップ実装において、チップ部品C電極面の対角位置にチップ認識マークAC(チップ認識第1マークAC1およびチップ認識第2マークAC2)、基板S電極面のチップ部品実装箇所対角の目安位置に基板認識マークAS(基板認識第1マークAS1および基板認識第2マークAS2)が設けられており、いずれもボンディングヘッド4の方向を向いている。
そこで、実装装置1では、チップ認識マークACを上から(ボンディングヘッド4越しに)観察する構成としており、アタッチメントツール42を透明部材で形成するか、チップ認識マークACの位置に合わせた貫通孔を設けている。また、ヒーター部41についてもチップ認識マークACが観察できるように透明部材を用いるか開口部を設ける必要があり、本実施形態では図4のように貫通孔41Hを設けている。ここで、貫通孔41Hは、個々のチップ認識マークの位置に合わせて設けてもよいが、チップ部品Cの形状による交換を不要とするため、仕様寸法範囲が全て対応できる孔形状とすることが望ましい。また、ボンディングヘッド4は、チップ認識マークACまたは/および基板認識マークASを観察するため、認識機構5の画像取込部50が侵入できる空間が必要であり、本実施形態では図4に示すようにヘッド空間40Vを設けている。すなわち、ヘッド本体40は、ヒーター41上で連結した側板、両側板を連結する天板にて構成される構造となっている。
認識機構5は、(アタッチメントツール42およびヒーター部41を透過して実装ヘッド4越しに)チップ認識マークACまたは/および基板認識マークASに焦点を合わせて撮像し、チップ認識マークACまたは/および基板認識マークASの位置情報を取得するものである。本実施形態において、認識機構5は、画像取込部50、光路52、ならびに光路52に連結する撮像手段53を構成要素としている。
画像取込部50は、撮像手段53が画像を取得する認識対象の上部に配置され、認識対象を視野内に納めるものである。
また、認識機構5は図示していない駆動機構により、ヘッド空間40V内で、基板S(およびチップ部品C)の面内方向に移動することが可能な構成となっている。更に、焦点位置が調整できるように、基板Sの垂直方向(Z方向)の移動も可能であることが望ましい。
実装ヘッド4は昇降加圧ユニット3により基板Sと垂直方向に移動するが、この動作は認識機構5の動作と独立して行うことが可能である。このため、実装ヘッド4が垂直方向に移動しても、ヘッド空間40Vに進入した認識機構5が干渉しない寸法にヘッド空間40Vを設計する必要がある。
チップ搬送手段6は、搬送レール60とチップスライダ61によって構成されており、図示しないチップ供給部から供給されたチップ部品Cをチップスライダ61が保持してアタッチメントツール42の直下までスライドして搬送するものである。
ここで、図示しないチップ供給部は、チップスライダ61上の定まった位置にチップ部品Cを配置する。必要に応じて、チップスライダ61に配置されたチップ部品Cは図示しない撮像手段で配置位置を認識してもよい。このように、チップスライダ61およびチップスライダ61に配置するチップ部品Cの位置を制御することで、アタッチメントツール42の所定範囲内にチップ部品Cを受け渡すことが可能であり、アタッチメントツール42がチップ部品Cを保持した後に、チップ部品Cの保持を解除したチップスライダ61は退避位置に移動する。
実装装置1は図5のブロック図で示すように、基板ステージ2、昇降加圧ユニット3、ボンディングヘッド4、認識機構5、およびチップ搬送手段6と接続する制御部10を備えている。
制御部10は、実体的にはCPUと記憶装置を主要な構成要素とし、必要に応じてインターフェイスを各装置と介在させている。また、制御部10はプログラムを内蔵することにより、取得データを用いた演算を行い、演算結果に応じた出力を行うこともできる。
制御部10は、基板ステージ2と接続し、X方向サーボ211とX方向クランプ212の動作制御、Y方向サーボ221とY方向クランプ222の動作制御を行って吸着テーブル23の面内移動制御を行う。また、制御部10は、吸着テーブル23を制御して、基板Sの吸着保持および解除の制御を行う。
