JP2023097577A - トリガー式液体噴出器 - Google Patents

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【課題】閉塞栓による適切なシール性を維持すること。【解決手段】容器体Aに装着される噴出器本体2と、噴出孔4が形成されたノズル部材3とを備え、噴出器本体は、縦供給筒部10と、開口部21を有する接続筒部20と、トリガー部81を有するトリガー機構80と、トリガー部の後方への移動によって縦供給筒部内及び接続筒部内を通過した液体が供給孔41を通じて内部に供給される貯留シリンダ40と、貯留シリンダ内に移動可能に配設された貯留プランジャ50とを備え、接続筒部には、開口部を塞ぐように装着された閉塞栓100が設けられ、前記閉塞栓は、接続筒部の内側に嵌合され、開口部を閉塞する栓本体と、接続筒部を径方向の外側から囲むように、接続筒部の全周に亘って延びるように形成され、接続筒部の外側に全周に亘って嵌合された外筒とを備えるトリガー式液体噴出器1を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、トリガー式液体噴出器に関する。
トリガー部の操作によって容器体内から液体を吸い上げ、噴出孔を通じて液体を噴出するトリガー式液体噴出器が知られている。
この種のトリガー式液体噴出器として、例えば下記特許文献1に示されるように、液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、液体を噴出する噴出孔が形成されたノズル部材と、を備えたトリガー式液体噴出器が知られている。
噴出器本体は、容器体内の液体を吸上げる縦供給筒部と、縦供給筒部から前方に向けて延びた接続筒部と、前方付勢状態で後方に移動可能に配設され、後方への移動によって縦供給筒部内及び接続筒部内を通じて液体を噴出孔側に射出させるトリガー部と、トリガー部の後方への移動によって縦供給筒部内及び接続筒部内を通過した液体が内部に供給される貯留シリンダと、貯留シリンダ内に移動可能に配置され、貯留シリンダ内への液体の供給に伴って後方に向けて移動すると共に付勢部材によって前方に向けて付勢される貯留プランジャと、を主に備えている。
上述のトリガー式液体噴出器では、トリガー部を操作することで、貯留シリンダ内に液体を貯留しながら、液体を噴出孔から外部に噴出させることが可能とされている。さらに、トリガー部を操作しない場合であっても、貯留プランジャを利用して液体を噴出させることが可能とされている。従って、液体の連続噴射を行うことが可能とされている。
なお、接続筒部は、例えば成形性を考慮して開口部を有するように形成されている場合が多い。この場合、開口部に閉塞栓を嵌合するように装着することで、開口部を閉塞(シール)している。
特開2017-213497号公報
貯留シリンダを具備するトリガー式液体噴出器では、貯留プランジャを後方移動させながら貯留シリンダ内に液体を貯留する必要がある。そのため、付勢部材によって貯留プランジャを前方に移動させることで貯留プランジャ内の液体を押し出す構成とされている。
従って、貯留プランジャ内及び接続筒部内の圧力が高まり易い構成とされている。そのため、接続筒部の開口部を閉塞している閉塞栓に対して高い圧力が作用してしまい、開口部から外れるような応力が閉塞栓に作用し易い。これにより、閉塞栓が意図せずに位置ずれしてしまう可能性があった。その結果、例えばシール性の低下等を招き、液漏れ等の不都合を招いてしまうおそれがあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、閉塞栓による適切なシール性を維持することができるトリガー式液体噴出器を提供することである。
(1)本発明にトリガー式液体噴出器は、液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、前記噴出器本体に装着され、液体を噴出する噴出孔が形成されたノズル部材と、を備え、前記噴出器本体は、前記容器体内の液体を吸上げる縦供給筒部と、前記縦供給筒部から延設されると共に、前記噴出器本体の外部に開口する開口部を有する接続筒部と、前方付勢状態で後方に移動可能に配設されたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記縦供給筒部内から前記接続筒部内を通じて前記噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構と、前記接続筒部内に連通する供給孔が形成され、前記トリガー部の後方への移動によって、前記縦供給筒部内及び前記接続筒部内を通過した液体が、前記供給孔を通じて内部に供給される貯留シリンダと、前記貯留シリンダ内に前記貯留シリンダの中心軸線に沿う軸方向に移動可能に配設され、前記貯留シリンダ内への液体の供給に伴って前記軸方向のうちの一方側に向けて移動すると共に、他方側に向けて付勢される貯留プランジャと、を備え、前記接続筒部には、前記開口部を塞ぐように装着された閉塞栓が設けられ、前記閉塞栓は、前記接続筒部の内側に嵌合され、前記開口部を閉塞する栓本体と、前記接続筒部を径方向の外側から囲むように、前記接続筒部の全周に亘って延びるように形成され、前記接続筒部の外側に全周に亘って嵌合された外筒と、を備えることを特徴とする。
