JP2023091450A - 機械式駐車設備の制御方法、機械式駐車設備、機械式駐車設備の制御装置 - Google Patents

機械式駐車設備の制御方法、機械式駐車設備、機械式駐車設備の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】制御装置が、利用者が乗降室内に入室するために扉が開いた後の扉開後動作を開始すると判定してから、扉が閉動作を開始するまでに要する時間を、従来と比較して短くすることが可能な、機械式駐車設備の制御方法を提供する。【解決手段】本開示の一態様に係る機械式駐車設備の制御方法では、制御装置が、第1判定モードにおいて、扉駆動部を制御して扉開後動作を開始するか否かを判定する第1ステップと、第1ステップにおいて、扉開後動作を開始すると判定したとき、扉周辺センサによる検出値に依らず、室内センサによる検出値に基づき、乗降室内に異物が存在するか否かを判定する第2ステップと、第2ステップにおいて、乗降室内に異物が存在しないと判定したとき、扉駆動部に対して扉が閉動作するための閉動作信号を送信する第3ステップと、を実行する。【選択図】図8

Description

本開示は、機械式駐車設備の制御方法、機械式駐車設備および機械式駐車設備の制御装置に関する。
従来から、例えば、特許文献1で提案されているような機械式駐車設備の制御方法が知られている。
特許文献1では、乗降室内に存在する異物を検出する室内センサと、扉周辺に存在する異物を検出する扉周辺センサと、を備える機械式駐車設備の制御方法が提案されている。この機械式駐車設備は、乗降室の出入り口を開閉する扉開閉装置と、扉開閉装置を制御する制御装置と、をさらに備える。特許文献1の制御方法は、利用者が介在することなく制御装置が作動する自動モードにおいて、扉の閉指令信号を受信し、かつ、室内センサおよび扉周辺センサが異物を検出しないとき、扉開閉装置に閉動作信号を送信する。また、特許文献1の制御方法は、扉が閉動作を開始した後、室内センサおよび扉周辺センサの検出信号を継続して受信する。さらに、特許文献1の制御方法は、扉が全閉する前に、室内センサまたは扉周辺センサが異物を検出したとき、扉開閉装置に開動作信号を送信し、扉が全開した後、上記一連の処理を繰り返す。
特開2020-186562号公報
しかし、特許文献1のような従来の機械式駐車設備の制御方法では、制御装置が、乗降室内に利用者が徒歩あるいは乗車して入室するために扉が開いた後の機械式駐車設備の扉開後動作を開始すると判定してから、扉が閉動作を開始するまでに時間を要してしまうという問題があった。
そこで、本開示の一態様では、制御装置が、利用者が乗降室内に入室するために扉が開いた後の扉開後動作を開始すると判定してから、扉が閉動作を開始するまでに要する時間を、従来と比較して短くすることが可能な、機械式駐車設備の制御方法、その制御方法により制御される機械式駐車設備、その制御方法を実行する機械式駐車設備の制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る機械式駐車設備の制御方法は、利用者が車両に乗降する乗降室と、前記乗降室の出入り口を開閉する扉と、前記扉の開閉動作を駆動する扉駆動部と、前記乗降室内に設けられ、前記乗降室内に存在する異物を検出する室内センサと、前記扉または前記扉周辺に設けられ、前記扉周辺に存在する異物を検出する扉周辺センサと、前記扉の開閉動作を含む前記機械式駐車設備の設備動作を制御する制御装置と、を有する機械式駐車設備の制御方法であって、前記室内センサおよび前記扉周辺センサのうち少なくともいずれかによる検出値に基づき、利用者が前記乗降室内に入室するために前記扉が開いた後の扉開後動作を開始するか否かを判定する第1判定モードを備え、前記制御装置が、前記第1判定モードにおいて、前記扉駆動部を制御して前記扉開後動作を開始するか否かを判定する第1ステップと、前記第1ステップにおいて、前記扉開後動作を開始すると判定したとき、前記扉周辺センサによる検出値に依らず、前記室内センサによる検出値に基づき、前記乗降室内に異物が存在するか否かを判定する第2ステップと、前記第2ステップにおいて、前記乗降室内に異物が存在しないと判定したとき、前記扉駆動部に対して前記扉が閉動作するための閉動作信号を送信する第3ステップと、を実行することを特徴とする。
上記構成によれば、前記制御装置が、前記扉周辺センサによる検出値に依らず、前記室内センサによる検出値に基づき、前記乗降室内に異物が存在しないと判定したとき、前記扉駆動部に対して前記扉が閉動作するための閉動作信号を送信する。したがって、従来のように、前記制御装置が、前記扉周辺センサおよび前記室内センサによる検出値に基づき、前記扉周辺および前記乗降室内に異物が存在するか否かを判定する場合と比較して、前記制御装置が前記扉開後動作を開始すると判定してから、前記扉が閉動作を開始するまでに要する時間を短くすることが可能となる。
上記課題を解決するために、本開示の他の態様に係る機械式駐車設備の制御方法は、利用者が車両に乗降する乗降室と、前記乗降室の出入り口を開閉する扉と、前記扉の開閉動作を駆動する扉駆動部と、前記乗降室内に設けられ、前記乗降室内に存在する異物を検出する室内センサと、前記扉または前記扉周辺に設けられ、前記扉周辺に存在する異物を検出する扉周辺センサと、前記扉の開閉動作を含む前記機械式駐車設備の設備動作を制御する制御装置と、を有する機械式駐車設備の制御方法であって、前記室内センサおよび前記扉周辺センサのうち少なくともいずれかによる検出値に基づき、利用者が前記乗降室内に入室するために前記扉が開いた後の扉開後動作を開始するか否かを判定する第1判定モードを備え、前記制御装置が、前記第1判定モードにおいて、前記扉駆動部を制御して前記扉開後動作を開始するか否かを判定する第1ステップと、前記第1ステップにおいて、前記扉開後動作を開始すると判定したとき、前記扉周辺センサによる検出値に依らず、前記室内センサによる検出値に基づき、前記乗降室内に異物が存在するか否かを判定する第2ステップと、前記第2ステップにおいて、前記乗降室内に異物が存在しないと判定している間に、前記扉周辺センサによる検出値に基づき、前記扉周辺に異物が存在すると判定した後、前記扉周辺に異物が存在しないと判定したとき、前記扉駆動部に対して前記扉が閉動作するための閉動作信号を送信する第3ステップと、を実行することを特徴とする。
上記構成によれば、前記制御装置が、前記扉周辺センサによる検出値に依らず、前記室内センサによる検出値に基づき、前記乗降室内に異物が存在しないと判定している間に、前記扉周辺センサによる検出値に基づき、前記扉周辺に異物が存在すると判定したあと、前記扉周辺に異物が存在しないと判定したとき、前記扉駆動部に対して前記扉が閉動作するための閉動作信号を送信する。したがって、従来のように、前記制御装置が、前記扉周辺センサおよび前記室内センサによる検出値に基づき、前記扉周辺および前記乗降室内に異物が存在するか否かを判定する場合と比較して、前記制御装置が前記扉開後動作を開始すると判定してから、前記扉が閉動作を開始するまでに要する時間を短くすることが可能となる。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る前記機械式駐車設備は、上記いずれかの制御方法により制御されることを特徴とする。
上記構成によれば、上記機械式駐車設備の制御方法により制御されるので、前記制御装置が前記扉開後動作を開始すると判定してから、前記扉が閉動作を開始するまでに要する時間を、従来と比較して短くすることが可能となる。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る前記制御装置は、上記いずれかの制御方法を実行することを特徴とする。
上記構成によれば、上記機械式駐車設備の制御方法を実行するので、前記制御装置が前記扉開後動作を開始すると判定してから、前記扉が閉動作を開始するまでに要する時間を、従来と比較して短くすることが可能となる。
本開示によれば、制御装置が、乗降室内に利用者が入室するために扉が開いたあとの扉開後動作を開始すると判定してから、扉が閉動作を開始するまでに要する時間を、従来と比較して短くすることが可能な、機械式駐車設備の制御方法、機械式駐車設備、および機械式駐車設備の制御装置を提供することができる。
本開示の一態様に係る制御方法により制御される機械式駐車設備を示す概略図である。 本開示の一態様に係る機械式駐車設備の乗降室に第2エリアを記載した概略図である。 本開示の一態様に係る機械式駐車設備の乗降室に第3エリアを記載した概略図である。 本開示の一態様に係る機械式駐車設備の乗降室に車両検出エリアおよび利用者検出エリアを記載した概略図である。 本開示の一態様に係る機械式駐車設備の操作器を示す概略図である。 本開示の一態様に係る機械式駐車設備の制御系を示すブロック図である。 本開示の一態様に係る機械式駐車設備の制御方法の第1段階目を示すフローチャートである。 本開示の一態様に係る機械式駐車設備の制御方法の第2段階目を示すフローチャートである。 本開示の一態様に係る機械式駐車設備の制御方法の第3段階目を示すフローチャートである。 本開示の一態様に係る機械式駐車設備の制御方法の第2段階目の変形例を示すフローチャートである。
以下、本開示の一態様に係る機械式駐車設備の制御方法、その制御方法により制御される機械式駐車設備、その制御方法を実行する機械式駐車設備の制御装置について図面を参照して説明する。なお、本開示によって本発明が限定されるものではない。また、以下では、全ての図を通じて、同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
(機械式駐車設備10)
図1は、本態様に係る制御方法により制御される機械式駐車設備を示す概略図である。図1に示すように、本態様に係る機械式駐車設備10は、その外形を画定する駐車塔12を備える。駐車塔12は、上下方向に延びる直方体状である。なお、以下では、図1~4に示すように、後述する乗降室20に入室した車両Vを基準に、前後方向、左右方向および上下方向を規定して説明する。
駐車塔12は、平面視したときの四隅に設けられる主柱14a~14d(主柱14b、14cについては図2、3参照)と、主柱14a~14dに支持される前壁15a、後壁15b、左壁15cおよび右壁15d(図2、3参照)と、を有する。
