JP2020136244A - 蓄電素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器と突出部とで板状部を挟む際に、板状部が反り返ってしまうのを抑制することができる蓄電素子を提供する。【解決手段】容器100と、電極端子200bに接続される集電体500a、または、バスバー20に溶接で接合される電極端子200、200aに設けられ、容器100に沿って配置される板状部(電極端子200、200aまたは端子側配置部510a)と、容器100及び板状部を貫通する軸部(軸部520または240)と、軸部から板状部に沿って突出し、かつ、容器100とで板状部を挟む位置に配置される突出部(突出部521または241)と、を備え、板状部は、突出部の周囲に配置され、突出部が配置される部分よりも肉厚が薄い薄肉部(薄肉部220、220aまたは514)を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、容器を備える蓄電素子に関する。
従来、容器と、容器に沿って配置される板状部と、容器及び板状部を貫通する軸部と、容器とで板状部を挟む突出部と、を備える蓄電素子が広く知られている。例えば、特許文献1には、負極端子の挿入部(軸部)が、封口板(容器)及び負極集電体の端子接続部(板状部)にそれぞれに設けられた貫通穴に挿入され、先端部がカシメられて挿入部の先端(突出部)が拡径された構成の二次電池(蓄電素子)が開示されている。
特開2017−10743号公報
しかしながら、上記従来の蓄電素子では、容器と突出部とで板状部を挟む際に、板状部が反り返ってしまうおそれがあるという問題がある。つまり、上記従来の蓄電素子では、軸部が容器及び板状部に挿入され、軸部の先端部がカシメられ突出部が形成されて、容器と突出部とで板状部を挟む構成であるが、本願発明者は、容器と突出部とで板状部を挟む際に、挟む力によって板状部が反り返る場合があることを見出した。例えば、板状部が集電体の電極端子との接続部分である場合には、当該接続部分が反り返ると、集電体の電極体との接続部分が傾く等により、集電体と電極体との接合不良等の不具合の原因となる。板状部が電極端子の集電体との接続部分である場合には、当該接続部分が反り返ると、電極端子のバスバーとの接続部分が傾く等により、電極端子とバスバーとの接合不良等の不具合の原因となる。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、容器と突出部とで板状部を挟む際に板状部が反り返ってしまうのを抑制することができる蓄電素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る蓄電素子は、容器と、電極端子に接続される集電体、または、バスバーに溶接で接合される電極端子に設けられ、前記容器に沿って配置される板状部と、前記容器及び前記板状部を貫通する軸部と、前記軸部から前記板状部に沿って突出し、かつ、前記容器とで前記板状部を挟む位置に配置される突出部と、を備え、前記板状部は、前記突出部の周囲に配置され、前記突出部が配置される部分よりも肉厚が薄い薄肉部を有する。
これによれば、蓄電素子は、容器と、集電体または電極端子に設けられ容器に沿って配置される板状部と、容器及び板状部を貫通する軸部と、容器とで板状部を挟む突出部と、を備え、板状部は、突出部の周囲に薄肉部を有している。このように、板状部が突出部の周囲に薄肉部を有していることで、容器と突出部とで板状部を挟む際に、挟む力によって板状部が反り返ろうとしても、薄肉部が板状部の変形(反り)を吸収することができる。これにより、容器と突出部とで板状部を挟む際に、板状部が反り返るのを抑制することができる。
また、前記薄肉部は、前記板状部の前記容器側に形成された凹部である容器側凹部と、前記板状部の前記突出部側に形成された凹部である突出部側凹部と、を有することにしてもよい。
これによれば、板状部の薄肉部は、板状部の容器側の容器側凹部と、板状部の突出部側の突出部側凹部と、を有している。このように、板状部の両面に凹部が形成されて薄肉部が構成されることで、薄肉部が板状部の変形(反り)を効果的に吸収することができる。これにより、容器と突出部とで板状部を挟む際に、板状部が反り返るのをより抑制することができる。
また、前記容器側凹部は、前記軸部の軸方向から見た場合の位置、または、前記軸方向と平行な面での断面形状が、前記突出部側凹部とは異なることにしてもよい。
これによれば、板状部の薄肉部において、容器側凹部は、位置または断面形状が、突出部側凹部とは異なるように形成されている。このように、容器側凹部と突出部側凹部との位置または断面形状を異ならせることで、薄肉部の厚みを調整することができるため、薄肉部の厚みが薄くなりすぎて破断等損傷するのを抑制することができる。これにより、容器と突出部とで板状部を挟む際に、板状部が損傷するのを抑制しつつ板状部が反り返るのを抑制することができる。
また、前記突出部側凹部は、前記容器側凹部よりも、前記断面形状における凹部内方の領域の断面積が大きいことにしてもよい。
これによれば、板状部の薄肉部において、突出部側凹部は、容器側凹部よりも、凹部内方の領域の断面積が大きく形成されている。このように、突出部側凹部を容器側凹部よりも断面積が大きくなるように形成することで、板状部が突出部からの力で変形する(反る)のを吸収しやすくすることができる。これにより、容器と突出部とで板状部を挟む際に、板状部が反り返るのをより抑制することができる。
また、前記容器側凹部は、内方に空間を有することにしてもよい。
