JP2023062691A - 車両制御装置 - Google Patents

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貴司 保月
Takashi Hozuki
武史 幸田
Takeshi Koda
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Abstract

【課題】デファレンシャルギヤのロック状態とアンロック状態の切替えを、乗車フィーリングの低下とギヤの損傷とを招くことなく、容易に実現できる車両制御装置を提供する。【解決手段】デファレンシャルギヤのロック状態とアンロック状態の切り替えを行なうデフロック機構(109)と、デフロック機構(109)に前記切り替えを行なわせるときに操作されるデフロック切替スイッチ(101)とを備え、デフロック切替スイッチ(101)が操作されたとき、内燃機関の回転速度をあらかじめ定められた閾値以下に低下させるようにした車両制御装置。【選択図】図1

Description

本願は、車両制御装置に関するものである。
周知のように、雪道などの悪路を走行することを想定したオフロード車両などの車両には、デファレンシャルギヤ(Differential Gear)をロック状態又はアンロック状態にするデファレンシャルロック(Differential Lock)機構(以下、デフロック機構と称する)が設けられている。デフロック機構は、デファレンシャルギヤのロック状態とアンロック状態とを随時に切替え得るように構成されている。デファレンシャルギヤのロック状態では、車両の左右の駆動輪が固定されて同一の回転速度で内燃機関により駆動され、デファレンシャルギヤのアンロック状態では、左右の駆動輪の固定が解かれ、それぞれの駆動輪は互いに異なる回転速度で内燃機関により駆動され得る。
デフロック機構は、ギヤの噛み合いによるドッグクラッチにより構成されており、前述のロック状態とアンロック状態との切替えを行なうとき、ドッグクラッチのギヤを結合し又はその結合を解く必要がある。したがって、車両の走行中もしくは始動時にあっては、デフロック機構によるロック状態とアンロック状態の切替えが困難となる場合がある。
上記に鑑みて、特許文献1には、車速を予め定められた一定値以下にすることで、デフロック機構におけるロック状態とアンロック状態との切り替えを行ない易くするとともに、ギヤの損傷を防ぐようにした技術が開示されている。また、特許文献2には、デフロック機構によるロック状態とアンロック状態の選択状況に応じて、車両の発進時のクラッチの接続力を制御するようにした技術が開示されている。
特開2002-172951号公報 特開2018-27743号公報
特許文献1に開示された従来の技術によれば、車両の走行中に、デフロック機構によりデファレンシャルギヤをロック状態からアンロック状態へ、又はアンロック状態からロック状態へ切り替える場合には、車速を予め定められた値まで低下させる必要があるので、乗車フィーリングが低下するという課題があった。また、特許文献2に開示された従来の技術によれば、デフロック機構によるロック状態とアンロック状態との選択状況に応じて、車両の発進時におけるクラッチの接続力を制御する必要があり、制御が複雑になるという課題があった。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、デファレンシャルギヤのロック状態とアンロック状態の切替えを、乗車フィーリングの低下とギヤの損傷とを招くことなく、容易に実現できる車両制御装置を提供することを目的とする。
本願に開示される車両制御装置は、
車両に搭載された内燃機関の出力を左右の駆動輪に伝達するように構成され、ロック状態にあるとき、前記左右の駆動輪を相対的に固定して前記左右の駆動輪を同一の回転速度で回転させ、アンロック状態にあるとき、前記左右の駆動輪を異なる回転速度で回転させ得るデファレンシャルギヤと、前記ロック状態と前記アンロック状態との一方から他方への切り替えを行なうデフロック機構と、前記デフロック機構に前記切り替えを行なわせるときに操作されるデフロック切替スイッチと、を備え、前記デフロック切替スイッチが操作されたとき、前記内燃機関の回転速度をあらかじめ定められた閾値以下に低下させるように構成された車両制御装置であって、
前記デフロック切替スイッチが操作されたとき、
前記内燃機関における現在の回転速度と現在のスロットル開度とに基づいて、目標スロットル開度と、前記現在のスロットル開度から前記目標スロットル開度への移行時間と、が算出され、
前記内燃機関に設けられたスロットルは、前記現在のスロットル開度から前記算出された目標スロットル開度へ前記算出された移行時間で移行するように駆動され、
前記閾値は、前記移行時間を経て移行した前記目標スロットル開度により運転される前記内燃機関の回転速度が到達する、あらかじめ定められた回転速度である、
ことを特徴とするものである。
また、本願に開示される車両制御装置は、
