JP2023045156A - レーザー加工装置 - Google Patents

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Teppei Nomura
繁史 岡田
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Abstract

【課題】空間光変調器の異常を高速に検知することができるレーザー加工装置を提供すること。【解決手段】レーザー加工装置は、発振器22と集光器23との間に配設され、表示部241に表示した位相パターンに応じて入射したレーザービーム21を変調して出射する空間光変調器24を含むレーザービーム照射ユニット20と、レーザービーム21の強度を検出する光検出ユニット30と、表示部241に表示する位相パターンを制御するパターン制御部と、表示部241にレーザービーム21を分岐するための位相パターンである分岐パターンが表示された時に光検出ユニット30が検出するレーザービーム21の強度を基準強度として記憶しておく記憶部と、光検出ユニット30が検出するレーザービーム21の強度が基準強度から変化したか否かに基づいて、空間光変調器24が正常に動作しているか否かを判定する判定部と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、レーザー加工装置に関する。
半導体デバイスを製造するために、レーザービームの集光点をウエーハの内部に位置づけ、ストリート(分割予定ライン)に沿って照射することで改質層を形成し、外力を加えることで分割する加工方法が知られている(特許文献1参照)。上述した加工方法を実現するレーザー加工装置では、発振器から出射したレーザービームが空間光変調器により変調され、集光レンズにより集光されてウエーハへと照射される。
ところで、近年では、加工に係る時間を短縮するために、空間光変調器によりレーザービームを分岐して複数の集光点で加工を施す方法が用いられている(特許文献2参照)。このレーザー加工装置において、空間光変調器が不良や異常により正常に動作しない場合、レーザービームの分岐が適切に行われず、未分岐の状態でレーザービームが照射されてしまい、加工不良を引き起こす可能性がある。
そこで、空間光変調器の動作不良を検知するために、様々な方法が提案されている。例えば、特許文献3には、集光レンズの瞳面に入射しない一部を変調するマーキングを含む位相パターンを空間光変調器に表示させ、マーキングを含む位相パターンの強度分布を取得することで、動作を確認する方法が開示されている。
特開2011-051011号公報 特開2011-161491号公報 特開2017-131945号公報
しかしながら、特許文献3の方法は、加工中に動作異常を確認することができる一方で、二次元の強度分布を取得する必要があり、処理に時間がかかるという問題がある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、空間光変調器の異常を高速に検知することができるレーザー加工装置を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のレーザー加工装置は、レーザービームを出射する発振器と、該発振器から出射されたレーザービームを集光して被加工物に照射する集光器と、該発振器と該集光器との間に配設され、位相パターンを表示する表示部を有し、該表示部に入射したレーザービームを該位相パターンに応じて変調して出射する空間光変調器と、を含むレーザービーム照射ユニットと、該空間光変調器から出射された該レーザービームの強度を検出する光検出ユニットと、各構成要素を制御する制御ユニットと、を備え、該制御ユニットは、該表示部に表示する位相パターンを制御するパターン制御部と、該パターン制御部により該表示部にレーザービームを分岐するための該位相パターンである分岐パターンが表示された時に該光検出ユニットが検出するレーザービームの強度を基準強度として記憶しておく記憶部と、該光検出ユニットが検出するレーザービームの強度が該基準強度から変化したか否かに基づいて、該空間光変調器が正常に動作しているか否かを判定する判定部と、を有することを特徴とする。
また、本発明のレーザー加工装置において、該レーザービーム照射ユニットは、該空間光変調器から出射したレーザービームを該集光器に向けて反射するミラーを有し、該光検出ユニットは、該ミラーで反射されずに透過したレーザービームの漏れ光を受光するように構成されてもよい。
また、本発明のレーザー加工装置において、該ミラーと該光検出ユニットとの間には、該レーザービームを拡散させる拡散板が配設されてもよい。
