JP2023056758A - 自動ドア装置、自動ドア装置用のスイッチ装置、自動ドア装置の制御方法、自動ドア装置の制御プログラム - Google Patents

自動ドア装置、自動ドア装置用のスイッチ装置、自動ドア装置の制御方法、自動ドア装置の制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】非接触スイッチが設けられる場合の適切な制御を実現できる自動ドア装置等を提供する。【解決手段】自動ドア装置100は、便房10の開口に設けられたドア20を開閉指示信号に基づいて開閉制御するドア制御部52と、接触式の接触スイッチ241、242、261、262と、非接触式の非接触スイッチ231、232、251、252と、ユーザによる接触スイッチ241、242、261、262の接触操作およびユーザによる非接触スイッチ231、232、251、252の非接触操作に応じて開閉指示信号を出力するスイッチ制御部62と、を備える。ドア制御部52およびスイッチ制御部62の少なくともいずれか一方は、接触スイッチ241、242、261、262および非接触スイッチ231、232、251、252の一方の方式のスイッチが操作された場合、その後の他方の方式のスイッチに基づく制御を制限する。【選択図】図10

Description

本発明は自動ドア装置に関する。
特許文献1は、公共トイレにおける便器洗浄装置を開示する。この便器洗浄装置は、ユーザの手等の接近を非接触で検知して、便器の洗浄動作を開始させる非接触センサを備える。視覚障害等を持つユーザによる誤操作を防止するため、非接触センサを覆う表面プレートによって接触センサを構成し、表面プレートにユーザの手等が接触している場合は、非接触センサの検知信号を無効化して便器の洗浄動作が開始されないようにする。
特開2011-6981号公報
本発明者は、公共トイレ等に設置される自動ドアの開閉制御に非接触センサを利用することを着想した。公共トイレでは、便房またはトイレ室の内外に開閉それぞれの押しボタンまたはスイッチが設けられることが一般的であり、ユーザの押下操作または接触操作に応じてドアの開閉制御が行われる。本発明者は、このような接触式の開閉スイッチに加えて非接触式の開閉スイッチを設ける検討を独自に行った結果、本発明を完成させるに至った。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、非接触スイッチが設けられる場合の適切な制御を実現できる自動ドア装置等を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の自動ドア装置は、個室の開口に設けられたドアを開閉指示信号に基づいて開閉制御するドア制御部と、接触式の接触スイッチと、非接触式の非接触スイッチと、ユーザによる接触スイッチの接触操作およびユーザによる非接触スイッチの非接触操作に応じて開閉指示信号を出力するスイッチ制御部と、を備える。ドア制御部およびスイッチ制御部の少なくともいずれか一方は、接触スイッチおよび非接触スイッチの一方の方式のスイッチが操作された場合、その後の他方の方式のスイッチに基づく制御を制限する。
この態様では、接触スイッチおよび非接触スイッチの一方の方式のスイッチが操作された場合に他方の方式のスイッチに基づく制御が制限されるため、ユーザが一方の方式のスイッチを優先的に使用したい場合等に適した制御を実現できる。
本発明の別の態様も自動ドア装置である。この装置は、個室の開口に設けられたドアを開閉指示信号に基づいて開閉制御するドア制御部と、接触式の接触スイッチと、非接触式の非接触スイッチと、ユーザによる接触スイッチの接触操作およびユーザによる非接触スイッチの非接触操作に応じて開閉指示信号を出力するスイッチ制御部と、接触スイッチの近傍に設けられる点字表示への接触を検知する接触検知部と、を備える。ドア制御部およびスイッチ制御部の少なくともいずれか一方は、接触検知部が検知状態になった場合、その後の非接触スイッチに基づく制御を制限する。
この態様では、接触スイッチの近傍に設けられる点字表示への接触が検知された場合に非接触スイッチに基づく制御が制限されるため、視覚障害等を持つユーザが接触スイッチを優先的に使用したい場合等に適した制御を実現できる。
本発明の更に別の態様は、自動ドア装置用のスイッチ装置である。この装置は、個室の開口に設けられたドアを開閉する接触式の接触スイッチを備える自動ドア装置用のスイッチ装置であって、非接触式の非接触スイッチと、ユーザによる非接触スイッチの非接触操作に応じてドアを開閉する開閉指示信号を出力するスイッチ制御部と、を備え、スイッチ制御部は、接触スイッチの操作に応じてドアが開制御または閉制御された場合、その後の非接触スイッチに基づく制御を制限する。
本発明の更に別の態様は、自動ドア装置の制御方法である。この方法は、接触式の接触スイッチまたは非接触式の非接触スイッチから出力される開閉指示信号に基づいて開閉制御される自動ドア装置の制御方法であって、接触スイッチおよび非接触スイッチのいずれか一方からの開閉指示信号を取得するステップと、いずれか一方の方式のスイッチからの開閉指示信号を取得した場合、他方の方式のスイッチに基づく制御を制限するステップと、を備える。
本発明の更に別の態様は、自動ドア装置用のスイッチ装置である。この装置は、個室の開口に設けられたドアを開閉する接触式の接触スイッチを備える自動ドア装置用のスイッチ装置であって、非接触式の非接触スイッチと、ユーザによる非接触スイッチの非接触操作に応じてドアを開閉する開閉指示信号を出力するスイッチ制御部と、接触スイッチの近傍に設けられる点字表示への接触を検知する接触検知部と、を備え、スイッチ制御部は、接触検知部が検知状態になった場合、その後の非接触スイッチに基づく制御を制限する。
本発明の更に別の態様は、自動ドア装置の制御方法である。この方法は、接触式の接触スイッチまたは非接触式の非接触スイッチから出力される開閉指示信号に基づいて開閉制御される自動ドア装置の制御方法であって、接触スイッチの近傍に設けられる点字表示への接触を検知するステップと、点字表示への接触が検知された場合、その後の非接触スイッチに基づく制御を制限するステップと、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、非接触スイッチが設けられる自動ドア装置における適切な制御を実現できる。
自動ドアが設置された便房を示す平面図である。 自動ドアが設置された便房を示す正面図である。 接触スイッチおよび非接触スイッチによるドアの開閉制御を担う自動ドアの機能ブロックを示す。 発光素子の点灯状態に基づく接触スイッチの有効/無効の判定処理の具体例を示す。 便房外の接触スイッチの有効/無効の取り得る組合せと、接触スイッチの押下操作に応じた状態遷移を示す。 便房内の接触スイッチの有効/無効の取り得る組合せと、接触スイッチの押下操作に応じた状態遷移を示す。 非接触スイッチからの操作信号の処理を示すフローチャートである。 接触スイッチおよび非接触スイッチの構成例または配置例を示す。 図8(B)または(C)のスイッチ構成に対応する自動ドア装置100の機能ブロックを示す。 接触式または非接触式のスイッチに基づく制御を制限するための自動ドア装置の機能ブロックを示す。 接触式または非接触式のスイッチの制御の制限の第1の処理例を示すフローチャートである。 接触式または非接触式のスイッチの制御の制限の第2の処理例を示すフローチャートである。 接触式または非接触式のスイッチの制御の制限の解除の処理を示すフローチャートである。 接触式または非接触式のスイッチの制御の制限の第3の処理例を示すフローチャートである。
図1は、自動ドア装置100が設置されたトイレ室としての便房10を模式的に示す平面図である。図2は、自動ドア装置100が設置された便房10を示す正面図である。図2では、便房10の正面壁101の一部を破断して示す。以下、ドア20の開閉方向と一致する水平方向をX方向といい、ドア20の入出方向と略一致するX方向に垂直な水平方向をY方向といい、X方向およびY方向に直交する鉛直方向をZ方向という。また、X方向を左右方向と、Y方向を前後方向と、Z方向を上下方向ということがある。このような方向の表記は自動ドア装置100の設置姿勢を限定するものではなく、自動ドア装置100は任意の姿勢で設置されうる。便房10は、便器11が設けられた個室である。なお、本実施形態の自動ドア装置100は、便房10に限らず任意の部屋の開口を開閉するために設置できる。
自動ドア装置100は、空間を仕切る壁等の開口に設けられたドア20を開閉制御する装置である。具体的には、便房10の正面壁101に設けられた開口102が、左右方向にスライド移動する引戸としてのドア20によって開閉される。図2における開口102は、正面壁101の左右中心より右方に設けられる。便房10は、駅、店舗等の商業施設、ホテル、病院等の各種施設に設けられる公共トイレを構成する。
図1および図2に例示される公共トイレは、多様なユーザが利用可能な各種の設備や器具が便房10内に設けられたバリアフリートイレである。バリアフリートイレのユーザとしては健常者の他に、車椅子使用者、人工肛門や人工膀胱等のストーマを造設したオストメイト等の内部障害者、高齢者、子供連れ等が想定されている。図1に示されるように、便房10には、便器11、オストメイト対応設備12、洗面台13、寝台14、幼児用椅子17、着替え台18が設けられる。オストメイト対応設備12は、ユーザがストーマを洗浄するための洗浄台である。便器11とオストメイト対応設備12の間には手すり15が設けられる。
開口102の内側としての便房10内にある便器11の近傍の壁に設けられる緊急通報ボタンまたは非常呼出ボタンとしての非常ボタン16は、バリアフリートイレを使用中のユーザの体調不良等の緊急時や非常時に押下されることで、非常事態の発生を公共トイレの管理者や便房10外の第三者に報知する。
オストメイト対応設備12の近傍の壁には、室内情報提示部30および延長ボタン31が設けられる。案内部としての室内情報提示部30は、便房10内の各種設備の使用方法や公共トイレの使用可能時間等の案内情報を便房10内のユーザに提示する装置である。室内情報提示部30は、スピーカの音声やディスプレイの表示等によって案内情報をユーザに提示または報知する。公共トイレに使用可能時間(例えば30分)が設定されている場合、ユーザの入室からの経過時間に応じて、室内情報提示部30が各種の案内情報をユーザに報知する。
