JPH06222141A - 超音波センサ - Google Patents

超音波センサ

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JPH06222141A
JPH06222141A JP1020193A JP1020193A JPH06222141A JP H06222141 A JPH06222141 A JP H06222141A JP 1020193 A JP1020193 A JP 1020193A JP 1020193 A JP1020193 A JP 1020193A JP H06222141 A JPH06222141 A JP H06222141A
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JP
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Application number
JP1020193A
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English (en)
Inventor
Kazuko Kawahara
和子 川原
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 監視空間内に存在する人体の検知を確実に行
わせ、監視空間内に人体が存在しているときに移動物体
検知信号の出力が不当に停止されるような難点を解消す
る。 【構成】 移動検知手段8によりドップラー効果を利用
して移動物体の検知を行う移動検知モードと、パルス式
物体検知手段9により受波器4から出力される受波信号
のパターンの変化に基づいて物体の存在を検知する物体
存在検知モードとを交互に切り替えるように構成された
超音波センサであって、検知判断回路10は、監視空間
内に侵入した人体の着座動作と起立動作との各動作を物
体検知データの出力パターンに基づいて判断し、監視空
間内に侵入した人体が着座動作を行ったときには、その
後に人体の起立動作がなされない限り、移動物体検知信
号の出力状態を維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばトイレに入って
くる人体の検出を行ってトイレ用の所望の電源のオン・
オフ制御等に適用するのに好適な超音波センサ、更に詳
しくは、所望の監視空間内に超音波を送波し、監視空間
内の物体からの反射波を検出することにより、監視空間
内の移動物体の存在を検知するのに適用される超音波セ
ンサに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の超音波センサとしては、2つの
異なる検知方式のモード、即ち、物体が移動したときの
ドップラー効果を利用してその移動物体の検知が可能な
移動検知モードと、物体までの測距原理に基づいて監視
空間内に物体が存在するか否かを判断する物体存在検知
モードとを、タイマー設定によって一定時間間隔で交互
に切替えるように構成したものが提案されている。具体
的には、移動検知モードとしては、物体の移動に伴って
生じるドップラー効果としての反射波の周波数偏移、即
ち、受波器で得られる受波信号中に含まれたドップラー
信号を検出することにより、移動物体の存在を判断する
検知方式が採用される。これに対し、物体存在検知モー
ドとしては、送波器からパルス列の超音波を送波させる
ことにより、受波器から出力される受波信号のパターン
を検出し、この受波パターンが、先に記憶されている基
準データ(移動物体が監視空間内に入ってくる前のデー
タ)と異なるパターンであるときには、監視空間内に物
体が存在するものと判断する検知方式が採用される。
【0003】上記のように、二つの検知モードを一定時
間間隔で切り替えるように構成すれば、移動検知モード
時においてドップラー効果の利用による移動物体の検出
が行えると共に、その移動物体が監視空間内で停止して
ドップラー効果を利用した移動物体の検出が困難となっ
ても、その物体を物体存在検知モードで継続して検知す
ることができ、移動物体の存在検知を適切に行うことが
できる。
【0004】ところが、単に上記のように構成しただけ
では、例えば荷物を持った人体が監視空間内に侵入した
後に、その監視空間内にその荷物を放置して出ていった
場合には、物体存在検知モード時において、かかる荷物
が基準データとは異なる物体として検知されることによ
り、未だ人体が監視空間内に存在するとの判断がなされ
る。これでは、人体が監視空間内に存在しないにも拘わ
らず、移動物体検知信号の出力が不当に継続されること
となり、妥当でない。
【0005】そこで、本件出願人は、かかる難点を解消
するものとして、特願平4−38236号に記載の発明
を先に提案している。この従来の発明は、物体存在検知