これによれば、板状部の薄肉部の容器側凹部は、内方に空間を有している。ここで、容器側凹部の内方がガスケット等で埋まっている場合には、板状部の変形(反り)を吸収しにくい。このため、容器側凹部の内方に空間が形成されていることで、容器側凹部が板状部の変形(反り)を吸収しやすくすることができる。これにより、容器と突出部とで板状部を挟む際に、板状部が反り返るのをより抑制することができる。
また、前記突出部は、前記軸部の外周の全周から前記板状部に沿って突出し、前記薄肉部は、前記板状部における前記突出部の周囲の全周に配置されることにしてもよい。
これによれば、薄肉部は、軸部の外周の全周から突出した突出部の周囲の全周に配置されている。このように、突出部の周囲の全周に薄肉部を配置することで、薄肉部が板状部の変形(反り)を当該全周に亘って吸収することができる。これにより、容器と突出部とで板状部を挟む際に、板状部が反り返るのをより抑制することができる。
なお、本発明は、このような蓄電素子として実現することができるだけでなく、当該蓄電素子が備える板状部を有する部材としても実現することができる。
本発明における蓄電素子によれば、容器と突出部とで板状部を挟む際に、板状部が反り返ってしまうのを抑制することができる。
実施の形態に係る蓄電素子の外観を示す斜視図である。 実施の形態に係る蓄電素子を分解して各構成要素を示す分解斜視図である。 実施の形態に係る集電体が電極端子に接続された状態での構成を示す断面図である。 実施の形態に係る集電体を電極端子に接続する工程を説明する断面図である。 実施の形態に係る集電体を電極端子に接続する工程を説明する断面図である。 実施の形態の変形例1に係る集電体が電極端子に接続された状態での構成を示す断面図である。 実施の形態の変形例2に係る集電体が電極端子に接続された状態での構成を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態(及びその変形例)に係る蓄電素子について説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、製造工程、製造工程の順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図において、寸法等は厳密に図示したものではない。
また、以下の説明及び図面中において、蓄電素子が有する一対(正極側及び負極側)の電極端子の並び方向、一対の集電体の並び方向、電極体の巻回軸方向、または、容器の短側面の対向方向を、X軸方向と定義する。容器の長側面の対向方向、容器の厚さ方向、または、1つの集電体における脚部(電極体接続部)の並び方向を、Y軸方向と定義する。容器の容器本体と蓋体との並び方向、電極端子と集電体との並び方向、集電体の軸部の軸方向、または、集電体の脚部(電極体接続部)の延設方向を、Z軸方向と定義する。これらX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向は、互いに交差(本実施の形態では直交)する方向である。また、以下の説明において、例えば、X軸プラス方向とは、X軸の矢印方向を示し、X軸マイナス方向とは、X軸プラス方向とは反対方向を示す。Y軸方向及びZ軸方向についても同様である。
(実施の形態)
[1 蓄電素子10の全般的な説明]
まず、本実施の形態における蓄電素子10の全般的な説明を行う。図1は、本実施の形態に係る蓄電素子10の外観を示す斜視図である。図2は、本実施の形態に係る蓄電素子10を分解して各構成要素を示す分解斜視図である。なお、図2は、集電体500が電極端子200と電極体600とに接続(接合)される前の状態での構成を示している。
蓄電素子10は、電気を充電し、また、電気を放電することのできる二次電池であり、具体的には、リチウムイオン二次電池等の非水電解質二次電池である。蓄電素子10は、例えば、電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)若しくはプラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)等の自動車、自動二輪車、ウォータークラフト、スノーモービル、農業機械、建設機械、または、電車、モノレール若しくはリニアモーターカー等の電気鉄道用の鉄道車両等の移動体の駆動用若しくはエンジン始動用、または、家庭用若しくは発電機用に使用される定置用のバッテリ等として用いられる。
なお、蓄電素子10は、非水電解質二次電池には限定されず、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよいし、キャパシタであってもよい。また、蓄電素子10は、二次電池ではなく、使用者が充電をしなくても蓄えられている電気を使用できる一次電池であってもよい。さらに、蓄電素子10は、固体電解質を用いた電池であってもよい。また、本実施の形態では、直方体形状(角形)の蓄電素子10を図示しているが、蓄電素子10の形状は、直方体形状には限定されず、直方体形状以外の多角柱形状、円柱形状、長円柱形状等であってもよいし、ラミネート型の蓄電素子とすることもできる。
図1に示すように、蓄電素子10は、容器100と、一対(正極側及び負極側)の電極端子200と、一対(正極側及び負極側)の上部ガスケット300とを備えている。また、図2に示すように、容器100の内方には、一対(正極側及び負極側)の下部ガスケット400と、一対(正極側及び負極側)の集電体500と、電極体600とが収容されている。また、容器100の内部には、電解液(非水電解質)が封入されているが、省略して図示している。当該電解液としては、蓄電素子10の性能を損なうものでなければその種類に特に制限はなく、様々なものを選択することができる。また、上記の構成要素の他、電極体600の側方や下方に配置されるスペーサ、電極体600等を包み込む絶縁フィルム等が配置されていてもよい。
