JPH0980150A - 人体検知装置 - Google Patents

人体検知装置

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JPH0980150A
JPH0980150A JP7259438A JP25943895A JPH0980150A JP H0980150 A JPH0980150 A JP H0980150A JP 7259438 A JP7259438 A JP 7259438A JP 25943895 A JP25943895 A JP 25943895A JP H0980150 A JPH0980150 A JP H0980150A
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雅弘 茅野
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健吾 今井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小便器に用いられる人体検知装置において、
人の小用の為の進入及び小用後の退去を確実に検出でき
るようにする。 【解決手段】 マイクロ波を便器正面へ発射し、対象物
で反射されたマイクロ波を受信し、そのドップラ周波数
信号のパワースペクトルを求める。パワースペクトルの
ピーク値が所定の閾値以上に上昇し、且つその後閾値以
上のピーク値が一定時間以上継続したとき、人が小用の
為に進入したものと判断する。その後、パワースペクト
ルのピーク値が閾値以上の値から閾値以下に低下し、且
つその時点の直前にピーク値の周波数帯域のシフトが観
察されたとき、人が退去したものと判断する。或は、パ
ワースペクトルのピーク値が閾値以上の値から閾値以下
に低下し、且つその時点の直前にピーク値の周波数帯域
が所定の限定された帯域にあったとき、人が退去したも
のと判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、一般には人体検知装置に
関わり、特に、伝播波のドップラ効果を利用して人の接
近又は離脱を検知する人体検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】人体検知装置は、人が利用する種々の装
置や施設に採用されている。特開昭62−132484
号に示された人体検知装置は、小便器で使用の度に洗浄
水を自動的に流す制御に利用されたものである。特開昭
62−132484号の装置は、マイクロ波を小便器の
正面の領域に発射し、対象物から反射されたマイクロ波
のドップラ周波数信号を、複数の異なる周波数帯域に分
けて検出する。そして、複数のドップラ周波数帯域での
信号検出が一定の順序で発生した時に制御動作を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】実際、小便器に対する
人の相対的な移動方向、速度などの移動態様は、時々の
状況に応じて様々に異なる。そうした様々な移動態様
は、様々なドップラ周波数信号のパターンを生じさせ
る。そのため、上記のように複数の周波数帯域での検出
が一定順序で生じたか否かを判断する従来の方法では、
様々な移動態様の中から小便器を使用する態様だけを確
実にピックアップすることが困難である。例えば、小便
器にゆっくり近付く使用者や、小便器の側方から突然現
れた使用者は必ずしも検知されない。また、小便器を通
過する人が誤検知されることもある。また、複数人が連
続的に小便器を使用する場合、各人の検知が困難であ
る。類似の問題は、小便器以外の装置や施設に設けられ
た人体検知装置においても存在する。
【0004】従って、本発明の目的は、伝播波のドップ
ラ効果を利用した人体検知装置において、人の接近又は
離脱を精度良く検知できるようにすることにある。
【0005】本発明の別の目的は、小便器のような人が
利用する装置や施設に適用される人体検知装置におい
て、その装置や施設を利用するための人の接近、又は利
用を終えた後の人の離脱を確実に検知できるようにする
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面に従
う人体検知装置は、人の接近を検知するためのもので、
ドップラ周波数信号のパワースペクトルを検出し、この
パワースペクトル中の少なくとも一つの周波数帯域のパ
ワー値が比較的小さい第1の値を上回ったことを検知す
ると、引続いて、このパワースペクトル中のいずれかの
周波数帯域のパワー値が比較的大きい第2の値を上回っ
たか否かをチェックする。そして、このチェックの結果
が肯定的であれば人体感知信号を発生する。
【0007】一般に、人が接近した場合は、ドップラ周
波数スペクトルのピークのパワー値が増大するので、上
記のように2段階の比較でパワー値の増大を検出するこ
とにより、人の接近を検知することができる。また、側
方などから人が突然に接近した場合も検知することがで
きる。
【0008】この人体検知装置では、望ましくは、パワ
ー値が所定時間長以上にわたって継続的又は反復的に第