車両に搭載された内燃機関の出力を左右の駆動輪に伝達するように構成され、ロック状態にあるとき、前記左右の駆動輪を相対的に固定して前記左右の駆動輪を同一の回転速度で回転させ、アンロック状態にあるとき、前記左右の駆動輪を異なる回転速度で回転させ得るデファレンシャルギヤと、前記ロック状態と前記アンロック状態との一方から他方への切り替えを行なうデフロック機構と、前記デフロック機構に前記切り替えを行なわせるときに操作されるデフロック切替スイッチと、を備え、前記デフロック切替スイッチが操作されたとき、前記内燃機関の回転速度をあらかじめ定められた閾値以下に低下させるように構成された車両制御装置であって、
前記デフロック切替スイッチが操作されたとき、
前記内燃機関における現在の回転速度と現在のスロットル開度とに基づいて、点火時期補正値と、現在の点火時期から前記点火時期補正値により補正された点火時期への移行時間と、が算出され、
前記内燃機関の点火時期は、前記現在の点火時期から前記補正された点火時期へ前記算出された移行時間で移行され、
前記閾値は、前記移行時間を経て移行した前記点火時期により運転される前記内燃機関の回転速度が到達する、あらかじめ定められた回転速度である、
ことを特徴とするものである。
本願に開示されるデフロック制御装置によれば、デフロック機構によるロック状態とアンロック状態の切替えを、乗車フィーリングの低下とギヤの損傷とを招くことなく、容易に実現できる車両制御装置が得られる。
実施の形態1および実施の形態2による車両制御装置のシステム構成図である。 実施の形態1による車両制御装置における、デフロック機構の切替制御を示すタイミングチャートである。 実施の形態1による車両制御装置における、目標スロットル開度マップを示す説明図である。 実施の形態1による車両制御装置における、目標スロットル開度移行時間マップを示す説明図である。 実施の形態1による車両制御装置における、目標スロットル開度復帰時間マップを示す説明図である。 実施の形態1による車両制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2による車両制御装置における、デフロック機構の切替制御を示すタイミングチャートである。 実施の形態2による車両制御装置における、点火時期デフロック切替補正マップを示す説明図である。 実施の形態2による車両制御装置における、点火時期デフロック切替移行時間マップを示す説明図である。 実施の形態2による車両制御装置における、点火時期デフロック切替復帰時間マップを示す説明図である。 実施の形態2による車両制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1および実施の形態2による車両制御装置における、ECUのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
実施の形態1.
以下、実施の形態1による車両制御装置について、図に基づいて説明する。図1は、実施の形態1および実施の形態2による車両制御装置のシステム構成図である。図1において、車両制御装置100は、デフロック切替スイッチ101と、デフロック状態検出装置102と、スロットルポジションセンサ103と、車速センサ104と、クランク角センサ105と、スロットルアクチュエータ107と、デフロックアクチュエータ108と、ECU(Electronic Control Unit)112と、インジェクタ115と、により構成される。
デフロック切替スイッチ101は、デファレンシャルギヤ(図示せず)をアンロック状態からロック状態に切り替えるとき、又はロック状態からアンロック状態に切り替えるとき、に車両の運転者により操作される。デフロック機構109は、デフロックアクチュエータ108により駆動され、デファレンシャルギヤをアンロック状態からロック状態に切り替え、又はロック状態からアンロック状態に切り替える。
デフロック状態検出装置102は、デフロック機構109がデファレンシャルギヤをロックしたロック状態にあるのか、デファレンシャルギヤのロックを解いたアンロック状態にあるのか、を検出する。スロットルポジションセンサ103は、車両のスロットル106の開度を検出する。車速センサ104は、車両の速度を検出する。クランク角センサ105は、内燃機関のクランク角を検出する。スロットルアクチュエータ107は、車両のスロットル106を駆動する。インジェクタ115は、ECU112からの指令に基づいて内燃機関に燃料を供給する。
ECU(Electronic Control Unit)112は、デフロック切替制御装置を構成しており、デフロック操作検出手段111と、デフロック切替判定部113と、内燃機関回転速度検出手段114と、を備えている。デフロック操作検出手段111は、デフロック切替スイッチ101の操作状態を検出してデフロック切替判定部113に入力する。内燃機関回転速度検出手段114は、クランク角センサ105が検出するクランク角に基づいて、内燃機関の回転速度を検出し、デフロック切替判定部113に入力する。