制御部10は、昇降加圧ユニット3と接続し、ボンディングヘッド4の上下方向(Z方向)の位置制御を行うとともに、チップ部品Cを基板Sに圧着する際の加圧力を制御する機能を有している。
制御部10は実装ヘッド4と接続し、アタッチメントツール42によるチップ部品Cの吸着保持および解除、ヒーター部41の加熱温度、ヘッド本体40(およびヒーター部41、アタッチメントツール42)のXY面内での位置を制御する機能を有している、
制御部10は認識機構5と接続し、水平(XY面内)方向および垂直方向(Z方向)の駆動を制御するとともに、撮像手段53を制御して画像データを取得する機能を有している。更に制御部10は画像処理機能を有しており、撮像手段53が取得した画像からチップ認識マークACまたは/および基板認識マークASの位置を算出する機能を有している。
制御部10はチップ搬送手段6と接続し、搬送レール60に沿って移動するチップスライダ61の位置を制御する機能を有している。
以下、実装装置1がチップ部品Cを基板Sに実装する工程について、図6から図9を用いて説明する。
図6は、本実施形態における一連の工程を実装装置1の各構成要素の状態と絡めて示したものである。すなわち、一連の工程を、実装準備工程、予備位置合わせ工程、ヘッド降下工程、精密位置合わせ工程、圧着工程、後工程と便宜的に分類しており、各工程における基板ステージ2、ボンディングヘッド4、認識機構5およびチップスライダ61の状態を示している。
実装準備工程は、ボンディングヘッド4のアタッチメントツール42がチップ部品Cを保持するとともにボンディングヘッド4の直下に基板Sの「次にチップ部品Cを実装する実装箇所」を配置する工程であるが、これ以降の工程の時間を短縮するため、アタッチメントツール42に保持されるチップ部品Cの位置精度および基板Sの「次にチップ部品を実装する実装箇所」の位置精度を高めておくことが望ましい。
このために、図示しないチップ供給部からチップ部品Cをチップスライダ61の所定位置に高精度に配置するとともに、チップ搬送手段6によりチップスライダ61を高精度に搬送する機構を採用する。このようにして、アタッチメントツール42が保持するチップ部品Cの位置精度を±50μ以下程度としておくのが望ましい。
一方、基板Sの「次にチップ部品を実装する実装箇所」をボンディングヘッド4直下に高精度に配置するためには、吸着テーブル23の位置を高精度に制御するステージ移動機構20を採用するとともに、吸着テーブル23上の基板Sの位置および基板Sの「チップ部品を実装する実装箇所」のマップを制御部10が記憶しているのが望ましい。基板Sの「チップ部品を実装する実装箇所」のマップは、基板Sの配線パターン設計図から入手しても良いが、吸着テーブル23に対して認識機構5を相対移動させながら、吸着テーブル23上における基板Sの各「チップ部品を実装する実装箇所」を実測した位置情報を用いてもよい。このようにして、基板Sの「次にチップ部品を実装する実装箇所」の位置精度を±50μ以下程度としておくのが望ましい。
実装準備工程において、ボンディングヘッド4の直下に基板Sの「次にチップ部品Cを実装する実装箇所」を配置するようにステージ移動機構20を用いて吸着テーブル23の位置制御を行なっているが、ステージ移動機構20を構成するX方向サーボ211およびY方向サーボ221はサーボモーターであり、稼働状態では常時位置制御を行なっており、吸着テーブル23は微振動している。この吸着テーブル23の微振動は最大振幅0.2μm程度であるが、他の構成要素に微振動を誘発する影響もあり、実装精度を1μm以下が要求されるような状況において、この影響は無視できない。更に、後述するが、予備位置合わせ工程では認識機構5が移動するので、この移動時に生じた振動が吸着テーブル23の位置制御に及ぼす影響も無視できない。
このため、本実施形態の実装準備工程は、ボンディングヘッド4の直下に基板Sの「次にチップ部品Cを実装する実装箇所」を配置するよう吸着テーブル23を移動させた後に、吸着テーブル23を固定している。すなわち、ステージ移動機構20がX方向クランプ212とY方向クランプ222を稼動することで、吸着テーブル23のX方向およびY方向の変位が阻止されて固定される。
