JP2023082563A - 穿刺補助具 - Google Patents

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朋也 西村
Tomoya Nishimura
武彦 東城
Takehiko Tojo
貴利 新津
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Abstract

Figure 2023082563000001
【課題】穿刺針を皮膚の穿刺予定部位に安定的に穿刺することができる技術を提供すること。
【解決手段】本発明の穿刺補助具1は、皮膚2に穿刺針5を穿刺する際に、皮膚2の穿刺予定部位3及びその周辺部を拘束するのに使用する。穿刺補助具1は、皮膚2を挟持する挟持部10と、皮膚2を延伸する皮膚延伸部40とを備える。挟持部10は、該挟持部10で挟持される皮膚2と接触する第1挟持本体部21の第1面21aに、穿刺針5が挿入される第1切り欠き23を有する。皮膚延伸部40は、穿刺針5を皮膚2に穿刺する際に、第1切り欠き23において皮膚延伸部40が皮膚に接触する面とは反対側に向けて皮膚2の穿刺予定部位3を延伸する。
【選択図】図4

Description

本発明は、穿刺補助具に関する。
皮膚に穿刺針を穿刺する際に、皮膚の穿刺予定部位及びその周辺部を拘束するのに使用する穿刺補助具として、例えば特許文献1に開示されているものがある。このような穿刺補助具は、皮膚を挟持する挟持部を備える。挟持部は、該挟持部で挟持される皮膚と接触する皮膚接触面に、穿刺針が挿入される挿入部を有する。そして、穿刺針を皮膚に穿刺する際には、穿刺補助具を用いて、挟持部で挟持した皮膚の穿刺予定部位及びその周辺部を拘束する。これによれば、皮膚における穿刺予定部位の周辺部の変形が抑えられ、挿入部に挿入された穿刺針が皮膚の穿刺予定部位に穿刺され易くなる。
国際公開第2018/012617号
穿刺針を皮膚の穿刺予定部位に穿刺したときに、皮膚の穿刺予定部位が弾性変形すると、皮膚の穿刺予定部位が弾性変形する前の元の形状に復帰しようとする復帰力によって穿刺針が穿刺しにくかったり、押し戻されてしまったりして、穿刺針を皮膚の穿刺予定部位に安定的に穿刺することが困難となる場合がある。したがって、穿刺針を皮膚の穿刺予定部位に安定的に穿刺することができる穿刺補助具が望まれている。
本発明の課題は、穿刺針を皮膚の穿刺予定部位に安定的に穿刺することができる穿刺補助具を提供することに関する。
本発明は、皮膚に穿刺針を穿刺する際に、皮膚の穿刺予定部位及びその周辺部を拘束するのに使用する穿刺補助具である。
本発明の穿刺補助具の一実施形態では、皮膚を挟持する挟持部と、皮膚を延伸する皮膚延伸部とを備える。
本発明の穿刺補助具の一実施形態では、前記挟持部は、該挟持部で挟持される皮膚と接触する皮膚接触面に、前記穿刺針が挿入される挿入部を有する。
本発明の穿刺補助具の一実施形態では、前記皮膚延伸部は、前記穿刺針を皮膚に穿刺する際に、前記挿入部において前記皮膚延伸部が皮膚に接触する面とは反対側に向けて前記皮膚の穿刺予定部位を延伸する。
本発明の他の特徴、効果及び実施形態は、以下に説明される。
本発明の穿刺補助具によれば、穿刺針を皮膚の穿刺予定部位に安定的に穿刺することができる。
図1は、本発明の穿刺補助具の第1実施形態の斜視図である。 図2は、図1に示す穿刺補助具の使用状態を示す斜視図であり、該穿刺補助具が図4の状態にあるときの斜視図である。 図3は、図1に示す穿刺補助具の使用状態を示す図であり、第1挟持部と第2挟持部とで皮膚を挟持した状態を模式的に示す、該皮膚の厚み方向に沿う断面図である。 図4は、図3に示す状態から皮膚延伸部を皮膚側に移動させた状態を示す図であり、皮膚延伸部によって皮膚の穿刺予定部位が延伸されている状態を模式的に示す断面図である。 図5は、本発明の穿刺補助具の第2実施形態の斜視図である。 図6は、図5に示す穿刺補助具の図4相当図である。 図7は、本発明の穿刺補助具の他の実施形態の図4相当図である。 図8は、本発明の穿刺補助具の更に他の実施形態の斜視図である。 図9は、図8に示す穿刺補助具の閉じた状態の斜視図である。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。図面は基本的に模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合がある。