モード時に検出される受波信号パターンの比較対象とな
るデータとして、移動物体が監視空間内に存在しないと
きの受波信号パターンを常に用いるのではなく、一方の
移動検知モードで物体の移動検知がなされれば、その都
度そのときの受波信号のパターンを新たな基準データと
して更新させるものである。かかる構成によれば、例え
ば監視空間内に荷物を放置して人体が監視空間外へ出る
ときの状態、即ち荷物が監視空間内に放置されたときの
受波信号パターンを基準データとすることができるか
ら、その後監視空間内に人体がいなくなったときには、
物体存在検知モード時に得られる受波信号のパターン
は、基準データと一致することとなり、物体が存在しな
い旨の判断が適切になされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のように、物体存在検知モード時における基準データ
を、移動検知モードで移動検知がなされる都度更新させ
るようにしたものでは、次のような難点が生じていた。
すなわち、監視空間内に人体が静止した状態で存在して
いるときに、例えばその近傍のドアが開く等して、移動
検知モードでそのドアの移動検知がなされたときには、
人体が監視空間内に静止して存在している状態が、物体
存在検知モードにおける基準データとして更新されるこ
ととなる。また、例えば監視空間内で椅子等に着座した
ままの人体がわずかに揺れ動くことにより、移動検知モ
ードでその移動検知がなされると、その着座したときの
状態が物体存在検知モードにおける基準データとして更
新される。従って、その後ドアが停止し、又は人体の揺
れ動きがなくなる等して、それらの移動検知がなくな
り、且つ人体が静止したままでいると、かかる状態が基
準データと一致したデータ(受波信号パターン)とな
り、物体存在検知モードでは、もはや人体が存在してい
るとは判断できなくなる。その結果、従来では、監視空
間内に人体が存在しているにも拘わらず、移動物体検知
信号の出力が不当に停止されるといった難点が発生して
いた。
【0007】本発明は上記の点に鑑みて提案されたもの
で、監視空間内に存在する人体の検知を確実に行うこと
ができて、監視空間内に人体が存在しているときに移動
物体検知信号の出力が不当に停止されるような不具合を
適切に解消することができる超音波センサを提供するこ
とを、その目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に提案された請求項1に記載の本発明に係る超音波セン
サは、既述した移動検知モードと物体存在検知モードと
が所定の時間間隔で交互に切り替えられるように構成さ
れ、移動検知モードでの移動物体の検知と物体存在検知
モードでの物体検知がともになされないときに移動物体
検知信号の出力を停止する検知判断手段を備えた超音波
センサであって、その検知判断手段は、送波器及び受波
器の下方に形成される監視空間内に侵入した人体の着座
動作と起立動作との各動作の有無を、移動検知手段とパ
ルス式物体検知手段との双方から得られる物体検知デー
タのパターンに基づいて判断し、監視空間内に侵入した
人体が着座動作を行った旨の判断がなされたときには、
その後に人体が起立動作を行った旨の判断がなされない
限り、移動物体検知信号の出力状態を維持するように構
成されている。
【0009】請求項2に記載の本発明に係る超音波セン
サは、上記請求項1の構成において、前記検知判断手段
は、物体存在検知モードで物体存在の検知がなく且つ移
動検知モードで物体が送波器及び受波器に対して接近す
る旨のデータが検出された後に、物体存在検知モードで
物体存在の検知がなされ、その後移動検知モードと物体
存在検知モードとの両モードで物体が送波器及び受波器
から遠ざかる旨のデータが検出されたときには、人体の
着座動作があったものと判断するように構成されてい
る。また、請求項2に記載の本発明では、上記構成に加
え、前記検知判断手段は、移動検知モードで物体の移動
検知がなく且つ物体存在検知モードで物体存在の検知が
なされている状態の後に、移動検知モードと物体存在検
知モードとの両モードで物体が送波器及び受波器側へ接
近する旨のデータが検出され、その後移動検知モードで
物体が送波器及び受波器から遠ざかる旨のデータが検出
されて、物体存在検知モードでの物体の存在検知がなさ
れなくなったときには、人体の起立動作があったものと
判断するように構成されている。
【0010】
【作用】上記構成を特徴とする請求項1に記載の本発明
に係る超音波センサは、例えばトイレや書斎のように人
体が着座動作を行う可能性の高い場所の上方に設置して
使用される。そして、その使用時において、監視空間内
に侵入してきた人体が、椅子や便器に腰掛ける等して着
座動作を行うと、移動検知手段とパルス式物体検知手段
との双方から得られる物体検知データのパターンに基づ
いて前記人体の着座動作があった旨が検知判断手段で判
