JP2023073354A - ライナープレートの連結方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】上側ピースへの下側ピースの連結を容易にする。【解決手段】上下方向に互いに組み付けられるピースのうち下側ピースを上側ピースに仮留めする仮留め治具(100)であって、互いに接するピース同士のフランジに形成された孔に挿通される本体部(1)と、本体部(1)に連結されて上側ピースのフランジに当接する頭部(4)とを備え、本体部(1)は、本体部(1)の外周面(1b)に対して進退自在で、進出時に孔よりも外側に張り出す係合部材(13)を備え、頭部(4)と係合部材(13)との間の間隔(d)を調節する調節部(6)を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、上下方向に互いに組み付けられるピースのうち下側ピースを上側ピースに仮留めする仮留め治具、及び当該仮留め治具を用いて上下方向にピース同士を仮留めする仮留め方法に関する。
従来、立坑を構築する際、土留め壁体を構成するために立坑を掘り下げていくごとに上から下へと立坑の壁面に沿って連結されていくライナープレート(ピース)が知られている。ピースの外周縁は、フランジによって囲まれており、当該フランジのうち上下のフランジには複数の孔が形成されている。
ピースによる土留め壁体は、例えば、地盤面を浅く掘り下げて形成した掘削穴の内壁面を覆って最上段のピースによる壁体を設置する。その後、設置した上側ピースの下方に下側ピースを、地盤面をさらに掘り下げながら掘削穴の掘削内壁面を覆うようにして順次連結していく(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002-295170号公報
ところで、上側ピースに下方から下側ピースを連結する場合、下側ピースにチェーンやジャッキ等を取り付けて、当該下側ピースをジャッキにより持ち上げることがある。宙吊り状態の下側ピースの上側のフランジを、上側ピースの下側のフランジに接触させて、両フランジに形成されている孔を互いに整合させる。互いに整合させた上側及び下側のフランジの孔にボルトを挿通して当該ボルトにナットを締結することで、上側及び下側ピースは、互いに連結される。
しかしながら、従来の連結方法においては、下側ピースを持ち上げるためにチェーンやジャッキ等が必要になる。また、チェーンを各ピースに取り付けたり、チェーンが取り付けられたピースをジャッキにより1枚ずつ宙吊りにしたりする作業が必要となり、作業負担が大きい。さらに、この作業には、複数の作業員が必要になっていた。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、上側ピースへの下側ピースの連結を容易にする仮留め治具及び仮留め方法を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明は、上下方向に互いに組み付けられるピースのうち下側ピースを上側ピースに仮留めする仮留め治具であって、互いに接する前記ピース同士のフランジに形成された孔に挿通される本体部と、該本体部に連結されて前記上側ピースのフランジに当接する頭部とを備え、前記本体部は、該本体部の外周面に対して進退自在で、進出時に前記孔よりも外側に張り出す係合部材を備え、前記頭部と前記係合部材との間の間隔を調節する調節部を備えることを特徴とする。
また、前記調節部は、外周面に第1ネジ山が形成された前記頭部の軸部と、該軸部を収容し、内周面に前記第1ネジ山が係合する第2ネジ山が形成された前記本体部の収容部とを備えることが好ましい。
また、前記調節部は、円筒状に形成されて内周面に第1ネジ山が形成された前記頭部と、前記第1ネジ山が係合する第2ネジ山が形成された外周面を有する前記本体部とを備えることが好ましい。
また、前記本体部は、前記係合部材に係合して当該係合部材を前記本体部の内部から外部に向かって張り出すように付勢する付勢機構を備えることが好ましい。
また、一端において前記係合部材に接触して該係合部材を退避させる押圧部材を備えることが好ましい。
また、前記係合部材の進退を操作する回転式の操作部と、一端において前記操作部に連結され、他端において前記係合部材に係合して前記操作部の回転を前記係合部材の進退運動に変換する連結部とを備えることが好ましい。