ところで、固定に際して、制動手段(X方向クランプ212およびY方向クランプ222)を稼動するタイミングとサーボモーター(X方向サーボ211およびY方向サーボ221)の稼働状態によって、吸着テーブル23の状態が異なることが判った。そこで、制動手段の稼働タイムングとサーボモーターの稼働状態の前後関係を、図7に記した固定手順Aから固定手順Dが夫々どのような特徴を有するかを説明する。まず、固定手順Aは、サーボモーター(X方向サーボ211およびY方向サーボ221)が吸着テーブル23の位置制御を行なっている状態で、制動手段(X方向クランプ212およびY方向クランプ222)を駆動して、吸着テーブル23の位置を固定している。すなわち、吸着テーブル23の絶対移動量をゼロ(必要とする実装精度より小さな値)にする。ここで、基板Sの「次にチップ部品Cを実装する実装箇所」を配置するよう吸着テーブル23を移動した状態であっても、X方向サーボ211およびY方向サーボ221は微小変位に対する位置制御を継続しているため、X方向クランプ212およびY方向クランプ222を機能させた直後に微振動を生じることがある。また、クランプ動作そのもので微振動を生じることがある。通常、これらの微振動は経時的に収束する傾向があるため、制動手段(X方向クランプ212およびY方向クランプ222)を駆動してから一定の時間が経過した段階で、吸着テーブル23の微振動が収束したと判断するようなタイマーを設けることが望ましい。タイマーの設定値は基板ステージ2のサイズや重量、サーボモーターの定格等に応じて設定されるが、0.1秒以上は必要であり、通常は0.2秒から0.4秒の間で選ばれる。
なお、固定手順Aの手順の場合、サーボモーターのゲイン(応答性)が高いと、位置制御を繰り返し行おうとて発振することがある。そこで、発振状態になるのを避けるべく、図7の固定手順Bのように、制動手段を駆動してから、サーボモーター(X方向サーボ211およびY方向サーボ22)の動力電源をオフしてもよい。この固定手順Bにおいて、制動手段を駆動した直後に微振動が収束する時間(タイマーで設定)が経過してから、サーボモーターの動力電源をオフすることが望ましい。このようにサーボモーターの動力電源をオフすることにより、基板ステージ2に起因する振動を除去することができる。このため、基板ステージ2の振動がボンディングヘッド4や認識機構5に微振動を誘発することもない。ただし、サーボモーターの動力電源をオフした直後は、姿勢が乱れて他の機械要素(他軸)に微振動を生じることがあるため、この微振動の収束時間に応じたタイマーを設けることが望ましい。このタイマーの設定値は、サーボモーターの動力電源をオフして生じる微振動が収束する時間を実測して設定すればよいが、通常は0.2秒から0.4秒の間で選ばれる。
制動手段を駆動してから吸着テーブル23が固定されるまでの時間でみると、固定手順Bは固定手順Aより長くなり、タクトタイムという観点で見ると固定手順Bは不利である。
そこで、サーボモーターによる発振を防ぎつつ、タクトタイムでも不利とならない手順として見出したのが、図7の固定手順Cである。すなわち、通常は吸着テーブル23を応答性良く素早く移動させるために調整しているサーボパラメータを、制動手段を稼動させる際に、応答性を下げるように変更するものである。ここで、サーボパラメータとしては、位置制御ゲイン、速度制御ゲイン、モデル制御ゲイン、等と言われているものである。固定手順Cの手法では、サーボモーターの動力電源をオフしないため、サーボモーターの動力電源オフによって生じる他軸の微振動の収束を待つタイマーは不要である。ただし、サーボモーターが稼働状態であるため、固定手順Bに比べて微振動は若干大きくなる。また、固定手順Cではサーボモーターの応答性を低下させているが、制動手段を駆動してから応答性を上げた方が微振動の収束時間が短くなることもあるので、用途に応じて制動手段を駆動後の応答性を選定してもよい。
