JP2023048506A - 発電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ファンの大型化を抑制しながら、発電機の冷却性能を高めること。【解決手段】エンジン12と、回転電機(14)と、回転電機(14)のロータと一体に回転する冷却ファン(15)と、を備える発電機1において、冷却ファン(15)は、ファン(15)の軸方向に間隔を空けて配置される複数のファン31,32と、上流ファン31の内周空間を、筒状断面で冷却ファン(15)の軸方向に延出し、下流ファン32よりも上流に配置される筒体(33)とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、発電機に関する。
エンジンと、回転電機を構成するオルタネータと、オルタネータのロータと一体に回転する冷却ファンと、を備える発電機が知られている。この種の発電機では、単一の冷却ファンがオルタネータを挟んでエンジンの反対側に設けられ、冷却ファンが回転駆動されることによって、エンジン等を冷却する(例えば、特許文献1参照)。
特開2020-118127号公報
近年、発電機の出力密度を向上させるために、回転電機の永久磁石にネオジム磁石等を使用する例が増えている。
しかし、出力密度の向上に伴って回転電機等の発熱量が増大し、冷却性能が課題となっている。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ファンの大型化を抑制しながら、発電機の冷却性能を高めることを目的とする。
エンジンと、回転電機と、前記回転電機のロータと一体に回転する冷却ファンと、を備える発電機において、前記冷却ファンは、当該ファンの軸方向に間隔を空けて配置される複数のファンと、前記複数のファンのうちの最も上流側に位置する上流ファンの内周空間を、筒状断面で前記軸方向に延出し、下流側の前記ファンよりも上流に配置される筒体とを備えている。
ファンの大型化を抑制しながら、発電機の冷却性能を高めることができる。
本発明の実施の形態に係る発電機の構成図である。 ファンをオルタネータと共に示す斜視図である。 ファンをオルタネータと共に示す側断面図である。 本実施例を模式的に示した図である。 比較例1を模式的に示した図である。 比較例2を模式的に示した図である。 比較例3を模式的に示した図である。
図1は、発電機1の構成図である。
発電機1は、外装体10を備えている。外装体10の内側には、燃料タンク11と、エンジン12と、マフラー13と、オルタネータ14と、ファン15と、シュラウド16と、が配置されている。
燃料タンク11は、外部からアクセス可能な給油口を備え、この給油口から燃料タンク11内に燃料を入れることができる。給油口には、給油キャップ17が着脱自在に取り付けられている。
エンジン12は、燃料タンク11内の燃料で駆動する点火式空冷エンジンである。エンジン12は、シリンダと、シリンダ内を往復動するピストンと、ピストンにコンロッドを介して連結されたクランクシャフト18と、を備えている。
エンジン12に接続される吸気管には、スロットルバルブと燃料供給装置とが設けられている。スロットルバルブによって調量される空気と、燃料供給装置から供給される燃料とが混合され、混合気がエンジン12に供給される。エンジン12は、燃焼室で混合気を燃焼させて、ピストンを駆動し、コンロッドを介してクランクシャフト18を回転させる。
マフラー13は、エンジン12に接続される排気管の出口に接続される。マフラー13は、排気圧の低減等を行う。
エンジン12を駆動する燃料は、ガソリンでもよいし、ガソリン以外の燃料でもよい。燃料供給装置は、インジェクタを使用する構成でもよいし、キャブレターを使用する構成でもよい。