2の値を上回っているときに、人体感知信号を発するよ
うにすることができる。これにより、人が一時的に通過
した場合を排除して、人が接近してきた場合だけを検知
するための精度が向上する。
【0009】さらに望ましくは、パワー値が第2の値を
上回った否かのチェックを、上記所定時間長以上の長さ
の時間帯にわたって継続的又は反復的に行うことができ
る。こうすることにより、例えば人が通常よりゆっくり
と接近したために、パワー値が速やかに第2の値を上回
らなかった場合でも、これを検知することができる。
尚、上記時間帯の長さは、ゆっくり接近した場合でも高
々要する時間長に設定される。
【0010】本発明の第2の側面に従う人体検知装置
は、一旦接近した人の退去を検知するためのもので、ド
ップラ周波数信号のパワースペクトルを検出し、この検
出されたパワースペクトルを時系列的に記憶する。そし
て、記憶された最新のパワースペクトルのピークパワー
値が第1の値を下回ったか否かの第1のチェックと、最
新より前の所定時点のパワースペクトルのピークパワー
値が第2の値を上回っているか否かの第2のチェックと
を行う。その結果、双方のチェック結果が肯定的であれ
ば、人体非感知信号を発生する。
【0011】この装置では望ましくは、最新以前の所定
複数時点のパワースペクトル間で、ピークパワー値の周
波数帯域がシフトしているか否かお第3のチェックも更
に行い、上記第1、第2及び第3のチェック結果が全て
肯定的であるときに人体非検知信を出力するようにする
ことができる。第3のチェックは、人の退去動作があっ
たか否かの確認となるため、この第3のチェックを加え
ることにより人の退去をより精度良く検知できるように
なる。
【0012】本発明の第3の側面に従う人体検知装置
も、人の退去を検知するためのものである。この装置
は、ドップラ周波数信号のパワースペクトルを検出し、
最新のパワースペクトルのピークパワー値が所定の閾値
を下回ったか否かの第1のチェックと、最新より前の所
定時点のパワースペクトル中の所定周波数帯域のパワー
値が前記閾値を上回っているか否かの第2のチェックと
を行う。この第2のチェックは、退去動作が行われたか
否かを確認するためのものであり、その目的から、退去
動作において通常的にピークパワー値が観察される周波
数帯域に上記所定周波数帯域が設定されている。
【0013】本発明の第4の側面に従う人体検知装置
は、ドップラ周波数信号のパワースペクトルのピークパ
ワー値を検知して、このピークパワー値の時間的変化の
パターンに応じて、人体を感知したか否かを判断する。
【0014】一般に、人が接近してから退去するまでの
間は、それ以外の時よりかなり大きいピークパワー値が
得られる。そこで、例えば、ピークパワー値の変化が所
定の増加パターンを示せば、人が接近してきたとみて人
体感知、所定の現象パターンを示せば、人が退去したと
みて人体非感知と判断することができる。また、単なる
通過と接近とを区別するために、ピークパワー値が増加
し且つその後一定時間以上高いパワー値が維持されるパ
ターンが観察された時に人体感知と判断するようにして
もよい。
【0015】また、望ましくは、更に、パワースペクト
ルのピークパワー値がどの周波数帯域にあるかを検知し
て、このピーク周波数帯域の時間的変化のパターンも考
慮に入れることもできる。例えば、人の接近時や退去時
には、ピーク周波数帯域のシフトが見られるので、その
ようなシフトのパターンが観察されたか否かを判断材料
に加えてもよい。或は、接近、小用、退去の各動作にお
いて、それぞれ特有の周波数レンジにピークパワー値が
現れるため、そのような特有の周波数レンジにピーク周
波数帯域が存在したか否かを判断材料に加えてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の小便器に適用した一実施
形態では、図1に示すように、陶器製の小便器2の上部
正面壁の内側に人体検知装置4が取付けられる。使用者
6からは人体検知装置4が見えないため、小便器2の見
栄えが良い。ドップラ周波数信号を生じる伝播波には、
陶器を良好に透過するマイクロ波が用いられる。
【0017】人体検知装置4はアンテナから便器2の正
面へ向けて一定角度でマイクロ波8を発射し、使用者6
から反射したマイクロ波10をアンテナで受信する。両
マイクロ波8、10の周波数の差ΔFはドップラ周波数
と呼ばれ、周知の通り次式で表される。
【0018】ΔF=2・Fs・(v/c) ここに、Fsは発射マイクロ波8の周波数(例えば10
GHz)、vは使用者6の検知装置4(つまり便器2)
に対して近づく又は遠ざかる歩行速度、cは光速度であ
る。10GHzのマイクロ波を用いた場合、ドップラ周
波数ΔFは歩行速度vに応じて約5〜200Hzのレン
ジにおいて観測される。
【0019】図2(A)に示すように人が便器の正面に
進入し、静止して小用をし、退去するという3つの場面
において、ドップラ周波数信号は図2(B)に例示する
ような波形となり、これをフーリエ変換すると、図2
(C)に例示するような周波数スペクトルが得られる。
