JP2020166968A - 蓄電素子 - Google Patents

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Yohei FUCHIGAMI
陽平 渕上
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憲利 前田
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Abstract

【課題】電極端子が容器に対して回転するのを抑制することができる蓄電素子を提供する。【解決手段】容器100と、電極端子200と、容器100及び電極端子200の間に配置される封止部材(上部ガスケット400)とを備える蓄電素子10であって、電極端子200は、封止部材に向けて突出した端子凸部212を有し、封止部材は、端子凸部212が挿入される封止部材第一凹部411と、封止部材第一凹部411に対向する位置に配置され容器100に向けて突出した封止部材凸部412とを有し、容器100は、封止部材凸部412が挿入される容器凹部122を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、容器と電極端子と封止部材とを備える蓄電素子に関する。
従来、容器と、電極端子と、容器及び電極端子の間に配置される封止部材とを備える蓄電素子が広く知られている。例えば、特許文献1には、外装部材(容器)と、外部端子(電極端子)と、ガスケット(封止部材)とを備えた電池(蓄電素子)が開示されている。
国際公開第2015/115557号
上記従来の蓄電素子では、電極端子が容器に対して回転してしまうおそれがある。例えば、上記特許文献1に開示された蓄電素子は、封止部材(ガスケット)のフランジ部の内方に電極端子(外部端子)のフランジ部が配置されて、電極端子が容器に対して回転するのが抑制されている。しかしながら、このような構成の蓄電素子では、電極端子が容器に対して回転しようとすると、封止部材のフランジ部に応力がかかり、当該フランジ部が変形または破断することにより、電極端子が容器に対して回転してしまうおそれがある。電極端子が容器に対して回転してしまうと、電極端子と容器との間のシール性が低下したり、容器内部において電極端子に接続されている集電体も回転して電極体が損傷したり短絡したりするという不具合が生じる。このように、本願発明者は、上記従来の蓄電素子では、電極端子が容器に対して回転してしまい、不具合を発生させるおそれがあることを見出した。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、電極端子が容器に対して回転するのを抑制することができる蓄電素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る蓄電素子は、容器と、電極端子と、前記容器及び前記電極端子の間に配置される封止部材と、を備える蓄電素子であって、前記電極端子は、前記封止部材に向けて突出した端子凸部を有し、前記封止部材は、前記端子凸部が挿入される封止部材凹部と、前記封止部材凹部に対向する位置に配置され前記容器に向けて突出した封止部材凸部と、を有し、前記容器は、前記封止部材凸部が挿入される容器凹部を有する。
これによれば、蓄電素子において、電極端子は、端子凸部を有し、封止部材は、端子凸部が挿入される封止部材凹部と、封止部材凹部に対向する封止部材凸部とを有し、容器は、封止部材凸部が挿入される容器凹部を有している。このように、電極端子の端子凸部を封止部材の封止部材凹部に挿入し、かつ、封止部材凹部に対向する位置の封止部材凸部を容器の容器凹部に挿入する。これにより、電極端子が容器に対して回転しようとした場合に、端子凸部にかかる応力を封止部材凹部で受けることで封止部材凸部に応力がかかり、当該応力を容器凹部で受けることができる。したがって、電極端子の回転の応力を、封止部材を介して容器で受けることができるため、電極端子が容器に対して回転するのを抑制することができる。
また、前記端子凸部は、前記端子凸部の突出方向から見て、前記容器凹部内に配置されることにしてもよい。
これによれば、電極端子の端子凸部は、端子凸部の突出方向から見て、容器の容器凹部内に配置されている。このように、端子凸部の突出方向から見て、端子凸部よりも容器凹部を大きく形成することで、端子凸部からの応力を容器凹部に伝えやすくすることができる。これにより、電極端子の回転の応力を、封止部材を介して容器で受けやすくすることができるため、電極端子が容器に対して回転するのをより抑制することができる。
また、前記端子凸部は、先端部が、前記容器凹部内に配置されることにしてもよい。
これによれば、電極端子の端子凸部は、先端部が、容器の容器凹部内に配置されている。このように、端子凸部の先端部が容器凹部内に配置されることで、電極端子の回転の応力を、封止部材を介して容器で強固に受けることができるため、電極端子が容器に対して回転するのをより抑制することができる。
また、前記容器は、さらに、前記容器凹部に対向する位置に配置され、前記封止部材とは反対方向に突出した容器第一凸部を有することにしてもよい。
これによれば、容器は、容器凹部に対向する位置に、封止部材とは反対方向に突出した容器第一凸部を有している。このように、容器に容器第一凸部を形成し、容器第一凸部に対向する位置に容器凹部を形成することで、より深さが深い容器凹部を形成することができる。これにより、電極端子が容器に対して回転するのをより抑制することができる。
また、前記容器は、さらに、前記封止部材に向けて突出した容器第二凸部を有し、前記容器凹部は、前記容器第二凸部の先端が凹んだ凹部であることにしてもよい。