断される。次いで、かかる判断があった後には、検知判
断手段で人体の起立動作があった旨が判断されない限
り、移動物体検知信号の出力状態は停止されず、移動物
体検知信号の出力状態が持続される。従って、例えば監
視空間内で人体が着座しているときに、ドアが開く等し
てその移動検知がなされ、物体存在検知モードにおいて
人体が着座しているときの受波信号パターンが基準デー
タとして更新されるような事態に原因して、物体存在検
知モードと移動検知モードとの両モードで人体の存在検
知がなされない状態になったとしても、これによって直
ちに移動物体検知信号の出力が停止されるようなことは
なくなる。
【0011】請求項2に記載の本発明にかかる超音波セ
ンサにおいては、物体存在検知モードと移動検知モード
との双方による物体検知の有無や、物体が接近する旨の
データ、或いは物体が遠ざかる旨のデータの所定の組み
合わせパターンに基づいて人体の着座動作と起立動作が
的確に判断され、上記請求項1と同様な作用が得られる
こととなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図1は、本発明に係る超音波センサSの
ハード構成の一例を示すブロック図である。この超音波
センサSは、発振器1から発振されて送波回路2を介し
て供給されてくる発振信号に基づいて所定周波数の超音
波を送波する送波器3、この送波器3から送波されて監
視空間内に存在する移動物体から反射されてくる反射波
を受波する受波器4、及び後述の各回路から構成されて
いる。ここで、送波器3側の送波回路2には、送波方式
決定回路5が接続されているが、この送波方式決定回路
5は、後述のタイマー回路6から出力される信号に基づ
いて移動検知モードと物体存在検知モードとを実質的に
切替え制御するもので、物体存在検知モード時には、送
波回路2でトーンバースト波を作成させるべく制御し、
送波器3からはそのトーンバースト波がパルス列として
送波されるように構成されている。また、送波方式決定
回路5は、タイマー回路6からの出力信号に基づき受波
器4に接続された送波別切替回路7にも切替信号を出力
するように構成されている。
【0013】受波器4側では、送波別切替回路7の後段
に、移動検知モード時に受波信号を処理するための移動
検知手段8、物体存在検知モード時に受波信号を処理す
るためのパルス式物体検知手段9、及び検知判断回路1
0が設けられている。ここで、移動検知手段8は、受波
器4から出力される受波信号中のドップラー成分を検出
するための回路として、増幅回路80、位相回路81、
ミキサー82a、82b、検波回路83a、83bを具
備している。上記のうち、一方のミキサー82aでは、
受波信号が送波回路2から出力される送波信号とミキシ
ングされることにより、検波回路83aで受波信号中の
ドップラー信号E’が検波され、増幅回路84aで増幅
される。これに対し、他方のミキサー82bでは、位相
回路81でπ/2だけ位相が相違するように変換された
送波信号が受波信号とミキシングされることにより、検
波回路83bで受波信号中のドップラー信号Eが検波さ
れ、増幅回路84bで増幅されるように構成されてい
る。従って、かかる構成によれば、互いにπ/2だけ位
相が異なったドップラー信号E、E’(ドップラー成
分)が検出される。
【0014】移動検知手段8のベクトルローテーション
回路85は、上記ドップラー成分の信号E、E’をx、
yの信号に置換し、例えば図2に示すように、ドップラ
ー信号E、E’を基本軸とするベクトル座標で受波信号
を表し、座標の原点に対する回転方向を確認することに
より、ドップラー成分の正・負を判断するものである。
具体的には、例えば図2において、象限1のa点に位置
する受波信号が象限2のb点に転移し、またそのb点か
ら象限3のc点に転移する等、受波信号のベクトル座標
位置が反時計方向に回転するときには、そのドップラー
成分を正と判断する。また、c点の次のベクトル座標位
置d点が、先のc点と同一象限に留まっているときに
も、ドップラー成分を正と判断する。これに対し、d点
からe点に変化する如く、受波信号の座標位置が上記と
は逆に、基本軸の原点を中心として時計方向に回転する
ときには、そのドップラー成分を負と判断するものであ
る。尚、このようなドップラー成分の正・負は、移動物
体が送波器3及び受波器4に対して接近する場合と遠ざ
かっていく場合とに各々対応する。
【0015】積分回路86は、ベクトルローテーション
回路85から一定時間間隔で出力される正・負の判別信
号に基づいて、所定の値(例えば『1』)の積算処理を
行うもので、この積算処理は、基本的には、正の信号を
受信する都度、単位値としての『1』を加算し、また負
の信号を受信する都度『1』を減算し、積算値を算出す
るものである。ドップラー検知判断回路87は、積分回
路86で算出される積算値が予め定められた所定の閾値
を超えたときに、移動物体を検知した旨の移動検知信号