容器100は、開口が形成された容器本体120と、容器本体120の当該開口を閉塞する蓋体110とを有する直方体形状(角形または箱形)のケースである。このような構成により、容器100は、電極体600等を容器本体120の内部に収容後、容器本体120と蓋体110とが溶接等されることにより、内部を密封することができる構造となっている。なお、容器本体120及び蓋体110の材質は特に限定されないが、例えばステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、メッキ鋼板など溶接可能な金属であるのが好ましい。
容器本体120は、容器100の本体部を構成する矩形筒状で底を備える部材であり、Z軸プラス方向側に開口が形成されている。蓋体110は、容器100の蓋部を構成する矩形状の板状部材であり、容器本体120のZ軸プラス方向側にX軸方向に延設されて配置されている。また、蓋体110には、容器100の内圧が上昇したときに容器100内部のガスを排出するガス排出弁111、及び、後述の集電体500の軸部520が挿入される円形状の貫通孔112が形成されている。なお、蓋体110には、容器100内部に電解液を注入するための注液部が配置されていてもよい。
電極体600は、正極板と負極板とセパレータとを備え、電気を蓄えることができる蓄電要素(発電要素)である。正極板は、アルミニウムやアルミニウム合金などからなる長尺帯状の集電箔である正極基材層上に正極活物質層が形成された極板である。負極板は、銅や銅合金などからなる長尺帯状の集電箔である負極基材層上に負極活物質層が形成された極板である。また、正極活物質層及び負極活物質層に用いられる正極活物質及び負極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵放出可能な活物質であれば、適宜公知の材料を使用できる。また、セパレータは、例えば樹脂からなる微多孔性のシートや、不織布を用いることができる。
そして、電極体600は、正極板と負極板との間にセパレータが配置され巻回されて形成されている。具体的には、電極体600は、正極板と負極板とが、セパレータを介して、巻回軸(本実施の形態ではX軸方向に平行な仮想軸)の方向に互いにずらして巻回されている。そして、正極板及び負極板は、それぞれのずらされた方向の端部に、活物質が塗工されず(活物質層が形成されず)基材層が露出した部分(活物質層非形成部)を有している。つまり、電極体600は、一方の端部610に、正極板の活物質層非形成部が積層されて束ねられた正極集束部を有し、他方の端部610に、負極板の活物質層非形成部が積層されて束ねられた負極集束部を有している。なお、本実施の形態では、電極体600の断面形状として長円形状を図示しているが、円形状または楕円形状等でもよい。
電極端子200は、集電体500を介して、電極体600に電気的に接続される矩形状かつ平板状の端子部材である。本実施の形態では、電極端子200は、外部の導電部材(後述のバスバー20)に溶接で接続(接合)される溶接接続用の端子である。つまり、電極端子200は、電極体600に蓄えられている電気を蓄電素子10の外部空間に導出し、また、電極体600に電気を蓄えるために蓄電素子10の内部空間に電気を導入するための金属製の部材である。電極端子200は、かしめ等によって、集電体500に接続され、かつ、蓋体110に取り付けられている。電極端子200は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅または銅合金等の金属等の導電部材で形成されている。電極端子200の構成の詳細な説明については、後述する。
集電体500は、電極体600のX軸方向両側に配置され、電極体600の端部610と電極端子200とに接続(接合)されて、電極体600と電極端子200とを電気的に接続する導電性と剛性とを備えた部材である。集電体500は、端子側配置部510と、軸部520と、Y軸方向に並んで配置される2つの電極体側配置部530とを有している。
端子側配置部510は、集電体500の電極端子200側(Z軸プラス方向側)に配置される、XY平面に平行な平板状の部位(基部)である。軸部520は、端子側配置部510のZ軸プラス方向側の面の略中央位置からZ軸プラス方向に突出し、Z軸プラス方向に向けて延設される円柱形状の部位(リベット部)である。電極体側配置部530は、集電体500の電極体600側(Z軸マイナス方向側)に配置される集電体500の部位(脚部)である。具体的には、電極体側配置部530は、端子側配置部510のY軸方向両側の端部からZ軸マイナス方向に向けて延設される、XZ平面に平行な長尺状かつ平板状の部位である。
ここで、端子側配置部510は、蓋体110とで下部ガスケット400を挟む位置に配置され、軸部520は、電極端子200に電気的及び機械的に接続(接合)される。具体的には、軸部520は、下部ガスケット400の貫通孔411、蓋体110の貫通孔112、上部ガスケット300の貫通孔310、及び、電極端子200の貫通孔210に挿入されて、かしめられる。これにより、集電体500は、上部ガスケット300、下部ガスケット400及び電極端子200とともに、蓋体110に固定される。
