JP2023034911A - トリガー式液体噴出器 - Google Patents

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【課題】装着キャップの大径化を抑制しつつ、正立時及び倒立時の双方での液体の連続噴出を行うこと。【解決手段】容器体Aの口部に装着キャップ11を介して装着される噴出器本体2と、噴出孔4が形成されたノズル部3とを備え、噴出器本体は、装着キャップの内側に配置され、縦供給筒部10よりも下方に配置された正倒立用アダプタ50と、正倒立用アダプタよりも下方に配置された貯留シリンダ80と、貯留シリンダ内に上方付勢状態で下方移動可能に設けられた貯留プランジャ100と、を備え、縦供給筒部は、トリガー部31の後方への移動によって液体が噴出孔側に向けて流れる第1流路R1と、第1流路を流れた液体の一部が貯留シリンダ側に向けて流れる第2流路R2と、を備え、正倒立用アダプタは、第2流路と貯留シリンダ内とを連通する中継流路R3を備えているトリガー式液体噴出器1を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、トリガー式液体噴出器に関する。
トリガー部の操作によって容器体内から液体を吸い上げ、噴出孔を通じて液体を噴出するトリガー式液体噴出器が知られている。
この種のトリガー式液体噴出器として、例えば下記特許文献1に示されるように、液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、液体を噴出する噴出孔が形成されたノズル部材と、を備えたトリガー式液体噴出器が知られている。
噴出器本体は、内筒及び外筒を有する貯留シリンダを備えている。貯留シリンダは、容器体の口部に装着される装着キャップの内側に、容器軸方向に沿って縦長に配置されている。内筒の内側は、縦流路とパイプとを連通する連絡路として機能する。内筒と外筒との間の環状空間は、連通路を介して縦流路内に連通している。環状空間内には、環状ピストンが上方付勢状態で上下移動可能に配置されている。
上述のトリガー式液体噴出器では、トリガー部を操作することで、噴出孔から噴出される液体の一部が、縦流路から連通路を通じて環状空間内に導入されると共に、環状ピストンを押圧しながら貯留シリンダ内に貯留される。これにより、トリガー部の操作を行った後であっても、環状ピストンの上方付勢力により貯留シリンダ内に貯留した液体を噴出孔から噴出することが可能とされている。これにより、液体の連続噴出を行うことが可能とされている。
特開2014-148330号公報
ところで、この種のトリガー式液体噴出器において、正立時及び倒立時の双方で液体の噴出動作が求められる場合がある。そこで、このようなニーズに対応するトリガー式液体噴出器として、装着キャップの内側に正倒立用アダプタを設けたものが知られている。正倒立用アダプタは、容器体の正立姿勢及び倒立姿勢のいずれの姿勢においても、容器体内の液体の噴出を可能とさせるアダプタとされている。
上述した特許文献1に記載の連続噴出を行うことができるトリガー式液体噴出器において、正立時及び倒立時の双方での液体の噴出を行う場合、装着キャップの内側に貯留シリンダに加えて、正倒立用アダプタをさらに設ける必要がある。しかしながら、貯留シリンダ及び正倒立用アダプタの両方を設けた場合には、径方向に大きなスペースを確保する必要があり、装着キャップのキャップ径が大径化してしまう。
従って、トリガー式液体噴出器の全体のサイズの大型化を招いてしまううえ、例えば容器体を把持しながらトリガー部を操作する際の操作性が低下し易い。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、装着キャップのキャップ径の大径化を抑制しつつ、正立時及び倒立時の双方での液体の噴出動作を行うことができると共に、連続噴出を行うことができるトリガー式液体噴出器を提供することである。
(1)本発明に係るトリガー式液体噴出器は、液体が収容された容器体の口部に装着キャップを介して装着される噴出器本体と、前記噴出器本体に装着され、液体を噴出する噴出孔が形成されたノズル部と、を備え、前記噴出器本体は、前記容器体内の液体を吸上げる縦供給筒部と、前方付勢状態で後方に移動可能に配設されたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記縦供給筒部内から前記噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構と、前記装着キャップの内側に配置されると共に、前記縦供給筒部よりも前記縦供給筒部の軸線に沿う下方に配置され、且つ前記縦供給筒部に連結された正倒立用アダプタと、前記装着キャップの内側に配置されると共に、前記正倒立用アダプタよりも前記軸線に沿う下方に配置され、且つ前記正倒立用アダプタに連結され、上下方向に延びる貯留シリンダと、前記貯留シリンダ内に、上方付勢状態で下方移動可能に設けられた貯留プランジャと、を備え、前記縦供給筒部は、前記トリガー部の後方への移動によって液体が前記噴出孔側に向けて流れる第1流路と、前記第1流路を流れた液体の一部が前記貯留シリンダ側に向けて流れる第2流路と、を備え、前記正倒立用アダプタは、正立導入口を通じて前記容器体内と前記第1流路内とを連通させる第1空間、及び倒立導入口を通じて前記容器体内と前記第1空間とを連通させる第2空間を画成するアダプタ本体と、前記噴出器本体が前記容器体に装着された状態での前記容器体の正立時に前記第1空間と前記第2空間との連通を遮断し、且つ前記容器体の倒立時に前記第1空間と前記第2空間とを連通させる切換弁と、前記第2流路と前記貯留シリンダ内とを連通する中継流路と、を備えていることを特徴とする。