例えば、残り使用可能時間の報知、使用可能時間を超過したことの報知、使用可能時間の超過後にドア20を開可能状態または解錠状態に遷移させたことの報知が、室内情報提示部30によって行われる。また、使用可能時間を超過したことは、公共トイレの管理者に報知されると共に、室外情報提示部46によって便房10外の第三者にも報知される(「使用中」のランプが消灯する)。なお、便房10内のユーザによって延長ボタン31が押下されると、公共トイレの使用可能時間が所定時間(例えば10分)延長される。
自動ドア装置100は、正面視(図2)で矩形の開口102を開閉するためにドア20をX方向に駆動する。ドア20は、右側の全閉位置から左側の全開位置まで水平方向に延びるレール22上をスライド可能に設けられる正面視で矩形の移動体である。自動ドア装置100は、接触操作検知部24および26と、非接触操作検知部としての非接触スイッチ23および25と、ドア駆動制御部50を備える。
接触操作検知部24、26は、ユーザの接触操作(ボタンの押下操作)を検知して、ドア20の開指示信号または閉指示信号(以下、開閉指示信号または指示信号と総称することがある)を生成し、ドア駆動制御部50に対して出力する。ドア駆動制御部50は、接触操作検知部24、26からの開閉指示信号に基づいてドア20を開閉動作させる。便房10の外側から操作可能な室外接触操作検知部24は、ドア20を開くための開操作を検知する室外開操作部としての接触式の室外開スイッチ241と、ドア20を閉じるための閉操作を検知する室外閉操作部としての接触式の室外閉スイッチ242を備える。
同様に、便房10の内側から操作可能な室内接触操作検知部26は、ドア20を開くための開操作を検知する室内開操作部としての接触式の室内開スイッチ261と、ドア20を閉じるための閉操作を検知する室内閉操作部としての接触式の室内閉スイッチ262を備える。図2に模式的に示されるように、室外接触操作検知部24は正面壁101の室外側に設けられ、室内接触操作検知部26は正面壁101の室内側に設けられる。室外接触操作検知部24および室内接触操作検知部26は、それぞれドア20の室外側および室内側に設けられてもよい。
室外開スイッチ241、室外閉スイッチ242、室内開スイッチ261、室内閉スイッチ262(以下、接触スイッチまたは開閉スイッチと総称することがある)は、ユーザの接触操作を検知可能な各種原理に基づくデバイスによって構成できる。本実施形態の各接触スイッチ241、242、261、262は、押下された時に開閉指示信号を生成する押しボタンスイッチである。具体的には、室外開スイッチ241および室内開スイッチ261(以下、開スイッチと総称することがある)は、押下された時にドア20の開指示信号を生成し、室外閉スイッチ242および室内閉スイッチ262(以下、閉スイッチと総称することがある)は、押下された時にドア20の閉指示信号を生成する。
なお、後述するように、各接触スイッチ241、242、261、262は、ドア駆動制御部50によるドア20の制御状態に応じて有効または無効とされる。このため、有効となっている各接触スイッチ241、242、261、262が押下された場合のみ、開閉指示信号がドア駆動制御部50に対して出力され、無効となっている各接触スイッチ241、242、261、262が押下されたとしても、開閉指示信号はドア駆動制御部50に対して出力されない。また、各接触スイッチ241、242、261、262自体またはその周囲には、それぞれの有効時に発光するLED(Light-Emitting Diode:発光ダイオード)等の発光素子が設けられており、便房10内外のユーザはいずれの接触スイッチが有効に操作可能であるかを視認できる。
非接触スイッチ23、25は、ユーザの手をかざす等の非接触操作に応じてドア20の開閉指示信号の基となる操作信号を出力する開閉共用の一つの非接触式のスイッチであり、ユーザの非接触操作を検知可能な各種原理に基づくデバイスによって構成できる。後述するように、非接触スイッチ23、25から操作信号を受信した操作信号処理部は、各接触スイッチ241、242、261、262の有効/無効の状態情報に基づいて、ドア駆動制御部50に対するドア20の開指示信号または閉指示信号を出力する。ドア駆動制御部50は、操作信号処理部からの開閉指示信号に基づいてドア20を開閉動作させる。
便房10の外側から非接触操作可能な室外非接触スイッチ23は、室外接触操作検知部24とは異なる便房10外の任意の位置に設けられる。図2の例では、正面壁101の外面上における室外接触操作検知部24の下方に室外非接触スイッチ23が設けられる。同様に、便房10の内側から非接触操作可能な室内非接触スイッチ25は、室内接触操作検知部26とは異なる便房10内の任意の位置に設けられる。図2の例では、正面壁101の内面上における室内接触操作検知部26の下方に室内非接触スイッチ25が設けられる。このように、便房10の外側においては、室外非接触スイッチ23と室外接触操作検知部24が組み合わされて設けられ、便房10の内側においては、室内非接触スイッチ25と室内接触操作検知部26が組み合わされて設けられる。このような一つの非接触スイッチと二つの接触スイッチの組合せとしてのスイッチユニットは、便房10の外側および/または内側に複数設けられてもよい。
なお、非接触スイッチ23、25は、それぞれ接触操作検知部24、26と一体的に設けてもよい。例えば、室外接触操作検知部24において室外開スイッチ241と室外閉スイッチ242の間や周囲に室外非接触スイッチ23を設けてもよいし、室内接触操作検知部26において室内開スイッチ261と室内閉スイッチ262の間や周囲に室内非接触スイッチ25を設けてもよい。このように、室外側および/または室内側において接触スイッチと非接触スイッチを一体化することで、タイプの異なるスイッチを備えるマルチスイッチ装置をコンパクトかつ安価に構成できる。一方、図2のように接触スイッチと非接触スイッチを別体とすることで、自動ドア装置100の設置場所に応じてスイッチ装置の構成を柔軟に変えられる。なお、接触スイッチおよび非接触スイッチの他の構成例または配置例については後述する。
ドア駆動制御部50は、ドア制御部52とドア駆動部54を備える。開閉指示信号に基づいてドア20を開閉制御するドア制御部52は、接触操作検知部24、26および非接触スイッチ23、25を通じたユーザの接触操作および非接触操作に応じてドア20の開閉動作を制御する。ドアエンジンとも呼ばれるドア駆動部54は、ドア制御部52による制御の下でドア20を水平方向に開閉駆動する。ドア駆動部54は、ドア20が連結された環状のベルト(不図示)と、当該ベルトを回転駆動するモータ(不図示)等によって構成できる。例えば、ベルトが時計回り方向に回転するとドア20が開方向(-X方向)に移動し、ベルトが反時計回り方向に回転するとドア20が閉方向(+X方向)に移動するようにドア駆動部54を構成できる。なお、ドア駆動制御部50は、正面壁101の無目に設けられてもよい。
便房10外に設けられる室外報知部44は、便房10内のユーザの非常事態の発生や公共トイレの使用に支障をきたす故障や異常等を便房10外のユーザや第三者に報知する。図2の例における室外報知部44は、音声による報知を行うスピーカ等の音声報知部441と、光や画像による報知を行う発光素子やディスプレイ等の光報知部442を備える。なお、便房10内のユーザに対しては前述の室内情報提示部30が室外報知部44と同様の機能を果たす。
便房10内には、便房10内の人の有無を検知する在室検知部27と、便房10内の人の活動状況を検知する活動検知部28が設けられる。在室検知部27は、人が発する赤外線を検出可能な焦電素子等によって構成される人感センサである。活動検知部28は、複数の検知スポットからなる検知エリアを有する物体検知センサであって、例えば、各検知スポットに赤外線を投光する複数の発光素子と、各検知スポットからの反射光を受光する複数の受光素子を備える。複数の受光素子における受光結果または検知結果の時間的な変化に基づいて、活動検知部28は便房10内でユーザが正常に活動しているか否かを判定する。
在室検知部27および活動検知部28によって、便房10内にいるユーザが正常に活動しているか否かが分かるため、異常が発生した場合は迅速に検知できる。例えば、在室検知部27が人を検知している一方で活動検知部28が一定時間に亘って活動を検知していない場合、在室検知部27が検知した便房10内のユーザに異常が発生している可能性が高い。また、在室検知部27が人を検知しておらず、活動検知部28も一定時間に亘って活動を検知していないにも関わらず、室外情報提示部46の「使用中」のランプが点灯している場合は、公共トイレに故障や異常が発生している可能性が高い。在室検知部27および/または活動検知部28によって検知された異常や、便房10内のユーザ自身が非常ボタン16を押下したことによる非常事態の発生は、公共トイレの管理者に報知されると共に、室外報知部44や室外情報提示部46によって便房10外の第三者にも報知される。
ドア20には、ドア駆動制御部50による制御の下で、閉状態のドア20の移動を制限するロック部(不図示)が設けられる。ロック部は、電磁力等を利用した施錠によってドア20の開方向への移動を機械的に制限する電気錠等によって構成してもよいし、各接触スイッチおよび各非接触スイッチの操作に基づく開指示信号をドア駆動制御部50の前段またはドア駆動制御部50において電気的に無効化する無効制御部等によって構成してもよい。ドア駆動制御部50は、公共トイレが便房10内のユーザによって使用中である場合、便房10外のユーザによる室外開スイッチ241や室外非接触スイッチ23を通じた開操作を、ロック部によって機械的または電気的に制限する。この時、室外開スイッチ241および室外非接触スイッチ23は無効になっているが、室外開スイッチ241に設けられたLED等の発光素子が消灯していること、および、室外情報提示部46の「使用中」のランプが点灯していることから、便房10外のユーザは公共トイレが他のユーザによって使用中であり、ドア20の開操作が不可能であることを視認できる。
図3は、各接触スイッチおよび各非接触スイッチによるドア20の開閉制御を担う自動ドア装置100の機能ブロックを示す。自動ドア装置100は、図1または図2に関して説明した構成要素に加えてスイッチ装置60を備える。スイッチ装置60は、便房10内の室内非接触スイッチ25を備える室内スイッチ装置60Iと、便房10外の室外非接触スイッチ23を備える室外スイッチ装置60Oを含む。室内スイッチ装置60Iおよび室外スイッチ装置60Oは、便房10の内外を別とすれば同様の構成であるため、スイッチ装置60と総称して重複した説明を省略する。また、室内スイッチ装置60Iおよび室外スイッチ装置60Oの各構成要素には、非接触スイッチ25、23を除いて同一の名称と符号を付す。