<第1実施形態>
図1~図4には、本発明の第1実施形態の穿刺補助具1が示されている。穿刺補助具1は、皮膚2に穿刺針5を穿刺する際に、皮膚2の穿刺予定部位3及びその周辺部を拘束するのに使用する。なお、図2では、皮膚2を二点鎖線によって仮想的に示している。また、本実施形態において、皮膚2の穿刺予定部位3に穿刺される穿刺針5は、マイクロニードルである。
図1及び図2に示すように、穿刺補助具1は、挟持部10と、皮膚延伸部40とを備える。挟持部10は、皮膚2を挟持する。皮膚延伸部40は、皮膚2を延伸する。挟持部10は、第1挟持部20と、第2挟持部30と、を有する。また、穿刺補助具1は、可動部50と、回動軸60と、を備える。
第1挟持部20は、第1挟持本体部21と、第1支持部22と、を有する。第1挟持本体部21は、長四角平板状である。第1挟持本体部21は、薄板状である。第1挟持本体部21の短手方向は、第1挟持本体部21の幅方向である。第1支持部22は、第1挟持本体部21における長手方向の一方の端部である第1端部211から突出している。本実施形態では、第1挟持部20は、第1支持部22を一対有する。一対の第1支持部22は、第1挟持本体部21の第1端部211において、第1挟持本体部21の幅方向の両端部それぞれから第1挟持本体部21の長手方向へ突出している。そして、一対の第1支持部22は、回動軸60によって回動可能に支持されている。したがって、第1挟持部20は、回動軸60を中心に回動可能である。
第1挟持部20は、第1切り欠き23を有する。第1切り欠き23は、第1挟持本体部21における長手方向の他方の端部である第2端部212に形成されている。第1挟持本体部21の第2端部212は、第1挟持部20における回動軸60とは反対側に位置する端部である。第1切り欠き23は、第1挟持本体部21の第2端部212に開放されている。したがって、第1切り欠き23は、第1挟持部20における回動軸60とは反対側に位置する端部に開放されている。第1切り欠き23は、第1挟持本体部21を第1挟持本体部21の厚み方向で貫通している。
第1切り欠き23は、一対の第1側面23aと、第1接続面23bと、を有する。一対の第1側面23aは、第1挟持本体部21の第2端部212から第1挟持本体部21の長手方向に延びている。一対の第1側面23aは、互いに平行な平坦面状である。第1接続面23bは、一対の第1側面23aにおける第1挟持本体部21の第2端部212とは反対側の端部同士を接続している。第1接続面23bは、第1挟持本体部21の第2端部212に対して離れる方向へ凸となる湾曲面状である。
第2挟持部30は、第2挟持本体部31と、第2支持部32と、を有する。第2挟持本体部31は、長四角平板状である。第2挟持本体部31は、薄板状である。第2挟持本体部31の短手方向は、第2挟持本体部31の幅方向である。第2支持部32は、第2挟持本体部31における長手方向の一方の端部である第1端部311から突出している。本実施形態では、第2挟持部30は、第2支持部32を一対有する。一対の第2支持部32は、第2挟持本体部31の第1端部311において、第2挟持本体部31の幅方向の両端部から所定の距離だけ離間した位置から第2挟持本体部31の長手方向へ突出している。そして、一対の第2支持部32は、回動軸60によって回動可能に支持されている。したがって、第2挟持部30は、回動軸60を中心に回動可能である。