本発明に係るトリガー式液体噴出器によれば、容器体の正立時にトリガー部を操作して後方に移動させることで、液体を縦供給筒部の第1流路内から噴出孔側に向けて流通させることができる。これにより、ノズル部の噴出孔を通じて液体を外部に向けて噴出させることができる。さらに、第1流路内を流れた液体の一部を第2流路及び中継流路を通じて貯留シリンダ内に液体を供給することができるので、貯留シリンダ内を加圧することができる。従って、貯留プランジャを上方付勢力に抗して下方移動させることができる。そのため、液体を噴出しながら貯留プランジャを下方移動させることができる。従って、トリガー部を引く操作を行う毎に、貯留シリンダ内に液体を溜めながら(充填しながら)、液体を噴出することができる。
貯留シリンダ内への液体の充填後、トリガー部の操作を停止すると、貯留シリンダ内への液体の供給が停止するが、貯留プランジャが上方に向けて復元移動しはじめる。これにより、貯留シリンダ内に充填した液体を、貯留シリンダ内から噴出孔側に向けて導入することができ、噴出孔から噴出させることができる。従って、液体の連続噴出を行うことが可能となる。なお、容器体の正立時、切換弁が第1空間と第2空間との連通を遮断しているので、液体の噴出後、正立導入口を通じて容器体内から第1流路に向けて液体を吸上げることができ、次回の噴出操作に備えることができる。
次に、容器体の倒立時にトリガー部を操作して後方に移動させた場合には、上述した正立時と同様に、液体の連続噴出を行える。さらに倒立時においては、切換弁が第1空間と第2空間とを連通させるので、液体の噴出後、倒立導入口を通じて容器体内から第1流路に向けて液体を吸上げることができる。従って、次回の噴出操作に備えることができる。
このように、容器体を正立姿勢及び倒立姿勢のいずれの姿勢にした状態であっても、液体の連続噴出を行うことができる。
特に、正倒立用アダプタを縦供給筒部の下方に配置した状態で連結させ、貯留シリンダを正倒立用アダプタの下方に配置した状態で連結している。そのため、縦供給筒部、正倒立用アダプタ及び貯留シリンダを、縦供給筒部の軸線に沿って上下に直列に配置させている。従って、正倒立用アダプタ及び貯留シリンダの両方を装着キャップの内側に配置しつつも、装着キャップのキャップ径が大径化することを抑制することができる。そのため、トリガー式液体噴出器の小型化を図り易いうえ、例えば容器体を把持しながらトリガー部を操作する際の操作性を向上することができる。
(2)前記縦供給筒部は、前記装着キャップによって前記容器本体の口部に装着される外筒と、前記外筒内に嵌合された内筒と、を備え、前記第1流路は、前記内筒の内側に形成され、前記第2流路は、前記内筒と前記外筒との間に形成されても良い。
この場合には、外筒及び内筒によって縦供給筒部を二重筒状に構成することで、第1流路及び第2流路を簡便、且つ各流路を適切に区画した状態で形成することができるので、構成の簡略化を図り易い。
(3)前記貯留シリンダは、下方に開口した有頂筒状に形成され、前記貯留プランジャは、前記トリガー部の後方への移動によって前記貯留シリンダ内に供給された液体によって最上昇位置から下方に向けて移動し、前記貯留シリンダのシリンダ壁には、前記最上昇位置に位置したときの前記貯留プランジャよりも下方に位置する部分に、前記貯留シリンダ内と前記容器体内とを連通する回収孔が形成されても良い。
この場合には、例えば容器体の倒立時、貯留シリンダ内のうち貯留プランジャよりも下方に位置する空間内に入り込んだ液体を、回収孔を通じて排出することができる。さらに、容器体の倒立させた後、正立姿勢に戻したときに、貯留シリンダ内に液体が残留していたとしても、回収孔を通じて容器体内の空気を導入することができ、空気置換を利用して残留した液体を貯留シリンダの開口を通じて容器体内に排出することができる。
このように、貯留シリンダ内に液体が溜まってしまうことを抑制することができ、貯留プランジャをスムーズに移動させ易い。
本発明に係るトリガー式液体噴出器によれば、装着キャップのキャップ径の大径化を抑制しつつ、正立時及び倒立時の双方での液体の噴出動作を行うことができると共に、連続噴出を行うことができる。
本発明に係るトリガー式液体噴出器の実施形態を示す縦断面図であって、容器体を正立姿勢にした状態での縦断面図である。 図1に示す装着キャップの周辺を拡大した拡大断面図である。 図1に示す容器体を倒立姿勢にした状態でのトリガー式液体噴出器の縦断面図である。 図3に示す装着キャップの周辺を拡大した拡大断面図である。
以下、本発明に係るトリガー式液体噴出器の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態では、トリガー式液体噴出器が容器体に取り付けられた噴出容器を例にして説明する。
図1に示すように、本実施形態のトリガー式液体噴出器1は、液体を収容する容器体Aの口部に装着される噴出器本体2と、液体を噴出する噴出孔4が形成されたノズル部3と、噴出器本体2とノズル部3とを連結する中継部材5と、噴出器本体2を覆うカバー体6とを備えている。