発電機1は、制御ユニットを備える。この制御ユニットは、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサと、ROM(Read Only Memory)等のメモリとを有する。制御ユニットは、プロセッサがメモリに記憶されたプログラムを実行することによって、発電機1の各部を制御する。制御ユニットは、例えば、エンジン12の出力を制御する制御信号を出力するECU(Electronic Control Unit)として機能する。
オルタネータ14は、エンジン12のクランクシャフト18に取り付けられる。オルタネータ14は、エンジン12により駆動されて交流電力を発電する多極オルタネータである。オルタネータ14は、クランクシャフト18と一体に回転するロータ42と、ロータ42の周面に対向してロータ42と同心状に配置されたステータ41とを有する。
ロータ42には永久磁石42M(後述する図4)が設けられる。ステータ41には、例えば、120度毎の位相角で配置されたU相、V相、及びW相の巻線が設けられる。
ファン15は、冷却ファンとも称され、クランクシャフト18に取り付けられている。クランクシャフト18には、エンジン12を始動させるための始動装置20が配置されている。エンジン12が駆動されると、オルタネータ14により発電される。エンジン12が駆動されると、ファン15が回転し、エンジン12に冷却風が送風される。オルタネータ14は、交流電力を発生する。
シュラウド16は、空気を取り込む通風用の開口を備えている。シュラウド16は、ファン15による送風を、エンジン12の周囲に案内する。
外装体10は、外気を取り入れる吸気口10K、及び、エンジン12を冷却した後の空気を排気する排気口を備えている。
発電機1は、インバータ21を備えている。インバータ21は、オルタネータ14が発生した交流電力の電圧と周波数とを制御し、出力を安定化させる。
また、発電機1は、コントロールパネル22を備えている。コントロールパネル22には、電源コンセントや操作スイッチなどが設けられる。
電源コンセントには、インバータ21から交流電力が供給される。電源コンセントには、発電電力を利用する機器のプラグが接続される。なお、電源コンセントには、直流電力が供給されてもよい。
外装体10は、着脱可能なフロントカバー10Fを備えている。フロントカバー10Fは、発電機1の前面を覆うカバーであり、コントロールパネル22を外部に露出させるカバーでもある。
外気を取り入れる吸気口10Kは、フロントカバー10Fの下部に設けられる。この吸気口10Kは、フロントカバー10Fの下部にて発電機1の前方に向けて開口する開口部に形成され、ルーバーを備えた蓋部材10Dによって吸気自在に覆われる。ルーバーによって整流された外気が、冷却風として吸気口10Kから吸気される。
吸気口10Kの内側には、インバータ21が配置される。インバータ21の側方(図1中の紙面奥行き方向)には、始動装置20などに作動電力を供給するバッテリー24が配置される。
ファン15は、ファンカバー25によって覆われる。ファンカバー25は、フロントカバー10F側の端部が開口し、エンジン12側に向けて拡径する形状に形成される。ファン15によって吸気口10Kからファンカバー25内に流入した冷却風は、エンジン12の周囲を囲うシュラウド16内に流入する。
シュラウド16は、エンジン12の周囲に冷却風を流す冷却風路を区画する冷却風路区画体であって、エンジン12から外部へ伝達される騒音を低減する騒音低減部材、及び、エンジン12から周囲部材への熱影響を低減する熱影響低減部材などとしても機能する。ファンカバー25、及びシュラウド16は、例えば樹脂材で形成されるが、樹脂材に限定しなくてもよい。
エンジン12を冷却した冷却風は、マフラー13の周囲を通り、消音室26を経て外部に排出される。消音室26は、エンジン12及びマフラー13の上方に設けられている。
図2は、ファン15をオルタネータ14と共に示す斜視図である。図3は、ファン15をオルタネータ14と共に示す側断面図である。
図2及び図3に示すように、ファン15は、ファン15の軸方向に並ぶ複数(本実施形態では2つ)のファン31,32を備えている。以下、冷却風の相対的に上流に位置するファン31を「上流ファン31」と表記し、相対的に下流に位置するファン32を「下流ファン32」と表記する。
