JP2023045215A - 半導体装置及び半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定した特性を備えた半導体装置を提供する。【解決手段】実施形態の半導体装置は、第1の電極と、第2の電極と、第1の電極と第2の電極との間に設けられた酸化物半導体層と、第1の電極から第2の電極に向かう第1の方向において、第1の電極と第2の電極との間に設けられ、酸化物半導体層に対向するゲート電極と、酸化物半導体層とゲート電極との間に設けられたゲート絶縁層と、ゲート電極と第1の電極との間に設けられた第1の絶縁層と、ゲート電極と第2の電極との間に設けられ、第1の絶縁層の酸素原子濃度よりも、酸素原子濃度の低い第2の絶縁層と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、半導体装置及び半導体記憶装置に関する。
酸化物半導体層にチャネルを形成する酸化物半導体トランジスタは、オフ動作時のチャネルリーク電流が極めて小さいという優れた特性を備える。このため、例えば、酸化物半導体トランジスタを、Dynamic Random Access Memory(DRAM)のメモリセルのスイッチングトランジスタに適用することが検討されている。
例えば、酸化物半導体トランジスタは、トランジスタ構造の形成後に加えられる熱処理によって特性の変動が生じる場合がある。したがって、熱処理を経ても特性の変動が少ない、安定した特性を備えた酸化物半導体トランジスタの実現が期待される。
米国特許第10714629号明細書
本発明が解決しようとする課題は、安定した特性を備えた半導体装置を提供することにある。
実施形態の半導体装置は、第1の電極と、第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられた酸化物半導体層と、前記第1の電極から前記第2の電極に向かう第1の方向において、前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられ、前記酸化物半導体層に対向するゲート電極と、前記酸化物半導体層と前記ゲート電極との間に設けられたゲート絶縁層と、前記ゲート電極と前記第1の電極との間に設けられた第1の絶縁層と、前記ゲート電極と前記第2の電極との間に設けられ、前記第1の絶縁層の酸素原子濃度よりも、酸素原子濃度の低い第2の絶縁層と、を備える。
第1の実施形態の半導体装置の模式断面図。 第1の実施形態の半導体装置の模式断面図。 第1の実施形態の半導体装置の模式断面図。 比較例の半導体装置の模式断面図。 第1の実施形態の半導体装置の作用及び効果の説明図。 第1の実施形態の半導体装置の作用及び効果の説明図。 第2の実施形態の半導体装置の模式断面図。 第3の実施形態の半導体装置の模式断面図。 第3の実施形態の半導体装置の変形例の模式断面図。 第4の実施形態の半導体装置の模式断面図。 第5の実施形態の半導体装置の模式断面図。 第5の実施形態の半導体装置の模式断面図。 第5の実施形態の半導体装置の変形例の模式断面図。 第6の実施形態の半導体装置の模式断面図。 第7の実施形態の半導体装置の模式断面図。 第8の実施形態の半導体記憶装置の等価回路図。 第8の実施形態の半導体記憶装置の模式断面図。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明では、同一又は類似の部材などには同一の符号を付し、一度説明した部材などについては適宜その説明を省略する場合がある。
また、本明細書中、便宜上「上」、又は、「下」という用語を用いる場合がある。「上」、又は、「下」とはあくまで図面内での相対的位置関係を示す用語であり、重力に対する位置関係を規定する用語ではない。
本明細書中の半導体装置及び半導体記憶装置を構成する部材の化学組成の定性分析及び定量分析は、例えば、二次イオン質量分析法(Secondary Ion Mass Spectrometry:SIMS)、エネルギー分散型X線分光法(Energy Dispersive X-ray Spectroscopy:EDX)、ラザフォード後方散乱分析法(Rutherford Back-Scattering Spectroscopy:RBS)により行うことが可能である。また、半導体装置及び半導体記憶装置を構成する部材の厚さ、部材間の距離、結晶粒径等の測定には、例えば、透過型電子顕微鏡(Transmission Electron Microscope:TEM)を用いることが可能である。また、半導体装置及び半導体記憶装置を構成する部材のキャリア濃度の測定は、例えば、走査型拡がり抵抗顕微鏡(Scanning Spreading Resistance Microscopy:SSRM)により行うことが可能である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態の半導体装置は、第1の電極と、第2の電極と、第1の電極と第2の電極との間に設けられた酸化物半導体層と、第1の電極から第2の電極に向かう第1の方向において、第1の電極と第2の電極との間に設けられ、酸化物半導体層に対向するゲート電極と、酸化物半導体層とゲート電極との間に設けられたゲート絶縁層と、ゲート電極と第1の電極との間に設けられた第1の絶縁層と、ゲート電極と第2の電極との間に設けられ、第1の絶縁層の酸素原子濃度よりも、酸素原子濃度の低い第2の絶縁層と、を備える。
図1、図2、図3は、第1の実施形態の半導体装置の模式断面図である。図2は、図1のAA’断面図である。図3は、図1のBB’断面図である。図1において、上下方向を第1の方向と称する。図1において、左右方向を第2の方向と称する。第2の方向は、第1の方向に垂直である。
第1の実施形態の半導体装置は、トランジスタ100である。トランジスタ100は、酸化物半導体にチャネルが形成される酸化物半導体トランジスタである。トランジスタ100は、ゲート電極が、チャネルが形成される酸化物半導体層を囲んで設けられる、いわゆるSurrounding Gate Transistor(SGT)である。トランジスタ100は、いわゆる縦型トランジスタである。
トランジスタ100は、シリコン基板10、下部電極12、上部電極14、酸化物半導体層16、ゲート電極18、ゲート絶縁層20、基板絶縁層22、下部絶縁層24、上部絶縁層26を備える。酸化物半導体層16は、下部領域16a、上部領域16b、及び中間領域16cを含む。
