JP2023079329A - 薬剤揮発具 - Google Patents

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Ryoko Kobayashi
雅人 松澤
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Abstract

【課題】交換作業を簡単にかつ確実に行なうことができ、使い勝手に優れた薬剤揮発具を提供すること。【解決手段】薬剤22の交換は、蓋体28を閉塞位置から開放位置に揺動させる。この場合、片手で蓋体28を閉塞位置から開放位置に揺動させると、係止板2618が撓むことで係止板2618の上端が複数の突起2818を乗り越え、蓋体28は開放位置に揺動し、蓋体28の開放位置で、収容部36が開放され、薬剤収容体12が視認されることから、薬剤収容体12の外周フランジ1602の上部の両側を片手で摘まみ、薬剤収容体12を収容部36から上方に取り出す。そして、剥離フィルム20を剥した新たな薬剤収容体12を収容部36に挿入し、片手で蓋体28を開放位置から閉塞位置に揺動させ、薬剤揮発具10を繰り返して使用する。【選択図】図8

Description

本発明は、空調の送風口に取着されて使用される薬剤揮発具に関する。
従来、自動車や家庭用の空調機、扇風機の送風口に取り付けて使用される薬剤揮発具が提供されている。
このような薬剤揮発具として、液状の薬剤(芳香成分)が内部に充填された容器と、容器の開口から容器の内部にわたって設けられ薬剤を吸い上げて開口を介して薬剤を空気中に揮発させる吸い上げ部材と、容器を支持すると共に送風口に着脱可能に取り付けられるクリップ型の取付具とを備えるものが開示されている(特許文献1参照)。
特開2016-166046号公報
上記従来の薬剤揮発具では、容器の薬剤が揮発して無くなると空の容器に代えて新品の容器を交換して使用することになる。
その際、送風口に取り付けられている取付具を取り外し、取り外した取付具から空になった容器を取り外し、薬剤が充填された新品の容器を取付具に取り付け、再び送風口に取付具を取り付けるといった一連の交換作業が必要となる。
このような交換作業のうち、取付具から空の容器を取り外す作業および新品の容器を取付具に取り付ける作業では、一方の手で取付具を把持し他方の手で容器を把持するといった両手を用いた手間のかかる作業となっていることから、使い勝手の向上を図る上で改善の余地がある。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、交換作業を簡単にかつ確実に行なうことができ、使い勝手に優れた薬剤揮発具を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明は、薬剤が封入された薬剤収容体と、この薬剤収容体を収容するケースとを備え、前記ケースが空調機の送風口に取り付けられて使用される薬剤揮発具であって、前記ケースは、前記薬剤収容体を収容する収容部を有し前記送風口に取り付けられる容器本体と、前記収容部を閉塞する閉塞位置と前記収容部を開放する開放位置との間で揺動可能に前記容器本体に結合され前記閉塞位置に位置した状態で前記薬剤収容体に封入された前記薬剤が視認可能な視認用窓を有する蓋体とを備え、前記収容部は、前記蓋体の前記開放位置で前記薬剤収容体を前記容器本体の上方から取り出し挿入可能に構成されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記容器本体に、前記送風口に配置された風向板に着脱可能に取り付けられるクリップが設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、前記容器本体が前記送風口に取り付けられた状態で、前記容器本体は、前記送風口に対向し空気取り入れ口を有する背面壁を有し、前記容器本体が前記送風口に取り付けられた状態で、前記送風口における空気の吹き出し方向を前記ケースの前方とし、前記空気の吹き出し方向と前記空気の吹き出し方向の反対方向とを前記ケースの前後方向とし、前記前後方向と直交する水平方向を前記ケースの左右方向とした場合、前記容器本体は、前記背面壁の下端から前方に突出する底壁を有し、前記収容部は、前記容器本体に設けられ前記底壁の上方かつ前記背面壁から前方に離れた箇所で前記薬剤収容体を下方および前記ケースの前後方向の両側ならびに前記ケースの左右方向の両側からそれぞれ挿脱可能に支持する支持壁を含んで構成されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記薬剤収容体は、平面上を枠状に延在する外周フランジと、前記外周フランジの内側から中空状に膨出された膨出部とを有し前記薬剤の透過を不能とした透明な素材で形成された容器本体と、前記薬剤の透過を可能とした素材で形成され前記外周フランジに取り付けられ前記膨出部を閉塞し前記膨出部の内側に前記薬剤を封止する封止シートと、気体および前記薬剤の透過を不能とした素材で形成され前記封止シートに剥離可能に貼着された剥離フィルムを備え、前記薬剤収容体は、前記封止シートまたは前記剥離フィルムを前記背面壁に向けて前記支持壁で支持されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記薬剤収容体を下方から支持する支持壁は、前記膨出部を下方から支える膨出部用支持壁で構成され、前記薬剤収容体を前記ケースの前後方向の両側から支持する支持壁は、前記膨出部の左右両側に位置する前記外周フランジに前記ケースの前方から当接する一対の前後方向前支持壁と、前記薬剤収容体に前記ケースの後方から当接する前後方向後支持壁とで構成され、前記一対の前後方向前支持壁は、前記ケースの左右方向の外側から前記膨出部の左右方向の両側部に当接可能に設けられ、前記一対の前後方向前支持壁は、前記薬剤収容体を前記ケースの左右方向の両側から挿脱可能に支持する支持壁を構成していることを特徴とする。
また、本発明は、前記蓋体は、前記蓋体が前記閉塞位置に位置した状態で、前記背面壁に対向し前記視認用窓が形成された正面壁と、前記正面壁の上端から後方に突設され前記底壁に対向しその先部が前記背面壁の上端に合される上壁とを有し、前記上壁に、前記支持壁で支持された前記薬剤収容体の上方への移動を規制する規制部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、前記ケースは、前記蓋体が前記閉塞位置に位置した状態で前記背面壁の周囲と前記正面壁の周囲を接続し空気吹き出し口を形成する周壁を備え、前記底壁と前記上壁は前記周壁の一部を構成しており、前記蓋体が前記閉塞位置に位置した状態で、前記支持壁で支持された前記薬剤収容体と前記背面壁との間に空気の流通を可能とした隙間が確保され、かつ、前記薬剤収容体の周囲と前記周壁との間に前記薬剤収容体の周囲全周にわたって空気の流通を可能とした隙間が確保されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記蓋体が前記閉塞位置に位置した状態で、前記正面壁と前記外周フランジとの間に空気の流通を可能とし前記視認用窓に連通する隙間が確保されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記クリップは、前記背面壁のほぼ中央に設けられ、前記背面壁に、前記空気取り入れ口の開口面積を可変とした調整部材が、前記クリップを中心として回転可能に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、蓋体の閉塞位置から開放位置への揺動と、開放位置から閉塞位置への揺動を片手で簡単に行なえ、また、蓋板の開放位置で、片手で薬剤収容体を摘まんで、収容部から薬剤収容体の上方への取り出しと、上方から薬剤収容体の収容部への挿入を簡単に行なえる。