上流ファン31の内周空間には、筒状断面でファン15の軸方向に延出する筒体からなる筒状ガイド体33が設けられる。
オルタネータ14は、エンジン12の出力軸に相当するクランクシャフト18に相対回転自在かつ同軸で配置されるステータ41と、クランクシャフト18と一体に回転するロータ42(アウターロータとも称する)とを有している。このオルタネータ14は、ロータ42の内周にステータ41を配置したアウターロータ型回転機、及び、アウターロータ型回転電機と称することができる。
上流ファン31及び下流ファン32は、ロータ42と一体に回転する冷却ファンに形成され、換言すると、回転電機と一体に回転する冷却ファンに形成されている。
ステータ41は、ステータ41の軸心(クランクシャフト18の位置と一致)を基準とする周方向に間隔を空けてスロット41Aを設けたステータコアを備え、各スロット41Aにコイルが装着されている。本説明において、周方向は、クランクシャフト18の周方向に相当し、ステータ41の周方向、ロータ42の周方向、及びオルタネータ14の周方向と一致する。
ロータ42は、ステータ41を囲む環状の軌道に沿って永久磁石42Mが配置されたお碗形状のロータ本体42Aを備えている。オルタネータ14は、ロータ42の回転に伴ってステータ41に生じた誘導電流を不図示のケーブルを介して外部に出力する。
図2に示すように、ロータ本体42Aは、ロータ42周囲の空気をステータ41内に取り入れる冷却風取入口として機能する複数の開口部42Kを備えている。これら開口部42Kは、ロータ42の周方向に沿って等角度角度で設けられ、スロット41A及びコイルを、ファン31による冷却風で冷却可能にする。
上流ファン31は、ロータ本体42Aに対し、外周部、かつ、エンジン12の反対側に位置し、周方向に間隔を空けて配置されるブレード31A(ファンブレードとも称する)を備えたブレードファンである。つまり、上流ファン31は、オルタネータ14に対して冷却風の上流側に位置する。
各ブレード31Aは、上流ファン31の軸方向に間隔を空けた前後一対の環状の板部材31Bの間に設けられている。
図3には、上流ファン31及び下流ファン32の回転によって生じる冷却風W1,W2の流れを模式的に示している。冷却風W1は、オルタネータ14の外周側(ロータ42の外周側に相当)を流れる冷却風を示し、冷却風W2は、オルタネータ14の内周側(ロータ42の内周側に相当)を流れる冷却風を示している。図3には、説明を判り易くするため、冷却風W1,W2の上流側を符号UPで示し、冷却風W1,W2の下流側を符号DWで示している。冷却風W1,W2の下流側DWには、エンジン12が配置されている。
冷却風W1,W2を特に区別して表記する必要がある場合、第1の冷却風W1、第2の冷却風W2とそれぞれ表記する。
図3に示すように、上流ファン31がファン31周辺の空気を遠心方向に送風することによって、第1の冷却風W1の流れが形成される。第1の冷却風W1は、エンジン12に向けて流れることにより、エンジン12を冷却する。つまり、上流ファン31は主にエンジン冷却用のファンとして機能する。
この第1の冷却風によって、エンジン12の特に高温となるシリンダ部を好適に冷却できると共に、ロータ42の外周面を冷却でき、オルタネータ14外周部(例えば、相対的に高温となる永久磁石42Mの外周部)を冷却できる。
上流ファン31が有する前後一対の板部材31Bは、各ブレード31Aを支持する支持部材としての機能に加え、冷却風W1を遠心方向に案内するガイドとしても機能する。これら板部材31Bによって、冷却風W1を、クランクシャフト18から径方向に離れた位置に送風し、シリンダ部を効果的に冷却することができる。
下流ファン32は、ロータ本体42Aに対し、外周部、かつ、エンジン12側に位置し、周方向に間隔を空けて配置されるブレード32A(ファンブレードとも称する)を備えたブレードファンである。これにより、下流ファン32は、オルタネータ14に対して冷却風の下流側に位置する。各ブレード32Aは、ロータ本体42Aの後端から拡径する環状の板部材32Bからエンジン12側に延出する。
