JP2001024007A - 部品のボンディング方法および装置 - Google Patents

部品のボンディング方法および装置

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JP2001024007A
JP2001024007A JP11192919A JP19291999A JP2001024007A JP 2001024007 A JP2001024007 A JP 2001024007A JP 11192919 A JP11192919 A JP 11192919A JP 19291999 A JP19291999 A JP 19291999A JP 2001024007 A JP2001024007 A JP 2001024007A
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component
bonding
mounting
imaging
chip
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JP11192919A
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Yoshikazu Hanada
佳和 花田
Hiroshi Maeda
弘 前田
Satoshi Ajino
敏 味埜
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な工程および構成で、部品を装着対象物上
に高精度に位置決めしたボンディング品を得ることを可
能にする。 【解決手段】LDチップ12を保持する部品保持手段1
4と、銅マウント材16を保持する装着対象物保持手段
18と、前記部品保持手段14および前記装着対象物保
持手段18をボンディング位置に対応して相対的に移動
させる移動手段20と、ボンディング前後の前記LDチ
ップ12と前記銅マウント材16とを個別かつ同時に撮
像する第1および第2撮像手段22、24と、この第1
および第2撮像手段22、24からの画像情報に基づい
て、該LDチップ12と該銅マウント材16を相対的に
位置補正するとともにボンディング精度の検査を行うフ
ィードバック制御手段26とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部品を装着対象物
上の所定の位置にボンディングしたボンディング品を得
るための部品のボンディング方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、電気・電子・通信機
器等の各種分野において半導体レーザ素子(以下、LD
という)が利用されている。通常、図9に示されるよう
に、LD1は、銅マウント材(ヒートシンク)2と、前
記銅マウント材2上に積層された状態で一体的に結合さ
れる半導体レーザチップ(以下、LDチップという)3
とを備えており、略面一に形成された銅マウント材2と
LDチップ3の一端面からレーザ光が発光されるように
構成されている。
【0003】上記のように、LDチップ3は、レーザ光
を発光する際に生ずる内部発熱によって該LDチップ3
自身が自己破壊することを防止するために、熱伝導性の
良好な銅マウント材2上にボンディングされている。こ
の種のLD1では、銅マウント材2とLDチップ3のボ
ンディング精度が前記LD1の性能および信頼性に大き
く影響している。換言すれば、LD1に要求される性能
や信頼性が高くなるのに対応して、非常に高いボンディ
ングの位置決め精度が必要となっている。
【0004】このため、ボンディング後のLD1に対し
て、各種の位置決め検査が要求されており、例えば、図
10に示すように、銅マウント材2の端面からLDチッ
プ3の端面が突出し、共振長方向(矢印L方向)のずれ
H1が発生しているか否かの検査が行われている。さら
に、図11に示すように、LDチップ3の幅方向中心と
銅マウント材2の基準位置とに、幅方向(矢印S方向)
のずれH2が生じているか否かの検査や、図12に示す
ように、前記LDチップ3の端面と前記銅マウント材2
の端面とに、角度方向のずれθが生じているか否かの検
査が行われている。
【0005】そこで、通常、この種の検査を行うため
に、光学顕微鏡等を用いてオフラインで人手により行う
方法(以下、従来方法1という)や、カメラおよび画像
処理装置を備えた検査装置を別途設置しておき、オンラ
イン上でこの検査装置を用いて自動的に行う方法(以