したがって、薬剤収容体の交換を簡単に行なうことができ、薬剤揮発具の商品価値を高め、薬剤揮発具の購買意欲を高め、薬剤揮発具の購買量を増大する上で有利となる。
また、本発明によれば、クリップを容器本体に設けると、風向板から薬剤揮発具を取り外すことなく薬剤収容体の交換を行なうことができ、薬剤揮発具の商品価値を高め、薬剤揮発具の購買量を増大する上で有利となる。
また、本発明によれば、容器本体は、薬剤収容体を下方およびケースの前後方向の両側ならびにケースの左右方向の両側からそれぞれ挿脱可能に支持する支持壁を含んで構成されているので、薬剤収容体を収容部の上方から挿入することで、薬剤収容体の収容部に対する位置決めが簡単になされ、薬剤揮発具の使い勝手を向上し、薬剤揮発具の商品価値を高め、薬剤揮発具の購買意欲を高め、薬剤揮発具の購買量を増大する上で有利となる。
また、本発明によれば、薬剤揮発具の使用時、薬剤収容体は、封止シートを背面壁に向けて支持壁で支持されているので、背面壁の空気取り入れ口を通った吹き出し口からの空気が封止シートにあたり、薬剤揮発具の芳香作用や消臭作用を効果的に発揮させる上で有利となる。
また、本発明によれば、薬剤収容体を下方から支持する支持壁は、膨出部を下方から支える膨出部用支持壁で構成されているので、薬剤収容体の支持壁への挿入時、膨出部用受け壁は、膨出部を何処に位置させるかの目印として機能し、薬剤収容体の支持壁への挿入を円滑に行なう上で有利となる。
また、薬剤収容体のケースの前後方向の位置決めを行なう壁部は、膨出部の左右両側に位置する外周フランジにケースの前方から当接する一対の前後方向前支持壁により構成されているので、支持壁の構造を簡単化する上で有利となり、ケースのコストダウンを図る上で有利となる。
また、本発明によれば、蓋体の上壁に、支持壁で支持された薬剤収容体の上方への移動を規制する規制部が設けられているので、蓋体が閉塞位置に位置した状態で、支持壁で支持されて収容部に収容された薬剤収容体の姿勢をより安定させる上で有利となり、薬剤揮発具の商品価値を高める上で有利となる。
また、本発明によれば、支持壁で支持された薬剤収容体と背面壁との間に空気の流通を可能とした隙間が確保され、かつ、薬剤収容体の周囲と周壁との間に薬剤収容体の周囲全周にわたって空気の流通を可能とした隙間が確保されているので、送風口からの空気を、空気取り入れ口からケースの内部により多く取り入れる上で有利となり、薬剤の効果、例えば、芳香作用や消臭作用を十分に発揮させる上で有利となり、薬剤揮発具の商品価値を高め、薬剤揮発具の購買意欲を高め、薬剤揮発具の購買量を増大する上で有利となる。
また、本発明によれば、正面壁と外周フランジとの間に、視認用窓に連通する空気の流通を可能とした隙間が確保されているので、揮発された薬剤を含む空気を視認用窓から吹き出させることができ、送風口からの空気を、空気取り入れ口からケースの内部により多く取り入れる上で有利となり、例えば、薬剤として芳香剤や消臭剤を用いた場合、芳香作用や消臭作用を十分に発揮させる上で有利となり、薬剤揮発具の商品価値を高め、薬剤揮発具の購買意欲を高め、薬剤揮発具の購買量を増大する上で有利となる。
また、本発明によれば、調整部材を設けて可変式空気取り入れ口の開口面積を変えられるようにしたので、薬剤揮発具の購入者の要望に応じ、例えば、薬剤として芳香剤や消臭剤を用いた場合、芳香作用や消臭作用を強くさせたり弱くさせたり調整でき、薬剤揮発具の商品価値を高め、薬剤揮発具の購買意欲を高め、薬剤揮発具の購買量を増大する上で有利となる。
また、本発明によれば、背面壁のほぼ中央にクリップを配置し、調整部材をクリップを中心に回転可能に配置したので、薬剤揮発具の正面から見て、調整部材の大半の箇所はケースにより隠され、可変式空気取り入れ口の開口面積を調整する機能を備えた薬剤揮発具の意匠性を高め、薬剤揮発具の購買意欲を高め、薬剤揮発具の購買量を増大する上で有利となる。
薬剤揮発具の使用状態の斜視図である。 薬剤揮発具の正面図である。 図2のA矢視図である。 図2のB矢視図である。 薬剤揮発具の平面図である。 薬剤揮発具の底面図である。 ケースを開放位置に揺動させた状態の薬剤揮発具の側面図である。 ケースを開放位置に揺動させた状態の薬剤揮発具の斜視図である。 ケースを開放位置に揺動させた状態で薬剤収容体を取り出した状態のケースの斜視図である。 容器本体を前方から見た斜視図である。 容器本体を前方から見た斜視図である。 容器本体を後方から見た斜視図である。 調整部材を取り外した状態で容器本体を後方から見た斜視図である。 調整部材を取り外した状態の容器本体の正面図である。 調整部材を取り外した状態の容器本体の背面図である。 図13のA矢視図である。 図13のB矢視図である。 調整部材を取り外した状態の容器本体の平面図である。 調整部材を取り外した状態の容器本体の底面図である。 調整部材の説明図で、(A)は可変式空気取り入れ口に対して調整部材の4つの開口が連通した状態の図、(B)は可変式空気取り入れ口に対して調整部材の3つの開口が連通した状態の図、(C)は可変式空気取り入れ口に対して調整部材の2つの開口が連通した状態の図である。 (A)はクリップの斜視図、(B)はクリップの側面図である。 (A)は調整部材の正面図、(B)は調整部材の側面図である。 蓋体を下方から見た斜視図である。 図23のA矢視図である。 図23のB矢視図である。 蓋体の正面図である。 蓋体の背面図である。 蓋体の平面図である。 蓋体の底面図である。 薬剤収容体の説明図で、(A)は薬剤収容体の斜視図、(B)は薬剤収容体の正面図、(C)は薬剤収容体の側面図である。
次に、本発明の薬剤揮発具の実施の形態について説明する。
図1~図9に示す薬剤揮発具10は、薬剤収容体12とケース14とを備えている。
まず、図30を参照して薬剤収容体12から説明する。なお、全ての図において、立体形状を把握し易いように、立体形状を表す細線が描かれている。
薬剤収容体12は、収容体本体16と、封止シート18と、剥離フィルム20と、薬剤22とを含んで構成されている。
収容体本体16は、気体(空気)および薬剤22の透過を不能とした透明な素材で形成されている。このような素材としては、収容させる揮発性の薬剤22の種類により異なるが、例えばポリプロピレン、ポリエステル,ポリ塩化ビニルなど従来公知の様々な材料が使用可能である。
収容体本体16は、同一平面面上を延在する外周フランジ1602と、この外周フランジ1602の内側に設けられた膨出部1604と、外周フランジ1602に設けられた想像線で示すつまみ片1606とを備えている。
つまみ片1606は、外周フランジ1602に設けられた膨出基部1602Aに切り取り線を介して接続されている。
本実施の形態では、外周フランジ1602はほぼ正方形の枠状に設けられ、膨出部1604は外周フランジ1602の中央からほぼ正方形の柱状に設けられている。
膨出部1604は、外周フランジ1602の内周から起立する4つの側面1604Aと、それら側面1604Aの先端を接続する湾曲面からなる頂面1604Bとを備える。
頂面1604Bを正面視した場合、4つの角部が丸みを帯びたほぼ正方形を呈し、隣り合う側面1604A間は湾曲面で接続されている。
膨出部1604の頂面1604Bは、薬剤22の残量を視認するためのインジケータとして機能する。
なお、薬剤揮発具10の使用状態において、薬剤収容体12は、膨出基部1602Aが上方、下方、左右側方の何れの箇所に位置して配置されてもよい。