図3に示すように、下流ファン32がファン32周辺の空気を遠心方向に送風することによって、第2の冷却風W2の流れが形成される。第2の冷却風W2は、ロータ本体42Aの各開口部42Kに流入することによって、ロータ42の内周部、及びステータ41を冷却する。つまり、下流ファン32は、主にオルタネータ冷却用のファンとして機能する。
この第2の冷却風W2によって、オルタネータ14内の相対的に高温となる永久磁石42Mの内周部、及びステータ41を冷却することができる。また、第2の冷却風W2は、オルタネータ14の下流に位置するクランクシャフト18周辺領域に流れるので、エンジン12のクランクケースを冷却することもできる。
図3中、上流ファン31の内径を符号R1で示し、外径を符号R2で示す。また、下流ファン32の内径を符号R3で示し、外径を符号R4で示す。図示の例では、R1<R3<R2<R4の関係となっているが、この関係に限定しなくてもよい。
図3中、上流ファン31の前後長さを符号L1で示し、下流ファン32の前後長さを符号L2で示す。図示の例では、L1>L2の関係となっているが、この関係に限定しなくてもよい。
ところで、上流ファン31、及び下流ファン32の外径サイズや前後長は、各ファン31,32周辺の空きスペースなどによって規制される。
近年、発電機の出力密度を向上させるために、オルタネータ14の永久磁石42Mにネオジム磁石などの希土類系の焼結磁石を使用したり、高い出力を得ながら低騒音、及び低振動を実現するために、多気筒エンジンを採用することが考えられる。
しかし、オルタネータ14の発熱量やエンジン12の発熱量が増大するので、冷却性能を向上させる必要が生じる。冷却性能を向上させるためにファン15を大型化すると、限られたスペースにファン15を配置できない事態や、ファン駆動に伴うエンジン12のエネルギーロスが増え、発電効率に不利になる事態や、低騒音化に不利になる事態などが発生する。
そこで、本構成では、上流ファン31の内周空間に、図2に示す筒状ガイド体33を設けることによって、第2の冷却風W2が流れる空間を、上流ファン31の回転の影響を抑えた空間にし、ファン15を大型化することなく、少なくとも第2の冷却風W2を増加可能にすることを実現している。
図2及び図3に示すように、筒状ガイド体33は、同一径の真円断面でファン15の軸方向に延出する円筒形状のガイド体本体33Aと、ガイド体本体33Aの端部にて拡径する拡径部33Bとを一体に有し、金属材、又は樹脂材によって形成されている。
拡径部33Bがオルタネータ14のロータ本体42Aに取り付けられることによって、筒状ガイド体33がオルタネータ14、及びファン15に固定される。図3には、筒状ガイド体33の前端位置を符号P1で示し、上流ファン31の前端位置を符号P2で示し、筒状ガイド体33の後端位置を符号P3で示し、ステータ41の前端位置を符号P4で示している。
筒状ガイド体33の前端位置P1は、上流ファン31の前端位置P2よりも前方(冷却風W1,W2の上流側に相当)に位置している。この構成によれば、上流ファン31の回転によって筒状ガイド体33内の圧力が低くなる事態を効果的に抑制できると共に、下流ファン32の回転によって、筒状ガイド体33外の圧力が低くなる事態も抑制できる。
また、冷却風W1,W2を、上流ファン31よりも上流位置で、筒状ガイド体33の外周側と内周側とに振り分け可能になる。これにより、筒状ガイド体33の外周面によって、冷却風W1を上流ファン31にスムーズに案内でき、筒状ガイド体33の内周面によって、冷却風W2を下流ファン32にスムーズに案内できる。これらによっても、冷却風W1,W2を効率良く流すことが可能になる。