これによれば、容器の容器凹部は、封止部材に向けて突出した容器第二凸部の先端が凹んだ凹部である。ここで、電極端子の回転をより抑制するには、容器凹部の深さを深くするのが好ましい。このため、容器に容器第二凸部を形成し、容器第二凸部に容器凹部を形成することで、より深さが深い容器凹部を形成することができる。これにより、電極端子が容器に対して回転するのをより抑制することができる。
また、前記端子凸部は、前記端子凸部の突出方向から見て、前記電極端子の端縁に配置されることにしてもよい。
これによれば、電極端子の端子凸部は、電極端子の端縁に配置されている。このように、端子凸部を電極端子の端縁に配置することで、電極端子の回転中心から端子凸部までの距離を大きくすることができる。これにより、電極端子が容器に対して回転するのをより抑制することができる。
なお、本発明は、このような蓄電素子として実現することができるだけでなく、当該蓄電素子が備える容器、電極端子及び封止部材としても実現することができる。
本発明における蓄電素子によれば、電極端子が容器に対して回転するのを抑制することができる。
実施の形態に係る蓄電素子の外観を示す斜視図である。 実施の形態に係る蓄電素子から容器本体を分離して、蓄電素子の内部の構成を示す斜視図である。 実施の形態に係る蓄電素子の電極端子及びその周囲の構成を示す平面図及び断面図である。 実施の形態に係る電極端子、上部ガスケット、蓋体及び下部ガスケットの凹凸構造を示す平面図及び断面図である。 実施の形態の変形例1に係る電極端子、上部ガスケット、蓋体及び下部ガスケットの凹凸構造を示す平面図及び断面図である。 実施の形態の変形例2に係る電極端子、上部ガスケット、蓋体及び下部ガスケットの凹凸構造を示す平面図及び断面図である。 実施の形態の変形例3に係る蓄電素子の電極端子及びその周囲の構成を示す平面図及び断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態(及びその変形例)に係る蓄電素子について説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、製造工程、製造工程の順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図において、寸法等は厳密に図示したものではない。
また、以下の説明及び図面中において、蓄電素子が有する一対(正極側及び負極側)の電極端子の並び方向、一対の上部ガスケットの並び方向、一対の下部ガスケットの並び方向、一対の集電体の並び方向、電極体の巻回軸方向、または、容器の短側面の対向方向を、X軸方向と定義する。容器の長側面の対向方向、または、容器の厚さ方向を、Y軸方向と定義する。容器の容器本体と蓋体との並び方向、電極端子と集電体との並び方向、または、上部ガスケットと下部ガスケットとの並び方向を、Z軸方向と定義する。これらX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向は、互いに交差(本実施の形態では直交)する方向である。
また、以下の説明において、例えば、X軸プラス方向とは、X軸の矢印方向を示し、X軸マイナス方向とは、X軸プラス方向とは反対方向を示す。Y軸方向及びZ軸方向についても同様である。さらに、平行及び直交などの、相対的な方向または姿勢を示す表現は、厳密には、その方向または姿勢ではない場合も含む。例えば、2つの方向が直交している、とは、当該2つの方向が完全に直交していることを意味するだけでなく、実質的に直交していること、すなわち、例えば数%程度の差異を含むことも意味する。
(実施の形態)
[1 蓄電素子10の全般的な説明]
まず、本実施の形態における蓄電素子10の全般的な説明を行う。図1は、本実施の形態に係る蓄電素子10の外観を示す斜視図である。図2は、本実施の形態に係る蓄電素子10から容器本体110を分離して、蓄電素子10の内部の構成を示す斜視図である。図3は、本実施の形態に係る蓄電素子10の電極端子200及びその周囲の構成を示す平面図及び断面図である。具体的には、図3の(a)は、図2に示した蓄電素子10のX軸マイナス方向側の電極端子200をZ軸プラス方向側から見た場合の構成を示しており、図3の(b)は、図3の(a)の構成を、IIIb−IIIb線を通るXZ平面に平行な面で切断した場合の構成を示している。
蓄電素子10は、電気を充電し、また、電気を放電することのできる二次電池であり、具体的には、リチウムイオン二次電池等の非水電解質二次電池である。蓄電素子10は、例えば、自動車、自動二輪車、ウォータークラフト、船舶、スノーモービル、農業機械、建設機械、または、電気鉄道用の鉄道車両等の移動体の駆動用またはエンジン始動用等のバッテリ等として用いられる。上記の自動車としては、電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)、プラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)及びガソリン自動車が例示される。上記の電気鉄道用の鉄道車両としては、電車、モノレール及びリニアモーターカーが例示される。また、蓄電素子10は、家庭用または発電機用等に使用される定置用のバッテリ等としても用いることができる。
なお、蓄電素子10は、非水電解質二次電池には限定されず、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよいし、キャパシタであってもよい。また、蓄電素子10は、二次電池ではなく、使用者が充電をしなくても蓄えられている電気を使用できる一次電池であってもよい。さらに、蓄電素子10は、固体電解質を用いた電池であってもよい。また、本実施の形態では、直方体形状(角形)の蓄電素子10を図示しているが、蓄電素子10の形状は、直方体形状には限定されず、直方体形状以外の多角柱形状、円柱形状、長円柱形状等であってもよい。
