JP2024016673A - レーザー加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加工不良が発生した際に容易に原因を特定可能なレーザー加工装置を提供すること。【解決手段】レーザー加工装置は、レーザー発振器30と、レーザービーム21の偏光方向を回転させる電気光学変調素子41、および所定の偏光方向のレーザービーム21のみを通過させる偏光素子44を有する出力調整ユニット40と、レーザー発振器30の内部のレーザービーム21の出力を検出する第一の検出ユニット22と、電気光学変調素子41と偏光素子44との間のレーザービーム21の出力を検出する第二の検出ユニット23と、制御部と、を備え、制御部は、正常な装置状態における各検出ユニットが検出した基準出力を記憶しておく記憶部と、所定のタイミングにおける出力を基準出力と比較する比較部と、比較部で比較した結果に基づいて出力変化の有無を判断し、出力変化があると判断した場合には、出力変化が起きている箇所を特定する判断部93と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、レーザー加工装置に関する。
半導体ウエーハ等の被加工物に対して加工を施す際に、レーザービームを照射して被加工物に分割起点や剥離起点を形成するレーザー加工装置が知られている。このようなレーザー加工装置においては、被加工物に対して適切な出力でレーザービームを照射することが重要となるため、レーザー発振器から出射されたレーザービームの出力を調整するアッテネータが設けられている。
このアッテネータは、従来、回転可能な波長板と波長板の後段に配置された偏光素子とを含んで構成され、波長板を通過するレーザービームのうち、一定の偏光方向のレーザービームのみ偏光素子を通過させることによってレーザービームの出力を落としていた(特許文献1参照)。
ところで、上述したアッテネータは、波長板をモータ等で回転させることにより出力を変更しているため、出力の変更に時間がかかるという課題があった。したがって、加工中に特定の時間だけ選択的に出力を変更したい場合には、波長板の代わりにEOM(Electro-Optic Modulator;電気光学変調器)のように高速な応答時間を有する光学変調器を用いて印加電圧を変更することで偏光方向を制御する方法が用いられる(特許文献2参照)。
特開2009-285721号公報 特開2013-021133号公報
しかしながら、光学変調器は、少しの汚れで出力の低下を引き起こしたり、電圧の過剰印可等で破損してしまって出力の調整ができなくなったりして、加工不良が発生してしまうという問題があった。更に、現状のレーザー加工装置では、加工不良が発生した際に、レーザー発振器そのものの異常なのか、光学変調器やその他の光学部品の異常なのか、の不良原因を特定することが困難であり、原因調査のために装置を長時間停止せざるを得ず、生産性が低下するという課題があった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、加工不良が発生した際に容易に原因を特定することができるレーザー加工装置を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のレーザー加工装置は、被加工物にレーザービームを照射して加工を施すレーザー加工装置であって、レーザー発振器と、該レーザー発振器から出射されたレーザービームの出力を調整する出力調整ユニットと、該出力調整ユニットを通過したレーザービームを集光して該被加工物に照射する集光器と、各構成要素を制御する制御部と、を備え、該出力調整ユニットは、該レーザー発振器から出射されたレーザービームの偏光方向を回転させる電気光学変調素子と、該電気光学変調素子を通過したレーザービームのうち、所定の偏光方向のレーザービームのみを通過させる偏光素子と、を有し、該レーザー発振器の内部に配置され、該レーザー発振器の内部において該レーザービームの出力を検出する第一の検出ユニットと、該電気光学変調素子と該偏光素子との間に配置され、該電気光学変調素子を通過したレーザービームの出力を検出する第二の検出ユニットと、を更に備え、該制御部は、正常な装置状態において該第一の検出ユニットが検出したレーザービームの出力である第一の基準出力と、正常な装置状態において該第二の検出ユニットが検出したレーザービームの出力である第二の基準出力と、を記憶しておく記憶部と、所定のタイミングにおいて該第一の検出ユニットおよび該第二の検出ユニットが検出したレーザービームの出力を、該記憶部に記憶された第一の基準出力および第二の基準出力とそれぞれ比較する比較部と、該比較部で比較した結果に基づいて、該レーザービームの出力変化の有無を判断し、出力変化があると判断した場合には、該出力変化が該レーザー発振器により起きているか該電気光学変調素子により起きているかを特定する判断部と、を有することを特徴とする。
