JP2023053553A - 蓄電素子及び蓄電素子の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極端子の軸体周りの密閉性が向上された蓄電素子を提供すること。【解決手段】蓄電素子10は、容器100と、電極端子200と、上部絶縁部材300とを備える。電極端子200は、容器100の外部に配置された端子本体201、及び、端子本体201に接続され、かつ、容器100の壁部である蓋体120を貫通して配置された軸体210を有する。上部絶縁部材300は、端子本体201と容器100の蓋体120との間に配置されている。端子本体201と上部絶縁部材300との間、及び、上部絶縁部材300と蓋体120との間の少なくとも一方において、軸体210の径方向に並び、かつ、軸体210の周方向に延びた第一シール部50及び第二シール部60が配置されている。第二シール部60は、第一シール部50を形成する材料よりも柔軟性が高い材料で形成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、容器と、容器の壁部を貫通する軸体を有する電極端子とを備える蓄電素子、及びその製造方法に関する。
特許文献1には、電池ケースの外側に位置する外部端子と、電池ケースの内側に位置する内部端子とを備える非水電解液二次電池が開示されている。この非水電解液二次電池では、内部端子が有する突出部が電池ケースの蓋体を貫通して配置されており、突出部は、外部端子を貫通した先端部がかしめられることで外部端子と接続されている。電池ケースの内部には、蓋体と内部端子との間を封止するためのガスケットが配置されており、ガスケットは、突出部の軸方向で重ねられた第1ガスケットと第2ガスケットとを有している。
特開2018-181544号公報
上記従来の非水電解液二次電池(蓄電素子)では、外部端子と内部端子とを接続する突出部(軸体)周りの封止のためのガスケットが電池ケース(容器)の内部に配置されている。そのため、例えば、外部端子(端子本体)の周囲から軸体に向けて水が浸入した場合、容器の内部に位置するガスケットは、その水の軸体への到達を抑制できない。また、当該ガスケットは、2つのガスケットを有することで封止機能の向上を図っている。しかし、これら2つのガスケットは軸体の軸方向に重ねられているため、例えば、軸体の径方向への液体の移動の抑制には、2つのガスケットを重ねたことによる効果が有効に発揮されない可能性がある。
本発明は、本願発明者が上記課題に新たに着目してなされたものであり、電極端子の軸体周りの密閉性が向上された蓄電素子及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る蓄電素子は、容器を備える蓄電素子であって、前記容器の外部に配置された端子本体、及び、前記端子本体に接続され、かつ、前記容器の壁部を貫通して配置された軸体を有する電極端子と、前記端子本体と前記容器の前記壁部との間に配置された絶縁部材と、を備え、前記端子本体と前記絶縁部材との間、及び、前記絶縁部材と前記壁部との間の少なくとも一方において前記軸体の径方向に並び、かつ、前記軸体の周方向に延びた第一シール部及び第二シール部が配置されており、前記第二シール部は、前記第一シール部を形成する材料よりも柔軟性が高い材料で形成されている。
本発明の一態様に係る蓄電素子の製造方法は、容器を備える蓄電素子の製造方法であって、前記蓄電素子は、前記容器の外部に配置された端子本体、及び、前記端子本体に接続され、かつ、前記容器の壁部を貫通して配置された軸体を有する電極端子と、前記端子本体と前記容器の前記壁部との間に配置された絶縁部材と、を備え、前記製造方法は、前記端子本体と前記絶縁部材との間、及び、前記絶縁部材と前記壁部との間の少なくとも一方に、前記軸体の径方向に並び、かつ、前記軸体の周方向に延びた第一シール部及び第二シール部を配置する配置工程と、前記端子本体を、前記壁部に向けて押圧することで、前記配置工程において配置された前記第一シール部及び前記第二シール部を前記軸体の軸方向に圧縮する圧縮工程と、を含み、前記第二シール部は、前記第一シール部を形成する材料よりも柔軟性が高い材料で形成されている。
本発明によれば、電極端子の軸体周りの密閉性が向上された蓄電素子を提供することができる。
実施の形態に係る蓄電素子の外観を示す斜視図である。 実施の形態に係る蓄電素子の分解斜視図である。 実施の形態に係る電極端子及びその周辺の構成を示す分解斜視図である。 実施の形態に係る電極端子及びその周辺の構成を示す第1の断面図である。 実施の形態に係る電極端子及びその周辺の構成を示す第2の断面図である。 図5の一部を拡大して示す拡大断面図である。 実施の形態に係る電極端子及びその周辺の構成を示す第3の断面図である。 実施の形態の変形例に係る電極端子及びその周辺の構成を示す断面図である。
本発明の一態様に係る蓄電素子は、容器を備える蓄電素子であって、前記容器の外部に配置された端子本体、及び、前記端子本体に接続され、かつ、前記容器の壁部を貫通して配置された軸体を有する電極端子と、前記端子本体と前記容器の前記壁部との間に配置された絶縁部材と、を備え、前記端子本体と前記絶縁部材との間、及び、前記絶縁部材と前記壁部との間の少なくとも一方において前記軸体の径方向に並び、かつ、前記軸体の周方向に延びた第一シール部及び第二シール部が配置されており、前記第二シール部は、前記第一シール部を形成する材料よりも柔軟性が高い材料で形成されている。
この構成によれば、容器の壁部を貫通する軸体の側方に、径方向に並ぶ2つのシール部が設けられ、これらシール部が端子本体と絶縁部材との間、または、絶縁部材と壁部との間で押しつぶされる(圧縮される)。これにより、軸体周りにおいて、気体及び液体の移動を止める部位が、径方向で二重に配置されることになり、その結果、軸体周りの密閉性が向上される。これら2つのシール部は、軸体の周囲かつ容器の外部に配置される。そのため、例えば容器の外部から電極端子の軸体に向けて移動する液体を、2つのシール部によって止めることができる。これにより、当該液体に起因する軸体の腐食が抑制される。さらに、2つのシール部の一方(第二シール部)が他方(第一シール部)より柔軟性が高いことで、例えば、2つのシール部が両方とも十分に圧縮されない状態が回避され、より柔軟性が低い方のシール部(第一シール部)も十分に圧縮される。従って、2つのシール部による軸体周りの密閉性の向上についての実効性が向上する。このように、本態様に係る蓄電素子は、電極端子の軸体周りの密閉性が向上された蓄電素子である。軸体の周方向とは、軸体の外周に沿う方向であって、かつ、軸体の軸方向に直交する方向である。軸体の径方向とは、軸体における中心軸を挟んで、軸体の互いに対向する外周面同士の差し渡し方向のことである。
前記第一シール部及び前記第二シール部は、前記端子本体と前記絶縁部材との間または前記絶縁部材と前記壁部との間において圧縮されており、圧縮された前記第二シール部の前記径方向の幅は、圧縮された前記第一シール部の前記径方向の幅よりも大きい、としてもよい。