また、筒状ガイド体33の後端位置P3は、ステータ41の前端位置P4よりも前方に位置している。この構成によれば、筒状ガイド体33が、冷却風W2によるオルタネータ14内周部の冷却を妨げる事態を回避し易くなる。しかも、図3に示すように、筒状ガイド体33の後端が上流ファン31の内径R1まで拡径するので、冷却風W2を、オルタネータ14内周部の広範囲に向けて案内でき、オルタネータ14内周部を効果的に冷却し易くなる。
これらにより、上流ファン31及び下流ファン32を大型化しなくても、発電機1の冷却性能を高めることが可能になる。ファン31,32を大型化しないことによって、ファン31,32の回転に必要なエンジン12の負荷を抑え、発電効率の向上、及び、低騒音化に有利となる。
なお、筒状ガイド体33を設けない場合と比べて、冷却風W1、及び/又は冷却風W2による冷却効果を増大できる範囲で、各位置P1-P4の位置関係を適宜に変更してもよい。例えば、筒状ガイド体33の前端位置P1を、上流ファン31の前端位置P2よりも前方にしなくてもよい。
さらに、筒状ガイド体33によって、オルタネータ14内周部から上流ファン31への熱影響を低減できる。したがって、上流ファン31に、コスト低減や軽量化に有利な樹脂製のファンを使用することが可能になる。
なお、下流ファン32には、金属製等の耐熱性が高い材料のファンを使用することが好ましい。但し、十分な耐熱性能を有する範囲で、下流ファン32にも、コスト低減や軽量化に有利な樹脂製のファンを使用するようにしてもよい。
次に、本実施例と比較例1~4について説明する。
図4は、本実施例の発電機1のファン15を周辺構成と共に模式的に示した図である。図4は、上記図1-図3に示した構成を模式的に示したものである。
本実施例において、エンジン12は、クランクケース12Aと、所定の狭角で配置された2つのシリンダ部12Bとを備えたV型2気筒の空冷エンジンである。このような多気筒エンジンを採用した場合、小排気量の単気筒エンジンを採用する場合と比べ、高い出力を得ながら低騒音、及び低振動を実現し易くなる。一方、高い出力が得られる分、エンジン12及びオルタネータ14の発熱量が多くなり、高い冷却性能が望まれる。
図4に示すように、本実施例のファン15は、上流ファン31によって第1の冷却風W1を遠心方向に送風するので、ファンカバー25及びシュラウド16を介して、第1の冷却風W1によってエンジン12の各シリンダ部12Bを冷却することができる。
また、ファン15は、下流ファン32によって第2の冷却風W2をオルタネータ14内周部に流すので、ロータ42の内周部、及びステータ41を冷却すると共に、クランクケース12Aを冷却することができる。
本実施例では、筒状ガイド体33を備えるので、第1の冷却風W1を効率良く流すことができ、エンジン12の各シリンダ部12Bを効果的に冷却可能である。しかも、筒状ガイド体33によって、第2の冷却風W1への上流ファン31の影響を回避できるので、第2の冷却風W2を効率良く流し、ロータ42の内周部、及びステータ41、及びクランクケース12Aを効果的に冷却可能である。
したがって、オルタネータ14の発熱量やエンジン12の発熱量が増大しても、ファン15を大型化せずに、十分な冷却性能を確保し易くなる。
図5は、比較例1の発電機1Aのファン15を周辺構成と共に模式的に示した図である。発電機1Aのファン15は、実施例1から下流ファン32と筒状ガイド体33を除いた構成である。
この発電機1Aは、オルタネータ14からなる回転電機の先端部にのみファン15(上流ファン31に相当)を備えるので、回転電機の内側(ロータ42の内周部)は空気が攪拌される程度で、積極的に冷却することができない。
オルタネータ14の発熱量やエンジン12の発熱量が増大した場合、上記の攪拌作用を大きくしようとファン15を大型化する必要が生じる。ファン15を大型化した場合、限られたスペースにファン15を配置できない事態や、発電効率の改善に不利になる事態や、低騒音化に不利になる事態などが発生してしまう。
