JP7369064B2 - 建物の外壁側の下地構造 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の外壁側の下地構造に関する。
下記特許文献1には、コーナーサッシの固定構造に関する発明が開示されている。このコーナーサッシの固定構造では、互いに対して直交する方向に延在する一対の取付片を備えた柱側固定金具が、建物の出隅部に配置された独立柱に設けられている。そして、一対の取付片には、それぞれ開口部の周縁部に配置されるサッシ枠(被取付物)が取り付けられており、独立柱には、建物の開口部が隣接した状態となっている。
特開2000-73661号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の先行技術では、柱側固定金具が独立柱に溶接されており、建物の躯体の製造工程が煩雑になることが考えられる。また、上記特許文献1に記載の先行技術では、柱側固定金具が、独立柱における建物の出隅部側の頂部に設けられている。このため、建物の外観において、建物の開口部と隣接する出隅部に配置される柱が太くなり、その結果、建物の外壁側の壁面における開口部の面積の占める割合が減少し、ひいては建物の開放感を演出することが困難となることが考えられる。
本発明は上記事実を考慮し、建物の躯体の製造工程が煩雑になることを抑制しつつ、建物の外観において、開放感を演出することができる建物の外壁側の下地構造を得ることが目的である。
第1の態様に係る建物の外壁側の下地構造は、建物の躯体の一部を構成しかつ当該建物の出隅部に配置された柱と当該建物の開口部を介した状態で建物高さ方向に延在し、屋外側に当該開口部の貫通方向を板厚方向とされた第1被取付片部を備えた第1縦桟と、一端部が前記第1縦桟の上端部に連結されると共に、当該上端部から前記柱に向かって延在する第1横桟と、前記第1横桟の建物下方側において一端部が前記第1縦桟に連結されると共に前記第1縦桟から前記柱側に向かって前記開口部の上縁部に沿って延在し、前記貫通方向を板厚方向とされた第2被取付片部を備えた第2横桟と、建物高さ方向から見て前記貫通方向と直交する方向を板厚方向とされると共に前記柱の前記開口部側の第1側面に対して当該板厚方向に所定の間隔をあけて前記開口部の当該柱側の周縁部に沿って延在し、上端部に前記第1横桟の他端部が連結されると共に当該上端部よりも建物下方側において前記第2横桟の他端部が連結された第3被取付片部と、当該第3被取付片部の屋外側の周縁部から前記開口部と反対側に延出され、当該開口部側の被取付壁部が前記貫通方向を板厚方向とされて前記柱の屋外側の第2側面と当該板厚方向に所定の間隔をあけて配置され、当該開口部と反対側の端部が締結部材で当該第2側面に固定された第4被取付片部と、を備えた第2縦桟と、を有する下地フレームを備えている。
第1の態様に係る建物の外壁側の下地構造は、第1縦桟、第2縦桟、第1横桟及び第2横桟を有する下地フレームを備えている。第1縦桟は、建物の躯体の一部を構成しかつ当該建物の出隅部に配置された柱と当該建物の開口部を介した状態で建物高さ方向に延在している。そして、第1縦桟は、その屋外側に開口部の貫通方向を板厚方向とされた第1被取付片部を備えている。
また、第1縦桟の上端部には、当該上端部から建物の柱に向かって延在する第1横桟の一端部が連結されており、当該上端部の建物下方側には、第1縦桟から当該柱に向かって開口部の上縁部に沿って延在する第2横桟の一端部が連結されている。そして、第2横桟は、開口部の貫通方向を板厚方向とされた第2被取付片部を備えている。
このため、本態様では、第1縦桟の第1被取付片部及び第2横桟の第2被取付片部を下地として用いて、これらにサッシ枠や外壁材等の被取付物を取り付けることができる。