なお、トリガー式液体噴出器1の各構成部品は、特に記載がなければ、合成樹脂を用いた成形品とされている。
なお、本実施形態の容器体A内に収容される液体としては、例えば浴室やトイレ等に使用される洗剤(界面活性剤を含み泡化するもの)であって、水と同等の粘度を有するものが好適に用いられる。ただし、液体としては、この場合に限定されるものではなく、例えば身体等に塗布する薬剤、空中に噴霧する消臭、芳香成分を有する液体等を採用しても構わない。
(噴出器本体)
噴出器本体2は、縦供給筒部10と、装着キャップ11と、射出筒部20と、トリガー機構30と、ボール弁40と、貯留弁41と、正倒立用アダプタ50と、貯留シリンダ80と、貯留プランジャ100と、を主に備えている。
本実施形態の噴出器本体2は、図1に示すように容器体Aが正立した正立姿勢(容器体Aの口部が上方を向いた姿勢)、及び図2に示すように容器体Aが倒立した倒立姿勢(容器体Aの口部が下方を向いた姿勢)のいずれの場合であっても液体を噴出することができると共に、いずれの姿勢においても連続噴出を行うことが可能とされている。
図1に示すように、本実施形態では、縦供給筒部10の中心軸線を第1軸線O1とし、この第1軸線O1に沿って容器体A側を下側、その反対側を上側といい、第1軸線O1に沿う方向を上下方向という。さらに、上下方向から見た平面視において、第1軸線O1に交差する一方向を前後方向L1といい、上下方向及び前後方向L1の双方向に直交する方向を左右方向L2という。
さらに本実施形態では、射出筒部20の中心軸線を第2軸線O2とする。本実施形態において第2軸線O2は、前後方向L1に延びている。さらに前後方向L1のうち、縦供給筒部10から射出筒部20側に向かう方向を前方とし、その反対方向を後方とする。
(縦供給筒部)
縦供給筒部10は、上下方向に延在し、容器体A内の液体を吸い上げる機能を有する。縦供給筒部10は、装着キャップ11によって、容器体Aに装着されている。縦供給筒部10は、有頂筒状の外筒12と、外筒12内に嵌合された内筒13と、を備えている。
図1及び図3に示すように、外筒12は、大径部12aと、大径部12aの上方に配置され、且つ大径部12aよりも内径及び外径が小さい小径部12bと、大径部12aの上端と小径部12bの下端とを連結するフランジ部12cと、を備えている。小径部12bの上端開口は、頂壁部12dによって閉塞されている。
内筒13は、大径部13aと、大径部13aの上方に配置され、且つ大径部13aよりも内径及び外径が小さい小径部13bと、大径部13aの上部と小径部13bの下部とを連結するフランジ部13cと、を備えている。内筒13のフランジ部13cは、外筒12のフランジ部12cよりも下方に位置している。
内筒13の大径部13aのうち、外筒12の大径部12aよりも下方に位置する部分には、径方向の外側に向けて突出する環状の鍔部13dが形成されている。鍔部13dは、パッキン14を介して容器体Aの口部A1における上端開口縁上に配置され、容器体Aの口部A1に例えば螺着によって装着される装着キャップ11によって、口部A1の上端開口縁との間に上下方向に挟まれている。これにより、噴出器本体2の全体は、装着キャップ11を介して容器体Aの口部に装着されている。
外筒12における小径部12bの上端部のうち前側に位置する部分には、該小径部12bを前後方向L1に貫通する外側貫通孔15が形成されている。さらに内筒13における小径部13bの上端部には、該小径部13bを前後方向L1に貫通すると共に、外側貫通孔15の後方に位置する内側貫通孔16が形成されている。
さらに、内筒13における小径部13bの上端部のうち、第1軸線O1を挟んで内側貫通孔16の後方側に位置する部分には、該小径部13bを前後方向L1に貫通する第1流通孔17が形成されている。
上述のように構成された縦供給筒部10の第1軸線O1は、容器体Aの口部A1の中心を上下方向に貫く容器軸よりも後方側に寄った位置に配置されている。
さらに、縦供給筒部10は、後述するトリガー部31の後方への移動によって、液体が射出筒部20を通じてノズル部3の噴出孔4側に向けて流れる内部流路(第1流路)R1と、内部流路R1を流れた液体の一部が貯留シリンダ80側に向けて流れる外部流路(第2流路)R2と、を備えている。
内部流路R1は、内筒13の内側に位置する内部空間とされている。外部流路R2は、外筒12における小径部12bと内筒13における小径部13bとの間に形成されている。具体的には、外部流路R2は、外筒12における小径部12bと内筒13における小径部13bとの間のうち、小径部12bよりも後方に位置する部分に形成され、上下方向に沿って延びるように形成されている。
外部流路R2は、内筒13に形成された第1流通孔17を通じて内部流路R1に連通している。さらに、外部流路R2は、内筒13のフランジ部13cを上下方向に貫通するように形成された第2流通孔18に連通している。
(射出筒部)
図1に示すように、上述のように構成された縦供給筒部10の上端部には、第2軸線O2に沿って前方に向けて延びる射出筒部20が接続されている。
射出筒部20は、噴出器本体2の前方に開口した前方開口部を有する筒状に形成され、外側貫通孔15及び内側貫通孔16を通じて、縦供給筒部10の内部流路R1のうち、後述するボール弁40よりも上方に位置する部分に連通している。