電極体側配置部530は、電極体600に電気的及び機械的に接続(接合)される。具体的には、電極体側配置部530は、電極体600の端部610の正極集束部または負極集束部に、溶接等により接合される。なお、電極体側配置部530と電極体600の端部610とを接続(接合)する手法は、超音波接合、レーザ溶接、抵抗溶接等、どのような溶接が用いられてもよいし、かしめ接合やねじ締結等の機械的接合等が用いられてもよい。
このような構成により、電極体600が、集電体500によって蓋体110から吊り下げられた状態で保持(支持)され、振動や衝撃などによる揺れが抑制される。なお、集電体500の材質は特に限定されないが、例えば、正極側の集電体500は、電極体600の正極基材層と同様、アルミニウムまたはアルミニウム合金等で形成され、負極側の集電体500は、電極体600の負極基材層と同様、銅または銅合金等で形成されている。集電体500の構成のさらに詳細な説明については、後述する。
上部ガスケット300は、容器100の蓋体110と電極端子200との間に配置され、蓋体110と電極端子200との間を絶縁し、かつ封止する絶縁性の封止部材である。具体的には、上部ガスケット300は、矩形状かつ平板状の部材であり、その中央部分に、上述の通り、集電体500の軸部520が挿入される円形状の貫通孔310が形成されている。上部ガスケット300は、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエーテルサルフォン(PES)、及び、それらの複合材料等の樹脂部材等によって形成されている。
下部ガスケット400は、容器100の蓋体110と集電体500との間に配置され、蓋体110と集電体500との間を絶縁し、かつ封止する絶縁性の封止部材である。具体的には、下部ガスケット400は、矩形状かつ平板状の部位の中央位置に、Z軸プラス方向に突出して延びる円筒形状の筒状部410を有している。そして、筒状部410には、上述の通り、集電体500の軸部520が挿入される円形状の貫通孔411が形成されている。下部ガスケット400は、上部ガスケット300と同様の樹脂部材等によって形成されている。
[2 集電体500が電極端子200に接続された状態での構成の説明]
次に、集電体500が電極端子200に接続された状態での構成について、詳細に説明する。図3は、本実施の形態に係る集電体500が電極端子200に接続された状態での構成を示す断面図である。具体的には、図3は、図1における蓄電素子10のX軸プラス方向側の電極端子200及びその周辺をIII−III線を含むXZ平面に平行な面で切断した場合の構成を拡大して示す断面図である。なお、X軸マイナス方向側の電極端子200及びその周辺についても、同様の構成を有している。
図3に示すように、電極端子200は、容器100の蓋体110とで上部ガスケット300を挟むように、蓋体110に沿って配置されている。また、集電体500の端子側配置部510は、蓋体110とで下部ガスケット400を挟むように、蓋体110に沿って配置されている。ここで、電極端子200は、容器100に沿って配置される板状部の一例である。
また、集電体500は、軸部520が、容器100の蓋体110及び電極端子200を貫通して配置されている。具体的には、軸部520は、下部ガスケット400の貫通孔411、蓋体110の貫通孔112、上部ガスケット300の貫通孔310、及び、電極端子200の貫通孔210を貫通して配置されている。そして、軸部520のZ軸プラス方向側の先端部には、突出部521が形成されている。突出部521は、軸部520から電極端子200に沿って突出し、かつ、蓋体110とで電極端子200を挟む位置に配置されている。具体的には、突出部521は、軸部520の外周の全周から電極端子200に沿って突出して配置された円環状の突出部分である。
また、電極端子200は、突出部521の周囲に配置され、突出部521が配置される部分よりも肉厚が薄い薄肉部220を有している。具体的には、薄肉部220は、電極端子200における突出部521の周囲の全周に配置された円環状の薄肉部分である。本実施の形態では、薄肉部220は、突出部側凹部221及び容器側凹部222が形成されることで、他の部位よりも肉厚が薄く形成されている。
突出部側凹部221は、電極端子200の突出部521側に形成された凹部である。具体的には、突出部側凹部221は、電極端子200の突出部521側の面に、突出部521の周囲の全周に亘って形成された円環状の溝部である。容器側凹部222は、電極端子200の容器100の蓋体110側に形成された凹部である。具体的には、容器側凹部222は、電極端子200の蓋体110側の面に、突出部521の周囲の全周に亘って形成された円環状の溝部である。つまり、突出部側凹部221及び容器側凹部222は、内方に空間を有している。これにより、薄肉部220と上部ガスケット300との間には、容器側凹部222による空間が形成されている。なお、図3では、突出部側凹部221及び容器側凹部222は、断面が三角形状の凹部(溝部)を図示しているが、三角形状以外の多角形状、半円形状、半長円形状、半楕円形状等、どのような形状の凹部(溝部)であってもよい。
ここで、電極端子200のうちの、薄肉部220よりも内側(軸部520側)の部分を内側端子部201とし、薄肉部220よりも外側(軸部520とは反対側)の部分を外側端子部202とする。つまり、電極端子200は、薄肉部220の内側の内側端子部201と、薄肉部220の外側の外側端子部202と、内側端子部201及び外側端子部202よりも肉厚が薄い(Z軸方向の厚みが小さい)薄肉部220と、を有している。