デフロック切替判定部113は、デフロック操作検出手段111が検出したデフロック切替スイッチ101の操作状態と、内燃機関回転速度検出手段114が検出した内燃機関の回転速度と、に基づいて、デフロックアクチュエータ108と、スロットルアクチュエータ107と、内燃機関の点火コイル110と、内燃機関に燃料を供給するインジェクタ115との、それぞれの駆動タイミングを判定し、判定したそれぞれの駆動タイミングに基づいて、デフロックアクチュエータ108と、スロットルアクチュエータ107と、点火コイル110と、インジェクタ115と、を駆動する。
図8は、実施の形態1、および後述の実施の形態2による車両制御装置における、ECUのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。ECU112は、図8に示すように、プロセッサ1001と記憶装置1002から構成される。記憶装置1002は図示していないが、ランダムアクセスメモリなどの揮発性記憶装置と、フラッシュメモリなどの不揮発性の補助記憶装置とを具備する。また、フラッシュメモリの代わりにハードディスクの補助記憶装置を具備してもよい。プロセッサ1001は、記憶装置1002から入力されたプログラムを実行する。この場合、補助記憶装置から揮発性記憶装置を介してプロセッサ1001にプログラムが入力される。また、プロセッサ1001は、演算結果などのデータを記憶装置1002の揮発性記憶装置に出力してもよいし、揮発性記憶装置を介して補助記憶装置にデータを保存するようにしてもよい。
つぎに、以上のように構成された実施の形態1による車両制御装置100の動作を説明する。図2は、実施の形態1による車両制御装置における、デフロック機構の切替え制御を示すタイミングチャートであって、(A)はデフロック切替スイッチの操作状態、(B)はスロットル開度、(C)は内燃機関回転速度、(D)はデフロックアクチュエータの動作状態、(E)はデフロック機構の動作状態、をそれぞれ波形で示している。図2は、デフロック切替スイッチ101の操作時の内燃機関回転速度が、閾値Nth-lowよりも高い場合の動作を示している。ここで、内燃機関回転速度の閾値Nth-lowは、たとえば、デフロック機構109の駆動をギヤの損傷を招くことなく容易に行なえる内燃機関回転速度としての、2000[r/min]に設定されている。
図1、および図2において、時刻t1以前では、車両が内燃機関回転速度Ne1(=3000[r/min])、車速30[km/h]で走行中であるとし、(A)に示すデフロック切替スイッチ101の操作状態は、アンロック状態SUにあり、(D)に示すデフロックアクチュエータ108の動作状態は、停止状態STPにあり、(E)に示すデフロック機構109の動作状態は、アンロック状態DUにある。
時刻t1において、車両の運転者が、(A)に示すように、デフロック切替スイッチ101をアンロック状態SUからロック状態SRに切替えたとすると、デフロック操作検出手段111はこれを検出し、デフロック切替スイッチ101の操作状態がロック状態SRに切替わったことを示す信号をデフロック切替判定部113に入力する。このとき、ECU112は、現在のスロットル開度TH1を記憶する。また、このとき、時刻t1における内燃機関回転速度Ne1が閾値Nth―lowより高いので、(D)に示すように、デフロックアクチュエータ108は、停止状態STPのままとされる。
一方、デフロック切替判定部113は、時刻t1において直ちに、現在のスロットル開度TH1より小さい目標スロットル開度THtを設定し、スロットル開度を目標スロットル開度THtに追従させるように、スロットルアクチュエータ107を駆動する。これにより(B)に示すように、スロットル開度は、目標スロットル開度THtに向けてX1のように減少し、時刻t3において目標スロットル開度THtに達する。時刻t3において、デフロック切替判定部113は、スロットルアクチュエータ107を停止させる。
前述のように、閾値Nth-lowは、たとえば、2000[r/min]に設定されている。また、閾値Nth-highは、たとえば、2100[r/min]に設定されている。後述するように、内燃機関回転速度が閾値Nth―low以下となれば、デフロックアクチュエータ108の駆動を開始し、内燃機関回転速度が閾値Nth―highに達すれば、デフロックアクチュエータ108の駆動を停止させるように構成されている。これは、デフロックアクチュエータ108の動作のハンチングを防止するためである。
図2の(C)に示すように、内燃機関回転速度は、スロットル開度TH1の減少開始の時刻t1より遅れた時刻t2から、X2に示すように減少し、時刻t4において閾値Nth―lowに達する。閾値Nth―lowは、前述のようにたとえば2000[r/min]に設定されており、内燃機関の回転速度が閾値Nth―low以下になれば、デフロック機構109のギヤの噛み合わせを支障なく行わることができる。
