JP2023063810A - 電気音響変換装置 - Google Patents

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光一 久世
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Shinya Kagawa
聖久 服部
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Abstract

【課題】内側のボイスコイルの信号線を外側のボイスコイルの振動に影響することなく配線する。【解決手段】振動板110と、振動板110に取り付けられる内ボイスコイル121と、内ボイスコイルの外側において内ボイスコイルを囲むように振動板110に取り付けられる外ボイスコイル122と、磁石130と、ヨーク140と、振動板110、およびヨーク140を保持するフレーム150と、を備え、磁石130は、内ボイスコイル121の内信号線が配線される貫通状、または切り欠き状の配線部133を備える電気音響変換装置100。【選択図】図2

Description

本開示は、スピーカやマイクなどの電気音響変換装置に関する。
従来、スピーカなどの電気音響変換装置の周波数帯域を高音域に広げるために、振動部の小口径化などに関する技術が提案されている。一方、振動部の小口径化は、電気と音響との変換能率とは背反である。そこで、特許文献1には、一つの振動板に同軸に配置された二つのボイスコイルを取り付け、高い能率を確保しつつ周波数帯域を高音域に広げることが可能な技術が記載されている。
実開平6-13295号公報
ところが、内側に配置されたボイスコイルに接続される信号線は、外側のボイスコイルの振動に影響を与えることなく配線することが望まれる。
本開示の目的は、振動板に二つのボイスコイルが取り付けられる電気音響変換装置であって、内側のボイスコイルに接続される信号線を外側のボイスコイルの振動に影響することなく配線できる電気音響変換装置を提供することである。
本開示に係る電気音響変換装置の1つは、振動板と、前記振動板に取り付けられる内ボイスコイルと、前記内ボイスコイルの外側において前記内ボイスコイルを囲むように前記振動板に取り付けられる外ボイスコイルと、磁石と、ヨークと、前記振動板、および前記ヨークを保持するフレームと、を備え、前記磁石は、前記内ボイスコイルの信号線である一対の内信号線が配線される貫通状、または切り欠き状の配線部を備える。
本開示に係る電気音響変換装置において、内ボイスコイルに接続される信号線がマグネットに設けられた配線部に配線されることにより、外ボイスコイルの振動に影響を及ぼすことなく配線される。
実施の形態1に係る電気音響変換装置の外観を振動板側から示す斜視図である。 実施の形態1に係る電気音響変換装置の振動板を省略して示す斜視図である。 実施の形態1に係る電気音響変換装置の外観を振動板の反対側から示す斜視図である。 図1中に示すI-I線の位置で切断した実施の形態1に係る電気音響変換装置を示す断面図である。 実施の形態2に係る電気音響変換装置の外観を振動板側から示す斜視図である。 実施の形態2に係る電気音響変換装置の振動板を省略して示す斜視図である。 図5中に示すII-II線の位置で切断した実施の形態2に係る電気音響変換装置を示す断面図である。 実施の形態2に係る電気音響変換装置を分解して示す斜視図である。 電気音響変換装置の別例を示す断面図である。 電気音響変換装置の別例を分解して示す斜視図である。
以下、本開示に係る電気音響変換装置の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施の形態は、本開示を説明するために一例を挙示するものであり、本開示を限定する主旨ではない。例えば、以下の実施の形態において示される形状、構造、材料、構成要素、相対的位置関係、接続状態、数値、数式、方法における各段階の内容、各段階の順序などは、一例であり、以下に記載されていない内容を含む場合がある。また、平行、直交などの幾何学的な表現を用いる場合があるが、これらの表現は、数学的な厳密さを示すものではなく、実質的に許容される誤差、ずれなどが含まれる。また、同時、同一などの表現も、実質的に許容される範囲を含んでいる。
