JP2021127130A - 包装体 - Google Patents

包装体 Download PDF

Info

Publication number
JP2021127130A
JP2021127130A JP2020021407A JP2020021407A JP2021127130A JP 2021127130 A JP2021127130 A JP 2021127130A JP 2020021407 A JP2020021407 A JP 2020021407A JP 2020021407 A JP2020021407 A JP 2020021407A JP 2021127130 A JP2021127130 A JP 2021127130A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
base material
package
adhesive layer
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020021407A
Other languages
English (en)
Inventor
俊輔 矢島
Shunsuke Yajima
俊輔 矢島
直也 浦川
Naoya URAKAWA
直也 浦川
実 川▲崎▼
Minoru Kawasaki
実 川▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP2020021407A priority Critical patent/JP2021127130A/ja
Publication of JP2021127130A publication Critical patent/JP2021127130A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Packages (AREA)

Abstract

【課題】内容物を再包装して保存することができる包装体を提供する。【解決手段】包装体10は、ベース材20とフィルム30とを備え、内容物100をスキンパック可能な包装体であって、内容物100を再包装可能な再封手段を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、内容物をスキンパック可能な包装体に関する。
台紙の上に物品を乗せ、台紙とフィルムとを感熱接着剤で接合することにより、台紙上の物品を包装して密閉するスキンパック包装体が知られている。特許文献1は、従来のスキンパック包装体の構成の一例を開示する。
特開2019−51944号公報
上記包装体では、物品を包装体から取り出した後に再封することについて考慮されておらず、例えば物品が食品である場合には食品を使い切る必要がある。スキンパック包装を行う包装体において、再包装して保存可能であることが好ましい。
本発明に従う包装体は、ベース材とフィルムとを備え、内容物をスキンパック可能な包装体であって、前記内容物を再包装可能な再封手段を備える。
この包装体によれば、内容物を一度取り出した場合でも、再封手段により内容物を再度包装して保存することができる。
前記包装体の一例によれば、前記再封手段は、粘着力を備える粘着層であり、前記粘着層は、前記ベース材とフィルムとの間に設けられる。
この包装体によれば、粘着層が備える粘着力により容易に内容物を再度包装して保存することができる。
前記包装体の一例によれば、前記再封手段は、粘着力を備える粘着層であり、前記粘着層は、複数の層によって構成されるベース材に設けられる。
この包装体によれば、粘着層が備える粘着力により容易に内容物を再度包装して保存することができる。
前記包装体の一例によれば、前記ベース材は、前記内容物を取り出す開封部をさらに備える。
この包装体によれば、ベース材から内容物を取り出すことができる。
前記包装体の一例によれば、前記開封部は、前記ベース材の少なくとも最外層に設けられる第1開封部と、前記ベース材の少なくとも最内層に設けられる第2開封部とを含む。
この包装体によれば、ベース材から内容物をより容易に取り出すことができる。
前記包装体の一例によれば、前記ベース材は、前記ベース材の一部が欠けた切り欠き部を含み、前記切り欠き部は、前記粘着層に設けられる。
この包装体によれば、粘着層とベース材とをより容易に剥がすことができる。
前記包装体の一例によれば、前記再封手段は、粘着力を備える粘着層であり、
前記粘着層は、前記フィルムに設けられる。
この包装体によれば、フィルムに設けられる粘着層により内容物を再度包装して保存することができる。
本発明に関する包装体によれば、内容物を再包装して保存することができる。
第1実施形態の包装体の斜視図。 図1のD2−D2線に沿う断面図。 図1のベース材の層構成を示す断面図。 図1のフィルムの層構成を示す断面図。 第1実施形態の包装体において内容物が取り出し可能な状態を表す模式断面図。 第1実施形態の包装体において内容物が再封された状態を表す模式断面図。 第2実施形態の包装体の模式断面図。 第2実施形態の包装体において内容物が取り出し可能な状態を表す模式断面図。 第2実施形態の包装体において内容物が再封された状態を表す模式断面図。 第3実施形態の包装体の模式断面図。 第3実施形態の包装体において内容物が取り出し可能な状態を表す模式断面図。 第3実施形態の包装体において内容物が再封された状態を表す模式断面図。 第4実施形態の包装体の模式断面図。 第4実施形態の包装体において内容物が取り出し可能な状態を表す模式断面図。 第4実施形態の包装体において内容物が再封された状態を表す模式断面図。
(第1実施形態)
図1〜図4を参照して、第1実施形態の包装体10について説明する。図1に示される包装体10は、種々の内容物100を包装可能に構成される。内容物100は、ユーザにより任意に選択される。第1例では、内容物100は食料品である。食料品は、例えば生鮮食品および加工食品である。第2例では、内容物100は物品である。物品は、例えば文房具および日用品である。図1に示される例では、内容物100は食料品である。