なお、固定手順Cでは制動手段(X方向クランプ212およびY方向クランプ222)を駆動してからサーボモーター(X方向サーボ211およびY方向サーボ221)の応答性を低下させているが、固定手順Dに示すように(ボンディングヘッド4の直下に基板Sの「次にチップ部品Cを実装する箇所」が配置された段階で)サーボモーターの応答性を下げてから、制動手段を駆動しても固定手順Cと大差ない結果を得ている。
他方、固定手順Eのように、サーボモーターの動力電源をオフしてから、制動手段を駆動する手順を行なった場合、高精度な位置固定が出来る一方で、極めて大きな位置変動(数十μm)が生じることもあった。そこで、大きな位置ズレの原因を調べたところサーボモーター用の電源ケーブルが弾性力を有しているため、動力電源をオフの際に弾力の一部が解放されて変位を生じさせていることが判った。また、サーボモーターの動力電源をオフした段階で、実装装置1の他の構成要素が稼働している場合、その振動の影響を受けることも判った。このため、固定手順Eの手順を採用する場合、サーボモーターの動力電源をオフした段階で、基板ステージ2の各部にどのような力が加わるかを考慮しなければならない。
ここまで説明した実装準備工程において、基板Sの「次にチップ部品Cを実装する箇所」はボンディングヘッド4の直下に高精度に配置されている。このため、次の予備位置合わせ工程は、基板Sの「次にチップ部品Cを実装する箇所」はボンディングヘッド4直下の所定範囲内に存在しているという前提で、チップ部品Cの位置情報のみを認識機構5によって入手する。
予備位置合わせ工程の様子を示したのが図8である。予備位置合わせ工程は、チップ部品Cがアタッチメントツール42に保持された状態で行うものであるが、認識機構5が観察するのはチップ認識マークACのみであるので、図8のようにチップ部品Cをアタッチメントツール42に請け渡したチップスライダ61が退避する途上であっても、チップ部品Cの位置情報を得ることができる。なお、認識機構5によるチップ認識マークACの認識に際して、図8のように、チップ認識第1マークAC1を認識した後にチップ認識第2マークAC2を認識する。このため、画像取込部50を夫々に合わせるように認識機構5をXY面内で移動させる。
予備位置合わせ工程では、チップ認識第1マークAC1とチップ認識第2マークAC2を認識し、制御部10がチップ部品Cの位置情報を算出する。ここで、「次にチップ部品Cを実装する実装箇所」に対するチップ部品C位置が所定の誤差範囲内であって、チップスライダ61が退避した状態であったら、次のヘッド下降工程に進む。また、「次にチップ部品Cを実装する実装箇所」に対するチップ部品C位置が所定の誤差範囲を超えていたら、ツール位置制御手段40を駆動して位置合わせを行なう。なお、チップ部品C位置の許容誤差範囲としては、後述する精密位置合わせ工程を行なう際に、最悪でもチップ認識第1マークAC1と基板認識第1マークAS1(チップ認識第2マークAC2と基板認識第2マークAS2)が同一視野内に入るようにしておく必要がある。具体的な数値としては±100μm以下で、±50μm以下であることが更に望ましい。
予備位置合わせ工程の後は、図6に示したように、ヘッド降下工程を行なう。ヘッド降下工程は、昇降加圧ユニット3によりボンディングヘッド4を下降させて。基板Sにチップ部品Cを接触させない範囲で極力接近させるものである。基板Sとチップ部品Cの距離としてはチップ認識第1マークAC1と基板認識第1マークAS1(およびチップ認識第2マークAC2と基板認識第2マークAS2)の両方が認識機構5の被写界深度に入るようにするのが望ましい。
ヘッド降下工程の後が精密位置合わせ工程となる。精密位置合わせ工程は、図9に示すように、基板認識第1マークAS1とチップ認識第1マークAC1を同一視野内で同時に認識して位置関係を求めるが、精度向上のためには、画像取込部50を移動させて、基板認識第2マークAS2とチップ認識第2マークAC2の位置関係も求めておくことが望ましい。ここで得られた基板認識第1マークAS1とチップ認識第1マークAC1の位置関係(および基板認識第2マークAS2とチップ認識第2マークAC2の位置関係)から制御部10は、基板Sの実装位置とチップ部品Cの位置ズレ量を求めるとともに、位置ズレを修正するようツール位置制御手段43を駆動して位置合わせを行なう。なお、ツール位置制御手段43は、ステージ移動機構20に比べて可動範囲が極めて小さく、サーボモーターも小型であるため位置精度に影響するような振動はない。
