JP2023071371A - 建築物 - Google Patents

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Abstract

【課題】腰壁部の転倒を抑制しながら、壁下地材への仕上げ材の取り付けを良好に行うことができる建築物を提供する。【解決手段】袖壁部は、柱部材を床に固定するための固定部材を有し、固定部材は、柱部材の第二方向側の領域において床に固定された床固定部と、床固定部の柱部材に近い側の端部から立ち上がるとともに柱部材に固定された柱固定部と、を有し、袖壁部は、柱部材に対して第二方向に隣接して床から柱部材と同等の高さ位置まで延びるとともに固定部材を被覆する被覆部材をさらに備え、被覆部材は、柱部材の第一方向に交差する両側面と同一面上に位置する一対の側面と、一対の側面の第二方向の端部同士を接続する端面と、を有し、平面視において一対の側面と端面とにより囲まれる領域内に床固定部が収まるように配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、建築物に関する。
従来から、壁と、壁から延びる袖壁部とを有する建築物は広く知られている。例えば特許文献1には、構築物と、構築物から延びる袖壁と、袖壁の遊端側に立設された支柱と、を有する袖壁の端部構造が開示されている。
実開昭58-130529号公報
ところで、例えば、天井から離れる上端部を有する腰壁部と、当該腰壁部から延びており、腰壁部と同等の高さ寸法を有する袖壁部と、を有する壁下地材が建築物に設置される場合がある。ここで、袖壁部は、腰壁部の転倒を抑制するために壁下地材に設けられている。
このように袖壁部を有する壁下地材であっても、地震発生時などのように強い外力が壁下地材に対して作用する状況においては、腰壁部が、袖壁部が延びている方向とは反対側の方向に向かって転倒するおそれがある。そのため、上記のような転倒を抑制するために、袖壁部に固定具を設けることがある。具体的に、固定具は、腰壁部から離れる側の袖壁部の端部に設けられた柱部材が床から浮き上がることを抑制するために、柱部材の腰壁部から離れる側の領域で床に固定された部分と、当該床固定部分から立ち上がるとともに柱部材の側端面に固定された部分と、を有している。
ところで、壁下地材に対しては、石膏ボードなどの仕上げ材が取り付けられる。そして、仕上げ材を壁下地材に対して良好に取り付けるためには、壁下地材の各端部に所定の下地材が配置されていることが好ましい。
しかしながら、腰壁部から離れる側の袖壁部の端部に設けられた柱部材が上記の固定具によって床に固定される場合は、柱部材の腰壁部から離れる側の領域が、固定具の床に固定された部分によって占有される。この場合、腰壁部から離れる側の袖壁部の端部に下地材を配置することが困難になるため、当該領域において仕上げ材を固定するための下地を確保することが難しくなる。結果として、壁下地材への仕上げ材の取り付けを良好に行うことが難しくなる。
本発明の目的は、天井から離れた状態で床に固定された腰壁部を有する壁下地材が設置される建築物において、腰壁部の転倒を抑制しながら、壁下地材への仕上げ材の取り付けを良好に行うことができる建築物を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、建築物であって、床と、天井から離れた状態で床に固定された壁下地材と、を備え、前記壁下地材は、水平方向における第一方向に延びる腰壁部と、前記腰壁部から水平方向において前記第一方向と直交する第二方向に延びる袖壁部と、を有し、前記袖壁部は、前記袖壁部の前記腰壁部と反対側の端部において前記床に立設された柱部材と、前記柱部材を前記床に固定するための固定部材と、を有し、前記固定部材は、前記柱部材の前記第二方向側の領域において前記床に固定された床固定部と、前記床固定部の前記柱部材に近い側の端部から立ち上がるとともに前記柱部材に固定された柱固定部と、を有し、前記袖壁部は、前記柱部材に対して前記第二方向に隣接して前記床から前記柱部材と同等の高さ位置まで延びるとともに前記固定部材を被覆する被覆部材をさらに備え、前記被覆部材は、前記柱部材の前記第一方向に交差する両側面と同一面上に位置する一対の側面と、前記一対の側面の前記第二方向の端部同士を接続する端面と、を有し、平面視において前記一対の側面と前記端面とにより囲まれる領域内に前記床固定部が収まるように配置されている建築物を提供する。
本発明では、袖壁部の腰壁部と反対側の端部において立設されている柱部材が、固定部材によって床に固定されている。この態様によれば、腰壁部の転倒を効果的に抑制することができる。特に、腰壁部の第二方向とは反対方向側に向かう転倒を効果的に抑制することができる。
また、本発明では、固定部材の床固定部は、柱部材の第二方向側の領域において、被覆部材の一対の側面と端面とにより囲まれる領域内に収まるように床に固定される。この態様によれば、柱部材の第一方向と交差する両側面と同一面上に配置される一対の側面と、これらの一対の側面同士を接続する端面とを、仕上げ材を取り付けるための下地として用いることができる。このため、本発明では、袖壁部の腰壁部と反対側の端部に固定部材が配置されていても、当該端部において仕上げ材を取り付けることができる。
したがって、本発明に係る建築物では、腰壁部の転倒を抑制しながら、壁下地材への仕上げ材の取り付けを良好に行うことができる。
また、腰壁部の転倒を抑制しつつ、袖壁部の腰壁部と反対側の端部に仕上げ材を取り付けるための下地を設けるといった観点からは、当該端部に立設される柱部材を上記の固定具で固定しつつ、固定具の鉛直方向上方に、床から離れるようにして柱部材と連結させた下地材を取り付けるといった構成も考えられる。しかしながら、このような構成を取る場合は、下地材が床から離れるため、仕上げ材の下端部近傍を下地材に固定することが困難である。
