JP2023055342A - 基板保持部材 - Google Patents

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浩正 下嶋
Hiromasa Shimojima
徹夫 北林
Tetsuo Kitabayashi
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Abstract

Figure 2023055342000001
【課題】基板の外周部の変形を抑制できるとともに、基板との接触面積が大きくなることを抑制することができる基板保持部材を提供する。
【解決手段】
基板保持部材100は、セラミックス基材110を備えている。セラミックス基材110の上面111には、上面111の外周部に配置された環状の環状凸部152と、環状凸部152の上面152aに配置された複数の第1凸部154と、環状凸部152の内側に配置された複数の第2凸部156とが設けられている。セラミックス基材110の内部には、環状凸部152の内側に開口する開口164aを有する第1ガス流路164が形成されている。また、第1凸部154の、環状凸部152の上面152aからの高さは1μmよりも大きい。
【選択図】 図2

Description

本発明は、シリコンウェハ等の基板を保持する基板保持部材に関する。
特許文献1には、ウェハなどの基板を保持する静電チャックが開示されている。特許文献1に記載の静電チャックは、基板が載置される基体と、基体の上面から突出して基板を支持する複数の凸部(突起)と、基体の外周縁部の上面から環状に突出して基板を支持する環状凸部(シールリング)とを備える。
特開2009-111243号公報
特許文献1に記載の静電チャックにおいては、シールリングの内側において分散配置されている複数の突起の高さと、シールリングの高さとが同じである。基板とシールリングとが接触することにより、基板の外周部の変形を抑制することができる。しかしながら、シールリングの幅によっては基板との接触面積が大きくなることがあり、基板とシールリングとの接触に伴って基板にパーティクルが付着する恐れがある。
本発明は、かかる事情を鑑みてなされたものであり、基板の外周部の変形を抑制できるとともに、基板との接触面積が大きくなることを抑制することができる基板保持部材を提供することを目的とする。
本発明の態様に従えば、上面、前記上面と上下方向において対向する下面を有するセラミックス基材を備え、
前記セラミックス基材は、
前記セラミックス基材の外周部に配置され、且つ、前記セラミックス基材の前記上面から上方に突出した環状の凸部と、
前記環状の凸部の上面に配置され、且つ、前記環状の凸部の前記上面から上方に突出した複数の第1凸部と、
前記セラミックス基材の前記上面の、前記環状の凸部の内側に配置され、且つ、前記セラミックス基材の前記上面から上方に突出した複数の第2凸部と、
前記セラミックス基材の前記上面の、前記環状の凸部の内側に配置された開口を有する第1のガス流路と、を備え、
前記複数の第1凸部の、前記環状の凸部の前記上面からの前記上下方向の長さは1μmより大きいことを特徴とする基板保持部材が提供される。
上記態様においては、基板保持部材は、環状凸部の内側に開口する開口を有する第1ガス流路を備えている。これにより、第1ガス流路を流れるガスの流量及び/又は圧力を調整することができる。例えば、基板保持部材の上面と、環状凸部と、基板とに囲まれた空隙の圧力を、空隙の外側の圧力よりも低く設定することができる。これにより、差圧によって基板をセラミックス基材の上面に向かって吸着させて基板を保持することができる。また、セラミックス基材の外周部に環状凸部及び第1凸部が設けられており、基板を保持する際に基板の外周部と当接する。これにより、基板をセラミックス基材の上面に向かって吸着させたとき、基板の外周部が変形することを抑制することができる。また、環状凸部の上面に複数の第1凸部が形成されているので、基板をセラミックス基材の上面に向かって吸着させたとき、環状凸部の上面に第1凸部が設けられていない場合と比べて、基板の下面との接触面積を減らすことができる。また、第1凸部の高さが1μmよりも大きいので、仮に基板の外周部が変形したとしても、基板が環状凸部の上面に当接する恐れがない。これにより、基板と環状凸部の上面との接触に起因して発生するパーティクルが基板に付着することを抑制することができる。同時に、基板保持部材が発熱体としての電極を備える場合には、環状凸部が基板と接触し伝熱することによって基板上に生じる環状凸部の位置に対応したヒートスポットを抑制することができる。
図1は、基板保持部材100の斜視図である。 図2は、基板保持部材100の概略説明図である。 図3は、電極120の概略説明図である。 図4は、第1凸部154の高さ位置が、第2凸部156の高さ位置よりも高い基板保持部材100の概略説明図である。 図5(a)~(d)は、セラミックス基材110の製造方法の流れを示す図である。 図6(a)~(d)は、セラミックス基材110の別の製造方法の流れを示す図である。 図7は、比較例1の基板保持部材100Aの図2相当図である。 図8は、実施例1~4及び比較例1、2の結果をまとめた表である。
<基板保持部材100>