スイッチ装置60は、接点入力回路61と、スイッチ制御部62と、状態情報取得部63と、接点出力回路64を備える。これらの機能ブロックは、コンピュータの中央演算処理装置、メモリ、入力装置、出力装置、コンピュータに接続される周辺機器等のハードウェア資源と、それらを用いて実行されるソフトウェアの協働により実現される。コンピュータの種類や設置場所は問わず、上記の各機能ブロックは、単一のコンピュータのハードウェア資源で実現してもよいし、複数のコンピュータに分散したハードウェア資源を組み合わせて実現してもよい。特に本実施形態では、スイッチ装置60の機能ブロックの一部または全部を、それ自体がコンピュータである自動ドア装置100のドア制御部52で実現してもよいし、ドア制御部52とは別体のマイクロコントローラまたはMCU(Micro Controller Unit)で実現してもよい。
接点入力回路61は、接触スイッチおよび非接触スイッチからの信号が入力される回路である。室内スイッチ装置60Iにおける接点入力回路61には、室内開スイッチ261の押下操作に応じたドア20の開指示信号(以下、内開信号と略すことがある)と、室内閉スイッチ262の押下操作に応じたドア20の閉指示信号(以下、内閉信号と略すことがある)と、室内非接触スイッチ25の非接触操作に応じた操作信号(以下、室内操作信号ということがある)が入力される。室外スイッチ装置60Oにおける接点入力回路61には、室外開スイッチ241の押下操作に応じたドア20の開指示信号(以下、外開信号と略すことがある)と、室外閉スイッチ242の押下操作に応じたドア20の閉指示信号(以下、外閉信号と略すことがある)と、室外非接触スイッチ23の非接触操作に応じた操作信号(以下、室外操作信号ということがある)が入力される。以上のように、接点入力回路61はドア20の近傍に設けられたスイッチの操作に応じた操作信号が入力される操作信号入力部を構成する。
接点入力回路61は、入力された接触スイッチおよび非接触スイッチからの信号をスイッチ制御部62に送信する。スイッチ制御部62は、ユーザによる接触スイッチ241、242、261、262の接触操作およびユーザによる非接触スイッチ23、25の非接触操作に応じて開閉指示信号を出力する。スイッチ制御部62は、非接触スイッチ23、25からの操作信号を受信した時に、状態情報取得部63が取得した状態情報に基づいて、ドア制御部52に対するドア20の開指示信号または閉指示信号を出力する。すなわち、非接触スイッチ23、25からの操作信号はスイッチ制御部62によって開指示信号および閉指示信号のいずれかに変換される。この操作信号処理の詳細については後述する。なお、スイッチ制御部62は、接触スイッチからの開指示信号または閉指示信号を受信した場合、それらをそのまま出力する。このように、室内スイッチ装置60Iにおけるスイッチ制御部62は、室内開スイッチ261からの内開信号、室内閉スイッチ262からの内閉信号、室内非接触スイッチ25からの室内操作信号を受信し、内開信号または内閉信号を出力する。同様に、室外スイッチ装置60Oにおけるスイッチ制御部62は、室外開スイッチ241からの外開信号、室外閉スイッチ242からの外閉信号、室外非接触スイッチ23からの室外操作信号を受信し、外開信号または外閉信号を出力する。
状態情報取得部63は、接触スイッチとしての開スイッチおよび閉スイッチの有効/無効の状態情報をドア制御部52から取得する。具体的には、状態情報取得部63は、開スイッチおよび閉スイッチにそれぞれ設けられた発光素子の発光状態情報に対応する開スイッチおよび閉スイッチの有効/無効の状態情報をドア制御部52から取得する。なお、状態情報取得部63は、各発光素子の発光状態情報を、開スイッチおよび閉スイッチの有効/無効の状態情報として取得してもよい。室内スイッチ装置60Iにおける状態情報取得部63は、室内開スイッチ261に設けられた発光素子263が継続的または断続的に発光していれば室内開スイッチ261が有効、そうでなければ室内開スイッチ261が無効という状態情報を取得し、室内閉スイッチ262に設けられた発光素子264が継続的または断続的に発光していれば室内閉スイッチ262が有効、そうでなければ室内閉スイッチ262が無効という状態情報を取得する。室外スイッチ装置60Oにおける状態情報取得部63は、室外開スイッチ241に設けられた発光素子243が継続的または断続的に発光していれば室外開スイッチ241が有効、そうでなければ室外開スイッチ241が無効という状態情報を取得し、室外閉スイッチ242に設けられた発光素子244が継続的または断続的に発光していれば室外閉スイッチ242が有効、そうでなければ室外閉スイッチ242が無効という状態情報を取得する。
図4は、発光素子の点灯状態に基づく接触スイッチの有効/無効の判定処理の具体例を示す。この判定処理は主にドア制御部52によって実行されるが、状態情報取得部63やスイッチ制御部62によって実行されてもよい。図4(A)は、発光素子の点灯状態をゼロと非ゼロの2値の信号またはパルスで示す。信号がゼロの時は発光素子が消灯しており、信号が非ゼロの時は発光素子が点灯している。図4(B)は、判定処理におけるクロックをゼロと非ゼロの2値の信号またはパルスで示す。図示の例におけるクロックの周期は0.1秒である。図4(C)は、接触スイッチの有効/無効の判定結果をゼロと非ゼロの2値の信号またはパルスで示す。信号がゼロの時は接触スイッチが無効であり、信号が非ゼロの時は接触スイッチが有効である。
まず、各クロックの立上りのタイミングで発光素子が点灯している場合、当該各クロック期間(0.1秒)において接触スイッチは有効と判定される。また、発光素子が点灯から消灯に遷移した場合、すぐに接触スイッチを無効とするのではなく、所定時間は有効状態を維持する。図示の例では、3クロック分すなわち0.3秒間は接触スイッチの有効状態が維持される。図4(A)の右側に示されるように、ドア20の開閉動作中や非常時には発光素子が点滅することもあるが、この点滅周期より長い待機時間(0.3秒)を設けることで、発光素子の点滅中は接触スイッチの有効状態を適切に維持できる。図4(C)に示される「1」「2」「3」「4」の各数字は、各クロックの立上りのタイミングを「1」として、そこからの経過時間をクロック単位で表す。発光素子が点灯から消灯に遷移した後、再び点灯することなく「1」から「4」までカウントアップした場合(3クロック分の0.3秒が経過した場合)、接触スイッチが有効から無効に遷移する。
接点出力回路64は、スイッチ制御部62からの信号をドア制御部52に出力する回路である。室内スイッチ装置60Iにおける接点出力回路64は、スイッチ制御部62からの内開信号または内閉信号をドア制御部52に出力し、室外スイッチ装置60Oにおける接点出力回路64は、スイッチ制御部62からの外開信号または外閉信号をドア制御部52に出力する。ドア制御部52は、開指示信号としての内開信号または外開信号を受信した場合はドア駆動部54を介してドア20を開駆動し、閉指示信号としての内閉信号または外閉信号を受信した場合はドア駆動部54を介してドア20を閉駆動する。
続いて、図4で説明した接触スイッチの有効/無効の取り得る組合せと状態遷移について説明する。図5は、便房10外の接触スイッチ241、242の有効/無効の取り得る組合せと、接触スイッチ241、242の押下操作に応じた状態遷移を示す。図6は、便房10内の接触スイッチ261、262の有効/無効の取り得る組合せと、接触スイッチ261、262の押下操作に応じた状態遷移を示す。
図5および図6において、ドア20は主に六つの状態を取る。第1の状態では公共トイレが未使用(解錠中)でドア20が全閉状態であり、第2の状態では公共トイレが未使用でドア20が閉途中であり、第3の状態では公共トイレが未使用でドア20が全開状態であり、第4の状態では公共トイレが未使用でドア20が開途中であり、第5の状態では公共トイレが使用中(施錠中)でドア20が全閉状態であり、第6の状態では公共トイレが使用中でドア20が閉途中(全閉状態になると直ちに施錠される)である。
便房10外の図5において、第1の状態(未使用/全閉)では、室外開スイッチ241が有効、室外閉スイッチ242が無効である。便房10外のユーザが有効な室外開スイッチ241を押下すると、ドア20が開動作を開始して第4の状態(未使用/開途中)に遷移する。第2の状態(未使用/閉途中)では、室外開スイッチ241が有効、室外閉スイッチ242が無効である。便房10外のユーザが有効な室外開スイッチ241を押下すると、閉動作中のドア20が開動作に切り替わって第4の状態(未使用/開途中)に遷移する。第3の状態(未使用/全開)では、室外開スイッチ241が無効、室外閉スイッチ242が有効である。便房10外のユーザが有効な室外閉スイッチ242を押下すると、ドア20が閉動作を開始して第2の状態(未使用/閉途中)に遷移する。第4の状態(未使用/開途中)では、室外開スイッチ241が無効、室外閉スイッチ242が有効である。便房10外のユーザが有効な室外閉スイッチ242を押下すると、開動作中のドア20が閉動作に切り替わって第2の状態(未使用/閉途中)に遷移する。第5の状態(使用中/全閉)および第6の状態(使用中/閉途中)では、室外開スイッチ241および室外閉スイッチ242がいずれも無効である。
以上のように、便房10外の開スイッチとしての室外開スイッチ241は、ドア制御部52によるドア20の制御状態に応じて有効または無効とされ、有効時における便房10外のユーザの接触操作に応じてドア制御部52に対するドアの開指示信号(外開信号)を出力する。また、室外開スイッチ241に併設された発光素子243は、図4に示した処理に従い、室外開スイッチ241の有効なタイミングと略同期して発光する。同様に、便房10外の閉スイッチとしての室外閉スイッチ242は、ドア制御部52によるドア20の制御状態に応じて有効または無効とされ、有効時における便房10外のユーザの接触操作に応じてドア制御部52に対するドアの閉指示信号(外閉信号)を出力する。また、室外閉スイッチ242に併設された発光素子244は、図4に示した処理に従い、室外閉スイッチ242の有効なタイミングと略同期して発光する。