図6は、比較例2の発電機1Bのファン15を周辺構成と共に模式的に示した図である。発電機1Bのファン15は、オルタネータ14の外周に配置され、第1の冷却風W1を発生させるファンと、第2の冷却風W2を発生させるファンとがつながった構成である。この構成は、ファン15の外径が大きくなり易い。オルタネータ14の発熱量やエンジン12の発熱量が増大した場合、送風量を増大させるためにファン15がより大径化し、ファン15の回転に要するエネルギーロスが増え、ファン15の騒音も大きくなる可能性がある。
図7は、比較例3の発電機1Cのファン15を周辺構成と共に模式的に示した図である。発電機1Cのファン15は、実施例1から筒状ガイド体33を除いた構成である。
上流ファン31と下流ファン32だけの場合、上流ファン31の回転によって上流ファン31内周中心部の圧力が低くなり、第2の冷却風W2の風量が少なくなってしまうので、オルタネータ14内周部を効果的に冷却することができない。したがって、オルタネータ14の発熱量やエンジン12の発熱量が増大した場合に、少なくともオルタネータ14内周部の冷却量が不足するか、下流ファン32などを大型化する必要が生じる。
以上説明したように、本実施形態の発電機1のファン15は、ファン15の軸方向に間隔を空けて配置される上流ファン31及び下流ファン32と、上流ファン31の内周空間を、筒状断面でファン15の軸方向に延出し、下流ファン32よりも上流に配置される筒体からなる筒状ガイド体33とを備えている。
この構成によれば、ファン15の大型化を抑制しながら、発電機1の冷却性能を高めることができる。
また、上流ファン31及び筒状ガイド体33は、回転電機を構成するオルタネータ14の上流に位置するので、上流ファン31をオルタネータ14の外周に配置する場合と比べてファン15を小径化し易くなる。また、上流ファン31内周部中心の圧力が低くなる事態を筒状ガイド体33によって回避し、下流ファン32によってオルタネータ14内周部を冷却し易くなる。さらに、オルタネータ14内周部から上流ファン31への熱影響を回避し、上流ファン31に、コスト低減や軽量化に有利な樹脂製のファンを使用することが可能になる。
また、下流ファン32は、オルタネータ14の下流に位置するので、筒状ガイド体33及び下流ファン32によって、オルタネータ14内周部に冷却風W2を十分に流し易くなる。
また、筒状ガイド体33は、上流ファン31よりも上流側に延出しているので、上流ファン31内周中心部の圧力が低くなる事態を効果的に抑制でき、第2の冷却風W2によってオルタネータ14内周部を十分に冷却し易くなる。
また、筒状ガイド体33は、は、円筒形状であるので、オルタネータ14内周部に向けて冷却風W2を均等に流し易くなる。これにより、オルタネータ14内周部に設けた開口部42K(図2参照)に冷却風W2を適切に流入させ易くなり、かつ、回転バランスを取りやすくなる。
また、上流ファン31は主にエンジン冷却用のファンとなり、下流ファン32は、主にオルタネータ冷却用のファンとなる。したがって、熱源となるエンジン12、及びオルタネータ14を適切に冷却し易くなり、発電機1の効果的な冷却が可能になる。
上記の実施形態は、あくまでも本発明の一実施の態様であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形、及び応用が可能である。例えば、冷却ファン15が、2つのファン31,32を備える場合を説明したが、この構成に限定しなくてもよい。例えば、発電機1内の空きスペースによっては、ファン15の軸方向に間隔を空けて3つ以上のファンを備えるようにしてもよい。この場合も、最も上流側に位置するファンの内周空間に、筒状ガイド体33からなる筒体を配置することで、下流側のファンによる回転電機内周部を効果的に冷却し易くなる。下流側のファンについては、回転電機周辺の空きスペースに応じて、回転電機の周囲に適宜に配置するようにすればよい。
また、図1などに示す発電機1に本発明を適用する場合を説明したが、これに限定されず、広く流通する様々なタイプの発電機に本発明を適用してもよい。例えば、インナーロータ型のオルタネータを備える発電機に本発明を適用してもよいし、オルタネータ以外の回転電機を有する発電機に本発明を適用してもよい。