本発明の実施形態に係る基板保持部材100について、図1、2を参照しつつ説明する。本実施形態に係る基板保持部材100は、シリコンウェハなどの半導体ウェハ(以下、単にウェハ10という)の加熱に用いられるセラミックスヒータである。なお、以下の説明においては、基板保持部材100が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向5が定義される。図1に示されるように、本実施形態に係る基板保持部材100は、セラミックス基材110と、電極120と、シャフト130と、給電線140とを備える。
セラミックス基材110は、直径12インチ(約300mm)の円形の板状の形状を有する部材であり、セラミックス基材110の上には加熱対象であるウェハ10が載置される。なお、図1では図面を見やすくするためにウェハ10とセラミックス基材110とを離して図示している。図1に示されるように、セラミックス基材110の上面111には、環状の凸部152(以下、単に環状凸部152という)と、複数の第2凸部156と、が設けられている。なお、図1においては、図面を見やすくするために、図2と比べて複数の第2凸部156の数を減らして図示している。また、図2に示されるように、セラミックス基材110の内部には、後述の第1ガス流路164が形成されている。セラミックス基材110は、例えば、窒化アルミニウム、アルミナ、窒化ケイ素等のセラミックス焼結体により形成することができる。
図1、2に示されるように、環状凸部152は、セラミックス基材110の上面111の外周部(外縁部)に配置された円環状の凸部であり、上面111から上方に突出している。環状凸部152の上面152aには、複数の第1凸部154が設けられている。複数の第1凸部154はいずれも円柱形状を有している。複数の第1凸部154は、環状凸部152の上面152aにおいて、円周状に等間隔で並んでいる。なお、環状凸部152の上面152aにおいて第1凸部154が配置される位置及び/又は数は、用途、作用、機能等に応じて適宜設定される。図2に示されるように、ウェハ10がセラミックス基材110の上に載置されたとき、第1凸部154の上面154aはウェハ10の下面と当接する。つまり、環状凸部152及び第1凸部154は、ウェハ10がセラミックス基材110の上に載置されたときに、上下方向5においてウェハ10と重なる位置に配置されている。セラミックス基材110の上面111の、環状凸部152の内側には、複数の第2凸部156が設けられている。複数の第2凸部156はいずれも円柱形状を有している。複数の第2凸部156のうちの1つは、上面111の略中心に配置されている。残りの第2凸部156は、等間隔に並んだ4重の同心円の円周上に並んでいる。また、各同心円の円周上において、第2凸部156は等間隔で並んでいる。なお、第2凸部156が配置される位置及び/又は数は、用途、作用、機能に応じて適宜設定される。
環状凸部152の高さL1(上面111からの上下方向5の長さ)と第1凸部154の高さL2(環状凸部152の上面152aからの上下方向5の長さ)の和(L1+L2)は、5μm~2mmの範囲にすることができる。同様に、複数の第2凸部156の高さL3も、5μm~2mmの範囲にすることができる。なお、図2に示されるように、環状凸部152の高さL1と第1凸部154の高さL2の和(L1+L2)を、複数の第2凸部156の高さL3と同じにすることができる。また、図4に示されるように、環状凸部152の高さL1と第1凸部154の高さL2の和(L1+L2)を、複数の第2凸部156の高さL3よりも高くすることができる。
環状凸部152の幅は、一定の幅であることが望ましく、0.1mm~10mmにすることができる。環状凸部152の上面152aの表面粗さRaは1.6μm以下にすることができる。複数の第1凸部154の上面154a、及び、複数の第2凸部156の上面156aの表面粗さRaは1.6μm以下にすることができる。なお、第1凸部154の上面154a、及び、複数の第2凸部156の上面156aの表面粗さRaは0.4μm以下であることが好ましく、0.2μm以下であることがさらに好ましい。
複数の第1凸部154の上面154aは、直径0.1mm~5mmの円形であることが好ましい。また、複数の第1凸部154の、各凸部の離間距離は、1.5mm~30mmの範囲にすることができる。同様に、複数の第2凸部156の上面156aは、直径0.1mm~5mmの円形であることが好ましい。また、複数の第2凸部156の、各凸部の離間距離は、1.5mm~30mmの範囲にすることができる。
上述のように、上面111において、複数の第2凸部156は4つの同心円の円周上に並んでいる。図2に示されるように、上面111の、複数の第2凸部156が配置された最も内側の同心円と内側から2番目の同心円との間には、第1ガス流路164の開口164aが開口している。第1ガス流路164は、開口164aを備えるガス流路であり、セラミックス基材110の内部に形成されている。第1ガス流路164は、開口164aから下方に延びている。後述のように、第1ガス流路164の下端は、シャフト130の内部に形成された第2ガス流路168の上端に接合されている。