機械式駐車設備10は、利用者Pが車両Vに乗降する乗降室20と、乗降室20とは別個に設けられ、車両Vを格納する複数の格納室50と、を備える。駐車塔12の最下段(外部通路と略同じ地上レベル)に乗降室20が設けられ、駐車塔12の乗降室20よりも上段に複数の格納室50が設けられる。駐車塔12を平面視したときの中央部には、高さ方向に延びる第1昇降路16が設けられる。なお、第1昇降路16の下端部は、乗降室20の一部でもある。第1昇降路16の前側に沿って複数の格納室50の半数(以下、「前側の半数の格納室50」と称する)が並設され、第1昇降路16の後ろ側に沿って複数の格納室50の残り半数(以下、「後ろ側の半数の格納室50」と称する)が並設される。
(搬送装置60)
図1に示すように、機械式駐車設備10は、乗降室20と複数の格納室50との間で車両Vを搬送する搬送装置60をさらに備える。搬送装置60の詳細については次の通りである。すなわち、駐車塔12の床面(換言すれば、乗降室20の床面)には、ピット18が形成される。ピット18内には、車両Vが搭載された状態のパレット62を持ち上げて水平面内で90°旋回可能なパレット旋回装置64が設けられる。また、第1昇降路16内には、パレット62を昇降するための昇降機66が設けられる。昇降機66は、ピット18から最上段の格納室50まで第1昇降路16内を往復運動可能である。昇降機66には、自らと後述する棚レール72との間でパレット62を移載するパレット移載機構74が設けられる。
駐車塔12の1階付近には、昇降機66を昇降駆動する昇降駆動装置68が設けられる。昇降駆動装置68は、後述する制御装置100の動作制御部108に接続される。昇降駆動装置68には、ワイヤロープ70が取り付けられる。ワイヤロープ70の一方側が駐車塔12の上端部を経由して第1昇降路16内に垂下され、ワイヤロープ70の他端側が格納室50に沿って垂下される。そして、ワイヤロープ70の一端には第1昇降路16内の昇降機66が取り付けられ、ワイヤロープ70の他端にはカウンターウェイト71が取り付けられる。なお、カウンターウェイト71は、昇降駆動装置68による巻き上げ力を軽減するために設けられる。
複数の格納室50には、それぞれ、前後方向に延びる棚レール72が設けられる。前側の半数の格納室50に設けられる棚レール72は、それぞれ、その前端が主柱14a、14bに固定され、その後端が第1昇降路16の前側に沿って高さ方向に延びる棚柱19に固定される。また、後ろ側の半数の格納室50に設けられる棚レール72は、それぞれ、その前端が第1昇降路16の後ろ側に沿って高さ方向に延びる棚柱19に固定され、その後端が主柱14c、14dに固定される。パレット62は、昇降機66に設けられるパレット移載機構74によって、棚レール72に沿って昇降機66と格納室50との間で移載される。
搬送装置60は、上記構造を備えることで、パレット62に搭載された車両Vを乗降室20と複数の格納室50との間で搬送することが可能となる。
(乗降室20)
図2は、本態様に係る機械式駐車設備の乗降室に第2エリアを記載した概略図である。なお、図2では、昇降機66を図示省略してある。図2に示すように、乗降室20の後壁15bの中央部には、乗降室20内に利用者Pおよび車両Vなどが出入りするための出入り口21と、出入り口21を開閉する扉22と、が設けられる。出入り口21には、扉周辺センサ23が設けられる。本態様では、扉周辺センサ23は、乗降室20の外部に設けられる。具体的には、扉周辺センサ23は、扉22の外面に沿って、扉22と平行に光線L3を左右方向に投光する投光器と、この投光器から投光された光線L3を受光する受光器と、を有する。扉周辺センサ23は、受光器による光線L3の受光状態に基づき、異物が出入り口21を通過したか否かを検出可能である。なお、扉周辺センサ23が検出する異物は、利用者Pおよび車両Vだけでなく、例えば、利用者Pのペットおよび所持品などを含んでもよい。
乗降室20の後壁15bの外面には、利用者Pによる入力情報を受け付け、受け付けた入力情報に基づき入力値を生成して後述する制御装置100に送信する操作器80が設けられる。利用者Pによる入力情報は、利用者Pが操作器80に対して行う所定の操作を含む。この所定の操作は、例えば、「安全確認(扉閉)」ボタン92の操作、ICカードなどによる認証操作などを含む。
乗降室20内の床面の中央部には、車両Vを搭載する上記したパレット62が配置される。パレット62は、平面視において、前後方向に長方形である。パレット62の前後方向に延びる左縁部には、立ち上がり部63aが立設される。また、パレット62の前後方向に延びる右縁部には、立ち上がり部63bが立設される。
乗降室20内の主柱14c近傍の左壁15cに沿った位置には、高さ方向に延びるダクト24が設けられる。乗降室20内のダクト24の直ぐ前方には、昇降機66を昇降駆動する昇降駆動装置68が設けられる。乗降室20内の主柱14b近傍の左壁15cに沿った位置には、カウンターウェイト71が昇降する第2昇降路26が設けられる。乗降室20内の前壁15aの左右方向における中央部の近傍には、前壁15aと平行に鏡27が配置される。乗降室20内の主柱14a近傍の前壁15aに沿った位置には、機械式駐車設備10の設備動作を制御する制御装置100が設けられる。機械式駐車設備10の設備動作は、扉22の開閉動作を含む。なお、機械式駐車設備10の設備動作は、扉22の開閉動作だけでなく、後述する出庫呼び動作など機械式駐車設備10の動作全体を含む。そして、後述する扉開後動作は、機械式駐車設備10の設備動作の一部であって、扉の閉動作や、車両を載せたまたは空のパレットを格納室に搬送する格納動作などを含む。
図2に示すように、乗降室20内の全エリアは、エリアA1(第1エリア)とこのエリアA1以外のエリアA2(第2エリア)とに分けられる。図2において、主柱14a、14cを結ぶ直線と平行な複数の斜線でハッチングされたエリアがエリアA2であり、乗降室20内の図2においてハッチングされていないエリア(すなわち、エリアA2以外のエリア)がエリアA1である。ここで、エリアA1は、車両Vが乗り入れ、利用者Pが移動可能なエリアのことである。一方、エリアA2は、パネル40a~40dによって異物の侵入が防止されたエリアである。
パネル40aは、平面視において、ダクト24を昇降駆動装置68、主柱14cおよび左壁15cとともに囲むように立設される。パネル40aは、平面視において直線状である。
パネル40bは、前壁15aの近傍に立設される。パネル40bは、第2昇降路26の前端から前方に延びる第1部分と、この第1部分の前端から屈曲して制御装置100まで左右方向に延びる第2部分と、この第2部分の右端から屈曲して後方に延びる第3部分と、を有する。鏡27は、パネル40bの第2部分の内面に固定される。
パネル40c、40dは、右壁15dの近傍に立設される。パネル40cは、制御装置100の後端から右壁15dに沿って後方に延びる第4部分と、この第4部分の後端から屈曲して右壁15dに至る第5部分と、を有する。パネル40dは、扉22の近傍から左右方向に主柱14d付近にまで延びる第6部分と、この第6部分の右端から主柱14dおよび右壁15dに沿って前方に延びる第7部分と、この第7部分の前端から屈曲して右壁15dに至る第8部分と、を有する。パネル40cの第5部分と、パネル40dの第8部分とは、前後方向に間隔を空けて互いに平行に対向する。
図2に示すように、エリアA2の一部が、パネル40a、昇降駆動装置68、主柱14cおよび左壁15cで囲まれたエリアである。また、エリアA2の他の一部が、パネル40b、パネル40c、第2昇降路26、制御装置100、主柱14a、14b、前壁15a、左壁15cおよび右壁15dで囲まれたエリアである。また、エリアA2のさらに他の一部が、パネル40d、主柱14dおよび右壁15dで囲まれたエリアである。
図2に示すように、乗降室20内には、上記したエリアA1(すなわち、主として、車両Vが乗り入れ、利用者Pが移動可能なエリア)内に存在する異物を検出するために、室内センサ30が設けられる。室内センサ30には、測域センサ32a~32cおよび光電センサ34a~34dが含まれる。なお、室内センサ30は、上記したエリアA1内に存在する異物として、例えば、利用者Pのペットおよび所持品などについても、利用者Pと同様に検出可能である。なお、ここでいう利用者Pやペット、所持品は車両Vの外に存在するものである。また、利用者Pと同様に、同乗者や外部から進入した第三者なども検出可能であることは言うまでもない。室内センサ30により検出される異物には、扉周辺センサ23により検出される異物が含まれても良い。すなわち、室内センサ30は、扉周辺センサ23により検出される異物と同じ異物を検出しても良いし、扉周辺センサ23により検出される異物と異なる異物を検出しても良い。
測域センサ32aは、パネル40bの第2部分のうちの左側部分の内面に沿って設けられる。測域センサ32aは、主としてパネル40bよりも後ろ側に向けて光線L1を投光する。具体的には、測域センサ32aは、平面視において、後ろ側を向いており、前後方向に延びる自らの中心軸線(図示せず)から左壁15c側に105°程度、および、同中心軸線(同前)から右壁15d側に105°程度のエリア(すなわち、平面視において合計210°程度のエリア)に光線L1を投光する。
したがって、測域センサ32aは、平面視において、残り150°程度のエリア(換言すれば、主として自らよりも前側のエリア)を検出することができない。また、測域センサ32aから投光される光線L1は、パレット62の立ち上がり部63aに妨げられてこの立ち上がり部63aよりも右方に進むことができない。したがって、測域センサ32aは、主として、パレット62よりも前側および左側のエリアに存在する異物を検出する。
測域センサ32bは、パネル40dの第7部分の内面に沿って設けられる。測域センサ32bは、主としてパネル40dよりも左側に向けて光線L1を投光する。具体的には、測域センサ32bは、平面視において、左側を向いており、左右方向に延びる自らの中心軸線(図示せず)から前壁15a側に105°程度、および、同中心軸線(同前)から後壁15b側に105°程度のエリア(すなわち、平面視において合計210°程度のエリア)に光線L1を投光する。
したがって、測域センサ32bは、平面視において、残り150°程度のエリア(換言すれば、主として自らよりも右側のエリア)を検出することができない。また、測域センサ32bから投光される光線L1は、パレット62の立ち上がり部63bに妨げられてこの立ち上がり部63bよりも左方に進むことができない。したがって、測域センサ32bは、主として、パレット62よりも右側および後ろ側のエリアに存在する異物を検出する。
測域センサ32cは、鏡27の手前に(すなわち、パネル40bの第2部のうちの中央部分の内面に沿って)設けられる。測域センサ32cは、主としてパネル40bよりも後ろ側に向けて光線L1を投光する。具体的には、測域センサ32cは、平面視において、後ろ側を向いており、前後方に延びる自らの中心軸線から左壁15c側に105°程度、および、同中心軸線(同前)から右壁15d側に105°程度のエリア(すなわち、平面視において合計210°程度のエリア)に光線L1を投光する。