また、本発明のレーザー加工装置は、該集光器により集光されたレーザービームの出力を検出する第三の検出ユニットを更に備えてもよい。
また、本発明のレーザー加工装置は、該レーザー発振器から出射され、該出力調整ユニットにより出力が調整されたレーザービームを反射して該集光器へと導くミラーと、該ミラーで反射されずに透過したレーザービームの漏れ光を検出する第四の検出ユニットと、を更に備えてもよい。
また、本発明のレーザー加工装置において、該記憶部は、所定のタイミングにおいて各々の検出ユニットで検出したレーザービームの状態を更に記憶することで、各々の検出ユニットにおけるレーザービームの状態の推移を記憶してもよい。
本発明は、加工不良が発生した際に容易に原因を特定することができる。
図1は、実施形態に係るレーザー加工装置の構成例を示す斜視図である。 図2は、図1に示すレーザービーム照射ユニットの概略構成を示す模式図である。 図3は、図1に示す記憶部に記憶されるレーザービームの状態の推移の一例を示すグラフである。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。更に、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換または変更を行うことができる。
〔実施形態〕
まず、本発明の実施形態に係るレーザー加工装置1の構成について図面に基づいて説明する。図1は、実施形態に係るレーザー加工装置1の構成例を示す斜視図である。図2は、図1に示すレーザービーム照射ユニット20の概略構成を示す模式図である。
以下の説明において、X軸方向は、水平面における一方向である。Y軸方向は、水平面において、X軸方向に直交する方向である。Z軸方向は、X軸方向およびY軸方向に直交する方向である。実施形態のレーザー加工装置1は、加工送り方向がX軸方向であり、割り出し送り方向がY軸方向であり、集光点位置調整方向がZ軸方向である。
レーザー加工装置1は、チャックテーブル10と、レーザービーム照射ユニット20と、移動ユニット60と、撮像ユニット70と、表示ユニット80と、制御ユニット90と、を備える。実施形態に係るレーザー加工装置1は、加工対象である被加工物100に対して、レーザービーム21を照射することにより、被加工物100を加工する装置である。レーザー加工装置1による被加工物100の加工は、例えば、ステルスダイシングによって被加工物100の内部に改質層を形成する改質層形成加工、被加工物100の表面に溝を形成する溝加工、または分割予定ラインに沿って被加工物100を切断する切断加工等である。
被加工物100は、例えば、シリコン(Si)、サファイア(Al)、ガリウムヒ素(GaAs)、炭化ケイ素(SiC)、またはリチウムタンタレート(LiTaO)等を基板とする円板状の半導体デバイスウエーハ、光デバイスウエーハ等のウエーハである。なお、被加工物100は、実施形態に限定されず、本発明では円板状でなくともよい。被加工物100は、例えば、環状のフレーム110が貼着されかつ被加工物100の外径よりも大径なテープ111が被加工物100の裏面に貼着されて、フレーム110の開口内に支持された状態で搬送および加工される。
図1等に示すチャックテーブル10は、被加工物100を保持面11で保持する。保持面11は、ポーラスセラミック等から形成された円板形状である。保持面11は、実施形態において、水平方向と平行な平面である。保持面11は、例えば、真空吸引経路を介して真空吸引源と接続している。チャックテーブル10は、保持面11上に載置された被加工物100を吸引保持する。チャックテーブル10の周囲には、被加工物100を支持する環状のフレーム110を挟持するクランプ部12が複数配置されている。
チャックテーブル10は、回転ユニット13によりZ軸方向と平行な軸心回りに回転される。回転ユニット13は、X軸方向移動プレート14に支持される。回転ユニット13およびチャックテーブル10は、X軸方向移動プレート14を介して、後述の加工送りユニット61によりX軸方向に移動される。回転ユニット13およびチャックテーブル10は、X軸方向移動プレート14、加工送りユニット61およびY軸方向移動プレート15を介して、後述の割り出し送りユニット62によりY軸方向に移動される。