また、本発明のレーザー加工装置において、該空間光変調器と該光検出ユニットとの間には、該レーザービームを集束する集束レンズと、該集束レンズの焦点位置または該焦点位置の近傍に位置づけられたアパーチャと、が配設されてもよい。
また、本発明のレーザー加工装置において、該光検出ユニットは、フォトダイオードであってもよい。
本発明は、空間光変調器の異常を高速に検知することができる。
図1は、実施形態に係るレーザー加工装置の構成例を示す斜視図である。 図2は、図1に示すレーザー加工装置の加工対象である被加工物の一例を示す斜視図である。 図3は、図1に示すレーザービーム照射ユニットの概略構成を示す模式図である。 図4は、図3に示す空間光変調器の表示部に表示する位相パターンの一例を示す模式図である。 図5は、図4に示す位相パターンが表示される表示部から出射されるレーザービームの模式図である。 図6は、図3に示す空間光変調器の表示部の動作異常時を示す模式図である。 図7は、図6に示す表示部から出射されるレーザービームの模式図である。 図8は、図3に示す光検出ユニットがレーザービームを受光する様子を示す模式図である。 図9は、比較例に係るレーザービーム照射ユニットにおいて光検出ユニットがレーザービームを受光する様子を示す模式図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。更に、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換または変更を行うことができる。
〔実施形態〕
まず、本発明の実施形態に係るレーザー加工装置1の構成について図面に基づいて説明する。図1は、実施形態に係るレーザー加工装置1の構成例を示す斜視図である。図2は、図1に示すレーザー加工装置1の加工対象である被加工物100の一例を示す斜視図である。図3は、図1に示すレーザービーム照射ユニット20の概略構成を示す模式図である。図4は、図3に示す空間光変調器24の表示部241に表示する位相パターン242の一例を示す模式図である。図5は、図4に示す位相パターン242が表示される表示部241から出射されるレーザービーム21の模式図である。
以下の説明において、X軸方向は、水平面における一方向である。Y軸方向は、水平面において、X軸方向に直交する方向である。Z軸方向は、X軸方向およびY軸方向に直交する方向である。実施形態のレーザー加工装置1は、加工送り方向がX軸方向であり、割り出し送り方向がY軸方向であり、集光点位置調整方向がZ軸方向である。
レーザー加工装置1は、保持テーブル10と、レーザービーム照射ユニット20と、光検出ユニット30(図3参照)と、撮像手段31と、移動ユニット60と、撮像ユニット70と、入力手段80と、制御ユニット90と、を備える。実施形態に係るレーザー加工装置1は、加工対象である被加工物100に対して、レーザービーム21を照射することにより、被加工物100を加工する装置である。レーザー加工装置1による被加工物100の加工は、例えば、ステルスダイシングによって被加工物100の内部に改質層106(図3参照)を形成する改質層形成加工、被加工物100の表面102に溝を形成する溝加工、または分割予定ライン103に沿って被加工物100を切断する切断加工等である。実施形態では、被加工物100に改質層106を形成する構成について説明する。
被加工物100は、例えば、シリコン(Si)、サファイア(Al)、ガリウムヒ素(GaAs)、炭化ケイ素(SiC)、またはリチウムタンタレート(LiTa)等を基板101(図2参照)とする円板状の半導体デバイスウエーハ、光デバイスウエーハ等のウエーハである。なお、被加工物100は、実施形態では円板状であるが、本発明では円板状でなくともよい。被加工物100は、例えば、環状のフレーム110が貼着されかつ被加工物100の外径よりも大径なテープ111が被加工物100の裏面105に貼着されて、フレーム110の開口内に支持された状態で搬送および加工される。
図2に示すように、被加工物100は、基板101の表面102に格子状に設定された分割予定ライン103と、分割予定ライン103によって区画された領域に形成されたデバイス104と、を有している。デバイス104は、例えば、IC(Integrated Circuit)、またはLSI(Large Scale Integration)等の集積回路、CCD(Charge Coupled Device)、またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサである。
実施形態において、被加工物100は、分割予定ライン103に沿って改質層106(図3参照)が形成される。被加工物100は、分割予定ライン103に形成された改質層106に沿って個々のデバイス104に分割されて、チップに個片化される。なお、チップは、実施形態では正方形状であるが、本発明では長方形状であってもよい。