したがって、測域センサ32cは、平面視において、残り150°程度のエリア(換言すれば、主として自らよりも前側のエリア)を検出することができない。また、測域センサ32cから投光される光線L1は、パレット62よりも前側からパレット62に向けて投光されるため、パレット62の立ち上がり部63aに妨げられてこの立ち上がり部63aよりも左方に進むことができず、パレット62の立ち上がり部63bに妨げられてこの立ち上がり部63bよりも右方に進むことができない。したがって、測域センサ32cは、主として、パレット62の立ち上がり部63a、63bの間に存在する異物(入庫時には主として車両V、出庫時には車両Vおよび該車両V以外の異物(例えば利用者Pなど))を検出する。
測域センサ32a~32cは、それぞれ、乗降室20内の床面から所定の高さに光線L1を投光してエリアA1を走査することで、エリアA1内に存在する異物を検出する公知の構造を備える。
測域センサ32a~32cとしては、例えば、空間の物理的な形状データを出力することができる走査型の光波距離計を用いることができる。また、例えば、測域センサ32a~32cは、それぞれ、1軸走査型の測域センサとして構成され、水平方向に半導体レーザーを投光し、走査平面上における異物までの距離、および、角度の2次元データなどを得るようにしても良い。さらに、2軸走査型や複数の発光部による1軸走査型の3次元LiDARなどのセンサを用いて3次元データを得るようにしてもよい。
光電センサ34a、34bは、それぞれ、第2昇降路26の背面および昇降駆動装置68の前面のうちのいずれか一方に取り付けられ、前後方向に光線L2を投光する投光器と、第2昇降路26の背面および昇降駆動装置68の前面のうちのいずれか他方に取り付けられ、投光器から投光された光線L2を受光する受光器と、を有する。
光電センサ34c、34dは、パネル40cの第5部分とパネル40dの第8部分のうちのいずれか一方に取り付けられ、前後方向に光線L2を投光する投光器と、パネル40cの第5部分とパネル40dの第8部分のうちのいずれか他方に取り付けられ、投光器から投光された光線L2を受光する受光器と、を有する。
光電センサ34a~34dは、それぞれ、受光器による光線L2の受光状態に基づき、エリアA1内に存在する異物を検出することが可能である。
図3は、本態様に係る機械式駐車設備の乗降室に第3エリアを記載した概略図である。なお、図3では、昇降機66が乗降室20内に位置しているときの状態を示してある。上記したエリアA2(すなわち、パネル40a~40dによって異物の侵入が防止されたエリア)は、パネル40a~40dを除いたときに室内センサ30で異物を検出できないエリアA3(第3エリア)を含む。図3において、主柱14a、14cを結ぶ直線と平行な複数の斜線と、主柱14b、14dを結ぶ直線と平行な複数の斜線と、でハッチングされたエリアがエリアA3である。
図3に示すように、エリアA3は、パネル40a~40dを除いたときに、主として、測域センサ32a~32cから投光される光線L1が届かないことで、測域センサ32a~32cで異物を検出できないエリアである。具体的には、エリアA3は、ダクト24と左壁15cの間のエリア、鏡27と前壁15aの間のエリア、および制御装置100と前壁15aの間のエリアである。このエリアA3は、パネル40a~40dで異物の侵入を防止することによって、室内センサ30による異物の検出を不要にしている。
図3において、パレット62は、車両Vの進入方向に配置されていて、昇降機66に対して90°回転した状態である。昇降機66が昇降する際には、パレット62は、この状態から90°旋回して昇降機66に載置される。昇降機66には、ワイヤロープ70と、車両Vのはみ出しを検出するセンサ(図示せず)を取り付けるセンサポール78が設けられる。ワイヤロープ70およびセンサポール78は、昇降機66が乗降室20内に位置しているとき、乗降室20内に露出している。
また、ワイヤロープ70とセンサポール78は、平面視で第1昇降路16内(昇降機66の枠内)にあるため、乗降室20に固定されるパネル40a~40dで覆うことはできない。
測域センサ32aから見て第2昇降路26や第2昇降路近傍のワイヤロープ70、センサポール78の陰になるエリアA4、および、測域センサ32bから見てパネル40dやパネル40d近傍のワイヤロープ70の陰になるエリアA4は、それぞれ、エリアA1内にあって、測域センサ32a~32cから投光される光線L1が届かないか、ワイヤロープ70やセンサポール78が障害となって測域センサ32a~32cで異物の検出が困難なエリアである。
光電センサ34a~34dで異物を検知しているエリアは、測域センサ32a~32cによって異物の検出が困難なエリアA4を含んでおり、それによりエリアA4はエリアA1に含まれている。
図4は、本態様に係る機械式駐車設備の乗降室に車両検出エリアおよび利用者検出エリアを記載した概略図である。なお、図4では、出入り口21、扉22、前壁15a、後壁15b、左壁15cおよび右壁15dおよびエリアA1のみを簡略化して示し、図1~3で説明した乗降室20内に設けられる構成およびエリアA2~A4などは省略してある。
室内センサ30は、上記したエリアA1内のどのエリアで異物を検出したかに基づき、その異物が車両Vであるか、車両V以外の異物(例えば、利用者Pなど)であるかを判定可能である。
図4に示すように、エリアA1は、車両検出エリアVA(主にパレット62に対応したエリア)および利用者検出エリアPA(主にパレット62以外に対応したエリア)を有する。室内センサ30は、車両検出エリアVAで異物を検出した場合、その異物が車両Vであると判定する。一方、室内センサ30は、利用者検出エリアPAで異物を検出した場合、その異物が車両V以外の異物(例えば、利用者Pなど)であると判定する。なお、室内センサ30は、利用者検出エリアPAにおいて、例えば、利用者Pのペットおよび所持品などについても、利用者Pと同様に検出することが可能である。このほかに、乗降室内の車両の形状を検出する公知の方法により車両検出エリアVAを設定し、エリアA1内のそれ以外の範囲を利用者検出エリアPAとしてもよい。また、マイクロ波や画像処理などを用いて、車両V内の利用者Pを含む人を検出するように構成することも可能である。このような構成とする場合は、利用者検出エリアPAに車両Vの内部を含んでも良い。さらに、後述の出庫のフローにおいて、車両Vが存在しないと判定した後は、利用者検出エリアPAと車両検出エリアVAとを合わせて利用者Pやペットおよび所持品などの異物を検出するようにしても良い。
図5は、本態様に係る機械式駐車設備の操作器を示す概略図である。図5に示すように、操作器80は、タッチセンサと表示部が一体化されたタッチパネル82と、ICカードに記録された利用者番号を読み取るカードリーダ90と、「安全確認(扉閉)」ボタン92と、機械式駐車設備10の動作を停止させる非常停止ボタン94と、を有する。
図5に示すように、タッチパネル82の画面構成は、利用者Pに対してメッセージを表示するメッセージ表示部83と、利用者番号を表示する利用者番号表示部84と、乗降室20内に設けられる撮像装置(図示せず)で撮像された映像を表示する映像表示部85と、を有する。また、タッチパネル82の画面構成は、例えば、「0」~「9」までの数字キー86と、「スタート」ボタン87と、操作を訂正する「訂正」ボタン88と、をさらに有する。なお、タッチパネル82は、図5に示す画面構成を必要に応じて変更することが可能である。
(機械式駐車設備10の制御系)
図6は、本態様に係る機械式駐車設備の制御系を示すブロック図である。図6に示すように、制御装置100は、室内センサ30および扉周辺センサ23に接続され、室内センサ30および扉周辺センサ23のうち少なくともいずれかによる検出値に基づき、乗降室20内に利用者Pが徒歩あるいは乗車して入室するために扉22が開いた後の扉開後動作を開始するか否かを判定する第1判定部102を有する。また、制御装置100は、操作器80に接続され、室内センサ30による検出値に依らず、利用者Pによる操作器80への入力情報に基づき、扉開後動作を開始するか否かを判定する第2判定部104をさらに有する。なお、第2判定部104は、室内センサ30による検出値と利用者Pによる操作器80への入力情報に基づき、扉開後動作を開始するか否かを判定するものとしてもよい。
制御装置100は、第1判定部102の判定結果に基づき扉開後動作を開始するか否かを判定する第1判定モードと、第2判定部104の判定結果に基づき扉開後動作を開始するか否かを判定する第2判定モードと、を切り替える判定切り替え部106を有する。判定切り替え部106は、第1判定部102、第2判定部104、操作器80および後述する動作制御部108に接続される。
制御装置100は、操作器80、判定切り替え部106、昇降駆動装置68、扉駆動部110、開口幅検出器120および報知器130に接続され、機械式駐車設備10の設備動作を制御する動作制御部108を有する。扉駆動部110、開口幅検出器120および報知器130については後述する。制御装置100は、例えば、利用者番号およびこの利用者番号に紐づけられた暗証番号を記憶する記憶部などを有しても良い。
図6に示すように、機械式駐車設備10は、扉22が開閉するように扉22を駆動する扉駆動部110を備える。扉駆動部110は、例えば、扉22に隣接して設けられても良い。
同図(図6)に示すように、機械式駐車設備10は、扉22の開口幅を検出する開口幅検出器120を備える。開口幅検出器120は、例えば、扉22に直接取り付けられても良いし、扉駆動部110に取り付けられて駆動軸の回転数を計数するエンコーダでも良いし、または、出入り口21もしくは出入り口21周辺の壁面に設けられても良い。開口幅検出器120は、開口幅が後述する閾値より広いか否か(換言すれば、扉22の開口部の縁が所定位置を超えたか否か)のみを検出してもよいし、全開から全閉までの移動量として検出するものでもよい。
同図(図6)に示すように、機械式駐車設備10は、利用者Pに注意喚起する報知器130を備える。報知器130は、例えば、出入り口21または出入り口21周辺の壁面に設けられても良いし、操作器80に設けられてタッチパネル82上の視覚情報や図示しないスピーカーによる音声情報を発するものでも良い。
(制御方法の一例)
