JP2022126596A - 自動ドア装置、自動ドア装置の制御方法、自動ドア装置の制御プログラム - Google Patents

自動ドア装置、自動ドア装置の制御方法、自動ドア装置の制御プログラム Download PDF

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Junichi Matsunaga
真実 友弘
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Abstract

【課題】本発明の目的の一つは、使用中のユーザの負担を軽減可能な自動ドア装置の技術を提供することにある。【解決手段】本発明のある態様の自動ドア装置100は、個室の外に設けられ、個室の利用者による個室の扉20の開指示の操作により開指示が出力される開指示出力部と、開指示出力部の開指示に基づいて扉20の開動作を制御する扉駆動制御部50と、個室内にいる人を検知する在室検知部28と、個室内で人が活動しているかどうかを判定する判定部と、を備える。扉駆動制御部50は、扉20が全閉状態かつ在室検知部28が検知状態のときに判定部が人が活動していると判定している場合、開指示出力部からの開指示に基づく扉20の開動作を禁止する。【選択図】図1

Description

本発明は、自動ドア装置、自動ドア装置の制御方法および自動ドア装置の制御プログラムに関する。
トイレ室に備えられる自動ドア装置が知られている。例えば、特許文献1には、障害者や高齢者用トイレとして車椅子でも入室できる比較的広い公共トイレブースに設置された自動ドアが記載されている。この自動ドアは、公共のトイレブース内に人の存在を検知する人体検知センサーを設置し、このセンサー出力をもとに自動ドアなどトイレブースの付帯機器を制御する。この自動ドアは、人体検知センサーの検知信号により自動ドアを施錠し、外部の開操作を禁止する。
特開2002-188204号公報
本発明者は、自動ドア装置について以下の認識を得た。トイレ室の自動ドア装置について、トイレ室の使用時間を制限するために、制限時間内はブース外部の開操作による開動作を禁止し、人体検知時間が制限時間を超えたら、ブース外部の開操作による開動作を可能にすることが考えられる。
例えば、多機能トイレのトイレ室で、ユーザはオストメイトでストーマを洗浄する時間が長くかかる場合がある。単に制限時間を超えたら外部の開操作による開動作が可能になる場合では、制限時間までの残り時間が短くなると、ユーザは切迫感を感じて十分な洗浄ができない等の問題がある。使用時間を延長する延長ボタンを設けることも考えられるが、この操作は、車いす使用者や運動機能が低下したユーザにとっては大きな負担になる。特許文献1に記載の自動ドアは、使用中のユーザの負担を軽減する観点から、十分な対策が講じられているとはいえない。
本発明は、こうした課題に鑑みてなされたものであり、使用中のユーザの負担を軽減可能な自動ドア装置の技術を提供することを目的の一つとしている。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の自動ドア装置は、個室の外に設けられ、個室の扉の開指示を出力する開指示出力部と、開指示出力部の開指示に基づいて扉の開動作を制御する扉駆動制御部と、個室内にいる人を検知する在室検知部と、個室内で人が活動しているかどうかを判定する判定部と、を備える。扉駆動制御部は、扉が全閉状態かつ在室検知部が検知状態のときに判定部が人が活動していると判定している場合、開指示出力部からの開指示に基づく扉の開動作を禁止する。
本発明の別の態様は、自動ドア装置である。この装置は、個室に設けられた扉と、個室の外に設けられ、個室の扉の開指示又は閉指示を出力する指示出力部と、指示出力部の開指示又は閉指示に基づいて扉の開閉駆動を制御する制御部と、個室内の人を検知する在室検知部と、個室の設備の外縁から所定の範囲に検知エリアを有し、人を検知する利用者検知部と、利用者検知部の検知結果に基づいて個室内の人が活動しているかどうかを判定する判定部と、を備える。判定部は、所定の時間内に利用者検知部の検知結果の変動があったときに個室内の人が活動していると判断し、制御部は、扉が全閉状態のとき、在室検知部が検知状態かつ判定部が人が活動していると判定している場合に、指示出力部からの開指示に基づく扉の開動作を禁止する。
本発明のさらに別の態様は、自動ドア装置の制御方法である。この方法は、個室内に人が居るかどうかを検知するステップと、前記個室内で人が活動しているかどうかを判定するステップと、前記個室の扉が全閉状態であるかどうかを判断するステップと、前記扉が全閉状態かつ前記個室内に人が居ることを検知しているときに前記個室内で人が活動していると判定される間は、前記扉の開指示を出力する開指示出力部からの指示に基づく前記扉の開動作を禁止するステップと、を含む。
本発明のさらに別の態様は、自動ドア装置の制御プログラムである。この制御プログラムは、個室内に人が居るかどうかを検知するステップと、前記個室内で人が活動しているかどうかを判定するステップと、前記個室の扉が全閉状態であるかどうかを判断するステップと、前記扉が全閉状態かつ前記個室内に人が居ることを検知しているときに前記個室内で人が活動していると判定される間は、前記扉の開指示を出力する開指示出力部からの指示に基づく前記扉の開動作を禁止するステップと、をコンピュータに実行させる。
本発明のさらに別の態様は、自動ドア装置である。この装置は、個室の外に設けられ、前記個室の扉の開指示を出力する開指示出力部と、前記開指示出力部の開指示に基づいて前記扉の開動作を制御する扉駆動制御部と、前記個室内の人の使用目的を推定する推定部と、前記推定した使用目的に基づいて利用制限時間を決定する時間決定部と、を備え、前記扉駆動制御部は前記扉が全閉状態になったとき以降の時点から前記決定した利用制限時間が経過するまで前記開指示出力部の開指示に基づく前記扉の開動作を禁止する。
本発明のさらに別の態様は、自動ドア装置の制御方法である。この方法は、個室内の人の使用目的を推定するステップと、前記推定した使用目的に基づいて利用制限時間を決定するステップと、前記個室の扉が全閉状態になったとき以降の時点から前記決定した利用制限時間が経過するまで開指示出力部の開指示に基づく前記扉の開動作を禁止するステップと、を含む。
本発明のさらに別の態様は、自動ドア装置の制御プログラムである。この制御プログラムは、個室内の人の使用目的を推定するステップと、前記推定した使用目的に基づいて利用制限時間を決定するステップと、前記個室の扉が全閉状態になったとき以降の時点から前記決定した利用制限時間が経過するまで開指示出力部の開指示に基づく前記扉の開動作を禁止するステップと、を含む。
なお、以上の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、プログラム、プログラムを記録した一時的なまたは一時的でない記憶媒体、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、使用中のユーザの負担を軽減可能な自動ドア装置の技術を提供できる。
第1実施形態に係る自動ドア装置を備える部屋を概略的に示す平面図である。 図1の自動ドア装置を備える部屋を示す正面図である。 図1の自動ドア装置の構成を示すブロック図である。 図1の自動ドア装置の第2動作例を示すフローチャートである。 図1の自動ドア装置の第3動作例を示すフローチャートである。 図1の自動ドア装置の検知エリアの一例を示す平面図である。 第4実施形態の自動ドア装置の構成を示すブロック図である。 第4実施形態の自動ドア装置の処理を示すフローチャートである。 自動ドア装置の赤外検知エリアの一例を示す平面図である。
以下、本発明を好適な実施形態をもとに各図面を参照しながら説明する。実施形態および変形例では、同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
また、共通点のある別々の構成要素には、名称の冒頭に「第1、第2」等と付して区別し、総称するときはこれらを省略する。また、第1、第2などの序数を含む用語は多様な構成要素を説明するために用いられるが、この用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられ、この用語によって構成要素が限定されるものではない。
[第1実施形態]