図1等に示す保持テーブル10は、被加工物100を保持面11で保持する。保持面11は、ポーラスセラミック等から形成された円板形状である。保持面11は、実施形態において、水平方向と平行な平面である。保持面11は、例えば、真空吸引経路を介して真空吸引源と接続している。保持テーブル10は、保持面11上に載置された被加工物100を吸引保持する。保持テーブル10の周囲には、被加工物100を支持する環状のフレーム110を挟持するクランプ部12が複数配置されている。
保持テーブル10は、回転ユニット13によりZ軸方向と平行な軸心回りに回転される。回転ユニット13は、X軸方向移動プレート14に支持される。回転ユニット13および保持テーブル10は、X軸方向移動プレート14を介して、後述の加工送りユニット61によりX軸方向に移動される。回転ユニット13および保持テーブル10は、X軸方向移動プレート14、加工送りユニット61およびY軸方向移動プレート15を介して、後述の割り出し送りユニット62によりY軸方向に移動される。
レーザービーム照射ユニット20は、保持テーブル10の保持面11に保持された被加工物100に対してレーザービーム21を照射するユニットである。レーザービーム照射ユニット20のうち、少なくとも集光器23(図3参照)は、レーザー加工装置1の装置本体2から立設した柱3に設置される後述の集光点位置調整ユニット63に支持される。図3に示すように、レーザービーム照射ユニット20は、発振器22と、集光器23と、空間光変調器24と、偏光板25と、集束レンズ26と、アパーチャ27と、リレーレンズ28と、ミラー29と、を含む。また、レーザービーム照射ユニット20は、光検出ユニット30とミラー29との間に、集光レンズ32と、拡散板33と、フィルタ34と、を含む。
発振器22は、被加工物100を加工するための所定の波長を有するレーザービーム21を出射する。レーザービーム照射ユニット20が照射するレーザービーム21は、被加工物100に対して透過性または吸収性を有する波長のレーザービームであり、改質層形成加工を行う実施形態においては、透過性を有する波長のレーザービームである。
集光器23は、発振器22から出射されたレーザービーム21を、保持テーブル10の保持面11に保持された被加工物100に集光して、被加工物100に照射させる集光レンズである。集光器23は、空間光変調器24によって変調されたレーザービーム21を、被加工物100に集光する。集光器23によって集光されたレーザービーム21の集光点211は、実施形態の改質層形成加工において、被加工物100の内部に位置づけられる。なお、図3に示す例では、被加工物100の裏面105側を保持テーブル10に保持して表面102側からレーザービーム21を照射するが、本発明では表面102側を保持テーブル10に保持して裏面105側からレーザービーム21を照射してもよい。
空間光変調器24は、発振器22と集光器23との間に設けられる。空間光変調器24は、発振器22から出射されたレーザービーム21の、振幅、位相、偏光等の空間的な分布を電気的に制御することによって、入射したレーザービーム21を変調させる。空間光変調器24は、実施形態ではレーザービーム21を反射させて出力するが、本発明ではレーザービーム21を透過させて出力させてもよい。
空間光変調器24は、表示部241を有する。図4に示すように、表示部241は、所定の位相パターン242を表示する。位相パターン242は、表示部241において、レーザービーム21が当たる領域212に表示される。空間光変調器24は、表示部241に入射したレーザービーム21を、位相パターン242に応じて変調して出射する。
位相パターン242は、図4に示す一例において、入射したレーザービーム21を分岐して出射させるための分岐パターンである。図4に示すように、表示部241に分岐パターンである位相パターン242が表示されている状態において、レーザービーム21は、図5に示すように、複数条のレーザービーム21に分岐する。
図3に示すように、偏光板25は、発振器22と空間光変調器24との間に設けられる。偏光板25は、発振器22から発振されたレーザービーム21を特定方向の光に偏光させる。
集束レンズ26は、空間光変調器24と集光器23との間に配設される。集束レンズ26は、レーザービーム21を集束する。実施形態において、集束レンズ26を透過したレーザービーム21は、アパーチャ27に向かって集束して照射され、一部が遮光されると共に一部が開口を通過する。
