JP4048896B2 - ボンディング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板にチップ部材を位置決めして組立てるボンディング装置に関し、詳しくは、基板とチップ部材との接触時の衝撃を抑制して位置ずれの発生を防止すると共に、チップ部材を保持する加圧ヘッドに対して発生する横ずれ成分の影響を排除して高精度な位置決め及び組立てをしようとするボンディング装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の板状またはシート状の基板に対してチップ部材を位置決めして組立てるボンディング装置は、図16及び図17に示すように、架台1に立設された支持部材2の側面に設けられたガイド部3に沿って、上下動可能に設けられ加圧ヘッド4を駆動するヘッド可動手段5と、該ヘッド可動手段5に固定され加圧ヘッド4に所定の荷重を付与する押圧手段6と、架台1上に上記加圧ヘッド4に対向して配設されたステージ7と、加圧ヘッド4とステージ7の間に挿入可能に設置されたマーク認識手段8とを備えて構成されていた。
【0003】
また、上記ステージ7はX軸駆動源12、Y軸駆動源13及び図示省略のθ回転駆動源により、X軸、Y軸方向に移動可能、及びθ方向に回転可能とされ、ヘッド可動手段5はZ軸駆動源14によってZ軸方向に移動できるようになっていた。また、マーク認識手段8は、図18に示すように、カメラユニット8aの中に2台のカメラ8b,8cを撮像レンズの光軸が一致した状態で水平位置に並べて配置し、上記カメラ8b,8c間に両面が平行な反射面とされた両面反射ミラー8dを45度傾けて配置して構成されていた。(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
このように構成された従来のボンディング装置により、板状またはシート状の基板9に対してチップ部材10を位置決めして組立てるには、先ず、ヘッド可動手段5及び加圧ヘッド4が最上部に上昇した状態において、ステージ7の載置部11に基板9を載置し、加圧ヘッド4の下面にチップ部材10が保持される。次に、マーク認識手段8が図17において矢印A方向に進んで基板9及びチップ部材10間に挿入される。これにより、上記マーク認識手段8で、下方に位置する基板9のアライメントマークと、チップ部材10のアライメントマークとが同一視野内に認識できる状態になる。
【0005】
次に、上述の状態でZ軸駆動源14を駆動してヘッド可動手段5を降下させ、チップ部材10のアライメントマークがマーク認識手段8によって明瞭に認識できる位置で停止させる。こうして、マーク認識手段8により基板9及びチップ部材10の双方のアライメントマークが認識されると、図16及び図17に示す制御手段15がX軸駆動源12、Y軸駆動源13及び図示省略の回転駆動源を駆動してステージ7を移動し、基板9及びチップ部材10の双方のアライメントマークが一致するようにさせる。
【0006】
このように、基板9及びチップ部材10の双方のアライメントマークが一致して該基板9及びチップ部材10の位置決めが完了すると、マーク認識手段8は図17において矢印Bに退避し、押圧手段6が動作して押圧軸6aを延ばして加圧ヘッド4を押し下げ、チップ部材10を基板9上に密着させて組立て接合していた。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−94232号公報 (第4頁、図2)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来のボンディング装置においては、ヘッド可動手段5と押圧手段6とが一体であったため、例えば図19に示すように基板9とチップ部材10とが矢印Cの所定の接触圧で密着されたとき、支持部材2には矢印Dの、また加圧ヘッド4を含むヘッド可動手段5には矢印Eのような応力が発生し、チップ部材10に矢印F方向の微小なずれを生じさせることがあった。このため、基板9とチップ部材10との高精度な組立てが困難であった。
【0009】
また、基板9とチップ部材10との位置決めは、該両者間に挿入したマーク認識手段8により行われるため、基板9とチップ部材10との間にはマーク認識手段8を挿入するのに十分な距離が必要となる。その結果、図20に示すように同図(a)において、基板9のアライメントマーク9aとチップ部材10のアライメントマーク10aとを正確に合わせた場合であっても、その位置決め後に、同図(b)において、基板9と密接するまでのチップ部材10を矢印G方向に下降させる移動距離が長くなるものであった。このため、チップ部材10を下降させる機構精度に基づく移動誤差が生じて、図12(b)に示すように、基板9とチップ部材10とのアライメントマーク9a,10a間にずれδが発生する場合があった。したがって、上記基板9とチップ部材10とを、高精度に位置決めできないことがあった。
【0010】
さらに、図18において、2台のカメラ8b,8cの光軸の傾きや、両面反射ミラー8dの厚みによる2画像の認識誤差Δ等も存在するものであった。したがって、上記基板とチップ部材とを、高精度に位置決めできないことがあった。これらの誤差を全て補正して、例えば1μm以下の高精度な位置決め組立てを行うためには精密な補正機構や複雑な機構制御が必要となり、装置が高価なものとなる虞があった。