下、従来技術2という)等が採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術1では、各種の検査が人手により行われるた
め、検査数量が多くなるとコスト(人件費)が高騰する
とともに、全数検査が不可能になり、また、個人差によ
って測定精度にばらつきが生ずるおそれがある。しか
も、オンライン上でリアルタイムに検査することができ
ず、LD1の良否判定が得られるまでに多くの時間を必
要とするという問題がある。一方、上記の従来技術2で
は、検査装置が別途必要となるため、設備全体が大型化
および複雑化し、設備費が相当に高騰してしまうという
問題が指摘されている。
【0007】本発明はこの種の問題を解決するものであ
り、簡単な工程および構成で、部品を装着対象物上の所
定の位置に高精度にボンディングしたボンディング品を
効率的に得ることが可能な部品のボンディング方法およ
び装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る部品のボン
ディング方法および装置では、ボンディング位置の上方
から部品と装着対象物とを撮像手段で撮像し、前記撮像
手段から得られる相対位置情報に基づいて、前記部品と
前記装着対象物とを相対的に位置補正する。次いで、部
品と装着対象物がボンディングされた後、前記撮像手段
を介して前記部品と前記装着対象物とが撮像され、その
相対位置情報に基づいてボンディング後の該部品と該装
着対象物との相対位置精度の良否検査が行われる。これ
により、部品を装着対象物上の所定の位置に高精度にボ
ンディングした高品質なボンディング品を効率的に得る
ことが可能になる。
【0009】また、撮像手段は、部品および装着対象物
を個別かつ同時に撮像する第1および第2撮像手段を有
し、この第1撮像手段が前記部品の上面を撮像基準面と
して撮像する一方、前記第2撮像手段が前記装着対象物
の上面を撮像基準面として撮像する。
【0010】従って、部品の上面を撮影基準面にするこ
とにより、この部品の厚さにばらつきが生じていても焦
点ぼけ等が発生することがなく、前記部品の位置決め作
業および検査作業が高精度に遂行される。また、装着対
象物の上面を撮像基準面とすることにより、この装着対
象物の厚さのばらつきに影響されることがなく、前記装
着対象物の位置決め精度および検査精度が有効に向上す
る。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態に係る
部品のボンディング方法を実施するためのボンディング
装置10の概略斜視説明図であり、図2は、前記ボンデ
ィング装置10の正面説明図である。
【0012】ボンディング装置10は、部品であるLD
(レーザダイオード)チップ12を保持する部品保持手
段14と、装着対象物である銅マウント材16を保持す
る装着対象物保持手段18と、前記部品保持手段14と
前記装着対象物保持手段18とをボンディング位置に対
応して相対的に移動させる移動手段20と、前記ボンデ
ィング位置の上方から前記LDチップ12と前記銅マウ
ント材16とを個別かつ同時に撮像するとともに、ボン
ディング後の該LDチップ12と該銅マウント材16と
を個別かつ同時に撮像する第1撮像手段22および第2
撮像手段24と、撮像された前記LDチップ12および
前記銅マウント材16の相対位置情報に基づいて該LD
チップ12および該銅マウント材16を相対的に位置補
正するとともに、ボンディング後の前記LDチップ12
および前記銅マウント材16の相対位置情報に基づいて
該LDチップ12と該銅マウント材16との相対位置精
度の良否検査を行うフィードバック制御手段26とを備
える。
【0013】ボンディング装置10を構成する架台28
上には、複数のLDチップ12を配置する部品供給台3
0と、移動手段20を構成するθステージ32、Xステ
ージ34、Yステージ36およびZステージ38とが設
けられる。θステージ32は、Z軸回りに回転可能な回
転テーブル40を備え、この回転テーブル40上には、
装着対象物保持手段18および加熱手段42が配置され
る。装着対象物保持手段18は、銅マウント材16をそ
の上面16aを基準に位置決めするためのガイド43を
設けている。
【0014】Xステージ34には、X軸方向に延在して
配置されるガイド部材44と、このガイド部材44の一
端に固定される第1モータ46と、この第1モータ46
の出力軸に連結されてX軸方向に延在するボールねじ4
8とが設けられる。このボールねじ48は、X軸可動テ
ーブル50に設けられた図示しないナット部材に螺合し