封止シート18は平面上を延在し、つまみ片1606を含む外周フランジ1602とほぼ同一の輪郭で設けられている。
封止シート18は、外周フランジ1602と同一の輪郭で外周フランジ1602に取着される矩形部1802と、矩形部1802に設けられた収容体本体16の膨出基部1602Aと同一形状の膨出基部1802Aと、膨出基部1802Aに切り取り線を介して接続されたつまみ片1804とを有している。
封止シート18の矩形部1802が外周フランジ1602に取着されることで、封止シート18と膨出部1604との間に薬剤収容空間24が形成され、薬剤収容空間24には薬剤22が封入される。
封止シート18は、薬剤22の透過を可能とした素材で形成されている。
本実施の形態では、封止シート18は、薬剤22の透過を可能とした伸縮性を有し、気体(空気)の透過を可能とした通気性を有する素材で形成されているが、封止シート18として、気体(空気)の透過を不能としかつ薬剤22の透過を可能とした伸縮性を有する素材も使用可能である。
このような封止シート18を構成する素材としては、収容させる揮発性の薬剤22の種類により異なるが、例えば、ポリエチレン、ポリウレタン,EVA、EVOH、それらを含む多層エラストマー、これらの素材に微粉砕シリカ、クレイ、ゼオライト等の充填剤を混合したフィルム、またはこれらの素材の貼り合わせなど従来公知の様々な材料が使用可能である。
剥離フィルム20は、薬剤収容空間24が位置する面と反対の封止シート18の面に剥離可能に貼着されている。
剥離フィルム20は、封止シート18の矩形部1802と同一の輪郭の矩形部2002と、矩形部2002に設けられた収容体本体16の膨出基部1602Aと同一形状の膨出基部2002Aと、膨出基部2002Aに接続されたつまみ片2004とを有している。
剥離フィルム20では、膨出基部2002Aとつまみ片2004との間に切り取り線は設けられておらず、収容体本体16のつまみ片1606と、封止シート18のつまみ片1804と、剥離フィルム20のつまみ片2004とは同一の輪郭で、それらは一体に取着されている。
剥離フィルム20は、気体(空気)および薬剤22の透過を不能とした素材で形成されている。このような素材としては、収容させる揮発性の薬剤22の種類により異なるが、例えば、ポリプロピレン、ポリエステル,ポリ塩化ビニル、これらの素材にアルミなどの金属蒸着又は金属箔を張り合わせたフィルム又はこれら素材の貼り合わせなど従来公知の様々な材料が使用可能である。
剥離フィルム20の矩形部2002は、封止シート18の矩形部1802に剥離可能に取着されている。
薬剤揮発具10の使用者は、このつまみ片1606、1804、2004を摘まんで剥離フィルム20を封止シート18から剥す。図30では、つまみ片1606、1804、2004を摘まんで剥離フィルム20を封止シート18から剥した状態の薬剤収容体12を実線で示しており、剥離フィルム20を封止シート18から剥した薬剤収容体12をケース14の収容部36(図7、図8参照)に挿入して薬剤揮発具10を使用する。
薬剤22は、液状を呈し、揮発性を有している。
本実施の形態では、薬剤22は芳香剤であるが、薬剤22は、例えば、消臭剤、殺虫剤、防かび剤、殺菌剤、防虫剤、忌避剤などであってもよく、薬剤22は芳香剤に限定されない。
なお、説明の便宜上、薬剤収容体12の膨出部1604が設けられた側を薬剤収容体12の前面と呼び、封止シート18、剥離フィルム20が設けられた側を薬剤収容体12の背面と呼び、膨出部1604の膨出方向を薬剤収容体12の厚さ方向と呼び、膨出部1604の膨出方向と直交する方向を薬剤収容体12の幅方向と呼ぶ。
次に、薬剤収容体12を取り出し挿入可能に収容するケース14について説明する。
ケース14は、図10~図20に示す容器本体26と、図23~図29に示す蓋体28と、図21に示すクリップ30と、図22に示す調整部材32とを備え、それらは合成樹脂製であり、型により成形されている。
そして、容器本体26が送風口34(図1参照)に取り付けられた状態で、図10、図13、図14、図15に示すように、容器本体26は、送風口34に対向する背面壁2602を備え、図23に示すように、蓋体28は、蓋体28が閉塞位置に位置した状態で背面壁2602に対向し視認用窓2804が形成された正面壁2802を備え、図1に示すように、ケース14は、蓋体28が閉塞位置に位置した状態で背面壁2602の周囲と正面壁2802の周囲を接続し第1側方空気吹き出し口44A(図3参照)、第2側方空気吹き出し口44B(図4参照)、下方空気吹き出し口44C(図6参照)を形成する周壁1402を備えている。
容器本体26の背面壁2602は、送風口34(図1参照)に取り付けられる箇所であり、背面壁2602は、図13、図15に示すように、送風口34に対向する背面2602Aと、図14に示すように、この背面2602Aと反対に位置する前面2602Bとを有している。
なお、送風口34における空気の吹き出し方向をケース14の前方とし、送風口34における空気の吹き出し方向とこの空気の吹き出し方向の反対方向とをケース14の前後方向とし、前後方向と直交する水平方向をケース14の左右方向として以下説明する。
図10に示すように、背面壁2602の中央には、クリップ嵌合用孔2604が貫通形成されている。
薬剤収容体12を収容する収容部36は、背面壁2602の前面2602Bに設けられている。
図14、図15に示すように、背面壁2602のほぼ上半部の両側に、一対の可変式空気取り入れ口2606が円弧状に延在形成され、背面壁2602のほぼ下半部の左右両側に、左右方向で背面壁2602の中央から離れる方向に突出する突出壁2608が設けられている。
また、背面壁2602の上縁の両側に、一対の空気取り入れ用欠部2610が円弧状に延在形成されている。
一対の空気取り入れ用欠部2610の延在方向の下端は、突出壁2608の上端で仕切られ、一対の空気取り入れ用欠部2610の上端は、背面壁2602の上端から起立した壁部で仕切られている。
図13、図15に示すように、背面壁2602の背面2602Aにおいて、一対の空気取り入れ用欠部2610の延在方向に沿って背面2602Aから起立し後述する調整部材32の輪郭に沿った円筒起立面2612が設けられている。
一対の空気取り入れ用欠部2610のうちの一方の空気取り入れ用欠部2610が設けられた背面壁2602の背面2602Aでは、円筒起立面2612に連続する起立面2614が、突出壁2608に設けられている。
一対の空気取り入れ用欠部2610のうちの他方の空気取り入れ用欠部2610が設けられた背面壁2602の背面2602Aでは、突出壁2608の背面が背面壁2602の背面2602Aと同一面上に位置する突出壁背面2608Aとして形成されている。
この突出壁背面2608Aの上部に、他方の空気取り入れ用欠部2610の延在方向の下端を仕切る突出壁2608の上端から突出する上端壁部2616Aが位置し、また、上端壁部2616Aの下方の突出壁2608の壁面の箇所に下端壁部2616Bが突設されている。
後述する調整部材32の回転操作用つまみ3208(図20参照)は、突出壁背面2608A上で上端壁部2616Aと下端壁部2616Bとの間で揺動可能に配置される。
また、図13~図15に示すように、背面壁2602の幅方向の中央の上端に、蓋体28に係脱可能な可撓性を有する係止板2618が設けられている。
また、図10、図11に示すように、容器本体26は、背面壁2602の前面2602Bの外周の下縁から前方に突出する底壁2620と、この底壁2620に接続され背面壁2602の前面2602Bの左右両側の側縁の下部から前方に突出する一対の下部側面壁2622とを有している。