また、図面は、本開示を説明するために適宜強調、省略、または比率の調整を行った模式的な図となっており、実際の形状、位置関係、および比率とは異なる。
また、以下では複数の発明を一つの実施の形態として包括的に説明する場合がある。また、以下に記載する内容の一部は、本開示に関する任意の構成要素として説明している。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る電気音響変換装置100の外観を振動板110側から示す斜視図である。図2は、実施の形態1に係る電気音響変換装置100の振動板110を省略して示す斜視図である。図3は、実施の形態1に係る電気音響変換装置100の外観を振動板110の反対側から示す斜視図である。図4は、図1中に示すI-I線の位置で切断した実施の形態1に係る電気音響変換装置100を示す断面図である。
これらの図に示すように、電気音響変換装置100は、振動板110と、内ボイスコイル121と、外ボイスコイル122と、磁石130と、ヨーク140と、フレーム150と、を備えている。
振動板110は、内ボイスコイル121、および外ボイスコイル122が結合される部材であり、中立位置を基準に前後方向(図中Z軸方向)に変位することによる空気の振動と内ボイスコイル121、および外ボイスコイル122に発生する音響信号とを変換する部材である。振動板110の形状は、特に限定されるものではないが、本実施の形態1の場合、振動板110の形状は、全体視円形である。振動板110は、内ボイスコイル121が結合される円形環状の内結合部111と、外ボイスコイル122が結合される円形環状の外結合部112と、フレームに取り付けられる円形環状の周縁部113と、を備えている。
内結合部111、および外結合部112は、断面が台形状であり、外側(図中Z+側)に向かって膨出している。内ボイスコイル121、および外ボイスコイル122はそれぞれ、台形の上底に対応する平面な頂上面部に取り付けられている。内結合部111の内側は、外側に向かって膨出するドーム形状の内膜部114で封止されている。内結合部111と外結合部112との間は、断面が円弧状であり、外側に膨出する環膜部115で連結されている。外結合部112と周縁部113との間は、断面が円弧状であり、外側に膨出するエッジ116で連結されている。
なお、振動板110の形状は、円錐形、楕円錐形、角錐形、楕円板、矩形平板などでもかまわない。振動板110を構成する材料は、特に限定されるものではないが、例えば、紙、樹脂などを挙示することができる。
内ボイスコイル121は、一端部が内磁気ギャップ141(図2、図4参照)内に配置され、他端部が振動板110の内結合部111に取り付けられる部品であり、振動板110とともに振動することにより内磁気ギャップ141内に定常的に存在する磁束との相互作用し、空気の振動と音響信号とを変換する部品である。
内ボイスコイル121の巻軸(中心軸)は、振動板110の振動(振幅)の方向(図中Z軸方向)に配置され、内磁気ギャップ141内の磁束の方向と直交している。
本実施の形態1の場合、内ボイスコイル121は、金属性の一本の線材が巻軸方向(図中Z軸方向)に複数回巻回されることにより構成される全体視円筒形のコイルである。また、内ボイスコイル121は、径方向に複数層(本実施の形態1の場合2層)のコイルが電気的に直列に接続されて配置されており、巻き始めと巻き終わりとはいずれも振動板110側に位置している。また、内ボイスコイル121からは、コイルを構成する線材の両端部に接続される第一内信号線161、第二内信号線162が延在している。第一内信号線161、第二内信号線162を含む信号線の詳細については後述する。
外ボイスコイル122は、内ボイスコイル121の外側において内ボイスコイル121を囲むように振動板110に取り付けられる部品である。外ボイスコイル122は、内ボイスコイル121と同様、外磁気ギャップ142内に定常的に存在する磁束との相互作用により巻軸方向(図中Z軸方向)の振動と音響信号とを変換する。
本実施の形態1の場合、外ボイスコイル122の巻軸(中心軸)は、内ボイスコイル121の巻軸と同軸上に配置されている。外ボイスコイル122、内ボイスコイル121と同様、金属性の一本の線材が巻軸方向(図中Z軸方向)に複数回巻回されることにより構成される全体視円筒形のコイルである。また、外ボイスコイル122は、径方向に複数層(本実施の形態1の場合2層)のコイルが電気的に直列に接続されて配置されており、巻き始めと巻き終わりとはいずれも振動板110側に位置している。また、外ボイスコイル122からは、コイルを構成する線材の両端部に接続される第一外信号線163、第二外信号線164が延在している。
