JP2023068860A - 固体電解コンデンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】高温環境下であってもESRの上昇が抑制された電解コンデンサを提供する。【解決手段】電解コンデンサは、陽極箔と陰極体とセパレータと固体電解質層とを備える。陽極箔は、弁金属により成り、箔表面に形成された誘電体酸化皮膜を有する。陰極体は、弁金属の陰極箔と当該陰極箔上に積層されたカーボン層とを有する。固体電解質層は、セパレータに保持され、酸成分がドープされた導電性高分子を含む。セパレータは、水酸基を有し、分子間が1,4-グリコシド結合により結合した繊維であって、アルカリ処理された繊維を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、固体電解質を有する固体電解コンデンサに関する。
タンタル或いはアルミニウム等の弁金属を利用する電解コンデンサは、陽極側対向電極としての弁金属を焼結体或いはエッチング箔等の形状にして拡面化することにより、小型で大きな容量を得られる。特に、誘電体酸化皮膜を固体電解質で覆った固体電解コンデンサは、小型、大容量、低等価直列抵抗であることに加えて、チップ化しやすく、表面実装に適している等の特質を備えており、電子機器の小型化、高機能化、低コスト化に欠かせない。
固体電解質としては、二酸化マンガンや7,7,8,8-テトラシアノキノジメタン(TCNQ)錯体が知られている。近年は、固体電解質としてπ共役二重結合を有するモノマーから誘導された導電性高分子が急速に普及している。この導電性高分子としては、例えばポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)が挙げられる。導電性高分子は、化学酸化重合又は電解酸化重合の際に、有機スルホン酸(PSS)を代表とするポリアニオン等の酸成分をドーパントとして用いて高い導電性を発現し、また誘電体酸化皮膜との密着性に優れている。
導電性高分子は、陽極と陰極のショートを阻止するセパレータに担持されて陽極側の誘電体酸化皮膜の表面と陰極の表面との間で連なり、誘電体酸化皮膜の表面と陰極の表面間を繋ぐ導電パスを構成している。セパレータとしては、クラフト、マニラ麻、エスパルト、ヘンプ及びレーヨン等のセルロース繊維が多く用いられている。
ここで、等価直列抵抗とも呼ばれるESR(Equivalent series resistance)を低減すべく、陰極箔の表面にTiC、WC、ZrC等の比電気抵抗の低い金属炭化物を形成した固体電解コンデンサが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この提案によると、陰極側の金属炭化物と導電性高分子との接着性が良好になるために、固体電解コンデンサのESRを低減できるとされている。
金属炭化物を陰極箔の表面に形成した場合には、金属炭化物の表面には酸化皮膜が徐々に成長してしまうという問題がある。そこで、陰極箔の表面にカーボンをイオンプレーティング法のような乾式メッキ法を用いて形成した固体電解コンデンサが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。陰極箔の表面にカーボン層を形成することで、陰極側に酸化皮膜が形成されることを阻止できる。
特開2005-109272号公報 特開2006-190878号公報
もっとも、150℃以上の高温環境下に晒されている場合、陰極箔の表面にカーボン層が形成されていてもESRが大きく上昇してしまうことが確認された。この原因は次のように考えられる。
即ち、カーボン層を構成する炭素材は表面に水酸基等の表面官能基を有する。また、セパレータに用いられるセルロース繊維を構成するβ-グルコースも分子中に水酸基を有する。150℃以上の高温環境下においては、互いの水酸基同士の水素結合により、セルロース繊維はカーボン層に付着し易くなる。次に、セルロースに担持されている導電性高分子にドーパントとして酸成分がドープされている場合がある。セルロース繊維は、β-グルコース同士の結合、つまり1,4-グリコシド結合によって構築されているが、この1,4-グリコシド結合部分が導電性高分子にドープされた酸成分と反応すると、加水分解反応の進行によりセルロース繊維間の結合が解かれていく。