シリコン基板10は、基板の一例である。下部電極12は、第1の電極の一例である。上部電極14は、第2の電極の一例である。下部絶縁層24は、第1の絶縁層の一例である。上部絶縁層26は、第2の絶縁層の一例である。
シリコン基板10は、例えば、単結晶シリコンである。シリコン基板10は、基板の一例である。基板は、シリコン基板に限定されない。基板は、例えば、シリコン基板以外の半導体基板であっても構わない。基板は、例えば、絶縁基板であっても構わない。
下部電極12は、シリコン基板10の上に設けられる。シリコン基板10と下部電極12との間には、基板絶縁層22が設けられる。下部電極12は、第1の電極の一例である。
下部電極12は、トランジスタ100のソース電極又はドレイン電極として機能する。
下部電極12は、導電体である。下部電極12は、例えば、酸化物導電体又は金属を含む。下部電極12は、例えば、インジウム(In)及びスズ(Sn)を含む酸化物導電体である。下部電極12は、例えば、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、又はタンタル(Ta)を含む金属である。
下部電極12は、例えば、複数の導電体の積層構造を有していても構わない。
上部電極14は、シリコン基板10の上に設けられる。上部電極14は、下部電極12の上に設けられる。シリコン基板10と上部電極14との間に、下部電極12が設けられる。上部電極14は、第2の電極の一例である。下部電極12から上部電極14に向かう方向が第1の方向である。
上部電極14は、トランジスタ100のソース電極又はドレイン電極として機能する。
上部電極14は、導電体である。上部電極14は、例えば、酸化物導電体又は金属を含む。上部電極14は、例えば、インジウム(In)及びスズ(Sn)を含む酸化物導電体である。上部電極14は、例えば、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、又はタンタル(Ta)を含む金属である。
上部電極14は、例えば、複数の導電体の積層構造を有していても構わない。
酸化物半導体層16は、シリコン基板10の上に設けられる。酸化物半導体層16は、下部電極12と上部電極14との間に設けられる。酸化物半導体層16は、例えば、下部電極12に接する。酸化物半導体層16は、例えば、上部電極14に接する。
酸化物半導体層16には、トランジスタ100のオン動作時に、電流経路となるチャネルが形成される。
酸化物半導体層16は、酸化物半導体である。酸化物半導体層16は、例えば、アモルファスである。
酸化物半導体層16は、例えば、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、シリコン(Si)、アルミニウム(Al)、及びスズ(Sn)からなる群から選ばれる少なくとも一つの元素と、亜鉛(Zn)と、を含む。酸化物半導体層16は、例えば、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、及び亜鉛(Zn)を含む。酸化物半導体層16の亜鉛(Zn)の原子濃度は、例えば、5原子%以上20原子%以下である。
酸化物半導体層16は、例えば、チタン(Ti)、亜鉛(Zn)、及びタングステン(W)からなる群から選ばれる少なくとも一つの元素を含む。酸化物半導体層16は、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、又は酸化タングステンを含む。
酸化物半導体層16は、例えば、下部電極12の化学組成、及び、上部電極14の化学組成と異なる化学組成を有する。
酸化物半導体層16は、下部領域16a、上部領域16b、及び中間領域16cを含む。中間領域16cは、下部領域16aと上部領域16bとの間に設けられる。下部領域16aは、下部電極12と中間領域16cとの間に設けられる。上部領域16bは、中間領域16cと上部電極14との間に設けられる。
酸化物半導体層16は、酸素空孔を含む。酸化物半導体層16の中の酸素空孔は、ドナーとして機能する。
例えば、下部領域16aの酸素空孔濃度は、中間領域16cの酸素空孔濃度よりも高い。下部領域16aの酸素空孔は、例えば、下部電極12に下部領域16aの酸素が吸収されることで形成される。下部領域16aは、n型半導体である。下部領域16aのキャリア濃度は、中間領域16cのキャリア濃度よりも高い。下部領域16aは、トランジスタ100のソース領域又はドレイン領域として機能する。
例えば、上部領域16bの酸素空孔濃度は、中間領域16cの酸素空孔濃度よりも高い。上部領域16bの酸素空孔は、例えば、上部電極14に上部領域16bの酸素が吸収されることで形成される。上部領域16bは、n型半導体である。上部領域16bのキャリア濃度は、中間領域16cのキャリア濃度よりも高い。上部領域16bは、トランジスタ100のソース領域又はドレイン領域として機能する。
中間領域16cは、ゲート電極18と対向する。中間領域16cは、トランジスタ100のチャネル領域として機能する。
酸化物半導体層16の第1の方向の長さは、例えば、80nm以上200nm以下である。酸化物半導体層16の第2の方向の幅は、例えば、20nm以上100nm以下である。
ゲート電極18は、第1の方向において、下部電極12と上部電極14との間に設けられる。ゲート電極18は、酸化物半導体層16に対向する。
ゲート電極18は、酸化物半導体層16を囲んで設けられる。ゲート電極18は、酸化物半導体層16の周囲に設けられる。
ゲート電極18は、例えば、金属、金属化合物、又は半導体である。ゲート電極18は、例えば、タングステン(W)を含む。
ゲート電極18のゲート長は、例えば、20nm以上100nm以下である。ゲート電極18のゲート長は、ゲート電極18の第1の方向の長さである。
ゲート絶縁層20は、酸化物半導体層16とゲート電極18との間に設けられる。ゲート絶縁層20は、酸化物半導体層16を囲んで設けられる。
ゲート絶縁層20は、例えば、下部電極12に接する。ゲート絶縁層20は、例えば、上部電極14に接する。
ゲート絶縁層20は、例えば、酸化物又は酸窒化物である。ゲート絶縁層20は、例えば、酸化シリコン又は酸化アルミニウムを含む。ゲート絶縁層20の厚さは、例えば、2nm以上10nm以下である。
基板絶縁層22は、シリコン基板10と下部電極12との間に設けられる。基板絶縁層22は、例えば、酸化物、窒化物、又は酸窒化物である。基板絶縁層22は、例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、又は酸窒化シリコンを含む。基板絶縁層22は、例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、又は酸窒化シリコンである。