レーザービーム照射ユニット20は、チャックテーブル10の保持面11に保持された被加工物100に対してレーザービーム21を照射するユニットである。レーザービーム照射ユニット20のうち、少なくとも集光器50(図2参照)は、レーザー加工装置1の装置本体2から立設した柱3に設置される集光点位置調整手段によってZ軸方向に移動可能に支持される。図2に示すように、レーザービーム照射ユニット20は、第一の検出ユニット22と、第二の検出ユニット23と、第三の検出ユニット24と、第四の検出ユニット25、26、27と、レーザー発振器30と、出力調整ユニット40と、集光器50と、を有する。
第一の検出ユニット22は、レーザー発振器30の内部に設けられ、レーザー発振器30の内部においてレーザービーム21の出力を検出する。より詳しくは、第一の検出ユニット22は、後述のミラー34で反射されずに透過したレーザービーム21の漏れ光21-34を検出する。第一の検出ユニット22は、例えば、サーモパイルレーザーパワーメータ等を含む。
第二の検出ユニット23は、出力調整ユニット40の後述の電気光学変調素子41と偏光素子44との間に設けられ、電気光学変調素子41を通過したレーザービーム21の出力を検出する。より詳しくは、第二の検出ユニット23は、電気光学変調素子41を通過し、後述のミラー42で反射したレーザービーム21の反射光21-42を検出する。第二の検出ユニット23は、例えば、サーモパイルレーザーパワーメータ等を含む。
第三の検出ユニット24は、集光器50により集光されたレーザービーム21の出力を検出する。第三の検出ユニット24は、例えば、チャックテーブル10に隣接して設けられる。第三の検出ユニット24は、例えば、サーモパイルレーザーパワーメータ等を含む。
第四の検出ユニット25、26、27は、レーザー発振器30から出射され、出力調整ユニット40により出力が調整されたレーザービーム21の出力を検出する。第四の検出ユニット25は、後述のミラー51で反射されずに透過したレーザービーム21の漏れ光21-51を検出する。第四の検出ユニット26は、後述のミラー52で反射されずに透過したレーザービーム21の漏れ光21-52を検出する。第四の検出ユニット27は、後述のミラー53で反射されずに透過したレーザービーム21の漏れ光21-53を検出する。
第四の検出ユニット25、26、27は、サーモパイル式のパワーメータ、ビームプロファイラ、またはPSD(Position Sensing Detector;位置検出素子)等を含む。第四の検出ユニット25、26、27がビームプロファイラ、またはPSDを含む場合、レーザービーム21の位置や強度分布を取得することができるため、出力異常のみならず、光軸ずれやレーザープロファイル異常の検知も可能である。
レーザー発振器30は、被加工物100を加工するための所定の波長を有するレーザービーム21を出射する。レーザービーム照射ユニット20が照射するレーザービーム21は、被加工物100に対して透過性または吸収性を有する波長のレーザービームである。レーザー発振器30は、発振部31と、出射口32と、ミラー33、34と、を含む。
発振部31は、レーザービーム21を発振し増幅するレーザー媒質を含む。出射口32は、レーザー発振器30の筐体の内部と外部とを繋ぐ開口で、レーザービーム照射ユニット20の定められた光路に向かってレーザービーム21を出射する。ミラー33は、発振部31から出射されたレーザービーム21をミラー34に向けて反射する。ミラー34は、ミラー33で反射されたレーザービーム21を出射口32に向けて反射する。ミラー34の裏側には、第一の検出ユニット22が設けられる。第一の検出ユニット22は、ミラー34で反射されず透過したレーザービーム21の漏れ光21-34を検出する。
出力調整ユニット40は、レーザー発振器30と集光器50との間に設けられ、レーザー発振器30から出射されたレーザービーム21の出力を調整する。出力調整ユニット40は、電気光学変調素子41と、偏光素子44と、ビームダンパ45と、を含む。また、出力調整ユニット40の電気光学変調素子41と偏光素子44との間には、ミラー42と、移動機構43と、が設けられる。
電気光学変調素子41は、レーザー発振器30から出射されたレーザービーム21の偏光方向を回転させる。電気光学変調素子41は、直流または低周波電界の印加により材料の屈折率が変化する電気光学効果を示す結晶を含み、印加された外部電圧に応じてレーザービーム21の垂直偏光成分間の位相をずらすことにより、偏光方向を回転させる。