ところで、柱に対して被取付物を取り付けるにあたって、当該柱に当該被取付物用の固定金具を溶接で取り付けると、建物の躯体の製造工程が煩雑になることが考えられる。また、建物の開口部に隣接する柱において、固定金具が柱における建物の出隅部側の頂部に設けられていると、建物の外壁側の壁面における開口部の面積の占める割合が減少することが考えられる。
ここで、本態様では、第2縦桟が、第3被取付片部と第4被取付片部とを備えている。第3被取付片部は、建物高さ方向から見て開口部の貫通方向と直交する方向を板厚方向とされており、上端部に第1横桟の他端部が連結されると共に、当該上端部よりも建物下方側において第2横桟の他端部が連結されている。つまり、第3被取付片部は、第1横桟及び第2横桟を介して第1縦桟によって支持可能な状態となっている。
そして、第3被取付片部は、柱の開口部側の第1側面に対して、その板厚方向に所定の間隔をあけて当該開口部の当該柱側の周縁部に沿って延在している。このため、開口部の近傍において、柱の第1側面側に被取付物の取付代を確保しつつ、当該被取付物を取り付ける取付部材の第1側面側への出代を確保することができる。
一方、第4被取付片部は、第3被取付片部の屋外側の周縁部から開口部と反対側に延出されると共に、その開口部側が、当該開口部の貫通方向を板厚方向とされて柱の屋外側の第2側面と当該板厚方向に所定の間隔をあけて配置された被取付壁部とされている。このため、開口部の近傍において、柱の第2側面側に被取付物の取付代を確保しつつ、当該被取付物を取り付ける取付部材の第2側面側への出代を確保することができる。また、被取付壁部には、その板厚方向から見て柱を開口部の反対側から覆う外壁材も取り付けることができる。
したがって、本態様では、被取付物を取り付ける固定金具が柱における建物の出隅部側の頂部に設けられるような構成に比し、建物の外観において、柱が太くなることを抑制し、その結果、建物の外壁側の壁面における開口部の面積の占める割合が減少することを抑制することができる。
また、第4被取付片部における開口部と反対側の端部は、締結部材で柱の第2側面に固定されているため、第4被取付片部を柱に溶接することなく、下地フレームを柱に固定することができる。
第2の態様に係る建物の外壁側の下地構造は、第1の態様に係る建物の外壁側の下地構造において、前記下地フレームは、前記開口部の下縁部に沿って配置されると共に板厚方向を建物高さ方向とされてサッシ枠を建物下方側から支持可能な支持壁部を備えた第3横桟をさらに備えている。
第2の態様に係る建物の外壁側の下地構造では、下地フレームが第3横桟を備えており、当該第3横桟は、開口部の下縁部に沿って配置されると共に板厚方向を建物高さ方向とされた支持壁部を備えている。このため、本態様では、第1縦桟の第1被取付片部、第2横桟の第2被取付片部、第2縦桟の第3被取付片部及び第4被取付片部に取り付けたサッシ枠を第3横桟の支持壁部で支持することができる。
以上説明したように、第1の態様に係る建物の外壁側の下地構造では、建物の躯体の製造工程が煩雑になることを抑制しつつ、建物の外観において、開放感を演出することができるという優れた効果を有する。
第2の態様に係る建物の外壁側の下地構造では、建物の外壁側の壁面において、窓の面積が占める割合の減少を抑制することができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係る建物の外壁側の下地構造が適用された建物の窓部周辺の構成を模式的に示す断面図(図4の1-1線に沿って切断した状態を示す断面図)である。 第1実施形態に係る建物の外壁側の下地構造が適用された建物の窓部周辺の構成を模式的に示す分解図である。 第1実施形態に係る建物の外壁側の下地構造が適用された建物の外壁の一部を構成する外壁フレームの構成を模式的に示す屋外側から見た正面図である。 第1実施形態に係る建物の外壁側の下地構造が適用された建物の構成を示す斜視図である。 第2実施形態に係る建物の外壁側の下地構造が適用された建物の構成を示す斜視図である。 第2実施形態に係る建物の外壁側の下地構造が適用された建物の開口部周辺の構成を模式的に示す断面図(図5の6-6線に沿って切断した状態を示す断面図)である。