第2挟持部30は、第2切り欠き33を有する。第2切り欠き33は、第2挟持本体部31における長手方向の他方の端部である第2端部312に形成されている。第2挟持本体部31の第2端部312は、第2挟持部30における回動軸60とは反対側に位置する端部である。第2切り欠き33は、第2挟持本体部31の第2端部312に開放されている。したがって、第2切り欠き33は、第2挟持部30における回動軸60とは反対側に位置する端部に開放されている。第2切り欠き33は、第2挟持本体部31を第2挟持本体部31の厚み方向で貫通している。
第2切り欠き33は、一対の第2側面33aと、第2接続面33bと、を有する。一対の第2側面33aは、第2挟持本体部31の第2端部312から第2挟持本体部31の長手方向に延びている。一対の第2側面33aは、互いに平行な平坦面状である。第2接続面33bは、一対の第2側面33aにおける第2挟持本体部31の第2端部312とは反対側の端部同士を接続している。第2接続面33bは、第2挟持本体部31の第2端部312に対して離れる方向へ凸となる湾曲面状である。
第1挟持本体部21の長手方向の長さと第2挟持本体部31の長手方向の長さとは同じである。第1挟持本体部21の幅と第2挟持本体部31の幅とは同じである。第1挟持部20と第2挟持部30とは、回動軸60を中心に互いに接離する方向へ回動可能である。第1挟持部20と第2挟持部30とが互いに近づく方向へ移動すると、第1挟持本体部21と第2挟持本体部31とは互いに重なり合うことが可能になっている。第1挟持本体部21と第2挟持本体部31とが互いに重なり合った状態では、第1切り欠き23と第2切り欠き33とが重なり合う。具体的には、第1切り欠き23の一対の第1側面23aと第2切り欠き33の一対の第2側面33aとが互いに重なり合うとともに、第1切り欠き23の第1接続面23bと第2切り欠き33の第2接続面33bとが互いに重なり合う。
図3及び図4に示すように、第1挟持本体部21における第2挟持本体部31側の面である第1面21a、及び第2挟持本体部31における第1挟持本体部21側の面である第1面31aは、挟持部10で挟持される皮膚2と接触する皮膚接触面である。第1切り欠き23は、穿刺針5が挿入される挿入部である。したがって、挟持部10は、該挟持部10で挟持される皮膚2と接触する皮膚接触面である第1挟持本体部21の第1面21aに、穿刺針5が挿入される挿入部を有する。よって、第1挟持部20は、挿入部を有する。挿入部は、第1挟持部20における回動軸60とは反対側に位置する端部に開放される第1切り欠き23である。第2挟持部30は、第1挟持部20と共に皮膚2を挟持する。
図1及び図2に示すように、可動部50は、可動本体部51と、可動支持部52と、を有する。また、皮膚延伸部40は、可動部50に設けられている。可動部50は、第2挟持部30に対して、第1挟持部20とは反対側に配置されている。したがって、可動部50は、第1挟持部20と共に第2挟持部30を挟み込む位置に配置されている。よって、第2挟持部30は、第1挟持部20と皮膚延伸部40との間に配置されている。
可動本体部51は、長四角平板状である。可動本体部51は、薄板状である。可動本体部51の短手方向は、可動本体部51の幅方向である。可動本体部51の幅は、第1挟持本体部21の幅及び第2挟持本体部31の幅よりも小さい。可動支持部52は、可動本体部51における長手方向の一方の端部から突出している。そして、可動支持部52は、回動軸60によって回動可能に支持されている。可動部50は、回動軸60を中心に回動可能である。
一対の第1支持部22の一方、一対の第2支持部32の一方、可動支持部52、一対の第2支持部32の他方、及び一対の第1支持部22の他方は、回動軸60の軸方向でこの順に並んで配置されている。そして、一対の第1支持部22、一対の第2支持部32、及び可動支持部52が回動軸60に回動可能に支持されることにより、第1挟持部20、第2挟持部30、及び可動部50が、回動軸60を中心に回動可能に支持されている。したがって、第1挟持部20、第2挟持部30、及び皮膚延伸部40は、回動軸60を中心に回動可能である。
