JP2002309957A - エンジン発電機 - Google Patents
エンジン発電機Info
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Abstract
発電機におけるエンジンや発電体の冷却効果の向上を図
る。 【解決手段】発電体4と冷却ファン52をエンジン3の
出力軸側に配設したエンジン発電機において、発電体リ
アカバー44に通風孔64を設けるとともに、ファンカ
バー53にスリット54を設ける。通風孔64からは発
電機冷却風WGが流入し、これとスリット54から流入
する気流が合流してエンジン冷却風WEが生成される。
1個の冷却ファン52により、通風孔64とスリット5
4の2系統の冷却風が形成され、発電体4とエンジン3
の両方を効率良く冷却することが可能となる。
Description
ンにより駆動される発電体とを有してなるエンジン発電
機に関し、特に、エンジンや発電体の冷却構造に関す
る。
発電機、マフラ等を冷却するため、エンジンによって駆
動される冷却ファンが設けられている。この冷却ファン
は、クランクシャフトに取り付けられ、エンジン作動と
共に回転し、エンジン等に冷却風を供給している。
成から大きく2つのタイプに分類することができる。す
なわち、第1のタイプとして、たとえば特開平8-223854
号公報のエンジン発電機のように、エンジンのクランク
シャフトの一端側を出力軸とし、そこへ発電体を設ける
一方、他端側にリコイルスタータを配するものが挙げら
れる。このタイプの装置では、部品をエンジンの両側に
配する構成となるため、部品配置が容易であり、装置構
成も比較的簡単にできる。
ャフトの一端側を出力軸とし、そこへ発電体とリコイル
スタータを取り付けるものが挙げられる。これは前者の
タイプに比して部品が集約化されるため、装置全体をコ
ンパクト化することが可能となる。
プのエンジン発電機では、一般にその構成が複雑とな
り、冷却ファンを配設しにくく、また、冷却風も導入し
にくい傾向がある。このため、発電体やエンジン等の発
熱部品を効率良く冷却する装置構成が設定できず、その
改善が望まれていた。
電体を配したエンジン発電機におけるエンジンや発電体
の冷却効果の向上を図ることにある。
は、エンジンと前記エンジンによって駆動される発電体
とを有し、前記発電体を前記エンジンの出力軸側に配設
したエンジン発電機であって、前記エンジンに対し前記
発電体と同じ側に設けられ、前記エンジンによって駆動
される冷却ファンと、前記発電体の外側に配設され、前
記冷却ファンの回転に伴って外気が流入する第1冷却風
取入口を備えた発電体カバーと、前記冷却ファンの外側
に配設され、前記冷却ファンの回転に伴って外気が流入
し、前記第1冷却風取入口より導入した冷却風と合流し
て前記エンジンを冷却するエンジン冷却風を生成する第
2冷却風取入口を備えたファンカバーとを有することを
特徴とする。
流入する冷却風と、第2冷却風取入口から流入する冷却
風の2系統の気流が存在し、第1冷却風取入口からの冷
却風によって発電体を冷却し、それらが合流したエンジ
ン冷却風によってエンジンを冷却することができる。し
たがって、1個の冷却ファンによって発電体を効果的に
冷却すると同時に、エンジンの冷却風も確保され、発電
体とエンジンの両方を効率良く冷却することが可能とな
る。
に基づいて詳細に説明する。
ン発電機の正面図、図2は図1のエンジン発電機の平面
図、図3はその背面図である。
図1〜3に示すように、パイプを折り曲げて矩形枠状に
成形された支持フレーム2上に、駆動源であるエンジン
3と発電体4とを一体化した発電ユニット5を複数の支
持駒6によって弾性支持した構成となっている。当該エ
ンジン発電機1は、制御方式としてインバータ方式を採
用しており、発電ユニット5の側方(図3において背後
側)に発電電圧制御用のインバータユニット11が取り
付けられている(図1参照)。
ロールパネル7が設けられている。このコントロールパ
ネル7には、エンジンスイッチやオートスロットルスイ
ッチ等のスイッチ類や、AC電源端子やDC電源端子等
の出力端子が設けられている。また、コントロールパネ
ル7の下部には、リコイルスタータ8(図8参照)駆動
用のリコイルノブ8aが設けられており、これを引くこ
とによりエンジン3が起動されるようになっている。
供給される燃料を貯留するための燃料タンク9が配設さ
れている。燃料タンク9の上面ほぼ中央には、燃料供給