包装体10を構成する主な要素は、ベース材20およびフィルム30である。ベース材20は、内容物100が配置されることに適した構成を備える。フィルム30は、ベース材20に配置された内容物100を包装することに適した構成を備える。包装体10の包装形態は、任意の包装形態が選択される。第1例では、フィルム30を熱で温めることで、ベース材20、フィルム30、および、内容物100を密接させて包装するスキンパック包装である。第2例では、ベース材20およびフィルム30で構成される内部空間の空気を抜いて包装する真空パック包装である。スキンパック包装では、フィルム30のうち内容物100と密着していない部分とベース材20との間に実質的に空間が形成されない。真空パック包装では、フィルム30のうち内容物100と密着していない部分とベース材20との間に若干の空間が形成される。図1に示される例では、包装体10の包装形態はスキンパック包装である。スキンパック包装によれば、内部空間が形成されないため内容物100が食料品である場合に、食料品から生じた液体が流出しにくい。このため、食料品の鮮度および見た目を長期間好適な状態に維持できる。さらに、内容物100がベース材20に対して移動しないため、包装体10の陳列方法の制限が少ない。
ベース材20の形状は、内容物100の種類および大きさに応じて任意に選択される。図1に示される例では、ベース材20の形状は内容物100である食料品を置くことに適した長方形状である。ベース材20の形状は、三角形状、正方形状、五角形以上の多角形状、円形状、および、楕円形状であってもよい。ベース材20の大きさは、内容物100に応じて設定される。好ましくは、ベース材20を平面視したときの面積が、内容物100を平面視したときの面積の2倍以上の大きさとなることが好ましい。
ベース材20は、複数の層構成を含む。図3に示されるベース材20は、最内層21、バリア層22、接合層23、紙層24、および、最外層25を含む。ベース材20を構成する各層は、任意の手段により積層される。一例では、ベース材20を構成する各層はドライラミネート製法により積層される。
最内層21は、ベース材20のうちの最も内側、換言すれば、内容物100に最も近い位置に積層される。好ましくは、最内層21は防水機能を含む材料によって構成される。このため、内容物100から流出した水分が漏れにくい。最内層21を構成する材料は例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、カルボン酸ビニル、および、アクリル酸エステルの少なくとも1つを含む。最内層21の厚さは、防水機能に十分な厚さが選択される。最内層21の厚さは例えば、55μmである。
バリア層22は、最内層21に対して内容物100とは反対側に積層される。このため、内容物100が水分を含む場合、内容物100から染み出した水分が紙層24に浸透しにくい。このため、ベース材20の強度が維持される。以下では、任意の層に対して内容物100とは反対側を外側と称し、内容物100側を内側と称する場合がある。バリア層22は、ガスバリア性および水分バリア性の少なくとも一方に優れた材料によって構成される。このため、内容物100の品質が長期間にわたり良好に維持される。本実施形態では、バリア層22はガスバリア性および水分バリア性に優れた材料によって構成される。バリア層22を構成する材料は例えば、酸化アルミニウムまたは酸化ケイ素等の無機薄膜が蒸着されたポリエチレンテレフタレートである。バリア層22によって透過が抑制されるガスは例えば、酸素である。バリア層22の厚さは、ガスバリア性および水分バリア性に十分な厚さが選択される。バリア層22の厚さは例えば、12μmである。
接合層23は例えば、バリア層22に対して外側に積層される。接合層23は、バリア層22と紙層24とを接合できる材料によって構成される。接合層23を構成する材料は例えば、エチレン−メタクリル酸共重合樹脂(EMAA樹脂)である。接合層23の厚さは、バリア層22と紙層24とを接合するための十分な厚さが選択される。接合層23の厚さは例えば、20μmである。
紙層24は例えば、接合層23の外側に積層される。紙層24を構成する材料は例えば、非再生紙である。紙層24の厚さに寄与する坪量は任意に選択可能である。紙層24の坪量は好ましくは、ベース材20とフィルム30とが接合されるときのベース材20の反りにくさと、包装体10の厚さとの関係に基づいて決められる。紙層24の坪量の最大値の好ましい一例は、1000g/mである。紙層24の坪量が1000g/m以下である場合、包装体10の厚さが厚くなりすぎない。このため、包装体10のコストを低減できる。紙層24の坪量が1000g/m以下である場合、水蒸気が通過する程度の微細な隙間が形成される。紙層24の坪量の最小値の好ましい一例は、100g/mである。紙層24の坪量が100g/m以上である場合、ベース材20とフィルム30とが接合されるときにベース材20が反りにくい。紙層24の坪量が取り得る好ましい範囲の一例は、100g/m以上〜1000g/m以下である。一例では、紙層24の坪量は450g/mである。
最外層25は、紙層24の外側に積層される。最外層25は、防水機能を含む材料によって構成される。このため、結露が発生した場合であっても紙層24に水が浸透しにくい。このため、ベース材20の強度が維持される。最外層25を構成する材料は例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、および、ポリエステルである。最外層25の厚さは、紙層24に水が浸透しないための十分な厚さが選択される。最外層25の厚さは、例えば、20μmである。