皮膚延伸部40は、可動本体部51における長手方向の他方の端部から第2挟持部30に向けて突出している。皮膚延伸部40は、四角柱状である。図2に示すように、皮膚延伸部40は、皮膚延伸部40が第2挟持部30に近づく方向へ移動した際に、第2切り欠き33を貫通する。したがって、第2切り欠き33は、皮膚延伸部40が第2挟持部30に近づく方向へ移動した際に、皮膚延伸部40が貫通する貫通部である。よって、第2挟持部30には、貫通部が形成されている。貫通部は、第2挟持部30における回動軸60とは反対側に位置する端部に開放される第2切り欠き33である。
図4に示すように、皮膚延伸部40は、回動軸60を中心に回動して、第2切り欠き33を貫通し、第1挟持部20と第2挟持部30とで挟持された皮膚2の穿刺予定部位3を第1切り欠き23に向けて延伸し、第1切り欠き23の内側に入り込む。したがって、皮膚延伸部40は、穿刺針5を皮膚2に穿刺する際に、第1切り欠き23において第1挟持本体部21の第1面21a、すなわち皮膚延伸部40が皮膚に接触する面とは反対側に向けて、皮膚2の穿刺予定部位3を延伸する。
皮膚延伸部40における皮膚2との接触部位41は、例えば、ウレタン製のシートによって形成されている。皮膚延伸部40における皮膚2との接触部位41の硬度は、A10以上であることが好ましく、より好ましくはA15以上、更に好ましくはA20以上である。皮膚延伸部40における皮膚2との接触部位41の硬度は、A90以下であることが好ましく、より好ましくはA80以下、更に好ましくはA50以下である。
前記の接触部位の硬度は、デュロメータ― タイプA型を用いて、JIS K 6253-3に準じて測定することができる。
皮膚2に穿刺針5を穿刺する際には、本実施形態の穿刺補助具1を使用する。図3に示すように、まず、第1挟持部20と第2挟持部30とで皮膚2を挟持して皮膚の動きを拘束する。その後、図4に示すように、皮膚延伸部40を第2挟持部30に近づく方向へ移動させて、第2切り欠き33を貫通させることによって、第1切り欠き23において皮膚延伸部40が皮膚に接触する面とは反対側に向けて皮膚2の穿刺予定部位3を延伸させる。この状態で、第1切り欠き23に挿入される穿刺針5を皮膚2の穿刺予定部位3に穿刺する。
皮膚延伸部40によって、皮膚2の穿刺予定部位3が、第1切り欠き23において皮膚延伸部40が皮膚に接触する面とは反対側に向けて延伸される。このため、第1切り欠き23に挿入される穿刺針5を皮膚2に穿刺する際に、皮膚2の穿刺予定部位3が弾性変形し難くなる。したがって、穿刺針5を皮膚2の穿刺予定部位3に穿刺したときに、皮膚2の穿刺予定部位3が弾性変形して、皮膚2の穿刺予定部位3が弾性変形する前の元の形状に復帰しようとする復帰力によって穿刺針5が穿刺しにくかったり、押し戻されてしまったりするといった問題を回避することができる。その結果、穿刺針5を皮膚2の穿刺予定部位3に安定的に穿刺することができる。
また、第1挟持部20と第2挟持部30とで皮膚2を挟持した後で、皮膚延伸部40を第2挟持部30に近づく方向へ移動させて、第2切り欠き33を貫通させることによって、第1切り欠き23において皮膚延伸部40が皮膚に接触する面とは反対側に向けて皮膚2の穿刺予定部位3を延伸させることができる。したがって、皮膚2の穿刺予定部位3の延伸状態を安定させることができる。