第1ガス流路164は、セラミックス基材110の上面111とウェハ10の下面とによって画定される空間(間隙)にガスを供給するための流路として用いることができる。例えば、ウェハ10とセラミックス基材110との間の伝熱のための伝熱ガスを供給することができる。伝熱ガスとして、例えば、ヘリウム、アルゴンのような不活性ガスや、窒素ガスなどを用いることができる。伝熱ガスは、第1ガス流路164を通じて、100Pa~40000Paの範囲内で設定された圧力で供給される。また、環状凸部152の上面152aとウェハ10の下面との隙間から、環状凸部152の内側の間隙にプロセスガスが侵入してくる場合には、第1ガス流路164を介して、ガスを排気することができる。この際、排気圧を調整することによって間隙の外側の圧力と、間隙の内側の圧力の差圧を調節することができる。これにより、ウェハ10をセラミックス基材110の上面に向けて吸着させることができる。
図1、2に示されるように、セラミックス基材110の内部には、電極120(本発明の発熱体の一例)が埋設されている。図3に示されるように、電極120は帯状に裁断された金属製のメッシュや箔であり、左右対称な形状を有している。電極120の外径は298mmであり、電極120がセラミックス基材110の側面より露出しないようにした。電極120の略中央には、給電線140(図1参照)と接続される端子部121が設けられている。電極120はタングステン(W)、モリブデン(Mo)、モリブデン及び/又はタングステンを含む合金のワイヤーを織ったメッシュや箔等の耐熱金属(高融点金属)により形成されている。タングステン、モリブデンの純度は99%以上であることが好ましい。電極120の厚さは0.15mm以下である。なお、電極120の抵抗値を高くして、基板保持部材100の消費電流を低減させるという観点からは、ワイヤーの線径を0.1mm以下、電極120の厚さを0.1mm以下にすることが好ましい。また、帯状に裁断された電極120の幅は2.5mm~20mmであることが好ましく、5mm~15mmであることがさらに好ましい。本実施形態においては、電極120は、図3に示される形状に裁断されているが電極120の形状はこれには限られず、適宜変更しうる。なお、セラミックス基材110の内部には電極120に加えて、あるいは、電極120に替えて、ウェハ10をクーロン力により上面111に引き付けるための静電チャック電極及びセラミックス基材110の上方にプラズマを発生させるためのプラズマ電極のうち少なくとも一方が埋設されていてもよい。
図1、2に示されるように、セラミックス基材110の下面113には、シャフト130が接続されている。シャフト130は中空の略円筒形状の円筒部131と、円筒部131の下方に設けられた大径部132(図1参照)を有する。大径部132は、円筒部131の径よりも大きな径を有している。以下の説明において、円筒部131の長手方向をシャフト130の長手方向6として定義する。図1に示されるように、基板保持部材100の使用状態において、シャフト130の長手方向6は上下方向5と平行である。
円筒部131の上面は、セラミックス基材110の下面113に固定されている。なお、シャフト130は、セラミックス基材110と同じように、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化ケイ素等のセラミックス焼結体により形成されてもよい。あるいは、断熱性を高めるために、セラミックス基材110より熱伝導率の低い材料で形成されてもよい。また、円筒部131の上面に、円筒部131の下方に設けられた大径部132と同様な拡径部が設けられてもよい。
図2に示されるように、シャフト130は中空の円筒形状を有しており、その内部(内径より内側の領域)には長手方向6に延びる貫通孔が形成されている。シャフト130の中空の部分(貫通孔)には、電極120に電力を供給するための給電線140が配置されている。給電線140の上端は、電極120の中央に配置された端子部121(図3参照)に電気的に接続されている。給電線140は、不図示のヒータ用電源に接続される。これにより、給電線140を介して電極120に電力が供給される。
また、図2に示されるように、シャフト130の円筒部131には、上下方向5に延びる第2ガス流路168が形成されている。上述のように、第2ガス流路168の上端は第1ガス流路164の下端に接続されている。
次に、基板保持部材100の製造方法について説明する。以下では、セラミックス基材110及びシャフト130が窒化アルミニウムで形成される場合を例に挙げて説明する。
まず、セラミックス基材110の製造方法について説明する。図5(a)に示されるように、窒化アルミニウム(AlN)粉末を主成分とする造粒粉Pをカーボン製の有床型501に投入し、パンチ502で仮プレスする。なお、造粒粉Pには、5wt%以下の焼結助剤(例えば、Y)が含まれることが好ましい。次に、図5(b)に示されるように、仮プレスされた造粒粉Pの上に、所定形状に裁断された電極120を配置する。なお、電極120は、加圧方向に垂直な面(有床型501の底面)に平行になるように配置される。このとき、Wのペレット又はMoのペレットを電極120の端子121の位置に埋設してもよい。
図5(c)に示されるように、電極120を覆うようにさらに造粒粉Pを有床型501に投入し、パンチ502でプレスして成形する。次に、図5(d)に示されるように、電極120が埋設された造粒粉Pをプレスした状態で焼成する。焼成の際に加える圧力は、1MPa以上であることが好ましい。また、1800℃以上の温度で焼成することが好ましい。次に、端子121を形成するために、電極120までの止まり穴加工を行う。なお、ペレットを埋設した場合には、ペレットまでの止まり穴加工を行えばよい。さらに、第1ガス流路164の一部となる貫通孔を形成する。これにより、内部に第1ガス流路164が形成されたセラミックス基材110を作製することができる。