これに対して、本発明では、床から柱部材と同等の高さ位置まで延びる被覆部材を下地材として用いることができる。つまり、本発明では、仕上げ材を固定するための下地が床から袖壁の上端部までの範囲に亘り連続して設けられている。このため、上記の構成と比較して、壁下地材への仕上げ材の取り付けを良好に行うことができる。
ところで、壁下地材が固定部材によって床に固定されている状況において地震などが発生した場合、腰壁部を転倒させる引き抜き力が固定部材を介して床に伝わることにより、床が破壊される場合がある。
そこで、前記建築物は、前記柱部材の前記第二方向とは反対側の領域において前記床に固定された補助床固定部と、前記補助床固定部の前記柱部材に近い側の端部から立ち上がるとともに前記柱部材に固定された補助柱固定部と、を含む補助固定部材をさらに有していてもよい。
本発明によれば、柱部材が固定部材と補助固定部材とによって床に固定される。この態様によれば、腰壁部を転倒させる引き抜き力は、固定部材と補助固定部材とに分散された状態で床に伝わる。したがって、固定部材のみによって柱部材を床に固定する場合と比較して、床が破壊されることを抑制することができる。
また、本発明において、補助床固定部は柱部材の第二方向とは反対側の領域において床に固定される。この態様によれば、補助床固定部材は、腰壁部が第二方向に倒れようとするときの荷重を負担することができる。
ところで、本発明に係る被覆部材は、軽量化の観点から考えて、ウェブ部とフランジ部とを有する形鋼により形成してもよい。さらに、本発明に係る被覆部材は、曲げ剛性を向上させるといった観点から考えて、リップ部を有していてもよい。ここで、被覆部材の全長に亘りリップ部が形成されている場合、固定部材の床固定部とリップ部の下端面とが当接するおそれがある。この場合、被覆部材による固定部材の被覆が困難になる。
そこで、前記建築物において、前記被覆部材は、前記端面を含むウェブ部と、前記側面をそれぞれ含む一対のフランジ部と、前記フランジ部の前記ウェブ部とは反対側の端部同士から互いに接近する方向に延びる一対のリップ部と、を有しており、前記一対のリップ部は、前記床固定部が収納される空間を形成するための切り欠き部を有していることが好ましい。
この態様によれば、床固定部が収納される空間が切り欠き部によって形成されるため、床固定部とリップ部との当接を回避した状態でリップ部を有する被覆部材を設けることができる。したがって、被覆部材の曲げ剛性を向上させながら被覆部材によって固定部材を良好に被覆することができる。
前記建築物において、前記壁下地材では、前記腰壁部及び前記袖壁部によって角部が形成されるように前記腰壁部の前記第一方向の端部から前記第二方向に前記袖壁部が延びており、前記壁下地材は、前記床に立設されるとともに、前記角部における前記第二方向とは反対側を向く面を構成する第一面と、前記第一面の前記第一方向の端部から前記第二方向に延びるとともに前記角部における前記第一方向側を向く面を構成する第二面とを有する角部柱部材と、前記第一面の前記第二方向側でかつ前記第二面の前記第一方向とは反対方向側の領域において前記床に配置される角部床固定部と、前記角部床固定部の前記角部柱部材に近い側の端部から立ち上がるとともに前記角部柱部材に固定された角部柱固定部と、前記角部床固定部を前記床に締結する締結手段と、を有しており、前記締結手段と前記第一面との平面視における距離は、前記角部柱部材の前記第二面の第二方向における長さ寸法以下であることが好ましい。
本発明によれば、角部柱部材が、角部における第二方向とは反対側を向く面を構成する第一面と、第一面の第一方向の端部から第二方向に延びるとともに角部における第一方向側を向く面を構成する第二面とを有する。この態様によれば、角部柱部材の第一面及び第二面を、仕上げ材を取り付けるための下地として用いることができる。したがって、壁下地材が角部を形成する場合であっても、仕上げ材を壁下地材に良好に取り付けることができる。
また、地震発生時などのように強い外力が壁下地材に対して作用する状況においては、腰壁部が、第二方向に転倒するおそれがある。具体的には、角部柱部材を床から浮き上がらせるような外力が腰壁部に対して作用することにより、腰壁部が転倒するおそれがある。
これに対して、本発明では、角部柱部材が角部床固定部によって床に固定されている。この態様によれば、腰壁部の第二方向に向かう転倒を抑制することができる。
また、本発明では、締結手段と第一面との平面視における距離は、角部柱部材の第二面の第二方向における長さ寸法以下となるように壁下地材が構成されている。つまり、第一面から第二方向に延びる第二面の長さ寸法の範囲内に締結手段を配置することにより、締結手段を第一面に近づけて配置することができる。したがって、本発明では、締結手段と第一面との平面視における距離が角部柱部材の第二面の第二方向における長さ寸法よりも長くなるように壁下地材を構成する場合と比較して、腰壁部の第二方向に向かう転倒を効果的に抑制することができる。
前記建築物において、前記柱部材と前記被覆部材とは、同一の断面形状及び長さを有する部材によって構成されることが好ましい。
この態様によれば、同一の部材を柱部材や被覆部材として兼用することができる。したがって、本発明に係る建築物の製造コストが低下する。