本態様に係る機械式駐車設備10の制御方法により、利用者Pが機械式駐車設備10から上記第1判定モードで車両Vの出庫を行う場合の一例につき、主として図7~9に基づき説明する。図7は、本態様に係る機械式駐車設備の制御方法の第1段階目を示すフローチャートである。図8は、同制御方法の第2段階目を示すフローチャートである。図9は、同制御方法の第3段階目を示すフローチャートである。なお、図7~9に基づき説明する制御方法の一例は、主として、請求項1およびこの請求項1に従属する請求項に相当する内容である。一方、後述する図10に基づき説明する変形例は、主として、請求項3およびこの請求項3に従属する請求項に相当する内容である。
なお、ここでは、利用者Pが車両Vを予め機械式駐車設備10に入庫しており、複数の格納室50のうちのいずれかに車両Vが格納され、扉22が閉じられている状態から説明する。また、この態様においては、室内センサ30は予めOFF状態にされており、扉周辺センサ23は予めON状態にされている。さらに、利用者Pは、利用者番号およびこの利用者番号に紐づけられた暗証番号を予め割り当てられている。そして、利用者Pは、利用者番号が記録されたICカードを所持している場合を例示する。
(第1段階目の処理フロー)
最初に、いわゆる出庫呼び(図7のステップS1-1)の一例について説明する。
まず、利用者Pが、操作器80のカードリーダ90にICカードをかざして認証操作を行う。ICカードを所持していない場合は、数字キー86で暗証番号を入力した後、「スタート」ボタン87を押して認証操作を行ってもよい。
制御装置100は、カードリーダ90で読み取った利用者Pの識別情報が予め記憶部に記憶された利用者番号に紐づけられた識別情報に対応するか否かを判定する。なお、暗証番号が入力された場合は、利用者Pにより入力された暗証番号が、予め記憶部に記憶された利用者番号に紐づけられた暗証番号であるか否かを判定する。すなわち、制御装置100は、利用者Pにより入力された識別情報が正しいか否かを判定する。この識別情報は、例えば、カードリーダ90がICカードから読み取った利用者Pの識別情報、または操作器80が利用者Pから入力を受け付けた暗証番号であっても良いし、これらの両方を含んでも良い。
制御装置100は、利用者Pにより入力された識別情報が正しくないと判定したとき、エラー画面を表示し、利用者Pが識別情報を入力し直すのを待つ。
一方、制御装置100は、利用者Pにより入力された識別情報が正しいと判定したとき、紐づけられた利用者番号に対応する車両Vが入庫されているか否かを判定し、入庫されている場合は記憶部に記憶されたいずれの格納室50であるかの情報に基づいて搬送装置60によって格納室50から乗降室20に車両Vを搬送する。
例えば、上記のようにして、いわゆる出庫呼び(図7のステップS1-1)が行われる。
ステップS1-1を行って車両Vが搭載された状態のパレット62が乗降室20に搬送され旋回されて、車両Vの前部を出入り口21に向けて搬出が完了した後で、例えば搬出完了を検知するセンサの情報に基づいて、制御装置100は、室内センサ30をOFF状態からON状態にし、室内センサ30により図2、3に示す光線L1、L2の投光および受光を開始させる(図7のステップS1-2)。なお、室内センサ30として起動に時間を要するセンサなどを使用している場合、パレット62の搬送開始や搬送中に投光及び受光を開始してもよい。室内センサ30は、扉22が開動作を開始するときにON状態となっていればよい。
ステップS1-2を行った後で、制御装置100は、扉駆動部110に対して扉22が開動作するための開動作信号を送信する(図7のステップS1-3)。
ステップS1-3を行った後で、制御装置100は、図7のステップS1-4~S1-7を行うことで、乗降室20内に利用者Pなどの異物が進入したか否かを判定可能である。具体的には、次の通りである。
ステップS1-3を行った後で、扉22の開動作が完了すると、制御装置100は、扉周辺センサ23による検出値に基づき、利用者Pなどの異物が扉22周辺に存在するか否かを判定する(図7のステップS1-4)。なお、この判定は、扉22の開動作を開始したときから行うようにしてもよい。
制御装置100は、扉周辺センサ23による検出値に基づき、利用者Pなどの異物が扉22周辺に存在すると判定したとき(図7のステップS1-4で「Yes」)、動作許可をOFF状態にする(図7のステップS1-5)。一方、制御装置100は、扉周辺センサ23による検出値に基づき、利用者Pなどの異物が扉22周辺に存在しないと判定したとき(図7のステップS1-4で「No」)、ステップS1-4に戻って以降の処理を繰り返す。なお、図7のステップS1-4で「Yes」とならないまま、所定時間が経過した場合には自動的に、あるいは操作器80の「安全確認(扉閉)」ボタン92が操作された場合は、制御装置100が扉駆動部110に対して扉22が閉動作するための閉動作信号を送信するようにしても良いし、管理者などに通知して扉を閉じる操作をさせるようにしても良い。
上記動作許可は、扉22が開動作を完了した状態および扉22が閉動作している状態を含む扉22が開かれた状態で、制御装置100が、扉周辺センサ23による検出値に基づき、利用者Pなどの異物が扉22周辺に存在すると判定したときOFF状態になる。なお、このように動作許可がOFF状態になった後、制御装置100が、扉周辺センサ23による検出値に基づき、利用者Pなどの異物が扉22周辺に存在しないと判定したとき、後述の運転ロックが作動していない段階であれば、利用者Pが例えば安全確認を行ったうえで操作器80を操作して動作許可をON状態にできる。
ステップS1-5を行った後で、制御装置100は、扉周辺センサ23による検出値に基づき、利用者Pなどの異物が扉22周辺に存在するか否かを再び判定する(図7のステップS1-6)。
制御装置100は、扉周辺センサ23による検出値に基づき、利用者Pなどの異物が扉22周辺に存在しないと判定したとき(図7のステップS1-6で「Yes」)、室内センサ30による検出値に基づき、乗降室20内に利用者Pなどの異物が存在するか否かを判定する(図7のステップS1-7)。一方、制御装置100は、扉周辺センサ23による検出値に基づき、利用者Pなどの異物が扉22周辺に存在すると判定したとき(図7のステップS1-6で「No」)、ステップS1-6に戻って処理を繰り返す。なお、図7のステップS1-6で「Yes」とならないまま所定時間が経過した場合に、制御装置100は、報知器130などを用いて扉周辺の人や手荷物などを排除するよう利用者Pに向けて報知したり、管理者などに通知して安全確認や扉を閉じる操作をさせるようにしても良い。
制御装置100は、室内センサ30による検出値に基づき、利用者Pなどの異物が乗降室20内に存在すると判定したとき(図7のステップS1-7で「Yes」)、運転ロックを作動させる(図7のステップS1-8)。一方、制御装置100は、室内センサ30による検出値に基づき、利用者Pなどの異物が乗降室20内に存在しないと判定したとき(図7のステップS1-7で「No」)、ステップS1-7に戻って処理を繰り返す。なお、図7のステップS1-7で「Yes」とならないまま、利用者Pが操作器80に対して行う所定の操作(例えば、「安全確認(扉閉)」ボタン92の操作、およびICカードなどによる認証操作など)が行われた場合や、所定時間が経過した場合に自動的に、制御装置100が扉駆動部110に対して扉22が閉動作するための閉動作信号を送信するようにしても良いし、管理者などに通知して安全確認や扉を閉じる操作をさせるようにしても良い。
上記のように、制御装置100が、室内センサ30による検出値に基づき、利用者Pなどの異物が乗降室20内に存在すると判定したとき、上記運転ロックが作動する。このように上記運転ロックが作動した後、制御装置100が、例えば、扉周辺センサ23による検出値に基づき、利用者Pなどの異物が乗降室20から退出したと判定するまでは、利用者Pまたは第三者が操作器80を操作して解除できない。
制御装置100は、例えば、上記のように図7のステップS1-4~S1-7を行うことで、乗降室20内に利用者Pなどの異物が進入したか否かを判定可能である。
ステップS1-8を行った後で、制御装置100は、室内センサ30による検出値に基づき、利用者Pおよび車両Vなどの異物が乗降室20内に存在するか否かを判定する(図7のステップS1-9。請求項1および請求項3の第1ステップ)。
制御装置100は、室内センサ30による検出値に基づき、利用者Pおよび車両Vなどの異物が乗降室20内に存在しないと判定することで(図7のステップS1-9で「Yes」)、扉22の開閉動作を含む機械式駐車設備10の設備動作のうち、乗降室20内に利用者Pが入室するために扉22が開いた後の扉開後動作を開始するか否かを判定し、図7に示す第1段階目の処理フローから図8に示す第2段階目の処理フローに移る。一方、制御装置100は、室内センサ30による検出値に基づき、利用者Pおよび車両Vなどの異物が乗降室20内に存在すると判定したとき(図7のステップS1-9で「No」)、ステップS1-9に戻って処理を繰り返す。
(第2段階目の処理フロー)
制御装置100は、図7に示す第1段階目の処理フローから図8に示す第2段階目の処理フローに移ると、同図のステップS2-1~S2-12と、同図のステップS2-13~S2-15と、を並行して行う。具体的には、次の通りである。
最初に、図8のステップS2-1~S2-12について説明する。まず、制御装置100は、運転ロックが作動しているか否かを判定する(図8のステップS2-1)。
次に、制御装置100は、運転ロックが作動していると判定したとき(図8のステップS2-1で「Yes」)、タイマをリセットして新たな計時を開始し(図8のステップS2-2)、その後でステップS2-3以降の処理を実行する。一方、制御装置100は、運転ロックが作動していないと判定したとき(図8のステップS2-1で「No」)、タイマをリセットして新たな計時を開始し(図8のステップS2-6)、その後でステップS2-7以降の処理を実行する。
ステップS2-2を行った後で、制御装置100は、扉周辺センサ23による検出値に依らず、室内センサ30による検出値に基づき、乗降室20内に利用者Pなどの異物が存在するか否かを判定する(図8のステップS2-3。請求項1の第2ステップの一部)。
制御装置100は、乗降室20内に利用者Pなどの異物が存在しないと判定したとき(図8のステップS2-3で「Yes」)、タイマが所定時間を経過したか否かを判定する(図8のステップS2-4)。このときの所定時間は、例えば、5秒以上10秒以下に予め設定可能である。一方、制御装置100は、乗降室20内に利用者Pなどの異物が存在すると判定したとき(図8のステップS2-3で「No」)、運転ロックを作動し(図8のステップS2-12)、その後で、ステップS2-1に戻って以降の処理を繰り返す。なお、ここでは既に運転ロックが作動しているので、ステップS2-12を省略してもよい。
