JP2023048735A - 蓋フィルム及びこれを用いた包装用品 - Google Patents

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【課題】容器の密閉性を高く確保しつつも、容易に開口を形成できる蓋フィルム及びこれを用いた包装用品を実現する。【解決手段】第1のフィルムと、第1のフィルムに対してイージーピール性を有するように積層された第2のフィルムと、を備えた蓋フィルムであって、蓋フィルムの縁部の少なくとも一部には、第1のフィルムと第2のフィルムとが接着されていない剥離開始部が形成され、第2のフィルムには、第1のフィルムと第2のフィルムの界面で剥離した際に開口を形成するハーフカット部が形成されている、蓋フィルム。【選択図】 図1

Description

本発明は、容器の開口を封止する蓋フィルム及びこれを用いた包装用品に関するものである。
食品の包装用品に欠かすことができない機能として、イージーオープン性(易開封性)がある。
従来の包装用品を、図4を用いて説明する。図4(A)に示すように、例えばプラスチック製の容器2の内部に、内容物22が充填されている。容器2の開口部には、イージーピール層を含んだ蓋フィルム30がヒートシールにより接着されて、開口部を完全に密封している。これにより、ヒートシール部35が形成されることになる。
図4(B)に示すように、従来の蓋フィルムは、基材フィルム31とイージーピール層(シール層ともいう)32とが積層された構造である。このイージーピール層32は、例えばEVA(エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂)などで構成され、容器2と接する側に配置される。
プラスチック容器2の開封は、図4(B)に示すように、蓋フィルムの端部を指でつまんで、プラスチック容器2から剥離することによって行われる。ここで、イージーピール層32によって容器2と蓋フィルム30との剥離性が高められており、大きな力を必要とすることなく開封を行うことができる。
また、本発明者らは、水分を多く含んだ内容物の包装技術として、次のような技術を提案している(特許文献1参照)。
特開2014-97829号
この技術では、液体、気体又は固体を通過させるための貫通孔が設けられたベースフィルムと、その表面に粘着層を有する、タックフィルムから型抜きされたタックフィルム片と、タックフィルム片の上にラミネートされた、その表面にイージーピール層を有する、イージーピールフィルムからタックフィルム片よりも面積が小さく型抜きされたイージーピールフィルム片と、を有するイージーピールラベルと、を備え、貫通孔をイージーピール層が覆って塞ぐように、イージーピールラベルをベースフィルムに貼り付けて、少なくともイージーピール層の貫通孔の周縁に位置する部分をベースフィルムに熱融着してなる。
ところで従来の食品容器では、液漏れ等を防止するために容器と蓋フィルムとのシール強度を高めた場合、剥離の際にヒートシール部付近で蓋フィルムが切断されてしまうことがある、という問題があった。
蓋フィルムが切断されてしまうと、包丁などの刃物を蓋フィルムに直接突き刺さなければ開封できなくなる。刃物を用いた開封を行う場合、容器内部の内容物を刃物が切り裂いてしまうおそれがあるとともに、容器内部に水分を多く含んでいる場合には、刃物による開封によって水分が広範囲に飛び散ってしまい、手指のみならず服や周囲環境も汚損してしまう。上記特許文献1では、このような問題について何ら考慮されていない。
また近年、環境意識の高まりから使い捨てのプラスチック製品が使用されなくなってきており、例えばプラスチック製ストローに代えて紙製ストローが使用されるようになってきている。しかしながら、紙製ストローは強度が低く、プラスチック製の蓋フィルムを突き刺して使用するには大きな力を必要とするという問題があった。
本発明は以上に鑑みなされたものであって、容器の密閉性を高く確保しつつも、高齢者のような力が弱い者であっても容易に開口を形成できる蓋フィルム及びこれを用いた包装用品を実現することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明にかかる蓋フィルムは、第1のフィルムと、第1のフィルムに対してイージーピール性を有するように積層された第2のフィルムと、を備えている。蓋フィルムの縁部の少なくとも一部には、第1のフィルムと第2のフィルムとが接着されていない剥離開始部が形成されている。第2のフィルムには、第1のフィルムと第2のフィルムの界面で剥離した際に開口を形成するハーフカット部が形成されている。
