JP2023080552A - シートカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】縫い代部にイセ込み縫い部を形成することによる意匠面の盛り上げより、さらに意匠面の盛り上げ量を多くして立体感を増したシートカバーを提供する。【解決手段】バックパッドを被覆する複数の表皮ピースが縫い線部における縫製により一体化されて形成されているバックカバー3Cである。縫い線部15における縫い代12aには、テープTとともに縫われたギャザー縫い部12a1が設けられている。縫い代12aは、バックカバー3Cがバックパッドに被せつけられた時、バックカバー3Cとバックパッドとの間に面状に配置されて、縫い代12aに対応する天板サイドピース12の重合部12cの意匠面を押し上げて外方に向けて膨出させる。【選択図】図2

Description

本発明は、シートカバーに関する。
従来、自動車等のシートの表皮材であるシートカバーは、複数の表皮ピースがその端縁部同士で縫い合わされて一体化され袋状に形成されている。このシートカバーにおいて縫製部の意匠面を盛り上げて立体的に見せたい場合がある。特許文献1には、かかるシートカバーの一例が開示されている。特許文献1に記載されたシートカバーにおいては、シートクッションのコーナ部に対応する縫製部において、縫い代部にイセ込み縫い部を形成することにより意匠面を盛り上げる構造とされている。
特開2017-164165号公報
特許文献1に開示されるシートカバーにおいては、第1の表皮ピースと第2の表皮ピースの縫製部において、第1の表皮ピースの縫い代部にイセ込み縫い部を形成することにより意匠面を盛り上げる構造としている。具体的には、予め第1の表皮ピースの縫い代部にイセ込み縫い部を形成した状態で第2の表皮ピースと縫合することによって重ねあわされた双方の縫い代部の厚みを厚くし、その縫い代部の上に第1の表皮ピースを重ね合わせた状態でシートパッドを被覆することで第1の表皮ピースの意匠面を部分的に盛り上げる。ここで、イセ込み縫い部は、第1の表皮ピースと第2の表皮ピースの縫製部における周長差が大きいほど作業の技量が必要になり、また形成される厚みに限度があって、ある程度の意匠面の盛り上げしか達成できずさらなる立体感を現出するニーズには応えられないという問題があった。
このような問題に鑑み本発明の課題は、縫い代部にイセ込み縫い部を形成することによる意匠面の盛り上げより、さらに意匠面の盛り上げ量を多くして立体感を増したシートカバーを提供することにある。
本発明の第1発明は、クッション体であるシートパッドを被覆する複数の表皮ピースが縫い線部における縫製により一体化されて形成されているシートカバーであって、少なくとも一つの縫い線部における縫い代には、テープとともに縫われたギャザー縫いが施されており、前記縫い代は、前記シートカバーが前記シートパッドに被せつけられた時、前記シートカバーと前記シートパッドとの間に面状に配置されて、前記縫い代に対応する前記表皮ピースの意匠面を押し上げて外方に向けて膨出させるものであることを特徴とする。
第1発明によれば、縫い代にテープとともに縫われたギャザー縫いが施されているので、テープを使用しないギャザー縫いに比べて安定した間隔で縫い縮めることができ、縫い代の厚みも安定して厚くすることができる。これによって、縫い代が、シートカバーとシートパッドとの間に面状に配置されたとき、シートの少なくとも一つの縫い線部における縫い代に対応する表皮ピースの意匠面を外方に向けて大きく盛り上げ立体感にあふれた外観形状を現出することができる。ここで、ギャザー縫いとは布を縫い縮めて波状の襞を形成させる縫い方をいい、イセ込み縫いより縫い縮める量が大きいものをいう。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記縫い代には、前記シートカバーが前記シートパッドに被せつけられた時、前記シートカバーに当接する面を一側の面に規制する規制部材が配設されていることを特徴とする。
第2発明によれば、シートカバーの裏面に対して縫い代が倒れて当接する面が一側の面に規制されるので、縫い線部に沿って盛り上がる意匠面が縫い線の一側に統一されてよたることがないので外観品質をより高めることができる。
本発明の第3発明は、上記第1発明又は上記第2発明において、前記縫い代には円柱部と該円柱部の径方向に延びる板状のヒレ部とを有する玉縁の前記ヒレ部が共縫いされており、共縫いされた前記表皮ピースは前記玉縁の前記円柱部の外周面を取り巻くように折り返されて前記円柱部と同心で径の大きい円柱の外形面の一部に相当する意匠面を現出していることを特徴とする。