本発明によれば、腰壁部の転倒を抑制しながら、壁下地材への仕上げ材の取り付けを良好に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る建築物の壁下地材を概略的に示した斜視図である。 図1の壁下地材の袖壁部の拡大斜視図であって、被覆部材が取り付けられていない袖壁部を概略的に示した図である。 図1の壁下地材の袖壁部の拡大斜視図であって、被覆部材が取り付けられている袖壁部を概略的に示した図である。 図1の壁下地材の被覆部材の正面図である。 図4Aの被覆部材の側面図である。 図4Aの被覆部材の上面図である。 図1の壁下地材の平面図であって、袖壁側上部ランナー及び腰壁側上部ランナーの図示を省略している平面図である。 図5中の領域VIを拡大した模式図である。 図5中の領域VIを拡大した模式図であって、その他の実施形態に係る模式図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る建築物の壁下地材1を概略的に示した斜視図である。図2は、袖壁部200の腰壁部100とは反対側の端部(以下、単に「反対側端部」と呼ぶことがある)の拡大斜視図であって、被覆部材210が取り付けられていない反対側端部を概略的に示した図である。図3は、反対側端部の拡大斜視図であって、被覆部材210が取り付けられている反対側端部を概略的に示した図である。
本実施形態に係る建築物(図示省略)は、床FLと、天井(図示省略)から離れた状態で床FLに固定された壁下地材1と、を備えている。壁下地材1は、天井から離れた状態で床FLに固定される衝立などの下地材として用いられるものである。図1に示すように、壁下地材1は、水平方向における第一方向(図1参照)に延びる腰壁部100と、腰壁部100から水平方向において第一方向と直交する第二方向(図1参照)に延びる一対の袖壁部200と、を有している。なお、図1では、一対の袖壁部200のうちの一方側のみを図示しており、他方側については図示を省略している。また、図2及び図3は、一対の袖壁部200のうちの他方側の袖壁部200における反対側端部を図示している。
説明の便宜上、袖壁部200について先に説明する。図1に示すように、袖壁部200は、床FLに対して設置されている袖壁側下部ランナー230と、袖壁側下部ランナー230の直上に配置される袖壁側上部ランナー240と、石膏ボードなどの仕上げ材10(図5参照)を袖壁部200に取り付けるための下地材となる柱部材220及び複数の袖壁側支柱部材270と、柱部材220を床FLに固定する固定部材250及び補助固定部材260と、袖壁側支柱部材270を床FLに固定する複数の袖壁側第一固定具280及び複数の袖壁側第二固定具290と、固定部材250を被覆する被覆部材210と、を備えている。
袖壁側下部ランナー230及び袖壁側上部ランナー240は、柱部材220、袖壁側支柱部材270、及び被覆部材210を予め設定された位置に配置した状態で、柱部材220、袖壁側支柱部材270、及び被覆部材210を連結するためのものである。図1に示すように、袖壁側下部ランナー230は、第二方向に延びる底板231と、底板231の第一方向及び第一方向と反対方向側の縁部から鉛直方向上方に向かって延びる一対の下側壁232とを有している。また、図1に示すように、袖壁側上部ランナー240は、第二方向に延びるとともに天井から離れている天板241と、天板241の第一方向及び第一方向と反対方向側の縁部から鉛直方向下方に向かって延びる一対の上側壁242とを有している。本実施形態では、底板231と天板241との間に挟まれた状態で、柱部材220、被覆部材210、及び袖壁側支柱部材270が、袖壁側下部ランナー230及び袖壁側上部ランナー240に取り付けられている。
柱部材220は、反対側端部において床FLに立設される部材である。袖壁部200は、上端が天井から離れた状態で床FLに立設されている。言い換えると、柱部材220の鉛直方向における長さと袖壁側下部ランナー230の底板231の厚みと袖壁側上部ランナー240の天板241の厚みとを合計した寸法は、床FLから天井までの寸法よりも小さい。本実施形態では、軽量性や強度、コストメリットなどを考慮して、例えば断面C字状の鋼材が柱部材220として用いられている。具体的には、柱部材220は、図2に示すように、第一方向に交差する側面221をそれぞれ含む一対の柱フランジ部221Aと、側面221の端部同士を接続する柱端面222を含む柱ウェブ部222Aと、柱フランジ部221Aの柱ウェブ部222Aとは反対側の端部同士から互いに接近する方向に延びる一対の柱リップ部223と、を有する。ただし、柱部材220の素材や形状は適宜変更可能であり、例えば略四角筒状の鋼材などが柱部材220として用いられていてもよい。
本実施形態では、袖壁側下部ランナー230の下側壁232の少なくとも一方側に、柱部材220の少なくとも一方側の側面221と袖壁側支柱部材270の少なくとも一方側の袖壁支柱側面271とが当接する。同様に、本実施形態では、袖壁側上部ランナー240の上側壁242の少なくとも一方側に、柱部材220の少なくとも一方側の側面221と袖壁側支柱部材270の少なくとも一方側の袖壁支柱側面271とが当接する。これにより、両側面221と一対の袖壁支柱側面271とが同一面上に位置する。そして、同一面上に位置する両側面221と一対の袖壁支柱側面271とは、仕上げ材10を袖壁部200に取り付けるための下地として機能する。
なお、図2では、一対の柱リップ部223が第二方向を向くように配置される柱部材220が図示されているが、柱部材220の姿勢はこれに限定されるものではない。例えば、図示は省略するが、柱部材220は柱端面222が第二方向を向くように配置されていてもよい。
固定部材250は、柱部材220を床FLに固定するための部材である。図1及び図2に示すように、固定部材250は、柱部材220の第二方向側の領域において袖壁側下部ランナー230を介して床FLに固定される床固定部251と、床固定部251の柱部材220に近い側の端部から立ち上がるとともに柱部材220に固定される柱固定部252と、を有している。