口が設けられており、そこには開閉自在に燃料キャップ
10が取り付けられている。
る発電ユニット5の正面図、図5はその平面図、図6は
図5の右側面図(矢示X方向)、図7は図4の左側面図
(矢示Y方向)、図8は図5のZ−Z線に沿った断面図
である。
およびリコイルスタータ8とを一体化した構成となって
いる。発電ユニット5の側部には、図5,6に示すよう
に、発電体4からの発電出力を制御して所定周波数の交
流に変換するためのインバータユニット11が取り付け
られている。インバータユニット11は、アルミニウム
製のケース71に電子基盤を収容した構成となってお
り、アルミニウム製のファンカバー53に直接固定され
ている。
リンエンジンであり、クランクケース31とその上側に
シリンダ32を備え、シリンダ32にはヘッドカバー3
3が取り付けられている。シリンダ32にはプラグキャ
ップが一体となったイグニッションコイル37が取り付
けられている。また、エンジン3の吸気側にはキャブレ
ター12が設けられており、キャブレター12にはエア
クリーナ36を介して外気が導入され、そこでガソリン
との混合気が作られエンジン3へと供給される。一方、
排気側には、排気管13を介してマフラ14が接続され
ており、エンジン3からの排気はマフラ14を通った
後、図4において装置左側面に設けられた排気口15か
ら排出される。
スロットルバルブ16が配設されている。このスロット
ルバルブ16はキャブレター12上部に設けられたキャ
ブスロットルレバー17によって開閉される。キャブス
ロットルレバー17には、ガバナロッド18aの一端が
取り付けられており、エンジン3は、機械式のガバナに
より、エンジン回転数が負荷変動に影響されることなく
一定に調整されるようになっている。
クケース31には、回動自在にガバナシャフト19が装
着されており、そこにはガバナレバー20の基端部が取
り付けられている。ガバナレバー20には、スピードコ
ントロールレバー21に連結された引張コイルばね22
が掛止されており、この引張コイルばね22によってガ
バナレバー20は図5において時計方向に付勢されてい
る。また、ガバナレバー20の先端側には、ガバナロッ
ド18bの一端側が取り付けられており、このガバナロ
ッド18bの他端側はコントロールレバー23と連結さ
れている。コントロールレバー23は、発電ユニット5
の上部に取り付けられたプレート25に回転自在に支持
されている。さらに、コントロールレバー23には、一
端側がキャブスロットルレバー17に連結されたガバナ
ロッド18aの他端側が取り付けられている。したがっ
て、ガバナレバー20がガバナシャフト19を中心とし
て回動すると、ガバナロッド18b、コントロールレバ
ー23、ガバナロッド18aが連動し、キャブスロット
ルレバー17が作動することになる。
ン3のクランクシャフト34により回転駆動されるシャ
フトに軸方向に摺動自在に装着されたガバナスリーブと
係合している。前記シャフトには回転体が固定されてお
り、その端面には回転中心から所定の半径の位置に複数
のガバナアームが回動自在に装着されている。そして、
各ガバナアームにはガバナウエイトが一体に設けられて
おり、これらにより機械式のガバナ機構が構成される。
の低下分だけエンジン回転数つまりクランクシャフト3
4の回転数が一時的に高くなろうとする。ところが、回
転数低下に伴いガバナウエイトに加わる遠心力が低下し
てガバナアームが閉じ、それに伴いガバナスリーブが移
動しガバナシャフト19が低速側に回動する。そして、
ガバナシャフト19と共にガバナレバー20も回動し、
その動きがガバナロッド18a等を介してキャブスロッ
トルレバー17に伝わり、スロットルバルブ16が閉じ
る方向に駆動される。これにより、エンジン回転数は負
荷に合わせて低下されることになる。これに対し、エン
ジン負荷が高負荷となった場合には、ガバナレバー20
は逆方向に回動される。したがって、エンジンの回転数
は負荷変動に影響されることなく一定に調整される。
み込まれたクランクシャフト34が図8において左右方
向に延びる形で配設されている。当該発電ユニット5で
は、クランクシャフト34の一端側がエンジン3の出力
軸となっており、この出力軸側にフライホイール51、
冷却ファン52、リコイルスタータ8、発電体4をこの
順にて配置した構成となっている。すなわち、エンジン
3の次位にフライホイール51と冷却ファン52が取り
