JP6935317B2 - 建物 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載の天井構造では、天井パネルの吊り下げ位置を調整可能とすることで天井高さを変更可能としている。
また、上記の建物によれば、横補剛材の下方においても段差が生じないように下地材を取付可能である。そのため、天井面の凹凸を減らし、天井面の連続性を向上できる。
こうすることで、横補剛材と干渉しない範囲の下で、下地材を取り付ける位置をできるだけ高くすることができる。これにより、横補剛材の下方の天井高を上げることができる。
こうすることで、第1下地材と連結する連結部材を簡易な構成により実現できる。
こうすることで、第1下地材と連結部材を一体として天井パネルに固定することができる。また、第1下地材を連結部材の立壁部に当接させることで、第1下地材の水平方向の動きを規制できる。これにより、第1下地材の位置ずれを抑制することができる。
こうすることで、第1下地材と連結部材との間に段差が生じることを抑制できる。これにより、第1下地材と第2下地材との間に隙間が生じることを抑制できる。
こうすることで、横補剛材の下方において、横補剛材を跨って水平な天井面を構成できる。これにより、天井面の連続性を高めることができる。
こうすることで、横補剛材と下地材との隙間を上下及び水平の両方向において広く取ることができる。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれる。
図1には、建物Bの天井1の外観を示した。図1に示されるように、天井1は折上天井であり、梁形1Aと天井面1Bとが交互に形成される。
梁形1Aは、梁の下方に設けられ、天井1において下方に突出した部分である。
天井面1Bは、天井1において上方に凹んだ部分である。換言すれば、天井面1Bは、梁形1Aに比べて天井高が高くなっている部分である。
また、小梁3は、2つの大梁2の間に架け渡される梁であり、例えばH形鋼により構成される。なお、大梁2は、小梁3に比べて大型の梁であり、より大きな荷重に耐えられるようになっている。
ここで、図3に示されるように、天井パネル6は、互いに並行に並ぶ複数の第1角材6Aを、第2角材6Bにより連結して構成される格子体である。もちろん天井パネル6の構成は図3に示したものに限られず、他の構成であってもよい。
さらに、ビス15B(固着具)を用いて、第1下地材21の下面に第2下地材22Aが当接した状態で取り付けられる。ここで、ビス15Bには、第1下地材21及び第2下地材22Aを貫通し、天井パネル6に届く長さのものを用いることとする。
具体的には、第2下地材22Bは断面コの字形をなし、第2下地材22Bの底部は、第2下地材22Aよりも低い位置に設けられる。なお、第2下地材22Bの部分が、天井1における梁形1Aの箇所に相当する。
図6に示されるように、天井パネル6は、上下方向において横補剛材4と少なくとも一部が重なる位置に配される。具体的には、天井パネル6の下端と、横補剛材4の下端部4Aとは上下方向において略同じ位置に配される。
ただし、上層の第1下地材21は、第1下地材21A、第1下地材21B、及び連結部材10を有する。ここで、連結部材10は、第1下地材21Aと第1下地材21Bの間に設けられ、両者を連結する金物である。
そして、延出部12は、立壁部11Bの上端から水平方向外側、すなわち底部11Aとは反対側に延出している。
ここで、図6に示されるように、横補剛材4の断面における幅方向(図6における左右方向)に関し、底部11Aは、横補剛材4よりも長くなっている。
また、立壁部11Bの高さは、第1下地材21(第1下地材21A及び第1下地材21B)の厚みと略等しくなっている。
また、延出部12の上記左右方向に関する延出長さは、例えば天井パネル6の第1角材6A、第2角材6Bの短手方向の幅よりも長くなっている。
次に、ビス15Aを用いて、第1下地材21(第1下地材21A、第1下地材21B)と、連結部材10の延出部12と、天井パネル6を固定する。具体的には、ビス15Aが、第1下地材21(第1下地材21A、第1下地材21B)と、延出部12を貫き、先端が天井パネル6に貫入することで、第1下地材21(第1下地材21A、第1下地材21B)と、連結部材10とを一体として、天井パネル6に対して固定する。
ここで、第2下地材22は、第1下地材21A、連結部材10、第1下地材21Bの下面の全面に渡って取り付けられる。すなわち、第2下地材22は第1下地材21A、第1下地材21Bだけでなく、連結部材10の下方を覆う位置にも設けられる。
これにより、横補剛材4の下方には、図1に示すように、平らな天井面1Bが構成可能となる。
なお、第2下地材22は一枚の石膏ボードに限られず、複数枚の石膏ボードを水平方向に並べて構成したものとしてよい。
こうすることで、天井パネル6に下地材20を取り付けた場合に、下地材20の重量により下地材20が下方に撓むことで、天井面1Bを水平とすることができる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
図8には、変形例に係る連結部材10を用いた場合の、図2のVI-VIにおける断面図を示した。