下部絶縁層24は、下部電極12の上に設けられる。下部絶縁層24は、ゲート電極18と下部電極12との間に設けられる。
下部絶縁層24は、酸化物半導体層16の下部領域16aを囲む。下部絶縁層24は、ゲート絶縁層20を囲む。下部絶縁層24と下部領域16aとの間に、ゲート絶縁層20が設けられる。
下部絶縁層24は、例えば、酸化物又は酸窒化物である。下部絶縁層24は、例えば、酸化シリコン又は酸窒化シリコンを含む。下部絶縁層24は、例えば、酸化シリコン層又は酸窒化シリコン層を含む。下部絶縁層24は、例えば、酸化シリコン層又は酸窒化シリコン層である。
上部絶縁層26は、ゲート電極18の上に設けられる。上部絶縁層26は、ゲート電極18と上部電極14との間に設けられる。
上部絶縁層26は、酸化物半導体層16の上部領域16bを囲む。上部絶縁層26は、ゲート絶縁層20を囲む。上部絶縁層26と上部領域16bとの間に、ゲート絶縁層20が設けられる。
上部絶縁層26の酸素原子濃度は、下部絶縁層24の酸素原子濃度より低い。上部絶縁層26の酸素原子濃度は、例えば、下部絶縁層24の酸素原子濃度の2分の1以下である。
上部絶縁層26は、例えば、酸化物、窒化物、又は酸窒化物である。上部絶縁層26、例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、又は酸窒化シリコンを含む。上部絶縁層26は、例えば、酸化シリコン層、酸窒化シリコン層、又は窒化シリコン層を含む。上部絶縁層26は、例えば、酸化シリコン層、酸窒化シリコン層、又は窒化シリコン層である。
例えば、下部絶縁層24が酸化シリコン層の場合、上部絶縁層26が窒化シリコン層である。また、例えば、下部絶縁層24が酸化シリコン層の場合、上部絶縁層26が酸窒化シリコン層である。
また、例えば、下部絶縁層24が酸化シリコン層の場合、上部絶縁層26が下部絶縁層24よりも相対的に酸素濃度が低い酸化シリコン層である。例えば、下部絶縁層24が酸素(O)に対するシリコン(Si)の原子比(Si/O)が2分の1の酸化シリコン層の場合、上部絶縁層26は、酸素(O)に対するシリコン(Si)の原子比(Si/O)が2分の1より高い酸化シリコン層である。
なお、トランジスタ100を製造する際、シリコン基板10の上に下部電極12が形成された後に、酸化物半導体層16、及び上部電極14をこの順に形成する。
以下、第1の実施形態の半導体装置の作用及び効果について説明する。
酸化物半導体層にチャネルを形成する酸化物半導体トランジスタは、オフ動作時のチャネルリーク電流が極めて小さいという優れた特性を備える。このため、例えば、酸化物半導体トランジスタを、DRAMのメモリセルのスイッチングトランジスタに適用することが検討されている。
例えば、酸化物半導体トランジスタをメモリセルのスイッチングトランジスタに適用する場合、酸化物半導体トランジスタは、トランジスタ構造の形成後に加えられる熱処理によって特性の変動が生じる場合がある。したがって、熱処理を経ても特性の変動が少ない、安定した特性を備えた酸化物半導体トランジスタの実現が期待される。
図4は、比較例の半導体装置の模式断面図である。図4は、第1の実施形態の半導体装置の図1に対応する図である。
比較例の半導体装置は、トランジスタ900である。トランジスタ900は、酸化物半導体にチャネルが形成される酸化物半導体トランジスタである。トランジスタ900は、上部絶縁層26の酸素原子濃度が、下部絶縁層24の酸素原子濃度と等しい点で、第1の実施形態のトランジスタ100と異なる。下部絶縁層24及び上部絶縁層26は、例えば、酸化シリコン層である。
比較例のトランジスタ900では、トランジスタ構造を形成した後に加わる熱処理により、特性が変動する。特に、酸素を含む雰囲気中で熱処理を行った場合、オン電流の非対称性が問題となる。オン電流の非対称性とは、上部電極14から下部電極12に向けて電流を流す場合と、下部電極12から上部電極14に向けて電流を流す場合とで、オン電流の大きさに差が生じることを意味する。
オン電流の非対称性の原因の一つは、トランジスタ構造を形成した後に加わる熱処理後に、酸化物半導体層16の下部領域16aの酸素空孔濃度と、酸化物半導体層16の上部領域16bの酸素空孔濃度に差が生じることであると考えられる。例えば、上部領域16bの酸素空孔濃度が低くなると、上部領域16bのキャリア濃度が低下する。上部領域16bのキャリア濃度が低下することで、上部領域16bと上部電極14との間のコンタクト抵抗が上昇する。このため、トランジスタ構造の上部と下部間で寄生抵抗の非対称性が生じることで、トランジスタ900のオン電流の非対称性が生じる。
図5は、第1の実施形態の半導体装置の作用及び効果の説明図である。図5は、比較例のトランジスタ900のトランジスタ構造形成後、酸素を含む雰囲気中で熱処理を行う状態を示す。
下部領域16a及び上部領域16bには、雰囲気中から酸素が供給される。また、下部領域16aには、酸化シリコン層で形成される下部絶縁層24から酸素が供給される。また、上部領域16bには、酸化シリコン層で形成される上部絶縁層26から酸素が供給される。
下部領域16a及び上部領域16bに供給される酸素によって、酸素空孔が埋められる。雰囲気中から酸素の量は、上部領域16bの方が下部領域16aに比べて多くなる。このため、上部領域16bの酸素空孔濃度が、下部領域16aの酸素空孔濃度よりも低くなる。したがって、上部領域16bのキャリア濃度が、下部領域16aのキャリア濃度より低くなり、上部領域16bと上部電極14との間のコンタクト抵抗が上昇する。
図6は、第1の実施形態の半導体装置の作用及び効果の説明図である。図6は、第1の実施形態のトランジスタ100のトランジスタ構造形成後、酸素を含む雰囲気中で熱処理を行う状態を示す。
第1の実施形態のトランジスタ100では、上部絶縁層26の酸素原子濃度は、下部絶縁層24の酸素原子濃度より低い。例えば、下部絶縁層24が酸化シリコン層の場合、上部絶縁層26が下部絶縁層24よりも相対的に酸素濃度が低い酸化シリコン層である。