<第1実施形態>
以下、図1~図4を用いて、本発明の第1実施形態に係る建物の外壁側の下地構造について説明する。本実施形態に係る建物の外壁側の下地構造が適用された「建物10」は、図4に示されるように、基礎12と、基礎12の建物上方側に配置された建物ユニット14とを備えている。なお、各図において、建物10の桁行方向(以下、桁行方向と称する)を矢印Xで示し、建物10の梁間方向(以下、梁間方向と称する)を矢印Yで示し、建物10の高さ方向(以下、高さ方向と称する)を矢印Zで示している。
そして、建物10の外壁16には、建物10の下階側において、建物ユニット14の桁行方向一方側の壁面18に開口部としての「引違い窓20」が設けられており、建物ユニット14の梁間方向一方側の壁面22に開口部としての「引違い窓24」が設けられている。
詳しくは、建物ユニット14は、その長手方向を桁行方向とされて配置されると共に、図1にも示されるように、躯体としての「フレーム26」を備えている。このフレーム26は、その高さ方向上側の部分を構成する図示しない天井大梁を備えた天井フレームと、その高さ方向下側の部分を構成する図示しない床大梁を備えた床フレームと、4本の「柱28」とを含んで構成されている。
ここで、本実施形態では、外壁16の一部を構成すると共に建物10の「出隅部32」に設けられた柱28の近傍に配置された外壁パネル30、56の構成に特徴がある。これらは、基本的に同様の構成とされているため、以下では、引違い窓20が設けられた壁面18における出隅部32側の部分を構成する外壁パネル30を中心に説明を進めていくこととする。
外壁パネル30は、図3にも示されるように、下地フレームとしての鋼製の「外壁フレーム31」と、平板状の外壁材34、36とを含んで構成されている。
外壁フレーム31は、第1縦桟としての「縦桟38」、第1横桟としての「横桟40」、第2横桟としての「横桟42」、第3横桟としての「横桟44」、横桟46及び第2縦桟としての「縦桟48」を含んで構成されている。
縦桟38は、建物高さ方向に延在すると共に、建物高さ方向から見た断面形状が外壁フレーム31の幅方向内側に開放されたU字状とされている。詳しくは、縦桟38は、板厚方向を桁行方向とされた一対の「フランジ部38A」と、フランジ部38A同士を桁行方向に繋ぐウェブ部38Bとを備えている。そして、本実施形態では、屋外側のフランジ部38Aが第1被取付片部として機能している。
横桟40は、梁間方向に延在しており、梁間方向から見た断面形状が建物上方側に開放されたU字状とされている。詳しくは、横桟40は、板厚方向を桁行方向とされた一対のフランジ部40Aと、これらのフランジ部40Aを桁行方向に繋ぐウェブ部40Bとを備えている。そして、横桟40の梁間方向他方側の「一端部40C」には、縦桟38の「上端部38C」が建物下方側から当接された状態で溶接等による図示しない接合部で接合されている。
横桟42は、横桟40の建物下方側において梁間方向に延在しており、梁間方向から見た断面形状が建物下方側に開放されたU字状とされている。詳しくは、横桟42は、板厚方向を桁行方向とされた一対の「フランジ部42A」と、これらのフランジ部42Aを桁行方向に繋ぐと共に板厚方向を建物高さ方向とされたウェブ部42Bとを備えている。そして、横桟42の梁間方向他方側の「一端部42C」は、横桟40の建物下方側において、縦桟38に溶接等による図示しない接合部で接合されている。そして、本実施形態では、屋外側のフランジ部42Aが第2被取付片部として機能している。
横桟44は、外壁フレーム31の建物下方側の部分を構成すると共に、基本的に横桟42と同様の構成とされている。詳しくは、横桟44は、板厚方向を桁行方向とされた一対のフランジ部44Aと、これらのフランジ部44Aを桁行方向に繋ぐ「ウェブ部44B」とを備えている。そして、本実施形態では、ウェブ部44Bが支持壁部として機能している。
