JP2019177897A - トリガー式液体噴出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】噴出器本体の前後方向のかさ張りを抑えながら、より多くの液体を連続して噴射可能なトリガー式液体噴出器を提供する。【解決手段】トリガー式液体噴出器1Aは、噴出器本体2と、噴出孔4が形成されたノズル部3と、を備える。噴出器本体は、縦供給筒部10、射出筒部11、およびトリガー機構50を備える。トリガー機構は、トリガー部51の移動に伴って前後に移動する主ピストン52と、主ピストンの移動に伴って内部が加圧及び減圧し、かつ内部が縦供給筒部内に連通する主シリンダ53と、を備える。噴出器本体は、貯留シリンダ96と、貯留プランジャ91と、第1逆止弁36と、第2逆止弁30と、貯留プランジャを付勢する付勢部材160と、帯体114と、を備える。帯体114は、貯留プランジャに連結された第1端部114aと、貯留シリンダに連結された第2端部114cと、付勢部材に付勢される中間部114bと、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、トリガー式液体噴出器に関する。
従来から、下記特許文献1に示されるように、液体の連続噴射が可能なトリガー式液体噴出器が知られている。このトリガー式液体噴出器は、液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、噴出器本体の前方に配置され、液体を前方に向けて噴射する噴出孔が形成されたノズル部と、を備えている。噴出器本体は、縦供給筒部と、射出筒部と、トリガー機構と、貯留シリンダと、貯留プランジャと、を備えている。縦供給筒部は、上下方向に延在し、容器体内の液体を吸い上げる。射出筒部は、縦供給筒部の前方に設けられ、縦供給筒部内の液体を噴出孔に導く。トリガー機構は、射出筒部から下方に延びるトリガー部を有している。貯留シリンダ内には、前方付勢状態の貯留プランジャが設けられている。
このトリガー式液体吐出器は、トリガー部の操作に伴って、貯留プランジャが後方移動しつつ、貯留シリンダ内に液体が一時的に貯留されるように構成されている。そして、トリガー部の操作を停止したとしても、前方付勢力によって貯留プランジャが前方に移動することに伴って、液体が噴出孔から連続的に噴射される。
特開2017−213497号公報
この種のトリガー式液体噴出器では、貯留プランジャ内における液体を貯留可能な部分の容積を大きくし、より多くの液体を連続して噴射可能とすることが求められている。ここで、単に貯留プランジャの後方に向けたストローク量を大きくして、貯留プランジャ内により多くの液体を貯留可能とした場合には、噴出器本体の前後方向の寸法が大きくなってしまう。
本発明はこのような事情を考慮してなされ、噴出器本体のかさ張りを抑えながら、より多くの液体を連続して噴射可能なトリガー式液体噴出器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るトリガー式液体噴出器は、液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、前記噴出器本体の前方に配置され、液体を噴射する噴出孔が形成されたノズル部と、を備え、前記噴出器本体は、上下方向に延在し、前記容器体内の液体を吸上げる縦供給筒部と、前記縦供給筒部の前方に配設され、前記縦供給筒部内の液体を前記噴出孔に導く射出筒部と、前記縦供給筒部の前方に前方付勢状態で後方に移動可能に配設されたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記縦供給筒部内から前記射出筒部内を通じて前記噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構と、を備えるトリガー式液体噴出器であって、前記トリガー機構は、前記トリガー部の移動に伴って前後に移動する主ピストンと、前記主ピストンの移動に伴って内部が加圧及び減圧し、かつ内部が前記縦供給筒部内に連通する主シリンダと、を備え、前記噴出器本体は、前記トリガー部の後方への移動によって、前記縦供給筒部内を通過した液体が内部に供給される貯留シリンダと、前記貯留シリンダ内にその中心軸線に沿う軸方向に移動可能に配設され、前記貯留シリンダ内への液体の供給に伴って前記軸方向のうちの一方側に向けて移動する貯留プランジャと、前記主シリンダ内の加圧時に前記容器体内と前記縦供給筒部内との連通を遮断し、かつ前記主シリンダ内の減圧時に前記容器体内と前記縦供給筒部内との連通を許容する第1逆止弁と、前記主シリンダ内の加圧時に前記貯留シリンダ内と前記縦供給筒部内との連通を許容し、かつ前記主シリンダ内の減圧時に前記貯留シリンダ内と前記縦供給筒部内との連通を遮断する第2逆止弁と、前記貯留プランジャを前記軸方向のうちの他方側に向けて付勢する付勢力を生じさせる付勢部材と、前記貯留プランジャに連結された第1端部と、前記貯留シリンダに連結された第2端部と、前記第1端部と前記第2端部との間に位置して前記付勢部材の付勢力を受ける中間部と、を有する帯体と、を備える。
上記態様によれば、トリガー部を後方に引いて移動させると、主ピストンが最前方位置から後方に移動して主シリンダ内を加圧する。これにより、主シリンダ内の液体が縦供給筒部内に供給される。このとき、第1逆止弁が容器体内と縦供給筒部内との連通を遮断し、かつ第2逆止弁が噴出孔と縦供給筒部内との連通を許容する。従って、主シリンダ内から縦供給筒部内に供給した液体を、縦供給筒部内を通じて貯留シリンダ内に供給することができ、貯留シリンダ内を加圧することができる。これにより、貯留シリンダ内に液体を供給させつつ、貯留プランジャを軸方向の一方側に向けて移動させることができる。
従って、トリガー部を引く操作を行う毎に、貯留プランジャを移動させて貯留シリンダ内に液体を溜める(充填する)ことができる。
貯留シリンダ内への液体の充填後、トリガー部の操作を停止すると、縦供給筒部内を通じた貯留シリンダ内への液体の供給が停止するが、付勢部材の付勢力によって、貯留プランジャが復元移動する。これにより、貯留シリンダ内に充填した液体を、貯留シリンダ内から噴出孔側に向けて押し出すことができ、噴出孔から噴射させることができる。従って、液体の連続噴射を行うことができる。
しかも、液体の連続噴射時、貯留シリンダ内から縦供給筒部側への液体の流出を第2逆止弁によって規制することができるので、例えば噴出孔から高い圧力で液体を外部に噴射することができる。
そして噴出器本体は、貯留プランジャに連結された第1端部と、貯留シリンダに連結された第2端部と、付勢部材の付勢力を受ける中間部と、を有する帯体を備えている。この構成によれば、貯留プランジャが軸方向の一方側に向けて移動する際に、これに追従して第1端部が第2端部に近づく。このとき、中間部は付勢部材の付勢力を受けているため、帯体は付勢力を起因とする張力が作用した状態で、折りたたまれるように変形する。すなわち、帯体は動滑車のように作用する。これにより、軸方向の一方側に向けた貯留プランジャのストローク量を大きくして、貯留シリンダ内に貯留可能な液体の容積を大きくした場合でも、貯留シリンダ内における貯留プランジャよりも前記一方側の空間を小さくすることが可能となり、噴出器本体のかさ張りを抑えることができる。
さらに、動滑車における仕事の原理により、付勢部材の復元力の約半分が、貯留プランジャへの付勢力として作用する。このため、動滑車を用いない場合と比較して、例えば付勢部材としてコイルばねを用いた場合に、その復元力を約2倍とし、有効巻き数を減らして密着高さを小さくすることができる。そして、付勢部材としてのコイルばねの密着高さが小さいほど、噴出器本体のかさ張りを抑えながら貯留プランジャのストローク量を大きくすることができる。
ここで、前記貯留シリンダは前後方向に延びており、前記噴出器本体には、前記貯留シリンダに対して後方移動可能に配設された作動部材が設けられ、前記作動部材は、前記貯留プランジャに形成された被係止部よりも後方に離れて配置され、前記貯留プランジャが後方移動したときに、前記被係止部が前方から係止する係止部と、前記貯留シリンダに対して前記作動部材が後方移動したときに、前記トリガー部に対して近接あるいは当接して前記トリガー部の揺動を規制する規制部と、を有してもよい。
この場合、トリガー部を引く操作を連続的に繰り返し行うことにより、貯留プランジャが後方に大きく移動すると、貯留プランジャの被係止部が作動部材の係止部に係止する。そのため、トリガー部のさらなる操作によって貯留プランジャがさらに後方に移動すると、これに伴って作動部材が貯留シリンダに対して後方に移動する。これにより、作動部材の規制部をトリガー部に対して近接あるいは当接させることができ、トリガー部の揺動を規制することができる。
したがって、貯留プランジャが後方に向けて過度に移動することを機械的に防止でき、貯留シリンダ内に許容量以上の液体が充填されてしまうことを防止できる。これにより、貯留シリンダ内の圧力が過度に上昇することを防いで、破損等の不具合が生じることを防止することができる。
また、前記貯留シリンダには、前記貯留プランジャが所定量以上後方移動したとき、前記貯留シリンダ内と前記縦供給筒部内とを連通させる回収孔が形成され、前記縦供給筒部には、前記回収孔に連通するとともに、前記縦供給筒部を上下方向に縦断して前記容器体内に連通する回収通路が形成されていてもよい。
この場合、貯留プランジャが所定量以上後方移動したとき、貯留シリンダ内と容器体内とが、回収孔および回収通路を通じて連通する。これにより、貯留プランジャが所定量以上後方移動した状態で、さらに液体が貯留シリンダ内に導入された場合に、この液体を回収孔および回収通路を通じて容器体内に戻すことができる。したがって、貯留シリンダ内の圧力が過度に高くなるのを抑えることができる。
また、前記中間部は、前記軸方向のうちの前記一方側に向けて開口するように折り返されていてもよい。
この場合、付勢部材の付勢力を受ける中間部が、帯体の折り返し部分であることで、付勢部材の付勢力をより確実に受け止めて貯留プランジャへと伝えることができる。
さらに、貯留プランジャが軸方向に移動する際に、中間部と第1端部との間の長さ、および中間部と第2端部との間の長さが変化するように、帯体が変形する。このため、例えば貯留プランジャの移動に伴って帯体が弛むことなどが抑止され、貯留プランジャをよりスムーズに移動させることができる。
本発明の上記態様によれば、噴出器本体の前後方向のかさ張りを抑えながら、より多くの液体を連続して噴射可能なトリガー式液体噴出器を提供することができる。
第1実施形態に係るトリガー式液体噴出器の縦断面図である。 図1の縦供給筒部の周辺を拡大した縦断面図である。 図1の貯留プランジャの周辺を拡大した縦断面図である。 図3のA−A断面矢視図である。 図3に示す状態から、貯留プランジャが後方移動した様子を示す縦断面図である。 第2実施形態に係るトリガー式液体噴出器の縦断面図である。 図6の縦供給筒部の周辺を拡大した縦断面図である。 図6の貯留プランジャの周辺を拡大した縦断面図である。 図8に示す状態から、貯留プランジャが後方移動した様子を示す縦断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係るトリガー式液体噴出器の第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態のトリガー式液体噴出器1Aは、液体を収容する容器体Aに装着され、液体を吸上げる縦供給筒部10を有する噴出器本体2と、噴出孔4が形成され、噴出器本体2に装着されたノズル部3と、を備えている。
なお、トリガー式液体噴出器1Aの各構成は、特に記載がなければ合成樹脂を用いた成型品とされている。
ここで、本実施形態では、縦供給筒部10の中心軸線を軸線O1とし、この軸線O1に沿って容器体A側を下方、その反対側を上方という。また、軸線O1に直交する一方向を前後方向といい、軸線O1方向および前後方向の双方に直交する方向を左右方向という。
ノズル部3は、噴出器本体2よりも上方に配置されている。