図1、図2、図3を参照して、本発明の第1実施形態に係る自動ドア装置100を説明する。図1は、自動ドア装置100を備える部屋10を概略的に示す平面図である。図2は、自動ドア装置100を備える部屋10を示す正面図である。図2は、部屋10の正面壁101の一部を破断して示している。説明の便宜上、図示のように、水平なある方向をX方向と、X方向に直交する水平な方向をY方向と、両者に直交する鉛直方向をZ方向とする。X方向を左右方向と、Y方向を前後方向と、Z方向を上下方向ということがある。このような方向の表記は自動ドア装置100の姿勢を制限するものではなく、自動ドア装置100は、任意の姿勢で使用されうる。部屋10は、個室を例示している。
図3は、自動ドア装置100を示すブロック図である。図3に示す各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのプロセッサ、CPU、メモリをはじめとする素子や電子回路、機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
自動ドア装置100は、間口を開閉するための扉を開閉動作させる装置である。自動ドア装置100は、空間を仕切る壁等の各種の仕切り手段の間口に適用できる。本実施形態の自動ドア装置100は、部屋10の正面壁101に設けられた開口102を扉20によって開閉する。図2の開口102は、正面壁101の左右中心より右端側に寄って設けられている。この例の扉20は左右にスライド移動する引戸である。部屋10は、例えば、駅、ホテル、デパート、病院、老人保健施設等の各種施設に設けることができる。
部屋10の種類に制限はないが、この例の部屋10は多機能トイレとして使用されるトイレ室である。多機能トイレは、健常者の他に、車いすユーザや内部障害を有するユーザ等が利用することが想定されるトイレである。内部障害を有するユーザは、例えば、人工肛門や人口膀胱等のストーマの使用者である。一例として、部屋10には、便器11、オストメイト12、洗面台13、寝台14、幼児用椅子17および着替え台18が設けられる。オストメイト12は、ユーザがストーマを洗浄するための洗浄台である。また、便器11やオストメイト12の周囲には手すり15が設けられている。
また、部屋10には、呼出時操作部16が、便器11の近傍に設けられている。呼出時操作部16は、体調不良等で他人の援助を要請したいユーザが、そのことを外部に報知するためのユーザ操作を検知し、その検知結果を呼出信号として扉駆動制御部50に提供する。本実施形態の呼出時操作部16は、ユーザ操作を検知している検知状態とユーザ操作を検知していない非検知状態とからなる検知結果を呼出信号として扉駆動制御部50に提供する。呼出信号は、検知状態でオンになり、非検知状態でオフになる。この例の呼出時操作部16は、押したときに呼出信号をオンにし、離したときに呼出信号をオフにする押しボタンスイッチである。呼出時操作部16を呼出スイッチということがある。扉駆動制御部50は、呼出時操作部16の呼出信号がオンの場合に所定の非常時動作を実行する。この非常時動作は、部屋10の管理者に対する検知結果の報知、室外報知部46に対する検知結果の表示、扉ロック部48による扉20の移動制限の解除を含む。呼出時操作部16は、非常ボタンとしても機能する。
また、部屋10には、室内報知部30と、延長操作部31とが、オストメイト12の近傍に設けられている。室内報知部30は、部屋10の管理者または扉駆動制御部50からユーザに所定事項を報知する装置である。室内報知部30は、例えば、スピーカの音、液晶ディスプレイ等の表示を通じて所定事項を報知できる。部屋10に利用制限時間(例えば、30分)が設定されている場合、扉駆動制御部50は、ユーザの入室からの経過時間に応じて、室内報知部30を通じて、所定の室内報知動作を実行する。この室内報知動作は、利用制限時間までの残時間の報知、利用制限時間を超過したことの報知、扉ロック部48による扉20の移動制限の解除を含む。また、利用制限時間を超過した場合、扉駆動制御部50は、室外報知部46および部屋10の管理者に、利用制限時間を超過したことを報知する。
延長操作部31は、利用制限時間を延長するためのユーザ操作を検知し、その検知結果を延長信号として扉駆動制御部50に提供する。本実施形態の延長操作部31は、ユーザ操作を検知している検知状態とユーザ操作を検知していない非検知状態とからなる検知結果を延長信号として扉駆動制御部50に提供する。延長信号は、検知状態でオンになり、非検知状態でオフになる。この例の延長操作部31は、押したときに延長信号をオンにし、離したとき延長信号をオフにする押しボタンスイッチである。以下、延長操作部31を延長スイッチと表記することがある。扉駆動制御部50は、延長操作部31の延長信号がオンの場合に利用制限時間を所定時間(例えば、10分)延長する。
自動ドア装置100は、正面視で矩形の開口102を開閉するために扉20を駆動する。扉20は、右側の全閉位置から左側の全開位置まで延びる移動路22上を水平スライド可能に設けられる移動体である。移動路22は、床面に投影された扉20の移動軌跡である。自動ドア装置100は、操作検知部24、26と、扉駆動制御部50とを備える。
操作検知部24、26は、ユーザの開閉操作を検知し、その検知結果に基づいて開扉起動信号または閉扉起動信号(以下、「起動信号」と総称することがある)を扉駆動制御部50に提供する。扉駆動制御部50は、操作検知部24、26の起動信号に基づいて扉20を開閉動作させる。操作検知部24、26は、扉20の開指示の操作により開指示を出力する開指示出力部および扉20の閉指示の操作により閉指示を出力する閉指示出力部を例示する。開指示出力部と閉指示出力部とを総称するときは指示出力部という。また、開指示と閉指示とを総称するときは単に指示ということがある。
本実施形態では、操作検知部24、26は、部屋10の外側から操作可能な外側操作検知部24と、部屋10の内側から操作可能な内側操作検知部26とを含む。図2の例では、外側操作検知部24は、正面壁101の外側に設けられ、内側操作検知部26は、正面壁101の内側に設けられる。操作検知部24、26は、扉20に設けられてもよい。
外側操作検知部24は、扉20を開くための開操作を検知する外側開操作部241と、扉20を閉じるための閉操作を検知する外側閉操作部242とを含む。内側操作検知部26は、扉20を開くための開操作を検知する内側開操作部261と、扉20を閉じるための閉操作を検知する内側閉操作部262とを含む。
外側開操作部241、外側閉操作部242、内側開操作部261および内側閉操作部262としては、ユーザの操作を検知可能な各種原理に基づくデバイスを採用できる。本実施形態の各操作部241、242、261、262は、押したときに起動信号をオンにし、離したとき起動信号をオフにする押しボタンスイッチである。以下、外側開操作部241および内側開操作部261を開スイッチと、外側閉操作部242および内側閉操作部262を閉スイッチと表記することがある。
本実施形態では、扉駆動制御部50は、制御部52と、駆動部56とを含む。制御部52は、操作検知部24、26の検知結果に基づいて扉20の開閉動作を制御する。制御部52については後述する。駆動部56は、制御部52の制御に基づいて扉20をスライド移動させる。駆動部56はドアエンジンと称されることがある。例えば、駆動部56は、扉20が連結されたループ状のベルト(不図示)と、当該ベルトを駆動する駆動モータ562とにより構成できる。駆動モータ562の回転は、駆動回路561を介して制御部52に制御される。扉駆動制御部50は、正面壁101の無目に設けられてもよい。
本実施形態では、駆動部56は、抵抗検知部36と、位置検知部38とを含む。抵抗検知部36および位置検知部38は、検知結果を扉駆動制御部50に提供する。抵抗検知部36は、移動時の扉20の移動抵抗を検知する。扉20の移動抵抗は、扉20が移動中に受ける移動方向とは逆向きの抵抗力であり、走行抵抗やスライド抵抗と称されることがある。移動抵抗は、移動体に接触するものが在る場合に通常より大きくなる。一例として、抵抗検知部36は、駆動モータ562の駆動電流を検知した結果を扉駆動制御部50に送信する電流センサである。扉駆動制御部50は、抵抗検知部36の検知結果に基づいて移動抵抗を特定できる。
位置検知部38は、全閉位置から全開位置までにおける扉20の位置を検知する。一例として、位置検知部38は、駆動モータ562の回転角に比例したパルス数のパルス信号である位置信号を扉駆動制御部50に送信するインクリメンタル型エンコーダである。扉駆動制御部50は、自動ドア装置100の起動時に扉20を全閉位置に移動させ、その全閉位置を基準位置とし、位置検知部38の位置信号のパルス数をカウントすることにより、扉20の位置を特定できる。