ている。
【0015】Yステージ36には、X軸可動テーブル5
0上に設けられたガイド部材52と、このガイド部材5
2の一端側に固定される第2モータ54と、この第2モ
ータ54の出力軸に連結されてY軸方向に延在するボー
ルねじ56とが設けられる。このボールねじ56は、Y
軸可動テーブル58に設けられた図示しないナット部材
に螺合している。
【0016】Zステージ38には、Y軸可動テーブル5
8上に固定されZ軸方向に延在するフレーム60と、こ
のフレーム60に固定されZ軸方向に長尺なガイド部材
62と、前記ガイド部材62の上端に固定される第3モ
ータ64と、この第3モータ64の出力軸に連結されZ
軸方向に延在するボールねじ66とが設けられる。この
ボールねじ66は、Z軸可動テーブル68に設けられた
図示しないナット部材に螺合するとともに、前記Z軸可
動テーブル68には、Y軸方向に延在するアーム部材7
0の一端が固定される。
【0017】アーム部材70の他端には、加圧手段72
が装着されており、前記加圧手段72の先端側に部品保
持手段14が固定される。加圧手段72は、LDチップ
12と銅マウント材16とをボンディングする際に一定
の荷重を付与するために、部品保持手段14全体を装着
対象物保持手段18に加圧する機能を有している。部品
保持手段14は、LDチップ12を吸着保持するため
に、図示しない負圧発生源に連通している。
【0018】架台28にはコラム74が設けられ、この
コラム74の上部に取付台76を介して第1および第2
撮像手段22、24が装着される。第1撮像手段22
は、LDチップ12が第1の高さ位置(後述する)に配
置された際に、このLDチップ12の上面12aを撮像
する第1CCDカメラ78と、前記LDチップ12が第
2の高さ位置(後述する)に配置された際に、該LDチ
ップ12の前記上面12aを撮像する第2CCDカメラ
80とを備える。第2撮像手段24は、装着対象物保持
手段18に位置決め保持されている銅マウント材16の
上面16aを撮像する第3CCDカメラ82を備える。
第1CCDカメラ78、第2CCDカメラ80および第
3CCDカメラ82の光軸上に三焦点光学系84が設け
られ、Z軸方向に延在する単一の光軸86が設定され
る。
【0019】図3に示すように、フィードバック制御手
段26は、ボンディング装置10全体を制御するための
コンピュータ(またはシーケンサ)90を備え、このコ
ンピュータ90に画像処理回路92が接続されるととも
に、この画像処理回路92には、第1CCDカメラ7
8、第2CCDカメラ80および第3CCDカメラ82
からそれぞれの画像信号が入力される。コンピュータ9
0は、サーボモータ用コントローラ94を介してサーボ
モータドライバ96が接続される。サーボモータドライ
バ96は、X軸モータである第1モータ46、Y軸モー
タである第2モータ54、Z軸モータである第3モータ
64および回転テーブル40を回転させるθ軸モータで
ある第4モータ98を駆動制御する。
【0020】このように構成されるボンディング装置1
0の動作について、図4および図5に示すフローチャー
トに基づいて以下に説明する。
【0021】先ず、部品供給台30上に複数のLDチッ
プ12がセットされており、部品保持手段14が前記部
品供給台30上にセットされた所定のLDチップ12を
受け取るLDチップ受け取り位置へと移動される(ステ
ップS1)。具体的には、移動手段20を構成する第1
モータ46が駆動されることにより、ボールねじ48の
回転作用下にX軸可動テーブル50がX軸方向に移動す
るとともに、第2モータ54の駆動作用下にボールねじ
56が回転されることによって、Y軸可動テーブル58
がY軸方向に移動する。
【0022】従って、第1および第2モータ46、54
が駆動制御されることにより、部品保持手段14が部品
供給台30上のLDチップ受け取り位置に移動する。な
お、移動手段20は、図3に示すように、コンピュータ
90の作用下に、サーボモータ用コントローラ94から
サーボモータドライバ96に駆動信号が供給されること
により駆動制御される。
【0023】部品保持手段14が所定のLDチップ12
上に配置された後、移動手段20を構成する第3モータ
64が駆動され、ボールねじ66の回転作用下にZ軸可
動テーブル68と一体的に部品保持手段14が下降し、
この部品保持手段14で前記LDチップ12が吸着保持
される(ステップS1)。さらに、第3モータ64が前
記とは逆方向に駆動され、Z軸可動テーブル68を介し
て部品保持手段14がLDチップ12を吸着した状態で
