JP2023056682A - 空気噴射式織機の緯入れ装置 - Google Patents

空気噴射式織機の緯入れ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、1つの電磁開閉弁と電磁開閉弁を介して供給源から供給されたエアを2つのサブノズルへ分配する分配器とから成る供給装置を複数備える緯入れ装置であって、分配器は、一端が電磁開閉弁に連通されると共に他端が先端壁で閉塞された主管路及び主管路の他端側に連通されると共に対応するサブノズルが接続される一対の分岐管路を含み、両分岐管路が織機の前後方向を指向するように形成された空気噴射式織機の緯入れ装置において、各分岐管路への気流の乱れを軽減することが可能な構成を提供する。【解決手段】各分岐管路が、少なくとも一部が主管路の先端壁に開口するようなかたちで主管路に連通されている。【選択図】図1

Description

本発明は、1つの電磁開閉弁と電磁開閉弁を介して供給源から供給されたエアを2つのサブノズルへ分配する分配器とから成る供給装置を複数備える緯入れ装置であって、分配器は、一端が電磁開閉弁に連通されると共に他端が先端壁で閉塞された主管路及び主管路の他端側に連通されると共に対応するサブノズルが接続される一対の分岐管路を含み、両分岐管路が織機の前後方向を指向するように形成された空気噴射式織機の緯入れ装置に関する。
空気噴射式織機における前記のような緯入れ装置として、例えば、特許文献1に開示されたものがある。その特許文献1に開示された緯入れ装置においては、メインノズルから経糸開口内に射出された緯糸を搬送するためのサブノズルが織機の幅方向に亘って複数設けられている。また、緯入れ装置は、供給源からのエアをサブノズルへ供給する供給装置を複数備えている。そして、その緯入れ装置においては、メインノズル側から複数本ずつの単位でサブノズルがグループ分けされており、サブノズルの各グループに対し、対応する供給装置が接続されている。
なお、各供給装置は、1つの電磁開閉弁と、電磁開閉弁を介して供給源からのエアを複数のサブノズルへ分配する分配器とで構成されている。そして、その分配器の内部には、一端が電磁開閉弁に連通されると共に他端が先端壁で閉塞された主管路と、主管路の他端側に連通されると共に対応するサブノズルが接続される複数の分岐管路とが形成されている。したがって、供給源から供給装置に供給されるエアは、電磁開閉弁を介して主管路へと送られた後、各分岐管路を通って各サブノズルへと供給される。
特開2003-239160号公報
ところで、特許文献1に開示された緯入れ装置における供給装置において、その分配器内の分岐管路は、主管路の他端側において、その主管路の周壁に開口するようなかたちで形成されている。なお、電磁開閉弁から主管路に供給されたエアは、主管路の軸線に沿った方向(すなわち、主管路の周壁に沿った方向)に流れて分岐管路側へ向かうことから、その特許文献1の構成(以下、「従来構成」と言う。)では、分岐管路の位置に達したエアの多くが分岐管路へは流れ込まず、分岐管路よりも先端側に流れるかたちとなってしまう。そして、その先端側へ流れたエアが先端壁において跳ね返って分岐管路側へ流れ、電磁開閉弁側からのエアとぶつかって分岐管路に流れ込むかたちとなる。
このように、前記従来構成では、分岐管路よりも先端側に流れる(先端壁で跳ね返る)エアの流量が多く、その結果として、電磁開閉弁側からのエアと先端壁で跳ね返ったエアとがぶつかることによる気流の乱れが激しいものとなってしまっている。そして、そのように気流が激しく乱れる結果として、緯入れに悪影響が及ぶといった問題が生じる虞がある。
また、そのように各分岐管路への気流が激しく乱れると、サブノズルの噴射圧力が所望の圧力まで立ち上がるのに時間が掛かるといった現象も生じてしまう。そして、そのように前記噴射圧力の立ち上がりに時間が掛かる場合、そのサブノズルの位置に緯糸が到達する時点で前記噴射圧力が所望の圧力にまで立ち上がっているようにするためには、エアの供給を開始するタイミング(電磁開閉弁を開くタイミング)を早くしなければならないこととなる。そのため、サブノズルの噴射期間が長くなり、エアの消費量が増加するといった問題も生じてしまう。