アパーチャ27は、空間光変調器24と集光器23との間に配設される。アパーチャ27は、集束レンズ26の焦点位置または焦点位置の近傍に位置づけられる。アパーチャ27には、集束レンズ26を透過して集束されたレーザービーム21が入射し、一部が開口27-1を通過する。アパーチャ27は、空間光変調器24において位相パターン242によって変調されたレーザービーム21を通過または一部遮光させる。
図5に示すように、図4に示す分岐パターンである位相パターン242が表示された表示部241から出射したレーザービーム21は、複数条に分岐し、2条のレーザービーム21がアパーチャ27の開口27-1を通過する。アパーチャ27は、例えば、分岐パターンにより発生した高次光を遮光する。したがって、表示部241に位相パターン242として分岐パターンが表示されている場合、高次光がアパーチャ27により遮光されるので、分岐パターンが表示されていない場合に比べて、加工点(集光点211におけるレーザービーム21の出力が低くなる。なお、アパーチャ27の開口27-1は、図5に示す円形状に限定されず、矩形状でもよい。
リレーレンズ28は、空間光変調器24と集光器23との間に配設される。リレーレンズ28は、集束レンズ26によって集束されてアパーチャ27を通過したレーザービーム21を、ミラー29へ透過させる。
ミラー29は、空間光変調器24から出射したレーザービーム21を集光器23に向けて反射する。すなわち、ミラー29は、レーザービーム21を、保持テーブル10の保持面11に保持した被加工物100に向けて反射する。実施形態において、ミラー29は、リレーレンズ28を透過したレーザービーム21を集光器23へ向けて反射する。また、ミラー29は、リレーレンズ28を透過したレーザービーム21の一部を漏れ光213として透過させる。
光検出ユニット30は、受光した光を検知する。光検出ユニット30は、例えば、空間光変調器24から出射されたレーザービーム21の強度を検出する。より詳しくは、光検出ユニット30は、位相パターン242により変調され表示部241から出射し、アパーチャ27を通過したレーザービーム21の強度を検出する。実施形態において、光検出ユニット30は、ミラー29で反射されずに透過したレーザービーム21の漏れ光213を受光することで、レーザービーム21を被加工物100に照射しつつ、位相パターン242に照射され変調されたレーザービーム21の出力を検出する。
光検出ユニット30は、例えば、フォトダイオードである。フォトダイオードは、受光したレーザービーム21の受光量により変化する電圧値を制御ユニット90へ出力する。光検出ユニット30は、フォトダイオードに限定されず、例えば、CCD撮像素子またはCMOS撮像素子等の撮像素子を備えた撮像ユニットでもよいし、パワーメータでもよい。
撮像手段31は、保持テーブル10に保持された被加工物100に照射されるレーザービーム21による加工点(集光点211)を撮像する。撮像手段31は、例えば、CCDカメラ等を含む。撮像手段31は、後述の撮像ユニット70と共通でもよい。
集光レンズ32は、ミラー29と光検出ユニット30との間に配設される。集光レンズ32は、ミラー29を透過したレーザービーム21の漏れ光213を光検出ユニット30の手前に集光する。
拡散板33は、ミラー29と集光レンズ32との間に配設される。拡散板33は、入射したレーザービーム21の漏れ光213を拡散させることにより、透過するレーザービーム21の漏れ光213の強度のムラを解消する。
フィルタ34は、拡散板33と集光レンズ32との間に配設される。フィルタ34は、レーザービーム21の漏れ光213の一部を透過するフィルタである。フィルタ34は、例えば、レーザービーム21の漏れ光213のうち、光検出ユニット30が受光する波長のレーザービーム21のみを透過する。フィルタ34は、例えば、ND(Neutral Density)フィルタを含む。NDフィルタは、所定の波長帯において波長を選ぶことなく、光量を一定量落として透過するフィルタである。
図1に示す移動ユニット60は、レーザービーム21の集光点211(図3参照)を被加工物100に設定された複数の分割予定ライン103に沿って相対的に移動させるユニットである。移動ユニット60は、加工送りユニット61と、割り出し送りユニット62と、集光点位置調整ユニット63と、を含む。
加工送りユニット61は、保持テーブル10と、レーザービーム照射ユニット20の集光点211(図3参照)とを加工送り方向であるX軸方向に相対的に移動させるユニットである。加工送りユニット61は、実施形態において、保持テーブル10をX軸方向に移動させる。加工送りユニット61は、実施形態において、レーザー加工装置1の装置本体2上に設置されている。加工送りユニット61は、X軸方向移動プレート14をX軸方向に移動自在に支持する。