横桟46は、横桟44の建物下方側において梁間方向に延在しており、梁間方向から見た断面形状が建物下方側に開放されたU字状とされている。詳しくは、横桟46は、板厚方向を桁行方向とされた一対のフランジ部46Aと、フランジ部46A同士を桁行方向に繋ぐウェブ部46Bとを備えている。そして、横桟46の梁間方向他方側の一端部46Cには、縦桟38の下端部38Dが建物上方側から当接された状態で溶接等による図示しない接合部で接合されている。
縦桟48は、図1及び図2に示されるように、建物高さ方向に延在すると共に縦桟38と梁間方向に間隔をあけて配置されており、建物高さ方向から見た断面形状がL字状とされている。この縦桟48は、縦桟38側の部分を構成する「ウェブ部48A」と、縦桟38と反対側の部分を構成する「フランジ部48B」とを含んで構成されている。そして、本実施形態では、ウェブ部48Aが第3被取付片部として機能しており、フランジ部48Bが第4被取付片部として機能している。
詳しくは、ウェブ部48Aは、板厚方向を梁間方向とされており、図3にも示されるように、その「上端部48A1」に横桟40の「他端部40D」が溶接等による図示しない接合部で接合されている。また、ウェブ部48Aにおける上端部48A1の建物下方側の部分には、横桟42の「他端部42D」が溶接等による図示しない接合部で接合されている。
一方、ウェブ部48Aの下端部48A2には、横桟46の他端部46Dが溶接等による図示しない接合部で接合されており、ウェブ部48Aにおける下端部48A2の建物上方側の部分には、横桟44の他端部44Cが溶接等による図示しない接合部で接合されている。そして、ウェブ部48Aの屋外側の周縁部からは、フランジ部48Bが梁間方向一方側に板厚方向を桁行方向とされて延出されている。
フランジ部48Bは、全体の3分の2程度を占めるウェブ部48A側の部分が「被取付壁部48B1」とされており、ウェブ部48Aと反対側の「端部48B2」が被取付壁部48B1に対して桁行方向他方側に所定距離だけ離れた位置に位置している。
上記のように構成された外壁フレーム31は、横桟40の屋内側のフランジ部40Aが天井大梁に、横桟46の屋内側のフランジ部46Aが床大梁に、それぞれ図示しないボルト等の締結部材で固定されている。
また、縦桟48のフランジ部48Bにおける端部48B2は、柱28の屋外側(桁行方向一方側)の第2側面としての「側面28A」における梁間方向中央部に、締結部材としての「ビス50」によって、建物高さ方向に沿って位置する複数個所で固定されている。
そして、外壁フレーム31が上記のように柱28に固定されることで、柱28の梁間方向他方側の第1側面としての「側面28B」と、縦桟48のウェブ部48Aとの間には、梁間方向に所定の間隔があけられた状態となっている。
一方、柱28の側面28Aと、縦桟48のフランジ部48Bにおける被取付壁部48B1との間には、桁行方向に所定の間隔があけられた状態となっている。
そして、縦桟38の屋外側のフランジ部38A及び縦桟48の被取付壁部48B1の建物上方側の部分、横桟40の屋外側のフランジ部40A及び横桟42の屋外側のフランジ部42Aには、壁面18の建物上方側の部分を構成する外壁材34が取り付けられている(図4参照)。
一方、縦桟38の屋外側のフランジ部38A及び縦桟48の被取付壁部48B1の建物下方側の部分、横桟44の屋外側のフランジ部44A及び横桟46の屋外側のフランジ部46Aには、壁面18の建物下方側の部分を構成する外壁材36が取り付けられている(図4参照)。
また、横桟42の屋外側のフランジ部42A、横桟44の屋外側のフランジ部44A、縦桟38の屋外側のフランジ部38A及び縦桟48の被取付壁部48B1及び縦桟48のウェブ部48Aには、引違い窓20の「サッシ枠52」が複数のビス54(取付部材)で固定されている。