なお、セラミックス基材110は以下の方法によっても製造することができる。図6(a)に示されるように、窒化アルミニウムの造粒粉Pにバインダーを加えてCIP成型し、円板状に加工して、窒化アルミニウムの成形体510を作製する。次に、図6(b)に示されるように、成形体510の脱脂処理を行い、バインダーを除去する。
図6(c)に示されるように、脱脂された成形体510に、電極120を埋設するための凹部511を形成する。成形体510の凹部511に電極120を配置し、別の成形体510を積層する。なお、凹部511は予め成形体510に形成しておいてもよい。次に、図6(d)に示されるように、電極120を挟むように積層された成形体510をプレスした状態で焼成し、焼成体を作製する。焼成の際に加える圧力は、1MPa以上であることが好ましい。また、1800℃以上の温度で焼成することが好ましい。焼成体を作製した後の工程は、上述の工程と同様であるので、説明を省略する。
このようにして形成されたセラミックス基材110の上面111に対して研削を行い、ラップ加工(鏡面研磨加工)を行う。さらに、上面111に対してサンドブラスト加工を行うことにより、上面111に複数の第2凸部156及び環状凸部152を形成し、環状凸部152の上面152aに複数の第1凸部154を形成する。なお、複数の第2凸部156、環状凸部152、複数の第1凸部154を形成するための加工方法は、サンドブラスト加工が好適であるが、他の加工方法を用いることもできる。
次に、シャフト130の製造方法及びシャフト130とセラミックス基材110との接合方法について説明する。まず、バインダーを数wt%添加した窒化アルミニウムの造粒粉Pを静水圧(1MPa程度)で成形し、成形体を所定形状に加工する。なお、シャフト130の円筒部131の長さは例えば、50mm~500mmにすることができる。このとき、成形体に第2ガス流路168となる貫通孔を形成する。その後、成形体を窒素雰囲気中で焼成する。例えば、1900℃の温度で2時間焼成する。そして、焼成後に焼結体を所定形状に加工することによりシャフト130が形成される。円筒部131の上面とセラミックス基材110の下面113とを、1600℃以上、1MPa以上の一軸圧力下で、拡散接合により固定することができる。この場合には、セラミックス基材110の下面113の表面粗さRaは0.4μm以下であることが好ましく、0.2μm以下であることがさらに好ましい。また、円筒部131の上面とセラミックス基材110の下面113とを、接合剤を用いて接合することもできる。接合剤として、例えば、10wt%のYを添加したAlN接合材ペーストを用いることができる。例えば、円筒部131の上面とセラミックス基材110の下面113との界面に上記のAlN接合剤ペーストを15μmの厚さで塗布し、上面111に垂直な方向(シャフト130の長手方向6)に5kPaの力を加えつつ、1700℃の温度で1時間加熱することにより、接合することができる。あるいは、円筒部131の上面とセラミックス基材110の下面113とを、ねじ止め、ろう付け等によって固定することもできる。
以下、本発明について実施例及び比較例を用いて更に説明する。但し、本発明は、以下に説明する実施例及び比較例に限定されない。
[実施例1]
図2には示されていないが、電極120として、モリブデンメッシュ(線径0.1mm、メッシュサイズ#50、平織り)を図3の形状に裁断したものを作製した。そして、このような電極120を埋設した直径310mm、厚さ25mmのセラミックス基材110を作製した。セラミックス基材110の上面111に、内径292mm、外径298mm、幅3mm、上面111からの高さ147μmの環状凸部152を形成した。環状凸部152の上面152aに、直径2mm、環状凸部152の上面152aからの高さ3μmの円柱形状の複数の第1凸部154を形成した。さらに、セラミックス基材110の上面111に、直径2mm、上面111からの高さ150μmの円柱形状の複数の第2凸部156を形成した。このように、実施例1の基板保持部材100は、環状凸部152の高さL1が147μmであり、第1凸部154の高さL2が3μmであり、複数の第2凸部156の高さL3が150μmである。つまり、環状凸部152の高さL1と第1凸部154の高さL2との和(L1+L2)が、複数の第2凸部156の高さL3と同じである。言い換えると、第1凸部154の上面154aの上下方向5の位置(高さ位置)と、第2凸部156の上面156aの上下方向5の高さ位置とが同じである。なお、環状凸部152の上面152a、第1凸部154の上面154a、第2凸部156の上面156aの表面粗さRaは、いずれも0.4μmとした。
第1ガス流路164の開口164aの直径は3mmである。開口164aの中心は、セラミックス基材110の中心から30mmの位置にある。
このような形状の基板保持部材100をプロセスチャンバに設置した。プロセスチャンバ内に、プロセスガスとしてアルゴンを26600Pa(200Torr)の圧力で供給した。さらに、第1ガス流路164を通じて、アルゴンガスを6650Pa(50Torr)の圧力に調節した。