本発明に係るトリガー式液体噴出器によれば、トリガー部を操作して後方に移動させることで、液体を縦供給筒部内から接続筒部内を通じて噴出孔側に向けて流通させることができる。これにより、ノズル部材の噴出孔を通じて液体を外部に向けて噴出させることができる。しかも、接続筒部内から供給孔を通じて貯留シリンダ内に液体を供給して、貯留シリンダ内を加圧することができる。従って、貯留プランジャを軸方向の他方側に向けた付勢力に抗して軸方向の一方側に向けて押圧することができ、液体を噴出しながら貯留プランジャを軸方向の一方側に向けて移動させることができる。そのため、トリガー部を引く操作を行う毎に、貯留プランジャを軸方向の一方側に移動させて、貯留シリンダ内に液体を溜めながら(充填しながら)、液体を噴出することができる。
なお、貯留シリンダ内への液体の充填後、トリガー部の操作を停止すると、縦供給筒部内及び接続筒部内を通じた貯留シリンダ内への液体の供給が停止するが、貯留プランジャが軸方向の他方側に向けて復元移動しはじめる。これにより、貯留シリンダ内に充填した液体を、貯留シリンダ内から噴出孔側に向けて押し出すことができ、噴出孔から噴出させることができる。従って、液体の連続噴出を行うことが可能となる。
ところで、縦供給筒部内と貯留シリンダ内とに連通する接続筒部の開口部は、閉塞栓によって閉塞(シール)されている。特に閉塞栓は、接続筒部の内側に嵌合された栓本体と、接続筒部の外側に全周に亘って嵌合された外筒とを利用して、接続筒部を径方向に挟み込むように装着されている。従って、接続筒部の内圧が高く、それによって栓本体が開口部内から抜け落ちるような応力を受けたとしても、栓本体と外筒とによる挟み込みによって、閉塞栓全体が接続筒部に対して相対的に移動することを抑制することができる。
これにより、閉塞栓が意図せずに位置ずれ等することを抑制することができ、開口部の適切なシール性を維持して、液漏れ等の発生を防止することができる。
それに加えて、接続筒部の内圧が高い場合、内圧によって接続筒部が径方向の外側に広がるような変形をし易い。このとき、仮に閉塞栓が外筒を具備せず、栓本体だけを具備する場合には、栓本体と接続筒部との間に隙間が形成され、液漏れ等を招く可能性がある。
しかしながら、閉塞栓の外筒が接続筒部を外側から囲むように接続筒部の全周に亘って延びるように形成され、且つ接続筒部の外側に全周に亘って嵌合されているので、外筒を利用して、接続筒部が径方向の外側に広がるような変形を抑制することができる。そのため、栓本体と接続筒部との間に隙間が形成され難く、高いシール性を実現することができる。これらのことから、連続噴射に適したトリガー式液体噴出器とすることができる。
(2)前記閉塞栓は、前記外筒に一体に形成され、前記噴出器本体に係止される係止片を備え、前記係止片は、前記接続筒部に沿って前記外筒よりも前記縦供給筒部に向けて延びる延伸部と、前記延伸部から前記接続筒部の径方向に向けて突出するように形成され、前記噴出器本体に形成された被係止部に対して係止する係止部と、を備えても良い。
この場合には、栓本体と外筒とを利用して、接続筒部を径方向に挟み込むように閉塞栓を装着することに加えて、係止片を噴出器本体に対して係止させることができる。具体的には、延伸部に形成された係止部を、噴出器本体に形成された被係止部に係止させることで、閉塞栓の抜け等を防止することができ、閉塞栓が開口部内から抜け落ちるように移動することを効果的に抑制することができる。従って、接続筒部の内圧が高くなった場合であったとしても、開口部のシール性をより適切に維持することができる。
特に、延伸部に係止部が形成されているので、例えば延伸部を径方向に適宜撓ませながら係止部を被係止部に係止させることが可能である。従って、開口部への閉塞栓の装着作業を容易に行うことが可能となる。
(3)前記栓本体は、前記開口部を閉塞する閉塞壁と、前記閉塞壁の外周縁部に連設され、前記接続筒部の内側に嵌合された内筒と、前記内筒から前記接続筒部の径方向の外側に向けて突出すると共に、前記接続筒部の開口縁に対して接触するフランジ部と、を備えても良い。
この場合には、閉塞壁及び内筒を有する有底筒状に栓本体を形成することができるので、栓本体を軽量に形成することができるうえ、例えば栓本体を形成するのに必要な合成樹脂量を低減できるので、低コスト化を図り易い。さらに、接続筒部の開口縁に対してフランジ部が接触するように栓本体を接続筒部の内側に装着できるので、栓本体の装着位置を位置決めし易く、装着作業を行い易い。
本発明によれば、閉塞栓による適切なシール性を維持することができるトリガー式液体噴出器とすることができる。
本発明に係るトリガー式液体噴出器の実施形態を示す縦断面図である。 図1に示すトリガー式液体噴出器を前方から見た正面図である。 図1に示す閉塞栓の周辺を拡大した拡大断面図である。 図2に示す閉塞栓を、トリガー式液体噴出器の左右方向に沿って切断した横断面図である。 図4に示す閉塞栓を前方から見た正面図である。
以下、本発明に係るトリガー式液体噴出器の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態では、トリガー式液体噴出器が容器体に取り付けられた噴出容器を例にして説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態のトリガー式液体噴出器1は、液体を収容する容器体Aに装着される噴出器本体2と、液体を噴出する噴出孔4が形成され、噴出器本体2に装着されたノズル部材3と、噴出器本体2及びノズル部材3を覆うカバー体5と、を備えている。
なお、トリガー式液体噴出器1の各構成部品は、特に記載がなければ、合成樹脂を用いた成形品とされている。
(噴出器本体)
噴出器本体2は、縦供給筒部(本発明に係る縦供給筒部)10と、接続筒部20と、装着キャップ30と、貯留シリンダ40と、貯留プランジャ50と、付勢部材60と、射出筒部70と、トリガー機構80と、ボール弁90と、貯留弁91と、を主に備えている。