この構成によれば、2つのシール部のうちのより柔らかい第二シール部が、第一シール部よりも幅広である。つまり、第二シール部は、圧縮された後に幅広に形成されていることで、絶縁部材等に対して比較的に広い面積で密着することができる。これにより、第二シール部による封止機能が向上する。つまり、軸体周りの密閉性の高い蓄電素子が得られる。第二シール部の径方向の幅とは、圧縮された後の第二シール部の径方向の幅と定義する。つまり、第二シール部の径方向の幅は、圧縮された後に第一シール部の径方向の幅より大きければよい。
前記径方向において、前記第二シール部は、前記第一シール部よりも前記軸体から遠い位置に配置されている、としてもよい。
この構成によれば、軸体に近い位置に、柔軟性の低い(弾性率の大きい)材料で形成された第一シール部が配置される。つまり、例えば、電極端子の壁部への固定時に軸体に与えられる軸方向の圧縮力が作用しやすい位置に、より柔軟性が低い第一シール部が配置されるため、第一シール部はより確実に圧縮され、かつ、第二シール部も十分に圧縮される。さらに、例えば、第一シール部に封止機能を高めるためのシール剤を塗布した場合、その外側の第二シール部によって、シール剤に外気が触れる可能性が低減する。これにより、シール剤の酸化による劣化が抑制される。これにより、第一シール部による封止機能の長寿命化が図られる。
前記第一シール部及び前記第二シール部は、前記端子本体と前記絶縁部材との間に配置されており、前記電極端子において、前記第一シール部に対向する部分と、前記第二シール部に対向する部分とは互いに異なる種類の金属で形成されている、としてもよい。
この構成によれば、軸体の軸方向から見た場合において、第一シール部と第二シール部との間に、電極端子における、互いに異なる種類の金属(異種金属)が接触する界面が存在する。従って、例えば、容器の外部及び内部からの液体が当該界面に到達する可能性が低減し、これにより、当該界面付近の腐食が抑制される。この構成は、例えば、軸体が銅または銅合金で形成され、かつ、端子本体がアルミまたはアルミ合金で形成される負極の電極端子の軸体周りの構成として有用である。また、例えば、端子本体が銅または銅合金とアルミまたはアルミ合金とのクラッド材で形成される負極の電極端子の軸体周りの構成として有用である。
前記第一シール部は、前記絶縁部材の一部によって形成されており、前記第二シール部は、前記絶縁部材、前記電極端子、及び、前記壁部とは別体の部材によって形成されている、としてもよい。
この構成によれば、第一シール部を絶縁部材と一体に設けることで、蓄電素子の部品点数の増加を抑制できる。第二シール部を、絶縁部材等とは別体の部材(別部品)とすることで、柔軟性、機械的強度、及び/または、熱等に対する耐性等の各種の観点から、軸体周りの密閉性の向上に適した材料の第二シール部を形成することができる。
本発明の一態様に係る蓄電素子の製造方法は、容器を備える蓄電素子の製造方法であって、前記蓄電素子は、前記容器の外部に配置された端子本体、及び、前記端子本体に接続され、かつ、前記容器の壁部を貫通して配置された軸体を有する電極端子と、前記端子本体と前記容器の前記壁部との間に配置された絶縁部材と、を備え、前記製造方法は、前記端子本体と前記絶縁部材との間、及び、前記絶縁部材と前記壁部との間の少なくとも一方に、前記軸体の径方向に並び、かつ、前記軸体の周方向に延びた第一シール部及び第二シール部を配置する配置工程と、前記端子本体を、前記壁部に向けて押圧することで、前記配置工程において配置された前記第一シール部及び前記第二シール部を前記軸体の軸方向に圧縮する圧縮工程と、を含み、前記第二シール部は、前記第一シール部を形成する材料よりも柔軟性が高い材料で形成されている。
この製造方法によれば、容器の壁部を貫通する軸体の側方に、径方向に並ぶ2つのシール部が設けられた蓄電素子が得られる。この蓄電素子では、軸体周りにおいて、気体及び液体の移動を止める部位が径方向で二重に配置され、その結果、軸体周りの密閉性が確保される。2つのシール部の一方(第二シール部)が他方(第一シール部)よりも柔軟性が高いことで、例えば、2つのシール部が両方とも十分に圧縮されない状態が回避され、より柔軟性が低い方のシール部(第一シール部)も十分に圧縮される。従って、2つのシール部による軸体周りの密閉性の向上についての実効性が向上する。このように、本態様に係る蓄電素子の製造方法によれば、電極端子の軸体周りの密閉性が向上された蓄電素子を得ることができる。軸体の周方向とは、軸体の外周に沿う方向であって、かつ、軸体の軸方向に直交する方向である。軸体の径方向とは、軸体の互いに対向する外周面同士の差し渡し方向のことである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態に係る蓄電素子について説明する。以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、製造工程、製造工程の順序等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、各図において、寸法等は厳密に図示したものではない。
以下の説明及び図面中において、蓄電素子が有する一対(正極及び負極)の電極端子の並び方向、一対の集電体の並び方向、電極体が有する一対のタブ部の並び方向、または、容器の短側面の対向方向をX軸方向と定義する。容器の長側面の対向方向、容器の短側面の短手方向、または、容器の厚さ方向をY軸方向と定義する。電極端子の端子本体と集電体と電極体との並び方向、蓄電素子の容器本体と蓋体との並び方向、容器の短側面の長手方向、電極体の巻回軸方向、または、上下方向をZ軸方向と定義する。これらX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向は、互いに交差(本実施の形態では直交)する方向である。使用態様によってはZ軸方向が上下方向にならない場合も考えられるが、以下では説明の便宜のため、Z軸方向を上下方向として説明する。
以下の説明において、例えば、X軸プラス方向とは、X軸の矢印方向を示し、X軸マイナス方向とは、X軸プラス方向とは反対方向を示す。Y軸方向及びZ軸方向についても同様である。単にX軸方向という場合は、X軸プラス方向及びX軸マイナス方向の双方向またはいずれか一方の方向を示す。Y軸方向及びZ軸方向についても同様である。平行及び直交などの、相対的な方向または姿勢を示す表現は、厳密には、その方向または姿勢ではない場合も含む。例えば、2つの方向が平行であるとは、当該2つの方向が完全に平行であることを意味するだけでなく、実質的に平行であること、すなわち、例えば数%程度の差異を含むことも意味する。さらに、以下の説明において、「絶縁」と表現する場合、「電気的な絶縁」を意味する。
(実施の形態)
[1.蓄電素子の全般的な説明]