上記課題を解決するための本発明にかかる包装用品は、容器の開口部に、上記の蓋フィルムを、第2のフィルムが容器に接するように載せ、シールしてなる包装用品であって、ハーフカット部は、シール部分よりも中央側に位置する包装用品である。
本発明の効果を、図面を参照して説明する。図2は、本発明にかかる包装用品を示す図であって、(A)は斜視図、(B)は断面図、(C)は開封状態を示す断面図である。
図2(A)に示すように、蓋フィルム1は、容器2の開口部に配置され、例えばヒートシールにより封止されて、包装用品4となる。この時、蓋フィルム1は、第2のフィルム12が容器2と接するように構成される。ヒートシールにより蓋フィルム1及び容器2の材料が溶融し、その後凝固して、両者を接着するヒートシール部17が形成される。
図2(B)に示すように、蓋フィルム1の剥離開始部13を手で持って剥離したとき、イージーピール性を有する第1のフィルム11と第2のフィルム12との界面で剥離が進行していく。ヒートシールによって、容器2と第2のフィルム12との間では強力に接着されるが、第1のフィルム11と第2のフィルム12との間では剥離強度は大きく変化しない。よって、ヒートシール部17近傍において蓋フィルム1が切断されることはなく、剥離がさらに進行していく。
剥離がハーフカット部14まで進行すると、この部分では第2のフィルム12は切断されているので、剥離がハーフカット部14を超えて作用することがない。つまり、第2のフィルム12のハーフカット部14の内側領域は第1のフィルム11と接着されたまま、ハーフカット部14の外側領域のみで第1のフィルム11と第2のフィルム12との剥離が進行していく。
剥離が完全に終了すると、図2(C)に示すように、ハーフカット部14の内側の第2のフィルム12は、第1のフィルム11に接着された状態で剥ぎ取られる。この一方、ハーフカット部14の外側の第2のフィルム12は、容器2に接着されたままとなる。これにより、第2フィルム12のハーフカット部14の内側領域に相当する部分に、内容物を取り出し可能な開口15が形成される。
つまり、本発明によると、シール部分で蓋フィルムが切れたりすることなく、確実に開口を形成できる。このため、開口の形成に刃物を必要とすることがなく、内容物の切断や水分の飛び散りを防止・抑制できる。
この開口のサイズは、内容物の大きさや取り出し方法等を考慮して適宜設定すればよい。なお、容器とのシール部分にハーフカット部が近付きすぎると、ハーフカット部までシールされて開口を形成できにくくするおそれがある。このため、シール部分との距離を1mm以上確保することが好ましく、2mm以上確保することがより好ましく、3mm以上確保することがさらに好ましい。
容器と蓋フィルムのシール方法は特に限定されず、公知のシール方法を採用でき、中でもヒートシールを用いることが好ましい。
第1のフィルムと第2のフィルムは、両者の層間で容易に剥離できるように積層されていればよく、イージーピールのための加工方法などは公知の方法から適宜選択すればよい。積層方法としては、例えば熱ラミネート法を採用できる。
上記第1のフィルムには、汎用の食品包装用プラスチックフィルムを使用できる。食品包装用プラスチックフィルムには、内容品保護(物理的、化学的な刺激からの保護、鮮度保持)が求められ、このために機械的強度、ガスバリア性、ヒートシール強度等を併せ持つことが要求される。たとえば、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、一軸延伸ポリプロピレン、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(OPET)、無延伸ポリエチレンテレフタレート(CPET)、延伸ナイロン(ON)、ポリエチレン(PE)、無延伸ポリプロピレン(CPP)、エポキシ樹脂(EP)などが使用される。中でもポリプロピレン(二軸延伸、一軸延伸、無延伸)、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、エポキシ樹脂が好ましい。また、第1のフィルムは、単層フィルムであってもよく、複数の材料が積層された積層フィルムで構成されていてもよい。