便房10内の図6において、第1の状態(未使用/全閉)では、室内開スイッチ261が有効である。便房10内のユーザが有効な室内開スイッチ261を押下すると、ドア20が開動作を開始して第4の状態(未使用/開途中)に遷移する。また、第1の状態(未使用/全閉)では室内閉スイッチ262も操作可能であり、便房10内のユーザが室内閉スイッチ262を押下すると、ドア20が施錠されて第5の状態(使用中/全閉)に遷移する。第2の状態(未使用/閉途中)では、室内開スイッチ261が有効である。便房10内のユーザが有効な室内開スイッチ261を押下すると、閉動作中のドア20が開動作に切り替わって第4の状態(未使用/開途中)に遷移する。また、第2の状態(未使用/閉途中)では室内閉スイッチ262も操作可能であり、便房10内のユーザが室内閉スイッチ262を押下すると、ドア20が第6の状態(使用中/閉途中)に遷移する(全閉状態になると直ちに施錠される)。第3の状態(未使用/全開)では、室内開スイッチ261が無効、室内閉スイッチ262が有効である。便房10内のユーザが有効な室内閉スイッチ262を押下すると、ドア20が閉動作を開始して第6の状態(使用中/閉途中)に遷移する。
第4の状態(未使用/開途中)では、室内開スイッチ261が無効である。また、室内開スイッチ261の押下操作または室内非接触スイッチ25の非接触操作によってドア20が開動作中の場合は室内閉スイッチ262も無効である。一方、室外開スイッチ241の押下操作または室外非接触スイッチ23の非接触操作によってドア20が開動作中の場合は室内閉スイッチ262が有効である。便房10内のユーザが有効な室内閉スイッチ262を押下すると、開動作中のドア20が閉動作に切り替わって第6の状態(使用中/閉途中)に遷移する。第5の状態(使用中/全閉)では、室内開スイッチ261が有効、室内閉スイッチ262が無効である。便房10内のユーザが有効な室内開スイッチ261を押下すると、ドア20が開動作を開始して第4の状態(未使用/開途中)に遷移する。第6の状態(使用中/閉途中)では、室内開スイッチ261が有効、室内閉スイッチ262が無効である。便房10内のユーザが有効な室内開スイッチ261を押下すると、閉動作中のドア20が開動作に切り替わって第4の状態(未使用/開途中)に遷移する。
以上のように、便房10内の開スイッチとしての室内開スイッチ261は、ドア制御部52によるドア20の制御状態に応じて有効または無効とされ、有効時における便房10内のユーザの接触操作に応じてドア制御部52に対するドアの開指示信号(内開信号)を出力する。また、室内開スイッチ261に併設された発光素子263は、図4に示した処理に従い、室内開スイッチ261の有効なタイミングと略同期して発光する。同様に、便房10内の閉スイッチとしての室内閉スイッチ262は、ドア制御部52によるドア20の制御状態に応じて有効または無効とされ、有効時における便房10内のユーザの接触操作に応じてドア制御部52に対するドアの閉指示信号(内閉信号)を出力する。また、室内閉スイッチ262に併設された発光素子264は、図4に示した処理に従い、室内閉スイッチ262の有効なタイミングと略同期して発光する。
続いて、非接触スイッチによるドア20の開閉制御について説明する。非接触スイッチから操作信号を受信したスイッチ制御部62は、状態情報取得部63が取得した開スイッチおよび閉スイッチの有効/無効の状態情報に基づいて、開スイッチおよび閉スイッチのうち有効となっているスイッチを特定し、有効となっているスイッチの指示信号に相当する指示信号をドア制御部52に出力する。
便房10外のスイッチに関する図5において、第1の状態(未使用/全閉)で便房10外のユーザが室外非接触スイッチ23を非接触操作した場合、有効となっている室外開スイッチ241が操作されたものとして、ドア20が開動作を開始して第4の状態(未使用/開途中)に遷移する。第2の状態(未使用/閉途中)で便房10外のユーザが室外非接触スイッチ23を非接触操作した場合、有効となっている室外開スイッチ241が操作されたものとして、閉動作中のドア20が開動作に切り替わって第4の状態(未使用/開途中)に遷移する。
第3の状態(未使用/全開)で便房10外のユーザが室外非接触スイッチ23を非接触操作した場合、有効となっている室外閉スイッチ242が操作されたものとして、ドア20が閉動作を開始して第2の状態(未使用/閉途中)に遷移する。第4の状態(未使用/開途中)で便房10外のユーザが室外非接触スイッチ23を非接触操作した場合、有効となっている室外閉スイッチ242が操作されたものとして、開動作中のドア20が閉動作に切り替わって第2の状態(未使用/閉途中)に遷移する。第5の状態(使用中/全閉)および第6の状態(使用中/閉途中)では、室外開スイッチ241および室外閉スイッチ242がいずれも無効になっているため、便房10外のユーザが室外非接触スイッチ23を非接触操作したとしても、スイッチ制御部62はドア制御部52に対するドア20の外開信号および外閉信号のいずれも出力しない。
便房10内のスイッチに関する図6において、第1の状態(未使用/全閉)で便房10内のユーザが室内非接触スイッチ25を非接触操作した場合、有効となっている室内開スイッチ261が操作されたものとして、ドア20が開動作を開始して第4の状態(未使用/開途中)に遷移する。第2の状態(未使用/閉途中)で便房10内のユーザが室内非接触スイッチ25を非接触操作した場合、有効となっている室内開スイッチ261が操作されたものとして、閉動作中のドア20が開動作に切り替わって第4の状態(未使用/開途中)に遷移する。ここで、図6における第1および第2の状態では施錠のために室内閉スイッチ262も操作可能であるが、室内非接触スイッチ25では施錠動作よりも開動作を優先することで、万が一の緊急事態において誤った施錠によるユーザの閉じ込めを防止する。なお、第1または第2の状態で室内非接触スイッチ25を非接触操作した便房10内のユーザが、ドア20の開動作ではなく施錠動作を行いたかった場合に備えて、室内非接触スイッチ25の再度の非接触操作や室内閉スイッチ262の押下操作によってドア20を施錠可能である旨を室内情報提示部30が便房10内のユーザに案内してもよい。
第3の状態(未使用/全開)で便房10内のユーザが室内非接触スイッチ25を非接触操作した場合、有効となっている室内閉スイッチ262が操作されたものとして、ドア20が閉動作を開始して第6の状態(使用中/閉途中)に遷移する。第4の状態(未使用/開途中)で便房10内のユーザが室内非接触スイッチ25を非接触操作した場合、有効となっている室内閉スイッチ262(室外開スイッチ241の押下操作または室外非接触スイッチ23の非接触操作によってドア20が開動作中の場合)が操作されたものとして、開動作中のドア20が閉動作に切り替わって第6の状態(使用中/閉途中)に遷移する。第5の状態(使用中/全閉)で便房10内のユーザが室内非接触スイッチ25を非接触操作した場合、有効となっている室内開スイッチ261が操作されたものとして、ドア20が開動作を開始して第4の状態(未使用/開途中)に遷移する。第6の状態(使用中/閉途中)で便房10内のユーザが室内非接触スイッチ25を非接触操作した場合、有効となっている室内開スイッチ261が操作されたものとして、閉動作中のドア20が開動作に切り替わって第4の状態(未使用/開途中)に遷移する。
図5および図6の説明に従って非接触スイッチ25、23が出力した操作信号に基づいてドア20が開閉制御された場合、ドア20の開閉動作の開始時または開始後に、開スイッチ261、241および閉スイッチ262、242の有効/無効の状態情報がドア制御部52によって更新される。ドア制御部52は、ドア駆動部54のモータやベルトまたはドア20に設けられた任意の原理の位置センサ(不図示)によって、ドア20の開閉動作の開始を検知できる。ドア制御部52によって更新された各接触スイッチの有効/無効の状態情報は、状態情報取得部63および各接触スイッチに併設された発光素子に提供される。
なお、図5および図6の説明に関わらず、各非接触スイッチ25、23の非接触操作に応じてスイッチ制御部62がドア20の開閉指示信号を出力した後の所定時間(例えば2-3秒)のインターバルの間は、各非接触スイッチ25、23からの操作信号の出力が無効化される、または、スイッチ制御部62が各非接触スイッチ25、23からの操作信号を受け付けない。これによって、ユーザの手等が各非接触スイッチ25、23にかざされ続けている場合に、ドア20がユーザの意図しない不要な開閉を繰り返すことを防止できる。
また、開スイッチ261、241または閉スイッチ262、242の接触操作による開指示信号または閉指示信号と、非接触スイッチ25、23の非接触操作による開指示信号または閉指示信号が重複または競合した場合、ドア制御部52は、開スイッチ261、241または閉スイッチ262、242の接触操作による開指示信号または閉指示信号に従ってドア20を開閉制御する。具体的には、開スイッチ261、241からの開指示信号または閉スイッチ262、242からの閉指示信号と、非接触スイッチ25、23からの操作信号が所定時間内に出力された場合、ドア制御部52は、開スイッチ261、241からの開指示信号または閉スイッチ262、242からの閉指示信号に従ってドア20を開閉制御する。つまり、接触スイッチ261、241、262、242による開閉指示信号が常に非接触スイッチ25、23による開閉指示信号より優先される(但し、後述する変形例を参照)。具体的には、接触スイッチ261、241、262、242による開閉指示信号と、非接触スイッチ25、23による開閉指示信号を、ドア制御部52が略同時に受信した場合、非接触スイッチ25、23による開閉指示信号は無視され、接触スイッチ261、241、262、242による開閉指示信号に基づいてドア20が開閉駆動される。
また、非接触スイッチ25、23による開閉指示信号に基づいてドア20が開閉駆動された後に、接触スイッチ261、241、262、242による開閉指示信号がドア制御部52に入力された場合、上記の2-3秒のインターバル中であっても接触スイッチ261、241、262、242による開閉指示信号に基づいてドア20が開閉駆動される(但し、後述する変形例を参照)。なお、接触スイッチ261、241、262、242による開閉指示信号に基づいてドア20が開閉駆動された後に、各非接触スイッチ25、23による開閉指示信号に基づくドア20の開閉駆動を無効化するインターバルを設けてもよい。このインターバルを上記の2-3秒のインターバルより長くすることで、接触スイッチ261、241、262、242による開閉指示信号の優先度をより高めてもよい。