上方に移動し、このLDチップ12が部品供給台30か
ら取り出される(ステップS2)。
【0024】一方、θステージ32では、回転テーブル
40上に設けられている装着対象物保持手段18に、銅
マウント材16が上面16aを基準にして位置決め保持
される(ステップS3)。銅マウント材16は、例え
ば、真空コレットとX−Z軸トランスファおよび自動ガ
イド位置決め手段等を備えた自動搬送機構(図示せず)
によって、装着対象物保持手段18に自動的に供給され
る。回転テーブル40上では、加熱手段42に銅マウン
ト材16をサイドから押し付けるとともに、前記銅マウ
ント材16を上面基準を出すためのガイド43に押し付
けて固定している。
【0025】次に、LDチップ12を吸着保持している
部品保持手段14が、移動手段20を介して回転テーブ
ル40側に移動し、装着対象物保持手段18の真上に対
応してこの部品保持手段14が配置される。この状態
で、移動手段20を構成する第3モータ64が駆動され
て部品保持手段14が下降し、この部品保持手段14に
吸着保持されているLDチップ12が、第1の位置、例
えば、前記LDチップ12と銅マウント材16との間隔
が可及的に近接する位置に停止される(ステップS4、
図6参照)。
【0026】この位置で、第1撮像手段22を構成する
第1CCDカメラ78を介し、LDチップ12の上面1
2aのエッジを撮像基準面として撮像する一方、第2撮
像手段24を構成する第3CCDカメラ82を介し、銅
マウント材16の上面16aのエッジを撮像基準面とし
て撮像する(ステップS5)。なお、第1CCDカメラ
78は、LDチップ12が第1の位置に配置された際に
このLDチップ12の上面12aに焦点が合うように、
焦点調整がなされている。
【0027】第1および第3CCDカメラ78、82に
より得られた画像信号が画像処理回路92に送られて画
像処理が施され、LDチップ12と銅マウント材16と
の相対位置情報に基づいて、前記LDチップ12と前記
銅マウント材16との相対位置補正が、一定の時間間隔
毎にリアルタイムでフィードバック制御される。
【0028】具体的には、図6に示すように、第1CC
Dカメラ78でLDチップ12の上面12aのエッジが
撮像される一方、第3CCDカメラ82で銅マウント材
16の上面16aのエッジが撮像され、X軸方向、Y軸
方向およびθ軸方向の補正量△X、△Yおよび△θが演
算される(ステップS6)。そして、この補正量が予め
設定されている基準値よりも大きいと判断されると(ス
テップS7中、NO)、ステップS8に進んで移動手段
20が駆動され、LDチップ12と銅マウント材16と
の相対位置補正が行われる。
【0029】例えば、図7に示すように、LDチップ1
2の上面12aのエッジが銅マウント材16の上面16
aのエッジに対して補正量△θ(>基準値)だけずれて
いることが検出されると、θステージ32に設けられて
いる回転テーブル40が第4モータ98の駆動作用下に
回転し、このずれ量である補正量△θの回転補正が行わ
れる。
【0030】次いで、X軸方向およびY軸方向のずれ量
である補正量△Xおよび△Yを検出し、例えば、この補
正量△Xが基準値よりも大きい場合には、第1モータ4
6が駆動されて前記補正量△Xの移動補正が行われる。
この後、第1および第3CCDカメラ78、82の合成
画像上で、LDチップ12の上面12aのエッジと銅マ
ウント材16の上面16aのエッジとが一致する際に、
フィードバック制御手段26によるフィードバック制御
が一旦中断される。
【0031】なお、フィードバック制御手段26では、
図3に示すように、全体制御用のコンピュータ(または
シーケンサ)90を介してソフト的に一定間隔で画像情
報のフィードバックを行っているが、ハードで、直接、
画像処理データをサーボモータ用コントローラ94にフ
ィードバック信号として取り込むようにすると、より一
層高速で処理を行うことができる。
【0032】ステップS7で、補正量が基準値以下であ
ると判断されると、ステップS9に進んでLDチップ1
2が第2の位置、すなわち、銅マウント材16と接触す
る位置まで下降する(図8参照)。その際、加圧手段7
2に内蔵されている、例えば、スプリング(図示せず)
の弾性力を介して部品保持手段14が装着対象物保持手
段18側に押圧されており、LDチップ12が一定の荷
重で銅マウント材16に加圧保持される。この状態で、
加熱手段42が駆動されて銅マウント材16の加熱が開
始される(ステップS10)。
【0033】銅マウント材16の加熱時に、リアルタイ