噴出器本体2は、上下方向に延在する上記縦供給筒部10と、縦供給筒部10から前後方向に沿って延設され、内側が縦供給筒部10の内部に連通した射出筒部11と、を備え、左右方向から見た側面視でL字状に形成されている。
なお、前後方向のうち、縦供給筒部10から射出筒部11が延びる方向を前方といい、その反対方向を後方という。
縦供給筒部10は、有頂筒状の外筒12と、外筒12内に嵌合される内筒13と、を備えている。
図2に示すように、外筒12は、大径部12aと、大径部12aの上方に配置され、かつ大径部12aよりも縮径した小径部12bと、大径部12aの上端部と小径部12bの下端部とを連結するフランジ部12cと、を備え、下方から上方に向けて縮径した二段筒状に形成されている。なお、小径部12bの上端開口部は頂壁部12dによって塞がれている。
内筒13は、大径部13aと、大径部13aの上方に配置され、かつ大径部13aよりも縮径した小径部13bと、大径部13aの上端部と小径部13bの下端部とを連結するフランジ部13cと、を備え、下方から上方に向けて縮径した二段筒状に形成されている。
内筒13の小径部13b内には、容器体A内に配置され、かつ容器体Aの図示しない底部に下端開口が位置するパイプ15の上部が嵌合されている。内筒13のフランジ部13cは、外筒12のフランジ部12cとの間に隙間S1を確保した状態で、外筒12のフランジ部12cよりも下方に位置している。内筒13の大径部13aにおいて、外筒12の大径部12aから下方に突出した部分には、その径方向の外側に向けて突出する環状の鍔部13dが形成されている。鍔部13dは、容器体Aの口部A1に装着(例えば螺着)される装着キャップ14の上端部内に配設され、装着キャップ14の上端部にその軸線回りに回転自在に係止される。鍔部13dは、装着キャップ14と容器体Aの口部A1における上端開口縁とにより上下方向に挟まれる。
なお、外筒12および内筒13で構成される縦供給筒部10の軸線O1は、容器体Aの容器軸に対して後方に偏心している。
射出筒部11は、後端部が縦供給筒部10における上端部の前側に接続されている。射出筒部11の内部は、外筒12に形成された外側噴出孔16、および内筒13に形成された内側噴出孔17を通じて縦供給筒部10の内部に連通している。
内筒13の上端部側の内側には、上下方向に弾性変形可能に形成された第2逆止弁(吐出弁)30が配置されている。
第2逆止弁30は、内筒13内に嵌合され、外筒12における頂壁部12dの下面に当接するベース部31と、ベース部31の下方に配置され、内筒13の内周面に段差状に形成された弁座32に対して上方から当接する弁体33と、ベース部31および弁体33を上下に連結する中空ばね部34と、を備えている。
弁体33は、中空ばね部34によって上方から押圧されており、弁座32に対して密接している。これにより弁体33は、内筒13内における弁座32よりも上方に位置する空間と、弁座32よりも下方に位置する空間と、の連通を遮断している。
なお、弁体33は中空ばね部34の付勢力に抗して上昇し、弁座32から離間することで、内筒13内における弁座32よりも上方に位置する空間と、弁座32よりも下方に位置する空間とを連通させる。
内筒13の内周面のうち弁座32よりも下方に位置し、かつパイプ15の上端よりも上方に位置する部分には、内側に向けて突出する環状のテーパ筒部35が形成されている。
このテーパ筒部35は、下方に向かうにしたがって漸次縮径している。テーパ筒部35の内側には、テーパ筒部35の内周面に離反可能に着座する球状の第1逆止弁(吸込弁)36が配置されている。第1逆止弁36は、内筒13内において、テーパ筒部35よりも上方に位置する空間と、テーパ筒部35よりも下方に位置する空間と、を連通および遮断する。
外筒12において、射出筒部11よりも下方に位置する部分には、前方に向けて突出するシリンダ用筒部40が一体形成されている。
シリンダ用筒部40は、前方に向けて開口しているとともに、部分的に外筒12におけるフランジ部12cと一体形成されている。
噴出器本体2は、射出筒部11から下方に向けて延び、前方付勢状態で後方に揺動自在に配置されたトリガー部51と、トリガー部51の揺動に連動して前後方向に移動する主ピストン52と、主ピストン52の移動に伴って内部が加圧および減圧する主シリンダ53と、トリガー部51を前方に付勢する弾性板部54と、縦供給筒部10、射出筒部11および後述する貯留部材90(図1参照)の全体を上方、後方および左右方向から覆うカバー体55(図1参照)と、をさらに備えている。
また、上述した第2逆止弁30、第1逆止弁36、トリガー部51、主ピストン52、主シリンダ53および弾性板部54は、トリガー部51の後方への揺動によって、液体を縦供給筒部10内から射出筒部11内に導入させるとともに射出筒部11内から噴出孔4側に射出させるトリガー機構50を構成する。
主シリンダ53は、前方に向けて開口する外筒部60と、外筒部60の後方開口部を塞ぐ後壁部61と、後壁部61の中央部分から前方に向けて突設されるとともに前端が閉塞されたピストンガイド62と、を備えている。
ピストンガイド62は、内側が後方に開口しており、この開口内にシリンダ用筒部40における後壁(外筒12の小径部12b)から前方に向けて突設された嵌合筒部41が嵌合されている。
外筒部60は、シリンダ用筒部40の内側に嵌合されている。シリンダ用筒部40の内周面と外筒部60の外周面とは、前後方向の両端部において密接している。その一方、シリンダ用筒部40の内周面と外筒部60の外周面との間のうち、前後方向の両端部同士の間に位置する中間部に、環状の隙間S2が確保されている。
外筒部60には、外筒部60の内側と上記隙間S2とを連通させる第1通気孔63が形成されている。外筒12のフランジ部12cには、上記隙間S2と、外筒12のフランジ部12cと内筒13のフランジ部13cとの間に画成された隙間S1と、を連通させる第2通気孔64が形成されている。さらに、内筒13のフランジ部13cには、上記隙間S1と、内筒13の大径部13aおよび装着キャップ14の内側と、を連通させる第3通気孔65が形成されている。
主シリンダ53の後壁部61には、ピストンガイド62の上方に位置する部分に、前後方向に貫く第1貫通孔66が形成されている。図示の例では、後壁部61における第1貫通孔66の開口周縁部には、後方に向けて突出する筒部が形成されており、この筒部が、外筒12の小径部12bに形成された貫通孔内に嵌合されている。第1貫通孔66は、縦供給筒部10の内筒13に形成された第2貫通孔67を通じて、内筒13内のうち、第2逆止弁30と第1逆止弁36との間に位置する空間に連通している。
これにより、主シリンダ53の内側は、第1貫通孔66および第2貫通孔67を通じて、内筒13内のうち、第2逆止弁30と第1逆止弁36との間に位置する空間に連通している。したがって、第2逆止弁30は、射出筒部11内と主シリンダ53内との連通およびその遮断を切替え、第1逆止弁36は、容器体A内と主シリンダ53内との連通およびその遮断を切替える。
主ピストン52は、トリガー部51に連結される円柱状の連結部70と、連結部70よりも後方に位置し、連結部70よりも大径とされたピストン筒71と、を備え、全体として後方に開口した筒状に形成されている。
なお、主シリンダ53および主ピストン52は、前後方向に沿って延びる図示しない共通の軸線上に配置されている。
ピストン筒71は、後方に向けて開口し、かつ内部にピストンガイド62が挿入されるピストン本体部72と、ピストン本体部72の後端部からその径方向の外側に向けて突出し、かつ外筒部60の内周面に密に摺接する摺動筒部73と、を備えている。
ピストン本体部72は、内径がピストンガイド62の外径よりも大きく形成されている。図示の例では、ピストン本体部72の内周面とピストンガイド62の外周面との間には若干の隙間があいている。
ピストン本体部72の後端部には、ピストン本体部72の径方向内側に向かって突出し、ピストンガイド62の外周面に対して密に摺接する環状の内側リップ部72aが形成されている。これにより、内側リップ部72aとピストンガイド62の外周面との間には、シール性が確保されている。
摺動筒部73は、前後方向の中央部から前方および後方に向かうにしたがって漸次拡径するテーパ状に形成され、前後方向の両端部に位置するリップ部73aが外筒部60の内周面に対して摺接する。
主ピストン52の連結部70は、後述する連結軸86を介してトリガー部51に連結されている。これにより、主ピストン52は、トリガー部51とともに弾性板部54の付勢力によって前方に付勢されているとともに、トリガー部51の後方への移動に伴って後方に移動して主シリンダ53内に押し込まれる。
また、トリガー部51が最前方揺動位置にあるときに、主ピストン52の摺動筒部73は第1通気孔63を閉塞している。そして、トリガー部51の後方への揺動によって主ピストン52が所定量だけ後方移動したときに、摺動筒部73が第1通気孔63を開放する。これにより、容器体Aの内部は、第3通気孔65、第2通気孔64および第1通気孔63を通じて外部に連通する。
トリガー部51は、左右方向から見た側面視で後方に向けて凹状に湾曲する前面を有する主板部材80と、主板部材80の左右の側縁部から後方に向けて起立する一対の側板部材81と、を備えている。
一対の側板部材81の上端部には、射出筒部11の側方に至るまで上方に延出し、射出筒部11を左右方向から挟み込む一対の連結板82が形成されている。一対の連結板82には、左右方向の外側に向けて回転軸部83が突設されている。これら回転軸部83は、射出筒部11の上方を覆う上板部材84に設けられた軸受け部に回動可能に支持されている。
これにより、トリガー部51は、回転軸部83を中心に前後方向に揺動可能とされている。
トリガー部51には、主板部材80を前後方向に貫通する開口部51aが形成されているとともに、開口部51aの周縁部から後方に向けて延びるように連結筒85が形成されている。
連結筒85の内周面のうち後方に位置する部分には、連結筒85の内側に向けて左右方向に沿って突出した一対の連結軸86が形成されている。これら連結軸86は、主ピストン52の連結部70に形成された連結孔内に挿入されている。これにより、トリガー部51と主ピストン52とは、互いに連結されている。
なお、主ピストン52の連結部70は、連結軸86に対してその軸線回りに回動可能とされ、かつ上下方向で所定量だけ移動可能に連結されている。これにより、トリガー部51の前後方向への揺動に伴って、主ピストン52は前後移動可能とされている。
射出筒部11の上面には、縦供給筒部10における外筒12の頂壁部12dに連結される水平板状の上記上板部材84が取り付けられている。
上板部材84の左右両側には、左右方向から見た側面視で前方に凸の円弧状に形成され、かつ射出筒部11の下方まで延びる上記弾性板部54がそれぞれ一体的に形成されている。弾性板部54は、左右方向から見た側面視で互いに同心の円弧状に形成され、前後に並ぶ一対の板ばねを備えている。
一対の板ばねのうち、前側に位置する板ばねが主板ばね54aとされ、後側に位置する板ばねが副板ばね54bとされている。
これら主板ばね54aおよび副板ばね54bの下端部は、円弧状に湾曲した湾曲部54cを介して一体的に接続されている。湾曲部54cには、下方に向けて係止片54dが突設されており、この係止片54dがトリガー部51における側板部材81に形成されたポケット部81aに上方から差し込まれて係合している。
これにより、弾性板部54は、係止片54dおよびポケット部81aを介してトリガー部51を前方に向けて付勢している。
トリガー部51の主板部材80の上端部は、弾性板部54による付勢によって後述する接続壁123の下端部に対して後方から当接している。これにより、トリガー部51は最前方揺動位置に位置決めされている。
なお、最前方揺動位置からトリガー部51が後方に引かれると、弾性板部54が係止片54dを介して湾曲部54cを後方に移動させるように弾性変形する。このとき、弾性板部54は、主板ばね54aよりも副板ばね54bが大きく弾性変形する。
