JP2017131864A - トリガー式液体噴出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体の連続噴射を可能にするトリガー式液体噴出器を提供する。【解決手段】噴出器本体2と、噴出孔4が形成されたノズル部材3とを備え、噴出器本体は、液体を吸上げる縦供給筒部10と、縦供給筒部内の液体を噴出孔に導く射出筒部11と、トリガー部51の後方への移動によって液体を縦供給筒部内から射出筒部内を通じて噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構50とを備え、縦供給筒部内を通過した液体が内部に供給される貯留シリンダ90と、貯留シリンダ内への液体の供給に伴って移動する貯留プランジャ120と、内部に加圧流体が充填された密閉空間Eを貯留プランジャよりも軸方向の一方側に画成させる密閉部材140と、を備え、密閉空間は貯留プランジャの移動に伴って内容積が減少する。【選択図】図5

Description

本発明は、トリガー式液体噴出器に関する。
ノズルの下方に延びるトリガー部の操作により、容器体から液体を吸い上げてノズルから吐出するトリガー式液体噴出器が知られている(例えば下記特許文献1)。
従来のトリガー式液体噴出器では、容器体と連通する縦供給筒部の上部に、前方に向けて延びる射出筒部が設けられている。射出筒部の先端側にはノズルが付設されている。射出筒部の下方には、トリガー部の操作により作動するシリンダが配置されている。そして、トリガー部の操作を行うことで、縦供給筒部からシリンダ内に液体を吸い上げることができると共に、その液体を射出筒部からノズルを経て前方に噴射(噴出)させることができる。
特許第3781904号公報
しかしながら、上記従来のトリガー式液体噴出器では、トリガー部を引くときにのみ液体が噴射される。従って、例えば広い面積に対して液体を吹き付けるようなときには、何度もトリガー部を引く操作を繰り返す必要があり面倒である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、液体の連続噴射を可能にしたトリガー式液体噴出器を提供することである。
(1)本発明に係るトリガー式液体噴出器は、液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、前記噴出器本体の前方側に配置され、液体を前方に向けて噴射する噴出孔が形成されたノズル部材と、を備え、前記噴出器本体は、上下方向に延在し、前記容器体内の液体を吸上げる縦供給筒部と、前記縦供給筒部の前方に配設され、前記縦供給筒部内の液体を前記噴出孔に導く射出筒部と、前記縦供給筒部の前方に前方付勢状態で後方に移動自在に配設されたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記縦供給筒部内から前記射出筒部内を通じて前記噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構と、を備えるトリガー式液体噴出器であって、前記トリガー部の後方への移動によって、前記縦供給筒部内を通過した液体が内部に供給される貯留シリンダと、前記貯留シリンダ内にその中心軸線に沿う軸方向に移動自在に配設され、前記貯留シリンダ内への液体の供給に伴って前記軸方向のうちの一方側に向けて移動すると共に、前記軸方向の他端開口が閉塞された筒状の貯留プランジャと、前記貯留シリンダに装着され、内部に加圧流体が充填された密閉空間を前記貯留プランジャよりも前記軸方向の一方側に画成させる密閉部材と、を備え、前記密閉空間は、前記軸方向の一方側に向けた前記貯留プランジャの移動に伴って内容積が減少する。
本発明によれば、液体が収容された容器体に装着した状態で、トリガー部を後方に引くと、容器体内の液体が吸い上げられて縦供給筒部内に導入されると共に、縦供給筒部内を通過した液体が射出筒部内を通じて噴出孔から噴射される。また、これと同時に縦供給筒部内を通過した液体は貯留シリンダ内にも導入される。液体が貯留シリンダ内に導入されると、これに伴って貯留シリンダ内の貯留プランジャが軸方向の一方側に向けて移動すると共に、貯留プランジャの移動に伴って密閉空間の内容積が減少する。これにより、密閉空間内で加圧流体が圧縮され、密閉空間の内圧が上昇するので、貯留プランジャに対して軸方向の他方側に向けた付勢力を作用させることができる。
このように、トリガー部を引く操作を行う毎に、液体を噴出孔から噴射させつつ、貯留プランジャを軸方向の一方側に移動させて貯留シリンダ内に液体を溜める(充填する)ことができる。
そして、トリガー部を引く操作を止めると、縦供給筒部内への液体の供給が停止するが、貯留プランジャに作用する上記付勢力によって、貯留プランジャが軸方向の他方側に向けて復元移動しはじめる。これにより、貯留シリンダ内に充填した液体を、貯留シリンダ内から射出筒部を通じて噴出孔側に向けて押し出すことができ、噴出孔から引き続き噴射させることができる。
従って、トリガー部を後方に引く操作を行ったときだけでなく、トリガー部を操作しない場合であっても液体を噴射させることができ、液体の連続噴射を行うことができる。
なお、貯留プランジャが軸方向の他方側に向けて復元移動する際、再びトリガー部を引かなければ、貯留プランジャは貯留シリンダにおける軸方向の他端まで移動するが、その前にトリガー部を引く操作を繰り返すこともできる。この場合、貯留プランジャが略一定の幅で軸方向の一方側への移動と他方側への移動とを繰り返し、全体としては徐々に軸方向の一方側へ移動する。従って、この場合であっても貯留シリンダ内に徐々に液体を溜めることができる。
また、貯留プランジャを復元移動させるときに、密閉空間の内圧上昇による付勢力を利用するので、例えば、付勢部材など他の部材から作用する付勢力を利用しなくても、貯留プランジャを復元移動させることができる。これにより、構造の簡素化を図りつつ、貯留プランジャに推力を付与することができる。
なお、一般的な付勢部材として、例えば金属スプリング等の利用が考えられるが、この種の付勢部材を使用しないことで、トリガー式液体噴出器を合成樹脂材料のみによって形成することも可能になる。
(2)前記密閉部材には、前記密閉空間内への前記加圧流体の流入を許容し、且つ前記密閉空間内から前記加圧流体の流出を規制する弁体が設けられても良い。
この場合には、弁体を利用して加圧流体を密閉空間内に任意のタイミングで充填できるので、トリガー式液体噴出器を効率良く組み立て易い(製造し易い)。また、トリガー式液体噴出器の用途や液体の種類、さらには加圧流体の種類等に応じて、加圧流体の充填量を容易且つ正確に制御し易いので、貯留プランジャに対して所望の付勢力(推力)を作用させることができる。
(3)前記密閉部材は、前記貯留シリンダに離脱自在に装着された密閉容器と、前記密閉容器内に前記軸方向の一方側に向けて移動自在に収容され、前記密閉容器との間に前記密閉空間を画成させるプランジャ部材と、前記プランジャ部材から前記軸方向の他方側に向かって延びると共に、前記軸方向の他方側に位置する端部が前記貯留プランジャに対して離脱自在に連結された連結軸と、を備えても良い。
この場合には、密閉部材を貯留プランジャから取り外せることができるので、トリガー式液体噴出器をさらに効率良く組み立てることができると共に、密閉部材の交換を行うことも可能である。
本発明によれば、トリガー部を後方に引く操作を行ったときだけでなく、トリガー部を操作しない場合であっても液体を噴射させることができ、液体の連続噴射を行うことができる。