図7は、スイッチ制御部62による、非接触スイッチからの操作信号の処理を示すフローチャートである。フローチャートの説明における「S」は、ステップまたは処理を意味する。このフローチャートは、室内スイッチ装置60Iおよび室外スイッチ装置60Oのいずれのスイッチ制御部62にも適用できるが、以下では主に室内スイッチ装置60Iのスイッチ制御部62について説明する。
S1では、室内非接触スイッチ25からの室内操作信号が、接点入力回路61を介してスイッチ制御部62に入力される。S2では、スイッチ制御部62が、状態情報取得部63が取得した状態情報に基づいて、室内開スイッチ261および室内閉スイッチ262のいずれも無効であるか否かを判定する。室内開スイッチ261および室内閉スイッチ262のいずれも無効である場合(S2でYesの場合)、ドア20は開閉制御されずに処理が終了する。これは、図5における第5および第6の状態、図6における第4の状態(室内開スイッチ261の押下操作または室内非接触スイッチ25の非接触操作によってドア20が開動作中の場合)に対応する。
S2でNoの場合はS3に進み、スイッチ制御部62が、状態情報取得部63が取得した状態情報に基づいて、室内開スイッチ261および室内閉スイッチ262共に操作可能であるか否かを判定する。室内開スイッチ261および室内閉スイッチ262共に操作可能である場合(S3でYesの場合)、S4に進んでスイッチ制御部62がS1で入力された室内操作信号を内開信号に変換する。これは、有効な室内開スイッチ261に加えて施錠のために室内閉スイッチ262も操作可能な図6における第1および第2の状態に対応する。S3でNoの場合はS5に進み、スイッチ制御部62が、状態情報取得部63が取得した状態情報に基づいて、室内開スイッチ261が有効であるか否かを判定する。
室内開スイッチ261は無効で室内閉スイッチ262が有効である場合(S5でNoの場合)、S6に進んでスイッチ制御部62がS1で入力された室内操作信号を内閉信号に変換する。これは、図5における第3および第4の状態、図6における第3および第4の状態(室外開スイッチ241の押下操作または室外非接触スイッチ23の非接触操作によってドア20が開動作中の場合)に対応する。室内開スイッチ261が有効で室内閉スイッチ262が無効である場合(S5でYesの場合)、S7に進んでスイッチ制御部62がS1で入力された室内操作信号を内開信号に変換する。これは、図5における第1および第2の状態、図6における第5および第6の状態に対応する。
以上の実施形態では開閉共用のスイッチとして非接触スイッチ23、25を例示したが、押しボタンスイッチ等の接触スイッチを開閉共用のスイッチとして設けてもよい。この場合、図3における非接触スイッチ23、25に加えて、開閉共用の接触スイッチが便房10内外に設けられる。
以上の実施形態では各接触スイッチ241、242、261、262の有効状態を示す発光素子が設けられ、それぞれの発光状態情報が各接触スイッチ241、242、261、262の有効/無効の状態情報として利用されたが、発光素子の有無によらず図5および図6と同様の状態情報がドア制御部52に保持されているため、各接触スイッチ241、242、261、262に発光素子を設けなくてもよい。
図5および図6では、ドア20が全開位置または全閉位置で維持されている状態(第1、3、5の状態)について説明したが、ドア20は全開未満の位置で開状態に維持されてもよい。この状態で操作信号入力部としての接点入力回路61から操作信号を受信したスイッチ制御部62は、ドア制御部52に対してドア20の開指示信号を出力する。
図8は、接触スイッチおよび非接触スイッチの構成例または配置例を示す。図8(A)は、図2と同様の構成例を示す。接触スイッチとしての開スイッチ241(261)および閉スイッチ242(262)を備える接触操作検知部24(26)と、開閉共用の非接触スイッチ23(25)が別体として併設される。開スイッチ241(261)の近傍には、視覚障害等を持つユーザに開スイッチ241(261)の存在を知らせる「開スイッチ」の意味の点字表示291が設けられる。同様に、閉スイッチ242(262)の近傍には、視覚障害等を持つユーザに閉スイッチ242(262)の存在を知らせる「閉スイッチ」の意味の点字表示292が設けられる。開スイッチ241(261)の点字表示291と閉スイッチ242(262)の点字表示292を、以下では点字表示29とも総称する。後述するように、各点字表示29にはユーザの手等の接触を検知する接触検知部が設けられる。
図8(B)および(C)では室内側の符号(261等)を省略するが、以下の室外側の構成(241等)についての説明は室内側の構成にも当てはまる。図8(B)では、非接触スイッチが接触スイッチと一体的に形成される。具体的には、非接触式の非接触開スイッチ231が接触式の開スイッチ241と一体的に形成され、非接触式の非接触閉スイッチ232が接触式の閉スイッチ242と一体的に形成される。非接触開スイッチ231は、ユーザの手をかざす等の非接触操作に応じてドア20の開指示信号を出力する非接触式のスイッチであり、非接触閉スイッチ232は、ユーザの手をかざす等の非接触操作に応じてドア20の閉指示信号を出力する非接触式のスイッチである。図8(C)に示されるように、開閉それぞれの非接触スイッチ231、232は、開閉それぞれの接触スイッチ241、242と別体として形成されてもよい。
非接触スイッチ231、232は、接触スイッチ241、242と同様に、ドア駆動制御部50によるドア20の制御状態に応じて有効または無効とされる。このため、有効となっている各非接触スイッチ231、232が非接触操作された場合のみ、開閉指示信号がドア駆動制御部50に対して出力され、無効となっている各非接触スイッチ231、232が非接触されたとしても、開閉指示信号はドア駆動制御部50に対して出力されない。非接触スイッチ231、232の有効/無効の状態は、接触スイッチ241、242の有効/無効の状態とそれぞれ一致する。
開スイッチ241の有効時は非接触開スイッチ231も有効であり、開スイッチ241が押下されない状態で所定時間以上ユーザの手等が非接触開スイッチ231にかざされている場合、非接触開スイッチ231の非接触操作があったものと判定され、非接触開スイッチ231が開指示信号をドア制御部52に対して出力する。一方、ユーザの手等が非接触開スイッチ231にかざされている時間が所定時間に達する前に開スイッチ241が押下された場合、非接触開スイッチ231の非接触操作はなかったものと判定され、非接触開スイッチ231ではなく押下された開スイッチ241が開指示信号をドア制御部52に対して出力する。
閉スイッチ242の有効時は非接触閉スイッチ232も有効であり、閉スイッチ242が押下されない状態で所定時間以上ユーザの手等が非接触閉スイッチ232にかざされている場合、非接触閉スイッチ232の非接触操作があったものと判定され、非接触閉スイッチ232が閉指示信号をドア制御部52に対して出力する。一方、ユーザの手等が非接触閉スイッチ232にかざされている時間が所定時間に達する前に閉スイッチ242が押下された場合、非接触閉スイッチ232の非接触操作はなかったものと判定され、非接触閉スイッチ232ではなく押下された閉スイッチ242が閉指示信号をドア制御部52に対して出力する。
図9は、図8(B)または(C)のスイッチ構成に対応する自動ドア装置100の機能ブロックを示す。図3の機能ブロック図との主な違いは、開閉それぞれの非接触スイッチ231(251)、232(252)が設けられる点と、状態情報取得部63が設けられない点である。室外スイッチ装置60Oでは、図3の室外非接触スイッチ23の代わりに、室外非接触開スイッチ231および室外非接触閉スイッチ232が設けられ、室内スイッチ装置60Iでは、図3の室内非接触スイッチ25の代わりに、室内非接触開スイッチ251および室内非接触閉スイッチ252が設けられる。
室外スイッチ装置60Oにおける接点入力回路61には、接触スイッチ241および242からの外開信号および外閉信号に加えて、非接触スイッチ231および232からの外開信号および外閉信号が入力される。室内スイッチ装置60Iにおける接点入力回路61には、接触スイッチ261および262からの内開信号および内閉信号に加えて、非接触スイッチ251および252からの内開信号および内閉信号が入力される。
接点入力回路61は、入力された接触スイッチおよび非接触スイッチからの開閉指示信号をスイッチ制御部62に送信する。スイッチ制御部62は、原則として、接点入力回路61に入力された開閉指示信号を、そのまま接点出力回路64に対して出力する。後述するように、スイッチ制御部62は、状況に応じて接触式または非接触式のスイッチに基づく制御を制限する。具体的には、接触スイッチ241、242、261、262に基づく制御を制限する場合、スイッチ制御部62は接触スイッチ241、242、261、262が出力した開閉指示信号を接点出力回路64またはドア制御部52に対して出力しない。同様に、非接触スイッチ231、232、251、252に基づく制御を制限する場合、スイッチ制御部62は非接触スイッチ231、232、251、252が出力した開閉指示信号を接点出力回路64またはドア制御部52に対して出力しない。接点出力回路64は、スイッチ制御部62からの開閉指示信号をドア制御部52に対して出力する。
図10は、ドア制御部52およびスイッチ制御部62の少なくともいずれかによって接触式または非接触式のスイッチに基づく制御を制限するための自動ドア装置100の機能ブロックを示す。図3および/または図9と同様の構成要素には同一の符号を付して重複した説明を省略する。なお、開閉それぞれの接触スイッチおよび開閉それぞれの非接触スイッチの有効/無効の状態に関する構成要素(発光素子等)の図示は省略した。
スイッチ装置60は、制御制限部65と接触検知部66を更に備える。制御制限部65はドア制御部52およびスイッチ制御部62と別体の構成要素として図示されるが、制御制限部65はドア制御部52およびスイッチ制御部62の少なくともいずれかにおける機能として実装されてもよい。また、接触検知部66は便房10の内外の各点字表示291、292と別体の構成要素として図示されるが、実際の接触検知部66は各点字表示291、292に設けられる各接触センサを含む機能部である。