第1挟持部20及び第2挟持部30の少なくとも一方を回動軸60を中心に回動させることで、第1挟持部20と第2挟持部30とを互いに接近させて第1挟持部20と第2挟持部30とで皮膚2を挟持する。このような穿刺補助具1の構成は、第1挟持部20と第2挟持部30とで皮膚2を挟持する構成として好適である。また、このような穿刺補助具1の構成において、皮膚延伸部40が、回動軸60を中心に回動して、第2切り欠き33を貫通し、第1挟持部20と第2挟持部30とで挟持された皮膚2の穿刺予定部位3を第1切り欠き23に向けて延伸し、第1切り欠き23の内側に入り込む。このとき、第2切り欠き33が、第2挟持部30における回動軸60とは反対側に位置する端部に開放しているため、皮膚延伸部40が第2切り欠き33を貫通し易い。さらには、第1切り欠き23が、第1挟持部20における回動軸60とは反対側に位置する端部に開放しているため、皮膚延伸部40が、第1切り欠き23の内側に入り込み易い。したがって、皮膚2の穿刺予定部位3を、皮膚延伸部40によって延伸させ易くなる。
皮膚延伸部40における皮膚2との接触部位41の硬度は、A10以上A90以下である。これによれば、皮膚延伸部40によって、第1切り欠き23において皮膚延伸部40が皮膚に接触する面とは反対側に向けて延伸された皮膚2の穿刺予定部位3に対して、穿刺針5を穿刺する際に、皮膚延伸部40によって皮膚2の穿刺予定部位3を安定的に支持することができる。その結果、穿刺針5を皮膚2の穿刺予定部位3にさらに安定的に穿刺することができる。具体的には、皮膚延伸部40における皮膚2との接触部位41の硬度を上述した範囲とすることで、穿刺時に穿刺性を落とすことが無く、またマイクロニードルをはじめとする穿刺針5の損傷を抑制することができるとともに、皮膚2を挟持した際に皮膚2を傷つけることなく、少ない痛みで皮膚2を挟持可能とすることができる。
皮膚延伸部40における皮膚2の接触部位41の硬度を適宜変更することにより、穿刺針5を皮膚2の穿刺予定部位3に穿刺する際の穿刺速度が遅い場合であっても、安定した穿刺を行うことが可能となる。
本実施形態の穿刺補助具1によれば、例えば、作業者の親指と人差し指で第1挟持部20及び第2挟持部30を操作し、且つ、中指で皮膚延伸部40を操作することが可能である。したがって、作業者が片手で穿刺補助具1を操作可能であるため、作業者が1人で穿刺作業を行うことが容易となる。
<第2実施形態>
次に、本発明の好ましい第2実施形態の穿刺補助具について説明する。第2実施形態については、第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。第2実施形態について特に説明しない点は、第1実施形態と同様であり、第1実施形態についての説明が適宜適用される。第2実施形態の穿刺補助具は、第1実施形態の第2挟持部が省略された構成になっている。そして、第2実施形態の穿刺補助具では、可動部が第2挟持部として機能している。
図5及び図6示すように、第2実施形態の穿刺補助具1の挟持部10は、第1挟持部20と、第2挟持部としての可動部50と、を有する。したがって、第2挟持部は、皮膚延伸部40を含む。そして、可動部50は、第1挟持部20と共に皮膚2を挟持する。第1挟持部20及び可動部50は、回動軸60を中心に回動可能である。
第1切り欠き23は、第1挟持部20における回動軸60とは反対側に位置する端部に開放される切り欠きである。皮膚延伸部40は、可動部50が回動軸60を中心に回動することに伴い、皮膚2の穿刺予定部位3を第1切り欠き23に向けて延伸し、第1切り欠き23の内側に入り込む。
図6に示すように、皮膚2に穿刺針5を穿刺する際には、第1挟持部20と可動部50とで皮膚2を挟持すると同時に、皮膚2の穿刺予定部位3を皮膚延伸部40によって第1切り欠き23において皮膚延伸部40が皮膚に接触する面とは反対側に向けて延伸させることができる。したがって、穿刺針5を皮膚2に穿刺する際の工程を簡素化することができる。