ミラー42は、電気光学変調素子41と偏光素子44との間のレーザービーム21の光路上と、光路から外れる位置との間で移動可能に配置される。ミラー42は、電気光学変調素子41と偏光素子44との間のレーザービーム21の光路上にある場合、電気光学変調素子41を通過したレーザービーム21を第二の検出ユニット23に向けて反射する。第二の検出ユニット23は、ミラー42で反射したレーザービーム21の反射光21-42を検出する。
移動機構43は、ミラー42を、電気光学変調素子41と偏光素子44との間のレーザービーム21の光路上と、光路から外れる位置との間で移動させる。移動機構43は、例えば、シリンダを含む。
偏光素子44は、偏光ビームスプリッタを含む。偏光素子44は、電気光学変調素子41を通過したレーザービーム21のうち、所定の偏光方向を有するレーザービーム21のみを通過させる。また、偏光素子44は、電気光学変調素子41を通過したレーザービーム21のうち、所定の偏光方向以外の偏光方向を有するレーザービーム21をビームダンパ45に向けて反射する。
ビームダンパ45は、偏光素子44で反射したレーザービーム21の光路上に設けられ、レーザービーム21を外部に漏らすことなく遮蔽する。
集光器50は、出力調整ユニット40を通過したレーザービーム21を、チャックテーブル10の保持面11に保持された被加工物100に集光して、被加工物100に照射させるための集光レンズである。集光器50は、チャックテーブル10および第三の検出ユニット24と相対的に水平方向(X-Y方向)に移動し、第三の検出ユニット24の直上に位置する場合、出力調整ユニット40を通過したレーザービーム21を、第三の検出ユニット24に向かって集光する。第三の検出ユニット24は、集光器50により集光されたレーザービーム21の出力を検出する。
ミラー51、52、53は、出力調整ユニット40と集光器50との間の光路上に順に設けられる。ミラー51、52、53は、レーザー発振器30から出射され、出力調整ユニット40による出力が調整されたレーザービーム21を反射して、集光器50へと導く。
ミラー51の裏側には、第四の検出ユニット25が設けられる。第四の検出ユニット25は、ミラー51で反射されず透過したレーザービーム21の漏れ光21-51を検出する。ミラー52の裏側には、第四の検出ユニット26が設けられる。第四の検出ユニット26は、ミラー52で反射されず透過したレーザービーム21の漏れ光21-52を検出する。ミラー53の裏側には、第四の検出ユニット27が設けられる。第四の検出ユニット27は、ミラー53で反射されず透過したレーザービーム21の漏れ光21-53を検出する。
図1に示す移動ユニット60は、レーザービーム21の集光点をチャックテーブル10に保持された被加工物100に対して相対的に移動させるユニットである。移動ユニット60は、加工送りユニット61と、割り出し送りユニット62と、を含む。
加工送りユニット61は、チャックテーブル10と、レーザービーム照射ユニット20の集光点とを加工送り方向であるX軸方向に相対的に移動させるユニットである。加工送りユニット61は、実施形態において、チャックテーブル10をX軸方向に移動させる。加工送りユニット61は、実施形態において、レーザー加工装置1の装置本体2上に設置されている。加工送りユニット61は、X軸方向移動プレート14をX軸方向に移動自在に支持する。
割り出し送りユニット62は、チャックテーブル10と、レーザービーム照射ユニット20の集光点とを割り出し送り方向であるY軸方向に相対的に移動させるユニットである。割り出し送りユニット62は、実施形態において、チャックテーブル10をY軸方向に移動させる。割り出し送りユニット62は、実施形態において、レーザー加工装置1の装置本体2上に設置されている。割り出し送りユニット62は、Y軸方向移動プレート15をY軸方向に移動自在に支持する。
加工送りユニット61および割り出し送りユニット62はそれぞれ、実施形態において、周知のボールねじと、周知のパルスモータと、周知のガイドレールと、を含む。ボールねじは、軸心回りに回転自在に設けられる。パルスモータは、ボールねじを軸心回りに回転させる。加工送りユニット61のガイドレールは、X軸方向移動プレート14をX軸方向に移動自在に支持する。加工送りユニット61のガイドレールは、Y軸方向移動プレート15に固定して設けられる。割り出し送りユニット62のガイドレールは、Y軸方向移動プレート15をY軸方向に移動自在に支持する。割り出し送りユニット62のガイドレールは、装置本体2に固定して設けられる。