床固定部251は、柱部材220の第二方向側の領域において、例えば複数のビス255によって床FLに固定されている。床固定部251は、平面視において後述する被覆部材210の一対の側面211と端面212とにより囲まれるようにして床FLに固定される。
柱固定部252は、床固定部251の柱部材220に近い側の端部から立ち上がるとともに、例えば複数のビス255によって柱部材220に固定される。具体的には、柱固定部252は、一対の柱リップ部223に固定されている。なお、図示は省略するが、柱ウェブ部222Aが第二方向を向くように柱部材220が配置される場合には、柱固定部252を柱ウェブ部222Aに固定することができる。
なお、床固定部251や柱固定部252の固定方法はビス止めに限定されるものではなく、例えば溶接などの方法が用いられてもよい。
補助固定部材260は、柱部材220を床FLに固定するための部材である。図1及び図2に示すように、補助固定部材260は、柱部材220の第二方向とは反対側の領域において袖壁側下部ランナー230を介して床FLに固定される補助床固定部261と、補助床固定部261の柱部材220に近い側の端部から立ち上がるとともに柱部材220に固定される補助柱固定部262と、を有している。本実施形態において、補助床固定部261の構成は床固定部251の構成と実質的に同様であり、補助柱固定部262の構成は柱固定部252の構成と実質的に同様であるため、ここでは説明を省略する。
袖壁側支柱部材270は、仕上げ材10を袖壁部200に取り付けるための下地材となる部材であって、袖壁部200における柱部材220の第二方向とは反対方向側の領域において床FLに立設される部材である。図1及び図2に示すように、ここでは、複数の袖壁側支柱部材270と柱部材220とが一列に並ぶようにして袖壁側支柱部材270が配置されている。本実施形態において、袖壁側支柱部材270は柱部材220と実質的に同様の構成を有する。具体的には、袖壁側支柱部材270は、柱部材220の側面221と同一面上に位置する袖壁支柱側面271をそれぞれ含む一対の袖壁支柱フランジ部271Aと、袖壁支柱側面271の端部同士を接続する袖壁支柱端面272を含む袖壁支柱ウェブ部272Aと、袖壁支柱フランジ部271Aの袖壁支柱ウェブ部272Aとは反対側の端部同士から互いに接近する方向に延びる一対の袖壁支柱リップ部273Aと、を有する。
袖壁側第一固定具280は、袖壁側支柱部材270を床FLに固定するための部材であって、袖壁側支柱部材270の第二方向側の領域に配置される部材である。本実施形態において、袖壁側第一固定具280の構成と固定部材250の構成とは実質的に同様であるため、ここでは説明を省略する。
袖壁側第二固定具290は、袖壁側支柱部材270を床FLに固定するための部材であって、袖壁側支柱部材270の第二方向とは反対方向側の領域に配置される部材である。本実施形態において、袖壁側第二固定具290の構成と補助固定部材260の構成とは実質的に同様であるため、ここでは説明を省略する。
被覆部材210は、図1及び図3に示すように、柱部材220に対して第二方向に隣接する部材であり、固定部材250を被覆するための部材である。本実施形態の被覆部材210は、柱部材220と同一の断面形状及び長さを有する。つまり、被覆部材210は、床FLから柱部材220と同等の高さ位置まで延び、C字状の断面形状を有している部材である(図4C参照)。具体的には、被覆部材210は、図3に示すように、柱部材220の側面221と同一面上に位置する側面211をそれぞれ含む一対のフランジ部211Aと、側面211の第二方向の端部同士を接続する端面212を含むウェブ部212Aと、を有している。これらの側面211と端面212とによって、被覆部材210は固定部材250を被覆する。
図4A~図4Cを参照しながら、被覆部材210についてさらに詳細に説明する。図4Aは、被覆部材210の正面図である。図4Aにおける紙面左方向が被覆部材210の下端側であり、図4Aにおける紙面右方向が被覆部材210の上端側である。図4Bは、被覆部材210の側面図である。図4Cは、被覆部材210の上面図である。図4Cに示すように、本実施形態に係る被覆部材210は、フランジ部211Aのウェブ部212Aとは反対側の端部同士から互いに接近する方向に延びる一対のリップ部213を有している。また、図4Aに示すように、一対のリップ部213は、一対のリップ部213の下端面213Sから床FLに対して窪むようにして形成される切り欠き部214を有している。
切り欠き部214は、一対のリップ部213の下端面213Sと床固定部251とが当接することが回避されるように、床固定部251の鉛直方向における厚みと同等又はこれよりも大きな深さ寸法を有し、かつ、床固定部251の第一方向における幅と同等又はこれよりも大きな幅寸法W1と、を有する。本実施形態における切り欠き部214は、一対のリップ部213のフランジ部211A側の端部からフランジ部211Aから離れる方向に向かうに従い上向きに傾斜する下端面213Sにより定義されている。そのため、下端面213Sと底板231との間に形成される隙間のうち上記深さ寸法を有する部分が本実施形態における切り欠き部214を構成する。一対のリップ部213が切り欠き部214を有することにより、下端面213Sと底板231との間に空間が形成される。被覆部材210によって固定部材250を被覆する際は、当該空間に床固定部251を収納するようにして被覆部材210を配置する。