本実施形態では、縦供給筒部10の中心軸線を軸線O1とし、この軸線O1に沿って容器体A側を下側、その反対側を上側といい、軸線O1に沿う方向を上下方向という。また、上下方向から見た平面視において、軸線O1に交差する一方向を前後方向といい、上下方向及び前後方向の双方向に直交する方向を左右方向という。
さらに本実施形態では、貯留シリンダ40の中心軸線を軸線O2とする。本実施形態において軸線O2は、前後方向に延びている。従って、本実施形態において前後方向は、貯留シリンダ40の中心軸線に沿う軸方向に相当する。
なお、本実施形態において後方は、貯留シリンダ40の中心軸線に沿う軸方向のうちの一方側に相当し、前方は貯留シリンダ40の中心軸線に沿う軸方向のうちの他方側に相当する。ただし、軸線O2に沿う軸方向は、前後方向と一致していなくても良い。
縦供給筒部10は、上下方向に延在し、容器体A内の液体を吸い上げる機能を有する。縦供給筒部10は、装着キャップ30によって、容器体Aに装着されている。縦供給筒部10は、有頂筒状の外筒12と、外筒12内に嵌合された内筒13と、を備えている。なお、縦供給筒部10の軸線O1は、容器体Aの容器軸より後方に位置している。
外筒12は、大径部12aと、大径部12aの上方に配置され、且つ大径部12aよりも縮径した小径部12bと、大径部12aの上端部と小径部12bの下端部とを連結した環状連結部12cと、を備えている。小径部12bは、有頂円筒状に形成され、軸線O1と同軸に配設されている。小径部12bの頂壁部12dは、貯留シリンダ40と一体に形成されている。
内筒13は、大径部13aと、大径部13aの上方に配置され、且つ大径部13aよりも縮径した小径部13bと、大径部13aの上端部と小径部13bの下側部分とを連結した環状連結部13cと、を備えている。
大径部13aは、外筒12の大径部12a内に配設されている。大径部13aのうち、外筒12の大径部12aから下方に突出した部分には、径方向の外側に向けて突出した環状の鍔部13dが形成されている。鍔部13dは、パッキン14を介して容器体Aの口部A1における上端開口縁上に配置されている。鍔部13dは、容器体Aの口部A1に例えば螺着によって装着される装着キャップ30によって、口部A1の上端開口縁との間に上下方向に挟まれている。これにより、噴出器本体2の全体は、装着キャップ30を介して容器体Aの口部A1に装着されている。
小径部13bは、円筒状に形成され、軸線O1と同軸に配設されている。小径部13bは、上下方向の両方に開口していると共に、外筒12の小径部12b内に配設されている。小径部13bの上端開口縁は、外筒12の頂壁部12dよりも僅かに下方に離れている。小径部13bの下側部分の内側には、上下方向に延びるパイプ15の上端部が嵌合されている。なお、パイプ15の下端開口部は、容器体Aの図示しない底部に位置している。
なお、装着キャップ30は、容器体Aの口部A1及び鍔部13dを外側から囲む下キャップ30aと、下キャップ30aよりも上方に配置され、下キャップ30aよりも縮径した上キャップ30bと、を備えている。これにより、装着キャップ30は、外径が2段に変化し多段筒状に形成されている。
特に、上キャップ30bは、二重に配置された内筒13の大径部13a及び外筒12の大径部12aを外側から囲むように配置されている。これにより、上キャップ30bは、大径部13a及び大径部12aを囲んで保護しており、例えば大径部13a及び大径部12aに対して外力が直接的に作用することを防止している。
なお、上キャップ30bは、上キャップ30bの上端開口縁が、外筒12における環状連結部12cに対して下方から近接或いは当接するように配置されている。
縦供給筒部10の上端部には、前方に向けて延びる接続筒部20が設けられている。
接続筒部20は、噴出器本体2の前方に開口した開口部21を有する筒状に形成され、縦供給筒部10内に連通している。接続筒部20の開口部21には、閉塞栓100が装着され、開口部21を閉塞(シール)している。なお、閉塞栓100については、後に詳細に説明する。
接続筒部20の下方、且つ、装着キャップ30の上方には、シリンダ用筒部110が設けられている。シリンダ用筒部110は、縦供給筒部10から前方に向けて突出すると共に、前方に向けて開口している。なお、シリンダ用筒部110の一部は、縦供給筒部10における外筒12と一体に形成されている。
シリンダ用筒部110内には、主シリンダ82が嵌合されている。主シリンダ82は、前方に開口すると共に後方が閉塞された有底筒状に形成されている。主シリンダ82内は、縦供給筒部10内に連通している。
貯留シリンダ40は、縦供給筒部10及び接続筒部20の上方に配置されている。貯留シリンダ40は、前後方向に延びていると共に、縦供給筒部10を前後方向に跨ぐように配置されている。図示の例では、貯留シリンダ40は、接続筒部20及びシリンダ用筒部110に対して略平行に配置されている。さらに貯留シリンダ40の下端部は、縦供給筒部10の上端部及び接続筒部20の上端部と一体に形成されている。
貯留シリンダ40の内部(後述する貯留空間40a)には、トリガー部81の後方への揺動によって、縦供給筒部10内及び接続筒部20内を通過した液体が供給される。
具体的には、貯留シリンダ40における前端部の下側部分には、接続筒部20内に連通する供給孔41が形成されている。
供給孔41は、後述する閉塞栓100における栓本体101より後方に位置する部分に開口している。さらに供給孔41は、貯留シリンダ40における前端部の下側部分に、軸線O2に交差する向きに開口している。
これにより、貯留シリンダ40内に、縦供給筒部10内及び接続筒部20内を通過した液体を、供給孔41を通じて供給することが可能とされている。