上部絶縁層26の酸素原子濃度は、下部絶縁層24の酸素原子濃度より低い。このため、熱処理の際に、上部領域16bに向けて上部絶縁層26から供給される酸素の量が、下部領域16aに向けて下部絶縁層24から供給される酸素の量よりも少なくなる。このため、上部領域16bの酸素空孔濃度の低下が抑制される。したがって、上部領域16bのキャリア濃度の低下が抑制され、上部領域16bと上部電極14との間のコンタクト抵抗の上昇が抑制される。よって、熱処理後のトランジスタ100のオン電流の非対称性の発現が抑制される。
上部領域16bへの酸素の供給を抑制する観点から、上部絶縁層26は窒化シリコン層であることが好ましい。上部領域16bへの酸素の供給を抑制する観点から、上部絶縁層26は酸素(O)に対するシリコン(Si)の原子比(Si/O)が2分の1より高い酸化シリコン層であることが好ましい。
上部領域16bへの酸素の供給を抑制する観点から、上部絶縁層26の酸素原子濃度は、下部絶縁層24の酸素原子濃度の2分の1以下であることが好ましく、10分の1以下であることがより好ましく、100分の以下であることが更に好ましい。
以上、第1の実施形態によれば、熱処理後のオン電流の非対称性が抑制され、安定した特性を備えた酸化物半導体トランジスタが実現される。
(第2の実施形態)
第2の実施形態の半導体装置は、第2の絶縁層は、第1の領域と、第1の領域と第2の電極との間に設けられ、第1の領域の酸素原子濃度よりも、酸素原子濃度の低い第2の領域と、を含む点で、第1の実施形態の半導体装置と異なる。以下、第1の実施形態と重複する内容については、一部記述を省略する。
図7は、第2の実施形態の半導体装置の模式断面図である。
第2の実施形態の半導体装置は、トランジスタ200である。トランジスタ200は、酸化物半導体にチャネルが形成される酸化物半導体トランジスタである。
トランジスタ200は、シリコン基板10、下部電極12、上部電極14、酸化物半導体層16、ゲート電極18、ゲート絶縁層20、基板絶縁層22、下部絶縁層24、上部絶縁層26を備える。酸化物半導体層16は、下部領域16a、上部領域16b、及び中間領域16cを含む。
シリコン基板10は、基板の一例である。下部電極12は、第1の電極の一例である。上部電極14は、第2の電極の一例である。下部絶縁層24は、第1の絶縁層の一例である。上部絶縁層26は、第2の絶縁層の一例である。
上部絶縁層26の酸素原子濃度は、下部絶縁層24の酸素原子濃度より低い。上部絶縁層26の酸素原子濃度は、例えば、下部絶縁層24の酸素原子濃度の2分の1以下である。
上部絶縁層26は、第1の領域26aと第2の領域26bを含む。第2の領域26bは、第1の領域26aと上部電極14との間に設けられる。
第2の領域26bの酸素原子濃度は、第1の領域26aの酸素原子濃度よりも低い。第1の領域26aの酸素原子濃度は、例えば、第1の領域26aの酸素原子濃度の2分の1以下である。
例えば、下部絶縁層24が酸化シリコン層の場合、第1の領域26aが酸化シリコン層で、第2の領域26bが窒化シリコン層である。また、例えば、下部絶縁層24が酸化シリコン層の場合、第1の領域26aが酸化シリコン層で、第2の領域26bが酸窒化シリコン層である。
また、例えば、下部絶縁層24が酸化シリコン層の場合、第1の領域26aが下部絶縁層24と同じ酸素濃度の酸化シリコン層で、第2の領域26bが下部絶縁層24よりも相対的に酸素濃度が低い酸化シリコン層である。例えば、下部絶縁層24及び第1の領域26aが酸素(O)に対するシリコン(Si)の原子比(Si/O)が2分の1の酸化シリコン層の場合、第2の領域26bは、酸素(O)に対するシリコン(Si)の原子比(Si/O)が2分の1より高い酸化シリコン層である。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用により、熱処理後のオン電流の非対称性が抑制され、安定した特性を備えた酸化物半導体トランジスタが実現される。
(第3の実施形態)
第3の実施形態の半導体装置は、第2の絶縁層と酸化物半導体層との間のゲート絶縁層の第2の方向における厚さは、第1の絶縁層と酸化物半導体層との間のゲート絶縁層の第2の方向における厚さよりも薄い点で、第1の実施形態の半導体装置と異なる。以下、第1の実施形態と重複する内容については、一部記述を省略する。
図8は、第3の実施形態の半導体装置の模式断面図である。
第3の実施形態の半導体装置は、トランジスタ300である。トランジスタ300は、酸化物半導体にチャネルが形成される酸化物半導体トランジスタである。
トランジスタ300は、シリコン基板10、下部電極12、上部電極14、酸化物半導体層16、ゲート電極18、ゲート絶縁層20、基板絶縁層22、下部絶縁層24、上部絶縁層26を備える。酸化物半導体層16は、下部領域16a、上部領域16b、及び中間領域16cを含む。
シリコン基板10は、基板の一例である。下部電極12は、第1の電極の一例である。上部電極14は、第2の電極の一例である。下部絶縁層24は、第1の絶縁層の一例である。上部絶縁層26は、第2の絶縁層の一例である。
上部絶縁層26の酸素原子濃度は、下部絶縁層24の酸素原子濃度より低い。上部絶縁層26の酸素原子濃度は、例えば、下部絶縁層24の酸素原子濃度の2分の1以下である。
上部絶縁層26と酸化物半導体層16との間のゲート絶縁層20の第2の方向における厚さは、下部絶縁層24と酸化物半導体層16との間のゲート絶縁層20の第2の方向における厚さよりも薄い。上部絶縁層26と上部領域16bとの間のゲート絶縁層20の厚さは、下部絶縁層24と下部領域16aとの間のゲート絶縁層20の厚さよりも薄い。
第3の実施形態のトランジスタ300によれば、第1の実施形態のトランジスタ100と同様の作用により、上部領域16bの酸素空孔濃度の低下が抑制される。
また、第3の実施形態のトランジスタ300では、上部絶縁層26と上部領域16bとの間のゲート絶縁層20の厚さが薄い。このため、熱処理の際に、上部領域16bから上部絶縁層26への酸素の吸収が生じる。特に、例えば、上部絶縁層26が窒化シリコンのように、酸素を含まない層である場合、上部領域16bから上部絶縁層26への酸素の吸収が促進される。したがって、上部領域16bの酸素空孔濃度の低下が更に抑制される。
第3の実施形態のトランジスタ300では、上部領域16bから上部絶縁層26への酸素の吸収を促進する観点から、上部絶縁層26が窒化シリコン層であることが好ましい。
(変形例)
図9は、第3の実施形態の半導体装置の変形例の模式断面図である。第3の実施形態の半導体装置の変形例は、トランジスタ301である。