本実施形態の自動ドア装置100は、扉駆動制御部50の制御に基づいて、ユーザに警告を発する警告出力部44を備える。この例の警告出力部44は、扉駆動制御部50の制御に基づいて、警告用の音を発する音出力部441と、警告用の光を発する光出力部442とを有する。音出力部441は、例えば、スピーカを含んで構成できる。光出力部442は、例えば、LED等の発光素子を含んで構成できる。警告出力部44は、図示のように、正面壁101に設けられてもよい。
本実施形態では、自動ドア装置100は、扉20の側面に物体が存在することを検知可能な側面検知部34を備える。側面検知部34の被検知物体としては、ユーザの手足等の身体の一部や荷物が挙げられる。この例の側面検知部34は、物体の存在を検知している検知状態と検知していない非検知状態とからなる検知結果を側面検知信号として扉駆動制御部50に提供する。側面検知信号は、検知状態でオンになり、非検知状態でオフになる。扉駆動制御部50は、側面検知部34が検知状態のときに扉20の閉動作を制限する。本実施形態の側面検知部34は、扉20の外側の側面201と、内側の側面202とにおいて物体の存在を検知する。本実施形態の側面検知部34は、扉20の側面201、202に沿って投光された赤外線の反射光を受光する受光素子を含んで構成される。一例として、側面検知部34は、正面壁101の無目に設けられる。
本実施形態では、自動ドア装置100は、開扉された開口102において扉20の移動路に存在する物体を検知可能な開口検知部32を備える。開口検知部32は、補助センサと称されることがある。この例の開口検知部32は、物体の存在を検知している検知状態と検知していない非検知状態とからなる検知結果を開口検知信号として扉駆動制御部50に提供する。開口検知信号は、検知状態でオンになり、非検知状態でオフになる。扉駆動制御部50は、開口検知部32が検知状態のときに扉20の閉動作を制限する。開口検知部32の被検知物体としては、ユーザの身体や荷物が挙げられる。一例として、開口検知部32は、正面壁101において、開口102を挟んで左右に離れた位置に設けられた投光器と受光器とのセットを含んで構成できる。
本実施形態の開口検知部32は、扉20の移動路22に存在する物体を所定の第1高さH1で検知可能な第1検知部321と、第1高さH1よりも低い第2高さH2で扉20の移動路に存在する物体を検知可能な第2検知部322とを含む。第1高さH1は、第1検知部321で、歩行または車いすで開口102を横断するユーザを検知可能な高さに設定される。一例として、第1高さH1は、200mm~700mmの範囲に設定できる。第2高さH2は、第2検知部322で、移動路22に倒れている状態のユーザを検知可能な高さに設定される。一例として、第2高さH2は、100mm~300mmの範囲に設定できる。
本実施形態の部屋10には、部屋10内で人が活動しているかどうかを判定する活動判定部27が設けられる。活動判定部27は、複数の検知スポットからなる検知エリアを有する物体検知センサを備える。物体検知センサの検知原理は、特に限定されないが、本実施形態の活動判定部27は、検知エリアの各検知スポットに投光された赤外線の反射光を受光する複数の受光素子を含んで構成される。活動判定部27は、異なる時間に取得された複数の検知結果の差に基づいて人が活動しているかどうかを判定する。
本実施形態の部屋10には、部屋10内に人が居るかどうかを検知する在室検知部28が設けられる。在室検知部28の検知原理は、特に限定されないが、本実施形態の在室検知部28は、人が発する赤外線の変化を検出可能な焦電素子を含んで構成される人感センサである。この例の在室検知部28は、焦電素子の信号に応じて、人を検知している検知状態と検知していない非検知状態とからなる検知結果を人検知信号として扉駆動制御部50に提供する。人検知信号は、検知状態でオンになり、非検知状態でオフになる。
本実施形態の部屋10には、部屋10の在室状態、異常状態等の室内状態を外部に報知する室外報知部46が設けられる。図2の室外報知部46は、一例として、扉駆動制御部50の制御に基づいて、「使用中」の文字を表示するディスプレイである。室外報知部46は、図示のように、正面壁101の無目に設けられてもよい。例えば、扉駆動制御部50は、在室検知部28が検知状態の場合に、室外報知部46に使用中の表示をさせ、非検知状態の場合に、この表示を停止する。
本実施形態の部屋10には、扉駆動制御部50の制御に基づいて、閉状態の扉20の移動を制限する扉ロック部48が設けられる。扉ロック部48は、電気錠等、電磁力により扉20に施錠して、扉20の移動を機械的に制限するものであってもよいし、外側開操作部241の開扉起動信号を無効化して、外側開操作部241の操作による開動作を制御的に制限するものであってもよいし、これらを併用するものであってもよい。例えば、扉駆動制御部50は、部屋10が使用されているときに、扉ロック部48をオンにして、扉20の移動を制限できる。
次に、制御部52を説明する。図3に示すように、本実施形態の制御部52は、情報取得部521、情報出力部522、扉動作制御部523、警告動作制御部524、記憶部526、時間判定部527、時間管理部528および送信部529を含み、情報処理部として機能する。
情報取得部521は、外側開操作部241、外側閉操作部242、内側開操作部261、内側閉操作部262、第1検知部321、第2検知部322、側面検知部34、活動判定部27、在室検知部28、呼出時操作部16、延長操作部31、抵抗検知部36および位置検知部38の起動信号、検知信号等を取得する入力ポートとして機能する。
情報出力部522は、音出力部441、光出力部442、室内報知部30、室外報知部46および扉ロック部48に対し、これらを制御する制御信号を出力する。情報出力部522は、出力ポートとして機能する。扉動作制御部523は、駆動部56の駆動回路561に制御信号を出力して、扉20の動作を制御する。警告動作制御部524は、扉動作制御部523を介して扉20の動作を制御して後述する警告動作を実行する。記憶部526は、情報取得部521で取得した各検知部の情報信号を一時的に記憶する。記憶部526には、後述する制御プログラムP100が格納される。時間管理部528は、ユーザの入室後の経過時間をカウントする時間カウンタとして機能する。時間判定部527は、時間管理部528でカウントした経過時間が利用制限時間を超過したか否かを判定する。送信部529は、部屋10の管理者等の外部に出力する所定情報を送信する。この所定情報は、呼出時操作部16が操作されたこと、および利用制限時間を超過したことを含む。
次に、自動ドア装置100の動作を説明する。まず、特別な動作を含まない第1動作例を説明する。第1動作例では、自動ドア装置100は下記のように動作する。
(1)部屋10に入室するとき、ユーザは、外側開操作部241(開スイッチ)を操作する。外側開操作部241が操作されると開扉起動信号がオンになり、扉駆動制御部50は開動作を行う。開動作により、扉20は全開位置まで移動して停止する。
(2)部屋10に入室後、ユーザは、内側閉操作部262(閉スイッチ)を操作する。内側閉操作部262が操作されると閉扉起動信号がオンになり、扉駆動制御部50は閉動作を行う。閉動作により、扉20は全閉位置まで移動して停止する。
(3)この状態で、ユーザは部屋10の設備を使用する。
(4)部屋10から退出するとき、ユーザは内側開操作部261(開スイッチ)を操作する。内側開操作部261が操作されると開扉起動信号がオンになり、扉駆動制御部50は開動作を行う。開動作により、扉20は全開位置まで移動して停止する。
(5)部屋10から退出後、ユーザは、外側閉操作部242(閉スイッチ)を操作する。外側閉操作部242が操作されると閉扉起動信号がオンになり、扉駆動制御部50は閉動作を行う。閉動作により、扉20は全閉位置まで移動して停止する。
(第2動作例)
次に、本実施形態の第2動作例を説明する。第2動作例は開扉動作禁止処理を含む。第1動作例では、部屋10の外部から外側開操作部241の操作に基づく開動作が禁止されていないので、使用時に外部から扉を開かれる可能性がある。そこで、第2動作例では、扉駆動制御部50は、扉20が全閉状態で、在室検知部28が検知状態のとき、活動判定部27が活動していると判定している間は、操作検知部24の部屋外の操作(外側開操作部241の操作)に基づく開扉動作を禁止する。