一対の下部側面壁2622の上縁は背面壁2602の前面2602Bに接続され、一対の下部側面壁2622の上縁の上方は、前方と上方に開放された空気取り入れ用欠部2624となっている。
それら底壁2620、一対の下部側面壁2622は周壁1402の一部を構成している。
さらに、容器本体26は、底壁2620の突出端から上方に起立し背面壁2602の下部に対向する中間起立壁2626と、中間起立壁2626の上縁に設けられ中間起立壁2626の上縁から前方に円弧状に突出し膨出部1604が載置される膨出部用支持壁2628と、中間起立壁2626の左右両側から下部側面壁2622の先端に向かって前方に突出する一対の側部起立壁2630と、一対の側部起立壁2630の先端と一対の下部側面壁2622の先端を接続する一対の先端壁2630Aとを有している。
図18に示すように、底壁2620を上方から見ると、中間起立壁2626と一対の側部起立壁2630とにより前方に開放状の下部欠部2632が形成されている。
背面壁2602の前面2602B側が、薬剤収容体12を収容する収容部36となっており、収容部36の底部は、底壁2620と、一対の下部側面壁2622、一対の中間起立壁2626で囲まれた空間で形成され、底部を除いた収容部36の箇所は、背面壁2602の前面2602Bの前方に開放状に形成されている。
一対の側部起立壁2630には、蓋体28を結合するための支軸2634が突設されている。
収容部36は、図10に示すように、容器本体26に設けられ底壁2620の上方かつ背面壁2602から離れた箇所で薬剤収容体12を下方およびケース14の前後方向の両側ならびにケース14の左右方向の両側からそれぞれ挿脱可能に支持する支持壁38を含んで構成されている。
図3に示すように、薬剤収容体12の収容部36への挿入時、膨出部1604が膨出部用支持壁2628に載置され、したがって、薬剤収容体12を下方から支持する支持壁38は、膨出部1604を下方から支える膨出部用支持壁2628で構成されている。
薬剤収容体12をケース14の前後方向の両側から支持する支持壁38は、図10に示すように、膨出部1604の左右両側に位置する外周フランジ1602にケース14の前方から当接する一対の前後方向前支持壁2636と、ケース14の左右方向における薬剤収容体12の中央で薬剤収容体12の下端から薬剤収容体12の上下方向の中間部にわたってケース14の後方から封止シート18または剥離フィルム20に当接する前後方向後支持壁2638とで構成されている。
詳細に説明すると、図10に示すように、一対の前後方向前支持壁2636は、左右方向の厚さを有して底壁2620の左右両側から中間起立壁2626に沿って上方に延在し、一対の前後方向前支持壁2636の後面2636Aが、図8に示すように、膨出部1604の左右両側に位置する外周フランジ1602にケース14の前方から当接する。
図14に示すように、一対の前後方向前支持壁2636は、薬剤収容体12の膨出部1604が膨出部用支持壁2628に載置された状態で、その上端が膨出部1604の下部の左右両側に位置する高さで形成されている。
図10に示すように、一対の前後方向前支持壁2636の上端は、薬剤収容体12の支持壁38への挿入時に、薬剤収容体12を一対の前後方向前支持壁2636の後面2636Aに導く湾曲面2636Bが形成されている。
前後方向後支持壁2638は、左右方向の厚さを有して背面壁2602の前面2602Bの幅方向の中央で底壁2620から上方に延在し、その上端は前面2602Bのほぼ中央に位置している。
前後方向後支持壁2638の前面2638Aが薬剤収容体12の下端から薬剤収容体12の上下方向の中間部にわたってケース14の後方から封止シート18または剥離フィルム20に当接する。
前後方向後支持壁2638の上端には、薬剤収容体12の支持壁38への挿入時に、薬剤収容体12を前後方向後支持壁2638の前面2638Aに導く傾斜面2638Bが形成されている。
図7に示すように、薬剤収容体12が一対の前後方向前支持壁2636と前後方向後支持壁2638とにより位置決めされた状態で、薬剤収容体12の背面を構成する封止シート18または剥離フィルム20と背面壁2602の前面2602Bとの間には空気の流通を可能とした隙間S1が確保される。
図11に示すように、一対の前後方向前支持壁2636の上部の側面2636Cは、ケース14の左右方向の外側から膨出部1604の左右方向の両側部に当接可能に形成されている。
したがって、薬剤収容体12をケース14の左右方向の両側からそれぞれ挿脱可能に支持する支持壁38は、一対の前後方向前支持壁2636で構成されている。
図9、図14に示すように、中間起立壁2626よりも上方に突出する一対の前後方向前支持壁2636の上部の側面2636Cの寸法は、薬剤収容体12の膨出部1604の幅よりも若干大きい寸法となっているものの、一対の前後方向前支持壁2636の上部の側面2636Cは、それら上部の側面2636C間に薬剤収容体12の膨出部1604が位置するように機能し、ケース14の左右方向において薬剤収容体12を位置決めする。
すなわち、容器本体26に設けられ底壁2620の上方かつ背面壁2602から離れた箇所で薬剤収容体12を下方およびケース14の前後方向の両側ならびにケース14の左右方向の両側からそれぞれ挿脱可能に支持する支持壁38は、膨出部用支持壁2628と、一対の前後方向前支持壁2636と、前後方向後支持壁2638とで構成されている。
なお、中間起立壁2626よりも上方に突出する一対の前後方向前支持壁2636の上部と膨出部用支持壁2628は、薬剤収容体12の支持壁38への挿入時、薬剤収容体12が正規の挿入姿勢(膨出部用支持壁2628と一対の前後方向前支持壁2636と前後方向後支持壁2638とにより薬剤収容体12がケース14の上下方向、前後方向、左右方向に位置決めされた姿勢)から傾いていた場合に、膨出部1604の下部に接触して、薬剤収容体12を正規の挿入姿勢に修正する機能も発揮し、薬剤収容体12の支持壁38への挿入を円滑に行なう上で有利となっている。
また、膨出部用支持壁2628は、薬剤収容体12の支持壁38への挿入時に、膨出部1604を何処に位置させるかの目印として機能し、薬剤収容体12の支持壁38への挿入を円滑に行なう上で有利となっている。
なお、図9、図14に示すように、一対の前後方向前支持壁2636の下端を含んで、一対の前後方向前支持壁2636と同じ厚さの一対の壁部2640が底壁2620から起立し背面壁2602と中間起立壁2626との間で延在し、背面壁2602と中間起立壁2626を接続している。
この一対の壁部2640は、底壁2620、一対の下部側面壁2622、中間起立壁2626の剛性を高めるリブとしても機能している。
なお、一対の壁部2640の底壁2620からの高さは、薬剤収容体12が膨出部用支持壁2628で支持された状態で、薬剤収容体12の外周フランジ1602の下端が、一対の壁部2640の上方に離れた箇所に位置する寸法で形成されている。
したがって、図3、図14に示すように、薬剤収容体12が膨出部用支持壁2628で支持された状態で、薬剤収容体12の外周フランジ1602の下縁と底壁2620との間に、空気の流通を可能とした隙間が確保される。
図12、図13に示すように、背面壁2602の背面2602Aの中央に、図1に示すように、送風口34に配置された風向板3402に着脱可能に取り付けられるクリップ30が設けられている。
なお、クリップ30は背面壁2602の上部や下部、あるいは底壁2620を含む容器本体26に設けてもよいが、本実施の形態では、ケース14が安定した状態で風向板3402に取り付けられるように、クリップ30を背面壁2602の中央に設けている。