トランジスタ301は、上部絶縁層26の少なくとも一部が酸化物半導体層16に接する点で、第3の実施形態のトランジスタ300と異なる。トランジスタ301は、上部絶縁層26の少なくとも一部が上部領域16bに接する点で、第3の実施形態のトランジスタ300と異なる。
トランジスタ301は、上部絶縁層26が上部領域16bに接することで、熱処理の際の、上部領域16bから上部絶縁層26への酸素の吸収が更に促進される。したがって、上部領域16bの酸素空孔濃度の低下が、トランジスタ300と比較して更に抑制される。
第3の実施形態及び変形例によれば、熱処理後のオン電流の非対称性が更に抑制され、更に安定した特性を備えた酸化物半導体トランジスタが実現される。
(第4の実施形態)
第4の実施形態の半導体装置は、酸化物半導体層の第1の方向に平行な断面において、酸化物半導体層の中の第1の位置における第1の方向に垂直な第2の方向の酸化物半導体層の第1の幅は、酸化物半導体層の中の第1の位置よりも第2の電極に近い第2の位置における第2の方向の酸化物半導体層の第2の幅よりも小さい点で、第1の実施形態の半導体装置と異なる。以下、第1の実施形態と重複する内容については、一部記述を省略する。
図10は、第4の実施形態の半導体装置の模式断面図である。
第4の実施形態の半導体装置は、トランジスタ400である。トランジスタ400は、酸化物半導体にチャネルが形成される酸化物半導体トランジスタである。
トランジスタ400は、シリコン基板10、下部電極12、上部電極14、酸化物半導体層16、ゲート電極18、ゲート絶縁層20、基板絶縁層22、下部絶縁層24、及び上部絶縁層26を備える。酸化物半導体層16は、下部領域16a、上部領域16b、及び中間領域16cを含む。
シリコン基板10は、基板の一例である。下部電極12は、第1の電極の一例である。上部電極14は、第2の電極の一例である。下部絶縁層24は、第1の絶縁層の一例である。上部絶縁層26は、第2の絶縁層の一例である。
上部絶縁層26の酸素原子濃度は、下部絶縁層24の酸素原子濃度より低い。上部絶縁層26の酸素原子濃度は、例えば、下部絶縁層24の酸素原子濃度の2分の1以下である。
酸化物半導体層16の第1の方向に平行な断面において、酸化物半導体層16の中の第1の位置(図10中のP1)における第1の方向に垂直な第2の方向の酸化物半導体層16の第1の幅(図10中のw1)は、酸化物半導体層16の中の第1の位置P1よりも上部電極14に近い第2の位置(図10中のP2)における第2の方向の酸化物半導体層16の第2の幅(図10中のw2)よりも小さい。
酸化物半導体層16の第2の方向の幅は、例えば、上部電極14から下部電極12に向かって小さくなる。酸化物半導体層16の側面は、テーパ形状を有する。
第4の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用により、熱処理後のオン電流の非対称性が抑制され、安定した特性を備えた酸化物半導体トランジスタが実現される。
(第5の実施形態)
第5の実施形態の半導体装置は、第2の絶縁層に囲まれ、酸化物半導体層に囲まれ、第1の絶縁層の酸素原子濃度よりも、酸素原子濃度の低い第3の絶縁層を、更に備える点で、第4の実施形態の半導体装置と異なる。以下、第1の実施形態又は第4の実施形態と重複する内容については、一部記述を省略する。
図11、図12は、第5の実施形態の半導体装置の模式断面図である。図12は、図11のBB’断面図である。
第5の実施形態の半導体装置は、トランジスタ500である。トランジスタ500は、酸化物半導体にチャネルが形成される酸化物半導体トランジスタである。
トランジスタ500は、シリコン基板10、下部電極12、上部電極14、酸化物半導体層16、ゲート電極18、ゲート絶縁層20、基板絶縁層22、下部絶縁層24、上部絶縁層26、及びコア絶縁層28を備える。酸化物半導体層16は、下部領域16a、上部領域16b、及び中間領域16cを含む。
シリコン基板10は、基板の一例である。下部電極12は、第1の電極の一例である。上部電極14は、第2の電極の一例である。下部絶縁層24は、第1の絶縁層の一例である。上部絶縁層26は、第2の絶縁層の一例である。コア絶縁層28は、第3の絶縁層の一例である。
上部絶縁層26の酸素原子濃度は、下部絶縁層24の酸素原子濃度より低い。上部絶縁層26の酸素原子濃度は、例えば、下部絶縁層24の酸素原子濃度の2分の1以下である。
酸化物半導体層16の第2の方向の幅は、例えば、上部電極14から下部電極12に向かって小さくなる。酸化物半導体層16の側面は、テーパ形状を有する。
コア絶縁層28は、上部絶縁層26に囲まれる。コア絶縁層28は、酸化物半導体層16に囲まれる。コア絶縁層28は、酸化物半導体層16に接する。コア絶縁層28は、上部領域16bに接する。コア絶縁層28は、第1の方向に延びる。
コア絶縁層28の第2の方向の幅は、例えば、上部電極14から下部電極12に向かって小さくなる。コア絶縁層28の側面は、テーパ形状を有する。また、例えば、コア絶縁層28の最下部の第2の方向における位置は、ゲート電極18の上面の第2の方向における位置よりも上である。
コア絶縁層28の酸素原子濃度は、下部絶縁層24の酸素原子濃度より低い。コア絶縁層28の酸素原子濃度は、例えば、下部絶縁層24の酸素原子濃度の2分の1以下である。
コア絶縁層28は、例えば、酸化物、窒化物、又は酸窒化物である。コア絶縁層28は、例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、又は酸窒化シリコンを含む。コア絶縁層28は、例えば、酸化シリコン層、酸窒化シリコン層、又は窒化シリコン層を含む。コア絶縁層28は、例えば、酸化シリコン層、酸窒化シリコン層、又は窒化シリコン層である。
コア絶縁層28は、例えば、上部絶縁層26と同一の材料である。
第5の実施形態のトランジスタ500によれば、第1の実施形態のトランジスタ100と同様の作用により、上部領域16bの酸素空孔濃度の低下が抑制される。
また、第5の実施形態のトランジスタ500は、酸素原子濃度が低く酸化物半導体層16の上部領域16bに接するコア絶縁層28を備える。このため、熱処理の際に、上部領域16bからコア絶縁層28への酸素の吸収が生じる。特に、例えば、コア絶縁層28が窒化シリコンのように、酸素を含まない層である場合、上部領域16bからコア絶縁層28への酸素の吸収が促進される。したがって、上部領域16bの酸素空孔濃度の低下が更に抑制される。
第5の実施形態のトランジスタ500では、上部領域16bからコア絶縁層28への酸素の吸収を促進する観点から、コア絶縁層28が窒化シリコン層であることが好ましい。