図1に示すように、蓄電素子10は、容器100と、一対(正極側及び負極側)の電極端子200と、一対(正極側及び負極側)の上部ガスケット400と、を備えている。また、図2及び図3に示すように、容器100の内方には、電極体130と、一対(正極側及び負極側)の集電体140と、一対(正極側及び負極側)の下部ガスケット600と、が収容されている。なお、図3では、X軸マイナス方向側の電極端子200及びその周囲の構成を示しているが、X軸プラス方向側の電極端子200及びその周囲の構成についても、同様の構成を有している。また、容器100の内部には、電解液(非水電解質)が封入されているが、省略して図示している。当該電解液としては、蓄電素子10の性能を損なうものでなければその種類に特に制限はなく、様々なものを選択することができる。また、上記の構成要素の他、電極体130の側方や下方に配置されるスペーサ、電極体130等を包み込む絶縁フィルム等が配置されていてもよい。
容器100は、開口が形成された容器本体110と、容器本体110の当該開口を閉塞する蓋体120とを有する直方体形状(角形または箱形)のケースである。このような構成により、容器100は、電極体130等を容器本体110の内部に収容後、容器本体110と蓋体120とが溶接等されることにより、内部を密封することができる構造となっている。容器100(容器本体110及び蓋体120)の材質は特に限定されないが、例えばステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、メッキ鋼板など溶接可能な金属であるのが好ましい。
容器本体110は、容器100の本体部を構成する矩形筒状で底を備える部材であり、Z軸プラス方向側に開口が形成されている。蓋体120は、容器100の蓋部を構成する矩形状の板状部材であり、容器本体110のZ軸プラス方向側にX軸方向に延設されて配置されている。また、蓋体120には、容器100内部に電解液を注入するための注液部102が設けられている。なお、容器100には、容器100の内圧が上昇したときに容器100内部のガスを排出するガス排出弁が設けられていてもよい。
電極体130は、正極板と負極板とセパレータとを備え、電気を蓄えることができる蓄電要素(発電要素)である。正極板は、アルミニウムやアルミニウム合金等からなる長尺帯状の集電箔である正極基材層上に正極活物質層が形成された極板である。負極板は、銅や銅合金等からなる長尺帯状の集電箔である負極基材層上に負極活物質層が形成された極板である。正極活物質層及び負極活物質層に用いられる正極活物質及び負極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵放出可能な活物質であれば、適宜公知の材料を使用できる。セパレータは、例えば樹脂からなる微多孔性のシートまたは不織布を用いることができる。
電極体130は、正極板と負極板との間にセパレータが配置され巻回されて形成されている。具体的には、電極体130は、正極板と負極板とが、セパレータを介して、巻回軸(本実施の形態ではX軸方向に平行な仮想軸)の方向に互いにずらして巻回されている。そして、正極板及び負極板は、それぞれのずらされた方向の端部に、活物質が塗工されず(活物質層が形成されず)基材層が露出した部分(活物質層非形成部)を有している。つまり、電極体130は、一方の端部に、正極板の活物質層非形成部が積層されて束ねられた正極側の集束部131を有し、他方の端部に、負極板の活物質層非形成部が積層されて束ねられた負極側の集束部131を有している。なお、本実施の形態では、電極体130の断面形状として長円形状を図示しているが、円形状、楕円形状、または、多角形状等でもよい。
集電体140は、電極体130のX軸方向両側に配置され、電極体130の集束部131と電極端子200とに接続(接合)されて、電極体130と電極端子200とを電気的に接続する導電性と剛性とを備えた集電部材(正極集電体及び負極集電体)である。具体的には、集電体140は、容器本体110の側壁から蓋体120に亘って当該側壁及び蓋体120に沿って屈曲状態で配置される板状部材である。また、集電体140は、蓋体120に固定的に接続(接合)される。この構成により、電極体130が、集電体140によって蓋体120から吊り下げられた状態で保持(支持)され、振動や衝撃等による揺れが抑制される。集電体140の材質は特に限定されないが、例えば、正極側の集電体140は、電極体130の正極基材層と同様、アルミニウムまたはアルミニウム合金等で形成され、負極側の集電体140は、電極体130の負極基材層と同様、銅または銅合金等で形成されている。
電極端子200は、集電体140を介して、電極体130に電気的に接続される矩形状かつ平板状の端子部材(正極端子及び負極端子)である。つまり、電極端子200は、電極体130に蓄えられている電気を蓄電素子10の外部空間に導出し、また、電極体130に電気を蓄えるために蓄電素子10の内部空間に電気を導入するための金属製の部材である。電極端子200は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅または銅合金等の金属等の導電部材で形成されている。また、電極端子200は、かしめ等によって、集電体140に接続(接合)され、かつ、蓋体120に取り付けられている。
具体的には、図3に示すように、電極端子200は、端子本体部210と、端子軸部220と、を有している。端子本体部210は、電極端子200の本体部分であり、バスバー等の外部の導電部材(図示せず)が接続(接合)される平板状かつ矩形状の部位である。端子軸部220は、端子本体部210のZ軸マイナス方向側の面の中央部からZ軸マイナス方向に延びる円柱状の部位(リベット部)である。端子軸部220は、上部ガスケット400の貫通孔401、蓋体120の貫通孔121、下部ガスケット600の貫通孔601、及び、集電体140の貫通孔141に挿入されて、かしめられる。これにより、端子軸部220の先端部(Z軸マイナス方向側の端部)にかしめ部230が形成されて、電極端子200が、上部ガスケット400、下部ガスケット600及び集電体140とともに、蓋体120に固定される。なお、端子軸部220は、円筒状の部位(中空リベット)であってもよい。