【0020】一般に、進入時には20Hz〜40Hzの
レンジに周波数スペクトルのピークが見られ、小用中は
20Hz以下のレンジに、また、退去時には20Hz〜
40Hzのレンジにピークがあることが多い。人体検知
装置4は、このようなドップラ周波数スペクトルのピー
クの位置及びピークの移動に着目することにより、使用
者の進入、小用、退去の3つの動きを捉える。
【0021】図3に示すように、人体検知装置4は、マ
イクロ波送受信器12及び処理回路14を備える。マイ
クロ波送受信器12は、送信アンテナ及び受信アンテナ
を有し、図1に示したように、便器2の前方の一定角度
範囲(例えば、左右の開き15度)へ向けてマイクロ波
8を発射し、かつ対象物で反射され戻って来たマイクロ
波10を受信し、そして、受信したマイクロ波信号をド
ップラ周波数信号に変換する。処理回路14は、ドップ
ラ周波数信号の交流成分を増幅するACアンプ16と、
増幅された信号からドップラ周波数スペクトルを求める
CPU20とを備える。CPU20は、ドップラ周波数
スペクトルから使用者の進入、小用、退去の動作の有無
を判定し、それら動作が有る間だけ感知信号を出力す
る。このCPU20からの感知信号の立ち上がり及び立
ち下がり応答して、弁コントローラ22が電磁弁24を
制御して、洗浄水を流したり止めたりする。それによ
り、小用の直前及び直後において小便器に洗浄水が流さ
れることになる。
【0022】CPU20での信号処理の概略は、図4に
示すように、まず、ドップラ周波数信号(図3(A))
の交流成分を例えば5m秒の間隔でサンプリングしてA
/D変換する(図4(B))。これと並行して、例えば
0.64秒周期で、前周期中にサンプリングされた12
8個のドップラ周波数データに対し高速フーリエ変換
(FFT)を行う(図4(C))。これにより、前周期
におけるドップラ周波数スペクトルが求まる。このFF
Tは例えば0.48秒程度かかる。0.64秒周期の残
り時間では、ドップラ周波数スペクトルに基づいて、使
用者の進入、小用、退去の動作の有無を判定する(図4
(D))。この判定をこの明細書では感知判定と呼ぶ。
【0023】CPU20は、図5に示すように、電源が
入るとまずイニシャル設定プログラム30を実行し、C
PU20内のバッファやフラグやカウンタ等を所定の初
期状態に設定する。その後、CPU20はメインプログ
ラム40を実行する。メインプログラムでは、図6に示
すように、ますFFT演算が行われてドップラ周波数ス
ペクトルが求められ(S1)、次にそのドップラ周波数
スペクトルを用いて感知判定が行われる(S2)。既に
述べたように、このメイン処理は0.64秒の周期で繰
り返し実行される。
【0024】また、このメイン処理の実行中5m秒毎
に、図7に示すデータサンプリングの処理が割り込む。
この割り込み処理では、まず、データ数カウンタの値を
チェックし(S11)、カウンタ値が128に達してな
ければ、カウンタ値を1だけ増加させ(S12)、そし
てA/D変換されたドップラ周波数データを取り込んで
所定のバッファに格納する(S13)。また、カウンタ
の値が128に達した場合、つまり128個のデータが
バッファに既に格納された場合には、別の新たなバッフ
ァにデータ格納先を切替え(S14)、カウンタ値を1
にリセットし(S15)、FFT演算開始のフラグを立
て(S16)、そしてA/D変換されたドップラ周波数
データを取り込んで新たなバッファに格納する(S1
3)。
【0025】このようにして0.64秒の周期で2つの
バッファが交互に切替られ、各周期に5m秒置きでサン
プリングされた合計128個のデータが各バッファに格
納される。各バッファに書込まれた128個のデータ
は、次の周期のメイン処理でFFT演算される。
【0026】このFFT演算の結果として、図8に示す
ように、まず0Hzから60Hzまで各々1.5625
Hz幅の42本のドップラ周波数帯のパワー値からなる
パワースペクトル50が得られる。次に、このスペクト
ル50内の連続する7本の周波帯のパワー値が加算さ
れ、それにより、0Hzから60Hzまで各々10Hz
幅の6つの周波数帯(以下、チャネルという)CH1〜
CH6のパワー値からなるパワースペクトル52が得ら
れる。次に、このパワースペクトル52の中から最大の
パワー値(ピーク値)と、そのピーク値を与えるチャネ
ル(ピークチャネル)の番号とが認識される。その結
果、このスペクトル52のピークチャネル番号とピーク
値と全チャネルのパワー値とをセットにしたデータブロ
ック54が形成される。そして、最新5周期分のデータ
ブロック54a〜54eが常に保持され、引続く感知判
定処理で利用される。
【0027】感知判定処理の全体の概要を図9に示す。
感知判定処理は待機、進入、小用、退去の4つの状態モ
ードの間を遷移する。待機モードS20は小便器前に誰
もいなことが認識されているときの状態で、電源投入直
後の最も初期には、この待機モードS20から処理が開
始される。待機モードS20では進入判定S21が行わ
れて、小便器に使用者が近づいて来たか否かが判断され
る。進入判定S21の結果が否定的であれば、処理は待