時刻t4において内燃機関の回転速度が閾値Nth―lowに達すると、(D)に示すように、デフロック切替判定部113は、デフロックアクチュエータ108を停止状態STPから駆動状態ACTに立ち上げる。これにより、デフロック機構109は、(E)に示すように、アンロック状態DUからロック状態DRへX3で示す移行を開始する。時刻t5においてデフロック機構109のギヤの噛み合いが完了し、デフロック機構109がアンロック状態DUからロック状態DRへの移行が完了する。これにより、(D)に示すように、デフロックアクチュエータ108の動作状態は、駆動状態ACTから停止状態STPに変化する。
また、時刻t5において、(C)にX4で示すように、目標スロットル開度THtから、前述の記憶していた元のスロットル開度TH1に戻すように、デフロック切替判定部113はスロットルアクチュエータ107を駆動する。時刻t7において、スロットル開度は元のスロットル開度TH1に達し、以降、その状態が維持される。(C)に示すように、それまでX2のように低下し続けていた内燃機関回転速度は、スロットル開度が変化する時刻t5から遅れた時刻t6からX5で示す上昇に転じ、時刻t8にて元の内燃機関回転速度Ne1に達し、以降、その状態が維持される。これにより、車両は、デフロック切替スイッチ101の操作前と同じ状態で走行を続けることができる。"
図3Aは、実施の形態1による車両制御装置における、目標スロットル開度マップを示す説明図である。デフロック切替スイッチ101が操作されたときの目標スロットル開度は、スロットル開度TH[deg]と内燃機関回転速度Ne[r/min]を軸とする図3Aに示す目標スロットル開度マップに基づいて、ECU112により算出される。たとえば、デフロック切替スイッチ101が操作されたときの内燃機関回転速度Ne1が3000[r/min]であって、そのときのスロットル開度TH1が30[deg]であれば、目標スロットル開度THtは5[deg]に設定される。
図3Bは、実施の形態1による車両制御装置における、目標スロットル開度移行時間マップを示す説明図であって、単位スロットル開度1[deg]当たりの移行時間[ms]を示している。たとえば、現在の内燃機関の回転速度が2000[r/min]又は3000[r/min]であれば、単位スロットル開度(1[deg])当たりの移行時間は10[ms]であり、現在の内燃機関の回転速度が5000[r/min]であれば、単位スロットル開度1[deg]当たりの移行時間は20[ms]であり、現在の内燃機関の回転速度が7000[r/min]であれば、単位スロットル開度1[deg]当たりの移行時間は30[ms]となる。
図3Aに示す内燃機関の回転速度の最高値7000[r/min]でのスロットル開度が70[deg]であり、この場合の目標スロットル開度が50[deg]となり、内燃機関の回転速度7000[r/min]での単位スロットル開度当たりの移行時間は、図3Bに示すように30[ms]となるので、最高移行時間は、[(70-50)×30=600][ms]となる。最低移行時間は、0[ms]である。
なお、図3A、図3B、に示すマップは一例であり、内燃機関回転数、スロットル開度、および移行時間は、更に詳細に、たとえばそれぞれの単位値ごとに、設定可能である。したがって、目標スロットル開度は、0[deg]以上で50[deg]以下の範囲で設定することができ、移行時間は、0[ms]以上で600[ms]以下の範囲で設定可能である。
デフロック切替スイッチ101が操作された時刻t1から目標スロットル開度THtへの移行時間は、そのときの内燃機関回転速度Ne1を軸とする図3Bに示す目標スロットル開度移行時間マップに基づいて、ECU112により前述の湯にして算出され、設定される。
図3Cは、実施の形態1による車両制御装置における、目標スロットル開度復帰時間マップを示す説明図である。デフロック機構109のロック状態が完了した時刻t5から元のスロットル開度TH1への復帰時間についても、そのときの内燃機関回転速度を軸とする目標スロットル開度復帰時間マップである図3Cに基づいて、ECU112により算出されて設定される。
図3Cは、単位スロットル開度1[deg]当たりの移行時間[ms]を示している。たとえば、現在の内燃機関の回転速度が2000[r/min]又は3000[r/min]であれば、単位スロットル開度1[deg]当たりの移行時間は20[ms]であり、現在の内燃機関の回転速度が5000[r/min]であれば、単位スロットル開度1[deg]当たりの移行時間は40[ms]であり、現在の内燃機関の回転速度が7000[r/min]であれば、単位スロットル開度1[deg]当たりの移行時間は60[ms]となる。
前述の時刻t5から元のスロットル開度TH1への復帰時間は、0[ms]以上で、1200[ms](すなわち、20×60=1200[ms])以下となる。
なお、図3A、図3B、に示すマップは一例であり、これらに記載の内燃機関回転数、スロットル開度、および移行時間は、更に詳細に、たとえばそれぞれの単位値ごとに、設定可能である。したがって、目標スロットル開度は、0[deg]以上で50[deg]以下の範囲で設定することができ、移行時間は、0[ms]以上で1200[ms]以下の範囲で設定可能である。