そこで、本発明は、各分岐管路への気流の乱れを軽減することが可能な緯入れ装置の構成を提供することで、気流の乱れによる緯入れへの影響を可及的に小さくすると共に、エアの消費量を低減させることを目的とする。
前記目的を達成すべく、本発明は、前述のような緯入れ装置において、各分岐管路が、少なくとも一部が主管路の先端壁に開口するようなかたちで主管路に連通されていることを特徴とする。
また、本発明においては、緯入れ方向に見て、上流側のサブノズルに接続される分岐管路(第1の分岐管路)の中心線(管路の中心を通ると共に管路の延在方向に延びる線)が主管路の中心線に対して成す角度が、下流側のサブノズルに接続される分岐管路(第2の分岐管路)の中心線が主管路の中心線に対して成す角度よりも大きいように各分岐管路が形成されても良い。
さらに、本発明において、両分岐管路は、主管路側の端部において互いに重なり合うかたちで形成されても良い。そして、両分岐管路をそのように形成した上で、各分岐管路を、主管路の長手方向に見て、入口の中心が主管路の存在範囲内に位置するように形成しても良い。
本発明による緯入れ装置によれば、各分岐管路が主管路における先端壁の少なくとも一部に開口するかたちで連通しているため、前記従来構成と比べ、主管路に導入されて分岐管路の形成位置に至るエアが各分岐管路に対し直接的に流れ込み易くなる。それにより、主管路の先端壁において跳ね返るエアの流量が前記従来構成と比べて少なくなるため、主管路において分岐管路へ流れ込む気流を乱すような気流の発生が抑えられる。
したがって、本発明の緯入れ装置の構成によれば、各分岐管路への気流が乱れにくくなる(気流の乱れが軽減される)ため、気流の乱れによる緯入れへの影響が可及的に小さくなる。また、そのように気流の乱れが軽減されることで、前記噴射圧力が所望の圧力まで立ち上がるのに掛かる時間も短縮されることから、サブノズルの噴射期間を短くでき、延いては、エアの消費量を低減させることができる。
また、本発明による緯入れ装置において、緯入れ方向に見て、各分岐管路の管路構成、すなわち、各分岐管路の中心線が主管路の中心線に対しどのような角度を成して形成されているかについて、前記第1の分岐管路の方が前記第2の分岐管路よりも前記角度が大きくなるように各分岐管路を形成することで、流れ込むエアに対する各分岐管路の流路抵抗は、前記第1の分岐管路の方が前記第2の分岐管路よりも小さくなる。それにより、各分岐管路へのエアの流れ込みは、前記第1の分岐管路側においてよりスムーズに行われることとなる。その結果、前記噴射圧力が所望の圧力に立ち上がるまでの時間は、上流側のサブノズルの方が下流側のサブノズルよりも早くなる。したがって、その構成によれば、緯入れにおいて、緯糸がより早く到達する側である上流側のサブノズルの前記噴射圧力を下流側のサブノズルの前記噴射圧力よりも早く立ち上がった状態とすることができるため、サブノズルの噴射期間をより短くでき、延いては、エアの消費量をより低減させることができる。
また、本発明による緯入れ装置において、両分岐管路を主管路側の端部において互いに重なり合うかたちに形成することで、両分岐管路が全体的に離間して(独立して)形成された場合と比べ、各サブノズルから噴射されるエアの噴射態様を、前記管路構成に応じた適正なものとすることができる。
詳しくは、サブノズルから噴射されるエアについて、その圧力の立ち上がり等の噴射態様は、前記管路構成に応じたものとなると想定される。但し、それは、前述した各分岐管路へのエアの流れ込みが、その前記管路構成に応じたものとなっていることが前提となる。しかし、両分岐管路が独立して形成されている場合、少なくともエアが主管路側から分岐管路に流れ込み始める初期段階において、各分岐管路に流れ込むエアの流量が前記管路構成に応じたものとはならずに前記噴射圧力の立ち上がりが遅れてしまう等、サブノズルからの前記噴射態様が前記管路構成に応じたものとならない場合がある。