なお、係止片54dは、トリガー部51が後方に引かれた場合であっても、ポケット部81aから上方に抜け出しつつもトリガー部51が最後方揺動位置に至るまでポケット部81aへの係合状態を維持する。
また、本実施形態のトリガー式液体噴出器1Aにおいて、主ピストン52と主シリンダ53との間には、主ピストン52が最前方位置から後方に外れた位置に移動したときに、内筒13内を経由する経路とは異なる経路で、主シリンダ53内を容器体A内に連通させる連通路180が形成されている。
連通路180について詳細に説明する。
ピストンガイド62の後端部における外周面には、環状の窪み部181が形成されている。これにより、主ピストン52が最前方位置から後方に移動したときに、ピストン本体部72に形成された内側リップ部72aが上記窪み部181に達し、窪み部181内に収容可能とされている。
なお、窪み部181は、環状に形成されている場合に限定されるものではなく、ピストンガイド62の内側に向かって窪んでいれば良く、例えばピストンガイド62の外周面に1箇所だけ形成されていても構わないし、ピストンガイド62の周方向に間隔をあけて複数形成されていても構わない。
なお、本実施形態では、窪み部181は主ピストン52が最後方位置に移動したときに内側リップ部72aに対してピストンガイド62の径方向に対向する位置に形成されている。これにより、主ピストン52が最後方位置に移動したときに、内側リップ部72aが窪み部181内に収容される。
内側リップ部72aが窪み部181内に収容されることで、内側リップ部72aと窪み部181との間には、若干の隙間が形成される。これにより、内側リップ部72aと窪み部181との間の隙間を通じて、主シリンダ53内と、ピストン本体部72の内周面とピストンガイド62の外周面との間の隙間とが連通可能とされている。
なお、主シリンダ53の後壁部61には、前方に向けて突出すると共にピストンガイド62の径方向に沿って延びるリブ182がピストンガイド62の周方向に間隔をあけて複数形成されている。内側リップ部72aは、主ピストン52が最後方位置に移動したときに、複数のリブ182に対して前方から接触する。これにより、主シリンダ53内は、周方向に隣り合うリブ182同士の隙間を通じて、内側リップ部72aと窪み部181との間の隙間に連通し易くなる。なお、このリブ182は形成されていなくてもよい。
ピストンガイド62の前端壁には、該前端壁を前後方向に貫通し、ピストン本体部72の内側とピストンガイド62の内側とを連通する連通開口部183が形成されている。
図示の例では、連通開口部183は、ピストンガイド62の周方向に間隔をあけて複数形成されている。連通開口部183は、ピストン本体部72の内周面とピストンガイド62の外周面との間の隙間に連通すると共に、ピストンガイド62の内側を通じて嵌合筒部41の内側に連通する。
なお、連通開口部183の形態は図示の例に限らず、例えばピストンガイド62の内径と同径の連通開口部183が1つだけ形成されていてもよい。
縦供給筒部10における外筒12の小径部12bの内周面と、内筒13の小径部13bの外周面と、の間のうち前方部分には、嵌合筒部41内と第3通気孔65内とを連通する接続通路184が形成されている。
これにより、主シリンダ53内と容器体A内とは、内側リップ部72aと窪み部181との間、ピストン本体部72の内周面とピストンガイド62の外周面との間の隙間、連通開口部183内、ピストンガイド62の内側及び接続通路184内を通じて、内筒13内を経由する経路とは異なる経路で連通可能とされている。
従って、内側リップ部72aと窪み部181との間、ピストン本体部72の内周面とピストンガイド62の外周面との間の隙間、連通開口部183内、ピストンガイド62の内側及び接続通路184内は、上記連通路180として機能する。
図3に示すように、噴出器本体2は、前後方向に延在する貯留部材90と、貯留部材90内に収容された貯留プランジャ91と、射出筒部11に対して装着される装着筒92と、貯留部材90に対して後方移動可能に配設された作動部材130と、を備えている。
貯留部材90は、射出筒部11の上方に配置され、前後方向に延びている。これにより、貯留部材90は射出筒部11に対して平行に配置されている。
貯留部材90は、前壁部95と、前壁部95から後方に向けて延びた貯留シリンダ96と、を備え、後方に開口した筒状に形成されている。前壁部95は、貯留シリンダ96から上方および下方に向けて突出しており、前方から見た正面視で、左右方向よりも上下方向に長く形成されている。以下、貯留シリンダ96の中心軸線を軸線O2といい、軸線O2に沿う方向を軸方向という。本実施形態では、軸方向と前後方向とが一致しているが、両者は互いに異なる方向であってもよい。
図3に示すように、貯留シリンダ96は、前筒部96aと、テーパ筒部96bと、中筒部96cと、後筒部96dと、を有している。前筒部96aは、前壁部95から後方に向けて延びている。テーパ筒部96bは、前筒部96aの後端から後方に向かうにしたがって、貯留シリンダ96の径方向外側に向けて延びている。中筒部96cは、テーパ筒部96bの後端から後方に向けて延びている。後筒部96dは、中筒部96cの後端からさらに後方に向けて延びている。前筒部96a、中筒部96c、および後筒部96dの内径及び外径は、前後方向に沿って略一定となっている。中筒部96cの内径は前筒部96aの内径よりも大きく、後筒部96dの内径は中筒部96cの内径よりも大きい。後筒部96dには、この後筒部96dを貫通する係止孔96eが形成されている。
貯留シリンダ96は、上板部材84の上に配置されており、縦供給筒部10よりも後方に突出している。貯留シリンダ96の後端部には、キャップ97が装着されている。
キャップ97は、貯留シリンダ96の内側に嵌合されるキャップ内筒97aと、キャップ内筒97aからその径方向の外側に向けて突出した係止凸部97bと、キャップ内筒97aの後端開口部からその径方向内側に向けて延びる環状のバネ座97cと、を備えている。係止凸部97bは、係止孔96e内に位置している。これにより、キャップ97が貯留シリンダ96の後筒部96dに係止されている。
前壁部95には、この前壁部95を前後方向に貫く連通孔95bが形成されている。連通孔95bは、貯留シリンダ96の内部と、噴出孔4と、を連通させる。
さらに、貯留シリンダ96の前端部における下側部分には、この部分を上下方向に貫く供給孔95aが形成されている。供給孔95aは、前筒部96a内と、後述する微小流路126と、を連通させている。
貯留プランジャ91は、軸線O2に沿う軸方向(前後方向)に移動可能に配設され、貯留シリンダ96内への液体の供給に伴って軸方向の一方側(後方)に向けて移動する。貯留プランジャ91は、ロッド110と、ロッド110の前端部に嵌着される補助ピストン111と、を備え、貯留部材90内に収容されている。
ロッド110は、後方に開口した筒状に形成され、外周面には貯留シリンダ96の内周面に向けて突出する拡径ガイド部110aが形成されている。ロッド110の後端開口縁は、後述する作動部材130の環状壁(係止部)137に前方から係止する被係止部110bとして機能する。
補助ピストン111は、その前後方向の中央部から前方および後方に向かうにしたがって漸次拡径するテーパ状に形成され、その前後方向の両端部が、貯留シリンダ96の内周面に対して密に摺接するリップ部111aとなっている。
貯留プランジャ91とキャップ97との間には、貯留プランジャ91への前方付勢力を生じさせる付勢部材160が設けられている。付勢部材160は、例えば金属製のコイルばねであり、前後方向に延在し、かつ前後方向に圧縮された状態で配置されている。
付勢部材160は、ロッド110の後端部を囲繞するように配置されている。付勢部材160の後端部はキャップ97のバネ座97cに前方から当接し、付勢部材160の前端部は後述する摺動部151に後方から当接する。
補助ピストン111には、前方に向けて突出し、貯留部材90の前壁部95に形成された連通孔95b内に入り込んで、該連通孔95bを直接的に塞ぐ凸部113が形成されている。
これにより、貯留プランジャ91は、連通孔95bを開放自在に閉塞している。特に、凸部113は付勢部材160からの付勢によって連通孔95bをシールした状態で塞いでいる。
なお、凸部113が連通孔95bを塞いでいるときの貯留プランジャ91の位置を最前進位置とする。貯留プランジャ91が最前進位置に配置されている場合には、貯留部材90内に液体がほとんど収容されておらず、貯留シリンダ96内と連通孔95bとの連通が遮断されている。
これに対して、貯留プランジャ91の後方移動によって、ロッド110の被係止部110bが後述する作動部材130の環状壁137に対して前方から当接しているときの貯留プランジャ91の位置を、最後退直前位置とする。さらに、貯留プランジャ91が最後退直前位置を超えてさらに後方移動し、貯留部材90に対して作動部材130が後方に移動したときの貯留プランジャ91の位置を、最後退位置(図5)とする。
貯留プランジャ91が最後退位置に達している場合には、貯留シリンダ96内に液体が最大量収容されている。
貯留部材90の前壁部95には、前方に向けて突出する外郭筒98が形成されている。外郭筒98には、ノズル部3が取り付けられている。
前壁部95は装着筒92と一体に形成されている。装着筒92は、射出筒部11に対して前方から嵌合している。
前壁部95と後述する接続壁123との間には、上下方向に延び、貯留部材90の内部と射出筒部11の内部とを連通する縦孔が形成されており、この縦孔の上端開口が、上記した供給孔95aとなっている。縦孔内には、縦孔の上下方向におけるほぼ全長にわたって栓体125が挿入されている。栓体125は、縦孔のうち、供給孔95aを開放し、かつ下端開口を密に閉塞した状態で、縦孔の内周面との間に、射出筒部11内と貯留シリンダ96内とを連通する微小流路126を形成している。この栓体125により、縦孔の空間容積がさらに小さくなっている。
以上より、射出筒部11内と貯留シリンダ96内とは、微小流路126および供給孔95aを通じて連通する。射出筒部11から供給孔95aに至る経路が、微小流路126であるので、この経路の空間容積が大きくなるのを抑えることができる。
貯留部材90のうち、射出筒部11の前端開口部と前後方向で対向する部分には、後方に向けて延びる挿入部201が形成されている。挿入部201は、射出筒部11の前後方向のほぼ全長にわたって、射出筒部11内に挿入されている。挿入部201は、射出筒部11の内部空間のうち上側部分に僅かな隙間S3を確保するように、射出筒部11内に挿入されている。これにより、射出筒部11内の空間の容積もさらに小さくすることができる。
また、前壁部95と装着筒92との接続部分には、下方に向けて接続壁123が突設されている。そして、接続壁123の下端部が、トリガー部51の主板部材80の上端部に対して前方から当接することで、トリガー部51を最前方揺動位置に位置決めしている。
なお、本実施形態では、射出筒部11の内部と噴出孔4とが、微小流路126、供給孔95a、貯留シリンダ96の内部、および連通孔95bを通じて連通する。したがって、連通孔95bは、貯留シリンダ96の内部と噴出孔4とを連通しているが、それに加え、射出筒部11の内部と噴出孔4とについても連通させている。
図1〜図3に示すように、作動部材130は、貯留シリンダ96内に後方から挿入された挿入部131と、挿入部131に一体に形成されるとともに、貯留部材90の外部にて前方に向けて延びた接続部132と、接続部132に一体に形成されるとともにトリガー部51よりも前方に配置され、トリガー部51の揺動を規制する規制部133と、を備えている。
挿入部131は、キャップ97におけるバネ座97cの内側を通じて貯留シリンダ96の内部に後方から挿入されており、前後方向に延びている。
この挿入部131は、バネ座97cの内側に配置され、バネ座97cによって後方移動可能にガイドされた柱状の第1挿入部135と、第1挿入部135からさらに前方に向けて延び、第1挿入部135より縮径した柱状の第2挿入部136と、を備えた二段柱状に形成されている。