フィルム30は、複数の層構成を含む。好ましくは、複数の層は透明な材料により構成され、内容物100が視認できるように構成される。図4に示されるフィルム30は、最内層31、第1接着層32、バリア層33、第2接着層34、中間層35、および、最外層36を含む。フィルム30の各層は、任意の手段により積層される。一例では、フィルム30を構成する各層は共押出製法により積層される。
最内層31は、フィルム30のうちの最も内側、換言すれば、内容物100にもっとも近い位置に積層される。包装体10の包装形態がスキンパックまたは真空パックの場合、図2に示されるように最内層31のうちの内容物100と面する部分は内容物100と密着する。最内層31を構成する材料は、ポリエチレン、ポリプロピレン、および、ポリエステルである。最内層31の厚さは例えば、30μmである。
第1接着層32は、例えば、最内層31に対して外側に積層される。第1接着層32は最内層31とバリア層33とを接着する。第1接着層32を構成する材料は例えば、接着性のある官能基を重合した接着性樹脂である。第1接着層32の厚さは、最内層31とバリア層33との接着に適した厚さが選択される。第1接着層32の厚さは例えば、5μmである。
バリア層33は、例えば、第1接着層32に対して内容物100とは反対側に積層される。バリア層33は好ましくは、ガスバリア性、耐油性、および、耐湿性の少なくとも1つに優れた材料によって構成される。バリア層33を構成する材料は例えば、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)である。バリア層33によって透過が抑制されるガスは例えば、酸素である。バリア層33の厚さは、ガスバリア性、耐油性、および、耐湿性の少なくとも1つを実施するのに適した厚さが選択される。バリア層33の厚さは例えば、30μmである。
第2接着層34は、バリア層33に対して外側に積層される。第2接着層34はバリア層33と中間層35とを接着する。第2接着層34を構成する材料は例えば、接着性のある官能基を重合した接着性樹脂である。第2接着層34の厚さは、バリア層33と中間層35との接着に適した厚さが選択される。第2接着層34の厚さは例えば、5μmである。
中間層35は、第2接着層34に対して外側に積層される。中間層35は好ましくは、靱性および耐摩耗性の少なくとも一方に優れた材料によって構成される。中間層35を構成する材料は例えば、ポリアミドである。中間層35の厚さは、靱性および耐摩耗性の少なくとも一方を実現するのに適した厚さが選択される。中間層35の厚さは例えば、30μmである。
最外層36は、中間層35に対して外側に積層される。最外層36は好ましくは、耐熱性、ガスバリア性、防湿性、強度、および、透明性の少なくとも1つに優れた材料によって構成される。最外層36を構成する材料は例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、および、ポリエステルである。最外層36の厚さは、耐熱性、ガスバリア性、防湿性、強度、および、透明性の少なくとも1つに適した厚さが選択される。最外層36の厚さは例えば、50μmである。
包装体10は、再封手段をさらに備える。再封手段は、内容物100を包装体10から取り出したのちに、内容物100の一部または全部を再度包装する手段である。再封手段の一例は、粘着性を備える粘着層50である。一例では、粘着層50の包装体10における積層方向の厚さは、10μm以上である。粘着層50の積層方向の厚さは、40μm以下である。再封手段の別の例は、チャックテープおよびスライダーチャックである。
粘着層50は、ベース材20とフィルム30とを接着する。図2に示されるように、粘着層50は、ベース材20の最内層21と接着するように構成される。粘着層50は、包装体10が内容物100を包装したときにフィルム30の最内層31と接着するように構成される。粘着層50は、内容物100が食品である場合に食品と接触して影響をおよぼさない材料で構成されることが好ましい。影響の一例は、食品の腐敗、粘着層50の臭いおよび粘着性の食品への移行である。粘着層50は、例えばアクリルポリマーにより構成されるアクリル系粘着剤、ポリウレタンにより構成されるウレタン系粘着剤、シリコンポリマーにより構成されるシリコン系粘着剤、ゴム系粘着剤の少なくとも1つにより構成される。粘着層50は、1つまたは複数の層により構成される。粘着層50の各層が備える粘着強度および粘着剤は、同一であってもよく異なっていてもよい。一例では、最内層31と粘着層50との粘着強度は0.1N/15mm以上である。好ましくは、最内層31と粘着層50との粘着強度は1N/15mm以上である。最内層31と粘着層50との粘着強度は、10N/15mm以下である。好ましくは、最内層31と粘着層50との粘着強度は、8N/15mm以下である。一例では、フィルム30の最内層31と粘着層50との粘着強度は、2.0N/15mmである。フィルム30の最内層31と粘着層50との粘着強度は、ベース材20の最内層21と粘着層50との粘着強度よりも弱い。一例では、最内層21と粘着層50との粘着強度は、10N/15mm以上である。好ましくは、最内層21と粘着層50との粘着強度は、15N/15mm以上である。最内層31と粘着層50とが剥がれることで、内容物100が取り出される。粘着層50は、最内層31と再接着できるように粘着性を維持するように構成される。
図2、図5および図6を参照して、第1実施形態の包装体10の作用について説明する。例えばユーザ200により、フィルム30と粘着層50とが剥がされる。フィルム30と粘着層50との間に生じる空間を介して包装体10に収容される内容物100が露出する。ユーザ200により内容物100の一部が取り出される。フィルム30と粘着層50とが再度接着することにより、内容物100が再包装される。
第1実施形態の包装体10によれば、さらに以下の効果が得られる。
粘着層50とフィルム30の最内層31との粘着強度は、粘着層50とベース材20の最内層21との粘着強度よりも弱い。このため、粘着層50とフィルム30とを容易に剥がすことができ、内容物100を容易に取り出すことができる。