それに対し、両分岐管路を主管路側の端部において互いに重なり合うかたちで形成すれば、各分岐管路は、その重なり合うことによって形成された共通部分において主管路に連通するかたちとなる。それにより、電磁開閉弁側から主管路に供給されたエアは、先ずはその共通部分に流れ込み、その各分岐管路の一部を成す共通部分からそれよりも下流側の各部分へ流れ込むこととなる。したがって、その構成によれば、両分岐管路が独立して形成されている場合と比べ、前記初期段階において各分岐管路に流れ込むエアの流量が前記管路構成に応じたものとなるため、サブノズルからのエアの噴射態様についても、前記管路構成に応じた適正なものとすることができる。
さらに、両分岐管路を前記のように重なり合うかたちで形成した上で、主管路の長手方向に見て、分岐管路の入口の中心が主管路の存在範囲内に位置するように各分岐管路を形成するものとすれば、より先端壁側の位置で各分岐管路が主管路に連通した状態となる。それにより、各分岐管路へのエアの流れ込みが、分岐管路の入口の中心が主管路の存在範囲外に位置する場合と比べ、よりスムーズに行われることとなる。したがって、その構成によれば、各サブノズルの前記噴射圧力をより早く立ち上がった状態とすることができるため、エアの消費量をさらに低減させることができる。
本発明に係る一実施形態における空気噴射式織機の緯入れ装置の正面図である。 図1のA-A断面図である。 図1のB-B断面図である。 図3の正面図である。 図4の供給装置における主管路及び分岐管路の側面図である。
以下では、図1~図5に基づき、本発明による空気噴射式織機(以下、単に「織機」とも言う。)の緯入れ装置の一実施形態(実施例)について説明する。
織機1は、筬5を揺動駆動する筬打ち装置3を備えている。その筬打ち装置3においては、筬5がスレー7及びスレーソード9を介してロッキングシャフト11に支持されている。そのロッキングシャフト11は、織機フレーム間に架設されるかたちで揺動可能に支持されている。因みに、織機フレームは、織機1の幅方向(緯入れ方向と平行な方向)に離間させて設けられた一対のサイドフレーム12(図面ではその一方のみを図示)と、両サイドフレーム12を連結する複数(一般的には4本)の梁材とで構成されている。但し、図面では、その複数の梁材のうち、織前よりも織布Wの巻取側でサイドフレーム12の上端側に位置するフロントトップステー13のみが示されている。
また、織機1は、緯糸を経糸開口内へ緯入れするための緯入れ装置2を備えている。そして、その緯入れ装置2は、メインノズルMN及び複数のサブノズルSNを有している。その上で、メインノズルMN及び複数のサブノズルSNは、スレー7上に取り付けられるかたちで設けられている。また、その複数のサブノズルSNは、前記幅方向に所定の間隔を置いて並設されている。そして、製織中においては、緯入れ期間中における予め設定された期間に亘って各サブノズルSNに対しエアが供給され、各サブノズルSNからエアの噴射が行われる。
その各サブノズルSNに供給されるエアについて、織機1は、そのエアを貯留するためのエア用タンクを備えている。そして、本実施例では、前記したフロントトップステー13が、そのエア用タンクとして用いられている。そこで、そのフロントトップステー13は、外観的には角柱状であって、内部に空間が存在する中空状の柱体となっている。また、そのフロントトップステー(以下、「エア用タンク」とも言う。)13は、供給源(図示略)からレギュレーター等を介して調圧されたエアが供給される供給孔13aを有しており、その供給孔13aからエアが内部に供給されるようになっている。
なお、緯入れ装置2において、サブノズルSNは、メインノズルMN側から2本ずつの単位でグループ分けされ、そのグループ毎にエアを噴射するものとなっている。そのため、緯入れ装置2は、そのサブノズルSNのグループ毎に設けられる複数の供給装置14を備えている。そして、本実施例では、その各供給装置14は、エア用タンク(フロントトップステー)13の側壁にネジ部材20を介して取り付けられるかたちで設けられている。