機モードS20を維持するが、進入判定の結果が肯定的
であれば、処理は進入モードS22に遷移する。進入モ
ードS22に入ると、小用判定S23が行われて、進入
した使用者が小用をする意図があるか否かが判断され
る。その判定結果が否定的であれば処理は待機モードS
20に戻るが、その判定結果が肯定的であれば処理は小
用モードS24に遷移する。
【0028】小用モードS24に入ると感知信号がオン
にされ(立ち上げられ)、これにより小用直前の便器洗
浄が行われる。そして、退去判定S25が行われて、使
用者が小便器正面から立ち去ったか否かが判断される。
その判定結果が否定的であれば小用モードS24が維持
され、肯定的であれば退去モードS26へ遷移する。退
去モードS26に入ると感知信号がオフにされ(立ち下
げられ)、これにより小用終了後の便器洗浄が行われれ
る。そして処理は再び待機モードS20に遷移する。
【0029】このように感知判定処理は幾つかの状態モ
ードをとるが、実際には図10に示すようにプログラム
スイッチPROSWの値によって状態モードが示され
る。即ち、感知判定処理に入った時にプログラムスイッ
チPROSWをチェックし(S30)、PROSW=0
(待機モード)であれば進入判定S21を実行し、PR
OSW=1(進入モード)であれば小用判定S23を実
行し、またPROSW=2(小用モード)であれば退去
判定S25を実行する。
【0030】進入判定S21では、判定結果が肯定的で
あればプログラムスイッチPROSWが1(進入モー
ド)に変更され、その結果、次の周期から小用判定S2
3に入ることができる。但し、後述するように、使用者
が進入の確実性が高い場合には、次の周期まで待つこと
なく直ちに小用判定S23に移行するルートも用意され
ている。
【0031】小用判定S23では、判定結果の程度に応
じてプログラムスイッチPROSWは0、1、2の何れ
かに設定される。つまり、判定結果が否定的であればP
ROSWは0(待機モード)に戻され、結果が不確実な
ら1(進入モード)のまま維持され、結果が肯定的なら
ば2(小用モード)に変えられる。
【0032】退去判定S25では、判定結果が肯定的で
あればプログラムスイッチPROSWが0(待機モー
ド)に戻される。このPROSWが2から0に戻る時点
が退去モードである。
【0033】進入判定S21では、図11に示すよう
に、まず、最新の(つまり前周期にサンプリングした)
パワースペクトルのデータブロック(以下、現データと
いう)を参照して、全チャネルCH1〜CH6のパワー
値が所定のトリガレベルを越えているか否かをチェック
する(S40)。ここで、トリガレベルとはマイクロ波
センサの検知範囲に何等かのマイクロ波反射物が存在す
るときに得られるパワー値の最低値、つまり、反射波が
受信されているとき得られる最低のパワー値である。第
1チャネルCH1(0Hz〜10Hz)については、ノ
イズが他のチャネルより大きいため若干大きめのトリガ
レベルが設定され、他のチャネルCH2〜CH6につい
ては全て同じ値のトリガレベルが設定されている。
【0034】チャネルCH1〜CH6の内のいずれかの
チャネルにてパワー値がトリガレベルを越えると、セン
サの検知範囲に使用者が存在するものとみなして、プロ
グラムスイッチPROSWを1に変更する(S41)。
続いて、現データのピーク値が所定の閾値を越えている
か否かをチェックする(S42)。ここで、閾値とは、
使用者の進入、小用中及び退去の場面で通常得られるパ
ワー値の最低値である。一般に、進入中及び退去中には
大きいパワー値が得られることは当然であると共に、小
用中であっても相当のパワー値が得られることが実験的
に判明している。これは、小用中も身体が微妙に揺れた
り顔や腕など僅かに動いていて、厳密に静止しているこ
とはないためと推測される。閾値は、こうした実験の結
果に基づいて、進入、小用及び退去の状態をそれ以外の
状態から区別するのに適切な値が定められており、上記
トリガレベルよりは遙かに大きい値である。この閾値を
現在のピーク値が越えた場合には、使用者が進入してい
る確実性が高いため、直ちに小用判定S23に入る。
【0035】一方、現在のピーク値が閾値を越えていな
い場合には、人が検知範囲を単に通過しただけの可能性
もあるため、この周期では小用判定S23に入らない。
この場合には、PROSW=1であるから、次の周期で
小用判定S23に入ることになる。
【0036】以上のように、進入判定S21では、現デ
ータがトリガレベルを越えたか否か、及び現データのピ
ーク値が閾値を越えたか否かの2段階のチェックを行な
う。そして、第1段階のチェック結果だけが肯定的であ
る場合は、使用者が近づいてくる可能性はあるものの確
実ではないため、次の周期で小用判定を行うこととす
る。また、第2段階のチェック結果が肯定的である場合
は、使用者が近づいて来ている確実性が高いため、直ち
に小用判定を行うことにより、使用者が小用する意図が
あるのかどうかを確認する。
【0037】小用判定S23は図12に示すような流れ
で行われる。ここでは、2つのカウンタIとJ、及びフ
ラグKが用いられる。カウンタIは、小用判定が行われ