割り出し送りユニット62は、保持テーブル10と、レーザービーム照射ユニット20の集光点211(図3参照)とを割り出し送り方向であるY軸方向に相対的に移動させるユニットである。割り出し送りユニット62は、実施形態において、保持テーブル10をY軸方向に移動させる。割り出し送りユニット62は、実施形態において、レーザー加工装置1の装置本体2上に設置されている。割り出し送りユニット62は、Y軸方向移動プレート15をY軸方向に移動自在に支持する。
集光点位置調整ユニット63は、保持テーブル10と、レーザービーム照射ユニット20の集光点211(図3参照)とを集光点位置調整方向であるZ軸方向に相対的に移動させるユニットである。集光点位置調整ユニット63は、実施形態において、レーザービーム照射ユニット20の少なくとも集光器23をZ軸方向に移動させる。集光点位置調整ユニット63は、実施形態において、レーザー加工装置1の装置本体2から立設した柱3に設置されている。集光点位置調整ユニット63は、レーザービーム照射ユニット20の少なくとも集光器23をZ軸方向に移動自在に支持する。
加工送りユニット61、割り出し送りユニット62、および集光点位置調整ユニット63はそれぞれ、実施形態において、周知のボールねじと、周知のパルスモータと、周知のガイドレールと、を含む。ボールねじは、軸心回りに回転自在に設けられる。パルスモータは、ボールねじを軸心回りに回転させる。加工送りユニット61のガイドレールは、X軸方向移動プレート14をX軸方向に移動自在に支持する。加工送りユニット61のガイドレールは、Y軸方向移動プレート15に固定して設けられる。割り出し送りユニット62のガイドレールは、Y軸方向移動プレート15をY軸方向に移動自在に支持する。割り出し送りユニット62のガイドレールは、装置本体2に固定して設けられる。集光点位置調整ユニット63のガイドレールは、レーザービーム照射ユニット20の少なくとも集光器23をZ軸方向に移動自在に支持する。集光点位置調整ユニット63のガイドレールは、柱3に固定して設けられる。
撮像ユニット70は、保持テーブル10に保持された被加工物100を撮像する。撮像ユニット70は、CCDカメラまたは赤外線カメラを含む。撮像ユニット70は、例えば、レーザービーム照射ユニット20の集光器23(図2参照)に隣接するように固定されている。撮像ユニット70は、被加工物100を撮像して、被加工物100とレーザービーム照射ユニット20との位置合わせを行うアライメントを遂行するための画像を得て、得た画像を出力する。
入力手段80は、実施形態において、液晶表示装置等により構成される表示装置に含まれるタッチパネルである。入力手段80は、オペレータが加工内容情報を登録する等の各種操作を受付可能である。入力手段80は、キーボード等の外部入力装置であってもよい。
制御ユニット90は、レーザー加工装置1の上述した各構成要素をそれぞれ制御して、被加工物100に対する加工動作等をレーザー加工装置1に実行させる。制御ユニット90は、演算手段としての演算処理装置と、記憶手段としての記憶装置と、通信手段としての入出力インターフェース装置と、を含むコンピュータである。演算処理装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のマイクロプロセッサを含む。記憶装置は、HDD(Hard Disk Drive)、ROM(Read Only Memory)またはRAM(Random Access Memory)等のメモリを有する。演算処理装置は、記憶装置に格納された所定のプログラムに基づいて各種の演算を行う。演算処理装置は、演算結果に従って、入出力インターフェース装置を介して各種制御信号を上述した各構成要素に出力し、レーザー加工装置1の制御を行う。制御ユニット90は、パターン制御部91と、記憶部92と、判定部93と、を有する。
パターン制御部91は、空間光変調器24の表示部241に表示する位相パターン242を制御する。パターン制御部91は、例えば、位相パターン242を、表示部241のレーザービーム21が当たる領域212に表示させる。パターン制御部91は、例えば、レーザービーム21を分岐するための位相パターン242である分岐パターン(図4参照)を、表示部241に表示させる。
記憶部92は、制御ユニット90の記憶装置に含まれる。記憶部92は、パターン制御部91により表示部241に分岐パターンが表示された時に、光検出ユニット30が検出するレーザービーム21の強度を基準強度として記憶しておく。すなわち、記憶部92は、分岐パターンに照射され分岐(変調)されたレーザービーム21の強度を、光検出ユニット30から取得して記憶する。