さらに、上記課題を解決するために、本発明は、仮留め治具を用いて前記上側ピースに前記下側ピースを仮留めする仮留め方法であって、前記上側ピースに前記下側ピースを接近させて前記フランジそれぞれに形成された前記孔を互いに整合させる工程と、互いに整合した前記孔に前記仮留め治具を挿通して、前記係合部材を前記下側ピースの前記フランジに係合させる工程と、を備えることを特徴とする。
また、前記係合部材が前記下側ピースの前記フランジに係合した状態において、前記上側ピース及び前記下側ピースを互いに接触させて、前記調節部を調節して前記頭部と前記係合部材との間隔を狭めて前記フランジを前記頭部と前記係合部材との間で挟持する工程を備えることが好ましい。
本発明により、上側ピースへの下側ピースの連結が容易になる。
上側ピースに下側ピースを仮留めした状態を示す図である。 第1の実施の形態に係る仮留め治具の構成を説明するための図である。 図2に示す仮留め治具により下側ピースを上側ピースに仮留めする方法を説明するための図である。 仮留め方法の工程を説明するための部分拡大図である。 第2の実施の形態に係る仮留め治具の構成を説明するための図である。 第3の実施の形態に係る仮留め治具の構成を説明するための図である。
本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す実施の形態は一例であり、本発明の範囲において、種々の実施の形態をとりうる。
<第1の実施の形態>
図1は、上側ピースに下側ピースを仮留めした状態を示す図である。図2は、第1の実施の形態に係る仮留め治具の構成を説明するための図であり、図2(a)は、仮留め治具を周面側から見た部分透視図であり、図2(b)は、仮留め治具の本体部の平面図であり、図2(c)は、本体部を周面側から見た部分透視図であり、図2(d)は、仮留め治具の頭部の側面図である。
図1に示すように、仮留め治具100は、例えば立坑を掘削していく際に立坑の内壁面に沿って土留め壁体を構成するライナープレート(ピース)同士を、立坑の軸方向に連結するために一時的に仮留めするものである。なお、土留め壁体は、立坑を上から下へと掘り下げていきながら上側ライナープレート(上側ピース)P1に、下方から下側ライナープレート(下側ピース)P2を連結していくことによる、いわゆる逆巻き工法により構築されていく。
説明の便宜上、仮留め治具100が仮留めする上側ピースP1及び下側ピースP2の構成についてまず説明する。なお、上側ピースP1及び下側ピースP2の構成は同じであるため両者をまとめて説明する。
図1に示すように、上側ピースP1及び下側ピースP2はそれぞれ、立坑の内面に沿って設けられるものであり、立坑の内面に面するプレートP11,P21と、プレートP11,P21の縁部に立設されたフランジP12,P13;P22,P23とを備える。
プレートP11,P21は、平面視矩形状に形成されており、例えば、鋼板をその短手方向に沿って波形状に湾曲させると共に、その長手方向に沿って円弧状に湾曲させて形成したものである。また、プレートP11,P21は、波形状又は円弧形状に湾曲させて形成したものに限られず、平板状に形成されていてもよい。
フランジP12,P22は、プレートP11,P21の長手側の2つの縁部に設けられており、プレートP11,P21に対して立設されている(以下、「長手フランジ」ともいう。)。上側ピースP1の長手フランジP12及び下側ピースP2の長手フランジP22のそれぞれには、立坑の軸線方向(高さ方向)に隣接する上側及び下側ピースP1,P2同士を互いに連結するボルトが挿通される複数の孔P12a,P22aが、長手フランジP12,P22の延在方向に沿って形成されている。
フランジP13,P23は、プレートP11,P21の短手側の2つの縁部に設けられており、プレートP11,P21対して立設されている(以下、「短手フランジ」ともいう。)。短手フランジP13,P23のそれぞれには、周方向に隣接する上側ピースP1及び下側ピースP2同士を互いに連結するボルトが挿通される複数の孔P13a,P23aが、短手フランジP13,P23の延在方向に沿って形成されている。
[仮留め治具の構成]
仮留め治具100は、鋼製であり、図2(a)に示すように、立坑の上下方向に互いに連結される上側ピースP1及び下側ピースP2の互いに接する長手フランジP12,P22に形成された孔P12a,P22aに挿通される本体部1と、当該本体部1に連結されて上側ピースP1のフランジP12の内面に当接する頭部4と、本体部1と頭部4との間隔dを調節する回転式の調節部6とを備える。
(本体部)