【0011】
そこで、本発明は、このような問題点に対処し、基板とチップ部材との接触時の衝撃を抑制して位置ずれの発生を防止すると共に、チップ部材を保持する加圧ヘッドに対して発生する横ずれ成分の影響を排除して高精度な位置決め及び組立てをしようとするボンディング装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によるボンディング装置は、架台上に設置されたステージの載置部上面に載置された板状またはシート状の基板と、前記ステージの上方に上下動可能に配置された加圧ヘッドの下面に前記基板に相対して保持されたチップ部材との双方のアライメントマークを認識し、該アライメントマークを用いて前記基板と前記チップ部材とを位置決めして組立てるものであって、前記ステージの載置部下方に配設され前記基板と前記チップ部材の双方のアライメントマークを前記基板の下方から同一視野内に認識するマーク認識手段と、前記架台上に立設された支持部材の側面に設けられたガイド部に沿って上下動可能に保持され、前記加圧ヘッドを支持して成り、前記支持部材に設けた第1の駆動部により前記加圧ヘッドに上下動の粗動をさせる第1のアームと、前記支持部材に設けた第2の駆動部により前記加圧ヘッドに微動を行わせる第2のアームとを備え、前記加圧ヘッドを粗動下降して前記チップ部材のアライメントマークが前記マーク認識手段で認識されるようにし、前記加圧ヘッドを微動下降して前記チップ部材を前記基板に接触させるようにしたヘッド可動手段と、前記ガイド部に前記ヘッド可動手段と別個独立して設けられ、前記加圧ヘッドに下方に向かう所望の荷重を付与する押圧手段と、を備えたものである。
【0013】
このような構成により、加圧ヘッドの下面にチップ部材を保持し、架台上に立設された支持部材の側面に設けられたガイド部に沿って上下動可能に保持され、加圧ヘッドを支持して成り、支持部材に設けた第1の駆動部により加圧ヘッドに上下動の粗動をさせる第1のアームと、支持部材に設けた第2の駆動部により前記加圧ヘッドに微動を行わせる第2のアームとを備えたヘッド可動手段で加圧ヘッドを粗動下降してチップ部材のアライメントマークがマーク認識手段で認識されるようにし、加圧ヘッドを微動下降してチップ部材を基板に接触させ、マーク認識手段で架台上に設置されたステージの載置部下方から載置部上面に載置された基板と相対するチップ部材とのアライメントマークを同一視野内に認識して位置決めし、上記ガイド部にヘッド可動手段とは別個独立して設けられた押圧手段で加圧ヘッドを下方に向かう所望の荷重で押圧して基板とチップ部材とを組立てる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明によるボンディング装置の実施の形態を示す概略側面図である。このボンディング装置は、板状若しくはシート状の基板のアライメントマークと、チップ部材のアライメントマークとを高精度に位置決めして組立てるものであり、加圧ヘッド4と、ヘッド可動手段5と、押圧手段6と、ステージ7と、マーク認識手段8と、制御手段15とを備えて成る。
【0015】
加圧ヘッド4は、チップ部材10を下面の所定位置に保持し、該チップ部材10を相対する基板9に対して位置決めして密接させるものであり、後述のヘッド可動手段5によって上下動可能に保持されている。この加圧ヘッド4は、チップ部材10の平面的な位置ずれを調整するための位置補正機構16と、チップ部材10の平面的な姿勢を調整するための調芯機構17とを設けて構成されている。
【0016】
位置補正機構16は、図2に示すように回転駆動するスライダー16aと、Y軸駆動するスライダー16bと、X軸駆動するスライダー16cとをプレート16d,16e,16fを介して交互に積層構成したものである。なお、積層順は図2に示すものに限られず、入れ替えてもかまわない。
【0017】
上記位置補正機構16の下面には、調芯機構17が設けられている。この調芯機構17は、図3(a)に示すように、柱状の軸芯17aと、内部に空間部を備えた筐体17bとを有し、軸芯17aは、その下部に球状の球面軸17cを形成し、筐体17bの低面に形成された孔部17dを通してその頭部を筐体17bの内部に挿入させ、弦巻ばね17eによって上方に付勢されて上記球面軸17cを上記筐体17bの孔部17dに当接させた状態で筐体17bの内部に保持されている。また、軸芯17aの頭部は四角形の柱状に形成されており、互いに直交する面のそれぞれに対向する筐体17bの側面部には、直進軸を備えたマイクロメータ17f(17g)が設けられ、該マイクロメータ17f(17g)の直進軸の軸線上で上記軸芯17aを間に反対側には、マイクロメータ17f(17g)の前進に抗する方向の反力を発生させる他の弦巻ばね17h(17i)を備えている。また、軸芯17aの下面にはブロック19を介して加熱部18が設けられている。そして、加熱部18の下面には、チップ保持部20が設けられ、例えば図示省略の吸着手段でチップ部材10を保持できるようになっている。
【0018】