次に、腰壁部100について説明する。本実施形態に係る腰壁部100は、図1に示すように、床FLに対して設置される腰壁側下部ランナー130と、腰壁側下部ランナー130の直上に配置される腰壁側上部ランナー140と、腰壁側下部ランナー130及び腰壁側上部ランナー140に挟持される複数の腰壁側支柱部材170と、腰壁側支柱部材170を床FLに固定する腰壁側第一固定具180及び腰壁側第二固定具190と、を備えている。
腰壁側下部ランナー130及び腰壁側上部ランナー140は、それぞれが第一方向に延びるとともに複数の腰壁側支柱部材170を予め設定された位置に配置した状態で、複数の腰壁側支柱部材170を連結するためのものである。腰壁側下部ランナー130及び腰壁側上部ランナー140の構成は、袖壁側下部ランナー230及び袖壁側上部ランナー240の構成と実質的に同様であるため、ここでは説明を省略する。
腰壁側支柱部材170は、仕上げ材10を腰壁部100に取り付けるための下地材となる複数の部材である。本実施形態において、腰壁側支柱部材170は、柱部材220と実質的に同様の構成を有する。具体的には、腰壁側支柱部材170は、図2に示すように、第二方向に直交する腰壁支柱側面171をそれぞれ含む一対の腰壁支柱フランジ部171Aと、腰壁支柱側面171の端部同士を接続する腰壁支柱端面172を含む腰壁支柱ウェブ部172Aと、腰壁支柱フランジ部171Aの腰壁支柱ウェブ部172Aとは反対側の端部同士から互いに接近する方向に延びる一対の腰壁支柱リップ部173Aと、を有する。
本実施形態では、腰壁側下部ランナー130が有する下側壁132の少なくとも一方側に、複数の腰壁側支柱部材170のそれぞれが有する少なくとも一方側の腰壁支柱側面171が当接する。同様に、本実施形態では、腰壁側上部ランナー140が有する上側壁142の少なくとも一方側に、複数の腰壁側支柱部材170のそれぞれが有する少なくとも一方側の腰壁支柱側面171が当接する。これにより、一対の腰壁支柱側面171のそれぞれは、それぞれが同一面上に位置する。
腰壁側第一固定具180は、固定部材250と実質的に同様の構成を有するものである。腰壁側第二固定具190は、補助固定部材260と実質的に同様の構成を有するものである。腰壁側第一固定具180及び腰壁側第二固定具190は、腰壁側支柱部材170を第一方向において挟持するようにして配置される。これにより、地震発生時などにおいて、腰壁部100が第一方向又は第一方向とは反対方向に転倒することが抑制される。
次に、腰壁部100及び袖壁部200によって形成される角部1Cについて、図5及び図6Aを参照しながら説明する。図5は、壁下地材1の平面図である。図6Aは、角部1Cを示すために図5中の領域VIを拡大した模式図である。説明の便宜上、図5及び図6Aでは、腰壁側上部ランナー140及び袖壁側上部ランナー240の図示は省略している。また、説明の便宜上、図6Aでは、腰壁側支柱部材170及び袖壁側支柱部材270を矩形状にして簡略的に示している。
図5に示すように、本実施形態では、腰壁部100の第一方向の端部から第二方向に袖壁部200が延びている。これにより、壁下地材1に角部1Cが形成される。具体的には、壁下地材1では、袖壁部200の第二方向とは反対方向側の端部に配置される袖壁側支柱部材270を、図示しないビスなどによって、腰壁部100において最も第一方向側に位置している腰壁側支柱部材170と、腰壁部100において2番目に第一方向側に位置している腰壁側支柱部材170と、に固定することにより角部1Cが形成される。このようにして角部1Cを形成することにより、腰壁部100において最も第一方向側に位置している腰壁側支柱部材170が有する腰壁支柱側面171と腰壁支柱端面172とを、仕上げ材10を角部1Cの外面に取り付けるための下地として用いることができる。さらに、腰壁部100において2番目に第一方向側に位置している腰壁側支柱部材170の腰壁支柱側面171と、袖壁部200の第二方向とは反対方向側の端部に配置される袖壁側支柱部材270の袖壁支柱側面271とを、角部1Cの内面に仕上げ材10を取り付けるための下地として用いることができる。
図6Aに示すように、壁下地材1は、角部1Cに配置される角部柱部材300Aを有する。ここでは、腰壁部100が有する複数の腰壁側支柱部材170の中で、最も第一方向側に位置している腰壁側支柱部材170を角部柱部材300Aとする。また、図6Aに示すように、壁下地材1は、角部柱部材300Aを床FLに固定するための角部固定部材310Aと、角部固定部材310Aを床FLに締結する締結手段320Aとを有している。
角部柱部材300Aは、角部1Cにおける第二方向とは反対側を向く面を構成する第一面301Aと、第一面301Aの第一方向の端部から第二方向に延びるとともに角部1Cにおける第一方向側を向く面を構成する第二面302Aと、を有する。ここでは、第二方向とは反対側の腰壁支柱側面171が第一面301Aであり、腰壁支柱端面172が第二面302Aである。上述のとおり、第二面302Aは第二方向に延びる。ここで、第二面302Aの第二方向における寸法のことを第一寸法SA1と呼ぶ。第一寸法SA1については後述する。
角部固定部材310Aは、第一面301Aの第二方向側でかつ第二面302Aの第一方向とは反対方向側の領域において床FLに配置される角部床固定部311Aと、角部床固定部311Aの角部柱部材300Aに近い側の端部から立ち上がるとともに角部柱部材300Aに固定される角部柱固定部312Aと、を有する。