制御装置100は、室内センサ30が利用者Pなどの異物を非検知状態で、タイマが所定時間を経過したと判定したとき(図8のステップS2-4で「Yes」)、運転ロックを解除する(図8のステップS2-5)。一方、制御装置100は、タイマが所定時間を経過していないと判定したとき(図8のステップS2-4で「No」)、ステップS2-3に戻って以降の処理を繰り返す。
ステップS2-5を行った後で、制御装置100は、タイマをリセットする(図8のステップS2-6)。
ステップS2-6を行った後で、制御装置100は、扉周辺センサ23による検出値に依らず、室内センサ30による検出値に基づき、乗降室20内に利用者Pなどの異物が存在するか否かを判定する(図8のステップS2-7。請求項1の第2ステップの他の一部)。
制御装置100は、乗降室20内に利用者Pなどの異物が存在しないと判定したとき(図8のステップS2-7で「Yes」)、タイマが所定時間を経過したか否かを判定する(図8のステップS2-8)。このときの所定時間は、例えば、上記と同様に5秒以上10秒以下に予め設定可能である。一方、制御装置100は、乗降室20内に利用者Pなどの異物が存在すると判定したとき(図8のステップS2-7で「No」)、運転ロックを作動し(図8のステップS2-12)、その後で、ステップS2-1に戻って以降の処理を繰り返す。
制御装置100は、タイマが所定時間を経過したと判定したとき(図8のステップS2-8で「Yes」)、図7のステップS1-5でOFF状態にした動作許可をON状態にし(図8のステップS2-9)、報知器130に扉22が閉動作を開始することを利用者Pに注意喚起するための閉動作注意喚起信号を送信する(図8のステップS2-10)。一方、制御装置100は、タイマが所定時間を経過していないと判定したとき(図8のステップS2-8で「No」)、ステップS2-7に戻って以降の処理を繰り返す。なお、この態様においては、ステップS2-2~ステップS2-4とステップS2-6~S2-8に分けてタイマが所定時間経過するまで利用者Pなどの異物を検出するか否かの判定を行うようにしたが、例えばステップS2-2~ステップS2-4を省略してステップS2-6~S2-8でまとめて判定し、その後で運転ロック解除(ステップS2-5)と動作許可ON(ステップS2-9)と注意喚起信号送信(ステップS2-10)とを行うようにしてもよい。
ステップS2-10を行った後で、制御装置100は、扉駆動部110に対して扉22が閉動作するための閉動作信号を送信する(図8のステップS2-11。第3ステップ)。
次に、制御装置100が、図8のステップS2-1~S2-12と並行して行う、同図のステップS2-13~S2-15について説明する。
まず、制御装置100は、図7に示す第1段階目の処理フローから図8に示す第2段階目の処理フローに移ると、扉周辺センサ23による検出値に基づき、扉22周辺に利用者Pなどの異物が存在するか否かを判定する(図8のステップS2-13。第8ステップ)。
次に、制御装置100は、扉22周辺に利用者Pなどの異物が存在すると判定したとき(図8のステップS2-13で「Yes」)、報知器130に対して扉22周辺から移動するよう注意喚起するための注意喚起信号を送信する(図8のステップS2-14。第9ステップ)。
ステップS2-14を行った後で、制御装置100は、扉駆動部110に対して閉動作信号が送信されたか否かを判定する(図8のステップS2-15)。換言すれば、制御装置100は、上記した図8のステップS2-11が行われたか否かを判定する。なお、機械式駐車設備10が、例えば、扉22が全開状態であるか否かを判定するセンサを備えている場合、このステップS2-15の判定に代えて、制御装置100は、全開状態でないか否か(換言すれば、扉22の閉動作が開始されたか否か)を判定しても良い。
制御装置100は、扉駆動部110に対して閉動作信号が送信されたと判定したとき(図8のステップS2-15で「Yes」)、図8に示す第2段階目の処理フローから図9に示す第3段階目の処理フローに移る。一方、制御装置100は、扉駆動部110に対して閉動作信号が送信されていないと判定したとき(図8のステップS2-15で「No」)、ステップS2-13に戻って以降の処理を繰り返す。
(第3段階目)
制御装置100は、図8に示す第2段階目の処理フローから図9に示す第3段階目の処理フローに移ると、まず、室内センサ30による検出値に基づき、利用者Pおよび車両Vなどの異物が乗降室20内に存在するか否かを判定する(図9のステップS3-1。第4ステップの一部)。
制御装置100は、利用者Pおよび車両Vなどの異物が乗降室20内に存在しないと判定したとき(図9のステップS3-1で「Yes」)、扉周辺センサ23による検出値に基づき、利用者Pおよび車両Vなどの異物が扉22周辺に存在するか否かを判定する(図9のステップS3-2。第4ステップの他の一部)。一方、制御装置100は、利用者Pおよび車両Vなどの異物が乗降室20内に存在すると判定したとき(図9のステップS3-1で「No」)、運転ロックを作動し(図9のステップS3-4)、その後で動作許可をOFF状態にする(図9のステップS3-5)。なお、図9のステップS3-1やステップS3-2の判定では、利用者Pおよび車両V以外の動物や手荷物などの異物が存在するか否かを判定するようにしても良い。
制御装置100は、扉周辺センサ23による検出値に基づき、利用者Pおよび車両Vなどの異物が扉22周辺に存在しないと判定したとき(図9のステップS3-2で「Yes」)、扉22の閉動作が完了したか否かを判定し、完了していないと判定したとき(図9のステップS3-3で「No」)、ステップS3-1に戻って以降の処理を繰り返す。一方、扉22の閉動作完了が完了したと判定したとき(図9のステップS3-3で「Yes」)、その後で処理を完了する。一方、制御装置100は、扉周辺センサ23による検出値に基づき、利用者Pおよび車両Vなどの異物が扉22周辺に存在すると判定したとき(図9のステップS3-2で「No」)、動作許可をOFF状態にする(図9のステップS3-5)。
ステップS3-4、S3-5を行った後で、制御装置100は、扉駆動部110に対して閉動作を中断するための閉動作中断信号を送信する(図9のステップS3-6。第5ステップ)。
ステップS3-6を行った後で、制御装置100は、開口幅検出器120による検出値に基づき、扉22の開口幅が閾値未満か否か(換言すれば、扉22の開口幅が閾値以上か否か)を判定する(図9のステップS3-7。第6ステップ)。このときの閾値は、例えば、500mm以上に予め設定可能である。
制御装置100は、開口幅検出器120による検出値に基づき、扉22の開口幅が閾値未満であると判定したとき(図9のステップS3-7で「Yes」)、扉駆動部110に対して開動作信号を送信し(図9のステップS3-8)、その後で、図8に示す第2段階目の処理フローの最初に戻って、以降の処理を繰り返す。なお、このときの開動作信号により、扉22を全開させるのではなく、扉22の開口幅が閾値以上となるまで開動作を行わせたり、扉駆動部110が開動作信号を受信したときの扉22の開口幅から所定量(例えば、500mm以上)だけ大きくするように予め設定しておいたりしても良い。一方、制御装置100は、開口幅検出器120による検出値に基づき、扉22の開口幅が閾値以上であると判定したとき(図9のステップS3-7で「No」)、図9のステップS3-8を介さずに、図8に示す第2段階目の処理フローの最初に戻って、以降の処理を繰り返す。また、扉駆動部に閉動作信号を送信(ステップS2-11)した後で室内センサや扉周辺センサが利用者や車両の検出(ステップS3-1、S3-2)を所定回数繰り返した場合に、ステップS3-4~S3-8の処理と共に、管理者や保守センターなどに通知して状況確認や対応をさせるようにしても良い。
本態様に係る制御方法では、例えば、上記のようにして、利用者Pが機械式駐車設備10から車両Vの出庫を行う際に、制御装置100が、第1判定モードにおいて、扉駆動部110を制御して扉開後動作を開始するか否かを判定することができる。
(本態様による効果)
本態様に係る制御方法では、制御装置100が、図8のステップS2-3、S2-7(第2ステップ)において、扉周辺センサ23による検出値に依らず、室内センサ30による検出値に基づき、乗降室20内に利用者Pなどの異物が存在しないと判定したとき、同図のステップS2-11(請求項1の第3ステップ)において、扉駆動部110に対して扉22が閉動作するための閉動作信号を送信する。したがって、従来のように、制御装置100が、扉周辺センサ23および室内センサ30による検出値に基づき、扉22周辺および乗降室20内に利用者Pなどの異物が存在するか否かを判定する場合と比較して、機械式駐車設備10の設備動作のうち、乗降室20内に利用者Pが入室するために扉22が開いた後の扉開後動作を開始すると判定してから(換言すれば、図7のステップS1-9で「Yes」と判定してから)、扉22が閉動作を開始するまでに要する時間を、従来と比較して短くすることが可能となる。
上記の通り、本態様に係る制御方法では、図8のステップS2-3、S2-7(第2ステップ)において、扉周辺センサ23による検出値に依らず、同図のステップS2-11(請求項1の第3ステップ)において、扉駆動部110に対して扉22が閉動作するための閉動作信号を制御装置100により送信するが、仮に扉22周辺に利用者Pが存在していても、扉22が閉動作を開始することで、利用者Pに乗降室20からの退室を促すことができる。これにより、扉22が閉動作するのに要する時間を、従来と比較して短くすることが可能となる。また、扉22の閉動作を開始する際、報知器130に注意喚起信号を送信して注意喚起するので、安全性を担保することが可能となる。
本態様に係る制御方法では、制御装置100が、図9のステップS3-1(第4ステップの一部)、同図のステップS3-2(第4ステップの他の一部)において、室内センサ30および扉周辺センサ23による検出値に基づき、乗降室20内または扉22周辺に利用者Pなどの異物が存在すると判定したとき、同図のステップS3-6(第5ステップ)において、扉駆動部110に対して閉動作を中断するための閉動作中断信号を送信する。その結果、本態様に係る制御方法は、安全性を向上させることが可能となる。
本態様に係る制御方法では、制御装置100が、ステップS2-11において扉駆動部110に対して扉22が閉動作するための閉動作信号を送信した後で、図9のステップS3-7(第6ステップ)において、扉22の開口幅が閾値未満であると判定したとき(同図のステップS3-7で「Yes」)、同図のステップS3-8(第7ステップ)において、扉駆動部110に対して扉22が開動作するための開動作信号を送信する。これにより、扉22の開口幅が閾値未満であったとしても、そこから扉22が開動作するので、例えば、利用者Pなどの異物が、扉22に妨げられることなく、出入り口21から乗降室20の外部へと退室できる。