本発明に係るトリガー式液体噴出器の第1実施形態を示す縦断面図である。 図1に示すトリガー式液体噴出器における縦供給筒部の周辺を拡大した縦断面図である。 図1に示すトリガー式液体噴出器における貯留プランジャの周辺を拡大した縦断面図である。 図1に示す弾性チューブの周辺を拡大した縦断面図であって、圧縮空気を密閉空間内に充填している状態を示す図である。 図1に示す状態からトリガー部を後方側に引いて、連続噴出を行っている状態を示す縦断面図である。 図5に示す貯留プランジャの周辺を拡大した縦断面図である。 本発明に係るトリガー式液体噴出器の第2実施形態を示す縦断面図であって、貯留プランジャの周辺を拡大した縦断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係るトリガー式液体噴出器の第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態のトリガー式液体噴出器1は、液体を収容する容器体Aに装着され、液体を吸上げる縦供給筒部10を有する噴出器本体2と、液体を前方に向けて噴出する噴出孔4が形成され、噴出器本体2に装着されたノズル部材3と、を備えている。
なお、トリガー式液体噴出器1の各構成は、特に記載がなければ合成樹脂を用いた成型品とされている。
本実施形態では、縦供給筒部10の中心軸線を軸線O1とし、この軸線O1に沿って容器体A側を下側、その反対側を上側といい、軸線O1に沿う方向を上下方向という。また、上下方向から見た平面視において、軸線O1に直交する一方向を前後方向といい、上下方向及び前後方向の双方向に直交する方向を左右方向という。
噴出器本体2は、上下方向に延在する縦供給筒部10と、縦供給筒部10から前後方向に沿って延設され、内側が縦供給筒部10の内部に連通した射出筒部11と、を備えている。なお、前後方向のうち、縦供給筒部10側から射出筒部11が延びる方向を前側或いは前方とし、その反対方向を後側或いは後方という。
図1及び図2に示すように、縦供給筒部10は、有頂筒状の外筒12と、外筒12内に嵌合される内筒13と、を備えている。
外筒12は、大径部12aと、大径部12aの上方に配置され、且つ大径部12aよりも径が小さい小径部12bと、大径部12aの上端部と小径部12bの下端部とを連結するフランジ部12cと、を備え、下方から上方に向けて縮径した二段筒状に形成されている。なお、小径部12bは頂壁部12dによって上部開口部が塞がれている。
頂壁部12dには、下方に向けて延びるシール筒部12e及び規制突起12fが形成されている。規制突起12fは軸線O1と同軸に配置され、後述する吸込弁36の上方への過度の上昇を規制している。シール筒部12eは、規制突起12fを径方向外側から囲繞するように形成され、規制突起12fと同程度の長さで下方に向けて延びている。
内筒13は、大径部13aと、大径部13aの上方に配置され、且つ大径部13aよりも径が小さい小径部13bと、大径部13aの上端部と小径部13bの下端部とを連結するフランジ部13cと、を備え、下方から上方に向けて縮径した二段筒状に形成されている。
内筒13の小径部13bの上端部内には、外筒12のシール筒部12eが嵌合されている。また、小径部13b内には、容器体A内に配置され、且つ容器体Aの図示しない底部に下端開口が位置するパイプ15の上部が嵌合されている。内筒13のフランジ部13cは、外筒12のフランジ部12cとの間に隙間S1を確保した状態で、外筒12のフランジ部12cよりも下方に位置している。
内筒13の大径部13aにおいて、外筒12の大径部12aから下方に突出した部分には、その径方向の外側に向けて突出する環状の鍔部13dが形成されている。鍔部13dは、容器体Aの口部A1に装着(例えば螺着)される装着キャップ14の上端部内に配設され、装着キャップ14の上端部をその軸線回りに回転自在に係止する。
鍔部13dは、装着キャップ14と容器体Aの口部A1における上端開口縁とにより上下方向に挟まれる。
なお、外筒12及び内筒13で構成される縦供給筒部10の軸線O1は、容器体Aの容器軸に対して後方に偏心している。
内筒13の内周面のうちシール筒部12eよりも下方に位置し、且つパイプ15の上端よりも上方に位置する部分には、内側に向けて突出する環状のテーパ筒部35が形成されている。
このテーパ筒部35は、下方に向かうにしたがって漸次縮径している。テーパ筒部35の内側には、テーパ筒部35の内周面に離反可能に着座する球状の吸込弁36が配置されている。吸込弁36は、内筒13内において、テーパ筒部35よりも上方に位置する空間と、テーパ筒部35よりも下方に位置する空間と、を連通及び遮断する。
縦供給筒部10の上端部には、前方に向けて接続筒部30が延設されている。具体的には、接続筒部30の後端部は、外筒12の小径部12bにおける上端部の前側に接続されている。そして、接続筒部30の後端開口は、シール筒部12e内に開口している。これにより、接続筒部30は縦供給筒部10内に連通している。
接続筒部30の前端部には、接続筒部30内に密に嵌合し、接続筒部30の前端開口を閉塞する閉塞栓31が設けられている。閉塞栓31には、後方に向けて突出する突出部32が設けられている。この突出部32は、接続筒部30の流路断面積を減少させている。
外筒12において、接続筒部30よりも下方に位置する部分には、シリンダ用筒部40が外筒12に対して一体に形成されている。シリンダ用筒部40は、外筒12から前方に向けて突出すると共に、前方に向けて開口している。
シリンダ用筒部40は、接続筒部30とフランジ部12cとの間に配置されている。なお、シリンダ用筒部40は、接続筒部30と共通の隔壁W1を有すると共に、フランジ部12cと共通の隔壁W2を有している。
図1及び図3に示すように、接続筒部30の上方には、後述するトリガー部51の後方への揺動(移動)によって、縦供給筒部10内及び接続筒部30内を通過した液体が内部に供給される貯留シリンダ90が配置されている。
貯留シリンダ90は、前後方向に延びた筒状に形成され、接続筒部30に対して平行に配置されている。図示の例では、貯留シリンダ90は、縦供給筒部10よりも後方に突出するように形成されている。なお、貯留シリンダ90の中心軸線は前後方向に沿って延びている。以下、貯留シリンダ90の中心軸線を軸線O2という。
貯留シリンダ90は、接続筒部30の前端部の上方に配置された前壁部91と、前壁部91から後方に向けて延びたシリンダ筒92と、を備え、全体として後方に開口した筒状に形成されている。
前壁部91には、装着凹部93及び連通孔94が形成されている。
装着凹部93は、前壁部91の後端面に、貯留シリンダ90の軸線O2と同軸の環状に形成されている。連通孔94は、前壁部91を前後方向に貫通するように形成されている。なお、連通孔94は、前壁部91を前後方向から見て、装着凹部93の内側に配置されている。
シリンダ筒92は、前壁部91から後方に向かう途中で僅かに拡径した多段筒状に形成されている。具体的には、シリンダ筒92は、前壁部91に接続された前筒部95と、前筒部95よりも僅かに外径及び内径が大きく形成され、前筒部95の後端部から縦供給筒部10よりもさらに後方に向けて延びた後筒部96と、を備えている。
前筒部95における下側部分のうち前壁部91に近い部分には、シリンダ筒92内と接続筒部30内とを連通する供給孔97が形成されている。これにより、接続筒部30内を通過した液体は、供給孔97を通じて貯留シリンダ90内に供給される。なお、閉塞栓31の突出部32は、供給孔97内に配置されている。
前筒部95における下側部分は、接続筒部30と共通の隔壁W3を構成している。前筒部95における後端部の内周面には、前後方向に延びる連絡溝98が、軸線O2回りに間隔をあけて複数形成されている。