締結手段320Aは、角部固定部材310Aを床FLに締結するものである。具体的には、締結手段320Aは、角部固定部材310Aの角部床固定部311Aを床FLに締結するものである。締結手段320Aを限定する趣旨ではないが、締結手段320Aとしては、例えば複数のビスを用いることができる。図6Aに示すように、締結手段320Aは、第一面301Aから第二方向に離れている。ここで、第一面301Aに最も近い側に位置する締結手段320Aと、第一面301Aと、の間の距離のことを第一距離LA1と呼ぶ。そして、本実施形態では、第一距離LA1が第一寸法SA1以下の長さとなるように壁下地材1が構成されている。このように、本実施形態では、第一面301Aから第二方向に延びる第二面302Aの長さ寸法の範囲内に締結手段320Aが配置される。
次に、建築物の特徴及びその作用効果について列記する。
本実施形態では、建築物であって、床FLと、天井から離れた状態で床FLに固定された壁下地材1と、を備え、壁下地材1は、水平方向における第一方向に延びる腰壁部100と、腰壁部100から水平方向において第一方向と直交する第二方向に延びる袖壁部200と、を有し、袖壁部200は、袖壁部200の腰壁部100と反対側の端部において床FLに立設された柱部材220と、柱部材220を床FLに固定するための固定部材250と、を有し、固定部材250は、柱部材220の第二方向側の領域において床FLに固定された床固定部251と、床固定部251の柱部材220に近い側の端部から立ち上がるとともに柱部材220に固定された柱固定部252と、を有し、袖壁部200は、柱部材220に対して第二方向に隣接して床FLから柱部材220と同等の高さ位置まで延びるとともに固定部材250を被覆する被覆部材210をさらに備え、被覆部材210は、柱部材220の第一方向に交差する両側面221と同一面上に位置する一対の側面211と、一対の側面211の第二方向の端部同士を接続する端面212と、を有し、平面視において一対の側面211と端面212とにより囲まれる領域内に床固定部251が収まるように配置されている建築物を提供する。
本実施形態では、袖壁部200の腰壁部100と反対側の端部において立設されている柱部材220が、固定部材250によって床FLに固定されている。この態様によれば、腰壁部100の転倒を効果的に抑制することができる。特に、腰壁部100の第二方向とは反対方向側に向かう転倒を効果的に抑制することができる。
また、本実施形態に係る建築物では、固定部材250の床固定部251は、柱部材220の第二方向側の領域において、被覆部材210の一対の側面211と端面212とにより囲まれる領域内に収まるように床FLに固定される。この態様によれば、柱部材220の第一方向と交差する両側面221と同一面上に配置される一対の側面211と、これらの一対の側面211同士を接続する端面212とを、仕上げ材10を取り付けるための下地として用いることができる。このため、本実施形態では、袖壁部200の腰壁部100と反対側の端部に固定部材250が配置されていても、当該端部において仕上げ材10を取り付けることができる。
したがって、本実施形態に係る建築物では、腰壁部100の転倒を抑制しながら、壁下地材1への仕上げ材10の取り付けを良好に行うことができる。
また、腰壁部100の転倒を抑制しつつ、袖壁部200の腰壁部100と反対側の端部に仕上げ材10を取り付けるための下地を設けるといった観点からは、当該端部に立設される柱部材220を上記の固定具で固定しつつ、固定具の鉛直方向上方に、床FLから離れるようにして柱部材220と連結させた下地材を取り付けるといった構成も考えられる。しかしながら、このような構成を取る場合は、下地材が床FLから離れるため、仕上げ材10の下端部近傍を下地材に固定することが困難である。
これに対して、本実施形態に係る建築物では、床FLから柱部材220と同等の高さ位置まで延びる被覆部材210を下地材として用いることができる。つまり、本実施形態では、仕上げ材10を固定するための下地が床FLから袖壁の上端部までの範囲に亘り連続して設けられている。このため、上記の構成と比較して、壁下地材1への仕上げ材10の取り付けを良好に行うことができる。
ところで、壁下地材1が固定部材250によって床FLに固定されている状況において地震などが発生した場合、腰壁部100を転倒させる引き抜き力が固定部材250を介して床FLに伝わることにより、床FLが破壊されるおそれがある。
そこで、本実施形態に係る建築物は、柱部材220の第二方向とは反対側の領域において床FLに固定された補助床固定部261と、補助床固定部261の柱部材220に近い側の端部から立ち上がるとともに柱部材220に固定された補助柱固定部262と、を含む補助固定部材260をさらに有していてもよい。
本実施形態によれば、柱部材220が固定部材250と補助固定部材260とによって床FLに固定される。この態様によれば、腰壁部100を転倒させる引き抜き力は、固定部材250と補助固定部材260とに分散された状態で床FLに伝わる。したがって、固定部材250のみによって柱部材220を床FLに固定する場合と比較して、床FLが破壊されることを抑制することができる。
また、本実施形態において、補助床固定部261は柱部材220の第二方向とは反対側の領域において床FLに固定される。この態様によれば、補助床固定部261は、腰壁部100が第二方向に倒れようとするときの荷重を負担することができる。
ところで、本実施形態に係る被覆部材210は、軽量化の観点から考えて、ウェブ部212Aとフランジ部211Aとを有する形鋼により形成してもよい。さらに、本実施形態に係る被覆部材210は、曲げ剛性を向上させるといった観点から考えて、リップ部213を有していてもよい。ここで、被覆部材210の全長に亘りリップ部213が形成されている場合、固定部材250の床固定部251とリップ部213の下端面213Sとが当接するおそれがある。この場合、被覆部材210による固定部材250の被覆が困難になる。