第3発明によれば、シートカバーの縫製部に沿ってコーナに円柱側面の一部を有して外方に向けて大きく盛り上がった意匠面を表すことができる。
本発明の実施形態のシートカバーが適用された自動車用シートの斜視図である。 図1のII-II矢視線断面図である。 図1のIII-III矢視線断面図である。 ギャザー縫い前の表皮ピースの平面図である。
図1及び図2は、本発明の第1実施形態を示す。この実施形態は、自動車用シート1のシートバック3に本発明を適用した例である。各図中、矢印により自動車用シート1を自動車に取付けたときの自動車用シート1及び自動車の各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
図1に示すように、自動車用シート1は、着座乗員の臀部及び大腿部を下方から支持するシートクッション2と、着座乗員の腰部及び背部を後方から支持するシートバック3と、を有している。シートクッション2の後端部側に対しシートバック3の下端部側が図示しないリクライニングアジャスタを介して取付けられており、これによってシートバック3はシートクッション2に対する傾き角度を調整可能とされている。
図1に示すように、シートバック3は、骨格をなすバックフレーム3Fと、バックフレーム3Fの上に被せつけて配置されたクッション材としてのバックパッド3Pと、バックパッド3Pを被覆する表皮材としてのバックカバー3Cと、を有する。バックパッド3Pは、発泡ウレタン樹脂により形成された弾性体であり、その外形がシートバック3の外形を定めている。ここで、バックパッド3Pとバックカバー3Cが、それぞれ特許請求の範囲の「シートパッド」と「シートカバー」に相当する。
バックカバー3Cは、複数の表皮ピース10をその端縁部同士で縫い合わせることで一体化し後方に開口する袋状に形成したものである。表皮ピース10は、ファブリック、本革、合成皮革等の表皮材から各種形状に裁断されたものである。表皮材は、ファブリック、本革、合成皮革等の裏面側に薄手のウレタンスラブパッドをラミネートした積層材であってもよい。
図2に示すように、シートバック3のサイドコーナ部におけるバックカバー3Cは、天板メインピース11と、天板サイドピース12と、カマチピース13と、綿布14と、を有する。天板メインピース11、天板サイドピース12、カマチピース13は、いずれも合成皮革により形成されており、それぞれが表皮ピース10に該当する。天板サイドピース12及び綿布14の左側端縁部と、カマチピース13の上側端縁部と、が縫い線部15で連結されている。また、天板メインピース11の左側端縁部と、天板サイドピース12及び綿布14の右側端縁部と、が縫い線部16で連結されている。ここで、綿布14が、特許請求の範囲の「規制部材」に相当する。
縫い線部15は、カマチピース13の上側端縁部の縫い代13aと、綿布14の左側端縁部の縫い代14aと、が第1縫い線15aで連結された状態で、縫い代13a及び縫い代14aに対して天板サイドピース12の左側端縁部の縫い代12aが第2縫い線15bで連結されて形成されている。第1縫い線15aの方が第2縫い線15bより縫い代12a、縫い代14a、縫い代13aの端縁部側に配置されている。天板サイドピース12の縫い代12aには、第2縫い線15bで連結される前にギャザー縫い部12a1が設けられて肉厚とされている。具体的には、図4に示すように、縫い代12aには、複数の鍵穴形状をした隙間部12a2が等ピッチで形成されており、その上に薄い樹脂製のテープTを重ねた状態で各隙間部12a2を詰めるようにイセ込み縫いすることによりギャザー縫い部12a1が形成される。このとき、テープTを重ねた状態で縫製することにより、重ねない場合に比べて波形状とされたギャザー縫い部12a1の波高が安定して大きくなり縫い代12aを肉厚とすることができる。ここで、縫い線部15と縫い代12aが、それぞれ特許請求の範囲の「少なくとも一つの縫い線部」と「縫い代部」に相当する。
図2に示すように、縫い線部16は、天板サイドピース12の右側端縁部の縫い代12bと、綿布14の右側端縁部の縫い代14bと、が第3縫い線16aで連結された状態で、縫い代12b及び縫い代14bに対して天板メインピース11の左側端縁部の縫い代11aと吊り綿布17が第4縫い線16bで連結されて形成されている。吊り綿布17は、バックパッド3Pの溝部(図示せず)に対して縫い線部16を引き込んで固定するための部材である。第3縫い線16aの方が第4縫い線16bより縫い代12b、縫い代14b、縫い代11aの端縁部側に配置されている。