ここで、前述の移行時間および復帰時間は、車両の急激な減速もしくは加速を避け、運転者に支障がなく、また不快に感じない時間であり、かつ、できるだけ短時間となるように設定されている。
以上は、デフロック切替スイッチ101がアンロック状態からロック状態に切替え操作されたときの動作であるが、デフロック切替スイッチ101がロック状態からアンロック状態に切替え操作された場合も同様である。
図4は、実施の形態1による車両制御装置の動作を示すフローチャートであって、前述の図2のタイミングチャートに基づく動作を含めて包括的に示している。図4において、ステップS401では、デフロック切替スイッチ101の操作の有無を判定し、デフロック切替スイッチ101がロック状態からアンロック状態、もしくはアンロック状態からロック状態に操作されたと判定したとき(Yes)は、ステップS402に進み、デフロック切替スイッチ101の操作がされていないと判定したき〈No〉は、ステップS401に戻る。
ステップS402では、内燃機関回転速度があらかじめ定められた閾値以下であるか否かを判定し、内燃機関回転速度があらかじめ定められた閾値より高ければ(No)、ステップS403に進み、現在のスロットル開度を記憶するとともに、目標スロットル開度を前述の目標スロットル開度マップに基づいて算出し、スロットルアクチュエータ107によりスロットル106を駆動して、スロットル開度を目標スロットル開度まで絞る。ステップS403での動作終了後は、ステップS402に戻り、前述の動作を繰り返す。
ステップS402での判定の結果、内燃機関回転速度があらかじめ定められた閾値以下であると判定されれば(Yes)、ステップS404に進み、デフロックアクチュエータ108を駆動し、デフロック機構109をアンロック状態からロック状態もしくはロック状態からアンロック状態へ移行させる。
つぎに、ステップS405に進み、デフロック機構109の移行が完了したか否かを判定し、その移行が完了していなければ(No)、ステップS404に戻り、移行が完了していれば(Yes)、ステップS406に進んでデフロックアクチュエータ108の駆動を停止させ、ステップS407に進む。
ステップS407では、現在のスロットル開度が記憶されていないかを判定し、記憶されていれば(No)、ステップS408に進み、記憶されているスロットル開度を目標スロットル開度とすべく目標スロットル開度を算出し、スロットルアクチュエータ107を駆動してスロットル106の開度を、目標スロットル開度である元のスロットル開度に戻し、処理を終了する。
ステップS407での判定の結果、現在のスロットル開度が記憶されていなければ(Yes)、そのまま処理を終了する。
以上述べた実施の形態1による車両制御装置によれば、デフロック切替スイッチの操作時の内燃機関の回転速度が、あらかじめ定められた閾値よりも高くても、スロットル開度を制御することで内燃機関回転速度をその閾値以下とし、デフロック機構を損傷することなく、かつ乗車フィーリングを低下させることなく、デフロック機構を操作することができる。
実施の形態2.
つぎに、実施の形態2による車両制御装置について説明する。図1に示す車両制御装置のシステム構成図は、実施の形態2においてもそのまま適用される。図5は、実施の形態2による車両制御装置における、デフロック機構の切替え制御を示すタイミングチャートであって、(A)はデフロック切替スイッチの操作状態、(B)は内燃機関の点火時期(通常の点火時期+デフロック切替補正値)、(C)は点火時期デフロック切替補正値、(D)は内燃機関回転速度、(E)はデフロックアクチュエータの動作状態、(F)はデフロック機構の動作状態、をそれぞれ波形で示している。
図5は、デフロック切替スイッチ101の操作時の内燃機関回転速度が、閾値Nth-lowよりも高い場合の動作を示している。ここで、通常の点火時期とは、後述の点火時期デフロック切替補正値により補正したとき以外の、車両の状態(内燃機関回転速度、車速、各種センサの検出値など)に応じて、あらかじめECUに設定されている点火時期を指す。
デフロック切替スイッチ101が操作されていない通常時、つまりデフロック機構109がアンロック状態DU、又はロック状態DR、にあるときは、(C)に示すデフロック切替補正値は、0[°CA](CA:Crank Angle)である。したがって、たとえば、通常の点火時期を10[°CA]とすると、デフロック切替スイッチ101が操作される時刻t1以前では、(B)に示す点火時期FT1は、「FT1=10+0=10」[°CA]である。
図1および図5において、時刻t1以前では、車両が内燃機関回転速度Ne1(=3000[r/min])、車速30[km/h]で走行中であるとし、(A)に示すデフロック切替スイッチ101の操作状態は、アンロック状態SUにあり、(E)に示すデフロックアクチュエータ108の動作状態は、停止状態STPにあり、(F)に示すデフロック機構109の動作状態は、アンロック状態DUにある。