第1挟持部20及び可動部50の少なくとも一方を回動軸60を中心に回動させることで、第1挟持部20と可動部50とを互いに接近させて第1挟持部20と可動部50とで皮膚2を挟み込む。このような穿刺補助具1の構成は、第1挟持部20と可動部50とで皮膚2を挟持する構成として好適である。また、このような穿刺補助具1の構成において、可動部50が回動軸を中心に回動することに伴い、皮膚延伸部40が、皮膚2の穿刺予定部位3を第1切り欠き23に向けて延伸し、第1切り欠き23の内側に入り込む。このとき、第1切り欠き23が、第1挟持部20における回動軸60とは反対側に位置する端部に開放しているため、皮膚延伸部40が、第1切り欠き23の内側に入り込み易い。したがって、皮膚2の穿刺予定部位3を、皮膚延伸部40によって延伸させ易くなる。
図7以降には、本発明の穿刺補助具の他の実施形態が示されている。後述する他の実施形態については、前記実施形態と異なる構成を主に説明し、同様の構成は同一の符号を付して説明を省略する。後述する実施形態において特に説明しない構成は、前記実施形態についての説明が適宜適用される。
図7に示すように、第2実施形態の穿刺補助具1において、可動部50の幅が第1挟持部20の幅と同じであってもよい。これによれば、第1挟持部20と可動部50とを互いに接近させて第1挟持部20と可動部50とで皮膚2を挟み込む際に、可動部50における皮膚2との接触面積を増大させることができる。したがって、第1挟持部20及び可動部50によって皮膚2を安定的に挟持することができる。
図8及び図9に示すように、穿刺補助具1の第1挟持部20及び第2挟持部30が、洗濯ばさみのような一対の挟持片によって構成されており、一対の挟持片が、バネにより、互いに近づく方向へ付勢するようにした構成であってもよい。これによれば、第1挟持部20及び第2挟持部30によって皮膚2をさらに安定的に挟持することができる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に何ら制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、前記実施形態では、穿刺針5が挿入される挿入部として、第1挟持部20における回動軸60とは反対側に位置する端部に開放される第1切り欠き23を採用したが、これに限らない。例えば、穿刺針5が挿入される挿入部として、第1挟持本体部21を第1挟持本体部21の厚み方向に貫通する貫通孔を採用してもよい。
例えば、前記実施形態では、第1切り欠き23は、一対の第1側面23aと、第1接続面23bと、を有する形状であったが、これに限らない。要は、第1切り欠き23は、皮膚延伸部40が、回動軸60を中心に回動して、皮膚2の穿刺予定部位3を第1切り欠き23に向けて延伸し、第1切り欠き23の内側に入り込むことが可能であれば、第1切り欠き23の形状は特に限定されるものではない。
例えば、前記実施形態では、皮膚延伸部40が第2挟持部30に近づく方向へ移動した際に、皮膚延伸部40が貫通する貫通部として、第2挟持部30における回動軸60とは反対側に位置する端部に開放される第2切り欠き33を採用したが、これに限らない。例えば、貫通部として、第2挟持本体部31を第2挟持本体部31の厚み方向に貫通する貫通孔を採用してもよい。
例えば、前記実施形態において、第2切り欠き33は、一対の第2側面33aと、第2接続面33bと、を有する形状であったが、これに限らない。要は、第2切り欠き33は、皮膚延伸部40が第2挟持部30に近づく方向へ移動した際に、皮膚延伸部40が貫通することが可能であれば、第2切り欠き33の形状は特に限定されるものではない。
例えば、前記実施形態では、第1挟持部20及び第2挟持部30の少なくとも一方を回動軸60を中心に回動させることで、第1挟持部20と第2挟持部30とを互いに接近させて第1挟持部20と第2挟持部30とで皮膚2を挟み込む構成であったが、これに限らない。例えば、第1挟持部20と第2挟持部30とを平行移動させることにより互いに接近させて第1挟持部20と第2挟持部30とで皮膚2を挟み込む構成であってもよい。
例えば、前記実施形態では、第1挟持部20は、第1挟持本体部21が長四角平板状であったが、これに限らない。要は、第1挟持部20は、穿刺針5が挿入される挿入部を有していれば、第1挟持部20の形状は特に限定されるものではない。