このように構成された調芯機構17は、図3(b)に示すように、直交するマイクロメータ17f,17gを前進・後退させることによって、軸芯17aを球面軸17cの中心を回転中心として回動させ、軸芯17aの下面でチップ保持部20に保持されたチップ部材10を矢印HまたはI方向に回動させ、チップ部材10の三次元的な姿勢を調整することができる。
【0019】
上記加圧ヘッド4の側面部には、ヘッド可動手段5が設けられている。このヘッド可動手段5は、加圧ヘッド4を上下動させるものであり、架台1上に立設された支持部材2の側面に設けられたガイド部3に沿って上下動可能に保持され、該支持部材2の中央部に設けた第1の駆動部により上記加圧ヘッド4に上下動の粗動をさせる第1のアーム22と、上記支持部材2の頂部に設けた第2の駆動部により上記加圧ヘッドに微動を行わせる第2のアーム24とを備え、上記加圧ヘッドを粗動下降して上記チップ部材10のアライメントマーク10a,10bが上記マーク認識手段8で認識されるようにし、上記加圧ヘッド4を微動下降して上記チップ部材10を上記基板9に接触させるようにしている。
【0020】
ここで、上記第1の駆動部は、上記第1のアーム22の端部を外周面21aに当接させて駆動する円板状の第1のカム21を有している。また、上記第2の駆動部は、水平方向に移動する斜面部23aを備え該斜面部23aに上記第2のアーム24の端部を当接させて駆動する第2のカム23を有している。なお、第1のカム21の形状は、図1に示すような真円形に限られず、楕円形等他の形状であってもよい。
【0021】
また、上記第1及び第2のアーム22,24は、第1及び第2のカム21,23との接触部にそれぞれベアリング25,26を備えている。そして、上記第1のカム21の回転中心部には、該第1のカム21を回転駆動するモーター27が、また第2のカム23には、該第2のカム23を水平方向に前進・後退させるモーター28が連結されている。
【0022】
さらに、ヘッド可動手段5は、基板9とチップ部材10との接触状態にて自重がゼロまたは極めてゼロに近い状態となるように保持する自重キャンセラーを備えており、該自重キャンセラーは、一端部を支持部材2に固定し、ヘッド可動手段5を吊下げて保持する弾性部材29であり、弦巻ばねである。さらにまた、ヘッド可動手段5は、支持部材2に設けられた、例えばリニアスケール等の位置測定器30により、その高さ位置を計測できるようになっている。これにより、基板9とチップ部材10との間隔を計測する。
【0023】
上記加圧ヘッド4の近傍には、押圧手段6が設けられている。この押圧手段6は、加圧ヘッド4に下方に向かう所望の荷重を付与するものであり、支持部材2のガイド部3に上記ヘッド可動手段5とは別個独立して上下動可能に保持され、一端(梁6b)が後述のステージ7の載置部11(図5参照)下方部まで延設され、その上面に球状の突起部31を備え、他端(梁6c)が加圧ヘッド4の上方部まで延設され、その端部に加圧ヘッド4を押圧軸32aにより下方に所望の荷重で押圧する押圧部32を備えており、略コ字状に形成されている。そして、上記突起部31と押圧部32とで基板9とチップ部材10とを接触状態に挟持して所望の接触圧を付与するようにしている。さらに、押圧手段6は、その上部に弦巻ばね33を備え、該弦巻ばね33の一端を支持部材2に固定して、上記突起部31をステージ7の載置部11下面に当接させた状態で上方に付勢されている。なお、上記突起部31は、図4(a)の正面図に示すように、押圧軸6aの軸線Pに対して左右対称の位置に一対設けられており、同図(b)の側面図に示すように、突起部31の載置部11に対する作用点が側面視で軸線Pと一致するように設けられている。
【0024】
上記加圧ヘッド4の下方には、ステージ7が設けられている。このステージ7は、基板9を所定位置に載置して保持するものであり、上部に図示省略の吸着手段で基板9を吸着して載置する載置部11を設け、架台1の上面に設置されている。載置部11は、図5に示すように、下方から支持架11a、断熱材11b、加熱部11cをこの順に積層した構成を有している。また、上記載置部11は、載置された基板9のアライメントマーク9a,9bに対応する部位に下面から上面に貫通する一対の覗き孔34a,34bを設けており、該覗き孔34a,34bを通して後述のマーク認識手段8により基板9及びチップ部材10のアライメントマーク9a,9b,10a,10bが視認できるようになっている。
【0025】
またステージ7は、載置部11の下方でマーク認識手段8との間の間隙部35を冷却する冷却手段としての送風機構36をその側壁部に設け、該間隙部35にエアーを送気または該部分のエアーを吸入できるようにしている。これにより、上記加熱部11cの輻射熱により熱せられた空気の対流でマーク認識手段8に取り込まれる基板9及びチップ部材10のアライメントマーク9a,9b,10a,10b像の揺らぎまたは歪みを防止し、マーク認識手段8におけるマーク認識誤差を抑制するものである。
【0026】
上記ステージ7の載置部11の下方で覗き孔34a,34bに対応する部位には、マーク認識手段8が設けられている。このマーク認識手段8は、ステージ7の載置部11下方に設置され、基板9の下方から該基板9のアライメントマーク9a,9bと、その背後に所定の距離隔てて位置するチップ部材10のアライメントマーク10a,10bとを同一視野内に認識できるように所定の被写体深度の撮像レンズを備えたカメラであり、左右一対の覗き孔34a,34bに対応して備えた左用カメラ8aと右用カメラ8bである。