本実施の形態では、電極端子200は、バスバー等が溶接によって接合される溶接接合用の端子であるが、バスバー等がねじ締結によって接合されるねじ接合用の端子であってもよい。つまり、例えば、端子本体部210がZ軸プラス方向に突出するボルト部を有しており、当該ボルト部がバスバー等を貫通してナットに螺合されることで、電極端子200とバスバー等とがねじ締結される構成でもよい。また、電極端子200と集電体140とを接続(接合)する手法は、かしめ接合には限定されず、超音波接合、レーザ溶接若しくは抵抗溶接等の溶接、または、ねじ締結等のかしめ以外の機械的接合等が用いられてもよい。また、集電体140と電極体130の集束部131とを接続(接合)する手法は、超音波接合、レーザ溶接若しくは抵抗溶接等、どのような溶接が用いられてもよいし、かしめ接合やねじ締結等の機械的接合等が用いられてもよい。
上部ガスケット400は、容器100の蓋体120と電極端子200との間に配置され、蓋体120と電極端子200との間を電気的に絶縁し、かつ封止する絶縁性の封止部材(正極上部ガスケット及び負極上部ガスケット)である。上部ガスケット400は、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリフェニレンエーテル(PPE(変性PPEを含む))、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ABS樹脂、または、それらの複合材料等の絶縁部材等により形成されている。
具体的には、図3に示すように、上部ガスケット400は、ガスケット本体部410と、ガスケット壁部420と、ガスケット筒状部430と、を有している。ガスケット本体部410は、上部ガスケット400の本体部分であり、蓋体120と電極端子200との間に配置される平板状かつ矩形状の部位である。ガスケット壁部420は、ガスケット本体部410の外縁からZ軸プラス方向に延びる環状の壁部であり、電極端子200の端子本体部210の外周を囲うように配置される。ガスケット筒状部430は、ガスケット本体部410のZ軸マイナス方向側の面の中央部からZ軸マイナス方向に延びる円筒状の部位であり、上述の通り、電極端子200の端子軸部220が挿入される円形状の貫通孔401が形成されている。
下部ガスケット600は、容器100の蓋体120と集電体140との間に配置され、蓋体120と集電体140との間を電気的に絶縁し、かつ封止する絶縁性の封止部材(正極下部ガスケット及び負極下部ガスケット)である(図3参照)。下部ガスケット600は、平板状かつ矩形状の部材であり、上部ガスケット400と同様の絶縁部材等によって形成されている。
ここで、電極端子200、上部ガスケット400、蓋体120及び下部ガスケット600には、X軸方向両側に、Z軸方向に並ぶ凹部または凸部が形成されている(図3の(b)におけるIVbの破線内参照)。具体的には、電極端子200の端子本体部210、上部ガスケット400のガスケット本体部410、及び、蓋体120が、X軸方向両側に、Z軸方向に並ぶ凹部及び凸部を有し、下部ガスケット600が、X軸方向両側に、これらの凹部及び凸部とZ軸方向に並ぶ凹部を有している。言い換えれば、これらの凹部及び凸部は、電極端子200の端子軸部220、並びに、端子軸部220が挿通される上部ガスケット400の貫通孔401、蓋体120の貫通孔121、下部ガスケット600の貫通孔601、及び、集電体140の貫通孔141から、離間して配置されている。つまり、これらの凹部及び凸部は、端子軸部220及び端子軸部220が挿通される上記貫通孔の周囲を囲うように連続して形成された凹部及び凸部とは異なる。以下に、これらの凹部及び凸部の構成(凹凸構造)について、詳細に説明する。
[2 電極端子200及び蓋体120等の凹凸構造の説明]
図4は、本実施の形態に係る電極端子200、上部ガスケット400、蓋体120及び下部ガスケット600の凹凸構造を示す平面図及び断面図である。具体的には、図4の(a)は、図3の(a)に示したIVaの破線内の構成を示す平面図であり、図4の(b)は、図3の(b)に示したIVbの破線内の構成を示す断面図である。なお、図3におけるX軸マイナス方向側の部位とX軸プラス方向側の部位とは同様の構成を有するため、以下ではX軸マイナス方向側の部位について説明し、X軸プラス方向側の部位の説明は省略する。
図4に示すように、電極端子200は、端子凹部211と、端子凸部212と、を有している。端子凹部211は、端子本体部210に形成された、端子本体部210のZ軸プラス方向側の面が凹んだ上面視で(Z軸方向から見て)円形状の凹部である。端子凸部212は、端子本体部210に形成された、端子本体部210のZ軸マイナス方向側の面が突出した上面視で円形状の凸部である。具体的には、端子凸部212は、端子凹部211に対向する位置(上面視で端子凹部211と重なる位置)に配置され、上部ガスケット400のガスケット本体部410に向けて突出(つまりZ軸マイナス方向に突出)した凸部である。
本実施の形態では、端子凸部212は、Z軸方向から見て、外縁が、端子凹部211と同じ形状(一致する形状)を有している。また、端子凸部212は、Z軸方向における長さ(凸部の突出量)が、端子凹部211のZ軸方向における長さ(凹部の深さ)と同じになるように形成されている。例えば、端子本体部210に、プレス加工によって端子凹部211を形成することで、端子凸部212が形成される。