なお、内ボイスコイル121、外ボイスコイル122を含むボイスコイルは、ボビンを備えても構わない。ボビンは、線材が巻き付けられる基礎となる筒状の部材であり、アルミニウムや樹脂等の材料から構成される。また、内ボイスコイル121と外ボイスコイル122の線材を巻き回す方向は同一方向でも異なる方向でも構わない。巻き回す方向はそれぞれに発生する音響信号の位相により決定される。
磁石130は、内ボイスコイル121、および外ボイスコイル122に入力される音響信号に基づいて変化する磁束に作用する定常的な磁束を内磁気ギャップ141、および外磁気ギャップ142にそれぞれ発生させる永久磁石である。磁石130は、内ボイスコイル121の一対の信号線である一対の第一内信号線161、および第二内信号線が配線される貫通状、または切り欠き状の配線部133を備えている。
本実施の形態1の場合、磁石130は、断面矩形の円環形状であり、厚さ方向(図中Z軸方向)に貫通する中心孔が配線部133となっている。配線部133にはヨーク140の一部である筒状の内筒部143が挿入配置され、磁石130との間で円環状の内磁気ギャップ141を形成している。配線部133の内側であって内筒部143の内側には筒状の絶縁部材153が挿入配置されている。内信号線である第一内信号線161、および第二内信号線162は、内ボイスコイル121から内側に向かって絶縁部材153の内側まで突出し、絶縁部材153の内側に挿通状態で配線されている。これにより、内信号線とヨーク140との間における短絡を防止している。なお、絶縁部材153は、フレーム150と一体に形成されている。
磁石130は、高い磁気エネルギーを有する例えばネオジム系マグネットなどを使用するのが好ましい。これにより、磁石130の厚みを薄くでき、電気音響変換装置100全体の厚みを薄くすることができる。さらに、軽量化も実現させることができる。
ヨーク140は、内ボイスコイル121の巻軸方向において、磁石130の振動板110と反対側から発生する磁束を振動板110側まで案内し、磁石130とヨーク140の間に設けられた内磁気ギャップ141、および外磁気ギャップ142に定常的な磁束を発生させる部材である。ヨーク140は、磁性体材料によって構成されている。
本実施の形態1のヨーク140は、円環状の磁石130が取り付けられる断面が矩形の円環状のベース部145を備えている。ベース部145の内周部から振動板110側に向かって突出する円筒状の内筒部143が配置され、ベース部145の外周部から振動板110側に向かって突出する円筒状の外筒部144が配置されている。
なお、ヨーク140は、磁石130に対しベース部145と反対側に円環状のトッププレートを備えても構わない。また本実施の形態1の場合、磁石130とヨーク140のベース部145とは接着剤により固定されているが、磁石130とヨーク140とは、ネジ、リベットなどの締結部材を用いて固定されていてもよい。
磁石130とヨーク140とにより磁気回路を形成している。磁気回路は、振動板110の後方に位置するようにフレーム150に取り付けられ、振動板110に対向する環状の内磁気ギャップ141、および外磁気ギャップ142と、を備えている。内磁気ギャップ141は、内ボイスコイル121に発生する磁束と交差する方向に定常的な磁束を発生させる空隙であり、外磁気ギャップ142は、外ボイスコイル122に発生する磁束と交差する方向に定常的な磁束を発生させる空隙である。
フレーム150は、振動板110、およびヨーク140を保持する部材である。本実施の形態1の場合、フレーム150は、ヨーク140の外筒部144に取り付けられる円筒状の第一フレーム151と、ヨーク140のベース部145の振動板110と反対側の面を覆う円環状の第二フレーム152と、を備えている。第二フレーム152の内周部から振動板110側に向かって突出する円筒状の絶縁部材153が第二フレーム152と一体に形成されている。