本体部1は、図2(a)~(c)に示すように、鋼製であり略円筒状に形成されている。上側及び下側ピースP1,P2それぞれの長手フランジP12,P22の孔P12a,P22aへの挿入方向Iにおける本体部1の先端側は、本体部1の中心に向かって傾斜した傾斜部1aを有する。
本体部1は、上側及び下側ピースP1,P2それぞれの長手フランジP12,P22における孔P12a,P22aに挿通される。本体部1は、その中央部に軸線xに沿って形成された収容部11と、外周面1bに対して進退自在な係合部材13とを備えている。
収容部11は、後述する頭部4の軸部43を収容する。収容部11の内周面には、ネジ山(例えば、雌ネジ山)11aが形成されている。
係合部材13は、鋼板により形成されていて、本体部1の外周面に互いに等間隔を置いて設けられている。図示の実施の形態において、係合部材13は、4つ設けられているが、係合部材13の数及び配置する間隔は、任意に設定することができる。
係合部材13は、本体部1の傾斜部1a側から挿入方向Iとは反対側に斜め外側に延在するように本体部1の外周面1bから張り出している。係合部材13は、斜めに張り出す部分13aに連続して本体部1の外周面1bに対して垂直に延びて頭部4を臨む平坦面13bを有する。平坦面13bは、下側ピースP2の上側の長手フランジP22の内面に当接する。
係合部材13は、本体部1の外周面1bに形成された開口(図示せず。)に進退自在に収容されている。係合部材13は、例えば、傾斜部1a側の一端が回動可能に本体部1の内部において軸支されている。係合部材13は、本体部1の内部に設けられた、例えばバネ等の付勢手段によって付勢されて、軸支された点を中心に本体部1の外周面1bから張り出している。係合部材13は、外力がかけられていない状態(自然状態)においては、本体部1の外周面1bから外側に張り出して(進出して)おり、外力がかけられた状態(負荷状態)においては、本体部1の内部に部分的に引き込む(退避する)ようになっている。
なお、係合部材13の付勢手段は、バネに限られず公知の付勢手段を使用することができる。
(頭部)
図2(d)に示すように、頭部4は、当接部41と、当該当接部41に一体に形成された軸部43とを備える。
当接部41は、本体部1を臨み軸部43が一体に形成された当接面41aを有する。当接面41aは、仮留め治具100が上側及び下側ピースP1,P2の長手フランジP12,P22の孔P12a,P22aに挿入された状態において、上側ピースP1の下側の長手フランジP12の内面に当接する。なお、当接面41aは、係合部材13の平坦面13bと略平行になっている。
軸部43は、当接部41の外径よりも小さい外径を有し、本体部1の収容部11内に収容される。軸部43の外周面には、ネジ山(例えば、雄ネジ山)43aが形成されている。軸部43の雄ネジ山43aが、本体部1の収容部11の雌ネジ山11aと螺合して、本体部1と頭部4とが互いに連結される。
(調節部)
調節部6は、本体部1と頭部4との間の間隔、具体的には、本体部1の係合部材13における平坦面13bと、頭部4の当接部41における当接面41aとの間の間隔dを調節する。調節部6は、雄ネジ山43aが形成された頭部4の軸部43と、当該軸部43を収容し、雄ネジ山43aが係合する雌ネジ山11aが内周面に形成された本体部1の収容部11とを備える。より具体的には、調節部6は、本体部1の収容部11における雌ネジ山11aと、頭部4の軸部43における雄ネジ山43aとにより構成されている。
調節部6は、軸線xを中心にして頭部4を一方向に回転させることで、頭部4の軸部43が本体部1の収容部11に対して進入又は進出して、間隔dを狭めたり広げたりするようになっている。
[仮留めの方法]
次に、図3及び図4を用いて、仮留め治具100による上側ピースP1に下側ピースP2を仮留めする方法について説明する。
図3は、仮留め治具により下側ピースを上側ピースに仮留めする方法を説明するための図である。図4は、仮留め治具による下側ピースを上側ピースに仮留め方法する工程を説明するための拡大図であり、図4(a)は、上側及び下側ピースに挿通する前の仮留め治具を示す図であり、図4(b)は、挿通途中の仮留め治具を示す図であり、図4(c)は、挿通後の仮留め治具を示す図であり、図4(d)は、調節部を調節した状態の仮留め治具を示す図である。
なお、図3に示すように、上側ピースP1と下側ピースP2とは、それぞれの短手フランジP13,P23の位置がずれるように、いわゆる千鳥状に配置されている。