そこで、建築物において、被覆部材210は、端面212を含むウェブ部212Aと、側面211をそれぞれ含む一対のフランジ部211Aと、フランジ部211Aのウェブ部212Aとは反対側の端部同士から互いに接近する方向に延びる一対のリップ部213と、を有しており、一対のリップ部213は、床固定部251が収納される空間を形成するための切り欠き部214を有していることが好ましい。
この態様によれば、床固定部251が収納される空間が切り欠き部214によって形成されるため、床固定部251とリップ部213との当接を回避した状態でリップ部213を有する被覆部材210を設けることができる。したがって、被覆部材210の曲げ剛性を向上させながら被覆部材210によって固定部材250を良好に被覆することができる。
建築物において、壁下地材1では、腰壁部100及び袖壁部200によって角部1Cが形成されるように腰壁部100の第一方向の端部から第二方向に袖壁部200が延びており、壁下地材1は、床FLに立設されるとともに、角部1Cにおける第二方向とは反対側を向く面を構成する第一面301Aと、第一面301Aの第一方向の端部から第二方向に延びるとともに角部1Cにおける第一方向側を向く面を構成する第二面302Aとを有する角部柱部材300Aと、第一面301Aの第二方向側でかつ第二面302Aの第一方向とは反対方向側の領域において床FLに配置される角部床固定部311Aと、角部床固定部311Aの角部柱部材300Aに近い側の端部から立ち上がるとともに角部柱部材300Aに固定された角部柱固定部312Aと、角部床固定部311Aを床FLに締結する締結手段320Aと、を有しており、締結手段320Aと第一面301Aとの平面視における距離は、角部柱部材300Aの第二面302Aの第二方向における長さ寸法以下であることが好ましい。
本実施形態によれば、角部柱部材300Aが、角部1Cにおける第二方向とは反対側を向く面を構成する第一面301Aと、第一面301Aの第一方向の端部から第二方向に延びるとともに角部1Cにおける第一方向側を向く面を構成する第二面302Aとを有する。この態様によれば、角部柱部材300Aの第一面301A及び第二面302Aを、仕上げ材10を取り付けるための下地として用いることができる。したがって、壁下地材1が角部1Cを形成する場合であっても、仕上げ材10を壁下地材1に良好に取り付けることができる。
また、地震発生時などのように強い外力が壁下地材1に対して作用する状況においては、腰壁部100が、第二方向に転倒するおそれがある。具体的には、角部柱部材300Aを床FLから浮き上がらせるような外力が腰壁部100に対して作用することにより、腰壁部100が転倒するおそれがある。
これに対して、本実施形態では、角部柱部材300Aが角部床固定部311Aによって床FLに固定されている。この態様によれば、腰壁部100の第二方向に向かう転倒を抑制することができる。
また、本実施形態に係る壁下地材1では、締結手段320Aと第一面301Aとの平面視における距離は、角部柱部材300Aの第二面302Aの第二方向における長さ寸法以下となるように壁下地材1が構成されている。つまり、第一面301Aから第二方向に延びる第二面302Aの長さ寸法の範囲内に締結手段320Aを配置することにより、締結手段320Aを第一面301Aに近づけて配置することができる。したがって、本実施形態では、締結手段320Aと第一面301Aとの平面視における距離が角部柱部材300Aの第二面302Aの第二方向における長さ寸法よりも長くなるように壁下地材1を構成する場合と比較して、腰壁部100の第二方向に向かう転倒を効果的に抑制することができる。
建築物において、柱部材220と被覆部材210とは、同一の断面形状及び長さを有する部材によって構成されることが好ましい。
この態様によれば、同一の部材を柱部材220や被覆部材210として兼用することができる。したがって、本実施形態に係る建築物の製造コストが低下する。
(その他の実施形態)
ここで、本発明のその他の実施形態について説明する。
上記実施形態では、角部1Cにおいて、腰壁部100の最も第一方向側に位置している腰壁側支柱部材170が角部柱部材として機能する例について説明した。しかしながら、角部1Cの構成例はこれに限定されるものではない。
図6Bを参照しながら、角部1Cのその他の構成例について説明する。図6Bは、図6Aとは異なる構成によって角部1Cを構成した例に係る模式図である。説明の便宜上、図6Bでは、腰壁側上部ランナー140及び袖壁側上部ランナー240の図示は省略している。また、説明の便宜上、図6Bでは、腰壁側支柱部材170及び袖壁側支柱部材270を矩形状にして簡略的に示している。
図6Bに示すように、本実施形態では、袖壁部200の第二方向と反対側の端部に対して腰壁部100が第一方向に突き合わせるように結合されることにより、角部1Cが形成されている。また、本実施形態に係る壁下地材1Bは、角部1Cに配置される角部柱部材300Bを有する。ここでは、袖壁部200が有する複数の袖壁側支柱部材270の中で、最も第二方向とは反対側に位置している袖壁側支柱部材270を角部柱部材300Bとする。また、壁下地材1Bは、角部柱部材300Bを床FLに固定するための角部固定部材310Bと、角部固定部材310Bを床FLに締結する締結手段320Bとを有している。
角部柱部材300Bは、角部1Cにおける第二方向とは反対側を向く面を構成する第一面301Bと、第一面301Bの第一方向の端部から第二方向に延びるとともに角部1Cにおける第一方向側を向く面を構成する第二面302Bと、を有する部材である。ここでは、袖壁支柱端面272が第一面301Bであり、第一方向側の袖壁支柱側面271が第二面302Bである。上述のとおり、第二面302Bは第二方向に延びている。ここで、第二面302Bの第二方向における寸法のことを第一寸法SB1と呼ぶ。第一寸法SB1については後述する。