貯留プランジャ50は、貯留シリンダ40内に軸線O2に沿う前後方向に移動可能に配置されている。これにより、貯留プランジャ50は、貯留シリンダ40内を前後方向に密に摺動する。
貯留プランジャ50は、貯留シリンダ40内への液体の供給に伴って後方に向けて移動する。貯留プランジャ50は、接続筒部20内を通じた縦供給筒部10内と噴出孔4との連通を遮断し、且つ後方に移動したときに、接続筒部20内を通じた縦供給筒部10内と噴出孔4との連通を許容する。
つまり、貯留プランジャ50は、最前方位置において、接続筒部20内を通じた縦供給筒部10内と噴出孔4(射出筒部70内)との連通を遮断し、最前方位置から後方に移動したときに、接続筒部20内を通じた縦供給筒部10内と噴出孔4(射出筒部70内)との連通を許容する。なお、貯留シリンダ40において、貯留プランジャ50よりも前方に位置する空間は、貯留空間40aとして機能する。
貯留空間40aは、縦供給筒部10内及び接続筒部20内を通過すると共に、供給孔41を通過した液体が貯留される。貯留空間40aは、液体の供給によって貯留プランジャ50が後方に向けて移動することで拡張する。なお、貯留空間40aは、射出筒部70内にも連通可能とされている。
付勢部材60は、貯留プランジャ50を前方に向けて付勢している。付勢部材60は、貯留シリンダ40内において貯留プランジャ50よりも後方に配置されている。付勢部材60は、トリガー部81を操作する前の初期状態において、貯留プランジャ50を前方に向けて付勢している。これにより、貯留プランジャ50は、最前方位置に位置している。
なお、付勢部材60は、軸線O2と同軸に配設された金属製のコイルばねとされている。ただし、例えば付勢部材60として樹脂製のばねを用いても良いし、その他の弾性を有する部材を用いても構わない。
上述のように構成された貯留シリンダ40及び貯留プランジャ50において、貯留プランジャ50が後方に移動するまでの間、貯留空間40a内で液体を加圧することが可能となる。その後、貯留空間40aの液圧が所定値に達すると、貯留プランジャ50が付勢部材60に抗して後方に移動する。これにより、貯留空間40aの液体を、噴出孔4側に供給することが可能とされている。
射出筒部70は、貯留シリンダ40から前方に向けて延びている。射出筒部70は、貯留シリンダ40内(貯留空間40a)及び接続筒部20内を通じて縦供給筒部10の内部に連通している。これにより、射出筒部70は、縦供給筒部10内、接続筒部20内及び貯留シリンダ40内(貯留空間40a)を通過した液体を噴出孔4に導くことが可能とされている。
トリガー機構80は、トリガー部81と、主シリンダ82と、主ピストン83と、コイルばね84と、受け部材85と、を備えている。トリガー機構80は、トリガー部81の後方への揺動によって、液体を縦供給筒部10内から接続筒部20内を通じて噴出孔4側に向けて流通させることが可能とされている。
トリガー部81は、縦供給筒部10の前方に前方付勢状態で後方に移動可能に配置されている。トリガー部81は、上下方向に延びるように形成されていると共に、射出筒部70の下方に配置されている。トリガー部81は、上端部が後述する中継部材120に前後方向に揺動可能に軸支され、下端部が主シリンダ82の前方に配置される。
主ピストン83は、主シリンダ82の内部に前後方向に移動可能に配置されている。主ピストン83は、トリガー部81の揺動に連動して前後方向に移動可能とされている。これにより、主シリンダ82の内部は、主ピストン83の前後方向の移動に伴って加圧及び減圧される。なお、主ピストン83は、後方に開口すると共に前方が閉塞された有頂筒状に形成されている。
受け部材85は、主シリンダ82の内側に前方から嵌合された受け筒85aと、受け筒85aの前端部から主シリンダ82の径方向の外側に向かって突出した環状のフランジ部85bと、フランジ部85bから後方に向かって延びると共に、接続筒部20と主シリンダ82との間に前方から挿し込まれた連結片85cと、を備えている。
受け筒85aは、主ピストン83よりも前方に位置している。従って、主ピストン83は、主シリンダ82内のうち、受け筒85aよりも後方の領域内で前後方向に移動可能とされている。連結片85cは、接続筒部20と主シリンダ82との間に嵌合されている。これにより、受け部材85の全体は、主シリンダ82に対して一体的に組み合わされている。
なお、フランジ部85bには、トリガー部81を間に挟んで左右方向に向かい合うように一対のガイド板86が形成されている。ガイド板86は、フランジ部85bから前方に向けて突出するように形成されている。ガイド板86は、トリガー部81が最前方揺動位置に位置しているときに、トリガー部81の左右両側に位置するように形成されている。
これにより、一対のガイド板86でガイドしながら、トリガー部81を後方に向けて移動させることが可能とされている。従って、左右方向へのがたつき等を抑制しながら、後方に向けてトリガー部81をスムーズに移動させることが可能となる。
コイルばね84は、例えば金属製とされている。コイルばね84は、主ピストン83を外側から囲むように配置されていると共に、受け部材85における受け筒85aよりも前方に配置されている。コイルばね84は、後端部が受け筒85aに接触し、且つ前端部がトリガー部81に接触するように、圧縮された状態で配置されている。
これにより、コイルばね84は、トリガー部81及び主ピストン83を前方に向けて付勢している。
特にコイルばね84は、主ピストン83を外側から囲むように配置されているので、主シリンダ82の外側に配置されている。従って、主シリンダ82内の液体とコイルばね84とが接触することを防止することができる。そのため、液体の種類等に左右されることなく、コイルばね84の材質等を幅広く選択することができると共に、コイルばね84のばね特性を長期に亘って維持し易い。従って、コイルばね84の材質は金属製に限定されるものではなく、例えば樹脂ばね等を採用してもよい。