以上で精密位置合わせ工程は完了し、圧着工程となる。圧着工程では、昇降加圧ユニット3によりボンディングヘッド4を下降させ、チップ部品Cが基板Sと密着した段階で所定の圧力により加圧して実装するものであり、ヒーター部41を加熱することで加熱圧着してもよい。所定時間の加圧後で圧着工程を終了し、後工程となる。後工程ではアタッチメントツール42によるチップ部品Cの吸着を解除してボンディングヘッド4を上昇させる一方で、制動手段(X方向クランプ212およびY方向クランプ222)による吸着テーブル23の固定を解除する。なお、制動手段による固定を解除する前に、サーボモーター(X方向サーボ211およびY方向サーボ221)のサーボパラメータを元に戻す(応答性を元に戻す)。
後工程の後、新たに実装すべきチップ部品Cがある場合は、実装準備工程を開始する。
以上が本実施形態における一連の実装工程である。本実施形態では、予備位置合わせ工程以前に、基板Sの「次にチップ部品Cを実装する箇所」およびチップ部品Cが高精度に配置されており、予備位置合わせ工程でツール位置制御手段43を稼動させることも少なく、タクトタイムも短縮されて生産性に優れた実装装置となる。
ただし、予備位置合わせ工程前の高精度要求を満たすために、実装装置各部を精密加工、精密組立する必要があり、装置コストはアップする。そこで、予備位置あわせ工程前の、基板Sの「次にチップ部品Cを実装する箇所」およびチップ部品Cの精度が数十μmを超える場合にも対応可能な、本実施形態の変形例である実装装置の構成を図10に示す。
図10に示す実装装置は、図4に示した実装装置1と異なり、認識機構5は、画像取込部50、光学系(共通)51、光学系51から光軸を共通として2つに分岐した光路52aおよび光路52b、ならびに光路52aに連結する撮像手段53aおよび光路52bに連結する撮像手段53bを構成要素としている。
また、「画像取込部50から光学系51、光路52aに至る経路」と「画像取込部50から光学系51、光路52bに至る経路」の光路長が異なるように設けることにより、撮像手段53aの焦点位置と撮像手段53bの焦点位置が異なる構成となっている。ここで、光学系(共通)51は、反射手段500および反射手段520により、光路の方向を変更する機能を有しており、ハーフミラー511により光路が分岐される。光学系52aおよび光学系52bは光学レンズを有し、高解像度を得るために画像を拡大する機能を有している。
このため、図11に示すように、予備位置合わせ工程において、基板認識第1マークAS1とチップ認識第1マークAC1(および基板認識第2マークAS2とチップ認識第2マークAC2)を同時に認識して位置関係を求めて、位置合わせを行なうことが出来る。すなわち、基板認識第1マークAS1とチップ認識第1マークAC1(および基板認識第2マークAS2とチップ認識第2マークAC2)を同じ光軸で撮像することが出来れば位置合わせが容易となる。なお、本変形例の予備位置合わせ工程は、チップスライダ61が退避した状態でないと開始することはできない。また、本変形例における精密位置合わせは、基板認識第1マークAS1とチップ認識第1マークAC1(および基板認識第2マークAS2とチップ認識第2マークAC2)を撮像するのに撮像手段53aと撮像手段53bの何れか一方を用いればよい。なお、本変形例の実装装置の動作は、図6の予備位置合わせ工程で、認識機構5がチップ認識マークACに加えて基板認識マークASの認識を行なうこと以外に違いはない。
ところで、図20に示したような実装装置100の場合、位置合わせ工程は図12に示すように基板ステージ2を動作させて行っている。これに対して、本発明の実装装置の動作において、予備位置合わせ工程、精密位置合わせ工程ともに、基板ステージ2(の吸着テーブル23)を固定した状態で行うことが出来る。