縫い線部15と縫い線部16の縫製は、次の手順で行われる。(1)天板サイドピース12の縫い代12aにギャザー縫い部12a1を設ける。(2)カマチピース13の縫い代13aと、綿布14の縫い代14aと、を第1縫い線15aで連結する。(3)縫い代13a及び縫い代14aに対して天板サイドピース12の縫い代12aを第2縫い線15bで連結する。(4)天板サイドピース12を第2縫い線15bで前方に折り返し、綿布14を第2縫い線15bで後方に折り返し、天板サイドピース12の縫い代12bと、綿布14の縫い代14bと、を第3縫い線16aで連結する。(5)縫い代12b及び縫い代14bに対して天板メインピース11の縫い代11aと吊り綿布17を、第4縫い線16bで連結する。ここで、(1)の工程と(2)の工程は順序を入れ替えてもよいし、同時に行ってもよい。なお、綿布14を第2縫い線15bと第4縫い線16bで、天板サイドピース12に対して連結するのは、縫い代12a及び縫い代13aを、縫い代12aが天板サイドピース12の後面に当接して重なるように配置させるためである。
このように形成したバックカバー3Cをバックパッド3Pの上に被せつけると、縫い代12a、縫い代13a、縫い代14a及び第2縫い線15bで後方に折り返された綿布14の縫い代14aに重なる部分である重合部14cが積層された状態で、重合部14cがバックパッド3Pの表面に当接して、天板サイドピース12の縫い代12aに重なる部分であり対応する部分である重合部12cの表面側を前方向に押し上げる。このとき、天板サイドピース12の縫い代12aには、テープTを重ねた状態で縫製されたギャザー縫い部12a1が設けられて厚肉とされているので、第2縫い線15bに沿った意匠面である重合部12cの表面側を前方に向けて大きく盛り上げ立体感にあふれた外観形状を現出することができる。また、綿布14の働きにより、バックカバー3Cの裏面に対して縫い代12a及び縫い代13aが倒れて当接する面が一側の面である縫い代12aのギャザー縫い部12a1が設けられた面に規制されるので、縫い線部15に沿って盛り上がる意匠面が第2縫い線15bの一側に統一されてよたることがないので外観品質をより高めることができる。
図3には、第2実施形態と第3実施形態とが示されている。この実施形態は、自動車用シート1のシートクッション2に本発明を適用した例である。第2実施形態が、左側の縫い線部27におけるものであり、第3実施形態が、右側の縫い線部28におけるものである。ここで、縫い線部27と縫い線部28が、それぞれ特許請求の範囲の「少なくとも一つの縫い線部」に相当する。
第2実施形態について説明する。図1に示すように、シートクッション2は、骨格をなすクッションフレーム2Fと、クッションフレーム2Fの上に被せつけて配置されたクッション材としてのクッションパッド2Pと、クッションパッド2Pを被覆する表皮材としてのクッションカバー2Cと、を有する。クッションパッド2Pは、発泡ウレタン樹脂により形成された弾性体であり、その外形がシートクッション2の外形を定めている。ここで、クッションパッド2Pとクッションカバー2Cが、それぞれ特許請求の範囲の「シートパッド」と「シートカバー」に相当する。
クッションカバー2Cは、複数の表皮ピース20をその端縁部同士で縫い合わせることで一体化し下方に開口する袋状に形成したものである。表皮ピース20は、ファブリック、本革、合成皮革等の表皮材から各種形状に裁断されたものである。表皮材は、ファブリック、本革、合成皮革等の裏面側に薄手のウレタンスラブパッドをラミネートした積層材であってもよい。
図1及び図3に示すように、シートクッション2のフロントサイドコーナ部におけるクッションカバー2Cは、天板メインピース21と、天板サイドピース22と、カマチピース23と、綿布24と、メインインナピース25と、サイドインナピース26と、を有する。天板メインピース21、天板サイドピース22、カマチピース23、メインインナピース25、サイドインナピース26は、いずれも合成皮革により形成されており、それぞれが表皮ピース20に該当する。カマチピース23の前側端縁部とサイドインナピース26の前側端縁部とは、縫い線部27で連結されている。天板メインピース21及び綿布24の左側端縁部と、メインインナピース25の前側端縁部と、が縫い線部28で連結されている。