撮像ユニット70は、チャックテーブル10に保持された被加工物100を撮像する。撮像ユニット70は、CCD(Charge Coupled Device)カメラまたは赤外線カメラを含む。撮像ユニット70は、例えば、レーザービーム照射ユニット20の集光器50(図2参照)に隣接するように固定されている。撮像ユニット70は、被加工物100を撮像して、被加工物100とレーザービーム照射ユニット20との位置合わせを行うアライメントを遂行するための画像を得て、得た画像を出力する。
表示ユニット80は、液晶表示装置等により構成される表示部である。表示ユニット80は、例えば、加工条件の設定画面、撮像ユニット70が撮像した被加工物100の状態、加工動作の状態等を、表示面に表示させる。表示ユニット80の表示面がタッチパネルを含む場合、表示ユニット80は、入力部を含んでもよい。入力部は、オペレータが加工内容情報を登録する等の各種操作を受付可能である。入力部は、キーボード等の外部入力装置であってもよい。表示ユニット80は、表示面に表示される情報や画像が入力部等からの操作により切り換えられる。表示ユニット80は、報知装置を含んでもよい。報知装置は、音および光の少なくとも一方を発してレーザー加工装置1のオペレータに予め定められた報知情報を報知する。報知装置は、スピーカーまたは発光装置等の外部報知装置であってもよい。
制御ユニット90は、レーザー加工装置1の上述した各構成要素をそれぞれ制御して、被加工物100に対する加工動作等をレーザー加工装置1に実行させる。制御ユニット90は、演算手段としての演算処理装置と、記憶手段としての記憶装置と、通信手段としての入出力インターフェース装置と、を含むコンピュータである。演算処理装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のマイクロプロセッサを含む。記憶装置は、HDD(Hard Disk Drive)、ROM(Read Only Memory)またはRAM(Random Access Memory)等のメモリを有する。演算処理装置は、記憶装置に格納された所定のプログラムに基づいて各種の演算を行う。演算処理装置は、演算結果に従って、入出力インターフェース装置を介して各種制御信号を上述した各構成要素に出力し、レーザー加工装置1の制御を行う。制御ユニット90は、記憶部91と、比較部92と、判断部93と、報知部94と、を有する。
記憶部91は、例えば、制御ユニット90の記憶装置に含まれる。記憶部91は、例えば、レーザー加工装置1が正常な装置状態である時の各々の検出ユニット(第一の検出ユニット22、第二の検出ユニット23、第三の検出ユニット24、第四の検出ユニット25、26、27)で検出したレーザービーム21の出力である基準出力を記憶しておく。記憶部91は、所定のタイミングにおいて各々の検出ユニットで検出したレーザービーム21の状態を更に記憶することで、各々の検出ユニットにおけるレーザービーム21の状態の推移を記憶してもよい。
記憶部91は、レーザー加工装置1が正常な装置状態である時の第一の検出ユニット22で検出したレーザービーム21の出力である第一の基準出力を記憶しておく。なお、ここで、第一の検出ユニット22で検出するレーザービーム21は、レーザー発振器30のミラー34で反射されずに透過したレーザービーム21の漏れ光21-34である。記憶部91は、所定のタイミングにおいて第一の検出ユニット22で検出したレーザービーム21の状態を更に記憶することで、第一の検出ユニット22におけるレーザービーム21の状態の推移を記憶する。
記憶部91は、レーザー加工装置1が正常な装置状態である時の第二の検出ユニット23で検出したレーザービーム21の出力である第二の基準出力を記憶しておく。なお、ここで、第二の検出ユニット23で検出するレーザービーム21は、出力調整ユニット40のミラー42が反射したレーザービーム21の反射光21-42である。記憶部91は、所定のタイミングにおいて第二の検出ユニット23で検出したレーザービーム21の状態を更に記憶することで、第二の検出ユニット23におけるレーザービーム21の状態の推移を記憶する。
記憶部91は、レーザー加工装置1が正常な装置状態である時の第三の検出ユニット24で検出したレーザービーム21の出力である第三の基準出力を記憶しておく。なお、ここで、第三の検出ユニット24で検出するレーザービーム21は、集光器50によって集光されたレーザービーム21である。記憶部91は、所定のタイミングにおいて第三の検出ユニット24で検出したレーザービーム21の状態を更に記憶することで、第三の検出ユニット24におけるレーザービーム21の状態の推移を記憶する。