図4を参照して、第2動作例のプロセスS110を説明する。この説明では、各検知部が検知状態であることを「オン」と、各検知部が非検知状態であることを「オフ」と表記する。図4は、自動ドア装置100の第2動作例のプロセスS110を示すフローチャートである。プロセスS110は、第1動作例の(1)~(2)に記載の操作をしてユーザが入室した状態で開始される。
プロセスS110が開始されると、扉駆動制御部50は、在室検知部28がオンか否かを判定する(ステップS111)。在室検知部28がオフの場合(ステップS111のN)、何らかの原因により空室のまま扉20が閉じられたので、扉駆動制御部50は、プロセスS110を終了する。
在室検知部28がオンの場合(ステップS111のY)、扉駆動制御部50は、外側開操作部241の操作に基づく開扉動作を禁止する(ステップS112)。これにより、使用時に外部から扉を開かれることを抑制できる。ステップS112を実行したら扉駆動制御部50は、所定の待機時間待機する(ステップS113)。ステップS113の所定の待機時間は1分~10分に設定してもよく、なくてもよい。
ステップS113を実行したら扉駆動制御部50は、活動判定部27がオンか否かを判定する(ステップS114)。活動判定部27がオンの場合(ステップS114のY)、扉駆動制御部50は、処理をステップS112の先頭に戻し、ステップS112~ステップS114を繰り返す。つまり、扉駆動制御部50は、活動判定部27が活動していると判定している間は、外側開操作部241の操作に基づく開扉動作の禁止を継続する。
このように、活動中は外部からの開扉が禁止されるので、ユーザはオストメイトでストーマを洗浄する時間が長くかかっても、使用中に外部から扉を開かれることを防止できる。また、制限時間に拘束されないので、ユーザは切迫感を感じることなく十分な洗浄が可能になる。また、延長ボタン操作等のユーザの負担を軽減できる。
活動判定部27がオフの場合(ステップS114のN)、扉駆動制御部50は、外側開操作部241の操作に基づく開扉動作禁止を解除する(ステップS115)。つまり、部屋10の内部で活動がないと判定された場合、ユーザは内部で意識を失うなどの異常状態になっている可能性がある。この場合、開扉動作禁止を解除することにより、室外操作で扉20を開けることができ、救助対応が容易になる。
ステップS115を実行したら扉駆動制御部50は、異常報知処理を実行する(ステップS116)。この例の異常報知処理は、使用中に内部活動がなくなったことを部屋10の管理者等の外部に送信する処理と、室外報知部46に使用中に内部活動がなくなったことを示す文字や映像を表示する処理とを含む。
ステップS116を実行した後、扉駆動制御部50は、プロセスS110を終了する。プロセスS110はあくまでも一例であり、他のステップを追加したり、一部のステップを変更または削除したり、ステップの順序を入れ替えてもよい。
(第3動作例)
次に、本実施形態の第3動作例を説明する。第3動作例は開扉動作禁止処理に加えて制限時間自動延長処理を含む。第2動作例と同様に、第3動作例では、扉駆動制御部50は、扉20が全閉状態で、在室検知部28が検知状態のとき、活動判定部27が活動していると判定している間は、操作検知部24の部屋外の操作(外側開操作部241の操作)に基づく開扉動作を禁止する。
図5を参照して、第3動作例のプロセスS120を説明する。図5は、自動ドア装置100の第3動作例のプロセスS120を示すフローチャートである。この説明では、各検知部が検知状態であることを「オン」と、各検知部が非検知状態であることを「オフ」と表記する。
プロセスS120は、第1制限時間と第2制限時間とを管理する。第2制限時間は最終的な制限時間である。第1制限時間は第2制限時間よりも前の時間であり、まもなく最終的な制限時間に達することを報知するためのものである。この例では、第1制限時間は20分、第2制限時間は30分に設定されている。
プロセスS120は、第1動作例の(1)~(2)に記載の操作をしてユーザが入室した状態で開始される。プロセスS120が開始されると、扉駆動制御部50は、在室検知部28がオンか否かを判定する(ステップS121)。在室検知部28がオフの場合(ステップS121のN)、何らかの原因により空室のまま扉20が閉じられたので、扉駆動制御部50は、プロセスS120を終了する。
在室検知部28がオンの場合(ステップS121のY)、扉駆動制御部50は、外側開操作部241の操作に基づく開扉動作を禁止する(ステップS122)。これにより、使用時に外部から扉を開かれることを防止できる。
ステップS122を実行したら扉駆動制御部50は、経過時間のカウントを開始する(ステップS123)。このステップでは、時間管理部528を時間カウンタとして、経過時間をリセットしてカウントアップを開始する。
ステップS123を実行したら扉駆動制御部50は、経過時間が第1制限時間に達したか否かを判定する(ステップS124)。経過時間が第1制限時間に達していない場合(ステップS124のN)、扉駆動制御部50は、処理をステップS124の先頭に戻し、ステップS124を繰り返す。
経過時間が第1制限時間に達した場合(ステップS124のY)、扉駆動制御部50は、活動判定部27がオンか否かを判定する(ステップS125)。活動判定部27がオンの場合(ステップS125のY)、扉駆動制御部50は、経過時間を所定時間(例えば、10分)だけ減らし(ステップS130)、処理をステップS124の先頭に戻し、ステップS124~S130を繰り返す。つまり、この時点の経過時間は、第1制限時間と同じ20分であり、10分減らされて10分になり、この状態でステップS124に戻る。したがって、活動判定部27がオンである間、経過時間は、第1制限時間を超えない。
活動判定部27がオフの場合(ステップS125のN)、扉駆動制御部50は、使用時間の延長方法をアナウンスする(ステップS126)。この例では、扉駆動制御部50は、室内報知部30の音声、画像等を通じて延長操作部31を操作する(延長スイッチを押す)ことにより使用時間を延長できることを報知する。
ステップS126を実行したら扉駆動制御部50は、延長操作部31がオンか否かを判定する(ステップS127)。延長操作部31がオンの場合(ステップS127のY)、扉駆動制御部50は、処理をステップS130に進め、経過時間を所定時間(例えば、10分)だけ減らし、ステップS124のループに戻る。
延長操作部31がオフの場合(ステップS127のN)、扉駆動制御部50は、経過時間が第2制限時間に達したか否かを判定する(ステップS128)。経過時間が第2制限時間に達していない場合(ステップS128のN)、扉駆動制御部50は、処理をステップS127の先頭に戻し、ステップS127~S128を繰り返す。
経過時間が第2制限時間に達した場合(ステップS128のY)、扉駆動制御部50は、制限時間終了処理を実行する(ステップS129)。この例の制限時間終了処理は、外側開操作部241の操作に基づく開扉動作禁止を解除する処理と、使用中に内部活動がなくなったことを部屋10の管理者等の外部に送信する処理と、室外報知部46に使用中に内部活動がなくなったことを示す文字や映像を表示する処理とを含む。この処理により、室外操作で扉20を開けることができ、救助対応が容易になる。
ステップS129を実行した後、扉駆動制御部50は、プロセスS120を終了する。プロセスS120はあくまでも一例であり、他のステップを追加したり、一部のステップを変更または削除したり、ステップの順序を入れ替えてもよい。
なお、プロセスS120の説明では、活動判定部27がオンの場合(ステップS125のY)、経過時間を減らした後、処理をステップS124の先頭に戻すループを形成する例を示したが、これに限定されない。例えば、活動判定部27がオンの場合(ステップS125のY)、経過時間のカウントを停止して、処理をステップS125の先頭に戻し、ステップS125を繰り返すようにしてもよい。これにより、活動判定部27がオンである間は経過時間のカウントが停止した状態が続くので第1制限時間を超えることはない。したがって、活動中は外部からの開扉が禁止されるので、ユーザはオストメイト12でストーマを洗浄する時間が長くかかっても、使用中に外部から扉を開かれることを防止できる。また、制限時間に拘束されないので、ユーザは切迫感を感じることなく十分な洗浄が可能になる。また、延長ボタン操作等のユーザの負担を軽減できる。
活動判定部27をさらに説明する。活動判定部27は、人が活動しているかどうかを判定できるものであればよく、種々の原理に基づいて構成できる。この例の活動判定部27は、人が活動していると判定する活動状態と、人が活動していないと判定する非活動状態とからなる判定結果を活動判定信号として扉駆動制御部50に提供する。活動判定信号は、人が活動していると判定される活動状態でオンになり、人が活動していないと判定される非活動状態でオフになる。