つまり、横桟42は引違い窓20の上縁部に沿って配置されており、横桟44は引違い窓20の下縁部に沿って配置されており、縦桟38は引違い窓20の柱28と反対側の周縁部に沿って配置されており、縦桟48は引違い窓20の柱28側の周縁部に沿って配置されている。
また、サッシ枠52が、外壁フレーム31に固定されている状態において、サッシ枠52は、横桟44のウェブ部44Bによって建物下方側から支持された状態となっている。なお、引違い窓20が開放された状態において、引違い窓20の貫通方向と桁行方向とは一致している。
図1に戻り、建物ユニット14の壁面22における出隅部32側の部分を構成する外壁パネル56は、外壁フレーム31と同様の構成とされた下地フレームとしての「外壁フレーム58」を備えている。
この外壁フレーム58は、出隅部32に対して外壁フレーム31と対称な構成とされており、外壁フレーム58の縦桟38と縦桟48との位置関係は、外壁フレーム31のものと反対になっている。
また、外壁フレーム58の縦桟48は、柱28の屋外側(梁間方向一方側)の第2側面としての「側面28C」に固定されている。そして、外壁フレーム58の縦桟48における被取付壁48B1には、引違い窓24の「サッシ枠60」が固定されている。
また、外壁フレーム31の被取付壁部48B1における梁間方向一方側の部分と、外壁フレーム58の被取付壁部48B1における桁行方向一方側の部分とには、屋外側から柱28を覆うようにして、建物高さ方向から見てL字状とされた外壁材62が図示しないネイル等の取付部材で取り付けられている。なお、以下では、建物10の外観において、外壁材62及び柱28を含む建物高さ方向に延在する部分を柱64と称することとする。
<本実施形態の作用及び効果>
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態では、図3に示されるように、縦桟38、縦桟48、横桟40及び横桟42を有する外壁フレーム31を備えている。図1にも示されるように、縦桟38は、フレーム26の一部を構成しかつ建物10の出隅部32に配置された柱28と建物10の引違い窓20を介した状態で建物高さ方向に延在している。そして、縦桟38は、その屋外側に引違い窓20の貫通方向を板厚方向とされたフランジ部38Aを備えている。
また、縦桟38の上端部38Cには、上端部38Cから柱28に向かって延在する横桟40の一端部40Cが連結されており、上端部38Cの建物下方側には、縦桟38から柱28に向かって引違い窓20の上縁部に沿って延在する横桟42の一端部42Cが連結されている。そして、横桟42は、引違い窓20の貫通方向を板厚方向とされたフランジ部42Aを備えている。
このため、本実施形態では、縦桟38のフランジ部38A及び横桟42のフランジ部42Aを下地として用いて、これらにサッシ枠52や外壁材34等の被取付物を取り付けることができる。
ところで、柱28に対して被取付物を取り付けるにあたって、柱28に当該被取付物用の固定金具を溶接で取り付けると、フレーム26の製造工程が煩雑になることが考えられる。また、引違い窓20に隣接する柱28において、固定金具が柱28における建物の出隅部32側の頂部に設けられていると、建物10の外壁16側の壁面18における引違い窓20の面積の占める割合が減少することが考えられる。
ここで、本実施形態では、縦桟48が、ウェブ部48Aとフランジ部48Bとを備えている。ウェブ部48Aは、建物高さ方向から見て引違い窓20の貫通方向と直交する方向を板厚方向とされており、上端部48A1に横桟40の他端部40Dが連結されると共に、上端部48A1よりも建物下方側において横桟42の他端部42Dが連結されている。つまり、ウェブ部48Aは、横桟40及び横桟42を介して縦桟38によって支持可能な状態となっている。