後筒部96の前端部における下側部分は、頂壁部12dと共通の隔壁W4を構成している。この隔壁W4には、隔壁W4を上下方向に貫通するように回収孔99が形成されている。回収孔99は、軸線O1回りに間隔をあけて複数形成されている。より具体的には、回収孔99は、軸線O1方向から見て、シール筒部12eと外筒12の小径部12bとの間に配置されるように形成されている。
また、縦供給筒部10には、図2及び図3に示すように、回収孔99に連通すると共に、縦供給筒部10を上下方向に縦断する回収通路100が形成されている。具体的には、回収通路100は、内筒13の小径部13bを上下方向に貫通するように形成され、大径部13a内に連通している。従って、貯留シリンダ90内と容器体A内とは、回収孔99及び回収通路100を通じて連通している。
さらに、図1及び図3に示すように、貯留シリンダ90には、補助シリンダ110が一体に形成されている。
補助シリンダ110は、シリンダ筒92における後筒部96から貯留シリンダ90の径方向外側に向かって突出するように形成された環状の連結壁111と、連結壁111の外周縁部から後方に向かって延びた補助シリンダ筒112と、を備え、全体として後方に開口した筒状に形成されている。
なお、連結壁111における下側部分は、外筒12の小径部12bと共通の隔壁W5を構成している。
補助シリンダ筒112は、軸線O2と同軸に配置され、後筒部96よりもさらに後方に突出するように形成されている。これにより、補助シリンダ筒112は後筒部96を外側から囲繞している。
補助シリンダ筒112の後端部側には、補助シリンダ筒112の径方向外側に向かって突出した係止突部112aが形成されている。係止突部112aは、補助シリンダ筒112の周方向に間隔をあけて複数形成されている。
なお、補助シリンダ筒112における下側部分のうち連結壁111に近い部分には、補助シリンダ筒112を上下方向に貫通する空気孔113が形成されている。
このように構成された貯留シリンダ90内には、供給孔97を通じた接続筒部30内から貯留シリンダ90内への液体の流入を許容し、且つ供給孔97を通じた貯留シリンダ90内から接続筒部30内への液体の流出を規制する貯留弁115が取り付けられている。
貯留弁115は、軸線O2と同軸の環状に形成された基部116と、基部116の外周縁部から後方に向けて延びた筒状の弁体部117と、を備えた逆止弁とされている。基部116は、前壁部91の後端面に配置され、一部が装着凹部93内に後方から入り込むことで前壁部91に対して固定されている。
弁体部117は、貯留シリンダ90の径方向に弾性変形可能とされ、後端部がシリンダ筒92の内周面に対して離反可能に着座している。弁体部117の後端部は、供給孔97よりも後側に位置している。これにより、弁体部117は、貯留シリンダ90の内側から供給孔97を開閉自在に閉塞している。
さらに貯留シリンダ90内には、軸線O2に沿う前後方向(軸方向)に移動自在に配設され、貯留シリンダ90内への液体の供給に伴って後方(軸方向のうちの一方側)に向けて移動する貯留プランジャ120が収容されている。
貯留プランジャ120は、軸線O2と同軸に配置され、前後方向に延びるプランジャ筒121と、プランジャ筒121の前端開口部を閉塞する閉塞壁122と、を備えている。
プランジャ筒121は、シリンダ筒92の形状に対応して、前側から後側に向かうに従い段階的に拡径する多段の筒状に形成されている。プランジャ筒121の外周面には、前後方向に間隔をあけて配置された第1リップ部123及び第2リップ部124が設けられている。
これら第1リップ部123及び第2リップ部124は、プランジャ筒121の周方向の全周に亘って環状に形成されている。
第1リップ部123は、前筒部95の内周面に対して密に摺接し、貯留プランジャ120の前後移動に伴って前筒部95の内周面上を前後方向に摺動する。
第2リップ部124は、第1リップ部123よりも後方に配置され、後筒部96の内周面に対して密に摺接し、貯留プランジャ120の前後移動に伴って後筒部96の内周面上を前後方向に摺動する。
閉塞壁122の前端面は、基部116の後端面に対して後方から離反可能に接している。これにより、閉塞壁122は連通孔94を閉塞している。
また、閉塞壁122の前端面には、閉塞壁122から前方に向けて突出し、基部116の内側に配置された凸部125と、貯留プランジャ120の径方向に延びた凹溝126と、が形成されている。凹溝126は、閉塞壁122の前端面のうち凸部125を除いた部分に形成され、弁体部117に向けて開口している。
従って、閉塞壁122の前端面が基部116の後端面に接し、且つ凸部125が基部116の内側に配置されている場合には、凹溝126と連通孔94との連通は遮断されている。
また、貯留プランジャ120には、筒状の補助プランジャ130が一体に形成されている。
補助プランジャ130は、貯留シリンダ90における後筒部96の外周面と補助シリンダ110の内周面との間に配置され、軸線O2と同軸に配置されている。これにより、貯留プランジャ120及び補助プランジャ130は、全体として補助プランジャ130が貯留プランジャ120の外側に配置された二重筒状に形成されている。
補助プランジャ130は、前後方向に延びる補助プランジャ筒131と、補助プランジャ筒131の前端部から貯留プランジャ120の径方向外側に向けて突出する環状の補助プランジャ壁132と、貯留シリンダ90における後筒部96の後端開口端よりも後方に位置し、且つプランジャ筒121の後端部と補助プランジャ筒131の後端部とを連結する連結環部133と、を備えている。
補助プランジャ壁132の外周縁部には、後方に向けて突出する環状の第3リップ部134が形成されている。第3リップ部134は、補助シリンダ筒112の内周面に対して密に摺接しており、貯留プランジャ120及び補助プランジャ130の前後移動に伴って補助シリンダ筒112の内周面上を前後方向に摺動する。
さらに貯留シリンダ90には、貯留シリンダ90内に密閉空間Eを画成させる密閉キャップ(密閉部材)140が補助シリンダ110を介して装着されている。
密閉キャップ140は、補助シリンダ筒112の内側に後方から嵌合された内側シール筒141と、内側シール筒141から該内側シール筒141の径方向外側に向かって突出し、補助シリンダ筒112の後方開口端に後方から接する環状のストッパ壁142と、ストッパ壁142の外周縁部から前方に向かって延び、補助シリンダ筒112の外側に後方から嵌合された外側シール筒143と、内側シール筒141の後方開口部を閉塞するキャップ壁144と、を備えている。
密閉キャップ140は、ストッパ壁142が補助シリンダ筒112の後方開口端に接していることで、前後方向に位置決めされた状態で貯留シリンダ90に対して組み合わされている。また、内側シール筒141及び外側シール筒143は、補助シリンダ筒112に対して密に嵌合している。そのため、内側シール筒141と補助シリンダ筒112との間の隙間、及び外側シール筒143と補助シリンダ筒112との間の隙間は、十分にシールされている。
外側シール筒143には、補助シリンダ筒112に形成された係止突部112aが係止される係止凹部143aが、係止突部112aに対応して外側シール筒143の周方向に間隔をあけて複数形成されている。
図示の例では、係止凹部143aは、外側シール筒143を径方向に貫通するように形成されている。但し、係止凹部143aは貫通孔である必要はなく、例えば外側シール筒143の内周面に形成された凹部(窪み部)であっても良い。