まず、図1及び図2を用いて、本実施の形態に係る蓄電素子10の全般的な説明を行う。図1は、実施の形態に係る蓄電素子10の外観を示す斜視図である。図2は、実施の形態に係る蓄電素子10の分解斜視図である。
蓄電素子10は、電気を充電し、また、電気を放電することのできる二次電池であり、具体的には、リチウムイオン二次電池等の非水電解質二次電池である。蓄電素子10は、例えば、自動車、自動二輪車、ウォータークラフト、船舶、スノーモービル、農業機械、建設機械、または、電気鉄道用の鉄道車両等の移動体の駆動用またはエンジン始動用等のバッテリ等として用いられる。上記の自動車としては、電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)、プラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)、及び、化石燃料(ガソリン、軽油、液化天然ガス等)自動車が例示される。上記の電気鉄道用の鉄道車両としては、電車、モノレール、リニアモーターカー、並びに、ディーゼル機関及び電気モーターの両方を備えるハイブリッド電車が例示される。蓄電素子10は、家庭用または事業用等に使用される定置用のバッテリ等としても用いることができる。
蓄電素子10は、非水電解質二次電池には限定されず、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよいし、キャパシタであってもよい。また、蓄電素子10は、二次電池ではなく、使用者が充電をしなくても蓄えられている電気を使用できる一次電池であってもよい。蓄電素子10は、固体電解質を用いた電池であってもよい。本実施の形態では、直方体形状(角形)の蓄電素子10を図示しているが、蓄電素子10の形状は、直方体形状には限定されず、直方体形状以外の多角柱形状、長円柱形状等であってもよい。
図1に示すように、蓄電素子10は、容器100と、一対(正極及び負極、以下同じ)の電極端子200と、一対の上部絶縁部材300とを備えている。また、図2に示すように、容器100の内方には、一対の下部絶縁部材400と、一対の集電体500と、電極体700とが収容されている。容器100の内部には、電解液(非水電解質)が封入されているが、図示は省略されている。当該電解液としては、蓄電素子10の性能を損なうものでなければその種類に特に制限はなく、様々なものを選択することができる。また、上記の構成要素の他、電極体700の上方もしくは側方に配置されるスペーサ、または、電極体700等を包み込む絶縁フィルム等が配置されていてもよい。
容器100は、開口が形成された容器本体110と、容器本体110の当該開口を閉塞する蓋体120とを有する直方体形状(箱形)のケースである。このような構成により、容器100は、電極体700等を容器本体110の内部に収容後、容器本体110と蓋体120とが溶接等されることにより、内部を密封することができる構造となっている。なお、容器本体110及び蓋体120の材質は特に限定されないが、例えばステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、メッキ鋼板など溶接可能な金属であるのが好ましい。
容器本体110は、容器100の本体部を構成する矩形筒状で底を備える部材であり、Z軸プラス方向に開口が形成されている。蓋体120は、容器100の蓋部を構成する、X軸方向に長尺かつ矩形状の板状部材であり、容器本体110の開口を塞ぐ位置に配置されている。蓋体120には、容器100の内圧が過度に上昇した場合に容器100内部のガスを排出するガス排出弁122が配置されている。
電極体700は、正極板と負極板とセパレータとを備え、電気を蓄えることができる蓄電要素(発電要素)である。正極板は、アルミニウムまたはアルミニウム合金などからなる長尺帯状の集電箔である正極基材層上に正極活物質を含む合材層が形成された極板である。負極板は、銅または銅合金などからなる長尺帯状の集電箔である負極基材層上に負極活物質を含む合材層が形成された極板である。本実施の形態では、電極体700は、正極板と負極板との間にセパレータが挟み込まれるように層状に配置されたものが巻回されて形成されている。これにより、正極板の合材層形成部と負極板の合材層形成部とがセパレータを挟んで積層された部分を含む電極体本体710が形成される。さらに、正極板の基材層(金属箔)が有する複数のタブ(合材層非形成部)が積層されて正極のタブ部720が形成され、負極板の基材層(金属箔)が有するタブ(合材層非形成部)が積層されて負極のタブ部720が形成されている。正極及び負極それぞれのタブ部720は、図2に示すように、電極体本体710から突出して設けられている。
本実施の形態では、断面形状が長円形状の電極体700が採用されているが、電極体700の断面形状は楕円形状などでもよい。合材層に用いられる正極活物質及び負極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵放出可能な活物質であれば、適宜公知の材料を使用できる。また、セパレータは、例えば樹脂からなる微多孔性のシートまたは不織布等を用いることができる。
電極端子200は、集電体500を介して、電極体700に電気的に接続される部材である。電極端子200は、かしめ等によって、集電体500と接合され、かつ、蓋体120に取り付けられている。具体的には、電極端子200は、容器100の外部に配置される端子本体201と、端子本体201から下方(Z軸マイナス方向)に延びる軸体210とを有している。電極端子200の軸体210は、上部絶縁部材300の貫通孔301と、蓋体120の貫通孔121と、下部絶縁部材400の貫通孔401と、集電体500の貫通孔501とに挿入されて、かしめられる。これにより、電極端子200は、上部絶縁部材300、下部絶縁部材400及び集電体500とともに、蓋体120に固定される。電極端子200は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅または銅合金等の金属等の導電部材で形成されている。
集電体500は、電極体700と電極端子200とを電気的に接続する板状の部材である。正極の集電体500は、アルミニウムまたはアルミニウム合金等の金属で形成されており、電極体700の正極のタブ部720と接合される。負極の集電体500は、銅または銅合金等の金属で形成されており、電極体700の負極のタブ部720と接合される。集電体500とタブ部720とを接合する手法は、レーザー溶接、抵抗溶接、超音波接合などが採用される。
上部絶縁部材300は、容器100の蓋体120と電極端子200との間に配置された、平板状の部材である。下部絶縁部材400は、蓋体120と集電体500との間に配置された、平板状の部材である。本実施の形態では、上部絶縁部材300及び下部絶縁部材400は、電極端子200と容器100の蓋体120とを絶縁する役目を担っている。上部絶縁部材300及び下部絶縁部材400は、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、もしくは、ポリエーテルサルフォン(PES)等の樹脂、または、これら樹脂を含む複合材料等の、絶縁性を有する素材によって形成されている。