その供給装置14は、電磁開閉弁15と、電磁開閉弁15を介してエア用タンク13から供給されたエアを2本のサブノズルSN、SNへ分配する分配器16とで構成されている。また、その分配器16は、エア用タンク13からのエアを電磁開閉弁15へ向けて流通させるように形成された供給管路17を有している。そして、その供給管路17は、分配器16において、供給装置14をエア用タンク13に取り付けた状態で、その一端でエア用タンク13に形成された噴出孔13bに連通するように形成されている。また、供給管路17は、その他端で電磁開閉弁15の入力ポートに連通するように形成されている。
さらに、その分配器16は、その一端で電磁開閉弁15の出力ポートに連通されるように形成されると共に他端側が閉塞されるように形成された主管路18と、その主管路18の他端側に連通されるように形成された2つの分岐管路19、19とを有している。したがって、供給装置14においては、エア用タンク13から分配器16における供給管路17へ導入されたエアが、電磁開閉弁15を介して主管路18、分岐管路19へ導入されるようになっている。因みに、供給装置14において、電磁開閉弁15と分配器16とは、一体的に設けられている。また、分配器16における主管路18は、その先端壁18aが主管路18の長手方向と直交する方向と平行を成す平面であるように形成されている。
その上で、供給装置14は、各分岐管路19に対し管継手21を介して連結されたチューブ22により、対応する2本のサブノズルSN、SNに接続されている。それにより、各分岐管路19へ導入されたエアが、各チューブ22を介して各サブノズルSNへ供給される。
以上のように、緯入れ装置2における供給装置14は、エア用タンク13から分配器16内へ導入されたエアを分岐管路19において分岐させて2本のサブノズルSN、SNへ供給するように構成されている。そして、本発明では、各分岐管路19は、主管路18における閉塞された他端側の壁である先端壁18aに対し、その少なくとも一部において開口するようなかたちで主管路18に連通するように形成される。その上で、本実施例は、その2つの分岐管路19、19が、主管路18側の端部において互いに重なり合うかたちで形成された例である。そのような本実施例の供給装置14について、詳しくは以下の通りである。
供給装置14において、2つの分岐管路19、19は、主管路18の先端壁18aに開口するかたちで形成されている。なお、図3に示すように、両分岐管路19、19は、緯入れ方向に見て、織機の前後方向における後方(エア用タンク13に対するロッキングシャフト11側)に向けられると共に、斜め上方を指向するように形成されている。また、図4に示すように、両分岐管路19、19は、前記前後方向に見て、主管路18の中心線に対し同じ角度βで左右に傾斜するように形成されている。
その上で、両分岐管路19a、19bは、図4に示すように、その主管路18側の端部において互いに重なり合うかたちで形成されている。それにより、各分岐管路19は、その重なり合うことによって形成された共通部分において主管路18に連通するかたちとなっている。また、両分岐管路19a、19b(前記共通部分)は、前記のように主管路18における先端壁18aに開口するように形成されるが、本実施例では、一部において主管路18の周壁18bにも開口する(その開口が先端壁18aと周壁18bとに跨がる)ように形成されている。但し、その開口の大部分は先端壁18a側となっており、それにより、各分岐管路19における主管路18側の端部(入口)の中心は、先端壁18a側に存在している。すなわち、各分岐管路19における入口の中心は、主管路18の長手方向に見て、主管路18の存在範囲内に位置している。
また、本実施例では、各グループにおける2本のサブノズルSN、SNのうちの上流側のサブノズルSNに接続される分岐管路である第1の分岐管路19a(図4における左側の分岐管路19)の中心線、及び、下流側のサブノズルSNに接続される分岐管路である第2の分岐管路19b(図4における右側の分岐管路19)の中心線が、主管路18の中心線上で交差するように各分岐管路19が形成されている。さらに、図5に示すように、両分岐管路19a、19bは、緯入れ方向に見て、第1の分岐管路19aの中心線が主管路18の中心線に対して成す角度α1が、第2の分岐管路19bの中心線が主管路18の中心線に対して成す角度α2よりも大きいように形成されている。