なお、コイルばね84は、一対のガイド板86の内側に配置されているため、ガイド板86によって目隠しされている。そのため、外部からコイルばね84を直接的に視認されてしまうことを抑制することができ、デザイン性等を向上することができる。
上述のように主ピストン83は、トリガー部81と共にコイルばね84の付勢力によって前方に付勢されている。主ピストン83は、トリガー部81の後方への揺動に伴って後方に移動して主シリンダ82内に押し込まれる。なお、主ピストン83は、トリガー部81が最前方揺動位置にあるときに、これに対応して最前方位置に位置している。
ボール弁90及び貯留弁91は、縦供給筒部10内に設けられている。
ボール弁90は、主シリンダ82内の加圧時に、縦供給筒部10内を通じた容器体A内と主シリンダ82内との連通を遮断すると共に、主シリンダ82内の減圧時に上方に向けて変位することで、縦供給筒部10内を通じた容器体A内と主シリンダ82内との連通を許容する逆止弁とされている。
ボール弁90の上方には、貯留弁91が配置されている。貯留弁91は、縦供給筒部10内から接続筒部20内を通じた貯留シリンダ40内への液体の供給を許容すると共に、貯留シリンダ40内から接続筒部20内を通じた縦供給筒部10内への液体の流出を規制する逆止弁とされている。
カバー体5は、縦供給筒部10のうちの下端部を除く全体、射出筒部70の全体、及び貯留シリンダ40の全体を、少なくとも左右方向の両側及び上方から覆うように形成されている。
(中継部材)
さらに、上述のように構成された射出筒部70には、射出筒部70とノズル部材3との間を接続する中継部材120が装着されている。
中継部材120は、射出筒部70に対して前方から装着されている。中継部材120は、射出筒部70の射出開口部71よりも前方側に位置すると共に、射出開口部71に対して対向配置された対向壁部121と、対向壁部121から後方に向けて延びると共に射出筒部70に外嵌された第1中継筒部122と、対向壁部121から前方に向けて延びる第2中継筒部123と、第2中継筒部123の内側に位置し、且つ対向壁部121から前方に向けて延びるガイド軸124と、を備えている。
対向壁部121のうち、ガイド軸124の上方に位置し、且つ第2中継筒部123の内側に位置する部分には、射出筒部70の射出開口部71に連通する連通孔125が形成されている。これにより、第2中継筒部123の内部は、連通孔125を通じて射出筒部70の内部に連通している。
ガイド軸124の外周面には、前後方向に延びる第1切換溝126が形成されている。第1切換溝126は、ガイド軸124の軸線回りに間隔をあけて複数形成されている。
(ノズル部材)
ノズル部材3は、第2中継筒部123に装着されている。これにより、ノズル部材3は、中継部材120を介して噴出器本体2に装着されている。
ノズル部材3は、中継部材120の対向壁部121よりも前方に配設され、噴出孔4が形成されたノズル壁部130と、ノズル壁部130から後方に向けて延びると共に、第2中継筒部123に対して前方から外嵌された外嵌筒部131と、を備えている。なお、第2中継筒部123内は、連通孔125を通じて射出筒部70内に連通可能とされている。
なお、外嵌筒部131は、第2中継筒部123に対して前方に抜け止めがされた状態で回転可能に装着されている。これにより、ノズル部材3は、ガイド軸124の軸線回りに回転可能に中継部材120に組み合わされている。
さらにノズル壁部130のうち外嵌筒部131の内側に位置する部分には、ガイド軸124に対して回転可能に外嵌する内筒部132が後方に向けて突設されている。内筒部132の内周面には、前後方向に沿って延びる第2切換溝133が形成されている。
ガイド軸124に形成された第1切換溝126と、内筒部132に形成された第2切換溝133とは、ガイド軸124の軸線を中心としたノズル部材3の所定の回転位置で連通し、それ以外の回転位置で非連通状態となる。
第1切換溝126と第2切換溝133とが連通することで、噴出孔4と第2中継筒部123内とが、第1切換溝126及び第2切換溝133を通じて連通する。従って、ノズル部材3は、ガイド軸124の軸線回りの回転に伴って、噴出孔4からの液体の噴出を許容する噴出許容状態と、噴出が規制される噴出規制状態との切り換えを行うことが可能とされている。
(ストッパ部材)
上述のように構成されたノズル部材3には、トリガー部81の後方への揺動を規制するストッパ141を具備するストッパ部材140が装着されている。
ストッパ部材140は、ノズル部材3の外嵌筒部131に装着されたストッパ筒142と、ストッパ筒142から下方に延びるように形成されたレバー状のストッパ141と、を備えている。
ストッパ141は、トリガー部81の前方から左右方向に回り込むように形成され、その一部が受け部材85とトリガー部81との間の隙間に左右方向から入り込むことが可能とされている。これにより、ストッパ141は、トリガー部81の後方への揺動を規制している。
なお、ノズル部材3と共にストッパ部材140を回転させることで、受け部材85とトリガー部81との間の隙間から、ストッパ141を離脱させることが可能とされている。これにより、トリガー部81の後方への揺動規制が解除される。
さらに、ノズル部材3及びストッパ部材140の回転によって、ストッパ141を離脱させた際、第1切換溝126と第2切換溝133とが連通し、噴出孔4からの液体の噴出を許容する噴出許容状態に切り換わる。
(閉塞栓)
以上のように構成されたトリガー式液体噴出器1において、先に述べたように接続筒部20の開口部21には閉塞栓100が装着されている。