図21(A)、(B)に示すように、クリップ30は、矩形状の基部3002と、基部3002から突設された一対のアーム部3004とを備え、風向板3402を一対のアーム部3004で挟持するように構成されている。
基部3002には、クリップ嵌合用孔2604に押し込まれる突起部3006が設けられ、突起部3006がクリップ嵌合用孔2604に押し込まれることでクリップ30が背面壁2602に取り付けられている。
本実施の形態では、薬剤揮発具10は使用状態における上下方向が定められている。そのため、図12、図13、図15で示すように、クリップ30で風向板3402を挟持し薬剤揮発具10が送風口34に配置された状態で、薬剤揮発具10の上下方向が定まるように、クリップ30の基部3002に当接しクリップ30の回転範囲を規制する一対のストッパ壁2642が背面壁2602の背面2602Aに設けられている。
クリップ30により背面壁2602が風向板3402に取り付けられた状態で、背面壁2602は上下方向に延在する平面上に位置している。
図13、図15に示すように、クリップ嵌合用孔2604および一対のストッパ壁2642の周囲で、クリップ嵌合用孔2604の軸心を中心とする円周上に、調整部材32を回転可能に支持する調整部材用支持壁40が突設されている。
調整部材用支持壁40は、クリップ嵌合用孔2604の上方と、クリップ嵌合用孔2604の下方の両側に位置する3つの係止壁4002と、クリップ嵌合用孔2604の左右両側で円弧状に延在する2つの円筒壁4004を含んで構成されている。
図13に示すように、係止壁4002は、円筒壁4004の円筒面と同一の円筒面上に位置する円筒部4002Aと、円筒部4002Aの上端に円筒部4002Aの半径方向外側に突出する爪部4002Bとを有している。
図12、図13、図15に示すように、2つの円筒壁4004の延在方向の端部に係止突起4004Aが設けられている。
図12に示すように、背面壁2602に、一対の可変式空気取り入れ口2606の開口面積を可変とした調整部材32が設けられている。
図22に示すように、調整部材32は環板状を呈する回転板3202を含んで構成され、その中央に軸受孔3204が貫通され、周方向に間隔をおいて複数の開口3206が設けられ、外周部に回転操作用つまみ3208が突設されている。
軸受孔3204を構成する対向する2箇所の内周縁部には、軸受孔3204の半径方向外側に窪む3つの係止凹部3210が周方向に並べられて設けられている。
調整部材32は、軸受孔3204に調整部材用支持壁40(3つの係止壁4002と2つの円筒壁4004)を対向させ、背面壁2602に押し込むことで背面壁2602に取り付けられる。
すなわち、軸受孔3204に調整部材用支持壁40を対向させ調整部材32を背面壁2602に押し込むことで、3つの係止壁4002がクリップ嵌合用孔2604の半径方向外側に撓み、背面壁2602が爪部4002Bを通過したところで各係止壁4002の弾性により3つの係止壁4002が元の姿勢に復帰し、これにより3つの係止壁4002の各爪部4002Bが調整部材32の軸受孔3204の内周縁部に係止し、調整部材32は3つの調整部材用支持壁40から外れることが阻止された状態で、3つの係止壁4002の円筒部4002Aと2つの円筒壁4004により軸受孔3204が回転可能に支持される。すなわち、調整部材32はクリップ30を中心として回転可能に背面壁2602で支持される。
また、軸受孔3204に調整部材用支持壁40を対向させ調整部材32を背面壁2602に押し込む際に、軸受孔3204の内周縁部の係止凹部3210に、円筒壁4004の係止突起4004Aが入るように位置合わせを行ない、調整部材32を背面壁2602に押し込むことで、係止突起4004Aが係止凹部3210に係止する。
回転操作用つまみ3208は、図11、図12、図20に示すように、上端壁部2616Aと下端壁部2616Bとの間の突出壁背面2608A上に配置され、調整部材32は、回転操作用つまみ3208が上端壁部2616Aと下端壁部2616Bとの間で揺動できる範囲で背面壁2602に回転可能に支持され、回転操作用つまみ3208の先部は背面壁2602の外側に突出する。
本実施の形態では、図20(A)に示すように、回転操作用つまみ3208を上端壁部2616Aに当接した調整部材32の回転位置で、係止突起4004Aが3つの係止凹部3210のうちの一方の端部の係止凹部3210に係止する。この調整部材32の回転位置で、各可変式空気取り入れ口2606に対して2つの開口3206が位置し、したがって、一対の可変式空気取り入れ口2606は、4つの開口3206の大きさとなる。
また、図20(B)に示すように、回転操作用つまみ3208が上端壁部2616Aと下端壁部2616Bとの中間箇所に位置した調整部材32の回転位置で、係止突起4004Aが3つの係止凹部3210のうちの真ん中の係止凹部3210に係止する。この状態で、各可変式空気取り入れ口2606に対して1つの開口3206に加えて半分の開口3206が位置し、したがって、一対の可変式空気取り入れ口2606は、3つの開口3206の大きさとなる。
また、図20(C)に示すように、回転操作用つまみ3208を下端壁部2616Bに当接した調整部材32の回転位置で、係止突起4004Aが3つの係止凹部3210のうちの他方の端部の係止凹部3210に係止する。この調整部材32の回転位置で、各可変式空気取り入れ口2606に対して1つの開口3206が位置し、したがって、一対の可変式空気取り入れ口2606は、2つの開口3206の大きさとなる。
このように回転操作用つまみ3208を操作することで調整部材32が回転し、一対の可変式空気取り入れ口2606の開口面積が、4つの開口3206の大きさと、3つの開口3206の大きさと、2つの開口3206の大きさとに変えられる。
蓋体28は、図3に示すように、収容部36を閉塞する閉塞位置と、図7、図8に示すように、収容部36を開放する開放位置との間で揺動可能に容器本体26に結合されている。
蓋体28は、図1、図2、図23に示すように、蓋体28が閉塞位置に位置した状態で背面壁2602に対向するほぼ矩形状の正面壁2802を備え、正面壁2802は、背面壁2602に対向する背面2802Aと、この背面2802Aと反対に位置する前面2802Bとを有している。
正面壁2802の中央に、薬剤収容体12の膨出部1604の頂面1604Bを視認可能な円形の視認用窓2804が設けられている。
図23に示すように、正面壁2802の背面2802Aで視認用窓2804の周囲の箇所は、支持壁38により収容部36内で位置決めされた薬剤収容体12の膨出部1604の頂面1604Aの周囲に向けて膨出する膨出壁2806として形成されている。
正面壁2802の背面2802Aの下部の左右両側に一対の支持片2808が突設され、支持片2808には、容器本体26の支軸2634を回転可能に支持する支軸用孔2810が設けられている。
したがって、正面壁2802を撓ませ正面壁2802の下部を、容器本体26の一対の側部起立壁2630に近づけていき、一対の支持片2808を、一対の支軸2634の内側で一対の支軸2634に押し込むことにより、図9に示すように、一対の支軸2634が一対の支持片2808の支軸用孔2810に回転可能に結合される。また、容器本体26から蓋体28を取り外す際には前記と逆の操作により蓋体28を容器本体26から取り外すことができる。
なお、図7に示すように、正面壁2802の下端が、容器本体26の中間起立壁2626の下端に当接した状態が蓋体28の開放位置となる。
図23に示すように、蓋体28は、さらに、正面壁2802の背面2802Aの外周の上縁から突出する上壁2812と、上壁2812に接続され正面壁2802の背面2802Aの左右両側の側縁から突出する一対の上部側面壁2814とを有している。