射出筒部20の下方、且つ、装着キャップ11の上方には、シリンダ用筒部25が設けられている。シリンダ用筒部25は、縦供給筒部10から前方に向けて突出すると共に、前方に向けて開口している。
(トリガー機構)
トリガー機構30は、トリガー部31と、主シリンダ32と、主ピストン33とを備えている。トリガー機構30は、トリガー部31の後方への揺動によって、液体を縦供給筒部10の内部流路R1内から射出筒部20内を通じて噴出孔4側に向けて流通させることが可能とされている。
主シリンダ32は、シリンダ用筒部25内に嵌合されている。主シリンダ32は、前方に開口すると共に後方が閉塞された有底筒状に形成され、縦供給筒部10における内部流路R1のうち、後述するボール弁40よりも上方に位置する部分に連通している。
トリガー部31は、縦供給筒部10の前方に前方付勢状態で後方に移動可能に配置されている。トリガー部31は、上下方向に延びるように形成されていると共に、射出筒部20の下方に配置されている。トリガー部31は、上端部が射出筒部20に前後方向L1に揺動可能に軸支され、下端部が主シリンダ32の前方に配置される。
主ピストン33は、主シリンダ32の内部に前後方向L1に移動可能に配置されている。主ピストン33は、トリガー部31の揺動に連動して前後方向L1に移動可能とされている。これにより、主シリンダ32の内部は、主ピストン33の前後方向L1の移動に伴って、加圧及び減圧される。なお、主ピストン33は、後方に開口すると共に前方が閉塞された有頂筒状に形成されている。
主ピストン33は、トリガー部31と共に弾性板34の弾性復元力(付勢力)によって前方に付勢されている。主ピストン33は、トリガー部31の後方への揺動に伴って後方に移動して主シリンダ32内に押し込まれる。なお、主ピストン33は、トリガー部31が最前方揺動位置にあるときに、これに対応して最前方位置に位置している。
なお、弾性板34は、射出筒部20とトリガー部31との間に配置され、トリガー部31を前方に向けて付勢している。
(ボール弁、貯留弁)
縦供給筒部10における内筒13の小径部13b内には、ボール弁40及び貯留弁41が設けられている。
ボール弁40は、主シリンダ32内の加圧時に、内部流路R1内を通じた容器体A内と主シリンダ32内との連通を遮断すると共に、主シリンダ32内の減圧時に上方に向けて変位することで、内筒13内を通じた容器体A内と主シリンダ32内との連通を許容する逆止弁とされている。
ボール弁40の上方には、貯留弁41が配置されている。貯留弁41は、内筒13における小径部13bの上端部に内側に配置され、内部流路R1内から射出筒部20内及び外部流路R2内への液体の供給を許容すると共に、外部流路R2内から主シリンダ32内側への液体の逆流を規制する逆止弁とされている。さらに、貯留弁41は、主シリンダ32内が減圧したときに、射出筒部20側からの液体(及び外気)が主シリンダ32内に入ることを規制する機能も有している。
なお、貯留弁41としては、上述した逆止弁としての機能を有するものだけに限定されるものではなく、例えば内部流路R1のうちボール弁40よりも上方に位置する部分の圧力が所定圧力に達したときに開弁して、内部流路R1内から射出筒部20内及び外部流路R2内に加圧した液体の供給を許容する蓄圧弁を採用しても構わない。
(正倒立用アダプタ)
図1及び図3に示すように、正倒立用アダプタ50は、装着キャップ11の内側に配置されると共に、縦供給筒部10よりも第1軸線O1に沿う下方に配置され、且つ縦供給筒部10における内筒13に連結されている。これにより、正倒立用アダプタ50は、縦供給筒部10の下方に一体に組み合わされた状態で、装着キャップ11の内側に配置されている。
正倒立用アダプタ50は、容器体Aが正立姿勢、及び倒立姿勢のいずれの姿勢においても、容器体A内の液体の噴出を可能とするアダプタである。
正倒立用アダプタ50は、正立導入口51を通じて容器体A内と内筒13の内部流路R1内とを連通させる第1空間S1、及び倒立導入口52を通じて容器体A内と第1空間S1とを連通させる第2空間S2を画成させるアダプタ本体53と、噴出器本体2が容器体Aに装着された状態における容器体Aの正立時に第1空間S1と第2空間S2との連通を遮断し、且つ容器体Aの倒立時に第1空間S1と第2空間S2とを連通させるボール弁(切換弁)54と、を備えている。
詳細に説明する。
図3に示すように、アダプタ本体53は、上下方向に組み付けられた第1アダプタ60及び第2アダプタ70を備えている。第1アダプタ60は、第2アダプタ70よりも上方に配置され、内筒13の小径部13bの内側に配置される第1筒部61と、内筒13の大径部13aの内側に配置される第2筒部62と、第1筒部61と第2筒部62とを連結する連結壁部63と、を備えている。
第1筒部61は、第1軸線O1と同軸に配置され、上方及び下方の両方に開口した円筒状に形成されている。第1筒部61の上端部は、内筒13の小径部13bの内側に嵌合されている。これにより、第1アダプタ60は、縦供給筒部10に対して一体に組み合わされている。さらに第1筒部61の内側は、内筒13の内部流路R1内に連通している。
第1筒部61の下端部は、内筒13の小径部13bの下端部よりも下方に位置していると共に、連結壁部63よりも下方に位置している。