係止突部112aと係止凹部143aとは、係止凹部143aの内周縁が係止突部112aに対して前方から接した状態で、互いに係止し合っている。これにより、密閉キャップ140は、後方への抜け止めがされた状態で、補助シリンダ110を介して貯留シリンダ90に対して組み合わされている。
キャップ壁14は、後述するカバー体55の前方に配置されている。キャップ壁144の中央部には、密閉空間E内に圧縮空気(加圧流体)を充填するための第1充填孔145が形成されている。図示の例では、第1充填孔145は、軸線O2方向から見て平面視円形状に形成されている。そして、キャップ壁144には、内部が第1充填孔145に連通する充填筒146が前方に向けて突設されている。
なお、第1充填孔145は、カバー体55に形成された開口部55aを通じて外部に露出している。
充填筒146は、前方開口部が頂壁部によって閉塞された有頂筒状に形成され、軸線O2と同軸に配置されている。充填筒146の後端部は、第1充填孔145の開口周縁部に一体に接続されている。これにより、充填筒146の内部は、第1充填孔145を通じて外部に連通している。
図示の例では、充填筒146は、シリンダ筒92における後筒部96の内側に頂壁部が配置される程度、キャップ壁144から前方に向かって突出している。
充填筒146の周壁部には、周壁部を貫通する第2充填孔147が軸線O2回りに間隔をあけて複数形成されている。そして、充填筒146の周壁部には、第2充填孔147を通じた密閉空間E内への圧縮空気の流入を許容し、且つ密閉空間E内から圧縮空気の流出を規制する弾性チューブ(弁体)148が装着されている。
弾性チューブ148は、前後方向に延びた例えばゴムチューブであり、充填筒146の径方向外側に向かって膨らむように弾性変形とされている。この弾性チューブ148は、充填筒146の全長に亘って装着されており、充填筒146の周壁部に対して離反可能に密に接している。
図示の例では、弾性チューブ148は充填筒146よりも前方に突出している。但し、弾性チューブ148の長さは、充填筒146と同程度であっても良い。
このように、充填筒146に弾性チューブ148が装着されているので、第2充填孔147は弾性チューブ148によって閉塞されている。従って、密閉キャップ140によって、貯留プランジャ120及び補助プランジャ130と貯留シリンダ90との間には、密閉された密閉空間Eが画成されている。この密閉空間Eは、貯留プランジャ120及び補助プランジャ130の後方側に配置されている。
そして、密閉空間E内には、第1充填孔145及び第2充填孔147を通じて充填された圧縮空気が満たされている。なお、各図面では圧縮空気をドットで表している。また、圧縮空気の圧力としては、例えば大気圧よりも高く設定すれば良い。
なお、圧縮空気を充填する場合には、図4に示すように、第1充填孔145を通じて充填筒146の内部に圧縮空気を供給する。これにより、圧縮空気は、図4に示す矢印のように、弾性チューブ148を充填筒146の径方向外側に向かって膨らむように弾性変形させ、第2充填孔147を通じて密閉空間E内に供給される。
そして、圧縮空気の供給を停止すると、弾性チューブ148が復元変形して充填筒146の周壁部に密に接するので、図3に示すように、第2充填孔147を閉塞してシールする。これにより、密閉空間Eを適切に密閉することができる。
このように圧縮空気が充填された密閉空間Eは、貯留プランジャ120及び補助プランジャ130の後方移動に伴って内容積が減少する。そのため、加圧流体が圧縮され、密閉空間Eの内圧が増加する。これにより、貯留プランジャ120及び補助プランジャ130に対して前方に向けた付勢力(推力)を作用させることが可能である。
なお、図3に示すように、閉塞壁122の前端面が基部116の後端面に接しているときの貯留プランジャ120及び補助プランジャ130の位置を最前進位置とする。この場合には、貯留シリンダ90内に液体がほとんど収容されていないうえ、貯留シリンダ90内と連通孔94との連通が遮断されている。
これに対して、図5及び図6に示すように、貯留プランジャ120及び補助プランジャ130が後方移動して、第3リップ部134が内側シール筒141に対して前方から接すると、それ以上の後方移動が規制される。このときの貯留プランジャ120及び補助プランジャ130の位置を最後退位置とする。この場合には、貯留シリンダ90内に液体が最大量収容されている。
なお、第3リップ部134が内側シール筒141に対して前方から接することで、貯留プランジャ120及び補助プランジャ130の後方移動を規制するのではなく、例えば連結環部133がキャップ壁144に対して前方から接することで、貯留プランジャ120及び補助プランジャ130の後方移動を規制しても良い。
図1及び図3に示すように、射出筒部11は、貯留シリンダ90の前壁部91から前方に向けて突出しており、縦供給筒部10内の液体を噴出孔4に導いている。なお、射出筒部11は、中心軸線が貯留シリンダ90の軸線O2よりも下方に位置するように配置されている。射出筒部11内は、連通孔94、貯留シリンダ90内、供給孔97及び接続筒部30内を通じて、縦供給筒部10内に連通している。
また、図1〜図3に示すように、噴出器本体2は、射出筒部11から下方に向けて延び、縦供給筒部10の前方に前方付勢状態で後方に揺動自在(移動自在)に配置されたトリガー部51と、トリガー部51の揺動に連動して前後方向に移動する主ピストン52と、主ピストン52の移動に伴って内部が加圧及び減圧する主シリンダ53と、トリガー部51を前方に付勢する弾性板部54と、縦供給筒部10、射出筒部11、貯留シリンダ90及び補助シリンダ110の全体を、少なくとも上方及び左右方向から覆うカバー体55と、をさらに備えている。
上述した貯留弁115、吸込弁36、トリガー部51、主ピストン52、主シリンダ53及び弾性板部54は、トリガー部51の後方への揺動によって、液体を縦供給筒部10内から射出筒部11内を通じて噴出孔4側に流通させるトリガー機構50を構成する。
主シリンダ53内は、縦供給筒部10内に連通している。主シリンダ53は、前方に向けて開口する外筒部60と、外筒部60の後方開口部を塞ぐ後壁部61と、後壁部61の中央部分から前方に向けて突設されると共に前端が閉塞された有頂筒状のピストンガイド62と、を備えている。
ピストンガイド62は内側が後方に開口しており、この開口内に、シリンダ用筒部40における後壁(外筒12の小径部12b)から前方に向けて突設された嵌合突部41が嵌合されている。
外筒部60は、シリンダ用筒部40の内側に嵌合されている。シリンダ用筒部40の内周面と外筒部60の外周面とは、前後方向の両端部において密接している。その一方、シリンダ用筒部40の内周面と外筒部60の外周面との間のうち、前後方向の両端部同士の間に位置する中間部に、環状の隙間S2が確保されている。
外筒部60には、外筒部60の内側と上記隙間S2とを連通させる第1通気孔63が形成されている。外筒12のフランジ部12cには、上記隙間S2と、外筒12のフランジ部12cと内筒13のフランジ部13cとの間に画成された隙間S1と、を連通させる第2通気孔64が形成されている。さらに、内筒13のフランジ部13cには、上記隙間S1と、内筒13の大径部13a及び装着キャップ14の内側と、を連通させる第3通気孔65が形成されている。
主シリンダ53の後壁部61には、ピストンガイド62の上方に位置する部分に、外筒12及び主シリンダ53を前後方向に貫く第1貫通孔66が形成されている。図示の例では、後壁部61における第1貫通孔66の開口周縁部に、後方に向けて突出する筒部が形成されており、この筒部が外筒12の小径部12bに形成された貫通孔内に嵌合されている。