セルロース繊維間の結合が解かれていくと、カーボン層に付着したセルロース繊維と、カーボン層に付着してないセルロース繊維とに分断されていく。セルロース繊維の分断に伴い、セパレータに担持されている導電性高分子も分断されていく。そうすると、導電性高分子が連なって構成される導電パスも寸断されてしまう。導電パスの寸断が多くなれば、導電性高分子とカーボン層との接着性に基づく固体電解コンデンサのESRの低減効果が失われてしまう。
150℃未満の温度帯では、導電性高分子にドープされた酸成分とセルロース繊維の1,4-グリコシド結合部分との反応は乏しい。しかし、150℃以上の温度環境下に固体電解コンデンサが晒されると、導電性高分子にドープされた酸成分とセルロース繊維の1,4-グリコシド結合部分との反応が促進されてしまう。そのため、固体電解コンデンサが150℃以上の高温環境下に晒されていると、陰極箔の表面にカーボン層が形成されていてもESRが大きく上昇してしまうと考えられる。
本発明は、上記課題を解決するために提案されたものであり、その目的は、高温環境下であってもESRの上昇が抑制された電解コンデンサを提供することにある。
上述の課題を解決すべく、本発明の固体電解コンデンサは、弁金属により成り、箔表面に形成された誘電体酸化皮膜を有する陽極箔と、弁金属の陰極箔と当該陰極箔上に積層されたカーボン層とを有する陰極体と、水酸基を有し、分子間が1,4-グリコシド結合によって結合した繊維であって、アルカリ処理された繊維を含み、前記陽極箔と前記陰極体との間に介在するセパレータと、前記セパレータに保持され、酸成分がドープされた導電性高分子を含む固体電解質層と、を備えること、を特徴とする。
この発明によると、アルカリ処理された繊維を用いることにより、繊維が有する水酸基の量は減少しているので、セパレータがカーボン層に付着し難くなる。そのため、導電性高分子にドープされた酸成分により、セパレータの繊維の1,4-グリコシド結合が切断されても、セパレータがカーボン層側とカーボン層から離れた側とに引き裂かれ難くなる。そして、セパレータに保持されている導電性高分子により成る導電パスも寸断されずに済む。そのため、高温環境下であっても、固体電解コンデンサは、ESRの上昇が抑えられる。
従って、水酸基を有し、分子間が1,4-グリコシド結合で結合した繊維でセパレータが構成されていれば、この発明によって高温環境下におけるESR上昇抑制効果を得ることができる。代表的には、このような繊維は、アルカリ処理されたセルロース繊維であるようにしてもよい。前記酸成分は、ポリスチレンスルホン酸であるようにしてもよい。
前記繊維は、フィブリル化されているようにしてもよい。繊維同士がフィブリルを用いて絡み合い、セパレータの繊維同士の結合強度が向上するため、セパレータの一部がカーボン層に付着していても、セパレータは引き裂かれ難い。そのため、高温環境下であっても、この固体電解コンデンサは、ESRの上昇が更に抑えられる。
電解液を更に備えるようにしてもよい。
本発明によれば、高温環境下に電解コンデンサが晒されてもESRの上昇を抑制できる。
電解液がない実施例1、比較例1及び比較例2の固体電解コンデンサの各ESRである。 電解液がない実施例1、比較例1及び比較例2の固体電解コンデンサのESRの0時間を基準にした増加率である。 電解液を含む実施例1、比較例1及び比較例2の固体電解コンデンサの各ESRである。 電解液を含む実施例1、比較例1及び比較例2の固体電解コンデンサのESRの0時間を基準にした増加率である。 実施例1及び実施例2並びに比較例1、比較例3及び比較例4の陰極体表面の写真である。
以下、本発明の実施形態に係る電解コンデンサ及び製造方法について説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものでない。
(全体構成)
電解コンデンサは、誘電体酸化皮膜の誘電分極作用により静電容量を得て静電容量により電荷の蓄電及び放電を行う受動素子である。この電解コンデンサは、誘電体酸化皮膜が表面に形成された陽極箔、陰極体、固体電解質層及びセパレータを備えている。陽極箔と陰極体とは対向配置され、セパレータ及び固体電解質層は、陽極箔と陰極体の間に介在する。陽極箔と陰極体とは、セパレータを挟んで交互に積層される積層型により配置され、又はセパレータを挟みつつ巻回される巻回型により配置される。