活動判定部27は、シンプルに構成できる事が望ましい。そこで、本実施形態の活動判定部27は、人の位置、人の動作、室内設備が人から受ける負荷変化、室内設備が人から受ける操作および室内設備の水の流れの少なくとも1つに基づいて人が活動しているかどうかを判定する。この場合、シンプルに構成でき製造コストの面で有利である。
室内設備が人から受ける負荷変化としては、例えば、便器11、オストメイト12、洗面台13、寝台14、幼児用椅子17、手すり15等、人の体重を受ける室内設備の負荷変化が挙げられる。これらの設備に人の体重に基づく負荷を検知可能な負荷センサ(不図示)を設け、負荷変化は、この負荷センサから取得できる。活動判定部27は、負荷センサで取得した負荷変化が、閾値を超えた場合に活動判定信号をオンにし、閾値以下の場合に活動判定信号をオフにしてもよい。なお、負荷の大きさにより判定してもよいが、この方法では、便器に座って動かない状態も活動中と誤判定する可能性があるので、負荷変化により判定する。
室内設備が受ける操作としては、例えば、便器11の扉の操作、便器11の流水操作、オストメイト12や洗面台13の水栓操作、寝台14の展開等が挙げられる。これらの設備に操作を検知可能な操作センサ(不図示)を設け、操作の有無は操作センサから取得できる。活動判定部27は、これらの設備のいずれかに操作があった場合に活動判定信号をオンにし、操作がなかった場合に活動判定信号をオフにしてもよい。
室内設備の水の流れとしては、例えば、便器11、オストメイト12、洗面台13の上流側の水流および下流側の水流が挙げられる。これらの設備に水流を検知可能な水流センサ(不図示)を設け、水の流れは、この水流センサから取得できる。活動判定部27は、水流センサで取得した水流量が閾値を超えた場合に活動判定信号をオンにし、閾値以下の場合に活動判定信号をオフにしてもよい。あるいは、活動判定部27は、これらのいずれかの室内設備の水流量の変化が閾値を超えた場合に活動判定信号をオンにし、閾値以下の場合に活動判定信号をオフにしてもよい。
図6を参照して、物体検知センサ272を説明する。図6は、検知エリア29の一例を示す平面図である。人の位置を詳細に検知できることが望ましい。そこで、本実施形態の活動判定部27は、複数の検知スポット276からなる検知エリア29を有する物体検知センサ272を含んでおり、複数の検知スポット276のうち検知状態の検知スポット276-Aの位置に基づいて人が活動しているかどうかを判定する。物体検知センサ272は、利用者検知部として機能する。図6で、各検知スポット276を四角形で示し、ユーザ8(人)を検知している検知状態の検知スポット276-Aをハッチングを付した四角形で示している。
物体検知センサ272は、赤外線反射式センサであり、赤外線を検知エリア29に投光する投光器、人や物体からの反射光を受光する受光器を備える。図6は、床面における、物体検知センサ272の検知エリア29および検知スポット276を示す。検知エリア29は床面から部屋10の天井に至る立体的な範囲を有する。
物体検知センサ272の検知エリア29は、所定の設備の外縁から所定の範囲に設定される。本実施形態では、所定設備は便器11、オストメイト12(洗浄台)、洗面台13、寝台14、手すり15、幼児用椅子17および着替え台18の少なくとも1つである。図6の例では、検知エリア29は、便器11、オストメイト12(洗浄台)、洗面台13、寝台14、手すり15、幼児用椅子17および着替え台18の各外縁から所定の範囲に設定される第1検知エリア291、第2検知エリア292、第3検知エリア293、第4検知エリア294、第5検知エリア295、第6検知エリア296および第7検知エリア297を含む。検知エリア29の幅Wは500mm~700mmの範囲に設定されてもよい。
ユーザが便器11に座っていたりオストメイト12や手すり15に寄りかかっている等、所定の設備に関連する位置に存在する場合、意識が低下していて活動していないことも考えられる。このことから、部屋10の人が存在する位置を検知し、その検知結果に基づいて人が活動しているかどうかを判定できる。例えば、活動判定部27は、各検知エリア291~297のいずれかの検知スポットでユーザ8を検知している場合に人が活動していると判定し、ユーザ8を検知していない場合に人が活動していると判定してもよい。
ユーザの動きが少ない場合、意識が低下していて活動していないことも考えられる。このことから、人の動作の有無を検知して人の動作に基づいて人が活動しているかどうかを判定できる。例えば、活動判定部27は、各検知エリア291~297のいずれかの検知スポットでユーザ8を検知しており、且つ、その検知状態のスポット位置が時間経過に連れて変化するときに、その変化が生じる頻度が所定の頻度を超える場合に活動していると判定し、所定の頻度以下の場合に活動していないと判定してもよい。また、例えば、活動判定部27は、所定の時間内に物体検知センサ272の検知結果の変動があったときに個室内の人が活動していると判定してもよい。
以上のように構成された本実施形態の自動ドア装置100の特徴を説明する。自動ドア装置100は、個室の外に設けられ、個室の扉の開指示を出力する開指示出力部(操作検知部24、26)と、開指示出力部の開指示に基づいて扉20の開動作を制御する扉駆動制御部50と、個室内にいる人を検知する在室検知部28と、個室内で人が活動しているかどうかを判定する判定部(活動判定部27)と、を備える。扉駆動制御部50は、扉20が全閉状態かつ在室検知部28が検知状態のときに判定部が人が活動していると判定している場合、開指示出力部からの開指示に基づく扉20の開動作を禁止する。
この構成によれば、ユーザが部屋内で活動していると判定されている間は、外側からの開扉動作が禁止されているので、ユーザは制限時間に拘束されず安心して部屋を使用できる。このことにより、使用中のユーザの精神的、体力的な負担を軽減できる。
本実施形態では、活動判定部27は、人の位置、人の動作、室内設備が人から受ける負荷変化、室内設備が人から受ける操作および室内設備の水の流れの少なくとも1つに基づいて人が活動しているかどうかを判定する。この場合、活動判定部27は、活動を検知するために特別な設備を用いることなくシンプルに構成できるので、活動判定部27の小型化および低コスト化に有利である。
本実施形態では、活動判定部27は、複数の検知スポット276からなる検知エリア29を有する物体検知センサ272を含み、複数の検知スポット276のうち検知状態の検知スポット276-Aの位置に基づいて人が活動しているかどうかを判定する。この場合、複数の検知スポット276のそれぞれに対して検知が行われるため、人の位置や動きを詳細に検出でき、判定精度を向上できる。
本実施形態では、検知エリア29は、所定の設備の外縁から所定の範囲に設定される。この場合、部屋全体を検知エリアとする場合と比べて、本来の目的での使用を保護し、目的外使用を排除しやすい。
本実施形態では、所定の設備は便器11、オストメイト12(洗浄台)、洗面台13、寝台14、手すり15、幼児用椅子17および着替え台18の少なくとも1つである。この場合、本来の目的で使用するユーザは、これらの所定設備の近くに存在または活動することが多いので、本来の目的での利用を容易に保護できる。
以下、本発明の第2~第6実施形態を説明する。第2~第6実施形態の図面および説明では、第1実施形態と同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付する。第1実施形態と重複する説明を適宜省略し、第1実施形態と相違する構成について重点的に説明する。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態は、自動ドア装置の制御方法である。この制御方法は、個室(部屋10)内に人が居るかどうかを検知するステップと、個室内で人が活動しているかどうかを判定するステップと、個室の扉20が全閉状態であるかどうかを判断するステップと、扉20が全閉状態かつ個室内に人が居ることを検知しているときに個室内で人が活動していると判定される間は、扉の開指示を出力する開指示出力部(操作検知部24、26)からの指示に基づく扉20の開動作を禁止するステップと、を含む。