本実施の形態に係る蓄電素子10は、電極端子200の軸体210周りの密閉性向上のための部材として、上記の上部絶縁部材300及び下部絶縁部材400に加え、軸体210の近くに配置された、軸体210の径方向に並ぶ2つのシール部を備えている。図2では、2つのシール部のうちの第二シール部に、符号“60”が付されている。本実施の形態では、端子本体201と上部絶縁部材300との間、及び、上部絶縁部材300と蓋体120との間のそれぞれに第二シール部60が配置されている。以下、第二シール部60を含む、径方向に並ぶ2つのシール部及びその周辺の構成について、図3~図7を用いて説明する。
[2.第一シール部及び第二シール部並びにその周辺の構成]
図3は、実施の形態に係る電極端子200及びその周辺の構成を示す分解斜視図である。図4は、実施の形態に係る電極端子200及びその周辺の構成を示す第1の断面図である。図4では、蓄電素子10の電極端子200及びその周辺の部分の断面であって、図3におけるIV-IV線断面が図示されている。図5は、実施の形態に係る電極端子200及びその周辺の構成を示す第2の断面図である。図6は、図5の一部を拡大して示す拡大断面図である。図7は、実施の形態に係る電極端子200及びその周辺の構成を示す第3の断面図である。図5及び図7における断面の位置は図4における断面の位置と同じである。図4~図7では、上部絶縁部材300の上下2つの第一シール部50を区別するために、互いに異なる符号(50a、50b)を付しており、同様に、上下2つの第二シール部60を区別するために、これらに互いに異なる符号(60a、60b)を付している。
図3~図7に示すように、本実施の形態に係る蓄電素子10では、容器100の蓋体120に配置された電極端子200を備える。電極端子200は端子本体201と軸体210とを有する。具体的には、電極端子200における上部の平板状の部分が端子本体201であり、平板状の端子本体201から下方に突出した棒状の部分が軸体210である。本実施の形態では、容器100の外側に電極端子200の端子本体201が配置され、電極端子200の軸体210が蓋体120の貫通孔121を貫通した状態で配置される。
より詳細には、図3~図7に示す電極端子200は、蓄電素子10の負極の電極端子である。端子本体201を構成する部材は、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されている。軸体210を構成する部材は、銅または銅合金で形成されている。本実施の形態では、図4に示すように、軸体210を構成する部材の端部が、端子本体201を構成する部材に埋め込まれている。つまり、端子本体201は、2種類の金属部材で構成されており、端子本体201の下面(上部絶縁部材300に対向する面)には、異種金属の境界が露出している。
このように構成された電極端子200の軸体210の外周面と、蓋体120の貫通孔121の内周面との間の隙間には、図5及び図7に示すように、上部絶縁部材300の筒状部320が挿入される。つまり、当該隙間は上部絶縁部材300の一部によって埋められる。より具体的には、軸体210がかしめられる際に軸体210に付加される、軸体210の軸方向(以下、単に「軸方向」ともいう。)の力が、軸体210の外径を拡大させるように軸体210に作用する。さらに、軸体210の先端部には、軸体210の径方向(以下、単に「径方向」ともいう。)に広がるかしめ部211(図7参照)が形成され、これにより、軸体210に付加される軸方向の力は、集電体500及び下部絶縁部材400を介して筒状部320を軸方向に圧縮するように筒状部320に作用する。その結果、筒状部320を形成する壁部は、貫通孔121の内周面と軸体210の外周面とによって、径方向で強固に挟まれた状態となる。これにより、蓋体120の貫通孔121の内周面と軸体210の外周面との間の隙間は封止され、原則として、蓋体120の貫通孔121の位置の密閉性が確保される。
本実施の形態に係る蓄電素子10はさらに、容器100の外部において、軸体210の径方向に並んで配置された第一シール部50及び第二シール部60を備えている。具体的には、本実施の形態では、第一シール部50は、上部絶縁部材300に一体に設けられた環状の突出部分である。つまり、第一シール部50は、上部絶縁部材300と同じく、PP、PE、またはPPS等の樹脂材料で形成されている。第二シール部60は、本実施の形態では、一般的にOリングと呼ばれる環状の部材であり、例えばシリコーンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、フッ素ゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、ブチルゴム、水素化ニトリルゴム、アクリルゴム、クロロピレンゴム、または、ウレタンゴム等のゴムで形成されている。つまり、第二シール部60は、第一シール部50を形成する材料よりも柔軟性が高い材料で形成されている。
本実施の形態において、第一シール部50及び第二シール部60は、平面視(Z軸プラス方向から見た場合)において、軸体210を中心とする同心円状に配置されている。例えば、上部絶縁部材300と端子本体201との間に着目すると、図3~図7に示すように、上部絶縁部材300の貫通孔301の周囲に第一シール部50aが配置され、更にその外側に第二シール部60aが配置される。第二シール部60aは、上部絶縁部材300の上面に形成された環状の溝である収容部310に配置される。収容部310の深さは、例えば、圧縮される前の第二シール部60aの高さ(軸方向の幅)の7割程度である。従って、図5及び図6に示すように、第二シール部60aの圧縮前の時点では、軸方向における第二シール部60aの一部が収容部310に収容された状態となる。
つまり、第一シール部50a及び第二シール部60aは、図5及び図6に示すように、電極端子200の軸体210がかしめられる前の時点では、上部絶縁部材300から上方に突出した状態である。その後、軸体210がかしめられた場合、第一シール部50a及び第二シール部60aは、図7に示すように、端子本体201と上部絶縁部材300とによって圧縮されて端子本体201と強固に密着した状態となる。上部絶縁部材300とは別体である第二シール部60aは、上部絶縁部材300に対しても強固に密着した状態となる。その結果、第一シール部50a及び第二シール部60aは、端子本体201と上部絶縁部材300との間において径方向に並ぶ2つの封止部分として機能する。つまり、端子本体201と上部絶縁部材300との間を介して容器100の外部と内部とを接続する気体及び液体の通路は、第一シール部50a及び第二シール部60aによって二重に遮断される。