なお、制御装置100が、開口幅検出器120による検出値に基づき、扉22の開口幅が閾値未満であると判定したとき(図9のステップS3-7で「Yes」)、例えば、その開口幅から扉22を全開させるのではなく、所定の幅だけ扉22の開口幅を大きくすることで、扉22が全開状態のときよりも開口幅が小さい状態から扉22の閉動作を再開できる。これにより、例えば、扉22の閉動作を再開してから閉動作が完了するまでの扉22の動作距離を、扉22の全開状態から閉動作を再開する場合と比較して短くすることが可能となる。なお、本態様においては、制御装置100が、開口幅検出器120による検出値に基づき、扉22の開口幅が閾値未満でないと判定したとき(図9のステップS3-7で「No」)、開動作を行わないので、扉22の動作時間を短くすることができる。
本態様に係る制御方法では、制御装置100が、図8のステップS2-3、S2-7(第2ステップ)において、扉周辺センサ23による検出値に依らず、室内センサ30による検出値に基づき、乗降室20内に利用者Pなどの異物が存在しないと判定し続けたとき(すなわち、図8のステップS2-4、S2-8でタイマが所定時間を経過していると判定したとき)、同図のステップS2-11(請求項1の第3ステップ)において、扉駆動部110に対して扉22が閉動作するための閉動作信号を送信する。したがって、本態様に係る制御方法は、安全性を向上させることが可能となる。
本態様に係る制御方法では、制御装置100が、図8のステップS2-13(第8ステップ)において、ステップS2-11において扉駆動部110に対して扉22が閉動作するための閉動作信号を送信するまでに、扉周辺センサ23による検出値に基づき、少なくとも扉22周辺に利用者Pなどの異物が存在することを判定したとき、同図のステップS2-14(第9ステップ)において、報知器130に対して注意喚起するための注意喚起信号を送信する。その結果、本態様に係る制御方法は、安全性を向上させることが可能となる。
(変形例)
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の態様が明らかである。したがって、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
(第2段階目の処理フローの変形例)
図10は、上記態様に係る機械式駐車設備の制御方法の第2段階目の変形例を示すフローチャートである。なお、本変形例に係る制御方法は、図8のステップS2-1~S2-12の代わりに、図10のステップS2-1´~S2-12´を制御装置100により行うことを除き、上記態様に係る制御方法と同様である。したがって、同一部分には同じ参照番号を付し、同様となる説明は繰り返さない。なお、この変形例は、主として、請求項3およびこの請求項3に従属する請求項に相当する内容である。
本変形例では、制御装置100は、図7に示す第1段階目の処理フローから図10に示す第2段階目の処理フローに移ると、同図のステップS2-1´~S2-12´と、同図のステップS2-13~S2-15と、を並行して行う。具体的には、次の通りである。
まず、制御装置100は、運転ロックが作動しているか否かを判定する(図10のステップS2-1´)。
次に、制御装置100は、運転ロックが作動していると判定したとき(図10のステップS2-1´で「Yes」)、室内センサ30による検出値に基づき、乗降室20内に利用者Pなどの異物が存在するか否かを判定する(図10のステップS2-2´。請求項3の第2ステップの一部)。一方、制御装置100は、運転ロックが作動していないと判定したとき(図10のステップS2-1´で「No」)、タイマをリセットして新たな計時を開始する(図10のステップS2-6´)。
次に、制御装置100は、室内センサ30による検出値に基づき、乗降室20内に利用者Pなどの異物が存在しないと判定したとき(図10のステップS2-2´で「Yes」)、扉周辺センサ23による検出値に基づき、扉22周辺に利用者Pなどの異物が存在するか否かを判定する(図10のステップS2-3´。請求項3の第3ステップの一部)。一方、制御装置100は、室内センサ30による検出値に基づき、乗降室20内に利用者Pなどの異物が存在すると判定したとき(図10のステップS2-2´で「No」)、ステップS2-2´に戻って処理を繰り返す。
制御装置100は、扉周辺センサ23による検出値に基づき、扉22周辺に利用者Pなどの異物が存在すると判定したとき(図10のステップS2-3´で「Yes」)、扉周辺センサ23による検出値に基づき、扉22周辺に利用者Pなどの異物が存在するか否かを判定する(図10のステップS2-4´。請求項3の第3ステップの他の一部)。一方、制御装置100は、扉周辺センサ23による検出値に基づき、利用者Pなどの異物が扉22周辺に存在しないと判定したとき(図10のステップS2-3´で「No」)、ステップS2-3´に戻って以降の処理を繰り返す。
制御装置100は、扉周辺センサ23による検出値に基づき、扉22周辺に利用者Pなどの異物が存在しないと判定したとき(図10のステップS2-4´で「Yes」)、運転ロックを解除する(図10のステップS2-5´)。一方、制御装置100は、扉周辺センサ23による検出値に基づき、利用者Pなどの異物が扉22周辺に存在すると判定したとき(図10のステップS2-4´で「No」)、ステップS2-4´に戻って以降の処理を繰り返す。
図10のステップS2-5´で運転ロックを解除した後に行うステップS2-6´~S2-12´は、図8に基づき説明したステップS2-6~S2-12と同じであるため、ここではその説明を繰り返さない。ここでは、ステップS2-7´が請求項3の第2ステップの他の一部であり、ステップS2-11´が請求項3の第3ステップのさらに他の一部である。また、上記の通り、図10においてステップS2-1´~S2-12´と並行して行うステップS2-13~S2-15についても、図8に基づき説明したステップS2-13~S2-15と同じであるため、ここではその説明を繰り返さない。なお、この変形例においてステップS2-13~S2-15は、ステップS2-1’で「No」となった後およびステップS2-4’で「Yes」となった後で開始するようにしてもよい。
なお、この変形例では、制御装置100は、操作器80により入力を受け付けた入力情報に基づき、格納室50に予め格納された車両Vの出庫が行われると判定しその後で、図7のステップS1-9で「Yes」と判定された場合(第1ステップが行なわれた場合)、ステップS2-3、S2-7(第2ステップ)において、扉周辺センサ23による検出値に依らず、室内センサ30による検出値に基づき、車両検出エリアVAおよび利用者検出エリアPAを含む乗降室20全域にわたって利用者Pおよび車両Vを含む異物が存在するか否かを判定しても良い。
(本態様の変形例による効果)
この変形例に係る制御方法では、制御装置100は、図10のステップS2-2´(請求項3の第2ステップ)において、扉周辺センサ23による検出値に依らず、室内センサ30による検出値に基づき、乗降室20内に利用者Pなどの異物が存在しないと判定している間に、扉周辺センサ23による検出値に基づき、扉22周辺に利用者Pなどの異物が存在すると判定(図10のステップS2-3´。請求項3の第3ステップの一部)した後、扉22周辺に利用者Pなどの異物が存在しないと判定(図10のステップS2-4´。請求項3の第3ステップの他の一部)した場合に、扉駆動部110に対して扉22が閉動作するための閉動作信号を送信する(図10のステップS2-11´。請求項3の第3ステップのさらに他の一部)。したがって、本変形例に係る制御方法では、上記態様に係る制御方法と同様に、制御装置が、従来のように扉周辺センサ23および室内センサ30による検出値に基づき、扉22周辺および乗降室20内に利用者Pなどの異物が存在するか否かを判定する場合と比較して、機械式駐車設備10の設備動作のうち、乗降室20内に利用者Pが入室するために扉22が開いた後の扉開後動作を開始すると判定してから、扉22が閉動作を開始するまでに要する時間を短くすることが可能となる。
(他の変形例)
上記態様では、扉周辺センサ23は、扉22の外面に沿って、扉22と平行に光線L3を左右方向に投光する投光器と、この投光器から投光された光線L3を受光する受光器と、を有する場合について説明した。しかし、この場合に限定されず、扉周辺センサ23は、例えば、上記した投光器および受光器に加えて、扉22の内面に沿って、扉22と平行に光線を左右方向に投光する投光器と、この投光器から投光された光線を受光する受光器と、をさらに有しても良い。換言すれば、扉周辺センサ23は、乗降室20の外部に設けられる投光器および受光器と、乗降室20の内部に設けられる投光器および受光器と、を両方有しても良い。或いは、扉周辺センサ23は、扉22の内面に沿って、扉22と平行に光線を左右方向に投光する投光器と、この投光器から投光された光線を受光する受光器と、のみを有し、扉22の外面に沿って、扉22と平行に光線L3を左右方向に投光する投光器と、この投光器から投光された光線L3を受光する受光器と、を有さなくても良い。また、測域センサ32a~32cの検出エリアをソフトウェアで複数に分割して個別に検知できる場合は、乗降室内の扉周辺エリア(例えば扉22の内面から前方に300mmの範囲)と、それより前方のエリアA1とに分けて検出結果を出力するようにしてもよい。
上記態様では、室内センサ30が、測域センサ30a~30cおよび光電センサ34a~34dを含む場合について説明した。しかし、この場合に限定されず、室内センサ30が、測域センサ30a~30cおよび光電センサ34a~34dのいずれかのみを含んでも良い。また、測域センサ30a~30cおよび光電センサ34a~34dの数量も特に限定されない。なお、室内センサ30として、複数の光電センサのみが用いられる場合、例えば、複数の光電センサを密に配置しても良い。このとき、例えば、隣り合う光電センサ同士が干渉し合うことを防止するために、隣り合う光電センサが光線を投光するタイミングを互いに短い時間だけずらして検出を行っても良い。また、室内センサ30として、このような構造がパッケージ化されたいわゆるセーフティライトカーテンが用いられても良い。さらに、室内センサ30として、上記した測域センサやレーダセンサが用いられても良いし、又は、受動赤外線センサ(いわゆるパッシブセンサ)が用いられても良い。