接続筒部20と閉塞栓100との関係について詳細に説明する。
図1、図3~図5に示すように、接続筒部20は、貯留シリンダ40の前端部側に位置する下端部に対して一体に形成されている。図示の例では、接続筒部20は、貯留シリンダ40を構成する前壁部42に対して一体に形成されると共に、前壁部42よりも前方に突出するように形成されている。接続筒部20のうち前壁部42よりも前方に突出した部分の内側が、開口部21とされている。
なお、本実施形態では、前後方向に沿って延びる開口部21の中心軸線を軸線O3とする。さらに軸線O3方向から見た平面視において、軸線O3に交差する方向を径方向といい、軸線O3回りに周回する方向を周方向という。
図3~図5に示すように、閉塞栓100は、接続筒部20の内側に嵌合され、開口部21を閉塞する栓本体101と、接続筒部20を径方向の外側から囲むように栓本体101に一体に形成され、接続筒部20の外側に嵌合された抑え筒(本発明に係る外筒)102とを備え、軸線O3と同軸に配置されている。
なお、本実施形態では、栓本体101と抑え筒102とが一体に形成されている閉塞栓100を例に挙げて説明する。ただし、栓本体101と抑え筒102とが一体に形成されている場合に限定されるものではなく、栓本体101と抑え筒102とが別体に形成されていても構わない。
栓本体101は、開口部21を閉塞する閉塞壁103と、接続筒部20の内側に密に嵌合すると共に、閉塞壁103の外周縁部に連設された内筒104と、を備えている。これにより、栓本体101は、前方に向けて開口し、且つ後方が閉塞された有底筒状に形成されている。栓本体101は、接続筒部20の開口部21の内側に前方から入り込んで、開口部21を閉塞している。
さらに栓本体101は、内筒104の前端部から径方向の外側に向けて突出すると共に、接続筒部20の前端開口縁に対して前方から接触するフランジ部105を有している。図示の例では、フランジ部105は、内筒104の前端部の全周に亘って延びる環状に形成されている。
抑え筒102は、接続筒部20のうち前壁部42よりも前方に位置する部分を、径方向の外側から囲むように、接続筒部20の全周に亘って連続して延びるように形成されている。そして、抑え筒102は、接続筒部20のうち前壁部42よりも前方に位置する部分の外側に全周に亘って密に嵌合している。これにより、閉塞栓100は、栓本体101の内筒104と抑え筒102との間で接続筒部20を径方向に挟み込むように装着されている。
なお、抑え筒102は、栓本体101と一体に形成されていることに加え、接続筒部20を径方向の外側から囲むように、接続筒部20の全周に亘って連続して延びるように形成されているため、抑え筒102の前端部とフランジ部105の外周縁部とは、全周に亘って連設されている。
さらに本実施形態の閉塞栓100は、抑え筒102に一体に形成され、前壁部42に係止される係止片106を備えている。
係止片106は、周方向に間隔をあけて複数形成されている。図示の例では、係止片106は、軸線O3を挟んで左右方向に向かい合うように一対形成されている。一対の係止片106は、抑え筒102の前端部から軸線O3に沿って(接続筒部20に沿って)後方に向けて延びる延伸部107と、延伸部107の後端部から径方向の外側に向けて突出すると共に、前壁部42に形成された係止孔(本発明に係る被係止部)43に対して係止する係止突起(本発明に係る係止部)108とを備えている。
延伸部107のうち抑え筒102の前端部から後端部に亘って形成された部分は、前方延伸部107aとして機能する。延伸部107のうち抑え筒102の後端部よりも後方に延びる部分は、後方延伸部107bとして機能する。
延伸部107の全体としては、周方向に一定の周幅を有するように形成されている。前方延伸部107aは、抑え筒102の外周面に重なるように形成されている。後方延伸部107bは、前壁部42に形成された係止孔43内に前方から挿し込まれている。これにより、後方延伸部107bの後端部は、係止孔43よりも後方に位置している。
なお、係止孔43は、前壁部42を前後方向に貫通するように形成されていると共に、後方延伸部107bの形状に対応して周方向に延びる平面視円弧状に形成されている。
係止突起108は、後方延伸部107bの後端部から径方向の外側に向けて突出しており、係止孔43の開口周縁に対して後方から係止している。これにより、閉塞栓100の全体は、係止突起108による係止によって前方に向けた抜け止めがされている。
特に本実施形態の係止突起108は、径方向の外側を向いた外面が、後方に向かうにしたがって、径方向の外側への突出量が小さくなる傾斜面108aとされている。これにより、係止突起108を含む後方延伸部107bは、係止孔43内に前方側から挿し込み易い形状であると共に、係止孔43内から前方に向けて抜け難い形状とされている。
それに加えて、係止突起108のうち、軸線O3の前方を向いた前端面(係止面)108bが、係止孔43の開口周縁に対向するような平坦面に形成されている。これにより、係止突起108を含む後方延伸部107bは、係止孔43内から前方に向けてさらに抜け難い形状とされている。
(トリガー式液体噴出器の作用)
次に、上述のように構成されたトリガー式液体噴出器1を使用する場合について説明する。なお、図1に示すトリガー部81の複数回の操作によって、トリガー式液体噴出器1の各部内に液体が充填され、縦供給筒部10内に液体を吸い上げることができる状態になっているものとする。
はじめに、ノズル部材3と共にストッパ部材140を回転させることで、受け部材85とトリガー部81との間の隙間からストッパ141を離脱させる。これにより、第1切換溝126と第2切換溝133とが連通し、噴出孔4からの液体の噴出を許容する噴出許容状態に切り換わる。