第1挿入部135と第2挿入部136との接続部分には、前方に向いた環状壁137を有する段差部が形成されている。環状壁137は、貯留プランジャ91のロッド110の被係止部110bよりも後方に離れて配置されている。第2挿入部136は、貯留プランジャ91のロッド110内に後方から挿入されている。これにより、貯留プランジャ91は、第2挿入部136でガイドされながら貯留シリンダ96内において後方移動可能とされている。
なお、貯留プランジャ91が最前進位置から後方移動して最後退直前位置に達した際、ロッド110の被係止部110bが環状壁137に対して前方から係止する。
(帯体)
ここで本実施形態の噴出器本体2は、複数の帯体114と、摺動部材150と、を備えている。
各帯体114は、貯留プランジャ91に連結された第1端部114aと、貯留シリンダ96に連結された第2端部114cと、第1端部114aと第2端部114cとの間に位置して付勢部材160の付勢力を受ける中間部114bと、を有している。第1端部114aは、ロッド110の後端部(被係止部110b)に接続されており、ロッド110の径方向外側に向けて延びている。中間部114bは、軸線O2に沿う軸方向の一方側(後方)に向けて開口するように折り返されており、縦断面視で前方に凸のU字状に湾曲している。
図4に示すように、本実施形態では、4つの帯体114が、ロッド110の周方向に間隔をあけて配置されている。4つの帯体114は、前方から見て十字状に配置されている。本実施形態の各帯体114は、横断面が長方形状である帯状に形成されているが、帯体114の形状は適宜変更可能である。例えば帯体114は、幅の小さい線状に形成されていてもよい。
図3に示すように、各帯体114の第2端部114cは、軸線O2に沿う方向から見て環状に形成された環状体115に接続されている。第2端部114c同士は、環状体115を介して、互いに連結されている。環状体115は、後筒部96d内に位置しており、中筒部96cの後端面とキャップ内筒97aの前端面との間で前後方向に挟まれている。これにより、環状体115の貯留シリンダ96に対する前後方向の移動が規制され、各第2端部114cが貯留シリンダ96に連結されている。
摺動部材150は、摺動部151と、保持部152と、を有している。摺動部151は、前方から見て環状に形成されている。摺動部151の前端面は、前方に向けて凸の曲面状に形成されている。摺動部151の後端面には、付勢部材160の前端面が接触している。保持部152は、環状の摺動部151の外周縁から後方に向けて延びる筒状に形成されている。保持部152は、付勢部材160の前端部をその外側から囲っており、付勢部材160を保持している。
摺動部151は、各帯体114の中間部114bに接している。摺動部151は、各帯体114のうち、第1端部114aと中間部114bとの間の部分、および第2端部114cと中間部114bとの間の部分によって、ロッド110の径方向で挟まれている。摺動部151は、付勢部材160の前方付勢力によって、中間部114bに後方から押し付けられている。このため、各帯体114には、付勢部材160によって張力が与えられており、この張力が伝達されることで、貯留プランジャ91に前方付勢力が作用している。つまり、中間部114bが付勢部材160の付勢力を受けることで、帯体114は付勢部材160の前方付勢力を貯留プランジャ91に伝えている。
(トリガー式液体噴出器の作用)
次に、上述のように構成されたトリガー式液体噴出器1Aを使用する場合について説明する。
なお、トリガー部51の複数回の操作によって、トリガー式液体噴出器1Aの各部内に液体が充填され、縦供給筒部10から液体を吸い上げることができる状態になっているものとする。
トリガー部51を弾性板部54の付勢力に抗して後方に引くと、トリガー部51の後方移動に伴って主ピストン52が後方移動するので、主シリンダ53内の液体を、第1貫通孔66および第2貫通孔67を通じて縦供給筒部10の内筒13に導入することができる。すると、内筒13に導入された液体は、第1逆止弁36を押し下げて閉弁させるとともに、第2逆止弁30を押し上げて開弁させるので、内側噴出孔17および外側噴出孔16を通じて射出筒部11内に液体を導入することができる。
これにより、射出筒部11の内圧が上昇するので、射出筒部11内の液体を微小流路126および供給孔95aを通じて貯留シリンダ96内に導入することができる。そして、図5に示すように、貯留プランジャ91を最前進位置から付勢部材160の付勢力に抗して後方に移動させることができ、凸部113を連通孔95bから離間させて、連通孔95bを開放することができる。
したがって、連通孔95bを通じて液体を噴出孔4に導き、噴出孔4から前方に向けて液体を噴射させることができ、これと同時に貯留プランジャ91を後方に向けて移動させることができる。
このように、トリガー部51を後方に引く操作を行う毎に、液体を噴出孔4から噴射させることができるとともに、貯留プランジャ91を後方に移動させて、貯留シリンダ96内に液体を溜める(充填する)ことができる。
そして、トリガー部51を引く操作を止めて該トリガー部51を解放すると、弾性板部54の弾性復元力によってトリガー部51が前方に付勢されて元の位置に復帰するので、これに伴って主ピストン52が前方移動する。そのため、主シリンダ53内に負圧が生じ、この負圧によってパイプ15を通じて容器体A内の液体を縦供給筒部10に吸い上げることができる。
すると、新たに吸い上げられた液体は、第1逆止弁36を押し上げて開弁させ、主シリンダ53内に導入される。これにより、次の噴射に備えることができる。なお、第2逆止弁30は閉弁している。
このとき、射出筒部11から貯留シリンダ96内への液体の供給は停止するものの、付勢部材160の弾性復元力によって貯留プランジャ91が最前進位置に向けて前方移動しはじめる。これにより、貯留シリンダ96内に溜まった液体を、連通孔95bを通じて噴出孔4に導き、噴出孔4を通じて前方に液体を噴射させることができる。
このように、トリガー部51を後方に引く操作を行ったときだけでなく、トリガー部51を操作しない場合であっても液体を噴射させることができ、液体の連続噴射を行うことができる。
特に、貯留シリンダ96に、噴出孔4に連通する連通孔95bと、射出筒部11内に連通する供給孔95aと、がそれぞれ形成され、さらに貯留プランジャ91が連通孔95bを直接的に塞いでいるので、射出筒部11から貯留シリンダ96に至る経路の空間容積を容易に小さくすることができる。したがって、トリガー部51を操作した際、液体を射出筒部11内から貯留シリンダ96内に直ちに導入することができ、貯留シリンダ96内の圧力を速やかに上昇させて、貯留プランジャ91を直ちに後方移動させ易い。そのため、プライミング回数を抑えながら速やかに液体を噴射させることができる。したがって、使い勝手が良く、操作性に優れている。
さらに、貯留プランジャ91が連通孔95bを直接的に塞いでいるので、貯留シリンダ96の内圧が所定値を超えない限り、液体が噴射されることがない。したがって、高圧弁等を別途設けなくても適正な圧力(噴射圧)で液体を噴射させることができるとともに、構成の簡略化を図り易い。しかも、付勢部材160によって前方付勢されている貯留プランジャ91を後方移動させることで蓄圧できるので、液体を噴射する際に、液体に圧力をさらに加えた状態で噴射することができる。
また、未使用時に、噴出孔4から液漏れすることを効果的に抑制することができる。
なお、貯留プランジャ91の前進時、再びトリガー部51を引く操作を行わない限り、貯留プランジャ91は最前進位置まで移動するが、その前にトリガー部51を引く操作を繰り返し行っても良い。
この場合、貯留プランジャ91は、後退と前進とを繰り返しながらも、全体としては徐々に後方に移動する。これにより、貯留シリンダ96内に徐々に液体を溜めることができる。
そして、貯留プランジャ91を例えば最後退直前位置まで移動させることで、貯留プランジャ91が最後退直前位置から最前進位置に移動するまでの長時間に亘って、液体を連続噴射することができる。
ところで、貯留プランジャ91が後方移動する際、これに追従して帯体114の第1端部114aが第2端部114cに近づく。このとき、中間部114bは付勢部材160の付勢力を受けているため、帯体114は付勢力を起因とする張力が作用した状態で、折りたたまれるように変形する。そして、帯体114の変形に連動して、摺動部151は、帯体114の表面上を摺動する。つまり、帯体114および摺動部151は、帯体114が変形することで摺動部151が前後方向に移動する動滑車のように機能する。これにより、貯留プランジャ91の軸方向の一方側(後方)に向けたストローク量を大きくして、貯留シリンダ96内に貯留可能な液体の容積を大きくした場合でも、貯留シリンダ96内における貯留プランジャ91よりも後方の空間を小さくすることが可能となり、噴出器本体2の前後方向のかさ張りを抑えることができる。
さらに、貯留プランジャ91の後方移動量に対して、付勢部材160の圧縮変形量は約半分になる。したがって、動滑車における仕事の原理により、付勢部材160が発生させる弾性力の約半分が、貯留プランジャ91への前方付勢力として作用する。このため、動滑車を用いない場合と比較して、例えば付勢部材160としてコイルばねを用いた場合に、その復元力を約2倍とし、有効巻数を減らして密着高さを小さくすることができる。そして、付勢部材160としてのコイルばねの密着高さが小さいほど、噴出器本体2のかさ張りを抑えながら貯留プランジャ91のストローク量を大きくすることができる。
また、例えばトリガー部51を引く操作を連続的に繰り返し行うことにより、貯留プランジャ91が最後退直前位置まで移動すると、図5に示すように、ロッド110の被係止部110bが、作動部材130における挿入部131の環状壁137に前方から係止する。そのため、トリガー部51のさらなる操作によって貯留プランジャ91がさらに後方移動すると、これに伴って作動部材130の全体が貯留部材90に対して後方に移動する。これにより、トリガー部51よりも前方に配置された規制部133を、後方に揺動させたトリガー部51に対して前方から当接あるいは近接させることができ、トリガー部51を前方に戻らなくすることができる。
したがって、貯留プランジャ91を最後退位置に留まらせて、それ以上後方に移動することを機械的に防止することができ、貯留シリンダ96内に許容量以上の液体が充填されてしまうことを防止できる。これにより、貯留シリンダ96内の圧力が過度に上昇することを防止でき、破損等の不具合が生じることを防止することができる。そのため、使い勝手が良く、液体の連続噴射を安心して行うことができる。
特に、トリガー部51が前方に戻らなくなるので、そのことを触覚的および視覚的に容易かつ確実に把握し易い。よって、トリガー部51のさらなる操作を強引に行うといった誤操作を未然に防止し易い。
また、貯留シリンダ96が、射出筒部11の上方に配置され、かつ射出筒部11と平行に配置されているので、貯留シリンダ96が射出筒部11と前後に連なるように配置される場合に比べて、トリガー式液体噴出器1Aの全長を短くして小型化を図りつつ、貯留プランジャ91のストロークを確保して長時間の連続噴射を行い易い。
また、挿入部201および栓体125によって、射出筒部11内および前記縦孔内における各空間容積がさらに小さくなっているので、貯留シリンダ96内の圧力をさらに速やかに上昇させることができる。
したがって、液体を高い噴射圧で噴射させることができるうえ、貯留プランジャ91をさらにスムーズに後方移動させることができる。
また、付勢部材160の付勢力を受ける中間部114bが、後方(軸方向の一方側)に向けて開口するように折り返されている。このように、帯体114の折り返し部分で付勢力を受けることで、この付勢力をより確実に受け止めて、貯留プランジャ91へと伝えることができる。
さらに、貯留プランジャ91が前後方向(軸方向)に移動する際に、中間部114bと第1端部114aとの間の長さ、および中間部114bと第2端部114cとの間の長さが変化するように、帯体114が変形する。このため、例えば貯留プランジャ91の移動に伴って帯体114が弛むことなどが抑止され、貯留プランジャ91をよりスムーズに移動させることができる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態に係るトリガー式液体噴出器1Bについて説明する。