角部固定部材310Bは、第二面302Bの第二方向側でかつ第二面302Bの第一方向とは反対方向側の領域において床FLに配置される角部床固定部311Bと、角部床固定部311Bの角部柱部材300Bに近い側の端部から立ち上がるとともに角部柱部材300Bに固定される角部柱固定部312Bと、を有する。
締結手段320Bは、角部固定部材310Bを床FLに締結するものである。具体的には、締結手段320Bは、角部固定部材310Bの角部床固定部311Bを床FLに締結するものである。締結手段320Bを限定する趣旨ではないが、締結手段320Bとしては、例えば複数のビスを用いることができる。図6Bに示すように、締結手段320Bは第一面301Bから第二方向に離れている。ここで、第一面301Bに最も近い側に位置する締結手段320Bと、第一面301Bと、の間の距離のことを第一距離LB1と呼ぶ。そして、本実施形態では、第一距離LB1が第一寸法SB1よりも長くなるように壁下地材1が構成されている。
このように、本実施形態に係る壁下地材1Bでは、上記実施形態に係る壁下地材1と比較して、締結手段と第一面との距離が長くなる。このため、腰壁部100の第二方向とは反対側に向かう転倒を抑制する観点からは、上記実施形態で説明したように壁下地材1を構成することが好ましい。
FL 床
LA1,LB1 第一距離
SA1,SB1 第一寸法
1,1B 壁下地材
1C 角部
100 腰壁部
200 袖壁部
210 被覆部材
211 一対の側面
211A フランジ部
212 端面
212A ウェブ部
213 リップ部
214 切り欠き部
220 柱部材
221 側面(両側面)
250 固定部材
251 床固定部
252 柱固定部
260 補助固定部材
261 補助床固定部
262 補助柱固定部
300A,300B 角部柱部材
301A,302B 第一面
302A,302B 第二面
310A,310B 角部固定部材
311A,311B 角部床固定部
312A,312B 角部柱固定部
320A,320B 締結手段

Claims (5)

  1. 建築物であって、
    床と、
    天井から離れた状態で床に固定された壁下地材と、を備え、
    前記壁下地材は、水平方向における第一方向に延びる腰壁部と、前記腰壁部から水平方向において前記第一方向と直交する第二方向に延びる袖壁部と、を有し、
    前記袖壁部は、前記袖壁部の前記腰壁部と反対側の端部において前記床に立設された柱部材と、前記柱部材を前記床に固定するための固定部材と、を有し、
    前記固定部材は、前記柱部材の前記第二方向側の領域において前記床に固定された床固定部と、前記床固定部の前記柱部材に近い側の端部から立ち上がるとともに前記柱部材に固定された柱固定部と、を有し、
    前記袖壁部は、前記柱部材に対して前記第二方向に隣接して前記床から前記柱部材と同等の高さ位置まで延びるとともに前記固定部材を被覆する被覆部材をさらに備え、
    前記被覆部材は、前記柱部材の前記第一方向に交差する両側面と同一面上に位置する一対の側面と、前記一対の側面の前記第二方向の端部同士を接続する端面と、を有し、
    平面視において前記一対の側面と前記端面とにより囲まれる領域内に前記床固定部が収まるように配置されている。
  2. 請求項1に記載の建築物であって、
    前記柱部材の前記第二方向とは反対側の領域において前記床に固定された補助床固定部と、前記補助床固定部の前記柱部材に近い側の端部から立ち上がるとともに前記柱部材に固定された補助柱固定部と、を含む補助固定部材をさらに有している。
  3. 請求項1又は2に記載の建築物であって、
    前記被覆部材は、前記端面を含むウェブ部と、前記側面をそれぞれ含む一対のフランジ部と、前記フランジ部の前記ウェブ部とは反対側の端部同士から互いに接近する方向に延びる一対のリップ部と、を有しており、
    前記一対のリップ部は、前記床固定部が収納される空間を形成するための切り欠き部を有している。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の建築物であって、
    前記壁下地材では、前記腰壁部及び前記袖壁部によって角部が形成されるように前記腰壁部の前記第一方向の端部から前記第二方向に前記袖壁部が延びており、
    前記壁下地材は、前記床に立設されるとともに、前記角部における前記第二方向とは反対側を向く面を構成する第一面と、前記第一面の前記第一方向の端部から前記第二方向に延びるとともに前記角部における前記第一方向側を向く面を構成する第二面とを有する角部柱部材と、前記第一面の前記第二方向側でかつ前記第二面の前記第一方向とは反対方向側の領域において前記床に配置される角部床固定部と、前記角部床固定部の前記角部柱部材に近い側の端部から立ち上がるとともに前記角部柱部材に固定された角部柱固定部と、前記角部床固定部を前記床に締結する締結手段と、を有しており、
    前記締結手段と前記第一面との平面視における距離は、前記角部柱部材の前記第二面の第二方向における長さ寸法以下である。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の建築物であって、
    前記柱部材と前記被覆部材とは、同一の断面形状及び長さを有する部材によって構成される。
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