第2実施形態に相当する縫い線部27は、サイドインナピース26の前側端縁部の縫い代26aと、帯状の樹脂板31と、が第5縫い線27aで連結された状態で、縫い代26aに対してカマチピース23の前側端縁部の縫い代23aが、第6縫い線27bで連結されて形成されている。カマチピース23の縫い代23aには、第6縫い線27bで連結される前にギャザー縫い部23a1が設けられて肉厚とされている。ギャザー縫い部23a1は、第1実施形態におけるギャザー縫い部12a1と同様に形成され、テープTを重ねた状態で縫製することにより、重ねない場合に比べて波形状とされたギャザー縫い部23a1の波高が大きくなり縫い代23aが肉厚とされている。樹脂板31は、ポリプロピレン等の樹脂製の可撓性があって縫製が可能な板材であり、長手方向が上下に延びる略矩形状をしている。
縫い線部27の縫製は、次の手順で行われる。(1)カマチピース23の縫い代23aにギャザー縫い部23a1を設ける。(2)サイドインナピース26の縫い代26aに樹脂板31を第5縫い線27aで連結する。(3)縫い代23aに対して縫い代26aを第6縫い線27bで連結する。ここで、(1)の工程と(2)の工程は順序を入れ替えてもよいし、同時に行ってもよい。なお、樹脂板31を縫い代26aに連結するのは、縫い代23a及び縫い代26aを、縫い代23aがカマチピース23の後面に当接して重なるように配置させるためである。ここで、樹脂板31が、特許請求の範囲の「規制部材」に相当する。
このように形成したクッションカバー2Cをクッションパッド2Pの上に被せつけると、縫い代23a、縫い代26a、樹脂板31が積層された状態で、樹脂板31がクッションパッド2Pの表面に当接して、カマチピース23の縫い代23aに重なる部分であり対応する部分である重合部23bの表面側を前方向に押し上げる。このとき、カマチピース23の縫い代23aには、テープTを重ねた状態で縫製されたギャザー縫い部23a1が設けられて厚肉とされているので、第6縫い線27bに沿った意匠面である重合部23bの表面側を前方に向けて大きく盛り上げ立体感にあふれた外観形状を現出することができる。また、樹脂板31の働きにより、バックカバー3Cの裏面に対して縫い代23a及び縫い代26aが倒れて当接する面が一側の面である縫い代23aのギャザー縫い部23a1が設けられた面に規制されるので、縫い線部27に沿って盛り上がる意匠面が第6縫い線27bの一側に統一されてよたることがないので外観品質をより高めることができる。
図3に示すように、第3実施形態に相当する縫い線部28は、メインインナピース25の前側端縁部の縫い代25aと、綿布24の左側端縁部の縫い代24aと、が第7縫い線28aで連結された状態で、縫い代25aと縫い代24aに対して天板メインピース21の左側端縁部の縫い代21aが第8縫い線28bで連結される。そしてさらに、縫い代24aと縫い代25aと縫い代21aに対して玉縁32のヒレ部32bが第9縫い線28cで連結されて形成されている。玉縁32は、樹脂製で可撓性があり、円柱状部分32aとその径方向に延びる平板状のヒレ部32bとを有する長尺部材で、ヒレ部32bは縫製が可能である。縫い代24a、縫い代25a、縫い代21aの端縁部側から、第9縫い線28c、第7縫い線28a、第8縫い線28bの順に配置されている。玉縁32は、ヒレ部32bにおける円柱状部分32aと反対側の端縁部に第9縫い線28cで連結されており、円柱状部分32aが第8縫い線28bの近傍に配置されている。天板メインピース21の縫い代21aには、第8縫い線28bで連結される前にギャザー縫い部21a1が設けられて肉厚とされている。ギャザー縫い部21a1は、第1実施形態におけるギャザー縫い部12a1と同様に形成され、テープTを重ねた状態で縫製することにより、重ねない場合に比べて波形状とされたギャザー縫い部21a1の波高が大きくなり縫い代21aが肉厚とされている。ここで、綿布24が、特許請求の範囲の「規制部材」に相当する。
縫い線部28の縫製は、次の手順で行われる。(1)天板メインピース21の縫い代21aにギャザー縫い部21a1を設ける。(2)メインインナピース25の縫い代25aと、綿布24の縫い代24aと、を第7縫い線28aで連結する。(3)縫い代25a及び縫い代24aに対して天板メインピース21の縫い代21aを第8縫い線28bで連結する。(4)縫い代24a、縫い代25a、縫い代21aに対して玉縁32のヒレ部32bを第9縫い線28cで連結する。(5)天板メインピース21を玉縁32の円柱状部分32aに沿わせて前方に折り返し、綿布24を第8縫い線28bで後方に折り返す。ここで、(1)の工程と(2)の工程は順序を入れ替えてもよいし、同時に行ってもよい。なお、綿布24を第7縫い線28a、第8縫い線28b、第9縫い線28cで、天板メインピース21に対して連結するのは、綿布24の右側端縁部を図示しない縫い線部で天板メインピース21に連結することにより縫い代25a及び縫い代21aを天板メインピース21に重なるように配置させるためである。ここで、綿布24が、特許請求の範囲の「規制部材」に相当する。