(第2実施形態)
図7〜9を参照して、第2実施形態の包装体10について説明する。第1実施形態の包装体10と共通する構成については、第1実施形態の包装体10と同一の符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。第2実施形態の包装体10は、包装体10における粘着層50の位置、ベース材20とフィルム30との接着手段、および、内容物100の取り出し方が第1実施形態の包装体10と異なる。
ベース材20とフィルム30とは、任意の手段により結合される。一例では、ベース材20とフィルム30とは、イージーピール構造40により結合される。イージーピール構造40は、ベース材20の最内層21とフィルム30の最内層31とがシールされた構造である。最内層21は、フィルム30の最内層31とシールされた場合にイージーピール可能な材料によって構成される。最内層21を構成する材料は、例えばイージーピールフィルムである。最内層31は、ベース材20の最内層21とシールされた場合にイージーピール可能な材料によって構成される。最内層31を構成する材料は例えば、アイオノマー樹脂である。
イージーピール構造40は、イージーピール構造40が構成可能なベース材20およびフィルム30を加熱条件に基づいて加熱することにより構成される。加熱条件は、加熱時間および加熱温度を含む。加熱時間の一例は、20秒である。加熱温度の一例は、150度である。イージーピール構造40部分のシール強度は、ユーザによって容易にはがすことができる程度、かつ、移動時および陳列時に自然に剥がれない程度に設定される。一例では、イージーピール構造40のシール強度は、1.0N/15mm以上である。イージーピール構造40のシール強度が1.0N/15mm以上である場合、移動時および陳列時に包装体10に標準的な応力が作用した場合でも、ベース材20からフィルム30が剥がれにくい。一例では、イージーピール構造40のシール強度は、5.0N/15mm以下である。イージーピール構造40のシール強度は、5.0N/15mm以下である場合、ユーザが包装体10を剥がすために標準的な力を加えることで容易にベース材20からフィルム30を剥がすことができる。イージーピール構造40のシール強度の一例は、2.0N/15mmである。
イージーピール構造40の剥離タイプは、凝集剥離タイプ、層間剥離タイプ、または、界面剥離タイプの少なくとも1つを含む。界面剥離タイプのイージーピール構造40によれば、ベース材20からフィルム30を剥がした場合に、ベース材20上にフィルム30の剥離痕が残りにくく、包装体10の見栄えが向上する。凝集剥離タイプのイージーピール構造40によれば、ベース材20上にフィルムの剥離痕が残りやすく、包装体10に対するいたずらおよび改ざんの抑制に効果がある。
粘着層50は、ベース材20を構成する複数の層の間に設けられる。一例では、バリア層22と接合層23との間に粘着層50が設けられる。別の例では、紙層24と最外層25との間に設けられる。なお以下では、粘着層50に対して内側のベース材20の複数の層を第1層20Aと記載し、粘着層50に対して外側のベース材20の複数の層を第2層20Bと記載する場合がある。一例では第1層20Aは、最内層21およびバリア層22を含む。第2層20Bは、接合層23、紙層24、および、最外層25を含む。第1層20Aと粘着層50との粘着強度は、例えば3N/15mmである。第2層20Bと粘着層50との粘着強度は、例えば3N/15mmである。接合層23に代えて粘着層50が設けられてもよい。
包装体10は、開封部60をさらに備える。開封部60は、包装体10から内容物100を取り出すための構成である。開封部60は、例えばベース材20に設けられる。一例では、開封部60はベース材20の積層方向に沿って設けられる切り込みである。別の例では、開封部60はベース材20の積層方向に沿って設けられる切り欠きである。切り込みは、例えばレーザ照射によるレーザ加工またはカッターによる加工により、ミシン目に形成される。開封部60は、第1開封部61および第2開封部62を含む。
第1開封部61は、第1層20Aに設けられる。第1開封部61は、第1層20Aを含む第1片P1をベース材20から剥離可能に構成される。第1開封部61は、第1片P1が取り付けられた状態におけるベース材20の平面視において、第1片P1の周方向の少なくとも一部分に設けられる。第1開封部61は、包装体10が内容物100を収容した状態において、粘着層50およびフィルム30により外部から封止される。
第2開封部62は、粘着層50および第2層20Bに設けられる。第2開封部62は、第2層20Bおよび粘着層50を含む第2片P2をベース材20から剥離可能に構成される。第2開封部62は、第2片P2が取り付けられた状態におけるベース材20の平面視において、第2片P2の周方向の少なくとも一部分に設けられる。第2開封部62は、積層方向において第1開封部61と異なる位置に設けられる。第2開封部62は、包装体10が収容物を収容した状態において視認可能に構成される。第2開封部62の内側の端部は、第1層20Aにより外部から封止される。
第1片P1の平面視における形状は、一例では円形状である。別の例では多角形状である。第2片P2の平面視における形状は、一例では円形状である。別の例では多角形状である。好ましくは、第1片P1の形状と第2片P2の形状とは、同一形状である。好ましくは、第1片P1の平面視における面積は、第2片P2の平面視における面積よりも小さい。一例では、第1片P1の平面視における面積は、第2片P2の平面視における面積の0.2〜0.5倍の大きさである。第1片P1の平面視における面積は、内容物100の平面視における面積よりも大きい。一例では、第1片P1の平面視における面積は、内容物100の平面視における面積の1.1〜1.5倍の大きさである。