(変形例)
図13は、第5の実施形態の半導体装置の変形例の模式断面図である。第5の実施形態の半導体装置の変形例は、トランジスタ501である。
トランジスタ501は、コア絶縁層28が下部電極12に接する点で、第5の実施形態のトランジスタ500と異なる。コア絶縁層28は、下部領域16a、中間領域16c、及び上部領域16bに囲まれる。コア絶縁層28は、下部領域16a、中間領域16c、及び上部領域16bに接する。
トランジスタ501は、コア絶縁層28を備えることにより、第5の実施形態のトランジスタ500と同様の作用により、上部領域16bの酸素空孔濃度の低下が抑制される。
第5の実施形態及び変形例によれば、熱処理後のオン電流の非対称性が更に抑制され、更に安定した特性を備えた酸化物半導体トランジスタが実現される。
(第6の実施形態)
第6の実施形態の半導体装置は、第1の電極との間に、第2の電極が設けられた基板を、備える点で、第1の実施形態の半導体装置と異なる。以下、第1の実施形態と重複する内容については、一部記述を省略する。
図14は、第6の実施形態の半導体装置の模式断面図である。
第6の実施形態の半導体装置は、トランジスタ600である。トランジスタ600は、酸化物半導体にチャネルが形成される酸化物半導体トランジスタである。
トランジスタ600は、シリコン基板10、下部電極12、上部電極14、酸化物半導体層16、ゲート電極18、ゲート絶縁層20、基板絶縁層22、下部絶縁層24、及び上部絶縁層26を備える。酸化物半導体層16は、下部領域16a、上部領域16b、及び中間領域16cを含む。
シリコン基板10は、基板の一例である。下部電極12は、第2の電極の一例である。上部電極14は、第1の電極の一例である。下部絶縁層24は、第2の絶縁層の一例である。上部絶縁層26は、第1の絶縁層の一例である。
下部絶縁層24は、下部電極12の上に設けられる。下部絶縁層24は、ゲート電極18と下部電極12との間に設けられる。
下部絶縁層24は、酸化物半導体層16の下部領域16aを囲む。下部絶縁層24は、ゲート絶縁層20を囲む。下部絶縁層24と下部領域16aとの間に、ゲート絶縁層20が設けられる。
下部絶縁層24の酸素原子濃度は、上部絶縁層26の酸素原子濃度より低い。下部絶縁層24の酸素原子濃度は、例えば、上部絶縁層26の酸素原子濃度の2分の1以下である。
下部絶縁層24は、例えば、酸化物、窒化物、又は酸窒化物である。下部絶縁層24は、例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、又は酸窒化シリコンを含む。下部絶縁層24は、例えば、酸化シリコン層、酸窒化シリコン層、又は窒化シリコン層を含む。下部絶縁層24は、例えば、酸化シリコン層、酸窒化シリコン層、又は窒化シリコン層である。
上部絶縁層26は、ゲート電極18の上に設けられる。上部絶縁層26は、ゲート電極18と上部電極14との間に設けられる。
上部絶縁層26は、酸化物半導体層16の上部領域16bを囲む。上部絶縁層26は、ゲート絶縁層20を囲む。上部絶縁層26と上部領域16bとの間に、ゲート絶縁層20が設けられる。
上部絶縁層26は、例えば、酸化物又は酸窒化物である。上部絶縁層26は、例えば、酸化シリコン又は酸窒化シリコンを含む。上部絶縁層26は、例えば、酸化シリコン層又は酸窒化シリコン層を含む。上部絶縁層26は、例えば、酸化シリコン層又は酸窒化シリコン層である。
例えば、上部絶縁層26が酸化シリコン層の場合、下部絶縁層24が窒化シリコン層である。また、例えば、上部絶縁層26が酸化シリコン層の場合、下部絶縁層24が酸窒化シリコン層である。
また、例えば、上部絶縁層26が酸化シリコン層の場合、下部絶縁層24が上部絶縁層26よりも相対的に酸素濃度が低い酸化シリコン層である。例えば、上部絶縁層26が酸素(O)に対するシリコン(Si)の原子比(Si/O)が2分の1の酸化シリコン層の場合、下部絶縁層24は、酸素(O)に対するシリコン(Si)の原子比(Si/O)が2分の1より高い酸化シリコン層である。
例えば、下部電極12の材料と上部電極14の材料が異なる場合がある。例えば、下部電極12の材料が、上部電極14の材料よりも酸化物半導体層16の酸素を吸収しにくい場合がある。下部電極12の材料が酸化物半導体層16の酸素を吸収しにくい場合、熱処理後に、下部領域16aの酸素空孔濃度が低下するおそれがある。下部領域16aの酸素空孔濃度が低下すると、下部領域16aと下部電極12との間のコンタクト抵抗が上昇する。このため、トランジスタのオン電流の非対称性が生じるおそれがある。
トランジスタ600は、下部絶縁層24の酸素原子濃度は、上部絶縁層26の酸素原子濃度より低い。このため、熱処理の際に、下部領域16aに向けて下部絶縁層24から供給される酸素の量が、上部領域16bに向けて上部絶縁層26から供給される酸素の量よりも少なくなる。このため、下部領域16aの酸素空孔濃度の低下が抑制される。したがって、下部領域16aのキャリア濃度の低下が抑制され、下部領域16aと下部電極12との間のコンタクト抵抗の上昇が抑制される。よって、熱処理後のトランジスタ600のオン電流の非対称性の発現が抑制される。
第6の実施形態によれば、熱処理後のオン電流の非対称性が抑制され、安定した特性を備えた酸化物半導体トランジスタが実現される。
(第7の実施形態)
第7の実施形態の半導体装置は、酸化物半導体層の第1の方向に平行な断面において、酸化物半導体層の中の第1の位置における第1の方向に垂直な第2の方向の第1の幅は、酸化物半導体層の中の第1の位置よりも第2の電極に近い第2の位置における第2の方向の第2の幅よりも大きい点で、第6の実施形態の半導体装置と異なる。以下、第6の実施形態と重複する内容については、一部記述を省略する。
図15は、第7の実施形態の半導体装置の模式断面図である。
第7の実施形態の半導体装置は、トランジスタ700である。トランジスタ700は、酸化物半導体にチャネルが形成される酸化物半導体トランジスタである。
トランジスタ700は、シリコン基板10、下部電極12、上部電極14、酸化物半導体層16、ゲート電極18、ゲート絶縁層20、基板絶縁層22、下部絶縁層24、及び上部絶縁層26を備える。酸化物半導体層16は、下部領域16a、上部領域16b、及び中間領域16cを含む。
シリコン基板10は、基板の一例である。下部電極12は、第2の電極の一例である。上部電極14は、第1の電極の一例である。下部絶縁層24は、第2の絶縁層の一例である。上部絶縁層26は、第1の絶縁層の一例である。