制御制限部65は、接触スイッチおよび非接触スイッチの一方の方式のスイッチが操作された場合、他方の方式のスイッチに基づく制御を制限する。詳細については後述するが、一方の方式のスイッチを操作したユーザは当該一方の方式のスイッチを優先的に操作する意図を持っていると考えられるため、優先度の低い他方の方式のスイッチに基づく制御を制限する趣旨である。具体的には、制御制限部65は、便房10の内側および/または外側の接触スイッチ241、242、261、262が操作された場合、便房10の内側および/または外側の非接触スイッチ231、232、251、252に基づく制御を制限する。同様に、制御制限部65は、便房10の内側および/または外側の非接触スイッチ231、232、251、252が操作された場合、便房10の内側および/または外側の接触スイッチ241、242、261、262に基づく制御を制限する。
制御制限部65の機能がドア制御部52に実装される場合、制御制限部65は、ユーザによる他方の方式のスイッチの操作に応じた開閉指示信号に基づくドア20の開閉制御を行わないことで、当該他方の方式のスイッチに基づく制御を制限する。具体的には、ドア制御部52は、便房10の内側および/または外側の接触スイッチ241、242、261、262が操作された後に、便房10の内側および/または外側の非接触スイッチ231、232、251、252の非接触操作に基づく開閉指示信号を無視し、当該開閉指示信号に基づくドア20の開閉制御を行わない。同様に、ドア制御部52は、便房10の内側および/または外側の非接触スイッチ231、232、251、252が操作された後に、便房10の内側および/または外側の接触スイッチ241、242、261、262の接触操作に基づく開閉指示信号を無視し、当該開閉指示信号に基づくドア20の開閉制御を行わない。
制御制限部65の機能がスイッチ制御部62に実装される場合、制御制限部65は、ユーザによる他方の方式のスイッチの操作に応じた開閉指示信号の出力を行わないことで、当該他方の方式のスイッチに基づく制御を制限する。具体的には、スイッチ制御部62は、便房10の内側および/または外側の接触スイッチ241、242、261、262が操作された後に、便房10の内側および/または外側の非接触スイッチ231、232、251、252の非接触操作に基づく開閉指示信号をドア制御部52に対して出力しない。同様に、スイッチ制御部62は、便房10の内側および/または外側の非接触スイッチ231、232、251、252が操作された後に、便房10の内側および/または外側の接触スイッチ241、242、261、262の接触操作に基づく開閉指示信号をドア制御部52に対して出力しない。
スイッチ制御部62に実装される制御制限部65は、ユーザによる他方の方式のスイッチの操作に応じた開閉指示信号の出力条件を変更することで、当該他方の方式のスイッチに基づく制御を制限してもよい。具体的には、スイッチ制御部62が非接触スイッチ231、232、251、252に基づく制御を制限する場合、各非接触スイッチ231、232、251、252にかざされるユーザの手等の検知範囲を狭くする、各非接触スイッチ231、232、251、252が開閉指示信号を出力するためのユーザの手等の検知信号レベルを高くする、各非接触スイッチ231、232、251、252が開閉指示信号を出力するためのユーザの手等の継続検知時間を長くする等によって、非接触スイッチ231、232、251、252による開閉指示信号の出力条件を変更する。また、スイッチ制御部62が接触スイッチ241、242、261、262に基づく制御を制限する場合、各接触スイッチ241、242、261、262が開閉指示信号を出力するためのユーザによる接触操作(押下操作)の強度や速度を高くする、各接触スイッチ241、242、261、262が開閉指示信号を出力するためのユーザによる接触操作(押下操作)の継続時間を長くする等によって、接触スイッチ241、242、261、262による開閉指示信号の出力条件を変更する。
以上に加えてまたは代えて、制御制限部65は、便房10の内外の各点字表示291、292への接触を検知する接触検知部66が検知状態になった場合、非接触スイッチ231、232、251、252に基づく制御を制限する。詳細については後述するが、便房10の内外の各点字表示291、292に所定時間以上触れたユーザは視覚障害等を持っていると考えられるため、誤操作の可能性のある非接触スイッチ231、232、251、252に基づく制御を制限する趣旨である。このような制御制限部65が実装されるドア制御部52および/またはスイッチ制御部62による非接触スイッチ231、232、251、252の制御の制限の態様は前述の通りである。
具体的には、制御制限部65が実装されるドア制御部52は、ユーザによる非接触スイッチ231、232、251、252の操作に応じた開閉指示信号に基づくドアの開閉制御を行わないことで、当該非接触スイッチ231、232、251、252に基づく制御を制限する。また、制御制限部65が実装されるスイッチ制御部62は、ユーザによる非接触スイッチ231、232、251、252の操作に応じた開閉指示信号の出力を行わないことで、当該非接触スイッチ231、232、251、252に基づく制御を制限する。なお、制御制限部65が実装されるスイッチ制御部62は、ユーザによる非接触スイッチ231、232、251、252の操作に応じた開閉指示信号の出力条件を変更することで、当該非接触スイッチ231、232、251、252に基づく制御を制限してもよい。
制御制限部65によって接触スイッチまたは非接触スイッチに基づく制御が制限された場合、室内案内部としての室内情報提示部30および/または室外案内部としての室外報知部44は、ユーザに対する音声等による操作案内の内容を制御が制限されていない方式のスイッチのみについての内容に変更する。前述の通り、ユーザは制御が制限されていない方式のスイッチを優先的に操作すると考えられるため、制御が制限された方式のスイッチの音声操作案内等を省略する趣旨である。具体的には、制御制限部65によって非接触スイッチ231、232、251、252に基づく制御が制限された場合、室内情報提示部30および/または室外報知部44は、接触スイッチ241、242、261、262のみについての音声操作案内等に変更する。同様に、制御制限部65によって接触スイッチ241、242、261、262に基づく制御が制限された場合、室内情報提示部30および/または室外報知部44は、非接触スイッチ231、232、251、252のみについての音声操作案内等に変更する。
制御制限部65によって接触スイッチまたは非接触スイッチに基づく制御が制限された後、内側の接触スイッチ261または内側の非接触スイッチ251が操作されてドア20が開けられた場合、制御制限部65はスイッチの制御の制限を解除する。内側の開スイッチ261、251が操作されてドア20が開けられた場合、ユーザが公共トイレの使用を終えたと考えられるため、次のユーザのためにスイッチの制御の制限を解除する趣旨である。
また、制御制限部65によって接触スイッチまたは非接触スイッチに基づく制御が制限された後、便房10内の非常ボタン16が操作された場合、制御制限部65はスイッチの制御の制限を解除する。非常ボタン16が操作された非常事態では、便房10内のユーザが便房10外の第三者の助けを呼ぶためや便房10外に脱出するために、ドア20を開けやすくすることが重要であると考えられるため、両方式のスイッチの制御を有効にする趣旨である。
図11は、制御制限部65が実装されるドア制御部52および/またはスイッチ制御部62による接触式または非接触式のスイッチの制御の制限の第1の処理例を示すフローチャートである。なお、図5および図6で説明した接触スイッチ(および非接触スイッチ)の有効/無効の取り得る組合せと状態遷移は以下の説明にも当てはまる。例えば、以下では接触スイッチおよび/または非接触スイッチの制御の制限について説明するが、そもそも無効となっているスイッチは制御の制限に関わらず無効である。つまり、以下の説明における「スイッチの制御の制限」は、有効となっているスイッチ、厳密には同時に有効となっている同種(外開/外閉/内開/内閉)の接触スイッチおよび非接触スイッチのいずれか一方に適用される。
図11の開始時では、公共トイレが未使用でドア20が全閉状態にあるものとする。この状態では便房10内に人がおらず、便房10外のユーザが室外開スイッチ241または室外非接触開スイッチ231を操作することでドア20を開けられる(図5の第1の状態)。S11では、室外開スイッチ241が接触操作されたか否かが判定される。室外開スイッチ241が接触操作されてドア20が開けられた場合(S11におけるYes)はS12に進む。図6の第3または第4の状態に対応するS12では、室内閉スイッチ262が接触操作されたか否かが判定される。室内閉スイッチ262が接触操作されてドア20が閉められた場合(S12におけるYes)はS13に進む。
S13に至るまでには、S11における室外開スイッチ241とS12における室内閉スイッチ262が共に接触操作されてドア20が開閉されている。そこでS13では、ユーザが接触式のスイッチを優先的に操作する意図を持っていると考えられるため、優先度の低い非接触式のスイッチ251、252に基づく制御を制限し、接触式のスイッチ261、262のみを実質的に有効にする。このように、外側の接触スイッチ241が操作されてドア20が開けられた後に内側の接触スイッチ262が操作されてドア20が閉められた場合、他方の方式のスイッチとしての非接触スイッチ251、252に基づく制御が制限される。S14では、室内情報提示部30が、便房10内のユーザに対する音声等による操作案内の内容を有効な接触スイッチ261、262のみについての内容に変更する。
S11で室外開スイッチ241が接触操作されなかった場合(No)はS15に進む。S15では、室外非接触開スイッチ231が非接触操作されたか否かが判定される。室外非接触開スイッチ231が非接触操作されてドア20が開けられた場合(S15におけるYes)はS16に進む。図6の第3または第4の状態に対応するS16では、室内非接触閉スイッチ252が非接触操作されたか否かが判定される。室内非接触閉スイッチ252が非接触操作されてドア20が閉められた場合(S16におけるYes)はS17に進む。