図8および図9を参照して、第2実施形態の包装体10の作用について説明する。
例えばユーザ200により、第2開封部62が設けられている部分から第2片P2が剥がされ、第1開封部61および第1片P1が露出する。第1開封部61が設けられている部分から第1片P1が剥がされ、内容物100が露出する。内容物100の一部が取り出され、第1片P1および第2片P2が再度ベース材20に接着することにより、内容物100が再包装される。
第2実施形態の包装体10によれば、さらに以下の効果が得られる。
ベース材20に設けられる第1開封部61および第2開封部62により、ベース材20の一部を構成する第1片P1および第2片P2を剥がし、内容物100の一部を取り出すことができる。粘着層50により、第1片P1および第2片P2を再度ベース材20に取り付けることができ、内容物100を再包装できる。
ベース材20とフィルム30とがイージーピール構造40で結合されているため、内容物100を再包装する必要がない場合に、イージーピール構造40を剥がすことで容易に内容物100を取り出すことができる。
(第3実施形態)
図10〜12を参照して、第3実施形態の包装体10について説明する。第1実施形態および第2実施形態の包装体10と共通する構成については、同一の符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。第3実施形態の包装体10は、切り欠き部70を備える構成が第2実施形態の包装体10と異なる。
包装体10は、切り欠き部70をさらに備える。切り欠き部70は、粘着層50とベース材20を構成する第1層20Aとを剥がしやすくするための構成である。一例では、切り欠き部70は、粘着層50の一部を切り欠いた構成である。切り欠き部70により、第1層20Aと第2層20Bとの間に空間S1が形成される。空間S1の広さは、ユーザ200の指先が掛かる程度の大きさに形成される。切り欠き部70は、ベース材20に1つまたは複数設けられる。図10に示される例では、切り欠き部70は、ベース材20に1つ設けられる。好ましくは、切り欠き部70はベース材20が多角形状である場合に角多角形の角と対応する部分に設けられる。
図11および図12を参照して、第3実施形態の包装体10の作用について説明する。
例えばユーザ200により、切り欠き部70から第1層20Aと粘着層50とが剥がされる。第1開封部61が露出する。第1開封部61が設けられている部分から第3片P3が剥がされ、内容物100が露出する。内容物100の一部が取り出され、第3片P3が再度ベース材20に接着することにより、内容物100が再包装される。
第3実施形態の包装体10によれば、さらに以下の効果が得られる。
切り欠き部70により、空間S1が形成される。空間S1にユーザ200が指先をいれることにより、より容易に第1層20Aと粘着層50との接着を剥がすことができる。
(第4実施形態)
図13〜15を参照して、第4実施形態の包装体10について説明する。第1実施形態から第3実施形態の包装体10と共通する構成については、同一の符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。第4実施形態の包装体10は、フィルム30の構成が第1実施形態から第3実施形態の包装体10と異なる。
第4実施形態の包装体10において、粘着層50はフィルム30に対して任意の場所に積層される。第1例では、粘着層50は、フィルム30の最内層31より内側に積層される。第2例では、粘着層50は、最内層31とバリア層33との間に積層される。第3例では、バリア層33と中間層35との間に積層される。図13は、第1例の包装体10を示す。第1例の包装体10において、内容物100はベース材20の最内層21に配置され、フィルム30の粘着層50に覆われることで包装される。第2例または第3例の場所に粘着層50が設けられる場合、フィルム30は開封部60の構成をさらに備える。
粘着層50は、切り込み部51を備える。切り込み部51は、内容物100を取り出し可能に構成される。切り込み部51は、粘着層50を第1粘着層50Aおよび第2粘着層50Bに分離する。本実施形態において、第1粘着層50Aはフィルム30の最内層31と接着する。第2粘着層50Bは、ベース材20の最内層21と接着する。切り込み部51は、例えばレーザ照射によるレーザ加工またはカッターによる加工により形成される。
図14および図15を参照して、第4実施形態の包装体10の作用について説明する。
例えばユーザ200により、粘着層50が切り込み部51から第1粘着層50Aおよび第2粘着層50Bに分離される。切り込み部51による粘着層50の切り込みが内容物100にまで到達すると、内容物100が外部に露出する。内容物100の一部が取り出され、第1粘着層50Aと第2粘着層50Bとが再度接着することにより、内容物100が再包装される。
(変形例)
各実施形態に関する説明は本発明に従う包装体が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に従う包装体は、各実施形態以外に例えば以下に示される各実施形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。
・第1実施形態の包装体10における最内層21および最内層31がイージーピール構造40により結合されるように構成されていてもよい。この場合、イージーピール構造40および粘着層50によりベース材20とフィルム30とが結合される。
・第2実施形態の包装体10において、第1開封部61が粘着層50にまで達していてもよい。第1開封部61は、ベース材20において第1層20Aおよび粘着層50に構成される。第2開封部62は、第2層20Bに構成される。
10 …包装体
20 …ベース材
30 …フィルム
40 …イージーピール構造
50 …粘着層
60 …開封部
61 …第1開封部
62 …第2開封部
70 …切り込み部
100 …内容物