た周期の連続回数を示すもので、初期値は0である。カ
ウンタJは、ピーク値が閾値を越えた周期の連続回数を
示すもので、初期値は0である。また、フラグKは、小
用判定の2周期目で初めて現データのピーク値が閾値を
越えた場合に1にセットされるもので、初期値は0であ
る。
【0038】小用判定S23に入るとまずフラグKがチ
ェックされる(S50)。最初に小用判定に入った周期
では、K=0、I=0、J=0となっているため、ステ
ップS51に進んでI=1とし、次に現データのピーク
値が閾値を越えているかをチェックする(S52)。そ
の結果、越えていればJ=1とし(S53)、越えてな
ければJ=0のままとする。これで、最初の周期の小用
判定は終わる。
【0039】続く次の周期では、K=0、I=1となっ
ているため、ステップS51に進んでI=2とし、次に
現データのピーク値が閾値を越えているかをチェックす
る(S52)。その結果、越えていればJが1だけ増や
される(S53)。この場合、前周期でもピーク値が閾
値を越えていたならばJ=2となり、一方、前周期では
越えていなかった場合はJ=1となる。続くステップ5
4ではI=2であるため、次にステップ55へ進んでJ
=2かどうかをチェックする。その結果、J=2なら
ば、つまり、2周期(約1.4秒間)にわたってピーク
値が閾値を越えているならば、使用者は小用をする意図
があるものと判断して、プログラムスイッチPROSW
を2に変更する(S56)。これにより、感知信号がオ
ンにされ便器に洗浄水が流され、そして次の周期では退
去判定S25が行われることになる。
【0040】一方、ステップS55でJ=2でなかった
場合、つまり、まだ2周期続けてピーク値が閾値を越え
ていない場合には、ステップ57へ進んでピーク値が閾
値より高いか否か再度チェックする。その結果、ピーク
値が閾値より低ければ、待機モードに戻るためにプログ
ラムスイッチPROSWを0に戻す(S56)。何故な
ら、この場合、ピーク値が閾値以下に落ちてしまったわ
けであるから、仮に前回又は前々回の周期でデータがト
リガレベルを越えたり又はピーク値が閾値を越えたこと
があったしても、それはセンサの検知領域を一時的に通
過した人を検知したのに過ぎないと判断できるからであ
る。
【0041】また、ステップS57のチェックの結果、
ピーク値が閾値より高い場合には、プログラムスイッチ
PROSWを1に維持したまま、フラグKを1にセット
する(S58)。この場合は、小用判定の2周期目で初
めてピーク値が閾値を越えた場合であるから、例えば使
用者がゆっくりと進入して来た場合などを想定すると、
次の3周期目でもう一度小用判定を行ってみる価値があ
るからである。
【0042】この3周期目の小用判定では、まずステッ
プS60でフラグKを0に戻し、次に現データのピーク
値が閾値を越えているかチェックする(S61)。その
結果、越えていれば、2周期続けて閾値を越えたことに
なるため、使用者は小用の意図があると判断し、プログ
ラムスイッチPROSWを2にセットする(S63)。
一方、越えていなければ、小用の意図なしと判断し、P
ROSWを0に戻す(S62)。
【0043】以上のように、小用判定は少なくとも2周
期にわたって繰り返される。その結果、連続する2周期
でピーク値が閾値を越えていれば、使用者は小用の意図
が有るものと判断し、便器に洗浄水を流し、次の周期で
退去判定S25へ進む。一方、前の周期でピーク値が閾
値を越えても後の周期で閾値以下になった場合には、セ
ンサの検知領域を人が通過した場合のように小用の意図
がないものと判断し、次の周期で待機モードへ戻り再び
進入判定S21を行う。また、小用判定は原則として2
周期だけ繰り返すが、1周期目でピーク値が閾値以下で
あっても、2周期目で閾値を越えた場合は、使用者がゆ
っくり進入した可能性があるため、次の3周期目でもう
一度小用判定を繰り返す。
【0044】小用判定S23で小用の意図が確認される
と、次の周期では退去判定S25に入る。退去判定S2
5では、図13に示すように、まず現データのピークレ
ベルが所定の第2の閾値以下に落ちたか否かをチェック
する(S70)。この退去判定で用いる閾値は、使用者
が退去し終わったことを確認できるパワー値であり、こ
れは前述のトリガレベルよりは大きいが、進入判定や小
用判定で用いた閾値よりは小さい値である。さて、上記
チェックの結果、依然としてピーク値が第2の閾値を越
えていれば、まだ小用中又は退去中であると判断し、こ
の周期の退去判定を終える。一方、ピーク値が第2の閾
値以下に落ちた場合は、次に、過去3周期のデータブロ
ックを参照し、過去3周期(約2秒間)のいずれかの時
点でピークチャネルのシフトがあるか否かをチェックす
る(S71)。もし、過去3周期にピークチャネルのシ
フトがあるならば、これは小用中の立ち止っている状態
から退去する状態への移行が有った可能性が高いことを
示す。この場合には、次に、1周期前のデータブロック
(つまり、前々周期にサンプリングされたデータのスペ
クトル)のピーク値が第2の閾値より高いか否かチェッ