それら上壁2812、一対の上部側面壁2814は周壁1402の一部を構成している。
上壁2812の表面には、図1、図28に示すように、蓋体28を開く際に、開放位置に蓋体28を揺動させる方向を使用者に連想させるマークとしての矢印2816が設けられている。
図14に想像線で示すように、上壁2812の内面2812Aは、蓋体28の閉塞位置で、薬剤収容体12が支持壁38で支持された状態から上方へ移動しようとすると、薬剤収容体12の外周フランジ1602に当接して薬剤収容体12の上方への移動を規制する(阻止する)規制部42を構成している。
従って、規制部42により、一対の前後方向前支持壁2636と前後方向後支持壁2638でケース14の前後方向両側から薬剤収容体12を支持した状態、および、一対の前後方向前支持壁2636の側面2636Cでケース14の左右方向の両側から薬剤収容体12の膨出部1604を支持した状態を維持するように図られている。
図23に示すように、上壁2812の内面2812Aの先部に、背面壁2602の係止板2618に係脱する複数の突起2818が設けられている。
蓋体28を、例えば、片手で一対の上部側面壁2814を摘まんで開放位置から閉塞位置に揺動させると、係止板2618が撓むことで係止板2618の上端が複数の突起2818を乗り越え、蓋体28は閉塞位置となり、係止板2618の上端が複数の突起2818を乗り越えた時に使用者にはクリック感を感じる。
また、蓋体28を、例えば、片手で一対の上部側面壁2814を摘まんで閉塞位置から開放位置に揺動させると、係止板2618が撓むことで係止板2618の上端が複数の突起2818を乗り越え、蓋体28は開放位置となり、係止板2618の上端が複数の突起2818を乗り越えた時に使用者にはクリック感を感じる。
なお、後述するように、図3、図4に示すように、蓋体28の閉塞位置で、正面壁2802の背面2802Aの下部の左右側部が、容器本体26の先端壁2630Aに当接し、上壁2812が背面壁2602方向に揺動することが阻止されており、複数の突起2818により上壁2812が背面壁2602から離れる方向に揺動することが阻止されているので、蓋体28の閉塞位置は保持される。
図23~図25に示すように、一対の上部側面壁2814は、正面壁2802の背面2802Aの左右両側の側縁の上部から中間部にわたる部分に設けられている。
図23、図24、図27に示すように、一対の上部側面壁2814のうちの一方の上部側面壁2814の正面壁2802と反対に位置する後部に、欠部2820が設けられると共に、欠部2820の上部に係合凹部2822が設けられている。
また、図23、図25、図27に示すように、一対の上部側面壁2814のうちの他方の上部側面壁2814の正面壁2802と反対に位置する後部に、欠部2824が設けられている。
図3に示すように、蓋体28の閉塞位置で、一方の上部側面壁2814の下縁は、容器本体26の一対の下部側面壁2622のうちの一方の下部側面壁2622の上縁に合さり、係合凹部2822は、容器本体26の一対の空気取り入れ用欠部2624のうちの一方の空気取り入れ用欠部2624の上部を縁取る背面壁2602の壁面に合さり、空気取り入れ用欠部2624と一方の上部側面壁2814の欠部2820とにより第1側方空気吹き出し口44Aが形成される。
また、図4に示すように、蓋体28の閉塞位置で、他方の上部側面壁2814の下縁は、容器本体26の一対の下部側面壁2622のうちの他方の下部側面壁2622の上縁に合さり、空気取り入れ用欠部2624の上方に位置する他方の上部側面壁2814の後縁は、容器本体26の一対の空気取り入れ用欠部2624のうちの他方の空気取り入れ用欠部2624の上部を縁取る背面壁2602の壁面に合さり、空気取り入れ用欠部2624と他方の上部側面壁2814の欠部2824とにより第2側方空気吹き出し口44Bが形成される。
また、図3、図4に示すように、蓋体28の閉塞位置で、正面壁2802の背面2802Aの下部の左右側部が、容器本体26の先端壁2630Aに当接し、一対の上部側面壁2814の下縁は、容器本体26の一対の下部側面壁2622の上縁に合さり、図6に示すように、正面壁2802の下縁と、容器本体26の中間起立壁2626と、一対の側部起立壁2630とにより水平方向に横長の長方形の下方空気吹き出し口44Cが形成される。
また、図20(A)に示すように、蓋体28の閉塞位置で、容器本体26の背面壁2602の一対の空気取り入れ用欠部2610の上方に、上壁2812と一対の上部側面壁2814との湾曲状の接続部分が位置し、一対の空気取り入れ用欠部2610と湾曲状の接続部分とにより、円弧状に延在する一対の固定式空気取り入れ口46が形成される。
また、図3、図14に示すように、蓋体28が閉塞位置に位置し薬剤収容体12が膨出部用支持壁2628と一対の前後方向前支持壁2636と前後方向後支持壁2638とで支持された状態で、薬剤収容体12の外周フランジ1602の全周と、周壁1402との間に空気の流通を可能とした隙間S2が確保され、また、薬剤収容体12の外周フランジ1602と正面壁2802との間に空気の流通を可能とした隙間S3が確保され、正面壁2802と膨出部1604の頂面1604Bとは前後方向において離れているので、隙間S3は視認用窓2804(図2参照)に連通し、視認用窓2804は前方空気吹き出し口44Dを構成している。
次に、本実施の形態の薬剤揮発具10の使用方法と作用、効果について説明する。
薬剤揮発具10の出荷時、薬剤収容体12は、つまみ片1606、1804、2004が切り取り線から剥離フィルム20の上端に折り畳まれた状態で、剥離フィルム20を背面壁2602に対向させて薬剤収容体12が支持壁38に挿入され、薬剤収容体12がケース14の上下方向、前後方向、左右方向に位置決められた状態となり、蓋体28が閉塞位置とされ、この状態で、例えば、包装袋や包装箱に収容されて出荷される。
この場合、薬剤収容体12の支持壁38に挿入時、折り曲げられたつまみ片1606、1804、2004が上方、下方、左右側方の何れの箇所に位置していてもケース14の内部のどこにも当たらず、薬剤収容体12の収容が円滑になされるように図られている。
薬剤揮発具10の使用時には、使用者は、図8に示すように、蓋体28を閉塞位置から開放位置にし、図9に示すように、支持壁38から薬剤収容体12を取り出し、つまみ片1606、1804、2004を切り取り線から破断し、つまみ片1606、1804、2004を摘まんで剥離フィルム20を封止シート18から剥す。
そして、図8に示すように、封止シート18を背面壁2602側に向けて薬剤収容体12の外周フランジ1602を支持壁38の間に挿入し、蓋体28を開放位置から閉塞位置に位置させる。
この場合、薬剤収容体12は、膨出基部1602Aが上方、下方、左右側方の何れの箇所に位置して配置されてもよい。
そして、図1に示すように、クリップ30で送風口34に配置された風向板3402を挟持し、背面壁2602を送風口34に対向させて薬剤揮発具10を配置する。
剥離フィルム20が封止シート18から剥された時点で、封止シート18に接触している薬剤22が封止シート18を透過して封止シート18の表面から揮発し、また、薬剤22が薬剤収容空間24の上部の空間に揮発し、上部の空間から封止シート18を透過し揮発する。
送風口34から吹き出される空気の一部は、図20(A)に示すように、一対の固定式空気取り入れ口46と可変式空気取り入れ口2606から図7に示す隙間S1を通りケース14の内部に進入し、封止シート18に当たり、可変式空気取り入れ口2606から隙間S1に進入した空気は揮発した薬剤22と共に図3に示す第1側方空気吹き出し口44A、図4に示す第2側方空気吹き出し口44B、図6に示す下方空気吹き出し口44Cから車室内に吹き出され、芳香剤が車室内に拡散される。