Claims (7)

  1. ベース材とフィルムとを備え、内容物をスキンパック可能な包装体であって、
    前記内容物を再包装可能な再封手段を備える
    包装体。
  2. 前記再封手段は、粘着力を備える粘着層であり、
    前記粘着層は、前記ベース材とフィルムとの間に設けられる
    請求項1に記載の包装体。
  3. 前記再封手段は、粘着力を備える粘着層であり、
    前記粘着層は、複数の層によって構成されるベース材に設けられる
    請求項1または2に記載の包装体。
  4. 前記ベース材は、前記内容物を取り出す開封部をさらに備える
    請求項3に記載の包装体。
  5. 前記開封部は、前記ベース材の少なくとも最外層に設けられる第1開封部と、前記ベース材の少なくとも最内層に設けられる第2開封部とを含む、
    請求項4に記載の包装体。
  6. 前記ベース材は、前記ベース材の一部が欠けた切り欠き部を含み、
    前記切り欠き部は、前記粘着層に設けられる
    請求項4または5に記載の包装体。
  7. 前記再封手段は、粘着力を備える粘着層であり、
    前記粘着層は、前記フィルムに設けられる
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の包装体。
JP2020021407A 2020-02-12 2020-02-12 包装体 Pending JP2021127130A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020021407A JP2021127130A (ja) 2020-02-12 2020-02-12 包装体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020021407A JP2021127130A (ja) 2020-02-12 2020-02-12 包装体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021127130A true JP2021127130A (ja) 2021-09-02