連結壁部63は、第1筒部61の外周面と第2筒部62の内周面とを径方向に連結している。連結壁部63は、内筒13のフランジ部13cの下方に隙間をあけて上下方向に対向するように配置されている。連結壁部63のうち、第1筒部61よりも後方に位置する部分には、該連結壁部63を上下方向に貫通する連結孔64が形成されている。
第2筒部62は、内筒13の大径部13aの内側に配置された上側筒部62aと、上側筒部62aの下端部に連設されると共に上側筒部62aよりも大径に形成され、且つ上側筒部62aの下端部から下方に向けて延びるように形成された下側筒部62bと、を備えている。
これにより、第2筒部62は、外径が異なる2段筒状に形成されている。上側筒部62aと下側筒部62bとの間の接続部分は、上方を向いた環状の段差部62cが形成されている。段差部62cは、内筒13の大径部13aの下端部に対して下方から接触している。下側筒部62bは、内筒13の大径部13aよりも下方に配置されている。
下側筒部62bは、外径が容器体Aの口部の内径よりも小さく形成されている。これにより、下側筒部62bの外周面と容器体Aの口部の内周面との間には、所定の隙間が確保されている。さらに下側筒部62bのうち、第1筒部61よりも前方に位置する部分には、第1筒部61を径方向に貫通する倒立導入口52が形成されている。これにより、倒立導入口52を通じて、容器体A内の液体を第1アダプタ60の内側に導入することが可能とされている。
第2アダプタ70は、第1アダプタ60における下側筒部62bの内側に嵌合された有頂筒状のシール筒部71と、シール筒部71の頂壁に一体に形成された第1連通筒部72、第2連通筒部73、及び中継筒部74と、を備えている。
第1連通筒部72は、シール筒部71の頂壁を上下方向に貫通する円筒状に形成され、第1軸線O1と同軸に配置されている。第1連通筒部72の上端部は、第1アダプタ60における第1筒部61の内側に嵌合されている。これにより、第1アダプタ60及び第2アダプタ70は、上下方向に組み合わされている。さらに、正倒立用アダプタ50の全体が、縦供給筒部10に対して一体に組み合わされている。
さらに、第1連通筒部72の内部は、第1アダプタ60の第1筒部61内を通じて内筒13の内部流路R1内に連通している。そして、第1連通筒部72の下方開口部は、正立導入口51として機能する。さらに、第1連通筒部72の内部は、正立導入口51を通じて容器体A内と内部流路R1内とを連通させる第1空間S1として機能する。
第2連通筒部73は、シール筒部71の頂壁のうち第1連通筒部72よりも前方に位置する部分に形成されていると共に、頂壁を上下方向に貫通する筒状に形成されている。第2連通筒部73は、下方に向かうに従い漸次縮径している。
第2連通筒部73と第1連通筒部72と第1アダプタ60との間に画成された空間は、倒立導入口52を通じて容器体A内に連通する第2空間S2(いわゆる弁室)として機能する。第2空間S2内には、ボール弁54が収容されている。
ボール弁54は、第2連通筒部73の下端開口縁に離反可能に着座していると共に、第2連通筒部73の下端開口を開閉する。具体的には、ボール弁54は、容器体Aが正立姿勢とされたときに第2連通筒部73の下端開口を閉塞(閉弁)することで、第1空間S1と第2空間S2との連通を遮断する。さらにボール弁54は、容器体Aが倒立姿勢とされたときに第2連通筒部73の下端開口縁から離反することで、下端開口を開放(開弁)し、第1空間S1と第2空間S2とを連通させる(図2参照)。
中継筒部74は、シール筒部71の頂壁のうち第1連通筒部72よりも後方に位置する部分に形成されていると共に、シール筒部71の頂壁を上下方向に貫通する有頂筒状に形成されている。図示の例では、中継筒部74は、第1連通筒部72の後方に該第1連通筒部72に並ぶように配置されている。そのため、中継筒部74の周壁の一部は、第1連通筒部72と一体に形成されている。
中継筒部74の周壁は、正立導入口51よりも下方に向けて延びるように形成されている。そして、中継筒部74の周壁の下端部に貯留シリンダ80が組み合わされている。これにより、中継筒部74の内部空間は、正立導入口51及び第1空間S1とは区画されている。
中継筒部74の頂壁には、第1アダプタ60における連結壁部63に形成された連結孔64の内側に嵌合する連絡筒75が形成されている。これにより、中継筒部74の内部空間は、第2流通孔18を通じて外部流路R2内に連通すると共に、貯留シリンダ80内に連通する中継流路R3として機能する。
(貯留シリンダ、貯留プランジャ)
図1及び図3に示すように、貯留シリンダ80は、装着キャップ11の内側に配置されると共に、上述した正倒立用アダプタ50よりも第1軸線O1に沿う下方に配置され、且つ正倒立用アダプタ50に連結されている。これにより、貯留シリンダ80は、正倒立用アダプタ50の下方に一体に組み合わされた状態で、装着キャップ11の内側に配置されている。
本実施形態の貯留シリンダ80は、正倒立用アダプタ50における第2アダプタ70の下側筒部62bを下方から閉塞する有底筒状の閉塞筒部90に一体に形成されている。
閉塞筒部90は、下側筒部62bの下端部の内側に密に嵌合されている。これにより、第2アダプタ70の下側筒部62bは、下方から閉塞されている。さらに閉塞筒部90の底壁のうち前側に位置する部分には、下方に向けて延びる固定筒部91が一体に形成されている。固定筒部91は、上下方向に延びる円筒状に形成され、上方及び下方の両側に開口している。