図6に示すように、本実施形態のトリガー式液体噴出器1Bは、液体を収容する容器体Aに装着され、液体を吸上げる縦供給筒部210を有する噴出器本体2と、液体を前方に向けて噴出する噴出孔4が形成され、噴出器本体2に装着されたノズル部3と、を備えている。
なお、トリガー式液体噴出器1Bの各構成は、特に記載がなければ合成樹脂を用いた成型品とされている。
本実施形態では、縦供給筒部210の中心軸線を軸線O1とし、この軸線O1に沿って容器体A側を下側、その反対側を上側といい、軸線O1に沿う方向を上下方向という。また、上下方向から見た平面視において、軸線O1に直交する一方向を前後方向といい、上下方向及び前後方向の双方向に直交する方向を左右方向という。
噴出器本体2は、上下方向に延在する縦供給筒部210と、縦供給筒部210から前後方向に沿って延設され、内側が縦供給筒部210の内部に連通した射出筒部211と、を備えている。さらに噴出器本体2は、接続筒部230、閉塞栓231、第1逆止弁(ボール弁)236、シリンダ用筒部240、貯留部材290、第2逆止弁(貯留弁)302、および貯留プランジャ310を備えている。
なお、前後方向のうち、縦供給筒部210から射出筒部211が延びる方向を前方といい、その反対方向を後方という。
図7に示すように、縦供給筒部210は、有頂筒状の外筒212と、外筒212内に嵌合される内筒213と、を備えている。
外筒212は、大径部212aと、大径部212aの上方に配置され、かつ大径部212aよりも径が小さい小径部212bと、大径部212aの上端部と小径部212bの下端部とを連結するフランジ部212cと、を備え、下方から上方に向けて縮径した二段筒状に形成されている。なお、小径部212bは頂壁部212dによって上部開口部が塞がれている。
頂壁部212dには、下方に向けて延びるシール筒部212e及び規制突起212fが形成されている。シール筒部212e及び規制突起212fは、いずれも軸線O1と同軸に配置されている。なお、シール筒部212eは、規制突起212fを径方向外側から囲繞するように形成され、規制突起212fと同程度の長さで下方に向けて延びている。
内筒213は、大径部213aと、大径部213aの上方に配置され、かつ大径部213aよりも径が小さい小径部213bと、大径部213aの上端部と小径部213bの下端部とを連結するフランジ部213cと、を備え、下方から上方に向けて縮径した二段筒状に形成されている。
内筒213の小径部213bの上端部内には、外筒212のシール筒部212eが嵌合されている。また、小径部213b内には、容器体A内に配置され、かつ容器体Aの図示しない底部に下端開口が位置するパイプ215の上部が嵌合されている。内筒213のフランジ部213cは、外筒212のフランジ部212cとの間に隙間S1を確保した状態で、外筒212のフランジ部212cよりも下方に位置している。
内筒213の大径部213aにおいて、外筒212の大径部212aから下方に突出した部分には、その径方向の外側に向けて突出する環状の鍔部213dが形成されている。鍔部213dは、容器体Aの口部A1に装着(例えば螺着)される装着キャップ214の上端部内に配設され、装着キャップ214の上端部にその軸線回りに回転可能に係止される。
鍔部213dは、装着キャップ214と容器体Aの口部A1における上端開口縁とにより上下方向に挟まれる。
なお、外筒212及び内筒213で構成される縦供給筒部210の軸線O1は、容器体Aの容器軸に対して後方に偏心している。
内筒213の内周面のうちシール筒部212eよりも下方に位置し、かつパイプ215の上端よりも上方に位置する部分には、内筒213よりも径が小さい円筒状に形成され、第1逆止弁236を下方から支持する支持筒部235が配設されている。
支持筒部235は、軸線O1と同軸に配設され、その下端部は径方向外側に突出して内筒213の内周面に一体的に形成されている。支持筒部235の上端開口端は、第1逆止弁236が着座する着座面とされ、断面がテーパ状に形成されている。
第1逆止弁236は、支持筒部235の着座面に離反可能に着座した状態で内筒213の内側に配設されている。第1逆止弁236は、内筒213内において、支持筒部235よりも上方に位置する空間と、支持筒部235よりも下方に位置する空間と、を連通及び遮断する。
接続筒部230は、縦供給筒部210の上端部から前方に向けて延設されている。具体的には、接続筒部230の後端部は、外筒212の小径部212bにおける上端部の前側に接続されている。そして、接続筒部230の後端開口は、シール筒部212e内に開口している。これにより、接続筒部230は縦供給筒部210内に連通している。
接続筒部230の前端部には、接続筒部230内に密に嵌合し、接続筒部230の前端開口を閉塞する上記閉塞栓231が設けられている。
シリンダ用筒部240は、外筒212において、接続筒部230よりも下方に位置する部分に一体に形成されている。シリンダ用筒部240は、外筒212から前方に向けて突出すると共に、前方に向けて開口している。シリンダ用筒部240は、接続筒部230とフランジ部212cとの間に配置され、接続筒部230と共通の隔壁W1を有すると共に、フランジ部212cと共通の隔壁W2を有している。
図8に示すように、接続筒部230の上方には、後述するトリガー部51の後方への揺動(移動)によって、縦供給筒部210内及び接続筒部230内を通過した液体が内部に供給される貯留部材290が配置されている。
貯留部材290は、前後方向に延びた筒状の貯留シリンダ293を有する。貯留シリンダ293は、接続筒部230及びシリンダ用筒部240に対して平行に配置されている。図示の例では、貯留シリンダ293は、縦供給筒部210よりも後方に突出するように形成されている。なお、貯留シリンダ293の中心軸線は前後方向に沿って延びている。以下、貯留シリンダ293の中心軸線を軸線O2といい、軸線O2に沿う方向を軸方向という。本実施形態では、軸方向と前後方向とが一致しているが、両者は互いに異なる方向であってもよい。
貯留シリンダ293には、接続筒部230内に連通する供給孔291が形成されている。これにより、貯留シリンダ293内には縦供給筒部210内及び接続筒部230内を通過した液体が供給孔291を通じて供給される。
接続筒部230及び貯留シリンダ293は、上下方向に並列して配置され、共通の隔壁W3を備えている。図示の例では、貯留シリンダ293は縦供給筒部210上にも配置されている。そのため、縦供給筒部210及び貯留シリンダ293は、頂壁部212dによって形成される共通の隔壁W4を備えている。
貯留部材290は、接続筒部230の前端部の上方に配置された前壁部292と、前壁部292から後方に向けて延びた貯留シリンダ293と、を備え、全体として後方に開口した筒状に形成されている。
前壁部292には、装着凹部294及び連通孔295が形成されている。
装着凹部294は、前壁部292の後端面に、貯留シリンダ293の軸線O2と同軸の環状に形成されている。連通孔295は、前壁部292を前後方向に貫通するように形成されている。連通孔295は、前壁部292を前後方向から見た正面視において、装着凹部294の内側に配置され、前壁部292を前後方向に貫通している。
貯留シリンダ293は、前壁部292に接続された前筒部296と、前筒部296よりも外径及び内径が大きく形成され、前筒部296よりも後方に位置する後筒部297と、前筒部296及び後筒部297を前後に連結する段部298と、を備え、前方から後方に向けて漸次拡径する多段筒状に形成されている。
段部298は、前方から後方に向かうに従い漸次拡径している。段部298の内側には、リップ部材299が取り付けられている。リップ部材299は、貯留プランジャ310のプランジャ筒321における外周面に当接するリップ部299aを有している。
後筒部297は、縦供給筒部210よりも後方に配置されている。後筒部297の後端部側には、係止凸部297aが後筒部297の周方向に間隔をあけて複数形成されている。係止凸部297aは後筒部297からその径方向外側に向けて突出している。
なお、前筒部296が上述した隔壁W3を構成している。そして、前筒部296の後端部および段部298が上述した隔壁W4を構成している。
貯留シリンダ293には、供給孔291に加え、連絡溝340及び回収孔341がさらに形成されている。
供給孔291は、前筒部296における前端部の下側部分に形成され、隔壁W3を上下方向に貫通している。連絡溝340は、前筒部296における後端部の内周面に形成されている。連絡溝340は、前後方向に延びると共に後方に開口している。図示の例では、連絡溝340は軸線O2回りに間隔をあけて複数形成されている。
回収孔341は、段部298に形成され、隔壁W4(頂壁部212d)を上下方向に貫通している。回収孔341の下端部は、シール筒部212eの内側に開口している。このように、回収孔341は、縦供給筒部210の真上に配置されている。
縦供給筒部210には、図7に示すように、回収孔341に連通すると共に縦供給筒部210を上下方向に縦断する回収通路342が形成されている。回収通路342は、内筒213の外周面に縦溝状に形成され、小径部213bを上下方向に貫通して大径部213a内に連通している。これにより、回収通路342は回収孔341と容器体A内とを連通している。
図8に示すように、貯留シリンダ293内には、上記第2逆止弁302が形成された弁体300が配設されている。
第2逆止弁302は、供給孔291を通じた接続筒部230内から貯留シリンダ293内への液体の供給を許容し、かつ供給孔291を通じた貯留シリンダ293内から接続筒部230内への液体の流出を規制する逆止弁とされている。つまり、第2逆止弁302は、後述する主シリンダ253内の加圧時に、噴出孔4と縦供給筒部210内との連通を許容し、かつ主シリンダ253内の減圧時に、噴出孔4と縦供給筒部210内との連通を遮断する逆止弁とされている。
弁体300は、弁基部301及び第2逆止弁302を備えている。
弁基部301は、軸線O2と同軸の環状に形成され、前壁部292の後端面側に配置されている。弁基部301は、前方に向けて突設され、装着凹部294内に後方から入り込むことで装着凹部294に装着される装着凸部303を備えている。これにより、弁体300の全体は、前壁部292に対して一体に組み合わされている。
第2逆止弁302は、弁基部301の外周縁部から後方に向けて突出する環状に形成されている。第2逆止弁302は、貯留シリンダ293の径方向に弾性変形可能とされ、自由端とされた後端部が貯留シリンダ293の内周面に対して離反可能に着座している。第2逆止弁302の後端部は、供給孔291よりも後側に位置している。これにより、第2逆止弁302は、貯留シリンダ293の内側から供給孔291を開放可能に閉塞している。
貯留シリンダ293内には、軸線O2に沿う軸方向(前後方向)に移動可能に配設され、貯留シリンダ293内への液体の供給に伴って軸方向の一方側(後方)に向けて移動する上記貯留プランジャ310が収容されている。
貯留プランジャ310は、貯留シリンダ293内を前後方向に摺動する補助ピストン320と、補助ピストン320の内側に嵌合されたロッド330と、を備えている。補助ピストン320及びロッド330は、前後方向に延びる筒状に形成され、軸線O2と同軸に配設されている。
補助ピストン320は、例えばロッド330よりも軟質の材料により形成され、前後方向に延びるプランジャ筒321と、プランジャ筒321の前端開口を閉塞する閉塞壁322と、を備えている。
プランジャ筒321は、前方から後方に向かうに従い漸次拡径する多段の筒状に形成されている。プランジャ筒321の前端部には、プランジャ筒321の周方向の全周に亘ってリップ部323が形成されている。
リップ部323は、前後方向に間隔をあけて配置され、貯留シリンダ293の内周面上を前後方向に密に摺動する。