さらに、本実施の形態に係る蓄電素子10では、上部絶縁部材300と容器100の壁部(蓋体120)との間に着目すると、図3~図7に示すように、筒状部320の周囲に第一シール部50bが配置され、更にその外側に第二シール部60bが配置されている。第二シール部60bは、蓋体120の上面に形成された環状の溝である収容部125に配置される。収容部125の深さは、例えば、圧縮される前の第二シール部60bの高さ(軸方向の幅)の7割程度である。従って、図5及び図6に示すように、第二シール部60bの圧縮前の時点では、軸方向における第二シール部60bの一部が収容部125に収容された状態となる。
つまり、第一シール部50b及び第二シール部60bは、例えば図6に示すように、電極端子200の軸体210がかしめられる前の時点では、上部絶縁部材300及び蓋体120の一方から他方に向けて突出した状態である。その後、軸体210がかしめられた場合、第一シール部50b及び第二シール部60bは、図7に示すように、上部絶縁部材300と蓋体120とによって圧縮されて、蓋体120と強固に密着した状態となる。上部絶縁部材300とは別体である第二シール部60bは、上部絶縁部材300に対しても強固に密着した状態となる。その結果、第一シール部50b及び第二シール部60bは、上部絶縁部材300と蓋体120との間において径方向に並ぶ2つの封止部分として機能する。つまり、上部絶縁部材300と蓋体120の上面との間を介して容器100の外部と内部とを接続する気体及び液体の通路は、第一シール部50b及び第二シール部60bによって二重に遮断される。
以上、説明したように、本実施の形態に係る蓄電素子10は、容器100と、電極端子200と、上部絶縁部材300とを備える。電極端子200は、容器100の外部に配置された端子本体201、及び、端子本体201に接続され、かつ、容器100の壁部である蓋体120を貫通して配置された軸体210を有する。上部絶縁部材300は、端子本体201と容器100の蓋体120との間に配置されている。端子本体201と上部絶縁部材300との間、及び、上部絶縁部材300と蓋体120との間の少なくとも一方において、軸体210の径方向に並び、かつ、軸体210の周方向に延びた第一シール部50及び第二シール部60が配置されている。第二シール部60は、第一シール部50を形成する材料よりも柔軟性が高い材料で形成されている。
このように、本実施の形態では、容器100の蓋体120を貫通する軸体210の側方に、径方向に並ぶ第一シール部50及び第二シール部60が設けられる。これら2つのシール部は、端子本体201と上部絶縁部材300との間、または、上部絶縁部材300と蓋体120との間で押しつぶされる(圧縮される)。これにより、軸体210周りにおいて、気体及び液体の移動を止める部位が、径方向で二重に配置されることになり、その結果、軸体210周りの密閉性が向上される。これら2つのシール部は、軸体210の周囲かつ容器100の外部に配置される。そのため、容器100の外部から電極端子200の軸体210に向けて移動する液体を、2つのシール部によって止めることができる。これにより、当該液体に起因する軸体210の腐食が抑制される。
さらに、2つのシール部の一方(第二シール部60)が他方(第一シール部50)よりも柔軟性が高い材料で形成されている。言い換えると、第二シール部60は、第一シール部50を形成する材料よりも体積弾性率(以下、単に「弾性率」ともいう。)が小さい材料で形成されている。従って、例えば、2つのシール部が両方とも十分に圧縮されない状態が回避され、より柔軟性が低い方のシール部(第一シール部50)も十分に圧縮される。従って、2つのシール部による軸体210周りの密閉性の向上についての実効性が向上する。このように、本態様に係る蓄電素子10は、電極端子200の軸体210周りの密閉性が向上された蓄電素子10である。
より具体的には、本実施の形態では、端子本体201と上部絶縁部材300との間に、第一シール部50a及び第二シール部60aが配置され、かつ、上部絶縁部材300と蓋体120との間に第一シール部50b及び第二シール部60bが配置される。つまり、軸体210の軸方向における上部絶縁部材300の両側に、第一シール部50及び第二シール部60が配置されている。従って、上部絶縁部材300の片側のみに第一シール部50及び第二シール部60が配置された場合よりも、蓄電素子10における軸体210周りの密閉性が向上されている。
また、本実施の形態では、上述のように、第二シール部60を形成する材料は、第一シール部50を形成する材料よりも柔軟性が高い(弾性率が小さい)。圧縮された後の第一シール部50及び圧縮された後の第二シール部60の材料の弾性率を測定によって求める場合、圧縮試験が用いられる。つまり、第一シール部50が材料Aで形成され、第二シール部60が材料Bで形成されている場合、材料Aで作製した試験片aと、材料Bで作製した試験片bとを用意する。さらに試験片a及び試験片bのそれぞれに圧縮荷重を加えて、それぞれの変位を求めることで、材料A及び材料Bの弾性率を算出することができる。なお、第一シール部50が上部絶縁部材300の一部として形成されている場合は、上部絶縁部材300の一部を試験片aとして圧縮試験を行う。第一シール部50が上部絶縁部材300と別体の部材で形成されている場合は、第一シール部50から試験片aを作製し、圧縮試験を行う。
本実施の形態において、第一シール部50及び第二シール部60の径方向の幅に着目すると、図6に示すように、第一シール部50及び第二シール部60は、端子本体201と上部絶縁部材300との間または上部絶縁部材300と蓋体120との間において圧縮されている。圧縮された第二シール部60の径方向の幅Wbは、圧縮された第一シール部50の径方向の幅Waよりも大きい。本実施の形態では、第一シール部50a及び第二シール部60aは、端子本体201と上部絶縁部材300との間において圧縮され、第一シール部50b及び第二シール部60bは、上部絶縁部材300と蓋体120との間において圧縮されている。
このように、蓄電素子10が備える2つのシール部のうちのより柔らかい第二シール部60が、第一シール部50よりも幅広である。つまり、第二シール部60は、本実施の形態では、かしめられた後に、上部絶縁部材300等に対して比較的に広い面積で密着することができる。これにより、第二シール部60による封止機能が向上する。つまり、軸体210周りの密閉性の高い蓄電素子10が得られる。
図6では、第一シール部50の径方向の幅Wa、及び、第二シール部60の径方向の幅Wbは、これらを分かりやすく比較するために、軸体210がかしめられる前の状態で、幅Wa及び幅Wbを示している。しかし、本実施の形態に係る蓄電素子10では、軸体210がかしめられた後の状態(図7参照)においても、第二シール部60の径方向の幅Wbは、第一シール部50の径方向の幅Waよりも大きい。つまり、比較的に柔軟性が高い材料で形成された第二シール部60は、密着性がよいこと、及び、径方向の幅が比較的に広いことで、気体及び液体の移動の抑制についての高い効果を発揮できる。