固体電解質層は、導電性高分子を含む。導電性高分子は、セパレータに坦持され、陽極箔の表面に形成された誘電体酸化皮膜と陰極体の間に連なるように配置されて導電パスを構成し、真の陰極となる。電解コンデンサには、固体電解質層と電解液とを併用でき、電解液は、コンデンサ素子の空隙に充填される。コンデンサ素子は、誘電体酸化皮膜が形成された陽極箔と陰極体がセパレータを介して対向し、導電性高分子が付着して成る。
(電極箔)
陰極体は、陰極箔を備えている。陽極箔及び陰極体の陰極箔は、弁金属を材料とする箔体である。弁金属は、アルミニウム、タンタル、ニオブ、酸化ニオブ、チタン、ハフニウム、ジルコニウム、亜鉛、タングステン、ビスマス及びアンチモン等である。純度は、陽極箔に関して99.9%以上が望ましく、陰極箔に関して99%程度以上が望ましいが、ケイ素、鉄、銅、マグネシウム、亜鉛等の不純物が含まれていてもよい。
陽極箔及び陰極箔は、箔一面又は箔両面に拡面構造を有する拡面層が形成されている。拡面層は、電解エッチング、ケミカルエッチング若しくはサンドブラスト等により形成され、又は箔体に金属粒子等を蒸着若しくは焼結することにより形成される。即ち、拡面層は、トンネル状のピット、海綿状のピット、又は密集した粉体間の空隙により成る。電解エッチングとしては塩酸等のハロゲンイオンが存在する酸性水溶液中で直流又は交流を印加する直流エッチング又は交流エッチングが挙げられる。また、ケミカルエッチングでは、金属箔を酸溶液やアルカリ溶液に浸漬させる。尚、トンネル状のピットは、箔を貫通する長さで形成されていてもよいし、箔の中心に未達の長さで形成されていてもよい。
陽極箔の誘電体酸化皮膜は、典型的には、陽極箔の表層に形成される酸化皮膜である。この誘電体酸化皮膜は、例えば、陽極箔がアルミニウム箔であれば拡面層の表層を酸化させた酸化アルミニウムである。誘電体酸化皮膜は、アジピン酸、ホウ酸又はリン酸等の水溶液等のハロゲンイオン不在の溶液中で電圧印加する化成処理により意図的に形成される。陰極箔の表層にも、この化成処理によって意図的に酸化皮膜が形成され、又は自然的に酸化皮膜が形成されていてもよい。陰極箔の表層に自然的に発生する自然酸化皮膜は、陰極箔が空気中の酸素と反応することにより形成される。
(陰極体)
陰極体は、陰極箔に加えて、カーボン層を備えている。カーボン層は、陰極箔上に積層されている。カーボン層は炭素材を含有する層である。炭素材は、繊維状炭素、炭素粉末、又はこれらの混合である。繊維状炭素や炭素粉末は、賦活処理や孔を形成する開口処理などの多孔質化処理が施されていることが好ましい。
炭素粉末は、例えば、やしがら等の天然植物組織、フェノール等の合成樹脂、石炭、コークス又はピッチ等の化石燃料由来のものを原料とする活性炭、ケッチェンブラック、アセチレンブラック、チャネルブラック又はサーマルブラック等のカーボンブラック、カーボンナノホーン、無定形炭素、天然黒鉛、人造黒鉛、黒鉛化ケッチェンブラック、メソポーラス炭素等である。繊維状炭素は、例えば、カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバ等である。カーボンナノチューブは、グラフェンシートが1層である単層カーボンナノチューブでも、2層以上のグラフェンシートが同軸状に丸まり、チューブ壁が多層をなす多層カーボンナノチューブ(MWCNT)でもよい。
このカーボン層は、真空蒸着、スパッタ法、イオンプレーティング、CVD法、塗布、電解めっき、無電解めっき等によって、陰極箔上に形成される。塗布法による場合、炭素材を分散溶媒中に分散させてスラリーを作製し、スラリーキャスト法、ドクターブレード法又はスプレー噴霧法等によって陰極箔にスラリーを塗布及び乾燥させる。蒸着法による場合、真空中で炭素材を通電加熱することで蒸発させ、又は真空中で炭素材に電子ビームを当てて蒸発させ、陰極箔上に炭素材を成膜する。また、スパッタ法による場合、炭素材により成るターゲットと陰極箔とを真空容器に配置し、真空容器内に不活性ガスを導入して電圧印加することによって、プラズマ化した不活性ガスをターゲットに衝突させ、ターゲットから叩き出された炭素材の粒子を陰極箔に堆積させる。