付けられ、フライホイール51に固設されたアダプタ5
5を介してその先にリコイルスタータ8と発電体4が配
設される構成となっている。
8に示すように、その一端部34aはクランクケース3
1に取り付けられた軸受35によって支持されている。
クランクシャフト34の他端部もまた、その反対側の図
示しない軸受により支持されており、クランクケース3
1に対し回転自在となっている。一端部34aはクラン
クケース31の外部に突出し、フライホイール51が取
り付けられている。フライホイール51は、クランクシ
ャフト34にキーを介して固定されるボス部51aと、
ボス部51aから径方向に延在するディスク部51bと
から構成される。
取り付けられている。冷却ファン52はディスク部52
aと、ディスク部52aの表面に一体に設けられた多数
のファンブレード52bとを有している。冷却ファン5
2はエンジン3に固定されるファンカバー53により覆
われている。ファンカバー53はアルミニウムにより形
成され、側面には冷却風取入口となる多数のスリット
(第2冷却風取入口)54が設けられている。ファンカ
バー53は空気を案内するダクトとしての機能をも有し
ており、図8に示すように、冷却ファン52の回転に伴
い外気がスリット54からファンカバー53内に導入さ
れると共に、冷却風としてエンジン3側に送出、案内さ
れる。
タータ8が配設されている。フライホイール51のボス
部51aには、アダプタ55を介してリコイルリング5
6が取り付けられ、その次位には、ディスク部57aと
円筒部57bが一体となったリコイルホルダ57が設け
られている。そして、円筒部57bの外側にはリコイル
ロープ58が巻き付けられるリコイルプーリ59が回転
自在に装着されている。
爪が設けられており、リコイルノブ8aを引いてリコイ
ルプーリ59をリコイルロープ58によって回転させる
と、この係合爪がリコイルリング56に係合する。これ
により、アダプタ55を介して連結されたクランクシャ
フト34が回転し、エンジン3が起動される。なお、リ
コイルホルダ57には図示しない巻き戻しばねが設けら
れており、リコイルロープ58は、ばね力によってリコ
イルプーリ59に巻き戻される。
配設されている。当該エンジン発電機1では、発電体4
はインナロータ型となっており、インナロータ41とス
テータ42とから構成されている。インナロータ41
は、ロータシャフト43とロータディスク45とから構
成され、ロータシャフト43は、アダプタ55のボス部
55a先端にスルーボルト60によって固定されてい
る。この場合、ボス部55aにはテーパ部55bが形成
されており、このテーパ部55bがロータシャフト43
に設けられたテーパ孔43aと嵌合するようになってい
る。一方、ロータシャフト43の他端側は、発電体リア
カバー44に取り付けられた軸受61によって回転自在
に支持されている。インナロータ41の外側にはステー
タ42が配設されており、ここではステータ42は、フ
ァンカバー53と発電体リアカバー44との間に挟持さ
れる形で取り付けられている。
マグネット(図示せず)が周方向に沿って取り付けられ
ている。これに対しステータ42には、多数枚の鋼板を
積層したコア62が設けられており、その周囲にコイル
63が巻回されている。そして、クランクシャフト34
の回転に伴い、コイル63の内側でインナロータ41の
マグネットが回転することにより、コイル63に起電力
が生じ発電が行われる。
却風取入口)64が形成されたディスク部44aとこれ
と一体となった円筒部44bとを有している。発電体リ
アカバー44は、円筒部44bの部分でファンカバー5
3に固定され、その際、ステータ42をファンカバー5
3との間で保持するようになっている。図8に示すよう
に、冷却ファン52が回転すると外気が通風孔64から
発電体リアカバー44内に導入される。この気流は発電
体冷却風WGとなって、ステータ42等を冷却しつつエ
ンジン3方向へと流通する。
ー53の側方に形成されたスリット54からも外気が流
入する。この気流は、図8に示すように、リコイルスタ
ータ8の外周部からファンカバー53内に流入し、通風
孔64から導入されステータ42等を冷却した発電体冷
却風WGと合流する。この合流冷却風は、冷却ファン5
2によって、図8の右方、すなわちエンジン3側へと送
出され、エンジン冷却風WEとなる。そして、エンジン
冷却風WEは、ファンカバー53により案内されて、エ