【0027】
マーク認識手段8は、その下部にX,Y,Z軸方向の位置調整機構37を備え、基板9のアライメントマーク9a,9bがレンズ視野の中心部に位置付けられるように調整できるようになっている。なお、マーク認識手段8は、図5に示すように、一対の覗き孔34a,34bに対応させて2台設ける必要はなく、1台を切り換えて使用するようにしてもよい。また、チップ部材10の下面には、DFR(ドライフィルムレジスト)10cが設けられており、基板9とチップ部材10との密接状態にて加圧ヘッド4の加熱部18と載置部11の加熱部11cとを加熱して接合できるようにしている。
【0028】
そして、上記ボンディング装置の各駆動部及び調整機構には、図1に示すように、制御手段15が繋がっている。この制御手段15は、所定のプログラムに基づき各駆動部及び調整機構を適切に制御するものであり、図6に示すように、電源部15aと、中央制御部15bと、モータードライバー・位置制御部15cと、画像処理部15dと、その他の制御部15eとから構成されている。
【0029】
電源部15aは、交流電源を直流電源に変換して各制御部に所定の電気を供給するものであり、電源のON、OFFスイッチを備えている。また、中央制御部15bは、制御手段15が司る全ての機能を所定のプログラムに基づいて集中して制御するものであり、電子演算装置からなる。さらに、モータードライバー・位置制御部15cは、中央制御部15bの指示の下にヘッド可動手段5を上下動させるモーター27,28、加圧ヘッド4の位置補正機構16、マーク認識手段8の位置調整機構37及び押圧手段6の押圧部32に作用してこれらを適切に駆動する。さらにまた、画像処理部15dは、マーク認識手段8が接続されており、該マーク認識手段8で取り込まれた画像を処理し、基板9のアライメントマーク9a,9bのマーク認識手段8のレンズ視野中央部からの位置ずれ情報及び基板9のアライメントマーク9a,9bとチップ部材10のアライメントマーク10a,10bとの位置ずれ情報を中央制御部15bに伝達する作用をなす。そして、その他の制御部15eは、例えばマーク認識手段8で取り込まれた画像を表示する表示部、基板9のアライメントマーク9a,9bとチップ部材10のアライメントマーク10a,10bとの組立て時のずれ量を逐一蓄積する蓄積部、または各種センサー等である。
【0030】
次に、このように構成されたボンディング装置の動作について図7〜図15を参照して説明する。ここでは、基板9として、インクジェットプリンターのノズル部材を、またチップ部材10として、上記ノズル部材に設けられたインク吐出孔に相関する部位に発熱素子を形成したベアチップを例に説明する。ノズル部材は、金属プレートに所定の間隔でアライメントマーク9a,9bとしての一対の孔部が直径50μm程度の円形に形成されており、該孔部に対して所定の位置に所定のピッチで複数のインク吐出孔が設けられたものである。また、ベアチップは、直径20μm程度の円形のアライメントマーク10a,10bを基準にして上記インク吐出孔に相関する部位に発熱素子を形成したものである。
【0031】
先ず、図6に示す制御手段15の電源部15aのスイッチがONされると、ボンディング装置が初期状態となり、図7に示すように、加圧ヘッド4が最上部に上昇した状態になる。この場合、図8(a)に示すように、偏心回転する第1のカム21は、最長の回転半径の部位にヘッド可動手段5の第1のアーム22に設けられたベアリング25を当接させ、ヘッド可動部5を最上部に押し上げており、このとき、同図(b)に示すように、第2のカム23とヘッド可動手段5の第2のアーム24に設けられたベアリング26とは離れ、同図(c)に示すように、ステージ7の載置部11と加圧ヘッド4のチップ保持部20との間隔は最大になっている。なお、図7において、押圧手段6は、説明の便宜から図示省略している。
【0032】
次に、ノズル部材である基板9がステージ7の載置部11の所定位置に吸着手段により吸着して載置される。このとき、マーク認識手段8により基板9のアライメントマーク9a,9bの孔部の画像情報が読み込まれ、この位置情報が図6の制御部15の画像処理部15dから中央制御部15bに送られ、該中央制御部15bで位置補正量を演算して補正指令を発する。そして、この補正指令に基づいて動作するモータードライバー・位置制御部15cによりマーク認識手段8の位置調整機構37(図5参照)を駆動し、基板9のアライメントマーク9a,9bがマーク認識手段8のレンズ視野中心部に位置付けられる。続いて、発熱素子を備えたチップ部材10が、加圧ヘッド4の下面のチップ保持部20(図3参照)の所定位置に吸着保持される。
【0033】
こうして、基板9及びチップ部材10が所定位置に設置されると、モーター27が駆動して第1のカム21が回転する。そして、第1のカム21の回転に伴って、ベアリング25が第1のカム21の外周面21a上を移動する。このとき、第1のカム21は前述したよう偏心回転するものであるため、ベアリング25が第1のカム21に当接する位置は、上述の初期状態における第1のカム21の最長回転半径の部位から次第にその回転半径を減じるように変化して行く。これにより、ヘッド可動手段5は高さ位置を下げ、加圧ヘッド4に保持されたチップ部材10を基板9に接近させて行く。そして、マーク認識手段8の被写体深度内でチップ部材10のアライメントマーク10a,10bが明瞭に認識可能な位置に達したところでヘッド可動手段5は降下を停止する(図9参照)。