ムでフィードバック制御が遂行されると(ステップS1
1中、YES)、ステップS12に進んでLDチップ1
2の上面12aのエッジと銅マウント材16の上面16
aのエッジの撮像処理が継続的に行われる。その際、L
Dチップ12の上面12aは、この位置に焦点調整が行
われている第2CCDカメラ80により撮像される一
方、銅マウント材16の上面16aは、第3CCDカメ
ラ82により撮像される。
【0034】フィードバック制御手段26では、第2お
よび第3CCDカメラ80、82により得られた画像信
号を処理することにより、LDチップ12と銅マウント
材16との相対位置情報をもとに、補正量△X、△Yお
よび△θを演算し(ステップS13)、θステージ3
2、Xステージ34およびYステージ36によるフィー
ドバック制御がリアルタイムで遂行される(ステップS
14、S15)。
【0035】加熱手段42による加熱が行われた後、L
Dチップ12と銅マウント材16との冷却を開始し、ろ
う材が硬化する直前まで、上記のフィードバック制御が
継続される。そして、ろう材が硬化する直前でフィード
バック制御が終了し(ステップS16)、θステージ3
2、Xステージ34およびYステージ36の位置がロッ
クされて所定の位置に待機し、ろう材の硬化が完了する
ことによりボンディングが完了した後、第3モータ64
が駆動されて部品保持手段14のみが上昇してボンディ
ング作業が終了する(ステップS17)。
【0036】次いで、上記のボンディング作業により製
造された製品であるLD100の位置決め精度の良否検
査が、フィードバック制御手段26を介して行われる。
すなわち、第1撮像手段22を構成する第2CCDカメ
ラ80によりLDチップ12の上面12aのエッジが撮
像される一方、第2撮像手段24を構成する第3CCD
カメラ82により銅マウント材16の上面16aのエッ
ジが撮像される(ステップS18)。
【0037】フィードバック制御手段26では、第2お
よび第3CCDカメラ80、82により得られた画像信
号を処理することにより、LDチップ12と銅マウント
材16との相対位置情報が得られる。具体的には、ボン
ディング後のLDチップ12と銅マウント材16とのそ
れぞれの端面座標を検出し、それぞれのずれ量を算出す
ることにより、共振長方向のずれH1(図10参照)が
得られる。さらに、この共振長方向のデータを基にして
LDチップ12と銅マウント材16との相対角度のずれ
が算出され、角度方向のずれθ(図12参照)が得られ
る。また、LDチップ12と銅マウント材16との外形
からそれぞれの幅方向中心の座標が検出され、それらの
ずれ量を算出することによって幅方向のずれH2(図1
1参照)が得られる。
【0038】そこで、これらのずれ量が基準範囲内にあ
ると判定されると(ステップS19中、YES)、ステ
ップS20に進んでLD100が所定の工程に払い出さ
れる。一方、ずれH1、H2、θの中、少なくともいず
れか1つのずれ量が基準範囲外であると判定されると
(ステップS19中、NO)、ステップS21に進んで
検査データが記録され、メモリへの書き込みやプリント
アウト等の処理が施される。さらに、NG品は、NG品
専用の所定のトレイに収納され、あるいは、良品と同一
トレイに払い出されて、後の工程で記録された検査デー
タに基づいてこのNG品の抜き取り処理が施される(ス
テップS22)。
【0039】なお、LD100がNG品であると判断さ
れた際には、アラームを表示してオペレータに異常を知
らせたり、ボンディング装置10の運転を停止させるよ
うにしてもよい。これにより、NG品を連続して製造す
ることを防止するとともに、記録された検査データを解
折することによって異常の原因が容易に判断されること
になる。
【0040】この場合、本実施形態では、ボンディング
前のLDチップ12と銅マウント材16とのアライメン
トを行うための第1および第2撮像手段22、24とフ
ィードバック制御手段26とを用い、ボンディング後の
製品であるLD100を構成する前記LDチップ12と
前記銅マウント材16との相対位置精度の検査が行われ
る。
【0041】これにより、ボンディング後のLD100
の検査を行うために、専用の検査ステーションや専用の
検査装置を用いる必要がなく、ボンディング装置10全
体の構成が簡素化されるとともに、製造費が高騰するこ
とを有効に抑えることができる。しかも、LD100の
位置精度の検査がオンラインでリアルタイムに行うこと
が可能となり、ボンディング品質の検査作業が効率的か