カーボン層は、陰極箔の拡面層上に形成することが好ましい。また、カーボン層を陰極箔に押し付けるプレス加工を加えることが好ましい。プレス加工では、カーボン層と陰極箔の積層体をプレスローラで挟んで、プレス線圧を加える。プレス線圧は0.01~100t/cm程度が望ましい。陰極箔の拡面層に形成したカーボン層にプレス加工を施すことにより、カーボン層が陰極箔に密着し、固体電解コンデンサのESRが低下する。
また、カーボン層に含有する炭素材は、鱗片状又は鱗状の黒鉛と球状炭素であるカーボンブラックであってもよい。鱗片状又は鱗状の黒鉛は、短径と長径とのアスペクト比が1:5~1:100の範囲であることが好ましい。この組み合わせの炭素材を含有するカーボン層を陰極箔に積層し、カーボン層を圧縮し、且つ拡面層に圧接させると、カーボンブラックは、黒鉛によって拡面層に擦り込まれ易くなる。黒鉛は、拡面層の凹凸面に沿って変形し易く、凹凸面上に積み重なり易くなる。そして、黒鉛は、押圧蓋になって拡面層内部に球状炭素を押し留める。
(固体電解質層)
固体電解質層には導電性高分子が含まれる。導電性高分子は、ドーパントとして酸成分がドーピングされた共役系高分子である。共役系高分子は、π共役二重結合を有するモノマー又はその誘導体を化学酸化重合または電解酸化重合することによって得られる。共役系高分子にドープ反応を行うことで導電性高分子は高い導電性を発現する。共役系高分子としては、公知のものを特に限定なく使用することができる。例えば、共役系高分子としては、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリフラン、ポリアニリン、ポリアセチレン、ポリフェニレン、ポリフェニレンビニレン、ポリアセン、ポリチオフェンビニレンなどが挙げられる。これら共役系高分子は、単独で用いられてもよく、2種類以上を組み合わせても良く、更に2種以上のモノマーの共重合体であってもよい。導電性高分子として、代表的には、ポリスチレンスルホン酸(PSS)がドープされたPEDOTと呼称されるポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)が挙げられる。
酸により成るドーパントは、公知のものを特に限定なく使用することができる。例えば、ホウ酸、硝酸、リン酸などの無機酸、酢酸、シュウ酸、クエン酸、アスコット酸、酒石酸、スクアリン酸、ロジゾン酸、クロコン酸、サリチル酸、p-トルエンスルホン酸、1,2-ジヒドロキシ-3,5-ベンゼンジスルホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ボロジサリチル酸、ビスオキサレートボレート酸、スルホニルイミド酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、プロピルナフタレンスルホン酸、ブチルナフタレンスルホン酸などの有機酸が挙げられる。また、ドーパントとしては、ポリアニオンを用いることができ、ポリアニオンとしては、ポリビニルスルホン酸、ポリスチレンスルホン酸、ポリアリルスルホン酸、ポリアクリルスルホン酸、ポリメタクリルスルホン酸、ポリ(2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸)、ポリイソプレンスルホン酸、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリマレイン酸などが挙げられる。ドーパントは、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、高分子又は単量体を用いてもよい。
導電性高分子は、誘電体酸化皮膜が形成された陽極箔と陰極体とをセパレータを介して対向させて成るコンデンサ素子に、導電性高分子を分散させた分散液を含浸させることで、セパレータに保持され、陽極箔の誘電体酸化皮膜及び陰極体に付着する。分散液の溶媒としては、導電性高分子の粒子又は粉末が分散するものであれば良く、主として水が用いられる。必要に応じて、分散液の溶媒としてエチレングリコールを用いてもよい。分散液の溶媒としてエチレングリコールを用いると、製品の電気的特性のうち、特にESR特性を低減できることが判明している。分散液の含浸性及び電導度の向上のため、分散液に各種添加剤を使用したり、カチオン添加による中和を行ってもよい。