を検知判断回路10側に出力するように構成されてい
る。尚、閾値は、正・負(+,−)の両極側に設けられ
ている。また、このドップラー検知判断回路87では、
積算値が正と負の何れの領域にあるかによって、移動物
体が送波器3及び受波器4に対して接近と離反の何れの
方向に移動しているのかをも判断する機能を有し、その
方向を区別するためのデータも検知判断回路10に送信
できるように構成されている。
【0016】一方、送波器3からパルス列の超音波を送
波させる物体存在検知モード時に受波信号を処理するパ
ルス式物体検知手段9は、増幅回路90、検波回路9
1、第1〜第3の三つの記憶回路92a〜92c、及び
二つの比較回路93a、93b等を具備している。すな
わち、受波器4から出力される受波信号は、増幅回路9
0で増幅された後に検波回路91で検波されるが、その
検波された信号パターンのデータは、第1の記憶回路9
2a又は第2の記憶回路92bに時系列的に記憶される
ように構成されている。具体的には、第1の記憶回路9
2aには、移動検知モードで移動物体が検出される直前
の受波信号のパターンデータ、即ち、その一例としては
監視空間内に移動物体が侵入していないときのパターン
データが基準データとして記憶される。これに対し、第
2の記憶回路92bには最新の受波信号のデータが記憶
される。比較回路93aは、これら2つの記憶回路92
a、92bに格納されたデータの内容を比較するもの
で、その比較データが、検知判断回路10に送信され
る。検知判断回路10では、前記2つのデータが不一致
であれば、物体が存在するものと判断し、また逆にデー
タが一致していれば物体が存在しないものと判断する。
また、第3の記憶回路92cには、第2の記憶回路92
bに格納されていたデータがそのまま転送されて格納さ
れ、この第3の記憶回路92cのデータと第2の記憶回
路92bに新たに格納される最新のデータが比較回路9
3bで比較されることにより、その比較データが検知判
断回路10に送信されるように構成されている。検知判
断回路10では、かかる比較データに基づき、検知対象
となっている物体が送波器3及び受波器4に対して接近
しているのか、或いは遠ざかっているのかを判断する機
能を有している。
【0017】検知判断回路10は、移動検知手段8及び
パルス式物体検知手段9から送信されてくる信号又はデ
ータの内容に基づいて移動物体検知信号の出力のオン・
オフを制御するものである。その基本的な制御動作とし
ては、先ず移動検知手段8から移動検知信号を受信する
と、その時点で移動物体検知信号の出力を開始し、その
後かかる移動検知信号が受信されない事態を生じても、
他方のパルス式物体検知手段9から物体検知信号を受信
している限りは、移動物体検知信号の出力を継続させ
る。そして、移動検知信号並びに物体検知の旨の信号の
双方の受信がなくなれば、その時点で移動物体検知信号
の出力を停止すべく構成されている。
【0018】また、この検知判断回路10は、移動検知
手段8及びパルス式物体検知手段9から送信されてくる
信号又はデータの時系列的な組み合わせパターンに基づ
き、監視空間内に侵入してきた人体が、椅子或いは便器
等の所定位置へ着座した旨、及び着座していた人体が起
立した旨を判断する機能をも有している。図3は、超音
波センサSが天井面等に取付けられることによりその下
方に形成された監視空間Aa、Ab内に人体Mが侵入
し、その後所定の座席11に着席する一連の動作状態を
示している。尚、一方の監視空間Aaは、移動検知モー
ド時に物体の移動検知が可能な領域である。また他方の
監視空間Abは、物体存在検知モード時に物体の存在検
知が可能な領域である。これらは、検知方式が異なるこ
とに原因し、監視空間Aaの方が監視空間Abよりも広
い領域となる。
【0019】図4は、図3の矢印a〜cに示すように人
体Mが一連の動作を行ったときの各々の物体検知パター
ンを示す説明図である。図4の(a)は、図3の矢印a
に示すように人体Mが外部から監視空間Aa内に侵入す
るときのもので、物体存在検知モードでは未だ人体の検
出が行われないものの、移動検知モードではその移動検
知がなされる。またその際の移動方向は接近(+)方向
である。尚、同図中、Naは残響信号、Nbは椅子11
からの反射信号、Ncは床面からの反射信号である。図
4の(b)は、図3の矢印bに示すように人体Mが監視
空間AaからAbに入ったときのもので、この場合にお
いても移動検知モードではやはり接近(+)の旨の移動
検知がなされる。尚、物体存在検知モードでは矢印Nm
に示すように人体Mの存在検知が開始される。図4の
(c)は、図3の矢印cに示すように人体Mが座席11
に着座動作(着席)を行うときのもので、移動検知モー
ドでは人体Mが超音波センサSから遠ざかる旨(−)の
移動検知がなされる。また、物体存在検知モードにおい
ても人体Mが遠ざかる旨が検知される。検知判断回路1