上記第2のフィルムは、第1のフィルムとのイージーピール性を満たすものであれば特に限定されることはなく、汎用の食品包装用プラスチックフィルムを使用できる。第2のフィルムは、容器や内容物に接するフィルムであり、無味・無臭・無毒であること、機械適性がよいこと、ヒートシール条件(温度、圧力、時間)の適正範囲が広いこと、トリミング・カット性がよいこと、ゼリーや液体包装では液中シールされることも多いので、きょう雑物シール性が良いこと、寸法安定性がよいこと、逆に、張りを要求される場合は収縮追随性があること、中身を見せたい場合は、透明性がよいこと、ピール強度は500~1500g/15mmの範囲で、用途別に設計できること、耐内容性に優れていること、加熱殺菌時に内容物の油脂によりオレンジピール(柚肌)状にならないこと、などが要求され得る。たとえば、低密度ポリエチレン(LDPE)、リニア低密度ポリエチレン(LLDPE)、無延伸ポリプロピレン(CPP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)、アイオノマー、アクリル系共重合樹脂などを用いることが好ましい。また、第2のフィルムは、単層フィルムであってもよく、複数の材料が積層された積層フィルムで構成されていてもよい。
上記容器には、汎用の食品用プラスチック容器を使用できる。中でも、蓋フィルムとのヒートシール性に優れたものが好ましい。
第1のフィルムと第2のフィルムとの間にイージーピールのための層を挿入する場合、所望のイージーピール性を確保できればその材料は特に限定されず、EVA(エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂)などの公知の材料を使用できる。
第1のフィルムの厚みは、30~50μmであることが好ましく、32~48μmであることがより好ましく、35~45μmであることがさらに好ましい。
第2のフィルムの厚みは、第1のフィルムの厚み以下であることが好ましい。加えて、20~50μmであることが好ましく、22~48μmであることがより好ましく、25~45μmであることがさらに好ましい。
本発明によれば、容器の密閉性を高く確保しつつも、確実に開口を形成できる蓋フィルム及び包装用品を実現できる。
図1は、実施の形態1に係る蓋フィルムを示す図であって、(A)は斜視図、(B)は(A)のA-A線矢視断面図である。 図2は、実施の形態1に係る包装用品を示す図であって、(A)は斜視図、(B)は(A)のB-B線矢視断面図、(C)は開封状態を示す断面図である。 図3は、実施の形態1に係る蓋フィルムの変形例を示す図である。 図4は、従来の包装用品を示す図であって、(A)は斜視図、(B)は(A)のC-C線矢視断面図である。
本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。各図中、同一部分には同一の参照番号を付し、その説明を繰り返さない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る蓋フィルムを示す図であって、(A)は斜視図、(B)は断面図であり、図2は、実施の形態1に係る包装用品を示す図であって、(A)は斜視図、(B)は断面図、(C)は開封状態を示す断面図である。
図1(A)、(B)に示すように、蓋フィルム1は、第1のフィルム11と、第1のフィルムに積層された第2のフィルム12と、を備えている。第1のフィルム11と第2のフィルム12とは、両者の界面でイージーピール性を有するように積層されている。蓋フィルム1の縁部の少なくとも一部には、第1のフィルム11と第2のフィルム12とが接着されていない剥離開始部13が形成されている。図1(A)では、左側の角部に剥離開始部13が形成されている。また、第2のフィルムには、第1のフィルムと第2のフィルムの界面で剥離した際に、開口を形成するためのハーフカット部14が形成されている。
(第1のフィルム11)
第1のフィルム11は、例えば透明性の高い樹脂フィルムで構成されるものとすることができる。例えば、無延伸ポリプロピレン、一軸延伸ポリプロピレン、二軸延伸ポリプロピレン、ポリエチレン、二軸延伸PET、エポキシ樹脂などを使用できる。また、その厚みは、ハーフカットの加工の際に切断されることがないよう、30μm以上であることが好ましい。厚みの上限は特に設定する必要はなく、1000μm、500μm、100μmなどとすることができるが、コスト面からで50μm以下とすることが好ましい。第1のフィルム11の厚みは、32~48μmであることがより好ましく、35~45μmであることがさらに好ましい。
(第2のフィルム12)