そして、ウェブ部48Aは、柱28の引違い窓20側の側面28Bに対して、その板厚方向に所定の間隔をあけて引違い窓20の柱28側の周縁部に沿って延在している。このため、引違い窓20の近傍において、柱28の側面28B側に被取付物の取付代を確保しつつ、当該被取付物を取り付けるビス54の側面28B側への出代を確保することができる。
一方、フランジ部48Bは、ウェブ部48Aの屋外側の周縁部から引違い窓20と反対側に延出されると共に、その引違い窓20側が、引違い窓20の貫通方向を板厚方向とされて柱28の屋外側の側面28Aと当該板厚方向に所定の間隔をあけて配置された被取付壁部48B1とされている。このため、引違い窓20の近傍において、柱28の側面28A側に被取付物の取付代を確保しつつ、当該被取付物を取り付けるビス54の側面28A側への出代を確保することができる。また、被取付壁部48B1には、その板厚方向から見て柱28を引違い窓20の反対側から覆う外壁材62も取り付けることができる。
したがって、本態様では、被取付物を取り付ける固定金具が柱における建物の出隅部32側の頂部に設けられるような構成に比し、建物10の外観において、柱64が太くなることを抑制し、その結果、建物10の外壁16側の壁面18における引違い窓20の面積の占める割合が減少することを抑制することができる。
また、フランジ部48Bにおける引違い窓20と反対側の端部48B2は、ビス50で柱28の側面28Aに固定されているため、フランジ部48Bを柱28に溶接することなく、外壁フレーム31を柱28に固定することができる。したがって、本実施形態では、建物10のフレーム26の製造工程が煩雑になることを抑制しつつ、建物10の外観において、開放感を演出することができる。
また、本実施形態では、外壁フレーム31が横桟44を備えており、横桟44は、引違い窓20の下縁部に沿って配置されると共に板厚方向を建物高さ方向とされたウェブ部44Bを備えている。このため、本実施形態では、縦桟38のフランジ部38A、横桟42のフランジ部42A、縦桟48のウェブ部48A及びフランジ部48Bに取り付けたサッシ枠52を横桟44のウェブ部44Bで支持することができる。
<第2実施形態>
以下、図5及び図6を用いて、本発明の第2実施形態に係る建物の外壁側の下地構造について説明する。なお、上述した第1実施形態と同一構成部分については同一番号を付してその説明を省略する。
本実施形態に係る建物の外壁側の下地構造が適用された「建物70」には、建物高さ方向から見て出入り方向が直交するように隣接して設けられた「開口部72、74」を備えたポーチ76が設けられている。また、開口部72と開口部74との境界部は、建物70の「出隅部78」とされている。なお、以下では、建物70の外観において、開口部72と開口部74との境界部に沿うように建物高さ方向に延在する部分を柱79と称することとする。
開口部72には、「下地フレーム80」が配置されており、開口部74には、「下地フレーム82」が配置されている。
具体的には、下地フレーム80は、縦桟38と同様の構成とされた第1縦桟としての「縦桟84」、横桟40と同様の構成とされた第1横桟としての「横桟86」、横桟42と同様の構成とされた第2横桟としての「横桟88」、縦桟48と同様の構成とされた第2縦桟としての「縦桟90」及び横桟86と横桟88とを建物高さ方向に繋ぐ縦桟92を含んで構成されている。
一方、下地フレーム82は、出隅部78に対して下地フレーム80と対称な構成とされており、下地フレーム82の縦桟84と縦桟90との位置関係は、下地フレーム80のものと反対になっている。
そして、下地フレーム80の縦桟90は、柱28の側面28Aに、下地フレーム82の縦桟90は、柱28の側面28Cに、それぞれビス50で固定されている。また、これら縦桟90には、柱28の出隅部78側を覆う外壁材94、柱28の出隅部78の反対側を覆う外壁材96、柱28の外壁材94と外壁材96との境界部を覆う一対の外壁材98が取り付けられている。