0は、上記図4の(a)〜(c)に示すような一連の検
知パターンがあったときには、これを人体Mの着座動作
があったものとして判断するように構成されている。
【0020】図5は、着座状態の人体Mが起立してから
監視空間Ab、Aaの外部に退出しようとする場合の動
作状態を示す説明図であり、図6はそのときの各々の物
体検知パターンを示す説明図である。図6(d)は、図
5のdに示すように人体Mが座席11に着座したまま静
止しているときの検知状態であり、物体存在検知モード
ではNmに示すように人体Mの検知が行われているが、
移動検知モードでは検知はなされない。図6(e)は、
図5の矢印eに示すように人体Mが起立するときの検知
状態であり、物体存在検知モード及び移動検知モードの
双方で人体Mが超音波センサSに対して接近する旨の検
知(+)がなされる。図6(f)は、図5の矢印fに示
すように起立した人体Mが監視空間Ab、Aaから退出
しようとして内側の監視空間Abの外に出たときの検知
状態であり、物体存在検知モードでは人体Mの検出はな
されない。一方、移動検知モードでは人体Mが遠ざかる
旨の移動検知(−)がなされる。検知判断回路10は、
上記図6(d)〜(f)に示すような一連の検知パター
ンがあったときには、これを人体Mの起立動作があった
ものとして判断する。また、検知判断回路10は、図4
の(a)〜(c)で示した人体Mの着座動作があったと
判断したときには、図6(d)〜(f)に示す起立動作
がない限り、移動物体検知信号の出力状態を継続維持さ
せるように構成されている。
【0021】次に、上記構成の超音波センサSの作用に
ついて説明する。先ず、この超音波センサSでは、タイ
マー回路6から出力される切替信号に基づき、移動検知
モードと物体存在検知モードとが所定の時間間隔で交互
に切替えられる。このような状態において、例えば図3
の矢印aに示すように、人体Mが監視空間Aa内に入っ
てくると、その移動が移動検知モードで検知され、検知
判断回路10からは移動物体検知信号の出力が開始され
る。また、人体Mの移動検知がなされれば、その直前の
物体存在検知モード時に得られた受波信号のパターンデ
ータが第1の記憶回路92aに格納され、このデータが
基準データとして採用され、以後、物体存在検知モード
では、この基準データと最新の受波信号のパターンデー
タとが比較されて物体存在の有無判断がなされる。ま
た、物体存在検知モードでは、受波信号を受信する都
度、その際の受波信号のパターンデータを前回のパター
ンデータと比較することにより、物体が移動したときの
移動方向をも判断している。
【0022】次いで、人体Mが図3の矢印a〜cに示す
移動動作を行い、座席11に着座する動作を行うと、図
4の(a)〜(c)に示すような一連の検知パターンが
得られることとなる。すると、検知判断回路10はかか
る検知パターンにより、人体Mの着座動作があったもの
と判断し、その旨を記憶する。また、かかる判断があっ
た後には、図6の(d)〜(f)に示す起立動作の検知
パターンが検出されない限りは、移動物体検知信号の出
力状態を継続することとなる。一方、人体Mが着座した
ままの状態であっても、例えば監視空間Aa内に位置す
るドア(不図示)が開く等して、移動検知モード時にそ
の移動検知がなされると、第1の記憶回路92aに格納
されている基準データは、人体Mが監視空間Aa、Ab
内に侵入する前の受波信号のデータから新たな受波信号
のパターンデータのものに更新される。この新たな基準
データとしては、人体Mが着座したときのデータとな
る。従って、以後も人体Mが移動せず、着座したまま静
止しているときには、物体存在検知モード時に得られる
受波信号のパターンデータは基準データと一致すること
となって、人体Mが存在しないものとして判断される結
果、本来ならば、移動物体検知信号の出力が停止され
る。しかしながら、本発明では、既述した図6の(d)
〜(f)に示す検知パターンが無い限り、検知判断回路
10は移動物体検知信号の出力を維持させるから、人体
Mが監視空間Aa、Ab内に存在しているときに不当に
その移動物体検知信号の出力が停止されるようなことは
ない。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、請求
項1及び2に記載の本発明に係る超音波センサによれ
ば、監視空間内に存在する人体の着座動作と起立動作と
を判断し、着座動作があったものと判断されたときに
は、起立動作の検出がなされない限り移動物体検知信号
の出力状態を維持させるので、従来のように、人体が監
視空間内に存在するにも拘わらず、種々の理由により移
動物体検知信号が不当に停止されるようなことを適切に
防止することができ、移動物体検知の信頼度を高めるこ
とができるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超音波センサのハード構成の一例