この制御によれば、第1実施形態と同様の作用と効果を奏する。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態は、自動ドア装置の制御プログラムP100(コンピュータプログラム)である。本発明に係る制御プログラムP100は、個室(部屋10)内に人が居るかどうかを検知するステップと、個室内で人が活動しているかどうかを判定するステップと、扉20が全閉状態であるかどうかを判断するステップと、扉20が全閉状態かつ個室内に人が居ることを検知しているときに個室内で人が活動していると判定される間は、扉の開指示を出力する開指示出力部(操作検知部24、26)からの指示に基づく扉20の開動作を禁止するステップと、をコンピュータに実行させる。
制御プログラムP100は、これらの機能は自動ドア装置100の機能ブロックに対応する複数のモジュールが実装されたアプリケーションプログラムとして自動ドア装置100のストレージ(例えば記憶部526)にインストールされてもよい。制御プログラムP100は自動ドア装置100の制御部52を構成するコンピュータのプロセッサ(例えばCPU)のメインメモリに読み出しされて実行されてもよい。
この制御プログラムP100によれば、第1実施形態と同様の作用と効果を奏する。
[第4実施形態]
図7は、本発明の第4実施形態の自動ドア装置の構成を示すブロック図である。第4実施形態の自動ドア装置100は、推定部62と、時間決定部530と、を有する。また、第4実施形態では、自動ドア装置100が活動判定部27を有さない例を示しているが、自動ドア装置100は活動判定部27を有してもよい。
推定部62は、個室内の人の使用目的を推定する。本実施形態の推定部62は、個室内の人の位置を検知する利用者検知部62aを含み(図9参照)、利用者検知部62aによって検知された人の位置に基づいて個室内の人の使用目的を推定する。利用者検知部62aは、複数の赤外検知スポット622からなる赤外検知エリア621を有する赤外検知センサ62bを含む(図9参照)。赤外検知センサ62bの検知原理は、特に限定されないが、本実施形態の利用者検知部62aは、赤外検知エリア621の各赤外検知スポット622に投光された赤外線の反射光を受光する複数の受光素子を含んで構成される。本実施形態の利用者検知部62aは、複数の赤外検知スポット622のうち検知状態の赤外検知スポット622の位置に基づいて個室内の人の位置を検知する。検知状態の赤外検知スポット622の位置に基づく人の位置の検知方法は、公知の方法を用いることができる。
第4実施形態の情報取得部521は、外側開操作部241、外側閉操作部242、内側開操作部261、内側閉操作部262、第1検知部321、第2検知部322、側面検知部34、推定部62、在室検知部28、呼出時操作部16、延長操作部31、抵抗検知部36および位置検知部38の起動信号、検知信号等を取得する入力ポートとして機能する。
第4実施形態の記憶部526は、使用目的毎に予め設定された複数の利用制限時間を記憶している。利用制限時間は、使用目的毎に異なる時間に設定される。
図8を参照して、第4実施形態のプロセスS200を説明する。図8は、第4実施形態のプロセスS200を示すフローチャートである。プロセスS200は、第1動作例の(1)~(2)に記載の操作をしてユーザが入室した状態で開始される。図8のステップS201~S203は、図5のステップS121~S123と特に言及する点を除いて基本的に同様であるため、その説明を省略する。
プロセスS200では、個室内の人の使用目的が推定され、その推定した使用目的に応じて、最終的な利用制限時間が設定される。
ステップS201~S203を経て、扉駆動制御部50は、経過時間が所定の時間に達したか否かを判定する(ステップS204)。ここで、ステップS204における所定の時間は、利用制限時間よりも前の時間であり、例えば、5分に設定される。経過時間が所定の時間に達していない場合(ステップS204のN)、扉駆動制御部50は、処理をステップS204の先頭に戻し、ステップS204を繰り返す。
経過時間が所定の時間に達した場合(ステップS204のY)、推定部62は、利用者検知部62aから個室内の人の位置の検知結果を取得する(ステップS205)。例えば、推定部62は、扉が全閉状態になったときから所定の時間を経過したときの人の位置を利用者検知部62aから取得する。
ステップS205を実行したら推定部62は、人の位置の検知結果に基づいて個室内での人の滞留場所が洗面台13付近であるか否かを判定する(ステップS206)。例えば、推定部62は、検知された人の位置に最も近い設備が洗面台13である場合に、ユーザの滞留場所が洗面台13付近であると判定する。
ユーザの滞留場所が洗面台13付近である場合(ステップS206のY)、推定部62は、ユーザの使用目的を、着替えや休憩など個室の本来の用途以外での使用目的と推定する(ステップS207)。
ステップS207を実行したら時間決定部530は、使用目的の推定結果に基づいて利用制限時間を短時間用の制限時間(例えば10分程度)に設定する(ステップS208)。その後、プロセスS200はステップS215に進む。ステップS212は後述する。
ステップS206に戻ると、ユーザの滞留場所が洗面台13付近ではない場合(ステップS206のN)、推定部62は、人の位置の検知結果に基づいて室内でのユーザの滞留場所が便器11付近であるか否かを判定する(ステップS209)。
ユーザの滞留場所が便器11付近である場合(ステップS209のY)、推定部62は、ユーザの使用目的を、便器11の使用など個室の通常の用途での使用目的と推定する(ステップS210)。
ステップS210を実行したら時間決定部530は、使用目的の推定結果に基づいて利用制限時間を中時間用の制限時間(例えば30分程度)に設定する(ステップS211)。その後、プロセスS200はステップS215に進む。
ステップS209に戻ると、ユーザの滞留場所が便器11付近ではない場合(ステップS209のN)、推定部62は、人の位置の検知結果に基づいて室内でのユーザの滞留場所がオストメイト12付近であるか否かを判定する(ステップS212)。
ユーザの滞留場所がオストメイト12付近ではない場合(ステップS212のN)、処理はステップS207に進み、推定部62は、ユーザの使用目的を、個室の本来の用途以外での使用目的と推定する。その後、処理はステップS208に進む。
ユーザの滞留場所がオストメイト12付近である場合(ステップS212のY)、推定部62は、ユーザの使用目的を、オストメイト12の使用など長時間用途での使用目的と推定する(ステップS213)。
ステップS213を実行したら時間決定部530は、使用目的の推定結果に基づいて利用制限時間を長時間用の制限時間(例えば30分程度)に設定する(ステップS214)。その後、プロセスS200はステップS215に進む。
ステップS208、S211、又はS214を実行したら扉駆動制御部50は、利用制限時間が経過する前の所定のタイミング(例えば、利用制限時間の5分前)を経過したか否かを判定する(ステップS215)。ここでの利用制限時間は、ステップS208、S211、又はS214において設定された制限時間である。利用制限時間が経過する前の所定のタイミングに達していない場合(ステップS215のN)、扉駆動制御部50は、処理をステップS215の先頭に戻し、ステップS215を繰り返す。
利用制限時間が経過する前の所定のタイミングに達した場合(ステップS215のY)、扉駆動制御部50は、利用制限時間が経過することを報知する(ステップS216)。この例では、扉駆動制御部50は、室内報知部30の音声、画像等を通じて利用制限時間が経過すること及び利用制限時間が経過した場合には上述した外側開操作部241の操作に基づく開扉動作の禁止処理が解除されることを報知する。
ステップS216を実行したら扉駆動制御部50は、利用制限時間が経過したか否かを判定する(ステップS217)。利用制限時間が経過していない場合(ステップS217のN)、扉駆動制御部50は、処理をステップS217の先頭に戻し、ステップS217を繰り返す。
経過時間が利用制限時間に達した場合(ステップS217のY)、扉駆動制御部50は、制限時間終了処理を実行する(ステップS218)。この例の制限時間終了処理は、外側開操作部241の操作に基づく開扉動作禁止を解除する処理を含む。