上部ガスケット400は、封止部材第一凹部411と、封止部材凸部412と、を有している。封止部材第一凹部411は、ガスケット本体部410に形成された、ガスケット本体部410のZ軸プラス方向側の面が凹んだ上面視で円形状の凹部である。封止部材第一凹部411は、封止部材凹部の一例である。封止部材凸部412は、ガスケット本体部410に形成された、ガスケット本体部410のZ軸マイナス方向側の面が突出した上面視で円形状の凸部である。具体的には、封止部材凸部412は、封止部材第一凹部411に対向する位置(上面視で封止部材第一凹部411と重なる位置)に配置され、容器100の蓋体120に向けて突出(つまりZ軸マイナス方向に突出)した凸部である。
本実施の形態では、封止部材凸部412は、Z軸方向から見て、外縁が、封止部材第一凹部411よりも大きな形状を有している。つまり、封止部材第一凹部411は、Z軸方向から見て、封止部材凸部412の外縁の内方に配置されている。また、封止部材凸部412は、Z軸方向における長さ(凸部の突出量)が、封止部材第一凹部411のZ軸方向における長さ(凹部の深さ)よりも短くなるように形成されている。
容器100(蓋体120)は、容器凹部122と、容器第一凸部123と、を有している。容器凹部122は、蓋体120に形成された、蓋体120のZ軸プラス方向側の面が凹んだ上面視で円形状の凹部である。容器第一凸部123は、蓋体120に形成された、蓋体120のZ軸マイナス方向側の面が突出した上面視で円形状の凸部である。具体的には、容器第一凸部123は、容器凹部122に対向する位置(上面視で容器凹部122と重なる位置)に配置され、上部ガスケット400のガスケット本体部410とは反対方向に突出(つまりZ軸マイナス方向に突出)した凸部である。
本実施の形態では、容器第一凸部123は、Z軸方向から見て、外縁が、容器凹部122と同じ形状(一致する形状)を有している。また、容器第一凸部123は、Z軸方向における長さ(凸部の突出量)が、容器凹部122のZ軸方向における長さ(凹部の深さ)と同じになるように形成されている。例えば、蓋体120に、プレス加工によって容器凹部122を形成することで、容器第一凸部123が形成される。
下部ガスケット600は、封止部材第二凹部602を有している。封止部材第二凹部602は、下部ガスケット600のZ軸プラス方向側の面が凹んだ上面視で円形状の凹部である。
このような構成において、端子凹部211、端子凸部212、封止部材第一凹部411、封止部材凸部412、容器凹部122、容器第一凸部123、及び、封止部材第二凹部602は、Z軸方向から見て重なる位置に(Z軸方向に向けて一直線上に)配置されている。そして、これらの凹部及び凸部のうちの、隣り合う凹部及び凸部のそれぞれにおいて、凸部が凹部内に配置されている。
具体的には、端子凸部212は、封止部材第一凹部411に挿入されて、封止部材第一凹部411内に配置されている。封止部材凸部412は、容器凹部122に挿入されて、容器凹部122内に配置されている。容器第一凸部123は、封止部材第二凹部602に挿入されて、封止部材第二凹部602内に配置されている。本実施の形態では、端子凸部212は、封止部材第一凹部411と嵌合されて固定され、封止部材凸部412は、容器凹部122と嵌合されて固定され、容器第一凸部123は、封止部材第二凹部602と嵌合されて固定されている。
また、上述の通り、封止部材第一凹部411は、Z軸方向から見て、封止部材凸部412の外縁の内方に配置されており、さらに、深さが深いため、封止部材第一凹部411の底部(Z軸マイナス方向側の底面)は、封止部材凸部412内(容器凹部122内)に配置されている。このため、端子凸部212は、端子凸部212の突出方向(Z軸方向)から見て、封止部材凸部412及び容器凹部122内に配置されている。そして、端子凸部212は、先端部213が、封止部材凸部412及び容器凹部122内に配置されている。
[3 効果の説明]
以上のように、本発明の実施の形態に係る蓄電素子10によれば、電極端子200は、端子凸部212を有し、上部ガスケット400(封止部材)は、端子凸部212が挿入される封止部材第一凹部411と、封止部材第一凹部411に対向する封止部材凸部412とを有している。また、容器100(蓋体120)は、封止部材凸部412が挿入される容器凹部122を有している。このように、電極端子200の端子凸部212を上部ガスケット400の封止部材第一凹部411に挿入し、かつ、封止部材第一凹部411に対向する位置の封止部材凸部412を、容器100の容器凹部122に挿入する。これにより、電極端子200が容器100に対して回転しようとした場合に、端子凸部212にかかる応力を封止部材第一凹部411で受けることで封止部材凸部412に応力がかかり、当該応力を容器凹部122で受けることができる。したがって、電極端子200の回転の応力を、上部ガスケット400を介して容器100で受けることができるため、電極端子200が容器100に対して回転するのを抑制することができる。
電極端子200の回転を抑制できれば、電極端子200と容器100との間のシール性を向上させたり、上部ガスケット400が押圧されて白化するのを抑制したりすることができる。また、電極端子200に固定されている集電体140も回転が抑制されるため、集電体140が回転して電極体130を損傷させたり短絡を発生させたりするのを抑制することができる。
また、電極端子200の端子凸部212は、端子凸部212の突出方向(Z軸方向)から見て、容器100の容器凹部122内に配置されている。このように、端子凸部212の突出方向から見て、端子凸部212よりも容器凹部122を大きく形成することで、端子凸部212からの応力を容器凹部122に伝えやすくすることができる。これにより、電極端子200の回転の応力を、上部ガスケット400を介して容器100で受けやすくすることができるため、電極端子200が容器100に対して回転するのをより抑制することができる。