第2のフィルム12は、例えば透明性の高い樹脂フィルムで構成されるものとすることができる。例えば、低密度ポリエチレン、リニア低密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどを使用できる。また、その厚みは、第1のフィルムの厚み以下であることが好ましい。加えて、20~50μmであることが好ましく、22~48μmであることがより好ましく、25~45μmであることがさらに好ましい。また、第1のフィルム11、第2のフィルム12を構成する各層の厚みは、各層に求められる機能・用途などによって適宜設定される。
第1のフィルム11と、第2のフィルム12とは、両者の界面(層間)でイージーピール性を有するように積層されている。両者の積層・接合方法は特に限定されず、公知の方法を使用できる。例えば、熱ラミネートにより2つの材料をイージーピール可能に接合する方法を採用できる。また、両者の間に公知のイージーピールのための層を設けてもいい。ここで、イージーピールのための層を設ける場合、ハーフカットにより第2のフィルム12だけでなくこの層もまた完全に切断されていることが好ましい。
例えば、蓋フィルム1として、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート層とエポキシ樹脂層とからなる第1のフィルム11と、アルミナが蒸着されたポリエチレンテレフタレート層(エポキシ樹脂層と接する層)と無延伸ポリプロピレン層とからなる第2のフィルム12とが、熱ラミネートにより積層されたものを用いることができる。
第1のフィルム11と、第2のフィルム12との界面でのピール強度は、500~1500g/15mmであることが好ましい。
(ハーフカット部14)
また、第2のフィルム12には、ハーフカット部14が設けられている。このハーフカット部14は、第1のフィルムと第2のフィルムとの界面で剥離した際に、開口を形成するためのものである。このハーフカットは、閉じられた円、楕円、長方形状等、開口となる部分を完全に囲うように形成されていることが好ましいが、開口を形成可能であれば、ハーフカット部14の一部が途切れているなど、完全に囲う形状ではないものとしてもよい。例えば、剥離開始部13に近い側にはハーフカット部14を設け、遠い側にはハーフカットを設けないものとすると、剥離開始部13に遠い側の強度を維持でき、蓋フィルム1を完全に剥がし取らないで使用する場合に都合がよい。
また、ハーフカットは、第2のフィルム12を完全に切断するが、第1のフィルムを完全に切断することはないものとする。なお、第2のフィルム12を完全に切断するための製造上の都合から、ハーフカット部14の一部が、第1のフィルム11にも届いて形成されていてもよい(図1(A)等参照)。この場合、第1のフィルム11のハーフカットによる切断深さは、5μm以下であることが好ましい。
なお、ハーフカット部の形成方法は、公知の方法を採用することができ、例えば平抜き、ロータリー抜きなどの方法を採用できる。
(剥離開始部13)
剥離開始部13は、第1のフィルム11と第2のフィルム12との剥離開始の起点となる部分であり、この部分では第1のフィルム11と第2のフィルム12とが全く接着されていない。この剥離開始部13は、第1のフィルム11と第2のフィルム12と積層・接合する際に、この部分に接着を阻害する材料(インキや溶媒等)を塗布しておくことなどによって形成できる。
この剥離開始部13は、蓋フィルム1の縁部の一部に形成されていてもよく、全部に形成されていてもよい。また、剥離をより行いやすくするために、蓋フィルム1の縁の一部に突出部を設け、この突出部に剥離開始部13を設ける構成であってもよい(図3(B)参照)。
また、蓋フィルム1には、印刷層、ガスバリア層、遮光層などの機能層がさらに設けられていてもよい。これらの層は、第1のフィルム11と第2のフィルム12との間のピール性や、容器との接着性に影響を与えないように設けられていることが好ましい。
(包装用品4)
図2(A)に示すように、蓋フィルム1は、容器2の開口部に配置され、例えばヒートシールにより封止されて、包装用品4となる。この時、蓋フィルム1は、第2のフィルム12が容器2と接するように構成される。ヒートシールにより、蓋フィルム1及び容器2の材料が溶融し、その後凝固して、両者を接着するヒートシール部17が形成される。
(開封操作)