本実施の形態において、上部絶縁部材300等とは別体の部材である第二シール部60は、軸体210がかしめられた後であっても径方向の幅Wbの測定は可能である。上部絶縁部材300と一体の第一シール部50についても、圧縮によって体積はゼロになるが、分解すると圧縮の戻りがあるため、僅かに盛り上がった部分として識別可能である。つまり、上部絶縁部材300の、軸体210の軸方向に平行な切断面を拡大して観察することで、第一シール部50の幅Waの測定は可能である。第一シール部50の径方向の幅Waが周方向で一定でない場合、幅Waの周方向における複数箇所の値の平均値で、幅Waの値が決定される。第二シール部60の幅Wbについても同様に、第二シール部60の径方向の幅Wbが周方向で一定でない場合、幅Wbの周方向における複数箇所の値の平均値で、幅Wbの値が決定される。
本実施の形態において、第一シール部50及び第二シール部60の位置関係に着目すると、軸体210の径方向において、第二シール部60は、第一シール部50よりも軸体210から遠い位置に配置されている。
すなわち、本実施の形態では、軸体210に近い位置に、柔軟性の低い(弾性率が大きい)材料で形成された第一シール部50が配置される。つまり、電極端子200の蓋体120への固定時(軸体210のかしめ時)に軸体210に与えられる軸方向の圧縮力が作用しやすい位置に、より柔軟性の低い第一シール部50が配置される。そのため、第一シール部50はより確実に圧縮され、かつ、第二シール部60も十分に圧縮される。さらに、例えば、第一シール部50に封止機能を高めるためのシール剤を塗布した場合、その外側の第二シール部60によって、シール剤に外気が触れる可能性が低減する。これにより、シール剤の酸化による劣化が抑制される。その結果、第一シール部50による封止機能の長寿命化が図られる。さらに、第一シール部50の外側(軸体210から遠い位置)に配置されている第二シール部60に電解液が触れる可能性が低減される。従って、第二シール部60を形成する材料として、耐電解液性が不要な材料を選択できる。つまり、第二シール部60の材料の選択の自由度が向上する。
本実施の形態では、図7に示すように、第一シール部50a及び第二シール部60aは、端子本体201と上部絶縁部材300との間に配置されている。電極端子200において、第一シール部50aに対向する部分と、第二シール部60aに対向する部分とは互いに異なる種類の金属で形成されている。具体的には、本実施の形態では、第一シール部50aに対向する位置には、電極端子200における銅または銅合金で形成された部分が配置される。第二シール部60に対向する位置には、電極端子200におけるアルミニウムまたはアルミニウム合金で形成された部分が配置される。
つまり、軸体210の軸方向から見た場合において、第一シール部50と第二シール部60との間に、電極端子200における、互いに異なる種類の金属(異種金属)が接触する界面が存在する。従って、例えば、容器100の外部及び内部からの液体が当該界面に到達する可能性が低減し、これにより、当該界面付近の腐食が抑制される。
第一シール部50及び第二シール部60は、蓄電素子10が備える各種の構成要素の一部であってもよく、別体の部材(別部品)であってもよい。本実施の形態では、第一シール部50は、上部絶縁部材300の一部によって形成されている。第二シール部60は、上部絶縁部材300、電極端子200、及び、蓋体120とは別体の部材によって形成されている。
この構成によれば、第一シール部50を上部絶縁部材300と一体に設けることで、蓄電素子10の部品点数の増加を抑制できる。第二シール部60を、上部絶縁部材300等とは別体の部材(別部品)とすることで、柔軟性、機械的強度、及び/または、熱等に対する耐性等の各種の観点から、軸体210周りの密閉性の向上に適した材料の第二シール部60を形成することができる。
本実施の形態に係る蓄電素子10の製造方法は、例えば以下のように説明される。蓄電素子10は、容器100と、電極端子200と、上部絶縁部材300とを備える。電極端子200は、容器100の外部に配置された端子本体201、及び、端子本体201に接続され、かつ、容器100の壁部である蓋体120を貫通して配置された軸体210を有する。上部絶縁部材300は、端子本体201と容器100の蓋体120との間に配置されている。当該製造方法は、第一シール部50及び第二シール部60を配置する配置工程と、第一シール部50及び第二シール部60を軸体210の軸方向に圧縮する圧縮工程とを含む。配置工程では、図3~図6に示すように、端子本体201と上部絶縁部材300との間、及び、上部絶縁部材300と蓋体120との間の少なくとも一方に、軸体210の径方向に並び、かつ、軸体210の周方向に延びた第一シール部50及び第二シール部60を配置する。圧縮工程では、図7に示すように、端子本体201を、蓋体120に向けて押圧することで、配置工程において配置された第一シール部50及び第二シール部60を軸体210の軸方向に圧縮する。第二シール部60は、第一シール部50を形成する材料よりも柔軟性が高い材料で形成されている。
この製造方法によれば、容器100の蓋体120を貫通する軸体210の側方に、径方向に並ぶ2つのシール部が設けられた蓄電素子10が得られる。この蓄電素子10では、上述のように、軸体210周りにおいて、気体及び液体の移動を止める部位が径方向で二重に配置され、その結果、軸体210周りの密閉性が向上される。2つのシール部の一方(第二シール部60)が他方(第一シール部50)より柔軟性が高いことで、例えば、2つのシール部が両方とも十分に圧縮されない状態が回避され、より柔軟性が低い方のシール部(第一シール部50)も十分に圧縮される。従って、2つのシール部による軸体210周りの密閉性の向上についての実効性が向上する。このように、本態様に係る蓄電素子10の製造方法によれば、電極端子200の軸体210周りの密閉性が向上された蓄電素子10を得ることができる。なお、第二シール部60が、第一シール部50よりも柔軟性が高いとは、圧縮された後の第二シール部60が、圧縮された後の第一シール部50よりも弾性率が小さいということである。弾性率は、第一シール部50及び第二シール部60の材料の弾性率を圧縮試験で測定して求める。つまり、第一シール部50が材料Aで形成され、第二シール部60が材料Bで形成されている場合、材料Aで作製した試験片aと、材料Bで作製した試験片bとを用意する。さらに試験片a及び試験片bのそれぞれに圧縮荷重を加えて、それぞれの変位を求めることで、材料A及び材料Bの弾性率を算出することができる。なお、第一シール部50が上部絶縁部材300の一部として形成されている場合は、上部絶縁部材300の一部を試験片aとして圧縮試験を行う。第一シール部50が上部絶縁部材300と別体の部材で形成されている場合は、第一シール部50から試験片aを作製し、圧縮試験を行う。