具体的には、リップ部323は前筒部296の内周面上を摺動する。なお、リップ部323は、前筒部296の内周面に密に摺接している。これにより、リップ部323と前筒部296の内周面との間には、シール性が確保されている。
閉塞壁322は、前端面が弁基部301の後端面に対して後方から離反可能に着座している。これにより、閉塞壁322は連通孔295を開放可能に閉塞している。
特に、閉塞壁322は、後述する付勢部材360の弾性復元力(ばね力)によって前方に付勢されており、弁基部301の後端面に対して後方から強く押し付けられている。これにより、閉塞壁322は、連通孔295をシールしていると共に、貯留プランジャ310の全体が付勢部材360に抗して後方移動したときに開弁して連通孔295を開放する。従って、閉塞壁322は、貯留プランジャ310が後方移動するまで貯留シリンダ293内で液体を加圧することができると共に、液体の圧力が所定値に達したとき、すなわち貯留プランジャ310が付勢部材360に抗して後方移動したときに開弁して、噴出孔4側に加圧した液体を供給する蓄圧弁として機能する。
なお、本実施形態の閉塞壁322は、第2逆止弁302よりも噴出孔4側に配置され、付勢部材360の弾性復元力(ばね力)に対応した作動圧(開弁圧)で開弁する。閉塞壁322の作動圧は、第2逆止弁302が開弁するときの作動圧よりも高い。
閉塞壁322の前端面には、凸部325及び凹溝326が形成されている。凸部325は、閉塞壁322から前方に向けて突出し、環状の弁基部301の内側に後方から入り込んでいる。凹溝326は、貯留プランジャ310の径方向に延びていると共に、径方向外側に向けて開口している。
なお、閉塞壁322の前端面が弁基部301の後端面に対して着座(当接)している場合では、凹溝326と連通孔295との連通は遮断されている。
上述した貯留シリンダ293の後端部には、キャップ350が装着されている。
キャップ350は、軸線O2と同軸に配置され、貯留シリンダ293の後筒部297の外側に嵌合されたキャップ筒351と、キャップ筒351の後方開口部を塞ぐバネ座352と、を備えている。
キャップ筒351には、このキャップ筒351を貫く係止孔351aが、キャップ筒351の周方向に間隔をあけて複数形成されている。係止孔351aの内側には、後筒部297に形成された係止凸部297aが係止されている。これにより、キャップ350は、後方への抜け止めがされた状態で貯留シリンダ293に対して組み合わされている。
なお、バネ座352の中央部には、貯留シリンダ293の内部と外部とを連通する空気孔352aが形成されている。
貯留プランジャ310とキャップ350との間には、貯留プランジャ310への前方付勢力を生じさせる付勢部材360が設けられている。付勢部材360は、例えば金属製のコイルばねであり、前後方向に延在し、かつ前後方向に圧縮された状態で配置されている。
付勢部材360は、ロッド330の後端部を囲繞するように配置されている。付勢部材360の後端部は、キャップ350のバネ座352に前方から当接し、付勢部材360の前端部は摺動部151に後方から当接する。
なお、閉塞壁322が連通孔295を塞いでいるときの貯留プランジャ310の位置を最前進位置とする。貯留プランジャ310が最前進位置に配置されている場合には、貯留シリンダ293内に液体がほとんど収容されていないうえ、連通孔295が遮断されている。
これに対して図9に示すように、貯留プランジャ310の後方移動によって、リップ部323が連絡溝340内に位置しているときの貯留プランジャ310の位置を、最後退位置とする。貯留プランジャ310が最後退位置に位置している場合には、貯留シリンダ293内に液体が最大に収容されている。
図8に示すように、射出筒部211は、貯留シリンダ293の前壁部292から前方に向けて延設され、縦供給筒部210内の液体を噴出孔4に導いている。なお、射出筒部211は、中心軸線が貯留シリンダ293の軸線O2よりも下方に位置するように配置されている。射出筒部211内は、連通孔295、貯留シリンダ293内、供給孔291及び接続筒部230内を通じて、縦供給筒部210内に連通している。
図7に示すように、噴出器本体2は、射出筒部211から下方に向けて延び、縦供給筒部210の前方に前方付勢状態で後方に揺動可能(移動可能)に配置されたトリガー部51と、トリガー部51の揺動に連動して前後方向に移動する主ピストン252と、主ピストン252の移動に伴って内部が加圧及び減圧する主シリンダ253と、トリガー部51を前方に付勢する弾性板部54と、縦供給筒部210、射出筒部211及び貯留シリンダ293の全体を、少なくとも上方及び左右方向から覆うカバー体55と、をさらに備えている。
上述したトリガー部51、主ピストン252、主シリンダ253及び弾性板部54は、トリガー部51の後方への揺動によって、液体を縦供給筒部210内から射出筒部211内を通じて噴出孔4側に流通させるトリガー機構250を構成する。
主シリンダ253は、前方に向けて開口する外筒部260と、外筒部260の後方開口部を塞ぐ後壁部261と、後壁部261の中央部分から前方に向けて突設されると共に前端が閉塞された有頂筒状のピストンガイド262と、を備えている。主シリンダ253の内側は、連通筒部263内を通じて縦供給筒部210内に連通している。なお、主シリンダ253には閉塞栓231が一体に形成されている。
外筒部260は、シリンダ用筒部240の内側に嵌合されている。シリンダ用筒部240の内周面と外筒部260の外周面とは、前後方向の両端部において密接している。その一方、シリンダ用筒部240の内周面と外筒部260の外周面との間のうち、前後方向の両端部同士の間に位置する中間部に、環状の隙間S2が確保されている。
外筒部260には、外筒部260の内側と上記隙間S2とを連通させる第1通気孔264が形成されている。外筒212のフランジ部212cには、上記隙間S2と、外筒212のフランジ部212cと内筒213のフランジ部213cとの間に画成された隙間S1と、を連通させる第2通気孔265が形成されている。
さらに、内筒213のフランジ部213cには、上記隙間S1と、内筒213の大径部213a及び装着キャップ214の内側と、を連通させる第3通気孔266が形成されている。
上記連通筒部263は、主シリンダ253から後方に向けて突設されている。具体的には、連通筒部263は主シリンダ253の後壁部261のうちピストンガイド262よりも上方に位置する部分に形成され、外筒212及び内筒213を一体に挿通している。この際、連通筒部263は、外筒212に形成された第1貫通孔267内に密に嵌合されていると共に、第1貫通孔267を通じて、内筒213に形成された第2貫通孔268内に密に嵌合されている。これにより、縦供給筒部210内と主シリンダ253内とは、連通筒部263内を通じて互いに連通している。
連通筒部263は、内筒213のうちシール筒部212eと第1逆止弁236との間に位置する空間に連通するように形成されている。これにより、主シリンダ253の内側は、連通筒部263内を通じて、内筒213内のうちシール筒部212eと第1逆止弁236との間に位置する空間に連通している。従って、第1逆止弁236は、容器体A内と主シリンダ253内との連通及びその遮断を切り替え可能とされている。
第1逆止弁236は主シリンダ253内の加圧時に閉弁して、容器体A内と縦供給筒部210内との連通を遮断すると共に、主シリンダ253内の減圧時に上方に向けて変位することで開弁して、容器体A内と縦供給筒部210内との連通を許容する逆止弁とされている。これにより、第1逆止弁236の閉弁時、縦供給筒部210内を通じた容器体A内と主シリンダ253内との連通は遮断され、第1逆止弁236の開弁時、縦供給筒部210内を通じた容器体A内と主シリンダ253内との連通が許容される。
図示の例では、連通筒部263は内筒213内に突出している。これにより、連通筒部263のうち内筒213内に位置する部分は、第1逆止弁236が開弁したときに該第1逆止弁236に係止し、第1逆止弁236の上方へのさらなる変位を規制することが可能とされている。
ただし、連通筒部263は内筒213内に突出していなくても構わない。この場合には、例えば規制突起212fを利用して、第1逆止弁236のさらなる上方への変位を規制することが可能とされている。
ピストンガイド262は、その内側が後方に開口している。そして、ピストンガイド262の内側には、シリンダ用筒部240における後壁(外筒212の小径部212b)から前方に向けて突設された嵌合筒部241が後方から嵌合されている。
主ピストン252は、トリガー部51に連結される円柱状の連結部270と、連結部270よりも後方に位置し、連結部270よりも大径とされたピストン筒271と、を備え、全体として後方に開口した筒状に形成されている。
なお、主シリンダ253及び主ピストン252は、前後方向に沿って延びる図示しない共通の軸線上に配置されている。
ピストン筒271は、後方に向けて開口し、かつ内部にピストンガイド262が挿入されるピストン本体部272と、ピストン本体部272の後端部からその径方向の外側に向けて突出し、かつ外筒部260の内周面に例えば密に摺接する摺動筒部273と、を備えている。
ピストン本体部272は、その内径がピストンガイド262の外径よりも僅かに大きく形成されている。ピストン本体部272の内周面とピストンガイド262の外周面とは、ピストン筒271の径方向に若干の隙間をあけて対向している。
ピストン本体部272の後端部には、ピストン本体部272の径方向内側に向かって突出し、ピストンガイド262の外周面に対して密に摺接する環状の内側リップ部272aが形成されている。これにより、内側リップ部272aとピストンガイド262の外周面との間には、シール性が確保されている。
摺動筒部273は、前後方向の中央部から前方及び後方に向かうに従って漸次拡径するテーパ状に形成され、前後方向の両端部に位置する外側リップ部273aを備えている。外側リップ部273aは、外筒部260の内周面に対して密に摺接している。これにより、外側リップ部273aと外筒部260の内周面との間には、シール性が確保されている。
主ピストン252の連結部270は、後述する連結軸86を介してトリガー部51に連結されている。これにより、主ピストン252は、トリガー部51と共に弾性板部54の付勢力によって前方に付勢されていると共に、トリガー部51の後方への揺動に伴って後方に移動して主シリンダ253内に押し込まれる。
主ピストン252は、トリガー部51が最前方揺動位置(最前方移動位置)にあるときに、これに対応して最前方位置に位置しており、摺動筒部273が第1通気孔264を閉塞している。そして、トリガー部51の後方への揺動によって主ピストン252が最前方位置から所定量だけ後方移動したときに、摺動筒部273が第1通気孔264を開放する。これにより、容器体Aの内部は、第3通気孔266、第2通気孔265及び第1通気孔264を通じて外部に連通する。
トリガー部51の主板部材80の上端部は、弾性板部54による付勢によって後述する規制壁372の下端部に対して後方から当接している。これにより、トリガー部51は最前方揺動位置に位置決めされている。
トリガー部51および弾性板部54の構成は第1実施形態と同様であるため、同様の構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
図8に示すように、ノズル部3は、ノズル板370、装着筒371、規制壁372、挿入部373、ノズル軸部374及び囲繞筒375を備え、噴出器本体2の前方に配置されている。
ノズル板370は、射出筒部211の前端開口部を前方から覆うように配置されている。装着筒371は、ノズル板370から後方に向けて突設され、射出筒部211に対して密に外嵌されている。
ノズル板370には、接続孔376が形成されている。接続孔376は、ノズル板370を前後方向から見た平面視で、装着筒371の内側に配置されている。規制壁372は、その下端部がトリガー部51の主板部材80の上端部に対して前方から当接することで、トリガー部51を最前方揺動位置に位置決めしている。