上記態様では、図4に基づき説明したように、室内センサ30は、上記したエリアA1内のどのエリアで異物を検出したかに基づき、その異物が車両Vであるか、車両V以外の利用者Pなどであるかを判定可能である場合について説明した。しかし、室内センサ30は、例えば、上記したエリアA1内のどのエリアで異物を検出したかに基づくのではなく、測域センサやレーダセンサを用いて直接的に、異物が車両Vであるか、車両V以外の利用者Pなどであるかを判定可能であっても良い。
上記態様では、制御装置100が、図8のステップS2-2~S2-4と、同様の処理である同図のステップS2-6~S2-8と、を連続的に行う場合について説明した。しかし、この場合に限定されず、例えば、ステップS2-2~S2-4が省略されても良い。
上記態様では、図9のステップS3-7で「Yes」と判定したとき、同図のステップS3-8を行う場合について説明した。具体的には、制御装置100が、扉22の開口幅が閾値未満であると判定したとき、扉駆動部110に開動作信号を送信する場合について説明した。しかし、この場合に限定されず、同図のステップS3-7、S3-8が省略されても良い。このような場合、制御装置100が、同図のステップS3-6で扉駆動部110に閉動作中断信号を送信しているので、扉22が半開きで停止した状態となる。このような状態により、少なくとも利用者Pに注意喚起することができるので、安全性を担保することが可能となる。なお、このような場合において、扉22の開口幅が小さいことにより、利用者Pが乗降室20から退室できない場合、乗降室20の外に居る第三者や管理者が操作器80などを操作して扉22の開口幅を大きくしたり、扉22とは別に設けられている非常口から利用者Pが退出したりしてもよい。
上記態様では、利用者Pが機械式駐車設備10から車両Vの出庫を行う際に、制御装置100が、第1判定モードにおいて、扉駆動部110を制御して扉開後動作を開始するか否かを判定する場合の一例につき、主として図7~9に基づき説明した。しかし、この場合に限定されず、本態様の制御方法では、利用者Pが機械式駐車設備10に車両Vの入庫を行う場合についても、例えば室内センサ30で検出する異物に車両Vを含めるか否かを適宜変更することで同様に用いることができ、出庫を行う場合と同一の効果を得ることが可能である。また、このような車両Vの入庫を行う場合においては、ステップS1-9で行った「車両Vが乗降室20内に存在しない」ことを条件にする代わりに、「車両Vが乗降室20内の適切な位置に存在する」ことを条件としてもよい。なお、制御装置100は、操作器80により入力を受け付けた入力情報に基づき、格納室50への車両Vの入庫が行われると判定した場合、車両Vが出入り口21を通過して乗降室20へ移動して適切な位置に停車したと判定し、その後で、第1ステップを行い、第2ステップにおいて、扉周辺センサ23による検出値に依らず、室内センサ30による検出値に基づき、少なくとも利用者検出エリアPA内に利用者Pを含み車両Vを含まない異物が存在するか否かを判定しても良い。
上記態様では、本態様に係る制御方法では、制御装置100が、図9のステップS3-1(第4ステップの一部)、同図のステップS3-2(第4ステップの他の一部)において、室内センサ30および扉周辺センサ23による検出値に基づき、乗降室20内および扉22周辺に利用者Pなどの異物が存在すると判定したとき、同図のステップS3-6(第5ステップ)において、扉駆動部110に対して閉動作を中断するための閉動作中断信号を送信する場合について説明した。しかし、この場合に限定されず、制御装置100が、室内センサ30および扉周辺センサ23のうちいずれかによる検出値に基づき、乗降室20内または扉22周辺に異物が存在すると判定したとき、扉駆動部110に対して閉動作を中断するための閉動作中断信号を送信しても良い。
上記態様では、機械式駐車設備10が、室内センサ30および扉周辺センサ23のうち少なくともいずれかによる検出値に基づき、設備動作のうち、利用者Pが乗降室20内に入室するために扉22が開いた後の扉開後動作を開始するか否かを判定する第1判定モードを備える場合について説明した。しかし、この場合に限定されず、上記の通り、機械式駐車設備10は、第1判定モードに代えて、操作器80が受け付けた入力情報に基づき、扉開後動作を開始するか否かを判定する第2判定モードを備えても良い。そして、このような場合、制御装置100が、請求項1の第1ステップにおいて、第1判定モードに代えて、この第2判定モードにより、扉開後動作を開始すると判定しても良い。
上記態様では、機械式駐車設備10から出庫されまたは機械式駐車設備10に入庫される車両が機械式駐車設備10の利用者Pにより運転される車両Vである場合について説明した。しかし、この場合に限定されず、機械式駐車設備10から出庫されまたは機械式駐車設備10に入庫される車両がいわゆる自動運転車(利用者Pの操作によらず自律走行可能な車両)であっても良い。そして、このような場合、機械式駐車設備10は、自動運転車からの信号を受信する受信部をさらに備え、第1判定モードに代えて、機械式駐車設備10が、前記受信部が受け付けた信号に基づき、上記した扉開後動作を開始するか否かを判定する第3判定モード備えても良い。そして、このような場合、制御装置100が、請求項1および3の第1ステップにおいて、第1判定モードに代えて、第3判定モードにより、扉開後動作を開始すると判定しても良い。
(まとめ)
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る機械式駐車設備の制御方法は、利用者が車両に乗降する乗降室と、前記乗降室の出入り口を開閉する扉と、前記扉の開閉動作を駆動する扉駆動部と、前記乗降室内に設けられ、前記乗降室内に存在する異物を検出する室内センサと、前記扉または前記扉周辺に設けられ、前記扉周辺に存在する異物を検出する扉周辺センサと、前記扉の開閉動作を含む前記機械式駐車設備の設備動作を制御する制御装置と、を有する機械式駐車設備の制御方法であって、前記室内センサおよび前記扉周辺センサのうち少なくともいずれかによる検出値に基づき、利用者が前記乗降室内に入室するために前記扉が開いた後の扉開後動作を開始するか否かを判定する第1判定モードを備え、前記制御装置が、前記第1判定モードにおいて、前記扉駆動部を制御して前記扉開後動作を開始するか否かを判定する第1ステップと、前記第1ステップにおいて、前記扉開後動作を開始すると判定したとき、前記扉周辺センサによる検出値に依らず、前記室内センサによる検出値に基づき、前記乗降室内に異物が存在するか否かを判定する第2ステップと、前記第2ステップにおいて、前記乗降室内に異物が存在しないと判定したとき、前記扉駆動部に対して前記扉が閉動作するための閉動作信号を送信する第3ステップと、を実行することを特徴とする。
上記構成によれば、前記制御装置が、前記扉周辺センサによる検出値に依らず、前記室内センサによる検出値に基づき、前記乗降室内に異物が存在しないと判定したとき、前記扉駆動部に対して前記扉が閉動作するための閉動作信号を送信する。したがって、従来のように、前記制御装置が、前記扉周辺センサおよび前記室内センサによる検出値に基づき、前記扉周辺および前記乗降室内に異物が存在するか否かを判定する場合と比較して、前記制御装置が前記扉開後動作を開始すると判定してから、前記扉が閉動作を開始するまでに要する時間を短くすることが可能となる。
例えば、前記制御装置が、前記第2ステップにおいて、前記乗降室内に異物が存在しないと所定時間だけ判定し続けたとき、前記第3ステップにおいて、前記扉駆動部に対して前記閉動作信号を送信しても良い。
上記課題を解決するために、本開示の他の態様に係る機械式駐車設備の制御方法は、利用者が車両に乗降する乗降室と、前記乗降室の出入り口を開閉する扉と、前記扉の開閉動作を駆動する扉駆動部と、前記乗降室内に設けられ、前記乗降室内に存在する異物を検出する室内センサと、前記扉または前記扉周辺に設けられ、前記扉周辺に存在する異物を検出する扉周辺センサと、前記扉の開閉動作を含む前記機械式駐車設備の設備動作を制御する制御装置と、を有する機械式駐車設備の制御方法であって、前記室内センサおよび前記扉周辺センサのうち少なくともいずれかによる検出値に基づき、利用者が前記乗降室内に入室するために前記扉が開いた後の扉開後動作を開始するか否かを判定する第1判定モードを備え、前記制御装置が、前記第1判定モードにおいて、前記扉駆動部を制御して前記扉開後動作を開始するか否かを判定する第1ステップと、前記第1ステップにおいて、前記扉開後動作を開始すると判定したとき、前記扉周辺センサによる検出値に依らず、前記室内センサによる検出値に基づき、前記乗降室内に異物が存在するか否かを判定する第2ステップと、前記第2ステップにおいて、前記乗降室内に異物が存在しないと判定している間に、前記扉周辺センサによる検出値に基づき、前記扉周辺に異物が存在すると判定した後、前記扉周辺に異物が存在しないと判定したとき、前記扉駆動部に対して前記扉が閉動作するための閉動作信号を送信する第3ステップと、を実行することを特徴とする。
上記構成によれば、前記制御装置が、前記扉周辺センサによる検出値に依らず、前記室内センサによる検出値に基づき、前記乗降室内に異物が存在しないと判定している間に、前記扉周辺センサによる検出値に基づき、前記扉周辺に異物が存在すると判定した後、前記扉周辺に異物が存在しないと判定した場合に、前記扉駆動部に対して前記扉が閉動作するための閉動作信号を送信する。したがって、従来のように、前記制御装置が、前記扉周辺センサおよび前記室内センサによる検出値に基づき、前記扉周辺および前記乗降室内に異物が存在するか否かを判定する場合と比較して、前記扉開後動作を開始すると判定してから、前記扉が閉動作を開始するまでに要する時間を短くすることが可能となる。
例えば、前記乗降室が前記車両を駐車すべき車両検出エリアを含み、前記乗降室とは別個に設けられ、前記車両を格納する格納室と、前記乗降室と前記格納室との間で前記車両を搬送する搬送装置と、をさらに有する前記機械式駐車設備において、前記制御装置が、利用者による入力情報に基づき、前記格納室に予め格納された前記車両の出庫が行われると判定し、その後で、前記第1ステップを実行し、前記扉開後動作を開始すると判定したとき、前記第2ステップにおいて、前記扉周辺センサによる検出値に依らず、前記室内センサによる検出値に基づき、前記車両検出エリアを含む乗降室内全域にわたって異物が存在するか否かを判定しても良い。
例えば、前記乗降室が前記車両検出エリア以外のエリアである異物検出エリアをさらに含む前記機械式駐車設備において、前記制御装置が、利用者による入力情報に基づき、前記格納室への前記車両の入庫が行われると判定し、その後で、前記第1ステップを実行し、前記扉開後動作を開始すると判定したとき、前記第2ステップにおいて、前記扉周辺センサによる検出値に依らず、前記室内センサによる検出値に基づき、少なくとも前記異物検出エリア内に異物が存在するか否かを判定しても良い。