導電性高分子の分散液の含浸方法としては、分散液にコンデンサ素子を浸漬したり、滴下塗布やスプレー塗布等してもよい。また、コンデンサ素子全体に限らず、陽極箔や陰極体に分散液を含浸させてから、コンデンサ素子を組み立てるようにしてもよい。陰極箔や陰極体への分散液の含浸の促進を図るべく、必要に応じて減圧処理や加圧処理を施してもよい。この付着工程は複数回繰り返しても良い。
(電解液)
電解液を併用する場合、電解液の溶媒は、特に限定されるものではないが、プロトン性の有機極性溶媒又は非プロトン性の有機極性溶媒を用いることができる。プロトン性の極性溶媒として、一価アルコール類、及び多価アルコール類、オキシアルコール化合物類、水などが代表として挙げられ、例えばエチレングリコール又はプロピレングリコールである。非プロトン性の極性溶媒としては、スルホン系、アミド系、ラクトン類、環状アミド系、ニトリル系、スルホキシド系などが代表として挙げられ、例えばスルホラン、γ-ブチロラクトン、エチレンカーボネート又はプロピレンカーボネートである。
電解液に含まれる溶質は、アニオン及びカチオンの成分が含まれ、典型的には、アジピン酸や安息香酸等の有機酸若しくはその塩、ホウ酸やリン酸等の無機酸若しくはその塩、又はボロジサリチル酸等の有機酸と無機酸との複合化合物若しくはそのイオン解離性のある塩であり、単独又は2種以上を組み合わせて用いられる。これら有機酸の塩、無機酸の塩、ならびに有機酸と無機酸の複合化合物の少なくとも1種の塩としては、アンモニウム塩、四級アンモニウム塩、四級化アミジニウム塩、アミン塩、ナトリウム塩、カリウム塩等が挙げられる。アニオンとなる酸及びカチオンとなる塩基を溶質成分として別々に電解液に添加してもよい。
さらに、電解液には他の添加剤を添加することもできる。添加剤としては、ポリエチレングリコール、ホウ酸と多糖類(マンニット、ソルビットなど)との錯化合物、ホウ酸と多価アルコールとの錯化合物、ホウ酸エステル、ニトロ化合物、リン酸エステル、コロイダルシリカなどが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。ニトロ化合物は、電解コンデンサ内の水素ガスの発生量を抑制する。ニトロ化合物としては、o-ニトロ安息香酸、m-ニトロ安息香酸、p-ニトロ安息香酸、o-ニトロフェノール、m-ニトロフェノール、p-ニトロフェノール等が挙げられる。
この電解液は、調製後に、固体電解質層が形成されたコンデンサ素子に含浸させる。コンデンサ素子への電解液の含浸時には、含浸を促進させるべく、必要に応じて減圧処理や加圧処理を行ってもよい。含浸工程は複数回繰り返してもよい。
(セパレータ)
セパレータとして、水酸基を有し、分子間が1,4-グリコシド結合で結合した繊維であって、予めアルカリ処理された繊維が用いられる。このような繊維としては、例えばアルカリ処理されたセルロース繊維が挙げられる。アルカリ処理により、この繊維が有する水酸基は減少している。繊維が有する水酸基の量が減少することにより、カーボン層の水酸基と水素結合する繊維の割合が減少する。そのため、セパレータはカーボン層に付着し難くなっている。
セパレータがカーボン層に付着していなければ、繊維の分子間に存在する1,4-グリコシド結合が導電性高分子にドープされた酸成分と反応し、加水分解反応の進行によって、繊維間の結合が解かれていったとしても、繊維の分断は起こり難くなる。繊維の分断が起り難ければ、導電性高分子が連なって出来る導電パスも寸断されずに済む。従って、導電性高分子とカーボン層との接着性に基づく固体電解コンデンサのESRの低減効果は維持される。即ち、150℃以上の高温環境下に固体電解コンデンサが晒されたとしても、固体電解コンデンサのESRは低く抑えられる。
ここで、セパレータは、水酸基と水(HO)との水素結合により水分を保持できる。これより、水分を保持できる能力である吸水度は、水酸基の数と相関関係を有すると言える。セパレータに用いられる繊維に対しては、セパレータの吸水度が26mm/10min超、77mm/10min未満に減少するまで、アルカリ処理を施しておくことが好ましい。