【0034】
図9に示すヘッド可動手段5の降下停止状態においては、図10(a)に示すように、第1のアーム22のベアリング25は、第1のカム21の最小回転半径の位置で第1のカム21から離れており、同図(b)に示すように、ベアリング25に替わって、第2のアーム24のベアリング26が第2のカム23の斜面部23aに当接してヘッド可動手段5を保持している。こうして、同図(c)に示すように基板9とチップ部材10とは70μm〜130μmの微小なアライメントギャップを保って対峙することになる。このとき、基板9とチップ部材10との距離は、位置測定器30によって計測される(図9参照)。
【0035】
上述したように、図9に示すヘッド可動手段5の降下停止状態においては、マーク認識手段8により、図5に示す載置部11に形成された覗き孔34a,34bを通して基板9のアライメントマーク9a,9bの孔部と、それを通して確認されるチップ部材10のアライメントマーク10a,10bの双方が認識可能となるため、この状態で、アライメントマーク9a,9b及びアライメントマーク10a,10bの位置決めが行われる。このとき、マーク認識手段8で認識されるアライメントマーク9aと10a、9bと10bの画像は、図11に示すように、例えば左カメラ8aによる映像38aとして、該左カメラ8aの視野内に上記基板9の一方のアライメントマーク9a内にチップ部材10の一方のアライメントマーク10aを導入した状態の画像が得られ、右カメラ8bによる映像38bとして、該右カメラ8bの視野内に上記基板9の他方のアライメントマーク9b内にチップ部材10の他方のアライメントマーク10bを導入した状態の画像が得られる。互いにマークの中心位置がずれた状態になっている。なお、アライメントマーク9a,9b,10a,10bの形状は、図11に示すような円形状に限られず、四角形または三角形状等であってもよい。また、図9では、図7と同様に押圧手段6を図示省略している。
【0036】
図11に示すように、アライメントマーク9aと10a及び9bと10bの画像の中心位置がずれている場合には、マーク認識手段8で取り込まれた画像に基づいて、図6の制御手段15の画像処理部15dからアライメントマーク9a,9b,10a,10bの画像情報が中央制御部15bに送られ、該中央制御部15bで上記ずれの補正量が演算されて補正指令が発せられる。この補正指令は、モータードライバー・位置制御部15cに伝えられ、図9に示す加圧ヘッド4の位置補正機構16を回転及びX,Y軸方向に駆動して、両アライメントマーク9aと10a及び9bと10bの画像の中心位置が一致するようにされる。なお、アライメントマーク9a,9b間の寸法とアライメントマーク10a,10b間の寸法とは、マークの加工誤差や基板9とチップ部材10の熱膨張の差等により、一致しない場合がある。このような場合のアライメントマーク9aと10a及び9bと10bの位置決めは、図11において基板9のアライメントマーク9a,9bを結ぶ中心線39上で二つのアライメントマーク10a,10bが左右対称の位置となるように、チップ部材10の位置を調整して行われる。
【0037】
例えば、図12(a)は、アライメントマークの形成誤差等により、基板9のアライメントマーク9a,9b間の寸法がチップ部材10のアライメントマーク10a,10bの寸法よりも大きくなっている場合を示している。この場合は、上記中心線39上における左カメラ38aで撮影された基板9のアライメントマーク9aとチップ部材10のアライメントマーク10aとの中心ずれ量cと、右カメラ38bで撮影された基板9のアライメントマーク9bとチップ部材10のアライメントマーク10bとの中心ずれ量dとが等しくなるように、チップ部材10をY方向移動及びθ回転させると共に、X方向移動させて、チップ部材10のアライメントマーク10a,10bが左右対称の位置となるように位置調整して両部品を位置決めする。
【0038】
一方、図12(b)は、アライメントマークの形成誤差等により、基板9のアライメントマーク9a,9b間の寸法がチップ部材10のアライメントマーク10a,10bの寸法よりも小さくなっている場合を示している。この場合は、上記中心線39上における左カメラ38aで撮影された基板9のアライメントマーク9aとチップ部材10のアライメントマーク10aとの中心ずれ量eと、右カメラ38bで撮影された基板9のアライメントマーク9bとチップ部材10のアライメントマーク10bとの中心ずれ量fとが等しくなるように、チップ部材10をY方向移動及びθ回転させると共に、X方向移動させて、チップ部材10のアライメントマーク10a,10bが左右対称の位置となるように位置調整して両部品を位置決めする。
【0039】