つ高精度に遂行されるという効果が得られる。さらに、
LD100の検査数量が多くなっても、人手検査とは異
なり、前記LD100の全数検査が自動的に行われるこ
とになる。
【0042】また、ボンディング後のLDチップ12の
上面12aと銅マウント材16の上面16aとが、第1
および第2撮像手段22、24を介してそれぞれ個別に
かつ同時に撮像される。従って、第1および第2撮像手
段22、24を移動させる必要がなく、カメラ移動によ
る誤差の発生を阻止し、前記LDチップ12と前記銅マ
ウンド材16との相対位置を、簡単な構成で高精度に観
察することが可能になり、LD100の位置精度の良否
検査が確実に遂行されるという利点がある。さらに、第
1および第2撮像手段22、24を用いて、ボンディン
グ後のLDチップ12や銅マウント材16の外形検査、
例えば、欠けや寸法精度等の検査を行うこともできる。
【0043】さらにまた、第1および第2撮像手段2
2、24は、LDチップ12の上面12aと銅マウント
材16の上面16aとを基準撮像面とすることにより、
前記LDチップ12および前記銅マウント材16の厚さ
のばらつきに影響されることがなく、焦点ぼけのない良
好な画像を確実に得ることが可能になる。
【0044】なお、本実施形態では、部品としてLDチ
ップ12を用い、装着対象物として銅マウント材16を
採用しているが、例えば、部品として半導体チップを用
いるとともに、装着対象物としてガラスエポキシ基板を
用いても、同様の効果が得られる。また、LDチップ1
2および銅マウント材16のエッジを抽出して位置決め
しているが、前記LDチップ12および前記銅マウント
材16にそれぞれ合わせマークを施し、この合わせマー
クを用いて位置決めを行うようにしてもよい。
【0045】また、本実施形態では、部品保持手段14
をX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に移動可能に構成
するとともに、装着対象物保持手段18をθ軸方向に回
転可能に構成しているが、これに限定されるものではな
く、例えば、前記装着対象物保持手段18がX軸方向、
Y軸方向およびθ軸方向に移動する一方、前記部品保持
手段14がZ軸方向にのみ移動可能なように構成しても
よい。
【0046】
【発明の効果】本発明に係る部品のボンディング方法お
よび装置では、部品と装着物とがボンディングされた
後、これらをアライメントする際に使用された撮像手段
を介してボンディング品を撮像し、そのボンディング精
度の良否検査がオンラインで行われる。これにより、専
用の検査装置が不要になり、安価かつ簡単な構成で、ボ
ンディング品質の検査作業が精度よくかつ効率的に遂行
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る部品のボンディング方
法を実施するボンディング装置の概略斜視説明図であ
る。
【図2】前記ボンディング装置の正面説明図である。
【図3】前記ボンディング装置を構成するフィードバッ
ク制御手段の概略構成説明図である。
【図4】本発明に係る部品のボンディング方法を説明す
るフローチャートの前段部分である。
【図5】前記フローチャートの後段部分である。
【図6】部品を第1の位置に配置した状態の動作説明図
である。
【図7】フィードバック制御補正の説明図である。
【図8】前記部品を第2の位置に配置した状態の動作説
明図である。
【図9】一般的なLDの斜視説明図である。
【図10】前記LDの共振長方向のずれを説明する斜視
図である。
【図11】前記LDの幅方向のずれを説明する斜視図で
ある。
【図12】前記LDの角度方向のずれを説明する斜視図
である。
【符号の説明】
10…ボンディング装置 12…LDチッ
プ 14…部品保持手段 16…銅マウン
ト材 18…装着対象物保持手段 20…移動手段 22、24…撮像手段 26…フィード
バック制御手段 30…部品供給台 32…θステー
ジ 34…Xステージ 36…Yステー
ジ 38…Zステージ 40…回転テー
ブル 42…加熱手段 46、54、6
4、98…モータ 50…X軸可動テーブル 58…Y軸可動
テーブル 68…Z軸可動テーブル 72…加圧手段 78、80、82…CCDカメラ 84…三焦点光
学系 90…コンピュータ 92…画像処理
回路 94…サーボモータ用コントローラ 96…サーボモ
ータドライバ 100…LD