具体的には、内側端子部201は、軸部520の外周を囲い、かつ、軸部520と突出部521とに当接して配置された円環状の部位である。つまり、内側端子部201は、突出部521と蓋体110とで挟まれて配置されており、軸部520に向かうほどZ軸マイナス方向に傾斜した形状を有している。外側端子部202は、内側端子部201及び薄肉部220の外周を囲う環状の部位であり、XY平面に平行な平板状の形状を有している。
[3 集電体500を電極端子200に接続する工程の説明]
次に、蓄電素子10の製造方法のうち、集電体500を電極端子200に接続する工程について、詳細に説明する。図4及び図5は、本実施の形態に係る集電体500を電極端子200に接続する工程を説明する断面図である。具体的には、図4の(a)は、図3に示した各構成要素を分解して、集電体500が電極端子200に接続される前の状態に戻した場合の構成を示す断面図であり、図4の(b)は、図4の(a)の各構成要素を組み付けた場合の構成を示す断面図である。図5の(a)は、図4の(b)において集電体500が電極端子200に接続した状態での構成を示す断面図であり、図5の(b)は、図4の(b)の電極端子200にバスバー20を溶接で接合した場合の構成を示す断面図である。
まず、図4の(a)及び(b)に示すように、下部ガスケット400の筒状部410の貫通孔411が、蓋体110の貫通孔112、及び、上部ガスケット300の貫通孔310に挿入される。また、集電体500の軸部520が、下部ガスケット400の筒状部410の貫通孔411、及び、電極端子200の貫通孔210に挿入される。この状態においては、電極端子200の内側端子部201は、XY平面に平行に配置されている。
そして、図5の(a)に示すように、集電体500の軸部520の先端部(Z軸プラス方向側の端部)がかしめられて、突出部521が形成される。具体的には、軸部520の先端部が力F1でかしめられることで、内側端子部201が軸部520に向かうほどZ軸マイナス方向に傾斜するように変形するとともに、突出部521が形成される。この際、外側端子部202は、力F2で押圧されている。これにより、電極端子200は、薄肉部220の位置で折れ曲がり、外側端子部202は、XY平面に平行に維持された状態となる。
そして、図5の(b)に示すように、外側端子部202のZ軸プラス方向側の面に、バスバー20が載置されて、バスバー20と外側端子部202とが溶接で接合される。これにより、バスバー20と外側端子部202との溶接部21が形成される。つまり、薄肉部220よりも外側に、溶接部21が形成される。なお、薄肉部220とバスバー20との間には、突出部側凹部221による空間が形成される。
[4 効果の説明]
以上のように、本発明の実施の形態に係る蓄電素子10によれば、容器100の蓋体110に沿って配置される電極端子200(板状部)と、蓋体110及び電極端子200を貫通する軸部520と、蓋体110とで電極端子200を挟む突出部521と、を備え、電極端子200は、突出部521の周囲に薄肉部220を有している。このように、電極端子200が突出部521の周囲に薄肉部220を有していることで、蓋体110と突出部521とで電極端子200を挟む際に、挟む力F1によって電極端子200が反り返ろうとしても、薄肉部220が電極端子200の変形(反り)を吸収することができる。これにより、容器100の蓋体110と突出部521とで電極端子200を挟む際に、電極端子200が反り返るのを抑制することができる。
電極端子200が反り返るのを抑制することができれば、電極端子200のバスバー20との溶接面(外側端子部202のZ軸プラス方向側の面)が傾くのを抑制することができる。つまり、電極端子200とバスバー20との溶接部21は、薄肉部220よりも外側に形成されるため、当該溶接面は、薄肉部220よりも外側に配置される。このため、上述の力F1によって電極端子200が反り返ろうとしても、薄肉部220が電極端子200の反りを吸収することによって、当該溶接面が傾くのを抑制することができる。これにより、電極端子200とバスバー20との溶接不良等の不具合を抑制することができる。
また、電極端子200の薄肉部220は、電極端子200の蓋体110側の容器側凹部222と、電極端子200の突出部521側の突出部側凹部221と、を有している。このように、電極端子200の両面に凹部が形成されて薄肉部220が構成されることで、薄肉部220が電極端子200の変形(反り)を効果的に吸収することができる。これにより、蓋体110と突出部521とで電極端子200を挟む際に、電極端子200が反り返るのをより抑制することができる。
また、薄肉部220の容器側凹部222は、内方に空間を有している。ここで、容器側凹部222の内方が上部ガスケット300で埋まっている場合には、電極端子200の変形(反り)を吸収しにくい。このため、容器側凹部222の内方に空間が形成されていることで、容器側凹部222が電極端子200の変形(反り)を吸収しやすくすることができる。これにより、蓋体110と突出部521とで電極端子200を挟む際に、電極端子200が反り返るのをより抑制することができる。
また、薄肉部220は、軸部520の外周の全周から突出した突出部521の周囲の全周に配置されている。このように、突出部521の周囲の全周に薄肉部220を配置することで、薄肉部220が電極端子200の変形(反り)を当該全周に亘って吸収することができる。これにより、蓋体110と突出部521とで電極端子200を挟む際に、電極端子200が反り返るのをより抑制することができる。