固定筒部91の下端部には、容器体A内に下端開口(図示略)が位置するパイプ92の上端部が嵌合されている。これにより、正立導入口51と容器体A内とは、固定筒部91及びパイプ92を通じて連通可能とされている。そのため、容器体Aの正立時、容器体A内の液体を正立導入口51に導くことが可能とされている。
上述した閉塞筒部90の底壁のうち、固定筒部91よりも後方に位置する部分に貯留シリンダ80が一体に形成されている。これにより、固定筒部91及び貯留シリンダは、前後方向L1に並列に並んだ状態で装着キャップ11の内側に配置されている。
なお、貯留シリンダ80は、該貯留シリンダ80の中心軸線である第3軸線O3が第1軸線O1よりも僅かに後方にずれるように配置されている。ただし、この場合に限定されるものではなく、例えば第1軸軸線と第3軸線O3とが同軸に配置されるように貯留シリンダ80を形成しても構わない。
貯留シリンダ80は、下方に開口した有頂筒状に形成され、上壁部が正倒立用アダプタ50における中継筒部74の下端部に近接するように配置されている。貯留シリンダ80の上壁部には、中継筒部74の内側に密に嵌合された供給筒部81が形成されている。これにより、貯留シリンダ80の内部と中継筒部74の内部(中継流路R3)とは、供給筒部81内を通じて連通している。
従って、トリガー部31の後方への揺動によって、貯留シリンダ80の内部(後述する貯留空間S3)に、中継流路R3内を通過した液体を供給することが可能とされている。
貯留プランジャ100は、貯留シリンダ80内に第3軸線O3に沿う上下方向に移動可能に配置されている。これにより、貯留プランジャ100は、貯留シリンダ80内を上下方向に密に摺動する。
貯留プランジャ100は、貯留シリンダ80内への液体の供給に伴って下方に向けて移動する。なお、貯留シリンダ80において、貯留プランジャ100よりも上方に位置する空間は、貯留空間S3として機能する。
貯留空間S3には、内筒13の内部流路R1を通過した液体の一部が、第1流通孔17、外部流路R2、第2流通孔18、中継流路R3を通じて供給されることで貯留される。貯留空間S3は、液体の供給によって貯留プランジャ100が下方に向けて移動することで拡張する。
貯留シリンダ80内において貯留プランジャ100よりも下方に位置する部分には、付勢部材(コイルばね)101が配置されている。付勢部材101は、貯留プランジャ100を上方に向けて付勢している。付勢部材101は、トリガー部31を操作する前の初期状態において、貯留プランジャ100を上方に向けて付勢している。これにより、貯留プランジャ100は、最上昇位置に位置している。
なお、付勢部材101は、第3軸線O3と同軸に配設された金属製のコイルばねとされている。ただし、例えば付勢部材101として樹脂製のばねを用いても良いし、その他の弾性を有する部材を用いても構わない。
さらに貯留シリンダ80のシリンダ壁82には、最上昇位置に位置したときの貯留プランジャ100よりも下方に位置する部分に、シリンダ壁82を径方向に貫通する回収孔83が形成されている。これにより、貯留シリンダ80内と容器体A内とは、回収孔83を通じて連通している。
(中継部材)
図1に示すように、中継部材5は、上述のように構成された噴出器本体2の前方に配設されている。中継部材5は、射出筒部20に装着されることで、噴出器本体2から前方に向けて突出している。中継部材5は、射出筒部20の前方開口部を前方から覆う隔壁5aと、隔壁5aから後方に向けて延びると共に、射出筒部20に外嵌された外嵌筒部5bと、隔壁5aから前方に向けて延びると共に、ノズル部3が装着される装着筒部5cと、を備えている。なお、隔壁5aには、射出筒部20内に連通する連通孔5eが形成されている。
(ノズル部)
ノズル部3は、中継部材5を介して噴出器本体2に装着されている。具体的には、ノズル部3は、装着筒部5cに装着されることで中継部材5に組み合わされている。なお、ノズル部3は、噴出器本体2の前方に配置されていると共に、中継部材5よりも前方に突出している。
ノズル部3は、後方に開口する有頂筒状に形成されている。ノズル部3の前壁部には、該前壁部を前後方向L1に貫通する噴出孔4が形成されている。さらに、ノズル部3の前壁部には、噴出孔4を前方から開閉可能に閉塞する蓋部110がヒンジ部を介して連結されている。蓋部110は、ヒンジ部を中心に回動することで、噴出孔4を開閉することが可能とされている。
(カバー体)
カバー体6は、縦供給筒部10、射出筒部20及び主シリンダ32等を上方、後方及び左右方向L2から覆うように形成され、縦供給筒部10の外筒12等に対して組み付けられている。
(トリガー式液体噴出器の作用)
次に、上述のように構成されたトリガー式液体噴出器1を使用する場合について説明する。なお、トリガー部31の複数回の操作によって、トリガー式液体噴出器1の各部内に液体が充填されているものとする。
(正立姿勢での噴出操作)
正立姿勢での噴出操作について説明する。なお、正立姿勢の場合には、図1及び図3に示すように、正倒立用アダプタ50のボール弁54が、第2連通筒部73の下端開口縁に着座している。従って、ボール弁54によって、第1空間S1と第2空間S2との連通は遮断された状態とされている。