フレーム150は、磁気回路と内ボイスコイル121と外ボイスコイル122とを収容する部材である。第一フレーム151の開口端部には、振動板110の外周部が接着剤などにより取り付けられている。フレーム150を構成する材料は、特に限定されるものではないが、本実施の形態1の場合、フレーム150は、絶縁性を有する樹脂成形品である。
信号線は、音響信号をボイスコイルに入力する、またはボイスコイルから音響信号を出力する金糸線などと称される電線である。本実施の形態1の場合、内ボイスコイル121に接続される内信号線である第一内信号線161と第二内信号線162とはフレーム150の内側において、内ボイスコイル121の巻軸を含む平面内に配線されている。外ボイスコイル122に接続される外信号線である第一外信号線163と第二外信号線164とはフレーム150の内側において、内ボイスコイル121の巻軸と垂直な平面内に配線されている。
第一内信号線161、および第二内信号線162は、円筒の絶縁部材153の内側に刺通されて第二フレーム152の外側にまで配線されている。第一外信号線163、および第二外信号線164は、ヨーク140の外筒部144と振動板110との間を通過し、第一フレーム151に設けられた一対の溝部154の内側にそれぞれ刺し通されて第一フレーム151の外側にまで配線されている。
内ボイスコイル121は、径方向において内外二層のコイルを備えており、外側のコイルの端部に接続される第一内信号線161は、内ボイスコイル121の外側から内ボイスコイル121の振動板110と当接する端縁部を超えて内ボイスコイル121の内側に突出するように配線されている。また、振動板110の内結合部111は、取り付けられる内ボイスコイル121の内側、および外側のそれぞれにおいて磁石130に向かって突出する円環状の内突条117、および外突条118を備えており、第一内信号線161は、内突条117を回避するように屈曲、または湾曲している。
実施の形態1にかかる電気音響変換装置100によれば、内ボイスコイル121に対応した内膜部114の面積が小さく、重量が軽いため高い周波数の振動に有利に働き、電気音響変換装置100の周波数帯域を高音域に広げることができる。また、外ボイスコイル122に対応した環膜部115の面積が大きいため音圧レベルの向上に有利に働く。したがって、振動板110の全体を小口径化した場合でも内ボイスコイル121、および外ボイスコイル122により音響信号と空気の振動との変換能率を高めることができる。
また、内ボイスコイル121と接続される第一内信号線161、および第二内信号線162は、磁石130の中心において厚さ方向に貫通する配線部133を通してフレーム150の外部に配線されるため、外ボイスコイル122や、外信号線と干渉することがない。
(実施の形態2)
電気音響変換装置100の実施の形態2について説明する。なお、前記実施の形態1と同様の作用や機能、同様の形状や機構や構造を有するもの(部分)には同じ符号を付して説明を省略する場合がある。また、以下では実施の形態1と異なる点を中心に説明し、同じ内容については説明を省略する場合がある。
図5は、実施の形態2に係る電気音響変換装置100の外観を振動板110側から示す斜視図である。図6は、実施の形態2に係る電気音響変換装置100の振動板110を省略して示す斜視図である。図7は、図5中に示すII-II線の位置で切断した実施の形態2に係る電気音響変換装置100を示す断面図である。図8は、実施の形態2に係る電気音響変換装置100を分解して示す斜視図である。
これらの図に示すように、実施の形態2に係る電気音響変換装置100は、振動板110と、内ボイスコイル121と、外ボイスコイル122と、磁石130と、ヨーク140と、フレーム150と、を備えている。
本実施の形態2の場合、振動板110の形状は、全体視矩形(角型)である。振動板110は、内ボイスコイル121が結合される矩形環状の内結合部111、外ボイスコイル122が結合される矩形環状の外結合部112、フレームに取り付けられる矩形環状の周縁部113と、を備えている。
内結合部111、および外結合部112は、断面が平板状である。内結合部111の内側は、外側に向かって膨出する内膜部114で封止されている。内結合部111と外結合部112との間は、断面が円弧状であり、外側に膨出する環膜部115で連結されている。外結合部112と周縁部113との間は、断面が円弧状であり、外側に膨出するエッジ116で連結されている。