第1貫通孔66は、縦供給筒部10の内筒13に形成された第2貫通孔67を通じて、内筒13内のうち、シール筒部12eと吸込弁36との間に位置する空間に連通している。これにより、主シリンダ53の内側は、第1貫通孔66及び第2貫通孔67を通じて、内筒13内のうち、シール筒部12eと吸込弁36との間に位置する空間に連通している。従って、吸込弁36は、容器体A内と主シリンダ53内との連通及びその遮断を切替える。
主ピストン52は、トリガー部51に連結される円柱状の連結部70と、連結部70よりも後方に位置し、連結部70よりも大径とされたピストン筒71と、を備え、全体として後方に開口した筒状に形成されている。
なお、主シリンダ53及び主ピストン52は、前後方向に沿って延びる図示しない共通の軸線上に配置されている。
ピストン筒71は、後方に向けて開口し、且つ内部にピストンガイド62が挿入されるピストン本体部72と、ピストン本体部72の後端部からその径方向の外側に向けて突出し、且つ外筒部60の内周面に例えば密に摺接する摺動筒部73と、を備えている。
ピストン本体部72は、内径がピストンガイド62の外径よりも大きく形成されている。図示の例では、ピストン本体部72の内周面とピストンガイド62の外周面との間には若干の隙間があいている。
摺動筒部73は、前後方向の中央部から前方及び後方に向かうに従って漸次拡径するテーパ状に形成され、前後方向の両端部に位置するリップ部73aが外筒部60の内周面に対して摺接している。
主ピストン52の連結部70は、後述する連結軸86を介してトリガー部51に連結されている。これにより、主ピストン52は、トリガー部51と共に弾性板部54の付勢力によって前方に付勢されていると共に、トリガー部51の後方への揺動に伴って後方に移動して主シリンダ53内に押し込まれる。
また、トリガー部51が最前方揺動位置(最前方移動位置)にあるときに、主ピストン52の摺動筒部73は第1通気孔63を閉塞している。そして、トリガー部51の後方への揺動によって主ピストン52が所定量だけ後方移動したときに、摺動筒部73が第1通気孔63を開放する。これにより、容器体Aの内部は、第3通気孔65、第2通気孔64及び第1通気孔63を通じて外部に連通する。
トリガー部51は、左右方向から見た側面視で後方に向けて凹状に湾曲する前面を有する主板部材80と、主板部材80の左右の側縁部から後方に向けて起立する一対の側板部材81と、を備えている。
一対の側板部材81の上端部には、射出筒部11の側方に至るまで上方に延出し、射出筒部11を左右方向から挟み込む一対の連結板82が形成されている。一対の連結板82には、左右方向の外側に向けて回転軸部83が突設されている。これら回転軸部83は、射出筒部11の上方を覆う上板部材84に設けられた軸受け部に回動可能に支持されている。これにより、トリガー部51は、回転軸部83を中心に前後方向に揺動可能とされている。
トリガー部51には、主板部材80を前後方向に貫通する開口部51aが形成されていると共に、開口部51aの周縁部から後方に向けて延びるように連結筒85が形成されている。
連結筒85の内周面のうち後方側に位置する部分には、連結筒85の内側に向けて左右方向に沿って突出した一対の連結軸86が形成されている。これら連結軸86は、主ピストン52の連結部70に形成された連結孔内に挿入されている。これにより、トリガー部51と主ピストン52とは、互いに連結されている。
なお、主ピストン52の連結部70は、連結軸86に対してその軸線回りに回動可能とされ、且つ上下方向で所定量だけ移動可能に連結されている。これにより、トリガー部51の前後方向への揺動に伴って、主ピストン52は前後移動可能とされている。
上板部材84の左右両側には、左右方向から見た側面視で前方に凸の円弧状に形成され、且つ射出筒部11の下方まで延びる上記弾性板部54がそれぞれ一体的に形成されている。弾性板部54は、左右方向から見た側面視で互いに同心の円弧状に形成され、前後に並ぶ一対の板ばねを備えている。
一対の板ばねのうち、前側に位置する板ばねが主板ばね54aとされ、後側に位置する板ばねが副板ばね54bとされている。
これら主板ばね54a及び副板ばね54bの下端部は、円弧状の折返し部54cを介して一体的に接続されている。折返し部54cには、下方に向けて係止片54dが突設されており、この係止片54dがトリガー部51における側板部材81に形成されたポケット部81aに上方から差し込まれて係合している。
これにより、弾性板部54は、係止片54d及びポケット部81aを介してトリガー部51を前方に向けて付勢している。
トリガー部51の主板部材80の上端部は、弾性板部54による付勢によって後述する規制壁152の下端部に対して後方から当接している。これにより、トリガー部51は最前方揺動位置に位置決めされている。
なお、最前方揺動位置からトリガー部51が後方に引かれると、弾性板部54が係止片54dを介して折返し部54cを後方に移動させるように弾性変形する。このとき、弾性板部54は、主板ばね54aよりも副板ばね54bが大きく弾性変形する。
なお、係止片54dは、トリガー部51が後方に引かれた場合であっても、ポケット部81aから上方に抜け出しつつもトリガー部51が最後方揺動位置(最後方移動位置)に至るまでポケット部81aへの係合状態を維持する。
図1及び図3に示すように、ノズル部材3は、射出筒部11の前端開口部を前方から覆うノズル板150と、ノズル板150から後方に向けて突出し、射出筒部11に対して密に外嵌された装着筒151と、装着筒151から下方に向けて突設された規制壁152と、ノズル板150から後方に向けて突出し、射出筒部11内に挿入された挿入部153と、ノズル板150から前方に向けて突出したノズル軸部154と、ノズル板150から前方に向けて突出し、ノズル軸部154を外側から囲む囲繞筒155と、を備えている。
このノズル部材3は、噴出器本体2の前方側に配置された状態で、装着筒151を介して噴出器本体2に装着されている。
ノズル板150には、接続孔160が形成されている。この接続孔160は、ノズル板150を前後方向から見た平面視で、装着筒151の内側に配置されている。規制壁152は、下端部がトリガー部51の主板部材80の上端部に対して前方から当接することで、トリガー部51を最前方揺動位置に位置決めしている。
挿入部153は、射出筒部11内における前後方向のほぼ全長にわたって前方から挿入されている。この際、挿入部153は、射出筒部11の内部空間のうち上側部分に僅かな隙間S3を確保するように、射出筒部11内に挿入されている。これにより、射出筒部11内の空間容積を小さくすることができる。なお隙間S3は、接続孔160に連通している。
ノズル軸部154は、中心軸線が貯留シリンダ90の軸線O2よりも僅かに上方に位置するように配置されている。囲繞筒155は、ノズル軸部154よりも前方に向けて僅かに突出している。ノズル軸部154と囲繞筒155との間には、接続孔160に連通する環状の流通路161が形成されている。
ノズル軸部154には、噴出孔4が形成されたノズルキャップ162が装着され、流通路161と噴出孔4とが連通している。これにより、貯留シリンダ90の内部は、連通孔94、射出筒部11内、接続孔160及び流通路161を通じて噴出孔4に連通している。つまり、連通孔94は、貯留シリンダ90の内部と噴出孔4とを連通している。
(トリガー式液体噴出器の作用)
次に、上述のように構成されたトリガー式液体噴出器1を使用する場合について説明する。
なお、トリガー部51の複数回の操作によって、トリガー式液体噴出器1の各部内に液体が充填され、縦供給筒部10から液体を吸い上げることができる状態になっているものとする。