判定部93は、光検出ユニット30により検出したレーザービーム21の強度に基づいて、空間光変調器24が正常に動作しているか否かを判定する。より詳しくは、判定部93は、光検出ユニット30が検出するレーザービーム21の強度が、記憶部92に記憶された基準強度から変化したか否かを判定し、この判定結果に基づいて、空間光変調器24が正常に動作しているか否かを判定する。
次に、空間光変調器24の動作異常を判定する方法について説明する。図6は、図3に示す空間光変調器24の表示部241の動作異常時を示す模式図である。図7は、図6に示す表示部241から出射されるレーザービーム21の模式図である。
図6に示す一例では、動作異常時の表示部241は、位相パターン242-1として分岐パターンを表示できず、レーザービーム21が照射される領域212(図3参照)には何も表示されない。なお、本明細書の図6では、説明のため、黒色の表示部241に対してレーザービーム21が照射される領域を灰色で描写しているが、実際にはレーザービーム21が照射される領域も含め、表示部241全面が何も表示されない黒色の状態となる。
この際、図7に示すように、レーザービーム21は、分岐されない。正常時の表示部241に表示された分岐パターン(図4の位相パターン242)から出射されたレーザービーム21がアパーチャ27で高次光が遮光されるのに対し、分岐パターンが表示されない表示部241から出射されたレーザービーム21は、アパーチャ27で高次光が遮光されない。したがって、加工点(集光点211)におけるレーザービーム21の出力が高くなるとともに、光検出ユニット30が検出するレーザービーム21の強度が高くなる。
ここで、記憶部92は、正常時の表示部241に表示された分岐パターン(図4の位相パターン242)から出射され、アパーチャ27で高次光が遮光されたレーザービーム21の、光検出ユニット30によって検出された強度を基準強度として記憶している。判定部93は、分岐パターンが表示されない表示部241から出射され高次光が遮光されないレーザービーム21の、光検出ユニット30によって検出された強度が、基準強度から変化したと判定すると、空間光変調器24が正常に動作していないと判定する。
次に、拡散板33の機能について説明する。図8は、図3に示す光検出ユニット30がレーザービーム21を受光する様子を示す模式図である。図9は、比較例に係るレーザービーム照射ユニット20-1において光検出ユニット30がレーザービーム21を受光する様子を示す模式図である。なお、図8および図9では、フィルタ34の描画を省略している。
図8に示すように、レーザービーム21の漏れ光213は、表示部241に表示された分岐パターンによって分岐された状態で拡散板33に入射する。拡散板33は、入射したレーザービーム21を拡散させることによって、分岐の影響を均した状態で出射させる。集光レンズ32は、分岐の影響を均されたレーザービーム21の漏れ光213を光検出ユニット30に向けて集光する。
これに対し、比較例の図9に示すように、拡散板33を備えないレーザービーム照射ユニット20-1では、レーザービーム21の漏れ光213は、表示部241に表示された分岐パターンによって分岐された状態で集光レンズ32に入射する。集光レンズ32は、分岐されたままのレーザービーム21を光検出ユニット30に向けて集光する。しかしながら、分岐されたままのレーザービーム21が光検出ユニット30の受光面の複数箇所に入射することにより、光検出ユニット30で検出するレーザービーム21の出力が不安定になる可能性がある。
例えば、光検出ユニット30がフォトダイオードである場合、フォトダイオードは受光面が小さいため、分岐されたままのレーザービーム21を受光できない可能性がある。実施形態の拡散板33を備えるレーザービーム照射ユニット20は、光検出ユニット30が安定的にレーザービーム21の強度を測定することができる。
以上説明したように、実施形態に係るレーザー加工装置1において、レーザービーム照射ユニット20は、被加工物100に対してレーザービーム21を照射する際、空間光変調器24の表示部241に表示された位相パターン242に入射したレーザービーム21を、位相パターン242に対応して変調する。具体的には、空間光変調器24は、レーザービーム21を分岐するための位相パターン242である分岐パターンを表示部241に表示し、レーザービーム21を分岐して出射させる。また、レーザー加工装置1は、空間光変調器24から出射されたレーザービーム21の強度を検出する光検出ユニット30を備え、制御ユニット90の記憶部92が、分岐パターンによって分岐されたレーザービーム21の強度を予め記憶する。
ここで、空間光変調器24に異常が発生し、表示部241に分岐パターンが表示されなくなった際、例えば、位相パターン242が何も表示されない場合、加工点に到達するレーザービーム21の出力が変化する。実施形態のレーザー加工装置1では、レーザービーム21を被加工物100に照射しつつ、表示部241から出射されたレーザービーム21の出力を検出し、正常時の基準強度と比較することで、空間光変調器24の異常を検知することができる。