Family

ID=77487786

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020021407A Pending JP2021127130A (ja) 2020-02-12 2020-02-12 包装体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021127130A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014181075A (ja) * 2013-03-21 2014-09-29 Fuji Seal International Inc スキンパック包装体
JP2015131679A (ja) * 2013-12-09 2015-07-23 株式会社フジシール スキンパック包装体
JP2016509560A (ja) * 2013-02-07 2016-03-31 クラフト・フーズ・グループ・ブランズ・エルエルシー パッケージ化された食品

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016509560A (ja) * 2013-02-07 2016-03-31 クラフト・フーズ・グループ・ブランズ・エルエルシー パッケージ化された食品
JP2014181075A (ja) * 2013-03-21 2014-09-29 Fuji Seal International Inc スキンパック包装体
JP2015131679A (ja) * 2013-12-09 2015-07-23 株式会社フジシール スキンパック包装体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4955339B2 (ja) 蓋材および包装体および包装体の製造方法
US5036645A (en) Method of making a recloseable package
JP5659629B2 (ja) 包装袋
JP2009249031A (ja) 包装体
JP2008105751A (ja) 樹脂製包装袋
JP5458851B2 (ja) シール蓋
JP4184649B2 (ja) ブリスター包装体
JP3808840B2 (ja) 包装体及びこれに使用する弁装置並びに弁装置の製造方法
JP6650199B2 (ja) 食品用容器の蓋材および包装体
JP2009249032A (ja) 包装体
JP2021127130A (ja) 包装体
JPH08295367A (ja) 易開封性包装体およびその製造方法
JP2004299203A (ja) 芳香剤包装材料
JPH01267167A (ja) 容器口部密封用インナーシール材及びその製造方法
JP7419776B2 (ja) スキンパック包装体
JP4478317B2 (ja) 易開封ブリスター包装体
JP2012106797A (ja) ブリスター包装体
JP2017081648A (ja) 弁装置付き包装体及びこれに使用する弁装置
JP2021104857A (ja) 包装体
JP4968418B2 (ja) ブリスター包装体
JP2004142801A (ja) 蓋材
JP2008044645A (ja) 食品の容器と食品容器の開封方法
JPH06286765A (ja) 開封容易な容器
JP6507646B2 (ja) ブリスター包装体
JP2004142802A (ja) 剥離可能な蓋材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231011

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231031

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231227

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20240326

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240626

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20240704