[5 変形例の説明]
(変形例1)
次に、上記実施の形態の変形例1について、説明する。図6は、本実施の形態の変形例1に係る集電体500が電極端子200aに接続された状態での構成を示す断面図である。具体的には、図6は、図3に対応する図である。
図6に示すように、本変形例における電極端子200aは、上記実施の形態における電極端子200の薄肉部220に代えて、薄肉部220aを有している。薄肉部220aは、突出部側凹部221aと容器側凹部222aとを有している。本変形例のその他の構成については、上記実施の形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
突出部側凹部221aと容器側凹部222aとは、軸部520の軸方向(Z軸方向)から見た場合の位置、または、当該軸方向と平行な面(図6ではXZ平面)での断面形状が、異なるように形成されている。具体的には、突出部側凹部221aよりも容器側凹部222aの方が、Z軸方向から見て内側(軸部520側)に配置されている。つまり、容器側凹部222aは、軸部520の周囲の全周に亘って形成された円環状の溝部であり、突出部側凹部221aは、容器側凹部222aの周囲の全周に亘って形成された円環状の溝部である。なお、容器側凹部222aは、Z軸方向から見て、突出部521よりも外側に配置されているのが好ましい。
また、突出部側凹部221aは、容器側凹部222aよりも、軸部520の軸方向と平行な面(図6ではXZ平面)での断面形状における凹部内方の領域の断面積が大きく形成されている。具体的には、突出部側凹部221aは、容器側凹部222aよりも、凹部内方の領域の幅(図6ではX軸方向の幅)が大きく、かつ、深さ(Z軸方向の深さ)が深いことで、断面積が大きく形成されている。なお、突出部側凹部221aは、容器側凹部222aよりも、凹部内方の領域の幅が大きく、かつ、深さが浅い、または、凹部内方の領域の幅が小さく、かつ、深さが深いことで、断面積が大きく形成されていてもよい。また、突出部側凹部221a及び容器側凹部222aの断面形状は、上記実施の形態と同様に、三角形状には限定されず、どのような形状であってもよい。
以上のように、本変形例に係る蓄電素子によれば、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。特に、本変形例では、電極端子200aの薄肉部220aにおいて、容器側凹部222aは、位置または断面形状が、突出部側凹部221aとは異なるように形成されている。このように、容器側凹部222aと突出部側凹部221aとの位置または断面形状を異ならせることで、薄肉部220aの厚みを調整することができるため、薄肉部220aの厚みが薄くなりすぎて破断等損傷するのを抑制することができる。これにより、蓋体110と突出部521とで電極端子200aを挟む際に、電極端子200aが損傷するのを抑制しつつ電極端子200aが反り返るのを抑制することができる。
また、容器側凹部222aと突出部側凹部221aとの位置または断面形状を異ならせることで、薄肉部220aの形状を、電極端子200aの変形(反り)を効果的に吸収できる形状に任意に設定することができる。
特に、電極端子200aの薄肉部220aにおいて、突出部側凹部221aは、容器側凹部222aよりも、凹部内方の領域の断面積が大きく形成されている。このように、突出部側凹部221aを容器側凹部222aよりも断面積が大きくなるように形成することで、電極端子200aが突出部521からの力で変形する(反る)のを吸収しやすくすることができる。これにより、蓋体110と突出部521とで電極端子200aを挟む際に、電極端子200aが反り返るのをより抑制することができる。
さらに、突出部側凹部221aよりも容器側凹部222aの方を内側(軸部520側)に配置することで、電極端子200aが突出部521からの力で変形する(反る)のをさらに吸収しやすくすることができる。これにより、蓋体110と突出部521とで電極端子200aを挟む際に、電極端子200aが反り返るのをさらに抑制することができる。
なお、本変形例において、突出部側凹部221aは、容器側凹部222aよりも断面積が小さく形成されていてもよいし、容器側凹部222aよりも内側に配置されていてもよい。
(変形例2)
次に、上記実施の形態の変形例2について、説明する。図7は、本実施の形態の変形例2に係る集電体500aが電極端子200bに接続された状態での構成を示す断面図である。具体的には、図7は、図3に対応する図である。
図7に示すように、本変形例における電極端子200b及び集電体500aは、上記実施の形態における電極端子200及び集電体500と逆の構成を有している。つまり、電極端子200bは、端子本体部230と、軸部240と、突出部241とを有し、集電体500aは、軸部240が挿入される貫通孔511が形成された端子側配置部510aを有している。また、端子側配置部510aは、内側集電部512と、外側集電部513と、内側集電部512及び外側集電部513よりも肉厚が薄い(Z軸方向の厚みが小さい)薄肉部514と、を有し、薄肉部514は、突出部側凹部515と容器側凹部516とを有している。