容器体Aの正立姿勢において、トリガー部31を弾性板34の付勢力に抗して、後方に引くように操作すると、主ピストン33が最前方位置から後方に移動し、主シリンダ32内が加圧される。これにより、主シリンダ32内の液体が、縦供給筒部10における内筒13の内側、すなわち内部流路R1内に供給される。具体的には、主シリンダ32内の液体が、内部流路R1のうちボール弁40よりも上方に位置する部分に供給される。これにより、供給された液体は、ボール弁40を下方に押し付けると共に、貯留弁41を押し上げる。
そのため、内部流路R1内の液体を、射出筒部20を通じてノズル部3の噴出孔4側に向けて流通させることができる。従って、噴出孔4から前方に向けて液体を噴出させることができる。
さらに、内部流路R1内を流れた液体の一部を、第1流通孔17を通じて外部流路R2側に供給することができる。これにより、外部流路R2内に供給した液体を、第2流通孔18、中継流路R3を通じて貯留シリンダ80の貯留空間S3に供給することができ、貯留空間S3を加圧することができる。そのため、貯留空間S3の加圧に伴って、貯留プランジャ100を付勢部材101の付勢力に抗して最上昇位置から下方に向けて移動させることができ、液体を貯留空間S3に溜める(充填する)ことができる。
従って、トリガー部31を後方に引く操作を行う毎に、液体を噴出孔4から噴出させながら、貯留プランジャ100の貯留空間S3内に液体を溜めることができる。
貯留空間S3内への液体の充填後、トリガー部31を解放すると、弾性板34の弾性復元力(付勢力)によってトリガー部31を前方に向けて復元移動させることができる。さらに、トリガー部31の復元移動に伴って主ピストン33が主シリンダ32内を前方に向けて復元移動するので、主シリンダ32内を減圧させて、容器体A内の圧力よりも低い圧力にすることができる。そのため、貯留弁41を閉弁させたままの状態で、ボール弁40を上昇させることができる。
そしてボール弁40が上昇することで、第1空間S1内を負圧にすることができる。この際、先に述べたように、ボール弁54によって第1空間S1内と第2空間S2内との連通が遮断されている。そのため、第1空間S1内が負圧になることで、容器体A内の液体を、図3に示す矢印F1の如く、パイプ92、正立導入口51及び第1空間S1を通じて内部流路R1内に吸い上げることができ、主シリンダ32内に導入することができる。これにより、次回の噴出に備えることができる。
さらに、トリガー部31の後方に向けた操作を停止すると、外部流路R2を通じた貯留空間S3への液体の供給は停止するものの、付勢部材101の付勢力によって貯留プランジャ100が最上昇位置に向けて上方に向けて復元移動しはじめる。
これにより、貯留空間S3に溜まった液体を、中継流路R3、外部流路R2内を通じて、射出筒部20内に導入することができ、噴出孔4に導くことができる。これにより、噴出孔4を通じて液体を引き続き噴出させることができる。なお、外部流路R2から射出筒部20側に向けて液体を導入する際、貯留弁41が閉弁しているため、内部流路R1内を逆流させることなく、射出筒部20を通じて噴出孔4側に向けて液体をスムーズに導くことができる。
このように、トリガー部31を後方に引く操作を行ったときだけでなく、トリガー部31を操作しない場合であっても液体を噴出させることができ、液体の連続噴出を行うことができる。
(倒立姿勢での噴出操作)
次いで、倒立姿勢での噴出操作について説明する。なお、倒立姿勢の場合には、図2及び図4に示すように、正倒立用アダプタ50のボール弁54が、第2連通筒部73の下端開口縁から離反する。従って、第1空間S1と第2空間S2との連通が許容されている。
容器体Aの倒立姿勢において液体を噴出する場合も同様に、トリガー部31を弾性板34の付勢力に抗して、後方に引くように操作する。これにより、上述した正立姿勢の場合と同様の作用によって、液体の連続噴出を行うことができる。
なお、容器体Aの倒立姿勢においてトリガー部31が前方に向けて復元移動する場合には、第1空間S1と第2空間S2との連通が許容されているので、図4に示す矢印F2の如く、主シリンダ32内及び第1空間S1内の負圧によって、倒立導入口52を通じて、容器体A内の液体を第2空間S2内に吸い上げることができる。そのため、第2空間S2から第1空間S1を通じて内部流路R1内に液体を吸い上げることができ、主シリンダ32内に導入することができる。これにより、次回の噴出に備えることができる。
以上説明したように、本実施形態のトリガー式液体噴出器1によれば、トリガー部31を後方に引く操作を行ったときだけでなく、トリガー部31を操作しない場合であっても液体を噴出させることができ、液体の連続噴出を行うことができる。
しかも、容器体Aを正立姿勢及び倒立姿勢のいずれの姿勢にした状態であっても、液体の連続噴出を行うことができる。
特に、本実施形態のトリガー式液体噴出器1では、図1に示すように、正倒立用アダプタ50を縦供給筒部10の下方に配置した状態で連結させ、貯留シリンダ80を正倒立用アダプタ50の下方に配置した状態で連結している。そのため、縦供給筒部10、正倒立用アダプタ50及び貯留シリンダ80を、第1軸線O1に沿って上下に直列に配置させている。
従って、正倒立用アダプタ50及び貯留シリンダ80の両方を装着キャップ11の内側に配置しつつも、装着キャップ11のキャップ径が大径化することを抑制することができる。そのため、トリガー式液体噴出器1の小型化を図り易いうえ、例えば容器体Aを把持しながらトリガー部31を操作する際の操作性を向上することができる。