以上で説明した本実施例の緯入れ装置2では、供給装置14(分配器16)における各分岐管路19は、その大部分が主管路18の先端壁18aに開口するように形成されている。したがって、供給装置14がそのように構成された緯入れ装置2によれば、分配器において各分岐管路が主管路の周壁にのみ開口している従来の構成と比べ、主管路18に導入されて分岐管路19の形成位置に至るエアが各分岐管路19に対し直接的に流れ込み易くなる。それにより、主管路18の先端壁18aにおいて跳ね返るエアの流量が従来の構成と比べて少なくなるため、分岐管路19へ流れ込む気流の乱れが可及的に抑えられる。
その結果として、各分岐管路19を介してサブノズルSNへ供給される気流を可及的に乱れが小さいものとすることができ、気流の乱れによる緯入れへの影響が小さくなる。また、そのように気流の乱れが軽減されることで、サブノズルSNの噴射圧力が所望の圧力まで立ち上がるのに掛かる時間も短縮されることから、サブノズルSNの噴射期間を短くでき、延いては、エアの消費量を低減させることができる。
さらに、本実施例では、緯入れ方向に見て、第1の分岐管路19aの中心線が主管路18の中心線に対して成す角度α1が、第2の分岐管路19bの中心線が主管路18の中心線に対して成す角度α2よりも大きくなっている。そのような各分岐管路19の管路構成により、流れ込むエアに対する各分岐管路19の流路抵抗は、第1の分岐管路19aの方が第2の分岐管路19bよりも小さくなる。そのため、各分岐管路19へのエアの流れ込みは、第1の分岐管路19a側の方がよりスムーズに行われることとなる。その結果、前記噴射圧力が所望の圧力に立ち上がるまでの時間は、上流側のサブノズルSNの方が下流側のサブノズルSNよりも短くなる。すなわち、緯入れにおいて、緯糸がより早く到達する側である上流側のサブノズルSNの前記噴射圧力の方が、下流側のサブノズルSNの前記噴射圧力よりも早く立ち上がった状態となる。したがって、その構成によれば、グループ毎のサブノズルSNの噴射期間をより短くでき、延いては、エアの消費量をより低減させることができる。
しかも、本実施例では、両分岐管路19a、19bが、その主管路18側の端部において互いに重なり合うことで形成された前記共通部分において主管路18に連通している。それにより、主管路18に導入されたエアは、先ずは前記共通部分に流れ込み、各分岐管路19の一部を成す前記共通部分からそれよりも下流側の各部分へ流れ込むこととなる。そして、その構成によれば、両分岐管路19、19が独立して形成されている場合と比べ、少なくともエアが主管路側から分岐管路に流れ込み始める初期段階において、各分岐管路19に流れ込むエアの流量が前記管路構成に応じた適正なものとなる。その結果として、サブノズルSNから噴射されるエアの噴射態様について、少なくとも前記初期段階における圧力の立ち上がり等の噴射態様を、前記管路構成に応じた適正なものとすることができる。
さらに、本実施例では、両分岐管路19a、19bが、前記のように重なり合うかたちで形成されると共に、主管路18の長手方向に見て、分岐管路19の入口の中心が主管路18の存在範囲内に位置するように形成されている。すなわち、各分岐管路19は、より先端壁18a側の位置で主管路18に連通した状態となっている。それにより、各分岐管路19へのエアの流れ込みが、分岐管路19の入口の中心が主管路18の存在範囲外に位置する場合と比べ、よりスムーズに行われることとなる。したがって、その構成によれば、各サブノズルSNの前記噴射圧力がより早く立ち上がった状態となるため、エアの消費量をさらに低減させることができる。
以上では、本発明が適用された織機の緯入れ装置の一実施形態(以下、「前記実施例」と言う。)について説明した。しかし、本発明は、前記実施例において説明した構成に限定されるものではなく、以下のような別の実施形態(変形例)での実施も可能である。