まず、図3に示すように、作業員が下側ピースP2を持ち上げて上側ピースP2に接近させる(矢印Fにより示す。)。次に、図4(a)に示すように、下側ピースP2の上側の長手フランジP22を上側ピースP1の下側の長手フランジP12に当接させ、上側ピースP1の下側の長手フランジP12の孔P12aと、下側ピースP2の上側の長手フランジP22の孔P22aとを整合させる。この状態において、下側ピースP2の周方向において側端部付近に形成された2箇所の孔P12a,P22aに仮留め治具100を挿通する。
本体部1の挿入方向Iにおいて先端側の傾斜部1a、及び係合部材13の斜めに張り出す部分13a側から挿通されるので、長手フランジP12,P22の孔P12a,P22aへの仮留め治具100の本体部1の挿通が容易になる。
また、仮留め治具100は、挿通時に調節部6を回転させて、本体部1の係合部材13と頭部4との間隔dが少なくとも2枚の長手フランジP12,P22の板厚よりも十分に大きいようにしておくことが好ましい。
図4(b)に示すように、本体部1を孔P12a,P22aに挿通する際には、係合部材13は、孔P12a,P22aの内周壁に接触して本体部1の内部に付勢手段の付勢力に抗して押し込まれる(退避する)。図4(c)に示すように、本体部1が孔P12a,P22aを抜けると係合部材13は、本体部1の内部から外部に向かって付勢されているので孔P12a,P22aの周縁よりも外側に張り出す。
仮留め治具100の係合部材13の平坦面13bが下側ピースP2の長手フランジP22の内面に当接した状態において作業員が下側ピースP2から手を離しても、下側ピースP2は、上側ピースP1に仮留めされて宙吊りされた状態を維持する。つまり、下側ピースP2は、上側ピースP1から落下しない。以上により、仮留め治具100による上側ピースP1と下側ピースP2との仮留めが完了する。
下側ピースP2が仮留めされた状態において、下側ピースP2と上側ピースP1との間には空間Sがある。作業者は、さらに下側ピースP2を少し持ち上げて長手フランジP22と上側ピースP1の長手フランジP12とを接触させて、図4(d)に示すように、仮留め治具100の頭部4の当接部41を回す。当接部41を回すことにより、調節部6を構成する頭部4の軸部43を本体部1の収容部11内に進入させる。
これにより、当接部41の当接面41aと係合部材13の平坦面13bとの間の間隔dが狭まり、長手フランジP12,P22の肉厚にほぼ一致する。つまり、仮留め工程において、下側ピースP2の長手フランジP22が上側ピースP1の長手フランジP12に密接させるようにしてもよい。
仮留め治具100により、上側ピースP1に対する下側ピースP2の仮留めは、従来、必要であったチェーンやジャッキ等を用いなくとも簡単かつ迅速に実施することができるようになる。
仮留め治具100による上側及び下側ピースP1,P2の仮留め後、仮留め治具100が挿通されていない長手フランジP12,P22の全ての孔P12a,P22aにボルトBが挿通されナットNによって締結される。調節部6により、上側ピースP1の長手フランジP12と下側ピースP2の長手フランジP22とは、互いに密接させて仮留めすることができるので、ボルトBによる上側ピースP1及び下側ピースP2の連結は容易になる。
調節部6を調節して、つまり、頭部4を回して軸部43を収容部11から進出させ、かつ係合部材13を本体部1の内部に押し込んで下側ピースP2との係合状態を解除することで仮留め治具100を容易に引き抜くことができる。仮留め治具100を引き抜いた後の孔P12a,P22aにボルトBを挿通して、当該ボルトBにナットNを締結する。これにより、下側ピースP2の上側ピースP1への連結が完了する。
[その他]
なお、調節部6を備えた仮留め治具100は、当接部41の当接面41aと係合部材13の平坦面13bとの間の間隔dを自由に変更することができるので、仮に、上側ピースP1と、下側ピースP2との間に補強鋼(図示せず。)を設置しなければならない場合であっても柔軟に対応することができる。
また、仮留め治具100が上側ピースP1及び下側ピースP2を互いに締結するボルトB及びナットNと同じ強度を有していれば、仮留め治具100は、仮留め兼締結の2つの機能を担うこともできる。
また、仮留め治具100を上側ピースP1及び下側ピースP2に挿通する場合、上側ピースP1の長手フランジP12と下側ピースP2の長手フランジP22との間の間隔が、仮留め治具100の当接部41の当接面41aと係合部材13の平坦面13bとの間の間隔dよりも小さければ長手フランジP12,P22を当接させる必要はない。