このようにして、基板9のアライメントマーク9a,9bとチップ部材10のアライメントマーク10a,10bとの位置決めが終了すると、図6の中央制御部15bの指令に基づいて、モータードライバー・位置制御部15cが動作し、図13に示すモーター28が駆動されて第2のカム23が同図中の右方向に移動する。これにより、ベアリング26が相対的に第2のカム23の斜面部23a上を左方向に移動する。ここで、斜面部23aは、図13において左方向を低くしてゆるやかに傾斜したものであるため、ベアリング26の上記相対的な移動に伴って、ヘッド可動部5の高さ位置は、ゆっくりと下降して行く。こうして、加圧ヘッド4の下面に保持されたチップ部材10が、相対して配置された基板9に対して前述の高精度な位置決め状態を維持して接触することになる。
【0040】
図13に示す基板9とチップ部品10の接触状態においては、図14(a)及び(b)に示すように、第1のカム21とベアリング25及び第2のカム23とベアリング26は共に離間し、同図(c)に示すように、基板9とチップ部品10とが加圧ヘッド4を含むヘッド可動手段5の自重で密接することになる。しかし、この場合、ヘッド可動手段5は、図13に示す弾性部材29によって支持部材2に吊下げて保持されており、基板9とチップ部品10の接触状態において自重がゼロまたは極めてゼロに近い状態とされているため、このときの基板9とチップ部材10との接触圧はゼロまたは極めてゼロに近い状態になる。
【0041】
次に、押圧手段6により、加圧ヘッド4が所望の荷重で下方に押圧され、基板9とチップ部材10とが密接される。ここで、押圧手段6で基板9とチップ部材10とを押圧する押圧原理を、図15を参照して説明する。基板9とチップ部材10との接触状態において、同図(a)は、荷重付与前の状態であり、押圧手段6は弦巻ばね33により上方に付勢されて(図1参照)、梁6bの端部に設けられた球状の突起部31を載置部11の下面に当接させている。次に、押圧部32が、図6に示す制御手段15の中央制御部15bの指令に基づいて動作するモータードライバー・位置制御部15cにより駆動され、図15(b)に示すように、押圧軸32aを延ばして加圧ヘッド4の上面を所望の圧力で押圧する。そして、上記突起部31と押圧軸32aとで基板9とチップ部材10とを接触状態に挟持して所望の接触圧を付与する。このとき、同図(c)に示すように、基板9とチップ部材10には所望の接触圧が付与されると共に、その圧力の反力が梁6b及び6cに作用し、該梁6b,6cに対して、これらを押し広げるような、同図中矢印J,Kで示す応力が発生する。したがって、上記突起部31及び押圧軸32aには同図中矢印L,Mのずれの力成分が発生することになる。しかし、この場合、このずれの力L,Mは、突起部31と載置部11の下面及び押圧軸32aと加圧ヘッド4の上面における滑りにより基板9及びチップ部材10には作用せず、該基板9とチップ部材10には垂直方向の荷重N,Oのみが作用することになる。したがって、押圧時に、基板9とチップ部材10の位置ずれが発生することがない。
【0042】
その後、基板9及びチップ部材10とは、押圧されたままで、載置部11及び調芯機構17の下面のそれぞれに備えた加熱手段11c,18により110℃程度に加熱され、チップ部材10の接合面に設けたDFR10cを介して接合される。
【0043】
このように本発明のボンディング装置によれば、基板9とその上方に配置されたチップ部材10との位置決めは、基板9の下面から該基板9に形成されたアライメントマーク9a,9bとその背面に視認されるチップ部材10に形成されたアライメントマーク10a,10bとを、マーク認識手段8によりその被写体深度内で同一視野内に認識して位置決めを行うようにしているので、高精度な位置決めができ、かつ位置決め後のチップ部材10の移動距離が短くなり、ヘッド可動手段5の機構精度に基づく移動誤差の影響を極力排除して高精度な位置決めが維持できる。
【0044】
さらに、ノズル部材である基板9とベアチップであるチップ部材10との密接状態において、加圧ヘッド4を含むヘッド可動手段5の自重がゼロまたは極めてゼロに近い状態にされ、基板9及びチップ部材10の押圧は、ヘッド可動手段5とは別個独立に設けた押圧手段6により行うようにしているので、押圧による力の横ずれ成分の影響を排除して、基板9及びチップ部材10に所望の荷重を付与することができる。したがって、基板9及びチップ部材10とを高精度に組立てることができる。
【0045】
なお、上記基板9及びチップ部材10はインクジェットプリンターに適用されるノズル部材及びベアチップに限られず、アライメントマークとしての孔部を形成したプリント基板であっても、または透明な基板であってもよく、チップ部材としては、他の半導体部品等であってもよい。