クする(S72)。その結果、1周期前のピーク値が第
2の閾値より高ければ、それは退去動作があった可能性
が高いことを意味する。このステップS72のチェック
結果が肯定的であれば、使用者は退去し終わったものと
判断し、プログラムスイッチPROSWを0に戻す(S
73)。これにより、感知信号がオフにされ、便器に洗
浄水が流され、次の周期から待機モードへ戻ることにな
る。
【0045】また、ステップS71のチェックの結果、
過去3周期中にピークチャネルのシフトがなかった場合
は、ステップS74へ進んで、1周期前のデータの第3
チャネルCH3(20Hz〜30Hz)又は第4チャネ
ルCH4(30Hz〜40Hz)のパワー値が第2の閾
値より高いか否かをチェックする。その結果、高けれ
ば、退去動作があった可能性が高いことを意味する。よ
って、この場合は退去完了と判断して、プログラムスイ
ッチPROSWを0に戻す(S73)。
【0046】以上のように、退去判定では、まず現在の
ピークレベルが第2の閾値以下に落ちたことを前提条件
として、近い過去にピークチャネルのシフトがあり且つ
直前のピークレベルが第2閾値以上であったかをチェッ
クすることにより、又は、直前の第3、第4チャネルの
ピーク値が第2閾値以上であったかをチェックすること
により、退去動作の有無を判断し、退去動作が有った場
合に退去完了と判断する。
【0047】このように本実施形態は、ドップラ周波数
スペクトルのピーク値のレベルと位置に着目することに
より、使用者の進入、小用、退去を判定している。
【0048】上記の進入、小用、退去の判定処理は一例
であり、それ以外の処理方法を採用することもできる。
例えば、進入時や退去時には特にその前後で人の移動速
度に変化が生じるため、通常はピークチャネルのシフト
が生じる。このことを利用して上記実施形態では退去判
定でピークチャネルのシフトをチェックしてるが、進入
判定又は小用判定でもピークチャネルのシフトをチェッ
クしてもよい。この場合、ピーク値が閾値を越えている
ことと、ピークチャネルがシフトしていることとの双方
の条件が満たされたときに、進入や退去を検知したと判
断してもよい。或は、シフト前のピーク値が閾値を越え
ていることと、シフト後のピーク値がシフト前のピーク
値より大きく(又は小さく)なっていることとの双条件
が満たされたときに、シフト後のピーク値がシフト前よ
り大きくなっていれば進入を検知した、小さくなってい
れば退去を検知したと判断してもよい。
【0049】更に、ピーク値が閾値以上であることに加
えて、ピークチャネルがどの周波数レンジにあるかをチ
ェックしてもよい。例えば、ピーク値が閾値を越えてい
ると共に、ピークチャネルが20Hz以上のレンジにあ
れば進入か退去と判断し、20Hz以下のレンジに有れ
ば小用中と判断するようにしてもよい。
【0050】図14は、人体検知装置を腰掛式便器又は
便器に装着される衛生洗浄装置に適用した場合の実施形
態を示す。人体検知60は例えば便座62の後部の内部
に配置され、人の便所内への入室、便座62への着座、
及び退去を検知するための入室・着座センサとして機能
する。この検知結果を利用することにより、衛生洗浄装
置64がもつ各種機能をイネーブルやディセーブルに切
換えたり、特定の機能部分を駆動したりすることができ
る。例えば、入退室に応答して便蓋66を自動的に開閉
したり、退室に応答して便器を自動的に洗浄したりする
ことができる。退去時の便器の自動洗浄については、そ
の前に着座が検知されたか否かに応じて、着座が検知さ
れた場合は大便用の洗浄を、検知されなかった場合は小
便用の洗浄を選択したり、或は、着座が検知された場合
でも着座時間の長短に応じて、着座時間がある程度以上
長ければ大便用の洗浄を、短ければ小弁用の洗浄を選択
するなどの細かい選択も可能である。更には、検知結果
に基づき、便所内の照明や換気ファンや冷暖房装置など
の設備を自動的に起動したり停止したりすることもでき
る。
【0051】図15は、この入室・着座センサ60の判
断処理の流れを示す。センサ60は初期的に待機モード
にあり(S80)、このモードにおいて人の入室がある
か否かを図11に示した進入判定と同様の処理で判断す
る(S81)。入室が検知されると、入室モードに遷移
し(S82)、便蓋を開く。この入室モードでは、まず
人が退去したか否かを判定する(S83)。この退去判
定は、図13に示したようにして行われ、その結果、退
去が検知されると、退去モードに遷移する(S84)。
退去モードでは便蓋を閉じ、そして待機モードに戻る。
一方、入室モードで退去が検知されなかった場合は、次
に、人の着座があるか否かを判断する(S85)。着座
の検知は、ドップラ周波数信号に基づいて行ってもよい
が、圧力センサや容量センサなどで人の荷重や接触を検
知する方法で行うこともできる。着座が検知されると着
座モードに遷移し(S86)、衛生洗浄装置64がもつ
局部洗浄や脱臭等の各種機能を、人の要求に応じて動作
できるようにイネーブル状態にする。この着座モードで
は、人が離座したか否かの判定を行い(S87)、離座
が検知されると離座モードS88に遷移する。離座モー