ンジン3の周囲に吹き付けられる。そして、エンジン3
に吹き付けられた冷却風は、エンジン3の背後に回り込
みマフラ14を冷却する。
風孔64から流入する発電機冷却風WGと、スリット5
4から流入する冷却風の2系統の気流が存在する。そし
て、発電機冷却風WGによって発電体4が冷却されると
ともに、2系統の気流が合流して生成されたエンジン冷
却風WEによってエンジン3が冷却される。すなわち、
1個の冷却ファン52によって発電体4を効果的に冷却
すると同時に、エンジン3への冷却風も確保しており、
発電体4とエンジン3の両方を効率良く冷却することが
可能となる。
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることはいうまでもない。
エンジンの出力軸側に配設したエンジン発電機におい
て、発電体カバーに第1冷却風取入口を設けるととも
に、ファンカバーに第2冷却風取入口を設けたので、第
1冷却風取入口から流入する冷却風と、第2冷却風取入
口から流入する冷却風の2系統の気流が形成され、第1
冷却風取入口からの冷却風によって発電体を冷却し、そ
れらが合流したエンジン冷却風によってエンジンを冷却
することができる。したがって、1個の冷却ファンによ
って発電体を効果的に冷却すると同時に、エンジンの冷
却風も確保され、発電体とエンジンの両方を効率良く冷
却することが可能となる。
正面図である。
ットの正面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジンと前記エンジンによって駆動さ
れる発電体とを有し、前記発電体を前記エンジンの出力
軸側に配設したエンジン発電機であって、 前記エンジンに対し前記発電体と同じ側に設けられ、前
記エンジンによって駆動される冷却ファンと、 前記発電体の外側に配設され、前記冷却ファンの回転に
伴って外気が流入する第1冷却風取入口を備えた発電体
カバーと、 前記冷却ファンの外側に配設され、前記冷却ファンの回
転に伴って外気が流入し、前記第1冷却風取入口より導
入した冷却風と合流して前記エンジンを冷却するエンジ
ン冷却風を生成する第2冷却風取入口を備えたファンカ
バーとを有することを特徴とするエンジン発電機。
Priority Applications (1)
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JP2001115622A JP4097410B2 (ja) | 2001-04-13 | 2001-04-13 | エンジン発電機 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2005042938A1 (fr) * | 2003-10-28 | 2005-05-12 | Henglin Xiao | Systeme de refroidissement pour moteur de generatrice |
JP2009225553A (ja) * | 2008-03-14 | 2009-10-01 | Honda Motor Co Ltd | エンジン駆動発電機 |
JP2013148015A (ja) * | 2012-01-19 | 2013-08-01 | Fuji Heavy Ind Ltd | アキシャルギャップ型発電体 |
-
2001
- 2001-04-13 JP JP2001115622A patent/JP4097410B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2013148015A (ja) * | 2012-01-19 | 2013-08-01 | Fuji Heavy Ind Ltd | アキシャルギャップ型発電体 |
US9083211B2 (en) | 2012-01-19 | 2015-07-14 | Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha | Axial gap type generator |
Also Published As
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---|---|
JP4097410B2 (ja) | 2008-06-11 |
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