下部絶縁層24の酸素原子濃度は、上部絶縁層26の酸素原子濃度より低い。下部絶縁層24の酸素原子濃度は、例えば、上部絶縁層26の酸素原子濃度の2分の1以下である。
酸化物半導体層16の第1の方向に平行な断面において、酸化物半導体層16の中の第1の位置(図15中のP1)における第1の方向に垂直な第2の方向の酸化物半導体層16の第1の幅(図15中のw1)は、酸化物半導体層16の中の第1の位置P1よりも下部電極12に近い第2の位置(図15中のP2)における第2の方向の酸化物半導体層16の第2の幅(図15中のw2)よりも大きい。
酸化物半導体層16の第2の方向の幅は、例えば、上部電極14から下部電極12に向かって小さくなる。酸化物半導体層16の側面は、テーパ形状を有する。
第7の実施形態によれば、第6の実施形態と同様の作用により、熱処理後のオン電流の非対称性が抑制され、安定した特性を備えた酸化物半導体トランジスタが実現される。
(第8の実施形態)
第8の実施形態の半導体記憶装置は、第1の電極と、第2の電極と、第1の電極と第2の電極との間に設けられた酸化物半導体層と、第1の電極から第2の電極に向かう第1の方向において、第1の電極と第2の電極との間に設けられ、酸化物半導体層に対向するゲート電極と、酸化物半導体層とゲート電極との間に設けられたゲート絶縁層と、ゲート電極と第1の電極との間に設けられた第1の絶縁層と、ゲート電極と第2の電極との間に設けられ、第1の絶縁層の酸素原子濃度よりも、酸素原子濃度の低い第2の絶縁層と、第1の電極又は第2の電極に電気的に接続されたキャパシタと、を備える。
第8の実施形態の半導体記憶装置は、半導体メモリ800である。第8の実施形態の半導体記憶装置は、DRAMである。半導体メモリ800は、第1の実施形態のトランジスタ100を、DRAMのメモリセルのスイッチングトランジスタとして使用する。
以下、第1の実施形態と重複する内容については、一部記述を省略する。
図16は、第8の実施形態の半導体記憶装置の等価回路図である。図16は、メモリセルMCが1個の場合を例示しているが、メモリセルMCは、例えばアレイ状に複数設けられていても構わない。
半導体メモリ800は、メモリセルMC、ワード線WL、ビット線BL、及びプレート線PLを備える。メモリセルMCは、スイッチングトランジスタTR及びキャパシタCAを含む。図16で、破線で囲まれた領域がメモリセルMCである。
ワード線WLは、スイッチングトランジスタTRのゲート電極に電気的に接続される。ビット線BLは、スイッチングトランジスタTRのソース・ドレイン電極の一方に電気的に接続される。キャパシタCAの一方の電極は、スイッチングトランジスタTRのソース・ドレイン電極の他方に電気的に接続される。キャパシタCAの他方の電極は、プレート線PLに接続される。
メモリセルMCは、キャパシタCAに電荷を蓄積することで、データを記憶する。データの書き込み及び読出しは、スイッチングトランジスタTRをオン動作させることにより行う。
例えば、ビット線BLに所望の電圧を印加した状態でスイッチングトランジスタTRをオン動作させ、メモリセルMCへのデータの書き込みを行う。
また、例えば、スイッチングトランジスタTRをオン動作させ、キャパシタに蓄積された電荷量に応じたビット線BLの電圧変化を検知し、メモリセルMCのデータの読み出しを行う。
図17は、第8の実施形態の半導体記憶装置の模式断面図である。図17は、半導体メモリ800のメモリセルMCの断面を示す。
半導体メモリ800は、シリコン基板10、スイッチングトランジスタTR、キャパシタCA、下部層間絶縁層30、及び上部層間絶縁層32を含む。シリコン基板10は、基板の一例である。
スイッチングトランジスタTRは、下部電極12、上部電極14、酸化物半導体層16、ゲート電極18、ゲート絶縁層20、下部絶縁層24、上部絶縁層26を備える。下部電極12は、第1の電極の一例である。上部電極14は、第2の電極の一例である。下部絶縁層24は、第1の絶縁層の一例である。上部絶縁層26は、第2の絶縁層の一例である。
スイッチングトランジスタTRは、第1の実施形態のトランジスタ100と同様の構造を有する。
キャパシタCAは、シリコン基板10とスイッチングトランジスタTRとの間に設けられる。キャパシタCAは、シリコン基板10と下部電極12との間に設けられる。キャパシタCAは、下部電極12に電気的に接続される。
キャパシタCAは、セル電極71、プレート電極72、キャパシタ絶縁膜73を備える。セル電極71は、下部電極12に電気的に接続される。セル電極71は、例えば、下部電極12に接する。
セル電極71及びプレート電極72は、例えば、窒化チタンである。キャパシタ絶縁膜73は、例えば、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウムの積層構造を有する。
ゲート電極18は、例えば、図示しないワード線WLに電気的に接続される。上部電極14は、例えば、図示しないビット線BLに電気的に接続される。プレート電極72は、例えば、図示しないプレート線PLに接続される。
半導体メモリ800を製造する際、シリコン基板10の上にキャパシタCAを形成した後に、スイッチングトランジスタTRを形成する。スイッチングトランジスタTRを形成する際、下部電極12が形成された後に、酸化物半導体層16、及び上部電極14をこの順に形成する。
半導体メモリ800は、オフ動作時のチャネルリーク電流が極めて小さい酸化物半導体トランジスタをスイッチングトランジスタTRに適用する。したがって、電荷保持特性に優れたDRAMが実現する。
また、半導体メモリ800のスイッチングトランジスタTRは、熱処理が加わることによるオン電流の非対称性の発現が抑制される。よって、スイッチングトランジスタTRの特性が安定し、半導体メモリ800の特性も安定する。
第1ないし第7の実施形態においては、ゲート電極が酸化物半導体層を囲んで設けられるトランジスタを例に説明したが、本発明の実施形態のトランジスタは、ゲート電極が酸化物半導体層を囲まないトランジスタであっても構わない。例えば、本発明の実施形態のトランジスタは、酸化物半導体層が2本のゲート電極に挟まれるトランジスタであっても構わない。
第8の実施形態においては、第1の実施形態のトランジスタが適用される半導体メモリを例に説明したが、本発明の実施形態の半導体メモリは、第2ないし第7の実施形態のトランジスタが適用される半導体メモリであっても構わない。