また、揮発した薬剤22を含む空気は、図3、図14に示すように、封止シート18の周囲と周壁1402との間の隙間S2から、正面壁2802と薬剤収容体12の外周フランジ1602との間の隙間S3に至り、視認用窓2804から車室内に吹き出され、芳香剤が車室内に拡散される。
薬剤揮発具10の使用に伴って薬剤22の量が次第に減少し、図2に示すように、視認用から視認される頂面1604Bに位置する薬剤22の液面高さHが次第に下降し、薬剤22の液面高さHが零になった時点で、薬剤収容体12の交換を行なう。
薬剤22の交換は、蓋体28を閉塞位置から開放位置に揺動させる。
この場合、上述のように片手で蓋体28を閉塞位置から開放位置に揺動させると、係止板2618が撓むことで係止板2618の上端が複数の突起2818を乗り越え、蓋体28は開放位置に揺動し、蓋体28の開放位置で、収容部36が開放され、薬剤収容体12の下端を除いたほぼ2/3程度が視認されることから、薬剤収容体12の外周フランジ1602の上部の両側を片手で摘まみ、薬剤収容体12を収容部36から上方に取り出す。
そして、剥離フィルム20を剥した新たな薬剤収容体12を収容部36に挿入し、片手で蓋体28を開放位置から閉塞位置に揺動させ、薬剤揮発具10を繰り返して使用する。
したがって、本実施の形態によれば、送風口34の風向板3402にクリップ30により容器本体26が取り付けられた状態で、蓋体28の閉塞位置から開放位置への揺動と、開放位置から閉塞位置への揺動を片手で簡単に行なうことができる。
また、図7、図8に示すように、蓋体28の開放位置で、収容部36に収容された薬剤収容体12の下端を除いた大半が背面壁2602の前方で蓋体28の後方に露出する。
したがって、薬剤収容体12の外周フランジ1602を片手で摘まんで、収容部36から薬剤収容体12の上方への取り出しと、上方から薬剤収容体12の収容部36への挿入を簡単に行なえ、薬剤収容体12の交換を片手で簡単に行なうことができ、薬剤揮発具10の商品価値を高め、薬剤揮発具10の購買意欲を高め、薬剤揮発具の購買量を増大する上で有利となる。
また、クリップ30は蓋体28の上部や下部、左右側部などに設けてもよいが、本実施の形態のようにクリップ30を容器本体26に設けると、風向板3402から薬剤揮発具10を取り外すことなく薬剤収容体12の交換を行なうことができ、薬剤揮発具10の商品価値を高め、薬剤揮発具10の購買意欲を高め、薬剤揮発具の購買量を増大する上で有利となる。
また、容器本体26には、薬剤収容体12を下方およびケース14の前後方向の両側ならびにケース14の左右方向の両側からそれぞれ挿脱可能に支持する支持壁38を含んで構成されているので、薬剤収容体12を収容部36の上方から挿入することで、薬剤収容体12の収容部36に対する位置決めが簡単になされ、薬剤揮発具10の使い勝手を向上し、薬剤揮発具10の商品価値を高め、薬剤揮発具10の購買意欲を高め、薬剤揮発具の購買量を増大する上で有利となる。
また、薬剤収容体12は、封止シート18を背面壁2602に向けて支持壁38で支持されているので、背面壁2602の可変式空気取り入れ口2606を通った送風口34からの空気が封止シート18にあたり、薬剤揮発具10の芳香作用や消臭作用を効果的に発揮させる上で有利となる。
また、薬剤収容体12を下方から支持する支持壁38は、膨出部1604を下方から支える膨出部用支持壁2628で構成されている。
そのため、薬剤収容体12の支持壁38への挿入時、膨出部用支持壁2628は、膨出部1604を何処に位置させるかの目印として機能し、薬剤収容体12の支持壁38への挿入を円滑に行なう上で有利となる。
また、薬剤収容体12をケース14の前後方向の両側から支持する支持壁38は、膨出部1604の左右両側に位置する外周フランジ1602にケース14の前方から当接する一対の前後方向前支持壁2636と、薬剤収容体12にケース14の後方から当接する前後方向後支持壁2638とで構成され、薬剤収容体12をケース14の左右方向の両側から支持する支持壁38は、一対の前後方向前支持壁2636で構成されている。
すなわち、一対の前後方向前支持壁2636を、薬剤収容体12のケース14の前後方向の位置決めを行なう壁部として、また、同時に一対の前後方向前支持壁2636を膨出部1604の左右側部に当接可能に設けることで、ケース14の左右方向の位置決めを行なう壁部として利用しているので、支持壁38の構造を簡単化する上で有利となり、ケース14のコストダウンを図る上で有利となる。
また、蓋体28は、蓋体28が閉塞位置に位置した状態で、背面壁2602に対向し視認用窓2804が形成された正面壁2802と、正面壁2802の上端に突設され底壁2620に対向しその先部が背面壁2602の上端に合される上壁2812とを有し、上壁2812に、支持壁38で支持された薬剤収容体12の上方への移動を規制する規制部42が設けられているので、蓋体28が閉塞位置に位置した状態で、支持壁38で支持されて収容部36に収容された薬剤収容体12の姿勢をより安定させる上で有利となり、薬剤揮発具10の商品価値を高める上で有利となる。
また、ケース14は、蓋体28が閉塞位置に位置した状態で背面壁2602の周囲と正面壁2802の周囲を接続し第1側方空気吹き出し口44A(図3参照)、第2側方空気吹き出し口44B(図4参照)、下方空気吹き出し口44C(図6参照)を形成する周壁1402を備え、支持壁38で支持された薬剤収容体12と背面壁2602との間に空気の流通を可能とした隙間S1(図7参照)が確保され、かつ、薬剤収容体12の周囲と周壁1402との間に薬剤収容体12の周囲全周にわたって空気の流通を可能とした隙間S2(図14参照)が確保されているので、送風口34からの空気を、可変式空気取り入れ口2606からケース14の内部により多く取り入れる上で有利となり、薬剤22の効果、例えば、芳香作用や消臭作用を十分に発揮させる上で有利となり、薬剤揮発具10の商品価値を高め、薬剤揮発具10の購買意欲を高め、薬剤揮発具の購買量を増大する上で有利となる。
また、蓋体28が閉塞位置に位置した状態で、正面壁2802と外周フランジ1602との間に、視認用窓2804に連通する空気の流通を可能とした隙間S3(図3参照)が確保されているので、揮発された薬剤22を含む空気を視認用窓2804から吹き出させることができ、送風口34からの空気を、可変式空気取り入れ口2606からケース14の内部により多く取り入れる上で有利となり、薬剤22の効果、例えば、芳香作用や消臭作用を十分に発揮させる上で有利となり、薬剤揮発具10の商品価値を高め、薬剤揮発具10の購買意欲を高め、薬剤揮発具の購買量を増大する上で有利となる。
また、図20に示すように、調整部材32を設け、可変式空気取り入れ口2606の開口面積を変えるようにしたので、例えば、薬剤22として芳香剤や消臭剤を用いた場合、芳香作用や消臭作用を強くさせたい場合には、開口面積を大きくし、より多くの空気をケース14内に取り入れることで芳香作用や消臭作用を大きく発揮させることができる。
また、例えば、薬剤収容体12を長持ちさせたい場合や芳香作用や消臭作用を抑制したい場合には、調整部材32により可変式空気取り入れ口2606の開口面積を小さくし、ケース14に進入する空気の量を抑えることで、薬剤収容体12を長期にわたって使用でき、また、芳香作用や消臭作用を抑制することができる。
したがって、薬剤揮発具10の商品価値を高め、薬剤揮発具10の購買意欲を高め、薬剤揮発具の購買量を増大する上で有利となる。