さらに本実施形態のトリガー式液体噴出器1によれば、外筒12及び内筒13によって縦供給筒部10を二重筒状に構成することで、内部流路(第1流路)R1及び外部流路(第2流路)R2を簡便、且つ各流路を適切に区画した状態で形成することができるので、構成の簡略化を図り易い。
さらに本実施形態のトリガー式液体噴出器1によれば、貯留シリンダ80のシリンダ壁82に回収孔83が形成されている。そのため、例えば容器体Aの倒立時、貯留シリンダ80のうち貯留シリンダ80内に入り込んだ液体を、回収孔83を通じて排出することができる。さらに、容器体Aの倒立させた後、正立に戻したときに、貯留シリンダ80内に液体が残留していたとしても、回収孔83を通じて容器体A内の空気を導入することができ、空気置換を利用して残留した液体を貯留シリンダ80の下端開口部を通じて容器体A内に排出することができる。
このように、貯留シリンダ80内に液体が溜まってしまうことを抑制することができ、貯留プランジャ100をスムーズに移動させ易い。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形例には、例えば当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、均等の範囲のものなどが含まれる。
例えば、上記実施形態では、ノズル部3にヒンジ部を介して蓋部110を設けた場合を例に挙げて説明したが、蓋部110は必須なものではなく、具備しなくても構わない。さらに、本実施形態において、噴出孔4から液体を噴出する際、例えば線状、霧状等、種々の噴出態様で噴出するように構成してかまわない。
さらには、ノズル部3内に蓄圧弁を設け、液体を加圧した状態で噴出させるようにしても構わない。
A…容器体
O1…第1軸線(縦供給筒部の中心軸線)
O3…第3軸線(貯留シリンダの中心軸線)
R1…内部流路(第1流路)
R2…外部流路(第2流路)
R3…中継流路
S1…第1空間
S2…第2空間
1…トリガー式液体噴出器
2…噴出器本体
3…ノズル部
4…噴出孔
10…縦供給筒部
11…装着キャップ
30…トリガー機構
31…トリガー部
50…正倒立用アダプタ
51…正立導入口
52…倒立導入口
53…アダプタ本体
54…ボール弁(切換弁)
80…貯留シリンダ
83…回収孔
100…貯留プランジャ

Claims (3)

  1. 液体が収容された容器体の口部に装着キャップを介して装着される噴出器本体と、
    前記噴出器本体に装着され、液体を噴出する噴出孔が形成されたノズル部と、を備え、
    前記噴出器本体は、
    前記容器体内の液体を吸上げる縦供給筒部と、
    前方付勢状態で後方に移動可能に配設されたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記縦供給筒部内から前記噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構と、
    前記装着キャップの内側に配置されると共に、前記縦供給筒部よりも前記縦供給筒部の軸線に沿う下方に配置され、且つ前記縦供給筒部に連結された正倒立用アダプタと、
    前記装着キャップの内側に配置されると共に、前記正倒立用アダプタよりも前記軸線に沿う下方に配置され、且つ前記正倒立用アダプタに連結され、上下方向に延びる貯留シリンダと、
    前記貯留シリンダ内に、上方付勢状態で下方移動可能に設けられた貯留プランジャと、を備え、
    前記縦供給筒部は、前記トリガー部の後方への移動によって液体が前記噴出孔側に向けて流れる第1流路と、前記第1流路を流れた液体の一部が前記貯留シリンダ側に向けて流れる第2流路と、を備え、
    前記正倒立用アダプタは、
    正立導入口を通じて前記容器体内と前記第1流路内とを連通させる第1空間、及び倒立導入口を通じて前記容器体内と前記第1空間とを連通させる第2空間を画成するアダプタ本体と、
    前記噴出器本体が前記容器体に装着された状態での前記容器体の正立時に前記第1空間と前記第2空間との連通を遮断し、且つ前記容器体の倒立時に前記第1空間と前記第2空間とを連通させる切換弁と、
    前記第2流路と前記貯留シリンダ内とを連通する中継流路と、を備えていることを特徴とするトリガー式液体噴出器。
  2. 請求項1に記載のトリガー式液体噴出器において、
    前記縦供給筒部は、前記装着キャップによって前記容器本体の口部に装着される外筒と、前記外筒内に嵌合された内筒と、を備え、
    前記第1流路は、前記内筒の内側に形成され、
    前記第2流路は、前記内筒と前記外筒との間に形成されている、トリガー式液体噴出器。
  3. 請求項1又は2に記載のトリガー式液体噴出器において、
    前記貯留シリンダは、下方に開口した有頂筒状に形成され、
    前記貯留プランジャは、前記トリガー部の後方への移動によって前記貯留シリンダ内に供給された液体によって最上昇位置から下方に向けて移動し、
    前記貯留シリンダのシリンダ壁には、前記最上昇位置に位置したときの前記貯留プランジャよりも下方に位置する部分に、前記貯留シリンダ内と前記容器体内とを連通する回収孔が形成されている、トリガー式液体噴出器。
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