また、仮留め治具100を上側ピースP1の下側の長手フランジP12の孔P12aに予め挿通させておき、下方から下側ピースP2を持ち上げて下側ピースP2の上側の長手フランジP22の孔P22aに仮留め治具100を挿通させて上側ピースP1に下側ピースP2を仮留めしてもよい。この場合、仮留め治具100の頭部4を上方から抑えておけばよい。
<第2の実施の形態>
次に、図5を用いて第2の実施の形態に係る仮留め治具200について説明する。特に、第1の実施の形態に係る仮留め治具100と異なる仮留め治具200の構成について説明する。図5は、第2の実施の形態に係る仮留め治具を説明するための図であり、図5(a)は、係合部材が本体部の外周面に対して張り出した状態を示す図であり、図5(b)は、係合部材が本体部の内部に引き込んだ状態を示す図である。
図5に示すように、仮留め治具200は、本体部210と、頭部240と、調節部260とを備える。
本体部210は、傾斜部210aとは反対側の外周面にネジ山(例えば、雄ネジ山)211が形成されている。本体部210は、後述するノック機構の一部を収容する収容部212を有する。本体部210の係合部材213は、斜めに張り出す部分213a及び平坦面213bを備える。仮留め治具200において、本体部210に対する係合部材213の進退は、公知のノック機構により実施される。
例えば、ノック機構は、本体部210の傾斜部210aとは反対側の端部に対して出入り自在の押圧部材270と、当該押圧部材270を本体部210に対して外側に付勢する圧縮コイルばね280と、本体部210内部の底部に設けられて押圧部材270を係止する係止突起290とを備える。
押圧部材270は、本体部210から露出している押圧ボタン271と、当該押圧ボタン271に取り付けられた軸部272と、押圧ボタン271とは反対側で軸部に271に一体に形成されて係合部材213に接触している接触部273とを有する。
圧縮コイルばね280は、押圧部材270の軸部272の外周に被せ嵌められて本体部210の収容部212内に収容されている。圧縮コイルばね280は、本体部210の収容部212を臨む押圧ボタン271の面と収容部212の底面との間で支持されている。
図5(a)に示すように、押圧ボタン271が押圧されていない状態では、圧縮コイルばね280により押圧部材270は押し上げられており、係合部材213は本体部210の外周面に対して張り出している。
図5(b)に示すように、押圧ボタン271が押圧された状態では、軸線xに沿った軸部272の運動に伴い接触部273が係合部材213を本体部210内に引き込むと共に、係止突起290と係合して押圧部材270をロックする。再度、押圧ボタン271を押圧することにより、接触部273と係止突起290との係合が解除されて、圧縮コイルばね280が押圧部材270を押し上げる。これにより、係合部材213が、再び本体部210の外側に張り出す。
頭部240は、例えば中空の円筒部材として形成されており、本体部210の先端を臨む側に当接面240aを有する。頭部240の中空部の内周面にはネジ山(例えば、雌ネジ山)241が形成されている。つまり、仮留め治具200において、調節部260は、本体部210の雄ネジ山211及び頭部240の雌ネジ山241により構成されている。
仮留め治具200は、下側ピースP2を上側ピースP1に仮留めする場合、少なくとも仮留め治具100と同じ効果を奏すると共に、ノック機構の存在により、仮留めの解除を容易に行うことができる。
なお、図示の実施の形態において、係合部材213は、2つ設けられているが、係合部材213の数及び配置する間隔は、任意に設定することができる。
<第3の実施の形態>
次に、図6を用いて第3の実施の形態に係る仮留め治具300について説明する。特に、第1の実施の形態に係る仮留め治具100と異なる仮留め治具300の構成について説明する。図6は、第3の実施の形態に係る仮留め治具を説明するための斜視図である。
図6に示すように、仮留め治具300は、本体部310と、頭部340と、調節部とを備える。
本体部310は、傾斜部310aとは反対側の端部の外周面にネジ山(例えば、雄ネジ山)311が形成されている。本体部310の係合部材313は、斜めに張り出す部分313a及び平坦面313bを備える。仮留め治具300において本体部310に対する係合部材313の進退は、いわゆるサムターン機構により実施される。
例えば、サムターン機構は、頭部340に回転式の操作部314と、一端が当該操作部314に連結され、他端が本体部310内において係合部材313に連結された連結部(図示せず。)を有する。