セパレータの吸水度が77mm/10min未満とすることで、高温環境下であっても、この固体電解コンデンサは、ESRの上昇を顕著に抑えることができる。セパレータの吸水度が26mm/10min以下であると、アルカリ処理による繊維が有する水酸基の減少過剰となり、繊維自体が水を吸水し難くなる。そのため、固体電解質層形成工程において、例えば導電性高分子が水に分散した分散体を用いる場合、セパレータに導電性高分子を含浸させ難くなり、セパレータに導電パスが形成され難くなる。また、セパレータの吸水度が77mm/10min以上であると、繊維の水酸基の残存量が多くなり、セパレータとカーボン層との付着量が多くなってしまう。そのため、セパレータが導電性高分子にドープされた酸成分により、カーボン層側に付着した繊維と、カーボン層側に付着していない繊維とに分断され易くなる。
尚、吸水度は、クレム法に則り測定した。即ち、各セパレータを15mmの幅、200mm長でカットし、下部から30mmを超純水に浸漬し、10分後の液面からの吸上げ高さ、換言すれば這い上がった長さを測定して求めた。カーボン層へのセパレータの付着の有無については、例えば170℃の温度環境下に固体電解コンデンサを200時間静置した後、コンデンサ素子を分解し、カーボン層に付着している繊維の有無を確認するようにすればよい。
更に、セパレータの繊維としては、元の繊維の表面から枝分かれするように細い繊維を生成させてフィブリル化していることが好ましい。フィブリルは叩解により形成することができる。フィブリル化された繊維同士がフィブリル化した細い繊維を用いて絡み合い、セパレータの強度が向上するため、セパレータの一部がカーボン層に付着していても、セパレータは引き裂かれ難い。そのため、高温環境下であっても、この固体電解コンデンサは、ESRの上昇が更に抑えられる。
(製造方法)
このような電解コンデンサは、陽極箔を作製する陽極作製工程と、陰極体を作製する陰極作製工程と、陽極箔と陰極箔を対向配置したコンデンサ素子を作製する素子作製工程と、コンデンサ素子に固体電解質層を形成する固体電解質層形成工程と、固体電解質層が形成されたコンデンサ素子に電解液を含浸させる電解液含浸工程とを経て作製される。
陽極作製工程では、弁金属を延伸させて陽極箔を形成し、この陽極箔に拡面層を形成した後、この拡面層の表面に誘電体酸化皮膜を形成する。陰極作製工程では、弁金属を延伸させて陰極箔を形成し、この陽極箔に拡面層を形成する。更に、陰極作製工程では、陰極箔にカーボン層を形成し、プレス加工により陰極箔に対してカーボン層を圧接させる。
セルロース繊維等の水酸基を有する繊維を予めアルカリ処理して、この繊維をセパレータとして用い、誘電体酸化皮膜が形成された陽極箔と陰極体とをセパレータを介して重ね合わせる。積層型の場合には、陽極箔と陰極体とセパレータとを交互に多層積層していく。巻回型の場合には、セパレータを介して重ね合わせた陽極箔と陰極体とを巻回する。固体電解質層形成工程では、導電性高分子が分散した分散液をコンデンサ素子に含浸させる。電解液含浸工程では、固体電解質層形成工程を経ることで固体電解質層が形成されたコンデンサ素子に電解液を含浸させる。
これにより、この固体電解コンデンサは、カーボン層にセパレータが付着せず、150℃以上の高温環境下に晒されて、導電性高分子にドープされた酸成分によるセパレータの繊維を繋ぐ1,4-グリコシド結合の加水分解反応が促進されたとしても、導電性高分子による導電パスが断裂せず、ESRの上昇を抑制することができる。
以下、実施例に基づいて本発明の電解コンデンサをさらに詳細に説明する。なお、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
次の通り、実施例1の固体電解コンデンサを作製した。まず、陽極箔及び陰極箔は拡面化されたアルミニウム箔である。拡面化は交流エッチング処理により実行された。交流エッチング処理では、液温25℃及び約8重量%の塩酸を主たる電解質とする酸性水溶液に陰極箔を浸し、交流10Hz及び電流密度0.14A/cmの電流をアルミニウム箔に約5分間印加した。
カーボン層とセパレータとの影響を顕在化させるため、陽極箔及び陰極箔の両方にカーボン層を形成した。カーボン層の炭素材としてカーボンブラックを選択した。カーボンブラックの粉末、バインダーであるスチレンブタジエンゴム(SBR)、及び分散剤含有水溶液としてカルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC-Na)水溶液を混合して混練することでスラリーを作製し、このスラリーを陽極箔及び陰極箔に均一に塗布した。そして、スラリーを加熱乾燥させて溶媒を揮発させた。