挿入部373は、ノズル板370から後方に向けて突設され、射出筒部211内における前後方向のほぼ全長にわたって前方から挿入されている。この際、挿入部373は、射出筒部211の内部空間のうち上側部分に僅かな隙間S3を確保するように、射出筒部211内に挿入されている。これにより、射出筒部211内の空間容積を小さくすることができる。なお隙間S3は、接続孔376に連通している。
ノズル軸部374は、中心軸線が貯留シリンダ293の軸線O2よりも僅かに上方に位置するように配置されている。囲繞筒375は、ノズル軸部374よりも前方に向けて僅かに突出している。ノズル軸部374と囲繞筒375との間には、接続孔376に連通する環状の流通路377が形成されている。
ノズル軸部374には、前方に向けて開口する噴出孔4が形成されたノズルキャップ378が装着され、流通路377と噴出孔4とが連通している。これにより、貯留シリンダ293の内部は、連通孔295、射出筒部211内、接続孔376及び流通路377を通じて噴出孔4に連通している。つまり、連通孔295は、貯留シリンダ293の内部と噴出孔4とを連通している。
上述のように構成されたトリガー式液体噴出器1Bにおいて、図8に示すように、主ピストン252と主シリンダ253との間には、主ピストン252が最前方位置から後方に外れた位置に移動したときに、連通筒部263内を経由する経路とは異なる経路で、主シリンダ253内を容器体A内に連通させる連通路380が形成されている。
連通路380について詳細に説明する。
ピストンガイド262の後端部における外周面には、環状の窪み部381が形成されている。主ピストン252が最前方位置から後方に移動したときに、ピストン本体部272に形成された内側リップ部272aが上記窪み部381に達し、窪み部381内に収容可能とされている。
なお、窪み部381は、環状に形成されている場合に限定されるものではなく、ピストンガイド262の内側に向かって窪んでいれば良く、例えばピストンガイド262の外周面に1箇所だけ形成されていても構わないし、ピストンガイド262の周方向に間隔をあけて複数形成されていても構わない。
なお、本実施形態では、窪み部381は主ピストン252が最後方位置に移動したときに内側リップ部272aに対してピストンガイド262の径方向に対向する位置に形成されている。これにより、主ピストン252が最後方位置に移動したときに、内側リップ部272aが窪み部381内に収容される。
内側リップ部272aが窪み部381内に収容されることで、内側リップ部272aと窪み部381との間には、若干の隙間が形成される。これにより、内側リップ部272aと窪み部381との間の隙間を通じて、主シリンダ253内と、ピストン本体部272の内周面とピストンガイド262の外周面との間の隙間とが連通可能とされている。
なお、主ピストン252の後壁部261には、前方に向けて突出すると共にピストンガイド262の径方向に沿って延びるリブ382がピストンガイド262の周方向に間隔をあけて複数形成されている。内側リップ部272aは、主ピストン252が最後方位置に移動したときに、複数のリブ382に対して前方から接触する。これにより、主シリンダ253内は、周方向に隣り合うリブ382同士の隙間を通じて、内側リップ部272aと窪み部381との間の隙間に連通し易くなる。
ただし、上述したリブ382は必須の構成ではなく、具備しなくても構わない。
ピストンガイド262の前端壁には、該前端壁を前後方向に貫通し、ピストン本体部272の内側とピストンガイド262の内側とを連通する連通開口部383が形成されている。
図示の例では、連通開口部383は、ピストンガイド262の周方向に間隔をあけて複数形成されている。連通開口部383は、ピストン本体部272の内周面とピストンガイド262の外周面との間の隙間に連通すると共に、ピストンガイド262の内側を通じて嵌合筒部241の内側に連通する。
なお、連通開口部383は複数形成されている場合に限定されるものではなく、例えばピストンガイド262の内径と同径のサイズで1つだけ形成されていても構わない。
縦供給筒部210における外筒212の小径部212bの内周面と、内筒213の小径部213bの外周面と、の間のうち前方部分には、嵌合筒部241内と第3通気孔266内とを連通する接続通路384が形成されている。
これにより、主シリンダ253内と容器体A内とは、内側リップ部272aと窪み部381との間、ピストン本体部272の内周面とピストンガイド262の外周面との間の隙間、連通開口部383内、ピストンガイド262の内側及び接続通路384内を通じて、連通筒部263内を経由する経路とは異なる経路で連通可能とされている。
従って、内側リップ部272aと窪み部381との間、ピストン本体部272の内周面とピストンガイド262の外周面との間の隙間、連通開口部383内、ピストンガイド262の内側及び接続通路384内は、上記連通路380として機能する。
(帯体)
そして本実施形態の噴出器本体2は、第1実施形態と同様に、複数の帯体114と、摺動部材150と、を備えている。帯体114および摺動部材150の構成は第1実施系形態と同様であるため、説明を省略する。なお、帯体114の第1端部114aは、ロッド330の後端部に接続されることで、貯留プランジャ310に連結されている。また、環状体115が後筒部297とバネ座352との間に挟まれることで、帯体114の第2端部114cは貯留シリンダ293に連結されている。
(トリガー式液体噴出器の作用)
次に、上述のように構成されたトリガー式液体噴出器1Bを使用する場合について説明する。
なお、トリガー部51の複数回の操作によって、トリガー式液体噴出器1Bの各部内に液体が充填され、縦供給筒部210から液体を吸い上げることができる状態になっているものとする。
図8に示される状態で、トリガー部51を弾性板部54の付勢力に抗して後方に引くと、図9に示すように、トリガー部51の後方移動に伴って主ピストン252が最前方位置から後方に移動するので、主シリンダ253内を加圧することができる。これにより、主シリンダ253内の液体を、連通筒部263内を通じて縦供給筒部210の内筒213に供給することができる。すると、内筒213に供給された液体は、第1逆止弁236を押し下げて閉弁させると共に、接続筒部230を通じて供給孔291に供給され、第2逆止弁302を押し上げて開弁させる。
これにより、液体を貯留シリンダ293内に供給することができ、貯留シリンダ293内を加圧することができる。これにより、貯留シリンダ293内に供給された液体の圧力を上昇させることができると共に、貯留プランジャ310を付勢部材360の付勢に抗して最前進位置から後方に向けて移動させることができる。なお、貯留シリンダ293内に液体が導入されはじめた初期段階では、液体は凹溝326内に入り込む。そのため、貯留プランジャ310を後方に向けて移動させ易い。
貯留プランジャ310が後方に移動することで、閉塞壁322の前端面を弁基部301の後端面から離間させて開弁させ、連通孔295を開放することができる。従って、連通孔295、射出筒部211内、接続孔376及び流通路377を通じて、圧力が高まった液体を噴出孔4に導くことができ、噴出孔4から前方に向けて液体を噴射させることができる。また、これと同時に、上述のように貯留プランジャ310を後方に向けて移動させることができる。
このように、トリガー部51を後方に引く操作を行う毎に、液体を噴出孔4から噴射させることができると共に、貯留プランジャ310を後方に移動させて、貯留シリンダ293内に液体を溜める(充填する)ことができる。
なお、貯留プランジャ310が後方に移動することで、付勢部材360が弾性的に圧縮変形するので、貯留プランジャ310に対して前方に向けた付勢力(推力)を作用させることができる。
その後、トリガー部51を引く操作を止めて該トリガー部51を解放すると、弾性板部54の弾性復元力によってトリガー部51が前方に付勢されて元の位置に復帰するので、これに伴って主ピストン252が主シリンダ253内を前方に向けて復元移動する。そのため、主シリンダ253内の圧力を減圧させて容器体A内の圧力よりも負圧にすることができるので、容器体A内の液体を縦供給筒部210内に吸い上げることができる。
すると、新たに吸い上げられた液体は、第1逆止弁236を押し上げて開弁させ、連通筒部263内を通じて主シリンダ253内に導入される。これにより、次の噴射に備えることができる。
なお、このとき第2逆止弁302は閉弁していると共に、第1逆止弁236の上方への移動量は内筒213内に突出した連通筒部263の一部によって規制されている。
そして、トリガー部51を後方に引く操作を繰り返し行うことで主シリンダ53内に液体を充填した後、トリガー部51の操作を停止すると、縦供給筒部210内及び接続筒部230内を通じた貯留シリンダ293内への液体の供給は停止するものの、付勢部材360の弾性復元力によって貯留プランジャ310が最前進位置に向けて前方移動(軸方向の他方側に向けて復元移動)しはじめる。このとき、貯留シリンダ293内から接続筒部230内への液体の流出は、第2逆止弁302によって規制される。
これにより、貯留シリンダ293内に溜まった液体を、連通孔295、射出筒部211内、接続孔376及び流通路377を通じて噴出孔4に導き、噴出孔4を通じて前方に向けて液体を引き続き噴射させることができる。
このように、トリガー部51を後方に引く操作を行ったときだけでなく、トリガー部51を操作しない場合であっても液体を噴射させることができ、液体の連続噴射を行うことができる。
特に、本実施形態のトリガー式液体噴出器1Bによれば、トリガー部51の操作に伴って主ピストン252が主シリンダ253内を後方に向けて移動し、最後方位置に位置すると、図9に示すように、主ピストン252の内側リップ部272aがピストンガイド262の窪み部381に達して該窪み部381内に収容される。これにより、主シリンダ253内と容器体A内とを、連通路380を通じて連通させることができる。
従って、容器体A内から縦供給筒部210内及び連通筒部263内を通じて主シリンダ253内に吸い上げる液体中に空気が含まれていたとしても、主ピストン252の後方移動に伴って主シリンダ253内から主に空気を排出でき、連通路380を通じて容器体A内側に空気を逃がすことができる。
そのため、空気を排出した分、その後の主ピストン252の前方に向けた復元移動によって、主シリンダ253内を確実に減圧させることができる。従って、容器体A内から液体を効率良く主シリンダ253内に吸上げることができると共に、その後のトリガー部51の操作に伴って液体を貯留シリンダ293内に効率良く供給して、貯留シリンダ293内を速やかに加圧することができる。
従って、未使用時の段階からトリガー部51を最初に操作する場合には、トリガー部51の操作によって主シリンダ253内の空気の一部を、連通路380を通じて容器体A内側に排出することができる。従って、主シリンダ253内の空気を効率良く排出しながら、主シリンダ253内に容器体A内から吸い上げた液体を溜めることができ、少ないプライミング回数で、使用前の準備を速やかに完了することができる。
また、上述した準備の完了後、トリガー部51の操作によって、貯留シリンダ293内に液体を効率良く充填することができるので、噴射不良を回避(抑制)しながら確実かつ速やかに液体の連続噴射を行うことができ、良好な噴射性能を得ることができる。
上述のように主シリンダ253内を確実に減圧させることができるので、プライミング回数の低減及び噴射不良の回避等を図ることができ、使い易く、利便性が向上した高品質なトリガー式液体噴出器1Bとすることができる。
特に、主ピストン252が最前方位置から最後方位置に移動したときに、内側リップ部272aが窪み部381内に収容されるので、主シリンダ253内の液体のほぼ全量を縦供給筒部210内側に供給しながら、その最終段階で空気を主シリンダ253内から排出することができる。従って、主シリンダ253内から縦供給筒部210内への液体の適切な供給と、主シリンダ253内からの空気の適切な排出と、を両方共により安定かつ確実に行うことができる。従って、噴射不良の回避及びプライミング回数の低減等をより効果的に奏功することができる。