そして、以下の手順で基板保持部材100の温度評価を行った。まず、セラミックス基材110の上に温度評価用のシリコンウェハを載せ、基板保持部材100に不図示の外部電源から650Wのヒータ電力を供給した。そして、上記の圧力でプロセスガスと伝熱ガスとしてのアルゴンガスの圧力を調節した。その後、温度評価用のシリコンウェハの、直径298mmの領域の温度分布を赤外線カメラで計測した。第1ガス流路164にアルゴンガスの圧力調節を開始したとき(1回目)と、その10分後(2回目)に、温度分布の測定を行った。なお、温度評価用のシリコンウェハは、直径300mmのシリコンウェハの上面に厚さ30μmの黒体膜をコーティングしたものである。黒体膜とは、放射率(輻射率)が90%以上である膜であり、例えば、カーボンナノチューブを主原料とする黒体塗料をコーティングすることにより成膜することができる。実施例1において、第1ガス流路164に流れるアルゴンガスのガス流量は36sccmであった。1回目の温度測定における温度分布の平均値は377.1℃であり、2回目の温度測定における温度分布の平均値は378.1℃であった。温度評価用シリコンウェハの温度分布を評価すると、環状凸部152に沿ったヒートスポット領域は発生していなかった。
[実施例2]
実施例2の基板保持部材100は、環状凸部152の高さL1が145μmであり、第1凸部154の高さL2が5μmであることを除いて、実施例1の基板保持部材100と同様である。実施例2の基板保持部材100においても、環状凸部152の高さL1と第1凸部154の高さL2との和(L1+L2)が、複数の第2凸部156の高さL3と同じである。また、実施例1と同じ圧力でアルゴンガスを調節した。実施例2において、第1ガス流路164を流れるアルゴンガスのガス流量は97sccmであった。1回目の温度測定における温度分布の平均値は377.0℃であり、2回目の温度測定における温度分布の平均値は378.7℃であった。温度評価用シリコンウェハの温度分布を評価すると、環状凸部152に沿ったヒートスポット領域は発生していなかった。
[実施例3]
実施例3の基板保持部材100は、環状凸部152の高さL1が140μmであり、第1凸部154の高さL2が10μmであることを除いて、実施例1の基板保持部材100と同様である。実施例3の基板保持部材100においても、環状凸部152の高さL1と第1凸部154の高さL2との和(L1+L2)が、複数の第2凸部156の高さL3と同じである。また、実施例1と同じ圧力でアルゴンガスを調節した。実施例3において、第1ガス流路164を流れるアルゴンガスのガス流量は361sccmであった。1回目の温度測定における温度分布の平均値は377.1℃であり、2回目の温度測定における温度分布の平均値は378.9℃であった。温度評価用シリコンウェハの温度分布を評価すると、環状凸部152に沿ったヒートスポット領域は発生していなかった。
[実施例4]
実施例4の基板保持部材100は、環状凸部152の高さL1が148.5μmであり、第1凸部154の高さL2が1.5μmであることを除いて、実施例1の基板保持部材100と同様である。実施例4の基板保持部材100においても、環状凸部152の高さL1と第1凸部154の高さL2との和(L1+L2)が、複数の第2凸部156の高さL3と同じである。また、実施例1と同じ圧力でアルゴンガスを調節した。実施例4において、第1ガス流路164へ流れるアルゴンガスのガス流量は9sccmであった。1回目の温度測定における温度分布の平均値は377.1℃であり、2回目の温度測定における温度分布の平均値は378.0℃であった。温度評価用シリコンウェハの温度分布を評価すると、環状凸部152に沿ったヒートスポット領域は発生していなかった。
[実施例5]
実施例5の基板保持部材100は、環状凸部152の高さL1が135μmであり、第1凸部154の高さL2が15μmであることを除いて、実施例1の基板保持部材100と同様である。実施例4の基板保持部材100においても、環状凸部152の高さL1と第1凸部154の高さL2との和(L1+L2)が、複数の第2凸部156の高さL3と同じである。また、実施例1と同じ圧力でアルゴンガスを調節した。実施例5において、第1ガス流路164を流れるアルゴンガスのガス流量は790sccmであった。1回目の温度測定における温度分布の平均値は377.0℃であり、2回目の温度測定における温度分布の平均値は378.9℃であった。温度評価用シリコンウェハの温度分布を評価すると、環状凸部152に沿ったヒートスポット領域は発生していなかった。
[比較例1]
図8に示されるように、比較例1の基板保持部材100Aは、実施例1の基板保持部材100と比べて、環状凸部152の高さL1が150μmであることと、環状凸部152の上面152aに第1凸部154が設けられていないこととが異なる。比較例1の基板保持部材100Aにおいて、環状凸部152の高さL1は、複数の第2凸部156の高さL3と同じである。比較例1において、プロセスチャンバ内に、プロセスガスとしてアルゴンガスを26600Pa(200Torr)の圧力で供給した。さらに、第1ガス流路164を通じて、アルゴンガスを6650Pa(50Torr)の圧力に調節した。比較例1において、1回目の温度測定における温度分布の平均値は376.5℃であり、2回目の温度測定における温度分布の平均値は381.5℃であった。また、第1ガス流路164を流れるアルゴンガスのガス流量は0.8sccmであった。温度評価用シリコンウェハの温度分布を評価すると、環状凸部152に沿ったヒートスポット領域が発生していた。