【0046】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されたので、請求項1に係る発明によれば、加圧ヘッドの下面にチップ部材を保持し、架台上に立設された支持部材の側面に設けられたガイド部に沿って上下動可能に保持され、加圧ヘッドを支持して成り、支持部材に設けた第1の駆動部により加圧ヘッドに上下動の粗動をさせる第1のアームと、支持部材に設けた第2の駆動部により前記加圧ヘッドに微動を行わせる第2のアームとを備えたヘッド可動手段で加圧ヘッドを粗動下降してチップ部材のアライメントマークがマーク認識手段で認識されるようにし、加圧ヘッドを微動下降してチップ部材を基板に接触させ、マーク認識手段で架台上に設置されたステージの載置部下方から載置部上面に載置された基板と相対するチップ部材とのアライメントマークを同一視野内に認識して位置決めし、上記ガイド部にヘッド可動手段とは別個独立して設けられた押圧手段で加圧ヘッドを下方に向かう所望の荷重で押圧して基板とチップ部材とを組立てることができる。したがって、基板のアライメントマークの背後にチップ部材のアライメントマークを同一視野内に認識して高精度に位置決めすることができる。また、位置決め後のチップ部材の移動距離を短くして、ヘッド可動手段の機構精度に基づく移動誤差の影響を極力排除して高精度な位置決めを維持することができる。さらに、押圧手段による押圧で加圧ヘッドに対して発生する横ずれ成分の影響を排除して基板とチップ部材とを高精度に組立てることができる。そして、基板とチップ部材との接触時の衝撃を抑制し、位置ずれの発生を防止することができる。
【0049】
また、請求項2に係る発明によれば、偏心回転する円板状のカムでその外周面に第1のアームの端部を当接させて駆動することができる。したがって、加圧ヘッドを粗動下降させることができる。
【0050】
そして、請求項3に係る発明によれば、水平方向に移動する斜面部を備えたカムで該斜面部に第2のアームの端部を当接させて駆動することができる。したがって、加圧ヘッドを微動下降させることができる。
【0051】
また、請求項4に係る発明によれば、基板とチップ部材との接触状態にて第1及び第2のアームが共に第1及び第2の駆動部から離間させることができる。したがって、加圧ヘッドに対し過度な荷重の付加を防止することができる。
【0052】
さらに、請求項5に係る発明によれば、自重キャンセラーで基板とチップ部材との接触状態にて自重がゼロまたは極めてゼロに近い状態となるようにすることができる。したがって、基板とチップ部材に対して、所望の接触圧を付与することができる。
【0053】
そして、請求項6に係る発明によれば、一端部を支持部材に固定した弾性部材でヘッド可動手段を吊下げて保持することができる。したがって、簡単な構成で自重キャンセラ−を構成することができる。
【0054】
また、請求項7に係る発明によれば、ステージの載置部下方部まで延設する一端の上面に備えられた突起部と、加圧ヘッドの上方部まで延設する他端部に備えられ上記加圧ヘッドを下方に所望の荷重で押圧する押圧部とで基板とチップ部材とを接触状態に挟持することができる。したがって、加圧ヘッドに横ずれの力成分が発生せず基板とチップ部材との高精度な組立てが可能となる。
【0055】
さらに、請求項8に係る発明によれば、載置部に下面から上面に貫通して設けられた覗き孔で載置部上面に載置された基板のアライメントマーク及びチップ部材のアライメントマークを同一視野内に認識することができる。したがって、上記両アライメントマークを上記覗き孔を通して直接撮影することによりマーク認識手段の画像認識精度が向上し、基板及びチップ部材を高精度に位置決めすることができる。
【0056】
そして、請求項9に係る発明によれば、上部に基板を加熱する加熱部を備えているので、基板側から加熱して基板とチップ部材の接合を行うことができる。
【0057】
また、請求項10及び11に係る発明によれば、冷却手段である送風機構でエアーを送気または吸引して載置部下部とマーク認識手段との間の間隙部を冷却することができる。したがって、基板とチップ部材のアライメントマークの画像の揺らぎまたは歪等によるマーク認識手段における認識誤差を抑制し、両アライメントマークの位置決めを高精度に行うことができる。
【0058】
さらに、請求項12に係る発明によれば、位置補正機構で下面に保持したチップ部材を、基板と平行する面内でX,Y方向及び回転方向に調整することができる。したがって、基板とチップ部材との高精度な位置決め調整をすることができる。
【0059】
そして、請求項13に係る発明によれば、下部に備えた加熱部でチップ部材を加熱して基板と接合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるボンディング装置の実施の形態を示す概略側面図である。
【図2】 位置補正機構を説明する概略斜視図である。
【図3】 調芯機構を示す説明図であり、(a)は断面図、(b)は動作説明図である。
【図4】 押圧手段における突起部の形成例を示す説明図である。
【図5】 ステージ及びマーク認識手段の構成を示す概略断面図である。
【図6】 制御手段の構成を示すブロック図である。
【図7】 上記ボンディング装置の初期状態を示す説明図である。
【図8】 図7の状態における第1及び第2のカムとベアリングまた基板とチップ部材の関係を示す説明図である。
【図9】 基板とチップ部材の位置決め時の上記ボンディング装置の動作状態を示す説明図である。
【図10】 図9の状態における第1及び第2のカムとベアリングまた基板とチップ部材の関係を示す説明図である。
【図11】 図9の状態でマーク認識手段のカメラにより同一視野内にとらえたアライメントマークの画像を示す説明図である。
【図12】 上記マーク認識手段のカメラによるアライメントマークの画像を用いてチップ部材を位置調整する状態を示す説明図である。
【図13】 基板及びチップ部材の接合時の上記ボンディング装置の動作状態を示す説明図である。