また、電極端子200の端子凸部212は、先端部213が、容器100の容器凹部122内に配置されている。このように、端子凸部212の先端部213が容器凹部122内に配置されることで、電極端子200の回転の応力を、上部ガスケット400を介して容器100で強固に受けることができるため、電極端子200が容器100に対して回転するのをより抑制することができる。
また、容器100は、容器凹部122に対向する位置に、上部ガスケット400とは反対方向(Z軸マイナス方向)に突出した容器第一凸部123を有している。このように、容器100に容器第一凸部123を形成し、容器第一凸部123に対向する位置に容器凹部122を形成することで、より深さが深い容器凹部122を形成することができる。これにより、電極端子200が容器100に対して回転するのをより抑制することができる。
また、端子凸部212と封止部材第一凹部411とを用いて、電極端子200と上部ガスケット400との位置決めを行うことができ、封止部材凸部412と容器凹部122とを用いて、上部ガスケット400と容器100との位置決めを行うことができる。さらに、容器第一凸部123と封止部材第二凹部602とを用いて、容器100と下部ガスケット600との位置決めを行うことができる。
[4 変形例の説明]
(変形例1)
次に、上記実施の形態の変形例1について、説明する。図5は、本実施の形態の変形例1に係る電極端子200、上部ガスケット400a、蓋体120a及び下部ガスケット600aの凹凸構造を示す平面図及び断面図である。具体的には、図5の(a)は、図4の(a)に対応する図であり、図5の(b)は、図4の(b)に対応する図である。
図5に示すように、本変形例における蓋体120aは、上記実施の形態における蓋体120と異なり、容器第一凸部123は有することなく、容器第二凸部124を有している。本変形例における上部ガスケット400aは、上記実施の形態における上部ガスケット400と異なり、ガスケット本体部410に代えて、ガスケット本体部410aを有しており、ガスケット本体部410aは、ガスケット本体部410が有する構成に加えて、封止部材第三凹部413を有している。本変形例における下部ガスケット600aは、上記実施の形態における下部ガスケット600と異なり、封止部材第二凹部602を有していない。本変形例のその他の構成については、上記実施の形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
容器第二凸部124は、蓋体120のZ軸プラス方向側の面が突出した、上面視で(Z軸方向から見て)円環状の凸部である。具体的には、容器第二凸部124は、上面視で容器凹部122の周囲を囲うように配置され、上部ガスケット400のガスケット本体部410aに向けて突出(つまりZ軸プラス方向に突出)した凸部である。つまり、容器凹部122は、容器第二凸部124の先端が凹んだ凹部である。封止部材第三凹部413は、ガスケット本体部410aのZ軸マイナス方向側の面が凹んだ上面視で円環状の凹部である。具体的には、封止部材第三凹部413は、上面視で封止部材凸部412の周囲を囲うように配置されて、容器第二凸部124が挿入される凹部である。
以上のように、本変形例に係る蓄電素子によれば、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。特に、本変形例では、蓋体120aの容器凹部122は、上部ガスケット400aに向けて突出した容器第二凸部124の先端が凹んだ凹部である。ここで、電極端子200の回転をより抑制するには、容器凹部122の深さを深くするのが好ましい。端子凸部212の先端部213を容器凹部122内に配置する場合には、上部ガスケット400aの厚みを確保するために、容器凹部122の深さを深くする必要がある場合がある。このため、蓋体120aに容器第二凸部124を形成し、容器第二凸部124に容器凹部122を形成することで、より深さが深い容器凹部122を形成することができる。これにより、電極端子200が容器100に対して回転するのをより抑制することができる。
なお、本変形例において、蓋体120aは、上記実施の形態と同様に、容器第一凸部123を有しており、下部ガスケット600aについても、上記実施の形態と同様に、封止部材第二凹部602を有していてもよい。例えば、蓋体120aは、Z軸マイナス方向側の面の容器第二凸部124に対向する位置(上面視で容器第二凸部124と重なる位置)に円環状の凹部が形成されることにより、容器第一凸部123が形成されることにしてもよい。
(変形例2)
次に、上記実施の形態の変形例2について、説明する。図6は、本実施の形態の変形例2に係る電極端子200、上部ガスケット400、蓋体120b及び下部ガスケット600bの凹凸構造を示す平面図及び断面図である。具体的には、図6の(a)は、図4の(a)に対応する図であり、図6の(b)は、図4の(b)に対応する図である。
図6に示すように、本変形例における蓋体120bは、上記実施の形態における蓋体120と異なり、容器第一凸部123に代えて、容器第一凸部123bを有している。本変形例における下部ガスケット600bは、上記実施の形態における下部ガスケット600と異なり、封止部材第二凹部602に代えて、封止部材第二凹部602bを有している。なお、本変形例では、上記実施の形態と比べて、端子凸部212、封止部材第一凹部411、封止部材凸部412及び容器凹部122は、Z軸方向の長さが長くなっている。本変形例のその他の構成については、上記実施の形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