[3.実施の形態の変形例]
以上、本発明の実施の形態に係る蓄電素子について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されない。つまり、今回開示された実施の形態及は全ての点で例示であり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれる。
例えば、軸体210の軸方向における上部絶縁部材300の両側に配置された2つの第一シール部50は、軸方向から見た場合に一致した位置に配置されている必要はない。第二シール部60についても同じであり、軸方向における上部絶縁部材300の両側に配置された2つの第二シール部60は、軸方向から見た場合に一致した位置に配置されている必要はない。
図8は、実施の形態の変形例に係る電極端子及びその周辺の構成を示す断面図である。本変形例に係る蓄電素子10aでは、図8に示すように、電極端子200は、容器100の外部に配置された端子本体201と、蓋体120aを貫通して配置された軸体210とを有する。上部絶縁部材300は、端子本体201と蓋体120aとの間に配置されている。端子本体201と上部絶縁部材300との間には、軸体210の径方向に並び、かつ、軸体210の周方向に延びた第一シール部50a及び第二シール部60aが配置されている。上部絶縁部材300と蓋体120aとの間には、軸体210の径方向に並び、かつ、軸体210の周方向に延びた第一シール部50c及び第二シール部60cが配置されている。第二シール部60aは、第一シール部50aを形成する材料よりも柔軟性が高い材料で形成されている。第二シール部60cは、第一シール部50cを形成する材料よりも柔軟性が高い材料で形成されている。第二シール部60aは、上部絶縁部材300に設けられた収容部310に収容され、第一シール部60cは、蓋体120aに設けられた収容部125aに収容されている。これらの構成は、実施の形態に係る蓄電素子10と共通する。
本変形例では、第一シール部50a及び50cは、軸体210の軸方向から見た場合において、径方向で互いにずらされた位置に配置されている。さらに、第二シール部60a及び60cは、軸体210の軸方向から見た場合において、径方向で互いにずらされた位置に配置されている。
このように、第一シール部50a及び50cの軸方向から見た場合における位置が一致していない場合であっても、第一シール部50a及び50cは、軸方向から見た場合における端子本体201の配置範囲内に位置している。従って、第一シール部50a及び50cのそれぞれは、軸体210がかしめられる際に生じる圧縮力を受けることができる。その結果、第一シール部50aは、上部絶縁部材300と端子本体201との間の隙間を埋めることができ、第一シール部50cは、上部絶縁部材300と蓋体120aとの間の隙間を埋めることができる。第二シール部60a及び60cの軸方向から見た場合における位置が一致していない場合であっても、第二シール部60a及び60cは、軸方向から見た場合における端子本体201の配置範囲内に位置している。従って、第二シール部60a及び60cのそれぞれは、軸体210がかしめられる際に生じる圧縮力を受けることができる。その結果、第二シール部60aは、上部絶縁部材300と端子本体201との間の隙間を埋めることができ、第二シール部60cは、上部絶縁部材300と蓋体120aとの間の隙間を埋めることができる。
すなわち、第一シール部50a及び50c並びに第二シール部60a及び60cそれぞれの、軸方向から見た場合の位置は、軸体210のかしめ時において、端子本体201と上部絶縁部材300とによって、または、上部絶縁部材300と蓋体120aとによって圧縮される位置であればよい。これにより、第一シール部50a及び50c並びに第二シール部60a及び60cのそれぞれは、軸体210まわりの密閉性の向上に寄与することができる。
なお、例えば第一シール部50a及び50cの軸方向から見た場合の位置の比較は、それぞれの中心線の位置を比較することで行われる。第一シール部50の中心線とは、軸方向から見た場合における、第一シール部50の、径方向の幅(外周と内周との距離)の中心を通過する線である。つまり、軸方向から見た場合に、2つの第一シール部50の一方の中心線の少なくとも一部が、他方の中心線に重なっていなければ、これら2つの第一シール部50の軸方向から見た場合の位置は一致しない、ということができる。このことは、第二シール部60a及び60cの軸方向から見た場合の位置の比較についても適用される。
また、上記実施の形態のように、2つの第一シール部50の軸方向から見た場合の位置が一致している場合(図7参照)、例えば、軸体210のかしめ時の圧縮力が、2つの第一シール部50に均等に付加される。従って、2つの第一シール部50が同一の形状である場合等において、これら2つの第一シール部50が均等に圧縮される点で有利である。一方、本変形例のように、2つの第一シール部50の軸方向から見た場合の位置が一致していない場合、例えば、2つの第一シール部50の周辺の部材に発生する応力集中を低減し、部材の割れを抑制する点で有利である。
蓄電素子10は、上部絶縁部材300と端子本体201との間、及び、上部絶縁部材300と蓋体120との間の両方に、第一シール部50及び第二シール部60を備える必要はない。例えば、上部絶縁部材300と端子本体201との間のみに、第一シール部50(50a)及び第二シール部60(60a)を備えてもよい。これにより、上記実施の形態のように、2種類の金属材料の組み合わせで形成された負極の電極端子200において、容器100の内部及び外部からの液体が、異種金属が接触する界面に到達する可能性が低減される。
上記実施の形態では、負極の電極端子200に対して第一シール部50及び第二シール部60を配置する態様について説明したが、第一シール部50及び第二シール部60は、正極の電極端子200に対して配置されてもよい。
第一シール部50と第二シール部60とは、軸体210の径方向に離間して配置されていなくてもよく、径方向で連続して配置されていてもよい。この場合であっても、第一シール部50及び第二シール部60は、軸体210がかしめられることで圧縮され、その結果、上部絶縁部材300と端子本体201との間、または、上部絶縁部材300と蓋体120との間の隙間を埋めることができる。つまり、軸体210周りの密閉性を向上させることができる。
第一シール部50と第二シール部60との、軸体210の径方向における位置関係は、上記実施の形態とは逆でもよい。つまり、軸体210に近い側に第二シール部60が配置され、第二シール部60の外周に第一シール部50が配置されてもよい。この場合であっても、軸体210周りにおいて、気体及び液体の移動を止める部位を径方向で二重に配置することができる。
第一シール部50は、上部絶縁部材300に一体に設けられている必要はない。第一シール部50は、第二シール部60と同じく、上部絶縁部材300等とは別体の部材(別部品)として、蓄電素子10に備えられてもよい。