ここで、本変形例における電極端子200bの端子本体部230、軸部240及び突出部241は、上記実施の形態における集電体500の端子側配置部510、軸部520及び突出部521と同様の構成を有している。また、本変形例における集電体500aの端子側配置部510aは、上記実施の形態における電極端子200と同様の構成を有している。つまり、本変形例における端子側配置部510aの内側集電部512、外側集電部513及び薄肉部514は、上記実施の形態における電極端子200の内側端子部201、外側端子部202及び薄肉部220と同様の構成を有している。また、本変形例における薄肉部514の突出部側凹部515及び容器側凹部516は、上記実施の形態における薄肉部220の突出部側凹部221及び容器側凹部222と同様の構成を有している。なお、本変形例では、端子側配置部510aが、容器100に沿って配置される板状部の一例である。
また、本変形例における上部ガスケット300a及び下部ガスケット400aについても、同様に、上記実施の形態における上部ガスケット300及び下部ガスケット400と逆の構成を有している。つまり、本変形例における上部ガスケット300aは、上記実施の形態における下部ガスケット400と同様に、軸部240が挿入される貫通孔321が形成された筒状部320を有している。また、本変形例における下部ガスケット400aは、上記実施の形態における上部ガスケット300と同様に、筒状部320が挿入される貫通孔420を有している。
このように、本変形例は、上記実施の形態における構成の説明を援用できるため、本変形例における各構成要素の詳細な説明は省略する。また、本変形例のその他の構成についても、上記実施の形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。なお、本変形例の場合、電極端子200bは、バスバーと溶接で接続される溶接接続用の端子でなくてもよく、例えば、ボルト部を有しておりナットと締結されて接続されるボルト接続用の端子でもよい。
以上のように、本変形例に係る蓄電素子によれば、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。特に、本変形例では、集電体500aの端子側配置部510a(板状部)と、蓋体110及び端子側配置部510aを貫通する軸部240と、蓋体110とで端子側配置部510aを挟む突出部241と、を備え、端子側配置部510aは、突出部241の周囲に薄肉部514を有している。このように、端子側配置部510aが突出部241の周囲に薄肉部514を有していることで、蓋体110と突出部241とで端子側配置部510aを挟む際に、挟む力によって端子側配置部510aが反り返ろうとしても、薄肉部514が端子側配置部510aの変形(反り)を吸収することができる。これにより、蓋体110と突出部241とで端子側配置部510aを挟む際に、端子側配置部510aが反り返るのを抑制することができる。
端子側配置部510aが反り返るのを抑制することができれば、集電体500aの電極体600との接続部分である電極体側配置部530が傾くのを抑制することができる。これにより、集電体500aと電極体600との接合不良(溶接不良)等の不具合を抑制することができる。
(その他の変形例)
以上、本発明の実施の形態及びその変形例に係る蓄電素子について説明したが、本発明は、この実施の形態及びその変形例に限定されない。つまり、今回開示された実施の形態及びその変形例は全ての点で例示であり、本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれる。
例えば、上記実施の形態及びその変形例では、突出部(突出部521または241)は、軸部(軸部520または240)がかしめられることで形成された突出部分であることとした。しかし、当該突出部は、かしめによって形成された突出部分には限定されない。例えば、当該軸部にボルト部が形成されてナットと締結される構成の場合には、ナットが当該突出部に相当する。または、当該軸部が、頭部を有するボルトである場合には、ボルトの頭部が当該突出部に相当する。
また、上記実施の形態及びその変形例では、突出部(突出部521または241)は、軸部(軸部520または240)の周囲の全周に亘って円環状に形成されていることとした。しかし、当該突出部は、円環状以外の環状、または、当該軸部の周囲の全周のうちの一部に形成されていることにしてもよいし、当該軸部の周囲の全周に亘って断続的に形成されていることにしてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、外側端子部202または外側集電部513は、薄肉部220、220aまたは薄肉部514よりも肉厚が厚い部分であることとした。しかし、外側端子部202または外側集電部513は、薄肉部220、220aまたは薄肉部514と同じ厚みか、薄肉部220、220aまたは薄肉部514よりも肉厚が薄い部分であることにしてもよい。これによっても、薄肉部220、220aまたは薄肉部514は、内側端子部201または内側集電部512よりも肉厚が薄く形成されているため、電極端子200、200aまたは集電体500aの端子側配置部510aが反り返るのを抑制する効果はある。