容器第一凸部123bは、蓋体120bのZ軸マイナス方向側の面が、Z軸マイナス方向に突出した上面視で円形状の凸部である。具体的には、容器第一凸部123bは、容器凹部122に対向する位置(上面視で容器凹部122と重なる位置)に配置され、かつ、Z軸方向から見て、外縁が、容器凹部122よりも大きな形状を有している。つまり、容器凹部122は、Z軸方向から見て、容器第一凸部123bの外縁の内方に配置されている。封止部材第二凹部602bは、下部ガスケット600bのZ軸プラス方向側の面が凹んだ上面視で円形状の凹部であり、容器第一凸部123bが挿入されて嵌合される形状及び大きさを有している。
また、上述の通り、容器凹部122は、深さが深く形成されているため、容器凹部122の底部(Z軸マイナス方向側の底面)は、容器第一凸部123b内(封止部材第二凹部602b内)に配置されている。つまり、封止部材凸部412は、Z軸方向から見て、容器第一凸部123b及び封止部材第二凹部602b内に配置され、かつ、先端部414が、容器第一凸部123b及び封止部材第二凹部602b内に配置されている。
以上のように、本変形例に係る蓄電素子によれば、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。特に、本変形例では、封止部材凸部412は、先端部414が、容器第一凸部123b内に配置されている。このように、封止部材凸部412の先端部414が容器第一凸部123b内に配置されることで、電極端子200の回転の応力を、上部ガスケット400を介して容器100で強固に受けることができるため、電極端子200が容器100に対して回転するのをより抑制することができる。
なお、本変形例において、端子凸部212についても、先端部213が、容器第一凸部123b及び封止部材第二凹部602b内に配置されるように、端子凸部212等のZ軸方向における長さが長く形成されていてもよい。
(変形例3)
次に、上記実施の形態の変形例3について、説明する。図7は、本実施の形態の変形例3に係る蓄電素子の電極端子200c及びその周囲の構成を示す平面図及び断面図である。具体的には、図7の(a)は、図3の(a)に対応する図であり、図7の(b)は、図3の(b)に対応する図である。
図7に示すように、本変形例における蓄電素子は、上記実施の形態における構成と異なり、電極端子200c、上部ガスケット400c、蓋体120c及び下部ガスケット600cを有している。電極端子200cは、端子本体部210cのX軸方向両端(長手方向の端縁)に、端子凹部211c及び端子凸部212cをそれぞれ有している。つまり、端子凸部212cは、端子凸部212cの突出方向(Z軸方向)から見て、電極端子200cの端縁に配置されている。上部ガスケット400cは、ガスケット本体部410cのX軸方向両端(長手方向の端縁)に、封止部材第一凹部411c及び封止部材凸部412cをそれぞれ有している。蓋体120cは、封止部材凸部412cと対向する位置に、容器凹部122c及び容器第一凸部123cをそれぞれ有し、下部ガスケット600cは、容器第一凸部123cと対向する位置に、封止部材第二凹部602cをそれぞれ有している。
端子凹部211cは、端子本体部210cのX軸方向両端部かつZ軸プラス方向端部に位置する角部が、上面視で(Z軸方向から見て)半円形状に凹んだ凹部である。端子凸部212cは、端子本体部210cのX軸方向両端部かつZ軸マイナス方向端部に位置する角部が、上面視で半円形状に突出した凸部である。封止部材第一凹部411c、封止部材凸部412c、容器凹部122c、容器第一凸部123c及び封止部材第二凹部602cは、端子凸部212cの形状に対応して、上面視で半円形状の凹部または凸部である。
以上のように、本変形例に係る蓄電素子によれば、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。特に、本変形例では、端子凸部212cは、電極端子200cの端縁に配置されている。このように、端子凸部212cを電極端子200cの端縁に配置することで、電極端子200cの回転中心(端子軸部220の位置)から端子凸部212cまでの距離を大きくすることができる。これにより、電極端子200cが容器100に対して回転するのをより抑制することができる。また、端子本体部210cの端縁に端子凹部211cが配置されているため、端子本体部210cにバスバー等を接続する際に接続面積(溶接面積)を広くとることができる。さらに、端子凹部211cを、電極端子200cとバスバー等との位置決めに使用することもできる。
(その他の変形例)
以上、本発明の実施の形態及びその変形例に係る蓄電素子について説明したが、本発明は、この実施の形態及びその変形例に限定されない。つまり、今回開示された実施の形態及びその変形例は全ての点で例示であり、本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれる。
例えば、上記実施の形態及び変形例1、2では、電極端子、上部ガスケット、蓋体及び下部ガスケットに形成された凹部及び凸部は、上面視で円形状(または円環状)であることとした。しかし、これらの凹部及び凸部は、上面視で楕円形状、長円形状、三角形状、矩形状、その他の多角形状(またはそれらの環状形状)等、どのような形状であってもよい。また、上記変形例3では、これらの凹部及び凸部は、上面視で半円形状であることとしたが、上面視で半楕円形状、半長円形状、三角形状、矩形状、その他の多角形状等、どのような形状であってもよい。さらに、これらの凹部及び凸部は、上面視で、どのような大きさ(大小関係)で形成されていてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、電極端子の端子凸部は、先端部が、容器凹部(及び封止部材凸部)内に配置されていることとした。しかし、端子凸部は、先端部が、容器凹部(または封止部材凸部)内に配置されていなくてもよい。同様に、電極端子、上部ガスケット、蓋体及び下部ガスケットに形成された凹部及び凸部は、Z軸方向における長さが、どのような長さに形成されていてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、電極端子には、端子凹部が形成されていることとしたが、電極端子には、端子凹部は形成されていなくてもよい。