図8に示されるように、変形例に係る連結部材10は、延出部12の外側端部に天井パネル6に係合する係合部13が設けられている。係合部13は、連結部材10の延出部12の端部から上方に向けて立ち上がるとともに、僅かに凹部11側(すなわち内側)に屈曲している。これにより、係合部13は弾性を有し、左右の天井パネル6を挟み込むようにして、天井パネル6に係合する。
こうすることで、第1下地材21A、第1下地材21B及び連結部材10を下方から天井パネル6に取り付けると、連結部材10が天井パネル6を挟持する位置に収まるため、連結部材10の位置決めが可能となる。また、連結部材10が天井パネル6を挟持することで、第1下地材21A、第1下地材21B、連結部材10を連結した上層の下地部材を下から支持する際の労力を低減できる。
以上説明した本実施形態に係る建物Bの主な特徴は以下の通りである。
建物Bは、梁(大梁2、小梁3)と、梁により保持される天井パネル6と、梁の間に架け渡される横補剛材4と、天井パネル6に取り付けられる第1下地材21と、複数の第1下地材21を連結し、下方に凹む凹部11を有する連結部材10と、連結部材10により連結された複数の第1下地材21の下に配され、天井パネル6に取り付けられる第2下地材と、を有する。天井パネル6は、横補剛材4と上下方向において少なくとも一部が重なる高さに配され、連結部材10の凹部11は、横補剛材4の下方に配される。
また、建物Bによれば、横補剛材4の下方においても段差が生じないように下地材20(第2下地材22)を取付可能である。そのため、天井面の凹凸を減らし、天井面の連続性を向上できる。
こうすることで、横補剛材4と干渉しない範囲の下で、下地材20を取り付ける位置をできるだけ高くすることができる。これにより、横補剛材4の下方の天井高を上げることができる。
こうすることで、第1下地材21と連結する連結部材10を簡易な構成により実現できる。
こうすることで、第1下地材21と連結部材10を一体として天井パネル6に固定することができる。また、第1下地材21を連結部材10の立壁部11Bに当接させることで、第1下地材21の水平方向の動きを規制できる。これにより、第1下地材21の位置ずれを抑制することができる。
こうすることで、第1下地材21と連結部材10との間に段差が生じることを抑制できる。これにより、第1下地材21と第2下地材22との間に隙間が生じることを抑制できる。
こうすることで、横補剛材4の下方において、横補剛材4を跨って水平な天井面を構成できる。これにより、天井面の連続性を高めることができる。
こうすることで、横補剛材4と下地材20との隙間を上下及び水平の両方向において広く取ることができる。
1 天井
1A 梁形
1B 天井面
2 大梁
3 小梁
3A ウェブ
3B 上フランジ
3C 下フランジ
4 横補剛材
4A 下端部
5 柱
6 天井パネル
6A 第1角材
6B 第2角材
10 連結部材
11 凹部
11A 底部
11B 立壁部
12 延出部
13 係合部
15A ビス
15B ビス
20 下地材
21 第1下地材
21A 第1下地材
21B 第1下地材
22 第2下地材
22A 第2下地材
22B 第2下地材
Claims (7)
- 梁と、
前記梁により保持される天井パネルと、
前記梁の間に架け渡される横補剛材と、
前記天井パネルに取り付けられる第1下地材と、
複数の前記第1下地材を連結し、下方に凹む凹部を有する連結部材と、
前記連結部材により連結された前記複数の前記第1下地材の下に配され、前記天井パネルに取り付けられる第2下地材と、を有し、
前記天井パネルは、前記横補剛材と上下方向において少なくとも一部が重なる高さに配され、
前記連結部材の前記凹部は、前記横補剛材の下方に配されることを特徴とする建物。 - 前記天井パネルの下端と、前記横補剛材の下端とは略同じ高さにあることを特徴とする請求項1に記載の建物。
- 前記凹部は、
底部と、
前記底部から立ち上がる立壁部と、を有し、
前記連結部材は、
前記立壁部から水平方向外側に延出する延出部を有し、
前記延出部が前記天井パネルに当接した状態で、前記連結部材と前記第1下地材が前記天井パネルに取り付けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の建物。 - 前記立壁部に前記第1下地材が外側から当接した状態で、前記第1下地材、前記延出部及び前記天井パネルを下方から貫く固着具により、前記第1下地材と前記連結部材が前記天井パネルに取り付けられることを特徴とする請求項3に記載の建物。
- 前記立壁部の高さは、前記第1下地材の厚みと略等しいことを特徴とする請求項3又は4に記載の建物。
- 前記第2下地材は、前記連結部材を下方から覆っていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の建物。
- 前記凹部の幅は、前記横補剛材の幅よりも広いことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の建物。
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