実装ピッチの数倍の間隔で複数のボンディングヘッド5(および対応した昇降加圧ユニット3、認識機構5)を設けることで、1つの吸着テーブル23に対して、同時に複数のチップ部品Cを実装することができる。その一例として、昇降加圧ユニット3Aとボンディングヘッド4Aを有するヘッドAと、昇降加圧ユニット3Bとボンディングヘッド4Bを有するヘッドBを備えた例を図13に示す。同時に複数のチップ部品Cを実装することで実装の生産性が向上することに加え、吸着テーブル23の移動範囲に対して広い領域での実装が可能となる。このため、吸着テーブル23の可動範囲を狭くでき、大型基板用の実装装置として好適である。
なお、図6に示した一連の工程の分類は便宜的に行ったものであり、これだけに限定されるものではない。例えば、予備位置合わせ工程でチップ認識1マークACのみを認識する場合は、基板ステージ2を用いた「次の実装箇所に基板Sを移動」は、実装準備工程中に完了しなくても予備位置合わせ工程中に完了してもよい。
また、ここまで説明した実施形態はフェイスアップ実装を対象としたものであるが、本発明の「吸着テーブル位置を固定して、アタッチメントツールを移動して位置調整する」手順は、チップ部品Cの電極面を基板Sの電極面に向けて実装するフェイスアップ実装に適合させることも可能である。すなわち、図14に示すフェイスダウン実装を行う実装装置1001において、対向状態のチップ認識マークACと基板認識マークASを認識するのに上下2視野カメラを用いることで実施することができる。
ところで、ここまでの説明において、図19に示したように加圧軸が傾く現象を回避するために、吸着テーブル23を移動させる装置構成について言及してきたが、このような装置構成だと設置面積が大きくなることを避けられない。このため、大型基板対応において昇降加圧ユニット3(およびボンディングヘッド4)を基板面内方向に移動させる構成に対する要望もある。
そこで、図15に示すように、吸着テーブル23の移動はX方向ステージ移動手段21による1方向(X方向)のみとして、昇降加圧ユニット3(および連結されたボンディングヘッド4)を門型フレーム300のY方向に移動させるY方向実装ユニット移動手段32と組み合わせた構成の位置決め機構としてもよい。
図15の実装装置101において、X方向ステージ移動手段21とY方向実装ユニット移動手段32の組み合わせによって実装位置移動機構が形成されるが、このような構成においてもX方向ステージ移動手段21に制動手段であるX方向クランプ212を設け、Y方向実装ユニット移動手段32に制動手段であるY方向クランプ322を設けることで、第2実施形態として本発明は実現可能である。
また、図16に示すように、吸着テーブル23は固定して、昇降加圧ユニット3(および連結されたボンディングヘッド4)をY方向に移動させるY方向実装ユニット移動手段32と、Y方向実装ユニット移動手段32をレール310に沿ってX方向に移動させるX方向実装ユニット移動手段31を組み合わせた実装装置102でも第3実施形態として本発明は実現可能である。すなわち、X方向に移動させるX方向実装ユニット移動手段31とY方向実装ユニット移動手段32からなる実装ユニット移動機構を実装位置移動機構として、X方向実装ユニット移動手段31に制動手段であるX方向クランプ312を設け、Y方向実装ユニット移動手段32に制動手段であるY方向クランプ322を設ければよい。
以上、チップ部品Cを基板Sに実装する実装装置について、昇降圧ユニット3とボンディングヘッド4によって構成される実装手段と基板Sの位置決めを行なう構成について説明したが、基板の所定位置に付加処理を行なうのは実装に限られない。例えば、印刷、貼り合わせ、インプリント加工等の付加処理において処理手段と基板の位置決めを高精度に行う必要性は高い。そこで、それらの処理についても、本発明の実装装置で実装手段と基板Sの位置決めを行なう際に用いた構成の位置決め装置を、処理手段と基板の位置決めに用いればよい。
1 実装装置
2 基板ステージ
3 昇降加圧ユニット
4 ボンディングヘッド
5 認識機構
6 チップ搬送手段
10 制御部
20 ステージ移動手段
21 X方向ステージ移動手段
22 Y方向ステージ移動手段
23 吸着テーブル
31 X方向実装ユニット移動手段
32 Y方向実装ユニット移動手段
40 ヘッド本体
40V ヘッド空間