[上記実施の形態によりサポートされる構成]
上記実施の形態は、以下の構成をサポートする。
(構成1)エンジンと、回転電機と、前記回転電機のロータと一体に回転する冷却ファンと、を備える発電機において、前記冷却ファンは、当該ファンの軸方向に間隔を空けて配置される複数のファンと、前記複数のファンのうちの最も上流側に位置する上流ファンの内周空間を、筒状断面で前記軸方向に延出し、下流側の前記ファンよりも上流に配置される筒体とを備えている発電機。
この構成によれば、冷却ファンの大型化を抑制しながら、発電機の冷却性能を高めることができる。
(構成2)前記上流ファン及び前記筒体は、前記回転電機の上流に位置する構成1に記載の発電機。
この構成によれば、冷却ファンを小径化し易くしながら、上流ファン内周部中心の圧力が低くなる事態を筒体によって回避し、下流ファンによって回転電機内周部を冷却し易くなる。さらに、回転電機内周部から上流ファンへの熱影響を回避し易くなる。
(構成3)前記下流側の前記ファンは、前記回転電機の下流に位置する構成2に記載の発電機。
この構成によれば、筒状、及び下流側のファンによって、回転電機内周部に冷却風を十分に流し易くなる。
(構成4)前記筒体は、前記上流ファンよりも上流側に延出している構成1から3のいずれか一項に記載の発電機。
この構成によれば、上流ファン内周中心部の圧力が低くなる事態を抑制でき、下流側のファンによって回転電機内周部を十分に冷却し易くなる。
(構成5)前記筒体は、円筒形状である構成1から4のいずれか一項に記載の発電機。
この構成によれば、回転電機内周部に向けて冷却風を均等に流し易くなると共に、回転バランスを取りやすくなる。
(構成6)前記上流ファンは、主にエンジン冷却用のファンであり、下流側の前記ファンは、主に回転電機冷却用のファンである構成1から5のいずれか一項に記載の発電機。
この構成によれば、熱源となるエンジン、及び回転電機を適切に冷却し易くなり、発電機の効果的な冷却が可能になる。
1,1A,1B,1C 発電機
10 外装体
10D 蓋部材
10F フロントカバー
10K 吸気口
11 燃料タンク
12 エンジン
12A クランクケース
12B シリンダ部
13 マフラー
14 オルタネータ(回転電機)
15 ファン(冷却ファン)
16 シュラウド
18 クランクシャフト
20 始動装置
21 インバータ
22 コントロールパネル
24 バッテリー
25 ファンカバー
26 消音室
31 上流ファン
31A,32A ブレード
31B,32B 板部材
32 下流ファン
33 筒状ガイド体
33A ガイド体本体
33B 拡径部
41 ステータ
42 ロータ
W1 第1の冷却風
W2 第2の冷却風

Claims (6)

  1. エンジンと、回転電機と、前記回転電機のロータと一体に回転する冷却ファンと、を備える発電機において、
    前記冷却ファンは、当該ファンの軸方向に間隔を空けて配置される複数のファンと、
    前記複数のファンのうちの最も上流側に位置する上流ファンの内周空間を、筒状断面で前記軸方向に延出し、下流側の前記ファンよりも上流に配置される筒体とを備えている発電機。
  2. 前記上流ファン及び前記筒体は、前記回転電機の上流に位置する請求項1に記載の発電機。
  3. 前記下流側の前記ファンは、前記回転電機の下流に位置する請求項2に記載の発電機。
  4. 前記筒体は、前記上流ファンよりも上流側に延出している請求項1から3のいずれか一項に記載の発電機。
  5. 前記筒体は、円筒形状である請求項1から4のいずれか一項に記載の発電機。
  6. 前記上流ファンは、主にエンジン冷却用のファンであり、
    下流側の前記ファンは、主に回転電機冷却用のファンである請求項1から5のいずれか一項に記載の発電機。
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