これにより、1つの被加工物100を加工している間に空間光変調器24の異常を高速に検知することが可能となるため、加工途中でも異常に気づくことができ、被加工物100全体を加工して不良チップとしてしまう可能性を低減するという効果を奏する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。すなわち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、実施形態のレーザービーム照射ユニット20は、拡散板33によって分岐の影響を均したレーザービーム21の漏れ光213を集光レンズ32によって集光させて光検出ユニット30に受光させるが、縮小リレー系として転像させて受光させてもよい。また、拡散板33、フィルタ34、および光検出ユニット30を含む測定光学系を傾けることによって、フィルタ34の反射光が撮像手段31や発振器22に戻ることを抑制してもよい。これにより、フィルタ34の反射光が撮像手段31に戻ることで被加工物100の反射率測定に影響が生じることを抑制すると共に、フィルタ34の反射光が発振器22に戻ることでレーザービーム21の発振に影響が生じることを抑制してもよい。
1 レーザー加工装置
10 保持テーブル
11 保持面
20、20-1 レーザービーム照射ユニット
21 レーザービーム
211 集光点
212 領域
213 漏れ光
22 発振器
23 集光器
24 空間光変調器
241 表示部
242、242-1 位相パターン
25 偏光板
26 集束レンズ
27 アパーチャ
28 リレーレンズ
29 ミラー
30 光検出ユニット
31 撮像手段
32 集光レンズ
33 拡散板
34 フィルタ
60 移動ユニット
61 加工送りユニット
62 割り出し送りユニット
90 制御ユニット
91 パターン制御部
92 記憶部
93 判定部
100 被加工物
103 分割予定ライン
102 表面
105 裏面
106 改質層

Claims (5)

  1. レーザー加工装置であって、
    レーザービームを出射する発振器と、
    該発振器から出射されたレーザービームを集光して被加工物に照射する集光器と、
    該発振器と該集光器との間に配設され、位相パターンを表示する表示部を有し、該表示部に入射したレーザービームを該位相パターンに応じて変調して出射する空間光変調器と、
    を含むレーザービーム照射ユニットと、
    該空間光変調器から出射された該レーザービームの強度を検出する光検出ユニットと、
    各構成要素を制御する制御ユニットと、
    を備え、
    該制御ユニットは、
    該表示部に表示する位相パターンを制御するパターン制御部と、
    該パターン制御部により該表示部にレーザービームを分岐するための該位相パターンである分岐パターンが表示された時に該光検出ユニットが検出するレーザービームの強度を基準強度として記憶しておく記憶部と、
    該光検出ユニットが検出するレーザービームの強度が該基準強度から変化したか否かに基づいて、該空間光変調器が正常に動作しているか否かを判定する判定部と、
    を有することを特徴とする、
    レーザー加工装置。
  2. 該レーザービーム照射ユニットは、
    該空間光変調器から出射したレーザービームを該集光器に向けて反射するミラーを有し、
    該光検出ユニットは、
    該ミラーで反射されずに透過したレーザービームの漏れ光を受光するように構成されていることを特徴とする、
    請求項1に記載のレーザー加工装置。
  3. 該ミラーと該光検出ユニットとの間には、
    該レーザービームを拡散させる拡散板が配設されることを特徴とする、
    請求項2に記載のレーザー加工装置。
  4. 該空間光変調器と該光検出ユニットとの間には、
    該レーザービームを集束する集束レンズと、
    該集束レンズの焦点位置または該焦点位置の近傍に位置づけられたアパーチャと、
    が配設されることを特徴とする、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレーザー加工装置。
  5. 該光検出ユニットはフォトダイオードであることを特徴とする、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載のレーザー加工装置。
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