ステップS218を実行した後、プロセスS200は終了する。プロセスS200はあくまでも一例であり、他のステップを追加したり、一部のステップを変更または削除したり、ステップの順序を入れ替えてもよい。例えば、利用制限時間が経過する前の所定のタイミングに達した場合(ステップS215のY)、扉駆動制御部50は、利用制限時間が経過することを報知して(ステップS216)利用可能時間が経過したか否かを判断する(ステップS217)とともに、使用時間の延長方法をアナウンスし(ステップS126)、ステップS127~S128、S130を実行してもよい。また、利用制限時間が経過する前の所定のタイミングに達したとき(ステップS215のY)、扉駆動制御部50は、活動判定部27がオンか否かを判定し、活動判定部27がオンの場合(ステップS125のY)、経過時間を所定時間だけ減らし(ステップS130)てもよい。
第4実施形態によると、個室内の人の使用目的に基づいて利用制限時間が決定されるため、個室の本来の用途以外の使用目的で個室を使用する人によって個室が長時間占有されることを抑制でき、必要な人にとって使いやすい個室を提供することが可能となる。例えば、オストメイト12の使用など長時間用途での使用目的の場合、長時間用の利用制限時間が設定されるため、利用制限時間に拘束されにくく、ユーザが切迫感を感じることを抑制でき、十分な洗浄が可能になる。また、長時間用途での使用目的に応じて長時間用の利用制限時間が設定される分、延長ボタン操作等のユーザの負担を軽減できる。
第4実施形態によると、利用者検知部62aは、複数の赤外検知スポット622からなる赤外検知エリア621を有する赤外検知センサ62bを含み、複数の赤外検知スポット622のうち検知状態の赤外検知スポット622の位置に基づいて個室内の人の位置を検知する。本構成によると、1つの赤外検知センサ62bによって人の位置を取得できるとともに、赤外線を用いた検知手法であるため利用者のプライバシーを保護できる。
第4実施形態では、扉が全閉状態になったときから所定の時間を経過したときの個室内の人の位置が利用者検知部62aの検知結果として取得されたが、これに限定されない。例えば、扉が全閉状態になったとき以降の任意の時点から所定の時間を経過したときの個室内の人の位置が利用者検知部62aの検知結果として取得されてもよい。また、扉が全閉状態になったとき以降の時点から所定の時間経過するまでの間に個室内の人が最も長くいた位置が利用者検知部62aの検知結果として取得されてもよい。
図9の例に示すように、赤外検知エリア621の設定の仕方によっては、赤外検知エリア621が便器11を含む一部分のエリアを含まない場合がある。そのため、仮にユーザが便器11に座っていた場合、単純に赤外検知エリア621での検知対象の位置を検出する方式では、検知対象の位置が便器11付近であることを検出できないことがある。そこで、利用者検知部62aは、在室検知部28が個室内にいる人を検知している場合において赤外検知エリア621内で検知対象を検知していない場合には、赤外検知エリア621外に人がいることを検知結果として出力してもよい。この場合、推定部62は、赤外検知エリア621外の設備である便器11の利用をその使用目的として推定してもよい。また、利用者検知部62aは、扉が全閉状態になった以降の時点から所定の時間経過するまでの間の個室内での人の動線に基づいて人の位置を検知してもよい。例えば、利用者検知部62aは、検知対象が赤外検知エリア621を通過したときの検知状態の赤外検知スポット622の履歴を動線として、その動線が開口20から左後ろ方向の便座11の方向を向きつつ検知対象が赤外検知エリア621に出た場合には、便座11付近に人がいることを検知結果として出力してもよい。また、利用者検知部62aは、その動線が開口20から後ろ方向の着替え台18を向きつつ検知対象が赤外検知エリア621に出た場合には、着替え台18付近に人がいることを検知結果として出力してもよい。個室内での人の動線に基づいて人の位置を検知することにより、より精度良く個室内での人の位置を特定できるため、例えば赤外検知エリア621外に複数の設備が配置されている場合に、より精度良く使用目的を推定することが可能となる。
第4実施形態では、個室内での人の位置に基づいて使用目的が推定されたが、これに限定されない。例えば、人の位置、人の動作、室内設備が人から受ける負荷変化、室内設備が人から受ける操作および室内設備の水の流れの少なくとも1つに基づいて人の使用目的が推定されてもよい。この場合、使用目的を推定するために特別な設備を用いることなく推定部62をシンプルに構成できるので、推定部62の小型化および低コスト化に有利である。
人の動作としては、例えば、手を顔周辺で動かす動作、手と顔を一定距離に保つ動作、手を下腹部周辺で動かす動作が挙げられる。これらの動作は、例えば、個室内に画像センサを設け、その画像データから画像認識を行うことにより取得できる。例えば、推定部62は、手を顔周辺で動かす動作や手と顔を一定距離に保つ動作が検出された場合には、化粧や携帯端末の使用などの個室の本来の用途以外での使用目的と推定してもよい。また、例えば、推定部62は、手を下腹部周辺で動かす動作が検出された場合には、オストメイト12の使用など長時間用途での使用目的と推定してもよい。
室内設備が人から受ける負荷変化、室内設備が受ける操作、室内設備の水の流れは、第1実施形態で挙げた例と同様である。推定部62は、負荷センサで取得した負荷変化が閾値を超えた場合には、その負荷変化が閾値を超えた室内設備を利用する使用目的と推定してもよい。推定部62は、室内設備の操作が検出された場合に、その操作された室内設備を利用する使用目的と推定してもよい。推定部62は、水の流れが検出された場合、その検出された室内設備を利用する使用目的と推定してもよい。
[第5実施形態]
本発明の第5実施形態は、自動ドア装置の制御方法である。この制御方法は、個室(部屋10)内の人の使用目的を推定するステップと、推定した使用目的に基づいて利用制限時間を決定するステップと、個室の扉20が全閉状態になったとき以降の時点から決定した利用制限時間が経過するまで開指示出力部(操作検知部24、26)の開指示に基づく扉20の開動作を禁止するステップと、を含む。
この制御によれば、第4実施形態と同様の作用と効果を奏する。
[第6実施形態]
本発明の第6実施形態は、自動ドア装置の制御プログラムP100(コンピュータプログラム)である。本発明に係る制御プログラムP100は、個室(部屋10)内の人の使用目的を推定するステップと、推定した使用目的に基づいて利用制限時間を決定するステップと、個室の扉20が全閉状態になったとき以降の時点から決定した利用制限時間が経過するまで開指示出力部(操作検知部24、26)の開指示に基づく扉20の開動作を禁止するステップと、をコンピュータに実行させる。
制御プログラムP100は、これらの機能は自動ドア装置100の機能ブロックに対応する複数のモジュールが実装されたアプリケーションプログラムとして自動ドア装置100のストレージ(例えば記憶部526)にインストールされてもよい。制御プログラムP100は自動ドア装置100の制御部52を構成するコンピュータのプロセッサ(例えばCPU)のメインメモリに読み出しされて実行されてもよい。
この制御プログラムP100によれば、第4実施形態と同様の作用と効果を奏する。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明した。上述した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体例を示したものにすぎない。実施形態の内容は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、請求の範囲に規定された発明の思想を逸脱しない範囲において、構成要素の変更、追加、削除などの多くの設計変更が可能である。上述の実施形態では、このような設計変更が可能な内容に関して、「実施形態の」「実施形態では」等との表記を付して説明しているが、そのような表記のない内容に設計変更が許容されないわけではない。
[変形例]
以下、変形例について説明する。変形例の図面および説明では、実施形態と同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付する。実施形態と重複する説明を適宜省略し、第1実施形態と相違する構成について重点的に説明する。
実施形態の説明では、第3動作例において、経過時間を連続的にカウントし、所定の場合に経過時間を減らすことにより制限時間を制御する例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、所定の場合に経過時間のカウントを停止および再開することによって制限時間を制御してもよいし、経過時間を連続的にカウントし、所定の場合に制限時間を延長することによって制限時間を制御してもよい。