カーボン層が形成された後、カーボン層を拡面化された陽極箔及び陰極箔に押し付ける押圧工程を実施した。押圧工程では、陽極箔とカーボン層の積層体及び陰極箔とカーボン層の積層体をプレスローラで挟み込み、5.38kNcm-1のプレス線圧をかけた。プレス線圧は、有限会社タクミ技研製のプレス機を用いて加えられた。プレスローラの径は直径180mmであり、プレス処理幅は130mmであり、陰極体を3m/minで1回搬送した。陽極箔と陰極箔には、それぞれアルミニウム製のタブ形状の引出端子をステッチ接続しておいた。
カーボン層が形成された陽極箔及び陰極箔の間にセパレータを挟み込み、巻回することで、コンデンサ素子を作製した。ここで、実施例1の固体電解コンデンサには、セパレータとしてアルカリ処理が施されたセルロース繊維であるレーヨン紙が用いられた。測定の結果、このレーヨン紙は、アルカリ処理により吸水度が15mm/10min以上になっている。
次に、導電性高分子の分散体を準備した。この分散体は、ポリスチレンスルホン酸(PSS)がドープされた導電性ポリマーであるポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)の粉末を水に分散させて成る。この分散体にコンデンサ素子を浸漬した。浸漬中、30kPaの圧力環境下に5分間晒した。この後、コンデンサ素子を引き上げ、150℃で30分間乾燥させた。これにより、セパレータは、ポリスチレンスルホン酸(PSS)がドープされたポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)を担持し、陽極箔と陰極箔との間に導電性高分子が連なる電子パスが構成されている。
このコンデンサ素子を有底筒状の外装ケースに挿入し、開口端部に封口ゴムを装着して、加締め加工によって封止した。以上により作製された実施例1の固体電解コンデンサのサイズは直径10mm及び高さ8mmであった。
更に、実施例2並びに比較例1乃至4の固体電解コンデンサも作製した。下表1に示すように、実施例2並びに比較例1乃至4の固体電解コンデンサは、電解液の含浸の有無及びセパレータの種類が異なる。また、電解液の含浸工程を含む実施例2、比較例3及び4は、導電性高分子の分散体を含浸させたコンデンサ素子に電解液を含浸させる電解液含浸工程を経て作製した。その他の製造方法及び製造条件並びにコンデンサ構成については、実施例2並びに比較例1乃至4の固体電解コンデンサは実施例1と同じである。
(表1)
Figure 2023068860000002
表1に示すように、実施例2のセパレータは、実施例1と同じ、アルカリ処理が施され、吸水度が31mm/10minとなったレーヨン紙である。実施例2の固体電解コンデンサは、導電性高分子に加えて電解液を併用している点が、実施例1と異なる。実施例2の電解液は、エチレングリコールを溶媒とし、溶質としてアゼライン酸アンモニウムが添加されて調製された。
比較例1のセパレータは、アルカリ処理がされていないセルロース繊維であるマニラ紙であり、吸水度が77mm/10min以上であった。この比較例1の固体電解コンデンサは、実施例1と同じく電解液は用いていない。比較例2のセパレータは、ナイロン繊維を主体にフィブリル化したアクリル繊維を組み合わせた化学繊維紙であり、吸水度が26mm/10min以上であった。この比較例2の固体電解コンデンサは、実施例1と同じく電解液は用いていない。比較例3の固体電解コンデンサは、比較例1と同じセパレータを有し、実施例2と同じ電解液を併用している。比較例4の固体電解コンデンサは、比較例2と同じセパレータを有し、実施例2と同じ電解液を併用している。
これら実施例1及び2並びに比較例1乃至4の固体電解コンデンサを170℃の温度環境下に晒し、0時間、160時間及び325時間経過後におけるESRを測定した。0時間とは、170℃の温度環境下に晒す前を意味する。ESRの測定結果を図1乃至4のグラフに示す。図1は、電解液がない実施例1、比較例1及び比較例2の固体電解コンデンサの各ESRである。図2は、電解液がない実施例1、比較例1及び比較例2の固体電解コンデンサのESRの0時間を基準にした増加率である。図3は、電解液を含む実施例2、比較例3及び比較例4の固体電解コンデンサの各ESRである。図4は、電解液を含む実施例2、比較例3及び比較例4の固体電解コンデンサのESRの0時間を基準にした増加率である。