時刻t1において、車両の運転者が、(A)に示すように、デフロック切替スイッチ101をアンロック状態SUからロック状態SRに切替えたとすると、デフロック操作検出手段111がこれを検出し、デフロック切替スイッチ101の操作状態がロック状態SR切替わったことを示す信号をデフロック切替判定部113に入力する。このとき、時刻t1における内燃機関回転速度Ne1が閾値Nth―lowより高いので、(E)に示すように、デフロックアクチュエータ108は、停止状態STPのままとされる。ここで、内燃機関回転速度の閾値Nth-lowは、たとえば、2000[r/min]に設定される。
一方、デフロック切替判定部113は、時刻t1において直ちに、点火時期デフロック切替補正値A[°CA]を演算し、(B)に示す点火時期を、通常の点火時期に点火時期デフロック切替補正値A[°CA]を加えた点火時期FTtに設定する。ここで、現在の点火時期FT1が10[°CA]であり、演算された点火時期デフロック切替補正値A[°CA]を、たとえば「-10」[°CA](10[°CA]の遅角補正)とすれば、新たに設定された点火時期FTtは、「FTt=10-10=0」[°CA]となる。
デフロック切替判定部113は、時刻t1以前での点火時期FT1を、新たに設定した点火時期FTtに向けて(B)にZ1で示すように移行させ、時刻t3にてその移行を完了させる。点火時期FT1が、遅角側に補正された点火時期FTtに向けて、時刻t1から次第に遅角側に移行することで、(D)に示す内燃機関回転速度は、時刻t1からやや遅れた時刻t2からZ3で示すように次第に低下する。
前述のように、閾値Nth-lowは、たとえば、2000[r/min]に設定され、閾値Nth-highは、2100[r/min]に設定されており、後述するように、内燃機関回転速度が閾値Nth―low以下となれば、デフロックアクチュエータ108の駆動を開始し、内燃機関回転速度が閾値Nth―highに達すれば、デフロックアクチュエータ108の駆動を停止させるように構成されている。これは、デフロックアクチュエータ108の動作のハンチングを防止するためである。
図5の(D)に示すように、内燃機関回転速度は、時刻t4において閾値Nth―lowに達する。閾値Nth―lowは、前述のようにたとえば2000[r/min]に設定されており、内燃機関の回転速度が閾値Nth―low以下になれば、デフロック機構109のギヤの噛み合わせを支障なく行わせることができる。
時刻t4において内燃機関回転速度が閾値Nth―lowに達すると、(E)に示すように、デフロック切替判定部113は、デフロックアクチュエータ108を停止状態STPから駆動状態ACTに立ち上げる。これにより、デフロック機構109は、アンロック状態DUからロック状態DRに向けて、Z4に示すように移行を開始する。時刻t5においてデフロック機構109のギヤの噛み合いが完了し、デフロック機構109がアンロック状態DUからロック状態DRへの移行が完了する。これにより、(E)に示すように、デフロックアクチュエータ108の動作状態は、駆動状態ACTから停止状態STPに変化する。
また、デフロック切替判定部113は、(C)にZ6で示すように点火時期デフロック切替補正値を、時刻t5を起点として、A[°CA]から元の0[°CA]に向けて移行させ、時刻t7において元の点火時期デフロック補正値0[°CA]に復帰させる。すなわち、点火時期は、(B)に示すように時刻t5から時刻t7までZ5のように移行し、時刻t7において元の点火時期FT1に復帰する。
内燃機関回転速度は、(D)に示すように、時刻t5から遅れた時刻t6からZ7で示す上昇に転じ、時刻t8にて元の内燃機関回転速度Ne1に達し、以降、その状態が維持される。これにより、車両は、デフロック切替スイッチ101の操作前と同じ状態で走行を続けることができる。"
図6Aは、実施の形態2による車両制御装置における、点火時期デフロック切替補正マップを示す説明図である。デフロック切替スイッチ101が操作されたときの点火時期デフロック切替補正値A[°CA]は、スロットル開度TH[deg]と内燃機関回転速度Ne[r/min]を軸とする図6Aに示す点火時期デフロック切替補正マップに基づいて、ECU112により算出される。たとえば、デフロック切替スイッチ101が操作されたときの内燃機関回転速度Ne1が5000[r/min]であって、そのときのスロットル開度TH1が30[deg]であれば、点火時期デフロック切替補正値A[°CA]は、「-5」[°CA]に設定される。
図6Bは、実施の形態2による車両制御装置における、点火時期デフロック切替移行時間マップを示す説明図であって、単位点火時期1[°CA]当たりの移行時間[ms]を示している。たとえば、現在の内燃機関の回転速度が2000[r/min]又は3000[r/min]であれば、単位点火時期1[°CA]当たりの移行時間は10[ms]であり、現在の内燃機関の回転速度が5000[r/min]であれば、単位点火時期1[°CA]当たりの移行時間は20[ms]であり、現在の内燃機関の回転速度が7000[r/min]であれば、単位点火時期1[°CA])当たりの移行時間は30[ms]となる。