このように形成したクッションカバー2Cをクッションパッド2Pの上に被せつけると、縫い代21a、縫い代25a、縫い代24a及び第8縫い線28bで後方に折り返された綿布24の縫い代24aに重なる部分である重合部24cが積層された状態で、重合部24cがバックパッド3Pの表面に当接して、天板メインピース21の縫い代21aに重なる部分である重合部21bの表面側を玉縁32を介して前方向に押し上げる。このとき、天板メインピース21の縫い代21aには、テープTを重ねた状態で縫製されたギャザー縫い部21a1が設けられて厚肉とされているので、第8縫い線28bに沿った意匠面である重合部21bの表面側を玉縁32を介して前方に向けて大きく盛り上げ立体感にあふれた外観形状を現出することができる。また、天板メインピース21は、玉縁32の円柱状部分32aの外周面を取り巻くように折り返されて円柱状部分32aと同心で径の大きい円柱の外形面の一部に相当する意匠面を現出している。これによってクッションカバー2Cの第8縫い線28bに沿ってコーナに円柱側面の一部を有し盛り上がった意匠面を表すことができる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。
1.上記実施形態においては、縫い線部15をバックカバー3Cのコーナ部に、縫い線部27と縫い線部28をクッションカバー2Cのコーナ部に配置した。しかし、これに限らず、少なくとも一つの縫い線部を座面部に設けることもできる。例えば、縫い線部16において縫い代12b又は縫い代11aにギャザー縫い部を設けて、縫い代12b及び縫い代11aを重ねてバックカバー3Cをバックパッド3Pの間に配置することにより、第4縫い線16bに沿った天板メインピース11の部分又は天板サイドピース12の部分の表面側を前方に向けて大きく盛り上げることもできる。
2.上記実施形態においては、本発明を自動車用シート1のシートカバーに適用したが、飛行機、船、電車等に搭載のシートのシートカバーに適用しても良い。
1 自動車用シート
2 シートクッション
2C クッションカバー
2P クッションパッド
3 シートバック
3C バックカバー
3P バックパッド
10 表皮ピース
12 天板サイドピース
12a 縫い代
12a1 ギャザー縫い部
12c 重合部
13 カマチピース
13a 縫い代
14 綿布(規制部材)
14a 縫い代
14c 重合部
15 縫い線部(少なくとも一つの縫い線部)
15a 第1縫い線
15b 第2縫い線
16 縫い線部
16a 第3縫い線
16b 第4縫い線
20 表皮ピース
21 天板メインピース
21a 縫い代
21a1 ギャザー縫い部
21b 重合部
23 カマチピース
23a 縫い代
23a1 ギャザー縫い部
23b 重合部
24 綿布(規制部材)
24a 縫い代
25 メインインナピース
25a 縫い代
26 サイドインナピース
26a 縫い代
27 縫い線部(少なくとも一つの縫い線部)
27a 第5縫い線
27b 第6縫い線
28 縫い線部(少なくとも一つの縫い線部)
28a 第7縫い線
28b 第8縫い線
28c 第9縫い線
31 樹脂板(規制部材)
32 玉縁
32a 円柱状部分
32b ヒレ部
T テープ

Claims (3)

  1. クッション体であるシートパッドを被覆する複数の表皮ピースが縫い線部における縫製により一体化されて形成されているシートカバーであって、
    少なくとも一つの縫い線部における縫い代には、テープとともに縫われたギャザー縫いが施されており、
    前記縫い代は、前記シートカバーが前記シートパッドに被せつけられた時、前記シートカバーと前記シートパッドとの間に面状に配置されて、前記縫い代に対応する前記表皮ピースの意匠面を押し上げて外方に向けて膨出させるものであるシートカバー。
  2. 請求項1のシートカバーであって、
    前記縫い代には、前記シートカバーが前記シートパッドに被せつけられた時、前記シートカバーに当接する面を一側の面に規制する規制部材が配設されているシートカバー。
  3. 請求項1又は請求項2のシートカバーであって、
    前記縫い代には円柱部と該円柱部の径方向に延びる板状のヒレ部とを有する玉縁の前記ヒレ部が共縫いされており、
    共縫いされた前記表皮ピースは前記玉縁の前記円柱部の外周面を取り巻くように折り返されて前記円柱部と同心で径の大きい円柱の外形面の一部に相当する意匠面を現出しているシートカバー。


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