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 味埜 敏 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 Fターム(参考) 5F047 AA03 CA08 FA02 FA08 FA15 FA16 FA46 FA52 FA73 FA74 FA83

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】部品を装着対象物上の所定の位置にボンデ
    ィングしたボンディング品を得るための部品のボンディ
    ング方法であって、 前記部品を保持する部品保持手段と前記装着対象物を保
    持する装着対象物保持手段とを、ボンディング位置に対
    応して相対的に移動させる第1の工程と、 前記ボンディング位置の上方から、撮像手段を介して前
    記部品と前記装着対象物とを撮像する第2の工程と、 撮像された前記部品および前記装着対象物の相対位置情
    報に基づいて、該部品および該装着対象物を相対的に位
    置補正する第3の工程と、 前記部品を前記装着対象物上にボンディングした後、前
    記撮像手段を介して前記部品と前記装着対象物とを撮像
    する第4の工程と、 撮像された前記部品および前記装着対象物の相対位置情
    報に基づいて、ボンディング後の該部品と該装着対象物
    との相対位置精度の良否検査を行う第5の工程と、 を有することを特徴とする部品のボンディング方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のボンディング方法におい
    て、前記撮像手段は第1および第2撮像手段を有してお
    り、前記第2および第4の工程では、前記第1および第
    2撮像手段で前記部品および前記装着対象物を個別かつ
    同時に撮像することを特徴とする部品のボンディング方
    法。
  3. 【請求項3】請求項2記載のボンディング方法におい
    て、前記第1撮像手段は、前記部品の上面を撮像基準面
    として撮像する一方、 前記第2撮像手段は、前記装着対象物の上面を撮像基準
    面として撮像することを特徴とする部品のボンディング
    方法。
  4. 【請求項4】部品を装着対象物上の所定の位置にボンデ
    ィングしたボンディング品を得るための部品のボンディ
    ング装置であって、 前記部品を保持する部品保持手段と、 前記装着対象物を保持する装着対象物保持手段と、 前記部品保持手段と前記装着対象物保持手段とを、ボン
    ディング位置に対応して相対的に移動させる移動手段
    と、 前記ボンディング位置の上方からボンディング前の前記
    部品と前記装着対象物とを撮像するとともに、ボンディ
    ング後の前記部品と前記装着対象物とを撮像する撮像手
    段と、 撮像されたボンディング前の前記部品および前記装着対
    象物の相対位置情報に基づいて、該部品および該装着対
    象物を相対的に位置補正するとともに、ボンディング後
    の前記部品および前記装着対象物の相対位置情報に基づ
    いて、該部品と該装着対象物との相対位置精度の良否検
    査を行う制御手段と、 を備えることを特徴とする部品のボンディング装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載のボンディング装置におい
    て、前記撮像手段は、前記部品の上面を撮像基準面とし
    て撮像する第1撮像手段と、 前記装着対象物の上面を撮像基準面として撮像する第2
    撮像手段と、 を備えることを特徴とする部品のボンディング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001091174A1 (fr) * 2000-05-26 2001-11-29 Nidec Tosok Corporation Dispositif de fixage de puce

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001091174A1 (fr) * 2000-05-26 2001-11-29 Nidec Tosok Corporation Dispositif de fixage de puce
US6581817B2 (en) 2000-05-26 2003-06-24 Nidec Tosok Corporation Die bonding device

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