なお、液体の連続噴射時、貯留シリンダ293内の圧力を効率良く上昇させて、貯留プランジャ310を速やかに後方移動させることが好ましい。そのためには、トリガー部51の操作によって、例えば主シリンダ253内の圧力、縦供給筒部210内のうち第1逆止弁236よりも上方に位置する部分の圧力、及び接続筒部230内の圧力を効率良く高め、圧力が高まった液体を貯留シリンダ293内に効率良く供給することが好ましい。
従って、例えば容器体A内から液体を吸上げるパイプ215として、細径化したものを用いることが良い。この場合には、主シリンダ253内の圧力、縦供給筒部210内のうち第1逆止弁236よりも上方に位置する部分の圧力、及び接続筒部230内の圧力を効率良く高めながら、液体を吸上げることができ、速やかな連続噴射に繋げることができる。
ところで、使用中において主シリンダ253内の減圧が不十分、あるいは減圧が行われなくなる場合が考えられる。その原因としては、例えば主シリンダ253内に泡が発生する場合や、貯留プランジャ310の前方付勢力が強い場合等が考えられる。
しかしながら、本実施形態によれば、例えば使用中に主シリンダ253内に泡が発生したとしても、主ピストン252を最後方位置に位置させることで、連通路380を通じて泡を主シリンダ253内から容器体A内に排出することができる。従って、その後の主ピストン252の前方に向けた復元移動によって主シリンダ253内を減圧したときに、排出される泡が占める体積分、容器体A内から液体を主シリンダ253内に吸上げることができる。従って、泡が発生した場合であっても、主シリンダ253内を確実に減圧させることができると共に、貯留シリンダ293内に液体を効率良く充填することができるので、泡の発生によって噴射ができなくなくなる等の噴射不良を招くことなく、安定した噴射を行うことができる。
なお、主シリンダ253内に発生する泡の場合に限定されるものではなく、例えば第1逆止弁236よりも上方に位置する縦供給筒部210内や、接続筒部230内に泡が発生する場合であっても、この泡を連通路380内に次第に引き込みながら、容器体A内側に最終的に排出することが可能であり、同様の作用効果を奏功することができる。
また、トリガー部51の操作時、主シリンダ253内の圧力の一部を、連通路380を通じて容器体A内側に逃がすこともできるので、例えば主シリンダ53内の圧力が高まり過ぎて、噴出孔4から液体が不意に噴射されるような不具合、いわゆる「液だれ」を防止することができる。従って、液切れを良好にすることができる。
また、トリガー部51を後方に引く操作を行ったときだけでなく、トリガー部51を操作しない場合であっても液体を噴射させることができ、液体の連続噴射を行うことができる。
特に、主シリンダ253内を確実に減圧させることができるので、プライミング回数の低減及び噴射不良の回避等を図ることができ、使い易く、利便性が向上した高品質なトリガー式液体噴出器1Bとすることができる。なお、例えば界面活性剤等が含まれ、泡状になり易い液体を使用する場合には、本実施形態のトリガー式液体噴出器1Bを特に好適に利用することができる。
また、貯留シリンダ293に、噴出孔4に連通する連通孔295と、射出筒部211内に連通する供給孔291とが形成され、貯留プランジャ310が閉塞壁322を介して連通孔295を直接的に塞いでいるので、接続筒部230から貯留シリンダ293に至る経路の空間容積(経路が占める内部容積)を制約少なく容易に小さくすることができる。従って、トリガー部51を操作した際、液体を接続筒部230内から貯留シリンダ293内に直ちに供給することができ、貯留シリンダ293内の圧力を速やかに上昇させて、貯留プランジャ310を直ちに後方移動させ易い。そのため、速やかに液体を噴射させることができ、操作性を向上することができる。
また、蓄圧弁として機能する閉塞壁322を備え、閉塞壁322が連通孔295を直接的に塞いでいるので、閉塞壁322が連通孔295を開弁するまで液体を加圧することができる。従って、トリガー部51の操作によって液体が直ちに噴出孔4から噴射されてしまうことを防止でき、適正な圧力(噴射圧)で液体を噴射させることができる。従って、連続噴射以外の場合であっても、トリガー部51の操作によって良好な噴射態様で噴射を行うことができる。また、例えば保管中等、閉塞壁322によって圧力が低い液体が噴出孔4側に流れてしまうことを抑制できるので、噴出孔4からの液漏れを効果的に抑制することができる。さらに、高圧弁等を別途設ける必要がないので、構成の簡略化を図り易い。
また、貯留プランジャ310を後方移動させることで付勢部材360を弾性変形させて蓄圧できるので、液体に圧力を加えた状態で噴射でき、良好な噴射態様での連続噴射を行える。
さらに、貯留シリンダ293内の液体が噴出孔4から噴出される際に、貯留シリンダ293から接続筒部230内への液体の流出を第2逆止弁302によって規制することができる。従って、例えば、射出筒部211を通して噴出孔4から噴出される液体の圧力を高め易くすることができる。そのため、噴射開始時から噴射停止時まで、液体の噴射形態を維持することができると共に、各種の噴射態様で液体を噴射し易くなる。
また、本実施形態のトリガー式液体噴出器1Bによれば、第1実施形態と同様の帯体114および摺動部151を備えているため、これらが動滑車として作用することで、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、貯留プランジャ310が最後退位置に位置する場合、貯留プランジャ310のリップ部323が連絡溝340上に位置する。このとき、前筒部296内が連絡溝340を通して回収孔341に連通する。このように、回収孔341は、貯留プランジャ310が所定量以上後方移動したときに、貯留シリンダ293内と縦供給筒部210内に連通させる。さらに、縦供給筒部210には、回収孔341に連通するとともに、容器体A内に連通する回収通路342が形成されている。このように、貯留プランジャ310が所定量以上後方移動すると、貯留シリンダ293内と容器体A内とが、回収孔341及び回収通路342を通じて連通する。
従って、貯留プランジャ310が所定量後方に移動した状態で、さらに液体が貯留シリンダ293内に導入される場合には、この液体を回収孔341及び回収通路342を通じて容器体A内に戻すことができる。これにより、貯留シリンダ293内の圧力が過度に高くなるのを抑えることができる。
さらに、回収孔341が縦供給筒部210の真上に配置されているため、貯留シリンダ293内の内容物をより効率よく容器体A内に戻すことができる。
なお、貯留プランジャ310の前進時、再びトリガー部51を引く操作を行わない限り、貯留プランジャ310は最前進位置まで移動するが、その前にトリガー部51を引く操作を繰り返し行っても良い。
この場合、貯留プランジャ310は、後退と前進とを繰り返しながらも、全体としては徐々に後方に移動する。これにより、貯留シリンダ293内に徐々に液体を溜めることができる。そして、貯留プランジャ310を例えば最後退位置まで移動させることで、貯留プランジャ310が最後退位置から最前進位置に移動するまでの長時間に亘って、液体を連続噴射することができる。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記第1実施形態の作動部材130と前記第2実施形態の回収孔341および回収通路342とが併用されたトリガー式液体噴出器としてもよい。
また、前記第1、第2実施形態では、トリガー部51が後方に揺動可能とされていたが、トリガー部51が後方に移動する形態を適宜採用することが可能である。例えば、トリガー部51を後方に向けてスライド移動可能としても良い。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
1A、1B…トリガー式液体噴出器 2…噴出器本体 3…ノズル部 4…噴出孔 10…縦供給筒部 11…射出筒部 30、302…第2逆止弁 36、236…第1逆止弁 50、250…トリガー機構 51…トリガー部 52…主ピストン 53…主シリンダ 96、293…貯留シリンダ 91、310…貯留プランジャ 110b…被係止部 114…帯体 114a…第1端部 114b…中間部 114c…第2端部 130…作動部材 133…規制部 137…係止部 160、360…付勢部材 341…回収孔 342…回収通路 A…容器体

Claims (4)

  1. 液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、
    前記噴出器本体の前方に配置され、液体を噴射する噴出孔が形成されたノズル部と、を備え、
    前記噴出器本体は、
    上下方向に延在し、前記容器体内の液体を吸上げる縦供給筒部と、
    前記縦供給筒部の前方に配設され、前記縦供給筒部内の液体を前記噴出孔に導く射出筒部と、
    前記縦供給筒部の前方に前方付勢状態で後方に移動可能に配設されたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記縦供給筒部内から前記射出筒部内を通じて前記噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構と、を備えるトリガー式液体噴出器であって、
    前記トリガー機構は、
    前記トリガー部の移動に伴って前後に移動する主ピストンと、
    前記主ピストンの移動に伴って内部が加圧及び減圧し、かつ内部が前記縦供給筒部内に連通する主シリンダと、を備え、
    前記噴出器本体は、
    前記トリガー部の後方への移動によって、前記縦供給筒部内を通過した液体が内部に供給される貯留シリンダと、
    前記貯留シリンダ内にその中心軸線に沿う軸方向に移動可能に配設され、前記貯留シリンダ内への液体の供給に伴って前記軸方向のうちの一方側に向けて移動する貯留プランジャと、
    前記主シリンダ内の加圧時に前記容器体内と前記縦供給筒部内との連通を遮断し、かつ前記主シリンダ内の減圧時に前記容器体内と前記縦供給筒部内との連通を許容する第1逆止弁と、
    前記主シリンダ内の加圧時に前記貯留シリンダ内と前記縦供給筒部内との連通を許容し、かつ前記主シリンダ内の減圧時に前記貯留シリンダ内と前記縦供給筒部内との連通を遮断する第2逆止弁と、
    前記貯留プランジャを前記軸方向のうちの他方側に向けて付勢する付勢力を生じさせる付勢部材と、
    前記貯留プランジャに連結された第1端部と、前記貯留シリンダに連結された第2端部と、前記第1端部と前記第2端部との間に位置して前記付勢部材の付勢力を受ける中間部と、を有する帯体と、を備える、トリガー式液体噴出器。
  2. 前記貯留シリンダは前後方向に延びており、
    前記噴出器本体には、前記貯留シリンダに対して後方移動可能に配設された作動部材が設けられ、
    前記作動部材は、
    前記貯留プランジャに形成された被係止部よりも後方に離れて配置され、前記貯留プランジャが後方移動したときに、前記被係止部が前方から係止する係止部と、
    前記貯留シリンダに対して前記作動部材が後方移動したときに、前記トリガー部に対して近接あるいは当接して前記トリガー部の揺動を規制する規制部と、を有する、請求項1に記載のトリガー式液体噴出器。
  3. 前記貯留シリンダには、前記貯留プランジャが所定量以上後方移動したとき、前記貯留シリンダ内と前記縦供給筒部内とを連通させる回収孔が形成され、
    前記縦供給筒部には、前記回収孔に連通するとともに、前記縦供給筒部を上下方向に縦断して前記容器体内に連通する回収通路が形成されている、請求項1に記載のトリガー式液体噴出器。
  4. 前記中間部は、前記軸方向のうちの前記一方側に向けて開口するように折り返されている、請求項1から3のいずれか1項に記載のトリガー式液体噴出器。
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