【図14】 図13の状態における第1及び第2のカムとベアリングまた基板とチップ部材の関係を示す説明図である。
【図15】 押圧手段で基板とチップ部材とを押圧する押圧原理を示す説明図である。
【図16】 従来のボンディング装置の構成を示す側面図である。
【図17】 図16の正面図である。
【図18】 従来のボンディング装置のマーク認識手段を示す説明図である。
【図19】 従来のボンディング装置において、押圧手段で基板とチップ部材とを押圧する押圧原理を示す説明図である。
【図20】 従来ボンディング装置における基板及びチップ部材のアライメントマークの位置決めずれの発生例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…架台
2…支持部材
3…ガイド部
4…加圧ヘッド
5…ヘッド可動手段
6…押圧手段
6b,6c…梁
7…ステージ
8…マーク認識手段
9…基板
9a,9b,10a,10b…アライメントマーク
10…チップ部材
11…載置部
11c,18…加熱部
16…位置補正機構
21…第1のカム(第1の駆動部)
21a…外周面
22…第1のアーム
23…第2のカム(第2の駆動部)
23a…斜面部
24…第2のアーム
29…弾性部材
31…突起部
32…押圧部
34…覗き孔
35…間隙部
36…送風機構(冷却手段)

Claims (13)

  1. 架台上に設置されたステージの載置部上面に載置された板状またはシート状の基板と、前記ステージの上方に上下動可能に配置された加圧ヘッドの下面に前記基板に相対して保持されたチップ部材との双方のアライメントマークを認識し、該アライメントマークを用いて前記基板と前記チップ部材とを位置決めして組立てるボンディング装置であって、
    前記ステージの載置部下方に配設され前記基板と前記チップ部材の双方のアライメントマークを前記基板の下方から同一視野内に認識するマーク認識手段と、
    前記架台上に立設された支持部材の側面に設けられたガイド部に沿って上下動可能に保持され、前記加圧ヘッドを支持して成り、前記支持部材に設けた第1の駆動部により前記加圧ヘッドに上下動の粗動をさせる第1のアームと、前記支持部材に設けた第2の駆動部により前記加圧ヘッドに微動を行わせる第2のアームとを備え、前記加圧ヘッドを粗動下降して前記チップ部材のアライメントマークが前記マーク認識手段で認識されるようにし、前記加圧ヘッドを微動下降して前記チップ部材を前記基板に接触させるようにしたヘッド可動手段と、
    前記ガイド部に前記ヘッド可動手段と別個独立して設けられ、前記加圧ヘッドに下方に向かう所望の荷重を付与する押圧手段と、
    を備えたことを特徴とするボンディング装置。
  2. 前記第1の駆動部は、前記第1のアームの端部を外周面に当接させて駆動する円板状のカムを有することを特徴とする請求項1記載のボンディング装置。
  3. 前記第2の駆動部は、水平方向に移動する斜面部を備え該斜面部に前記第2のアームの端部を当接させて駆動するカムを有することを特徴とする請求項1記載のボンディング装置。
  4. 前記ヘッド可動手段は、前記基板と前記チップ部材との接触状態にて前記第1及び第2のアームが共に前記第1及び第2の駆動部から離間するようにしたことを特徴とする請求項2または3記載のボンディング装置。
  5. 前記ヘッド可動手段は、前記基板と前記チップ部材との接触状態にて自重がゼロまたは極めてゼロに近い状態となるように保持する自重キャンセラーを備えていることを特徴とする請求項1記載のボンディング装置。
  6. 前記自重キャンセラーは、一端部を前記支持部材に固定し、前記ヘッド可動手段を吊下げて保持する弾性部材であることを特徴とする請求項5記載のボンディング装置。
  7. 前記押圧手段は、一端が前記ステージの載置部下方部まで延設しその上面に突起部を備え、他端が前記加圧ヘッドの上方部まで延設しその端部に前記加圧ヘッドを下方に所望の荷重で押圧する押圧部を備え、前記突起部と前記押圧部とで前記基板と前記チップ部材とを接触状態に挟持して所望の接触圧を付与するようにしたことを特徴とする請求項1記載のボンディング装置。
  8. 前記ステージは、上面に載置された前記基板のアライメントマークに対応する前記載置部の該部位に下面から上面に貫通する覗き孔を設けたことを特徴とする請求項1記載のボンディング装置。
  9. 前記載置部は、上部に前記基板を加熱する加熱部を備えて構成したことを特徴とする請求項8記載のボンディング装置。
  10. 前記ステージは、前記載置部下部と前記マーク認識手段との間の間隙部を冷却する冷却手段を備えたことを特徴とする請求項8記載のボンディング装置。
  11. 前記冷却手段は、エアーを送気または吸引する送風機構であることを特徴とする請求項10記載のボンディング装置。
  12. 前記加圧ヘッドは、前記基板と平行する面内でX,Y方向及び回転方向に調整できる位置補正機構を備えたことを特徴とする請求項1記載のボンディング装置。
  13. 前記位置補正機構は、その下部に前記チップ部材を加熱する加熱部を備えたことを特徴とする請求項12記載のボンディング装置。
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