(1)主管路の先端壁に対する分岐管路の開口位置について、前記実施例では、2つの分岐管路19a、19bの両方が、その開口が先端壁18aと周壁18bとに跨がるように形成されている。しかし、本発明において、2つの分岐管路は、そのようなかたちに形成されるのに限らず、その一方又は両方が先端壁のみに開口するように形成されていても良い。
また、前記実施例では、2つの分岐管路19a、19bの両方が、主管路18に対する開口の大部分が先端壁18a側であるように形成されている。しかし、本発明において、2つの分岐管路は、少なくとも一部が先端壁に開口していれば良い。すなわち、2つのうちの一方又は両方の分岐管路が、先端壁側よりも周壁側の方に大きく開口するように形成されていても良い。そして、その場合には、そのように周壁側の方に大きく開口するように形成された分岐管路については、その入口の中心は、主管路の長手方向に見て、主管路の存在範囲外に位置することとなる。このように、本発明においては、2つの分岐管路は、主管路の長手方向に見て、前記実施例のようにその両方の入口の中心が主管路18の存在範囲内に位置するように形成されるのに限らず、少なくとも一方の入口の中心が主管路18の存在範囲外に位置するように形成されていても良い。
(2)両分岐管路の関係について、前記実施例では、2つの分岐管路19a、19bが主管路18側の端部において互いに重なり合うかたちで形成されている。しかし、本発明において、2つの分岐管路は、そのように形成されるのに限らず、主管路に対する開口位置も含め、互いに独立して(離間して)形成されても良い。
(3)両分岐管路の管路の形成方向について、前記実施例では、両分岐管路19a、19bは、緯入れ方向に見て、第1の分岐管路19aの中心線が主管路18の中心線に対して成す角度α1が、第2の分岐管路19bの中心線が主管路18の中心線に対して成す角度α2よりも大きいように形成されている。しかし、本発明において、2つの分岐管路は、緯入れ方向に見て、主管路の中心線に対し同じ角度を成すように形成されていても良い。
また、前記実施例では、両分岐管路19a、19bは、織機の前後方向に見て、主管路18の中心線に対し同じ角度βで左右に傾斜するように形成されている。しかし、本発明において、2つの分岐管路は、前記前後方向に見て、主管路の中心線に対し異なる角度で左右に傾斜するように形成されていても良い。
さらに、前記実施例では、2つの分岐管路19a、19bの中心線が交差するように各分岐管路19が形成されている。また、その2つの分岐管路19a、19bは、両方の中心線が主管路18の中心線と交差すると共に、両分岐管路19a、19bの中心線の交差する位置が主管路18の中心線上となるように形成されている。しかし、本発明においては、2つの分岐管路は、そのように形成されるものには限られない。
例えば、両分岐管路は、その中心線が交差するように形成されている場合であっても、その交差する位置が主管路の中心線上以外の位置であるように形成されていても良い。また、両分岐管路は、その中心線が交差するように形成された上で、一方の分岐管路の中心線のみが主管路の中心線と交差するように形成されていても良い。さらに、両分岐管路は、その中心線が交差しないように形成されていても良く、その場合において、一方又は両方の中心線が主管路の中心線と交差するように形成されていても良いし、両方の中心線が主管路の中心線と交差しないように形成されていても良い。
(4)供給装置の設け方に関し、前記実施例では、供給装置14は、フロントトップステー13の側壁に直接的に取り付けられるかたちで設けられている。しかし、本発明において、供給装置は、そのようにフロントトップステーに対し直接的に取り付けられるものには限られない。
例えば、供給装置は、ブラケット等の支持部材を用い、その支持部材を介してフロントトップステーに取り付けるかたちで設けられていても良い。そして、その場合には、フロントトップステーの噴出孔と供給装置の分配器における供給管路とは、管継手、チューブ等を介して接続されることとなる。
なお、そのように支持部材を用いて供給装置を設ける場合には、前記実施例の場合と比べ、供給装置の前記前後方向における配置や向きについて、その自由度が増すこととなる。そこで、その場合には、供給装置を、緯入れ方向に見て、前記実施例のように分岐管路19が後方を向くように設けられるのに代えて、分岐管路が前方を向くように設けることも可能である。