前記制御装置が、前記第3ステップを実行した後で、前記閉動作が完了するまでに、前記室内センサおよび前記扉周辺センサのうち少なくともいずれかによる検出値に基づき、前記乗降室内または前記扉周辺に異物が存在するか否かを判定する第4ステップと、前記第4ステップにおいて、前記乗降室内または前記扉周辺に異物が存在すると判定したとき、前記扉駆動部に対して前記閉動作を中断する閉動作中断信号を送信する第5ステップと、をさらに実行しても良い。
上記構成によれば、安全性を向上させることが可能となる。
前記扉の開口幅を検出する開口幅検出器をさらに有する前記機械式駐車設備において、前記制御装置が、前記第4ステップにおいて、前記乗降室内または前記扉周辺に異物が存在すると判定したとき、前記開口幅検出器による検出値に基づき、前記開口幅が閾値以上か否かを判定する第6ステップと、前記第6ステップにおいて、前記開口幅が前記閾値未満であると判定したとき、前記扉駆動部に対して前記扉が開動作する開動作信号を送信する第7ステップと、をさらに実行しても良い。
上記構成によれば、前記扉の開口幅が前記閾値未満であったとしても、そこから前記扉が開動作するので、例えば、利用者などの異物が、前記扉に妨げられることなく、前記出入り口から前記乗降室の外部へと出ることができる。
少なくとも利用者に注意喚起する報知器をさらに有する前記機械式駐車設備において、前記制御装置が、前記第1ステップを実行し、前記扉開後動作を開始すると判定したとき、少なくとも前記閉動作信号が送信されるまで、前記扉周辺センサによる検出値に基づき、前記扉周辺に異物が存在するか否かを判定する第8ステップと、前記第8ステップにおいて、前記扉周辺に異物が存在すると判定したとき、前記報知器に対して注意喚起するための注意喚起信号を送信する第9ステップと、をさらに実行しても良い。
上記構成によれば、安全性を向上させることが可能となる。
例えば、利用者による入力情報に基づき、前記扉開後動作を開始するか否かを判定する第2判定モードをさらに備え、前記制御装置が、前記第1ステップにおいて、前記第1判定モードに代えて、前記第2判定モードにより、前記扉開後動作を開始するか否かを判定しても良い。
例えば、利用者の操作によらず自律走行可能な車両からの信号を受信する受信部をさらに有する前記機械式駐車設備において、前記受信部が受け付けた前記信号に基づき、前記扉開後動作を開始するか否かを判定する第3判定モードをさらに備え、前記制御装置が、前記第1ステップにおいて、前記第1判定モードに代えて、前記第3判定モードにより、前記扉開後動作を開始するか否かを判定しても良い。
本開示の一態様に係る前記機械式駐車設備は、上記いずれかの制御方法により制御されることを特徴とする。
本開示の一態様に係る前記制御装置は、上記いずれかの制御方法を実行することを特徴とする。
10 機械式駐車設備
20 乗降室
21 出入り口
22 扉
23 扉周辺センサ
30 室内センサ
32a~32c 測域センサ
34a~34d 光電センサ
80 操作器
100 制御装置
110 扉駆動部
120 開口幅検出器
130 報知器
P 利用者
V 車両

Claims (12)

  1. 利用者が車両に乗降する乗降室と、前記乗降室の出入り口を開閉する扉と、前記扉の開閉動作を駆動する扉駆動部と、前記乗降室内に設けられ、前記乗降室内に存在する異物を検出する室内センサと、前記扉または前記扉周辺に設けられ、前記扉周辺に存在する異物を検出する扉周辺センサと、前記扉の開閉動作を含む前記機械式駐車設備の設備動作を制御する制御装置と、を有する機械式駐車設備の制御方法であって、
    前記室内センサおよび前記扉周辺センサのうち少なくともいずれかによる検出値に基づき、利用者が前記乗降室内に入室するために前記扉が開いた後の扉開後動作を開始するか否かを判定する第1判定モードを備え、
    前記制御装置が、
    前記第1判定モードにおいて、前記扉駆動部を制御して前記扉開後動作を開始するか否かを判定する第1ステップと、
    前記第1ステップにおいて、前記扉開後動作を開始すると判定したとき、前記扉周辺センサによる検出値に依らず、前記室内センサによる検出値に基づき、前記乗降室内に異物が存在するか否かを判定する第2ステップと、
    前記第2ステップにおいて、前記乗降室内に異物が存在しないと判定したとき、前記扉駆動部に対して前記扉が閉動作するための閉動作信号を送信する第3ステップと、
    を実行することを特徴とする、機械式駐車設備の制御方法。
  2. 前記制御装置が、前記第2ステップにおいて、前記乗降室内に異物が存在しないと所定時間だけ判定し続けたとき、前記第3ステップにおいて、前記扉駆動部に対して前記閉動作信号を送信する、請求項1に記載の機械式駐車設備の制御方法。
  3. 利用者が車両に乗降する乗降室と、前記乗降室の出入り口を開閉する扉と、前記扉の開閉動作を駆動する扉駆動部と、前記乗降室内に設けられ、前記乗降室内に存在する異物を検出する室内センサと、前記扉または前記扉周辺に設けられ、前記扉周辺に存在する異物を検出する扉周辺センサと、前記扉の開閉動作を含む前記機械式駐車設備の設備動作を制御する制御装置と、を有する機械式駐車設備の制御方法であって、
    前記室内センサおよび前記扉周辺センサのうち少なくともいずれかによる検出値に基づき、利用者が前記乗降室内に入室するために前記扉が開いた後の扉開後動作を開始するか否かを判定する第1判定モードを備え、
    前記制御装置が、
    前記第1判定モードにおいて、前記扉駆動部を制御して前記扉開後動作を開始するか否かを判定する第1ステップと、
    前記第1ステップにおいて、前記扉開後動作を開始すると判定したとき、前記扉周辺センサによる検出値に依らず、前記室内センサによる検出値に基づき、前記乗降室内に異物が存在するか否かを判定する第2ステップと、
    前記第2ステップにおいて、前記乗降室内に異物が存在しないと判定している間に、前記扉周辺センサによる検出値に基づき、前記扉周辺に異物が存在すると判定した後、前記扉周辺に異物が存在しないと判定したとき、前記扉駆動部に対して前記扉が閉動作するための閉動作信号を送信する第3ステップと、
    を実行することを特徴とする、機械式駐車設備の制御方法。
  4. 前記乗降室が前記車両を駐車すべき車両検出エリアを含み、前記乗降室とは別個に設けられ、前記車両を格納する格納室と、前記乗降室と前記格納室との間で前記車両を搬送する搬送装置と、をさらに有する前記機械式駐車設備において、
    前記制御装置が、利用者による入力情報に基づき、前記格納室に予め格納された前記車両の出庫が行われると判定し、その後で、前記第1ステップを実行し、前記扉開後動作を開始すると判定したとき、前記第2ステップにおいて、前記扉周辺センサによる検出値に依らず、前記室内センサによる検出値に基づき、前記車両検出エリアを含む乗降室内全域にわたって異物が存在するか否かを判定する、請求項3に記載の機械式駐車設備の制御方法。
  5. 前記乗降室が前記車両検出エリア以外のエリアである異物検出エリアをさらに含む前記機械式駐車設備において、
    前記制御装置が、利用者による入力情報に基づき、前記格納室への前記車両の入庫が行われると判定し、その後で、前記第1ステップを実行し、前記扉開後動作を開始すると判定したとき、前記第2ステップにおいて、前記扉周辺センサによる検出値に依らず、前記室内センサによる検出値に基づき、少なくとも前記異物検出エリア内に異物が存在するか否かを判定する、請求項3または4に記載の機械式駐車設備の制御方法。
  6. 前記制御装置が、
    前記第3ステップを実行した後で、前記閉動作が完了するまでに、前記室内センサおよび前記扉周辺センサのうち少なくともいずれかによる検出値に基づき、前記乗降室内または前記扉周辺に異物が存在するか否かを判定する第4ステップと、
    前記第4ステップにおいて、前記乗降室内または前記扉周辺に異物が存在すると判定したとき、前記扉駆動部に対して前記閉動作を中断する閉動作中断信号を送信する第5ステップと、をさらに実行する、請求項1ないし5のいずれかに記載の機械式駐車設備の制御方法。
  7. 前記扉の開口幅を検出する開口幅検出器をさらに有する前記機械式駐車設備において、
    前記制御装置が、
    前記第4ステップにおいて、前記乗降室内または前記扉周辺に異物が存在すると判定したとき、前記開口幅検出器による検出値に基づき、前記開口幅が閾値以上か否かを判定する第6ステップと、
    前記第6ステップにおいて、前記開口幅が前記閾値未満であると判定したとき、前記扉駆動部に対して前記扉が開動作する開動作信号を送信する第7ステップと、をさらに実行する、請求項6に記載の機械式駐車設備の制御方法。
  8. 少なくとも利用者に注意喚起する報知器をさらに有する前記機械式駐車設備において、
    前記制御装置が、
    前記第1ステップを実行し、前記扉開後動作を開始すると判定したとき、少なくとも前記閉動作信号が送信されるまで、前記扉周辺センサによる検出値に基づき、前記扉周辺に異物が存在するか否かを判定する第8ステップと、
    前記第8ステップにおいて、前記扉周辺に異物が存在すると判定したとき、前記報知器に対して注意喚起するための注意喚起信号を送信する第9ステップと、をさらに実行する、請求項1ないし7のいずれかに記載の機械式駐車設備の制御方法。
  9. 利用者による入力情報に基づき、前記扉開後動作を開始するか否かを判定する第2判定モードをさらに備え、
    前記制御装置が、前記第1ステップにおいて、前記第1判定モードに代えて、前記第2判定モードにより、前記扉開後動作を開始するか否かを判定する、請求項1ないし8のいずれかに記載の機械式駐車設備の制御方法。
  10. 利用者の操作によらず自律走行可能な車両からの信号を受信する受信部をさらに有する前記機械式駐車設備において、
    前記受信部が受け付けた前記信号に基づき、前記扉開後動作を開始するか否かを判定する第3判定モードをさらに備え、
    前記制御装置が、前記第1ステップにおいて、前記第1判定モードに代えて、前記第3判定モードにより、前記扉開後動作を開始するか否かを判定する、請求項1ないし9のいずれかに記載の機械式駐車設備の制御方法。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載の機械式駐車設備の制御方法により制御されることを特徴とする、前記機械式駐車設備。
  12. 請求項1ないし10のいずれかに記載の機械式駐車設備の制御方法を実行することを特徴とする、前記機械式駐車設備の制御装置。
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