図1乃至図4に示すように、実施例1乃至実施例2並びに比較例1乃至4の固体電解コンデンサのESRは0時間において殆ど同等であった。これに対し、160時間及び325時間経過後には、どの固体電解コンデンサもESRは上昇しているが、実施例1及び実施例2のESRは、対応する比較例1乃至4よりも低く維持されていることが確認された。尚、比較例2及び比較例4のESRは160時間経過以降、1000mΩ以上又は2300mΩ以上となってしまった。
実施例1及び実施例2並びに比較例1、比較例3及び比較例4の固体電解コンデンサを170℃の温度環境下に晒してから分解し、陰極体の表面を写真撮影した。比較例4以外は170℃の温度環境下に513時間晒し、比較例4は170℃の温度環境下に250時間晒した。その結果を図5に示す。図5の(a)は実施例1の陰極体であり、図5の(b)は実施例2の陰極体であり、図5の(c)は比較例1の陰極体であり、図5の(d)は比較例3の陰極体であり、図5の(e)は比較例4の陰極体である。
図5の(e)に示すように、アルカリ処理されていないナイロン製のセパレータを用いた比較例4の陰極体には、非常に多くのナイロン繊維が付着していることがわかる。図5(c)及び(d)に示すように、アルカリ処理されていないマニラ紙製のセパレータを用いた比較例1及び3の陰極体には、比較例4ほどではないが、マニラ紙の繊維が付着していることがわかる。一方、図5(a)及び(b)に示すように、アルカリ処理されたレーヨン紙製のセパレータを用いた実施例1及び2の陰極体には、レーヨン紙の繊維の付着が見られない。
即ち、アルカリ処理されていない繊維をセパレータとして用いた場合、繊維間の結合が解かれ、カーボン層に付着した繊維と、カーボン層に付着してない繊維とに分断されている。一方、アルカリ処理された繊維をセパレータとして用いた場合、繊維間の結合が解かれたとしても、繊維がカーボン層に付着し難いことから、繊維が分断されていないことが確認できる。
総じて、図1乃至図5が示すように、アルカリ処理されていない繊維をセパレータとして用いた場合、カーボン層に付着した繊維と、カーボン層に付着してない繊維とに分断され、導電性高分子が連なって構成される導電パスも寸断され、固体電解コンデンサのESRの低減効果が失われてしまうことが確認された。一方、図1乃至図5が示すように、アルカリ処理された繊維をセパレータとして用いた場合、繊維がカーボン層に付着し難いから、繊維が分断されず、導電性高分子が連なって構成される導電パスも寸断されず、固体電解コンデンサのESRの低減効果は維持されていることが確認された。

Claims (5)

  1. 弁金属により成り、箔表面に形成された誘電体酸化皮膜を有する陽極箔と、
    弁金属の陰極箔と当該陰極箔上に積層されたカーボン層とを有する陰極体と、
    水酸基を有し、分子間が1,4-グリコシド結合により結合した繊維であって、アルカリ処理された繊維を含み、前記陽極箔と前記陰極体との間に介在するセパレータと、
    前記セパレータに保持され、酸成分がドープされた導電性高分子を含む固体電解質層と、
    を備えること、
    を特徴とする固体電解コンデンサ。
  2. 前記繊維は、アルカリ処理されたセルロース繊維であること、
    を特徴とする請求項1記載の固体電解コンデンサ。
  3. 前記繊維は、フィブリル化されていること、
    を特徴とする請求項1又は2記載の固体電解コンデンサ。
  4. 前記酸成分は、ポリスチレンスルホン酸であること、
    を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の固体電解コンデンサ。
  5. 電解液を更に備えること、
    を特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の固体電解コンデンサ。
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