ドでは、イネーブル状態になっていた各種機能をディセ
ーブル状態に戻し、そして入室モードの場合と同じ退去
判定S83のステップに戻る(S85)。
【0052】図16は、人体検知装置を洗面シンクに適
用した実施形態を示すものである。人体検知装置70
は、洗面シンク72の水栓74を取付けた箇所の近傍に
内蔵され、水栓正面への人の手の進入や離脱を検知する
ための手センサとして機能する。その検知結果に基づ
き、水栓74の開栓及び閉栓を自動的に行うことができ
る。手センサ70をシンク72内に隠蔽して内蔵するこ
とにより、手センサ内蔵タイプの従来の自動水栓よりも
水栓74が小型化され且つデザインの自由度も高まり、
更に、シンク全体の外観も改善され得る。
【0053】図17は、このセンサ70の処理を示すも
のである。まず待機モード(S90)ではシンク内に人
の手が有るか否かを判断し(S91)、手が検知される
と、手有りモードに遷移し(S92)、水栓を開いて水
を出し(S93)、再び手の有無を判断する(S9
1)。手が検知されなければ、手無しモードになり(S
94)、水栓を閉じて水を止め(S95)、再び待機モ
ード(S90)に戻る。
【0054】図18は、人体検知装置を浴室に設けた実
施形態を示す。人体検知装置80は、浴室壁面に設置さ
れ、浴室内への人82の入室及び退室を検知し、更に
は、浴室内に人82が居るが静止している状態も検知す
る。この検知結果を利用することにより、浴室の各種機
能、例えば給湯機の自動風呂保温・給湯機能の優先の設
定や解除の切替や、照明や暖房のオン/オフなどが自動
的に行え、更に、急病等による人82の倒れを検知して
ナースコールや警報を発生させることも可能である。浴
室だけでなく、リビングルームや台所などでも同様の実
施形態が適用できる。
【0055】図19は、この浴室やリビング等に設置さ
れた人体検知装置の処理流れを示す。待機モード(S1
00)では、人が部屋内に入って来たか否かを判断し
(S101)、人の入室を検知すると入室モードに遷移
し(S102)、部屋の照明を点けたり、浴室内の給湯
機のリモコン装置或はリビングルーム内の冷暖房やオー
ディオビジュアル装置などの各種設備を、人の操作に応
じられるようイネーブル状態にする。入室モードでは、
人が倒れるなどして一定時間以上にわたって全く動かな
い状態(ナースコール状態)の有無のチェックと(S1
03)、人が退室したか否かのチェックと(S104)
を行う。ナースコール状態が検知されると、緊急警報モ
ードに遷移し(S105)、ナースコールなどの緊急通
報を行う。また、退室が検知されると、退室モードに遷
移し(S106)、部屋の照明を消したり、各種設備を
ディセーブル状態にしたりした後、再び待機モードに戻
る。
【0056】以上の実施形態以外にも多くの実施形態が
考え得る。例えば、玄関の壁面や窓枠等に人体検知装置
を設置し、これを家人の外出時にアクティブにセットし
ておくことにより、不法侵入者の検知などにも利用でき
る。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
伝播波のドップラ効果を利用した人体検知装置におい
て、人の接近又は離脱を精度良く検知できるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を適用した小便便器の全体
を示す斜視図。
【図2】同実施形態において、人の進入、小用、退去の
各場面で観察されれるドップラ周波数信号を例示する説
明図。
【図3】同実施形態のハードウェア構成を示すブロック
図。
【図4】同実施形態の信号処理の概略流れを示す説明図
【図5】同実施形態の電源投入後の全体処理流れを示す
フローチャート。
【図6】メイン処理の概略流れを示すフローチャート。
【図7】割り込み処理の概略流れを示すフローチャー
ト。
【図8】FFT演算の結果の処理流れを示す説明図。
【図9】感知判定の全体流れを示すフローチャート。
【図10】感知判定の全体流れを別の側面から示すフロ
ーチャート。
【図11】進入判定の流れを示すフローチャート。
【図12】小用判定の流れを示すフローチャート。
【図13】退去判定の流れを示すフローチャート。
【図14】人体検知装置を腰掛式便器又は便器に装着さ
れる衛生洗浄装置に適用した実施形態を示す斜視図。
【図15】図14の人体検知装置の判断処理の流れを示
すフローチャート。
【図16】人体検知装置を洗面シンクに適用した実施形
態を示す斜視図。
【図17】図16の人体検知装置の判断処理の流れを示
すフローチャート。
【図18】人体検知装置を浴室に設けた実施形態を示す
斜視図。
【図19】図18の人体検知装置の判断処理の流れを示
すフローチャート。
【符号の説明】
4 人体検知装置 12 マイクロ波センサ 14 信号処理装置 16 ACアンプ 18 DCアンプ 20 CPU 22 弁コントローラ 24 電磁弁 50、52 ドップラ周波数信号のパワースペクトル 54 パワースペクトルのデータブロック

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物からの伝播波の反射によるドップ