例えば、前記実施形態では、第2挟持部30は、第2挟持本体部31が長四角平板状であったが、これに限らない。要は、第2挟持部30は、第1挟持部20と共に皮膚2を挟持できれば、第2挟持部30の形状は特に限定されるものではない。
例えば、前記実施形態では、可動部50は、可動本体部51が長四角平板状であったが、これに限らない。要は、可動部50は、皮膚延伸部40が設けられており、回動軸60を中心に回動可能であれば、可動部50の形状は特に限定されるものではない。
例えば、前記実施形態では、皮膚2の穿刺予定部位3に穿刺される穿刺針5は、マイクロニードルであったが、これに限らない。例えば、皮膚2の穿刺予定部位3に穿刺される穿刺針5は、マイクロニードルに比べて針が太くて長い注射針であってもよい。本明細書において「マイクロニードル」とは、針の直径及び/又は長さがマイクロメートルサイズ、すなわち1mm未満の微細針を指す。本発明に適用可能なマイクロニードルの種類は特に制限されず、例えば中空型、ソリッド型、溶解型の何れでもよい。
1 穿刺補助具
2 皮膚
3 穿刺予定部位
5 穿刺針
10 挟持部
20 第1挟持部
23 第1切り欠き(挿入部)
30 第2挟持部
33 第2切り欠き(貫通部)
40 皮膚延伸部
41 接触部位
60 回動軸

Claims (6)

  1. 皮膚に穿刺針を穿刺する際に、皮膚の穿刺予定部位及びその周辺部を拘束するのに使用する穿刺補助具であって、
    皮膚を挟持する挟持部と、皮膚を延伸する皮膚延伸部とを備え、
    前記挟持部は、該挟持部で挟持される皮膚と接触する皮膚接触面に、前記穿刺針が挿入される挿入部を有し、
    前記皮膚延伸部は、前記穿刺針を皮膚に穿刺する際に、前記挿入部において該皮膚延伸部が皮膚に接触する面とは反対側に向けて前記皮膚の穿刺予定部位を延伸する、穿刺補助具。
  2. 前記挟持部は、前記挿入部を有する第1挟持部と、前記第1挟持部と前記皮膚延伸部との間に配置され前記第1挟持部と共に前記皮膚を挟持する第2挟持部と、を有し、
    前記第2挟持部には、貫通部が形成されており、
    前記皮膚延伸部は、前記皮膚延伸部が前記第2挟持部に近づく方向へ移動した際に、前記貫通部を貫通する、請求項1に記載の穿刺補助具。
  3. 前記第1挟持部、前記第2挟持部、及び前記皮膚延伸部は、回動軸を中心に回動可能であり、
    前記挿入部は、前記第1挟持部における前記回動軸とは反対側に位置する端部に開放される第1切り欠きであり、
    前記貫通部は、前記第2挟持部における前記回動軸とは反対側に位置する端部に開放される第2切り欠きであり、
    前記皮膚延伸部は、前記回動軸を中心に回動して、前記第2切り欠きを貫通し、前記第1挟持部と前記第2挟持部とで挟持された前記皮膚の前記穿刺予定部位を前記第1切り欠きに向けて延伸し、前記第1切り欠きの内側に入り込む、請求項2に記載の穿刺補助具。
  4. 前記挟持部は、前記挿入部を有する第1挟持部と、前記第1挟持部と共に前記皮膚を挟持する第2挟持部と、を有し、
    前記第2挟持部は、前記皮膚延伸部を含む、請求項1に記載の穿刺補助具。
  5. 前記第1挟持部及び前記第2挟持部は、回動軸を中心に回動可能であり、
    前記挿入部は、前記第1挟持部における前記回動軸とは反対側に位置する端部に開放される切り欠きであり、
    前記皮膚延伸部は、前記第2挟持部が前記回動軸を中心に回動することに伴い、前記穿刺予定部位を前記切り欠きに向けて延伸し、前記切り欠きの内側に入り込む、請求項4に記載の穿刺補助具。
  6. 前記皮膚延伸部における前記皮膚との接触部位の硬度はA10以上A90以下である、請求項1~5の何れか1項に記載の穿刺補助具。
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