次いで、トリガー部81をコイルばね84の付勢力に抗して後方に引くように操作すると、主ピストン83が最前方位置から後方に移動し、主シリンダ82内が加圧される。これにより、主シリンダ82内の液体が、縦供給筒部10に供給される。縦供給筒部10に供給された液体は、ボール弁90を下方に押し付けると共に、貯留弁91を押し上げる。
これにより、縦供給筒部10内の液体を、接続筒部20内及び供給孔41を通じて貯留シリンダ40の貯留空間40aに供給することができ、貯留空間40aを加圧することができる。そのため、貯留空間40aの加圧に伴って、貯留プランジャ50を付勢部材60の付勢力に抗して最前進位置から後方に向けて移動させることができ、液体を貯留空間40aに溜める(充填する)ことができる。そして貯留プランジャ50が後方に移動することで、圧力が高まった貯留空間40aの液体を、射出筒部70内を通じて噴出孔4に導くことができる。これにより、噴出孔4から前方に向けて液体を噴出させることができる。
上述のように、トリガー部81を後方に引く操作を行う毎に、液体を噴出孔4から噴出させることができると共に、貯留プランジャ50を後方に移動させて、貯留空間40a内に液体を溜めることができる。
その後、トリガー部81を解放すると、コイルばね84の弾性復元力(付勢力)によって、トリガー部81に前方に復元移動するので、これに伴って主ピストン83が主シリンダ82内を前方に向けて復元移動する。そのため、主シリンダ82内を減圧させて、容器体A内の圧力よりも低い圧力にすることができるので、貯留弁91が閉弁したままの状態で、ボール弁90を上昇させることができる。従って、容器体A内の液体を、縦供給筒部10内に吸い上げ、主シリンダ82内に導入することができる。
これにより、次回の噴出に備えることができる。
なお、トリガー部81の後方に向けた操作を停止すると、縦供給筒部10内及び接続筒部20内を通じた貯留空間40aへの液体の供給は停止するものの、付勢部材60の付勢力によって貯留プランジャ50が最前進位置に向けて前方移動しはじめる。
なお、この際、貯留空間40aから縦供給筒部10内への液体の流出は、貯留弁91によって規制される。
これにより、貯留空間40aに溜まった液体を、射出筒部70内を通じて噴出孔4に導き、噴出孔4を通じて前方に向けて液体を引き続き噴出させることができる。
このように、トリガー部81を後方に引く操作を行ったときだけでなく、トリガー部81を操作しない場合であっても液体を噴出させることができ、液体の連続噴出を行うことができる。
以上説明したように、本実施形態のトリガー式液体噴出器1によれば、トリガー部81を後方に引く操作を行ったときだけでなく、トリガー部81を操作しない場合であっても液体を噴出させることができ、液体の連続噴出を行うことができる。
なお、トリガー部81は、上端部(支点)が中継部材120に揺動可能に軸支され、トリガー部81の中間部(作用点)に主ピストン83が係止されているので、例えばトリガー部81の下端部(力点)を操作することで、いわゆるてこの原理を利用して、主ピストン83を効率良く移動させることができる。そのため、トリガー部81の操作性を向上することができる。
さらに本実施形態のトリガー式液体噴出器1によれば、図1~図3に示すように、縦供給筒部10内と貯留シリンダ40内とに連通する接続筒部20の開口部21は、閉塞栓100によって閉塞(シール)されている。
特に閉塞栓100は、接続筒部20の内側に嵌合された栓本体101と、接続筒部20の外側に全周に亘って嵌合された抑え筒102とを利用して、接続筒部20を径方向に挟み込むように装着されている。従って、接続筒部20の内圧が高く、それによって栓本体101が開口部21内から抜け落ちるような応力を受けたとしても、栓本体101と抑え筒102とによる挟み込みによって、閉塞栓100全体が接続筒部20に対して前方に移動することを抑制することができる。
これにより、閉塞栓100が意図せずに位置ずれ等することを抑制することができ、開口部21の適切なシール性を維持して、液漏れ等の発生を防止することができる。
それに加えて、接続筒部20の内圧が高い場合、内圧によって接続筒部20が径方向の外側に広がるような変形をし易い。このとき、仮に閉塞栓100が抑え筒102を具備せず、栓本体101だけを具備する場合には、栓本体101と接続筒部20との間に隙間が形成され、液漏れ等を招く可能性がある。
しかしながら、閉塞栓100の抑え筒102が接続筒部20を外側から囲むように、接続筒部20の全周に亘って延びるように形成され、且つ接続筒部20の外側に全周に亘って嵌合されているので、抑え筒102を利用して、接続筒部20が径方向の外側に広がるような変形を抑制することができる。そのため、栓本体101と接続筒部20との間に隙間が形成され難く、高いシール性を実現することができる。これらのことから、連続噴射に適したトリガー式液体噴出器1とすることができる。
さらに、栓本体101が内筒104を有する有底筒状に形成されているので、仮に接続筒部20が径方向の外側に広がるような変形をした場合であっても、内筒104が接続筒部20の変形に追従するように径方向の外側に広がるような変形をし易い。これによっても、栓本体101と接続筒部20との間に隙間が形成され難く、高いシール性を実現することができる。
さらに、本実施形態では、栓本体101と抑え筒102とを利用して接続筒部20を径方向に挟み込むように閉塞栓100を装着することに加えて、係止片106を噴出器本体2に対して係止させている。