S17に至るまでには、S15における室外非接触開スイッチ231とS16における室内非接触閉スイッチ252が共に非接触操作されてドア20が開閉されている。このようにS17では、ユーザが非接触式のスイッチを優先的に操作する意図を持っていると考えられる。この場合、制御制限部65は優先度の低い接触式のスイッチ261、262に基づく制御を制限し、非接触式のスイッチ251、252のみを実質的に有効にしてもよい。しかし、接触式のスイッチ261、262は非接触式のスイッチ251、252と比べて誤操作の可能性が低いため、図11の例では接触式のスイッチ261、262および非接触式のスイッチ251、252共に有効とされる(制御が制限されない)。一方S18では、室内情報提示部30が、便房10内のユーザに対する音声等による操作案内の内容を優先度が高い非接触式のスイッチ251、252のみについての内容に変更する。すなわち、優先度が低い接触式のスイッチ261、262ついての音声操作案内は省略される。
S12で室内閉スイッチ262が接触操作されなかった場合(No)はS19に進む。図6の第3または第4の状態に対応するS19では、室内非接触閉スイッチ252が非接触操作されたか否かが判定される。室内非接触閉スイッチ252が非接触操作されてドア20が閉められた場合(S19におけるYes)はS20に進む。
以上のようにS20に至るまでには、S11における室外開スイッチ241の接触操作とS19における室内非接触閉スイッチ252の非接触操作によってドア20が開閉されている。このように外開時と内閉時で異なる方式のスイッチが操作されているため、ユーザがいずれの方式のスイッチを優先的に操作する意図を持っているのか判断することができない。そこでS20では、いずれの方式のスイッチに基づく制御も制限しない。S21では、室内情報提示部30が、便房10内のユーザに対して両方式のスイッチについての操作案内を音声等によって提供する。
S16で室内非接触閉スイッチ252が非接触操作されなかった場合(No)はS22に進む。図6の第3または第4の状態に対応するS22では、室内閉スイッチ262が接触操作されたか否かが判定される。室内閉スイッチ262が接触操作されてドア20が閉められた場合(S22におけるYes)はS20に進む。
以上のようにS20に至るまでには、S15における室外非接触開スイッチ231の非接触操作とS22における室内閉スイッチ262の接触操作によってドア20が開閉されている。このように外開時と内閉時で異なる方式のスイッチが操作されているため、ユーザがいずれの方式のスイッチを優先的に操作する意図を持っているのか判断することができない。そこでS20では、いずれの方式のスイッチに基づく制御も制限しない。S21では、室内情報提示部30が、便房10内のユーザに対して両方式のスイッチについての操作案内を音声等によって提供する。
図12は、公共トイレが未使用でドア20が全開状態にある場合のスイッチの制御の制限の第2の処理例を示すフローチャートである。この状態では便房10内に人がおらず、便房10外のユーザが全開状態のドア20から入室して、室内閉スイッチ262または室内非接触閉スイッチ252を操作することでドア20を閉められる(図6の第3の状態)。図11と同様のステップには同一の符号を付して重複した説明を省略する。
S12では、室内閉スイッチ262が接触操作されたか否かが判定される。室内閉スイッチ262が接触操作されてドア20が閉められた場合(S12におけるYes)はS13に進む。S13に至るまでには、S12における室内閉スイッチ262が接触操作されてドア20が閉められている。そこでS13では、ユーザが接触式のスイッチを優先的に操作する意図を持っていると考えられるため、優先度の低い非接触式のスイッチ251、252に基づく制御を制限し、接触式のスイッチ261、262のみを実質的に有効にする。このように、ドア20が全開状態の時に内側の接触スイッチ262が操作されてドア20が閉められた場合、他方の方式のスイッチとしての非接触スイッチ251、252に基づく制御が制限される。S14では、室内情報提示部30が、便房10内のユーザに対する音声等による操作案内の内容を有効な接触スイッチ261、262のみについての内容に変更する。
S12で室内閉スイッチ262が接触操作されなかった場合(No)はS16に進む。S16では、室内非接触閉スイッチ252が非接触操作されたか否かが判定される。室内非接触閉スイッチ252が非接触操作されてドア20が閉められた場合(S16におけるYes)はS17に進む。S17に至るまでには、S16における室内非接触閉スイッチ252が非接触操作されてドア20が閉められている。このようにS17では、ユーザが非接触式のスイッチを優先的に操作する意図を持っていると考えられる。この場合、制御制限部65は優先度の低い接触式のスイッチ261、262に基づく制御を制限し、非接触式のスイッチ251、252のみを実質的に有効にしてもよい。しかし、接触式のスイッチ261、262は非接触式のスイッチ251、252と比べて誤操作の可能性が低いため、図12の例では接触式のスイッチ261、262および非接触式のスイッチ251、252共に有効とされる(制御が制限されない)。一方S18では、室内情報提示部30が、便房10内のユーザに対する音声等による操作案内の内容を優先度が高い非接触式のスイッチ251、252のみについての内容に変更する。すなわち、優先度が低い接触式のスイッチ261、262ついての音声操作案内は省略される。
図13は、図11または図12に引き続くスイッチの制御の制限の解除の処理を示すフローチャートである。S23では、室内開スイッチ261および室内非接触開スイッチ251のうち無効化されていないスイッチが便房10内のユーザによって操作されたか否かが判定される。S23でNoの場合はS27に進み、非常ボタン16が操作されたか否かが判定される。S27でNoの場合はS23に戻り、室内開スイッチ261または室内非接触開スイッチ251あるいは非常ボタン16が操作されるまでS23およびS27の処理が繰り返される。S27でYesの場合は後述するS26に進む。S23でYesの場合はS24に進み、室外閉スイッチ242および室外非接触閉スイッチ232のうち無効化されていないスイッチが便房10外から操作されたか否かが判定される。
S24でYesの場合は後述するS26に進む。S24でNoの場合はS25に進み、ドア20が全閉状態になったか否かが判定される。S23で公共トイレの使用を終えた便房10内のユーザが室内開スイッチ261または室内非接触開スイッチ251を操作してドア20が開けられた後、S24で室外閉スイッチ242または室外非接触閉スイッチ232が操作されることなく所定時間が経過した場合、ドア20は自動的に閉まるようになっている。このようにドア20が自動的に閉まった場合はS25でYesと判定されてS26に進む。S25でNoの場合はS28に進み、非常ボタン16が操作されたか否かが判定される。S28でNoの場合はS24に戻る。S28でYesの場合はS26に進む。
S26では、公共トイレの使用が終了しているため、制御制限部65が次のユーザのために図11または図12で制御を制限した非接触式のスイッチ231、232、251、252を有効化する。なお、図11または図12で接触式のスイッチ241、242、261、262の制御が制限される場合は、S26で当該制限を解除してもよい。また、S23で室内開スイッチ261または室内非接触開スイッチ251が操作されたことをもって公共トイレの使用が終了したと判断し、S24やS25の処理を経ずにS26の制限解除処理を行ってもよい。このように、制御制限部65は、内側の接触スイッチ261または内側の非接触スイッチ251が操作されてドア20が開けられた場合、スイッチの制御の制限を解除する。
図14は、接触検知部66を利用したスイッチの制御の制限の第3の処理例を示すフローチャートである。S31では、接触検知部66が便房10の内外の各点字表示291、292へのユーザの手等の接触を検知して検知状態になる。ここで、ユーザの手等が偶発的に各点字表示291、292に接触した場合を除外するために、各点字表示291、292への接触状態が所定時間以上継続した場合に接触検知部66が検知状態に遷移するようにしてもよい。S32では、公共トイレが未使用でドア20が全閉状態か否かが判定される。S32でYesの場合はS33に進み、制御制限部65が便房10内外の非接触式のスイッチ231、232、251、252に基づく制御を無効化または制限し、便房10内外の接触式のスイッチ241、242、261、262のみを有効にする。公共トイレが未使用でドア20が全閉状態である場合(S32におけるYes)に、便房10外の各点字表示291、292に所定時間以上触れたユーザは、視覚障害等を持っており、かつ、これから公共トイレを使用すると考えられるため、誤操作の可能性のある非接触スイッチ231、232、251、252に基づく制御を制限する(S33)。
S32でNoの場合はS34に進み、S31における各点字表示291、292への接触が、公共トイレの状態が「未使用」から「使用中」に移行する際に行われたか否かが判定される。具体的には、図6における第1~第4のいずれかの「未使用」状態から、室内閉スイッチ262または室内非接触閉スイッチ252が操作されて、第6の「使用中」状態に遷移する間に、S31における各点字表示291、292への接触が行われた否かが判定される。S34でYesの場合はS33に進み、制御制限部65が便房10内外の非接触式のスイッチ231、232、251、252に基づく制御を無効化または制限し、便房10内外の接触式のスイッチ241、242、261、262のみを有効にする。公共トイレの状態が「未使用」から「使用中」に移行する際(S34におけるYes)に、便房10内外の各点字表示291、292に所定時間以上触れたユーザは、視覚障害等を持っており、かつ、これから公共トイレを使用すると考えられるため、誤操作の可能性のある非接触スイッチ231、232、251、252に基づく制御を制限する(S33)。
S35では、公共トイレが実際に「使用中」の状態になったか否かが判定される。S35でNoの場合はS32に戻る。この際、制御制限部65はS33で制御を無効化した非接触式のスイッチ231、232、251、252を有効化してもよい。S35でYesの場合はS36に進み、公共トイレが未使用でドア20が全閉状態に戻ったか否か、換言すれば公共トイレの使用が終了したか否かが判定される。S36でNoの場合は公共トイレの使用が終了するまでS36の処理が繰り返される。S36でYesの場合はS37に進み、制御制限部65が次のユーザのためにS33で制御を無効化した非接触式のスイッチ231、232、251、252を有効化する。