[比較例2]
比較例2の基板保持部材100Aは、実施例1の基板保持部材100と比べて、環状凸部152の高さL1が149μmであることと、環状凸部152の上面152aに設けられた第1凸部154の高さL2が1μmであることが異なる。比較例2の基板保持部材100Aにおいて、環状凸部152の高さL1と第1凸部154の高さL2との和(L1+L2)が、複数の第2凸部156の高さL3と同じである。比較例2において、プロセスチャンバ内に、プロセスガスとしてアルゴンガスを26600Pa(200Torr)の圧力で調節した。さらに、第1ガス流路164を通じて、アルゴンガスを6650Pa(50Torr)の圧力に調節した。比較例2において、1回目の温度測定における温度分布の平均値は376.0℃であり、2回目の温度測定における温度分布の平均値は381.4℃であった。また、第1ガス流路164を流れるアルゴンガスのガス流量は4.3sccmであった。温度評価用シリコンウェハの温度分布を評価すると、環状凸部152に沿ったヒートスポット領域が発生していた。
<実施例及び比較例のまとめ>
図8は、上述の実施例1~5及び比較例1、2の結果をまとめた表を示している。
図2、4に示されているように、実施例1~5の基板保持部材100は、環状凸部152の内側に開口する開口164aを有する第1ガス流路164を備えている。これにより、第1ガス流路164を流れるガスの流量及び/又は圧力を調整することができる。例えば、実施例1~5のように、基板保持部材110の上面111と、環状凸部152と、ウェハ10とに囲まれた空隙の圧力(実施例1~5では6650Pa)を、プロセスチャンバ内のプロセスガスの圧力(実施例1~5では26600Pa)よりも低く設定することができる。基板保持部材110の上面111と、環状凸部152と、ウェハ10とに囲まれた空隙の圧力を、プロセスチャンバ内のプロセスガスの圧力よりも低くすることができるので、これらの差圧によりウェハ10をセラミックス基材110の上面111に向かって吸着させてウェハ10を保持することができる。
実施例1~5の基板保持部材100において、環状凸部152の上面152aに複数の第1凸部154が形成されている。上述のようにウェハ10を基板保持部材100の上面111に向かって吸着させたとき、環状凸部152の上面152a全体がウェハ10の下面に当接するのではなく、第1凸部154の上面154aがウェハ10の下面と接触する。そのため、環状凸部152の上面152aに第1凸部154が設けられていない場合と比べて、ウェハ10の下面との接触面積を減らすことができる。これにより、ウェハ10に、環状凸部152に沿ったヒートスポット領域が発生することを抑制することができる。
これに対して、図7に示されるように、比較例1の基板保持部材100Aにおいては、環状凸部152の上面152aに第1凸部154が設けられていない。そのため、上述のようにウェハ10をセラミックス基材110の上面111に向かって吸着させた場合には、環状凸部152の上面152a全体がウェハ10の下面と当接する。なお、ウェハ10の下面は、複数の第2凸部156の上面156aとも当接するが、複数の第2凸部156の上面156aは互いに距離を隔てて分散している。そのため、複数の第2凸部156の上面156aからウェハ10に伝わる熱が局所的に集中することはない。これに対して、環状凸部152の上面152aは円環状の連続した面である。そのため、環状凸部152の上面152a全体がウェハ10の下面と当接する場合には、環状凸部152の上面152aからウェハ10に伝わる熱が、環状凸部152の上面152aに当接する円環状の領域に局所的に集中することがある。そのため、比較例1においては、温度評価用シリコンウェハの温度分布を評価したときに、環状凸部152に沿ったヒートスポット領域が発生したと考えられる。また、環状凸部152の上面152aに第1凸部154が設けられている場合であっても、比較例2のように第1凸部154の高さが1μm以下である場合には、環状凸部152の上面152aとウェハ10との距離が1μm以下なる。このような場合にも、温度評価用シリコンウェハの温度分布を評価したときに、環状凸部152に沿ったヒートスポット領域が発生することが分かった。
実施例1~5を比較すると、第1凸部154を高くするにつれて、第1ガス流路164に流れるガスの流量が大きくなることがわかった。これは、第1凸部154を高くするにつれて、環状凸部152の上面152aとウェハ10との間の間隙が大きくなるからである。環状凸部152の上面152aとウェハ10との間の間隙が大きくなるにつれて、基板保持部材110の上面111と、環状凸部152と、ウェハ10とに囲まれた空隙の内側と外側との間で、ガスの移動が大きくなるため、基板保持部材110の上面111と、環状凸部152と、ウェハ10とに囲まれた空隙内の圧力を保つためにガスの流量が大きくなる。ガスの流量の抑制という観点からは、実施例1~4のように、第1凸部154の高さを10μm以下とすることが好ましいことが分かった。さらに、ガスの流量を抑制するために、第1凸部154の高さを5μm以下とすることが好ましいことが分かった。
<実施形態の作用効果>