例えば、操作部314を、矢印R方向に回転させた場合、操作部314の回転運動は、連結部を介して係合部材313に伝達され、係合部材313は、本体部310内に引き込まれる。つまり、連結部は、操作部の回転運動を係合部材313の進退運動に変換する。この状態から、操作部314を逆に回転させると、係合部材313は、本体部310から外側に張り出す。つまり、操作部314を操作しない限り、係合部材313の進退運動は実施されない。
頭部340は、例えば中空の円筒部材として形成されており、本体部310の先端を臨む側に当接面340aを有する。頭部340の中空部の内周面にはネジ山(例えば、雌ネジ山(図示せず。))が形成されている。つまり、仮留め治具300において、調節部は、本体部310の雄ネジ山311及び頭部340の雌ネジ山により構成されている。
仮留め治具300は、下側ピースP2を上側ピースP1に仮留めする場合、少なくとも仮留め治具100の同じ効果を奏すると共に、サムターン機構の存在により、仮留めの解除を容易に行うことができる。
なお、図示の実施の形態において、係合部材313は、2つ設けられているが、係合部材313の数及び配置する間隔は、任意に設定することができる。
1 本体部
11 収容部
11a 雌ネジ山(第2ネジ山)
13 係合部材
4 頭部
41 当接部
43 軸部
43a 雄ネジ山(第1ネジ山)
6 調節部
100,200,300 仮留め治具
270 押圧部材
314 操作部
d 間隔
P1 上側ピース
P2 下側ピース
P12,P22 長手フランジ
P12a,P22a 孔

Claims (8)

  1. 上下方向に互いに組み付けられるピースのうち下側ピースを上側ピースに仮留めする仮留め治具であって、
    互いに接する前記ピース同士のフランジに形成された孔に挿通される本体部と、該本体部に連結されて前記上側ピースのフランジに当接する頭部とを備え、
    前記本体部は、該本体部の外周面に対して進退自在で、進出時に前記孔よりも外側に張り出す係合部材を備え、
    前記頭部と前記係合部材との間の間隔を調節する調節部を備える
    ことを特徴とする仮留め治具。
  2. 前記調節部は、外周面に第1ネジ山が形成された前記頭部の軸部と、該軸部を収容し、内周面に前記第1ネジ山が係合する第2ネジ山が形成された前記本体部の収容部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の仮留め治具。
  3. 前記調節部は、円筒状に形成されて内周面に第1ネジ山が形成された前記頭部と、前記第1ネジ山が係合する第2ネジ山が形成された外周面を有する前記本体部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の仮留め治具。
  4. 前記本体部は、前記係合部材に係合して当該係合部材を前記本体部の内部から外部に向かって張り出すように付勢する付勢機構を備えることを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載の仮留め治具。
  5. 一端において前記係合部材に接触して該係合部材を退避させる押圧部材を備えることを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載の仮留め治具。
  6. 前記係合部材の進退を操作する回転式の操作部と、一端において前記操作部に連結され、他端において前記係合部材に係合して前記操作部の回転を前記係合部材の進退運動に変換する連結部とを備えることを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載の仮留め治具。
  7. 請求項1から6までのいずれか一項に記載の仮留め治具を用いて前記上側ピースに前記下側ピースを仮留めする仮留め方法において、
    前記上側ピースに前記下側ピースを接近させて前記フランジそれぞれに形成された前記孔を互いに整合させる工程と、
    互いに整合した前記孔に前記仮留め治具を挿通して、前記係合部材を前記下側ピースの前記フランジに係合させる工程と、
    を備えることを特徴とする仮留め方法。
  8. 前記係合部材が前記下側ピースの前記フランジに係合した状態において、前記上側ピース及び前記下側ピースを互いに接触させて、前記調節部を調節して前記頭部と前記係合部材との間隔を狭めて前記フランジを前記頭部と前記係合部材との間で挟持する工程を備えることを特徴とする請求項7に記載の仮留め方法。
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