内ボイスコイル121は、一端部が内磁気ギャップ141(図6、図7参照)内に配置され、他端部が振動板110の内結合部111に取り付けられる部品であり、入力される音響信号に基づき磁束を発生させ、内磁気ギャップ141内に定常的に存在する磁束との相互作用により巻軸方向(図中Z軸方向)に振動する部品である。
内ボイスコイル121の巻軸(振動板の中央を通り振動板の振動方向に仮想的に延在する軸)は、内磁気ギャップ141内の磁束の方向と直交している。
本実施の形態2の場合、外ボイスコイル122は、内ボイスコイル121の外側において内ボイスコイル121を囲むように振動板110に取り付けられ、外ボイスコイル122の巻軸(中心軸)は、内ボイスコイル121の巻軸と同軸上に配置されている。外ボイスコイル122、内ボイスコイル121と同様、金属性の一本の線材が巻軸方向(図中Z軸方向)に複数回巻回されることにより構成されるコイルである。また、外ボイスコイル122は、径方向に複数層(本実施の形態2の場合2層)のコイルが電気的に直列に接続されて配置されており、巻き始めと巻き終わりとはいずれも振動板110側に位置している。また、外ボイスコイル122からは、コイルを構成する線材の両端部に接続される第一外信号線163、第二外信号線164が延在している。
本実施の形態2の場合、磁石130は、直方体の第一磁石131と、第一磁石131と同形状で同じ大きさの第二磁石132とを備えている。第一磁石131、および第二磁石132の奥行方向(図中Y軸方向)における両端縁部は面取りがなされている。これにより、外ボイスコイル122の湾曲する四隅と磁石130との干渉を回避することができる。また、脆い素材からなる磁石130の欠損を抑制することができる。なお、本実施の形態2ではC面取りがなされているが、R面取りでも構わない。
第一磁石131と第二磁石132とは対向する面が平行となるように幅方向(図中X軸方向)に所定の隙間を隔てて並んで配置されている。第一磁石131と第二磁石132との隙間は、厚さ方向(図中Z軸方向)、および奥行方向(図中Y軸方向)の両方に貫通する配線部133となっている。
奥行方向において、配線部133の中間部にはヨーク140の一部である壁状の内壁部146がそれぞれ挿入配置され、第一磁石131、および第二磁石132のそれぞれとの間で直線状の内磁気ギャップ141を形成している。内信号線である第一内信号線161、および第二内信号線162は、内ボイスコイル121から奥行方向の外側に向かうに従い振動板110から徐々に遠ざかるように配線部133内に配線され、外ボイスコイル122を潜ってフレーム150の外まで配線されている。なお、内信号線は、いずれも外ボイスコイル122から奥行方向の外側に向かうに従い振動板110に徐々に近づくように配線されている。
本実施の形態2のヨーク140は、第一磁石131、および第二磁石132に対応する別体である第一ヨーク147、および第二ヨーク148を備えている。第一ヨーク147、および第二ヨーク148は、幅方向(図中X軸方向)に所定の隙間を隔てて並んで配置されている。第一ヨーク147、および第二ヨーク148は、直方体の第一磁石131、および第二磁石132がそれぞれ取り付けられる矩形板状のベース部145をそれぞれ備えている。それぞれのベース部145の内側には振動板110側に向かって突出する板状の内壁部146が配置され、並んで配置されるベース部145全体の外周部から振動板110側に向かって突出する板状の外周壁部149が配置されている。外周壁部149には、フレーム150に設けられた突出部155が挿入される貫通状の切り欠き104が複数箇所設けられている。
本実施の形態2の場合、フレーム150は、ヨーク140の外周壁部149を囲んだ状態で第一ヨーク147、および第二ヨーク148をそれぞれ保持している。フレーム150は、矩形の筒状であり、内周面から内側に突出する突出部155を備えている。振動板110が取り付けられる部分の反対側から第一ヨーク147、および第二ヨーク148をフレーム150に挿入し、複数の突出部155と、複数の切り欠き104とを噛み合わせることにより、フレーム150と第一ヨーク147、および第二ヨーク148との位置合わせを行う。これにより第一ヨーク147、および第二ヨーク148の間の所定の隙間が決定される。