このような構成によれば、建物70の外観において、柱79が太くなることを抑制し、その結果、開口部72、74の面積の占める割合が減少することを抑制することができる。したがって、本実施形態では、ポーチ76の外観において、開放感を演出することができる。
<上記実施形態の補足説明>
(1) 上述した第1実施形態では、引違い窓に対して外壁フレーム31、58が配置されていたが、嵌め殺しの窓に対して外壁フレーム31、58が配置されていてもよい。なお、このような構成において、開口部の貫通方向は、障子が取り付けられていない状態のサッシ枠の貫通方向を意味している。
(2) また、上述した実施形態では、2つの開口部が、建物高さ方向から見て出入り方向が直交するように隣接して設けられていたが、これに限らない。例えば、第1実施形態において、引違い窓24が設けられていないような構成として、建物10の外観において、引違い窓20が設けられた壁面18側のみにおいて、出隅部32の柱が太くなることを抑制するようにしてもよい。なお、この場合、建物10の外観における柱の太さとは、引違い窓20の出隅部32側の周縁部から出隅部32の頂部までの距離を意味している。
10 建物
20 引違い窓(開口部)
24 引違い窓(開口部)
26 フレーム(躯体)
28 柱
28A 側面(第2側面)
28B 側面(第1側面)
28C 側面(第2側面)
31 外壁フレーム(下地フレーム)
38 縦桟(第1縦桟)
38A フランジ部(第1被取付片部)
38C 上端部
40 横桟(第1横桟)
40C 一端部
40D 他端部
42 横桟(第2横桟)
42D 他端部
42A フランジ部(第2被取付片部)
42C 一端部
44 横桟(第3横桟)
44B ウェブ部(支持壁部)
48 縦桟(第2縦桟)
48A ウェブ部(第3被取付片部)
48A1 上端部
48B フランジ部(第4被取付片部)
48B1 被取付壁部
48B2 端部
50 ビス(締結部材)
52 サッシ枠
58 外壁フレーム(下地フレーム)
60 サッシ枠
70 建物
72 開口部
74 開口部
78 出隅部
80 下地フレーム
82 下地フレーム
84 縦桟(第1縦桟)
86 横桟(第1横桟)
88 横桟(第2横桟)
90 縦桟(第2縦桟)

Claims (2)

  1. 建物の躯体の一部を構成しかつ当該建物の出隅部に配置された柱と当該建物の開口部を介した状態で建物高さ方向に延在し、屋外側に当該開口部の貫通方向を板厚方向とされた第1被取付片部を備えた第1縦桟と、
    一端部が前記第1縦桟の上端部に連結されると共に、当該上端部から前記柱に向かって延在する第1横桟と、
    前記第1横桟の建物下方側において一端部が前記第1縦桟に連結されると共に前記第1縦桟から前記柱側に向かって前記開口部の上縁部に沿って延在し、前記貫通方向を板厚方向とされた第2被取付片部を備えた第2横桟と、
    建物高さ方向から見て前記貫通方向と直交する方向を板厚方向とされると共に前記柱の前記開口部側の第1側面に対して当該板厚方向に所定の間隔をあけて前記開口部の当該柱側の周縁部に沿って延在し、上端部に前記第1横桟の他端部が連結されると共に当該上端部よりも建物下方側において前記第2横桟の他端部が連結された第3被取付片部と、当該第3被取付片部の屋外側の周縁部から前記開口部と反対側に延出され、当該開口部側の被取付壁部が前記貫通方向を板厚方向とされて前記柱の屋外側の第2側面と当該板厚方向に所定の間隔をあけて配置され、当該開口部と反対側の端部が締結部材で当該第2側面に固定された第4被取付片部と、を備えた第2縦桟と、
    を有する下地フレームを備えた、
    建物の外壁側の下地構造。
  2. 前記下地フレームは、前記開口部の下縁部に沿って配置されると共に板厚方向を建物高さ方向とされてサッシ枠を建物下方側から支持可能な支持壁部を備えた第3横桟をさらに備えている、
    請求項1に記載の建物の外壁側の下地構造。
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