41 ヒーター部
42 アタッチメントツール
43 ツール位置制御手段
50 画像取込部
52、52a、52b 光路
53、53a、53b 撮像手段
60 搬送レール
61 チップスライダ
200 基台
210 X方向スライドレール
211 X方向サーボ
212 X方向クランプ
221 Y方向サーボ
222 Y方向クランプ
300 門型フレーム
310 レール
311 X方向サーボ
312 X方向クランプ
321 Y方向サーボ
322 Y方向クランプ
431 X方向ツール位置制御手段
432 Y方向ツール位置制御手段
433 ツール回転制御手段
C チップ部品
S 基板
AC1、AC2 チップ認識マーク
AS1、AS2 基板認識マーク

Claims (8)

  1. 基板の所定位置に付加処理を行う際に、前記付加処理を行う処理手段と前記基板との相対位置を定める位置決め装置であって、
    前記基板を保持する基板テーブルと、
    前記基板テーブルと前記処理手段を相対的に移動させる駆動手段と、前記駆動手段による前記基板テーブルと前記処理手段の少なくとも一方の移動を規制する制動手段を有する処理位置移動機構と、
    前記駆動手段および前記制動手段に接続された制御部を備え、
    前記制御部は、前記制動手段により、前記付加処理中に前記基板テーブルと前記処理手段の少なくとも一方の移動を規制することを特徴とする位置決め装置。
  2. 請求項1に記載の位置決め装置であって、
    前記処理位置移動機構はスライドレールを有し、前記駆動手段による前記基板テーブルと前記処理手段の相対移動は前記スライドレールに沿って行われ、
    前記制動手段は前記スライドレールを部分的に把持して移動を規制する位置決め装置。
  3. 請求項2に記載の位置決め装置であって、
    前記スライドレールに沿って位置検出部を配置する測長手段を更に有し、
    前記位置検出手段が前記制動手段の近傍に設けられた位置決め装置。
  4. 請求項1から請求項3の何れかに記載の位置決め装置であって、
    前記制御部と接続し、前記制動手段を稼動させた後の時間を計測するタイマーを更に備え、
    前記制御部は、前記タイマーの計測時間が所定の値に達した段階で前記付加処理を開始可能と判定する位置決め装置。
  5. 請求項1から請求項4の何れかに記載の位置決め装置であって、
    前記制御部により、前記制動手段を稼動させた後に前記駆動手段の電源をオフにする位置決め装置。
  6. 請求項1から請求項4の何れかに記載の位置決め装置であって、
    サーボモーターを前記駆動手段として用い、
    前記制御部は、前記制動手段を稼動させた後に前記サーボモーターの応答性を変化させる位置決め装置。
  7. 請求項1から請求項6の何れかの位置決め装置を用い、
    前記付加処理がチップ部品を前記基板上に配置して圧着する実装であって、
    前記処理手段が、前記チップ部品を吸着保持するアタッチメントツールと、
    前記アタッチメントツールを保持するボンディングヘッドと、
    前記ボンディングヘッドに連結して前記ボンディングヘッドを上下方向に位置制御するとともに加圧力制御が可能な昇降加圧ユニットを備えた実装装置。
  8. 請求項7に記載の実装装置であって、
    前記基板の基板認識マークと前記チップ部品のチップ認識マークの位置情報を取得する認識機構を更に備え、
    前記ボンディングヘッドが、前記チップ部品の面内方向に前記アタッチメントツール位置を微調整可能なツール位置調整手段を有し、
    前記位置決め装置で前記ボンディングヘッドに対する前記基板の相対位置を定めてから、
    前記ボンディングヘッドを降下して、前記アタッチメントツールに保持された前記チップ部品を前記基板に接近させた状態で、
    前記認識機構が前記基板認識マークと前記チップ認識マークの位置情報を取得して、
    前記ツール位置調整手段により前記基板の実装箇所に前記チップ部品の精密位置合わせを行なう実装装置。
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