記憶部91は、レーザー加工装置1が正常な装置状態である時の第四の検出ユニット25、26、27でそれぞれ検出したレーザービーム21の出力である第四の基準出力を記憶しておく。なお、ここで、第四の検出ユニット25、26、27で検出するレーザービーム21は、それぞれミラー51、52、53で反射されずに透過したレーザービーム21の漏れ光21-51、21-52、21-53である。記憶部91は、所定のタイミングにおいて第四の検出ユニット25、26、27で検出したレーザービーム21の状態を更に記憶することで、第四の検出ユニット25、26、27におけるレーザービーム21の状態の推移を記憶する。なお、第四の検出ユニット25、26、27がビームプロファイラ、またはPSDを含む場合、記憶部91は、第四の検出ユニット25、26、27が検出したレーザービーム21の位置やビーム径、強度分布等の情報を記憶してもよい。
比較部92は、各々の検出ユニットで検出したレーザービーム21の出力を、記憶部91に記憶された各々の基準出力と比較する。比較部92は、所定のタイミングにおいて第一の検出ユニット22で検出したレーザービーム21の出力を、記憶部91に記憶された第一の基準出力と比較する。比較部92は、所定のタイミングにおいて第二の検出ユニット23で検出したレーザービーム21の出力を、記憶部91に記憶された第二の基準出力と比較する。比較部92は、所定のタイミングにおいて第三の検出ユニット24で検出したレーザービーム21の出力を、記憶部91に記憶された第三の基準出力と比較する。比較部92は、所定のタイミングにおいて第四の検出ユニット25、26、27で検出したレーザービーム21の出力を、記憶部91に記憶された第四の基準出力と比較する。
判断部93は、比較部92で比較した結果に基づいて、レーザービーム21の出力変化の有無を判断する。判断部93は、出力変化があると判断した場合、出力変化が、レーザービーム照射ユニット20のいずれの光学部品において起きているかを特定する。判断部93は、レーザービーム21の出力変化が、レーザー発振器30により起きているか、電気光学変調素子41により起きているか、集光器50により起きているか、偏光素子44、各々のミラー51、52、53で起きているか、を特定する。
判断部93が、例えば、第一の検出ユニット22で検出したレーザービーム21の出力変化があると判断した場合、レーザー発振器30に異常が発生したとみなすことが可能である。判断部93が、例えば、第一の検出ユニット22で検出したレーザービーム21の出力変化がなく、第二の検出ユニット23で検出したレーザービーム21の出力変化があると判断した場合、電気光学変調素子41に異常が発生したとみなすことが可能である。
判断部93が、例えば、第一の検出ユニット22、第二の検出ユニット23、および第四の検出ユニット25、26、27で検出したレーザービーム21の出力変化がなく、第三の検出ユニット24で検出したレーザービーム21の出力変化があると判断した場合、集光器50に異常が発生したとみなすことが可能である。
判断部93が、例えば、第一の検出ユニット22および第二の検出ユニット23、で検出したレーザービーム21の出力変化がなく、第三の検出ユニット24、および第四の検出ユニット25、26、27で検出したレーザービーム21の出力変化があると判断した場合、偏光素子44およびミラー51の少なくともいずれかに異常が発生したとみなすことが可能である。
報知部94は、判断部93において、所定の検知ユニットでレーザービーム21の出力変化があると判断された場合、所定の箇所で異常が発生した旨を報知する。報知部94は、例えば、報知事項を、表示ユニット80の表示面に表示させる。
図3は、図1に示す記憶部91に記憶されるレーザービーム21の状態の推移の一例を示すグラフである。図3に示すグラフは、第一の検出ユニット22が検出するレーザービーム21の漏れ光21-34の出力値の時間推移を示している。図3に示すように、レーザー加工装置1が正常な装置状態である場合、出力値は、記憶部91に記憶された基準出力91-1と略同一の値を維持する。この際、比較部92は、記憶部91に記憶された基準出力91-1と、所定の周期で取得されるレーザービーム21の出力とを周期的に比較している。
そして、レーザー発振器30に異常を来たし、出力値が徐々に低下した場合、予め設定された出力値の閾値93-1を下回ると、判断部93は、出力変化があると判断する。なお、異常と判断する閾値は、例えば、基準出力に対して±10%、好ましくは、±5%である。