本実施の形態2の場合、内ボイスコイル121に接続される内信号線である第一内信号線161と第二内信号線162、および外ボイスコイル122に接続される外信号線である第一外信号線163と第二外信号線164は、奥行方向において同一の向きに向かって配線されている。
第一内信号線161、第二内信号線162、第一外信号線163、および第二外信号線164は、ヨーク140の外周壁部149の一面に設けられる切り欠き104を通過し、フレーム150の一面に設けられた四つの溝部154を通過してフレーム150の外側にまで配線されている。
本実施の形態2の場合、電気音響変換装置100は、第一内信号線161、および第二内信号線162が電気的にそれぞれ接続される一対の内入力端子171と、第一外信号線163、および第二外信号線164が電気的にそれぞれ接続される一対の外入力端子172と、を備えている。内入力端子171、および外入力端子172は、フレーム150の溝部154が設けられている面から外に向かって突出する矩形板状の端子台156に取り付けられている。
内入力端子171には、外入力端子172よりも高音域の音響信号が増幅装置から入力されても構わない。また、内ボイスコイル121、および外ボイスコイル122の線材の巻方向によっては、内入力端子171、および外入力端子172のそれぞれに逆位相の音響信号が増幅装置から入力されても構わない。
実施の形態2にかかる電気音響変換装置100によれば、内ボイスコイル121に対応した内膜部114の面積が小さく、重量が軽いため高い周波数の振動に有利に働き、電気音響変換装置100の周波数帯域を高音域に広げることができる。また、外ボイスコイル122に対応した環膜部115の面積が大きいため音圧レベルの向上に有利に働く。したがって、振動板110の小口径化した場合でも内ボイスコイル121、および外ボイスコイル122により電気と音響との変換能率を高めることができる。
また、内ボイスコイル121と接続される第一内信号線161、および第二内信号線162は、第一磁石131と第二磁石132との隙間である配線部133を通してフレーム150の外部に配線されるため、外ボイスコイル122や、外信号線と干渉することがない。
また、第一内信号線161、第二内信号線162、第一外信号線163、第二外信号線164が同一の向きに向かって配線されているため、増幅装置との間の配線の取り回しを容易に行うことが可能となる。
なお、本開示は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、本明細書において記載した構成要素を任意に組み合わせて、また、構成要素のいくつかを除外して実現される別の実施の形態を本開示の実施の形態としてもよい。また、上記実施の形態に対して本開示の主旨、すなわち、請求の範囲に記載される文言が示す意味を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例も本開示に含まれる。
例えば、実施の形態1では、円形環状の磁石130を例示したが、磁石は矩形環状であっても構わない。
また、実施の形態2では、二つに分割された磁石130、および二つに分割されたヨーク140を例示したが、少なくとも一方は一体であっても構わない。
また、図9、図10に示すように、電気音響変換装置100は、第一磁石131、第二磁石132に対応した第一トッププレート157、第二トッププレート158(以下、「トッププレート105」と総称する場合がある。)を備えてもかまわない。トッププレート105は、磁石130に対しヨーク140の反対側において磁石130に接触状態で配置される部材である。トッププレート105は、ヨーク140との間で内磁気ギャップ141、および外磁気ギャップ142を形成する磁性体材料からなる部材であり、磁石130により発生する定常的な磁束を内磁気ギャップ141、および外磁気ギャップ142に集中させる。これにより、内ボイスコイル121、および外ボイスコイル122における電気と音響との変換効率を向上させることができる。
トッププレート105の四隅には図10に示すように、矩形の切り欠きが設けられてもよい。また、C面取り、R面取りなどが設けられてもよい。これにより、トッププレート105と外ボイスコイル122の隅部との干渉を回避することができる。
また、電気音響変換装置100がトッププレート105を備える場合、磁石130は、上面視においてトッププレート105に隠れる大きさであり、磁石130の四隅は、意図的な面取りをしなくてもかまわない。