まず、図1〜図3に示される状態で、トリガー部51を弾性板部54の付勢力に抗して後方に引くと、トリガー部51の後方移動に伴って主ピストン52が後退するので、主シリンダ53内の液体を、第1貫通孔66及び第2貫通孔67を通じて縦供給筒部10の内筒13に導入することができる。すると、内筒13に導入された液体は、吸込弁36を押し下げて閉弁させると共に、接続筒部30を通じて供給孔97に供給され、貯留弁115の弁体部117を押し上げて開弁させる。
これにより、液体を貯留シリンダ90内に導入することができ、貯留プランジャ120及び補助プランジャ130を最前進位置から後方に向けて一体に移動させることができる。なお、貯留シリンダ90内に液体が導入されはじめた初期段階では、液体は凹溝126内に入り込む。そのため、貯留プランジャ120及び補助プランジャ130を後方に向けて移動させ易い。
貯留プランジャ120及び補助プランジャ130が後方に移動することで、図5及び図6に示すように、閉塞壁122の前端面を基部116の後端面から離間させて、連通孔94を開放することができる。従って、連通孔94、射出筒部11内、接続孔160及び流通路161を通じて液体を噴出孔4に導くことができ、噴出孔4から前方に向けて液体を噴射させることができる。
このように、トリガー部51を後方に引く操作を行う毎に、液体を噴出孔4から噴射させることができると共に、貯留プランジャ120及び補助プランジャ130を後方に移動させて、貯留シリンダ90内に液体を溜める(充填する)ことができる。
また、貯留プランジャ120及び補助プランジャ130が後方に移動することで、密閉空間Eの内容積が減少するので、密閉空間E内で圧縮空気がさらに圧縮されて、密閉空間Eの内圧が上昇する。これにより、貯留プランジャ120及び補助プランジャ130に対して前方に向けた付勢力(推力)を作用させることができる。
具体的には、密閉空間Eの内圧上昇によって、貯留プランジャ120の閉塞壁122、及び補助プランジャ130の補助プランジャ壁132を前方に向けて付勢することができる(押し返すことができる)。なお、密閉空間Eの内圧が上昇するほど、閉塞壁122及び補助プランジャ壁132を前方に付勢する付勢力(推力)を高めることができる。
その後、トリガー部51を引く操作を止めて該トリガー部51を解放すると、弾性板部54の弾性復元力によってトリガー部51が前方に付勢されて元の位置に復帰するので、これに伴って主ピストン52が前方移動する。そのため、主シリンダ53内に負圧が生じ、この負圧によってパイプ15を通じて容器体A内の液体を縦供給筒部10に吸い上げることができる。すると、新たに吸い上げられた液体は、吸込弁36を押し上げて開弁させ、主シリンダ53内に導入される。これにより、次の噴射に備えることができる。なお、このとき貯留弁115は閉弁している。
また、トリガー部51の解放時、接続筒部30から貯留シリンダ90内への液体の供給は停止するものの、密閉空間Eの内圧上昇によって、貯留プランジャ120及び補助プランジャ130が最前進位置に向けて前方移動(軸方向の他方側に向けて復元移動)しはじめる。このとき、貯留シリンダ90内から接続筒部30内への液体の流出は、貯留弁115によって規制される。
これにより、貯留シリンダ90内に溜まった液体を、連通孔94、射出筒部11内、接続孔160及び流通路161を通じて噴出孔4に導き、噴出孔4を通じて前方に向けて液体を引き続き噴射させることができる。
このように、トリガー部51を後方に引く操作を行ったときだけでなく、トリガー部51を操作しない場合であっても液体を噴射させることができ、液体の連続噴射を行うことができる。
特に、貯留プランジャ120及び補助プランジャ130を復元移動させるときに、密閉空間Eの内圧上昇による付勢力(推力)を利用するので、例えば付勢部材等の他の部材から作用する付勢力を利用しなくても、貯留プランジャ120及び補助プランジャ130を復元移動させることができる。これにより、構造の簡素化を図りつつ、貯留プランジャ120及び補助プランジャ130に推力を付与することができる。
なお、一般的な付勢部材として、例えばコイルバネ等の金属部品を利用することが考えられるが、金属部品を用いる場合には、廃棄時に環境負荷が大きいうえコスト高になり易い。これに対して、本実施形態では例えば樹脂のみの単一の材料で構成することが可能であるので、環境に対する負荷が少ないうえ、コストも抑えることができる。
さらに、コイルバネを用いる場合とは異なり、作動時(液体噴出時)以外、各構成部品に対して余計な荷重(負荷)が作用することを抑えることができる。従って、例えば各構成部品に割れや伸び等を原因とする液漏れが発生することを抑制することができる。
また、本実施形態では、貯留プランジャ120に対して補助プランジャ130が一体に形成されているので、密閉空間Eの内圧を、閉塞壁122だけでなく補助プランジャ壁132にも作用させることができ、内圧が作用する面積を広く確保できる。従って、密閉空間Eに充填する圧縮空気の圧力を過度に高くしなくても、貯留プランジャ120及び補助プランジャ130を前方に向けて効果的に付勢することができる。
従って、密閉空間E内に圧縮空気を予め高い圧力で充填する必要がなくなるので、各構成部品に対して余計な負荷が作用することを抑えることができる。
なお、本実施形態では、補助シリンダ筒112に空気孔113が形成されているので、貯留プランジャ120及び補助プランジャ130が後方に移動した際に、補助プランジャ壁132と連結壁111との間に画成される内部空間Rは、空気孔113を通じて外部に連通している。従って、内部空間Rが負圧になることを防止できると共に、この負圧によって補助プランジャ130が前方に移動することを防止できる。
従って、密閉空間E内に充填する圧縮空気の圧力を主に利用して、貯留プランジャ120及び補助プランジャ130を前方に付勢できるので、その付勢力(推力)をコントロールし易い。
特に、第1充填孔145、第2充填孔147及び弾性チューブ148を利用して、圧縮空気を密閉空間E内に充填することができるので、圧縮空気の充填量を容易且つ正確に制御し易い。よって、貯留プランジャ120及び補助プランジャ130に対して所望の付勢力(推力)を適切に作用させ易い。
また、圧縮空気を密閉空間E内に任意のタイミングで充填できるので、トリガー式液体噴出器1を効率良く組み立て易い(製造し易い)。
以上説明したように、本実施形態のトリガー式液体噴出器1によれば、トリガー部51を後方に引く操作を行ったときだけでなく、トリガー部51を操作しない場合であっても液体を噴射させることができ、液体の連続噴射を行うことができる。
また、貯留シリンダ90内の液体が噴出孔4から噴出される際に、貯留シリンダ90から接続筒部30内への液体の流出を、貯留弁115によって規制することができる。従って、例えば、射出筒部11を通して噴出孔4から噴出される液体の圧力を高め易くすることができ、液体を好適な形態で噴出することができる。
また、貯留プランジャ120及び補助プランジャ130が最後退位置に位置する場合、貯留プランジャ120の第1リップ部123が連絡溝98上に位置する。このとき、前筒部95内が連絡溝98を通して回収孔99に連通するので、貯留シリンダ90内と容器体A内とが、回収孔99及び回収通路100を通じて連通する。
従って、貯留プランジャ120及び補助プランジャ130が最後退位置に達した後に、さらに液体が貯留シリンダ90内に導入される場合には、この液体を回収孔99及び回収通路100を通じて容器体A内に戻すことができる。これにより、貯留シリンダ90内の圧力が過度に高くなるのを抑えることができる。