デフロック切替スイッチ101が操作された時刻t1から、点火時期デフロック切替補正値A[°CA]を加えた点火時期FT1への移行時間は、そのときの内燃機関回転速度Ne1を軸とする図3Bに示す点火時期デフロック切替移行時間マップに基づいて、ECU112により算出されて設定される。
図6Aに示す内燃機関の回転速度の最高値7000[r/min]でのスロットル開度が70[deg]であり、この場合の点火時期デフロック切替補正値[°CA]は「-20」[°CA]となり、内燃機関の回転速度7000[r/min]での点火時期デフロック切替補正値[°CA]を加えた点火時期FT1への移行時間は、(|(-20)×30|=600][ms]となる。最低移行時間は、0[°CA]である。
実施の形態1では、図6Aに示すように、点火時期デフロック切替補正値は、0[°CA]以上で「-20」[°CA]以下の範囲で設定することができる。したがって、図6Bに示す移行時間は、0[ms]以上で600[ms]以下の範囲で設定可能である。
図6Cは、実施の形態2による車両制御装置における、点火時期デフロック切替復帰時間マップを示す説明図である。デフロック機構109のロック状態が完了した時刻t5から元の点火時期FT1への復帰時間についても、そのときの内燃機関回転速度を軸とする図6Cに示す点火時期デフロック切替復帰時間マップに基づいて、ECU112により算出されて設定される。
たとえば、現在の内燃機関の回転速度が2000[r/min]又は3000[r/min]であれば、単位点火時期1[°CA])当たりの移行時間は20[ms]であり、現在の内燃機関の回転速度が5000[r/min]であれば、単位点火時期1[°CA])当たりの移行時間は40[ms]であり、現在の内燃機関の回転速度が7000[r/min]であれば、単位点火時期1[°CA])当たりの移行時間は60[ms]となる。
前述の時刻t5から元の点火時期FTtへの復帰時間は、0[ms]以上で、1200[ms](すなわち、|(-20)×60|=1200[ms])以下となる。
なお、図6A、図6B、図6C、に示すマップは一例であり、内燃機関回転数、スロットル開度、およびそれぞれの移行時間は、更に詳細に、たとえばそれぞれの単位値ごとに、設定可能である。したがって、復帰時間は0[ms]以上で1200[ms]以下の範囲で設定可能である。
ここで、前述の移行時間および復帰時間は、車両の急激な減速もしくは加速を避け、運転者に支障がなく、また不快に感じない時間であり、かつ、できるだけ短時間となるように設定される。
以上は、デフロック切替スイッチ101がアンロック状態からロック状態に切替え操作されたときの動作であるが、デフロック切替スイッチ101がロック状態からアンロック状態に切替え操作された場合も同様である。
図7は、実施の形態2による車両制御装置の動作を示すフローチャートであって、前述の図5のタイミングチャートに基づく動作を含めて包括的に示している。図7において、ステップS701では、デフロック切替スイッチ101の操作の有無を判定し、デフロック切替スイッチ101がロック状態からアンロック状態、もしくはアンロック状態からロック状態に操作されたと判定したとき(Yes)は、ステップS702に進み、デフロック切替スイッチ101の操作がされていないと判定したき〈No〉は、ステップS701に戻る。
ステップS702では、内燃機関回転速度があらかじめ定められた閾値以下であるか否かを判定し、内燃機関回転速度があらかじめ定められた閾値より高ければ(No)、ステップS703に進み、点火時期デフロック切替補正値の算出を行ない、通常の点火時期に対して点火時期デフロック切替補正を実施する。ステップS703での動作終了後は、ステップS702に戻り、前述の動作を繰り返す。
ステップS702での判定の結果、内燃機関回転速度があらかじめ定められた閾値以下であると判定されれば(Yes)、ステップS704に進み、デフロックアクチュエータ108を駆動し、デフロック機構109をアンロック状態からロック状態もしくはロック状態からアンロック状態へ移行させる。
つぎに、ステップS705に進み、デフロック機構109の移行が完了したか否かを判定し、移行が完了していなければ(No)、ステップS704に戻り、移行が完了していれば(Yes)、ステップS706に進んでデフロックアクチュエータ108の駆動を停止させ、ステップS707に進む。
ステップS707では、点火時期デフロック切替補正値が、0[°CA]に戻っているか否かを判定し、「点火時期デフロック切替補正値=0」[°CA]であれば(Yes)、処理を終了し、「点火時期デフロック切替補正値=0」[°CA]でなければ、ステップS708に進み、点火時期デフロック切替補正値を算出し(0[°CA]に設定し)、点火時期デフロック切替補正を実施して、処理を終了する。