また、配線部133は、磁石130の一部を切り欠いた状態で形成されるものでも構わない。
また、外ボイスコイル122よりも高音域に強い成分が含まれる音響信号を入力することができる増幅装置を備えた音響システムに電気音響変換装置100が用いられても構わない。
本開示は、マイクやスピーカなどの電気音響変換装置に利用可能であり、特に高音域における音響と音響信号との間で変換を行う電気音響変換装置に利用可能である。
100 電気音響変換装置
104 切り欠き
105 トッププレート
110 振動板
111 内結合部
112 外結合部
113 周縁部
114 内膜部
115 環膜部
116 エッジ
117 内突条
118 外突条
121 内ボイスコイル
122 外ボイスコイル
130 磁石
131 第一磁石
132 第二磁石
133 配線部
140 ヨーク
141 内磁気ギャップ
142 外磁気ギャップ
143 内筒部
144 外筒部
145 ベース部
146 内壁部
147 第一ヨーク
148 第二ヨーク
149 外周壁部
150 フレーム
151 第一フレーム
152 第二フレーム
153 絶縁部材
154 溝部
155 突出部
156 端子台
157 第一トッププレート
158 第二トッププレート
161 第一内信号線
162 第二内信号線
163 第一外信号線
164 第二外信号線
171 内入力端子
172 外入力端子

Claims (9)

  1. 振動板と、
    前記振動板に取り付けられる内ボイスコイルと、
    前記内ボイスコイルの外側において前記内ボイスコイルを囲むように前記振動板に取り付けられる外ボイスコイルと、
    磁石と、
    ヨークと、
    前記振動板、および前記ヨークを保持するフレームと、を備え、
    前記磁石は、前記内ボイスコイルの信号線である一対の内信号線が配線される貫通状、または切り欠き状の配線部を備える
    電気音響変換装置。
  2. 前記磁石は、中心部に前記配線部を備え、
    前記電気音響変換装置は、前記配線部に挿入配置される絶縁部材を備え、
    前記内信号線は、前記内ボイスコイルの内側に向かって突出し、前記絶縁部材の内側に配線される
    請求項1に記載の電気音響変換装置。
  3. 一対の前記内信号線は、前記フレームの内側において前記内ボイスコイルの巻軸を含む平面内に配線される
    請求項2に記載の電気音響変換装置。
  4. 前記内信号線の一方は、前記内ボイスコイルの外側から前記内ボイスコイルの前記振動板と当接する端縁部を超えて内側に突出する
    請求項2または3に記載の電気音響変換装置。
  5. 前記振動板は、取り付けられる前記内ボイスコイルの内側、および外側のそれぞれに前記磁石に向かって突出する円環状の内突条、および外突条を備え、
    前記内信号線は、前記内突条を回避するように屈曲、または湾曲している
    請求項4に記載の電気音響変換装置。
  6. 前記磁石は、第一磁石、および第二磁石を備え、
    前記配線部は、前記第一磁石と前記第二磁石との間で形成され、
    前記内信号線は、前記内ボイスコイルの外側に向かい前記外ボイスコイルを超えて突出する
    請求項1に記載の電気音響変換装置。
  7. 前記第一磁石、および前記第二磁石に対応する矩形平板状の第一トッププレート、および第二トッププレートと、を備え、
    前記第一トッププレート、および前記第二トッププレートは、それぞれの四隅に矩形の切り欠きを備える
    請求項6に記載の電気音響変換装置。
  8. 一対の前記内信号線、および前記外ボイスコイルの信号線である一対の外信号線は、前記内ボイスコイル、および外ボイスコイルのそれぞれに逆位相の音響信号が流れるように増幅装置に接続される
    請求項1から7のいずれか一項に記載の電気音響変換装置。
  9. 一対の前記内信号線が電気的に接続される一対の内入力端子と、
    前記外ボイスコイルの信号線である一対の外信号線が電気的に接続される一対の外入力端子と、を備え、
    前記内入力端子には、前記外入力端子よりも高音域の音響信号が増幅装置から入力される
    請求項1から7のいずれか一項に記載の電気音響変換装置。
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