また、貯留シリンダ90に、噴出孔4に連通する連通孔94と、射出筒部11内に連通する供給孔97と、がそれぞれ形成され、さらに貯留プランジャ120が連通孔94を直接的に塞いでいる。そのため、接続筒部30から貯留シリンダ90に至る経路の空間容積(経路が占める内部容積)を制約少なく容易に小さくすることができる。
従って、トリガー部51を操作した際、液体を接続筒部30内から貯留シリンダ90内に直ちに導入することができ、貯留シリンダ90内の圧力を速やかに上昇させて、貯留プランジャ120及び補助プランジャ130を直ちに後方移動させ易い。そのため、プライミング回数を抑えながら速やかに液体を噴射させることができるので、使い勝手が良く、操作性を向上することができる。
また、挿入部153によって、射出筒部11内における空間容積が小さくなっているので、射出筒部11内の圧力を速やかに上昇させ、液体を高い噴射圧で噴射させることができる。
また、貯留プランジャ120が連通孔94を直接的に塞いでいるので、貯留シリンダ90の内圧が所定値を超えない限り、液体が噴射されることがない。従って、高圧弁等を別途設けなくても適正な圧力(噴射圧)で液体を噴射させることができると共に、構成の簡略化を図り易い。また、未使用時に、噴出孔4から液漏れすることを効果的に抑制することができる。
なお、貯留プランジャ120及び補助プランジャ130の前進時、再びトリガー部51を引く操作を行わない限り、貯留プランジャ120及び補助プランジャ130は最前進位置まで移動するが、その前にトリガー部51を引く操作を繰り返し行っても良い。
この場合、貯留プランジャ120及び補助プランジャ130は、後退と前進とを繰り返しながらも、全体としては徐々に後方に移動する。これにより、貯留シリンダ90内に徐々に液体を溜めることができる。そして、貯留プランジャ120及び補助プランジャ130を例えば最後退位置まで移動させることで、貯留プランジャ120及び補助プランジャ130が最後退位置から最前進位置に移動するまでの長時間に亘って、液体を連続噴射することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係るトリガー式液体噴出器の第2実施形態について図面を参照して説明する。なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態のトリガー式液体噴出器200は、貯留シリンダ90に対して取り外し可能に装着されたタンクユニット(密閉部材)201を備えている。さらに、本実施形態のトリガー式液体噴出器200は、第1実施形態における補助シリンダ110及び補助プランジャ130を具備していない。
貯留シリンダ90の後筒部96の後端部には、貯留シリンダ90の径方向外側に向かって突出した環状の保持壁210と、保持壁210の外周縁部から後方に向かって突出した保持筒211と、が一体に形成されている。
保持筒211は、軸線O2と同軸に配置され、後方に向かって開口した円筒状に形成されている。保持筒211の後端部側における外周面には、第1ねじ部212が全周に亘って形成されている。保持壁210と後筒部96との接続部分には、貯留シリンダ90内と外部とを連通する空気孔213が形成されている。
貯留プランジャ120の閉塞壁122には、閉塞壁122の中央部分から後方に向かって突出した突起部214が形成されている。この突起部214は、軸線O2と同軸に配置された円柱状に形成されている。
タンクユニット201は、貯留シリンダ90に装着されることで、圧縮空気が充填された密閉空間Eを貯留プランジャ120よりも後方側に画成させるユニットである。
このタンクユニット201は、貯留シリンダ90に離脱自在に装着された空気タンク(密閉容器)220と、空気タンク220内に後方(軸方向の一方側)に向けて移動自在に収容され、空気タンク220との間に密閉空間Eを画成させるプランジャ部材221と、プランジャ部材221から前方に向かって延びると共に、その前端部(軸方向の他方側に位置する端部)が貯留プランジャ120に対して離脱自在に連結された連結パイプ(連結軸)222と、を備えている。
空気タンク220は、保持筒211内に収容されたタンク本体225と、タンク本体225に組み合わされると共に保持筒211に装着される密閉キャップ226と、を備えている。
タンク本体225は、保持筒211の内側に配置された円筒状のタンク筒230と、タンク筒230の前方開口部を塞ぐタンク壁231と、を備え、軸線O2と同軸に配置されている。
タンク筒230は、保持筒211よりも後方に向かって突出するように延びている。タンク筒230のうち保持筒211よりも後方に突出している部分の外周面には、第2ねじ部232が全周に亘って形成されている。
タンク壁231の中央部分には、タンク壁231を前後方向に貫通する貫通孔233が形成されている。この貫通孔233は、軸線O2方向から見て平面視円形状に形成されている。
このように構成されたタンク本体225は、保持筒211内に後方から組み合わされ、タンク壁231が保持壁210に接した状態で保持筒211内に収容されている。この際、タンク本体225は保持筒211内で軸線O2回りに回転可能に収容されている。
密閉キャップ226は、タンク筒230に対して螺着された第1装着筒240と、第1装着筒240の前端部に一体に形成され、保持筒211に対して螺着された第2装着筒241と、第1装着筒240の後方開口部を閉塞するキャップ壁242と、を備え、軸線O2と同軸に配置されている。
第1装着筒240の内周面には、第2ねじ部232に螺合する第3ねじ部243が形成されている。これにより、タンク本体225に対して密閉キャップ226を離脱自在に組み合わせることが可能とされ、タンク本体225と密閉キャップ226との間に密閉空間Eを画成している。
第2装着筒241の内周面には、第1ねじ部212に螺合する第4ねじ部244が形成されている。これにより、タンク本体225とキャップ壁242とが組み合わされた空気タンク220を、軸線O2回りに回転させるように保持筒211に組み合わせることで、保持筒211を介して貯留シリンダ90に空気タンク220を装着することが可能とされている。
キャップ壁242は、カバー体55に対して前方から接している。キャップ壁242の中央部には、圧縮空気を充填するための第1充填孔245が形成されている。図示の例では、第1充填孔245は、軸線O2方向から見て平面視円形状に形成されている。
キャップ壁242の前端面には、第1充填孔245を通じた密閉空間E内への圧縮空気の流入を許容し、且つ第1充填孔245を通じた密閉空間E内から圧縮空気の流出を規制する弁膜(弁体)250が取り付けられている。
なお、第1充填孔245は、カバー体55に形成された開口部55aを通じて外部に露出している。
弁膜250は、キャップ壁242の前端面の全面に重なるように取り付けられている。そして、キャップ壁242は、この弁膜250を挟んでタンク筒230の後端開口縁に対して後方から接している。そのため、タンク筒230の後方開口部は弁膜250によって密にシールされている。
弁膜250には、該弁膜250を前後方向に貫通する第2充填孔251が、軸線O2から離れた位置に形成されている。そして、弁膜250のうち、第1充填孔245に対して前方に対向する部分から第2充填孔251が形成されている部分(図7に示す点線部分)は、前方に向かって膨らむように弾性変形可能とされていると共に、キャップ壁242の前端面に対して離反可能に密に接している。