また、上記実施の形態及び変形例3では、蓋体は、容器第一凸部を有し、下部ガスケットは、封止部材第二凹部を有していることとした。しかし、蓋体は、容器第一凸部を有しておらず、下部ガスケットは、封止部材第二凹部を有していないことにしてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、上部ガスケット及び下部ガスケットに予め凹部及び凸部が形成されていることとした。しかし、上部ガスケット及び下部ガスケットは、電極端子と集電体とが接合される際に、電極端子と集電体との間で押圧されることで、凹部及び凸部が形成されることにしてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、電極端子、上部ガスケット、蓋体及び下部ガスケットに形成された凹部及び凸部は、電極端子のX軸方向両側(または両端縁)の2箇所に配置されていることとした。しかし、これらの凹部及び凸部は、1箇所にしか配置されていなくてもよいし、3箇所以上に配置されていてもよい。また、これらの凹部及び凸部の配置位置についても、特に限定されない。ただし、上記変形例3で説明したように、これらの凹部及び凸部は、電極端子の中心位置(端子軸部の位置)から離れて配置されるのが好ましく、また、当該中心位置に対して対称の位置に配置されるのがさらに好ましい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、電極端子は、端子軸部を一体的に有していることとした。しかし、電極端子は、端子軸部を別体で有していることにしてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、電極体130は、巻回軸が蓋体に平行となるいわゆる縦巻きの巻回型電極体であることとした。しかし、電極体130は、巻回軸が蓋体に垂直となるいわゆる横巻きの巻回型電極体であってもよい。また、電極体130の形状は巻回型に限らず、平板状極板を積層したスタック型の電極体、または、極板を蛇腹状に折り畳んだ蛇腹型の電極体であってもよい。また、電極体130の個数は1つには限定されず、2つ以上設けられていてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、正極側及び負極側の双方が上記の構成を有していることとしたが、正極側及び負極側のいずれか一方しか上記の構成を有していないことにしてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例に含まれる構成要素を任意に組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
また、本発明は、このような蓄電素子として実現することができるだけでなく、当該蓄電素子が備える容器(蓋体)、電極端子及び封止部材(上部ガスケット)としても実現することができる。
本発明は、リチウムイオン二次電池等の蓄電素子等に適用できる。
10 蓄電素子
100 容器
120、120a、120b、120c 蓋体
122、122c 容器凹部
123、123b、123c 容器第一凸部
124 容器第二凸部
140 集電体
200、200c 電極端子
210、210c 端子本体部
211、211c 端子凹部
212、212c 端子凸部
213、414 先端部
220 端子軸部
230 かしめ部
400、400a、400c 上部ガスケット
410、410a、410c ガスケット本体部
411、411c 封止部材第一凹部
412、412c 封止部材凸部
413 封止部材第三凹部
600、600a、600b、600c 下部ガスケット
602、602b、602c 封止部材第二凹部

Claims (6)

  1. 容器と、電極端子と、前記容器及び前記電極端子の間に配置される封止部材と、を備える蓄電素子であって、
    前記電極端子は、前記封止部材に向けて突出した端子凸部を有し、
    前記封止部材は、前記端子凸部が挿入される封止部材凹部と、前記封止部材凹部に対向する位置に配置され前記容器に向けて突出した封止部材凸部と、を有し、
    前記容器は、前記封止部材凸部が挿入される容器凹部を有する
    蓄電素子。
  2. 前記端子凸部は、前記端子凸部の突出方向から見て、前記容器凹部内に配置される
    請求項1に記載の蓄電素子。
  3. 前記端子凸部は、先端部が、前記容器凹部内に配置される
    請求項1または2に記載の蓄電素子。
  4. 前記容器は、さらに、前記容器凹部に対向する位置に配置され、前記封止部材とは反対方向に突出した容器第一凸部を有する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  5. 前記容器は、さらに、前記封止部材に向けて突出した容器第二凸部を有し、
    前記容器凹部は、前記容器第二凸部の先端が凹んだ凹部である
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  6. 前記端子凸部は、前記端子凸部の突出方向から見て、前記電極端子の端縁に配置される
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の蓄電素子。
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