開封操作を、図2を参照して説明する。図2(B)に示すように、蓋フィルム1の剥離開始部13を手で持って剥離したとき、イージーピール性を有する第1のフィルム11と第2のフィルム12との界面で剥離が進行していく。ヒートシールによって、容器2と第2のフィルム12との間では強力に接着されるが、第1のフィルム11と第2のフィルム12との間では剥離強度は大きく変化しない。よって、ヒートシール部17近傍において蓋フィルム1が切断されることはなく、剥離がさらに進行していく。
剥離がハーフカット部14まで進行すると、この部分で第2のフィルム12は切断されているので、剥離がハーフカット部14の内側領域には及ばなくなる。つまり、第2のフィルム12のハーフカット部14の内側領域は、第1のフィルム11と接着されたまま、ハーフカット部14の外側領域では、第1のフィルム11と第2のフィルム12との剥離が進行していく。
剥離が完全に終了すると、図2(C)に示すように、ハーフカット部14の内側の第2のフィルム12は、第1のフィルム11に接着された状態で剥ぎ取られる。この一方、ハーフカット部14の外側の第2のフィルム12は、容器2に接着されたままとなる。これにより、容器2を封止する第2フィルム12のハーフカット部14の内側領域部分に、開口15が形成されることになる。
なお、開口を形成する手段を、ハーフカットに代えてミシン目(ハーフカットのミシン目)を採用した場合には開口が形成されず、ミシン目の内側領域部分でも第1のフィルム11と第2のフィルム12との剥離が進行することを、実験により確認している。
また、印刷層、ガスバリア層、遮光層などの機能層が、第1のフィルム11及び/又は第2のフィルム12に形成されていてもよい。これらの層は、樹脂製であってもよく、金属や無機物を蒸着などにより積層してなるものであってもよい。
また、図3(A)に示すように、複数の開口ができるようなハーフカット部14を設けてもよい。例えば、剥離開始部13に近い位置に小さい開口を形成し、剥離開始部13に遠い位置に大きい開口を設ける形成するようにすることで、開封初期の水分の飛び散りを小さい開口により抑制しつつ内容物を取り出すことができる。
また、図3(B)に示すように、ストローを挿すための開口を形成するハーフカットを設けることで、紙製のストローの使用が可能となる。また、蓋フィルムに突出部を設け、この突出部を剥離開始部13とするように構成すると、剥離の開始が容易となる。
本発明にかかる包装用品に収容される内容物としては特に限定されないが、水分を多く含む食品や飲料であることが好ましい。
本発明の包装用品によれば、容器の密閉性を高く確保しつつも、内容物取り出しのための開口を確実に形成できる蓋フィルム及びこれを用いた包装用品を実現できる。このため、産業上の意義は大きい。
1 蓋フィルム
11 第1のフィルム
12 第2のフィルム
13 剥離開始部
14 ハーフカット部
15 開口
17 ヒートシール部
2 容器
22 内容物
30 蓋フィルム
31 基材フィルム
32 イージーピール層
35 ヒートシール部
4 包装用品

Claims (5)

  1. 第1のフィルムと、
    前記第1のフィルムに対してイージーピール性を有するように積層された第2のフィルムと、を備えた蓋フィルムであって、
    前記蓋フィルムの縁部の少なくとも一部には、前記第1のフィルムと前記第2のフィルムとが接着されていない剥離開始部が形成され、
    前記第2のフィルムには、第1のフィルムと第2のフィルムとの界面で剥離した際に開口を形成するハーフカット部が形成されている、蓋フィルム。
  2. 請求項1に記載の蓋フィルムにおいて、
    前記第1のフィルムの厚みが、30~50μmであり、
    前記第2のフィルムの厚みが、20~50μmで且つ、前記第1のフィルムの厚み以下である、
    ことを特徴とする蓋フィルム。
  3. 請求項1または2に記載の蓋フィルムにおいて、
    前記第1のフィルムと前記第2のフィルムとは、他の層を介在することなく熱ラミネートにより直接積層されている、
    ことを特徴とする蓋フィルム。
  4. 容器の開口部に、請求項1ないし3のいずれかに記載の蓋フィルムを、前記第2のフィルムが前記容器に接するように載せ、シールしてなる包装用品であって、
    前記ハーフカット部は、シール部分よりも中央側に位置する包装用品。
  5. 請求項4に記載の包装用品において、
    前記ハーフカット部は、前記シール部分よりも1mm以上中央側に位置する、
    ことを特徴とする包装用品。
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