このように弁膜250が構成されているので、密閉空間E内に圧縮空気を充填する場合には、第1充填孔245を通じて弁膜250に向けて圧縮空気を供給する。すると、圧縮空気は、弁膜250の一部を前方に向かって膨らむように弾性変形させ、第2充填孔251を通じて密閉空間E内に供給される。そして、圧縮空気の供給を停止すると、弁膜250が復元変形してキャップ壁242の前端面に密に接するので、第1充填孔245を閉塞してシールする。これにより、密閉空間Eを適切に密閉することができる。
プランジャ部材221は、タンク壁231に対して後方から接し、貫通孔233を後方から閉塞するプランジャ板260と、プランジャ板260の外周縁部から後方に向かって突出すると共にタンク筒230の内周面に対して密に摺接し、タンク筒230の内周面上を前後方向に摺動するリップ部261と、を備えている。
連結パイプ222は、プランジャ板260の中央部分から貫通孔233を通じて前方に向かって延びており、軸線O2と同軸に配置されている。連結パイプ222の前端部は、貯留プランジャ120に形成された突起部214に対して後方から嵌合されている。これにより、貯留プランジャ120とプランジャ部材221とは、連結パイプ222を介して一体に連結されている。
従って、プランジャ部材221は、貯留プランジャ120の後方移動に伴って、空気タンク220内を後方に移動する。
このように構成されたトリガー式液体噴出器200の作用について説明する。
トリガー部51の操作によって貯留シリンダ90内に液体が供給されると、貯留プランジャ120が後方に移動するので、貯留プランジャ120と共にプランジャ部材221が空気タンク220内を後方に移動する。プランジャ部材221が後方に移動することで、密閉空間Eの内容積が減少するので、密閉空間E内で圧縮空気が圧縮されて、密閉空間Eの内圧が上昇する。これにより、プランジャ部材221及び連結パイプ222を介して貯留プランジャ120に対して前方に向けた付勢力(推力)を作用させることができる。
従って、その後にトリガー部51を開放することで、貯留プランジャ120を前方に向けて移動させることができるので、貯留シリンダ90内に溜まった液体を噴出孔4から前方に向けて噴射させることができる。
なお、貯留シリンダ90内は、空気孔213を通じて外部に連通しているので、貯留プランジャ120の前後移動に伴って貯留シリンダ90内が負圧になることはない。
従って、本実施形態のトリガー式液体噴出器200であっても、第1実施形態と同様に、トリガー部51を後方に引く操作を行ったときだけでなく、トリガー部51を操作しない場合であっても液体を噴射させることができ、液体の連続噴射を行うことができる。
特に、本実施形態の場合には、保持筒211に螺着された第2装着筒241を保持筒211から離脱させることで、タンクユニット201の全体を貯留プランジャ120から取り外すことができる。
従って、タンクユニット201だけを別個に組み立て、密閉空間E内に圧縮空気を充填させることができるので、トリガー式液体噴出器200をさらに効率良く組み立てることができる。また、タンクユニット201の交換を行うこともできる。
なお、本実施形態において、保持筒211に対して第2装着筒241を螺着させる構成としたが、この場合に限定されるものではなく、例えばアンダーカット嵌合やバヨネット式の結合等、ワンタッチで着脱できる構成としても構わない。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記各実施形態では、加圧流体として圧縮空気を例に挙げて説明したが、圧縮空気に限定されるものではなく、例えば加圧ガスや加圧した液体を採用しても良い。また、加圧流体の充填量は、例えばトリガー式液体噴出器の用途、容器体内の液体の種類や、加圧流体の種類等に応じて適宜設定すれば良い。
また、上記各実施形態において、トリガー部の操作をロックする機構や、噴出孔の前方に液体の噴射形態(例えば霧状、泡状等)を切り換えるための切換部材をさらに設けても構わない。
また、上記各実施形態では、トリガー部が後方に揺動自在とされていたが、トリガー部が後方に移動する形態を適宜採用することが可能である。例えば、トリガー部が後方に向けてスライド移動自在とされている等してもよい。
さらに、上記各実施形態では、付勢部材等、他の部材から作用する付勢力を利用することなく、密閉空間の内圧上昇による付勢力(推力)を利用することで、貯留プランジャを復元移動させたが、本発明はこの場合に限られない。例えば、密閉空間の内圧上昇による付勢力に加え、例えば金属スプリング等の付勢部材から貯留プランジャに作用する付勢力をさらに利用することで、貯留プランジャを復元移動させてもよい。
A…容器体
E…密閉空間
1、200…トリガー式液体噴出器
2…噴出器本体
3…ノズル部材
4…噴出孔
10…縦供給筒部
11…射出筒部
50…トリガー機構
51…トリガー部
90…貯留シリンダ
120…貯留プランジャ
140…密閉キャップ(密閉部材)
148…弾性チューブ(弁体)
201…タンクユニット(密閉部材)
220…空気タンク(密閉容器)
221…プランジャ部材
222…連結パイプ(連結軸)
250…弁膜(弁体)

Claims (3)

  1. 液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、
    前記噴出器本体の前方側に配置され、液体を前方に向けて噴射する噴出孔が形成されたノズル部材と、を備え、
    前記噴出器本体は、
    上下方向に延在し、前記容器体内の液体を吸上げる縦供給筒部と、
    前記縦供給筒部の前方に配設され、前記縦供給筒部内の液体を前記噴出孔に導く射出筒部と、
    前記縦供給筒部の前方に前方付勢状態で後方に移動自在に配設されたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記縦供給筒部内から前記射出筒部内を通じて前記噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構と、を備えるトリガー式液体噴出器であって、
    前記トリガー部の後方への移動によって、前記縦供給筒部内を通過した液体が内部に供給される貯留シリンダと、
    前記貯留シリンダ内にその中心軸線に沿う軸方向に移動自在に配設され、前記貯留シリンダ内への液体の供給に伴って前記軸方向のうちの一方側に向けて移動すると共に、前記軸方向の他端開口が閉塞された筒状の貯留プランジャと、
    前記貯留シリンダに装着され、内部に加圧流体が充填された密閉空間を前記貯留プランジャよりも前記軸方向の一方側に画成させる密閉部材と、を備え、
    前記密閉空間は、前記軸方向の一方側に向けた前記貯留プランジャの移動に伴って内容積が減少する、トリガー式液体噴出器。
  2. 請求項1に記載のトリガー式液体噴出器において、
    前記密閉部材には、前記密閉空間内への前記加圧流体の流入を許容し、且つ前記密閉空間内から前記加圧流体の流出を規制する弁体が設けられている、トリガー式液体噴出器。
  3. 請求項1又は2に記載のトリガー式液体噴出器において、
    前記密閉部材は、
    前記貯留シリンダに離脱自在に装着された密閉容器と、
    前記密閉容器内に前記軸方向の一方側に向けて移動自在に収容され、前記密閉容器との間に前記密閉空間を画成させるプランジャ部材と、
    前記プランジャ部材から前記軸方向の他方側に向かって延びると共に、前記軸方向の他方側に位置する端部が前記貯留プランジャに対して離脱自在に連結された連結軸と、を備える、トリガー式液体噴出器。
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