さらに、前記実施例では、供給装置14は、その取付け位置や取付け状態等の設置状態を踏まえ、分岐管路19が斜め上方を指向するように分配器16が構成された(分配器16内の分岐管路19が形成された)ものとなっている。しかし、供給装置は、前記のように支持部材を用いて設けられる場合には、その前記設置状態において、分岐管路が水平方向(前後方向)あるいは斜め下方を指向するように分岐管路が構成されたものであっても良い。言い換えれば、前記設置状態にある供給装置における分岐管路の指向方向は、前記前後方向を含んでいれば良く、前記実施例の斜め上方に限らず、水平方向や斜め下方であっても良い。さらに、その指向方向である斜め上方、水平方向、斜め下方について、供給装置(分配器)は、両分岐管路が同じ方向を指向するように構成されるのには限られず、一方の分岐管路と他方の分岐管路とが異なる方向を指向するように構成されていても良い。
(5)主管路について、前記実施例では、主管路18は、その先端壁18aが主管路18の長手方向と直交する方向と平行を成す平面であるように形成されている。しかし、本発明において、主管路は、先端壁がそのような平面を成すように形成されるのには限られない。例えば、主管路は、その先端部分が円錐形状を成すように形成されていても良く、その場合には、主管路の先端壁は、主管路の長手方向に対して傾斜するように形成されたものとなる。
(6)また、本発明において、分配器における管路(主管路や分岐管路)は、その断面形状が円形を成すように形成されていても良いし、楕円形状や多角形状を成すように形成されていても良い。
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
1 織機
2 緯入れ装置
MN メインノズル
SN サブノズル
3 筬打ち装置
5 筬
7 スレー
9 スレーソード
11 ロッキングシャフト
12 サイドフレーム
13 フロントトップステー(エア用タンク)
13a 供給孔
13b 噴出孔
14 供給装置
15 電磁開閉弁
16 分配器
17 供給管路
18 主管路
18a 先端壁
18b 周壁
19a 分岐管路(第1の分岐管路)
19b 分岐管路(第2の分岐管路)
21 管継手
22 チューブ

Claims (4)

  1. 1つの電磁開閉弁と前記電磁開閉弁を介して供給源から供給されたエアを2つのサブノズルへ分配する分配器とから成る供給装置を複数備える緯入れ装置であって、前記分配器は、一端が前記電磁開閉弁に連通されると共に他端が先端壁で閉塞された主管路及び前記主管路の他端側に連通されると共に対応する前記サブノズルが接続される一対の分岐管路を含み、両前記分岐管路が織機の前後方向を指向するように形成された空気噴射式織機の緯入れ装置において、
    各前記分岐管路は、少なくとも一部が前記先端壁に開口するようなかたちで前記主管路に連通されている
    ことを特徴とする緯入れ装置。
  2. 緯入れ方向に見て、上流側の前記サブノズルに接続される前記分岐管路の中心線が前記主管路の中心線に対して成す角度が、下流側の前記サブノズルに接続される前記分岐管路の中心線が前記主管路の中心線に対して成す角度よりも大きいように各前記分岐管路が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の緯入れ装置。
  3. 両前記分岐管路は、前記主管路側の端部において互いに重なり合うかたちで形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項2に記載の緯入れ装置。
  4. 各前記分岐管路は、前記主管路の長手方向に見て、入口の中心が前記主管路の存在範囲内に位置するように形成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の緯入れ装置。
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