上記実施形態及び実施例1~5において、基板保持部材100は、セラミックス基材110を備えている。セラミックス基材110の上面111には、上面111の外周部に配置され、且つ、上面111から上方に突出した環状の環状凸部152と、環状凸部152の上面152aに配置され、且つ、上面152aから上方に突出した複数の第1凸部154と、環状凸部152の内側に配置され、且つ、上面111から上方に突出した複数の第2凸部156とが設けられている。さらに、セラミックス基材110の内部には、環状凸部152の内側に開口する開口164aを有する第1ガス流路164が形成されている。また、第1凸部154の、環状凸部152の上面152aからの高さ(上下方向5の長さ)は1μmよりも大きい。
第1ガス流路164を流れるガスの流量及び/又は圧力を個別に調整することにより、例えば、基板保持部材110の上面111と、環状凸部152と、ウェハ10とに囲まれた空隙の圧力を、環状凸部152の外側の(外部環境の)圧力よりも低く設定することができる。このとき、これらの差圧によりウェハ10をセラミックス基材110の上面111に向かって吸着させてウェハ10を保持することができる。セラミックス基材110の外周部に環状凸部152及び第1凸部154が設けられており、ウェハ10を保持する際にウェハ10の外周部と当接する。これにより、ウェハ10をセラミックス基材110の上面111に向かって吸着させたとき、ウェハ10の外周部が変形することを抑制することができる。また、環状凸部152の上面152aに複数の第1凸部154が形成されているので、ウェハ10を基板保持部材100の上面111に向かって吸着させたとき、環状凸部152の上面152aに第1凸部154が設けられていない場合と比べて、ウェハ10の下面との接触面積を減らすことができる。また、第1凸部154の高さが1μmよりも大きいので、仮にウェハ10の外周部が変形したとしても、ウェハ10が環状凸部152の上面152aに当接する恐れがない。これにより、ウェハ10と環状凸部152の上面152aとの接触に起因して発生するパーティクルがウェハ10に付着することを抑制することができる。なお、セラミックス基材110の外周部に環状凸部152が設けられているので、基板保持部材110の上面111と、環状凸部152と、ウェハ10とに囲まれた空隙に、環状凸部152の外側からガスが進入することを抑制することができる。
上記実施形態及び実施例1~5において、基板保持部材100は発熱体としての電極120を備えたセラミックスヒータである。また、上述のように、環状凸部152の上面152aには、複数の第1凸部154が形成されている。そのため、ウェハ10を基板保持部材100の上面111に向かって吸着させたとき、環状凸部152の上面152a全体がウェハ10の下面に当接するのではなく、第1凸部154の上面154aがウェハ10の下面と接触する。さらに、第1凸部154の高さが1μmよりも大きいため、環状凸部152の上面152aとウェハ10の下面との間に1μmよりも大きな間隙を設けることができる。これにより、環状凸部152の上面152aからウェハ10に対して直接熱が伝わることが抑制される。これにより、環状凸部152の上面152aに第1凸部154が設けられていない場合と比べて、あるいは、環状凸部152の上面152aに高さ1μm以下の第1凸部154が設けられている場合と比べて、ウェハ10に、環状凸部152に沿ったヒートスポット領域が発生することを抑制することができる。
上記実施形態及び実施例1~5において、複数の第1凸部154の上面154aの、上下方向5の高さ位置と、複数の第2凸部156の上面156aの、上下方向5の高さ位置とは同じである。この場合には、ウェハ10を基板保持部材100の上面111に向かって吸着させて保持する際に、複数の第1凸部154の上面154aと、複数の第2凸部156の上面156aとがウェハ10の下面に当接する。これにより、ウェハ10が変形することを抑制し、安定にウェハ10を保持することができる。
上記実施形態及び実施例1~4において、複数の第1凸部154の、環状凸部152の上面152aからの上下方向5の長さL2(高さL2)は10μm以下である。第1凸部154の高さL2を高くするにつれて、環状凸部152の上面152aとウェハ10との間の間隙が大きくなる。それに伴って、基板保持部材110の上面111と、環状凸部152と、ウェハ10とに囲まれた空隙の内側と外側との間で、ガスの移動が大きくなるため、基板保持部材110の上面111と、環状凸部152と、ウェハ10とに囲まれた空隙内の圧力を保つためにガスの流量が大きくなる。これに対して、第1凸部154の高さを10μm以下とすることにより、ガスの流量を抑制することができる。さらに、第1凸部154の高さを5μm以下とすることにより、ガスの流量をさらに抑制することができる。
上記実施形態及び実施例において、シャフト130の円筒部131に、上下方向5に延びる第2ガス流路168を形成することができる。なお、第2ガス流路168の上端は第1ガス流路164の下端に接続される。シャフト130の円筒部131に第1ガス流路164に接続された第2ガス流路168が形成されているので、これを通じて容易に第1ガス流路164にガス(例えば伝熱ガス)を供給することや排気することができる。
<変更形態>