また、上記実施の形態及びその変形例では、薄肉部(薄肉部220、220aまたは514)の突出部側凹部及び容器側凹部は、突出部521の周囲の全周に亘って円環状に形成されていることとした。しかし、突出部側凹部及び容器側凹部の少なくとも一方は、円環状以外の環状、または、突出部521の周囲の全周のうちの一部に形成されていることにしてもよいし、突出部521の周囲の全周に亘って断続的に形成されていることにしてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、薄肉部(薄肉部220、220aまたは514)の容器側凹部及び突出部側凹部は、内方に空間を有していることとした。しかし、容器側凹部及び突出部側凹部は、内方にガスケット等の他の部材が配置されていてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、薄肉部(薄肉部220、220aまたは514)は、容器側凹部及び突出部側凹部の双方を有していることとした。しかし、当該薄肉部は、容器側凹部及び突出部側凹部の少なくとも一方を有していればよく、容器側凹部及び突出部側凹部のいずれか一方を有していなくてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、電極端子または集電体は、軸部(軸部520または240)を一体的に有していることとした。しかし、電極端子または集電体は、軸部を別体で有していることにしてもよい。例えば、上記実施の形態及び変形例1において、集電体500は、端子側配置部510と軸部520とを別体で有しており、軸部520が、端子側配置部510の貫通孔に挿入されてかしめられることで端子側配置部510に固定される構成でもよい。この場合、端子側配置部510は、上記変形例2における端子側配置部510aと同様に、薄肉部を有する構成にしてもよい。上記変形例2についても同様に、電極端子200bは、端子本体部230と軸部240とを別体で有しており、軸部240が、端子本体部230の貫通孔に挿入されてかしめられることで端子本体部230に固定される構成でもよい。この場合、端子本体部230は、上記実施の形態または変形例1における電極端子200または200aと同様に、薄肉部を有する構成にしてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、電極体600は、巻回軸が蓋体110に平行となるいわゆる縦巻きの巻回型電極体であることとした。しかし、電極体600は、巻回軸が蓋体110に垂直となるいわゆる横巻きの巻回型電極体であってもよい。また、電極体600の形状は巻回型に限らず、平板状極板を積層したスタック型の電極体、または、極板を蛇腹状に折り畳んだ蛇腹型の電極体であることにしてもよい。また、電極体600の個数は1つには限定されず、2つ以上設けられていてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、正極側及び負極側の双方が上記の構成を有していることとしたが、正極側及び負極側のいずれか一方しか上記の構成を有していないことにしてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例に含まれる構成要素を任意に組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。例えば、上記変形例1の構成を上記変形例2の構成に適用してもよい。
また、本発明は、このような蓄電素子として実現することができるだけでなく、当該蓄電素子が備える板状部を有する部材(電極端子200、200a、または、端子側配置部510aを有する集電体500a)としても実現することができる。
本発明は、リチウムイオン二次電池などの蓄電素子等に適用できる。
10 蓄電素子
20 バスバー
21 溶接部
100 容器
110 蓋体
112、210、310、321、411、420、511 貫通孔
200、200a、200b 電極端子
201 内側端子部
202 外側端子部
220、220a、514 薄肉部
221、221a、515 突出部側凹部
222、222a、516 容器側凹部
230 端子本体部
240、520 軸部
241、521 突出部
500、500a 集電体
510、510a 端子側配置部
512 内側集電部
513 外側集電部

Claims (6)

  1. 容器と、
    電極端子に接続される集電体、または、バスバーに溶接で接合される電極端子に設けられ、前記容器に沿って配置される板状部と、
    前記容器及び前記板状部を貫通する軸部と、
    前記軸部から前記板状部に沿って突出し、かつ、前記容器とで前記板状部を挟む位置に配置される突出部と、を備え、
    前記板状部は、前記突出部の周囲に配置され、前記突出部が配置される部分よりも肉厚が薄い薄肉部を有する
    蓄電素子。
  2. 前記薄肉部は、
    前記板状部の前記容器側に形成された凹部である容器側凹部と、
    前記板状部の前記突出部側に形成された凹部である突出部側凹部と、を有する
    請求項1に記載の蓄電素子。
  3. 前記容器側凹部は、前記軸部の軸方向から見た場合の位置、または、前記軸方向と平行な面での断面形状が、前記突出部側凹部とは異なる
    請求項2に記載の蓄電素子。
  4. 前記突出部側凹部は、前記容器側凹部よりも、前記断面形状における凹部内方の領域の断面積が大きい
    請求項3に記載の蓄電素子。
  5. 前記容器側凹部は、内方に空間を有する
    請求項2〜4のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  6. 前記突出部は、前記軸部の外周の全周から前記板状部に沿って突出し、
    前記薄肉部は、前記板状部における前記突出部の周囲の全周に配置される
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の蓄電素子。
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