また、背面壁2602のほぼ中央にクリップ30を配置し、調整部材32をクリップ30を中心に回転可能に配置したので、薬剤揮発具10の正面から見て、回転操作用つまみ3208を除いた残りの全ての調整部材32の箇所はケース14により隠され、可変式空気取り入れ口2606の開口面積を調整する機能を備えた薬剤揮発具10の意匠性を高め、薬剤揮発具10の購買意欲を高め、薬剤揮発具の購買量を増大する上で有利となる。
10 薬剤揮発具
12 薬剤収容体
14 ケース
1402 周壁
16 収容体本体
1602 外周フランジ
1602A 膨出基部
1604 膨出部
1604A 側面
1604B 頂面
1606 つまみ片
18 封止シート
1802 矩形部
1802A 膨出基部
1804 つまみ片
20 剥離フィルム
2002 矩形部
2002A 膨出基部
2004 つまみ片
22 薬剤
24 薬剤収容空間
26 容器本体
2602 背面壁
2602A 背面
2602B 前面
2604 クリップ嵌合用孔
2606 可変式空気取り入れ口
2608 突出壁
2608A 突出壁背面
2610 空気取り入れ用欠部
2612 円筒起立面
2614 円筒起立面に連続する起立面
2616A 上端壁部
2616B 下端壁部
2618 係止板
2620 底壁
2622 下部側面壁
2624 空気取り入れ用欠部
2626 中間起立壁
2628 膨出部用支持壁
2630 側部起立壁
2630A 先端壁
2632 下部欠部
2634 支軸
2636 前後方向前支持壁
2636A 後面
2636B 湾曲面
2636C 側面
2638 前後方向後支持壁
2638A 前面
2638B 傾斜面
2640 壁部
2642 ストッパ壁
28 蓋体
2802 正面壁
2802A 背面
2802B 前面
2804 視認用窓
2806 膨出壁
2808 支持片
2810 支軸用孔
2812 上壁
2812A 上壁の内面
2814 上部側面壁
2816 矢印
2818 突起
2820 欠部
2822 係合凹部
2824 欠部
30 クリップ
3002 基部
3004 アーム部
3006 突起部
32 調整部材
3202 回転板
3204 軸受孔
3206 開口
3208 回転操作用つまみ
3210 係止凹部
34 送風口
3402 風向板
36 収容部
38 支持壁
40 調整部材用支持壁
4002 係止壁
4002A 円筒部
4002B 爪部
4004 円筒壁
4004A 係止突起
42 規制部
44A 第1側方空気吹き出し口
44B 第2側方空気吹き出し口
44C 下方空気吹き出し口
44D 前方空気吹き出し口
46 固定式空気取り入れ口
S1、S2、S3 隙間
H 液面高さ

Claims (9)

  1. 薬剤が封入された薬剤収容体と、この薬剤収容体を収容するケースとを備え、前記ケースが空調機の送風口に取り付けられて使用される薬剤揮発具であって、
    前記ケースは、前記薬剤収容体を収容する収容部を有し前記送風口に取り付けられる容器本体と、前記収容部を閉塞する閉塞位置と前記収容部を開放する開放位置との間で揺動可能に前記容器本体に結合され前記閉塞位置に位置した状態で前記薬剤収容体に封入された前記薬剤が視認可能な視認用窓を有する蓋体とを備え、
    前記収容部は、前記蓋体の前記開放位置で前記薬剤収容体を前記容器本体の上方から取り出し挿入可能に構成されている、
    ことを特徴とする薬剤揮発具。
  2. 前記容器本体に、前記送風口に配置された風向板に着脱可能に取り付けられるクリップが設けられている、
    ことを特徴とする請求項1記載の薬剤揮発具。
  3. 前記容器本体が前記送風口に取り付けられた状態で、前記容器本体は、前記送風口に対向し空気取り入れ口を有する背面壁を有し、
    前記容器本体が前記送風口に取り付けられた状態で、前記送風口における空気の吹き出し方向を前記ケースの前方とし、前記空気の吹き出し方向と前記空気の吹き出し方向の反対方向とを前記ケースの前後方向とし、前記前後方向と直交する水平方向を前記ケースの左右方向とした場合、前記容器本体は、前記背面壁の下端から前方に突出する底壁を有し、
    前記収容部は、前記容器本体に設けられ前記底壁の上方かつ前記背面壁から前方に離れた箇所で前記薬剤収容体を下方および前記ケースの前後方向の両側ならびに前記ケースの左右方向の両側からそれぞれ挿脱可能に支持する支持壁を含んで構成されている、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の薬剤揮発具。
  4. 前記薬剤収容体は、平面上を枠状に延在する外周フランジと、前記外周フランジの内側から中空状に膨出された膨出部とを有し前記薬剤の透過を不能とした透明な素材で形成された容器本体と、前記薬剤の透過を可能とした素材で形成され前記外周フランジに取り付けられ前記膨出部を閉塞し前記膨出部の内側に前記薬剤を封止する封止シートと、気体および前記薬剤の透過を不能とした素材で形成され前記封止シートに剥離可能に貼着された剥離フィルムを備え、
    前記薬剤収容体は、前記封止シートまたは前記剥離フィルムを前記背面壁に向けて前記支持壁で支持されている、
    ことを特徴とする請求項3記載の薬剤揮発具。
  5. 前記薬剤収容体を下方から支持する支持壁は、前記膨出部を下方から支える膨出部用支持壁で構成され、
    前記薬剤収容体を前記ケースの前後方向の両側から支持する支持壁は、前記膨出部の左右両側に位置する前記外周フランジに前記ケースの前方から当接する一対の前後方向前支持壁と、前記薬剤収容体に前記ケースの後方から当接する前後方向後支持壁とで構成され、
    前記一対の前後方向前支持壁は、前記ケースの左右方向の外側から前記膨出部の左右方向の両側部に当接可能に設けられ、前記一対の前後方向前支持壁は、前記薬剤収容体を前記ケースの左右方向の両側から挿脱可能に支持する支持壁を構成している、
    ことを特徴とする請求項4記載の薬剤揮発具。
  6. 前記蓋体は、前記蓋体が前記閉塞位置に位置した状態で、前記背面壁に対向し前記視認用窓が形成された正面壁と、前記正面壁の上端から後方に突設され前記底壁に対向しその先部が前記背面壁の上端に合される上壁とを有し、
    前記上壁に、前記支持壁で支持された前記薬剤収容体の上方への移動を規制する規制部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項3~5の何れか1項記載の薬剤揮発具。
  7. 前記ケースは、前記蓋体が前記閉塞位置に位置した状態で前記背面壁の周囲と前記正面壁の周囲を接続し空気吹き出し口を形成する周壁を備え、
    前記底壁と前記上壁は前記周壁の一部を構成しており、
    前記蓋体が前記閉塞位置に位置した状態で、前記支持壁で支持された前記薬剤収容体と前記背面壁との間に空気の流通を可能とした隙間が確保され、かつ、前記薬剤収容体の周囲と前記周壁との間に前記薬剤収容体の周囲全周にわたって空気の流通を可能とした隙間が確保されている、
    ことを特徴とする請求項6記載の薬剤揮発具。
  8. 前記蓋体が前記閉塞位置に位置した状態で、前記正面壁と前記外周フランジとの間に空気の流通を可能とし前記視認用窓に連通する隙間が確保されている、
    ことを特徴とする請求項7記載の薬剤揮発具。
  9. 前記クリップは、前記背面壁のほぼ中央に設けられ、
    前記背面壁に、前記空気取り入れ口の開口面積を可変とした調整部材が、前記クリップを中心として回転可能に配置されている、
    ことを特徴とする請求項2を引用する請求項3~8の何れか1項記載の薬剤揮発具。
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