以上説明したように、実施形態のレーザー加工装置1は、レーザー発振器30の内部に設置され、レーザー発振器30から出射される直前のレーザー出力を測定する第一の検出ユニット22と、レーザー発振器30から出射され、電気光学変調素子41を通過した後のレーザー出力を測定する第二の検出ユニット23と、を備える。これらの検出ユニットにより、加工不良が発生した際に原因の特定が容易となるため、生産性を向上することが可能となる。
また、更に、集光器50により集光されたレーザー出力を測定する第三の検出ユニット24や、偏光素子44を通過して集光器50に導かれる途中のレーザー出力を測定する第四の検出ユニット25、26、27を備えることで、レーザー発振器30や電気光学変調素子41のみならず、他の光学部品の異常を特定することができる。
また、記憶部91において、各々の検出ユニットが検知するレーザー出力の情報を、レーザービーム21の状態の推移として記憶しておいてもよく、これにより、いつから、どのタイミングで、出力低下や光軸ずれ等の異常が起きていたかを遡って確認することができるため、原因究明に役立てることが可能である。
1 レーザー加工装置
10 チャックテーブル
20 レーザービーム照射ユニット
21 レーザービーム
22 第一の検出ユニット
23 第二の検出ユニット
24 第三の検出ユニット
25、26、27 第四の検出ユニット
30 レーザー発振器
40 出力調整ユニット
41 電気光学変調素子
44 偏光素子
50 集光器
51、52、53 ミラー
90 制御ユニット(制御部)
91 記憶部
92 比較部
93 判断部
94 報知部
100 被加工物

Claims (4)

  1. 被加工物にレーザービームを照射して加工を施すレーザー加工装置であって、
    レーザー発振器と、
    該レーザー発振器から出射されたレーザービームの出力を調整する出力調整ユニットと、
    該出力調整ユニットを通過したレーザービームを集光して該被加工物に照射する集光器と、
    各構成要素を制御する制御部と、
    を備え、
    該出力調整ユニットは、
    該レーザー発振器から出射されたレーザービームの偏光方向を回転させる電気光学変調素子と、
    該電気光学変調素子を通過したレーザービームのうち、所定の偏光方向のレーザービームのみを通過させる偏光素子と、
    を有し、
    該レーザー発振器の内部に配置され、該レーザー発振器の内部において該レーザービームの出力を検出する第一の検出ユニットと、
    該電気光学変調素子と該偏光素子との間に配置され、該電気光学変調素子を通過したレーザービームの出力を検出する第二の検出ユニットと、
    を更に備え、
    該制御部は、
    正常な装置状態において該第一の検出ユニットが検出したレーザービームの出力である第一の基準出力と、正常な装置状態において該第二の検出ユニットが検出したレーザービームの出力である第二の基準出力と、を記憶しておく記憶部と、
    所定のタイミングにおいて該第一の検出ユニットおよび該第二の検出ユニットが検出したレーザービームの出力を、該記憶部に記憶された第一の基準出力および第二の基準出力とそれぞれ比較する比較部と、
    該比較部で比較した結果に基づいて、該レーザービームの出力変化の有無を判断し、出力変化があると判断した場合には、該出力変化が該レーザー発振器により起きているか該電気光学変調素子により起きているかを特定する判断部と、
    を有することを特徴とする、
    レーザー加工装置。
  2. 該集光器により集光されたレーザービームの出力を検出する第三の検出ユニットを更に備えることを特徴とする、
    請求項1に記載のレーザー加工装置。
  3. 該レーザー発振器から出射され、該出力調整ユニットにより出力が調整されたレーザービームを反射して該集光器へと導くミラーと、
    該ミラーで反射されずに透過したレーザービームの漏れ光を検出する第四の検出ユニットと、
    を更に備えることを特徴とする、
    請求項1または2に記載のレーザー加工装置。
  4. 該記憶部は、
    所定のタイミングにおいて各々の検出ユニットで検出したレーザービームの状態を更に記憶することで、
    各々の検出ユニットにおけるレーザービームの状態の推移を記憶することを特徴とする、
    請求項3に記載のレーザー加工装置。
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