具体的には、延伸部107に形成された係止突起108を、噴出器本体2に形成された係止孔43に係止させている。これにより、閉塞栓100の抜け等を防止することができ、閉塞栓100が開口部21内から抜け落ちるように移動することを効果的に抑制することができる。従って、接続筒部20の内圧が高くなった場合であったとしても、開口部21のシール性をより適切に維持することができる。
特に、後方延伸部107bに係止突起108が形成されているので、例えば後方延伸部107bを径方向に適宜撓ませながら係止突起108を係止孔43に係止させることが可能である。従って、開口部21への閉塞栓100の装着作業を容易に行うことが可能となる。
さらに、閉塞壁103及び内筒104を有する有底筒状に栓本体101を形成しているので、栓本体101を軽量に形成することができるうえ、例えば栓本体101を形成するのに必要な合成樹脂量を低減できるので、低コスト化を図り易い。さらに、接続筒部20の前端開口縁に対してフランジ部105が接触するように栓本体101を開口部21の内側に装着できるので、栓本体101の装着位置を位置決めし易く、装着作業を行い易い。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形例には、例えば当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、均等の範囲のものなどが含まれる。
例えば上記実施形態では、閉塞栓100を構成する係止片106を、軸線O3を挟んで向かい合うように一対設けた場合を例に挙げて説明したが、この場合に限定されるものではない。例えば、係止片106を1つだけ形成しても構わないし、周方向に間隔をあけて3つ以上形成しても構わない。
さらに上記実施形態では、栓本体101を有底筒状に形成した場合を例に挙げて説明したが、この場合に限定されるものではなく、例えば中実の円柱状に栓本体101を形成して、開口部21の内側に嵌合させても構わない。
さらに先にも述べたが、抑え筒102は接続筒部20を径方向の外側から囲むように、接続筒部20の全周に亘って延びるように形成されていれば、栓本体101と一体に形成されても構わないし、別体に形成されても構わない。
さらに、抑え筒102と接続筒部20とを一体に形成する場合、抑え筒102の前端部とフランジ部105の外周縁部との間に、例えば窓状の切欠孔を、周方向に間隔をあけて並ぶように(間欠的に配置されるよう)形成しても構わない。これにより、閉塞栓100の装着性を向上することができる。
A…容器体
1…トリガー式液体噴出器
2…噴出器本体
3…ノズル部材
4…噴出孔
10…縦供給筒部
20…接続筒部
21…接続筒部の開口部
40…貯留シリンダ
41…供給孔
43…係止孔(被係止部)
50…貯留プランジャ
80…トリガー機構
81…トリガー部
100…閉塞栓
101…栓本体
102…抑え筒(外筒)
103…閉塞壁
104…内筒
105…フランジ部
106…係止片
107…延伸部
108…係止突起(係止部)

Claims (3)

  1. 液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、
    前記噴出器本体に装着され、液体を噴出する噴出孔が形成されたノズル部材と、を備え、
    前記噴出器本体は、
    前記容器体内の液体を吸上げる縦供給筒部と、
    前記縦供給筒部から延設されると共に、前記噴出器本体の外部に開口する開口部を有する接続筒部と、
    前方付勢状態で後方に移動可能に配設されたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記縦供給筒部内から前記接続筒部内を通じて前記噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構と、
    前記接続筒部内に連通する供給孔が形成され、前記トリガー部の後方への移動によって、前記縦供給筒部内及び前記接続筒部内を通過した液体が、前記供給孔を通じて内部に供給される貯留シリンダと、
    前記貯留シリンダ内に前記貯留シリンダの中心軸線に沿う軸方向に移動可能に配設され、前記貯留シリンダ内への液体の供給に伴って前記軸方向のうちの一方側に向けて移動すると共に、他方側に向けて付勢される貯留プランジャと、を備え、
    前記接続筒部には、前記開口部を塞ぐように装着された閉塞栓が設けられ、
    前記閉塞栓は、
    前記接続筒部の内側に嵌合され、前記開口部を閉塞する栓本体と、
    前記接続筒部を径方向の外側から囲むように、前記接続筒部の全周に亘って延びるように形成され、前記接続筒部の外側に全周に亘って嵌合された外筒と、を備えることを特徴とするトリガー式液体噴出器。
  2. 請求項1に記載のトリガー式液体噴出器において、
    前記閉塞栓は、前記外筒に一体に形成され、前記噴出器本体に係止される係止片を備え、
    前記係止片は、
    前記接続筒部に沿って前記外筒よりも前記縦供給筒部に向けて延びる延伸部と、
    前記延伸部から前記接続筒部の径方向に向けて突出するように形成され、前記噴出器本体に形成された被係止部に対して係止する係止部と、を備えている、トリガー式液体噴出器。
  3. 請求項2に記載のトリガー式液体噴出器において、
    前記栓本体は、
    前記開口部を閉塞する閉塞壁と、
    前記閉塞壁の外周縁部に連設され、前記接続筒部の内側に嵌合された内筒と、
    前記内筒から前記接続筒部の径方向の外側に向けて突出すると共に、前記接続筒部の開口縁に対して接触するフランジ部と、を備えている、トリガー式液体噴出器。
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