    ラ周波数信号を利用した人体検知装置において、 前記ドップラ周波数信号のパワースペクトルを検出する
    スペクトル検出手段と、 前記パワースペクトル中の少なくとも一つの周波数帯域
    のパワー値が第1の値を上回ったことを検知する第1の
    比較手段と、 前記第1の比較手段による検知に引続いて、前記パワー
    スペクトル中のいずれかの周波数帯域のパワー値が前記
    第1の値より大きい第2の値を上回ったことを検知する
    第2の比較手段と、 前記第2の比較手段による検知に応答して人体感知信号
    を発生する感知信号発生手段とを備えたことを特徴とす
    る人体検知装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の人体検知装置において、 前記第2の比較手段による検知が所定時間長以上にわた
    って継続又は反復したとき、前記感知信号発生手段が前
    記人体感知信号を発することを特徴とする人体検知装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の人体検知装置において、 前記第2の比較手段が、前記第1の比較手段による検知
    に引続いて、前記所定時間長以上の長さの時間帯の間、
    継続的又は反復的に、前記いずれかの周波数帯域のパワ
    ー値と前記第2の値とを比較することを特徴とする人体
    検知装置。
  4. 【請求項4】 対象物からの伝播波の反射によるドップ
    ラ周波数信号を利用した人体検知装置において、 前記ドップラ周波数信号のパワースペクトルを検出する
    スペクトル検出手段と、 前記スペクトル検出手段からのパワースペクトルを時系
    列的に記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された最新のパワースペクトルのピ
    ークパワー値が第1の値を下回ったことを検知する第1
    の比較手段と、 前記記憶手段に記憶された最新より前の所定時点のパワ
    ースペクトルのピークパワー値が第2の値を上回ってい
    ることを検知する第2の比較手段と、 前記第1及び第2の比較手段の双方による検知に応答し
    て人体非感知信号を発生する非感知信号発生手段とを備
    えたことを特徴とする人体検知装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の人体検知装置において、 前記記憶手段に記憶された最新以前の所定複数時点のパ
    ワースペクトル間で、ピークパワー値の周波数帯域がシ
    フトしていることを検知するシフト検知手段を更に備
    え、 前記非感知信号発生手段が、前記第1及び第2の比較手
    段並びに前記シフト検知手段の全てによる検知に応答し
    て前記人体非検知信号を出力することを特徴とする人体
    検知装置。
  6. 【請求項6】 対象物からの伝播波の反射によるドップ
    ラ周波数信号を利用した人体検知装置において、 前記ドップラ周波数信号のパワースペクトルを検出する
    スペクトル検出手段と、 前記スペクトル検出手段からのパワースペクトルを時系
    列的に記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された最新のパワースペクトルのピ
    ークパワー値が所定の閾値を下回ったことを検知する第
    1の比較手段と、 前記記憶手段に記憶された最新より前の所定時点のパワ
    ースペクトル中の所定周波数帯域のパワー値が前記閾値
    を上回っていることを検知する第2の比較手段と、 前記第1及び第2の比較手段の双方による検知に応答し
    て人体非感知信号を発生する非感知信号発生手段とを備
    えたことを特徴とする人体検知装置。
  7. 【請求項7】 対象物からの伝播波の反射によるドップ
    ラ周波数信号を利用した人体検知装置において、 前記ドップラ周波数信号のパワースペクトルを検出する
    スペクトル検出手段と、 前記パワースペクトルのピークパワー値を検知するピー
    ク値検知手段と、 前記ピーク値検知手段により検知されたピークパワー値
    の時間的変化のパターンに応じて、人体を感知したか否
    かを判断する感知判定手段とを備えたことを特徴とする
    人体検知装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の人体検知装置において、 前記パワースペクトルのピークパワー値がどの周波数帯
    域にあるを検知するピーク帯域検知手段を更に備え、 前記感知判定手段が、前記ピークパワー値の時間的変化
    のパターンだけでなく、前記ピーク帯域検知手段により
    検知された周波数帯域の時間的変化のパターンにも応じ
    て、人体を感知したか否かを判断することを特徴とする
    人体検知装置。
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