第一シール部50及び第二シール部60の断面形状は、図6等に示される形状には限定されない。例えば、第一シール部50の断面形状は、圧縮されやすい(潰されやすい)先細り形状であってもよい。第二シール部60は、断面形状が矩形のOリングであってもよい。
軸体210と集電体500との接合の手法はかしめには限定されない。例えば、軸体210の先端部の外周にネジ溝を設け、集電体500の貫通孔501を貫通した状態の当該先端部にナットを締め付けることで、軸体210と集電体500とが接合されてもよい。この場合、軸体210の先端部にナットを締め付けることで、上部絶縁部材300と端子本体201との間、または/及び、上部絶縁部材300と蓋体120との間に配置された第一シール部50及び第二シール部60を圧縮することができる。
蓄電素子10が備える端子本体及び軸体は、蓄電素子10の製造時(組み立て時)に接合されてもよい。例えば、集電体500に固定された軸体が、下部絶縁部材400、蓋体120、及び上部絶縁部材300を貫通した状態で、上部絶縁部材300の上方に位置する端子本体と接合されてもよい。この場合、端子本体と軸体との接合には、実施の形態に係る軸体201と集電体500との接合手法と同じく、かしめ、または、ナットによる締結(軸体にナットを螺合させること)等の接合手法が採用される。つまり、蓄電素子10が備える電極端子の軸体は、蓄電素子10の製造前の段階において、集電体500等の他の部材に一体に設けられていてもよい。この場合であっても、第一シール部50及び第二シール部60による、電極端子の軸体周りの密閉性の向上効果は発揮される。
容器100において、軸体210が貫通して配置される貫通孔121が形成される壁部は、蓋体120以外であってもよい。例えば、蓋体120と容器本体110とで構成される容器100において、容器本体110が有する5つの壁部(底壁部及び4つの側壁部)のいずれかに貫通孔121が形成されてもよい。つまり、蓄電素子10における電極端子200の配置位置に特に限定はない。
蓄電素子10が備える電極体の種類は巻回型に限定されない。例えば、平板状極板を積層した積層型の電極体、または、長尺帯状の極板を山折りと谷折りとの繰り返しによって蛇腹状に積層した構造を有する電極体が、蓄電素子10に備えられてもよい。また、蓄電素子10は複数の電極体を備えてもよい。
蓄電素子10が備える電極体は、実施の形態に係る電極体700(図2参照)のような、電極体本体から正極及び負極のタブ部が突出した電極体である必要はない。例えば、容器100の短側面の対向方向(X軸方向)の両端に、極板の基材層(金属箔)が積層された接続部を有する電極体が蓄電素子10に備えられてもよい。この場合、電極体の接続部と、電極端子200とを接続する集電体は、実施の形態に係る集電体500のような電極端子200の軸体210が接合される部分と、当該部分から下方に延設され、電極体の接続部に接合される脚部とを有してもよい。つまり、蓄電素子10が備える集電体の形状及びサイズ等がどのようなものであっても、第一シール部50及び第二シール部60による軸体210周りの密閉性の向上機能は損なわれない。
上記説明された複数の構成要素を任意に組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
本発明は、リチウムイオン二次電池などの蓄電素子等に適用できる。
10、10a 蓄電素子
50、50a、50b、50c 第一シール部
60、60a、60b、60c 第二シール部
100 容器
110 容器本体
120、120a 蓋体
121、301、401、501 貫通孔
122 ガス排出弁
125,125a 収容部
200 電極端子
201 端子本体
210 軸体
211 かしめ部
300 上部絶縁部材
310 収容部
320 筒状部
400 下部絶縁部材
500 集電体
700 電極体
710 電極体本体
720 タブ部

Claims (6)

  1. 容器を備える蓄電素子であって、
    前記容器の外部に配置された端子本体、及び、前記端子本体に接続され、かつ、前記容器の壁部を貫通して配置された軸体を有する電極端子と、
    前記端子本体と前記容器の前記壁部との間に配置された絶縁部材と、を備え、
    前記端子本体と前記絶縁部材との間、及び、前記絶縁部材と前記壁部との間の少なくとも一方において前記軸体の径方向に並び、かつ、前記軸体の周方向に延びた第一シール部及び第二シール部が配置されており、
    前記第二シール部は、前記第一シール部を形成する材料よりも柔軟性が高い材料で形成されている、
    蓄電素子。
  2. 前記第一シール部及び前記第二シール部は、前記端子本体と前記絶縁部材との間または前記絶縁部材と前記壁部との間において圧縮されており、圧縮された前記第二シール部の前記径方向の幅は、圧縮された前記第一シール部の前記径方向の幅よりも大きい、
    請求項1記載の蓄電素子。
  3. 前記径方向において、前記第二シール部は、前記第一シール部よりも前記軸体から遠い位置に配置されている、
    請求項1または2記載の蓄電素子。
  4. 前記第一シール部及び前記第二シール部は、前記端子本体と前記絶縁部材との間に配置されており、
    前記電極端子において、前記第一シール部に対向する部分と、前記第二シール部に対向する部分とは互いに異なる種類の金属で形成されている、
    請求項1~3のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  5. 前記第一シール部は、前記絶縁部材の一部によって形成されており、
    前記第二シール部は、前記絶縁部材、前記電極端子、及び、前記壁部とは別体の部材によって形成されている、
    請求項1~4のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  6. 容器を備える蓄電素子の製造方法であって、
    前記蓄電素子は、
    前記容器の外部に配置された端子本体、及び、前記端子本体に接続され、かつ、前記容器の壁部を貫通して配置された軸体を有する電極端子と、
    前記端子本体と前記容器の前記壁部との間に配置された絶縁部材と、を備え、
    製造方法は、
    前記端子本体と前記絶縁部材との間、及び、前記絶縁部材と前記壁部との間の少なくとも一方に、前記軸体の径方向に並び、かつ、前記軸体の周方向に延びた第一シール部及び第二シール部を配置する配置工程と、
    前記端子本体を、前記壁部に向けて押圧することで、前記配置工程において配置された前記第一シール部及び前記第二シール部を前記軸体の軸方向に圧縮する圧縮工程と、を含み、
    前記第二シール部は、前記第一シール部を形成する材料よりも柔軟性が高い材料で形成されている、
    蓄電素子の製造方法。
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