実施形態の説明では、ステップS111およびS121で、在室検知部28がオフの場合にプロセスS110を終了する例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、在室検知部28がオフの場合に、処理をステップS111、S121の先頭に戻すようにしてもよい。
実施形態の説明では、移動路22にレールや溝等のガイド手段を有しない例を示したが、移動路22はレールや溝等のガイド手段を有してもよい。
実施形態の説明では、側面検知部34が、正面壁101の無目に設けられる例を示したが、例えば、側面検知部34は、扉20に設けられてもよい。
実施形態の説明では、外側操作検知部24、内側操作検知部26が、押しボタンスイッチである例を示したが、例えば、外側操作検知部24、内側操作検知部26は、スマートフォン、ICカード等の無線デバイスから無線通信により操作が入力されるものであってもよい。
上述の変形例は、第1実施形態と同様の作用および効果を奏する。
上述した各実施形態および変形例の任意の組み合わせもまた本発明の実施形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施形態は、組み合わされる実施形態および変形例それぞれの効果をあわせもつ。
10 部屋、 11 便器、 12 オストメイト(洗浄台)、 13 洗面台、 14 寝台、 17 幼児用椅子、 18 着替え台、 20 扉、 24 外側操作検知部、 26 内側操作検知部、 27 活動判定部、 28 在室検知部、 29 検知エリア、 30 室内報知部、 31 延長操作部、 50 扉駆動制御部、 52 制御部、 56 駆動部、 62 推定部、 62a 利用者検知部、 100 自動ドア装置、 241 外側開操作部、 242 外側閉操作部、 261 内側開操作部、 262 内側閉操作部、 272 物体検知センサ、 276 検知スポット、 526 記憶部、 528 時間管理部、 赤外検知エリア621、 赤外検知スポット622。

Claims (17)

  1. 個室の外に設けられ、前記個室の扉の開指示を出力する開指示出力部と、
    前記開指示出力部の開指示に基づいて前記扉の開動作を制御する扉駆動制御部と、
    前記個室内にいる人を検知する在室検知部と、
    前記個室内で人が活動しているかどうかを判定する判定部と、
    を備え、
    前記扉駆動制御部は、前記扉が全閉状態かつ前記在室検知部が検知状態のときに前記判定部が人が活動していると判定している場合、前記開指示出力部からの開指示に基づく前記扉の開動作を禁止する
    自動ドア装置。
  2. 前記判定部は、人の位置、人の動作、前記個室の室内設備が人から受ける負荷変化、前記室内設備が人から受ける操作および前記室内設備の水の流れの少なくとも1つに基づいて人が活動しているかどうかを判定する
    請求項1に記載の自動ドア装置。
  3. 前記判定部は、複数の検知スポットからなる検知エリアを有する物体検知センサを含み、前記複数の検知スポットのうち検知状態の検知スポットの位置に基づいて人が活動しているかどうかを判定する
    請求項1に記載の自動ドア装置。
  4. 前記検知エリアは、所定の設備の外縁から所定の範囲に設定される
    請求項3に記載の自動ドア装置。
  5. 前記所定の設備は便器、洗浄台、洗面台、着替え台、手すり、幼児用椅子、寝台の少なくとも1つである
    請求項4に記載の自動ドア装置。
  6. 個室に設けられた扉と、
    前記個室の外に設けられ、前記個室の扉の開指示又は閉指示を出力する指示出力部と、
    前記指示出力部の開指示又は閉指示に基づいて前記扉の開閉駆動を制御する制御部と、
    前記個室内の人を検知する在室検知部と、
    前記個室の設備の外縁から所定の範囲に検知エリアを有し、人を検知する利用者検知部と、
    前記利用者検知部の検知結果に基づいて前記個室内の人が活動しているかどうかを判定する判定部と、
    を備え、
    前記判定部は、所定の時間内に前記利用者検知部の検知結果の変動があったときに前記個室内の人が活動していると判定し、
    前記制御部は、前記扉が全閉状態のとき、前記在室検知部が検知状態かつ前記判定部が人が活動していると判定している場合に、前記指示出力部からの開指示に基づく前記扉の開動作を禁止する
    自動ドア装置。
  7. 個室内に人が居るかどうかを検知するステップと、
    前記個室内で人が活動しているかどうかを判定するステップと、
    前記個室の扉が全閉状態であるかどうかを判断するステップと、
    前記扉が全閉状態かつ前記個室内に人が居ることを検知しているときに前記個室内で人が活動していると判定される間は、前記扉の開指示を出力する開指示出力部からの指示に基づく前記扉の開動作を禁止するステップと、
    を含む自動ドア装置の制御方法。
  8. 個室内に人が居るかどうかを検知するステップと、
    前記個室内で人が活動しているかどうかを判定するステップと、
    前記個室の扉が全閉状態であるかどうかを判断するステップと、
    前記扉が全閉状態かつ前記個室内に人が居ることを検知しているときに前記個室内で人が活動していると判定される間は、前記扉の開指示を出力する開指示出力部からの指示に基づく前記扉の開動作を禁止するステップと、
    をコンピュータに実行させるための自動ドア装置の制御プログラム。
  9. 個室の外に設けられ、前記個室の扉の開指示を出力する開指示出力部と、
    前記開指示出力部の開指示に基づいて前記扉の開動作を制御する扉駆動制御部と、
    前記個室内の人の使用目的を推定する推定部と、
    前記推定した使用目的に基づいて利用制限時間を決定する時間決定部と、
    を備え、
    前記扉駆動制御部は前記扉が全閉状態になったとき以降の時点から前記決定した利用制限時間が経過するまで前記開指示出力部の開指示に基づく前記扉の開動作を禁止する、
    自動ドア装置。
  10. 前記個室内の人の位置を検知する利用者検知部を備え、
    前記推定部は前記扉が全閉状態になったとき以降の時点から所定の時間経過したときの前記個室内の人の位置に基づいて前記使用目的を推定する、
    請求項9に記載の自動ドア装置。
  11. 前記個室内の人の位置を検知する利用者検知部を備え、
    前記推定部は前記扉が全閉状態になったとき以降の時点から所定の時間経過するまでの間に前記個室内の人が最も長くいた位置に基づいて前記使用目的を推定する、
    請求項9に記載の自動ドア装置。
  12. 前記利用者検知部は、複数の赤外検知スポットからなる赤外検知エリアを有する赤外検知センサを含み、前記複数の赤外検知スポットのうち検知状態の赤外検知スポットの位置に基づいて前記個室内の人の位置を検知する、
    請求項10又は11に記載の自動ドア装置。
  13. 人の動作、前記個室の室内設備が人から受ける負荷変化、前記室内設備が人から受ける操作および前記室内設備の水の流れの少なくとも1つを取得する取得部を備え、
    前記推定部は前記取得部の取得結果に基づいて前記使用目的を推定する、
    請求項9から12のいずれか1項に記載の自動ドア装置。
  14. 前記利用制限時間は前記推定した使用目的毎に異なる時間に設定される、
    請求項9から13のいずれか1項に記載の自動ドア装置。
  15. 前記利用制限時間が経過する前の所定のタイミングで前記個室内の人に前記利用制限時間が経過することを報知する報知部を備える、
    請求項9から14のいずれか1項に記載の自動ドア装置。
  16. 個室内の人の使用目的を推定するステップと、
    前記推定した使用目的に基づいて利用制限時間を決定するステップと、
    前記個室の扉が全閉状態になったとき以降の時点から前記決定した利用制限時間が経過するまで開指示出力部の開指示に基づく前記扉の開動作を禁止するステップと、
    を含む自動ドアの制御方法。
  17. 個室内の人の使用目的を推定するステップと、
    前記推定した使用目的に基づいて利用制限時間を決定するステップと、
    前記個室の扉が全閉状態になったとき以降の時点から前記決定した利用制限時間が経過するまで開指示出力部の開指示に基づく前記扉の開動作を禁止するステップと、
    をコンピュータに実行させるための自動ドア装置の制御プログラム。
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