以上述べた実施の形態2による車両制御装置によれば、デフロック切替スイッチの操作時の内燃機関の回転速度が、あらかじめ定められた閾値よりも高くても、内燃機関の点火時期を制御することで内燃機関回転速度をその閾値以下とし、デフロック機構を損傷することなく、かつ乗車フィーリングを低下させることなく、デフロック機構を操作することができる。
従来の技術では、車両の高速走行時に運転者がデフロック操作するときは、一旦車両の速度を落としてデフロック機構の切替えを実施する必要があったので、デフロック機構の状態を切替えて元の走行状態に戻るまでに、数秒から数十秒かかっていたが、本願の車両制御装置によれば、運転者は車速を意識することなくデフロック機構の切替えを行うことができ、また、デフロック機構の切替制御がそのときの車両の走行状態に応じて実施されるため、短時間、たとえば数秒で切替えることができ、従来の技術に比べて走行フィーリング向上させることができ、さらにデフロック機構の損傷も防ぐことができる。"
本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。したがって、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
100 車両制御装置、101 デフロック切替スイッチ、
102 デフロック状態検出装置、103 スロットルポジションセンサ、
104 車速センサ、105 クランク角センサ、106 スロットル、
107 スロットルアクチュエータ、108 デフロックアクチュエータ、
109 デフロック機構、110 点火コイル、111 デフロック操作検出手段、
112 ECU、113 デフロック切替判定部、114 内燃機関回転速度検出手段、115 インジェクタ

Claims (4)

  1. 車両に搭載された内燃機関の出力を左右の駆動輪に伝達するように構成され、ロック状態にあるとき、前記左右の駆動輪を相対的に固定して前記左右の駆動輪を同一の回転速度で回転させ、アンロック状態にあるとき、前記左右の駆動輪を異なる回転速度で回転させ得るデファレンシャルギヤと、前記ロック状態と前記アンロック状態との一方から他方への切り替えを行なうデフロック機構と、前記デフロック機構に前記切り替えを行なわせるときに操作されるデフロック切替スイッチと、を備え、前記デフロック切替スイッチが操作されたとき、前記内燃機関の回転速度をあらかじめ定められた閾値以下に低下させるように構成された車両制御装置であって、
    前記デフロック切替スイッチが操作されたとき、
    前記内燃機関における現在の回転速度と現在のスロットル開度とに基づいて、目標スロットル開度と、前記現在のスロットル開度から前記目標スロットル開度への移行時間と、が算出され、
    前記内燃機関に設けられたスロットルは、前記現在のスロットル開度から前記算出された目標スロットル開度へ前記算出された移行時間で移行するように駆動され、
    前記閾値は、前記移行時間を経て移行した前記目標スロットル開度により運転される前記内燃機関の回転速度が到達する、あらかじめ定められた回転速度である、
    ことを特徴とする車両制御装置。
  2. 前記目標スロットル開度と前記移行時間とは、前記内燃機関の回転速度とスロットル開度とに基づいてあらかじめ設定されたマップにより算出される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 車両に搭載された内燃機関の出力を左右の駆動輪に伝達するように構成され、ロック状態にあるとき、前記左右の駆動輪を相対的に固定して前記左右の駆動輪を同一の回転速度で回転させ、アンロック状態にあるとき、前記左右の駆動輪を異なる回転速度で回転させ得るデファレンシャルギヤと、前記ロック状態と前記アンロック状態との一方から他方への切り替えを行なうデフロック機構と、前記デフロック機構に前記切り替えを行なわせるときに操作されるデフロック切替スイッチと、を備え、前記デフロック切替スイッチが操作されたとき、前記内燃機関の回転速度をあらかじめ定められた閾値以下に低下させるように構成された車両制御装置であって、
    前記デフロック切替スイッチが操作されたとき、
    前記内燃機関における現在の回転速度と現在のスロットル開度とに基づいて、点火時期補正値と、現在の点火時期から前記点火時期補正値により補正された点火時期への移行時間と、が算出され、
    前記内燃機関の点火時期は、前記現在の点火時期から前記補正された点火時期へ前記算出された移行時間で移行され、
    前記閾値は、前記移行時間を経て移行した前記点火時期により運転される前記内燃機関の回転速度が到達する、あらかじめ定められた回転速度である、
    ことを特徴とする車両制御装置。
  4. 前記点火時期補正値と前記移行時間とは、前記内燃機関の回転速度とスロットル開度とに基づいてあらかじめ設定されたマップにより算出される、
    ことを特徴とする請求項3に記載の車両制御装置。
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