上述の実施形態は、あくまで例示に過ぎず、適宜変更しうる。例えば、セラミックス基材110、シャフト130の形状、寸法は上記実施形態のものには限られず、適宜変更しうる。環状凸部152及び第1凸部154の高さ、幅等の寸法、形状、上面の表面粗さRaの大きさは適宜変更しうる。また、複数の第2凸部156の高さ、上面156aの形状、上面156aの表面粗さRaの大きさは適宜変更しうる。
例えば、複数の第1凸部154の上面154a及び複数の第2凸部156の上面156aの形状は必ずしも円形でなくてもよく、任意の形状にすることができる。なお、その場合においても、直径1mm~5mmの円と同程度の面積を有することが好ましい。また、上記説明において、複数の第2凸部156は同心円状に分布するように配置されていたが、本発明はそのような態様には限られない。例えば、複数の第2凸部156がランダムな位置に分布するように配置されていてもよい。その場合であっても、複数の第2凸部156の、各凸部の離間距離は、1.5mm~30mmの範囲にあることが好ましい。
上記実施形態においては、電極120として、モリブデン、タングステン、モリブデン及び/又はタングステンを含む合金を用いていたが、本発明はそのような態様には限られない。例えば、モリブデン、タングステン以外の金属又は合金を用いることもできる。また、電極120は発熱体としてのヒータ電極であったが、電極120は必ずしも発熱体としてのヒータ電極である必要は無く、例えば、静電吸着用電極又は高周波電極であってもよい。
上記実施形態においては、基板保持部材100は電極120を備えていたが、本発明はそのような態様には限られず、基板保持部材100は必ずしも電極120を備えていなくてもよい。また、基板保持部材100が電極120を備えている場合であっても、電極120は基板保持部材100のセラミックス基材110に埋設されていなくてもよい。例えば、電極120がセラミックス基材110の裏面113に貼付されていてもよい。
上記実施形態においては、基板保持部材100はシャフト130を備えていたが、本発明はそのような態様には限られず、基板保持部材100は必ずしもシャフト130を備えていなくてもよい。また、基板保持部材100がシャフト130を備えている場合であっても、シャフト130の円筒部131に、上下方向5に延びる第2ガス流路168が形成されていなくてもよい。例えば、第2ガス流路168に代えて、円筒部131の中空の領域(給電線140が設けられている領域)に、別途ガスの配管を設けることもできる。
以上、発明の実施形態及びその変更形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記の記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に多様な変更または改良を加えることが当業者に明らかである。そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれうることが請求の範囲の記載からも明らかである。
明細書、及び図面中において示した製造方法における各処理の実行順序は、特段に順序が明記されておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるので無い限り、任意の順序で実行しうる。便宜上、「まず、」「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するわけではない。
100 基板保持部材
110 セラミックス基材
120 電極
130 シャフト
140 給電線
152 環状凸部
154 第1凸部
156 複数の凸部

Claims (5)

  1. 上面、前記上面と上下方向において対向する下面を有するセラミックス基材を備え、
    前記セラミックス基材は、
    前記セラミックス基材の外周部に配置され、且つ、前記セラミックス基材の前記上面から上方に突出した環状の凸部と、
    前記環状の凸部の上面に配置され、且つ、前記環状の凸部の前記上面から上方に突出した複数の第1凸部と、
    前記セラミックス基材の前記上面の、前記環状の凸部の内側に配置され、且つ、前記セラミックス基材の前記上面から上方に突出した複数の第2凸部と、
    前記セラミックス基材の前記上面の、前記環状の凸部の内側に配置された開口を有する第1のガス流路と、を備え、
    前記複数の第1凸部の、前記環状の凸部の前記上面からの前記上下方向の長さは1μmより大きいことを特徴とする基板保持部材。
  2. さらに、前記セラミックス基材に埋設された、又は、前記セラミックス基材の前記下面に配置された発熱体を備える請求項1に記載の基板保持部材。
  3. 前記複数の第1凸部の上面の、前記上下方向の高さ位置と、前記複数の第2凸部の上面の、前記上下方向の高さ位置とは同じである請求項1又は2に記載の基板保持部材。
  4. 前記複数の第1凸部の、前記環状の凸部の前記上面からの前記上下方向の長さは10μm以下である請求項1~3のいずれか一項に記載の基板保持部材。
  5. さらに、前記セラミックス基材の前記下面に接合された筒状のシャフトを備え、
    前記シャフトは、前記シャフトの内面と前記シャフトの外面との間に配置され、且つ、前記第1のガス流路と接続された第2のガス流路を備える、請求項1~4のいずれか一項に記載の基板保持部材。
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