以上、本発明を実施形態に基づいて説明した。実施形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
なお、実施形態で説明した各装置の機能構成はハードウェア資源またはソフトウェア資源により、あるいはハードウェア資源とソフトウェア資源の協働により実現できる。ハードウェア資源としてプロセッサ、ROM、RAM、その他のLSIを利用できる。ソフトウェア資源としてオペレーティングシステム、アプリケーション等のプログラムを利用できる。
本明細書で開示した実施形態のうち、複数の機能が分散して設けられているものは、当該複数の機能の一部又は全部を集約して設けても良く、逆に複数の機能が集約して設けられているものを、当該複数の機能の一部又は全部が分散するように設けることができる。機能が集約されているか分散されているかにかかわらず、発明の目的を達成できるように構成されていればよい。
10 便房、16 非常ボタン、20 ドア、23 室外非接触スイッチ、25 室内非接触スイッチ、30 室内情報提示部、44 室外報知部、52 ドア制御部、60 スイッチ装置、62 スイッチ制御部、65 制御制限部、66 接触検知部、100 自動ドア装置、231 室外非接触開スイッチ、232 室外非接触閉スイッチ、241 室外開スイッチ、242 室外閉スイッチ、251 室内非接触開スイッチ、252 室内非接触閉スイッチ、261 室内開スイッチ、262 室内閉スイッチ、291 点字表示、292 点字表示、441 音声報知部。

Claims (21)

  1. 個室の開口に設けられたドアを開閉指示信号に基づいて開閉制御するドア制御部と、
    接触式の接触スイッチと、
    非接触式の非接触スイッチと、
    ユーザによる前記接触スイッチの接触操作およびユーザによる前記非接触スイッチの非接触操作に応じて前記開閉指示信号を出力するスイッチ制御部と、
    を備え、
    前記ドア制御部および前記スイッチ制御部の少なくともいずれか一方は、前記接触スイッチおよび前記非接触スイッチの一方の方式のスイッチが操作された場合、その後の他方の方式のスイッチに基づく制御を制限する、
    自動ドア装置。
  2. 前記スイッチ制御部は、ユーザによる前記他方の方式のスイッチの操作に応じた前記開閉指示信号の出力を行わないことで、当該他方の方式のスイッチに基づく制御を制限する、請求項1に記載の自動ドア装置。
  3. 前記ドア制御部は、ユーザによる前記他方の方式のスイッチの操作に応じた開閉指示信号に基づく前記ドアの開閉制御を行わないことで、当該他方の方式のスイッチに基づく制御を制限する、請求項1または2に記載の自動ドア装置。
  4. 前記スイッチ制御部は、ユーザによる前記他方の方式のスイッチの操作に応じた前記開閉指示信号の出力条件を変更することで、当該他方の方式のスイッチに基づく制御を制限する、請求項1から3のいずれかに記載の自動ドア装置。
  5. 前記接触スイッチは、前記個室の内外に設けられ、
    前記ドア制御部および前記スイッチ制御部の少なくともいずれか一方は、外側の前記接触スイッチの操作に応じて前記ドアが開制御された後に内側の前記接触スイッチの操作に応じて前記ドアが閉制御された場合、前記非接触スイッチに基づく制御を制限する、
    請求項1から4のいずれかに記載の自動ドア装置。
  6. 前記非接触スイッチは、前記個室の内外に設けられ、
    前記ドア制御部および前記スイッチ制御部の少なくともいずれか一方は、外側の前記非接触スイッチの操作に応じて前記ドアが開制御された後に内側の前記非接触スイッチの操作に応じて前記ドアが閉制御された場合、前記接触スイッチに基づく制御を制限する、
    請求項1から5のいずれかに記載の自動ドア装置。
  7. 前記接触スイッチは、前記個室の内外に設けられ、
    前記ドア制御部および前記スイッチ制御部の少なくともいずれか一方は、前記ドアが全開状態の時に内側の前記接触スイッチの操作に応じて前記ドアが閉制御された場合、前記非接触スイッチに基づく制御を制限する、
    請求項1から6のいずれかに記載の自動ドア装置。
  8. 前記接触スイッチおよび前記非接触スイッチの少なくともいずれかについて、音声による操作案内を行う案内部を更に備え、
    前記案内部は、前記他方の方式のスイッチに基づく前記ドアの制御が制限された場合、前記操作案内を前記一方の方式のスイッチのみについての内容に変更する、
    請求項1から7のいずれかに記載の自動ドア装置。
  9. 前記接触スイッチおよび前記非接触スイッチの少なくともいずれか一方は、前記個室の内外に設けられ、
    前記ドア制御部および前記スイッチ制御部の少なくともいずれか一方は、内側の前記接触スイッチまたは内側の前記非接触スイッチの操作に応じて前記ドアが開制御された場合、前記他方の方式のスイッチに基づく制御の制限を解除する、
    請求項1から8のいずれかに記載の自動ドア装置。
  10. 前記個室の内側に設けられる非常ボタンを更に備え、
    前記ドア制御部および前記スイッチ制御部の少なくともいずれか一方は、前記非常ボタンが操作された場合に前記他方の方式のスイッチに基づく制御の制限を解除する、
    請求項1から9のいずれかに記載の自動ドア装置。
  11. 個室の開口に設けられたドアを開閉指示信号に基づいて開閉制御するドア制御部と、
    接触式の接触スイッチと、
    非接触式の非接触スイッチと、
    ユーザによる前記接触スイッチの接触操作およびユーザによる前記非接触スイッチの非接触操作に応じて前記開閉指示信号を出力するスイッチ制御部と、
    前記接触スイッチの近傍に設けられる点字表示への接触を検知する接触検知部と、
    を備え、
    前記ドア制御部および前記スイッチ制御部の少なくともいずれか一方は、前記接触検知部が検知状態になった場合、その後の前記非接触スイッチに基づく制御を制限する、
    自動ドア装置。
  12. 前記スイッチ制御部は、ユーザによる前記非接触スイッチの操作に応じた前記開閉指示信号の出力を行わないことで、当該非接触スイッチに基づく制御を制限する、請求項11に記載の自動ドア装置。
  13. 前記ドア制御部は、ユーザによる前記非接触スイッチの操作に応じた開閉指示信号に基づく前記ドアの開閉制御を行わないことで、当該非接触スイッチに基づく制御を制限する、請求項11または12に記載の自動ドア装置。
  14. 前記スイッチ制御部は、ユーザによる前記非接触スイッチの操作に応じた前記開閉指示信号の出力条件を変更することで、当該非接触スイッチに基づく制御を制限する、請求項11から13のいずれかに記載の自動ドア装置。
  15. 前記接触スイッチおよび前記非接触スイッチの少なくともいずれか一方は、前記個室の内外に設けられ、
    前記ドア制御部および前記スイッチ制御部の少なくともいずれか一方は、内側の前記接触スイッチまたは内側の前記非接触スイッチの操作に応じて前記ドアが開制御された場合、前記非接触スイッチに基づく制御の制限を解除する、
    請求項11から14のいずれかに記載の自動ドア装置。
  16. 個室の開口に設けられたドアを開閉する接触式の接触スイッチを備える自動ドア装置用のスイッチ装置であって、
    非接触式の非接触スイッチと、
    ユーザによる前記非接触スイッチの非接触操作に応じてドアを開閉する開閉指示信号を出力するスイッチ制御部と、
    を備え、
    前記スイッチ制御部は、前記接触スイッチの操作に応じてドアが開制御または閉制御された場合、その後の前記非接触スイッチに基づく制御を制限する、
    自動ドア装置用のスイッチ装置。
  17. 接触式の接触スイッチまたは非接触式の非接触スイッチから出力される開閉指示信号に基づいて開閉制御される自動ドア装置の制御方法であって、
    前記接触スイッチおよび前記非接触スイッチのいずれか一方からの前記開閉指示信号を取得するステップと、
    前記いずれか一方の方式のスイッチからの前記開閉指示信号を取得した場合、他方の方式のスイッチに基づく制御を制限するステップと、
    を備える自動ドア装置の制御方法。
  18. 接触式の接触スイッチまたは非接触式の非接触スイッチから出力される開閉指示信号に基づいて開閉制御される自動ドア装置の制御プログラムであって、
    前記接触スイッチおよび前記非接触スイッチのいずれか一方からの前記開閉指示信号を取得するステップと、
    前記いずれか一方の方式のスイッチからの前記開閉指示信号を取得した場合、他方の方式のスイッチに基づく制御を制限するステップと、
    をコンピュータに実行させる自動ドア装置の制御プログラム。
  19. 個室の開口に設けられたドアを開閉する接触式の接触スイッチを備える自動ドア装置用のスイッチ装置であって、
    非接触式の非接触スイッチと、
    ユーザによる前記非接触スイッチの非接触操作に応じてドアを開閉する開閉指示信号を出力するスイッチ制御部と、
    前記接触スイッチの近傍に設けられる点字表示への接触を検知する接触検知部と、
    を備え、
    前記スイッチ制御部は、前記接触検知部が検知状態になった場合、その後の前記非接触スイッチに基づく制御を制限する、
    自動ドア装置用のスイッチ装置。
  20. 接触式の接触スイッチまたは非接触式の非接触スイッチから出力される開閉指示信号に基づいて開閉制御される自動ドア装置の制御方法であって、
    前記接触スイッチの近傍に設けられる点字表示への接触を検知するステップと、
    前記点字表示への接触が検知された場合、その後の前記非接触スイッチに基づく制御を制限するステップと、
    を備える自動ドア装置の制御方法。
  21. 接触式の接触スイッチまたは非接触式の非接触スイッチから出力される開閉指示信号に基づいて開閉制御される自動ドア装置の制御プログラムであって、
    前記接触スイッチの近傍に設けられる点字表示への接触を検知するステップと、
    前記点字表示への接触が検知された場合、その後の前記非接触スイッチに基づく制御を制限するステップと、
    をコンピュータに実行させる自動ドア装置の制御プログラム。
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