第8の実施形態においては、セル電極が下部電極に電気的に接続される半導体メモリを例に説明したが、本発明の実施形態の半導体メモリは、セル電極が上部電極に電気的に接続される半導体メモリであっても構わない。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。例えば、一実施形態の構成要素を他の実施形態の構成要素と置き換え又は変更してもよい。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 シリコン基板(基板)
12 下部電極(第1の電極、第2の電極)
14 上部電極(第2の電極、第1の電極)
16 酸化物半導体層
18 ゲート電極
20 ゲート絶縁層
24 下部絶縁層(第1の絶縁層、第2の絶縁層)
26 上部絶縁層(第2の絶縁層、第1の絶縁層)
26a 第1の領域
26b 第2の領域
28 コア絶縁層(第3の絶縁層)
100 トランジスタ(半導体装置)
200 トランジスタ(半導体装置)
300 トランジスタ(半導体装置)
400 トランジスタ(半導体装置)
500 トランジスタ(半導体装置)
600 トランジスタ(半導体装置)
700 トランジスタ(半導体装置)
800 半導体メモリ(半導体記憶装置)
CA キャパシタ
P1 第1の位置
P2 第2の位置
w1 第1の幅
w2 第2の幅

Claims (17)

  1. 第1の電極と、
    第2の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられた酸化物半導体層と、
    前記第1の電極から前記第2の電極に向かう第1の方向において、前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられ、前記酸化物半導体層に対向するゲート電極と、
    前記酸化物半導体層と前記ゲート電極との間に設けられたゲート絶縁層と、
    前記ゲート電極と前記第1の電極との間に設けられた第1の絶縁層と、
    前記ゲート電極と前記第2の電極との間に設けられ、前記第1の絶縁層の酸素原子濃度よりも、酸素原子濃度の低い第2の絶縁層と、
    を備える半導体装置。
  2. 前記ゲート電極は、前記酸化物半導体層を囲む請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記第2の絶縁層は、窒化シリコン層、又は、酸素(O)に対するシリコン(Si)の原子比(Si/O)が2分の1より高い酸化シリコン層を含む請求項1又は請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記第2の絶縁層の酸素原子濃度は、前記第1の絶縁層の酸素原子濃度の2分の1以下である請求項1ないし請求項3いずれか一項記載の半導体装置。
  5. 前記第2の絶縁層は、第1の領域と、前記第1の領域と前記第2の電極との間に設けられ、前記第1の領域の酸素原子濃度よりも、酸素原子濃度の低い第2の領域と、を含む請求項1ないし請求項4いずれか一項記載の半導体装置。
  6. 前記第2の絶縁層と前記酸化物半導体層との間の前記ゲート絶縁層の前記第1の方向と垂直な第2の方向における厚さは、前記第1の絶縁層と前記酸化物半導体層との間の前記ゲート絶縁層の前記第2の方向における厚さよりも薄い、請求項1ないし請求項5いずれか一項記載の半導体装置。
  7. 前記第2の絶縁層は、前記酸化物半導体層に接する請求項1ないし請求項6いずれか一項記載の半導体装置。
  8. 前記第2の絶縁層に囲まれ、前記酸化物半導体層に囲まれ、前記第1の絶縁層の酸素原子濃度よりも、酸素原子濃度の低い第3の絶縁層を、更に備える請求項1ないし請求項7いずれか一項記載の半導体装置。
  9. 前記第2の電極との間に、前記第1の電極が設けられた基板を、更に備える請求項1ないし請求項8いずれか一項記載の半導体装置。
  10. 前記酸化物半導体層の前記第1の方向に平行な断面において、前記酸化物半導体層の中の第1の位置における前記第1の方向に垂直な第2の方向の前記酸化物半導体層の第1の幅は、前記酸化物半導体層の中の前記第1の位置よりも前記第2の電極に近い第2の位置における前記第2の方向の前記酸化物半導体層の第2の幅よりも小さい請求項1ないし請求項9いずれか一項記載の半導体装置。
  11. 前記第1の電極との間に、前記第2の電極が設けられた基板を、更に備える請求項1ないし請求項8いずれか一項記載の半導体装置。
  12. 前記酸化物半導体層の前記第1の方向に平行な断面において、前記酸化物半導体層の中の第1の位置における前記第1の方向に垂直な第2の方向の第1の幅は、前記酸化物半導体層の中の前記第1の位置よりも前記第2の電極に近い第2の位置における前記第2の方向の第2の幅よりも大きい請求項11記載の半導体装置。
  13. 第1の電極と、
    第2の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられた酸化物半導体層と、
    前記第1の電極から前記第2の電極に向かう第1の方向において、前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられ、前記酸化物半導体層に対向するゲート電極と、
    前記酸化物半導体層と前記ゲート電極との間に設けられたゲート絶縁層と、
    前記ゲート電極と前記第1の電極との間に設けられた第1の絶縁層と、
    前記ゲート電極と前記第2の電極との間に設けられ、前記第1の絶縁層の酸素原子濃度よりも、酸素原子濃度の低い第2の絶縁層と、
    前記第1の電極又は前記第2の電極に電気的に接続されたキャパシタと、
    を備える半導体記憶装置。
  14. 基板を更に備え、
    前記キャパシタは、前記基板と前記第1の電極との間に設けられた請求項13記載の半導体記憶装置。
  15. 前記ゲート電極は、前記酸化物半導体層を囲む請求項13又は請求項14記載の半導体記憶装置。
  16. 前記第2の絶縁層は、窒化シリコン層、又は、酸素(O)に対するシリコン(Si)の原子比(Si/O)が2分の1より高い酸化シリコン層を含む請求項13ないし請求項15いずれか一項記載の半導体記憶装置。
  17. 前記第2の絶縁層の酸素原子濃度は、前記第1の絶縁層の酸素原子濃度の2分の1以下である請求項13ないし請求項16いずれか一項記載の半導体記憶装置。
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