を示すブロック図。
【図2】移動検知モードにおいて受波信号のドップラー
成分の正・負判断を行う場合の一例を示す説明図。
【図3】監視空間内に人体が侵入して着座動作を行うと
きの動作状態を示す説明図。
【図4】図3に示す人体の動作状態に対応する物体検知
パターンの一例を示す説明図。
【図5】監視空間内で着座していた人体が起立動作を行
うときの動作状態を示す説明図。
【図6】図5に示す人体の動作状態に対応する物体検知
パターンの一例を示す説明図。
【符号の説明】
1 発振器 2 送波回路 3 送波器 4 受波器 5 送波方式決定回路 6 タイマー回路 8 移動検知手段 9 パルス式物体検知手段 10 検知判断回路 81 位相回路 82a,82b ミキサー 83a,83b 検波回路 85 ベクトルローテーション回路 86 積分回路 87 ドップラー検知判断回路 91 検波回路 92a 第1の記憶回路 92b 第2の記憶回路 92c 第3の記憶回路 93a,93b 比較回路 S 超音波センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】監視空間内に超音波を送波する送波器と、
    この送波器から送波されて監視空間内に存在する物体か
    ら反射されてくる反射波を受波してその受波信号を出力
    する受波器と、受波信号のドップラー成分に基づいて移
    動物体の検知判断を行う移動検知手段と、送波器からパ
    ルス列の超音波を送波することにより受波器から出力さ
    れる受波信号のパターンの変化に基づいて監視空間内の
    物体の存在の有無を判断するパルス式物体検知手段と、
    このパルス式物体検知手段による物体存在検知モードと
    移動検知手段による移動検知モードとを所定の時間間隔
    で交互に切替えるための手段と、前記移動検知モードで
    の移動物体の検知と物体存在検知モードでの物体検知が
    ともになされないときに移動物体検知信号の出力を停止
    する検知判断手段とを具備する超音波センサであって、 前記検知判断手段は、送波器及び受波器の下方に形成さ
    れる監視空間内に侵入した人体の着座動作と起立動作と
    の各動作の有無を、移動検知手段とパルス式物体検知手
    段との双方から得られる物体検知データのパターンに基
    づいて判断し、監視空間内に侵入した人体が着座動作を
    行った旨の判断がなされたときには、その後に人体が起
    立動作を行った旨の判断がなされない限り、移動物体検
    知信号の出力状態を維持するように構成されていること
    を特徴とする超音波センサ。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記検知判断手段は、
    物体存在検知モードで物体存在の検知がなく且つ移動検
    知モードで物体が送波器及び受波器に対して接近する旨
    のデータが検出された後に、物体存在検知モードで物体
    存在の検知がなされ、その後移動検知モードと物体存在
    検知モードとの両モードで物体が送波器及び受波器から
    遠ざかる旨のデータが検出されたときには、人体の着座
    動作があったものと判断すると共に、 移動検知モードで物体の移動検知がなく且つ物体存在検
    知モードで物体存在の検知がなされている状態の後に、
    移動検知モードと物体存在検知モードとの両モードで物
    体が送波器及び受波器側へ接近する旨のデータが検出さ
    れ、その後移動検知モードで物体が送波器及び受波器か
    ら遠ざかる旨のデータが検出されて、物体存在検知モー
    ドでの物体の存在検知がなされなくなったときには、人
    体の起立動作があったものと判断するように構成されて
    いる超音波センサ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0980150A (ja) * 1995-09-12 1997-03-28 Toto Ltd 人体検知装置
JP2008151506A (ja) * 2006-11-20 2008-07-03 Matsushita Electric Works Ltd 移動物体検出装置
US8576664B2 (en) 2006-11-20 2013-11-05 Panasonic Corporation Moving object detection system
JP2018072318A (ja) * 2016-10-20 2018-05-10 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. 超音波移動体検出装置、超音波移動体検出方法及び超音波移動体検出プログラム

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